JP2017057590A - 緊急避難用シェルター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体により中空形状体に形成された第1の本体部と当該第1の本体部の外表面の全面を被覆する様に、補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体により適宜の中空形状体に形成された第2の本体部とから構成されており、当該第1と第2の本体部との相互に対向する面間の密閉状空間部内に、コンクリート材料が充填されている事を特徴とする緊急避難用シェルター。
【選択図】図1
Description
同様に、大地震により家屋やビルが崩壊し、その中に取り残されて、火災により、若しくは、窒息により命を落とした犠牲者が多数発生したり、大型の竜巻による建物の破壊や、落雷による森林火災の際に、或いは、崖崩れ、土石流、火砕流、洪水等の突発的な自然災害発生の際に逃げ遅れて命を落とした犠牲者も多数発生した事も知られている。
又、それ以外の突発的な自然災害でも、同様に避難する時間的余裕がなくて、住民の命が失われた事も多く記録されている。
係る突発的な自然災害が発生した場合に、当該災害発生現場から余裕を持って避難出来る場合には、問題は少ないが、避難時期或いは避難方法を誤って、当該災害から避難出来なくなった場合には、人命に関して、極めて危険な状態になる事が分かっている。
係る状態の場合に、極身近な位置、或いは地域に、避難しようとする人、人たちが当該災害から一時的に逃避出来る空間が用意されていれば、人命を失う事が回避できることになり、所謂シェルターの必要性が近年注目されてきているのである。
係る目的を持った緊急避難用シェルターに関しては、これまでにも多くの技術が開示されてきており、例えば、津波シェルター、竜巻用シェルター、地震用シェルター等が開発され、実用に供されている。
更には、特開2008−74385号公報(特許文献3)には、半球状に形成した避難施設を基礎部分に連結鎖により連結しておき、津波が来襲した場合には、当該避難施設を海水面に浮上させる様に構成された津波シェルターが開示されている。
従って、上記した公知の津波用シェルターは、安全性について多くの問題点を有するものである事は明らかである。
係る津波の来襲に対し、地表面に形成される構造物は、如何に強固に構成されていたとしても、その安全性は、完全には保証されるものではなく、その安全性を過度に見積もって強靭な構造物を建造しようとすると、その建設に要する費用は莫大なものとなり、少なくとも個人を主体とする小規模住宅での使用を目標とする津波シェルターとしては、実現性の全くない構造物であるに過ぎず、小規模住宅や、小規模公共施設等に容易に併設されうる物ではないのが実情である。
更には、地震が発生した場合に於いても、当該地中にある構造物は、地震による振動に伴って、共振効果を発生する事が無いので安全と考えられている。
その為、地下に津波シェルターに限らず、地震や竜巻等に対する危険から人間を保護する為の緊急避難用シェルターを地下に構築すると言う考え方も以前から公知となっている。
例えば、特開2008−261200号公報(特許文献4)には、地面に形成された適宜の大きさの陥没穴部内に、当該陥没穴部の底部を含む内壁面の全てを、相当の厚みを有するコンクリートで固めた上に、更に当該コンクリートで固められた当該陥没穴部内に、ラ―メン構造に形成された金属製の箱体を挿入配置させて構成された金属製地下室の構成が開示されており、一方、特開2007−297898号公報(特許文献5)には、高強度鉄筋コンクリートで立体的に形成された内部箱体部と当該内部箱体部の全周を被覆する外部箱体部とからなる二重箱体構造物を地中深く埋設させた地下シェルターの構造が開示されている。
更に、特開2003−20663号公報(特許文献6)には、ドラム缶の様な円筒金属体を地中に形成した孔部内に挿入し、当該ドラム缶と土の間の隙間にコンクリートを埋め込み、且つその上端開口部に、開閉自在に設置され、防水性を有する蓋部とから構成されている緊急避難用シェルターが記載されてはいるが、係るシェルターでは、当該シェルターのドラム缶は、厚みが薄く、長期の設置期間中に錆が発生し、当該シェルターとしての強度と耐久性が劣り、又その外部補強の為に、当該ドラム缶の外周面をコンクリートにより補強せざるを得ず、従って、当該シェルターも施工費用の高騰と長期間使用による管理コストの上昇により、全体として見た場合のコストの高騰は避けえない問題となっている。
その他、本願発明者は、先に、低コストで、十分な強度と耐久性を有する簡易型の緊急避難用シェルターとして、特許第5422090号(特許文献7)として、剛性材料からなる板状体からなる内側部屋部とその外周を全体的に被覆する外側部屋部とからなる二重構造の箱体部を作り、当該内部部屋部と外部部屋部との間の密閉空間領域に水を介在させて構成した緊急避難用シェルターを提供した。
然しながら、現在の建築構造物の認可基準の中には、水を構成要素として認められていないので、水を使用した当該緊急避難用シェルターであって、且つ、その必要性が認められ、使用希望が多数存在するにも関わらず、係る構成からなる緊急避難用シェルターが、何時認可され、何時から建設可能になるかは不明であるという問題が存在している。
そのため、本願発明者は、その間における消費者の要望に応えるべく、鋭意検討した結果、当該特許文献7に開示されている当該緊急避難用シェルターを更に改良し、実用的で、当該当該特許文献7に開示されている当該緊急避難用シェルターが持つ機能並びに作用効果を凌駕する緊急避難用シェルターを完成したものである。
