JP2012007700A - 遊星歯車機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】2枚の外歯歯車40を複列に備え180度対向して偏心回転させる遊星歯車機構においては、外歯歯車40の歯幅が内歯歯車11の幅の1/2以下であるため、内歯歯車11との噛合部で内歯歯車幅の片側にのみ力が加わる。これにより発生する噛合部での内部応力と歯面接触圧力の分布の不均一性を改善して1歯当りの伝達力を大きくすることで、小型でも伝達トルクの大きな遊星歯機構を提供する。
【解決手段】内歯歯車11の歯幅端部と噛合する外歯歯車40の端部の歯厚を他端部の歯厚より厚くすることで、内歯歯車11の歯幅方向の端部の噛合点での力伝達歯面間のバックラッシ量Bs1を内歯歯車11の中央側のバックラッシ量Bs2より小さくした。
【選択図】図3

Description

本発明は、遊星歯車機構に関するものであり、詳しくは偏心回転し内歯歯車に内接噛合する複数の外歯歯車を備えた遊星歯車機構に関するものである。
内歯歯車の歯数と歯数差の小さな2枚の外歯歯車を、180度対向して偏心回転し内歯歯車に内接噛合させる遊星歯車機構は、小型で大きな速度比を実現できるため多くの装置に使用されている。減速比が大きいため伝達トルクも大きくなり、歯車に加わる力も大きい。このため大型の歯車が使用されている。
内歯歯車をピンとし、外歯歯車をトロコイド歯形としたサイクロイド減速機(例えば、特許文献1参照)や内外歯をインボリュート歯形とした減速機(例えば、特許文献2参照)が知られている。
特開2002−266955号公報 特開2009−8143号公報
2枚の外歯歯車を180度対向して偏心回転し内歯歯車に内接噛合させる遊星歯車機構は、外歯歯車の歯幅が内歯歯車幅の1/2以下であるため、内歯歯車との噛合部で内歯歯車幅の片側にのみ力が加わる。そのため、図6aに示すような無負荷状態で、回転軸に平行な直線で歯面が形成される平歯車で内歯歯車と外歯歯車が構成された遊星歯車機構では、図6bに示すように、力の伝達時には内歯歯車の歯が歯幅方向で曲がり噛合部での接触圧力分布が不均一となる。その結果、図7のFEM応力解析図に示すように、内歯歯車の歯幅中央部と外歯歯車の端部の噛合部に局部的に内部応力が大きな部分が生じ、内歯歯車の歯幅端部の内部応力は小さくなる。局部的に大きな内部応力や局部的に大きな面圧に対して余裕をみた歯車寸法とするため小型化に限界があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、噛合部での内部応力と歯面接触圧力の分布を均一化して1歯当りの伝達力を大きくすることで、小型でも伝達トルクの大きな遊星歯機構を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、内歯歯車の幅方向に積層配置されかつ前記内歯歯車の円周方向に略等分位置で前記内歯歯車と噛合し公転する複数の外歯歯車を備え、内歯歯車自転軸、外歯歯車公転軸、外歯歯車自転軸の3軸を入力軸、固定軸、出力軸のいずれかとして作動させる遊星歯車機構において、
前記内歯歯車の歯幅方向の端部と噛合する前記外歯歯車の力伝達歯面と前記内歯歯車の力伝達歯面間の無負荷時の隙間であるバックラッシを、前記内歯歯車の歯幅方向の端部のバックラッシである第1のバックラッシと前記内歯歯車の中央側のバックラッシである第2のバックラッシとし、前記第1のバックラッシの量を前記第2のバックラッシの量より小さくしたことである。
請求項2に係る発明の特徴は、請求項1に係る発明において、前記内歯歯車の端部と噛合する前記外歯歯車の端部の歯厚を前記外歯歯車の他端部の歯厚より厚くすることで、前記第1のバックラッシの量を前記第2のバックラッシの量より小さくしたことである。
請求項3に係る発明の特徴は、請求項1または請求項2に係る発明において、前記内歯歯車の歯幅方向の両端部の歯厚を中央部の歯厚より厚くすることで、前記第1のバックラッシの量を前記第2のバックラッシの量より小さくしたことである。
