JP2017053560A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
Description
このような空気調和機における冷媒の防止手段として、特許文献1に記載の技術が開示されている。特許文献1には、「室内側冷媒センサ12が冷媒の漏洩を検知したときに、通常の冷暖房運転を停止するとともに、風向制御手段14で空気吹出し口を塞ぎ、また、室内ファン13を運転して、排出機構15より室内機内部の漏洩冷媒を室外に排出するよう構成したことにより、室内機から冷媒が漏洩したときに、確実に漏洩冷媒による室内の可燃領域の形成を防ぐことができる。」という空気調和機が開示されている(要約参照)。
また、特許文献1に記載の技術を始め、従来の技術では、室内機の状態を室外から確認する手段がないため、点検者が室内機の冷媒センサを点検する際には、点検者が室内に立ち入らなければならないという課題がある。
その他の解決手段については実施形態中に記載する。
(空気調和機Z)
図1は、本発明に係る空気調和機の構成を示す図である。
図1に示すように、空気調和機Zは、1台の室外機1と、少なくとも1台(図1の例では3台)の室内機2(2a〜2c)で構成されている。室外機1と、各室内機2とは通信線3と冷媒配管4で各々が接続されている。図1の例では室内機2は3台であるが、1台以上の室内機2を有する構成であればよい。冷媒は、冷媒配管4を介して、室外機1と、各室内機2とを循環している。なお、室外機1から流出した冷媒は、図示しない冷媒分配装置によって、室内機2a〜2cのそれぞれに分配される。
各室内機2a〜2cは室内機用制御装置21(21a〜21c)を有している。そして、室内機2のうち、室内機2a及び室内機2bは、検知部としての冷媒センサ22(22a,22b)を有しているが、室内機2cは冷媒センサ22を有していない。なお、冷媒センサ22は、室内機2における冷媒の漏洩を検知するセンサである。
図2は、本実施形態に係る室外機用制御装置の構成例を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、室外機用制御装置11は、ROM(Read Only Memory)等のメモリ110、CPU(Central Processing Unit)140、通信装置130、点検操作装置120、複数の制御回路150(150a〜150d)を有している。
ここで、制御回路150は、室外機1におけるファンを制御するための回路や、圧縮機のモータを制御するための回路といった室外機1を構成する各部を制御するための回路である。
通信装置130は、通信線3を介して室内機用制御装置21から冷媒センサ22の状態に関する情報(冷媒センサ情報)等を受信する。
制御部111は、制御回路150の制御や、室内機用制御装置21からの冷媒センサ情報の受信、自己診断処理部112及び点検処理部113の起動等を行う。
自己診断処理部112は、室外機用制御装置11の各制御回路150における故障の有無を診断し、診断結果を表示装置122に表示する。詳細は後記する。なお、当該自己診断処理部112を有する室外機用制御装置11は公知の技術である。
点検処理部113は、操作装置121の入力に従って、室内機2に設けられている冷媒センサ22の状態を表示装置122に表示するものであり、本実施形態の特徴部分である。自己診断処理部112を有する室外機用制御装置11に、点検処理部113を搭載することにより、これまで使用されてきた室外機用制御装置11を利用することができるので、コスト削減を行うことができる。
図3は、本実施形態に係る室外機用制御装置における点検操作装置の外観図である。
点検操作装置120は、操作装置121と表示装置122と電源ボタン220とが設けられている。
電源ボタン220が押下されることにより点検操作装置120の電源がオンとなる。
表示装置122は、4つの表示器(表示部)201(201a〜201d)で構成されている。表示器201としては7セグメントLED(Light Emitting Diode:以下、LEDと称する)を使用し、図3の例では、4つの表示器201a〜201dで構成されている。なお、表示器201として使用されるLEDは7セグメントLEDに限らないし、液晶等、情報を表示可能であれば、LEDに限らない。また、表示器201の数は4つに限らない。
また、点検操作装置120は、室外機1の内部、具体的には電気箱に備えられていることが望ましいが、室外機1の筺体等に設けられていてもよい。
図4は、本実施形態に係る冷媒センサの点検結果表示を示す図であり、(a)〜(c)は各室内機に搭載されている冷媒センサの状態を示している。適宜、図1、図3を参照する。なお、図4に示す表示例は、図5のステップS123における冷媒センサ点検処理で表示されるものである。
