JP2017057025A - crane - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、クレーンに係り、特に、ブームの先端部がテンションロープにより後方へ支持されたクレーンに関する。 The present invention relates to a crane, and more particularly to a crane in which a tip end portion of a boom is supported rearward by a tension rope.
一般的に、クレーンは、多段階に伸縮可能なブームを有し、このブームを大きく上方へ伸ばすことにより高所への荷揚げ作業などが行われる。この時、ブームの先端部には、下方へ大きな荷重が加わるため、ブームが縦方向に撓むことが問題となっている。近年、ブームの長大化に伴って撓みが大きくなるおそれがあり、ブームの撓みを抑制する技術が求められている。 Generally, a crane has a boom that can be expanded and contracted in multiple stages, and unloading work to a high place is performed by extending the boom greatly upward. At this time, since a large load is applied downward to the tip of the boom, there is a problem that the boom bends in the vertical direction. In recent years, there is a possibility that the bending will increase as the boom length increases, and a technique for suppressing the bending of the boom is required.
そこで、例えば、特許文献1には、ブームの撓みを抑制して大きな吊り上げ能力を達成できる移動式クレーンが提案されている。この移動式クレーンでは、旋回台に左ウインチおよび右ウインチが搭載されており、この左右のウインチでブーム先端部に止着された左ロープと右ロープを巻き取って張力を高めることにより、ブームの撓みを抑制することができる。
Thus, for example,
しかしながら、特許文献1の移動式クレーンは、左右のウインチを用いてロープの全長を常に制御しなければならず、その制御に大きな負担が生じていた。
However, the mobile crane of
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、ブームの撓みを簡単に抑制するクレーンを提供することを目的とする。 The present invention has been made to solve such a conventional problem, and an object of the present invention is to provide a crane that easily suppresses the bending of the boom.
この発明に係るクレーンは、支持体と、支持体に起伏可能に支持された基端部を有し、基端部から先端部に向かって支持体の前部側に延びるブームと、支持体においてブームの基端部より後部側に配置された第1のシーブと、支持体においてブームの基端部より前部側に配置された第2のシーブと、ブームの先端部近傍から支持体の後部側に延びるように配置され、一方の端部側をブームの先端部近傍に接続すると共に他方の端部側が第1のシーブに架け回されてブームの先端部を支持するテンションロープとを備え、テンションロープの他方の端部側は、第1のシーブに架け回されて第2のシーブに導かれると共に第2のシーブにおいて上方へ向くように架け回されて、ブームの中間部に接続されるものである。 A crane according to the present invention has a support, a boom that is supported by the support so as to be raised and lowered, and extends from the base end toward the front end of the support toward the front side of the support. A first sheave disposed rearward of the base end of the boom, a second sheave disposed forward of the base end of the boom in the support, and a rear portion of the support from the vicinity of the tip of the boom A tension rope that is arranged to extend to the side, connects one end side to the vicinity of the tip of the boom and has the other end side laid around the first sheave to support the tip of the boom, The other end side of the tension rope is routed around the first sheave and guided to the second sheave and is routed around the second sheave so as to face upward, and is connected to the middle portion of the boom. Is.
ここで、テンションロープは、ブームの先端部近傍から第1のシーブまで延びる支持長さと、第2のシーブからブームの中間部まで延びる調節長さとがブームの起伏に応じて変化され、第1のシーブ、第2のシーブ、テンションロープの一方の端部側およびテンションロープの他方の端部側は、ブームの起伏に応じたテンションロープの支持長さの変化量を調節長さの変化量がほぼ全て打ち消すように配置されることが好ましい。 Here, the tension rope has a support length that extends from the vicinity of the tip of the boom to the first sheave and an adjustment length that extends from the second sheave to the middle portion of the boom in accordance with the undulation of the boom. The sheave, the second sheave, one end side of the tension rope and the other end side of the tension rope have a change amount of the adjustment length of the tension rope support length according to the boom undulation. It is preferable that they are arranged so as to cancel all of them.
また、支持体とブームを連結し、伸縮によりブームを起伏させる起伏シリンダーをさらに有し、テンションロープは、第2のシーブからブームの中間部に向かって起伏シリンダーに沿うように配置されることが好ましい。 Further, the support body and the boom may be connected to each other, and a hoisting cylinder for hoisting the boom by expansion and contraction may be further provided, and the tension rope may be arranged along the hoisting cylinder from the second sheave toward the middle portion of the boom. preferable.
