JP2017053642A - 自動分析装置及び自動分析方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動分析装置1は、制御部と、試薬分注部12、13とを備える。制御部は、緊急試薬容器保持部32に緊急試薬容器33が架設されると、測定部が試薬容器から分注された試薬を用いて検体を測定する測定サイクルに、緊急試薬容器から分注された試薬を用いて検体を測定する測定サイクルを割り込ませる。試薬分注部は、試薬容器から試薬を吸引する位置から反応容器26に試薬を分注する位置まで移動する軌道に沿って緊急試薬容器保持部に保持される緊急試薬容器から試薬を吸引し、反応容器に試薬を分注する。
【選択図】図2
Description
試薬を収容する試薬容器を保持する試薬容器保持部と、
試薬容器保持部に付設され、試薬を収容する緊急試薬容器を保持する緊急試薬容器保持部と、
検体及び試薬が攪拌される反応容器を保持する反応容器保持部と、
検体容器から検体を吸引し、反応容器に検体を分注する検体分注部と、
試薬容器又は緊急試薬容器から試薬を吸引し、反応容器に試薬を分注する試薬分注部と、
反応容器に分注された検体を測定する測定部と、
測定部が検体を測定する測定サイクルの制御、及び緊急試薬容器保持部が保持する緊急試薬容器に応じて試薬分注部が試薬容器又は緊急試薬容器から試薬を吸引するための制御を行う制御部と、を備える。
制御部は、緊急試薬容器保持部に緊急試薬容器が架設されると、測定部が試薬容器から分注された試薬を用いて検体を測定する測定サイクルに、緊急試薬容器から分注された試薬を用いて検体を測定する測定サイクルを割り込ませる。
試薬分注部は、試薬容器から試薬を吸引する位置から反応容器に試薬を分注する位置まで移動する軌道に沿って緊急試薬容器保持部に保持される緊急試薬容器から試薬を吸引し、反応容器に試薬を分注する。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態例の説明により明らかにされる。
<1−1.生化学分析装置の構成>
まず、本発明の第1の実施の形態例に係る生化学分析装置1について図1を参照して説明する。
図1は、第1の実施の形態例に係る生化学分析装置1を模式的に示す説明図である。
図1に示す生化学分析装置1は、本発明の自動分析装置の一例として適用され、血液や尿等の生体試料に含まれる特定の成分の量を自動的に測定し、生化学分析を行うことが可能である。
サンプリングピペット8がサンプルターンテーブル2における開口の上方の所定位置に移動した際、サンプリングピペット8は、サンプルターンテーブル2の軸方向に沿って下降し、その先端に設けたピペットを検体容器21内に挿入する。このとき、サンプリングピペット8は、不図示のサンプル用ポンプが作動して検体容器21内に収容された検体を所定量吸引する。次に、サンプリングピペット8は、サンプルターンテーブル2の軸方向に沿って上昇してピペットを検体容器21内から抜き出す。そして、サンプリングピペット8は、水平方向に沿って回動し、反応ターンテーブル6における開口の上方の所定位置に移動する。
図2は、生化学分析装置1の各ピペットの動作例を示す平面図である。
緊急試薬ポート31は、第1試薬ターンテーブル4に近接して配置されており、第1試薬ピペット12が第1試薬容器24から第1試薬を吸引する位置から反応容器26に第1試薬を分注する位置まで移動する軌道c1に沿って緊急試薬容器33を保持している。このため、第1試薬ピペット12は、軌道c1に沿って水平方向に移動し、緊急試薬ポート31に収容される緊急試薬容器33から吸引した第1試薬を、反応ターンテーブル6に収容される反応容器26に吐出することもできる。
緊急試薬ポート32は、第2試薬ターンテーブル5に近接して配置されており、第2試薬ピペット13が第2試薬容器25から第2試薬を吸引する位置から反応容器26に第2試薬を分注する位置まで移動する軌道c2に沿って緊急試薬容器34を保持している。このため、第2試薬ピペット13は、軌道c2に沿って水平方向に移動し、緊急試薬ポート32に収容される緊急試薬容器34から吸引した第2試薬を、反応ターンテーブル6に収容される反応容器26に吐出することもできる。
