JP2017057966A - 回転体の組付構造およびハイブリッド車両 - Google Patents

回転体の組付構造およびハイブリッド車両 Download PDF

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智哉 武内
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Abstract

【課題】第1回転体と第2回転体との回転方向における位置決め精度の向上を図ることが可能な回転体の組付構造を提供する。
【解決手段】接続部分70は、円筒部71と軸部72と弾性部材73とを備える。円筒部71には、第1内歯および第2内歯が形成されている。軸部72には、第1外歯および第2外歯が形成されている。第1内歯および第1外歯は、組み付け完了時に嵌合されており、動力を伝達可能に構成されている。第2内歯および第2外歯は、組み付け時に嵌合されるとともに、組み付けが完了した状態では嵌合が解除されて軸方向にずれた位置に配置されるように構成されている。第2内歯と第2外歯とが嵌合したときのバックラッシュは、第1内歯と第1外歯とが嵌合したときのバックラッシュに比べて小さく設定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転体の組付構造およびハイブリッド車両に関する。
従来、走行用の動力を出力する内燃機関および電動機と、内燃機関の動力により発電可能な発電機と、内燃機関の動力を駆動輪および発電機に分割して伝達する動力分割機構と、内燃機関と動力分割機構との間に設けられるダンパとを備えるハイブリッド車両が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
このようなハイブリッド車両では、内燃機関に対する燃料供給が停止された状態で電動機からの動力によって走行する、いわゆるEV走行を行うことが可能である。また、このハイブリッド車両では、EV走行時に、発電機が機械的に連れ回されるようになっている。
特開2002−103999号公報
そして、上記のようなハイブリッド車両において、極低速でのEV走行時に、発電機からコギングトルクが発生すると、歯打ち音が発生するおそれがある。そこで、歯打ち音の発生を抑制するために、ハイブリッド車両における動力伝達経路に弾性部材を設けることが考えられる。たとえば、ダンパ(第1回転体)と動力分割機構の入力軸(第2回転体)とを連結するスプライン嵌合部と並列に弾性部材を設けることにより、コギングトルク(トルク変動)を吸収することが考えられる。
ここで、スプライン嵌合部と並列に設けられる弾性部材の緩衝作用を効果的に発揮させるためには、スプライン溝内に配置されるスプライン歯が、スプライン溝内における中央に配置されることが好ましい。しかしながら、ダンパと入力軸とを組み付けるときに、スプラインを嵌合させながら、弾性部材をダンパと入力軸との間に圧入させるため、ダンパと入力軸とが相対的に回転しやすいので、ダンパと入力軸との回転方向における位置決め精度を向上させることが困難である。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明は、第1回転体と第2回転体との回転方向における位置決め精度の向上を図ることが可能な回転体の組付構造およびハイブリッド車両を提供することである。
本発明による回転体の組付構造は、第1回転体に形成された円筒部と、第2回転体に形成され、円筒部に挿入される軸部と、軸部と円筒部との間に配置される弾性部材とを備える。円筒部の内周面には、第1内歯が形成されるとともに、第1内歯に対して軸方向の一方側に第2内歯が形成されている。軸部の外周面には、第1外歯が形成されるとともに、第1外歯に対して軸方向の一方側に第1外歯と離間するように第2外歯が形成されている。第1内歯および第1外歯は、組み付け完了時に嵌合されており、動力を伝達可能に構成されている。第2内歯および第2外歯は、組み付け時に嵌合されるとともに、組み付けが完了した状態では嵌合が解除されて軸方向にずれた位置に配置されるように構成されている。第2内歯と第2外歯とが嵌合したときのバックラッシュは、第1内歯と第1外歯とが嵌合したときのバックラッシュに比べて小さく設定されている。弾性部材は、第1外歯および第1内歯に対して軸方向の他方側に配置されている。
このように構成することによって、組み付け時に、バックラッシュの小さい第2内歯および第2外歯を嵌合させることにより、第1回転体および第2回転体の回転方向における位置決めを行うことができる。すなわち、嵌合される第1内歯および第1外歯の回転方向における位置決めを行うことができる。そして、第1回転体および第2回転体が位置決めされた状態で、軸部と円筒部との間に弾性部材を挿入(圧入)することにより、第1回転体と第2回転体との位置関係を適切にした状態で、第1回転体と第2回転体とを組み付けることができる。