この発明によれば、テンションロープの他方の端部側が第1のシーブに架け回されて第2のシーブに導かれると共に第2のシーブにおいて上方へ向くように架け回されてブームの中間部に接続されるので、ブームの撓みを簡単に抑制するクレーンを提供することが可能となる。 According to the present invention, the other end portion side of the tension rope is routed around the first sheave and guided to the second sheave, and is routed around the second sheave so as to face upward to the middle portion of the boom. Since it is connected, it is possible to provide a crane that easily suppresses bending of the boom.
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1に、この発明の実施の形態1に係るクレーンを備えたクレーン車の構成を示す。このクレーン車は、走行車1と、クレーン2とを有する。なお、図1では、クレーン運転室、吊上げ作業用ウインチ、吊上げ作業用ワイヤおよびフックなどは省略されている。
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
In FIG. 1, the structure of the crane vehicle provided with the crane which concerns on
走行車1は、道路などを走行するためのものであり、車輪3とアウトリガ4とを有する。
アウトリガ4は、クレーン作業中のクレーン車の姿勢を支持するもので、走行車1から側方に向かって張り出すと共にその先端部を接地することによりクレーン車の支持を行う。
The
The
クレーン2は、走行車1の上側に水平面内を旋回可能に設けられた旋回台5を有し、この旋回台5にブーム6の基端部E1が起伏可能に支持されている。ブーム6は、基端部E1から先端部E2に向かって旋回台5の前部S1側に延びるように取り付けられている。そして、ブーム6の先端部E2近傍から旋回台5の後部S2側に向かって延びるようにテンションロープ7が配置されている。
なお、旋回台5は、本発明における支持体を示している。ここで、旋回台5の前部S1および後部S2は、ブーム6が延びる方向に応じて定められるものであり、ブーム6の基端部E1に対して先端部E2が位置する側を前部S1とし、その反対側を後部S2とする。
The
In addition, the
図2に、クレーン2の構成を詳細に示す。
ブーム6の基端部E1には、旋回台5に対してブーム6を起伏可能に固定する根元ピン8が配置されている。ブーム6は、それぞれ箱形状を有する基本ブームと複数の段ブームとから構成されており、基本ブームに対して複数の段ブームがスライドすることにより伸縮される。
ブーム6の中間部E3、具体的には基本ブームの先端部近傍には、旋回台5から延びる起伏シリンダー9が取り付けられており、この起伏シリンダー9を伸縮させることによりブーム6が根元ピン8を中心に起伏される。
FIG. 2 shows the configuration of the
At the base end E1 of the
A hoisting
ブーム6の先端部E2近傍には固定部10aが設けられ、ブーム6の中間部E3、具体的には基本ブームの先端部近傍には固定部10bが設けられている。また、旋回台5には、ブーム6の基端部E1より後部S2側にシーブ11aおよび11bが配置されると共にブーム6の基端部E1より前部S1側にシーブ11cが配置されている。
A
固定部10aは、ブーム6の後面部に配置されており、テンションロープ7の端部12aが固定されている。
固定部10bは、ブーム6の前面部に配置されており、テンションロープ7の端部12bが固定されている。
The
The
シーブ11aは、旋回台5の後部S2近傍に配置され、旋回台5の幅方向に延びる回転軸の周りに回転可能に構成されている。
シーブ11bは、旋回台5の後部S2内においてシーブ11aの下方に配置されており、旋回台5の幅方向に延びる回転軸の周りに回転可能に構成されている。
シーブ11cは、旋回台5内においてブーム6の基端部E1より前部S1側に配置、具体的には起伏シリンダー9の基端部より前部S1側に配置されており、旋回台5の幅方向に延びる回転軸の周りに回転可能に構成されている。
The
The
The
テンションロープ7は、固定部10aに固定された端部12aから旋回台5の後部S2側に延びた後、シーブ11aおよび11bに架け回されてシーブ11cに導かれる。すなわち、テンションロープ7は、シーブ11aに架け回されて旋回台5内に延びた後、シーブ11bに架け回されて旋回台5内をシーブ11cまで前方へ延びるように配置される。そして、テンションロープ7は、シーブ11cにより上方へ向くように架け回されて、テンションロープ7の端部12bが固定部10bに固定される。これにより、テンションロープ7は、固定部10aとシーブ11aとの間で所定の張力を有するように設置され、ブーム6の先端部E2が後方へ支持される。
The
ここで、テンションロープ7は、ブーム6の基端部E1より前方において、シーブ11cとブーム6の中間部E3とを接続するように配置されている。このため、テンションロープ7は、固定部10aからシーブ11aまで延びる支持長さL1のブーム6の起伏に応じた変化量を、固定部10bからシーブ11cまで延びる調節長さL2のブーム6の起伏に応じた変化量が打ち消すように動かされる。すなわち、テンションロープ7の支持長さL1と調節長さL2は、ブーム6の起伏に応じて互いに反対の変化量を示すことになる。
Here, the
次に、この実施の形態1の動作について説明する。
まず、図1に示すように、アウトリガ4を張り出してクレーン車を支持した状態で、ブーム6が旋回台5から起こされて所定の長さに伸長される。そして、図示しないフックに積荷などがブーム6の先端部E2から吊り下げられてクレーン作業が行われる。
この時、テンションロープ7が、固定部10aとシーブ11aとの間で所定の張力を有するように張られている。このため、ブーム6の先端部E2を後方へ支持することができ、ブーム6の先端部E2から吊り下げられた積荷などの荷重によりブーム6が下方へ撓むことを抑制することができる。
Next, the operation of the first embodiment will be described.
