JP2017058313A - コアキャッチャー及びこれを備えた原子炉格納容器 - Google Patents

コアキャッチャー及びこれを備えた原子炉格納容器 Download PDF

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Abstract

【課題】限られたスペースであっても設置できるコアキャッチャー及びこれを備える原子炉格納容器を提供する。
【解決手段】炉心を収容する原子炉圧力容器の下方で炉心溶融物を受け止めて保持する保持面を備えるコアキャッチャーであって、複数の底部設置架台ピース33を、その天面に溝状の凹部が形成されるように原子炉圧力容器の下方の床面に沿って配列して構成した設置架台と、底部設置架台ピース33の床側保持構造体23に接する接触面(天面)35にスライド溝36及びガイド溝37が、床側保持構造体23に支持用突起部29が互いに嵌合可能にそれぞれ設けられ、床側保持構造体23がガイド溝、スライド溝、支持用突起を用いて接触面(天面)35内を移動可能に構成されたものである。
【選択図】 図5

Description

本発明の実施形態は、炉心溶融事故時に原子炉圧力容器の下方に位置する原子炉格納容器の底部を保護するコアキャッチャー、及びこのコアキャッチャーを備えた原子炉格納容器に関する。
水冷却型原子炉では、原子炉圧力容器内への給水の停止や、原子炉圧力容器に接続された配管等の破断により冷却水が喪失すると、原子炉水位が低下して炉心が露出し、炉心の冷却が不十分になる恐れがある。このような場合を想定して、水位低下の信号により原子炉は自動的に非常停止し、非常用炉心冷却装置(ECCS)による冷却材の注入によって炉心を冠水させて冷却し、炉心溶融事故を未然に防ぐようになっている。
しかしながら、極めて低い確率ではあるが、非常用炉心冷却装置が作動せず、且つ、その他の炉心への注水装置も利用できない事態も想定され得る。このような場合、原子炉水位の低下により炉心が露出して十分な冷却が行われなくなり、原子炉停止後にも発生し続ける崩壊熱によって燃料棒温度が上昇して、最終的には炉心溶融に至る事態が想定される。
このような事態に至った場合、高温の炉心溶融物が原子炉圧力容器の下鏡に溶け落ち、更にこの下鏡を溶融して貫通し、原子炉格納容器10における原子炉圧力容器下方のペデスタル床に落下する。そして、炉心溶融物はペデスタル床に張られたコンクリートを加熱し、接触面が高温状態になるとコンクリートと反応して、二酸化炭素、水素等の非凝縮性ガスを大量に発生させると共に、コンクリートを溶融浸食する。
発生した非凝縮性ガスは原子炉格納容器内の圧力を高め、原子炉格納容器を破損させる恐れがある。また、コンクリートの溶融浸食により原子炉格納容器のバウンダリが破損したり、原子炉格納容器の構造強度が低下したりする恐れもある。従って、炉心溶融物とコンクリートとの反応が継続すると原子炉格納容器が破損に至り、原子炉格納容器内の放射性物質が外部環境へ放出する恐れがある。
この炉心溶融物とコンクリートの反応を抑制するためには、炉心溶融物底部のコンクリートとの接触面の温度を浸食温度以下(一般的なコンクリートでは1500K以下)に冷却するか、または炉心溶融物とコンクリートとが直接接触しないようにする必要がある。このため、炉心溶融物が落下した場合に備えて様々な対策が提案されている。代表的なものがコアキャッチャーと呼ばれる炉心溶融物保持装置であり、落下した炉心溶融物を耐熱材でうけとめ、注水手段と組み合わせて炉心溶融物の冷却を図る設備である。
また、原子炉格納容器のペデスタル床に落下した炉心溶融物の上面に冷却水を注水しても、炉心溶融物の底部での除熱量が小さいと、崩壊熱によって炉心溶融物の底部の温度が高温に維持され、原子炉格納容器のペデスタル床のコンクリート侵食を停止することができないことから、炉心溶融物を底面側から冷却する炉心溶融物保持装置(コアキャッチャー)がいくつか提案されている(特許文献1〜4参照)。
特開平6−222177号公報 特開2007−225356号公報 特開2012−247216号公報 特開2014−81212号公報
上述の炉心溶融物保持装置(コアキャッチャー)では、炉心溶融物の保持と、コアキャッチャーの熱的保護を図るために耐熱材を敷き詰め、この耐熱材への熱的浸食を押さえるために冷却水を供給する仕組みが施されている。このため、冷却流路となる配管等を設置した上で耐熱材を敷設しなければならず、製作が容易でない。また、冷却流路分の高さが必要になる。
また、冷却流路をコアキャッチャーの下部に有しない場合には、炉心溶融物を保持する耐熱材が熱的に浸食することを見込んで設置することになるため、コアキャッチャーの高さが増大してしまう。
欧州では、新規建設される原子炉で炉心溶融物の保持対策を行うことが要求されており、国内外でも、この保持対策が今後規制当局により要求されるものと想定される。一方、既設炉については、アクシデントマネジメントにより安全性を担保しており、ハードウエアによるシビアアクシデント対策は設けられていない。
