JP2000504119A - 原子炉容器用間隙構造物 - Google Patents

原子炉容器用間隙構造物

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(57)【要約】 水冷型原子炉で使用される間隙形成構造(3)は、間隙構造内の冷却効果によって炉心(1)溶融事故における原子炉容器の下部ヘッド(2)の過熱及び構造破壊を防ぎ、蓄積された炉心溶融堆積物(1)の保持を促すために発明されたものである。単一層あるいは多層の間隙構造(3)は、容器内において計器/制御ガイド管に固定したり、構造物に接続あるいは固定することにより原子炉容器の下部ヘッド(2)の内部あるいは外部のいずれかに設置できる。間隙構造(3)内部における水冷能力は、過熱及びその後の破損から原子炉容器の下部ヘッド(2)を保護する。このように、原子炉容器の下部ヘッド(2)の構造破壊を防いで重大な事故の発生を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】 原子炉容器用間隙構造物 技術分野 本発明は、炉心の溶融事故による破断から原子炉容器の下部ヘッドを保護 するための間隙形成及び維持構造物に関するものである。 背景技術 本発明は、原子炉において炉心溶融事故が発生した場合、蓄積された炉心 溶融堆積物による下端のヘッド壁部の過熱及び終極的な破損を防止するため冷却 可能な幾何形状が維持される間隙形成構造物を原子炉容器の下部ヘッドに導入す ることに関するものである。ここに、下部ヘッドを成す凹放物線形または円筒形 容器は原子炉流体境界と呼ばれるものである。前記のような重大事故が発生すれ ば、原子炉容器内部の炉心材は過熱によって溶融され、容器の下部ヘッドに向か って移動するだろう。このような場合、容器の下部ヘッドと溶融炉心材との直接 接触は深刻な温度上昇を招き、金属原子炉容器の下部ヘッドを変形、破断させ、 結果的に相当量の放射能物質が外部に漏出するだろう。本発明の構造物は、溶融 炉心材が容器の内表面と直接接触できない工学的間隙を形成して、原子炉容器の 下部ヘッドの急速な加熱を防止し、間隙内部における安全な水冷却効果により重 大事故を防止し、原子炉容器の下部ヘッドの破損を防止するものである。 従来の水冷式原子炉は、深刻な溶融事故を防止するための問隙構造物を備 えていない。従って、深刻な事故が発生し、炉心溶融物質が下方に移動して容器 の下部ヘッドに蓄積された場合、事故の程度にもよるが堆積物の十分な冷却のた めに極めて小さく不規則な最小限の間隙が自然的に形成されるだろう。炉心溶融 を含む重大事故とみなさ れている1979年のスリーマイルアイルランドユニット−2(TMI−2)の事 故において、溶融炉心堆積物と容器の下部ヘッドとの直接接触は、その炉心堆積 物の溶融温度近くにまで容器内部の壁部を過熱した。しかし、未だ説明されてい ない何等かのメカニズムによって容器は冷却され、容器破損は回避された。この 急速冷却を説明するために、限定された水冷却が溶融炉心堆積物と下部ヘッドの 内表面との間に形成された間隙内で達成されたが、その不均一で不規則な構造が 熱点生成を導いたと推定される。TMI−2事故の場合、下部へ移動した19トン の炉心堆積物の量が炉心材の1/5以下であったと言う事実にもかかわらず、原 子炉容器の下部ヘッドの破損を防ぐ上で残された余地は十分でなかった。従って 、もし重大事故が相当な程度の炉心溶融と共に発生した場合、原子炉容器の下部 ヘッドの冷却は自然的冷却メカニズムだけでは不適当であり、原子炉容器の破断 に引き続いて溶融炉心堆積物が放出される可能性がある。結果的に、大量の高温 物質が容器の外に放出されることにより格納容器建物の構造物との化学的及び熱 的反応が更に引き起こされるだろう。これに伴う温度と圧力の上昇により格納容 器の完全性が脅かされてさらなる重大な事故に発展するだろう。 米国M.I.T.のM.J.Driscoll及びF.L.Bowmanにより提案された原子炉外部炉 心キャッチャ(ex-vessel キャッチャ)が米国特許4、113、560号に記載 されている。この原子炉外部炉心キャッチャにおいて、溶融炉心堆積物は原子炉 外部炉心構造物(黒鉛、砂等)と共に凝固する。原子炉外部炉心キャッチャは、 その内部に溶融炉心堆積物を孤立させることにより格納容器構造物とのさらなる 反応を遮断することができる。これは、溶融炉心堆積物と格納容器底のコンクリ ートとの反応による熱及び気体の生成を未然に防止し、溶融炉心堆積物が底コン クリートを通過して大量の放射能を流出させることを防止する。しかしながら、 前途の手段は原子炉容器の破断と多くの熱及び 放射能が格納容器建物の内部に放出された後にのみ実施されるように設計されて いるので、格納容器建物の冷却及び保護のための諸般安全装置が必要である。ま た、液体金属冷却増殖炉の場合には、原子炉下端−炉心キャッチャが使用されて いる。しかし、Fermi-Iの場合、炉心溶融事故は不適当な設計と冷却材流路を遮 断する構造とにより誘発された。