JP2017056716A - 積層成形体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態の積層成形体の製造方法を図面を参照して説明する。図1は、本実施形態のインモールド成形体の製造方法の各工程を説明する説明図である。
第2実施形態の積層成形体の製造方法においては、射出成形用金型の型温をヒートサイクル制御することにより、雌型と雄型とを型締めして樹脂シートを合わせ面に挟み込み、該型締めを保持することによりコア部で樹脂シートを引き伸ばして賦形する工程において、樹脂シートを構成する主構成樹脂のガラス転移温度(Tg)以上の温度を含む第1の型温領域を含むように制御されており、第1の型温領域を、コア部で樹脂シートを引き伸ばして賦形する工程に対応するように制御する。このような積層成形体の製造方法によれば、樹脂シートの賦形性をより向上させることができる。第2実施形態の積層成形体の製造方法を図2を参照して詳しく説明する。
厚さ0.5mmのスエード調の表面を有する人工皮革((株)クラレ製のティレニーナ、繊度0.08dtexで、Tg100℃,流動開始温度150℃,Tm230℃,の変性PETの極細繊維を含む、見かけ密度0.53g/cm3、35℃での破断伸び率が、最も低い方向で140%である人工皮革)の幅350mmの原反を準備した。
実施例1において、型締め状態を5秒間保持する代わりに、60秒間保持した以外は実施例1と同様にして、ABS樹脂成形体の表面に人工皮革が正確に一体化された積層成形体を得た。得られた積層成形体は、積層された人工皮革に皴や破れ、射出成形樹脂の樹脂漏れ等も見られなかった。また、得られた積層成形体は、積層された人工皮革に皴や破れ、射出成形樹脂の樹脂漏れ等も見られなかった。また、凹部12と凸部13との立ち上がり部分の形状が実施例1で得られた積層成形体よりもくっきりとしていた。
実施例1と同様のスエード調の表面を有する人工皮革を準備した。
実施例3において、第1の型温領域を120℃の代わりに変性PETの流動開始温度以上である160℃にまで加熱した以外は実施例3と同様にして、射出成形の各工程と連動するようにヒートサイクル制御を行った射出成形により、積層成形体を得た。得られた積層成形体は、積層された人工皮革に皴や破れ、射出成形樹脂の樹脂漏れ等も見られなかった。また、凹部12と凸部13との立ち上がり部分の形状が実施例3で得られた積層成形体よりもさらにくっきりとしていた。なお、流動開始温度以上に加熱することにより、賦形性は実施例3よりも優れていたが、金型のヒートサイクル制御がやや難しかった。
繊度0.08dtexの極細繊維の不織布を含む、厚さ0.5mmのスエード調の表面を有する人工皮革の代わりに、繊度2.5dtexでTg130℃のレギュラーPET繊維の不織布を含むスエード調の表面を有する人工皮革(見かけ密度0.45g/cm3、35℃での破断伸び率が、最も低い方向で125%)を用いた以外は、実施例1と同様にしてインモールド成形を行った。なお、雌型と雄型とを型締めすることにより合わせ面に挟み込み、型締め状態を5秒間保持した後、型開きすることにより、キャビティ形状におおよそ沿うような程度に人工皮革が引き伸ばされて賦形されていることを確認した。
厚さ0.5mmのスエード調の表面を有する人工皮革の代わりに、2軸延伸PETフィルム(東レ(株)製のルミラー、35℃での破断伸び率が、最も低い方向で130%)の表面に柄を印刷した厚さ0.075mmのフィルムを用いた以外は実施例1と同様にして、雌型と雄型との合わせ面に2軸延伸PETフィルムを配置し、雌型と雄型とを型締めすることにより合わせ面に挟み込み、型締め状態を5秒間保持した。しかしながら、2軸延伸PETフィルムが型締め力に負けて固定されなかったり、固定されても、破れたり皴がよるなどして、キャビティ形状に沿うように賦形されなかった。
2 射出成形用金型
2a 雌型
2b 雄型
2c キャビティ部
2d コア部
3 射出成形機の射出部本体
3a ノズル
3b シリンダ
3c インラインスクリュ
4 充填ゲート
5 射出成形体
5a (溶融された)熱可塑性樹脂
6 賦形されたシート
7 積層されたシート
8 積層体
10 インモールド成形体(積層成形体)
c キャビティ
R 送りローラ
Claims (11)
- コア部を有する雄型と型締め状態で前記コア部を収容するキャビティ部を有する雌型とを備える射出成形用金型の、前記雌型と前記雄型との合わせ面に樹脂シートを配置する工程と、
前記雌型と前記雄型とを型締めすることにより前記樹脂シートを前記合わせ面に挟み込み、該型締めを保持することにより前記コア部で前記樹脂シートを引き伸ばして賦形する工程と、
前記雄型に形成されたゲートから、前記キャビティ部に溶融樹脂を充填することにより、前記賦形された樹脂シートを前記溶融樹脂の樹脂圧でさらに引き伸ばしながら、成形される射出成形体と一体化させる工程と、を有することを特徴とする積層成形体の製造方法。 - 前記樹脂シートは、前記射出成形用金型の前記コア部で前記樹脂シートを引き伸ばして賦形する工程における型温の設定温度において、全方向で50%以上の破断伸び率を有する請求項1に記載の積層成形体の製造方法。
- 前記樹脂シートは、0.1mm以上の厚さを有する請求項1または2に記載の積層成形体の製造方法。
- 前記樹脂シートは繊維構造体を含む請求項1〜3の何れか1項に記載の積層成形体の製造方法。
- 前記繊維構造体は、繊度1dtex以下の極細繊維を含む請求項4に記載の積層成形体の製造方法。
- 前記繊維構造体は、0.45g/cm3以上の見かけ密度を有する請求項4または5に記載の積層成形体の製造方法。
- 前記繊維構造体は、皮革様シートである請求項4〜6の何れか1項に記載の積層成形体の製造方法。
- 前記射出成形用金型の型温が、前記樹脂シートを構成する主構成樹脂のガラス転移温度(Tg)以上の温度を含む第1の型温領域を含むように制御されており、
前記第1の型温領域が、前記キャビティ部に溶融樹脂を充填する前の、前記コア部で前記樹脂シートを引き伸ばして賦形する工程に対応するように制御されている請求項1〜7の何れか1項に記載の積層成形体の製造方法。 - 前記射出成形用金型の型温が、前記キャビティ部に溶融樹脂を充填する工程において、前記Tg未満の温度を含む第2の型温領域に対応するように制御されている請求項8に記載の積層成形体の製造方法。
- 前記Tg以上の温度が、前記主構成樹脂の流動開始温度以下の温度である請求項8または9に記載の積層成形体の製造方法。
- 前記雌型と前記雄型とを型締めすることにより前記樹脂シートを前記合わせ面に挟み込み、該型締めを保持することにより前記コア部で前記樹脂シートを引き伸ばして賦形する工程を5秒間以上維持する請求項1〜10の何れか1項に記載の積層成形体の製造方法。
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