JP2017052551A - ジッパー付き袋体 - Google Patents

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Abstract

【課題】PET樹脂で形成されたジッパー部材の開閉を容易に出来るジッパー付き袋体を提供する。
【解決手段】最内層にヒートシール性PET樹脂層が設けられるとともに、ジッパー部材20が設けられた袋体であって、ジッパー部材は、袋体の一方の内面に溶着された雌型ジッパーテープと他方の内面に溶着された雄型ジッパーテープとからなり、雌型ジッパーテープの内部に咬合溝を有すると共に先端に行くに従って窄まった一対の雌爪部が形成され、雄型ジッパーテープに雌型ジッパーテープの咬合溝に咬合する咬合突起と咬合突起に形成された雄爪部が形成されたジッパー付き袋体1において、ジッパー部材が、PET樹脂30〜80重量%とポリエステル系熱可塑性エラストマー20〜70重量%の混合樹脂により形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、開口部近傍に開閉自在なジッパー部材を設けた袋体に関し、更に詳しくは最内層にヒートシール性PET樹脂層を用いた袋体におけるジッパー部材に関するものである。
現在、各種フィルムの積層体からなる袋体は、液体、紛体、固体等の各種物品を収容し、ディスプレイ、デリバリー、数量管理等のため小袋から大袋まで幅広く使われている。これらの袋体には、収容した物品の一部を取り出した後、残りを再度密封保存するために、開口部近傍に開閉自在なジッパー部材を設けたジッパー付き袋体がある。
このようなジッパー付き袋体のジッパー部材は、いわゆる線ファスナーと言われているもので、袋体の一方の内面に雌型ジッパーテープを溶着するとともに他方の内面に雄型ジッパーテープを溶着したもので、雄型ジッパーテープに形成された咬合突起を雌型ジッパーテープに形成された咬合溝に咬合させるとともに、咬合突起に形成された雄爪部を、咬合溝を形成する雌爪部に係合させることにより係合固定するものである。また、咬合を解除する際(ジッパー付き袋体を開ける際)は、袋体の開口端近傍を両側に広げることにより、咬合突起を咬合溝から外すものである。
以上のようなジッパー付き袋体について、図1〜4を参照して説明する。
図1は未使用状態のジッパー付き袋体の正面図、図2はジッパー部材の拡大断面図、図3はジッパー部材の咬合状態を示す拡大断面図、図4はジッパー部材の解除過程を示す拡大断面図である。
図1において、ジッパー付き袋体1は、天部、両側端部及び底部がヒートシールされたヒートシール部11となっており、その内部には収容品(図示せず)を収容した収容空間部12となっている。また、開口側(図中上側)近傍にはノッチ13が形成されており、ノッチ13を端緒として破線14で示す個所を引き裂けるようになっている。すなわち未使用のジッパー付き袋体(所定の収容品が収容されている。)を開封する際、ノッチ13から破線14方向へ引き裂くことにより、破線14から開口側の袋体を除去するものである。
ノッチ13の底部側(図中下側)近傍の内面には、ジッパー部材20が溶着により形成されており、このジッパー部材20の咬合及び咬合の解除により、ジッパー付き袋体1を密封及び開封できるものである。
ジッパー部材20は、図2に示すように、ジッパー付き袋体1の一方の内面15に溶着された雌型ジッパーテープ30と、他方の内面16に溶着された雄側ジッパーテープ40とからなっている。雌側ジッパーテープ30は、内面15に溶着される帯部31と、帯部31の中央に一体に形成された一対の略円弧状をした雌爪部32とからなり、雌爪部32で囲まれた空間が断面略円形の咬合溝33となっている。雄型ジッパーテープ40は、内面16に溶着される帯部41と、帯部41の中央に一体に形成された咬合突起42と、咬合突起42の両端部に形成された雄爪部43とからなっている。
以上のようなジッパー部材20において、ジッパー部材20を咬合させるには、咬合溝33と咬合突起42とを合わせて指で押し付ける。すると、雌爪部32が撓んで拡開されるとともに、雄爪部43も撓んで窄まるので、咬合突起42が嵌合溝33に咬合し、その後、雌爪部32及び雄爪部43の撓みが解除されるので、これらが係合するとともに雌爪部32が咬合突起42を抱え込んで固定され、図3に示す状態となる。
次に、以上のような咬合状態を解除するには、図4に示すように、ジッパー付き袋体1の開口部を手で引き広げることにより、雌型ジッパーテープ30及び雄型ジッパーテープ40が反対方向に引っ張られ、雌爪部32が撓んで拡開されるとともに、雄爪部43も撓んで窄まり、無理抜きにより咬合を解除するものである。
このようなジッパー付き袋体としては、密封性を保ちつつ破損を防止するために、ジッパーテープを2段並列に配した複合ジッパー付き袋体(特許文献1参照)や、閉じた感覚を指で察知することが出来つつ閉めやすいようにしたジッパー付き袋体(特許文献2参照)が提案されている。
ところで、従来、ジッパー付き袋体としては、PE樹脂、PP樹脂、PA樹脂等が用いられており、ジッパーテープを溶着するには、ジッパーテープも袋体の最内層の樹脂と同種の樹脂でなければならないので、ジッパーテープとしては、PE樹脂、PP樹脂、PA樹脂等が用いられていた。
しかしながら、PE樹脂、PP樹脂等のオレフィン樹脂は、d−リモネンに代表されるフレーバー成分を吸着し、保香性が小さいという問題点があり、ジュース等の香り成分を保持する必要がある飲料には用いることが出来なかった。そこで本出願人は、保香性を確保できるように、最内層にヒートシール性PET樹脂層を配した紙容器用積層材提案した(特許文献3参照)。
この紙容器用積層材は、固有粘度が0.55〜0.7dl/gであるPET樹脂にスチレン−(メタ)アクリル酸メチル−メタクリル酸グリシジルからなる鎖延長剤を添加して、ベント孔が2以上ある押出機に投入し、PET樹脂が加熱・溶融した状態でベント孔から−99.99kPa以上の高真空下で吸引・脱気して押出適性を改良した後、紙層上に押出しPET樹脂層を積層し、積層直後PET樹脂層面を冷却ロールで急冷してPET樹脂層の下記の式で示される結晶部分が15%未満、非結晶部分が85%以上としたものである。
Figure 2017052551
特開2013−56678号公報 特開2013−14354号公報 特許第5180272号公報
ところで、上述したヒートシール性PET樹脂層を最内層とする袋体においてジッパー部材を溶着させようとすると、ジッパーテープを最内層と同一のPET樹脂で形成しなければならない。
