JP2017057927A - 減速機 - Google Patents

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康人 石原
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Abstract

【課題】小型化を図りつつ、高い減速比を得ることができる減速機を提供する。【解決手段】減速機1,201は、太陽歯車10と、太陽歯車10に噛合する第一ベルト20,220と、第一ベルト20,220を介して太陽歯車10の回転が伝達される第一偏心歯車としての第一テンショナー40又は第一アイドラ歯車230と、第一偏心歯車よりも歯数が少なく、軸方向の異なる位置で第一偏心歯車と同軸に一体回転する第二偏心歯車としての第二アイドラ歯車50,250と、第二偏心歯車に噛合する第二ベルト60,260と、第二ベルト60,260を介して第二偏心歯車の回転が伝達され第二ベルト60,260に張力を付与する第三偏心歯車としての第二テンショナー70,270と、第三偏心歯車に噛合する内歯歯車80,280と、第三偏心歯車を回転可能に支持するキャリヤ100,300と、を備える。【選択図】 図2

Description

本発明は、減速機に関するものである。
遊星歯車機構を利用する減速機が知られている。特許文献1には、外歯車である太陽歯車と、その太陽歯車と回転中心が同一の内歯車である内歯歯車と、それら太陽歯車及び内歯歯車に噛合する外歯車である遊星歯車と、その遊星歯車を支持するキャリヤと、を備えた遊星歯車減速機が開示されている。
特開2011−231842号公報
上述した従来の減速機において、高い減速比を得るためには、太陽歯車と内歯歯車との歯数差を大きくする必要があった。その結果、減速比の高い減速機では、歯数の多い内歯歯車が用いる必要があり、減速機を大型化させる要因となっていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、小型化を図りつつ大きな減速比を得ることができる減速機を提供することを目的とする。
本発明の減速機は、外歯車である太陽歯車と、前記太陽歯車に噛合する第一ベルトと、前記第一ベルトを介して前記太陽歯車の回転が伝達される外歯車である一対の第一偏心歯車と、前記第一偏心歯車よりも歯数の少ない外歯車であって、軸方向において異なる位置で前記第一偏心歯車と同軸に一体回転する一対の第二偏心歯車と、前記一対の第二偏心歯車に噛合する第二ベルトと、前記第二ベルトを介して前記一対の第二偏心歯車の回転が伝達される外歯車であって前記第二ベルトに張力を付与する一対の第三偏心歯車と、前記一対の第三偏心歯車に噛合する内歯歯車と、前記一対の第三偏心歯車を回転可能に支持するキャリヤと、を備える。
本発明の減速機によれば、太陽歯車の回転が、第一ベルト、第一偏心歯車、第二偏心歯車及び第二ベルトを介して第三偏心歯車に伝達され、その第三偏心歯車が内歯歯車に噛合する。第二偏心歯車は、第一偏心歯車よりも歯数が少ないので、太陽歯車の回転が第三偏心歯車に伝達される過程において、太陽歯車の回転は第一偏心歯車から第二偏心歯車へ伝達されることで減速される。これにより、太陽歯車及び内歯歯車に噛合する遊星歯車を有する従来の減速機と比べて、同じ減速比を得るために必要とされる内歯歯車の歯数を少なくすることができる。よって、減速機の小型化を図りつつ、高い減速比を得ることができる。
本発明の第一実施形態における減速機の断面図であり、図3AのI−I線における断面を示す図である。 減速機の断面図であり、図3A及び図3BのII−II線における断面を示す図である。 図1のIIIa−IIIa線における減速機の断面を模式的に表した図である。 図1のIIIb−IIIb線及び図2のIIIb−IIIb線における減速機の断面を模式的に表した図である。 本発明の第二実施形態における減速機の断面図であり、図6AのIV−IV線における断面を示す図である。 減速機の断面図であり、図6A及び図6BのV−V線における断面を示す図である。 図4及び図5のVIa−VIa線における減速機の断面を模式的に表した図である。 図5のVIb−VIb線における減速機の断面を模式的に表した図である。
<第一実施形態>
