JP2017056622A - 制御装置、画像形成装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】吐出口の吐出状態の不良により及ぼされる画像形成に対する影響を低減する制御装置を提供する。
【解決手段】中間データ生成部811は、取得した印刷データが表す各ページについて中間データを生成する。ラスタデータ生成部813は、生成された中間データを解釈して、各ページのラスタデータを生成する。文字画像補正部815は、生成されたラスタデータにより表されるオブジェクトを表す画像のうち一の列上に位置する画素が不吐出ノズルによりインクが吐出されて形成される対象となっている場合に、当該一の列上に位置する画素の数よりも画素の数が少ない他の列上に位置する画素が、不吐出ノズルにより吐出される液滴により形成される対象となるように、ラスタデータ上において、オブジェクト全体を構成する画素群について、記録媒体上に形成される各位置を移動させる処理を行う。
【選択図】図3
【解決手段】中間データ生成部811は、取得した印刷データが表す各ページについて中間データを生成する。ラスタデータ生成部813は、生成された中間データを解釈して、各ページのラスタデータを生成する。文字画像補正部815は、生成されたラスタデータにより表されるオブジェクトを表す画像のうち一の列上に位置する画素が不吐出ノズルによりインクが吐出されて形成される対象となっている場合に、当該一の列上に位置する画素の数よりも画素の数が少ない他の列上に位置する画素が、不吐出ノズルにより吐出される液滴により形成される対象となるように、ラスタデータ上において、オブジェクト全体を構成する画素群について、記録媒体上に形成される各位置を移動させる処理を行う。
【選択図】図3
Description
本発明は、制御装置、画像形成装置及びプログラムに関する。
インクジェット方式のプリンタでは、長時間使用せずに放置した結果、インクヘッドのノズルが目詰まりしてしまい、形成画像に白いスジが発生することがある。この場合、インクヘッド自体を交換することも一つの解決策ではあるが、インクヘッドを交換するためのダウンタイムと費用が発生してしまう。そこで、インクヘッドを交換せずに白スジを目立たなくさせるための技術が従来提案されている。
例えば、特許文献1では、インクの吐出状態に異常が生じた異常ノズルがある場合に、その異常ノズルに対応する記録データを、その異常ノズルの近傍に位置する近傍ノズルに対応する記録データに付加することにより、その異常ノズルに対応する記録データを補償することが提案されている。特許文献2では、インク吐出状態が不良な吐出不良ノズルに振り分けられた記録データを、吐出不良ノズルによって形成されるドットが位置するラスターに対して、上下方向の少なくとも一方に隣接する隣接ラスター上に補完ドットを形成可能な他の補完ノズルに振り分けることが提案されている。特許文献3では、印字ヘッドの特性情報と画像データとから欠損画素を特定し、この欠損画素の画素値をその近傍画素に分配してから画素値を補正し、補正された画像データをN値化処理して印刷データを生成して印刷を実行することが提案されている。
本発明は、吐出口の吐出状態の不良により及ぼされる画像形成に対する影響を低減することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の請求項1に係る制御装置は、複数の列の画素により構成されるオブジェクトを表す画像のうち一の列上に位置する画素が、液滴を吐出することにより記録媒体上に画素を形成する複数の吐出口のうち、液滴の吐出状態が不良である不良吐出口により液滴が吐出されて形成される対象となっている場合に、当該一の列上に位置する画素の数よりも画素の数が少ない他の列上に位置する画素が前記不良吐出口により吐出される液滴により形成される対象となるように、前記オブジェクト全体を構成する画素群について、前記記録媒体上に形成される各位置を移動させる制御を行う制御部を備える。
本発明の請求項2に係る制御装置は、請求項1に記載の構成において、前記制御部は、前記オブジェクトに対応する中間データにより表される、前記オブジェクトを表す画像が前記記録媒体上に形成される領域が、前記不良吐出口により液滴が吐出されて前記記録媒体上に画素が形成される対象となっている領域と重なる場合に、前記制御を行うことを特徴とする。
本発明の請求項3に係る制御装置は、請求項1又は2に記載の構成において、前記制御部は、複数のオブジェクトを含むページを表す画像が前記記録媒体上に形成される場合に、前記複数のオブジェクトの各々について前記制御を行うことを特徴とする。
本発明の請求項4に係る画像形成装置は、複数の列の画素により構成されるオブジェクトを表す画像のうち一の列上に位置する画素が、液滴を吐出することにより記録媒体上に画素を形成する複数の吐出口のうち、液滴の吐出状態が不良である不良吐出口により液滴が吐出されて形成される対象となっている場合に、当該一の列上に位置する画素の数よりも画素の数が少ない他の列上に位置する画素が前記不良吐出口により吐出される液滴により形成される対象となるように、前記オブジェクト全体を構成する画素群について、前記記録媒体上に形成される各位置を移動させる補正を前記画像を表す画像データに対して行う画像補正部と、前記補正された画像データに基づいて前記複数の吐出口から液滴を吐出させて前記画像を前記記録媒体上に形成する画像形成制御部とを備える。
本発明の請求項5に係るプログラムは、コンピュータを、複数の列の画素により構成されるオブジェクトを表す画像のうち一の列上に位置する画素が、液滴を吐出することにより記録媒体上に画素を形成する複数の吐出口のうち、液滴の吐出状態が不良である不良吐出口により液滴が吐出されて形成される対象となっている場合に、当該一の列上に位置する画素の数よりも画素の数が少ない他の列上に位置する画素が前記不良吐出口により吐出される液滴により形成される対象となるように、前記オブジェクト全体を構成する画素群について、前記記録媒体上に形成される各位置を移動させる制御を行う制御部として機能させる。