さらに、Fermi-I及びスーパーフェニックス(SU PERPHENIX)の水平式下端−炉心キャッチャ設計は、プレート下部での沸騰と気泡 停滞現象とにより冷却機能が低下するので水冷式原子炉にとっては効果的でない 。 下部ヘッドを冷却する能力に関して、原子炉外部炉心冷却が提案されてい る(1994年11月、DOE/ID-10460においてT.G.Theofanos,C.Liu,S.Addition ,S.Angelini,O.Kymaelaeinen及びT.Samassiらによる”内部炉心冷却能力及び炉 心−溶解の維持”)。運転中のあるいは設計下にある限られた数の発電所で実行 可能であると考慮される場合、前記方法は大容量の原子炉空洞部に水を注入する ために相当な量の水資源を必要し、また時間も長くかかると言う短所がある。さ らに、過剰な水の注入や時期尚早に容器を水没させることは、脆性化された容器 ベルトライン地域を放熱による熱的衝撃の危険に曝すことになるだろう。 発明の開示 本発明の第1の目的は、原子炉容器の下部ヘッド上に設置され、原子炉容 器内を循環する冷却材と接触するように設置された炉心組み立て体を備える原子 炉容器に使用される間隙形成及び維持構造物を提供することである。この構造物 は, 原子炉の炉心溶融事故の際、炉心組み立て体からの溶融炉心堆積物を収容 及び保持するために原子炉容器の下部ヘッド近くで炉心組み立て体の下側に配置 される凹容器;および、 原子炉の炉心溶融事故の際、凹容器と原子炉容器の下部ヘッドとの間に間 隙が形成、維持され、原子炉容器内を循環する冷却材が間隙内を循環できるよう にすることによって、溶融炉心堆積物が原子炉容器の下部ヘッドと直接接触する ことを防止し、凹容器によって溶融炉心堆積物が収容及び維持される間、溶融炉 心堆積物から熱を除去することによって原子炉容器の下部ヘッドの構造が完璧に 維持されるように原子炉容器の下部ヘッドに対して凹容器を離隔させ、離隔され た状態で維持するための手段を含む。 本発明の第2の目的は、原子炉容器の下部ヘッド上に設置され、原子炉容 器内を循環する冷却材と接触するように設置された炉心組み立て体を備える原子 炉容器に使用される間隙形成及び維持構造物を提供することである。この構造物 は、 原子炉の炉心溶融事故の際、炉心組み立て体からの溶融炉心堆積物を収 容及び保持するために原子炉容器の下部ヘッド近くで炉心組み立て体の下側に配 置される凹容器; 原子炉の炉心溶融事故の際、原子炉容器の下部ヘッドに対して凹容器を離 隔させ、離隔された状態で維持するために凹容器に固定された多数の支持ビーム ; 正常運転中及び原子炉の炉心溶融事故の際、原子炉容器の下部ヘッドに対 して離隔された状態で凹容器の変形と振動を制限するために凹容器に固定された 多数の構造補強材;および 原子炉の炉心溶融事故の際、凹容器の構造形態を維持するために凹容器に 固定された多数の変形制限足部を含み、それによって、多数の支持ビームと多数 の変形制限足部は、凹容器と原子炉容器の下部ヘッドとの間に間隙を提供、維持 させ、原子炉の炉心溶融事故の際、原子炉容器内を循環する冷却材が間隙内を循 環できるようにすることによって、溶融炉心堆積物が原子炉容器の下部ヘッドと 直接接触することを防止し、溶 融炉心堆積物から熱を除去し、凹容器に溶融炉心堆積物を収容する間、原子炉容 器の下部ヘッド部の構造を完壁に維持させる。 本発明の第3の目的は、外側表面を有する原子炉容器の下部ヘッド上に設 置され、原子炉容器内を循環する冷却材と接触するように設置された炉心組み立 て体を備える原子炉容器に使用される間隙形成及び維持構造物を提供することで ある。この構造物は、 原子炉容器の下部ヘッドの外側表面の下側で前記外側表面から離隔される ように配置される凹容器; 原子炉の炉心溶融事故の際、凹容器と原子炉容器の下部ヘッドの外側表面 との間に間隙が形成、維持されるように原子炉容器の下部ヘッドの外側表面に対 して凹容器を離隔させ、離隔された状態で維持するための手段;および 原子炉の炉心溶融事故の際、間隙に冷却材を供給し、炉心組み立て体から の溶融炉心堆積物によって加熱された原子炉容器の下部ヘッドからの熱の除去を 可能にし、それによって原子炉容器に溶融炉心堆積物が収容及び維持される間、 原子炉容器の下部ヘッドの構造を完壁に維持させる冷却材供給手段を含む。 本発明は、原子炉容器が溶融しないように原子炉容器の底部近くに冷却可 能な幾何形状を維持するのに十分な間隙を提供する構造物を併合するように設計 される。また、本発明は自然循環ルートは言うまでもなく、既存の工学安全特性 に関連して受動方式により機能するすべての水冷式原子炉に適用可能である。 図面の簡単な説明 本発明の前途した長所およびさらなる長所を、添付の図面を参照して以下 に詳細に説明する。 図1は、本発明に基づく間隙構造物を有する加圧水型原子炉(PWR)容器を示す 断面図である。 図2は、本発明に基づく間隙構造物を有する水路式加圧水型原子炉(VVER型)容 器を示す断面図である。 図3は、本発明に基づく間隙構造物を有する沸騰水型原子炉(BWR)容器を示す 断面図である。 