即ち、本発明に係る緊急避難用シェルターは、基本的には、補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体により適宜の中空形状体に形成された第1の本体部と当該第1の本体部の外表面の全面を被覆する様に、補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体により適宜の中空形状体に形成された第2の本体部とから構成されており、当該第1と第2の本体部とは、相互に対向する面間が、当該面間に挿入されている適宜のスペーサ部により所定の間隙を保持する様に当該第1の本体部が当該第2の本体部内部に配置固定されており、且つ当該第1と第2の本体部間の当該間隙部は、相互に連通した密閉状空間部を形成しており、更に当該密閉状空間部内部には、コンクリート材料が充填されている事を特徴とする緊急避難用シェルターである。
処で、本発明は、上記した通り、地震、津波、竜巻、崖崩れ、土石流、洪水等の突発的な自然災害、或いは住宅地或いは森林地区に於ける失火、爆発、落雷、テロ集団による破壊行為等に起因する大規模火災等から、身及び生命を確実且つ安全に守る事が出来る緊急避難用シェルターに関するものである。
以下に、例えば、津波に対応した津波シェルターを一例として説明するが、当該シェルターは、他の災害、例えば、地震、竜巻、崖崩れ、土石流、洪水等の突発的な自然災害、或いは住宅地或いは森林地区に於ける失火、爆発、落雷、テロ集団による破壊行為等災害に対しても有効である事は言うまでもない。
例えば、津波から命を守るのに近くに避難施設が無い場合、高台に逃げるしか無い。
東日本震災時、近くに避難施設があれば尊い命を失わなくても済んだ。
今後、東南海、南海地震等の津波被害予想が国交省から発表されましたが、根本的な対策が示されていない。
つまり、津波に対しては、高台に移転するか、土地を盛土にするか、防潮堤を建設するか等の対策が提案されているが、何れの対策も費用対効果が期待できず、この様に、安全、安心の環境が整わない事が、災害からの復興の妨げになっている。
処で、津波被害家屋の状況を考慮すると、家屋は流されているが、当該家屋の基礎、床下の土間コンクリードは流されておらず、当該家屋の基礎部分は完全に残っているので、当該建屋の地下に津波シェルターが有れば、家屋は流されても津波シェルターが流されなければ良い事になる。
そこで、建屋と独立した、津波シェルターに避難すれば生命は、守れる事になるので、安心、安全、安価の津波シェルターが出来れば、復興が進むと考えられる。
然しながら、当該緊急避難用シェルターが高価で、且つ施工期間が長く、耐久性に乏しい物である場合には、一般の個人や小規模な公共施設では、金銭的な面から、当該緊急避難用シェルターの必要性が要望されていても、それを導入することが出来ない場合が多く、それが、災害を受けた地域での家屋の復興に大きな障害となっている。
そこで、安価で出来る津波シェルターを含む各種の災害にからの避難が可能な緊急避難用シェルターの必要性が求められている。
一方、津波以外の例えば、地震、火災、竜巻、土石流、火砕流等の災害発生に対しても、それらの災害の発生時から凡そ1時間もあれば、当該災害が沈静化されることから、上記と同様の機能を有するシェルターであれば、当然の事ながら津波以外の災害の発生に対する避難用の緊急避難用シェルターとして使用可能である事は言うまでもない。
即ち、図1(A)は、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1の基本的な構成の一例を説明する斜視図であって、図中、補強部材102を内蔵する合成樹脂製板状体103により適宜の中空形状体に形成された第1の本体部104と当該第1の本体部104の外表面105の全面を被覆する様に、補強部材102を内蔵する合成樹脂製板状体103により適宜の中空形状体に形成された第2の本体部106とから構成されており、当該第1と第2の本体部104、106とは、相互に対向する面間が、当該面間に挿入されている適宜のスペーサ部107により所定の間隙108を保持する様に当該第1の本体部104が当該第2の本体部106の内部に配置固定されており、且つ当該第1と第2の本体部104、106間の当該間隙部108は、相互に連通した密閉状空間部109を形成しており、更に当該密閉状空間部109内部には、コンクリート材料110が充填されている事を特徴とする緊急避難用シェルター1が示されている。
然しながら、当該コンクリート材料そのものは、単独の使用では、強度的には弱く、実質的には、その内部に、鉄筋や筋交い筋、或いは、配筋又は背筋と称される補強鉄線を組み込んで、必要な強度を確保しているのが現状であり、そのために、使用部材の多様化、工事施工操作の複雑化と長期化により、工事コストが著しく増大するという問題を、有している。
更に、当該コンクリート材料は、亀裂が入りやすく、防水性がなく、特にアルカリ性の液体や気体には、脆弱で、内部の鉄筋を腐食させるという事実と総合すると、耐久性に乏しく、又内部に水が浸入しやすいために地下室内に水が溜まって、カビの発生やその他の腐食が発生するため、地下室用の建築材料としては、適切なものと言えないという問題があった。
その他、コンクリート材料以外に当該地下室用の建築材料として適切なものは、現時点では、見当たらない。
従って、上記の問題がありながら、依然として当該コンクリート材料を敢えて地下室用の建設材料として使用せざるを得ないという現状にあって、当該問題点を少しでも改良する方法として、当該地下室の周辺壁部全体を二重のコンクリート壁(要すれば鉄筋で補強されたコンクリート壁)で構成するとともに、当該二重のコンクリート壁の間に適度の隙間を設け、そこをドライゾーンとして利用し、外部から侵入してきた水を当該ドライゾーンで貯留させて、当該水を此処で乾燥蒸発させるように構成し、最終的には、当該地下室内に外部から水が浸入しないように構成する技術が知られている。
