JP2017057590A - 緊急避難用シェルター - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成でありながら、高強度に構成され、外部からの振動にも対抗可能であり、然も、長期間の耐久性を有し、低価格で、小規模住宅用或いは小規模公共施設に適用可能で且つ実用的な地下埋設型の緊急避難用シェルターを提供する。
【解決手段】補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体により中空形状体に形成された第1の本体部と当該第1の本体部の外表面の全面を被覆する様に、補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体により適宜の中空形状体に形成された第2の本体部とから構成されており、当該第1と第2の本体部との相互に対向する面間の密閉状空間部内に、コンクリート材料が充填されている事を特徴とする緊急避難用シェルター。
【選択図】図1

Description

本発明は、緊急避難用シェルターに関するものであり、特に詳しくは、地震、津波、竜巻、崖崩れ、土石流、火砕流、洪水等の突発的な自然災害、或いは住宅地或いは森林地区に於ける失火、爆発、落雷、テロ集団による破壊行為等に起因する大規模火災等から、身を確実且つ安全に守る事が出来る緊急避難用シェルターに関するものである。
近年、大規模な地震の発生に伴う大津波の来襲によって、多くの家屋が破壊され流出されると共に、逃げ遅れた多くの住民が命を落とすと言う事件が発生していると共に、大規模な地震の発生に伴う市街地での大規模火災により逃げ遅れてやはり命を落とすと言う事件も発生している。
同様に、大地震により家屋やビルが崩壊し、その中に取り残されて、火災により、若しくは、窒息により命を落とした犠牲者が多数発生したり、大型の竜巻による建物の破壊や、落雷による森林火災の際に、或いは、崖崩れ、土石流、火砕流、洪水等の突発的な自然災害発生の際に逃げ遅れて命を落とした犠牲者も多数発生した事も知られている。
又、それ以外の突発的な自然災害でも、同様に避難する時間的余裕がなくて、住民の命が失われた事も多く記録されている。
係る突発的な自然災害が発生した場合に、当該災害発生現場から余裕を持って避難出来る場合には、問題は少ないが、避難時期或いは避難方法を誤って、当該災害から避難出来なくなった場合には、人命に関して、極めて危険な状態になる事が分かっている。
係る状態の場合に、極身近な位置、或いは地域に、避難しようとする人、人たちが当該災害から一時的に逃避出来る空間が用意されていれば、人命を失う事が回避できることになり、所謂シェルターの必要性が近年注目されてきているのである。
係る目的を達成する為の緊急避難用シェルターとしては、上記の各自然災害や、人災等の爆発や火事は、一時的なものであり、当該災害が、発生し、所定の地域を通過し、当該災害が終息する迄の一時的な間、恐らく最大で1時間程度の時間の間、当該緊急避難用シェルターに避難した一人或いは複数の人間が、各自の生命を維持出来る様な環境が形成されていれば良い事になる。
係る目的を持った緊急避難用シェルターに関しては、これまでにも多くの技術が開示されてきており、例えば、津波シェルター、竜巻用シェルター、地震用シェルター等が開発され、実用に供されている。
具体的には、例えば、特開2011-106142号公報(特許文献1)には、防水性の密閉構造のコンテナ構造物の4隅を直立させたガードレールに係合させておき、津波が来た場合には、海水の上昇に従って、当該コンテナ構造物が当該ガードレールに沿って上昇する様に構成されている津波シェルターが開示されており、又、特開2007−277998号公報(特許文献2)には、家屋に併設して設けられている防水・密閉型のコンテナ構造体を、津波が来襲した場合に、海水の力によって当該コンテナ構造体を当該家屋から分離させて、海水に浮く様に構成された津波シェルターが開示されている。
更には、特開2008−74385号公報(特許文献3)には、半球状に形成した避難施設を基礎部分に連結鎖により連結しておき、津波が来襲した場合には、当該避難施設を海水面に浮上させる様に構成された津波シェルターが開示されている。
係る構造の津波シェルターは、津波の来襲の際に、海水面に当該シェルターを浮上させて、その中にいる人間の安全を確保しようとするものではあるが、当該シェルターそのものが、津波による海面の変動により、あたかも、乱気流中に浮いた風船の様に上下、左右に激しく揺れ動き、場合によっては、当該シェルターが反転する危険もあり、中に避難している人間が不安を感じたり、転倒或いは内部設備器機との衝突等により、障害を受けたりする危険もある他、当該シェルターを繋ぎ留めておく部材、例えば、ガードレール或いは、金属製の鎖等が切断されたり、破壊された場合には、当該シェルターそのものが、当該津波により漂流することになるので、更なる危険が発生することが予想される事から、その安全性は完全なものとは言いえない。
又、フロート型の避難用シェルター設備に於いては、想像を超える津波が来襲した場合、当該設備に掛る外力は膨大なものであるから、支柱やガードレール等の支持構造部には、極めて大きな外力が掛ることになるので、それが破壊された場合には、当該設備は水中に沈み、瓦礫等の物体が衝突してきた場合には当該設備自体が破壊されてしまうと言う危険が存在している。
更に、地中に埋め込んだガードレールであっても、津波の力は絶大なものであることから、当該ガードレールすら、破壊変型してしまう危険も当然に有りうる。
従って、上記した公知の津波用シェルターは、安全性について多くの問題点を有するものである事は明らかである。
係る津波の来襲に対し、地表面に形成される構造物は、如何に強固に構成されていたとしても、その安全性は、完全には保証されるものではなく、その安全性を過度に見積もって強靭な構造物を建造しようとすると、その建設に要する費用は莫大なものとなり、少なくとも個人を主体とする小規模住宅での使用を目標とする津波シェルターとしては、実現性の全くない構造物であるに過ぎず、小規模住宅や、小規模公共施設等に容易に併設されうる物ではないのが実情である。
一方、津波の巨大な破壊力に対向する方法としては、地表面以下に津波シェルターを構築することが望ましいとされており、つまり、地表面以下の領域には、津波の破壊力は全く及ばないという事実がある。
更には、地震が発生した場合に於いても、当該地中にある構造物は、地震による振動に伴って、共振効果を発生する事が無いので安全と考えられている。
その為、地下に津波シェルターに限らず、地震や竜巻等に対する危険から人間を保護する為の緊急避難用シェルターを地下に構築すると言う考え方も以前から公知となっている。
例えば、特開2008−261200号公報(特許文献4)には、地面に形成された適宜の大きさの陥没穴部内に、当該陥没穴部の底部を含む内壁面の全てを、相当の厚みを有するコンクリートで固めた上に、更に当該コンクリートで固められた当該陥没穴部内に、ラ―メン構造に形成された金属製の箱体を挿入配置させて構成された金属製地下室の構成が開示されており、一方、特開2007−297898号公報(特許文献5)には、高強度鉄筋コンクリートで立体的に形成された内部箱体部と当該内部箱体部の全周を被覆する外部箱体部とからなる二重箱体構造物を地中深く埋設させた地下シェルターの構造が開示されている。
然しながら、係る地下シェルターは、何れも、材料費が高騰するばかりでなく、その設置にも複雑で且つ高度な作業を必要とされることから、その施工期間が長期化し、それによる工事関連コストの増大が見込まれることから、安価で、簡易で然も低コストが要求される小規模住宅等に併設される、当該避難用のシェルターとしては、全く不向きな構造である。
更に、特開2003−20663号公報(特許文献6)には、ドラム缶の様な円筒金属体を地中に形成した孔部内に挿入し、当該ドラム缶と土の間の隙間にコンクリートを埋め込み、且つその上端開口部に、開閉自在に設置され、防水性を有する蓋部とから構成されている緊急避難用シェルターが記載されてはいるが、係るシェルターでは、当該シェルターのドラム缶は、厚みが薄く、長期の設置期間中に錆が発生し、当該シェルターとしての強度と耐久性が劣り、又その外部補強の為に、当該ドラム缶の外周面をコンクリートにより補強せざるを得ず、従って、当該シェルターも施工費用の高騰と長期間使用による管理コストの上昇により、全体として見た場合のコストの高騰は避けえない問題となっている。
その他、本願発明者は、先に、低コストで、十分な強度と耐久性を有する簡易型の緊急避難用シェルターとして、特許第5422090号(特許文献7)として、剛性材料からなる板状体からなる内側部屋部とその外周を全体的に被覆する外側部屋部とからなる二重構造の箱体部を作り、当該内部部屋部と外部部屋部との間の密閉空間領域に水を介在させて構成した緊急避難用シェルターを提供した。
然しながら、現在の建築構造物の認可基準の中には、水を構成要素として認められていないので、水を使用した当該緊急避難用シェルターであって、且つ、その必要性が認められ、使用希望が多数存在するにも関わらず、係る構成からなる緊急避難用シェルターが、何時認可され、何時から建設可能になるかは不明であるという問題が存在している。
そのため、本願発明者は、その間における消費者の要望に応えるべく、鋭意検討した結果、当該特許文献7に開示されている当該緊急避難用シェルターを更に改良し、実用的で、当該当該特許文献7に開示されている当該緊急避難用シェルターが持つ機能並びに作用効果を凌駕する緊急避難用シェルターを完成したものである。
特開2011-106142号公報、 特開2007−277998号公報、 特開2008−74385号公報、 特開2008−261200号公報、 特開2007−297898号公報、 特開2003−20663号公報、 特許第5422090号公報
従って本発明の目的は、上記した従来技術の欠陥を改良し、簡易な構成でありながら、高強度に構成され、外部からの振動にも対抗可能であり、然も、長期間の耐久性を有し、且つ、内部から外部の状況を把握する事が可能な機能を有する、低価格で、建築基準の要件を完全に満たすと同時に、小規模住宅用或いは小規模公共施設に適用可能で且つ実用的な地下埋設型の緊急避難用シェルターを提供するものである。
