JP2017052364A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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貴生人 川手
幸恵 梅澤
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Abstract

【課題】対象物を見逃しても、ユーザに対象物が示す情報を提供することができる。【解決手段】表示画像Mを表示する表示器11を備え、表示画像Mを示す表示光Lをフロントガラス3に照射してユーザ4に表示画像Mの虚像Vを自車両2前方の実景と重ねて視認可能とするHUD装置100である。HUD装置100は、前記実景中の所定の情報を示す対象物の位置に関する位置情報を入力する入出力部530と、ユーザ4の視線情報を入力する入出力部530と、入出力部530が入力した前記視線情報に基づいてユーザ4の視線が虚像Vの表示可能領域外であると判断される場合に、所定の条件を満たすまで、ユーザ4の視線が前記表示可能領域から外れたときに入出力部530が入力した位置情報に基づいて表示器11に表示画像Mとして前記情報を示す情報画像を表示させる表示制御部500と、を備えてなる。【選択図】図1

Description

本発明は、視認者に実景とともに表示画像の虚像を視認させるヘッドアップディスプレイ装置に関する。
ヘッドアップディスプレイ(HUD:Head Up Display)装置は、自車両前方の風景に重畳画像を重ねて表示することで、実景に情報などを付加・強調した拡張現実(AR:Augmented Reality)を生成し、車両を運転するユーザの視線移動を極力抑えつつ、所望の情報を的確に提供することで、安全で快適な車両運行に寄与することができるものである。
ヘッドアップディスプレイ装置が表示する画像の一つとして、車両前方に存在する特定の対象物に重畳させて強調する強調画像があり、ユーザに対象物の存在を認識させるものが、特許文献1に記載されている。
特表2004−535971号公報
前述の強調画像は、対象物が車両前方に位置する場合にその存在をユーザに認識させるものである。しかしながら、対象物が所定の情報を示す標識などである場合、ユーザが一時的に車両前方から視線を外していると、その間に車両が対象物を通過して対象物が示す情報を見逃すという問題点があった。
したがって、本発明は、対象物を見逃しても、ユーザに対象物が示す情報を提供することができるヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置は、表示画像を表示する表示器を備え、前記表示画像を示す表示光を透過反射部に照射して視認者に前記表示画像の虚像を車両前方の実景と重ねて視認可能とするヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記実景中の所定の情報を示す対象物の位置に関する位置情報を入力する位置情報入力部と、
前記視認者の視線情報を入力する視線情報入力部と、
前記視線情報入力部が入力した前記視線情報に基づいて前記視認者の視線が前記虚像の表示可能領域外であると判断される場合に、所定の条件を満たすまで、前記視認者の視線が前記表示領域から外れたときに前記位置情報入力部が入力した前記位置情報に基づいて前記表示器に前記表示画像として前記情報を示す情報画像を表示させる表示制御部と、を備えてなる、ことを特徴とする。
本発明によれば、対象物を見逃しても、ユーザに対象物が示す情報を提供することができる。
本発明の実施形態におけるヘッドアップディスプレイシステムの構成を説明する図である。 上記実施形態におけるヘッドアップディスプレイ装置を示す概略断面図である。 上記実施形態における車両のユーザが視認する実景を説明する図である。 上記実施形態における表示処理を示すフロー図である。 上記実施形態における継続表示処理を示すフロー図である。 上記実施形態における画像描画用のデータ構造体を示す図である。 従来例における表示例を説明する図である。
本発明のヘッドアップディスプレイシステム1(以下、HUDシステムと記載)の実施形態について、図1を参照して説明する。