ユーザがある決められた手順で点検操作装置120の操作を行うことにより、点検処理部113が、室内機2a〜2cにおける冷媒センサ22の搭載有無と、冷媒センサ22が搭載されている場合には冷媒センサ22の故障有無についての点検結果を表示器201に表示する。
ここでは、図3のボタン211a及びボタン211bが同時に押下されることで、各冷媒センサ22の点検結果が表示器201a〜201dに表示される。すなわち、ボタン211a及びボタン211bが同時に押下されることで、点検処理部113が起動し、操作装置121及び表示装置122が冷媒センサ点検モードとなる。なお、冷媒センサ点検モードへの移行操作は、ボタン211a及びボタン211bが同時に押下されることに限らない。
つまり、図4(a)では、表示器201a〜201dに、室内機2aの冷媒センサ22aが正常に動作していることを示す「rSa○」が表示されている。そして、図4(b)では、表示器201a〜201dに、室内機2bの冷媒センサ22bが異常であることを示す「rSbE」が表示されている。また、図4(c)では、表示器201a〜201dに、室内機2cには冷媒センサ22が搭載されていないことを示す「rSc−」が表示されている。
このように、所定の手順(ここでは、ボタン211cを押下)で、表示器201における表示が各室内機2に関する情報に遷移することで、空気調和機Zに備えられているすべての室内機2に関する冷媒センサ22の点検結果を確認することができる。
これまでの自己診断処理を実行可能な室外機用制御装置11に、図2に示す点検処理部113を追加することで、前記したように既に用いられている室外機用制御装置11を利用することができ、コスト低減を図ることができる。
図5は、本実施形態に係る点検部の処理手順を示すフローチャートである。適宜、図1〜図3を参照する。
まず、空気調和機Zの電源がオンされると(S101)、制御部111は通信線3を介して、各室内機用制御装置21から冷媒センサ22に関する情報(冷媒センサ情報)を取得する(S102)。制御部111は、取得した冷媒センサ情報をメモリ110に一次保存する。具体的には、制御部111は、各室内機用制御装置21に冷媒センサ情報を送るよう通信線3を介して指示し、該指示を受けた各室内機用制御装置21は、冷媒センサ22の状態に関する情報を取得すると、該情報を冷媒センサ情報として室外機用制御装置11へ送る。なお、冷媒センサ情報には、冷媒センサ22が搭載されている室内機2の識別情報、冷媒センサ22の搭載有無に関する情報、冷媒センサ22の故障有無に関する情報等が格納されている。
ステップS111の結果、点検操作装置120の電源がオンされていない場合(S111→No)、制御部111はステップS111へ処理を進める。
ステップS111の結果、点検操作装置120の電源がオンされた場合(S111→Yes)、制御部111は自己診断処理部112を起動し、起動された自己診断処理部112が後記する室外機用制御装置11の自己診断処理を行い(S112)、制御部111はステップS121へ処理を進める。なお、自己診断処理部112は、自己診断処理の終了後、実行終了してもよいし、点検操作装置120の電源がオフされるまで実行され続けてもよい。
ステップS121の結果、点検モードが変更されていない場合(S121→No)、すなわち、点検モードが自己診断モードのままの場合、制御部111は、点検操作装置120の電源ボタン220が押下されたことにより、点検操作装置120の電源がオフとなったか否かを判定する(S122)。
ステップS122の結果、点検操作装置120の電源がオフになっていない場合(S122→No)、制御部111は、ステップS112へ処理を戻す。
ステップS122の結果、点検操作装置120の電源がオフになった場合(S122→Yes)、制御部111は点検処理を終了する。
ステップS131の結果、点検モードが変更された場合(S131→Yes)、すなわち、点検モードが自己診断処理を行う自己診断モードへ変更された場合、制御部111は、ステップS112へ処理を戻す。
ステップS132の結果、点検操作装置120の電源がオフになった場合(S132→Yes)、制御部111は点検処理を終了する。
図6は、室外機用制御装置の自己診断処理における表示装置の変化を示す図であり、(a)〜(d)は室外機用制御装置に搭載されている各制御回路の状態を示している。適宜、図2及び図3を参照する。なお、図6に示す表示例は、図5のステップS112における自己診断処理で表示されるものである。
室外機用制御装置11の自己診断処理は、ある決められた手順で点検操作装置120の操作を行うことにより特定の制御回路150の動作確認を行い、その動作確認の結果を表示装置122に表示する。なお、前記したように、この室外機用制御装置11の自己診断処理は公知の技術である。
