JP2017055466A - モータ駆動装置、空気調和機およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
また、特許文献2の要約書には、「交流同期電動機の磁束軸の位置と、制御器内で仮定した磁束軸の位置との差(軸誤差)を演算し、これを零になるように回転速度を補正することで、センサレス駆動を実現し、さらに、この軸誤差の演算値に基づき、電動機、あるいは負荷装置が発生するトルクの脈動成分を抽出する手段と、それを補償する手段を設けることで達成できる」と記載されている。
また、非特許文献1には、弱め界磁制御を用いて高速回転域を拡大する技術が記載されている。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、異音や振動等を抑制できるモータ駆動装置、空気調和機およびプログラムを提供することを目的とする。
<実施形態の概要>
永久磁石型同期電動機(以下「モータ」と呼ぶ。)は、誘導モータに比べて高効率な特性を有するため、家電製品から産業機器あるいは電気自動車分野へと適用範囲が広がっている。また、これらの機器は、地球温暖化防止や省エネルギー化の動きに伴い、低速回転域(軽負荷)の高効率化が求められるとともに、機器の使用感(快適性)を向上させるために高速回転域(高負荷)における駆動範囲の拡大も求められている。
次に、図1に示すブロック図を参照し、本実施形態によるモータ駆動システム100の全体構成を説明する。モータ駆動システム100は、モータ駆動装置110と、機械部120とを有している。機械部120は、永久磁石型三相同期電動機であるモータ36と、モータ36によって駆動される負荷装置38(例えば冷媒を圧縮する圧縮機構)とを有している。
次に、図2に示すブロック図を参照し、制御器30の詳細構成を説明する。
制御器30は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等、一般的なコンピュータとしてのハードウエアを備えており、ROMには、CPUによって実行される制御プログラム、DSPによって実行されるマイクロプログラムおよび各種データ等が格納されている。図2において、制御器30の内部は、制御プログラムおよびマイクロプログラムによって実現される機能を、ブロックとして示している。
図2において、d軸電流指令演算部1は、モータ36のd軸電流指令Id*を発生する。モータ36が非突極型のモータであれば、通常領域(弱め界磁制御を行わない領域)では、d軸電流指令Id*は零値である。モータ36が突極型モータである場合は、例えば、下式(1)に示すトルク/電流比が最大となる一般式を用いてd軸電流指令Id*を出力してもよい。
3相/dq変換部10は、電流検出回路32(図2参照)が出力した電流検出値Iu,Iv,Iwを回転座標であるdq座標系のd軸,q軸電流検出値Idc,Iqcに変換する。
電流指令演算部2は、d軸電流指令Id*とd軸電流検出値Idcとの偏差、およびq軸電流指令Iq*とq軸電流検出値Iqcとの偏差に基づいて、比例積分制御によって、偏差「Id*−Idc」および「Iq*−Iqc」が各々零値に近づくように、d軸,q軸修正電流指令Id**,Iq**を出力する。
電圧演算部3は、上述したd軸,q軸修正電流指令Id**,Iq**と、下式(2)に示すモータの電圧方程式(微分項省略)とに基づいて、d軸,q軸モータ電圧指令Vd*,Vq*を算出する。
電圧補正演算部4は、上述したd軸,q軸モータ電圧指令Vd*,Vq*と、補正位相値ΔθVweakとに基づいて、d軸,q軸修正モータ電圧指令Vd**,Vq**を算出している。より具体的には、d軸,q軸モータ電圧指令Vd*,Vq*から、モータ電圧振幅値と基本電圧位相θVbaseを算出し、この基本電圧位相θVbaseと補正位相値ΔθVweakとの和を電圧位相θVとするd軸,q軸修正モータ電圧指令Vd**,Vq**を算出する。この演算により、補正位相値ΔθVweakが正値であれば、電圧位相θVが基本電圧位相θVbaseよりも進み、弱め界磁制御状態になる。
