JP2000171726A - 共焦点光学装置 - Google Patents

共焦点光学装置

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JP2000171726A
JP2000171726A JP10350221A JP35022198A JP2000171726A JP 2000171726 A JP2000171726 A JP 2000171726A JP 10350221 A JP10350221 A JP 10350221A JP 35022198 A JP35022198 A JP 35022198A JP 2000171726 A JP2000171726 A JP 2000171726A
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optical
scanning
confocal
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Akiko Murata
明子 村田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトで且つ挿入方向と視野方向が一致
する共焦点光学装置を提供する。 【解決手段】 被検面7に光を照射するための光源1
と、被検面7上で光を走査すための走査部4と、走査部
4からの光を被検面7上に集光する集光光学系407
と、走査部4からの戻り光を検出するための光検出部3
とを備えている。走査部4はピンホール6を有する光走
査ミラー406を備え、集光光学系407は、走査ミラ
ー406から光を反射する反射面407aと、負の屈折
力を有するレンズを含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源からの光を被
検物に照射して焦点を結ばせる集光部に特徴を有する共
焦点光学装置、特に人の体空内を高解像度で観察するこ
との出来る光走査型共焦点内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生体組織や細胞の表面又は内部を
高解像度で観察する手段として、光走査型の共焦点顕微
鏡が知られている。共焦点光学系は、通常の光学系の解
像限界を超えた分解能を持つと共に、3次元像を構築す
ることができるという特徴を有している。しかし、通常
の共焦点顕微鏡では、光学系のサイズが大きくて体内へ
挿入することは難しいため、生体組織を対外へ取り出し
て観察する方法が知られている。
【0003】共焦点光学系のコンパクト化を図った例と
しては、"Micromachined scanningconfocal optical mi
croscope" OPTIC LETTERS Vol.21 No.10 May.1996
に記載された微小共焦点顕微鏡の光学系が知られてい
る。図8は従来の光走査型共焦点顕微鏡の一例を示して
おり、図中、1は光源、2は光伝送部、3は光検出部、
4は光走査部、5は画像処理部である。光伝送部2はシ
ングルモードファイバーからなり、内視鏡的に本顕微鏡
を体内へ挿入することにより、生体内の3次元像をリア
ルタイムで観察し得る可能性が示されている。
【0004】図9は光走査部4の詳細を示している。図
中、201は光伝送用ファイバー、401は反射面、4
02,403は夫々X,Y方向に走査を行なう静電ミラ
ー、404は反射部、405は回折レンズ、7は被検面
である。光源1から光伝送用ファイバー(シングルモー
ドファイバー)201を介して伝送された光は、反射面
401,静電ミラー402,反射部404,静電ミラー
403で順次反射し、回折レンズ405を介して被検面
7上に集光せしめられる。被検面7の集光点からの反射
光は、回折レンズ405,静電ミラー403,反射部4
04,静電ミラー402,反射面401を介して伝送さ
れて、光伝送用ファイバー201へ入射し、手元側の光
検出部3で検知される。
【0005】この構成では、光伝送用ファイバー201
のコアが共焦点ピンホールを兼ねた構成になっており、
焦点以外からの散乱光強度は、ファイバー端面では極め
て弱く、検出器では殆ど検知されない。本光学系は共焦
点系であり、2乗特性による高解像度を得ることができ
るばかりか、既存の光学系では実在しない奥行き方向
(Z軸方向)の解像度をもつため、生体組織の3次元情