然しながら、係る技術であっても、コンクリート材料そのものの強度の向上にはつながるものではなく、更に、複雑な構造を採用せざるを得ない事から、建設工費のさらなる高騰を来すことになるので、望ましい技術とは言えないという欠点がある。
即ち、本発明に於いては、上記した通り、例えば、図1(B)の断面図に示される様に、相互に対向して並行的に所定の間隙111を形成した状態で配列されている一対の、補強部材2を内蔵する2枚の合成樹脂製板状体103、103’と、を設け、更に当該一対の補強部材2を内蔵する2枚の合成樹脂製板状体103、103’の間に形成されている所定の間隙111の中に当該コンクリート材料110を注入して、当該コンクリート材料110を当該一対の合成樹脂製板状体103、103’でサンドウィッチ形態に構成された機材を当該緊急避難用シェルター1の主体的構成材料として使用するものである。
更には、当該1種或いは当該複数種の繊維が混合された状態の当該繊維或いは繊維群が、糸条に形成された状態、更には当該糸条に形成された状態の糸群から構成された織物、編み物、或いはニードルパンチ式の不織布をも含む繊維布帛を含むものであっても良い。
本発明に於いて、当該合成樹脂製板状体103、103’内に内蔵される当該補強部材の内蔵量も特に特定するものではないが、一般的にFRP合成樹脂材として知られている補強繊維材入り合成樹脂製材料における当該補強繊維材の混入量に合わせる事も可能である。
一方、本発明に於ける当該合成樹脂製板状体板状体103、103’の厚みも特に限定されるものではないが、本発明における当該合成樹脂製板状体板状体103、103’は、そもそも上記の構成から、高破断強度、高引張り強度、低伸度特性を有するものであるから、その厚みは余り大きき設定する必要はなく、例えば、5mm乃至20mmの範囲に設定する事が可能である。
本発明に於ける当該スペーサ部107の長さ、換言するならば、当該第1の本体部104と当該第2の本体部106の間に形成されている当該間隙108の幅、つまり、当該密閉状空間部109の幅は、特に限定されるものではないが、当該合成樹脂製板状体板状体103、103’の厚み或いは、当該合成樹脂製板状体板状体103、103’の強度・伸度特性、或いは、後述する当該間隙108内に注入される当該コンクリート材料110の材質や強度・伸度特性、更には、後述する様な、当該第1若しくは第2の本体部104、106の全体の大きさ詰まり、内部容量の大きさ等を勘案して決定されるものであって、例えば20mm乃至150mm程度の範囲内で適宜決定されるものである。
尚、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1に於いては、上記した通り、当該コンクリート材料110は、当該第1の本体部104と当該第2の本体部106の間にサンドウィッチ状態で挟持されていることから、当該コンクリート材料110は、当該構造によって十分な強度を保持する事が可能である為、従来技術と同様に、当該第1の本体部104と当該第2の本体部106の間にサンドウィッチ状態で挟持されている当該コンクリート材料110内に鉄筋等を含む補強部材を介在させる必要性はなく、当該コンクリート材料110のみで構成されるものであるが、場合より、特に強度を高める必要或いはその他の事情を勘案して、図1(B)の断面図に示される様に当該第1の本体部104と当該第2の本体部106の間にサンドウィッチ状態で挟持されている当該コンクリート材料110内に鉄筋等を含む補強部材200を介在させる事も可能である。
その場合に於ける当該鉄筋の太さ或いは縦横方向の鉄筋格子部200に於ける当該鉄筋の配列密度等は特に限定されるものではなく、適宜に決定して使用する事が出来るが、一具体例としては、例えば、5乃至12mmφの鉄筋を20乃至40cmの間隔で配置する事が出来る。
又、本発明に於いて、当該コンクリート材料110内に鉄筋等を含む補強部材200を介在させる場合の具体的な製造方法としては、例えば、工場内に於いて、予め別々に製造される内側の本体部を構成する当該第1の本体部104と、外側の本体部を構成する当該第2の本体部106との内で、例えば、当該第1の本体部104の外表面部105の一部に適宜の格子状に形成された鉄筋からなる補強部材200を取付け、その後、当該補強部材200が取付けられた当該第1の本体部104を前記した当該第2の本体部106の内部に挿入して、当該両者を適宜の固定部材を介在させて固定するものであり、これを施工現場に搬送する事になる。
勿論、上記具体例に於いて、当該第1の本体部104と、当該第2の本体部106とを適宜の個数や大きさに分割し、各分割された部分毎の当該補強部材200の取付操作が完了した後、前記したと同じ方法により各分割部材を一体化して全体の緊急避難用シェルター構造を完成させるものであっても良い。
本発明に於いては、当該第1の本体部104と当該第2の本体部106の間に形成された当該間隙部の当該連通した密閉状空間部内にコンクリート材料を充填する操作は、施工現場で実行する事になるので、輸送費用の大幅な低減と施工工事が簡単で容易となる。
尚、本発明に於ける当該スペーサ部107の長さ、換言するならば、当該第1の本体部104と当該第2の本体部106の間に形成されている当該間隙108の幅は、全ての当該密閉状空間部109内で一定であっても良いが、当該長さ或いは当該幅は、後述する様な、種々の具体例にも示されている通り、当該緊急避難用シェルター1の設計に応じて、部分的に変化しているものであっても良い。
その他、防水膜、アスファルト、シート防水等も合せて必要とされている。
つまり、従来に於いては、プラスチックの側核の部分は、枠となりプラスチックと鉄筋コンクリートとのハニカム構造により構造的に補強される事になる。