しかしながら、PET樹脂は、曲げ弾性率が2,000〜2,500MPaであり、PE樹脂の200MPa内外、PP樹脂の700MPa内外に比べて極めて高く、剛性が高く撓みが小さい樹脂である。したがって、ジッパー部材の咬合(咬合突起の咬合溝への咬合)及び咬合の解除(咬合突起を咬合溝から外す)が困難であった。すなわち、上述したように、ジッパー部材を咬合及び咬合を解除する際、雌爪部を拡開方向へ撓ませるとともに、雄爪部も窄ます方向へ撓ます必要がある。しかしながら、PET樹脂で形成された爪部は極めて剛性が大きいので、容易に撓まないものであった。
その結果、PET樹脂でジッパー部材を形成した場合、咬合及び咬合の解除が出来なかったり(咬合を解除する際は、咬合させる際より爪部の変形を大きくする必要があるので、咬合の解除が極めて困難であった。)、出来たとしても爪部の肉厚を薄くしなければならず耐久性に問題があるものであった。
本発明は以上の問題点を解決し、PET樹脂で形成したジッパー部材であっても、容易に咬合及び咬合の解除作業が出来る、すなわちジッパー付き袋体の開閉を容易に出来るとともに、十分な耐久性を得ることが出来るジッパー付き袋体を提供することを目的とする。
すなわち、PET樹脂に所定の柔軟性を付与するための樹脂を混合することにより曲げ弾性率の小さい混合樹脂とし、この混合樹脂を用いることにより、最内層に積層されたPET樹脂層に溶着させることが出来るとともに、爪部が十分撓んで咬合及び咬合の解除を容易に出来るようにしたものである。
また、咬合突起の形状を特殊な形状とすることにより、咬合及び咬合の解除を容易に出来るようにしたものである。
本発明の請求項1に係るジッパー付き袋体は、最内層にヒートシール性PET樹脂層が設けられるとともに、開口部近傍に開閉自在なジッパー部材が設けられた袋体であって、該ジッパー部材は、袋体の一方の内面に溶着された雌型ジッパーテープと他方の内面に溶着された雄型ジッパーテープとからなり、該雌型ジッパーテープに内部に咬合溝を有すると共に先端に行くに従って窄まった一対の雌爪部が形成され、該雄型ジッパーテープに前記雌型ジッパーテープの咬合溝に咬合する咬合突起と該咬合突起に形成された雄爪部が形成されたジッパー付き袋体において、前記ジッパー部材が、PET樹脂30〜80重量%とポリエステル系熱可塑性エラストマー20〜70重量%の混合樹脂、又はPET樹脂40〜80重量%とLDPE若しくはLLDPE樹脂20〜60%重量に相溶化剤を添加した混合樹脂を用い異形押出しにより形成されたものであることを特徴として構成されている。
本発明の請求項2に係るジッパー付き袋体は、最内層にヒートシール性PET樹脂層が設けられるとともに、開口部近傍に開閉自在なジッパー部材が設けられた袋体であって、該ジッパー部材は、袋体の一方の内面に溶着された雌型ジッパーテープと他方の内面に溶着された雄型ジッパーテープとからなり、該雌型ジッパーテープに内部に咬合溝を有すると共に先端に行くに従って窄まった一対の雌爪部が形成され、該雄型ジッパーテープに前記雌型ジッパーテープの咬合溝に咬合する咬合突起と該咬合突起に形成された雌爪部に係合する一対の雄爪部が形成されたジッパー付き袋体において、前記袋体の開口側に位置する雄爪部が、形成されていないか又は反開口側に位置する雄爪部より小さく形成されていることを特徴として構成されている。
本発明の請求項3に係るジッパー付き袋体は、請求項1に係るジッパー付き袋体において、袋体の開口側に位置する雄爪部が、形成されていないか又は反開口側に位置する雄爪部より小さく形成されていることを特徴として構成されている。
本発明の請求項4に係るジッパー付き袋体は、請求項1、2又3に係るジッパー付き袋体において、袋体の層構成が、外側からニ軸延伸PETフイルム層/インキ層/ヒートシール性PET樹脂層、又はニ軸延伸PETフイルム層/インキ層/ドライラミネート接着剤層/バリヤー層/無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂接着剤層/ヒートシール性PET樹脂層であることを特徴として構成されている。
本発明の請求項5に係るジッパー付き袋体は、請求項4に係るジッパー付き袋体において、バリヤー層が、EVOH樹脂層、MXD−6NY樹脂層、PVDC樹脂層、無機(Al、Siox、Al)蒸着されたPETフイルム層、O−NYフイルム層又はAl箔層であることを特徴として構成されている。
本発明の請求項6に係るジッパー付き袋体は、請求項4に係るジッパー付き袋体において、ニ軸延伸PETフイルム層/インキ層/ヒートシール性PET樹脂層が、印刷されたニ軸延伸PETフイルムのインキ層面に、押出機に4個以上のエポキシ基を有する多官能の鎖延長剤を0.2〜2.0%添加したPET樹脂を投入し、PET樹脂が、加熱・溶融した状態でベント孔から−99.99kPa以上の高真空下で吸引・脱気した後押出積層して急冷し、押出積層されたヒートシール性PET樹脂層の下記の式で示される結晶部分が15%未満、非結晶部分が85%以上であることを特徴として構成されている。
Figure 2017052551
本発明の請求項7に係るジッパー付き袋体は、請求項4に係るジッパー付き袋体において、ニ軸延伸PETフイルム層/インキ層/ドライラミネート接着剤層/バリヤー層/無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂接着剤層/ヒートシール性PET樹脂層が、印刷されたニ軸延伸PETフイルム層とバリヤー層とをドライラミネートで積層した後、そのバリヤー層面に、主押出機に4個以上のエポキシ基を有する多官能の鎖延長剤を0.2〜2.0%添加したPET樹脂を投入し、PET樹脂が、加熱・溶融した状態でベント孔から−99.99kPa以上の高真空下で吸引・脱気した後共押出しTダイに導くとともに、副押出機に無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂を投入し、加熱・溶融後共押出しTダイに導き、ヒートシール性PET樹脂層と無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂接着剤層とを、無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂接着剤層面を前記バリヤー層面に合わせて共押出し積層して急冷し、ヒートシール性PET樹脂層の下記の式で示される結晶部分が15%未満、非結晶部分が85%以上であることを特徴として構成されている。
Figure 2017052551
請求項1に係るジッパー付き袋体においては、ジッパー部材が、PET樹脂30〜80重量%とポリエステル系熱可塑性エラストマー20〜70重量%との混合樹脂で形成されているので、曲げ弾性率を小さくすることが出来る。すなわち、ポリエステル系熱可塑性エラストマーは曲げ弾性率が小さいので、PET樹脂とポリエステル系熱可塑性エラストマーとを混合した混合樹脂は、PET樹脂より曲げ弾性率を小さくすることが出来る。その結果、ジッパー部材の開閉(咬合突起の咬合溝への咬合及び咬合の解除)を容易に出来るものである。すなわち、雌爪部及び雄爪部が力を付与することにより容易に撓み変形するので、係合した雌爪部と雄爪部との抵抗が小さくなるものである。