報を高解像度で得ることができる。又、この従来例は、
通常の共焦点光学顕微鏡ほどの分解能は有しないが、診
断には必要十分な分解能を保ちつつコンパクト化が図ら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例
は、ファイバーの長手方向に対し被検面が傾いており、
径内視鏡的挿入を考えた場合、スコープ挿入方向と視野
方向とが異なるという問題点がある。
【0007】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、コンパクトでかつ挿入方向と視野方向が一致す
る共焦点光学装置を提供することにある。また、本発明
の目的は、走査時に発生する像面湾曲やコマ収差などの
収差が良好に補正された共焦点光学系を備える共焦点光
学装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による共焦点光学装置は、被検部に光を照射
するための光源と、該被検部上で光を走査するための走
査部と、該走査部からの光を前記被検部上に集光する集
光光学系と、前記走査部からの戻り光を検出するための
光検出部を具備した共焦点光学装置において、前記走査
部は微小な開口部を有する反射面を備え、前記集光光学
系は前記走査部からの光を反射する反射面と少なくとも
1つの負の屈折力を有する面とを備えていることを特徴
としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示した実施例に基づき説明する。図1は、本発明に係る
共焦点光学装置の一実施例の全体構成図、図2は光走査
ミラーの正面図である。図中、1はレーザーなどの光
源、2は光伝送部、3は光検出部、4は光走査部、5は
画像処理部、6はピンホール(開口部)、7は被検面で
ある。光伝送部2は、光源1からの光を光走査部4へ伝
送するための光伝送用ファイバー201と、光分岐用4
端子カップラー202とから成り、又、光走査部4は、
ピンホール6を有する光走査ミラー406と、集光光学
系407と、不要光防止用絞り408とから成る。更
に、光走査ミラー406は、ミラー面となる内側斜線部
を駆動するための電極406a,406bと、外枠を形
成する外側斜線部を駆動するための電極406c,40
6dと、電極406a,406b及び406c,406
dを夫々支持してそれぞれの支持方向を軸として回動し
得るヒンジ部406e,406f及び406g,406
hとから成っている。8a,8b,8c,8dは各電極
406a,406b,406c,406dに電圧を供給
するための配線である。各電極の下側には所定の間隔を
置いてグランド面が形成されていて、各配線8a,8
b,8c,8dにより各電極とグランド面との間に電圧
を印加することにより、電極−グランド面間に静電引力
が発生し、それによって、ミラー面となる電極406
a,406b上に入射した光を2次元に偏向することが
出来るようになっている。
【0010】走査ミラー406はジンバル構造を有し、
半導体製造技術を応用したマイクロマシニング技術によ
って作製され得る。これは、シリコンを構成部材として
用い、電極及び配線にはアルミニウムを用い、ヒンジ部
はシリコンの窒化膜で構成されている。作製に当たって
は、まずシリコン部材上にシリコン窒化膜を堆積し、ジ
ンバル形状にパターニングする。次に、電極用金属を成
膜し、配線と電極を形成する。最後に、このシリコン部
材をジンバル構造に加工するが、この加工にはウェット
エッチャントを用い、この時のマスク材には、シリコン
窒化膜が利用される。この時、電極と電線を構成する金
属もエッチャントにさらされるため、使用金属はこのウ
ェットエッチャントに耐性を有するものを選択しなけれ
ばならない。また、この加工は等方的であるため、加工
後のヒンジ部はシリコン窒化膜のみとなり、回動が可能
となる。なお、ピンホール6の径は、共焦点ピンホール
として機能させるためには回折限界径の1/5以下が望
ましいが、S/Nを重視し回折限界まで広げてもよい。
【0011】本実施例は上記のように構成されているか
ら、光源1から出射した光は、光伝送用ファイバー20
1の入射端201aに入射後4端子カップラー202で
分岐され、出射端201bに達する。かくして光走査部
4に達した光は、光走査ミラー406と集光レンズ40
7により被検面7上に集光し、走査される。ここで、ピ