既設炉の原子炉格納容器の下部構造は、上述のようなコアキャッチャー設置のためのスペースを有していない設計であるため、コアキャッチャーを既設炉に適用するためには、コンクリート製のペデスタル床を掘削するなどの追加工事が必要になる。ペデスタル床を掘削すると、ペデスタル定着部の耐震性が低下する恐れがある。
本発明における実施形態の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、限られたスペースであっても設置できるコアキャッチャー、及びこのコアキャッチャーを備えた原子炉格納容器を提供することにある。
本発明の実施形態におけるコアキャッチャーは、原子炉圧力容器の下方で炉心溶融事故時に炉心溶融物を受け止めて保持する保持面を備えるコアキャッチャーであって、複数の設置架台ピースをその天面に溝状の凹部が形成されるように前記原子炉圧力容器の下方の床面に沿って配列して構成した設置架台と、内部に冷却材が流動可能な流路を備えるとともに前記凹部に嵌合する凸部を備えた複数の保持構造体とを備え、前記保持構造体の凸部をそれぞれ前記設置架台の前記凹部に嵌合させて配列することで複数の前記保持構造体のそれぞれの前記流路を連通させ、且つ複数の前記保持構造体の前記凸部と反対側の天面を集合させて前記炉心溶融物の前記保持面を形成したことを特徴とするものである。
本発明の実施形態における原子炉格納容器は、原子炉圧力容器を格納する原子炉格納容器であって、炉心溶融事故時に炉心溶融物を保持する前述の実施形態に記載のコアキャッチャーが、前記原子炉圧力容器の下方の床に設けられたことを特徴とするものである。
本発明の実施形態によれば、限られたスペースであっても設置できるコアキャッチャー及びこれを備える原子炉格納容器が提供される。
第1実施形態に係るコアキャッチャーとこれを備える原子炉格納容器を示す断面図。 図1のコアキャッチャーを部分的に示す断面図。 図2のコアキャッチャーにおける床側保持構造体を示す斜視図。 図2のコアキャッチャー設置架台における底部設置架台を示す平面図。 図4の底部設置架台を構成する底部設置架台ピースのうち、周方向に隣接する2個の底部設置架台ピースを示す斜視図。 図4の底部設置架台を周方向に沿って展開した部分断面図。 図5及び図6とは異なる形態の拘束手段を備えた底部設置架台ピースから構成される底部設置架台の図6に対応する断面図。 図2のコアキャッチャー設置架台における側部設置架台を示す斜視図。 図8の側部設置架台を構成する側部設置架台ピース(支柱及び壁)の一部を示す斜視図。 図9とは異なる形態の側部設置架台を示す斜視図。 第2実施形態に係るコアキャッチャー設置架台における底部設置架台を示す平面図。 図11の底部設置架台を構成する底部設置架台ピースのうち、隣接する4個の底部設置架台ピースを示す斜視図。 第3実施形態に係るコアキャッチャー設置架台における底部設置架台を、この底部設置架台が支持して設置する床側コアキャッチャー部における床側保持構造体と共に示す断面図。 図13の床側保持構造体を示す斜視図。 第4実施形態に係るコアキャッチャー設置架台における側部設置架台の一部を示す部分斜視図。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づき説明する。
[A]第1実施形態(図1〜図10)
図1は、第1実施形態に係るコアキャッチャーとこれを備える原子炉格納容器を示す断面図である。また、図2は、図1のコアキャッチャーを部分的に示す断面図である。図1に示す原子炉格納容器10には内部にペデスタル12が立設され、原子炉圧力容器11は、このペデスタル12に支持されて原子炉格納容器10内に格納される。原子炉圧力容器11は、炉心13を収容すると共に、この炉心13を冷却する冷却材(冷却水)を蓄える。炉心13は、冷却材により冷却された状態で、制御棒駆動機構14により駆動される制御棒15によってその出力が制御される。尚、原子炉格納容器10内では、ペデスタル12の周囲にサプレッションプール水16が蓄えられている。
原子炉圧力容器11の炉心13は、上述のように冷却材によりその崩壊熱が除去されるが、極めて低い確率ではあるものの、冷却材が不足して炉心13が露出してしまうと、炉心13が溶融して炉心溶融物が原子炉圧力容器11の下鏡に溶け落ち、更にこの下鏡を貫通して原子炉格納容器10のペデスタル床17に落下する恐れがある。第1実施形態の原子炉格納容器10では、原子炉圧力容器11の下方のペデスタル床17にコアキャッチャー(炉心溶融物保持装置)20を設置することで、このコアキャッチャー20が炉心溶融事故時の炉心溶融物を受け止めて保持する保持面30(図2)を備え、この保持面30で炉心溶融物を保持し冷却する。
コアキャッチャー20は、図2に示すように、コアキャッチャー設置架台19を含むと共に、床側コアキャッチャー部21により構成される。床側コアキャッチャー部21は、原子炉圧力容器11下方のペデスタル床17に沿って配設された複数の床側保持構造体23により構成される。また、床側コアキャッチャー部21の外周部に、床側コアキャッチャー部21を周方向に取り囲むように壁側コアキャッチャー部22を設けてコアキャッチャー20とすることもできる。壁側コアキャッチャー部22は、ペデスタル床17に対し垂直方向に延びるペデスタル12に沿って配設された複数の壁側保持構造体24により構成される。