First, as shown in FIG. 1, in a state where the
At this time, the
さらに、クレーン作業では、ブーム6の起伏角度が順次変更される。従来、テンションロープ7は、ブーム6の先端部E2近傍と旋回台5の後部S2側との間のみに張られており、テンションロープ7の張力を一定に保つために、ブーム6の起伏角度を変更する度にテンションロープ7の全長を変える制御が行われていた。
本発明においては、図2に示すように、テンションロープ7の端部12bが、ブーム6の基端部E1より前方において、シーブ11cにより上方へ導かれて固定部10bに固定されている。このため、テンションロープ7は、ブーム6の起伏に応じて変化する支持長さL1の変化量を調節長さL2の変化量で打ち消すように自動的に動かすことができる。
Furthermore, in the crane work, the undulation angle of the
In the present invention, as shown in FIG. 2, the
例えば、図3に示すように、ブーム6を倒して起伏角度を小さくすると、テンションロープ7の支持長さL1が長くなる一方で、調節長さL2が短くなる。このため、長くされた支持長さL1の変化量が短くされた調節長さL2の変化量で補われ、支持長さL1の変化量を調節長さL2の変化量で打ち消すことができる。
ここで、シーブ11a、シーブ11c、固定部10aおよび固定部10bは、ブーム6の起伏に応じて変化するテンションロープ7の支持長さL1の変化量を調節長さL2の変化量がほぼ全て打ち消すように配置されている。例えば、固定部10bとシーブ11cとの間においてテンションロープ7が起伏シリンダー9に沿って延びるようにシーブ11cと固定部10bを配置することができる。起伏シリンダー9の伸縮量は、ブーム6の起伏に応じて変化するテンションロープ7の支持長さL1の変化量を反転させた値とほぼ一致する傾向があり、起伏シリンダー9に沿ってテンションロープ7を配置することにより、支持長さL1の変化量を調節長さL2の変化量でほぼ全て打ち消すことができる。
For example, as shown in FIG. 3, when the
Here, the
このように、テンションロープ7は、ブーム6の起伏に応じて自動的に動かされることで張力が一定に保たれ、ブームの起伏角度を変更する度にテンションロープ7の全長を変える必要がなく、ブームの撓みを容易に抑制することができる。
なお、ブーム6の起伏角度が大きくなるに従ってテンションロープ7の張力が高くなる傾向がある、すなわちテンションロープ7の支持長さL1の変化量に対して調節長さL2の変化量が小さくなる傾向がある場合には、ブーム6の起伏角度が小さい時のテンションロープ7の全長を予め長めに設定しておくことが好ましい。
In this way, the
In addition, the tension of the
本実施の形態によれば、ブーム6の起伏に応じたテンションロープ7の支持長さL1の変化量が調節長さL2の変化量によりほぼ全て打ち消されるため、テンションロープ7の張力を自動的に一定に保つことができ、ブームの下方への撓みを簡単に抑制することができる。また、ブーム6の先端部E2をテンションロープ7のみで支持するため、ブーム6の先端部E2に支持用のマストなどを新たに設置する必要がなく、ブーム6の撓みを抑制するための構成を簡単化することができる。
According to this embodiment, since the change amount of the support length L1 of the
実施の形態2
実施の形態1では、ブーム6を起伏させた時に張力が一定に保たれるようにテンションロープ7を配置したが、ブーム6を伸縮させる時にもテンションロープ7の張力が保たれるように、ブーム6の伸縮に応じてテンションロープ7の全長を変更することが好ましい。
例えば、図4に示すように、実施の形態1の固定部10aに換えて先端ウインチ21をブーム6の先端部E2近傍に配置することができる。この先端ウインチ21は、テンションロープ7の端部12a側が巻かれており、ブーム6の伸縮に応じてテンションロープ7の巻き取りまたは繰り出しを行うものである。
In the first embodiment, the
For example, as shown in FIG. 4, the
クレーン作業において、ブーム6が起伏される際には、実施の形態1と同様に、テンションロープ7は、支持長さL1の変化量をほぼ全て打ち消すように調節長さL2が自動的に変化する。一方、ブーム6が伸縮される際には、テンションロープ7は、ブーム6の伸縮に応じて先端ウインチ21による巻き取りおよび繰り出しが行われ、テンションロープ7の全長が調節されることにより所定の張力に合わせられる。
In the crane operation, when the
本実施の形態によれば、ブーム6の起伏および伸縮に応じてテンションロープ7の張力を調節するため、一連のクレーン作業においてテンションロープ7の張力を高精度に保つことができる。
なお、実施の形態1の固定部10bに換えて中間ウインチをブーム6の中間部E3に配置することもできる。この中間ウインチは、テンションロープ7の端部12b側が巻かれており、ブーム6の伸縮に応じてテンションロープ7の巻き取りまたは繰り出しを行うものである。これにより、上記と同様に、ブーム6の起伏および伸縮に応じてテンションロープ7の張力を高精度に調節することができる。