また、他の手段として、ジッパー部材が、PET樹脂40〜80重量%と、LDPE又はLLDPE樹脂20〜60%重量とに相溶化剤を添加した混合樹脂で形成されている。このLDPE又はLLDPE樹脂も、曲げ弾性率が小さいので、その混合樹脂の曲げ弾性率を小さくすることが出来き、ジッパー部材の開閉(咬合突起の咬合溝への咬合及び咬合の解除)を容易に出来るものである。
以上のように、PET樹脂に曲げ弾性率の小さい樹脂を混合することにより、
曲げ弾性率を小さくし、ジッパー部材の開閉を容易に行なえるようにしたものである。
曲げ弾性率の異なる2種類の樹脂を混合した混合樹脂の曲げ弾性率は、以下の式で求めることができる。
Figure 2017052551
したがって、上記式より、所望の曲げ弾性率を得るように、混合する樹脂の種類、量等を決定することが出来る。前記PET樹脂とポリエステル系熱可塑性エラストマーとの混合樹脂の場合は、PET樹脂は30〜80重量%の範囲であり、30重量%未満であると、柔軟性は大きくなるが、ヒートシール性PET樹脂層とのヒートシール性が悪くなるものであり、80重量%を超えると、柔軟性が小さくジッパー部材の開封性が悪くなるものである。同様に、PET樹脂とLDPE又はLLDPE樹脂との混合樹脂の場合は、40重量%未満であると、柔軟性は大きくなるが、ヒートシール性PET樹脂層とのヒートシール性が悪くなるものであり、80重量%を超えると、柔軟性が小さくジッパー部材の開封性が悪くなるものである。
また、本発明のジッパー付き袋体においては、ジッパー付き袋体の最内層がヒートシール性PET樹脂層であるので、中身食品等に接触する面が全てPET樹脂製となるので、フレーバーを吸着することが無く食品等の本来の保香を保つことが出来る。またジッパー部材によって簡単に袋の開閉が出来るので、中身の出し入れも簡単に出来る。
請求項2に係るジッパー付き袋体においては、袋体の開口側に位置する雄爪部が、形成されていないか又は反開口側に位置する雄爪部より小さく形成されている。すなわち、ジッパー部材の咬合状態においては、咬合突起及び雄爪部が咬合溝に入り込んだ状態であり、雄爪部が雌爪部に係合することにより、咬合突起が咬合溝から外れるのを防止しているものである。そして、咬合を解除する際は、袋体の開口部近傍の両側部を持ち、開口部が拡開するように両側に引っ張るものである。この両側部の拡開により、開口側に位置する雌爪部が斜め上方に変形し、その結果、咬合溝が拡開されることとなる。したがって、開口側に位置する雄爪部は雌爪部との係合が解かれて咬合溝から外れることとなるので、自動的に咬合突起も咬合溝から外れることとなる。
以上のように、咬合を解除するには、開口側に位置する雄爪部と雌爪部との係合を円滑に解除することが必要であり、本願発明においては、開口側に位置する雄爪部を、反開口側に位置する雄爪部より小さく形成しているので、雌爪部との係合を容易に解除することが出来る。また、開口側に位置する雄爪部を形成していない場合は、開口側の雌爪部との係合自体が発生していないので、より容易に咬合突起を咬合溝から外すことが出来る。
請求項3に係るジッパー付き袋体においては、前述したように、曲げ弾性率の小さい混合樹脂でジッパー部材を形成するとともに、開口側に位置する雄爪部の形状を小さく又は無くしたので、これら材質的効果及び形状的効果により、より容易にジッパー部材の咬合及び咬合の解除を行なうことができる。
請求項4に係るジッパー付き袋体においては、袋体の層構成が、外側からニ軸延伸PETフイルム層/インキ層/ヒートシール性PET樹脂層、又はニ軸延伸PETフイルム層/インキ層/ドライラミネート接着剤層/バリヤー層/無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂接着剤層/ヒートシール性PET樹脂層で構成されているので、各種飲食品等にジッパー付き袋体として適用することが出来、バリヤー層を設けた場合は、より長期間保存することが出来る。
請求項5に係るジッパー付き袋体においては、バリヤー層が、EVOH樹脂層、MXD−6NY樹脂層、PVDC樹脂層、無機(Al、SioxやAl)蒸着されたPETフイルム層やO−NYフイルム層又はAl箔層であるので、積層体に酸素バリヤー性を付与することが出来る。
請求項6に係るジッパー付き袋体においては、最内層となるヒートシール性PET樹脂層がPET樹脂に4個以上のエポキシ基を有する多官能の鎖延長剤を添加して押出機に投入し、PET樹脂が加熱・溶融した状態でベント孔から吸引・脱気後、押出積層されるので、PET樹脂中の含有水分も吸引・脱気され、PET樹脂の押出時に必要である含有水分を除去するために事前に乾燥する必要がない。また、鎖延長剤によって低分子量のPET分子鎖を結びつけ高分子量のPET樹脂に改質され押出適性が改良されているので、価格の安い繊維用等のPET樹脂を用いることが出来る。さらに、押出し積層後、急冷されているので、ヒートシール性PET樹脂層の下記の式で示される結晶部分が15%未満、非晶部分が85%以上となり、ヒートシール性を付与することが出来る。
Figure 2017052551
請求項7に係るジッパー付き袋体においては、印刷されたニ軸延伸PETフイルムのインキ面とバリヤー層を通常のドライラミネートで簡単に積層することが出来、そのバリヤー層面に無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂接着剤層とPET樹脂層とを共押出法で積層するので、無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂接着剤の接着性で強固に積層され、ニ軸延伸PETフイルム層/インキ層/ドライラミネート接着剤層/バリヤー層/無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂接着剤層/ヒートシール性PET樹脂層が強固に一体積層される。また、積層直後に急冷されるので、ヒートシール性PET樹脂層の下記の式で示される結晶部が15%未満、非晶部分が85%以上となり、ヒートシール性を付与することが出来る。
Figure 2017052551
ジッパー付き袋体の全体を示した図 ジッパー付き袋体に用いるジッパー部材の咬合の解除状態を示す拡大断面図 ジッパー付き袋体に用いるジッパー部材の咬合状態を示す拡大断面図 ジッパー付き袋体に用いるジッパー部材の咬合の解除課程を示す拡大断面図 ジッパー付き袋体に用いるジッパー部材の一実施例の拡大断面図 ジッパー付き袋体に用いるジッパー部材の他の実施例の拡大断面図 ジッパー付き袋体に用いるジッパー部材の他の実施例の拡大断面 PETGの結晶化速度を示す図 ベント孔が2以上ある押出機のシリンダー部の模式図 PETの結晶化速度を示す図