上記回転体の組付構造において、第2内歯における軸方向の一方側の端部から円筒部における軸方向の他方側の端部までの距離は、第2外歯における軸方向の他方側の端部から弾性部材までの距離よりも大きく、かつ、第2内歯における軸方向の他方側の端部から円筒部における軸方向の他方側の端部までの距離は、第2外歯における軸方向の一方側の端部から弾性部材までの距離よりも小さくてもよい。
このように構成すれば、第2内歯および第2外歯が嵌合された状態で、軸部と円筒部との間に弾性部材を挿入することができる。
上記回転体の組付構造において、第2内歯の軸方向の長さは、第1外歯と第2外歯との距離よりも小さくてもよい。
このように構成すれば、組み付け完了後に、第1外歯と第2外歯との間に第2内歯を配置することができる。
本発明によるハイブリッド車両は、走行用の動力を出力する内燃機関および電動機と、内燃機関の動力により発電可能な発電機と、内燃機関の動力を駆動輪および発電機に分割して伝達する動力分割機構と、内燃機関と動力分割機構との間に設けられるダンパとを備える。そして、動力分割機構とダンパとの接続部分、または、発電機と動力分割機構との接続部分が、上記した回転体の組付構造である。
このように構成することによって、歯打ち音の発生を抑制することができる。
本発明の回転体の組付構造およびハイブリッド車両によれば、第1回転体と第2回転体との回転方向における位置決め精度の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態によるハイブリッド車両を説明するための概略構成図である。 図1のハイブリッド車両におけるインプットシャフトとダンパとの接続部分を示した切断端面図である。 図2の接続部分からダンパを抜き出して示した図である。 図2の接続部分からインプットシャフトを抜き出して示した図である。 第2内歯および第2外歯が嵌合した状態を説明するための図である。 第1内歯および第1外歯が嵌合した状態を説明するための図である。 インプットシャフトとダンパとの組付方法を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態によるハイブリッド車両100について説明する。
ハイブリッド車両100は、図1に示すように、内燃機関1と、第1モータジェネレータ2と、第2モータジェネレータ3と、動力分割機構4と、ダンパ5と、カウンタシャフト6とを備えている。このハイブリッド車両100は、内燃機関1および第2モータジェネレータ3から走行用の動力を出力可能であり、車両の状態に応じて内燃機関1を間欠運転するように構成されている。なお、第1モータジェネレータ2および第2モータジェネレータ3は、それぞれ、本発明の「発電機」および「電動機」の一例である。
内燃機関1は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの燃料を燃焼させて動力を出力する公知の動力装置である。内燃機関1は、たとえば、吸入空気量、燃料噴射量および点火時期などを調整することにより運転状態を制御可能に構成されている。
内燃機関1の出力は、クランクシャフト1aおよびダンパ5を介して動力分割機構4のインプットシャフト(入力軸)4aに伝達される。ダンパ5は、内燃機関1と動力分割機構4との間に設けられており、内燃機関1のトルク変動を吸収する機能を有する。
第1モータジェネレータ2は、主に発電機として機能し、状況によっては電動機としても機能する。第1モータジェネレータ2は、たとえば交流同期発電機であり、永久磁石からなるロータ21と、3相巻線が巻回されたステータ22とを有する。ロータ21にはロータシャフト2aが連結されている。このロータシャフト2aは、クランクシャフト1aおよびインプットシャフト4aと同軸上に配置されている。なお、第1モータジェネレータ2は、内燃機関1の始動時にはスタータモータとして機能する。
第2モータジェネレータ3は、主に電動機として機能し、状況によっては発電機としても機能する。第2モータジェネレータ3は、たとえば交流同期電動機であり、永久磁石からなるロータ31と、3相巻線が巻回されたステータ32とを有する。ロータ31にはロータシャフト3aが連結され、ロータシャフト3aにはモータ側ドライブギヤ33が設けられている。このロータシャフト3aは、ロータシャフト2aとは異なる軸上に配置されている。