According to this embodiment, since the tension of the
Note that an intermediate winch can be arranged in the intermediate portion E3 of the
実施の形態3
実施の形態1および2では、ブーム6の先端部E2から旋回台5の後部S2側へ延びるテンションロープ7によりブーム6の下方への撓みが抑制されたが、ブーム6の先端部E2から旋回台5の幅方向に離間した2箇所にテンションロープ7を延ばすことにより、ブーム6の下方への撓みと共に横撓みも抑制することができる。
Embodiment 3
In the first and second embodiments, the downward bending of the
例えば、図5に示すように、実施の形態2において、旋回台5の後部S2近傍において右側部S3側にシーブ11aを配置すると共に、旋回台5の後部S2近傍において左側部S4側に新たに後部ウインチ31を配置することができる。また、旋回台5の前部S1内において右側部S3側にシーブ11cを配置すると共に、旋回台5の前部S1内において左側部S4側に新たに固定部32を配置する。さらに、先端ウインチ21に換えてシーブ33が配置されると共に、固定部10bに換えてシーブ34が配置される。
For example, as shown in FIG. 5, in the second embodiment, the
シーブ33は、シーブ11aからブーム6の先端部E2へ延びるテンションロープ7の端部12a側をブーム6の先端部E2に接続すると共に後部ウインチ31へ導くように架け回すものである。
シーブ34は、シーブ11cからブーム6の中間部E3へ延びるテンションロープ7の端部12b側をブーム6の中間部E3に接続すると共に固定部32へ導くように架け回すものである。
The
The
後部ウインチ31は、シーブ33から延びるテンションロープ7の端部12a側を巻いて固定しており、ブーム6の伸縮に応じてテンションロープ7の巻き取りまたは繰り出しを行うものである。
固定部32は、シーブ34から延びるテンションロープ7の端部12bを固定するものである。
The
The fixing
すなわち、テンションロープ7は、端部12a側がシーブ33を介して後部ウインチ31とシーブ11aに2本掛けされると共に端部12b側がシーブ34を介して固定部32とシーブ11cに2本掛けされている。
That is, the
クレーン作業では、ブーム6の先端部E2から積荷などが吊り下げられる。この時、ブーム6の先端部E2はテンションロープ7により後方へ支持されているため、ブーム6の下方への撓みを抑制することができる。さらに、ブーム6の先端部E2にはテンションロープ7が2本掛けされているためブーム6が左右から支持されており、ブーム6が左右方向へ撓む、いわゆる横撓みを抑制することができる。
In the crane work, a load or the like is suspended from the tip E2 of the
続いて、ブーム6を起伏させる際には、テンションロープ7の張力を一定に保つようにテンションロープ7の支持長さL1と調節長さL2が自動的に変化される。ここで、テンションロープ7は、支持長さL1に対応する端部12a側と、調節長さL2に対応する端部12b側において共に2本掛けされているため、支持長さL1と調節長さL2がブーム6の起伏に応じて同等の割合で変化される。このため、テンションロープ7は、実施の形態2と同様に、ブーム6の起伏に応じて変化する支持長さL1の変化量をほぼ全て打ち消すように調節長さL2を変化させることができる。
Subsequently, when the
さらに、ブーム6を伸縮させる際には、テンションロープ7の張力を一定に保つように後部ウインチ31によるテンションロープ7の巻き取りおよび繰り出しが行われ、テンションロープ7の全長が調節される。このように、ブーム6の伸縮に応じてテンションロープ7の全長を後部ウインチ31で変更することにより、ブーム6の起伏に応じたテンションロープ7の張力についてはそのまま自動的に調節することができる。
Further, when the
本実施の形態によれば、ブーム6の先端部E2に配置されたシーブ33を介してテンションロープ7を2本掛けすることによりブーム6を左右から支持することができ、ブーム6の横撓みを抑制することができる。
なお、少なくともテンションロープ7の端部12a側を2本掛けできればよく、例えば、実施の形態2において、旋回台5の後部S2近傍において右側部S3側にシーブ11aを配置すると共に旋回台5の後部S2近傍において左側部S4側に新たに後部ウインチまたは固定部を配置し、さらに先端ウインチ21に換えてシーブ33を配置してもよい。シーブ33から延びるテンションロープ7の端部12a側を後部ウインチまたは固定部に固定することにより、シーブ11aとの間でテンションロープ7の端部12a側を2本掛けすることができる。
According to the present embodiment, the
Note that it is sufficient that at least two
実施の形態4
実施の形態1〜3では、ブーム6の起伏に応じたテンションロープ7の支持長さL1の変化量をほぼ全て打ち消すように調節長さL2が変化されたが、支持長さL1の変化量を調節長さL2の変化量である程度打ち消すことができればよく、全て打ち消すものに限られるものではない。