図4は、本発明に基づく間隙構造物を有する加圧重水型原子炉(CANDU型)容器 を示す断面図である。 図5は、本発明に基づく原子炉容器の下部ヘッドに配置した多層間隙構造物の内 部を示す断面図である。 図6は、本発明に基づく原子炉容器の下部ヘッドの内部の間隙構造支持部材の例 を示す断面図である。 図7は、本発明に基づく原子炉容器の下部ヘッドの外部に配置した間隙構造物を 示す断面図である。 図8(A)及び図8(B)は、間隙構造物を備えていない原子炉における重大事 故の進行を示す断面図である。 図9(A)及び図9(B)は、本発明の間隙構造物を備えた原子炉における重大 事故の阻止状態を示す断面図である。 図10(A)は、加圧水型原子炉(PWR)に適用可能な本発明の間隙構造物の上 面図である。 図10(B)は、水路式加圧水型原子炉(VVER型)に適用可能な本発明の間隙構 造物の断面図である。 図10(C)は、沸騰水型原子炉(BWR)に適用可能な本発明の間隙構造物の平 面図である。 図11(A)、図11(B)および図11(C)は、それぞれ加圧重水型原子炉 (CANDU型)に適用可能な本発明の間隙構造物の上面図、断面図および平面図で ある。 発明の実施の形態 以下、本発明の望ましい実施の形態を図面に基づき詳しく説明する。 図1乃至図4に示すように、中央部の炉心(1)は冷却材が流動して核反応 熱を除去する核燃料領域である。事故が発生して冷却能力が減少すれば、炉心及 びそれに隣接する構造物が溶融して下部ヘッドに蓄積する。この場合、間隙構造 物(3)は、溶融した炉心が下部へッド(2)の内表面と直接接触することを防止する 。また、計測/制御ノズルが原子炉容器の下部ヘッド(2)を貫通して容器の内表 面に熔接される。本発明の間隙構造物(3)は、原子炉容器の底部から適当な間隙( 5)または距離をおいて炉心支持構造物の底部に設置され、炉心溶融事故の際に冷 却可能な幾何形状を維持しながら溶融炉心の荷重を支持するために充分な強度及 び耐熱性を備えている。沸騰熱伝達及び構造的挙動を考慮した最小限の間隙寸法 は約2cmに決定される。また、間隙構造物(3)は、放物線または凹形状であり 、垂直流路孔(6)を備えている。間隙構造物(3)は、溶融炉心が間隙内に流れない ように原子炉容器の下部ヘッド(2)全体を覆うことが望ましい。本発明の間隙構 造物(3)による下部プレナム(plenum)内での冷却材流動分布の変化は、軽水型 原子炉(LWRs)の正常運転時において最小でければならない。 図6は、本発明の間隙構造物(3)が容器の下部ヘッド内で下部炉心構造物 あるいは計測/制御貫通構造物(4)に熔接(11)されたり、固定されている状態を示 している。過度な荷重により誘発される変形に耐えるように、間隙構造物(3)に 追加支持構造物を設けて も良い。前記手段は、原子炉の炉心溶融事故の際、凹容器と原子炉容器の下部ヘ ッドとの間に間隙が形成され維持されるように、原子炉容器の下部ヘッドに対し て凹容器を空間的に離隔させ、離隔された状態で維持するために使用される。こ れらの手段は、原子炉容器内を循環する冷却材が間隙内を循環できるようにする ことによって、溶融炉心堆積物が原子炉容器の下部ヘッドに直接接触することを 防止するとともに溶融炉心堆積物からの熱を除去する。そのような冷却材の循環 は、凹容器による溶融炉心堆積物の収容及び保持の間、原子炉容器の下部ヘッド の構造維持を保障する。原子炉容器の下部ヘッドに対して凹容器を離隔させ、離 隔された状態で維持するための前記手段の例は、支持ビーム(10A)、凹容器に固 定された変形−制限足部(9)、及び構造補強材(10B)を含む。 高熱により炉心材が溶融して原子炉容器の下部プレナム(図9)に蓄積 すると、本発明の間隙構造物(3)は、溶融炉心材と容器との直接接触を避けるよ うに溶融炉心材を捕獲する。容器と堆積物との間の間隙(5)内を循環する水冷却 材によって移動した炉心材から熱が除去される。 図1乃至図4に示すように、間隙構造物(3)の各々は単一層として描か れているが、図5に示すように多層の間隙構造物を使用しても良い。この場合、 間隙を形成及び維持する構造物の凹容器は、第1凹容器(3A)及び第2凹容器(3B) を含む。第1凹容器(3A)は、第1間隙(3AA)を形成するために原子炉容器の下部 ヘッドから離隔され、第2凹容器(3B)は第2間隙(3BB)を形成するために第1凹 容器(3A)から離隔されている。尚、第2凹容器(3B)の直径d1は、第1凹容器(3 A)の直径d2より小さく、容器間の間隙(3BB)及び第1凹容器と原子炉容器の下 部ヘッドとの間の間隙(3AA)は個々に均一に離隔されることが好ましい。第1容 器が原子炉容器の下部ヘッド近くにあり、上部容器が連続的により小さい直径を 有するように原子炉容器内に複数の凹容器を配置しても良い。 図5において、第1凹容器(3A)及び第2凹容器(3B)は、計器/制御貫通構 造物(4)を収容するガイドスリーブ(7)に固定される(図示せず)。