dq/3相変換部5は、回転座標であるdq座標系のd軸,q軸修正モータ電圧指令Vd**,Vq**を、固定座標系の三相交流電圧指令Vu*,Vv*,Vw*に変換する。
PWM演算部6は、三相交流電圧指令Vu*,Vv*,Vw*をPWM信号であるドライブ信号に変換する。具体的には、三相交流電圧指令Vu*,Vv*,Vw*と、三角波搬送信号とを比較し、比較結果に基づいてドライブ信号を生成する。生成されたドライブ信号は、上述したように、電力変換回路34(図1参照)に供給される。
速度制御部7は、上位制御系から供給された回転速度指令ω*と、回転速度検出値ωとの偏差に基づいて、比例積分制御を用いて、該偏差が小となるようなq軸電流指令Iq*asrを算出する。
速度変動抑制制御部8は、回転速度検出値ωと、軸誤差演算値Δθとに基づいて、脈動トルク成分ΔTmを推定し、積分制御を用いて、脈動トルク成分ΔTmが零値に近づくように速度変動抑制電流指令Iqsin*を算出する。ここで、軸誤差演算値Δθとは、モータ36の回転子の電気角の推定値と、実際の電気角との差である。また、脈動トルク成分ΔTmとは、モータ出力トルクと負荷トルクとの差である。
図3において、速度変動抑制制御部8は、脈動トルク推定部80と、フーリエ変換器81と、積分制御器82と、フーリエ逆変換器83と、振幅リミッタ部84と、余弦・正弦演算部85とを有している。脈動トルク推定部80は、回転速度検出値ωと、モータ36の慣性モーメントJと、モータ36の極数Pと、軸誤差演算値Δθとに基づいて、脈動トルク成分ΔTm(=2・Δθ・J・ω2/P)を出力する。なお、その原理は、上述した特許文献2(段落0034〜0039)に開示されている。
ここで、制御器30の他の構成を説明する前に、制御器30の制御の概要を説明する。
まず、速度変動抑制電流指令Iqsin*によって速度変動を抑制する理由を説明する。
図4(a)に、速度変動を「抑制しない」場合における負荷トルクτL(破線)と、モータ出力トルクτm(実線)の機械角1回転における波形を示す。ここで、負荷トルクτLは、負荷装置38(図1参照)として、シングルロータリ圧縮機構やレシプロ圧縮機構を適用した場合を想定している。この種の圧縮機構においては、図示のように、機械角1回転中の回転角度位置に応じて負荷トルクτLは変動する。
そこで、図5(a),(b)に示す波形図を参照し、速度変動を抑制する制御を行った場合の問題点を説明する。図5(a)は、図4(b)に示したq軸電圧Vqの波形を、変調率khとして示したものである。ここで、変調率khは下式(3)で表される。
図6は、変調率khと、d軸,q軸修正モータ電圧指令Vd**,Vq**の電圧位相θVの波形の一例を示す図であり、変調率制限値khmaxを破線で示す。図6における区間TAは、図5(b)と同様の状態になっており、変調率指令kh*のピーク付近が変調率制限値khmaxを超えているため、実際の変調率khは、ピーク付近が切られたような波形になる。これにより、モータ印加電圧Vu,Vv,Vwの波高値が抑えられ、線形制御ができなくなる。
図6に対応する、dq座標系におけるベクトル図を図7に示す。
図7において電圧ベクトルVAは区間TAに対応し、電圧ベクトルVBは区間TBに対応する。
図2に戻り、制御切替指令部9は、変調率指令kh*と、回転速度検出値ωとに基づいて、モード指定信号MD、振幅制限値WI等の制御信号を出力する。上述したように、振幅制限値WIは、速度変動抑制電流指令Iqsin*の振幅の制限値であり、振幅リミッタ部84(図3参照)に供給される。また、モード指定信号MDは、次の何れかの動作モードを指定する信号である。
・速度変動抑制モード(第1の動作モード):この動作モードは上述した速度変動抑制制御を実現するモードである。
・過変調弱め界磁モード(第2の動作モード):この動作モードは、上述した過変調弱め界磁制御を実現するモードである。