そして、係るハニカム構造によりお互いの弱い部分を補うことにより、防水性がないコンクリートに防水性と構造的に強い理想的な構造体となる。
これに対し、本発明に於いては、当該合成樹脂製板状体103、103’に挟持されている当該コンクリート材料110内には、従来その併用使用が必須であった、当該鉄筋や筋交い筋、或いは、配筋又は背筋と称される補強鉄線を一切使用する事がなく、当該緊急避難用シェルター1の構造体として、必要で且つ十分な強度並びに耐久性を発揮する事が可能である。
勿論、本発明に於いては、前記した通り、場合により、或は必要性がある場合には、当該コンクリート材料110内に、従来方法と同様に鉄筋や筋交い筋、或いは、配筋又は背筋と称される補強鉄線を配置し、併用すること使用する事も可能である。
更に、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1に於いては、当該緊急避難用シェルター1そのものが、地中111に予め形成された凹陥部112内に埋設される様に構成されている緊急避難用シェルターである。
又、適宜の大きさに形成された六面立方体形状のものも好ましい具体例の一つである。
例えば、当該緊急避難用シェルター1が個人住宅用である場合には、少なくとも当該第1の本体部104の内部空間121は、少なくとも複数の人員が起立した状態で所定の空間部が形成される様な高さと、当該複数の人員が、一時的期間の間に、例えば1時間の間、安全で、快適な生活を送れる様な生活空間が形成される様な平面面積を有する様に、当該内部空間121の高さ、長さ、奥行き等の寸法を決定する事が必要である。
そして、当該第1と第2の当該本体部104、106は、相互に相似形を有する形状に形成されているものであっても良いが、相互に非相似な形状を有するもので有っても良い。
当該仕切り壁部、或いは蓋部128、129は、平板状であっても良く、或いは適宜の曲率を持って形成された湾曲状若しくは、半球面状を有するものであっても良い。
上記した本発明に係る当該緊急避難用シェルター1における当該第2の本体部106の外表面部106’の構成例は、当該第1の本体部104の外表面部105の形状や構成にそのまま相似形として或いはそれに類似した形状として適用されるものであることは言うまでもない。
更に、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1を構成する個々の当該本体部104、106のそれぞれは、その全体の構成部分を、一体的に成形加工するものであっても良く或いは、複数個の部分構成体に分割して成形加工した後、後工程で、個々に成形した当該成形加工部品を一体化する為の合体操作を実行する様にしても良い。
係る構成を採用する事によって、当該第1の本体部104は、その外周面105全体を完全に当該第2の本体部106によって密閉状態で被覆されることになる。
本発明に於いて使用される当該スペーサ部107の形状、構成材料等は特に限定されるものではないが、例えば、耐水性及び耐久性があり、当該各本体部104、106との接合性が良好である材料を使用することが望ましく、例えば、周知の防振ゴム材料等、防振効果を有する天然ゴム或いは合成樹脂系ゴム等で構成されるものが望ましい。
更には、コンクリートに対する濡れ性や耐久性に優れている材料で構成されることが望ましい。
更に、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1に於いては、当該当該密閉状空間部109の内部には、適宜のコンクリート材料110が充填されているものであって、当該コンクリート材料110の種類は特に限定されるものではなく、通常のコンクリートであっても良く、或は適度の粘性を有する流体物や、油性の液体、特に水よりも比重の軽い油性液体材料、更には、適宜の防腐剤或は凍結防止剤等を含むコンクリートであっても良い。
即ち、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1は、当該災害の発生時に、避難しようとする人が当該緊急避難用シェルター1内に短時間で且つ容易に入る事が出来、且、短時間で且つ容易に退出出来る構造を持った出入口が設けられている事が必要である。
その為、本発明に於いては、例えば、図1に例示する様に、当該緊急避難用シェルター1に於ける当該第2の本体部106の一部の外表面部115”、好ましくはその上面部105に、当該第1と第2の本体部104と106との間の当該間隙部108に於ける当該密閉状空間部109の当該密閉状態を破壊する事なく、当該第2の本体部106の当該一部の内側表面部106’と当該第2の本体部106の当該一部の内側表面部106’に対向する当該第1の本体部104の一部の外表面部105とを連通する開口部28が設けられている事を特徴とする緊急避難用シェルター1である。
又、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1の当該開口部28に取り付けられている当該蓋体部29は、透明な部材により構成されている事も望ましい具体例の一つである。
又、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1に設けられる当該開口部28の形状や大きさは特に限定されるものではなく、少なくとも一人の人間が、容易に且つ迅速に当該部分を通過しえるに十分な構造を有していれば十分である。