本発明は、上記のような目的を達成するため、基本的には、以下に示す様な技術構成を採用するものである。
即ち、本発明に係る緊急避難用シェルターは、基本的には、補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体により適宜の中空形状体に形成された第1の本体部と当該第1の本体部の外表面の全面を被覆する様に、補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体により適宜の中空形状体に形成された第2の本体部とから構成されており、当該第1と第2の本体部とは、相互に対向する面間が、当該面間に挿入されている適宜のスペーサ部により所定の間隙を保持する様に当該第1の本体部が当該第2の本体部内部に配置固定されており、且つ当該第1と第2の本体部間の当該間隙部は、相互に連通した密閉状空間部を形成しており、更に当該密閉状空間部内部には、コンクリート材料が充填されている事を特徴とする緊急避難用シェルターである。
本発明に係る緊急避難用シェルターは、基本的には、上記した技術構成を採用した結果、補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体を使用することによって、強度を維持しながら基本的な構成素材を軽量化すると共に、当該第1と第2の本体部の間に形成されている当該密閉空間内部に、適宜のコンクリート材料を充填させることにより、必要な全体的強度を実現させる事が可能となったのであり、係る構成からなる当該緊急避難用シェルターの本体部を構成する部材は、当該コンクリート材料を2枚の薄板状の補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体とでサンドイッチ状の構造を実現させて使用するものであるから、地中の変位、振動等に対して極めて頑丈な高強度の箱体部を構成できる事、及び当該緊急避難用シェルターを単に地中に形成された凹陥部内にはめ込み、従来の様にコンクリートを使用してその周囲を補強固定する事なく、当該凹陥部を形成した際に出た土を埋め戻すだけで工事が完了するので、材料費、工事費用等は、少なくて済み、然も、構造自体が簡易な構造であるので、又予め当該緊急避難用シェルター自体を工場等で予め形成しておき、当該施工現場で、当該密閉空間内部に、適宜のコンクリート材料を充填する事が可能であるので、本発明に於ける当該緊急避難用シェルターを施行する為の施行期間も短くする事が可能となるので、従来の緊急避難用シェルターの施行に要する工事コストも大幅に削減する事が可能となる。
図1は、本発明に係る緊急避難用シェルターの一具体例に於ける構成の概要を示す図である。 図2は、本発明に係る緊急避難用シェルターの具体例に於ける埋設方法の具体例を示す図である。 図3は、本発明に係る緊急避難用シェルターの具体例に於ける傾斜地に埋設する場合の一具体例を示す図である。 図4は、本発明に係る緊急避難用シェルターの異なる具体例に於ける外観形状の一例を示す図である。 図5は、本発明に係る緊急避難用シェルターの一具体例に於ける内部設備の配備構成の例を示す断面図である。 図6は、本発明に係る緊急避難用シェルターの一具体例に於ける開口部(ハッチ部)の構成の一具体例を示す断面図及び平面図である。 図7は、本発明に係る緊急避難用シェルターに於いて使用される梯子の一具体例に於ける構成を示す図である。 図8は、本発明に係る緊急避難用シェルターの他の具体例に於ける構成を説明する図である。 図9は、本発明に係る緊急避難用シェルターの断面形状の具体例を説明する図である 図10は、本発明に係る緊急避難用シェルターの別の具体例に於ける構成を説明する断面図である。 図11は、本発明に係る緊急避難用シェルターの別の具体例に於ける構成を説明する側断面図である。
以下に本発明に係る緊急避難用シェルターの一具体例の構成を、図面を参照しながら詳細に説明する。
処で、本発明は、上記した通り、地震、津波、竜巻、崖崩れ、土石流、洪水等の突発的な自然災害、或いは住宅地或いは森林地区に於ける失火、爆発、落雷、テロ集団による破壊行為等に起因する大規模火災等から、身及び生命を確実且つ安全に守る事が出来る緊急避難用シェルターに関するものである。
以下に、例えば、津波に対応した津波シェルターを一例として説明するが、当該シェルターは、他の災害、例えば、地震、竜巻、崖崩れ、土石流、洪水等の突発的な自然災害、或いは住宅地或いは森林地区に於ける失火、爆発、落雷、テロ集団による破壊行為等災害に対しても有効である事は言うまでもない。
例えば、津波から命を守るのに近くに避難施設が無い場合、高台に逃げるしか無い。
東日本震災時、近くに避難施設があれば尊い命を失わなくても済んだ。
今後、東南海、南海地震等の津波被害予想が国交省から発表されましたが、根本的な対策が示されていない。
一方、今までに色々な避難施設が提案されているが、一長一短で、現実的ではなく、然も、東日本大震災から1年半経っても、一向に復興が進んでおらず、その大きな要因としては、家屋を建て替えようにも津波に対しての不安が払拭されていない事が大きな原因である。
つまり、津波に対しては、高台に移転するか、土地を盛土にするか、防潮堤を建設するか等の対策が提案されているが、何れの対策も費用対効果が期待できず、この様に、安全、安心の環境が整わない事が、災害からの復興の妨げになっている。
処で、津波被害家屋の状況を考慮すると、家屋は流されているが、当該家屋の基礎、床下の土間コンクリードは流されておらず、当該家屋の基礎部分は完全に残っているので、当該建屋の地下に津波シェルターが有れば、家屋は流されても津波シェルターが流されなければ良い事になる。
そこで、建屋と独立した、津波シェルターに避難すれば生命は、守れる事になるので、安心、安全、安価の津波シェルターが出来れば、復興が進むと考えられる。
従来のシェルターでは、想定を超えた津波が来れば、他の瓦礫と共に流されてしまうし、避難場所が津波に巻き込まれれば、中に避難したいと人達の精神的不安は、計り知れないので、地中に固定された安全な津波シェルターが必要とされる事になる。
然しながら、当該緊急避難用シェルターが高価で、且つ施工期間が長く、耐久性に乏しい物である場合には、一般の個人や小規模な公共施設では、金銭的な面から、当該緊急避難用シェルターの必要性が要望されていても、それを導入することが出来ない場合が多く、それが、災害を受けた地域での家屋の復興に大きな障害となっている。
そこで、安価で出来る津波シェルターを含む各種の災害にからの避難が可能な緊急避難用シェルターの必要性が求められている。
即ち、津波対策上の当該緊急避難用シェルターとしては、津波は一般的に、海水が来襲してから完全に引く迄の間は、凡そ1時間以内と推定されているので、当該緊急避難用シェルター内に避難した人達が少なくとも1時間は、各人の生命を維持することが出来る様な設備と構成が確保される事が前提となると同時に、当該緊急避難用シェルターの価格が低価格に設定され、施工性が良く、短期間で施工が完了出来る簡易な構成であり、高度の耐久性と補強効果を有する構造を持ち、更には防水性を備え、且つ避難行為がスムースに実行出来る様に構成されている事が望まれる処である。
一方、津波以外の例えば、地震、火災、竜巻、土石流、火砕流等の災害発生に対しても、それらの災害の発生時から凡そ1時間もあれば、当該災害が沈静化されることから、上記と同様の機能を有するシェルターであれば、当然の事ながら津波以外の災害の発生に対する避難用の緊急避難用シェルターとして使用可能である事は言うまでもない。
以下に、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1のいくつかの具体例の構成を、図面を参照しながら詳細に説明する。
即ち、図1(A)は、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1の基本的な構成の一例を説明する斜視図であって、図中、補強部材102を内蔵する合成樹脂製板状体103により適宜の中空形状体に形成された第1の本体部104と当該第1の本体部104の外表面105の全面を被覆する様に、補強部材102を内蔵する合成樹脂製板状体103により適宜の中空形状体に形成された第2の本体部106とから構成されており、当該第1と第2の本体部104、106とは、相互に対向する面間が、当該面間に挿入されている適宜のスペーサ部107により所定の間隙108を保持する様に当該第1の本体部104が当該第2の本体部106の内部に配置固定されており、且つ当該第1と第2の本体部104、106間の当該間隙部108は、相互に連通した密閉状空間部109を形成しており、更に当該密閉状空間部109内部には、コンクリート材料110が充填されている事を特徴とする緊急避難用シェルター1が示されている。
処で、従来から、地下室構造物の建築材料として、コンクリート材料を使用する事は良く知られている事である。
然しながら、当該コンクリート材料そのものは、単独の使用では、強度的には弱く、実質的には、その内部に、鉄筋や筋交い筋、或いは、配筋又は背筋と称される補強鉄線を組み込んで、必要な強度を確保しているのが現状であり、そのために、使用部材の多様化、工事施工操作の複雑化と長期化により、工事コストが著しく増大するという問題を、有している。
更に、当該コンクリート材料は、亀裂が入りやすく、防水性がなく、特にアルカリ性の液体や気体には、脆弱で、内部の鉄筋を腐食させるという事実と総合すると、耐久性に乏しく、又内部に水が浸入しやすいために地下室内に水が溜まって、カビの発生やその他の腐食が発生するため、地下室用の建築材料としては、適切なものと言えないという問題があった。
その他、コンクリート材料以外に当該地下室用の建築材料として適切なものは、現時点では、見当たらない。
従って、上記の問題がありながら、依然として当該コンクリート材料を敢えて地下室用の建設材料として使用せざるを得ないという現状にあって、当該問題点を少しでも改良する方法として、当該地下室の周辺壁部全体を二重のコンクリート壁(要すれば鉄筋で補強されたコンクリート壁)で構成するとともに、当該二重のコンクリート壁の間に適度の隙間を設け、そこをドライゾーンとして利用し、外部から侵入してきた水を当該ドライゾーンで貯留させて、当該水を此処で乾燥蒸発させるように構成し、最終的には、当該地下室内に外部から水が浸入しないように構成する技術が知られている。