以下、本発明に係る減速機を適用した各実施形態について、図面を参照しながら説明する。まず、図1から図3Bを参照して、第一実施形態の減速機1について説明する。なお、図1及び図2では、第一ベルト20及び第二ベルト60の図示が省略され、図3A及び図3Bではハウジング3の図示が省略されている。また、図2では、図3AのII−II線における減速機1の断面図を左側に、図3BのII−II線における減速機1の断面図を右側に図示する。
(1.減速機1の各構成)
図1及び図2に示すように、減速機1は、入力軸部材2と、太陽歯車10と、第一ベルト20(図3A参照)と、一対の第一アイドラ歯車30と、一対の第一テンショナー40と、一対の第二アイドラ歯車50と、第二ベルト60(図3B参照)と、一対の第二テンショナー70と、内歯歯車80と、キャリヤ100と、を主に備える。
入力軸部材2は、減速機1の中心軸線Aを回転中心とする軸部材であり、モータ等の駆動源(図示せず)に連結されている。太陽歯車10は、入力軸部材2に固定された外歯車であり、入力軸部材2と一体的に回転する。太陽歯車10は、入力軸部材2を支持する2つの軸受の間に配置され、その軸受と入力軸部材2に外嵌される筒状のスペーサ2aとによって軸方向への変位が規制される。
図3Aに示すように、第一ベルト20は、無端状に形成された歯付ベルトであり、第一ベルト20の内周面には第一アイドラ歯車30に噛合する内歯21が、第一ベルト20の外周面には第一テンショナー40に噛合する外歯22が、それぞれ形成される。第一アイドラ歯車30は、太陽歯車10よりも歯数の多い外歯車であり、一対の第一アイドラ歯車30は、太陽歯車10を挟んだ両側に配置される。
第一テンショナー40は、一対の第一アイドラ歯車30に架け渡された第一ベルト20に張力を付与する部材であり、太陽歯車10及び第一アイドラ歯車30よりも歯数の多い外歯車から構成される。一対の第一テンショナー40は、第一アイドラ歯車30とは異なる位相であって、太陽歯車10及び第一アイドラ歯車30に干渉しない位置に配置され、内歯歯車80とは噛合しない。
図3Bに示すように、第二アイドラ歯車50は、第一テンショナー40よりも歯数の少ない外歯車であり、一対の第二アイドラ歯車50は、一対の第一テンショナー40と同軸に一体回転する。第二ベルト60は、無端状に形成された歯付ベルトであり、第二ベルト60の内周面には第二アイドラ歯車50に噛合する内歯61が、第二ベルト60の外周面には第二テンショナー70に噛合する外歯62がそれぞれ形成される。
第二テンショナー70は、一対の第二アイドラ歯車50に架け渡された第二ベルト60に張力を付与する部材であり、第二アイドラ歯車50よりも歯数の多い外歯車から構成される。一対の第二テンショナー70は、一対の第二アイドラ歯車50及び一対の第一アイドラ歯車30(図3A参照)とは異なる位相であって、第二アイドラ歯車50に干渉しない位置に配置される。内歯歯車80は、ハウジング3に対し相対回転不能に固定された内歯車であり、一対の第二テンショナー70に噛合する一方、第一テンショナー40には噛合しない。
図1及び図2に戻り、キャリヤ100について説明する。キャリヤ100は、入力軸部材2及びハウジング3に対し軸受を介して相対回転可能に支持される部材である。キャリヤ100は、一対の第一キャリヤ110と、一対の第二キャリヤ120と、一対の第三キャリヤ130とを備える。
一対の第一キャリヤ110は、第一アイドラ歯車30を回転可能に支持する部材であり、第一キャリヤ軸部材111と、その第一キャリヤ軸部材111の軸方向両端を支持する一対の第一支持体112と、を備える。第一アイドラ歯車30は、第一キャリヤ軸部材111に軸受を介して回転可能に支持されており、第一アイドラ歯車30の軸方向への変位が一対の第一支持体112により規制される。
また、一対の第一支持体112は、軸受を介して入力軸部材2に相対回転可能に支持され、第二キャリヤ120及び第三キャリヤ130がボルトにより一対の第一支持体112に固定されている。これにより、キャリヤ100は、全体として入力軸部材2に対して相対回転可能に支持される。
一対の第二キャリヤ120は、第一テンショナー40及び第二アイドラ歯車50を回転可能に支持する部材であり、第二キャリヤ軸部材121と、その第二キャリヤ軸部材121の軸方向両端を支持する一対の第二支持体122と、を備える。第一テンショナー40及び第二アイドラ歯車50は、第二キャリヤ軸部材121に軸受を介して回転可能に支持され、第一テンショナー40及び第二アイドラ歯車50の軸方向への変位が一対の第二支持体122により規制される。