処で、上記した通り、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1は、上記した様な基本的な内部構造を持った緊急避難用シェルター1を適宜の工場で成形加工を行い、当該緊急避難用シェルター1を施工現場に移送して、所定の場所に据え付けした後、当該密閉空閉状空間部9内部に当該コンクリート材料110を注入して完成させるものであるので、図1に例示されている通り、当該第2の本体部の一部、つまり、当該主体部120の上面部に、当該コンクリート材料110を当該密閉状空間部9内部に注入する為の、適宜の大きさを持ったコンクリート材料注入部14が設けられており、更に好ましくは、それとは別の部位に、当該密閉状空間部9内部から当該コンクリート材料110の注入に応答して圧縮される内部空気を排出させる為の少なくとも1個の排気用開口部14’が設けられている事が望ましい。
つまり、上記の構成を採用した結果、厚みが薄い適宜の補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体103、103’を使用した第1の本体部104と当該第2の本体部106とが二重に配置され、且つその間にコンクリート材料110がサンドウィッチ状に配置されている構造からなる本発明に係る当該緊急避難用シェルター1に於いては、その構成材料が厚みの薄い合成樹脂製板状体を使用しているにも関わらず、大きな振動や衝撃に対する高度の強度或は強靭性を発揮することが可能になるので、原材料としての重量が大幅に低減されるので、構成原材料に掛るコストを大幅に低減させる効果を発揮することが可能となる。
つまり、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1に於いては、従来の様に、当該シェルターを、例えば、ボルト等適宜の結合部材を使用して、基盤或いは適宜の接続部と結合固定することなく、単に、当該支持部18上に搭載させるだけで十分である。
即ち、本発明に於いては、コンクリート材料110を大量に使用することから、全体の重量はかなりの重さになるので、敢えて、当該緊急避難用シェルター1を所定の支持部に接合固定する必要はないのである。
尚、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1の基本構造が当該円筒形ではなく、例えば矩形状立方体形状を有する場合の当該地中への埋設作業、上記した具体例の場合と略同一であって、その状況が図2(B)及び図3(B)にそれぞれ例示されている。
つまり、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1に於いては、当該第2の本体部106の当該表面部106’は、直接的に土部20に当接せしめられている構成を採用している。
係る構成に於いて、当該ベース鉄筋入りのコンクリート層26の上部外表面27は、当該緊急避難用シェルター1が埋め込まれている当該凹陥部10の地表面GLよりも若干高くなる様に設定されている事も、好ましい具体例である。
即ち、図4は、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1の基本的な構成の他の例を説明する斜視図であって、図中、適宜の補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体により適宜の中空形状体に形成された第1の本体部2と当該第1の本体部2の外表面の全面を被覆する様に、適宜の補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体により適宜の中空形状体に形成された第2の本体部3とから構成されており、当該第1と第2の本体部2、3とは、相互に対向する面間が、当該面間に挿入されている適宜のスペーサ部5により所定の間隙を保持する様に当該第1の本体部2が当該第2の本体部3内部に配置固定されており、且つ当該第1と第2の本体部2、3間の当該間隙部7は、相互に連通した密閉状空間部7を形成しており、更に当該密閉状空間部7内部には、コンクリート材料8が充填されている事を特徴とする緊急避難用シェルター1が示されており、更に好ましい態様としては、当該緊急避難用シェルター1には、当該第1と第2の本体部2,3間の当該間隙部7に於ける当該密閉状空間部7を破壊する事なく、当該第2の本体部3の当該一部の表面部と当該第2の本体部3の当該一部の表面部に対向する当該第1の本体部2の一部の表面部とを連通する開口部28が設けられている緊急避難用シェルター1が示されている。
更に、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1に於いては、当該緊急避難用シェルター1そのものが、地中20に予め形成された凹陥部10内に埋設される様に構成されている緊急避難用シェルターである。
そして、その基本的構成は、適宜の大きさに形成された当該第1の本体部2と当該第1の本体部2の外表面全体を包囲形成する当該第2の本体部3とからなる二重構造体を形成しているものであって、当該六面立方体形状からなるそれぞれの本体部の形状、寸法等は特に限定されるものではなく、適宜の寸法に設定することが可能である。
特に、当該第1の本体部2の内部空間は、少なくとも複数の人員が起立した状態で所定の空間部が形成される様な高さと、当該複数の人員が、一時的期間の間に、例えば1時間の間、安全で、快適な生活を送れる様な生活空間が形成される様な平面面積を有する様に、当該箱体部の縦及び横方向の長さを決定する事が可能である。
そして、当該第1と第2の本体部2、3は、相互に相似形であっても良いが、相互に非相似な形状を有するもので有っても良い。
係る構成を採用する事によって、当該第1の本体部2は、その外周面全体を完全に当該第2の本体部3によって密閉状態で被覆されることになる。
本発明に於いて使用される当該スペーサ部5の形状、構成材料等は特に限定されるものではないが、例えば、耐水性及び耐久性があり、当該各箱体部との接合性が良好である材料を使用することが望ましく、例えば、周知の防振ゴム材料等、防振効果を有する天然ゴム或いは合成樹脂系ゴム等で構成されるものが望ましい。