動力分割機構4は、たとえば遊星歯車機構であり、内燃機関1の出力を、駆動輪(図示省略)を駆動する動力と、発電のために第1モータジェネレータ2を駆動する動力とに分割するように構成されている。
具体的には、動力分割機構4は、複数の歯車要素の中心で自転する外歯歯車のサンギヤ4Sと、サンギヤ4Sに外接(噛合)しながらその周辺を自転しつつ公転する外歯歯車のピニオンギヤ4Pと、ピニオンギヤ4Pと噛み合うように中空環状に形成された内歯歯車のリングギヤ4Rと、ピニオンギヤ4Pを支持するとともに、このピニオンギヤ4Pの公転を通じて自転するプラネタリキャリア4Cとを有する。
プラネタリキャリア4Cは、インプットシャフト4aに回転一体に連結されている。サンギヤ4Sは、第1モータジェネレータ2のロータシャフト2aに回転一体に連結されている。リングギヤ4Rには、エンジン側ドライブギヤ41が回転一体に設けられている。
カウンタシャフト6には、カウンタドリブンギヤ61が設けられ、そのカウンタドリブンギヤ61には、エンジン側ドライブギヤ41およびモータ側ドライブギヤ33が噛み合っている。また、カウンタシャフト6には、デファレンシャル装置(図示省略)を介して駆動輪が連結されている。このため、内燃機関1および第2モータジェネレータ3の少なくともいずれか一方から出力された動力は、カウンタシャフト6などを介して駆動輪に伝達されるようになっている。なお、カウンタシャフト6は、ロータシャフト2aおよび3aとは異なる軸上に配置されている。
−走行状態の一例−
次に、ハイブリッド車両100の走行状態の一例について説明する。
たとえば、ハイブリッド車両100は、発進時および低車速の軽負荷走行時などにおいて、内燃機関1の運転を停止(内燃機関1の燃料供給を停止)し、第2モータジェネレータ3を力行制御して走行(EV走行)を行う。ここで、EV走行時には、第1モータジェネレータ2が機械的に連れ回されるため、極低速で走行する場合に第1モータジェネレータ2からコギングトルクが発生する。そこで、本実施形態のハイブリッド車両100では、コギングトルクが発生しても、歯打ち音が発生するのを抑制するように構成されている。なお、その詳細については後述する。
また、ハイブリッド車両100は、定常走行時などにおいて、内燃機関1を主動力源として走行を行い、第1モータジェネレータ2を発電制御するとともに、その発電制御で得られた電気エネルギにより第2モータジェネレータ3を補助的に力行制御する。
また、ハイブリッド車両100は、加速時などにおいて、内燃機関1を駆動するとともに、第1モータジェネレータ2を発電制御して得られた電気エネルギおよびバッテリ(図示省略)の電気エネルギにより第2モータジェネレータ3を力行制御して走行を行う。
また、ハイブリッド車両100は、減速時(アクセルオフ時)などにおいて、第2モータジェネレータ3を回生制御することにより、制動トルクを付与するとともに、エネルギ回収を行ってバッテリの充電を行う。
−動力分割機構とダンパとの接続部分−
次に、図2〜図6を参照して、動力分割機構4のインプットシャフト4aとダンパ5との接続部分70について説明する。この接続部分70は、本発明の「回転体の組付構造」の一例である。また、ダンパ5は、本発明の「第1回転体」の一例であり、インプットシャフト4aは、本発明の「第2回転体」の一例である。
接続部分70は、図2に示すように、ダンパ5に形成された円筒部71と、インプットシャフト4aに形成された軸部72と、円筒部71の内周面と軸部72の外周面との間に配置される弾性部材73とを備えている。この接続部分70では、軸部72が円筒部71に挿入されており、スプライン嵌合部によって動力を伝達するとともに、スプライン嵌合部と並列に弾性部材73を設けることによりコギングトルク(トルク変動)を吸収するようになっている。
円筒部71の内周面には、図3に示すように、第1内歯71aおよび第2内歯71bが形成されている。第1内歯71aおよび第2内歯71bは、軸方向に沿って延びるように形成されるとともに、周方向に所定の間隔を隔てて複数形成されている。第1内歯71aおよび第2内歯71bは、軸方向においてほぼ隣接するように配置され、第2内歯71bは、第1内歯71aに対して軸方向の一方側(X1方向側)に配置されている。第2内歯71bが形成された部分の内径(歯の先端を結んだ内径)は、第1内歯71aが形成された部分の内径に比べて小さい。また、第2内歯71bの軸方向の長さは、後述する第1外歯72aと第2外歯72bとの距離(第1外歯72aのX1方向側の端部と第2外歯72bのX2方向側の端部との距離)よりも小さい。