各間隙構造物(3 )に設けられた流路孔(6)は、正常運転時、下部プレナム内で間隙水(gap water )とバルク水(bulkwater)との間の温度差を減らすために導入されている。流 路孔の長さ対直径の比は、溶融炉心堆積物が通過できないように決定される。移 動した溶融炉心は、計器/制御貫通構造部(4)に熱的な衝撃を与え、炉心状態の 追加診断を難しくするだろう。図6は、計器/制御貫通構造物を保護するために 冷却効果を有する垂直間隙(8)を形成するように間隙構造物から上に伸びている ガイドスリーブ構造(7)を示す。本発明の間隙構造物(3)は、熱的衝撃荷重及び機 械的衝撃荷重に対して耐久性を有する材料で作成されるべきである。例えば、セ ラミック及び/または複合材料を併合可能な耐腐食性金属がそのような耐久性材 料として期待される。冷却能力を向上させるために、間隙構造物(3)に冷却フィ ンを設けても良い。 図1乃至図4には容器内間隙構造物が示されているが、図7は容器の下部 ヘッド(2)の外側に設置された容器外間隙構造物(3)を示す。この場合、所定の冷 却材が制御バルブ(16)及び冷却材供給管(17)を介して事故時に冷却材貯蔵槽(15) から供給される。容器内間隙構造物及び容器外間隙構造物は、容器検査及び維持 管理の妨げにならないように設置されるだろう。必要に応じて、原子炉容器自体 においてと同じ方式で複数の容器外間隙構造物を配置することができる(図示せ ず)。 原子炉容器の下部ヘッド上に設置され、原子炉容器内を循環する冷却材と 接触するように設置された炉心組み立て体を備える原子炉容器に使用される外部 問隙形成及び維持構造物は、原子炉容器の下部ヘッドの外側表面の下側外部に設 置され、その外側表面から離隔されている凹容器を含み、それにより原子炉容器 の下部ヘッドの外側表 面と凹容器との間に間隙を形成する。冷却材供給手段は、原子炉の炉心溶融事故 の際、間隙に冷却材を供給し、炉心組み立て体からの溶融炉心堆積物によって加 熱された原子炉容器の下部ヘッドから熱を除去し、それにより原子炉容器によっ て溶融炉心堆積物が収容及び維持されている間、原子炉容器の下部ヘッドの構造 を維持する。 冷却材供給手段は、間隙内部へ流れる冷却材の流量を制御するための制御 バルブを含むことが望ましい。また、冷却材が間隙内を流動して熱の除去が促進 されるように冷却フィンを原子炉容器の下部ヘッドに設けても良い。 図8は間隙構造物を備えていない原子炉の重大事故の進行を示し、図9は 本発明による間隙構造物を備えた原子炉で重大事故が発生した場合の阻止状態を 示す。図8及び図9において、番号(12)、(13)および(14)は、それぞれ冷却水(1 2)、溶融炉心堆積物(13)及び破損した容器の下部へッド(14)を示している。図1 0(A)は、加圧水型原子炉(PWR)に適用可能な間隙構造物の上面図、図10 (B)は、水路式加圧水型原子炉(VVER型)に適用可能な間隙構造物の断面図、 図10(C)は、沸騰水型原子炉(BWR)に適用可能な間隙構造物の平面図であ る。図10(C)には3次元ディスプレー効果を向上させるために格子線が描か れている。また、この図には計器/制御貫通部のためのガイドスリーブ構造(7) が示されている。図11(A)、図11(B)および図11(C)は、それぞれ 加圧重水型原子炉(CANDU型)に適用可能な本発明の間隙構造物の上面図、断面 図および平面図である。図11(C)には3次元ディスプレー効果を向上させる ために格子線が描かれている。また、この図には計器/制御貫通部のためのガイ ドスリーブ構造(7)が示されている。 次世代原子炉の設計には重大事故に対する防御設備を兼ね備えることが 必要とされる。軽水型原子炉の場合、この目的のために提案された設計は次の2 つの特徴を含 んでいる。すなわち、原子炉空洞部氾濫方法及び改良型の格納容器冷却方法であ る。重大事故に備えたこれらの方法は大型で高価な施設を必要とするが、本発明 の間隙構造物は比較的に簡単な構造の装置で容器保護を提供できるとともに、受 動的方式に主として機能できる。 上記のように、本発明の間隙構造を詳細に説明したが、本技術分野に従 事する者は必要に応じて本発明に種々の変更を採用するだろう。したがって、本 発明の請求範囲はそれらの変更をも含むように解釈されるべきである。
【手続補正書】 【提出日】1999年5月10日(1999.5.10) 【補正内容】 (1)請求の範囲を別紙のとおり補正する。 (2)明細書の「発明の開示」の欄を別紙のとおり補正する。 請求の範囲 1.原子炉容器の下部ヘッド上に設置され、前記原子炉容器内を循環する冷却材 と接触するように設置された炉心組み立て体を備える水冷式原子炉容器に使用さ れる間隙形成及び維持構造物において、前記構造物は以下の構成を含む: 原子炉の炉心溶融事故の際、前記炉心組み立て体からの溶融炉心堆積物 を収容及び保持するために前記原子炉容器の下部ヘッド近くで前記炉心組み立て 体の下側に配置される凹容器;および、 原子炉の炉心溶融事故の際、前記凹容器と前記原子炉容器の下部ヘッド との間に間隙が形成、維持され、前記原子炉容器内を循環する冷却材が前記間隙 内を循環できるようにすることによって、前記溶融炉心堆積物が前記原子炉容器 の下部ヘッドと直接接触することを防止し、前記凹容器によって前記溶融炉心堆 積物が収容及び維持される間、前記溶融炉心堆積物から熱を除去することによっ て前記原子炉容器の下部ヘッドの構造が完璧に維持されるように前記原子炉容器 の下部ヘッドに対して前記凹容器を離隔させ、離隔された状態を維持するための 手段。 