変調率設定部14は、制御切替指令部9から供給されるモード指定信号MDに基づいて、変調率制限値khmaxを出力する。すなわち、変調率設定部14は、速度変動抑制モードにおいては、変調率制限値khmaxを所定値kh1=1.15に設定し、過変調弱め界磁モードにおいては、変調率制限値khmaxを所定値kh2=1.25に設定する。なお、モード指定信号MDが変更された際には、変調率制限値khmaxが所定値kh1から所定値kh2に、または所定値kh2から所定値kh1に徐々に変化するように設定する。
補正位相演算部13は、変調率設定部14から出力される変調率制限値khmaxと、変調率指令kh*とに基づいて、補正位相値ΔθVweakを出力する。
ここで、図8に示すブロック図を参照し、補正位相演算部13の構成を説明する。
図8においてピークホールド器131は、変調率指令kh*に正のピーク値が現れると、そのピーク値をラッチして出力する。減算器132は、このピーク値から変調率制限値khmaxを減算する。ここで、減算器132の出力信号が正値であったとすると、図5(b)に示したように、実際の変調率khは、ピーク付近が切られたような波形になる。
図2に戻り、直流電圧検出部16は、直流電源35(図1参照)が出力する直流電圧Edを検出し、その結果を直流電圧検出値Edcとして出力する。
(変調率演算部12)
変調率演算部12は、直流電圧検出値Edcと、電圧演算部3から出力されるd軸,q軸モータ電圧指令Vd*,Vq*とに基づいて、変調率指令kh*を算出する。
軸誤差演算部11は、d軸,q軸修正モータ電圧指令Vd**,Vq**と、d軸,q軸電流検出値Idc,Iqcと、回転速度指令ω*とに基づき、下式(4)によって、モータ36の回転子の電気角の推定値(後述する推定角度位置θd)と、実際の電気角との差である軸誤差演算値Δθを出力する。
また、PLL位相演算部15は、軸誤差演算値Δθが零値に近づくように、比例積分制御を用いて、回転速度検出値ωを出力する。また、積分器17は、回転速度検出値ωを積分することによって、推定角度位置θdを出力する。
このように、軸誤差演算部11、PLL位相演算部15、積分器17によって、モータ36の位置センサレス制御を実現するために、推定角度位置θdを求めることができる。
(動作の概要)
次に、図9(a)〜(c)に示す波形図を参照し、本実施形態の動作の概要を説明する。
図9(a)〜(c)は、各々回転速度検出値ω、変調率kh、電圧位相θVの波形図である。何れも横軸は時刻を示すが、加速時は左から右へ、減速時は右から左へ時刻が進むこととする。
制御器30において実行される制御プログラムのフローチャートを、図11および図12に示す。
図11において処理がステップS2に進むと、現在の動作モードが速度変動抑制モード、過変調弱め界磁モードのうち何れであるかが判定される。動作モードが速度変動抑制モードであれば、処理はステップS4に進み、制御切替指令部9(図3参照)によって、その時点の回転速度検出値ωと、平均変調率指令khave*とを取得する。なお、平均変調率指令khave*とは、変調率指令kh*の移動平均値であり、変調率指令kh*が変調率制限値khmaxを超えない限り、図9(b)に示した平均変調率khaveと同様である。
ステップS6において加減速状態が「減速中」であると判定されると、処理は図12のステップS20に進む。ここでは、制御切替指令部9によって、振幅制限値WIは最大値WImax未満であるか否かが判定される。ここで「Yes」と判定されると、処理はステップS22に進み、制御切替指令部9によって振幅制限値WIが所定値だけ増加される。なお、振幅制限値WIが最大値WImaxに等しい場合は、ステップS22はスキップされる。
ステップS2において、動作モードが過変調弱め界磁モードであると判定されると、処理は図12のステップS30に進み、平均変調率指令khave*が取得される。次に、処理がステップS32に進むと、平均変調率指令khave*は所定値kh1(=1.15)以下であるか否かが判定される。ここで「Yes」と判定されると、処理はステップS34に進み、制御切替指令部9によって動作モードが速度変動抑制モードに切り替えられる。
また、前記第2の所定値(kh2)は、前記第1の所定値(kh1)よりも高い値である