請求項1、4又は5に係る発明によれば、吐出口の吐出状態の不良により及ぼされる画像形成に対する影響を低減することができる。
請求項2に係る発明によれば、中間データを解釈してオブジェクトをラスタライズしてから制御の要否を判定する場合と比較して、制御の要否を判定するために要する処理量が低減される。
請求項3に係る発明によれば、オブジェクトごとに制御内容を変えることができる。
請求項2に係る発明によれば、中間データを解釈してオブジェクトをラスタライズしてから制御の要否を判定する場合と比較して、制御の要否を判定するために要する処理量が低減される。
請求項3に係る発明によれば、オブジェクトごとに制御内容を変えることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
1.実施形態
1−1.構成
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の構成の一例を示す図である。画像形成装置100は、インクジェット方式のプリンタである。例えば、コンティニュアス型やオンデマンド型のインクジェットプリンタである。画像形成装置100は、記録媒体収容部1と、記録媒体搬送系2と、印字部3と、読取部4と、排出部5と、ユーザインターフェイス装置6とを備える。以下、これらの構成要素をまとめて「画像形成部10」という。記録媒体搬送系2は、ピックアップロール21と、複数の搬送ロール22と、搬送ベルト23と、剥離部24とを備える。
1.実施形態
1−1.構成
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の構成の一例を示す図である。画像形成装置100は、インクジェット方式のプリンタである。例えば、コンティニュアス型やオンデマンド型のインクジェットプリンタである。画像形成装置100は、記録媒体収容部1と、記録媒体搬送系2と、印字部3と、読取部4と、排出部5と、ユーザインターフェイス装置6とを備える。以下、これらの構成要素をまとめて「画像形成部10」という。記録媒体搬送系2は、ピックアップロール21と、複数の搬送ロール22と、搬送ベルト23と、剥離部24とを備える。
記録媒体収容部1は、用紙やプラスチック製のシート等の記録媒体を多数積層して収容する。記録媒体収容部1に収容された最上位の記録媒体は、ピックアップロール20により送り出されると、搬送ロール22により搬送ベルト23上へと搬送される。搬送ベルト23上に搬送された記録媒体に対しては印字部3により印字がなされ、印字された記録媒体は、剥離部24により剥離された後、搬送ロール22により排出部5へと排出される。
ここで、印字部3は、4つの印字ヘッド31により構成される。4つの印字ヘッド31は各々、シアン(C)用、マゼンダ(M)用、イエロー(Y)用、ブラック(K)用の印字ヘッド31であり、記録媒体の搬送方向(以下、単に「搬送方向」という。)の上流側から順次並べて配置される。各印字ヘッド31は、後述する制御装置8から出力されるラスタデータに応じてインクを記録媒体に吐出することにより画像を形成する。インクの吐出方式は、例えば、ピエゾ方式やサーマル方式である。
図2は、印字ヘッド31の平面図である。印字ヘッド31は、搬送方向と直交する方向に延びるように配置される。印字ヘッド31は、搬送方向と直交する方向に沿って配列される5つのノズル形成体70により構成される。各ノズル形成体70は、支持体311により支持される。印字ヘッド31は、ノズル形成体70が搬送ベルト23と対向するように配置される。印字ヘッド31の長手方向の長さは、印字する記録媒体の最大幅と等しくなるように設定される。各ノズル形成体70には、多数のノズル(又は、吐出口)71が形成されている。各ノズル71からは液滴としてのインクが吐出される。ノズル71のうちの1つからインクが連続して吐出されると、記録媒体上において搬送方向に直線が描かれる。すべてのノズル71からインクが連続して吐出されると、記録媒体上においていわゆるベタ画像が形成される。
ノズル71は、汚れ、乾き、インク固着、異物混入、気泡混入等を原因として、インクを吐出できない状態(不吐出状態)となる場合がある。ノズル71が不吐出状態となると、当該ノズル71により画素(又は、ピクセル)が形成されず、形成画像に白スジが生じることになる。この状況を把握するために印字部3は、例えば定期的に試験画像を形成する。試験画像は、後述するメモリ82に記憶されている試験画像データに基づいて各印字ヘッド31から記録媒体にインクが吐出されて形成される。形成された試験画像は、読取部4により読み取られる。
読取部4はラインセンサである。読取部4は、印字部3よりも搬送方向下流側に設置されて、印字部3により記録媒体上に形成された試験画像を読み取る。読取部4は、読み取った試験画像を示すデータを制御装置8に送る。当該データは、後述するCPU81により解析され、不吐出状態のノズル71(以下、「不吐出ノズル71」という。)が特定される。具体的には、不吐出ノズル71の識別情報であるノズル番号と、不吐出となったインクの色が特定され、メモリ82に記憶される。
ユーザインターフェイス装置6はタッチパネルである。ユーザインターフェイス装置6は、画像形成装置100を操作するための情報を表示するとともに、ユーザによる操作を受け付ける。
図3は、画像形成装置100の各部を制御する制御装置8の構成の一例を示すブロック図である。制御装置8は、大略、CPU(Central Processing Unit)81と、メモリ82と、通信部83とを備える。