図3は、緊急試薬ポート31の構成例を示す平面図である。
緊急試薬ポート31は、架設部35と、バーコードリーダー36とを備える。
架設部35には、最大3個の緊急試薬容器33を収容可能である。
バーコードリーダー36は、架設部35に併設されており、架設部35に架設される緊急試薬容器33に付されたバーコード(試薬識別情報の一例)を読み取る。このバーコードには、緊急試薬容器33に収容される試薬の試薬情報が含まれる。そして、バーコードリーダー36は、緊急試薬容器33に収容される試薬の試薬情報を計算機40に送信する。
なお、緊急試薬ポート32は、緊急試薬ポート31と同様の構成としてあるため、緊急試薬ポート32の詳細な構成例の説明は省略する。
次に、計算機40の構成例を説明する。
図4は、計算機40の内部構成例を示すブロック図である。
計算機40は、バス43に接続された、制御部41と、記録部42と、表示部44と、入力部45と、インタフェース部46とを備える。
表示部44は、緊急試薬容器33、34に収容される試薬の試薬情報を表示する。この表示部44には、例えば、液晶ディスプレイ装置等が用いられる。
図5は、生化学分析装置1の動作例を示すフローチャートである。
<2−1.生化学分析装置の構成>
次に、本発明の第2の実施の形態例に係る生化学分析装置1Aの構成例について説明する。
第1の実施の形態例に係る生化学分析装置1は緊急試薬ポート31、32がバーコードリーダー36を備えていたが、第2の実施の形態例に係る生化学分析装置1Aは緊急試薬ポート31、32がバーコードリーダー36を備えていない。このため、ユーザーがハンディタイプのバーコードリーダー36Aを用いて緊急試薬容器33、34に付されたバーコードを読み取るための構成について説明する。
ここで、表示部44に表示される各種のガイダンス画面の表示例について、図6〜図10を参照して説明する。
図7は、選択画面D1の表示例を示す説明図である。
<3−1.生化学分析装置の構成>
次に、本発明の第3の実施の形態例に係る生化学分析装置1Bの構成について説明する。
図11は、第3の実施の形態例に係る生化学分析装置1Bを模式的に示す説明図である。
生化学分析装置1Bは、図1に示した生化学分析装置1が備える各機構に加えて、希釈機構として希釈ターンテーブル3と、サンプル希釈ピペット7と、希釈撹拌装置9と、希釈洗浄装置11とを備えている。
複数の希釈液容器22は、複数の検体容器21の列よりもサンプルターンテーブル2の半径方向の内側に配置されている。複数の希釈液容器22は、複数の検体容器21と同様に、サンプルターンテーブル2の周方向に所定の間隔を開けて並べて配置されている。そして、サンプルターンテーブル2の周方向に並べられた希釈液容器22の列は、サンプルターンテーブル2の半径方向に所定の間隔を開けて2列セットされている。
なお、複数の検体容器21及び複数の希釈液容器22の配列は、2列に限定されるものではなく、1列でもよく、あるいはサンプルターンテーブル2の半径方向に3列以上配置してもよい。
希釈ターンテーブル3は、希釈ターンテーブル3の周方向に並べて収容された複数の希釈容器23を保持している。希釈容器23には、サンプルターンテーブル2に配置された検体容器21から吸引され、希釈液により希釈された検体(以下、「希釈検体」という)が収容される。
サンプル希釈ピペット7がサンプルターンテーブル2における開口の上方の所定位置に移動した際、サンプル希釈ピペット7は、サンプルターンテーブル2の軸方向に沿って下降し、その先端に設けたピペットを検体容器21内に挿入する。このとき、サンプル希釈ピペット7は、不図示のサンプル用ポンプが作動して検体容器21内に収容された検体を所定量吸引する。次に、サンプル希釈ピペット7は、サンプルターンテーブル2の軸方向に沿って上昇してピペットを検体容器21内から抜き出す。そして、サンプル希釈ピペット7は、水平方向に沿って回動し、希釈ターンテーブル3における開口の上方の所定位置に移動する。