HUDシステム1は、自車両2に搭載されるものであり、ヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUD装置と記載)100と、前方情報取得部200と、視線検出部400と、前方情報取得部200及び視線検出部400から情報を入力し、HUD装置100を制御する表示制御部500と、これらを信号授受可能に接続するネットワーク部600と、を備える。
HUD装置100は、自車両2のインパネ内に配置され、図2に示すように、表示器11と、平面鏡12と、凹面鏡13と、アクチュエータ14と、筐体15と、表示制御部500と、から構成されている。HUD装置100は、表示器11が表示した表示画像Mを表す表示光Lを、リレー光学系を構成する平面鏡12と凹面鏡13とで反射させ、自車両2のフロントガラス3(透過反射部の一例)に照射することで、ユーザ4(視認者、主に運転者)に自車両2前方の実景と重ねて表示画像Mの虚像Vを視認させることができる。
表示器11は、例えばTFT(Thin Film Transistor)型の液晶表示器や有機EL(Electroluminescence)表示器からなり、その表示面に表示画像Mを表示し、表示画像Mを示す表示光Lを平面鏡12に向けて出射する。なお、表示器11はプロジェクタと表示面を構成するスクリーンとを備えるものであってもよい。
平面鏡12は、例えば合成樹脂材料からなる基材の表面に、蒸着等の手段により反射膜を形成したものである。平面鏡12は、表示器11が出射した表示光Lを、凹面鏡13に向けて反射させる。
凹面鏡13は、例えば合成樹脂材料からなる基材の表面に、蒸着等の手段により反射膜を形成したものである。凹面鏡13は、平面鏡12で反射した表示光Lをさらに反射させ、フロントガラス3に向けて出射する。なお、凹面鏡13は、拡大鏡としての機能を有し、表示器11に表示された表示画像Mを拡大してフロントガラス3側へ反射する。すなわち、ユーザが視認する虚像Vは、表示器11に表示された表示画像Mが拡大された像である。
アクチュエータ14は、モータ(図示しない)と、モータの動力を凹面鏡13に伝達する歯車などの動力伝達部材(図示しない)と、これらモータと動力伝達部材及び凹面鏡13を支持する支持基体と、を備え、凹面鏡13を回転軸線AX周りに回転させるものである。アクチュエータ14は、凹面鏡13を回転軸線AX周りに回転させるための動力を発生させるものであり、例えばステッピングモータからなる。アクチュエータ14は、後述する表示制御部500の制御の下で凹面鏡13を回転軸線AX周りに回転させる。アクチュエータ14は、凹面鏡13を回転させることで凹面鏡13の角度を調整し、表示光Lの照射位置を調整したり、外光が凹面鏡13によって表示器11に向かうように反射されない角度に調整したりすることが可能である。
筐体15は、例えば黒色の遮光性合成樹脂から形成される上ケース151と、下ケース152とから構成され、これら上ケース151と下ケース152を係合することで、平面鏡12、凹面鏡13、及びアクチュエータ14を内部に収納し、外部に表示器11、及び表示制御部500が実装された制御基板が取り付けられる。
上ケース151は、フロントガラス3に対向する部分に、表示光Lを通過させる開口部151aを有し、この開口部151aは、透光性カバー151bに覆われている。また、上ケース151は、開口部151aの平面鏡12に近接する箇所に遮光壁151cを有し、開口部151a(透光性カバー151b)から入射する外光が平面鏡12側または表示器11側へ進行することを防止する。
下ケース152は、筐体15の内部に収納する平面鏡12、凹面鏡13、アクチュエータ14、及び外部に取り付ける表示器11、制御基板を係合する係合部(図示しない)をそれぞれ有し、各部材をそれぞれ位置決め固定する。また、下ケース152は、表示器11が表示する表示画像Mが平面鏡12に臨むように開口した表示口152aを有する。筐体15内は、表示光Lが通過する光路が設けられているが、これらの光路は、HUD装置100のサイズを小さく抑えるため、及び筐体15内に侵入してくる外光の量を抑えるために、極力小さくすることが望ましい。
前方情報取得部200は、自車両2の前方に存在する特定の対象物を検出するものであり、本実施形態では、自車両2の前方側を撮像するステレオカメラ210と、このステレオカメラ210で取得された撮像データを解析する前方画像解析部220と、を有する。