CPU81は、メモリ82に格納されたプログラムを実行して、後述する画像形成処理を実行するための各種機能を実現する。メモリ82は、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等の記憶装置である。メモリ82は、CPU81により実行されるプログラムの他、試験画像データや不吐出ノズル情報を記憶する。不吐出ノズル情報は、不吐出ノズル71のノズル番号と、不吐出となったインクの色を示す色情報とを含む。通信部83は、データ通信カード等の通信インタフェースである。通信部83は、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介して他の装置と通信を行う。
次に、CPU81により実現される各種機能について説明する。CPU81により、図3に示すように、中間データ生成部811と、補正判定部812と、ラスタデータ生成部813と、グラフィック画像補正部814と、文字画像補正部815と、印字制御部816という機能が実現される。
中間データ生成部811は、通信部83を介して印刷データを取得すると、取得した印刷データを解釈して、印刷データが表す各ページについて中間データを生成する。ここで、印刷データは、ページ記述言語(Page Description Language、略称PDL)で記述される。例えば、PostScript(登録商標)で記述される。印刷データが表す各ページは、1以上のオブジェクト(言い換えると、画像要素)を含む。オブジェクトには、文字列と、グラフィック(線画、図形)とがある。
中間データは、印刷対象の画像が中間言語で記述されたデータである。中間データは、最終的に印字制御部816に出力される描画データに変換される前段階のデータである。
ここで、描画データは、印字制御部816において取り扱い可能な形式のデータであり、例えばラスタデータである。中間データは、印刷対象の画像の構成要素であるオブジェクトの各々について、当該オブジェクトを描画する手順を表す描画コマンドを含む。中間データは、例えば、ディスプレイリストである。中間データは、具体的には、ページ内におけるオブジェクトの配置情報、そのオブジェクトの大きさを示すサイズ情報、そのオブジェクトの描画内容(例えば、グラフィックや文字列)を示す描画情報、そのオブジェクトの色を示す色情報等を含む。ここで、ページ内におけるオブジェクトの配置情報とは、具体的には、オブジェクトの描画領域を規定するBbox(Bounding box)である。Bboxは、オブジェクトに外接する矩形状の描画領域の位置及びサイズを規定する。一例として、Bboxはxy座標系で規定され、矩形状の描画領域における対角線上の頂点の座標を示す。
ここで、描画データは、印字制御部816において取り扱い可能な形式のデータであり、例えばラスタデータである。中間データは、印刷対象の画像の構成要素であるオブジェクトの各々について、当該オブジェクトを描画する手順を表す描画コマンドを含む。中間データは、例えば、ディスプレイリストである。中間データは、具体的には、ページ内におけるオブジェクトの配置情報、そのオブジェクトの大きさを示すサイズ情報、そのオブジェクトの描画内容(例えば、グラフィックや文字列)を示す描画情報、そのオブジェクトの色を示す色情報等を含む。ここで、ページ内におけるオブジェクトの配置情報とは、具体的には、オブジェクトの描画領域を規定するBbox(Bounding box)である。Bboxは、オブジェクトに外接する矩形状の描画領域の位置及びサイズを規定する。一例として、Bboxはxy座標系で規定され、矩形状の描画領域における対角線上の頂点の座標を示す。
補正判定部812は、印字部3を構成するノズル71の中に不吐出ノズル71が存在するか否かを判定する。具体的には、メモリ82に記憶される不吐出ノズル情報を参照して、不吐出ノズル71が存在するか否かを判定する。
また、補正判定部812は、ラスタデータ生成部813により生成されたラスタデータを参照して、当該データにより表される画素が、不吐出ノズル71により吐出されるインクにより形成される画素であるか否かを判定する。具体的には、補正判定部812は、第1に、ラスタデータにおいて、不吐出ノズル71に対応する列に画素が存在するか否かを判定する。第2に、不吐出ノズル71に対応する列に存在する画素の色値を参照して、当該画素が不吐出ノズル71により吐出されるインクにより形成される画素であるか否かを判定する。これら2つの判定結果が肯定的であった場合に、補正判定部812は、ラスタデータにより表される画素が、不吐出ノズル71により吐出されるインクにより形成される画素であると判定する。
また、補正判定部812は、ラスタデータ生成部813により生成されたラスタデータにより表されるオブジェクトが文字列であるか否かを判定する。その際、補正判定部812は、中間データ生成部811により生成された当該オブジェクトの中間データ(特に、描画情報)を参照して、当該オブジェクトが文字列であるか否かを判定する。
ラスタデータ生成部813は、中間データ生成部811により生成された中間データを解釈して、各ページのラスタデータを生成する(すなわち、ラスタライズする)。具体的には、中間データを構成する各オブジェクトを解釈して、オブジェクトごとにラスタデータを生成する。
グラフィック画像補正部814は、ラスタデータ生成部813により生成されたラスタデータに対して通常補正処理を行う。グラフィック画像補正部814は、特に、当該ラスタデータにより表されるオブジェクトがグラフィックである場合に、通常補正処理を行う。ここで、通常補正処理とは、ラスタデータにおいて、不吐出ノズル71により吐出されるインクにより形成される対象となっている画素に隣接する画素を追加する処理である。具体的な処理方法については、例えば、特開2004−58284号公報を参照のこと。または、通常補正処理は、ラスタデータにおいて、不吐出ノズル71により吐出されるインクにより形成される対象となっている画素を、不吐出ノズル71とは異なる色のノズル71により吐出されるインクを混色することにより形成される画素に置換する処理であってもよい。具体的な処理方法については、例えば、特開2003−63043号公報を参照のこと。通常補正処理は、その他の周知の補正処理であってもよい。