床側保持構造体23は、図3に示すように箱形状であって、対向する2面に開口が設けられて内部に流路25が形成される。床側保持構造体23の天面26には伝熱板27が配置され、この伝熱板27から流路25内に放熱フィン28が延びる。また、床側保持構造体23の底面には、凸部としての支持用突起29が突設される。この支持様突起29は、床側保持構造体23の底面に一体に形成され、または別体に形成されて床側保持構造体23の底面に固着される。
図2及び図3に示すように、上述の床側保持構造体23が原子炉圧力容器11の下方のペデスタル床17に沿って複数配列されることで、床側コアキャッチャー部21が構成され、床側保持構造体23の流路25が連続して冷却材が流動可能となる。更に、床側保持構造体23の天面26に配置された伝熱板27が集合して、炉心溶融物を保持可能な床側コアキャッチャー部21の保持面30(図2)が形成される。この保持面30に保持された炉心溶融物の崩壊熱は、伝熱板27を介して放熱フィン28に伝熱され、流路25内を流れる冷却材に伝熱されることで炉心溶融物が冷却される。
壁側保持構造体24は、床側保持構造体23と同様に構成される。この壁側保持構造体24は、流路25をペデスタル床27に対して垂直方向に向け、且つ伝熱板27をペデスタル12と反対側に向けて、ペデスタル12に沿って複数配列されることで、壁側コアキャッチャー部22を構成する。この壁側保持構造体24においても、壁側保持構造体24の伝熱板27が集合することで、炉心溶融物を保持可能な壁側コアキャッチャー部22の保持面30が形成される。
図2に示すように、コアキャッチャー設置架台19は、原子炉格納容器10における原子炉圧力容器11下方のペデスタル床17に固定して設けられる。このコアキャッチャー設置架台19は、床側コアキャッチャー部21を支持して設置する底部設置架台31により構成される。床側コアキャッチャー部21の外周部に壁側コアキャッチャー部22を設けてコアキャッチャー20とする場合には、底部設置架台31に加えて、壁側コアキャッチャー部22を支持して設置する側部設置架台32を設けて、コアキャッチャー設置架台19が構成される。
底部設置架台31は、図4及び図5に示すように、床側コアキャッチャー部21の床側保持構造体23を支持して設置する。そして、底部設置架台31は、平面図で扇形状の複数の底部設置架台ピース33が、原子炉格納容器10における原子炉圧力容器11下方のペデスタル床17にリング状且つ同心円状に配列されて構成される。各底部設置架台ピース33のサイズは、既設炉のスペースの制約、例えば既設炉の搬入口から搬入可能な寸法に設定される。底部設置架台ピース33が複数配列されて構成した底部設置架台31の天面、すなわち底部設置架台31が床側コアキャッチャー部21と接する接触面35には、以下に述べるように溝状の凹部が形成される。
各底部設置架台ピース33における床側保持構造体23に接する接触面(天面)35には、凹部としてのスライド溝36及びガイド溝37が交差、例えば直交して複数形成される。これらのスライド溝36及びガイブ溝37に、床側保持構造体23の支持用突起29が移動可能に嵌合する。スライド溝36は、底部設置架台31の半径方向に延在して形成された半径方向溝であり、床側保持構造体23を底部設置架台31の径方向、及び底部設置架台31に対し鉛直方向(接離方向)に移動可能とし、且つ、床側保持構造体23が底部設置架台31の周方向に移動することを拘束する。このスライド溝36は、底部設置架台31において少なくとも1つ(第1実施形態では2本)あればよく、従って、全ての底部設置架台ピース33に形成される必要がない。
また、ガイド溝37は、底部設置架台31の周方向に延在して形成された周方向溝であり、床側保持構造体23を底部設置架台31の周方向に移動可能とし、且つ、床側保持構造体23が底部設置架台31の径方向、及び底部設置架台31に対して鉛直方向(接離方向)に移動することを拘束する。このガイド溝37は、底部設置架台31を構成する全ての底部設置架台ピース33に形成される。更にガイド溝37は、床側保持構造体23が全体として平面状または凹面状に整列配置されるように、これらの床側保持構造体23の形状を考慮した適切な間隔で設けられる。
床側保持構造体23は、その支持用突起29が、底部設置架台31を構成する底部設置架台ピース33の接触面(天面)35に直交して形成されたスライド溝36及びガイド溝37内を移動することで、底部設置架台ピース33の接触面(天面)35が連続した底部設置架台31の接触面(天面)35内を2次元に移動可能に構成される。