本発明によるジッパー付き袋体は、最内層にヒートシール性PET樹脂層が設けられているもので、このヒートシール性PET樹脂層にジッパー部材が溶着により形成されている。ジッパー部材は、ヒートシール性PET樹脂層と溶着できるようにPET樹脂で形成されており、柔軟性を持たせて咬合の解除を容易にするために、他の樹脂を混合した混合樹脂としている。
第1の混合樹脂としては、ポリエステル系熱可塑性エラストマーを混合するもので、PET樹脂30〜80重量%とポリエステル系熱可塑性エラストマー20〜70重量%との混合樹脂である。このようなポリエステル系熱可塑性エラストマーとしては、三菱化学(株)製「プリマロイ」等があり、PET樹脂と同じポリエステル系であるのでPET樹脂とはどのような比率でも均一に混合させることが出来、また、曲げ弾性率は100MPa内外である。
第2の混合樹脂としては、曲げ弾性率が100〜200MPaのLDPE樹脂又はLLDPE樹脂を混合するもので、PET樹脂40〜80重量%とLDPE樹脂又はLLDPE樹脂20〜60重量%とに相溶化剤を添加した混合樹脂である。PET樹脂とPE樹脂は異種の樹脂であり、そのまま混合しても均一に混合出来ないので相溶化剤を添加する必要があり、このような相溶化剤としてはARKEMA社から販売されている「LOTADER(登録商標)」等がある。添加量は指定の添加量に従えば良いが通常2〜6%である。
本発明によるジッパー付き袋体は、袋体の最内層にヒートシール性PET樹脂層を用いている。PET樹脂はその分子構造に極性基(−COO−)を有しているため、リモネンに代表されるフレーバー(特に脂溶性)の吸着がなく、食品等のフレーバーの保香や薬等の薬効保持には非常に有用であるがヒートシール性がないため袋体の最内層としては使われてこなかった。PET樹脂層にヒートシール性を付与するためには、結晶部分が15%未満、非結晶部分が85%以上であり、このような構成とすることにより、ポリエチレン並みの低温でヒートシールすることが出来る。
すなわち、ヒートシールは一般的なPE樹脂やPP樹脂の場合はその結晶が溶ける温度(PE=約110℃、PP=約160℃)以上にヒートシール温度を上げて結晶を完全に溶かして溶融混合させ、同じ樹脂同志であれば完全に一体化して剥れなくなる。しかし、PET樹脂の場合は、その結晶を溶かす融点は約260℃であり、その温度まで上げてヒートシールすることは、高温すぎてあまり現実的でない。
一方、一般的なPET樹脂はテレフタル酸とエチレングリコールの重合反応であるが、このグリコール成分をエチレングリコール65モル%、1.4シクロヘキサンジメタノール35モル%でテレフタル酸と重合したのは完全に非晶質となり(図8参照)、130℃でヒートシール出来るPET系樹脂として販売されている(「Eastar PETG6763」長瀬産業株式会社)。
したがって、一般的なPET樹脂でも非晶部分が多ければ結晶部分を溶かさなくとも非晶部分の軟化混合で一体化して剥れなくなるが、結晶が異物としてヒートシールの阻害要因として働き、良好にヒートシール出来ない場合があった。そこで、本発明者らは、ヒートシールにおける非晶部分と結晶部分との関係に関し鋭意検討し、非晶部分が85%以上、結晶部分が15%未満である場合、極めて良好にヒートシールを行うことが出来ることを見出したものである。
また、固有粘度が0.55〜0.7dl/gの比較的低分子量のPET樹脂に鎖延長剤を添加し、加熱・溶融状態にすると、低分子量のPET分子鎖が結びついて三次元構造の高分子量のPET樹脂となる。したがって、溶融PET樹脂の粘度や張力が高くなり、押出し積層する際の押出特性が向上する。
さらに、ベント孔が2以上ある押出機を用い、PET樹脂を加熱・溶融した状態でベント孔から−99.99kPa以上の高真空下で吸引・脱気すると、含有水分等も吸引除去することが出来る。したがって、PET樹脂を事前に乾燥する必要がない。
このような低分子量のPET樹脂に添加する鎖延長剤としては、アクリル酸グリシジル、メタアクリル酸グリシジル、スチレン−(メタ)アクリル酸メチル−メタクリル酸グリシジル、エポキシ化大豆油等があるが、少なくとも2個以上の多官能のエポキシ基を有することが好ましい。2個以上の多官能のエポキシ基を有する鎖延長剤としては、BASFジャパン(株)、東亜合成(株)等から販売されており、例えば、BASFジャパン(株)「JONCRYL」、東亜合成(株)「ARUFON」がある。
鎖延長剤の添加量は、通常PET樹脂100重量部に対して0.2〜2.0重量部が好ましく、添加量は鎖延長剤の性能に従って適宜増減して添加する。
鎖延長剤の添加方法は、マスターバッチを作製して添加することが好ましい。マスターバッチは、PET樹脂100重量部に鎖延長剤を10〜50重量部加え、押出機で混練しペレット化して作製する。このマスターバッチペレットを所定量のPET樹脂ペレットに加え、ブレンダー等で混合攪拌すれば均一に添加することが出来る。
以上のような鎖延長剤が添加されたPET樹脂を、ベント孔が2以上ある押出機に投入し、加熱・溶融した状態でベント孔から−99.99kPa以上の高真空化で吸引・脱気した後、押出して所定のフィルムに直接積層する。
図9に、ベント孔が2以上ある押出機のシリンダー部の模式図を示す。図9において、100はシリンダーで、このシリンダー100の内部にはスクリュー200が設けられ、基端側(PET樹脂投入側)から、第1ベント孔3及び第2ベント孔400が形成されている。スクリュー200には、加圧圧縮部210とシール部220とが交互に配置されており、シール部220においては、スクリューの溝巾を狭くし、その間を溶融PET樹脂が満たして、加圧圧縮部210における背圧10〜20MPaの高圧と、ベント孔300、400部の−99.99kPaの高真空との圧力差をシールするもので、樹脂はスクリュー200の回転のみで押し進むようにしてベント孔300、400からの溶融樹脂の吹き上がりを防止している。
ベント孔300、400は、コンデンサー(凝縮機)(図示せず)を介して油回転式真空ポンプ(図示せず)に連結されており、コンデンサーは真空度を維持することと、油回転式真空ポンプの油の質を維持するためのものである。コンデンサーがなければ、例えば、水分3,000ppmのPET樹脂を500kg/hrの吐出量で運転したとすれば、500,000g×0.3/100=1,500g/hrもの水蒸気が発生して高真空を維持出来ず、油回転式真空ポンプの油も水が混入して変質する。
以上のような押出機において、PET樹脂を溶融・押出すには、PET樹脂をシリンダー100に投入し、押出し温度280℃内外、背圧10〜20MPa、ベント孔300、400から−99.99kPa以上の高真空下で吸引・脱気しながら押出しを行なう。