文字画像補正部815は、ラスタデータ生成部813により生成されたラスタデータに対してシフト補正処理を行う。文字画像補正部815は、特に、当該ラスタデータにより表されるオブジェクトが文字列である場合に、シフト補正処理を行う。ここで、シフト補正処理とは、オブジェクトを表す画像のうち一の列上に位置する画素が不吐出ノズル71によりインクが吐出されて形成される対象となっている場合に、当該一の列上に位置する画素の数よりも画素の数が少ない他の列上に位置する画素が、不吐出ノズル71により吐出される液滴により形成される対象となるように、ラスタデータ上において、オブジェクト全体を構成する画素群について、記録媒体上に形成される各位置を移動させる処理である。本実施形態は特に、不吐出ノズル71による形成対象となる画素が存在しない他の列が、不吐出ノズル71による画素の形成対象となるように、上記のシフト補正処理が行われる。
文字画像補正部815は、中間データ生成部811により生成された中間データが複数のオブジェクトにより構成されている場合に、複数のオブジェクトの各々についてシフト補正処理を行う。すなわち、文字画像補正部815は、オブジェクトごとにそのシフト方向とシフト量とを変えてもよい。ここで、中間データが複数のオブジェクトにより構成されている場合とは、言い換えると、複数のオブジェクトを含むページを表す画像が記録媒体上に形成される場合である。以上説明した文字画像補正部815は、本発明に係る「制御部」及び「画像補正部」の一例である。
印字制御部816は、ラスタデータ生成部813により生成されたラスタデータに基づいて画像形成部10を制御して、記録媒体上に画像を形成する。具体的には、当該ラスタデータに基づいて複数のノズル71から液滴を吐出させて、記録媒体上に画像を形成する。ラスタデータ生成部813により生成されたラスタデータに対してグラフィック画像補正部814又は文字画像補正部815により補正処理が行われた場合には、印字制御部816は、当該補正処理が行われたラスタデータに基づいて画像形成部10を制御して、記録媒体上に画像を形成する。印字制御部816は、本発明に係る「画像形成制御部」の一例である。
1−2.動作
次に、画像形成装置100の動作について説明する。具体的には、制御装置8により実行される画像形成処理について説明する。図4は、画像形成処理の一例を示すフローチャートである。
次に、画像形成装置100の動作について説明する。具体的には、制御装置8により実行される画像形成処理について説明する。図4は、画像形成処理の一例を示すフローチャートである。
中間データ生成部811は、通信部83を介して印刷データを取得すると、取得した印刷データを解釈して、印刷データが表す各ページについて中間データを生成する(ステップSa1)。
補正判定部812は、印字部3を構成するノズル71の中に不吐出ノズル71が存在するか否かを判定する(ステップSa2)。具体的には、メモリ82に記憶される不吐出ノズル情報を参照して、不吐出ノズル71が存在するか否かを判定する。この判定の結果、不吐出ノズル71が存在しない場合には(ステップSa2:NO)、ラスタデータ生成部813は、ステップSa1において生成された中間データを構成する各オブジェクトを解釈して、オブジェクトごとにラスタデータを生成する(ステップSa3)。そして、印字制御部816は、ステップSa3において生成されたラスタデータに基づいて画像形成部10を制御して、記録媒体上に画像を形成する(ステップSa4)。その結果、本画像形成処理は終了する。一方、ステップSa2の判定の結果、不吐出ノズル71が存在する場合には(ステップSa2:YES)、ラスタデータ生成部813は、ステップSa1において生成された中間データを構成する一のオブジェクトを選択し(ステップSa5)、選択したオブジェクトを解釈してラスタデータを生成する(ステップSa6)。
補正判定部812は、ステップSa6において生成されたラスタデータを参照して、当該データにより表される画素が、不吐出ノズル71により吐出されるインクにより形成される画素であるか否かを判定する(ステップSa7)。この判定の結果、ラスタデータにより表される画素が、不吐出ノズル71により吐出されるインクにより形成される画素でない場合には(ステップSa7:NO)、ラスタデータ生成部813は、処理対象となっているオブジェクトが中間データにおいて最後のオブジェクトであるか否かについて判定する(ステップSa10)。この判定の結果、処理対象のオブジェクトが最後のオブジェクトでない場合には(ステップSa10:NO)、ラスタデータ生成部813はステップSa5に戻り、次のオブジェクトを解釈してラスタデータを生成する。一方、この判定の結果、処理対象のオブジェクトが最後のオブジェクトである場合には(ステップSa10:YES)、印字制御部816は、ラスタデータ生成部813によりオブジェクトごとに生成されたラスタデータに基づいて画像形成部10を制御して、記録媒体上に画像を形成する(ステップSa4)。その結果、本画像形成処理は終了する。