一対の第三キャリヤ130は、第二テンショナー70を回転可能に支持する部材であり、第三キャリヤ軸部材131と、その第三キャリヤ軸部材131の軸方向両端を支持する一対の第三支持体132とを備える。第二テンショナー70は、第三キャリヤ軸部材131に軸受を介して回転可能に支持され、第二テンショナー70の軸方向への変位が、一対の第三支持体132により規制される。なお、第三支持体132は、軸受を介してハウジング3に相対回転可能に支持されており、これにより、キャリヤ100は、全体としてハウジング3に相対回転可能に支持される。
(2.減速機1の動作)
次に、図3A及び図3Bを参照し、太陽歯車10を入力部材、キャリヤ100を出力部材とする動力伝達機構として機能する減速機1の動作について説明する。
図3Aに示すように、入力軸部材2が回転すると、太陽歯車10が入力軸部材2と一体的に回転する。太陽歯車10に内歯21が噛合する第一ベルト20は、太陽歯車10の回転に伴って回転し、第一ベルト20の内歯21に噛合する第一アイドラ歯車30が回転すると共に、第一ベルト20の外歯22に噛合する第一テンショナー40が回転する。
図3Bに示すように、第二アイドラ歯車50は、第一テンショナー40の回転に伴って第一テンショナー40と一体的に回転する。第二アイドラ歯車50に内歯61が噛合する第二ベルト60は、第二アイドラ歯車50の回転に伴って回転し、第二ベルト60の外歯62に噛合する第二テンショナー70が回転する。内歯歯車80はハウジング3に固定されているので、内歯歯車80に噛合する第二テンショナー70は、第三キャリヤ軸部材131回りを自転すると共に中心軸線A回りを公転し、その公転成分がキャリヤ100に出力される。
減速機1では、太陽歯車10から第一テンショナー40へ回転が伝達されることにより太陽歯車10の回転が一段階減速され、第二アイドラ歯車50から第二テンショナー70へ回転が伝達されることにより太陽歯車10の回転がもう一段階減速される。これに加え、減速機1では、第一テンショナー40とその第一テンショナー40よりも歯数の少ない第二アイドラ歯車50とが第二キャリヤ軸部材121に一体回転可能に支持され、第二アイドラ歯車50に第二ベルト60が噛合している。このように、第二ベルト60が第二アイドラ歯車50に噛合する場合には、第二ベルト60が第一テンショナー40に噛合する場合に比べて、第一テンショナー40及び第二アイドラ歯車50の回転が第二テンショナー70に伝達される際の減速比が高くなる。よって、減速機1では、入力軸部材2から太陽歯車10に入力された回転は、キャリヤ100に伝達されるまでに大きく減速される。
ここで、太陽歯車と、内歯歯車と、それら太陽歯車及び内歯歯車に噛合する遊星歯車と、その遊星歯車を支持するキャリヤから構成された従来の減速機の場合、太陽歯車と内歯歯車との歯数差により減速比が決定される。従って、従来の減速機において高い減速比を得るためには、内歯歯車の歯数を多くする必要があり、減速機が大型になる要因となっていた。
これに対し、減速機1では、太陽歯車10の回転がキャリヤ100に伝達されるまでの過程において、大幅な減速が行われ、減速機1の減速比は太陽歯車10と内歯歯車80との歯数差のみに依存しない。従って、上記した従来の減速機と、その従来の減速機と同一の減速比が得られる本発明の減速機1とを比べた場合、減速機1では、従来の減速機よりも内歯歯車80の歯数を少なくすることができる分、減速機1の小型化を図ることができる。このように、減速機1によれば、小型化を図りつつ、高い減速比を得ることができる。
<第二実施形態>
次に、図4から図6Bを参照して、第二実施形態における減速機201について説明する。第一実施形態では、第一テンショナー40と第二アイドラ歯車50とが一体回転するのに対し、第二実施形態では第一アイドラ歯車230と第二アイドラ歯車250とが一体回転する。なお、第一実施の形態と同一の部分については同一の記号を付し、その説明を省略する。また、図4及び図5では、第一ベルト220及び第二ベルト260の図示を省略し、図6では、ハウジング203の図示を省略する。さらに、図5では、図6AのV−V線における減速機201の断面図を左側に、図6BのV−V線における減速機201の断面図を右側に図示する。
(3.減速機201の各構成)
図4及び図5に示すように、減速機201は、入力軸部材2と、太陽歯車10と、第一ベルト220と、一対の第一アイドラ歯車230と、一対の第一テンショナー240と、一対の第二アイドラ歯車250と、第二ベルト260と、一対の第二テンショナー270と、内歯歯車280と、キャリヤ300と、を主に備える。