請求項4に係る発明の特徴は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に係る発明において、前記内歯歯車と前記外歯歯車の歯型をインボリュート歯形としたことである。
請求項1〜請求項3に係る発明によれば、内歯歯車の一方の端部と外歯歯車が噛合するため内歯歯車の歯が歯幅方向で曲がり内部応力が小さくなる側のバックラッシをあらかじめ小さくしているため内部応力が歯幅方向で均一化される。このため、外歯歯車の全幅で最大許容応力の限界値に近い大きな動力伝達をすることが可能となり、従来の内歯歯車の中央部での内部応力が大きくなり端部での内部応力が小さくなる遊星歯車機構に比べ小型で大きなトルクを伝達できる。
請求項4に係る発明によれば、歯幅方向でバックラッシの差を設けることが対象歯面をインボリュートはすば歯車面とすることで容易に成形できる。
本実施形態の遊星歯車機構の断面を示す概略図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 本実施形態の変形例の歯車の噛合い部の断面を示す図である。 本実施形態の変形例の歯車の噛合い部の断面を示す図である。 従来の歯車の噛合い部の断面を示す概略図である。 従来の歯車の噛合い部の応力分布を示すFEM解析図である。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図3に基づき説明する。
図1に示すように、本遊星歯車機構1は入力軸20と出力軸30とが同軸上に設けられ、入力軸20の回転を減速して出力軸30に伝達する減速機として機能する。なお、入力軸20と出力軸30の入出力を逆転させることで、増速機として機能する。
ハウジング10の内周面に歯数Nを備えた内歯歯車11を固着し、ハウジング10の端面にキャップ12を保持している。キャップ12は軸受14を介して出力軸30を回転自在に支持している。ハウジング10は軸受13を介して入力軸20の1端を回転自在に支持している。入力軸20の他端は軸受25を介して出力軸30により回転自在に支持されている。
入力軸20の軸方向中央部には第1偏心体23と第2編心体24を備えている。第1偏心体23は入力軸20の回転軸X1から偏心した第1偏心軸X2を中心とした円柱状である。第2編心体24は、第1偏心軸X2と180度対向した位置で回転軸X1から偏心した第2偏心軸X3を中心とした円柱状である。第1偏心体23は軸受26を介して外周面に歯数Nを備えた外歯歯車40を回転自在に支持し、第2偏心体24は軸受27を介して外周面に歯数Nを備えた外歯歯車50を回転自在に支持している。図2に示すように、外歯歯車40は偏心軸X2側の外周で内歯歯車11と噛合する。外歯歯車50は偏心軸X3側の外周で内歯歯車11と噛合するので、2つの噛合点は内歯歯車11の円周上で180度対向した位置となる。
出力軸30の外歯歯車50の側面に対向した面には回転軸X1の同心円上に等分配置された複数のピン61が固着され、ピン61の外周にはすべり軸受62が嵌挿されている。
ピン61とすべり軸受62は内歯歯車40に設けられた円形貫通穴42と内歯歯車50に設けられた円形貫通穴52の内側を貫通しており、図2に示すように、すべり軸受62の外周面の一部が円形貫通穴42、52の内周面の一部に接している。ここで、すべり軸受62の外径をD、回転軸X1からの偏心軸X2と偏心軸X3の偏心量をeとすると、円形貫通穴42、52の内径Dは、D=D+2eの式を満たす径とする。