ステレオカメラ210は、自車両2が走行する道路を含む前方領域を撮像するものであり、前方画像解析部220がステレオカメラ210で取得された撮像データを、公知の画像処理、パターンマッチング法などにより画像解析することで、道路形状に関する情報(車線,白線,停止線,横断歩道,道路の幅員,車線数,交差点,カーブ,分岐路等)や道路上あるいは道路付近の特定の対象物(案内標識W1等)に関する情報を解析することができ、さらに撮像された対象物と自車両2との間の距離を算出することができる。
すなわち、本実施形態において、前方情報取得部200は、ステレオカメラ210で撮像した撮像データから解析した特定の対象物に関する情報、及び撮像された対象物と自車両2との距離に関する情報などを後述する表示制御部500に出力する。
なお、前方情報取得部200は、前方に存在する対象物を検出するため、単眼カメラや赤外線カメラを適用してもよい。また、前方情報取得部200は、前述したような自車両2に設けるカメラではなく、図示しない通信手段を介して路上の通信インフラや他車などと通信することで、自車両2の前方に存在する対象物を検出してもよい。
視線検出部400は、ユーザ4の視点位置(視線の上下及び左右方向の位置)と視線方向とを検出するものであり、本実施形態では、ユーザ4を撮像する赤外線カメラ410と、この赤外線カメラ410で取得された撮像データを解析する視点画像解析部420と、を有する。
赤外線カメラ410は、ユーザ4の目を撮像するものであり、視点画像解析部420が赤外線カメラ410で取得された撮像データを、公知の画像処置、パターンマッチング法などにより画像解析することで、ユーザ4の視点位置及び視線方向を解析して、ユーザ4の視点位置及び視線方向に関する情報を後述する表示制御部500に出力する。ユーザ4の視線方向は、例えばユーザ4の顔面における目頭等を基準点とし、虹彩、瞳孔等を動点として検出することができる。なお、ユーザ4が図示しない入力手段を操作することで、自らの視点位置に合うように虚像Vの表示位置を調整するようにしてもよく、このような場合、視線検出部400はユーザ4の視線方向のみを解析してもよい。また、赤外線カメラ410に替えて可視光線カメラを用いてもよい。
表示制御部500は、1つもしくは複数のマイクロプロセッサ,マイクロコントローラ,ASIC,FPGA,任意の他のICなどを有する処理部510と、書き換え可能なRAM,読み出し専用のROM,消去不能なプログラム読み出し専用のEPROM,不揮発性メモリであるフラッシュメモリなどのプログラムやデータを記憶することができる1つまたは複数のメモリを有する記憶部520と、ネットワーク部600に接続された入出力部530と、を備える。
ネットワーク部600は、例えば、CAN(Controller Area Network)バス通信等であり、表示制御部500を、HUD装置100,前方情報取得部200,視線検出部400,車両ECU5及び図示しないナビゲーションシステム(車載機器)と信号を授受可能に接続する。
処理部510は、前方情報取得部200から入力される対象物の位置に関する情報と、視線検出部400から入力されるユーザ4の視点位置に関する情報に基づき、HUD装置100に表示させる表示画像Mの表示位置を演算して、HUD装置100を制御する。このように、対象物の位置とユーザ4の視点位置とに基づいて、表示画像Mの表示位置を設定することにより、ユーザ4の体格の違いや姿勢の違いがあった場合でも、実景における対象物に対する所望の位置に虚像Vを表示させることができる。
入出力部(位置情報入力部、視線情報入力部)530は、前方情報取得部200などとネットワーク部600を介して通信可能に接続されている。処理部510は、入出力部530を介して、対象物の位置に関する情報やユーザ4の視点位置及び視線方向に関する情報や車両ECU5からの自車両2の走行速度情報などを入力し、これら入力情報に基づいてHUD装置100を制御する。