図6Aに示すように、第一ベルト220は、無端状に形成された歯付ベルトであり、第一ベルト220の内周面には、太陽歯車10及び一対の第一アイドラ歯車230に噛合する内歯221が形成され、第一ベルト220の外周面は平坦面状に形成される。第一アイドラ歯車230は、太陽歯車10よりも歯数の多い外歯車であり、一対の第一アイドラ歯車230は、太陽歯車10を挟んだ両側に配置される。
第一テンショナー240は、一対の第一アイドラ歯車230に架け渡された第一ベルト220に張力を付与する回転体である。一対の第一テンショナー240は、第一アイドラ歯車230とは異なる位相であって、太陽歯車10及び第一アイドラ歯車230とは干渉しない位置に配置される。
図6Bに示すように、第二アイドラ歯車250は、第一アイドラ歯車230よりも歯数の少ない外歯車である。一対の第二アイドラ歯車250は、第一アイドラ歯車230と同軸に一体回転する。第二ベルト260は、無端状に形成された歯付ベルトであり、第二ベルト260の内周面には第二アイドラ歯車250に噛合する内歯261が、第二ベルト260の外周面には第二テンショナー270に噛合する外歯262がそれぞれ形成される。
第二テンショナー270は、一対の第二アイドラ歯車250に架け渡された第二ベルト260に張力を付与する部材であり、第二アイドラ歯車250よりも歯数の多い外歯車から構成される。一対の第二テンショナー270は、第二アイドラ歯車250とは異なる位相であって、第二アイドラ歯車250に干渉しない位置に配置される。
内歯歯車280は、ハウジング203に対し相対回転不能に固定された内歯車であり、内歯歯車280の内歯には歯付ベルト281が覆設される。この歯付ベルト281には、内歯歯車280に噛合する外歯と第二テンショナー270に噛合する内歯とが形成されており、内歯歯車280は、歯付ベルト281を介して第二テンショナー270に噛合する。
キャリヤ300は、軸受を介して入力軸部材2及びハウジング203に相対回転可能に支持される。キャリヤ300は、一対の第一キャリヤ310と、一対の第二キャリヤ320と、一対の第三キャリヤ330とを備える。
一対の第一キャリヤ310は、第一テンショナー240を回転可能に支持する部材であり、第一キャリヤ軸部材311と、一対の第一支持体312とを備える。一対の第一支持体312は、それらの対向する面の一部分が当接すると共に、一対の第一支持体312の対向間に形成されたスペースに第一テンショナー240が配置されている。第一テンショナー240は、第一キャリヤ軸部材311に軸受を介して回転可能に支持され、軸方向への変位が一対の第一支持体312により規制されている。
また、一対の第一支持体312は、軸受を介して入力軸部材2を回転可能に支持する。また、一対の第一支持体312は、互いに対向する面とは反対側の面から突出する円筒状の突出部312aを備える。第二キャリヤ320及び第三キャリヤ330は、突出部312aに貫設された状態で、一対の第一支持体312に対して図示しないボルトにより固定されている。これにより、キャリヤ300は、入力軸部材2に対して相対回転可能に構成される。
一対の第二キャリヤ320は、第一アイドラ歯車230及び第二アイドラ歯車250を回転可能に支持する部材であり、第二キャリヤ軸部材321と、一対の第二支持体322とを備える。第一アイドラ歯車230及び第二アイドラ歯車250は、第二キャリヤ軸部材321に軸受を介して回転可能に支持され、軸方向への変位が一対の第二支持体322により規制される。
一対の第三キャリヤ330は、第二テンショナー270を回転可能に支持する部材であり、第三キャリヤ軸部材331と、一対の第三支持体332とを備える。第二テンショナー270は、第三キャリヤ軸部材331に軸受を介して回転可能に支持されており、第三キャリヤ軸部材331に外嵌されたスペーサ331aと一対の第三支持体332とにより、第二テンショナー270の軸方向への変位が規制されている。また、一対の第三支持体332は、軸受を介してハウジング203に相対回転可能に支持され、これにより、キャリヤ300がハウジング203に対して相対回転可能に支持される。
(4.減速機201の動作)
次に、図6A及び図6Bを参照し、太陽歯車10を入力部材、キャリヤ300を出力部材とする動力伝達機構として機能する減速機201の動作について説明する。