2.前記原子炉容器の下部ヘッドに対して前記凹容器を離隔させ、離隔された状 態を維持するための前記手段は、前記凹容器に固定された多数の支持ビームを含 むことを特徴とする請求項1に記載の間隙形成及び維持構造物。 3.前記原子炉容器の下部ヘッドに対して前記凹容器を離隔させ、離隔された状 態を維持するための前記手段は、前記凹容器に固定された多数の変形制限足部(d eformation limiting feet)を含むことを特徴とする請求項1に記載の間隙形成 及び維持構造物。 4.前記原子炉容器の下部ヘッドに対して前記凹容器を離隔させ、離隔された状 態を維持するための前記手段は、前記凹容器に固定された多数の支持ビーム 及び前記凹容器 に固定された多数の変形制限足部(deformation limiting feet) を含むことを特徴とする請求項1に記載の間隙形成及び維持構造物。 5.前記凹容器は、内部に形成される多数の流路孔(flow hole)を有し、使用 中に前記冷却材が前記流路孔の各々の流路孔を介して流れることができ、それに より正常運転中に前記原子炉容器内を循環する冷却材と前記間隙内を循環する冷 却材が均等な温度に維持されることを特徴とする請求項1に記載の間隙形成及び 維持構造物。 6.前記凹容器は、計器及び制御構造物を通過させるための多数のガイドスリー ブ構造を含むことを特徴とする請求項1に記載の間隙形成及び維持構造物。 7.前記凹容器は、第1凹容器と第2凹容器とを含み、前記第1凹容器は第1間 隙を形成するために前記原子炉容器の下部ヘッドから離隔され、前記第2凹容器 は第2間隙を形成するために前記第1凹容器から離隔されることを特徴とする請 求項1に記載の間隙形成及び維持構造物。 8.原子炉容器の下部ヘッド上に設置され、前記原子炉容器内を循環する冷却材 と接触するように設置された炉心組み立て体を備える水冷式原子炉容器に使用さ れる間隙形成及び維持構造物において、前記構造物は以下の構成を含む: 原子炉の炉心溶融事故の際、前記炉心組み立て体からの溶融炉心堆積物を 収容及び保持するために前記原子炉容器の下部ヘッド近くで前記炉心組み立て体 の下側に配置される凹容器; 原子炉の炉心溶融事故の際、前記原子炉容器の下部ヘッドに対して前記凹 容器を離隔させ、離隔された状態を維持するために前記凹容器に固定された多数 の支持ビーム原子炉の炉心溶融事故の際、前記凹容器の構造形態を維持するために前記 凹容器に固定された多数の変形制限足部; それによって、前記多数の支持ビームと前記多数の変形制限足部は、前記 凹容器と前記原子炉容器の下部ヘッド部との間に間隙を提供、維持させ、原子炉 の炉心溶融事故の際、原子炉容器内を循環する前記冷却材が前記間隙内を循環で きるようにすることによって、前記溶融炉心堆積物が前記原子炉容器の下部ヘッ ドと直接接触することを防止し、前記溶融炉心堆積物から熱を除去し、前記凹容 器に前記溶融炉心堆積物を収容する間、前記原子炉容器の下部ヘッド部の構造を 完壁に維持させる。 9.前記凹容器は、内部に形成される多数の流路孔(flow hole)を有し、使用 中に前記冷却材が前記流路孔の各々の流路孔を介して流れることができ、それに より正常運転中に前記原子炉容器内を循環する冷却材と前記間隙内を循環する冷 却材が均等な温度に維持されることを特徴とする請求項8に記載の間隙形成及び 維持構造物。 10.前記凹容器は、計器及び制御構造物を通過させるための多数のガイドスリ ーブ構造を含むことを特徴とする請求項8に記載の間隙形成及び維持構造物。 11.前記凹容器は、第1凹容器と第2凹容器とを含み、前記第1凹容器は第1 間隙を形成するために前記原子炉容器の下部ヘッドから離隔され、前記第2凹容 器は第2間隙を形成するために前記第1凹容器から離隔されることを特徴とする 請求項8に記載の間隙形成及び維持構造物。 12.前記第2凹容器は、前記第1凹容器の直径より小さい直径を有し、それに より前記第1凹容器と前記第2凹容器との間に均一な第2間隙を形成することを 特徴とする請求項11に記載の間隙形成及び維持構造物。 13.外側表面を有する原子炉容器の下部ヘッド上に設置され、前記原子炉容器 内を循環する冷却材と接触するように設置された炉心組み立て体を備える水冷式 原子炉容器に使用される間隙形成及び冷却構造物において、前記構造物は 以下の構成を含む: 前記原子炉容器の下部ヘッドの前記外側表面の下側で前記外側表面から離 隔されるように配置される凹容器; 原子炉の炉心溶融事故の際、前記凹容器と前記原子炉容器の下部ヘッドの 前記外側表面との間に間隙が形成、維持されるように前記原子炉容器の下部ヘッ ドの前記外側表面に対して前記凹容器を離隔させ、離隔された状態を維持するた めの手段;および 原子炉の炉心溶融事故の際、前記間隙に冷却材を供給し、前記炉心組み立 て体からの溶融炉心堆積物によって加熱された前記原子炉容器の下部ヘッドから の熱の除去を可能にし、それによって前記原子炉容器に前記溶融炉心堆積物が収 容及び維持される間、前記原子炉容器の下部ヘッドの構造を完壁に維持させる冷 却材供給手段。 