また、円筒部71は、弾性部材73(図2参照)が取り付けられる取付部71cと、組み付け完了時に軸部72の第2外歯72b(図4参照)が配置される逃がし部71dとを有する。取付部71cは、第1内歯71aに対して軸方向の他方側(X2方向側)に配置され、逃がし部71dは、第2内歯71bに対して軸方向の一方側に配置されている。
軸部72の外周面には、図4に示すように、第1外歯72aおよび第2外歯72bが形成されている。第1外歯72aおよび第2外歯72bは、軸方向に沿って延びるように形成されるとともに、周方向に所定の間隔を隔てて複数形成されている。第1外歯72aおよび第2外歯72bは、軸方向において離間するように配置され、第2外歯72bは、第1外歯72aに対して軸方向の一方側(X1方向側)に配置されている。第2外歯72bが形成された部分の外径(歯の先端を結んだ外径)は、第1外歯72aが形成された部分の外径に比べて小さく、かつ、逃がし部71d(図3参照)の内径に比べて小さい。
また、軸部72は、弾性部材73(図2参照)が取り付けられる取付部72cと、第1外歯72aと第2外歯72bとの間に設けられる接続部72dとを有する。取付部72cは、第1外歯72aに対して軸方向の他方側(X2方向側)に配置されている。接続部72dは、第1外歯72aが形成された部分と第2外歯72bが形成された部分とを接続するように構成されている。接続部72dの外径は、第2内歯71bが形成された部分の内径に比べて小さい。
図2に示すように、第1内歯71aおよび第1外歯72aは、スプライン嵌合部であって、組み付け完了時に嵌合されており、動力を伝達可能に構成されている。一方、第2内歯71bおよび第2外歯72bは、軸方向にずれた位置に配置されており、動力を伝達しないように構成されている。この第2内歯71bおよび第2外歯72bは、組み付け時に嵌合されるように構成されており、円筒部71および軸部72の回転方向における位置決めを行うために設けられている。
弾性部材73は、円筒部71の取付部71cと、軸部72の取付部72cとの間に挿入(圧入)されている。弾性部材73は、たとえばゴムリングであり、回転方向に弾性を有する。この弾性部材73は、取付部71cおよび72cに対して滑らないように設けられている。すなわち、弾性部材73は、ダンパ5に対するインプットシャフト4aの回転方向における位置を保持するように構成されている。
ここで、図5に示すように、第2内歯71bおよび第2外歯72bが嵌合したときのバックラッシュ(隙間)は小さく設定されている。これにより、組み付け時における円筒部71と軸部72との回転方向の位置決め精度を高くすることが可能である。また、図6に示すように、第1内歯71aおよび第1外歯72aが嵌合したときのバックラッシュは、第2内歯71bおよび第2外歯72bのバックラッシュに比べて大きく設定されている。これにより、トルク変動時に歯打ち音が発生しにくくすることが可能である。また、第2内歯71bおよび第2外歯72bにより位置決めされた状態で、第1内歯71aおよび第1外歯72aが嵌合した場合には、図6に示すように、溝内に配置される歯が溝内における中央に配置されるようになっている。
なお、第2内歯71bのX2方向側の端部から円筒部71のX2方向側の端部までの距離L1は、第2外歯72bのX1方向側の端部から弾性部材73までの距離L2よりも小さい。また、第2内歯71bのX1方向側の端部から円筒部71のX2方向側の端部までの距離L3は、第2外歯72bのX2方向側の端部から弾性部材73までの距離L4よりも大きい。
上記した接続部分70では、インプットシャフト4aおよびダンパ5の両方に動力が入力されていない状態では、図6に示すように、嵌合する第1内歯71aおよび第1外歯72aにおいて歯が溝内における中央に配置される。そして、インプットシャフト4aおよびダンパ5の一方に動力が入力されると、弾性部材73が弾性変形され、第1内歯71aおよび第1外歯72aが回転方向において当接し、その第1内歯71aおよび第1外歯72aを介してインプットシャフト4aおよびダンパ5の他方に動力が伝達される。
−インプットシャフトとダンパとの組付方法−
次に、図2〜図7を参照して、インプットシャフト4aとダンパ5との組付方法(接続部分70の製造方法)について説明する。
まず、図4に示すように、インプットシャフト4aの軸部72の取付部72cに弾性部材73が取り付けられる。なお、弾性部材73は、軸部材72に対して回転方向に滑らないように取り付けられる。また、このとき、弾性部材73の外径が円筒部71の取付部71c(図3参照)の内径よりも大きくなっている。
そして、図7に示すように、軸部72が円筒部71に挿入されると、第2内歯71bおよび第2外歯72bが嵌合するとともに、第1内歯71aおよび第1外歯72aが嵌合する。なお、第2内歯71bおよび第2外歯72bが嵌合してから、第1内歯71aおよび第1外歯72aが嵌合するようにしてもよいし、第1内歯71aおよび第1外歯72aが嵌合してから、第2内歯71bおよび第2外歯72bが嵌合するようにしてもよい。