図6Aに示すように、入力軸部材2が回転すると、太陽歯車10が入力軸部材2と一体的に回転する。太陽歯車10に内歯221が噛合する第一ベルト220は、太陽歯車10の回転に伴って回転し、内歯221に噛合する一対の第一アイドラ歯車230が回転する。
図6Bに示すように、第二アイドラ歯車250は、第一アイドラ歯車230の回転に伴って一体的に回転する。第二アイドラ歯車250に内歯261が噛合する第二ベルト260は、第二アイドラ歯車250の回転に伴って回転し、第二ベルト260の外歯262に噛合する第二テンショナー270が回転する。内歯歯車280はハウジング203に固定されているので、内歯歯車280に噛合する第二テンショナー270は、第三キャリヤ軸部材331回りを自転すると共に中心軸線A回りを公転し、その公転成分がキャリヤ300に出力される。
減速機201では、第一アイドラ歯車230とその第一アイドラ歯車230よりも歯数の少ない第二アイドラ歯車250とが第二キャリヤ軸部材321に一体回転可能に支持され、第二アイドラ歯車250に第二ベルト260が噛合している。このように、第二ベルト260が第二アイドラ歯車250に噛合する場合には、第二ベルト260が第一アイドラ歯車230に噛合する場合に比べて、第一アイドラ歯車230及び第二アイドラ歯車250の回転が第二テンショナー270に伝達される際の減速比が高くなる。
このように、減速機201では、入力軸部材2から入力された太陽歯車10の回転がキャリヤ300に伝達されるまでに大きく減速される。よって、太陽歯車及び内歯歯車に噛合する遊星歯車と、その遊星歯車を支持するキャリヤを有する従来の減速機と、その従来の減速機と同一の減速比が得られる減速機201とを比べた場合に、減速機201では、内歯歯車280の歯数を少なくすることができる分、減速機201を小型化させることができる。
(5.変形例)
以上、上記実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記各形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記した第二実施形態では、第一アイドラ歯車230が太陽歯車10よりも歯数が多い場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、太陽歯車10の歯数を第一アイドラ歯車230の歯数よりも多くしてもよい。この場合、第一テンショナー240を省略した場合であっても、第一ベルト220に張力を付与することができるので、部品点数を減らして減速機201の製造コストを抑制することができる。
(6.効果)
以上説明したように、本発明における減速機1,201は、外歯車である太陽歯車10と、太陽歯車10に噛合する第一ベルト20,220と、第一ベルト20,220を介して太陽歯車10の回転が伝達される外歯車である一対の第一偏心歯車としての一対の第一テンショナー40又は一対の第一アイドラ歯車230と、第一偏心歯車よりも歯数の少ない外歯車であって、軸方向において異なる位置で第一偏心歯車と同軸に一体回転する一対の第二偏心歯車としての一対の第二アイドラ歯車50,250と、一対の第二偏心歯車に噛合する第二ベルト60,260と、第二ベルト60,260を介して一対の第二偏心歯車の回転が伝達される外歯車であって第二ベルト60,260に張力を付与する一対の第三偏心歯車としての第二テンショナー70,270と、一対の第三偏心歯車に噛合する内歯歯車80,280と、一対の第三偏心歯車を回転可能に支持するキャリヤ100,300と、を備える。
この減速機1,201によれば、太陽歯車10の回転が、第一ベルト20,220、第一偏心歯車、第二偏心歯車及び第二ベルト60,260を介して第三偏心歯車に伝達され、その第三偏心歯車が内歯歯車80,280に噛合する。第二偏心歯車は、第一偏心歯車よりも歯数が少ないので、太陽歯車10の回転が第三偏心歯車に伝達される過程において、太陽歯車の回転は第一偏心歯車から第二偏心歯車へ伝達されることで減速される。これにより、太陽歯車及び内歯歯車に噛合する遊星歯車を有する従来の減速機と比べて、同じ減速比を得るために必要とされる内歯歯車80,280の歯数を少なくすることができる。よって、減速機1,201の小型化を図りつつ、高い減速比を得ることができる。
