JP2017055850A - 歯科用石膏粉末 - Google Patents

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一馬 久保田
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寛樹 盛田
Hiroki Morita
寛樹 盛田
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Abstract

【課題】稠度が高く、築盛性に優れる石膏スラリーを調製することが可能な歯科用石膏粉末を提供する。
【解決手段】歯科用石膏粉末は、半水石膏100質量部に対して、二水石膏0.5質量部以上3質量部以下、硫酸カリウム0.05質量部以上3質量部以下及び水溶性の糖類0.1質量部以上1質量部以下を含む。
【選択図】なし

Description

本発明は、歯科用石膏粉末に関する。
歯科分野においては、口腔内に装着されるインレー、クラウン、ブリッジ、部分床義歯、全部床義歯、歯科矯正用装置等の補綴物を作製する際、あるいは、患者へ説明する際に、口腔内の形状を再現した作業模型や顎模型等の歯科用模型が使用されている。また、歯科用模型を作製する際に、歯科用石膏粉末が使用されている。
歯科用石膏粉末は、通常、半水石膏を主成分とする
歯科医、歯科技工士等のユーザーは、歯科用模型を作製する際に、歯科用石膏粉末及び水を練和して、石膏スラリーを調製した後、口腔内の印象を採得した陰型内に石膏スラリーを注入して硬化させる。次に、歯科用模型を基に、補綴物が作製される。
石膏スラリーは、口腔内の状態の細部を再現するために、高い流動性が必要とされている。
特許文献1には、半水石膏100重量部に対して、二水石膏2〜4重量部、硫酸カリウム0.5〜3重量部、ポリカルボン酸塩系の減水剤0.05〜0.8重量部が配合され、その他の添加剤を合計で0.3重量部を超えて含まない歯科用石膏粉末が開示されている。
特開2014−188325号公報
しかしながら、口腔内の状態の細部を再現すると共に、立体的な模型を作製するためには、稠度が高く、築盛性に優れる石膏スラリーが望まれている。
本発明の一態様は、上記の従来技術が有する問題に鑑み、稠度が高く、築盛性に優れる石膏スラリーを調製することが可能な歯科用石膏粉末を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、歯科用石膏粉末において、半水石膏100質量部に対して、二水石膏0.5質量部以上3質量部以下、硫酸カリウム0.05質量部以上3質量部以下及び水溶性の糖類0.1質量部以上1質量部以下を含む。
本発明の一態様によれば、稠度が高く、築盛性に優れる石膏スラリーを調製することが可能な歯科用石膏粉末を提供することができる。
次に、本発明を実施するための形態を説明する。
歯科用石膏粉末は、半水石膏100質量部に対して、二水石膏0.5〜3質量部、硫酸カリウム0.05〜3質量部及び水溶性の糖類0.1〜1質量部を含む。これにより、所定量の歯科用石膏粉末及び水を練和すると、稠度が高く、築盛性に優れる石膏スラリーを調製することができる。具体的には、石膏スラリーは、静置すると、低い流動性を示し、振動あるいは荷重を印加すると、高い流動性を示す、チキソトロピー性を発現することができる。
ここで、水溶性の糖類の代わりに、非水溶性の糖類を用いると、石膏スラリーの稠度が低下する。
半水石膏に対する二水石膏の質量比が0.5%未満であると、石膏スラリーの硬化性が低下し、3%を超えると、石膏スラリーの稠度が低下する。半水石膏に対する二水石膏の質量比は、1〜2%であることが好ましい。
半水石膏に対する硫酸カリウムの質量比が0.05%未満であると、石膏スラリーの硬化性が低下し、3%を超えると、石膏スラリーの稠度が低下する。半水石膏に対する硫酸カリウムの質量比は、0.05〜1%であることが好ましい。
半水石膏に対する水溶性の糖類の質量比が0.1%未満であると、石膏スラリーの稠度が低下し、1%を超えると、石膏スラリーの硬化性及び築盛性が低下する。半水石膏に対する水溶性の糖類の質量比は、0.4〜0.7%であることが好ましい。
半水石膏は、α半水石膏及び/又はβ半水石膏である。
二水石膏は、天然石膏及び/又は化学石膏である。
化学石膏は、硫酸と炭酸カルシウムから合成してもよいが、その多くは、各種の化学プロセスの副産物として生成する副生石膏である。
