JP2017058078A - 熱交換器 - Google Patents

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直久 東山
Naohisa Higashiyama
直久 東山
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Abstract

【課題】熱交換器においてタンクの内部に板状の仕切板を容易且つ確実に固定することで品質の向上を図る。
【解決手段】熱交換器10において、第1及び第2ヘッダ12、14の内部にそれぞれ第1及び第2仕切板28、48が設けられている。この第1及び第2仕切板28、48は、1枚の板材を折り返すことで形成され、その折り返し部位となる一端部がベース部24、44の外側において押し潰され、一方、板材の重ね合わせられた他端部が、カバー部26、46の外側において互いに離間するように断面V字状となるように加締められる。これにより、第1及び第2ヘッダ12、14の内部が第1及び第2仕切板28、48によって2分割されると同時に、そのカバー部26、46とベース部24、44に対して前記第1及び第2仕切板28、48が加締められ確実に固定される。
【選択図】図2

Description

本発明は、内部に媒体を流通させ、外部に空気を通過させることで該媒体と熱交換を行って前記空気の熱交換を行うことが可能な熱交換器に関する。
従来から、自動車等の車両に用いられる車両用空調装置において、内部に冷媒を流通させることで通過する空気を冷却するエバポレータ等の熱交換器が用いられている。
この熱交換器は、例えば、一組のヘッダと、前記ヘッダの間に接続される複数のチューブと、前記チューブの間に設けられた複数のフィンとを備え、前記ヘッダの長手方向に沿って前記チューブが並列に配置され、且つ、前記チューブが空気の流れ方向に沿って2列に配置されると共に、該ヘッダの内部をそれぞれ2分割する仕切板が設けられている。
この仕切板は、例えば、特許文献1のように、ヘッダを構成する底壁を折曲することで仕切部を一体的に形成し、上壁の凹部へと挿入することで前記ヘッダの内部を2分割している。そして、空気の流れ方向において上流側に配置されたチューブと、下流側に配置されたチューブとが2分割されたヘッダの空間と接続され、前記チューブを流れる冷媒が前記空間を通じて循環する。
また、特許文献2に開示された熱交換器では、板状に形成された仕切板に複数の突出部を設け、該突出部をヘッダの上壁及び底壁の孔部へと挿入した状態で溶接等によって固定することで、前記ヘッダの内部を2分割している。
上述したような特許文献1及び2の熱交換器では、ヘッダ内を流れる冷媒の通路断面積を十分に確保しつつ、前記ヘッダの小型化を図っている。
特許第5348668号公報 特開2012−52715号公報
しかしながら、特許文献1に開示された熱交換器では、ヘッダの内部において底壁から折曲された仕切部の端部を上壁の凹部へと挿入しているだけであるため、該凹部への前記仕切部の挿入状態にばらつきがあった場合、両者の間に生じた僅かな隙間を通じて、分割された一方の空間における冷媒と、他方の空間における冷媒とが互いに漏出して混合されてしまうショートサーキットが発生してしまう。
一方、特許文献2に開示された熱交換器では、仕切板の上端部及び下端部に設けられた突出部をヘッダに対してそれぞれ係合させることで確実に固定してショートサーキットの抑制を図っているが、前記仕切板が1枚の板材から形成されている関係上、前記突出部を変形させ前記ヘッダに対して安定した状態で加締めることが難しく、該ヘッダに対する前記仕切板の固定状態が不安定となり、それに伴って、ろう付け等のばらつきが生じて品質の低下を招くこととなる。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、タンク内において板状の仕切板を容易且つ確実に固定することで品質の向上を図ることが可能な熱交換器を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、互いに間隔をおいて配置される一組のタンクと、長手方向に沿った両端部がそれぞれタンクに接続される複数のチューブと、隣接するチューブの間に設けられる複数のフィンとを有し、フィンを通過する空気とチューブを流通する媒体との熱交換を行う熱交換器において、
タンクには、タンクの延在方向に沿うように設けられ、内部の空間を分割する仕切板を有し、
仕切板は折り返された1枚の板材からなり、その折り返しとなる一端部及び重ね合わされた板材からなる他端部にはタンクの外側へ突出する突出部がそれぞれ形成されると共に、変形させた突出部からなりタンクへ係合される加締め部が形成されることを特徴とする。