然しながら、係る技術であっても、コンクリート材料そのものの強度の向上にはつながるものではなく、更に、複雑な構造を採用せざるを得ない事から、建設工費のさらなる高騰を来すことになるので、望ましい技術とは言えないという欠点がある。
これに対し、本発明では、上記した当該コンクリート材料における、大きな欠点を見事に解決し、簡易な構成でありながら、強度や耐久性に優れた、且、成形性にもすぐれており、多様な緊急避難用シェルター用のデザインにも容易に対応可能で、施工期間も従来の工事期間よりも大幅に短縮でき、安価で、然も容易に建築許可が取れる緊急避難用シェルターを提供する事が可能となるのである。
即ち、本発明に於いては、上記した通り、例えば、図1(B)の断面図に示される様に、相互に対向して並行的に所定の間隙111を形成した状態で配列されている一対の、補強部材2を内蔵する2枚の合成樹脂製板状体103、103’と、を設け、更に当該一対の補強部材2を内蔵する2枚の合成樹脂製板状体103、103’の間に形成されている所定の間隙111の中に当該コンクリート材料110を注入して、当該コンクリート材料110を当該一対の合成樹脂製板状体103、103’でサンドウィッチ形態に構成された機材を当該緊急避難用シェルター1の主体的構成材料として使用するものである。
処で、本発明に於いて使用される当該合成樹脂性製板状体103、103’を構成する当該合成樹脂の組成は、特に特定されるものではなく、例えば、ナイロン系、ポリエステル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリ塩化ビニル系、エポキシ系等の公知の合成樹脂成分を使用する事が可能であり、一方、当該合成樹脂製板状体103、103’内に内蔵されている当該補強部材102もその組成は特に限定されるものではなく、例えば、高強力特性を有するフィルム状部材を、当該合成樹脂製板状体103、103’内に挿入させたものであっても良く、或いは、高強力特性を有する銅、アルミナ等の金属製繊維、ガラス、ホウ素、炭化ケイ素、炭素等からなる高強力繊維、アラミド系或いはポリエステル系等の高強力合成繊維の単独或いは適宜の複数種の繊維の混合体を当該合成樹脂製板状体3、3’内に混入させたものであっても良い。
更には、当該1種或いは当該複数種の繊維が混合された状態の当該繊維或いは繊維群が、糸条に形成された状態、更には当該糸条に形成された状態の糸群から構成された織物、編み物、或いはニードルパンチ式の不織布をも含む繊維布帛を含むものであっても良い。
本発明に於いて、当該合成樹脂製板状体103、103’内に内蔵される当該補強部材の内蔵量も特に特定するものではないが、一般的にFRP合成樹脂材として知られている補強繊維材入り合成樹脂製材料における当該補強繊維材の混入量に合わせる事も可能である。
一方、本発明に於ける当該合成樹脂製板状体板状体103、103’の厚みも特に限定されるものではないが、本発明における当該合成樹脂製板状体板状体103、103’は、そもそも上記の構成から、高破断強度、高引張り強度、低伸度特性を有するものであるから、その厚みは余り大きき設定する必要はなく、例えば、5mm乃至20mmの範囲に設定する事が可能である。
次に、本発明に於いては、図1(C)に於いて例示されている通り、当該補強部材102を内蔵する合成樹脂製板状体103により適宜の中空形状体に形成された第1の本体部104と、当該第1の本体部104の外表面105の全面を被覆する様、補強部材102を内蔵する合成樹脂製板状体103’により適宜の中空形状体に形成された当該第2の本体部106とは、当該第1の本体部104の外表面105と当該第2の本体部106の内表面112とが、相互に対向して隣接されており、当該両面間が、当該面間に挿入されている適宜のスペーサ部107により所定の間隙を保持する様に構成されているものである。
本発明に於ける当該スペーサ部107の長さ、換言するならば、当該第1の本体部104と当該第2の本体部106の間に形成されている当該間隙108の幅、つまり、当該密閉状空間部109の幅は、特に限定されるものではないが、当該合成樹脂製板状体板状体103、103’の厚み或いは、当該合成樹脂製板状体板状体103、103’の強度・伸度特性、或いは、後述する当該間隙108内に注入される当該コンクリート材料110の材質や強度・伸度特性、更には、後述する様な、当該第1若しくは第2の本体部104、106の全体の大きさ詰まり、内部容量の大きさ等を勘案して決定されるものであって、例えば20mm乃至150mm程度の範囲内で適宜決定されるものである。
尚、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1に於いては、上記した通り、当該コンクリート材料110は、当該第1の本体部104と当該第2の本体部106の間にサンドウィッチ状態で挟持されていることから、当該コンクリート材料110は、当該構造によって十分な強度を保持する事が可能である為、従来技術と同様に、当該第1の本体部104と当該第2の本体部106の間にサンドウィッチ状態で挟持されている当該コンクリート材料110内に鉄筋等を含む補強部材を介在させる必要性はなく、当該コンクリート材料110のみで構成されるものであるが、場合より、特に強度を高める必要或いはその他の事情を勘案して、図1(B)の断面図に示される様に当該第1の本体部104と当該第2の本体部106の間にサンドウィッチ状態で挟持されている当該コンクリート材料110内に鉄筋等を含む補強部材200を介在させる事も可能である。
その場合に於ける当該鉄筋の太さ或いは縦横方向の鉄筋格子部200に於ける当該鉄筋の配列密度等は特に限定されるものではなく、適宜に決定して使用する事が出来るが、一具体例としては、例えば、5乃至12mmφの鉄筋を20乃至40cmの間隔で配置する事が出来る。
又、本発明に於いて、当該コンクリート材料110内に鉄筋等を含む補強部材200を介在させる場合の具体的な製造方法としては、例えば、工場内に於いて、予め別々に製造される内側の本体部を構成する当該第1の本体部104と、外側の本体部を構成する当該第2の本体部106との内で、例えば、当該第1の本体部104の外表面部105の一部に適宜の格子状に形成された鉄筋からなる補強部材200を取付け、その後、当該補強部材200が取付けられた当該第1の本体部104を前記した当該第2の本体部106の内部に挿入して、当該両者を適宜の固定部材を介在させて固定するものであり、これを施工現場に搬送する事になる。
勿論、上記具体例に於いて、当該第1の本体部104と、当該第2の本体部106とを適宜の個数や大きさに分割し、各分割された部分毎の当該補強部材200の取付操作が完了した後、前記したと同じ方法により各分割部材を一体化して全体の緊急避難用シェルター構造を完成させるものであっても良い。
本発明に於いては、当該第1の本体部104と当該第2の本体部106の間に形成された当該間隙部の当該連通した密閉状空間部内にコンクリート材料を充填する操作は、施工現場で実行する事になるので、輸送費用の大幅な低減と施工工事が簡単で容易となる。
尚、本発明に於ける当該スペーサ部107の長さ、換言するならば、当該第1の本体部104と当該第2の本体部106の間に形成されている当該間隙108の幅は、全ての当該密閉状空間部109内で一定であっても良いが、当該長さ或いは当該幅は、後述する様な、種々の具体例にも示されている通り、当該緊急避難用シェルター1の設計に応じて、部分的に変化しているものであっても良い。
本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1の構成に於いては、上記した当該合成樹脂製板状体103、103’は、一般的に、当該緊急避難用シェルター1本体の長手方向や周方向に対する破断強力や、引張り強力、せん断強度等に関しては、極めて高い特性を示すが、局所的な破断力、せん断力等には、弱く、穴あきが生ずる欠点を一方では有しており、又、防水性も高い特性値を示すものであるが、一方、当該間隙108内に適宜の材料で構成されたコンクリート材料110が充填されている場合には、当該合成樹脂製板状体103、103’の当該局所的欠点が改善されるとともに、当該コンクリート材料としても、水の浸透やアルカリ性液体の浸入が完全に防止されるのみならず、当該合成樹脂製板状体103、103’が当該コンクリート材料110の両面から密着状に貼着されている構造となっていることから、破断やひび割れの発生、水やアルカリ性液体による腐蝕が完全に防止されるのみでなく、当該合成樹脂製板状体103、103’の強度と相乗効果を発揮する事になるので、従来の技術常識として、コンクリート構造物には、鉄筋等の補強材を必ず併用して構成する必要があるとされている。
その他、防水膜、アスファルト、シート防水等も合せて必要とされている。
つまり、従来に於いては、プラスチックの側核の部分は、枠となりプラスチックと鉄筋コンクリートとのハニカム構造により構造的に補強される事になる。
そして、係るハニカム構造によりお互いの弱い部分を補うことにより、防水性がないコンクリートに防水性と構造的に強い理想的な構造体となる。
これに対し、本発明に於いては、当該合成樹脂製板状体103、103’に挟持されている当該コンクリート材料110内には、従来その併用使用が必須であった、当該鉄筋や筋交い筋、或いは、配筋又は背筋と称される補強鉄線を一切使用する事がなく、当該緊急避難用シェルター1の構造体として、必要で且つ十分な強度並びに耐久性を発揮する事が可能である。
勿論、本発明に於いては、前記した通り、場合により、或は必要性がある場合には、当該コンクリート材料110内に、従来方法と同様に鉄筋や筋交い筋、或いは、配筋又は背筋と称される補強鉄線を配置し、併用すること使用する事も可能である。
従って、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1の構造は、従来の同種のコンクリート製地下室構造体や同じ緊急避難用シェルターと比較して、構造が簡易で、且つ、その重量が軽く、施工技術も容易で施工期間も短縮されるので、全体的な、当該緊急避難用シェルター1の設置工事にかかる費用は、大幅に軽減されるものである。