<4−1.第1の変形例>
図12は、第1の変形例に係る生化学分析装置1Cの構成図である。
図13は、第2の変形例に係る生化学分析装置1Dの構成図である。
なお、上述した各実施の形態例において、臨床検査用自動分析装置の一例として生化学分析装置1の構成及び動作例を説明したが、免疫分析装置、血液学検査装置に、本発明に係る自動分析装置を適用してもよい。
また、生化学分析装置1Dは、第1試薬ピペット12又は第2試薬ピペット13のいずれかだけを設け、緊急試薬ポート31又は緊急試薬ポート32のいずれかだけを設けてもよい。
例えば、上述した実施の形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置の構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態例の構成の一部を他の実施の形態例の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態例の構成に他の実施の形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
Claims (10)
- 測定対象の検体を収容する検体容器を保持する検体容器保持部と、
試薬を収容する試薬容器を保持する試薬容器保持部と、
前記試薬容器保持部に付設され、前記試薬を収容する緊急試薬容器を保持する緊急試薬容器保持部と、
前記検体及び前記試薬が攪拌される反応容器を保持する反応容器保持部と、
前記検体容器から前記検体を吸引し、前記反応容器に前記検体を分注する検体分注部と、
前記試薬容器又は前記緊急試薬容器から前記試薬を吸引し、前記反応容器に前記試薬を分注する試薬分注部と、
前記反応容器に分注された前記検体を所定の測定サイクルで測定する測定部と、
前記測定部が前記検体を測定する前記測定サイクルの制御、及び前記緊急試薬容器保持部が保持する前記緊急試薬容器に応じて前記試薬分注部が前記試薬容器又は前記緊急試薬容器から前記試薬を吸引するための制御を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、前記緊急試薬容器保持部に前記緊急試薬容器が架設されると、前記測定部が前記試薬容器から分注された前記試薬を用いて前記検体を測定する前記測定サイクルに、前記緊急試薬容器から分注された前記試薬を用いて前記検体を測定する前記測定サイクルを割り込ませ、
前記試薬分注部は、前記試薬容器から前記試薬を吸引する位置から前記反応容器に前記試薬を分注する位置まで移動する軌道に沿って前記緊急試薬容器保持部に保持される前記緊急試薬容器から前記試薬を吸引し、前記反応容器に前記試薬を分注する
自動分析装置。 - 前記制御部は、
前記緊急試薬容器保持部に前記緊急試薬容器を架設する作業が行われている間は、前記試薬分注部を前記緊急試薬容器保持部まで移動させない制御を行う分注動作制御部と、
前記緊急試薬容器保持部に架設された前記緊急試薬容器を使用可能な状態である場合に、前記測定サイクルを割り込ませる制御を行う測定サイクル制御部と、を備える
請求項1に記載の自動分析装置。 - さらに、前記緊急試薬容器に収容される前記試薬の試薬情報を入力する入力部と、
前記試薬情報を表示する表示部と、
前記緊急試薬容器に収容される前記試薬情報を含む試薬識別情報を読み取る読み取り部と、を備え、
前記制御部は、
前記緊急試薬容器保持部に前記緊急試薬容器が架設されたことを検出する架設検出部と、
前記緊急試薬容器に収容される前記試薬情報を取得する試薬情報取得部と、
前記試薬情報に基づいて、前記緊急試薬容器を前記緊急試薬容器保持部に架設するための情報を示す画面を前記表示部に表示する表示制御部とを有する