本発明によれば、一組のタンクを有した熱交換器において、このタンクの内部には内部空間を分割する仕切板が設けられ、仕切板を折り返された1枚の板材とし、その折り返しとなる一端部及び重ね合わされた板材からなる他端部にタンクの外側へ突出する突出部をそれぞれ形成し、変形させた突出部を加締め部としてタンクへと係合させる。
従って、仕切板の一端部及び他端部に形成された突出部をタンクの外側においいて変形させ加締め部として係合させることで、タンクの内部に仕切板を容易且つ確実に固定することができる。その結果、タンクにおいて仕切板を安定的に固定することで、例えば、ろう付けを安定して行うことができ、それに伴って、タンクと仕切板との間の隙間が抑制されるためタンク内における媒体のショートサーキットが抑制され、品質の高い熱交換器を構成することが可能となる。
また、加締め部を、タンクの延在方向と略直交する方向に拡がるように形成するとよい。
さらに、加締め部を、他端部において板材の合わせ面を境として互いに離間する方向へと拡がった断面V字状に形成するとよい。
さらにまた、仕切板の他端部に設けられる突出部には、互いに対向する合わせ面に一端部側に向かって徐々に幅狭状となるテーパ部を設けることで、突出部を変形させるための治具をテーパ部によって好適に所定位置へと案内して変形させることが可能となるため、常に安定した加締め部を形成することができ、品質のさらなる向上を図ることができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、熱交換器を構成する一組のタンクの内部に、折り返された1枚の板材からなる仕切板を設け、その折り返しとなる一端部及び重ね合わされた板材からなる他端部にタンクの外側へ突出する突出部をそれぞれ形成し、変形させた突出部を加締め部としてタンクへと係合させることで、タンクの内部に仕切板を容易且つ確実に固定することができる。その結果、タンクにおいて仕切板を安定的に固定することで、例えば、ろう付けを安定して行うことができ、それに伴って、タンクと仕切板との間の隙間が抑制されるためタンク内における媒体のショートサーキットが抑制され、熱交換器の品質向上を図ることが可能となる。
本発明の実施の形態に係る熱交換器の外観斜視図である。 図2Aは、図1のIIA−IIA線に沿った断面図であり、図2Bは、図1のIIB−IIB線に沿った断面図であり、図2Cは変形例に係る第1仕切板を用いた第1ヘッダの断面図である。 第1ヘッダを構成するベース部、カバー部及び第1仕切板の分解斜視図である。 図4A〜図4Cは、第1ヘッダが組み付けられる前の状態を示す組み付け説明図である。
本発明に係る熱交換器について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る熱交換器を示す。
この熱交換器10は、図1に示されるように、例えば、その内部に冷媒(媒体)の流通するエバポレータとして用いられ、一組の第1及び第2ヘッダ(タンク)12、14と、前記第1ヘッダ12と第2ヘッダ14との間を接続する複数のチューブ16と、前記チューブ16の間に設けられ波状に折曲された複数のフィン18とを含み、前記第1及び第2ヘッダ12、14の幅方向と直交する熱交換器10の厚さ方向(矢印A1、A2方向)に空気が通過することで前記冷媒との熱交換が行われる。
なお、ここでは、熱交換器10の厚さ方向(矢印A1、A2方向)に隣接するように2つの熱交換パスPが設けられた2パス式の熱交換器について説明する。
この第1ヘッダ12は、図1及び図2Aに示されるように、その一端部に冷媒の供給・排出される導入管20及び導出管22が設けられ、断面U字状に形成されチューブ16側(矢印C1方向)に配設されるベース部24と、前記ベース部24を覆うように設けられる断面U字状のカバー部26とから構成される。
また、第1ヘッダ12には、図1、図2A及び図3に示されるように、ベース部24とカバー部26とを貫通するよう鉛直方向(矢印C1、C2方向)に延在する第1仕切板28が設けられ、該第1仕切板28によって前記ベース部24と前記カバー部26とが互いに締結されると共に、第1ヘッダ12の内部が幅方向(矢印B1、B2方向)と直交する厚さ方向(矢印A1、A2方向)に2分割されている。
この第1仕切板28は、例えば、アルミニウム等の金属製材料からなる板材からなり、第1ヘッダ12の幅方向(矢印B1、B2方向)に沿った長さと略同等の長さで形成されると共に、その幅方向と直交する断面において、一端部を支点として互いに当接するように折り返される。この折り返された第1仕切板28の一端部は、ベース部24の内壁面に当接すると共に、例えば、断面長方形状の複数の第1突出部30が突出し、前記ベース部24の厚さ方向中央に開口した複数の第1孔部32にそれぞれ挿入される。この第1突出部30及び第1孔部32は同数(例えば、4個)で形成される。