更に、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1に於いては、当該緊急避難用シェルター1そのものが、地中111に予め形成された凹陥部112内に埋設される様に構成されている緊急避難用シェルターである。
処で、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1は、基本的には、適宜の大きさと適宜の形状を有する立体的な中空状構造体からなる当該第1の本体部104と当該第2の本体部106とが、略同心的配置関係を保持しながら、二重の形に配置されて構成されている主体部120から構成されるものであり、その全体的な形状は、特に限定されるものではないが、図4に例示する様に、球形、半球形、円錐形、ラグビーボール状形、経配置型、或いは横配置型の円筒形、矩形立方体形、多面球体形、多角錐形等何れの形状でも使用する事が可能である。
又、適宜の大きさに形成された六面立方体形状のものも好ましい具体例の一つである。
一方、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1に於ける当該主体部120の全体の大きさは特に限定されるものではないが、当該緊急避難用シェルター1内部に収納できる避難人の数に応じて、適宜変更する事が望ましく、従って、個人用の住宅に併設される当該緊急避難用シェルター1と、多数の避難人が同時に避難出来る様に構成される必要がある、公共機関が設置する当該公衆緊急避難用シェルター1とは、当然のことながら、その高さ、長さ、奥行き等の寸法に関する設計は、異なってくるものである。
例えば、当該緊急避難用シェルター1が個人住宅用である場合には、少なくとも当該第1の本体部104の内部空間121は、少なくとも複数の人員が起立した状態で所定の空間部が形成される様な高さと、当該複数の人員が、一時的期間の間に、例えば1時間の間、安全で、快適な生活を送れる様な生活空間が形成される様な平面面積を有する様に、当該内部空間121の高さ、長さ、奥行き等の寸法を決定する事が必要である。
そして、当該第1と第2の当該本体部104、106は、相互に相似形を有する形状に形成されているものであっても良いが、相互に非相似な形状を有するもので有っても良い。
即ち、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1の形状或いは当該第2の本体部106の外表面部106’が、図1に例示する通り、円筒状の中空体を構成している場合には、それが経置形式であっても、横置形式であっても、当該円筒状の中空体の長手方向中心軸線125に沿った両端縁部123、124には、当該円筒状の中空体の内部空間121を密閉するための仕切り壁部、或いは蓋部128、129とが設けられている事が望ましい。
当該仕切り壁部、或いは蓋部128、129は、平板状であっても良く、或いは適宜の曲率を持って形成された湾曲状若しくは、半球面状を有するものであっても良い。
上記した本発明に係る当該緊急避難用シェルター1における当該第2の本体部106の外表面部106’の構成例は、当該第1の本体部104の外表面部105の形状や構成にそのまま相似形として或いはそれに類似した形状として適用されるものであることは言うまでもない。
一方、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1は、当該第1と第2の本体部104と106を、予め所定の設計図に従って、合成樹脂成形加工工場で、個別に成形加工により成形するが、当該第2の本体部106を成形加工する際には、その内部に後工程で別途成形加工した当該第1の本体部104をその内部に、適宜のスペーサー部107と共に挿入配置する必要があるので、予め当該第2の本体部106を成形加工する際には、その少なくとも一部に当該第1の本体部104と当該適宜のスペーサー部107をその内部に挿入するための、開口部分を設けておくことが望ましい。
更に、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1を構成する個々の当該本体部104、106のそれぞれは、その全体の構成部分を、一体的に成形加工するものであっても良く或いは、複数個の部分構成体に分割して成形加工した後、後工程で、個々に成形した当該成形加工部品を一体化する為の合体操作を実行する様にしても良い。
次に、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1に於いては、当該第2の本体部106の内部に当該第1の本体部104を挿入する際に、当該第1と第2の本体部104、106との間に所定の空間部9が形成される様に、適宜のスペーサ部107を当該第1の本体部104の外表面105と当該第2の本体部106の内部表面106’との間に挿入するものであり、これによって、当該第1の本体部104が、当該第2の本体部106の内部に浮遊した状態で配設される事になると同時に、当該第1の本体部104の外表面105と、当該第2の本体部106の内部表面106’との間の当該間隙部108を、当該第1の本体部104の全外周面105に亘って形成される相互に連通した密閉状空間部7として形成させるものである。
係る構成を採用する事によって、当該第1の本体部104は、その外周面105全体を完全に当該第2の本体部106によって密閉状態で被覆されることになる。
本発明に於いて使用される当該スペーサ部107の形状、構成材料等は特に限定されるものではないが、例えば、耐水性及び耐久性があり、当該各本体部104、106との接合性が良好である材料を使用することが望ましく、例えば、周知の防振ゴム材料等、防振効果を有する天然ゴム或いは合成樹脂系ゴム等で構成されるものが望ましい。
更には、コンクリートに対する濡れ性や耐久性に優れている材料で構成されることが望ましい。
又、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1に於ける当該スペーサ部107の配置パターンも特に限定されるものではなく、当該第1と第2の本体部104、106に於けるそれぞれ対応する面の大きさ或いは形状に応じて適宜の配置パターンを決定することが望ましい。
更に、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1に於いては、当該当該密閉状空間部109の内部には、適宜のコンクリート材料110が充填されているものであって、当該コンクリート材料110の種類は特に限定されるものではなく、通常のコンクリートであっても良く、或は適度の粘性を有する流体物や、油性の液体、特に水よりも比重の軽い油性液体材料、更には、適宜の防腐剤或は凍結防止剤等を含むコンクリートであっても良い。
次に、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1の他の構造的特徴部分に付いて以下に説明する。
即ち、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1は、当該災害の発生時に、避難しようとする人が当該緊急避難用シェルター1内に短時間で且つ容易に入る事が出来、且、短時間で且つ容易に退出出来る構造を持った出入口が設けられている事が必要である。
その為、本発明に於いては、例えば、図1に例示する様に、当該緊急避難用シェルター1に於ける当該第2の本体部106の一部の外表面部115”、好ましくはその上面部105に、当該第1と第2の本体部104と106との間の当該間隙部108に於ける当該密閉状空間部109の当該密閉状態を破壊する事なく、当該第2の本体部106の当該一部の内側表面部106’と当該第2の本体部106の当該一部の内側表面部106’に対向する当該第1の本体部104の一部の外表面部105とを連通する開口部28が設けられている事を特徴とする緊急避難用シェルター1である。
更に、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1にあっては、当該開口部28には、当該開口部28を当該第1の本体部104内部、つまり内部空間領域121より任意にかつ容易に開閉自在に構成されるとともに、該第2の本体部106の外部からも任意にかつ容易に開閉自在に構成された蓋体部29が設けられている事も好ましい具体例である。
又、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1の当該開口部28に取り付けられている当該蓋体部29は、透明な部材により構成されている事も望ましい具体例の一つである。
又、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1に設けられる当該開口部28の形状や大きさは特に限定されるものではなく、少なくとも一人の人間が、容易に且つ迅速に当該部分を通過しえるに十分な構造を有していれば十分である。
処で、上記した通り、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1は、上記した様な基本的な内部構造を持った緊急避難用シェルター1を適宜の工場で成形加工を行い、当該緊急避難用シェルター1を施工現場に移送して、所定の場所に据え付けした後、当該密閉空閉状空間部9内部に当該コンクリート材料110を注入して完成させるものであるので、図1に例示されている通り、当該第2の本体部の一部、つまり、当該主体部120の上面部に、当該コンクリート材料110を当該密閉状空間部9内部に注入する為の、適宜の大きさを持ったコンクリート材料注入部14が設けられており、更に好ましくは、それとは別の部位に、当該密閉状空間部9内部から当該コンクリート材料110の注入に応答して圧縮される内部空気を排出させる為の少なくとも1個の排気用開口部14’が設けられている事が望ましい。
本発明に於いては、係る構成を採用することにより、仮に、当該第2の本体部106の一部の外表面106‘に何らかの強い衝撃が印加された場合には、その加圧圧力は、当該密閉状空間部9に充満されている当該コンクリート材料110を介して、当該第2の本体部106の全ての内表面部及び当該第1の本体部104の全ての内外表面部105にも均一に分散されて印加されるので、当該衝撃が印加された当該第2の本体部106の特定の外表面のみが破壊されることが防止されるのである。