In the first to third embodiments, the adjustment length L2 is changed so as to cancel almost all the change amount of the support length L1 of the
例えば、図6に示すように、実施の形態1において、固定部10aに換えて先端ウインチ41を配置すると共に、張力検出部42と張力調節部43とを新たに配置することができる。
先端ウインチ41は、テンションロープ7の端部12a側が巻かれており、テンションロープ7の巻き取りまたは繰り出しを行うものである。
張力検出部42は、シーブ11aに接続され、シーブ11aからブーム6の先端部E2へ延びるテンションロープ7の張力を検出するものである。
張力調節部43は、張力検出部42と先端ウインチ41に接続され、張力検出部42で検出されたテンションロープ7の張力に基づいて先端ウインチ41を駆動し、テンションロープ7の張力が所定の範囲内となるようにテンションロープ7の長さを調節するものである。
For example, as shown in FIG. 6, in the first embodiment, the
The
The
The
クレーン作業において、ブーム6の起伏に応じて変化するテンションロープ7の支持長さL1の変化量が調節長さL2の変化量によりほぼ全て打ち消される場合には、実施の形態1と同様にして、テンションロープ7の張力を一定に保つことができる。しかしながら、テンションロープ7の支持長さL1の変化量に対して調節長さL2の変化量が大きく変動した場合には、支持長さL1の変化量の全てを打ち消すことが困難となる。
この時には、張力調節部43が、張力検出部42で検出されるテンションロープ7の張力に基づいて、テンションロープ7の張力が所定の範囲内か否かを判定する。そして、張力調節部43は、テンションロープ7の張力が所定の範囲外と判定した場合には、先端ウインチ41を駆動して、張力が所定の範囲内となるようにテンションロープ7の巻き取りまたは繰り出しを行い、テンションロープ7の全長を変更する。
このようにして、テンションロープ7の張力を所定の範囲内とすると、先端ウインチ41は停止され、再び、テンションロープ7がブーム6の起伏に応じて支持長さL1の変化量を調節長さL2の変化量で打ち消すように自動的に動かされる。
In the crane work, when almost all the change amount of the support length L1 of the
At this time, the
Thus, when the tension of the
本実施の形態によれば、クレーンの起伏に応じたテンションロープ7の支持長さL1の変化量が調節長さL2の変化量に対して大きく変動した場合には、先端ウインチ41を駆動してテンションロープ7の全長を調節するため、テンションロープ7を所定の張力に高精度に保つことができる。
According to the present embodiment, when the change amount of the support length L1 of the
なお、上記の実施の形態1〜4では、テンションロープ7の端部12b側は、固定部10bなどを介して基本ブームの先端部近傍に接続されたが、ブーム6の中間部、すなわちブーム6において基端部E1と先端部E2との間に接続されていればよく、これに限られるものではない。
In the first to fourth embodiments described above, the
例えば、実施の形態1において、固定部10bに換えて基本ブームの中央部近傍にシーブを配置し、旋回台5の前部S1近傍において右側部側にシーブ11cを配置すると共に左側部側にテンションロープ7の端部12b側が巻かれた前部ウインチを配置することができる。これにより、テンションロープ7は、端部12b側が基本ブームに配置されたシーブを介して前部ウインチとシーブ11cに2本掛けされ、支持長さL1の変化量に対して調節長さL2の変化量が約1/2となる。このため、テンションロープ7の端部12b側を基本ブームの中央部近傍に接続することで短くされた調節長さL2をその変化量を減少させることで補うことができ、ブーム6の起伏に応じた支持長さL1の変化量と調節長さL2の変化量とをほぼ同等に保つことができる。
このように、テンションロープ7の端部12b側を基本ブームの中央部近傍に接続することにより、基本ブームの先端部が下方へ受ける負荷を軽減することができる。
For example, in the first embodiment, a sheave is disposed near the center of the basic boom instead of the fixed
In this way, by connecting the
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。 The present invention will be specifically described below with reference to examples. However, the present invention is not limited to these.