ステップSa7の判定の結果、ラスタデータにより表される画素が、不吐出ノズル71により吐出されるインクにより形成される画素である場合には(ステップSa7:YES)、補正判定部812は、当該ラスタデータにより表されるオブジェクトが文字列であるか否かを判定する(ステップSa8)。この際、補正判定部812は、ステップSa1において生成された当該オブジェクトの中間データ(特に、描画情報)を参照して、当該オブジェクトが文字列であるか否かを判定する。この判定の結果、当該オブジェクトが文字列でない場合には(すなわち、グラフィックである場合には)(ステップSa8:NO)、グラフィック画像補正部814は、ステップSa6において生成されたラスタデータに対して通常補正処理を行う(ステップSa9)。通常補正処理が終了すると、補正判定部812は、上述したステップSa10を実行する。ステップSa8の判定の結果、上記のオブジェクトが文字列である場合には(ステップSa8:YES)、文字画像補正部815は、ステップSa6において生成されたラスタデータに対してシフト補正処理を行う(ステップSa11)。シフト補正処理が終了すると、補正判定部812は、上述したステップSa10を実行する。
ここで、文字画像補正部815により実行されるシフト補正処理について具体例を示しつつ説明する。図5は、シフト補正処理の一例を示すフローチャートである。図6は、シフト補正処理により補正されるオブジェクト画像の一例を示す図である。図6に示す例では、縦方向の列を単に「列」と呼び、横方向の列を「行」と呼ぶ。矢印Aは、搬送方向を示している。図6(a)は、シフト補正処理の対象となるラスタデータにより表されるオブジェクトの画像を示している。当該画像は、英字「I」を表している。図6(b)は、シフト補正処理を実行しない場合に記録媒体上に形成されるオブジェクトの画像を示している。図6に示す例では、不吐出ノズル71が、第4列の画素を形成するノズル71である場合を想定している。ここで、不吐出ノズル71はブラック用のノズルであり、第4列の画素は黒単色の画素、すなわち色値が(C:0,M:0,Y:0,K:100)の画素である場合を想定している。そのため、図6(a)に示されるラスタデータに基づいて画像形成がなされた場合には、図6(b)に示すように、第4列の画素が形成されず、第4列に白スジが発生してしまう。図6(c)は、シフト補正処理を実行した場合に記録媒体上に形成されるオブジェクトの画像を示している。
このシフト補正処理において、文字画像補正部815は、まず、変数Mを初期値M0に設定する(ステップSb1)。ここで、変数Mは、列の番号を示す。初期値M0は、不吐出ノズル71による画素の形成対象となっている列の番号を示す。図6に示す例では、「4」である。
次に、文字画像補正部815は、変数Mの値をデクリメントし(ステップSb2)、第M列に画素が存在するか否かを判定する(ステップSb3)。具体的には、第M列に、不吐出ノズル71により吐出されるインクにより形成される対象となっている画素が存在するか否かを判定する。この判定の結果、第M列に画素が存在しない場合には(ステップSb3:NO)、文字画像補正部815はシフト補正を実行する(ステップSb10)。このシフト補正については後述する。一方、この判定の結果、第M列に画素が存在する場合には(ステップSb3:YES)、文字画像補正部815はステップSb4に進む。図6(a)に示す例では、第3列には、第1行と第8行に画素が存在する。よって、ステップSb3の判定結果は肯定的なものとなる。
ステップSb4において、文字画像補正部815は、変数Mの値が最小値Mmin以下であるか否かを判定する。ここで、最小値Mminは、左方向の検索範囲の限度を規定する値である。最小値Mminは、初期値M0から予め定められた値Nを減算することにより求められる。値Nは、例えばユーザにより設定される。この判定の結果、変数Mの値が最小値Mmin以下である場合には(ステップSb4:YES)、文字画像補正部815はステップSb5に進む。一方、この判定の結果、変数Mの値が最小値Mminよりも大きい場合には(ステップSb4:NO)、文字画像補正部815はステップSb2に戻り、変数Mの値をさらにデクリメントする。本動作例の説明において最小値Mminが「1」であると仮定すると、この時点でのステップSb4の判定結果は否定的なものとなる。
図6(a)に示す例では、第2列においても、第1行と第8行に画素が存在する。よって、変数Mの値が「2」である場合に実行されるステップSb3の判定の結果は再度、肯定的なものとなる(ステップSb3:YES)。しかし、第1列においては、いずれの行にも画素が存在しない。よって、変数Mの値が「1」である場合に実行されるステップSb3の判定の結果は否定的なものとなる(ステップSb3:NO)。ステップSb10において、文字画像補正部815は、オブジェクト全体の描画位置をシフトする。具体的には、文字画像補正部815は、まず、シフト数Xを算出する。シフト数Xは、初期値M0から、画素が検出されなかった列の番号を減算することにより求められる。図6(a)に示す例では、初期値「4」から列の番号「1」を減算することにより、シフト数「(+)3」が求められる。シフト数Xを算出すると、文字画像補正部815は、オブジェクト全体の画素を、算出したシフト数Xに基づいてシフトする。図6(c)に示す例では、シフト数「(+)3」に基づいて、オブジェクトは右方向に3シフトされている。なお仮にシフト数「−3」が算出された場合には、オブジェクトは左方向に3シフトされる。
ステップSb4の判定結果が肯定的なものとなり、ステップSb5に進んだ場合、文字画像補正部815は、変数Mを初期値M0に再設定する。
次に、文字画像補正部815は、変数Mの値をインクリメントし(ステップSb6)、第M列に画素が存在するか否かを判定する(ステップSb7)。具体的には、第M列に、不吐出ノズル71により吐出されるインクにより形成される対象となっている画素が存在するか否かを判定する。この判定の結果、第M列に画素が存在しない場合には(ステップSb7:NO)、文字画像補正部815は、上述したシフト補正を実行する(ステップSb10)。一方、この判定の結果、第M列に画素が存在する場合には(ステップSb7:YES)、文字画像補正部815はステップSb8に進む。