ンホール6は共焦点ピンホールとして機能するような開
口径が与えられている。即ち、光走査ミラー406のピ
ンホール6の面で回折した光は集光レンズ407の反射
面407aで反射し、光走査ミラー406へ入射する。
この反射光は再び集光レンズ407に入射し、被検面7
上に集光する。そして被検面7上の焦点位置からの散乱
光は、入射光と同一経路を戻り、ピンホール6を通過し
て出射端201bから光伝送用ファイバー201内に入
り、4端子カップラー202により分岐されて出射端2
01cに達し、光検出部3に入って検知される。かくし
て検知された散乱光は画像処理部5において画像とすべ
く処理される。一方、被検面7上の焦点位置以外からの
散乱光は、ピンホール6を殆ど通過しないため、光検出
部3では殆ど強度を持たず、検知されない。
【0012】この場合、使用光が単波長であれば、集光
光学系407は非球面を用いた単レンズで構成すること
ができて構成上及び組立て上好ましいが、非球面レンズ
は型作製時に発生するウネリや面粗さが光学系の解像力
に悪影響を及ぼすため、高分解能が要求される場合に
は、高い面精度が出し易く製作も容易な球面レンズを複
数枚用いて構成するのが良策である。但し、球面レンズ
を用いる場合には、球面収差,走査時に発生する像面湾
曲及びコマ収差を補正するため、集光光学系内に負のパ
ワーの面(凹面)を配置することが必要となる。
【0013】前述のように、ピンホール6の開口径を回
折限界程度に設定すれば、共焦点ピンホールとしての作
用を持たせることができ、分解能,S/Nに適したピン
ホールの設定と、組立て性の向上を図ることができる。
また、ピンホール6を有する反射面を2次元走査ミラー
とすることにより、部品点数の削減と光学系の細径化が
可能である。走査ミラー406への反射面は良好なS/
Nを確保する点で凸面形状であることが望ましい。この
反射面は集光光学系407を構成するレンズの第1面に
配置されているので、フレア等が抑えられ、光学系をシ
ンプルにすることができる。
【0014】光伝送部2と光走査部4の接続方法とし
て、共焦点光学系を実現する最も簡単な構成は、シング
ルモードファイバーを用いる方法である。この場合に
は、シングルモードファイバーの出射端201bを光走
査ミラー406近傍まで導き、コアを共焦点ピンホール
とすることができる。また、ピンホールを結像面に設置
することにより共焦点ピンホールの効果を持たせるよう
にしても良いが、この場合には、適切な径の共焦点ピン
ホールを設置することができるという利点がある。ま
た、この場合、光伝送部2をマルチモードファイバーと
して効率を良くすることもできる。但し、ファイバーの
出射端とピンホールとが十分に接近している必要があ
る。ピンホールとファイバーの出射端を十分に接近させ
ることがスペース的に難しい場合には、ピンホールとフ
ァイバーの出射端の間に集光レンズを設けるようにすれ
ば良い。
【0015】共焦点効果を発揮させるためには、光学系
は回折限界近くまで収差補正されている必要があるが、
走査ミラー406により反射された光は、反射膜を有す
る集光レンズへ入射することになるため、走査ミラー4
06が傾いている場合、集光光学系407は入射光に対
し偏心系となる。従って、反射膜を有する凸面では上側
従属光線と下側従属光線とでレンズに対する入射角が大
きく異なり、大きな外コマ収差が発生する。この外コマ
収差を相殺するには、反射膜が形成されている面407
aの対向面を負パワーにして内コマ収差を発生させるよ
うにする必要がある。具体的には、反射膜が形成されて
いる面の曲率半径をR1、対向面の曲率半径をR2、焦
点距離をfとしたとき、0≦R1/f≦20、−10≦
R2/f≦10なる関係を満たすようにすることが望ま
しい。但し、反射膜の面積を小さくしてS/Nの向上を
狙う場合には、0≦R1/f≦10、−5≦R2/f≦
5なる関係を満たすようにすることが望ましい。なお、
ここでR1、R2の符号の正負であるが、レンズ面が光
走査ミラー406側に凸の場合を正とする。
【0016】光走査ミラー406からの反射光は集光光
学系407へ再び入射するが、反射面407aへの入射
光は不要光となり、光走査ミラーと集光光学系との間で
多重反射し、迷光となる。従って、反射面407aの凸
パワーを大きくし、集光光学系内を透過する光束径に対
し反射面の径が小さい程S/Nの良い画像を得ることが
できる。一方、反射面407aのパワーを必要以上に大