つまり、上記の構成を採用した結果、厚みが薄い適宜の補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体103、103’を使用した第1の本体部104と当該第2の本体部106とが二重に配置され、且つその間にコンクリート材料110がサンドウィッチ状に配置されている構造からなる本発明に係る当該緊急避難用シェルター1に於いては、その構成材料が厚みの薄い合成樹脂製板状体を使用しているにも関わらず、大きな振動や衝撃に対する高度の強度或は強靭性を発揮することが可能になるので、原材料としての重量が大幅に低減されるので、構成原材料に掛るコストを大幅に低減させる効果を発揮することが可能となる。
本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1を地中に埋設する場合には、例えば、図2(A)に示す様に、当該第2の本体部106の上方の表面部115、つまり当該第2の本体部106の上面に相当する外表面部分が、水平な地表面GLと略水平となる様に当該緊急避難用シェルター1を当該所定の土面に予め形成された所定の大きさと所定の深さを有する凹陥部10内に埋設される様に配置するものであっても良く、或いは、当該所定の土面が適宜の角度を以て傾斜している場合には、例えば、図3(A)に示す様に、当該第2の本体部106の当該表面部115の一部分と当該土地の傾斜面とが交差する部位Pに於ける当該地表面GL(即ち水平線)と略水平となる様に当該凹陥部内に埋設される様に構成されているもので有っても良い。
更に、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1は、当該凹陥部10の内部に配置設定される際には、図2(A)に例示されている様に、当該第2の本体部106の当該上方表面部115と対向する当該第2の本体部106の下方表面部115’(即ち、当該第2の本体部106の底面に相当する外表面)の少なくとも一部が、土部20の一部に掘って形成された当該凹陥部10内の底面部に予め配設されている基礎平面19に形成されている例えば、適宜の鉄筋を含む基板面17に形成されている当該緊急避難用シェルター1用支持部18上に直接搭載載置させておく事が望ましい。
つまり、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1に於いては、従来の様に、当該シェルターを、例えば、ボルト等適宜の結合部材を使用して、基盤或いは適宜の接続部と結合固定することなく、単に、当該支持部18上に搭載させるだけで十分である。
即ち、本発明に於いては、コンクリート材料110を大量に使用することから、全体の重量はかなりの重さになるので、敢えて、当該緊急避難用シェルター1を所定の支持部に接合固定する必要はないのである。
尚、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1の基本構造が当該円筒形ではなく、例えば矩形状立方体形状を有する場合の当該地中への埋設作業、上記した具体例の場合と略同一であって、その状況が図2(B)及び図3(B)にそれぞれ例示されている。
一方、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1は、図2(A)に示す通り、当該緊急避難用シェルター1を当該凹陥部10内に固定配置した後に、当該凹陥部10を形成する際に運び出された土20の一部を、当該凹陥部10の内部壁面21と当該緊急避難用シェルター1の当該第2の本体部106の外周壁面を形成する一部の外表面部106’との間隙部内に戻して、当該緊急避難用シェルター1の埋設操作を終了する。
つまり、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1に於いては、当該第2の本体部106の当該表面部106’は、直接的に土部20に当接せしめられている構成を採用している。
一方、本発明に於いては、当該緊急避難用シェルター1は、図1(B)に示す通り、最終段階に於いて、当該第2の本体部103の当該表面部115の少なくとも一部が、適宜の厚みを以て形成されているベース鉄筋入りのコンクリート層26によって被覆される様に構成されている事も望ましい具体例である。
係る構成に於いて、当該ベース鉄筋入りのコンクリート層26の上部外表面27は、当該緊急避難用シェルター1が埋め込まれている当該凹陥部10の地表面GLよりも若干高くなる様に設定されている事も、好ましい具体例である。
以上説明した通り、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1は、基本的に、当該厚みの薄い、当該コンクリート材料110を当該一対の合成樹脂製板状体103、103’でサンドウィッチ形態に構成された機材を当該緊急避難用シェルター1の主体的構成材料として使用するもののみから構成されているから、従来のシェルターに見られる様な鉄骨やコンクリート等の補強部材は使用する必要性がなく、軽量で、且つ材料費を大幅に低減でき、更には、施工期間が短く、耐久性、耐衝撃性に優れた理想的な緊急避難用シェルター1を提供することが可能であるが、必要な場合には、当該コンクリート材料110内に、適宜の鉄筋材料からなる補強部材を介入させる事も出来る。
本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1の基本的な特徴は、上記した通り、災害を逃れて避難してきた人間が、所定期間の間、個々の生活を維持する為の当該第1の本体部104が、当該第2の本体部106に注入された当該コンクリート材料110中に恰も浮いた状態で保持されているので、直接外力の影響を受けにくい構造となっているので、当該第1の本体部2内部に避難した人達に揺れを感じさせないという効果がある。
本発明に係る当該緊急避難用シェルター1の基本的な構造に関しては、これまでの処、図1を参照しながら、特にその主体部120が横置型の中空円筒形を有する本体部データ有る具体例に付いて、専ら説明を行ったが、以下に、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1に於ける別の具体例の構成に付いて詳細に説明する。
即ち、図4は、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1の基本的な構成の他の例を説明する斜視図であって、図中、適宜の補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体により適宜の中空形状体に形成された第1の本体部2と当該第1の本体部2の外表面の全面を被覆する様に、適宜の補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体により適宜の中空形状体に形成された第2の本体部3とから構成されており、当該第1と第2の本体部2、3とは、相互に対向する面間が、当該面間に挿入されている適宜のスペーサ部5により所定の間隙を保持する様に当該第1の本体部2が当該第2の本体部3内部に配置固定されており、且つ当該第1と第2の本体部2、3間の当該間隙部7は、相互に連通した密閉状空間部7を形成しており、更に当該密閉状空間部7内部には、コンクリート材料8が充填されている事を特徴とする緊急避難用シェルター1が示されており、更に好ましい態様としては、当該緊急避難用シェルター1には、当該第1と第2の本体部2,3間の当該間隙部7に於ける当該密閉状空間部7を破壊する事なく、当該第2の本体部3の当該一部の表面部と当該第2の本体部3の当該一部の表面部に対向する当該第1の本体部2の一部の表面部とを連通する開口部28が設けられている緊急避難用シェルター1が示されている。
又、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1の他の好ましい一具体例の構成としては、図4(B)に示されている様に、当該補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体とにより六面立方体形状に形成された第1の本体部2と当該第1の本体部2の外表面の全面を被覆する様に、当該補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体により六面立方体形状に形成された第2の本体部3とから構成されており、当該第1と第2の本体部2、3とは、相互に対向する個々の面間4が、当該面間4に挿入されている適宜のスペーサ部5により所定の間隙6を保持する様に当該第1の本体部2が当該第2の本体部3の内部に配置固定されており、且つ当該第1と第2の本体部2,3間の当該間隙部6は、相互に連通した密閉状空間部7が形成されており、更に当該密閉状空間部7内部には、適宜のコンクリート材料8が充填されている緊急避難用シェルター1が示されているものである。
更に、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1に於いては、当該緊急避難用シェルター1そのものが、地中20に予め形成された凹陥部10内に埋設される様に構成されている緊急避難用シェルターである。
即ち、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1は、基本的には、適宜の大きさと適宜の形状を有する立体的な中空状構造体が二重配置されて構成されている本体部から構成されるものであり、その形状は、特に限定されるものではないが、図4に例示されている通り、球形、円錐形、円錐台形、ラグビーボール状形、円筒形、矩形立方体形、多面球体形、多角錐形等何れの形状でも使用する事が可能であるが、好ましい形態としては、適宜の大きさに形成された六面立方体形状である。
そして、その基本的構成は、適宜の大きさに形成された当該第1の本体部2と当該第1の本体部2の外表面全体を包囲形成する当該第2の本体部3とからなる二重構造体を形成しているものであって、当該六面立方体形状からなるそれぞれの本体部の形状、寸法等は特に限定されるものではなく、適宜の寸法に設定することが可能である。
特に、当該第1の本体部2の内部空間は、少なくとも複数の人員が起立した状態で所定の空間部が形成される様な高さと、当該複数の人員が、一時的期間の間に、例えば1時間の間、安全で、快適な生活を送れる様な生活空間が形成される様な平面面積を有する様に、当該箱体部の縦及び横方向の長さを決定する事が可能である。