そして、第1突出部30の端部が後述する第1加締め治具70で押圧され変形することで、第1仕切板28と直交方向(矢印A1、A2方向)に拡幅した第1加締め部34がそれぞれ形成され、前記第1加締め部34によってベース部24に対して係止される。
一方、板材が重ね合された第1仕切板28の他端部は、第1ヘッダ12の内部においてカバー部26の内壁面に当接すると共に、該他端部から突出した複数の第2突出部36を有する。この第2突出部36は、例えば、断面長方形状に形成され、カバー部26の厚さ方向中央に開口した複数の第2孔部38にそれぞれ挿入され、前記カバー部26の外側へと所定長さだけ突出する。なお、第2突出部36は、重ね合された2枚の板状部から構成されている。
そして、第2突出部36は、重ね合わされた合わせ面40の間に後述する第2加締め治具72を挿入するようにカバー部26側へと押圧することで変形して断面V字状に拡幅した第2加締め部42となり、該第2加締め部42が第2孔部38より外側へと拡がることで前記カバー部26と係合され係止される。
これにより、第1仕切板28が第1ヘッダ12を構成するベース部24及びカバー部26の内壁面に当接して2分割した状態で、第1及び第2突出部30、36が前記ベース部24及びカバー部26と加締められることで一体的に連結される。
第2ヘッダ14は、図1及び図2Bに示されるように、第1ヘッダ12と同様に、断面U字状に形成されたベース部44と、前記ベース部44を覆うように設けられる断面U字状のカバー部46とから形成されると共に、第2仕切板48によって厚さ方向(矢印A1、A2方向)に2分割されている。この第2仕切板48は、例えば、アルミニウム等の金属製材料からなる板材からなり第1仕切板28と略同一形状に形成される。なお、第2仕切板48は、第2ヘッダ14の幅方向(矢印B1、B2方向)に沿った長さと略同等の長さで形成される。
第2仕切板48は、その一端部を折り返すことで重ね合わされ、折り返しとなる該一端部には複数の第3突出部50が形成され、ベース部44に形成された複数の第3孔部52へと挿入された状態で外側へと突出した部位が加締められ第3加締め部54となる。これにより、第2仕切板48の一端部がベース部44の内壁面に当接した状態で内側に固定される。この第3突出部50及び第3孔部52は同数(例えば、4個)で形成される。
一方、第2仕切板48の他端部は、第2ヘッダ14の内部においてカバー部46の内壁面に当接すると共に、該他端部から突出した複数の第4突出部56を有する。この第4突出部56は、例えば、断面長方形状に形成され、カバー部46の厚さ方向中央に開口した複数の第4孔部58にそれぞれ挿入され、前記カバー部46の外側へと所定長さだけ突出した状態で、後述する第2加締め治具72によってカバー部46側へと押圧して変形させることで、断面V字状に拡がった第4加締め部60が形成される。すなわち、第4加締め部60が第4孔部58より外側へと拡がることでカバー部46と係合され係止される。
これにより、第2仕切板48は、その他端部がカバー部46の内壁面に当接した状態で、第4孔部58より外側へと拡がるように変形した第4加締め部60によって固定されることで、第2ヘッダ14を構成するベース部44とカバー部46とが第2仕切板48を介して一体的に連結される。
また、第2仕切板48には、図1に示されるように、複数の連通口62が形成され、該第2仕切板48によって分割された第2ヘッダ14の内部における一方の空間と他方の空間とを連通させている。
この熱交換器10では、図1に示されるように、複数のチューブ16からなり互いに隣接するように配置された2つの熱交換パスPが設けられ、該熱交換パスPは、第1ヘッダ12の背面側(下流側、矢印A1方向)から第2ヘッダ14側(図1中、矢印C1方向)へと冷媒が流れる第1パスP1と、該第1パスP1と隣接し第2ヘッダ14の表面側において第1ヘッダ12側(図1中、矢印C2方向)へと冷媒の流れる第2パスP2とから構成される。
チューブ16は、例えば、アルミニウム材料からなる断面扁平状に形成され、その内部には冷媒の流通する流路(図示せず)が長手方向に沿って形成され、その一端部が第1ヘッダ12の内部と接続され、他端部が第2ヘッダ14の内部と接続されることで、前記チューブ16を通じて前記第1ヘッダ12と前記第2ヘッダ14とが連通している。
また、チューブ16は、第1及び第2ヘッダ12、14の幅方向(矢印B1、B2方向)に沿って互いに等間隔離間するように複数設けられると共に、空気の流れ方向(矢印A1方向)に沿って2列となるように設けられる(図2A及び図2B参照)。