14.前記冷却材供給手段は、前記間隙内部へ流れる冷却材の流量を制御するた めの制御バルブを含むことを特徴とする請求項13に記載の間隙形成及び冷却構 造物。 15.前記凹容器は、第1凹容器と第2凹容器とを含み、前記第1凹容器は第1 間隙を形成するために前記原子炉容器の下部ヘッドの外側表面から離隔され、前 記第2凹容器は第2間隙を形成するために前記第1凹容器から離隔され; 前記第2間隙に冷却材を供給する第2冷却材供給手段が設けられ、前記第 2冷却材供給手段は、原子炉の炉心溶融事故の際、前記炉心組み立て体からの溶 融炉心堆積物によって加熱された前記第1凹容器からの熱の除去を可能にし、そ れによって前記原子炉容器に前記溶融炉心堆積物が収容及び維持される間、前記 原子炉容器の下郊ヘッドの構造を完壁に維持させることを特徴とする請求項13 に記載の間隙形成及び冷却構造物。16.前記冷却材供給手段は、前記原子力発電所の消火水供給システムを更に含 むことを特徴とする請求項13に記載の間隙形成及び冷却構造物。 17.前記冷却材供給手段は、前記冷却材を再循環させるポンプを更に含むこと を特徴とする請求項13に記載の間隙形成及び冷却構造物。 18.前記原子炉容器の下部ヘッドの前記外側表面に対し、前記凹容器を隔離さ せ、離隔させた状態で維持させるための前記手段は、原子炉空洞壁部に付着され た地震支持ビームに固定された支持構造物を更に含むことを特徴とする請求項1 3に記載の間隙形成及び冷却構造物。 19.前記原子炉容器の下部ヘッドの前記外側表面に対し、前記凹容器を隔離さ せ、離隔させた状態で維持させるための前記手段は、前記凹容器内荒の前記冷却 材が前記原子炉容器の下部ヘッドの外側表面の全体を濡らすことを助長する前記 凹容器及び原子炉容器の熱的孤立により形成された冷却経路を更に含むことを特 徴とする請求項13に記載の間隙形成及び冷却構造物。 20.前記凹容器は、普通ノズルが前記原子炉容器の下部ヘッドから放出できな いようにするラッチ(latch)機構を更に含むことを特徴とする請求項13に記載 の間隙形成及び冷却構造物。 21.前記第1凹容器は前記原子炉容器の下部ヘッドに隣接した前記炉心組み立 て体の下側内部に設置され、前記第2凹容器は前記原子炉容器の下部ヘッドの前 記外側表面から離隔されたことを特徴とする請求項15に記載の間隙形成及び冷 却構造物。 発明の開示 本発明の第1の目的は、原子炉容器の下部ヘッド上に設置され、原子炉容 器内を循環する冷却材と接触するように設置された炉心組み立て体を備える水冷 原子炉容器に使用される間隙形成及び維持構造物を提供することである。 この構造物は, 原子炉の炉心溶融事故の際、炉心組み立て体からの溶融炉心堆積物を収容 及び保持するために原子炉容器の下部ヘッド近くで炉心組み立て体の下側に配置 される凹容器;および、 原子炉の炉心溶融事故の際、凹容器と原子炉容器の下部ヘッドとの間に間 隙が形成、維持され、原子炉容器内を循環する冷却材が間隙内を循環できるよう にすることによって、溶融炉心堆積物が原子炉容器の下部ヘッドと直接接触する ことを防止し、凹容器によって溶融炉心堆積物が収容及び維持される間、溶融炉 心堆積物から熱を除去することによって原子炉容器の下部ヘッドの構造が完璧に 維持されるように原子炉容器の下部ヘッドに対して凹容器を離隔させ、離隔され た状態で維持するための手段を含む。 本発明の第2の目的は、原子炉容器の下部ヘッド上に設置され、原子炉容 器内を循環する冷却材と接触するように設置された炉心組み立て体を備える水冷 原子炉容器に使用される間隙形成及び維持構造物を提供することである。この 構造物は、 原子炉の炉心溶融事故の際、炉心組み立て体からの溶融炉心堆積物を収容 及び保持するために原子炉容器の下部ヘッド近くで炉心組み立て体の下側に配置 される凹容器; 原子炉の炉心溶融事故の際、原子炉容器の下部ヘッドに対して凹容器を離 隔させ、離隔された状態で維持するために凹容器に固定された多数の支持ビ ーム;および 原子炉の炉心溶融事故の際、凹容器の構造形態を維持するために凹容器に 固定された多数の変形制限足部を含み、それによって、多数の支持ビームと多数 の変形制限足部は、凹容器と原子炉容器の下部ヘッドとの間に間隙を提供、維持 させ、原子炉の炉心溶融事故の際、原子炉容器内を循環する冷却材が間隙内を循 環できるようにすることによって、溶融炉心堆積物が原子炉容器の下部ヘッドと 直接接触することを防止し、溶融炉心堆積物から熱を除去し、凹容器に溶融炉心 堆積物を収容する間、原子炉容器の下部ヘッド部の構造を完壁に維持させる。 