投入されたPET樹脂は、まず、第1ゾーンにおいて、加熱・溶融されて添加された鎖延長剤と混練される。溶融したPET樹脂は水と熱による加水分解や熱分解で解重合が起こり、低分子のPET鎖やエチレングリコール、アセトアルデヒドが発生していると考えられる。しかし、鎖延長剤が最初から添加されて混練されているので、低分子のPET鎖を結び付けて3次元の高分子量化や、エチレングルコールやアセトアルデヒドの捕捉などの重合反応も起こり始めていると考えられる。すなわち、エポキシ基
Figure 2017052551
は開裂して、カルボキシル基(−COOH)、アルデヒド基(−CHO)、水酸基(−OH)等の官能基と結び付き、PET分子鎖を3次元の網目構造の高分子にするとともに、解重合で生じたエチレングリコール、エチレングリコールから発生するアセトアルデヒドをも高分子の一部として捕捉する。また、含有している水分は、280℃における飽和水蒸気圧は6.5MPaであるので、背圧10MPa以上では液体の状態である。
そして、エチレングリコール、アセトアルデヒド、水を含んだ溶融PET樹脂は、第1ベント孔300まで来ると、−99.99kPa以上の高真空下となっているので、エチレングリコール(沸点198℃)、アセトアルデヒド(沸点20℃)、水(沸点100℃)は気体となり、第1ベント孔300から吸引・脱気される。また、第1ベント孔300から吸引・脱気し切れなかったエチレングリコール、アセトアルデヒド及び水は、第2ベント孔400により吸引・脱気される。
第2ゾーンにおいては、解重合も一部起こっていると考えられるが、大部分は鎖延長剤による重合反応が起こっていると考えられる。
第3ゾーンにおいては、殆ど鎖延長剤による重合反応のみが起っており、3次元構造の高分子量化されたPET樹脂が押出される。この時にTダイからのエアーギャップは出来るだけ短く、ロールに挟んで積層する2個のロールとも冷却ロールとするのが好ましく、少なくともPET樹脂層側のロールは冷却ロールとし、PET樹脂層を出来るだけ速く冷却することが必要である。すなわち、PETの結晶化速度は、図10に示すように、約130〜220℃の範囲において速いので、可能な限り結晶化を抑制するには、この温度帯の滞留時間を短くすることが必要であり、急速に冷却することにより、この温度帯を速やかに通過させることが出来る。その結果、PET樹脂の非晶部分を85%以上にすることが出来る。
ヒートシール性PET樹脂層の厚みは、5〜50μmが好ましく10〜40μmがより好ましい。5μm以下ではヒートシールによって確実に密封することが難しく、50μm以上ではコスト高となるだけである。
本発明によるジッパー付き袋体は、最内層にヒートシール性PET樹脂層を有することを必須としているが、その他の層構成に関しては、適宜選択することが出来る。例えば、外側からニ軸延伸PETフイルム層/インキ層/ヒートシール性PET樹脂層としたり、ニ軸延伸PETフイルム層/インキ層/ドライラミネート接着剤層/バリヤー層/無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂接着剤層/ヒートシール性PET樹脂層としたりすることが出来る。
ニ軸延伸PETフイルム層/インキ層/ヒートシール性PET樹脂層とした場合、印刷されたニ軸延伸PETフイルムのインキ層面に直接押出積層することによってニ軸延伸PETフイルム/インキ層/ヒートシール性PET層からなる積層体を得る。この場合インキ層のインキのビヒクルはウレタン樹脂層のビヒクルであることがニ軸延伸PETフイルムにも、ヒートシール性PET樹脂層にも良接着するので好ましい。
前記ニ軸延伸PETフイルム層/インキ層/ドライラミネート接着剤層/バリヤー層/無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂接着剤層/ヒートシール性PET樹脂層からなる積層材は、まずドライラミネート法で印刷されたニ軸延伸PETフイルムとバリヤー層を積層する。
ドライラミネート方法に用いる接着剤は、ポリエステル系の主剤とイソシアネート硬化剤とからなる2液硬化型接着剤、ポリエーテル系の主剤とイソシアネート硬化剤とからなる2液硬化型接着剤があるが、どちらの接着剤も用いることが出来る。但し、イソシアネート硬化剤には、イソホロンジイソシアネート(IPDI)に代表される脂肪族系イソシアネートと、トルエンジイソシアネート(TDI)に代表される芳香族系イソシアネートがあるが、TDIはレトルト殺菌中に加水分解して発癌性のあるトルエンジアミンに変る危険性があるとして米国FDAによってその使用が禁止された。したがって、硬化速度は芳香族系イソシアネートより遅いが、発癌性の危険のない脂肪族系のイソシアネートが使われている。
次いでこのドライラミネートで積層されたニ軸延伸PETフイルム層/インキ層/ドライラミネート接着剤層/バリヤー層からなる積層材のバリヤー層面に無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂接着剤層/ヒートシール性PET樹脂層を無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂接着剤層面を合わせて共押出し積層して、ニ軸延伸PETフイルム層/インキ層/ドライラミネート接着剤層/バリヤー層/無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂接着剤層/ヒートシールPET樹脂層からなる積層材を得る。
無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂は、無水マレイン酸部分が開環してカルボキシル基を有するようになり、そのカルボキシル基がバリヤー層のEVOH樹脂、MXD−6NY樹脂、PVDC樹脂、PET樹脂の親水性の極性基と結びつくことにより強固に接着する。無機物質(SiOxやAl)が蒸着されたフイルム層やAl箔層の場合、例えばAl箔層の場合は、表面に出来た酸化被膜(Al)とカルボキシル基が水素結合で結びつき強固に接着する。また、上述したようにPET樹脂と強固に接着するので、ヒートシール性PET樹脂層とも当然強固に接着するものである。
次に、本発明によるジッパー付き袋体に用いるジッパー部材について図面を参照して説明する。
図5は、本発明によるジッパー付き袋体に用いるジッパー部材の一実施例の拡大断面図である。図5において、図2に示した従来のジッパー部材と同様に、袋体の一方の面15に溶着された雌型ジッパーテープ30と、他方の内面16に溶着された雄側ジッパーテープ50とからなっている。雌側ジッパーテープ30は、内面15に溶着される帯部31と、帯部31の中央に一体に形成された一対の略円弧状をした雌爪部32とからなり、雌爪部32で囲まれた空間が断面略円形の咬合溝33となっている。雄型ジッパーテープ50は、内面16に溶着される帯部51と、帯部51の中央に一体に形成された咬合突起52と、咬合突起52の両端部に形成された一対の雄爪部53とからなっている。