ここで、自己診断処理では4つの制御回路150a〜150dの動作確認が行われるものとする。図3におけるボタン211a〜211dがそれぞれ制御回路150a〜150dと対応している。すなわち、ボタン211aが押下されると、室外機用制御装置11の自己診断処理部112が制御回路150aの動作確認を行う。同様に、ボタン211bが押下されると、自己診断処理部112が制御回路150bの動作確認を行う。そして、ボタン211cが押下されると、自己診断処理部112が制御回路150cの動作確認を行う。さらに、ボタン211dが押下されると、自己診断処理部112が制御回路150dの動作確認を行う。なお、表示の遷移操作は、ボタン211a〜211dのそれぞれが押下されることに限らない。また、図6に示す表示例は一例である。
同様に、図6(b)は、制御回路150bの判定結果である。すなわち、図6(b)は図3のボタン211bが押下された結果、表示されるものである。
また、図6(c)は、制御回路150cの判定結果である。すなわち、図6(c)は図3のボタン211cが押下された結果、表示されるものである。
そして、図6(d)は、制御回路150dの判定結果である。すなわち、図6(d)は図3のボタン211dが押下された結果、表示されるものである。
さらに、本実施形態に係る空気調和機Zは、室内機2に冷媒センサ22が備えられていない場合、その旨を表示装置121に表示する。このようにすることで、点検者は冷媒センサ22の点検を行う必要があるか否かを判断することが可能なり、点検の効率を向上させることができる。
そして、本実施形態に係る空気調和機Zは、少なくとも1台の室内機2を有し、各室内機2に冷媒センサ22が備えられている。このようにすることで、点検者は、室内に立ち入ることなく、室外から室内機2における冷媒センサ22の状態を確認することができる。
さらに、空気調和機Zの電源がオンになったときに、制御部111が冷媒センサ情報を取得することで、効率的に冷媒センサ情報を取得することができる。
次に、図7及び図8を参照して、本実施形態に係る変形例の一例を示す。
図7は、本実施形態の変形例に係る空気調和機の構成例を示す図である。
図7に示す空気調和機Zaでは、室外機1aが冷媒センサ22d(22)を備えている点で、図1に示す空気調和機Zとは異なっている。それ以外は、図1に示す空気調和機Zと同様の構成であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、本変形例では、ボタン211cが押下される毎に、図8(a)→図8(b)→図8(c)→図8(d)→図8(a)→・・・と表示器201a〜201dの表示が遷移する。なお、表示の遷移操作は、ボタン211cが押下されることに限らない。
ここで、図8(a)〜図8(c)に示す表示は、室内機2a〜2cにおける冷媒センサ22a〜22cの状態を示す表示であり、図4(a)〜図4(c)と同様であるので、ここでの説明を省略する。
表示器201a及び表示器201bには、図4と同様、冷媒センサ22dを示す固有文字「rS」が表示されている。そして、表示器201cには、室外機1aを示す「o」が表示されており、表示器201dには、冷媒センサ22dの状態を示す情報が表示されている。図8(d)に示す例では、表示器201dには「○」が表示されており、室外機1aに搭載されている冷媒センサ22dが正常に動作していることを示している。なお、室外機1aに搭載されている冷媒センサ22dが故障している場合、図4と同様、表示器201dに「E」が表示される。また、室外機1aに冷媒センサ22が搭載されていない場合、表示器201dに「−」が表示されてもよい。
次に、図9及び図10を参照して、本実施形態に係る別の変形例を示す。
図9は、本実施形態における別の変形例に係る空気調和機の構成例を示す図である。
図9に示す空気調和機Zbでは、冷媒配管4に冷媒センサ22が取り付けられている点が図7に示す空気調和機Zaと異なっている。それ以外は、図7に示す空気調和機Zaと同様の構成であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
また、冷媒配管4を、図9に示すように冷媒配管4a〜4cと区別することとする。すなわち、室外機1aと室内機2a〜2cとの間を流れる冷媒が流通する冷媒配管4を冷媒配管4aとする。また、室外機1aと室内機2b,2cとの間を流れる冷媒が流通する冷媒配管4を冷媒配管4bとする。そして、室外機1aと室内機2cとの間を流れる冷媒が流通する冷媒配管4を冷媒配管4cとする。なお、室外機1aと室内機2aとの間を流れる冷媒が流通する冷媒配管4を冷媒配管4aとし、室外機1aと室内機2bとの間を流れる冷媒が流通する冷媒配管4を冷媒配管4bとし、室外機1aと室内機2cとの間を流れる冷媒が流通する冷媒配管4を冷媒配管4cとしてもよい。