きくすると、集光光学系407への入射時に、光走査ミ
ラー406が傾いている状態では、光線高が高くなる。
この結果、光走査ミラーは大きくならざるを得ず、駆動
電圧に直接影響を及ぼすこととなる。光走査ミラー40
6から集光光学系407までの距離をLとすると、反射
面407aでの光束径D1はL×θ、集光光学系407
を透過する光束径D2はL×θ+2×L×(θ+2×L
×θ/R1)となる。ここで、sin θはピンホール6側
の開口数である。D1/D2=1/(2×(1+2×L
/R1)+1)、S/Nを抑える観点から、D1/D2
≦0.25であることが望ましい。一方、光走査部4で
の光束径はピンホール射出角をθとすると、2×L×θ
×(1+L/R1)となるが、2×L×θ×(1+L/
R1)≦1.0mmなる関係を満たすことが望ましい。従
って、R1は、2×L2 ×θ/(1−2×θ×L)≦R
1≦4×Lなる関係を満たすことが望ましい。
【0017】一般に細胞診を行なう場合には、1μm程
度の分解能が要求されるため、レンズの物体側開口数は
0.2以上を必要とされる。特に、開口数0.3以上の
高分解能を要求する場合には、被検面7からの集光光学
系407の第1面は、球面収差を低減させる必要から凹
面形状とすることが望ましい。但し、第1面は外表面で
もあるため、付着物を防ぐ目的で平面であることも望ま
れるので、コンパクト化を図る意味では、この第1面を
平面にすることが有効である。
【0018】良好なS/Nを確保するためには、集光光
学系407を透過する光束の径に対する反射面407a
の径の比は0.3以下であることが望ましく、集光光学
系を構成するレンズの外径に対する反射面407aの径
の比は0.15以下であることが望ましい。一方、光走
査ミラー406の大型化は駆動電圧の増大を招き人体内
での使用上好ましくないので、光走査ミラー406の反
射領域の範囲を1.5mm以下に抑え、低電圧で光走査ミ
ラー406を駆動するのが望ましい。集光光学系407
の外径は、本装置の内視鏡チャンネルへの挿入を考慮す
ると、3.0mm以下であることが望ましいが、一方、上
記外径をD、レンズの最終面から集光点までの距離をW
D、レンズの物体側開口数をNAとしたときD≧2×W
D×NAなる関係が必要であり、更にミラー走査を考慮
すると、D≧2×WD×NA+0.5mmなる関係を満た
すことが望ましい。又、細胞診への応用を考えた場合、
組織1mm以上の組織内部の情報を得ることが望まれるの
で、WDは1mm以上であることが必要である。又、共焦
点顕微鏡の分解能は、集光レンズのNAと観察光の波長
とで決定されるが、分解能1μmを確保するためには、
集光レンズの物体側開口数は0.20以上を必要とす
る。従って、本光学装置において、必要な分解能とWD
を確保するには、集光光学系407のレンズ外径は1.
0mm以上であることが必要である。
【0019】以上、単色レーザ光による観察の場合につ
いて述べたが、本光学装置は、蛍光観察など複数波長の
光を用いる観察にも応用できることはいうまでもない。
一般に、生体組織や粘膜などを観察する場合、予め被検
物に蛍光物質を注入した上での蛍光観察が行われる。か
かる蛍光観察を考えた場合、照明光と検出光の波長の違
いにより、軸上及び倍率方向に戻り光の集光ズレが生じ
る。このズレ量がピンホール径に比べて大きくなると、
被検面の情報がノイズに埋もれ、結果として解像力が低
下するので、この場合には、接合レンズを用いる等の方
法により、波長による焦点ズレの低減が図られる。又、
細胞の異常部のみを選択的に観察するために、細胞の正
常部と異常部の光学特性の違いを利用する方法がある
が、この場合には、照明光と蛍光の波長を分離するダイ
クロイミックミラー等を検出系の前に配置し、分離され
た蛍光と通常光のそれぞれにPD(フォトダイオード)
を配置して観察が行われる(図10参照)。
【0020】本光学装置は、以上詳述したように構成す
ることにより、体内に挿入可能なコンパクトな直視型共
焦点顕微鏡等として利用され得るが、以下、本光学装置
に用いられる集光光学系407の各種実施例を説明す
る。
【0021】図3はその第1実施例を示す断面図で、
(a)は光走査ミラー406が光軸に対して垂直な場合
の光線の状態を、(b)は光走査ミラー406がXY方
向に3゜傾いた場合の光線の状態を示している。この実
施例は、分解能1〜5μmの仕様に適した光学系で、3