本発明の第3の目的は、外側表面を有する原子炉容器の下部ヘッド上に設 置され、原子炉容器内を循環する冷却材と接触するように設置された炉心組み立 て体を備える水冷式原子炉容器に使用される間隙形成及び冷却構造物を提供する ことである。この構造物は、 原子炉容器の下部ヘッドの外側表面の下側で前記外側表面から離隔される ように配置される凹容器; 原子炉の炉心溶融事故の際、凹容器と原子炉容器の下部ヘッドの外側表面 との間に間隙が形成、維持されるように原子炉容器の下部ヘッドの外側表面に対 して凹容器を離隔させ、離隔された状態で維持するための手段;および 原子炉の炉心溶融事故の際、間隙に冷却材を供給し、炉心組み立て体から の溶融炉心堆積物によって加熱された原子炉容器の下部ヘッドからの熱の除去を 可能にし、それによって原子炉容器に溶融炉心堆積物が収容及び維持される間、 原子炉容器の下部ヘッドの構造を完壁に維持させる冷却材供給手段を含む。 本発明は、原子炉容器が溶融しないように原子炉容器の底部近くに冷却 可能な幾何形状を維持するのに十分な問隙を提供する構造物を併合するように設 計される。また、本発明は自然循環ルートは言うまでもなく、既存の工学安全特 性に関連して受動方式により機能するすべての水冷式原子炉に適用可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,US,UZ,VN (71)出願人 ジョン クァン ジン 大韓民国 ソウル138―240 ソンパ―ク シンチュン―ドン ジャン―ミ アパート 2―1205 (71)出願人 パク サン デク 大韓民国 デジョン305―390 ユースン― ク ジョンミン―ドン サムスン プーレ ン アパート 108―1205 (71)出願人 リン ドン チョル 大韓民国 デジョン302―161 スウ―ク ドマ―1―ドン 142―3 (72)発明者 ファン イル スン 大韓民国 ソウル151―050 クァンナク― ク ボンチュン―ドン ソウル ナショナ ル ユニバーシティ アパート Ka― 106 (72)発明者 スー クネ ユル 大韓民国 ソウル135―110 カンナム―ク アブクジュン―ドン ハンヤン アパー ト 10―1003 (72)発明者 ジョン クァン ジン 大韓民国 ソウル138―240 ソンパ―ク シンチュン―ドン ジャン―ミ アパート 2―1205 (72)発明者 パク サン デク 大韓民国 デジョン305―390 ユースン― ク ジョンミン―ドン サムスン プーレ ン アパート 108―1205 (72)発明者 リン ドン チョル 大韓民国 デジョン302―161 スウ―ク ドマ―1―ドン 142―3 【要約の続き】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.原子炉容器の下部ヘッド上に設置され、前記原子炉容器内を循環する冷却材 と接触するように設置された炉心組み立て体を備える原子炉容器に使用される間 隙形成及び維持構造物において、前記構造物は以下の構成を含む: 原子炉の炉心溶融事故の際、前記炉心組み立て体からの溶融炉心堆積物を 収容及び保持するために前記原子炉容器の下部ヘッド近くで前記炉心組み立て体 の下側に配置される凹容器;および、 原子炉の炉心溶融事故の際、前記凹容器と前記原子炉容器の下部ヘッドと の間に間隙が形成、維持され、前記原子炉容器内を循環する冷却材が前記間隙内 を循環できるようにすることによって、前記溶融炉心堆積物が前記原子炉容器の 下部ヘッドと直接接触することを防止し、前記凹容器によって前記溶融炉心堆積 物が収容及び維持される間、前記溶融炉心堆積物から熱を除去することによって 前記原子炉容器の下部ヘッドの構造が完璧に維持されるように前記原子炉容器の 下部ヘッドに対して前記凹容器を離隔させ、離隔された状態を維持するための手 段。 2.前記原子炉容器の下部ヘッドに対して前記凹容器を離隔させ、離隔された状 態を維持するための前記手段は、前記凹容器に固定された多数の支持ビームを含 むことを特徴とする請求項1に記載の間隙形成及び維持構造物。 3.前記原子炉容器の下部ヘッドに対して前記凹容器を離隔させ、離隔された状 態を維持するための前記手段は、前記凹容器に固定された多数の変形制限足部(d eformation limiting feet)を含むことを特徴とする請求項1に記載の間隙形成 及び維持構造物。 4.前記原子炉容器の下部ヘッドに対して前記凹容器を離隔させ、離隔された状 態を維 持するための前記手段は、前記凹容器に固定された多数の支持ビームと多数の構 造補強材及び前記凹容器に固定された多数の変形制限足部(deformation limitin g feet)を含むことを特徴とする請求項1に記載の間隙形成及び維持構造物。 5.前記凹容器は、内部に形成される多数の流路孔(fow hole)を有し、使用中に 前記冷却材が前記流路孔の各々の流路孔を介して流れることができ、それにより 正常運転中に前記原子炉容器内を循環する冷却材と前記間隙内を循環する冷却材 が均等な温度に維持されることを特徴とする請求項1に記載の間隙形成及び維持 構造物。 