図10に示すように、本変形例では、例えば、ボタン211cが押下される毎に、図10(a)→図10(b)→図10(c)→図10(d)→図10(e)→図10(f)→図10(g)→図10(a)→・・・と表示器201a〜201dの表示が遷移する。なお、表示の遷移操作は、ボタン211cが押下されることに限らない。
図10において、図10(a)〜図10(c)は室内機2に搭載されている冷媒センサ22の状態を示している。また、図10(d)は室外機1aに搭載されている冷媒センサ22の状態を示している。そして、図10(e)〜図10(g)は冷媒配管4に取り付けられている冷媒センサ22の状態を示している。
同様に、図10(e)では、冷媒配管4aを示す「a」が表示器201bに表示されており、図10(f)では、冷媒配管4bを示す「b」が表示器201bに表示されており、図10(g)では、冷媒配管4cを示す「c」が表示器201bに表示されている。
なお、室外機1aは、1台しか設置されておらず、区別不要であるので、図10(d)に示すように、表示器201bは非表示とする。
表示器201dには、冷媒センサ22の状態が示され、正常「○」(図10(a)、(d)〜(f)参照)、故障「E」(図10(b)、(g)参照)、非搭載(図10(c)参照)が表示される。
また、冷媒センサ22は、室内機2、室外機1、冷媒配管4に限らず、室内の壁や、室内に設置されているリモコンに備えられていてもよい。
さらに、図4、図8及び図10に示す表示例は一例であり、冷媒センサ22の設置箇所や、冷媒センサ22の故障の有無、冷媒センサ22の搭載(設置)の有無が区別できれば、どのような表示でもよい。
また、各実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんどすべての構成が相互に接続されていると考えてよい。
2,2a〜2c 室内機
3 通信線
4,4a〜4c 冷媒配管
11 室外機用制御装置
21,21a〜21c 室内機用制御装置
22,22a〜22g 冷媒センサ(検知部)
31,31a〜31c 配管監視装置
110 メモリ
111 制御部
112 自己診断処理部
113 点検処理部
120 点検操作装置
121 操作装置(操作部)
122 表示装置(表示部)
130 通信装置
140 CPU
150,150a〜150d 制御回路
201,201a〜201d 表示器(表示部)
211,211a〜211d ボタン(操作部)
220 電源ボタン
Z,Za,Zb 空気調和機
Claims (7)
- 室外機と、
室内機と、
冷媒の漏洩を検知する検知部と、
前記室外機に備えられるとともに、前記検知部の状態に関する情報である検知部状態情報を取得し、前記取得した検知部状態情報を表示部に表示させる点検処理部と、
を有することを特徴とする空気調和機。 - 請求項1に記載の空気調和機であって、
前記検知部状態情報は、前記検知部における故障の有無に関する情報である
ことを特徴とする空気調和機。 - 請求項1又は請求項2に記載の空気調和機であって、
前記検知部状態情報は、前記検知部の有無に関する情報である
ことを特徴とする空気調和機。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の空気調和機であって、
前記検知部は、複数備えられており、
個々の検知部から、前記検知部状態情報を取得する制御部と
操作部と、
を有し、
前記操作部が操作される毎に、前記表示部の表示が、現在表示されている検知部状態情報から、他の検知部状態情報に遷移する
ことを特徴とする空気調和機。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の空気調和機であって、
前記室内機は、少なくとも1台備えられており、
前記検知部は、各室内機に備えられている
ことを特徴とする空気調和機。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の空気調和機であって、
前記点検処理部は、
前記点検処理部自身が備えられている前記室外機の点検結果を表示する
ことを特徴とする空気調和機。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の空気調和機であって、
前記空気調和機の電源がオンになると、前記検知部状態情報を取得する制御部
を有することを特徴とする空気調和機。
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