図3を用いて、ユーザ4が視認する実景と虚像Vとの様子を説明する。図3は、自車両2の運転席からユーザ4が前方視認した際の風景の一例を示した図である。表示画像Mの虚像Vは、実景と重なる所定の表示可能領域DA内に表示されるものであり、実景中の特定の対象物(案内標識W1)に対して所定の位置関係を持って表示される情報画像の虚像(以下、情報虚像という)V1を含む。図3(a)はユーザ4の視線が虚像Vの表示可能領域DA内にある場合を示す。図3(a)に示す情報虚像V1は、自車両2の車線付近にあり、対象物となる所定の情報を示す物体(案内標識W1やその他の道路標識及び看板など)と重ねて表示することで、対象物の存在を強調する。情報画像は、対象物が示すのと同様の情報を示す画像であり、例えば対象物を撮像した撮像画像からなる。図3(a)に示す例では、対象物である案内標識W1は方面及び車線の情報を示すものであり、案内標識W1を強調する情報虚像V1は案内標識W1が示す方面及び車線の情報を含む。なお、道路標識には、案内標識、警戒標識、規制標識、指示標識及び補助標識が含まれる。また、対象物と強調画像の虚像との位置関係は重畳に限定されるものではなく、その位置関係が一定に保たれるものであれば、対象物の近傍に表示したりするものであってもよい。さらに、情報画像の形状や大きさも任意であり対象物と形状が異なったり、大きさが異なったりするものであってもよい。図3(b)は、ユーザ4の視線が虚像Vの表示可能領域DA外にある場合を示す。ユーザ4の視線が虚像Vの表示可能領域DA外にある場合、情報虚像V1は、対象物(案内標識W1)の位置に関わらず、ユーザ4の視線が虚像Vの表示可能領域DA内に戻るまでその表示が維持される。このように情報虚像V1の表示を維持する理由については後で述べる。
なお、虚像Vには、情報虚像V1のほか、自車両2の走行速度(車速)を示す車速画像などの自車両2前方の実景中の特定物に対して所定の位置関係を持たずに表示される非強調画像の虚像を含んでもよい。非強調画像の他の例としては、エンジン回転数や走行距離などの車両情報や、自車両2の故障を示す警告画像、車線とは重畳しない経路案内画像などが挙げられる。表示画像Mに含まれる各画像は、優先度などに応じて複数のカテゴリーに分類されて記憶部520に記憶されている。
次に、図4及び図5に基づいて、HUDシステム1におけるHUD装置100の表示処理について説明する。表示制御部500は、イグニッション(IGN)スイッチがオフ状態からオン状態となったと判定すると、ステップS1以降の処理を開始する。
まず、ステップS1において、表示制御部500は、前方情報取得部200からの対象物(案内標識W1など)の撮像データ(撮像画像)、対象物の位置に関する情報(位置情報)、対象物の色、形状に関する情報、対象物と自車両2との距離に関する情報、視線検出部400からのユーザ4の視点位置及び視線方向に関する情報(視線情報)などの各種情報を所定時間毎に取得する。表示制御部500は、対象物の位置情報を表示器11の表示面上の座標に変換した上でこの位置情報を保持する。また、表示制御部500は、対象物の色、形状から対象物の種類(例えば案内標識、警戒標識、規制標識、指示標識、補助標識及び看板)を特定する。
次に、ステップS2において、表示制御部500は、ステップS1で取得された対象物の位置情報、対象物の形状に関する情報及びユーザ4の視点位置情報に基づいて、対象物に対応する情報画像のサイズ及び位置を算出し、表示器11の表示面上の座標に変換した上で情報画像のサイズ情報及び位置情報を保持する。
次に、ステップS3において、表示制御部500は、ステップS1で取得されたユーザ4の視線情報から、ユーザ4の視線が虚像Vの表示可能領域DA外であるか否かを判定する。表示制御部500は、ユーザ4の視線が虚像Vの表示可能領域DA外であると判定される場合(ステップS3でYES)は、ステップS4に移行し、ユーザ4の視線が虚像Vの表示可能領域DA外でないと判定される場合(ステップS3でNO)は、ステップS8に移行する。
ステップS4において、表示制御部500は、記憶部520に後述する画像描画用のデータ構造体STが保存されていないか否かを判定する。表示制御部500は、記憶部520にデータ構造体STが保存されていないと判定される場合(ステップS4でYES)は、ステップS5に移行し、記憶部520にデータ構造体STが保存されていると判定される場合(ステップS4でNO)は、ステップS6に移行する。
ステップS5において、表示制御部500は、ステップS1で取得した対象物の位置情報、種類情報及び撮像データと、ステップS2において算出した情報画像のサイズ情報及び位置情報と、を紐付けした形で、図6に示す画像描画用のデータ構造体STとして記憶部520に保存する。すなわち、データ構造体STは、ユーザ4の視線が虚像Vの表示可能範囲DA外に移動したことに起因して保存される。