更に、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1に於いては、当該当該密閉状空間部7内部には、適宜のコンクリート材料8が充填されているものであって、当該コンクリート材料8の種類は特に限定されるものではなく、通常のコンクリート材料8を使用する事が出来る。
更に、本発明に於ける他の具体例での好ましい態様としては、当該緊急避難用シェルター1には、当該第1と第2の本体部2、3間の当該間隙部7に於ける当該密閉状空間部7を破壊する事なく、当該第2の本体部3の当該一部の表面部と当該第2の本体部3の当該一部の表面部に対向する当該第1の本体部2の一部の表面部とを連通する、避難する人が容易に且つ迅速に通過移動する事が可能な開口部28が設けられているものである。
更に、上記本発明に於ける他の具体例にあっては、当該開口部28には、当該緊急避難用シェルター1の内部及び外部から容易に且つ簡単に、然も迅速に開閉操作が可能な、閉鎖蓋が設けられている事が望ましい。
つまり、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1に於ける当該第2の本体部3の当該外部表面部15には、当該第1と第2の本体部2、3間の当該間隙部5に形成された当該密閉状空間部7を破壊する事なく、当該第2の本体部3の当該外部表面部15と当該第2の本体部3の当該外部表面部15に対向する当該第1の本体部2の当該外表面部13とを連通する開口部28が設けられていると言う構成を採用している。
係る構造は、図4に示す何れの構成を有する当該緊急避難用シェルター1にも共通に適用される構成である。
更に、本発明に於ける上記した具体例に於いては、当該開口部28に、当該第1の本体部2の内部より、及び当該第2の本体部3の外部より手動或いは適宜の開閉手段を介して開閉自在に構成された蓋体部29が設けられている事も好ましい具体例であり、更に、当該蓋体部29は、少なくともその一部が適宜の透明な部材であって、適度の強力を有する所定の厚みを以て形成された部材、例えば、透明アクリル系合成樹脂板によって形成された部材で構成されている事が望ましい。
一方、当該蓋体部29と当該開口部28との接合部分は、全て完全な防水機能を有する部材により、或いは、防水性を十分に発揮する事が出来る様な構造を採用する事が望ましい。
即ち、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1に設けた当該開口部28の内壁面の一部に適宜の構成を有するブラケット部40を固定して設け、当該ブラケット部40の一部に、その一端部に当該開口部を被覆する大きさを有する環状枠体部42が接続された第1にアーム部41の他方の端部43を適宜の旋回軸受部44を介して旋回自在に接合する。
当該環状枠体部42には、適宜の透明或いは非透明の薄板状の金属製或いは合成樹脂成材料等で形成されたドーム型蓋部45が設けられている。
当該環状枠体部42は、自動的或いは当該ドーム型蓋部45の一部に設けられた把時部材59を作業者が手で持って、手動により、外側方向に旋回移動可能に構成することによって、当該開口部28を開閉自在に構成し、利用者の出入りを可能とすると共に、当該開口部28の内部壁面部との間を完全な防水効果を達成する様に構成されている事は言うまでもない。
尚、当該ドーム型蓋部45を不透明な材料で構成する場合には、当該ドーム型蓋部45の周縁部で、当該環状枠体部42の一部に少なくとも一個、好ましくは複数個の覗きメガネ部、潜望鏡部46を設けておく事が望ましい。
一方、当該緊急避難用シェルター1の内部に於いては、当該ブラケット部40の他の一部に、その一端部に当該開口部28を内部から被覆すると共に当該環状枠体部42と接合固定される開口部締付部49が接続された第2にアーム部48の他方の端部54を適宜の旋回軸受部55を介して旋回自在に接合する。
当該開口部締付部49は、当該開口部28を内部から全面的に被覆する大きさを有するものであっても良く、或いは、その一部を被覆する程度の大きさのものであっても良いが、当該開口部28の直径と同一或いはそれ以上の長さを有する事が必要である。
尚、本発明に於いては、当該コンクリート層26と当該ドーム型蓋部45との間の空間部に、災害時に、適宜のセンサ―機能を使用して、注水機構を作動させ、一定の量の水を貯水する様に構成しておく事も好ましい具体例である。
尚、上記した当該開口部28と当該蓋部29の構造と機構の具体例は、図1に示されている本発明に係る緊急避難用シェルター1の具体例にも適用可能である事は言うまでもない。
本発明に係る当該緊急避難用シェルター1は、上記した構成を有することから、コストが安価であり、施工性に優れ、安全性は高度に保持され、防水性、耐久性に富み、少なくとも、災害発生時から24時間は、当該緊急避難用シェルター1内に避難した人間の生活環境を快適に保持することが可能となる様に構成されたものである。
即ち、当該緊急避難用シェルター1の当該第1の本体部2の内部空間は、避難した人間が、少なくとも24時間の間、快適に生活出来る様に、最小限の各種設備が完備されている必要がある。
より具体的には、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1は、自宅の床下或は軒下先にあるので、当該津波或はその他の災害が発生した時に、病人、年寄り、女性、子供等が短時間に且つ安全に避難出来、更には、当該緊急避難用シェルター1は、補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体等からなる板状体11、103等で形成されているので、防水性に優れ、又、二重構造を採用している事から外力にも強く、少なくとも24時間の間、避難者の生活を維持出来る様に必要な設備を配備しておく事により、津波の再来にも耐えられる緊急避難用シェルターとなる。