枚のレンズで構成されている。レンズ407b及び40
7cは共に凹面が対向するように配置されていて、第1
面であるレンズ407bの凸面中心部には直径0.2mm
の反射面407aが蒸着により設けられている。蒸着に
はアルミニウム又は金が用いられる。蒸着部中心は、ピ
ンホール6への直接反射光によるS/N低下を防ぐため
に、反射面を除去しても良い。
【0022】前述のようにしてピンホール6へ入射した
光線は反射面407aで反射し、光走査ミラー406へ
入射する。この反射光は、再び集光光学系407に入射
し、被検面7に集光する。被検面焦点位置からの散乱光
は出射光と同一経路を戻り、ピンホール6を通過して光
伝送用ファイバー201の出射端201bに入り、4端
子カップラー202を経て出射端201cに至り、検出
部3で検知される。一方、焦点位置以外からの散乱光
は、ピンホール6を殆ど通過しないため、検出部3では
殆ど強度を持たず、検知されない。なお、この集光光学
系407は600μmの視野範囲周辺まで所望の分解能
を有する光学系となっているが、以下にそのレンズデー
タを示す。 r1 =∞(光走査ミラー406) d1 =2.96 r2 =12.66 d2 =1.00 n2 =1.51463 ν2 =64.14 r3 =3.28 d3 =0.53 r4 =−12.69 d4 =1.00 n4 =1.87852 ν4 =40.76 r5 =−4.51 d5 =0.20 r6 =4.10 d6 =1.10 n6 =1.87852 ν6 =40.76 r7 =−17.81 d7 =4.29 r8 =∞(被検面7)
【0023】図4は集光光学系407の第2実施例を示
している。この実施例は基本的には第1実施例と同様の
レンズ系であるが、第1面407eの曲率半径が3.5
mmで焦点距離に対しより小さく設定して、反射面407
aに対し入射光の光束をより大きくし、S/Nの向上を
図った点で、第1実施例とは異なる。反射面407aの
直径は150μmであり、以下にそのレンズデータを示
す。 r1 =∞(光走査ミラー406) d1 =2.10 r2 =3.50 d2 =1.00 n2 =1.51463 ν2 =64.14 r3 =2.81 d3 =0.56 r4 =−7.39 d4 =1.00 n4 =1.87852 ν4 =40.76 r5 =−3.80 d5 =0.21 r6 =4.96 d6 =1.10 n6 =1.87852 ν6 =40.76 r7 =−15.75 d7 =4.95 r8 =∞(被検面7)
【0024】図5は集光光学系407の第3実施例を示
している。この実施例は高開口数化を図ったレンズ系で
あって、1〜2μmの物体面解像力を有する。また、焦
点距離1mmに対し第1面407fの曲率半径を10mmと
し、視野範囲確保を重視したものであり、以下にそのレ
ンズデータを示す。 r1 =∞(光走査ミラー406) d1 =1.95 r2 =10.00 d2 =1.00 n2 =1.51463 ν2 =64.14 r3 =2.19 d3 =0.50 r4 =18.13 d4 =1.00 n4 =1.87852 ν4 =40.76 r5 =−3.43 d5 =0.20 r6 =2.45 d6 =1.10 n6 =1.87852 ν6 =40.76 r7 =324.78 d7 =1.99 r8 =∞(被検面7)
【0025】図6は集光光学系407の第4実施例を示
している。この実施例は、第3実施例においてS/Nの
向上を図るようにしたもので、第1面407gの曲率半
径を3mmとし、反射面407aの直径を入射光束に対し
小さく抑えている。また、反射面407aの直径は14
0μmであり、集光光学系407の最終面407hは平
面である。以下、そのレンズデータを示す。 r1 =∞(光走査ミラー406) d1 =2.19 r2 =3.00 d2 =1.00 n2 =1.51463 ν2 =64.14 r3 =1.94 d3 =0.50 r4 =22.96 d4 =1.00 n4 =1.87852 ν4 =40.76 r5 =−3.71 d5 =0.20 r6 =2.31 d6 =1.10 n6 =1.87852 ν6 =40.76 r7 =∞ d7 =1.74 r8 =∞(被検面7)
【0026】図7は集光光学系407の第5実施例を示
している。この実施例は、更なる高開口数化を図ったも
ので、4枚のレンズで構成されており、1μm以下の物