内歯歯車11と外歯歯車40の噛合部の断面図を図3に示す、aは無負荷の状態で、bはトルク伝達時で歯面に力の加わった状態である。歯形はインボリュート歯形で、内歯歯車11は平歯に成形され、外歯歯車40の歯面は互いに反対のねじれを持つはすば歯に成形されている。ねじれの方向は、内歯歯車11の端部と噛合する外歯歯車の端部の歯厚が他端より厚くなるように設定されている。このため、図3aに示すように、無負荷状態でのバックラッシ量は内歯歯車11の端部で小さなBs1、中央部では大きなBs2となっている。外歯歯車50も同様にして、無負荷状態でのバックラッシ量は内歯歯車11の端部で小さく、中央部では大きくなっている。この、歯幅方向におけるバックラッシ量の差(Bs2−Bs1)の大きさは、遊星歯車機構1の伝達トルクが大きいほど大きくなり適正値が存在する。例えば、常用トルクが決まっている場合は、そのトルク伝達時に外歯歯車の全幅方向の内部応力が均一となるように設定する。また、伝達トルクが変動する場合はその平均トルク伝達時に外歯歯車の全幅方向の内部応力が均一となるように設定する。
この遊星歯車機構を減速機として使用する例で詳細な作動について以下に説明する。
入力軸20を入力軸20側から見て反時計回りに回転速度nで回転させる。外歯歯車40、50は回転速度nで軸X1の廻りを公転半径eで公転する、外歯歯車40、50と内歯歯車11の噛合点は内歯歯車11の内周に沿って移動していき、入力軸20が1回転したときに内歯歯車11の同一歯が噛合する。このとき、外歯歯車40、50の噛合する歯は内歯歯車11の歯数Nから外歯歯車40、50の歯数Nを引いた歯数分多く回転した歯が噛合する。つまり、外歯歯車40、50は(N−N)/N回転だけ入力軸20と反対方向に自転することになる。この自転運動が外歯歯車40、50の貫通穴42、52に嵌挿されているすべり軸受62とピン61を介して出力軸30に伝達される。
よって、出力軸30は入力軸20と反対の方向に回転し、回転速度はn・(N−N)/Nと減速される。
このときの、内歯歯車11と外歯歯車40の噛合部の断面を図3bに示す。内歯歯車11の歯が内歯歯車11の端部で大きく変形するため、それに対応した量だけあらかじめ端部のバックラッシを小さくしてある。このため、内部応力は外歯歯車40の全幅でほぼ均一になる。
このため、同じ歯幅の場合より大きな力を伝達でき、同一伝達力の遊星歯車減速機を小型化できる。
上記事例では外歯歯車の歯の両歯面共にはすば歯面としたが、回転方向が一方向のみの場合は図4に示すような歯面の片側のみはすば面としてもよい。
さらに、図5に示すように、内歯歯車の歯の両端面側の歯厚を中央部より厚くして外歯歯車を平歯車とする組合せでもよい。
1:遊星歯車機構 10:ハウジング 11:内歯歯車 20:入力軸 30:出力軸 40、50:外歯歯車 61:ピン 62:すべり軸受

Claims (4)

  1. 内歯歯車の幅方向に積層配置されかつ前記内歯歯車の円周方向に略等分位置で前記内歯歯車と噛合し公転する複数の外歯歯車を備え、内歯歯車自転軸、外歯歯車公転軸、外歯歯車自転軸の3軸を入力軸、固定軸、出力軸のいずれかとして作動させる遊星歯車機構において、
    前記内歯歯車の歯幅方向の端部と噛合する前記外歯歯車の力伝達歯面と前記内歯歯車の力伝達歯面間の無負荷時の隙間であるバックラッシを、前記内歯歯車の歯幅方向の端部のバックラッシである第1のバックラッシと前記内歯歯車の中央側のバックラッシである第2のバックラッシとし、前記第1のバックラッシの量を前記第2のバックラッシの量より小さくした遊星歯車機構。
  2. 前記内歯歯車の端部と噛合する前記外歯歯車の端部の歯厚を前記外歯歯車の他端部の歯厚より厚くすることで、前記第1のバックラッシの量を前記第2のバックラッシの量より小さくした請求項1記載の遊星歯車機構。
  3. 前記内歯歯車の歯幅方向の両端部の歯厚を中央部の歯厚より厚くすることで、前記第1のバックラッシの量を前記第2のバックラッシの量より小さくした請求項1または請求項2に記載の遊星歯車機構。
  4. 前記内歯歯車と前記外歯歯車の歯型をインボリュート歯形とした請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の遊星歯車機構。
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