そして、当該第1と第2の本体部2、3は、相互に相似形であっても良いが、相互に非相似な形状を有するもので有っても良い。
次に、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1に於いては、当該第2の本体部3の内部に当該第1の本体部2を挿入する際に、当該第1と第2の本体部2、3との間に所定の空間部8が形成される様に、適宜のスペーサ部5を当該第1の本体部2の外表面12と当該第2の本体部3の内部表面13との間に挿入するものであり、これによって、当該第1の本体部2が、当該第2の本体部3の内部に浮遊した状態で配設される事になると同時に、当該第1の本体部2の外表面12と、当該第2の本体部3の内部表面13との間の当該間隙部8を、当該第1の本体部2の全周面に亘って形成される相互に連通した密閉状空間部7が形成されるものである。
係る構成を採用する事によって、当該第1の本体部2は、その外周面全体を完全に当該第2の本体部3によって密閉状態で被覆されることになる。
本発明に於いて使用される当該スペーサ部5の形状、構成材料等は特に限定されるものではないが、例えば、耐水性及び耐久性があり、当該各箱体部との接合性が良好である材料を使用することが望ましく、例えば、周知の防振ゴム材料等、防振効果を有する天然ゴム或いは合成樹脂系ゴム等で構成されるものが望ましい。
又、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1に於ける当該スペーサ部5の配置パターンも特に限定されるものではなく、当該第1と第2の箱体部2、3に於けるそれぞれ対応する面の大きさ或いは形状に応じて適宜の配置パターンを決定することが望ましい。
更に、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1に於いては、当該当該密閉状空間部7内部には、適宜のコンクリート材料8が充填されているものであって、当該コンクリート材料8の種類は特に限定されるものではなく、通常のコンクリート材料8を使用する事が出来る。
更に、本発明に於ける他の具体例での好ましい態様としては、当該緊急避難用シェルター1には、当該第1と第2の本体部2、3間の当該間隙部7に於ける当該密閉状空間部7を破壊する事なく、当該第2の本体部3の当該一部の表面部と当該第2の本体部3の当該一部の表面部に対向する当該第1の本体部2の一部の表面部とを連通する、避難する人が容易に且つ迅速に通過移動する事が可能な開口部28が設けられているものである。
更に、上記本発明に於ける他の具体例にあっては、当該開口部28には、当該緊急避難用シェルター1の内部及び外部から容易に且つ簡単に、然も迅速に開閉操作が可能な、閉鎖蓋が設けられている事が望ましい。
更に、本発明に於ける上記他の具体例に於いては、当該コンクリート材料8を当該第1の本体部2と当該第2の本体部3との間に形成された当該密閉状空間部7内に注入、充填させる為に、当該コンクリート材料8を注入させるための注入口開口部14を、例えば、当該第2の本体部3の一部に設ける事も望ましい具体例であり、同様に、当該密閉状空間部7内に残存している空気を、当該コンクリート材料8の注入に応答して、外部に排出させる為の、適宜の気体排気孔部14’が別途設けられている事も望ましい具体例である。
次に、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1の他の具体例に関して説明するならば、図4に示す様に、本発明に於ける別の具体例である緊急避難用シェルター1は、上記した具体例と同様の構造を有すると共に、更に以下に示す様な構成を採用するものである。
つまり、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1に於ける当該第2の本体部3の当該外部表面部15には、当該第1と第2の本体部2、3間の当該間隙部5に形成された当該密閉状空間部7を破壊する事なく、当該第2の本体部3の当該外部表面部15と当該第2の本体部3の当該外部表面部15に対向する当該第1の本体部2の当該外表面部13とを連通する開口部28が設けられていると言う構成を採用している。
係る構造は、図4に示す何れの構成を有する当該緊急避難用シェルター1にも共通に適用される構成である。
即ち、本発明に於ける当該開口部28に於いては、適宜の間隙部を介して相互に対向して配置されている当該第1の本体部2の上部表面部15と当該第2の本体部3の上部表面部16のそれぞれに個別に、同一或いは略同一の平面形状(例えば、円形)を有する開口部とを、両者の中心部が一致する様に切断処理して切り抜き、当該両開口部の周縁部間の間隙部分に、当該開口部28の平面形状に一致する平面形状を呈し、且つ当該各本体部2、3を構成している補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体と同一の合成樹脂製板状体から構成された円環状の帯状補助壁部材が当接されており、係る構成によって、前記した通り、当該第1と第2の本体部2、3間に形成されている当該密閉状空間部7の当該密閉状態を維持する様に構成したものである。
本発明に於ける当該円環状の帯状補助壁部材は、適宜の接合手段、例えば、接着処理、溶接処理、融着処理等、周知の接合技術が使用出来る事は言うまでもない。
更に、本発明に於ける上記した具体例に於いては、当該開口部28に、当該第1の本体部2の内部より、及び当該第2の本体部3の外部より手動或いは適宜の開閉手段を介して開閉自在に構成された蓋体部29が設けられている事も好ましい具体例であり、更に、当該蓋体部29は、少なくともその一部が適宜の透明な部材であって、適度の強力を有する所定の厚みを以て形成された部材、例えば、透明アクリル系合成樹脂板によって形成された部材で構成されている事が望ましい。
更に、当該蓋体部29は、全体的に丸みを持つ形状、例えば半球状の形状に形成されている事が望ましく、係る構成を採用する事により、例えば、津波により流されている物体が当該蓋体部29に衝突した場合でも、当該衝突力を緩和させ、当該蓋体部29の破壊、損傷が有効に防止されるのである。
一方、当該蓋体部29と当該開口部28との接合部分は、全て完全な防水機能を有する部材により、或いは、防水性を十分に発揮する事が出来る様な構造を採用する事が望ましい。
尚、上記した本発明に係る何れの具体例に係る当該緊急避難用シェルター1に於いては、前記した通り、当該第2の本体部3の一部に、当該コンクリート材料8を当該密閉状空間部7の内部に注入する為のコンクリート材料注入口部14が設けられている事が望ましく、更には、当該密閉状空間部7内部から残留空気を排出する為の気体排出口部14’が設けられている事が望ましい。
次に、上記した本発明の具体例に於ける当該蓋体部29の構成及び機構に関する一具体例を、図5及び図6を参照しながら、詳細に説明する。
即ち、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1に設けた当該開口部28の内壁面の一部に適宜の構成を有するブラケット部40を固定して設け、当該ブラケット部40の一部に、その一端部に当該開口部を被覆する大きさを有する環状枠体部42が接続された第1にアーム部41の他方の端部43を適宜の旋回軸受部44を介して旋回自在に接合する。
当該環状枠体部42には、適宜の透明或いは非透明の薄板状の金属製或いは合成樹脂成材料等で形成されたドーム型蓋部45が設けられている。
当該環状枠体部42は、自動的或いは当該ドーム型蓋部45の一部に設けられた把時部材59を作業者が手で持って、手動により、外側方向に旋回移動可能に構成することによって、当該開口部28を開閉自在に構成し、利用者の出入りを可能とすると共に、当該開口部28の内部壁面部との間を完全な防水効果を達成する様に構成されている事は言うまでもない。
尚、当該ドーム型蓋部45を不透明な材料で構成する場合には、当該ドーム型蓋部45の周縁部で、当該環状枠体部42の一部に少なくとも一個、好ましくは複数個の覗きメガネ部、潜望鏡部46を設けておく事が望ましい。
一方、当該ドーム型蓋部45の一部に、適宜の形状を有する、外部との通信、情報収集を行う、テレビ、電話、インターネットとの通信回線に接続する機能を備えたアンテナ部47を配置しておく事も望ましい。
一方、当該緊急避難用シェルター1の内部に於いては、当該ブラケット部40の他の一部に、その一端部に当該開口部28を内部から被覆すると共に当該環状枠体部42と接合固定される開口部締付部49が接続された第2にアーム部48の他方の端部54を適宜の旋回軸受部55を介して旋回自在に接合する。
当該開口部締付部49は、当該開口部28を内部から全面的に被覆する大きさを有するものであっても良く、或いは、その一部を被覆する程度の大きさのものであっても良いが、当該開口部28の直径と同一或いはそれ以上の長さを有する事が必要である。
そして、当該開口部締付部49には、適宜の長さを有し、一端部にはハンドル部50が設けられ、他端部の少なくとも先端近傍には、ネジ部52が形成された回転式開口部締付操作ロッド部56が旋回自在に取付ら手おり、当該開口部締付部49が、当該開口部28を閉鎖する場合には、当該開口部締付部49に設けた当該回転式開口部締付操作ロッド部56の先端部が、当該環状枠体部42の下端部にその直径方向に配置された固定用梁部51の略中央部に形成されたネジ穴部53内に挿入嵌合され、当該回転式開口部締付操作ロッド部56を当該第1の本体部内部より回転させて、当該開口部28の当該蓋部29の締付閉鎖操作を完了する。
一方、当該開口部28が開口している場合或いは、当該開口部28が開口する場合、或いは当該緊急避難用シェルター1が待機状態にある場合には、当該開口部締付部49は、当該第2にアーム部48を当該旋回軸受部55の周りに下方に旋回させて、略垂直な方向に垂下した状態に配置させておくものである。
尚、本発明に於いては、当該コンクリート層26と当該ドーム型蓋部45との間の空間部に、災害時に、適宜のセンサ―機能を使用して、注水機構を作動させ、一定の量の水を貯水する様に構成しておく事も好ましい具体例である。
尚、上記した当該開口部28と当該蓋部29の構造と機構の具体例は、図1に示されている本発明に係る緊急避難用シェルター1の具体例にも適用可能である事は言うまでもない。