図7に示すように、テンションロープ7の端部12aをブーム6の先端部E2近傍に固定すると共にテンションロープ7の端部12bを基本ブームの先端部近傍に接続して、実施の形態1と同様の構成とした。ここで、水平線に対するブーム6の起伏角度をθ、ブーム6の根元ピン8から先端の固定部10aまでの長さをL3、シーブ11aからブーム6の根元ピン8に延びる直線T1の長さをL4、直線T1に対するブーム6の角度をα、シーブ11cからブーム6の根元ピン8に延びる直線T2の長さをL5、ブーム6の根元ピン8から固定部10bに延びる直線T3の長さをL6とする。
As shown in FIG. 7, the
下記第1表に示すように、ブーム6の長さL3を60m、直線T1の長さL4を2.5m、直線T2の長さL5を2.5m、直線T3の長さL6を10mに設定し、ブーム6の起伏角度θを85度〜5度と変化させた場合のテンションロープ7の支持長さL1と調節長さL2とを算出した。続いて、ブーム6の起伏角度θが85度の時を基準として、起伏角度θを変化させた時のテンションロープ7の支持長さL1の変化量R1と調節長さL2の変化量R2をそれぞれ算出した。
As shown in Table 1 below, the length L3 of the
第1表に示すように、テンションロープ7の支持長さL1の変化量R1に対して調節長さL2の変化量R2を加えたところ、±0.020mの範囲に収まる値を示した。このことから、テンションロープ7の支持長さL1の変化量R1は調節長さL2の変化量R2によりほぼ全て打ち消されることがわかった。
As shown in Table 1, when the change amount R2 of the adjustment length L2 was added to the change amount R1 of the support length L1 of the
続いて、ブーム6の長さL3を60m、50m、40m、30mおよび20mと変更すると共にブーム6の長さL3に対応してテンションロープ7の全長を変更して、ブーム6の起伏角度θを85度〜5度と変化させた時のテンションロープ7の支持長さL1を算出した。そして、上記と同様に、ブーム6の起伏角度θが85度の時を基準として、起伏角度θを変化させた時のテンションロープ7の支持長さL1の変化量R1を算出した。
Subsequently, the length L3 of the
それぞれのブーム6の長さL3について算出された支持長さL1の変化量R1を比較したところ、起伏角度θの変化に対してほぼ同じ分布を示すことがわかった。すなわち、ブーム6の長さL3を60m、50m、40m、30mおよび20mとして起伏角度θを変えてもテンションロープ7の支持長さL1の変化量R1はほぼ同じ値で推移した。
このことから、実施の形態2のように、ブーム6を伸縮に応じてテンションロープ7の全長を調節することにより、同様にして、ブーム6の起伏に応じたテンションロープ7の支持長さL1の変化量R1を調節長さL2の変化量R2で打ち消すことができることがわかった。
When the change amount R1 of the support length L1 calculated for the length L3 of each
Thus, as in the second embodiment, by adjusting the entire length of the
1 走行車、2 クレーン、3 車輪、4 アウトリガ、5 旋回台、6 ブーム、7 テンションロープ、8 根元ピン、9 起伏シリンダー、10a,10b,32 固定部、11a,11b,11c,33,34 シーブ、12a,12b テンションロープの端部、21,41 先端ウインチ、31 後部ウインチ、42 張力検出部、43 張力調節部、E1 ブームの基端部、E2 ブームの先端部、E3 ブームの中間部、S1 旋回台の前部、S2 旋回台の後部、S3 旋回台の右側部、S4 旋回台の左側部、L1 支持長さ、L2 調節長さ、L3 ブームの長さ、L4,L5,L6 直線の長さ、θ ブームの起伏角度、α ブームの角度。
1 traveling vehicle, 2 crane, 3 wheels, 4 outrigger, 5 swivel base, 6 boom, 7 tension rope, 8 root pin, 9 hoisting cylinder, 10a, 10b, 32 fixed part, 11a, 11b, 11c, 33, 34
Claims (3)
前記支持体に起伏可能に支持された基端部を有し、前記基端部から先端部に向かって前記支持体の前部側に延びるブームと、
前記支持体において前記ブームの基端部より後部側に配置された第1のシーブと、
前記支持体において前記ブームの基端部より前部側に配置された第2のシーブと、
前記ブームの先端部近傍から前記支持体の後部側に延びるように配置され、一方の端部側を前記ブームの先端部近傍に接続すると共に他方の端部側が前記第1のシーブに架け回されて前記ブームの先端部を支持するテンションロープと
を備え、
前記テンションロープの他方の端部側は、前記第1のシーブに架け回されて前記第2のシーブに導かれると共に前記第2のシーブにおいて上方へ向くように架け回されて、前記ブームの中間部に接続されるクレーン。 A support;
A boom having a base end supported by the support so as to be raised and lowered, and extending from the base end toward the front end of the support toward the front side;