請求項2に記載の自動分析装置。 - 前記表示制御部は、前記緊急試薬容器に前記試薬識別情報が付されている場合には、前記読み取り部が前記試薬識別情報を読み取り、前記緊急試薬容器に前記試薬識別情報が付されていない場合には、前記入力部により前記試薬情報を入力することを選択するための画面を前記表示部に表示する制御を行い、
前記試薬情報取得部は、前記読み取り部が読み取った前記試薬識別情報に基づく前記試薬情報、又は前記入力部により入力された前記試薬情報を取得する
請求項3に記載の自動分析装置。 - 前記読み取り部は、前記緊急試薬容器保持部と一体に設けられ、又は移動可能に設けられる
請求項3又は4のいずれか1項に記載の自動分析装置。 - 前記表示制御部は、前記入力部によって前記試薬識別情報が入力され、又は前記読み取り部によって前記試薬識別情報が読み取られた前記緊急試薬容器を、前記緊急試薬容器保持部に架設する位置を示す画面を前記表示部に表示する制御を行う
請求項3〜5のいずれか1項に記載の自動分析装置。 - 前記緊急試薬容器保持部は、前記試薬容器保持部と別体又は同体とされる
請求項1〜6のいずれか1項に記載の自動分析装置。 - 前記試薬容器保持部は、
第1試薬を収容する第1試薬容器を保持する第1試薬容器保持部と、
第2試薬を収容する第2試薬容器を保持する第2試薬容器保持部であり、
前記緊急試薬容器保持部は、
前記第1試薬容器保持部に近接して配置され、前記第1試薬を収容する第1緊急試薬容器を保持する第1緊急試薬容器保持部と、
前記第2試薬容器保持部に近接して配置され、前記第2試薬を収容する第2緊急試薬容器を保持する第2緊急試薬容器保持部であり、
前記試薬分注部は、
前記第1試薬容器保持部が保持する前記第1試薬容器又は前記第1緊急試薬容器から吸引した前記第1試薬を前記反応容器に分注する第1試薬分注部と、
前記第2試薬容器保持部が保持する前記第2試薬容器又は前記第2緊急試薬容器から吸引した前記第2試薬を前記反応容器に分注する第2試薬分注部である
請求項1〜7のいずれか1項に記載の自動分析装置。 - さらに、前記検体を希釈液により希釈した希釈検体を収容する希釈容器を保持する希釈容器保持部と、
前記検体容器から前記検体を吸引し、前記希釈容器に前記検体を分注して前記希釈検体を作成する希釈分注部と、を備え、
前記検体分注部は、前記希釈容器から前記希釈検体を吸引し、前記反応容器に前記希釈検体を分注する
請求項8に記載の自動分析装置。 - 測定対象の検体を収容する検体容器を保持する検体容器保持部と、
試薬を収容する試薬容器を保持する試薬容器保持部と、
前記試薬容器保持部に付設され、前記試薬を収容する緊急試薬容器を保持する緊急試薬容器保持部と、
前記検体及び前記試薬が攪拌される反応容器を保持する反応容器保持部と、
前記検体容器から前記検体を吸引し、前記反応容器に前記検体を分注する検体分注部と、
前記試薬容器又は前記緊急試薬容器から前記試薬を吸引し、前記反応容器に前記試薬を分注する試薬分注部と、
前記反応容器に分注された前記検体を測定する測定部と、
前記測定部が前記検体を測定する測定サイクルの制御、及び前記緊急試薬容器保持部が保持する前記緊急試薬容器に応じて前記試薬分注部が前記試薬容器又は前記緊急試薬容器から前記試薬を吸引するための制御を行う制御部と、を備える自動分析装置の自動分析方法であって、
前記制御部が、前記緊急試薬容器保持部に前記緊急試薬容器が架設されると、前記測定部が前記試薬容器から分注された前記試薬を用いて前記検体を測定する測定サイクルに、前記緊急試薬容器から分注された前記試薬を用いて前記検体を測定する測定サイクルを割り込ませるステップと、
前記試薬分注部が、前記試薬容器から前記試薬を吸引する位置から前記反応容器に前記試薬を分注する位置まで移動する軌道に沿って前記緊急試薬容器保持部に保持される前記緊急試薬容器から前記試薬を吸引し、前記反応容器に前記試薬を分注するステップと、を含む
自動分析方法。
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