さらに、上記した減速機1において、減速機1は、一対の第一偏心歯車としての一対の第一テンショナー40とは異なる位相に配置される外歯車であって太陽歯車10よりも歯数の多い一対の第一アイドラ歯車30を備え、第一ベルト20は、太陽歯車10及び一対の第一アイドラ歯車30に噛合する内歯21と、一対の第一テンショナー40を構成する一対の第一偏心歯車に噛合する外歯22と、を備え、一対の第一偏心歯車としての一対の第一テンショナー40は、第一ベルト20,220に張力を付与する。
この減速機1によれば、太陽歯車10の回転が第三偏心歯車としての第二テンショナー70に伝達される過程において、太陽歯車10の回転が第一偏心歯車としての第一テンショナー40に伝達されることにより、回転が減速される。よって、減速機1の小型化を図りつつ、より高い減速比を得ることができる。
さらに、上記した減速機201において、一対の第一偏心歯車としての一対の第一アイドラ歯車230は、太陽歯車10よりも歯数が多く、第一ベルト220は、太陽歯車10及び第一偏心歯車としての一対の第一アイドラ歯車230に噛合する内歯221を備え、減速機201は、第一偏心歯車としての一対の第一アイドラ歯車230とは異なる位相に配置され、第一ベルト220の外周面を転動し、且つ、第一ベルト220に張力を付与する回転体としての第一テンショナー240を備える。
この減速機201によれば、第一ベルト220の外周面に回転体としての第一テンショナー240を転動させる構成なので、第一ベルト220と回転体としての第一テンショナー240とを噛合させる構成と比べ、構造を簡素化できる。
さらに、減速機201において、太陽歯車10は、第一偏心歯車としての第一アイドラ歯車230よりも歯数が多く、第一ベルト220は、太陽歯車10及び一対の第一アイドラ歯車230に噛合する内歯221を備える。これにより、第一テンショナー240を省略した場合であっても第一ベルト220に張力を付与することができる。よって、部品点数を減らすことができるので、減速機201の製造コストを抑制できる。
1,201:減速機、 10:太陽歯車、 20,220:第一ベルト、 21,221:内歯、 22:外歯、 30:第一アイドラ歯車、 230:第一アイドラ歯車(第一偏心歯車)、 40:第一テンショナー(第一偏心歯車)、 240:第一テンショナー(回転体)、 50,250:第二アイドラ歯車(第二偏心歯車)、 60,260:第二ベルト、 61,261:内歯、 62,262:外歯、 70,270:第二テンショナー(第三偏心歯車)、 80,280:内歯歯車、 100,300:キャリヤ

Claims (4)

  1. 外歯車である太陽歯車と、
    前記太陽歯車に噛合する第一ベルトと、
    前記第一ベルトを介して前記太陽歯車の回転が伝達される外歯車である一対の第一偏心歯車と、
    前記第一偏心歯車よりも歯数の少ない外歯車であって、軸方向において異なる位置で前記第一偏心歯車と同軸に一体回転する一対の第二偏心歯車と、
    前記一対の第二偏心歯車に噛合する第二ベルトと、
    前記第二ベルトを介して前記一対の第二偏心歯車の回転が伝達される外歯車であって前記第二ベルトに張力を付与する一対の第三偏心歯車と、
    前記一対の第三偏心歯車に噛合する内歯歯車と、
    前記一対の第三偏心歯車を回転可能に支持するキャリヤと、を備える、減速機。
  2. 前記減速機は、前記一対の第一偏心歯車とは異なる位相に配置される外歯車であって前記太陽歯車よりも歯数の多い一対の第一アイドラ歯車を備え、
    前記第一ベルトは、
    前記太陽歯車及び前記一対の第一アイドラ歯車に噛合する内歯と、前記一対の第一偏心歯車に噛合する外歯と、
    を備え、
    前記一対の第一偏心歯車は、前記第一ベルトに張力を付与する、請求項1に記載の減速機。
  3. 前記一対の第一偏心歯車は、前記太陽歯車よりも歯数が多く、
    前記第一ベルトは、前記太陽歯車及び前記一対の第一偏心歯車に噛合する内歯を備え、
    前記減速機は、前記一対の第一偏心歯車とは異なる位相に配置され、前記第一ベルトの外周面を転動し、且つ、前記第一ベルトに張力を付与する回転体を備える、請求項1に記載の減速機。
  4. 前記一対の第一偏心歯車は、前記太陽歯車よりも歯数が少なく、
    前記第一ベルトは、前記太陽歯車及び前記一対の第一偏心歯車に噛合する内歯を備える、請求項1に記載の減速機。
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