ステップSb8において文字画像補正部815は、変数Mの値が最大値Mmax以上であるか否かを判定する。ここで、最大値Mmaxは、右方向の検索範囲の限度を規定する値である。最大値Mmaxは、初期値M0に値Nを加算することにより求められる。この判定の結果、変数Mの値が最大値Mmax以上である場合には(ステップSb8:YES)、文字画像補正部815は、エラー通知をユーザインターフェイス装置6に表示させる(ステップSb9)。その結果、本シフト補正処理及び画像形成処理は終了する。一方、この判定の結果、変数Mの値が最大値Mmaxよりも小さい場合には(ステップSb8:NO)、文字画像補正部815はステップSb6に戻り、変数Mの値をさらにインクリメントする。
以上が、シフト補正処理についての説明である。
以上が、シフト補正処理についての説明である。
以上説明したシフト補正処理が終了すると、補正判定部812は、上述したステップSa10を実行する。
以上が、画像形成処理についての説明である。
以上が、画像形成処理についての説明である。
以上説明した画像形成処理では、形成対象のオブジェクトを表す画像のうち一の列上に位置する画素が不吐出ノズル71による形成対象となっている場合に、不吐出ノズル71による形成対象となる画素が存在しない他の列が、不吐出ノズル71による画素の形成対象となるように、シフト補正処理が行われる。そのため、不吐出ノズル71により及ぼされる画像形成に対する影響が低減される。
不吐出ノズル71に隣接するノズル71の吐出量を増やしたり、不吐出ノズル71とは異なるインク色のノズル71から吐出されるインクを混色して代用したりする従来の補正処理では、搬送方向に延びる1ドットの黒単色の細線が不吐出ノズル71による形成対象となっている場合に、当該黒単色の細線の欠損を目立たなくすることは難しい。しかし、上記のシフト補正処理によれば、不吐出ノズル71による画素の形成対象を他の列にずらすことで、黒単色の細線の欠損が回避される。
また、上記のシフト補正処理は、画像の形成対象である一のページに複数のオブジェクトが含まれる場合に、オブジェクトごとに実行される。すなわち、オブジェクトごとにシフト方向及びシフト量の判断がなされる。
また、上記の画像形成処理では、中間データを参照して、オブジェクトが文字列かグラフィックかの判断がなされる。そのため、オブジェクト画像を解析して描画内容を判別する場合と比較して、判断のために要する時間が少なくて済む。
2.変形例
上記の実施形態は下記のように変形してもよい。また、下記の変形例は他の1以上の変形例と組み合わせてもよい。
上記の実施形態は下記のように変形してもよい。また、下記の変形例は他の1以上の変形例と組み合わせてもよい。
2−1.変形例1
上記の実施形態に係る画像形成装置100において、ノズル71から吐出されるインクにより画素が形成される列の方向は、搬送方向以外の方向であってもよい。例えば、上記の実施形態に係る画像形成装置100において印字ヘッド31を、搬送方向に沿って延びるように配置し、かつ搬送方向と直交する方向に往復運動可能にした場合には、当該方向は、搬送方向に直交する方向となる。
上記の実施形態に係る画像形成装置100において、ノズル71から吐出されるインクにより画素が形成される列の方向は、搬送方向以外の方向であってもよい。例えば、上記の実施形態に係る画像形成装置100において印字ヘッド31を、搬送方向に沿って延びるように配置し、かつ搬送方向と直交する方向に往復運動可能にした場合には、当該方向は、搬送方向に直交する方向となる。
2−2.変形例2
上記の実施形態に係る不吐出ノズル71は、インクの吐出状態が不良であるノズル71の一例である。インクの吐出状態が不良であるノズル71には、例えば、インクの吐出量が予め定められた量よりも少ないノズル71や、インクの吐出方向が予め定められた方向からずれているノズル71も含まれる。
上記の実施形態に係る不吐出ノズル71は、インクの吐出状態が不良であるノズル71の一例である。インクの吐出状態が不良であるノズル71には、例えば、インクの吐出量が予め定められた量よりも少ないノズル71や、インクの吐出方向が予め定められた方向からずれているノズル71も含まれる。
ここで、インクの吐出状態が不良であるノズル71とは、正確には、インクの吐出状態が不良であると検知されたノズル71のことである。インクの吐出不良を検知する方法には、上記の実施形態で採用されている、テストパターンを形成してその読み取り結果を分析することにより吐出不良を検知する方法以外にも、例えば、印字ヘッド31におけるインク吐出経路の側方位置に光センサを配置して、印字ヘッド31から吐出されたインク滴による光センサの光路の遮断の有無を検出する方法がある。または、適正な量のインクが吐出されないことによって印字ヘッド31に生じる温度上昇及びその後の温度の降下を検出して、吐出不良が生じているか否かを判断する方法がある。
2−3.変形例3
上記の実施形態に係るシフト補正処理は、不吐出ノズル71による形成対象となる画素が存在しない他の列が、不吐出ノズル71による画素の形成対象となるように実行されている。しかし、画素が存在する列であっても、不吐出ノズル71による画素の形成対象となっている列よりも画素の数が少ない列であれば、当該列が不吐出ノズル71による画素の形成対象となるようにシフト補正処理を実行してもよい。
上記の実施形態に係るシフト補正処理は、不吐出ノズル71による形成対象となる画素が存在しない他の列が、不吐出ノズル71による画素の形成対象となるように実行されている。しかし、画素が存在する列であっても、不吐出ノズル71による画素の形成対象となっている列よりも画素の数が少ない列であれば、当該列が不吐出ノズル71による画素の形成対象となるようにシフト補正処理を実行してもよい。