フィン18は、例えば、アルミニウム材料等の薄板を成形することで断面波状に折曲され、隣接配置された2つのチューブ16に対して交互に接するように配置されると共に、波状の断面形状で熱交換器10の厚さ方向(矢印A1、A2方向)に沿って所定幅だけ延在するように形成されている。
本発明の実施の形態に係る熱交換器10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に第1仕切板28を含む第1ヘッダ12を組み付ける場合について図4A〜図4Cを参照しながら説明する。
先ず、図4Aに示されるように、1枚の板材を折り返すことで形成された第1仕切板28を準備し、該第1仕切板28を第1ヘッダ12を構成するベース部24の内部へと配置し、その折り返しとなる一端部を内壁面へと当接させると共に、第1突出部30を第1孔部32へと挿入する。これにより、第1突出部30がベース部24に対して所定長さだけ外側(矢印C1方向)へと突出した状態となる。
次に、ベース部24の開口部を覆うようにカバー部26を配置し、その第2孔部38に第1仕切板28の第2突出部36を挿入した状態とする。これにより、第1仕切板28の他端部がカバー部26の内壁面に当接した状態で、第2突出部36が前記カバー部26に対して所定長さだけ外側(矢印C2方向)へと突出した状態となる。
そして、ベース部24、カバー部26及び第1仕切板28の他端部を図示しない保持手段によってそれぞれ保持した状態で、図4Bに示されるように、前記第1仕切板28の下方から第1突出部30に第1加締め治具70を押し当てて上方(矢印C2方向)に向かって所定荷重で押圧する。なお、この第1加締め治具70は、第1突出部30に当接する端部が平面状に形成されている。
これにより、第1突出部30は、ベース部24の底壁部に沿うように略直交方向(厚さ方向、矢印A1、A2方向)へと拡がるように押し潰され第1加締め部34となる。これにより、第1仕切板28は、カバー部26側(矢印C2方向)への移動が規制され、その一端部がベース部24の内壁面に当接した状態で保持される。
次に、ベース部24、カバー部26及び第1仕切板28の一端部を図示しない保持手段によって保持した状態で、図4Bに示される前記第1仕切板28の第2突出部36の合わせ面40に対して上方から第2加締め治具72を当接させ、下方に向かって所定荷重で押圧していく(図4C参照)。なお、第2加締め治具72は、先端に向かって断面先細状に形成されている。
この第2加締め治具72は、第2突出部36において重ね合わされた2枚の板材を互いに離間させるように押し広げて変形させることで、断面V字状の第2加締め部42が形成され、該第2加締め部42が第2孔部38よりも拡がることで第1仕切板28のベース部24側(矢印C1方向)への移動が規制され、その他端部がカバー部26の内壁面に当接した状態で保持される。
これにより、図2A及び図4Cに示されるように、内部に設けられた第1仕切板28によって第1ヘッダ12の内部が2分割されると同時に、ベース部24とカバー部26とが組み合わされた状態で第1仕切板28の第1及び第2加締め部34、42によって互いに固定される。
上述した第1ヘッダ12は、このようにベース部24、カバー部26及び第1仕切板28が互いに位置決めされ固定された状態で一体的にろう付けされることで強固に固定され、その組み付けが完了する。
なお、第2ヘッダ14も上述した第1ヘッダ12の組み付けと同一の方法で組み付けられるため、詳細な説明については省略する。
このように、熱交換器10を構成する第1及び第2ヘッダ12、14において、1枚の板材を折り返して重ね合わせた第1及び第2仕切板28、48を内部に設け、その一端部及び他端部を拡げるように変形させ第1〜第4加締め部34、42、54、60としてそれぞれ加締めることで、前記第1及び第2仕切板28、48を前記第1及び第2ヘッダ12、14の内壁面へと当接させた状態で前記第1及び第2仕切板28、48を前記第1及び第2ヘッダ12、14に対して容易且つ確実に固定することができる。
その結果、折り返し状となった第1及び第3突出部30、50を押し潰し、且つ、重ね合された第2及び第4突出部36、56を押し広げるように変形させることで、第1及び第2仕切板28、48を安定して加締めることができ、しかも、第1及び第2ヘッダ12、14に対して第1及び第2仕切板28、48の抜けを防止して確実に固定できるため、例えば、第1及び第2ヘッダ12、14をろう付けする際、その精度を向上させることで冷媒のショートサーキットを抑制することが可能となる。