また、底部設置架台ピース33の底面38に脚部39が固着される。この脚部39は、底部設置架台ピース33を自立させると共に、底部設置架台ピース33の接触面(天面)35をペデスタル床17と平行に保持するよう、その形状及び寸法が設定される。更に、脚部39は、底部設置架台ピース33の底面38とプレート床17との間に給水流路40となる隙間40Aを確保するように、その形状及び寸法が設定される。底部設置架台ピース33の給水流路40は、図4に示す底部設置架台31において放射状に延び、底部設置架台31の外側から、底部設置架台31の中心に形成された給水口41へ冷却材を流動させる。この給水口41に至った冷却材は、底部設置架台31に設置された床側コアキャッチャー部21における床側保持構造体23の流路25内を、床側コアキャッチャー部21の径方向中心から外側へ向かって流動する。
ここで、床側コアキャッチャー部21における複数の床側保持構造体23は、それぞれの支持用突起29を、コアキャッチャー設置架台19における底部設置架台ピース33のスライド溝36及びガイド溝37に嵌合させて配列されることで、支持用突起29と反対側のそれぞれの天面を集合させて炉心溶融物を保持する保持面30を形成すると共に、それぞれの流路25を連通させる。この連通した流路25内を上述のごとく冷却水が流動する。
更に、底部設置架台ピース33は、図5及び図6に示すように、複数が周方向に互いに隣接配列される際に、鉛直方向の移動を拘束する拘束手段としての段差部42を周方向の両側面に備えると共に、周方向に隣接配列された少なくとも1個が、固定ボルト43を用いてペデスタル床17に固定される。
つまり、底部設置架台ピース33は、周方向に互いに隣接して配列されるN個のうち、1個目から(N−2)個目までの底部設置架台ピース33の両側面のそれぞれに、互いに係合可能な第1段差部42A、第2段差部42Bが形成され、(N−1)個目の底部設置架台ピース33の両側面のそれぞれに第3段差部42C、第2段差部42Bが形成され、N個目の底部設置架台ピース33の両側面のそれぞれに、第2段差部42Bに係合可能な第1段差部42A、第3段差部42Cに係合可能な第4段差部42Dが形成される。そして、N個目の底部設置架台ピース33が固定ボルト43によりペデスタル床17に固定される。
尚、底部設置架台ピース33は、拘束手段を段差部42に代えて、図7に示す傾斜面44としてもよい。つまり、底部設置架台ピース33は、周方向に互いに隣接配列される1個目からN個目までの底部設置架台ピース33の両側面のそれぞれに、互いに係合可能な傾斜面44を備え、N個目の底部設置架台ピース33を、固定ボルト43を用いてペデスタル床17に固定してもよい。また、固定ボルト43によりペデスタル床17に固定される底部設置架台ピース33は、N個目の1個に限らず、複数個であってもよい。
上述のように周方向に互いに隣接して配列された複数の底部設置架台ピース33は、段差部42または傾斜面44により鉛直方向の移動が拘束されたので、周方向に隣接する全ての底部設置架台ピース33を、固定ボルト43によりペデスタル床17に固定しない場合であっても、底部設置架台31の耐震強度を向上させることが可能になる。
図2及び図8に示す側部設置架台32は、壁側コアキャッチャー部22の複数の壁側保持構造体24を支持して設置する複数の側部設置架台ピース34(つまり後述の支柱45と壁46の少なくとも一方、本実施形態では支柱45及び壁46)が、原子炉格納容器10における原子炉圧力容器11下方のペデスタル床17に、ペデスタル12に沿って全体として円筒状に配列されて構成される。ここで、側部設置架台ピース34は、ペデスタル床17に例えばボルト固定されて立設された複数本の支柱45と、これらの支柱45間にボルトまたは溶接などにより固定されて配設される複数枚の壁46とである。従って、壁46が平板状である場合には、側部設置架台32は複数の支柱45及び壁46により正確には多角筒状に構成されるが、全体としては円筒状になっている。
図2及び図9に示すように、壁46における壁側保持構造体24と接する接触面47には、壁側保持構造体24の凸部としての支持用突起(不図示)を嵌合する凹部としての嵌合溝48が、鉛直方向に形成されている。壁側保持構造体24は、支持用突起を壁46の嵌合溝48に嵌合させることで、壁46の接触面47内で移動可能に構成される。従って、複数の壁側保持構造体24は、支持用突起を壁46の嵌合溝48に上方から順次差し込むことで、壁46に支持されて設置される。
図2及び図8に示すように、複数本の支柱45の上部、例えば上端部は、リング状の補強部材50により互いに連結されて、側部設置架台32が補強される。つまり、側部設置架台32は全体として円筒状であり、どの方向に対しても対称性があって、特に地震に対し脆弱な箇所が存在しない構造物である。ところが、近年地震に対する耐振要求が高くなり、この要求値を満たすべく最も効果を発揮するように、複数本の支柱45の上端部にリング状の補強部材50を溶接またはボルト固定することで、複数本の支柱45の上部が補強部材50用いて連結されて、支柱45の転倒が防止される。尚、この補強部材50は、L字金具等を用いることで、ペデスタル12の壁面に溶接等により固着されてもよい。
また、複数枚の壁46の下部には、給水開口部51が形成される。ペデスタル12と側部設置架台32との間の冷却材は、壁46の下部の給水開口部51を通って、底部設置架台31を構成する底部設置架台ピース33の給水流路40となる隙間40Aへ導かれる。ここで、側部設置架台32を構成する支柱45及び壁46のそれぞれは、既設炉のスペースの制約、例えば既設炉の搬入口から搬入可能な寸法に設定されている。