次に、本発明の第2実施形態によるモータ駆動システムについて説明する。
本実施形態のハードウエア構成は、第1実施形態のものと同様であるが、ソフトウエア構成は、若干異なる。すなわち、本実施形態においては、回転速度検出値ωが一定速であったとしても、「将来の加速が予定されるイベント」が発生した場合には、制御切替指令部9は、第1実施形態の「加速中」の場合と同様の処理(図11のステップS8〜S18)を実行する。「将来の加速が予定される場合」とは、例えば空気調和機の冷房運転中に、ユーザによって設定温度が下げられた場合、あるいは、暖房運転中に設定温度が上げられた場合等である。
図13(a)の時刻t22以前は、回転速度検出値ωは一定速である。但し、時刻t21において、「将来の加速が予定されるイベント」が発生したこととする。これにより、時刻t21から、変調率khの変動振幅は徐々に小さくされ、時刻t22に変動振幅は零値にされている。
次に、本発明の第3実施形態によるモータ駆動システムについて説明する。
本実施形態のハードウエア構成は、第1実施形態のものと同様であるが、ソフトウエア構成は、若干異なる。すなわち、上述した第1実施形態のステップS12,S14(図11参照)の処理では、振幅制限値WIが零値になったことを条件として、過変調弱め界磁制御を停止していた。これに対して、本実施形態の制御切替指令部9は、振幅制限値WIが所定の制御停止振幅値以下になったことを条件として、過変調弱め界磁制御を停止させる点が異なる。ここで、「制御停止振幅値」は、零よりも大きい値である。
図14(a)〜(c)においては、時刻t31から回転速度検出値ωが加速され、これに伴って変調率khの変動振幅も徐々に小さくなっている。そして、時刻t32において、変調率khの変動振幅が制御停止振幅値以下になり、その時点で速度変動抑制制御が停止されている。その後の動作は第1実施形態のものと同様である。制御停止振幅値は、速度変動抑制制御の停止によって生じるショックが、機器にとって許容できる範囲の値にしておくとよい。
次に、図15に示す正面図を参照し、本実施形態による空気調和機Aの全体構成を説明する。
図15において空気調和機Aは、室内機400と、室外機200と、リモコン410とを備えている。室内機400と室外機200とは、冷媒配管300で接続されるとともに、通信ケーブル(図示せず)を介して互いに情報を送受信する。リモコン410はユーザによって操作され、室内機400のリモコン受信部420に対して赤外線信号を送信する。当該信号の内容は、運転要求、設定温度の変更、タイマ、運転モードの変更、停止要求等の指令である。空気調和機Aは、これらの信号に基づいて、冷房モード、暖房モード、除湿モード等の空調運転を行う。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、若しくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
(6)図11,図12に示した処理は、上記実施形態ではプログラムを用いたソフトウエア的な処理として説明したが、その一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit;特定用途向けIC)、あるいはFPGA(field-programmable gate array)等を用いたハードウエア的な処理に置き換えてもよい。
8 速度変動抑制制御部(トルク変動補償量出力部)
9 制御切替指令部(動作モード指定部、動作モード指定手段)
13 補正位相演算部
14 変調率設定部(変調率設定手段)
30 制御器(コンピュータ)
34 電力変換回路
36 モータ
38 負荷装置(圧縮機構)
Ed 直流電圧
Iqsin* 速度変動抑制電流指令(トルク変動補償量)
kh 変調率
kh1 第1の所定値
kh2 第2の所定値
khave 平均変調率
Vu,Vv,Vw モータ印加電圧(交流電圧)
Claims (8)
- 周期的に変動する負荷トルクを発生させる負荷装置を駆動するモータに対して、直流電圧を交流電圧に変換して印加する電力変換回路と、