体面解像力を有する。集光光学系の最終面407iは凹
面として球面収差を補正するようにしているが、これは
平面としカバーガラスを兼ねた構成にしても良い。以
下、そのレンズデータを示す。 r1 =∞(光走査ミラー406) d1 =1.68 r2 =8.00 d2 =1.00 n2 =1.51463 ν2 =64.14 r3 =2.05 d3 =0.50 r4 =106.71 d4 =0.90 n4 =1.87852 ν4 =40.76 r5 =−4.64 d5 =0.20 r6 =5.05 d6 =0.90 n6 =1.87852 ν6 =40.76 r7 =−16.00 d7 =0.20 r8 =1.98 d8 =1.30 n8 =1.87852 ν8 =40.76 r9 =9.05 d9 =1.10 r10=∞(被検面7) なお、上記レンズデータにおいて、r1 ,r2 ,・・・・は
レンズ等の各面の曲率半径、d1 ,d2 ,・・・・は各レン
ズ等の肉厚及び空気間隔、n1 ,n2 ,・・・・はλ(波
長)=633nmに対する各レンズの屈折率、ν1 ,ν
2 ,・・・・はλ=633に対する各レンズのアツベ数であ
る。
【0027】以上説明したように、本発明の共焦点光学
装置は、特許請求の範囲に記載した特徴のほかに下記の
特徴を有している。 (1)前記走査部において、前記反射面は前記被検部と
共役な位置あるいはその近傍に配置されており、前記開
口部の大きさは回折限界程度あるいはそれよりも小さく
設定されていることを特徴とする請求項1に記載の光学
装置。これにより、開口に共焦点ピンホールとしての作
用を持たせることができ、分解能,S/Nに適したピン
ホールの設定と、組立て性向上を図ることができる。
【0028】(2)前記反射面のうち少なくとも1面は
1次元走査可能な走査ミラーから成る上記(1)に記載
の光学装置。
【0029】(3)前記反射面のうち何れか1面は光源
からの光を互いに直交する方向に2次走査可能な走査ミ
ラーから成っている上記(1)に記載の光学装置。これ
により、部品点数の削減と光学系の細径化が可能とな
る。
【0030】(4)前記走査ミラーはジンバル構造から
成ることを特徴とする上記(3)に記載の光学装置。こ
れにより、反射面を互いに直交する二つの回転軸により
2方向への角運動を与えることができる。
【0031】(5)前記反射面のうち何れか1面は凸面
ミラーであることを特徴とする上記(1)に記載の光学
装置。これにより、走査ミラーからの反射光の反射面位
置での光束を大きく確保することができ、良好なS/N
を確保することができる。
【0032】(6)前記凸面ミラーは前記集光光学系の
レンズ面に形成された反射膜であることを特徴とする上
記(1)に記載の光学装置。これにより、フレア等が抑
えられ、且つ光学系をシンプルにすることができる。
【0033】(7)前記開口部を有する反射面に、光を
被検面上で走査させるための走査機構を設けたことを特
徴とする上記(5)に記載の光学装置。
【0034】(8)光源から光走査部へ光を伝送する手
段として、光ファイバーを用いたことを特徴とする請求
項1に記載の光学装置。
【0035】(9)前記光ファイバーがシングルモード
ファイバーから成る上記(8)に記載の光学装置。これ
により、最も簡単な構成の共焦点光学系を実現すること
ができる。
【0036】(10)前記シングルモードファイバーの
端面が前記開口を有するミラーの近傍に位置せしめられ
て共焦点ピンホールとなるようにしたことを特徴とする
上記(9)に記載の光学装置。
【0037】(11)前記シングルモードファイバーが
前記開口を有するミラーに接続され、ミラー開口部が共
焦点ピンホールとなることを特徴とする上記(9)に記
載の光学装置。
【0038】(12)前記光ファイバーがマルチモード
ファイバーから成る上記(1)に記載の光学装置。これ
により、共焦点光学系の効率アップを図ることができ
る。
【0039】(13)光走査部と前記光ファイバーとの
間に集光レンズを配置した上記(12)に記載の光学装
置。これにより、ピンホールとファイバー端面とを十分
に接近させることがスペース的に難しい場合でも、効率
の良い共焦点光学装置を提供することができる。
【0040】(14)前記反射膜は前記集光光学系の結
像面側から第1番目の面に形成されている上記(6)に
記載の光学装置。
【0041】(15)走査機構を有する前記反射領域の