本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1は、上記した構成を有する事から、新築の家屋に於いては、予め設計された部位に、周辺の部材が完成する以前に埋設することが可能であるが、既に建設されている家屋の場合であれば、家屋内の階段部の下方部の地中或は軒下等の地中部位に当該緊急避難用シェルター1を埋設することは可能であると共に、既に建設されている家屋を部分的に解体して、その地下部分に当該緊急避難用シェルター1を埋設することも可能である。
本発明に係る当該緊急避難用シェルター1は、上記した構成を有することから、コストが安価であり、施工性に優れ、安全性は高度に保持され、防水性、耐久性に富み、少なくとも、災害発生時から24時間は、当該緊急避難用シェルター1内に避難した人間の生活環境を快適に保持することが可能となる様に構成されたものである。
次に、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1の当該第1の本体部2の内部空間の構成の具体例を、図5を参照しながら説明する。
即ち、当該緊急避難用シェルター1の当該第1の本体部2の内部空間は、避難した人間が、少なくとも24時間の間、快適に生活出来る様に、最小限の各種設備が完備されている必要がある。
より具体的には、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1は、自宅の床下或は軒下先にあるので、当該津波或はその他の災害が発生した時に、病人、年寄り、女性、子供等が短時間に且つ安全に避難出来、更には、当該緊急避難用シェルター1は、補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体等からなる板状体11、103等で形成されているので、防水性に優れ、又、二重構造を採用している事から外力にも強く、少なくとも24時間の間、避難者の生活を維持出来る様に必要な設備を配備しておく事により、津波の再来にも耐えられる緊急避難用シェルターとなる。
更に、当該緊急避難用シェルター1の当該第1の本体部2の内部空間部内に、人感センサー141を設け、当該ハッチ(蓋体部)29を開けると、当該人感センサー141が、避難者が入室したことを感知して、当該第1の本体部2の内部空間部内に設けられた、例えば、LED等で構成されている照明手段142を点灯する様に構成し、又、当該ハッチ29には、から適宜の構造を有する梯子143を着脱自在に設けると共に、当該ハッチ29から当該梯子143を介して、当該緊急避難用シェルター1内部に避難してきた避難者が、当該ハッチ29を閉鎖する操作を完了すると、適宜のセンサーが作動して、当該第1の本体部2の内部空間部内に設けられた酸素供給装置147が稼働する様に構成することも望ましい具体例である。
更に、本発明に於ける当該第1の本体部2の内部空間部内には、非常食等の食料品や飲料水144、凝固剤付き簡易トイレ145、バッテリー146、酸素ボンベ或は酸素発生装置147、更には適宜の収納棚部149、サーキュレータ151等を常備しておく事が望ましく、それらの数量、容量等は、当該緊急避難用シェルター1が収容することが可能な避難者の最大人数に合わせて任意に決定する事が必要である。
又、本発明に於ける当該第1の本体部2の内部空間部内で使用される当該梯子部143は、軽量材料で構成され、可動性、移動性に優れている事が望ましく、更には、図7に示す様に当該梯子部143を当該ハッチ部29から取り外して、横倒しすると当該梯子部143の足踏み部が旋回して一つの平面を形成する様に構成しておく事により、当該梯子部143を簡易な椅子、或はベット、腰かけとして使用することが出来る。
即ち、本発明に於いて使用される当該梯子部143は、図7に例示されている様に、軽量な金属材料或いは合成樹脂材料により構成された基本的には、従来公知の構造を有する梯子が使用されるものではあるが、その特徴の一つとして、長尺状の2本の脚部81,82の間に適宜の間隔をおいて、複数本の脚踏み83が取り付けられている構造を有しており、その一端部は、当該第1の本体部或いは当該第1の箱体部2の内面で、当該開口部2の近傍の天井部内面若しくは当該開口部28近傍部の内壁面の一部に適宜の係合部材84を介して着脱自在に係合当接出来るように構成されており、当該梯子部143の他方の端部には、当該第1の本体部或いは当該第1の箱体部2の床面に対して適宜の滑り防止効果を有する滑り防止部材部85を取付けた構造を有するものである。
そして、当該梯子部143の当該係合部材84と係合する端部は、特にその一部を屈曲させる機構は設けず、当該梯子部143を当該壁から取り外した場合に当該端部を当該第1の本体部或いは当該第1の箱体部2の内部に設けた適宜の棚部に係合して取付け、一方当該梯子部143の滑り防止部材58を取り付けた方の端部近傍を、屈曲自在の構造となし、当該梯子部143を当該壁から取り外した場合に当該端部を直角に折り曲げて、椅子の脚部として活用する様にするものである。
係る構造の梯子部143を使用することにより、当該棚部を有効に利用して狭い室内で椅子或いは別途を有効に設定する事が可能となる。
更に、本発明に於ける当該梯子部143に於いては、当該脚踏み83を通常の梯子に使用される様な細板状或いは棒状のものを使用せず、当該脚部81,82の間に、当該脚部81,82間の間隔よりも若干短めの幅86を有し、当該幅86と直交する方向の長さ87を有する板状部材88を採用し、当該板状部材88を複数枚、相互にその一部が重複する様に隣接配置すると共に、当該板状部材88の長さ方向87の両端縁部89の一部を適宜の旋回手段90を介して、当該脚部81,82に旋回可能に取り付ける様に構成する。
その一方で、脚部81,82には、適宜の部位に当該板状部材88が、一定以上の角度以上には旋回出来ない様に適宜のストッパー手段91を設ける事によって、当該板状部材88は、当該梯子部143を椅子或いはベッドとして使用する場合には、当該板状部材88は、相互に部分的に重複した部分を構成しながら、当該脚部81,82の間に平面部を形成し、一方、当該梯子部143を梯子として立てかけた場合には、当該それぞれの板状部材88は、旋回して当該ストッパー手段91と当接した角度位置で固定配置され、階段状のステップ部を形成する事になる。
更に、当該緊急避難用シェルター1に於ける当該ハッチ29の周辺部に適宜のアンテナ155を配備することにより、当該緊急避難用シェルター1内に於いて、テレビ148を機能させて、外部の被害状況を確認することも可能であり、当該ハッチ29の構成材料を電波が通過し易い材料で構成することにより、無線回線によるインターネット接続システム、例えば、ワイファイ等のシステムを介して、当該緊急避難用シェルター1に於いて、パソコン通信を実行する事も可能である。
又、当該ハッチ29に強化ガラスで構成された適宜の大きさを持つ丸型のガラス窓46を複数個配置することも望ましい具体例である。
又、当該緊急避難用シェルター1に於ける当該第1の本体部2或いは当該箱体部2の内部空間部の内壁面全面に適宜の断熱効果を有する材料により構成された、適宜の厚みを有する断熱材料153を貼り付けて、当該第1の箱体部2の内部空間部内の温度調整を容易にするように構成することも可能であり、更には、適宜のエアコン(図示せず)を併用する事も可能である。
更に、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1に使用される当該第1の本体部2或いは、当該第1の本体部2の安全性を更に高め、その強度を向上させる為に、例えば、図5に示す様に、当該第1の本体部2或いは当該第1の本体部2の外部表面若しくはその内壁面の少なくとも一部に、適宜の断面形状を有する梁部材60を複数本、適宜の間隔で、格子状に接合配置しておく事も好ましい具体例である。
特に、当該緊急避難用シェルター1に於ける当該第1の本体部2或いは当該箱体部2の内部空間部の内壁面全面に断熱材料150を貼り付ける場合には、当該断熱材料150の内面部に配置することにより、当該梁部材60を利用者に意識させないで補強効果を達成する事が可能となる。
以下に、本発明に於ける当該緊急避難用シェルター1も関する図1に開示されている一具体例の構成について、更に詳細な構成の説明を図8乃至図9を参照しながら説明する。
処で、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1は、避難したい人の収容可能人数に応じて、当該第1の本体部104の内部の空間領域が決定されるものであり、例えば、4名用、6名用、12名用或いは20名用の様に規格を設定し、それぞれに於ける必要な内部空間容量を算出し、それに適合する様に、当該空間領域の形状に合わせて、それぞれの縦、横、高さの寸法を算出して決定する事が可能である。
例えば、当該第1の本体部104や当該第2の本体部106の個々の形状が、図1に示す様な、横置式の中空円筒体で、その長手方向の両端部が、湾曲面を持った閉鎖板部180により閉鎖される様に構成されている場合には、当該中空円筒体の半径、或はその直径、及びその中心軸線方向の長さ、更には当該湾曲部の曲率等を任意に変更することによって、所定の内部空間領域の容量を決定する事が可能となる。
処で、図8は、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1の一具体例を示すものであって、図8(A)は、図1に示す本発明に係る当該緊急避難用シェルター1の一具体例の更に詳細な構成を示す平面図であり、又、図8(B)は、その側面図である。
又、図9(A)は、図1に示す本発明に係る当該緊急避難用シェルター1に於いて使用されている当該第1の本体部104の断面形状を示す図であり、一方、図9(B)は、図1に示す本発明に係る当該緊急避難用シェルター1に於いて使用されている当該第2の本体部106の断面形状を示す図である。
尚、図9(C)は、当該両者を重畳させた場合の構成の概要を説明する図である。
即ち、本具体例に於いては、当該第1の本体部104の断面形状と当該第2の本体部106とは、何れも非円形の楕円形状断面を有し、然も、その両者は相互に非相似形を呈した構造を示している。
又、本具体例に於いては、当該第1の本体部104と当該第2の本体部106との間に形成されている当該空間領域内に注入されるコンクリート材料110内には、要すれば、鉄筋材料を含む補強部材200を介在させる事も可能である。