図1に示すコアキャッチャー20は、炉心溶融物を保持するために必要な容積を確保するためには、特に高さを低くしたい場合において、ペデスタル12の壁面に可能な限り近付ける必要がある。しかしながら、既設炉にコアキャッチャー20を設置するスペースには、特にペデスタル12の壁面付近に、漏洩水を検知するためのサンプ床(不図示)が設置されており、このサンプ床に、漏洩水を汲み上げるためのポンプ及び配管が設置されている場合がある。
そこで、コアキャッチャー20が、上述のサンプ床及びポンプ等の機器を避けながら、ペデスタル床17上に占める面積を可能な限り広く設定するように、側部設置架台32Aは、図10に示すように、半径の異なる複数、例えば2つの円弧面52、53を連続して接続して構成されてもよい。即ち、この側部設置架台32Aを構成する複数の支柱45及び壁46が半径の異なる円弧面52、53に配列され、これらの円弧面52及び53が接続壁54により連続して接続されて、側部設置架台32Aが構成されてもよい。
図2に示すように、上述のようにして設置されるコアキャッチャー設置架台19、及びこのコアキャッチャー設置架台19に設置されるコアキャッチャー20では、炉心溶融事故時に炉心溶融物がコアキャッチャー20の保持面30に保持されて堆積し、原子炉格納容器10内の図示しない注水ラインからペデスタル12の底部に冷却材(冷却水)が注水される。すると、この冷却材によって、コアキャッチャー設置架台19、コアキャッチャー20、及びこのキャッチャー20上の炉心溶融物が水没状態になって冷却される。
このとき、コアキャッチャー設置架台19の側部設置架台32とペデスタル12との間の冷却材が、図2の矢印Aに示すように、側部設置架台32の壁46の給水開口部51を通って、底部設置架台31の底部設置架台ピース33における脚部39間の給水流路40(図4)内を流れ、この底部設置架台31の給水口41から流出する。この給水口41から流出した冷却材は、コアキャッチャー20の床側コアキャッチャー部21における床側保持構造体23の流路25内を矢印Bの如く流れ、更に壁側コアキャッチャー部22における壁側保持構造体24の流路25内を流れる。この床側保持構造体23及び壁側保持構造体24の流路25内を流れる冷却材によって、コアキャッチャー20の保持面30に保持された炉心溶融物の底部が冷却される。
また、床側保持構造体23及び壁側保持構造体24の流路25内で炉心溶融物の熱により発生した蒸気は、図2の矢印Cに示すように、床側保持構造体23の流路25内から壁側保持構造体24の流路25内へ冷却材と共に流れ、原子炉格納容器10内の空間へ放出される。
以上のように構成されたことから、この第1実施形態によれば、次の効果(1)〜(3)を奏する。
(1)図1及び図2に示すように、上述のようにして原子炉圧力容器11からの炉心溶融物が、原子炉圧力容器11の下方にコアキャッチャー設置架台19を介して設置されたコアキャッチャー20により保持され、しかも、この炉心溶融物の上部ばかりか、コアキャッチャー20の保持面30に接する底部についても冷却材によって冷却される。この結果、炉心溶融物が、原子炉格納容器10におけるコンクリート製のペデスタル床17に接触する事態を確実に回避でき、炉心溶融事故時における原子炉格納容器10の破損を確実に防止できる。
(2)図2〜図5に示すように、床側保持構造体23が複数配列されて構成される床側コアキャッチャー部21が底部設置架台31により支持されて設置され、また、壁側保持構造体24が複数配列されて構成される壁側コアキャッチャー部22が側部設置架台32により支持されて設置されることで、コアキャッチャー20がコアキャッチャー設置架台19により支持されて設置される。
この設置の際に、床側コアキャッチャー部21の床側保持構造体23は、底部設置架台31の底部設置架台ピース33の接触面(天面)35と床側保持構造体23とに設けられた、互いに嵌合するスライド溝36、ガイド溝37と支持用突起29とを用いて、底部設置架台ピース33及び底部設置架台31の接触面(天面)35内を移動できる。更に、壁側コアキャッチャー部22の壁側保持構造体24が、側部設置架台32の壁46の接触面47(図9)と壁側保持構造体24とに設けられた、互いに嵌合する嵌合溝48と支持用突起(不図示)とを用いて、壁46の接触面47内を移動できる。
この結果、床側コアキャッチャー部21の床側保持構造体23と壁側コアキャッチャー部22の壁側保持構造体24との位置決め及び据付作業を容易に実施できるので、既設炉の限られたスペースであっても、コアキャッチャー20を短期間に簡便に設置できる。