範囲が1.5mm以下であることを特徴とする上記(7)
に記載の光学装置。
【0042】(16)前記集光光学系の前記被検部から
第1番目のレンズ面は無パワーか負パワーを有している
請求項1に記載の光学装置。
【0043】(17)前記反射膜を形成したレンズにお
いて、反射膜を形成した面と対向する面が負パワーを有
している上記(14)に記載の光学装置。
【0044】(18)前記反射膜を形成した面の曲率半
径をR1、前記反射膜を形成した面と対向する面の曲率
半径をR2、前記集光光学系の合成焦点距離をfとした
とき、0≦R1/f≦20、−10≦R2/f≦10な
る関係を満たすようになっている上記(17)に記載の
光学装置。
【0045】(19)前記反射膜を形成した面の曲率半
径をR1、前記反射膜を形成した面と対向する面の曲率
半径をR2、前記集光光学系の合成焦点距離をfとした
とき、0≦R1/f≦10、−5≦R2/f≦5なる関
係を満たすようになっている上記(17)に記載の光学
装置。これにより、反射膜の蒸着範囲を小さくし、S/
Nの向上を図ることができる。
【0046】(20)前記集光光学系のレンズ外径に対
する前記反射膜径の比が0.15以下である上記(1
7)に記載の光学装置。これにより、良好なS/Nを確
保することができる。
【0047】(21)前記光検出部は、光源から被検部
に照射される照明光と、該照明光で前記被検部を照明し
た時に該被検部から発生する蛍光とを分離する波長分離
素子と、前記照明光と前記蛍光を検出する光学素子を有
していることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
ンパクトで且つ収差の十分補正された高解像の直視可能
な共焦点光学装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る共焦点光学装置の一実施例の全体
構成図である。
【図2】光走査ミラーの正面図である。
【図3】集光光学系の第1実施例を示す断面図で、
(a)は光走査ミラーが光軸に対して垂直な場合の光線
の状態を、(b)は走査ミラーがXY方向に3゜傾いた
場合の光線の状態を夫々示している。
【図4】集光光学系の第2実施例を示す断面図である。
【図5】集光光学系の第3実施例を示す断面図である。
【図6】集光光学系の第4実施例を示す断面図である。
【図7】集光光学系の第5実施例を示す断面図である。
【図8】従来の走査型共焦点顕微鏡の一例の全体構成図
である。
【図9】図8に示した従来例に用いられる光走査部の詳
細図である。
【図10】ダイクロイックミラーの概略構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 光源 2 光伝送部 201 光伝送用ファイバー 202 光分岐用4端子カップラー 3 光検出部 4 光走査部 401 反射面 402,403 静電ミラー 404 反射部 405 回折レンズ 406 光走査ミラー 406a,406b,406c,406d 電極 406e,406f,406g,406h ヒンジ部 407 集光光学系 407a 反射面 407b,407c,407d レンズ 407e,407f,407g,407h,407i
レンズ面 408 不要光防止用絞り 5 画像処理部 6 共焦点ピンホール 7 被検面 8a,8b,8c,8d 配線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検部に光を照射するための光源と、該
    被検部上で光を走査するための走査部と、該走査部から
    の光を前記被検部上に集光する集光光学系と、前記被検
    部からの戻り光を検出するための光検出部を具備した共
    焦点光学装置において、前記光走査部は微小な開口部を
    有する反射面を備え、前記集光光学系は前記光走査部か
    らの光を反射する反射面と少なくとも1つの負の屈折力
    を有する面とを備えていることを特徴とする共焦点光学
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112666698A (zh) * 2021-01-27 2021-04-16 之江实验室 一种基于色散超表面的光纤束多方位三维共聚焦成像装置及方法

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