次に、上述したように第1ヘッダ12の組み付けられた熱交換器10の動作並びに作用効果について説明する。
先ず、図示しない配管を通じて導入管20から導入された冷媒は、図1に示されるように、第1ヘッダ12において第1仕切板28によって分割された空間を通じて第1パスP1を構成する複数のチューブ16を通じて下方(矢印C1方向)へと流れる。この際、第1仕切板28が第1ヘッダ12内で確実且つ安定的に固定されろう付けがなされているため、隣接する空間への冷媒の漏出が防止される。
そして、第1パスP1における各チューブ16を介して第2ヘッダ14の空間へ到達した冷媒は、第2仕切板48に形成された連通口62を通じて表面側の空間へと流れた後、第2パスP2を構成する複数のチューブ16を通じて上方(矢印C2方向)へと流れる。
最後に、冷媒は第1ヘッダ12の空間へと導入された後に導出管22から排出される。このように、第1及び第2パスP1、P2において、複数のチューブ16を循環する冷媒とフィン18を通過する空気との間で熱交換がなされ、該冷媒が加温されて導出管22から導出され図示しない機器へと循環する。
また、図2Cに示される第1仕切板80のように、その第2突出部82において2枚の板状部の合わせ面84にそれぞれ一端部側(矢印C1方向)に向かって徐々に浅くなるテーパ部86を形成しておくことで、前記第2突出部82を加締める際、断面略三角形状となる2つのテーパ部86に先細状の第2加締め治具72を好適に案内して所定位置へと位置決めすることが可能となる。
その結果、第2加締め治具72を第2突出部82の所定位置へと容易且つ確実に案内することで安定した加締め作業を行うことができ、それに伴って、第2加締め部88による第1ヘッダ12に対する第1仕切板80の固定をより安定的に行うことが可能となるため、ショートサーキットのさらなる低減を図ることで品質のさらなる向上が可能となる。
なお、このテーパ部86を第1仕切板80に対して設ける場合には、該第1仕切板80のみでなく、第2仕切板48の第4突出部56にも同様に設けるとよい。
また、本発明に係る熱交換器は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…熱交換器 12…第1ヘッダ
14…第2ヘッダ 16…チューブ
18…フィン 24、44…ベース部
26、46…カバー部 28、80…第1仕切板
30…第1突出部 34…第1加締め部
36、82…第2突出部 42、88…第2加締め部
48…第2仕切板 50…第3突出部
54…第3加締め部 56…第4突出部
60…第4加締め部 70…第1加締め治具
72…第2加締め治具 86…テーパ部

Claims (4)

  1. 互いに間隔をおいて配置される一組のタンクと、長手方向に沿った両端部がそれぞれ前記タンクに接続される複数のチューブと、隣接する前記チューブの間に設けられる複数のフィンとを有し、前記フィンを通過する空気と前記チューブを流通する媒体との熱交換を行う熱交換器において、
    前記タンクには、該タンクの延在方向に沿うように設けられ、内部の空間を分割する仕切板を有し、
    前記仕切板は折り返された1枚の板材からなり、その折り返しとなる一端部及び重ね合わされた前記板材からなる他端部には前記タンクの外側へ突出する突出部がそれぞれ形成されると共に、変形させた前記突出部からなり前記タンクへ係合される加締め部が形成されることを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1記載の熱交換器において、
    前記加締め部は、前記タンクの延在方向と略直交する方向に拡がって形成されることを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項1又は2記載の熱交換器において、
    前記加締め部は、前記他端部において前記板材の合わせ面を境として互いに離間する方向へと拡がった断面V字状に形成されることを特徴とする熱交換器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱交換器において、
    前記仕切板の他端部に設けられる突出部には、互いに対向する合わせ面に前記一端部側に向かって徐々に幅狭状となるテーパ部が設けられることを特徴とする熱交換器。
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WO2021199138A1 (ja) * 2020-03-30 2021-10-07 三菱電機株式会社 熱交換器、室外機、および空気調和装置

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