(3)図5、図6及び図7に示すように、底部設置架台31を構成すべく周方向に隣接配列された複数個の底部設置架台ピース33が、段差部42または傾斜面44により鉛直方向の移動が拘束され、この底部設置架台ピース33の少なくとも1個が、固定ボルト43を用いてペデスタル床17に固定されたので、底部設置架台31の耐震強度が向上する。そして、底部設置架台ピース33及び底部設置架台31の接触面(天面)35に形成されたスライド溝36及びガイド溝37に床側保持構造体23の支持用突起29が嵌合して、床側保持構造体23の底部設置架台ピース33(底部設置架台31)に対する鉛直方向、周方向及び半径方向の移動が拘束されている。この結果、床側保持構造体23から構成される床側コアキャッチャー部21の耐震性を向上させることができる。
また、図2及び図9に示すように、側部設置架台32を構成する側部設置架台ピース34の複数本の支柱45は、それらの下部がペデスタル床17にボルト固定されると共に、上端部が補強部材50により互いに連結されて補強され、更に、これらの支柱45間に、側部設置架台ピース34の複数枚の壁46が溶接またはボルト固定されたので、側部設置架台32の耐震強度が向上する。そして、これらの壁46の接触面47に形成された嵌合溝48に、壁側コアキャッチャー部22の壁側保持構造体24の支持用突起(不図示)が嵌合されたので、壁側コアキャッチャー部22の耐震性を向上させることができる。これらの結果、床側コアキャッチャー部21及び壁側コアキャッチャー部22から構成されるコアキャッチャー20の耐震性を向上させることができる。
[B]第2実施形態(図11、図12)
図11は、第2実施形態に係るコアキャッチャー設置架台における底部設置架台を示す平面図である。また、図12は、図11の底部設置架台を構成する底部設置架台ピースのうち、隣接する4個の底部設置架台ピースを示す斜視図である。この第2実施形態において、第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すにより説明を簡略化し、または省略する。この第2実施形態のコアキャッチャー設置架台が第1実施形態と異なる点は、底部設置架台60、及びこの底部設置架台60を構成する底部設置架台ピース61の構成である。
図11に示す底部設置架台60は、図12に示す矩形状の底部設置架台ピース61が隣接して平面状に配列され、底部設置架台60の最外周に相当する底部設置架台ピース61が切断されて、円板形状に構成される。また、底部設置架台ピース61の給水流路63は、底部設置架台ピース61が隣接配列されて底部設置架台60が組み立てられるときに連続して、底部設置架台60の給水流路62となる。そして、この給水流路62は、底部設置架台60の平面図で一方向(例えば図11の左右方向)に複数本平行に延びるように形成される。底部設置架台60の複数本の給水流路62には、延在方向(例えば左右方向)の中央位置に給水口64が形成される。
一方、底部設置架台60に支持されて設置される床側コアキャッチャー部には、一方向(例えば左右方向)に延びる流路が複数本平行に設けられ、これらの各流路における延在方向(例えば左右方向)中央位置に取込口(不図示)が形成される。
底部設置架台60の給水流路62内を底部設置架台60の外側から給水口64に向かって流れた冷却材は、床側コアキャッチャー部の取込口から取り込まれて床側コアキャッチャー部の流路内を、取込口から床側コアキャッチャー部の外側へ向かって流れる。この冷却材により、床側コアキャッチャー部の保持面に保持された炉心溶融物の底部が冷却される。
この第2実施形態における底部設置架台ピース61においても、図12に4枚が隣接配列されて示すように、スライド溝36及びガイド溝37が形成される。但し、これらのスライド溝36及びガイド溝37は図11では図示されていない。また、各底部設置架台ピース61の両側面、例えば図11における左右方向両側面には、図示しないが段差部42または傾斜面44が形成されて、底部設置架台ピース61の鉛直方向の移動が拘束される。これにより、底部設置架台60の底部設置架台ピース61が少ない本数の固定ボルト43でペデスタル床17に固定される場合であっても、底部設置架台60の耐震強度が向上する。
従って、この第2実施形態においても、第1実施形態の効果(1)〜(3)と同様な効果を奏する。
[C]第3実施形態(図13、図14)
図13は、第3実施形態に係るコアキャッチャー設置架台における底部設置架台を、この底部設置架台が支持して設置する床側コアキャッチャー部における床側保持構造体と共に示す断面図である。この第3実施形態において、第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。この第3実施形態のコアキャッチャー設置架台が第1実施形態と異なる点は、底部設置架台70、及びこの底部設置架台70を構成する底部設置架台ピースの71の構成である。
この底部設置架台70が支持して設置する床側コアキャッチャー部72を構成する床側保持構造体73は、図13及び図14に示すように、流路25の下方に給水流路25Xが形成されると共に、底面から延びる一対の支持脚74の下端に凸部75が形成されている。給水流路25Xは、床側保持構造体73の底面、一対の支持脚74、及び底部設置架台ピース71に囲まれて形成される。この床側保持構造体73の給水流路25X内には、図2に示す側部設置架台32の壁46に形成された給水開口部51を通って冷却材が流入する。