A first sheave disposed on the rear side of the base of the boom in the support;
A second sheave arranged on the front side of the base of the boom in the support;
It is arranged so as to extend from the vicinity of the tip of the boom to the rear side of the support, and one end side is connected to the vicinity of the tip of the boom and the other end side is stretched around the first sheave. And a tension rope that supports the tip of the boom,
The other end side of the tension rope is routed around the first sheave and guided to the second sheave and is routed around the second sheave so as to face upward. Crane connected to the part.
前記第1のシーブ、前記第2のシーブ、前記テンションロープの一方の端部側および前記テンションロープの他方の端部側は、前記ブームの起伏に応じた前記テンションロープの前記支持長さの変化量を前記調節長さの変化量がほぼ全て打ち消すように配置される請求項1に記載のクレーン。 The tension rope has a support length that extends from the vicinity of the tip of the boom to the first sheave and an adjustment length that extends from the second sheave to the middle portion of the boom according to the undulation of the boom,
The first sheave, the second sheave, one end side of the tension rope, and the other end side of the tension rope change in the support length of the tension rope according to the undulation of the boom The crane according to claim 1, wherein the crane is arranged so that the amount of change in the adjustment length almost cancels out the amount.
前記テンションロープは、前記第2のシーブから前記ブームの中間部に向かって前記起伏シリンダーに沿うように配置される請求項1または2に記載のクレーン。 And further comprising a hoisting cylinder for connecting the support and the boom and hoisting the boom by expansion and contraction,
The crane according to claim 1 or 2, wherein the tension rope is disposed along the hoisting cylinder from the second sheave toward an intermediate portion of the boom.
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2015180725A JP2017057025A (en) | 2015-09-14 | 2015-09-14 | crane |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2017057025A true JP2017057025A (en) | 2017-03-23 |
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ID=58389466
Family Applications (1)
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JP2015180725A Pending JP2017057025A (en) | 2015-09-14 | 2015-09-14 | crane |
Country Status (1)
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-
2015
- 2015-09-14 JP JP2015180725A patent/JP2017057025A/en active Pending
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