そして、ジッパー付き袋体の開口部側(図中左側)に位置する雄爪部53aは、反開口部側(図中右側)に位置する雄爪部53bより小さく形成されている。すなわち、雄爪部53aの先端部分が切除され、端面cが帯部51と略平行に形成されている。
以上のようなジッパー付き袋体においては、咬合溝33と咬合突起52との咬合の解除時において、ジッパー付き袋体の開口部の両面を持って広げる。すると、咬合溝33が拡開するが、雄爪部53aは雄爪部53bより小さく形成されており、雄爪部53aと雌爪部32との係合が浅くなっているので、雄爪部53aが雌爪部32との係合から容易に外れ、咬合状態が容易に解除される。
図6は、本発明によるジッパー付き袋体に用いるジッパー部材の他の実施例の拡大断面図である。図6において、図2に示した従来のジッパー部材と同様に、袋体の一方の面15に溶着された雌型ジッパーテープ30と、他方の内面16に溶着された雄側ジッパーテープ60とからなっている。雌側ジッパーテープ30は、内面15に溶着される帯部31と、帯部31の中央に一体に形成された一対の略円弧状をした雌爪部32とからなり、雌爪部32で囲まれた空間が断面略円形の咬合溝33となっている。雄型ジッパーテープ60は、内面16に溶着される帯部61と、帯部61の中央に一体に形成された咬合突起62と、咬合突起62の両端部に形成された一対の雄爪部63とからなっている。
そして、ジッパー付き袋体の開口部側(図中左側)に位置する雄爪部63aは、反開口部側(図中右側)に位置する雄爪部63bより小さく形成されている。すなわち、雄爪部53aの先端部分が切除され、端面cが帯部61と略140度の角度を持って形成されている。
以上のようなジッパー付き袋体においても、雄爪部63aは雄爪部63bより小さく形成されているので、雄爪部63aと雌爪部32との係合が浅くなっており、雄爪部63aが雌爪部32との係合から容易に外れ、咬合状態が容易に解除される。
図7は、本発明によるジッパー付き袋体に用いるジッパー部材の他の実施例の拡大断面図である。図7において、図2に示した従来のジッパー部材と同様に、袋体の一方の面15に溶着された雌型ジッパーテープ30と、他方の内面16に溶着された雄側ジッパーテープ70とからなっている。雌側ジッパーテープ30は、内面15に溶着される帯部31と、帯部31の中央に一体に形成された一対の略円弧状をした雌爪部32とからなり、雌爪部32で囲まれた空間が断面略円形の咬合溝33となっている。雄型ジッパーテープ70は、内面16に溶着される帯部71と、帯部71の中央に一体に形成された咬合突起72と、咬合突起72の反開口部側(図中右側)の端部にのみ雄爪部73が形成されている。
すなわち、図5及び図6に示す実施例においては、咬合突起72の開口部側(図中左側)の端部に雄爪部53a及び63aが形成されていたが、この実施例においては雄爪部73aが形成されていないものである。
以上のようなジッパー付き袋体においては、雄爪部73a自体が形成されておらず、雄爪部73bのみが雌爪部32と係合しているので、咬合状態が極めて容易に解除される。
以上のようなジッパー部材において、内容量が100g内外の小袋であれば、
例えば、雌型ジッパーテープの帯部31の厚さ180μm、帯部31の巾12mm、雌爪部32の帯部31からの突出長さ1.2mm、雄型ジッパーテープ50、60、70の帯部51、61、71の厚さ180μm、帯部51、61、71の巾12mm、咬合突起52、62、72の帯部51、61、71からの突出長さ1.0mmとする。
〔ジッパー付き袋体用積層材の作製〕
版胴にヘリオの彫刻で彫られた(スタイラス角度130度、スクリーン線数175線、版深42μm)グラビアロールを、富士機械(株)製5色のグラビア印刷機(FM−5Sタイプ)にセットし、サカタインクス(株)製水性インキPP1(ウレタン系ビヒクル)の白色(ベタ印刷)、黄色、赤色、青色、黒色で、商品名、内容説明、注意書き、図柄等を、帝人デュポンフィルム(株)製PETフイルム「テトロン(登録商標)フィルム−P(12μm)」に印刷を行なった。
一方、ユニチカ(株)製PET樹脂「MA−2101M」(固有粘度:0.62dl/g、水分量3,500ppm)100部と、エポキシ基が9〜10個を有するスチレン−(メタ)アクリル酸メチル−メタクリル酸グリシジルであるBASFジャパン(株)製鎖延長剤「ADR4368」を30重量%含有したPETのマスターバッチ1.5部とをヘンシェルミキサーで混合撹拌した混合樹脂を、日立造船(株)製同方向回転2軸押出機「HMT100」(L/D=38、吐出量650kg/hr、2ベント孔)に投入し、押出温度280℃、ベント孔から−100.6kPaの高真空下で吸引・脱気しながら、前記印刷したPETフイルムのインキ層面に押出積層し、PETフイルム(12μm)/インキ層/ヒートシール性PET樹脂層(45μm)の積層材を作製した。
この時、ベント孔はコンデンサーを経由して油回転式真空ポンプへ連結して吸引しており、エアーギャップは12cmとし130m/min.の加工スピードで積層した。また冷却ロールは金属ロールとし20℃のチラー水を通して押出されたPET樹脂層面が接するようにして冷却し、PET樹脂層が急冷されるので結晶化を抑制することが出来、次に示すように非晶部分の割合を85%以上にすることが出来、ヒートシールすることが出来る。
<非晶部分の割合>
作製したPETフイルム(13μm)/インキ層/ヒートシール性PET樹脂層(45μm)からなる積層材のヒートシール性PET樹脂層面を、工業用カミソリ刃を立ててかき取って、測定用サンプルとした。示差走査熱量計「セイコーインスツル(株):DSC220」でその溶解挙動を測定して、下記式に基づいて結晶部分の割合を測定した。
結果:結晶部分=9.5% 非晶部分=90.5%
非晶部分が85%以上なのでヒートシールすることが出来る。
Figure 2017052551
〔ジッパー部材の作製〕
ユニチカ(株)製PET樹脂「MA−2101M」(固有粘度:0.62dl/g、水分量3,500ppm)58.5重量%と、鎖延長剤MB(明彩化学(株)製試作品:PETG70重量%+BASFジャパン(株)製AR4368S、30重量%)1.5重量%と、三菱化学(株)製ポリエステル系熱可塑性エラストマー「プリマロイ(登録商標)−A1600」40重量%とをヘンシェルミキサーで混合撹拌した。この混合樹脂を日立造船(株)製同方向回転2軸押出機「HMT57」(L/D=36、吐出量200kg/hr、2ベント孔)に投入し、押出温度260℃、ベント孔から−100.6kPaの高真空下で吸引・脱気しながら水中へ異形押出を行なって、図6に示す雄型ジッパーテープ60及び雌型ジッパーテープ30を形成した。雄型ジッパーテープ60と雌型ジッパーテープ30の形状が異なるので、異形押出ダイを代えながら夫々作製した。