2−4.変形例4
上記の実施形態に係るシフト補正処理(図6参照)では、不吐出ノズル71により画素が形成される列から左方向に向かって、最初に画素の探索が行われているが、最初に画素が探索される方向は右方向であってもよい。また、上記の実施形態に係るシフト補正処理では、不吐出ノズル71により画素が形成される列から近い列から画素の探索が行われているが、遠い列から画素の探索を開始してもよい。
上記の実施形態に係るシフト補正処理(図6参照)では、不吐出ノズル71により画素が形成される列から左方向に向かって、最初に画素の探索が行われているが、最初に画素が探索される方向は右方向であってもよい。また、上記の実施形態に係るシフト補正処理では、不吐出ノズル71により画素が形成される列から近い列から画素の探索が行われているが、遠い列から画素の探索を開始してもよい。
2−5.変形例5
上記の実施形態に係る画像形成処理において、特定のインク色のノズル71が不吐出状態となっている場合にのみ、シフト補正処理を実行するようにしてもよい。具体的には、上記の画像形成処理に係るステップSa2において、特定のインク色用の不吐出ノズル71が存在するか否かを判定するようにしてもよい。ここで、特定のインク色とは、例えば黒色である。
上記の実施形態に係る画像形成処理において、特定のインク色のノズル71が不吐出状態となっている場合にのみ、シフト補正処理を実行するようにしてもよい。具体的には、上記の画像形成処理に係るステップSa2において、特定のインク色用の不吐出ノズル71が存在するか否かを判定するようにしてもよい。ここで、特定のインク色とは、例えば黒色である。
2−6.変形例6
上記の実施形態に係る画像形成処理において、不吐出ノズル71が複数存在し、それらが各々異なるインク色に対応するものである場合が想定される。その場合には、各不吐出ノズル71についてシフト補正処理を実行し、不吐出ノズル71間でシフト数が異なるときには、特定のインク色の不吐出ノズル71について算出されたシフト数を優先するようにしてもよい。ここで、特定のインク色とは、例えば黒色である。
上記の実施形態に係る画像形成処理において、不吐出ノズル71が複数存在し、それらが各々異なるインク色に対応するものである場合が想定される。その場合には、各不吐出ノズル71についてシフト補正処理を実行し、不吐出ノズル71間でシフト数が異なるときには、特定のインク色の不吐出ノズル71について算出されたシフト数を優先するようにしてもよい。ここで、特定のインク色とは、例えば黒色である。
2−7.変形例7
上記の実施形態に係る画像形成処理では、文字画像を表すラスタデータのみがシフト補正処理の対象となっているが、文字画像以外の画像を表すラスタデータがシフト補正処理の対象となってもよい。例えば、グラフィックを表すラスタデータがシフト補正処理の対象となってもよい。
上記の実施形態に係る画像形成処理では、文字画像を表すラスタデータのみがシフト補正処理の対象となっているが、文字画像以外の画像を表すラスタデータがシフト補正処理の対象となってもよい。例えば、グラフィックを表すラスタデータがシフト補正処理の対象となってもよい。
2−8.変形例8
上記の実施形態に係る制御装置8のCPU81は、通常補正処理又はシフト補正処理の対象とならないオブジェクトについてもラスタライズ処理を行っているが、これらの処理の要否を判断するためにのみラスタライズ処理を実行するようにしてもよい。そして、通常補正処理又はシフト補正処理が必要であると判断された場合には、中間データを構成する各オブジェクトについてラスタデータを生成する別の装置に対して、ラスタデータの補正の指示を出力又は送信するようにしてもよい。ここで、シフト補正処理の指示がなされる場合には、当該補正の指示には、オブジェクトの識別情報とシフト数とが含まれる。この変形例に係るCPU81により実現される文字画像補正部815は、本発明に係る「制御部」の一例である。
上記の実施形態に係る制御装置8のCPU81は、通常補正処理又はシフト補正処理の対象とならないオブジェクトについてもラスタライズ処理を行っているが、これらの処理の要否を判断するためにのみラスタライズ処理を実行するようにしてもよい。そして、通常補正処理又はシフト補正処理が必要であると判断された場合には、中間データを構成する各オブジェクトについてラスタデータを生成する別の装置に対して、ラスタデータの補正の指示を出力又は送信するようにしてもよい。ここで、シフト補正処理の指示がなされる場合には、当該補正の指示には、オブジェクトの識別情報とシフト数とが含まれる。この変形例に係るCPU81により実現される文字画像補正部815は、本発明に係る「制御部」の一例である。
本変形例に係る画像形成処理においては、補正判定部812は、ステップSa6の直前に、ステップSa5で選択したオブジェクトに対応する中間データを参照して、オブジェクト画像を構成する画素が、不吐出ノズル71による形成対象であるか否かを判定するようにしてもよい。より具体的には、当該中間データにより表される、オブジェクト画像が記録媒体上に形成される領域が、不吐出ノズル71によりインクが吐出されて記録媒体上に画素が形成される領域と重なるか否かを判定するようにしてもよい。ここで、中間データにより表される領域とは、具体的には、Bboxにより規定される領域である。オブジェクト画像が記録媒体上に形成される領域と、不吐出ノズル71によりインクが吐出されて記録媒体上に画素が形成される領域とが重なる場合とは、Bboxにより規定される領域内と、不吐出ノズル71によりインクが吐出されて画素が形成される列とが重なる場合である。この判定によれば、通常補正処理又はシフト補正処理の要否を判定する上で、ラスタライズ処理が不要となる。文字画像補正部815は、補正判定部812による上記の判定結果が肯定的であった場合に、シフト補正処理を実行する。