ステップS6において、表示制御部500は、記憶部520に保存されたデータ構造体STに基づいて、情報画像を描画する。すなわち、ステップS6においてはユーザ4の視線が虚像Vの表示可能領域DA外に移動した時に入出力部530に入力される対象物の位置情報に基づいて情報画像が表示されることとなる。なお、情報画像には対象物の撮像データが用いられ、対象物が示す情報と同様の情報を含む。また、情報画像は対象物の種類に応じてあらかじめ記憶部520に保存されていてもよい。
次に、ステップS7において、表示制御部500は、ユーザ4の視線が虚像Vの表示可能範囲DA外に向いている時間(以下、よそ見時間T1という)を計測するカウンタを始動させ、よそ見時間T1の計測を開始する。なお、すでによそ見時間T1の計測が開示されている場合は計測を維持する。表示制御部500は、ステップS7の完了後、ステップS12に移行する。
ユーザ4の視線が虚像Vの表示可能領域DA外でない、すなわち表示可能領域DA内である場合(ステップS3でNO)、ステップS8において、表示制御部500は、記憶部520にデータ構造体STが保存されていないか否かを判定する。表示制御部500は、記憶部520にデータ構造体STが保存されていないと判定される場合(ステップS8でYES)は、ステップS9に移行し、記憶部520にデータ構造体STが保存されていると判定される場合(ステップS8でNO)は、ステップS11に移行する。
ステップS9において、表示制御部500は、ステップS1で取得した対象物の位置情報、種類情報及び撮像データと、ステップS2において算出した情報画像のサイズ情報及び位置情報と、に基づいて、情報画像を描画する。すなわち、ステップS9においては、ステップS1で入出力部530に入力される最新の対象物の位置情報に基づいて情報画像が表示されることとなる。
ステップS10において、表示制御部500は、カウンタを初期化し、よそ見時間T1を初期値(ゼロ)にする。表示制御部500は、ステップS10の完了後、ステップS12に移行する。
ユーザ4の視線が虚像Vの表示可能領域DA外でない、すなわち表示可能領域DA内であり(ステップS3でNO)、かつ、記憶部520にデータ構造体STが保存されている場合(ステップS8でNO)、ステップS11において、表示制御部500は、図5に示す継続表示処理を実行する。
前記継続表示処理の実行に際して、まずステップS111において、表示制御部500は、記憶部520に保存されているデータ構造体STのうち、対象物の種類情報に基づいて記憶部520に記憶されている第1の閾値時間データ群(図示しない)から対象物の種類に応じた第1の閾値時間(第1の時間)TAを設定する。なお、第1の閾値時間TAは対象物の種類に対応して任意に定められるものである。
次に、ステップS112において、表示制御部500は、よそ見時間T1が第1の閾値時間TA以下であるか否かを判定する。表示制御部500は、よそ見時間T1が第1の閾値時間TA以下である(ステップS112でYES)場合は、ユーザ4がよそ見をしていたときの情報画像の表示が有用であると判断してステップS113に移行し、よそ見時間TAが第1の閾値時間TAより大きい(ステップS112でNO)場合は、ユーザ4がよそ見をしていたときの情報画像の表示が有用でないと判断してステップS116に移行する。なお、情報画像が有用であるか否かをよそ見時間T1によって判断しているのは、よそ見時間T1が長いほどよそ見をしていたときの対象物が示す情報が有用である地点や区間を通過している可能性が高まるからである。例えば、案内標識W1が方向及び車線を示す場合、よそ見時間T1が長くなると案内標識W1が示す分岐点を通過し、案内標識W1が示す情報が有用でなくなる可能性が高まる。
ステップS113において、表示制御部500は、情報画像の表示を継続している時間(以下、継続時間T2)を計測するカウンタを始動し、継続時間T2の計測を開始する。なお、すでに継続時間T2の計測を開始している場合は計測を維持する。
次に、ステップS114において、表示制御部500は、継続時間T2が所定の第2の閾値時間(第2の時間)TB以下であるか否かを判定する。表示制御部500は、継続時間T2が第2の閾値時間TB以下であると判定される(ステップS114でYES)場合は、情報画像の表示を維持すると判断してステップS115に移行し、継続時間T2が第2の閾値時間TBより大きいと判定される(ステップS114でNO)場合は、情報画像が一定時間表示されたと判断してステップS116に移行する。