雄型ジッパーテープ60においては、帯部61の厚さ180μm、帯部61の巾12mm、咬合突起62の帯部61からの突出長さ1.0mmとし、雌型ジッパーテープ30においては、帯部31の厚さ180μm、帯部31の巾12mm、雌爪部32の帯部31からの突出長さ1.2mmとした。
〔ジッパー部材の曲げ弾性率〕
ジッパー部材の曲げ弾性率を、下記の式により求めた
Figure 2017052551
本実施例においては、曲げ弾性率2,200MPaのPET樹脂約60重量%と、曲げ弾性率150MPaの「プリマロイ」を40重量%とを混合したものであるので、曲げ弾性率は
Figure 2017052551
から
Figure 2017052551
となる。
〔ジッパー付き袋体の作製〕
トタニ技研工業(株)製「BH−60HV」三方製袋機に、前記したPETフイルム(12μm)/インキ層/ヒートシール性PET樹脂層(45μm)の袋体用積層材を、ヒートシール性PET樹脂層面を対向させて連続的に供給し、そのヒートシール性PET樹脂層面にジッパーテープを連続的に供給し、一方の面には雌型ジッパーテープの帯部をヒートシールして形成した。もう一方の面には位置を合わせて雄型ジッパーテープの帯部をヒートシールして形成した。また、ジッパー部材の開口側近傍にはノッチを形成し、図1に示すジッパー付き袋体と略同様なものとした。
<ジッパー部材の開閉テスト>
前記したジッパー付き袋体を用い、先ずノッチから袋体の上部を切り取って袋体を開口させた。次いで袋の開口部を両側に引っ張って開いた。すると、無理な力を加えることもなく、ジッパー部材の咬合を解除することが出来た。また再封のため指で押しつけて閉めたところ、無理な力を加えることもなく、ジッパー部材を咬合させることが出来た。さらに、雄爪部及び雌爪部が破損するようなこともなかった。これはジッパーに柔軟性を付与したことと、及び開口側に位置する雄爪部が雌爪部から容易に外れたことによるものと考えられる。
〔袋体用積層材の作製〕
実施例1と全く同様に帝人デュポンフィルム(株)製PETフイルム「テトロン(登録商標)フィルム−P(12μm)」にサカタインクス(株)製水性インキPP1の白色、黄色、赤色、青色、黒色で印刷を行なった。
次いで、中島精機エンジニアリング(株)ドライラミネート機「LX−3」にヘリオ彫刻によるスクリーン線数95線のグラビアロールをセットし、東洋モートン(株)製ウレタン系接着剤(主剤:TN−569、硬化剤:CAT−RT37、溶剤:酢酸エチルエステル)を、前記印刷したPETフイルムのインキ層面に加工速度28m/min.で塗布し、熱風温度40℃、65℃、55℃の3ゾーンの乾燥機、東洋アルミ(株)製Al箔「スーパーホイルII」(7μm)とニップ圧8kg−cmの線圧で貼合して積層した。
一方、ユニチカ(株)製PET樹脂「MA−2101M」(固有粘度:0.62dl/g、水分量3,500ppm)100部と、BASFジャパン(株)製鎖延長剤「ADR4368」を30重量%含有したPETのマスターバッチ1.5部とをヘンシェルミキサーで混合撹拌した混合樹脂を、主押出機である日立造船(株)製同方向回転2軸押出機「HMT100」(L/D=38、吐出量:650kg/hr、2ベント孔)に投入し、押出温度280℃、ベント孔から−100.6kPaの高真空下で吸引・脱気した後、共押出しTダイに導き、また、無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂(デュポン(株)製フサボンド(登録商標)21E830)を副押出機である日立造船(株)製同方向回転2軸押出機「HMT57」(L/D=36、吐出量:200kg/hr、2ベント孔)に投入し、押出温度280℃、ベント孔から−100.6kPaの高真空下で吸引・脱気した後、共押出しTダイに導いた。
そして共押出しTダイからヒートシール性PET樹脂層と無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂層とを共押出しし、前記積層したPETフイルム/インキ層/ドライラミネート接着剤層/Al箔積層材のAl箔層面に無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂層が密着するように積層し、PETフイルム(12μm)/インキ層/ドライ接着剤層/Al箔(7μm)/無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂層(10μm)/ヒートシール性PET樹脂層(30μm)からなる積層材を作製し、46℃の恒温室で3日間エージングを行ない袋体用積層材とした。
<PET樹脂層の非晶部分の割合>
実施例1と全く同様に行なってヒートシール性PET樹脂層の非晶部分の割合を測定した。
結果:結晶部分=10.2% 非晶部分=89.8%
非晶部分が85%以上なのでヒートシールすることが出来る。
〔ジッパー部材の作製〕
ユニチカ(株)製PET樹脂「MA−2101M」(固有粘度:0.62dl/g、水分量3,500ppm)64.5重量%と、鎖延長剤MB(明彩化学(株)製試作品:PETG70重量%+BASFジャパン(株)製AR4368S、30重量%)1.5重量%と、曲げ弾性率が40MPaと非常に柔らかい日本ポリエチレン(株)製メタロセン系ポリエチレンである「KC452T」30重量%と、PET樹脂とポリエチレンの相溶化剤(ARKEMA社製「LOTADER AX8840」)4重量%とをヘンシェルミキサーで均一に混合した。
この混合樹脂を実施例1と同様、日立造船(株)製同方向回転2軸押出機「HMT57」(L/D=36、吐出量200kg/hr、2ベント孔)に投入し、押出温度260℃、ベント孔から−100.6kPaの高真空下で吸引・脱気しながら水中へ異形押出を行なって、図6に示す雄型ジッパーテープ60及び雌型ジッパーテープ30を形成した。
雄型ジッパーテープ60においては、帯部61の厚さ180μm、帯部61の巾12mm、咬合突起62の帯部61からの突出長さ1.0mmとし、雌型ジッパーテープ30においては、帯部31の厚さ180μm、帯部31の巾12mm、雌爪部32の帯部31からの突出長さ1.2mmとした。
〔ジッパー部材の曲げ弾性率〕
ジッパー部材の曲げ弾性率を、実施例1と同様の手法で求めた。
本実施例においては、曲げ弾性率2,200MPaのPET樹脂約66重量%(PET樹脂の混合比+鎖延長剤の混合比=0.66とした)と、曲げ弾性率40MPaの「プリマロイ」を34重量%(PE樹脂の混合比+相溶化剤の混合比=0.34とした)とを混合したものであるので、曲げ弾性率は、