このとき、図5に示すように、第2内歯71bおよび第2外歯72bのバックラッシュが小さいことから、円筒部71および軸部72の回転方向における位置決めがされる。また、第2内歯71bおよび第2外歯72bにより位置決めされた状態では、図6に示すように、嵌合される第1内歯71aおよび第1外歯72aにおいて歯溝の中央に歯が配置される。
そして、さらに軸部72が円筒部71に挿入されると、弾性部材73が円筒部71の取付部71cに圧入される。その後、図2に示すように、第2内歯71bおよび第2外歯72bの嵌合が解除され、第2外歯72bが逃がし部71dに配置される。なお、第2内歯71bの内側には、接続部72dが配置される。また、弾性部材73は、円筒部71に対して回転方向に滑らないように取り付けられる。
このようにして、インプットシャフト4aとダンパ5とが組み付けられ、接続部分70が製造される。
−効果−
本実施形態では、上記のように、インプットシャフト4aとダンパ5との接続部分70において、スプライン嵌合部である第1内歯71aおよび第1外歯72aのバックラッシュを大きくするとともに、スプライン嵌合部と並列に弾性部材73を設けることによって、たとえば極低速でのEV走行時に第1モータジェネレータ2からコギングトルクが発生した場合に、そのコギングトルク(トルク変動)を弾性部材73により吸収することができる。すなわち、停止された状態で慣性の大きい内燃機関1に対してスプライン嵌合部のバックラッシュ分だけプラネタリキャリア4Cが変動可能であることから、コギングトルクが出力された場合に、そのコギングトルクによりプラネタリキャリア4Cが変動されることにより、エンジン側ドライブギヤ41の回転変動が抑制される。これにより、エンジン側ドライブギヤ41とカウンタドリブンギヤ61との噛合部で歯打ち音が発生しにくくすることができる。また、スプライン嵌合部である第1内歯71aおよび第1外歯72aのバックラッシュを大きくすることにより、そのスプライン嵌合部で歯打ち音が発生しにくくするとともに、弾性部材73を設けることにより、歯打ち音を抑制することができる。さらに、本実施形態では、組み付け時に嵌合されるとともに、組み付けが完了した状態では嵌合が解除されて軸方向にずれた位置に配置される第2内歯71bおよび第2外歯72bを設けるとともに、第2内歯71bおよび第2外歯72bのバックラッシュを小さくすることによって、組み付け時にインプットシャフト4aおよびダンパ5の回転方向における位置決めを行うことができる。すなわち、嵌合される第1内歯71aおよび第1外歯72aの回転方向における位置決めを行うことができる。そして、第2内歯71bおよび第2外歯72bにより位置決めした状態で、軸部72の外周面と円筒部71の内周面との間に弾性部材73を圧入することにより、インプットシャフト4aとダンパ5との位置関係を適切にした状態(嵌合される第1内歯71aおよび第1外歯72aにおいて歯溝の中央に歯が配置される状態)で、インプットシャフト4aとダンパ5とを組み付けることができる。したがって、スプライン嵌合部と並列に設けられる弾性部材73の緩衝作用を効果的に発揮させることができる。
また、本実施形態では、距離L1を距離L2よりも小さくするとともに、距離L3を距離L4よりも大きくすることによって、第2内歯71bおよび第2外歯72bが嵌合された状態で、軸部72と円筒部71との間に弾性部材73を圧入することができる。
また、本実施形態では、第2内歯71bの軸方向の長さを、第1外歯72aと第2外歯72bとの距離よりも小さくすることによって、組み付け完了後に、第1外歯72aと第2外歯72bとの間に第2内歯71bを配置することができる。また、逃がし部71dを設けることによって、組み付け完了後に、第2外歯72bを逃がし部71dに配置することができる。したがって、組み付け完了後に、第2内歯71bおよび第2外歯72bを軸方向にずれた位置に配置して動力を伝達しないようにすることができる。
−他の実施形態−
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、本実施形態では、第1モータジェネレータ2のロータシャフト2aと、第2モータジェネレータ3のロータシャフト3aとが異なる軸上に配置される例を示したが、これに限らず、第1モータジェネレータのロータシャフトと、第2モータジェネレータのロータシャフトとが同軸上に配置されていてもよい。