係る構造の梯子部143を使用することにより、当該棚部を有効に利用して狭い室内で椅子或いは別途を有効に設定する事が可能となる。
又、当該ハッチ29に強化ガラスで構成された適宜の大きさを持つ丸型のガラス窓46を複数個配置することも望ましい具体例である。
又、当該緊急避難用シェルター1に於ける当該第1の本体部2或いは当該箱体部2の内部空間部の内壁面全面に適宜の断熱効果を有する材料により構成された、適宜の厚みを有する断熱材料153を貼り付けて、当該第1の箱体部2の内部空間部内の温度調整を容易にするように構成することも可能であり、更には、適宜のエアコン(図示せず)を併用する事も可能である。
特に、当該緊急避難用シェルター1に於ける当該第1の本体部2或いは当該箱体部2の内部空間部の内壁面全面に断熱材料150を貼り付ける場合には、当該断熱材料150の内面部に配置することにより、当該梁部材60を利用者に意識させないで補強効果を達成する事が可能となる。
処で、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1は、避難したい人の収容可能人数に応じて、当該第1の本体部104の内部の空間領域が決定されるものであり、例えば、4名用、6名用、12名用或いは20名用の様に規格を設定し、それぞれに於ける必要な内部空間容量を算出し、それに適合する様に、当該空間領域の形状に合わせて、それぞれの縦、横、高さの寸法を算出して決定する事が可能である。
例えば、当該第1の本体部104や当該第2の本体部106の個々の形状が、図1に示す様な、横置式の中空円筒体で、その長手方向の両端部が、湾曲面を持った閉鎖板部180により閉鎖される様に構成されている場合には、当該中空円筒体の半径、或はその直径、及びその中心軸線方向の長さ、更には当該湾曲部の曲率等を任意に変更することによって、所定の内部空間領域の容量を決定する事が可能となる。
又、図9(A)は、図1に示す本発明に係る当該緊急避難用シェルター1に於いて使用されている当該第1の本体部104の断面形状を示す図であり、一方、図9(B)は、図1に示す本発明に係る当該緊急避難用シェルター1に於いて使用されている当該第2の本体部106の断面形状を示す図である。
尚、図9(C)は、当該両者を重畳させた場合の構成の概要を説明する図である。
即ち、本具体例に於いては、当該第1の本体部104の断面形状と当該第2の本体部106とは、何れも非円形の楕円形状断面を有し、然も、その両者は相互に非相似形を呈した構造を示している。
又、本具体例に於いては、当該第1の本体部104と当該第2の本体部106との間に形成されている当該空間領域内に注入されるコンクリート材料110内には、要すれば、鉄筋材料を含む補強部材200を介在させる事も可能である。
従って、当該両者を図1に示す様に二重構造を形成する様に一体化した場合には、当該
第1の本体部104と当該第2の本体部106の間に形成される当該間隙部分7の間隔の長さを一様ではなく、最も短い間隔部の長さは約100mm、最も長い間隔部の長さは約150mmとなる。
一方、図8(A)に示す様に、本具体例に於ける当該第1の本体部104の長手方向の長さは、3000mmであり、その幅は、2500mmである。
更に、図8(B)に示す様に、本具体例に於ける当該第2の本体部106の長手方向の長さは、2700mmであり、その幅は、2300mmである。
一方、図8(B)に示す様に、本具体例に於ける当該第1の本体部104の当該高さは、約1150mmとなっている。
又、当該第2の本体部106の外壁表面部には、当該緊急避難用シェルター1の貯水装置に外部の給水栓から給水を受けることを可能とするカバー付きの給水口部186が設けられている事も望ましく、且つ、当該給水口部186には、当該特定の災害が発生し、当該給水口部186が、外部の給水栓から離脱せしめられた場合に、水が外部に逆流する事を防止する為の切り替え閉止弁が併設されている事も望ましい具体例である。
更には、当該隔室或いは棚部の他の部分には、酸素ボンベ等の生命維持装置を保管する収納庫147有っても良く、又別の一つは、適宜の凝固剤を含む簡易便器を設けたトイレ室145であっても良い。
その他、図8(B)に示す様に、本発明に於ける当該具体例に於ける当該第1の本体部104の内部空間領域内には、別途居住環境を改善する為に、適宜のLEDを主体とする照明装置142や、簡易折り畳み式ベンチ187或いは、当該緊急避難用シェルター1内に避難する際或いは当該緊急避難用シェルター1内から脱出する際に使用する折り畳み式或いは簡易伸縮機能付き梯子143等が予め配備されている事が望ましい。
即ち、本具体例に於ける当該緊急避難用シェルター1の内部構造は、基本的構成は、前記した様に、図7や図8に示されている構成と略同一であるが、特には、内部の居住環境を向上させる為に、簡易トイレ145を十分な広さを持つように構成すると共に、当該緊急避難用シェルター1の底部に排水タンク205を設置した構成を採用している。
2…第1の箱体部、第1の本体部
3…第2の箱体部、第2の本体部
4…面間部
5…スペーサ部
6…間隙
7…密閉状空間部
8…液体部
9…地中
10…凹陥部
11…硬性板状体
12…第1の箱体部外表面部
13…第2の箱体部の内部表面部
14…コンクリート注入用開口部
14’ … コンクリート及び気体排出孔部
17…基板面、底面部
18…支持部、アンカー部材
19…コンクリート層、基礎平面
20…土部
21…凹陥部の内部壁面
22…第2の箱体部の垂直壁面部
23…外表面部
24…間隙部
25…底面部
26…コンクリート層
27…上部外表面
28…開口部
29…蓋体部
30…開口部
31…開口部