Figure 2017052551
Figure 2017052551
となる。
〔ジッパー付き袋体の作製〕
実施例1と全く同様に、トタニ技研工業(株)製「BH−60HV」三方製袋機に、前記PETフイルム(12μm)/インキ層/ドライ接着剤層/Al箔(7μm)/無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂層(10μm)/ヒートシール性PET樹脂層(30μm)からなる袋体用積層材を、ヒートシール性PET樹脂層面を対向させて連続的に供給し、そのヒートシール性PET樹脂層面に前記作製したジッパー部材を連続的に供給し、一方の面には雌型ジッパーテープの帯部をヒートシールして形成し、もう一方の面には位置を合わせて雄型ジッパーテープの帯部をヒートシールして形成した。また、ジッパー部材の開口側近傍にはノッチを形成し、図1に示すジッパー付き袋体と略同様なものとした。
<ジッパーの開閉テスト>
前記したジッパー付き袋体を用い、先ずノッチから袋体の上部を切り取って袋体を開口させた。次いで袋の開口部を両側に引っ張って開いた。すると、無理な力を加えることもなく、ジッパー部材の咬合を解除することが出来た。また再封のため指で押しつけて閉めたところ、無理な力を加えることもなく、ジッパー部材を咬合させることが出来た。さらに、雄爪部及び雌爪部が破損するようなこともなかった。これはジッパーに柔軟性を付与したことと、及び開口側に位置する雄爪部が雌爪部から容易に外れたことによるものと考えられる。
1 ジッパー付き袋体
20 ジッパー部材
30 雌型ジッパーテープ
32 雌爪部
33 咬合溝
50、60、70 雄型ジッパーテープ
52、62、72 咬合突起
53、63、73 雄爪部
本実施例においては、曲げ弾性率2,200MPaのPET樹脂約66重量%(PET樹脂の混合比+鎖延長剤の混合比=0.66とした)と、曲げ弾性率40MPaのPE樹脂を34重量%(PE樹脂の混合比+相溶化剤の混合比=0.34とした)とを混合したものであるので、曲げ弾性率は、

Claims (7)

  1. 最内層にヒートシール性PET樹脂層が設けられるとともに、開口部近傍に開閉自在なジッパー部材が設けられた袋体であって、該ジッパー部材は、袋体の一方の内面に溶着された雌型ジッパーテープと他方の内面に溶着された雄型ジッパーテープとからなり、該雌型ジッパーテープに内部に咬合溝を有すると共に先端に行くに従って窄まった一対の雌爪部が形成され、該雄型ジッパーテープに前記雌型ジッパーテープの咬合溝に咬合する咬合突起と該咬合突起に形成された雄爪部が形成されたジッパー付き袋体において、前記ジッパー部材が、PET樹脂30〜80重量%とポリエステル系熱可塑性エラストマー20〜70重量%の混合樹脂、又はPET樹脂40〜80重量%とLDPE若しくはLLDPE樹脂20〜60%重量に相溶化剤を添加した混合樹脂を用い異形押出しにより形成されたものであることを特徴とするジッパー付き袋体。
  2. 最内層にヒートシール性PET樹脂層が設けられるとともに、開口部近傍に開閉自在なジッパー部材が設けられた袋体であって、該ジッパー部材は、袋体の一方の内面に溶着された雌型ジッパーテープと他方の内面に溶着された雄型ジッパーテープとからなり、該雌型ジッパーテープに内部に咬合溝を有すると共に先端に行くに従って窄まった一対の雌爪部が形成され、該雄型ジッパーテープに前記雌型ジッパーテープの咬合溝に咬合する咬合突起と該咬合突起に形成された雌爪部に係合する一対の雄爪部が形成されたジッパー付き袋体において、前記袋体の開口側に位置する雄爪部が、形成されていないか又は反開口側に位置する雄爪部より小さく形成されていることを特徴とするジッパー付き袋体。
  3. 前記袋体の開口側に位置する雄爪部が、形成されていないか又は反開口側に位置する雄爪部より小さく形成されていることを特徴とする請求項1記載のジッパー付き袋体。
  4. 前記袋体の層構成が、外側からニ軸延伸PETフイルム層/インキ層/ヒートシール性PET樹脂層、又はニ軸延伸PETフイルム層/インキ層/ドライラミネート接着剤層/バリヤー層/無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂接着剤層/ヒートシール性PET樹脂層であることを特徴とする請求項1、2又は3記載のジッパー付き袋体。
  5. 前記バリヤー層が、EVOH樹脂層、MXD−6NY樹脂層、PVDC樹脂層、無機(Al、Siox、Al)蒸着されたPETフイルム層、O−NYフイルム層又はAl箔層であることを特徴とする請求項4記載のジッパー付き袋体。
  6. 前記ニ軸延伸PETフイルム層/インキ層/ヒートシール性PET樹脂層が、印刷されたニ軸延伸PETフイルムのインキ層面に、押出機に4個以上のエポキシ基を有する多官能の鎖延長剤を0.2〜2.0%添加したPET樹脂を投入し、PET樹脂が、加熱・溶融した状態でベント孔から−99.99kPa以上の高真空下で吸引・脱気した後押出積層して急冷し、押出積層されたヒートシール性PET樹脂層の下記の式で示される結晶部分が15%未満、非結晶部分が85%以上であることを特徴とする請求項4記載のジッパー付き袋体。
    Figure 2017052551
  7. 前記ニ軸延伸PETフイルム層/インキ層/ドライラミネート接着剤層/バリヤー層/無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂接着剤層/ヒートシール性PET樹脂層が、印刷されたニ軸延伸PETフイルム層とバリヤー層とをドライラミネートで積層した後、そのバリヤー層面に、主押出機に4個以上のエポキシ基を有する多官能の鎖延長剤を0.2〜2.0%添加したPET樹脂を投入し、PET樹脂が、加熱・溶融した状態でベント孔から−99.99kPa以上の高真空下で吸引・脱気した後共押出しTダイに導くとともに、副押出機に無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂を投入し、加熱・溶融後共押出しTダイに導き、ヒートシール性PET樹脂層と無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂接着剤層とを、無水マレイン酸変性エチレンアクリレート樹脂接着剤層面を前記バリヤー層面に合わせて共押出し積層して急冷し、ヒートシール性PET樹脂層の下記の式で示される結晶部分が15%未満、非結晶部分が85%以上であることを特徴とする請求項4記載のジッパー付き袋体。
    Figure 2017052551
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