また、本実施形態では、インプットシャフト4aとダンパ5との接続部分70に本発明を適用する例を示したが、これに限らず、第1モータジェネレータのロータシャフトと動力分割機構のサンギヤとの接続部分に本発明を適用してもよい。
また、本実施形態において、第1内歯71aの歯数と第2内歯71bの歯数とが同じであってもよいし、第1内歯71aの歯数が第2内歯71bの歯数の整数倍であってもよい。なお、第1外歯72aおよび第2外歯72bについても同様である。すなわち、第2内歯71bおよび第2外歯72bにより位置決めされた状態で、第1内歯71aおよび第1外歯72aが嵌合されて歯溝の中央に歯が配置されるようになっていればよい。
また、本実施形態では、第2内歯71bが形成された部分の内径が、第1内歯71aが形成された部分の内径に比べて小さく、第2外歯72bが形成された部分の外径が、第1外歯72aが形成された部分の外径に比べて小さい例を示したが、これに限らず、第2内歯が形成された部分の内径と、第1内歯が形成された部分の内径とが同じであり、第2外歯が形成された部分の外径と、第1外歯が形成された部分の外径とが同じであってもよい。
また、本実施形態において、弾性部材73が円筒部71に対して滑らないように、弾性部材73と円筒部71とが回転方向において係合されていてもよい。また、弾性部材73が軸部72に対して滑らないように、弾性部材73と軸部72とが回転方向において係合されていてもよい。
また、本実施形態において、第1内歯71aおよび第1外歯72aの歯形は、台形やインボリュート曲線などであってもよく、特定の形状に限定されるものではない。第2内歯71bおよび第2外歯72bについても同様である。
本発明は、回転体の組付構造およびハイブリッド車両に利用することができる。
1 内燃機関
2 第1モータジェネレータ(発電機)
3 第2モータジェネレータ(電動機)
4 動力分割機構
4a インプットシャフト(第2回転体)
5 ダンパ(第1回転体)
70 接続部分(回転体の組付構造)
71 円筒部
71a 第1内歯
71b 第2内歯
72 軸部
72a 第1外歯
72b 第2外歯
73 弾性部材
100 ハイブリッド車両

Claims (4)

  1. 第1回転体に形成された円筒部と、
    第2回転体に形成され、前記円筒部に挿入される軸部とを備える回転体の組付構造であって、
    前記軸部と前記円筒部との間に配置される弾性部材を備え、
    前記円筒部の内周面には、第1内歯が形成されるとともに、前記第1内歯に対して軸方向の一方側に第2内歯が形成され、
    前記軸部の外周面には、第1外歯が形成されるとともに、前記第1外歯に対して軸方向の一方側に前記第1外歯と離間するように第2外歯が形成され、
    前記第1内歯および前記第1外歯は、組み付け完了時に嵌合されており、動力を伝達可能に構成され、
    前記第2内歯および前記第2外歯は、組み付け時に嵌合されるとともに、組み付けが完了した状態では嵌合が解除されて軸方向にずれた位置に配置されるように構成され、
    前記第2内歯と前記第2外歯とが嵌合したときのバックラッシュは、前記第1内歯と前記第1外歯とが嵌合したときのバックラッシュに比べて小さく設定され、
    前記弾性部材は、前記第1外歯および前記第1内歯に対して軸方向の他方側に配置されていることを特徴とする回転体の組付構造。
  2. 請求項1に記載の回転体の組付構造において、
    前記第2内歯における軸方向の一方側の端部から前記円筒部における軸方向の他方側の端部までの距離は、前記第2外歯における軸方向の他方側の端部から前記弾性部材までの距離よりも大きく、かつ、前記第2内歯における軸方向の他方側の端部から前記円筒部における軸方向の他方側の端部までの距離は、前記第2外歯における軸方向の一方側の端部から前記弾性部材までの距離よりも小さいことを特徴とする回転体の組付構造。
  3. 請求項1または2に記載の回転体の組付構造において、
    前記第2内歯の軸方向の長さは、前記第1外歯と前記第2外歯との距離よりも小さいことを特徴とする回転体の組付構造。
  4. 走行用の動力を出力する内燃機関および電動機と、
    前記内燃機関の動力により発電可能な発電機と、
    前記内燃機関の動力を駆動輪および前記発電機に分割して伝達する動力分割機構と、
    前記内燃機関と前記動力分割機構との間に設けられるダンパとを備えるハイブリッド車両であって、
    前記動力分割機構と前記ダンパとの接続部分、または、前記発電機と前記動力分割機構との接続部分が、請求項1〜3のいずれか1つに記載の回転体の組付構造であることを特徴とするハイブリッド車両。
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