32…帯状補助壁部材
33、33’…周縁部
34…間隙部
35…底面部
40…ブラケット部
42…環状枠体部
41…第1にアーム部
43…他方の端部
44…旋回軸受部
45…ドーム型蓋部
46…覗きメガネ部、潜望鏡部
47…アンテナ部
49…開口部締付部
48…第2にアーム部
50…ハンドル部
51…固定用梁部
52…ネジ部
53…ネジ穴部
55…旋回軸受部
56…回転式開口部締付操作ロッド部
59…把時部材
60…補強梁部
81,82…脚部
83…脚踏み
84…係合部材
85…滑り防止部材部
88…板状部材
86…幅
87…直交する方向の長さ
89…両端縁部
90…旋回手段
91…ストッパー手段
102…補強部材
103、103’ … 合成樹脂製板状体
104…第1の本体部
105…外表面
106…第2の本体部
106’ …外表面部
107…スペーサ部
108…間隙
109…密閉状空間部
110…コンクリート材料
111…間隔
112…内表面
112…凹陥部
115…外表面部
115’ … 下方表面部
115” …上方表面部
120…主体部
121…内部空間
125…長手方向中心軸線
123、124…両端縁部
180…閉鎖用湾曲板部
205…排水タンク
Claims (15)
- 補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体により適宜の中空形状体に形成された第1の本体部と当該第1の本体部の外表面の全面を被覆する様に、補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体により適宜の中空形状体に形成された第2の本体部とから構成されており、当該第1と第2の本体部とは、相互に対向する面間が、当該面間に挿入されている適宜のスペーサ部により所定の間隙を保持する様に当該第1の本体部が当該第2の本体部内部に配置固定されており、且つ当該第1と第2の本体部間の当該間隙部は、相互に連通した密閉状空間部を形成しており、更に当該密閉状空間部内部には、コンクリート材料が充填されている事を特徴とする緊急避難用シェルター。
- 当該合成樹脂製板状体に内蔵されている当該補強部材は、高強力特性を有するフィルム状部材或いは、高強力特性を有する金属製或いはガラス繊維、或いは炭素線維等の合成繊維製繊維若しくは当該繊維から構成されている布帛を含むものである事を特徴とする請求項1に記載の緊急避難用シェルター。
- 当該コンクリート材料には、鉄筋を含む補強部材が含まれている事を特徴とする請求項1又は2に記載の緊急避難用シェルター。
- 当該第1本体部及び当該第2本体部の少なくとも一方は、球形、円錐形、ラグビーボール状形、円筒形、六面立方体形状を含む矩形立方体形、多面球体形、多角錐形等から選択されたひとつの形態を有するものである事を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の緊急避難用シェルター。
- 当該第1本体部及び当該第2本体部は、相互に相似する形態を有する事を特徴とする請求項4に記載の緊急避難用シェルター。
- 当該第1本体部及び当該第2本体部は、相互に異なる形態を有する事を特徴とする請求項4に記載の緊急避難用シェルター。
- 地中に予め形成された凹陥部内に埋設される様に構成されている事を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の緊急避難用シェルター。
- 当該第2の本体部の上部領域にある第1の表面部の少なくとも一部が、地表面若しくは、当該地表面に於ける水平線と一致する様に当該凹陥部内に埋設される様に構成されている事を特徴とする請求項7に記載の緊急避難用シェルター。
- 当該第2の本体部の当該上部領域に対応する下部領域にある第1の表面部と対向する第2の表面部の少なくとも一部が、当該凹陥部内の底面部に予め配設されている当該緊急避難用シェルター用保持部材に支持されている事を特徴とする請求項7又は8に記載の緊急避難用シェルター。
- 当該緊急避難用シェルターは、当該緊急避難用シェルター用保持部材とは固定的に接合されてはいない事を特徴とする請求項9に記載の緊急避難用シェルター。
- 当該第2の本体部の当該第1の表面部及び当該第2の表面部とを含む全ての外表面部は、直接的に土部に当接せしめられている事を特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の緊急避難用シェルター。
- 当該緊急避難用シェルターに於ける当該第2の本体部の一部の外表面部には、当該第1と第2の本体部間の当該間隙部に於ける当該密閉状空間部の当該密閉状態を破壊する事なく、当該第2の本体部の当該一部の表面部と当該第2の本体部の当該一部の表面部に対向する当該第1の本体部の一部の外表面部とを連通する開口部が設けられている事を特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の緊急避難用シェルター。
- 当該開口部に、当該開口部を当該第1の本体部内部より及び当該第2の本体部外部より開閉自在に構成された蓋体部が設けられている事を特徴とする請求項12に記載の緊急避難用シェルター。
- 当該蓋体部は、透明な部材により構成されている事を特徴とする請求項13に記載の緊急避難用シェルター。
- 当該第2の本体部の一部に、当該液体部を当該密閉状空間部内部に当該コンクリート材料を注入し、若しくは当該密閉状空間部内部から当該コンクリート材料或いは当該密閉状空間部内部に存在している気体を排出する為の少なくとも2個の処理開口部が設けられている事を特徴とする請求項1至14の何れかに記載の緊急避難用シェルター。
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