6.前記凹容器は、訃器及び制御構造物を通過させるための多数のガイドスリー ブ構造を含むことを特徴とする請求項1に記載の間隙形成及び維持構造物。 7.前記凹容器は、第1凹容器と第2凹容器とを含み、前記第1凹容器は第1間 隙を形成するために前記原子炉容器の下部ヘッドから離隔され、前記第2凹容器 は第2間隙を形成するために前記第1凹容器から離隔されることを特徴とする請 求項1に記載の間隙形成及び維持構造物。 8.原子炉容器の下部ヘッド上に設置され、前記原子炉容器内を循環する冷却材 と接触するように設置された炉心組み立て体を備える原子炉容器に使用される間 隙形成及び維持構造物において、前記構造物は以下の構成を含む: 原子炉の炉心溶融事故の際、前記炉心組み立て体からの溶融炉心堆積物を 収容及び保持するために前記原子炉容器の下部ヘッド近くで前記炉心組み立て体 の下側に配置される凹容器; 原子炉の炉心溶融事故の際、前記原子炉容器の下部ヘッドに対して前記凹 容器を離隔させ、離隔された状態を維持するために前記凹容器に固定された多数 の支持ビーム; 正常運転中及び原子炉の炉心溶融事故の際、前記原子炉容器の下部ヘッド に対して離隔された状態で前記凹容器の変形と振動を制限するために前記凹容器 に固定された多数の構造補強材; 原子炉の炉心溶融事故の際、前記凹容器の構造形態を維持するために前記 凹容器に固定された多数の変形制限足部; それによって、前記多数の支持ビームと前記多数の変形制限足部は、前記 凹容器と前記原子炉容器の下部ヘッド部との間に間隙を提供、維持させ、原子炉 の炉心溶融事故の際、原子炉容器内を循環する前記冷却材が前記間隙内を循環で きるようにすることによって、前記溶融炉心堆積物が前記原子炉容器の下部ヘッ ドと直接接触することを防止し、前記溶融炉心堆積物から熱を除去し、前記凹容 器に前記溶融炉心堆積物を収容する間、前記原子炉容器の下部ヘッド部の構造を 完壁に維持させる。 9.前記凹容器は、内部に形成される多数の流路孔(fow hole)を有し、使用中に 前記冷却材が前記流路孔の各々の流路孔を介して流れることができ、それにより 正常運転中に前記原子炉容器内を循環する冷却材と前記間隙内を循環する冷却材 が均等な温度に維持されることを特徴とする請求項8に記載の間隙形成及び維持 構造物。 10.前記凹容器は、計器及び制御構造物を通過させるための多数のガイドスリ ーブ構造を含むことを特徴とする請求項8に記載の間隙形成及び維持構造物。 11.前記凹容器は、第1凹容器と第2凹容器とを含み、前記第1凹容器は第1 間隙を形成するために前記原子炉容器の下部ヘッドから離隔され、前記第2凹容 器は第2問隙を形成するために前記第1凹容器から離隔されることを特徴とする 請求項8に記載の間隙形成及び維持構造物。 12.前記第2凹容器は、前記第1凹容器の直径より小さい直径を有し、それに より前 記第1凹容器と前記第2凹容器との間に均一な第2間隙を形成することを特徴と する請求項11に記載の間隙形成及び維持構造物。 13.外側表面を有する原子炉容器の下部ヘッド上に設置され、前記原子炉容器 内を循環する冷却材と接触するように設置された炉心組み立て体を備える原子炉 容器に使用される間隙形成及び維持構造物において、前記構造物は以下の構成を 含む: 前記原子炉容器の下部ヘッドの前記外側表面の下側で前記外側表面から離 隔されるように配置される凹容器; 原子炉の炉心溶融事故の際、前記凹容器と前記原子炉容器の下部ヘッドの 前記外側表面との間に間隙が形成、維持されるように前記原子炉容器の下部ヘッ ドの前記外側表面に対して前記凹容器を離隔させ、離隔された状態を維持するた めの手段;および 原子炉の炉心溶融事故の際、前記間隙に冷却材を供給し、前記炉心組み 立て体からの溶融炉心堆積物によって加熱された前記原子炉容器の下部ヘッドか らの熱の除去を可能にし、それによって前記原子炉容器に前記溶融炉心堆積物が 収容及び維持される間、前記原子炉容器の下部ヘッドの構造を完壁に維持させる 冷却材供給手段。 14.前記冷却材供給手段は、前記間隙内部へ流れる冷却材の流量を制御するた めの制御バルブを含むことを特徴とする請求項13に記載の間隙形成及び維持構 造物。 15.前記凹容器は、第1凹容器と第2凹容器とを含み、前記第1凹容器は第1 間隙を形成するために前記原子炉容器の下部ヘッドの外側表面から離隔され、前 記第2凹容器は第2間隙を形成するために前記第1凹容器から離隔され; 前記2間隙に冷却材を供給する第2冷却材供給手段が設けられ、前記第2 冷却材供給手段は、原子炉の炉心溶融事故の際、前記炉心組み立て体からの溶融 炉心堆積物によって加熱された前記第1凹容器からの熱の除去を可能にし、それ によって前記原 子炉容器に前記溶融炉心堆積物が収容及び維持される間、前記原子炉容器の下部 ヘッドの構造を完壁に維持させることを特徴とする請求項13に記載の間隙形成 及び維持構造物。
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