底部設置架台ピース71は、脚部39のない、従って給水流路40のない薄板形状であり、床側保持構造体73の配列状態に応じて扇形または矩形の平面形状を有する。各底部設置架台ピース71には、床側保持構造体73の支持脚74が接触する接触面76に係合部77が突設され、底部設置架台ピース71が隣接配列されたときに、係合部77が、床側保持構造体73の凸部75に嵌合する凹部78を形成する。床側保持構造体73は、これらの凸部75及び凹部78を用いて、底部設置架台ピース71の接触面76内で移動可能に構成される。
また、底部設置架台ピース71の両側面、例えば図13の左右方向の両側面のそれぞれに、拘束手段としての段差部79または傾斜面(図13では段差部79)が形成される。隣接配列される底部設置架台ピース71が段差部79等により係合されることで、これらの底部設置架台ピース71の鉛直方向の移動が拘束される。段差部79等により係合されて隣接配列された少なくとも1個の底部設置架台ピース71は、固定ボルト43によりペデスタル床17に固定される。このように段差部79等により係合され且つ固定ボルト43によりペデスタル床17に固定された底部設置架台ピース71によって底部設置架台70が構成されることで、この底部設置架台70の耐震強度が向上する。
以上のように構成されたことから、この第3実施形態においても、第1実施形態の効果(1)〜(3)と同様な効果を奏する。
[D]第4実施形態(図15)
図15は、第4実施形態に係るコアキャッチャー設置架台における側部設置架台の一部を示す部分斜視図である。この第4実施形態において、第1実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。この第4実施形態のコアキャッチャー設置架台が第1実施形態と異なる点は、側部設置架台80の構成である。
この側部設置架台80では、複数の支柱45または壁46、例えば支柱45のそれぞれに、I型鋼等からなるレール81が固着されて、これらのレール81間に支持プレート82が、側部設置架台80の周方向に隙間を持って配設される。支持プレート82の接触面47に形成された嵌合溝48に、側部保持構造体24(図2)の図示しない支持用突起が嵌合されることで、支持プレート82に壁側保持構造体24が支持されて設置される。
また、レール81は、原子炉格納容器10の原子炉圧力容器11下方のペデスタル床17に沿って設置される底部設置架台ピース33に接する長さに設定される。尚、レール81が支柱45に固着される場合には、壁46は、耐震強度が得られる程度の薄板で構成されてもよい。
上記のように構成されたことから、この第4実施形態においても、第1実施形態の効果(1)〜(3)と同様な効果を奏するほか、次の効果(4)及び(5)を奏する。
(4)支持プレート82がレール81間に、側部設置架台80の周方向の隙間を持って配設されたことで、支柱45に設置誤差等が発生した場合であっても、支持プレート82がレール81に対し、側部設置架台80の周方向に上記隙間の範囲内で移動できる。このため、支持プレート82に設置される隣接する壁側保持構造体24同士が互いに干渉する不具合を回避することができる。
(5)レール81が、ペデスタル床17に沿って設置される底部設置架台ピース33に接する長さに設定されたので、支持プレート82に設置された壁側コアキャッチャー部22の壁側保持構造体24と共に、レール81によって底部設置架台ピース33の鉛直方向の移動を拘束できる。このため、底部設置架台ピース33をペデスタル床17に固定するための固定ボルト43の本数を削減できる。
[E]第5実施形態
第5実施形態において、第1〜第4実施形態と同様な部分については、同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
この第5実施形態のコアキャッチャー設置架台が第1〜第4実施形態と異なる点は、底部設置架台31、60、70を構成する底部設置架台ピース33、61、71と、側部設置架台32、80を構成する側部設置架台ピース34としての支柱45及び壁46、並びにレール81及び支持プレート82とが金属製ではなく、繊維強化プラスチック(FRP)にて構成された点である。繊維強化プラスチックとしては、例えば炭素繊維を合成樹脂に複合させたものが好ましい。
炉心溶融事故時には、ペデスタル12の底部に注水ラインから冷却材(冷却水)が注水されることで、コアキャッチャー設置架台19はコアキャッチャー20と共に水没状態となり、150℃程度となる。この温度であれば繊維強化プラスチックは金属と同程度の強度を確保可能である。
上述のように構成されたことから、この第5実施形態のコアキャッチャー設置架台においても、第1及び第4実施形態の効果(1)〜(5)と同様な効果を奏するほか、次の効果(6)及び(7)を奏する。
(6)コアキャッチャー設置架台19の部品である底部設置架台ピース33、61、71、支柱45、壁46、レール81及び支持プレート82が繊維強化プラスチックにて構成されたことから、強度を金属と同程度に確保しつつ、重量を大幅に低減できる。従って、部品1個当たりの重量が軽くなり、または重量制限に由来する部品寸法の制約が解消され、更に、1個当たりの部品寸法を大きくして施工時間を短縮できるなど、コアキャッチャー設置架台の部品の搬入及び据付の作業性を向上させることができる。