水溶性の糖類としては、水溶性の単糖類、多糖類、環状多糖類及びこれらの誘導体であれば、特に限定されないが、グルコース、フルクトース、マルトース、サッカロース、ラクトース、トレハロース、デキストリン、シクロデキストリン、ペクチン、キサンタンガム、グアーガム等が挙げられ、二種以上を併用してもよい。
なお、水溶性の糖類とは、非水溶性の単糖類、多糖類又は環状多糖類が可溶化処理されている水溶性の化合物を含む。
また、歯科用石膏粉末を作製する際に配合する水溶性の糖類の形態は、粉末状、粒状、懸濁液、水溶液、その他液状化させた状態のいずれでも可能である。
歯科用石膏粉末は、硬化膨張抑制剤、着色剤、硬化遅延剤等の添加剤をさらに配合してもよい。
硬化膨張抑制剤としては、特に限定されないが、酒石酸塩等が挙げられる。
硬化遅延剤としては、特に限定されないが、クエン酸塩、ホウ酸塩、酢酸塩等が挙げられる。
半水石膏に対する添加剤の質量比は、通常、0.3%未満である。
石膏スラリーは、歯科用石膏粉末及び水を練和することにより調製することができる。
歯科用石膏粉末に対する水の質量比は、通常、18〜28%である。
石膏スラリーを任意の形状に成型した後、硬化させることにより、歯科用模型を作製することができる。
本発明について、実施例を挙げて詳細に説明するが、本発明は、実施例に限定されない。
<実施例1〜11及び比較例1〜3>
混合撹拌機を用いて、所定の配合[質量部](表1、2参照)で、α半水石膏、二水石膏、硫酸カリウム、糖類(サッカロース、グルコース、フルクトース、ラクトース、デキストリン、キサンタンガム又はセルロース)及びクエン酸ナトリウムを30分間混合し、歯科用石膏粉末を得た。
<石膏スラリーの調製>
歯科用石膏粉末100g及び水道水25gをラバーボウルに入れた後、スパチュラを用いて練和し、石膏スラリーを得た。
次に、石膏スラリーの硬化性、稠度及び築盛性を評価した。
<硬化性>
JIS T6605:2005に定められた方法により、石膏スラリーの硬化時間を測定した。なお、石膏スラリーの硬化時間が4分00秒以上5分30秒以下である場合を◎、5分30秒を超えて6分以下である場合を○、6分を超える場合を×として、判定した。
なお、ユーザーが歯科用模型を作製する際の操作余裕を考慮すると、石膏スラリーの硬化時間が4分00秒以上であることが好ましい。
<稠度>
直径20mm、容量10mLのシリンジに石膏スラリーを填入した後、練和開始より90秒後にガラス板上に石膏スラリーを静かに押し出し、練和開始より120秒後に120gのおもりを乗せた。次に、石膏スラリーが硬化した後、最大径及び最小径を測定し、平均値を算出し、稠度とした。なお、稠度が41mmを超える場合を◎、39mmを超えて41mm以下である場合を○、39mm以下である場合を×として、判定した。
<築盛性>
直径20mm、容量10mLのシリンジに石膏スラリーを填入した後、練和開始より90秒後にガラス板上に石膏スラリーを静かに押し出した。次に、石膏スラリーが硬化した後、最大径及び最小径を測定し、平均値を算出し、自然フローとした。なお、自然フローが27mm以下である場合を◎、27mmを超えて30mm以下である場合を○、30mmを超える場合を×として、判定した。
表1、2に、石膏スラリーの硬化性、稠度及び築盛性の評価結果を示す。
Figure 2017055850
Figure 2017055850
表1、2から、実施例1〜11の歯科用石膏粉末は、稠度が高く、硬化性及び築盛性に優れる石膏スラリーを調製できることがわかる。
一方、比較例1の歯科用石膏粉末は、水溶性の糖類を含まないため、石膏スラリーの稠度が低下する。
比較例2の歯科用石膏粉末は、半水石膏に対する水溶性の糖類の質量比が2%であるため、石膏スラリーの硬化性及び築盛性が低下する。
比較例3の歯科用石膏粉末は、水溶性の糖類の代わりに、非水溶性の糖類であるセルロースを含むため、石膏スラリーの稠度が低下する。

Claims (2)

  1. 半水石膏100質量部に対して、二水石膏0.5質量部以上3質量部以下、硫酸カリウム0.05質量部以上3質量部以下及び水溶性の糖類0.1質量部以上1質量部以下を含むことを特徴とする歯科用石膏粉末。
  2. 前記半水石膏100質量部に対して、前記水溶性の糖類0.4質量部以上0.7質量部以下を含むことを特徴とする請求項1に記載の歯科用石膏粉末。
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