2−9.変形例9
上記の実施形態又は変形例において制御装置8のCPU81により実行されるプログラムは、磁気テープ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリ等の記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。また、当該プログラムは、インターネット等の通信回線を介してダウンロードされてもよい。
上記の実施形態又は変形例において制御装置8のCPU81により実行されるプログラムは、磁気テープ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリ等の記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。また、当該プログラムは、インターネット等の通信回線を介してダウンロードされてもよい。
1…記録媒体収容部、2…記録媒体搬送系、3…印字部、4…読取部、5…排出部、6…ユーザインターフェイス装置、8…制御装置、10…画像形成部、21…ピックアップロール、22…搬送ロール、23…搬送ベルト、24…剥離部、31…印字ヘッド、70…ノズル形成体、71…ノズル、81…CPU、82…メモリ、83…通信部、100…画像形成装置、311…支持体、811…中間データ生成部、812…補正判定部、813…ラスタデータ生成部、814…グラフィック画像補正部、815…文字画像補正部、816…印字制御部
Claims (5)
- 複数の列の画素により構成されるオブジェクトを表す画像のうち一の列上に位置する画素が、液滴を吐出することにより記録媒体上に画素を形成する複数の吐出口のうち、液滴の吐出状態が不良である不良吐出口により液滴が吐出されて形成される対象となっている場合に、当該一の列上に位置する画素の数よりも画素の数が少ない他の列上に位置する画素が前記不良吐出口により吐出される液滴により形成される対象となるように、前記オブジェクト全体を構成する画素群について、前記記録媒体上に形成される各位置を移動させる制御を行う制御部を備える制御装置。
- 前記制御部は、前記オブジェクトに対応する中間データにより表される、前記オブジェクトを表す画像が前記記録媒体上に形成される領域が、前記不良吐出口により液滴が吐出されて前記記録媒体上に画素が形成される対象となっている領域と重なる場合に、前記制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
- 前記制御部は、複数のオブジェクトを含むページを表す画像が前記記録媒体上に形成される場合に、前記複数のオブジェクトの各々について前記制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
- 複数の列の画素により構成されるオブジェクトを表す画像のうち一の列上に位置する画素が、液滴を吐出することにより記録媒体上に画素を形成する複数の吐出口のうち、液滴の吐出状態が不良である不良吐出口により液滴が吐出されて形成される対象となっている場合に、当該一の列上に位置する画素の数よりも画素の数が少ない他の列上に位置する画素が前記不良吐出口により吐出される液滴により形成される対象となるように、前記オブジェクト全体を構成する画素群について、前記記録媒体上に形成される各位置を移動させる補正を前記画像を表す画像データに対して行う画像補正部と、
前記補正された画像データに基づいて前記複数の吐出口から液滴を吐出させて前記画像を前記記録媒体上に形成する画像形成制御部と
を備える画像形成装置。 - コンピュータを、複数の列の画素により構成されるオブジェクトを表す画像のうち一の列上に位置する画素が、液滴を吐出することにより記録媒体上に画素を形成する複数の吐出口のうち、液滴の吐出状態が不良である不良吐出口により液滴が吐出されて形成される対象となっている場合に、当該一の列上に位置する画素の数よりも画素の数が少ない他の列上に位置する画素が前記不良吐出口により吐出される液滴により形成される対象となるように、前記オブジェクト全体を構成する画素群について、前記記録媒体上に形成される各位置を移動させる制御を行う制御部として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015182848A JP2017056622A (ja) | 2015-09-16 | 2015-09-16 | 制御装置、画像形成装置及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015182848A JP2017056622A (ja) | 2015-09-16 | 2015-09-16 | 制御装置、画像形成装置及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017056622A true JP2017056622A (ja) | 2017-03-23 |
Family
ID=58389018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015182848A Pending JP2017056622A (ja) | 2015-09-16 | 2015-09-16 | 制御装置、画像形成装置及びプログラム |
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JP (1) | JP2017056622A (ja) |
-
2015
- 2015-09-16 JP JP2015182848A patent/JP2017056622A/ja active Pending
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