つまり、当該図8及び図9に示されている本発明の一具体例に於いては、先ず図9(A)に示されている様に、当該第1の本体部104の長軸方向に垂直な断面で見た長径は2300mmで、その短系径は1500mmであり、一方、図9(B)に示されている様に、当該第2の本体部106の長軸方向に垂直な断面で見た長径は2500mmで、その短系径は2450mmである。
従って、当該両者を図1に示す様に二重構造を形成する様に一体化した場合には、当該
第1の本体部104と当該第2の本体部106の間に形成される当該間隙部分7の間隔の長さを一様ではなく、最も短い間隔部の長さは約100mm、最も長い間隔部の長さは約150mmとなる。
一方、図8(A)に示す様に、本具体例に於ける当該第1の本体部104の長手方向の長さは、3000mmであり、その幅は、2500mmである。
更に、図8(B)に示す様に、本具体例に於ける当該第2の本体部106の長手方向の長さは、2700mmであり、その幅は、2300mmである。
一方、図8(B)に示す様に、本具体例に於ける当該第1の本体部104の当該高さは、約1150mmとなっている。
一方、当該図8に示されている本発明に係る当該具体例においては、図1に示された構成以外に、例えば、当該第2の本体部106の外壁表面部には、外部から電源を採る為の完全防水性を有するコンセント部185が設けられていても良く、更に、当該コンセント部185は、特定の災害が発生し、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1が、その所在部位を変動させられた事により、当該コンセント部185が、所定の電源部から離脱せしめられた場合には、自動的に外部との電気的関係を絶縁状態とする機構を内蔵している事が望ましい。
又、当該第2の本体部106の外壁表面部には、当該緊急避難用シェルター1の貯水装置に外部の給水栓から給水を受けることを可能とするカバー付きの給水口部186が設けられている事も望ましく、且つ、当該給水口部186には、当該特定の災害が発生し、当該給水口部186が、外部の給水栓から離脱せしめられた場合に、水が外部に逆流する事を防止する為の切り替え閉止弁が併設されている事も望ましい具体例である。
更に、図8(B)に示す様に、本発明に於ける当該具体例にあっては、当該第1の本体部104の内部空間領域内に幾つかの隔室或いは棚部が設けられており、その一つは、非常食や飲料水更には薬等を保管する収納庫144で有っても良く、又他の一つは、バッテリーを格納しておくバッテリー室146であっても良い。
更には、当該隔室或いは棚部の他の部分には、酸素ボンベ等の生命維持装置を保管する収納庫147有っても良く、又別の一つは、適宜の凝固剤を含む簡易便器を設けたトイレ室145であっても良い。
その他、図8(B)に示す様に、本発明に於ける当該具体例に於ける当該第1の本体部104の内部空間領域内には、別途居住環境を改善する為に、適宜のLEDを主体とする照明装置142や、簡易折り畳み式ベンチ187或いは、当該緊急避難用シェルター1内に避難する際或いは当該緊急避難用シェルター1内から脱出する際に使用する折り畳み式或いは簡易伸縮機能付き梯子143等が予め配備されている事が望ましい。
次に、本発明に係る当該緊急避難用シェルター1の別の内部構造例について、図10及び図11を参照しながら詳細に説明する。
即ち、本具体例に於ける当該緊急避難用シェルター1の内部構造は、基本的構成は、前記した様に、図7や図8に示されている構成と略同一であるが、特には、内部の居住環境を向上させる為に、簡易トイレ145を十分な広さを持つように構成すると共に、当該緊急避難用シェルター1の底部に排水タンク205を設置した構成を採用している。
1…緊急避難用シェルター
2…第1の箱体部、第1の本体部
3…第2の箱体部、第2の本体部
4…面間部
5…スペーサ部
6…間隙
7…密閉状空間部
8…液体部
9…地中
10…凹陥部
11…硬性板状体
12…第1の箱体部外表面部
13…第2の箱体部の内部表面部
14…コンクリート注入用開口部
14’ … コンクリート及び気体排出孔部
17…基板面、底面部
18…支持部、アンカー部材
19…コンクリート層、基礎平面
20…土部
21…凹陥部の内部壁面
22…第2の箱体部の垂直壁面部
23…外表面部
24…間隙部
25…底面部
26…コンクリート層
27…上部外表面
28…開口部
29…蓋体部
30…開口部
31…開口部
32…帯状補助壁部材
33、33’…周縁部
34…間隙部
35…底面部
40…ブラケット部
42…環状枠体部
41…第1にアーム部
43…他方の端部
44…旋回軸受部
45…ドーム型蓋部
46…覗きメガネ部、潜望鏡部
47…アンテナ部
49…開口部締付部
48…第2にアーム部
50…ハンドル部
51…固定用梁部
52…ネジ部
53…ネジ穴部
55…旋回軸受部
56…回転式開口部締付操作ロッド部
59…把時部材
60…補強梁部
81,82…脚部
83…脚踏み
84…係合部材
85…滑り防止部材部
88…板状部材
86…幅
87…直交する方向の長さ
89…両端縁部
90…旋回手段
91…ストッパー手段
102…補強部材
103、103’ … 合成樹脂製板状体
104…第1の本体部
105…外表面
106…第2の本体部
106’ …外表面部
107…スペーサ部
108…間隙
109…密閉状空間部
110…コンクリート材料
111…間隔
112…内表面
112…凹陥部
115…外表面部
115’ … 下方表面部
115” …上方表面部
120…主体部
121…内部空間
125…長手方向中心軸線
123、124…両端縁部
180…閉鎖用湾曲板部
205…排水タンク

Claims (15)

  1. 補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体により適宜の中空形状体に形成された第1の本体部と当該第1の本体部の外表面の全面を被覆する様に、補強部材を内蔵する合成樹脂製板状体により適宜の中空形状体に形成された第2の本体部とから構成されており、当該第1と第2の本体部とは、相互に対向する面間が、当該面間に挿入されている適宜のスペーサ部により所定の間隙を保持する様に当該第1の本体部が当該第2の本体部内部に配置固定されており、且つ当該第1と第2の本体部間の当該間隙部は、相互に連通した密閉状空間部を形成しており、更に当該密閉状空間部内部には、コンクリート材料が充填されている事を特徴とする緊急避難用シェルター。
  2. 当該合成樹脂製板状体に内蔵されている当該補強部材は、高強力特性を有するフィルム状部材或いは、高強力特性を有する金属製或いはガラス繊維、或いは炭素線維等の合成繊維製繊維若しくは当該繊維から構成されている布帛を含むものである事を特徴とする請求項1に記載の緊急避難用シェルター。
  3. 当該コンクリート材料には、鉄筋を含む補強部材が含まれている事を特徴とする請求項1又は2に記載の緊急避難用シェルター。
  4. 当該第1本体部及び当該第2本体部の少なくとも一方は、球形、円錐形、ラグビーボール状形、円筒形、六面立方体形状を含む矩形立方体形、多面球体形、多角錐形等から選択されたひとつの形態を有するものである事を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の緊急避難用シェルター。
  5. 当該第1本体部及び当該第2本体部は、相互に相似する形態を有する事を特徴とする請求項4に記載の緊急避難用シェルター。
  6. 当該第1本体部及び当該第2本体部は、相互に異なる形態を有する事を特徴とする請求項4に記載の緊急避難用シェルター。
  7. 地中に予め形成された凹陥部内に埋設される様に構成されている事を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の緊急避難用シェルター。
  8. 当該第2の本体部の上部領域にある第1の表面部の少なくとも一部が、地表面若しくは、当該地表面に於ける水平線と一致する様に当該凹陥部内に埋設される様に構成されている事を特徴とする請求項7に記載の緊急避難用シェルター。
  9. 当該第2の本体部の当該上部領域に対応する下部領域にある第1の表面部と対向する第2の表面部の少なくとも一部が、当該凹陥部内の底面部に予め配設されている当該緊急避難用シェルター用保持部材に支持されている事を特徴とする請求項7又は8に記載の緊急避難用シェルター。
  10. 当該緊急避難用シェルターは、当該緊急避難用シェルター用保持部材とは固定的に接合されてはいない事を特徴とする請求項9に記載の緊急避難用シェルター。
  11. 当該第2の本体部の当該第1の表面部及び当該第2の表面部とを含む全ての外表面部は、直接的に土部に当接せしめられている事を特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の緊急避難用シェルター。
  12. 当該緊急避難用シェルターに於ける当該第2の本体部の一部の外表面部には、当該第1と第2の本体部間の当該間隙部に於ける当該密閉状空間部の当該密閉状態を破壊する事なく、当該第2の本体部の当該一部の表面部と当該第2の本体部の当該一部の表面部に対向する当該第1の本体部の一部の外表面部とを連通する開口部が設けられている事を特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の緊急避難用シェルター。
  13. 当該開口部に、当該開口部を当該第1の本体部内部より及び当該第2の本体部外部より開閉自在に構成された蓋体部が設けられている事を特徴とする請求項12に記載の緊急避難用シェルター。
  14. 当該蓋体部は、透明な部材により構成されている事を特徴とする請求項13に記載の緊急避難用シェルター。
  15. 当該第2の本体部の一部に、当該液体部を当該密閉状空間部内部に当該コンクリート材料を注入し、若しくは当該密閉状空間部内部から当該コンクリート材料或いは当該密閉状空間部内部に存在している気体を排出する為の少なくとも2個の処理開口部が設けられている事を特徴とする請求項1至14の何れかに記載の緊急避難用シェルター。
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