前記負荷トルクの周期的な変動に対応して変動するトルク変動補償量を出力するトルク変動補償量出力部と、
前記トルク変動補償量に基づいて、前記モータが出力するモータ出力トルクを変動させることによって前記モータの回転速度変動を抑制する速度変動抑制部と、
第1の動作モードまたは第2の動作モードのうち何れかの動作モードを指定する機能と、前記動作モードを切り替える前に、前記トルク変動補償量の変動振幅を抑制する機能とを有する動作モード指定部と、
前記第1の動作モードにおいて、前記電力変換回路における変調率を第1の所定値以下に抑制する機能と、前記第2の動作モードにおいて、前記変調率を前記第1の所定値とは異なる第2の所定値以下に抑制する機能とを有する変調率設定部と、
を有することを特徴とするモータ駆動装置。 - 前記動作モード指定部は、前記変調率が、前記変調率の移動平均値である平均変調率であるタイミングで、前記動作モードを切り替える
ことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。 - 前記動作モード指定部は、前記動作モードを前記第1の動作モードから前記第2の動作モードに切り替える前に、前記トルク変動補償量の変動振幅を徐々に小さくする機能を有する
ことを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動装置。 - 前記動作モード指定部は、前記モータの減速中において、前記トルク変動補償量の変動振幅を徐々に大きくする機能を有する
ことを特徴とする請求項3に記載のモータ駆動装置。 - 前記第2の所定値は、前記第1の所定値よりも高い値である
ことを特徴とする請求項4に記載のモータ駆動装置。 - 前記変調率が前記第1の所定値または前記第2の所定値を超えないように前記交流電圧の位相を制御する補正位相演算部
をさらに有することを特徴とする請求項5に記載のモータ駆動装置。 - 周期的に変動する負荷トルクを発生させつつ冷媒を圧縮する圧縮機構と、
前記圧縮機構を駆動するモータと、
前記モータに対して、直流電圧を交流電圧に変換して印加する電力変換回路と、
前記負荷トルクの周期的な変動に対応して変動するトルク変動補償量を出力するトルク変動補償量出力部と、
前記トルク変動補償量に基づいて、前記モータが出力するモータ出力トルクを変動させることによって前記モータの回転速度変動を抑制する速度変動抑制部と、
第1の動作モードまたは第2の動作モードのうち何れかの動作モードを指定する機能と、前記動作モードを切り替える前に、前記トルク変動補償量の変動振幅を抑制する機能とを有する動作モード指定部と、
前記第1の動作モードにおいて、前記電力変換回路における変調率を第1の所定値以下に抑制する機能と、前記第2の動作モードにおいて、前記変調率を前記第1の所定値とは異なる第2の所定値以下に抑制する機能とを有する変調率設定部と、
を有することを特徴とする空気調和機。 - 周期的に変動する負荷トルクを発生させる負荷装置を駆動するモータに対して、直流電圧を交流電圧に変換して印加する電力変換回路と、
コンピュータと、
を有するモータ駆動装置に適用されるプログラムであって、
前記コンピュータを、前記負荷トルクの周期的な変動に対応して変動するトルク変動補償量を出力するトルク変動補償量出力手段、
前記トルク変動補償量に基づいて、前記モータが出力するモータ出力トルクを変動させることによって前記モータの回転速度変動を抑制する速度変動抑制手段、
第1の動作モードまたは第2の動作モードのうち何れかの動作モードを指定する機能と、前記動作モードを切り替える前に、前記トルク変動補償量の変動振幅を抑制する機能とを有する動作モード指定手段、
前記第1の動作モードにおいて、前記電力変換回路における変調率を第1の所定値以下に抑制する機能と、前記第2の動作モードにおいて、前記変調率を前記第1の所定値とは異なる第2の所定値以下に抑制する機能とを有する変調率設定手段、
として機能させるためのプログラム。
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