(7)コアキャッチャー設置架台の部品(底部設置架台ピース33、61、71、支柱45、壁46、レール81及び支持プレート82)が繊維強化プラスチックを構成材料とするので、上述の部品を型枠によって製造できる。このため、例えば底部設置架台ピース33に段差部42を形成するなどの追加加工が不要になるので、部品の加工性を向上させることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができ、また、それらの置き換えや変更は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…原子炉格納容器、11…原子炉圧力容器、13…炉心、17…ペデスタル床、19…コアキャッチャー設置架台、20…コアキャッチャー、21…床側コアキャッチャー部、22…壁側コアキャッチャー部、23…床側保持構造体、24…壁側保持構造体、2
5…流路、25X…給水流路、29…支持用突起(凸部)、30…保持面、31…底部設置架台、32、32A…側部設置架台、33…底部設置架台ピース、34…側部設置架台ピース、35…接触面(天面)、36…スライド溝(凹部)、37…ガイド溝(凹部)、40…給水流路、40A…隙間、42…段差部(拘束手段)、43…固定ボルト、44…傾斜面(拘束手段)、45…支柱、46…壁、47…接触面、48…嵌合溝、50…補強部材、51…給水開口部、52、53…円弧面、54…接続壁、60…底部設置架台、61…底部設置架台ピース、70…底部設置架台、71…床側コアキャッチャー部、75…凸部、76…接触面、77…係合部、78…凹部、81…レール、82…支持プレート。

Claims (9)

  1. 原子炉圧力容器の下方で炉心溶融事故時に炉心溶融物を受け止めて保持する保持面を備えるコアキャッチャーであって、
    複数の設置架台ピースを、その天面に溝状の凹部が形成されるように前記原子炉圧力容器の下方の床面に沿って配列して構成した設置架台と、
    内部に冷却材が流動可能な流路を備えるとともに前記凹部に嵌合する凸部を備えた複数の保持構造体とを備え、
    前記保持構造体の凸部をそれぞれ前記設置架台の前記凹部に嵌合させて配列することで複数の前記保持構造体のそれぞれの前記流路を連通させ、且つ複数の前記保持構造体の前記凸部と反対側の天面を集合させて前記炉心溶融物の前記保持面を形成したことを特徴とするコアキャッチャー。
  2. 前記設置架台の前記凹部は、中心から半径方向に延びる半径方向溝と、前記半径方向溝と交差し周方向に延びる周方向溝からなることを特徴とする請求項1に記載のコアキャッチャー。
  3. 前記設置架台ピースは、複数が互いに隣接して配列される際に鉛直方向の移動を拘束可能な拘束手段を備えると共に、隣接配列された少なくとも1つの前記底部設置架台ピースが前記床面に固定可能に構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のコアキャッチャー。
  4. 前記設置架台ピースは、前記保持構造体の前記流路へ冷却材を供給可能な給水流路となる隙間を前記床面との間に有するように設置されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコアキャッチャー。
  5. 前記設置架台の外周部に、前記床面に固定されるとともに当該床面に対して垂直方向に設けられる複数本の支柱と、これらの支柱間に配設される複数枚の壁とを、前記設置架台の前記外周部を取り囲むように配列し、
    前記支柱と前記壁の少なくとも一方によって、複数配列した壁側保持構造体を支持させたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコアキャッチャー。
  6. 前記複数の支柱は、これらの上部が補強部材により互いに連結されて構成されたことを特徴とする請求項5に記載のコアキャッチャー。
  7. 前記壁の下部には、前記設置架台ピースの給水流路となる隙間、または床側保持構造体の流路へ冷却材を導く給水開口部が形成されたことを特徴とする請求項5または6に記載のコアキャッチャー。
  8. 複数の前記支柱または前記壁のそれぞれにレールが取り付けられ、前記壁側保持構造体を支持する支持プレートが、前記レールに隙間を持って配設されたことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のコアキャッチャー。
  9. 原子炉圧力容器を格納する原子炉格納容器であって、
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載のコアキャッチャーが、前記原子炉圧力容器の下方の床に設けられたことを特徴とする原子炉格納容器。
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