ステップS115において、表示制御部500は、記憶部520に保存されたデータ構造体STに基づいて、情報画像を描画する。すなわち、ステップS6においてはユーザ4がよそ見をしていたときの情報画像が描画されることとなる。表示制御部500は、ステップS115の完了後は、継続表示処理を終了してステップS12に移行する。
ステップS116において、表示制御部500は、記憶部520に保存されたデータ構造体STを削除する。すなわち、ユーザ4がよそ見をしていた時の情報画像が描画されない。
次に、ステップS117において、表示制御部500は、カウンタを初期化して、継続時間T2を初期値(ゼロ)にする。
次に、ステップS118において、表示制御部500は、カウンタを初期化して、よそ見時間T1を初期値(ゼロ)にする。表示制御部500は、ステップS118の完了後は、継続表示処理を終了してステップS12に移行する。
ステップS12において、表示制御部500は、ステップS6、ステップS9あるいはステップS115において描画した情報画像を含む、あるいはステップS116によって情報画像を含まない表示画像Mの画像データを表示器11に出力して、その表示面に表示画像Mを表示させる。表示器11の表示面に表示された表示画像Mを示す表示光Lは、リレー光学系を経てフロントガラス3に照射され、ユーザ4に表示画像Mの虚像Vが視認される。
表示制御部500は、以上の処理をIGNスイッチがオン状態からオフ状態になったと判定されるまで繰り返し実行する。
次に、上述のように強調画像を表示することの作用及び効果について図3及び図7を用いて説明する。なお、図7は、ユーザ4が視認する実景と虚像Vとの様子を示し、従来の対象物が検出される場合にのみ強調画像(情報画像)を表示する例を示している。図7(a)に示すように対象物である案内標識W1が検出されると、図7(b)に示すように案内標識W1と重ねて情報虚像V1が表示される。しかし、その際ユーザ4が視線を虚像Vの表示可能領域DAから外していると案内標識W1及び情報虚像V1のいずれも視認することはできない。そのまま自車両2が案内標識W1を通過すると、図7(c)に示すように案内標識W1が検出されないことに起因して情報虚像V1も表示されなくなり、ユーザ4は案内標識W1が示す情報を見逃すこととなる。
これに対し、図3に示す本実施例においては、対象物である案内標識W1が検出されると、その時点でユーザ4の視線が虚像Vの表示可能領域DA内である(ステップS3でNO)場合は、ステップ9により、図3(a)に示すように案内標識W1と重ねて情報虚像V1が表示される。また、案内標識W1を検出した時にユーザ4の視線が虚像Vの表示可能領域DAから外れた(ステップS3でYES)場合も、ステップS4でYES、ステップS5、ステップS6により、図3(a)に示すように案内標識W1と重ねて情報虚像V1が表示される。そして、図3(a)の状態からユーザ4の視線が虚像Vの表示可能領域DA外である(ステップS3でYES)状態が続くと、ステップS4でNO、ステップS6により、案内標識W1の検出有無に関わらずユーザ4の視線が虚像Vの表示可能領域DAから外れた時の案内標識W1の位置情報に基づいて情報虚像V1の表示が維持される。そして、ユーザ4の視線が虚像Vの表示可能領域DA内に戻ると(ステップS3でNO)、ステップS8でNO、ステップS12の継続表示処理により、ユーザ4の視線が戻った時点で情報虚像V1が有用である場合(ステップS112でYES)はステップS125により所定の時間(第二の閾値時間TBが経過するまで)情報虚像V1の表示が維持され、情報虚像V1が有用でない場合(ステップS112でNO)は、ステップS126により情報虚像V1の表示が終了する。これによれば、案内標識W1の通過後もユーザ4にとって有用な情報を示す情報虚像V1の表示が維持され、案内標識W1に示された有用な情報を得ることができ、安全運転に寄与することができる。
本実施形態におけるHUD装置100は、表示画像Mを表示する表示器11を備え、表示画像Mを示す表示光Lをフロントガラス3に照射してユーザ4に表示画像Mの虚像Vを自車両2前方の実景と重ねて視認可能とするヘッドアップディスプレイ装置であって、 前記実景中の所定の情報を示す対象物(案内標識W1)の位置に関する位置情報を入力する位置情報入力部(入出力部530)と、ユーザ4の視線情報を入力する視線情報入力部(入出力部530)と、前記視線情報入力部が入力した前記視線情報に基づいてユーザ4の視線が虚像Vの表示可能領域DA外であると判断される場合に、所定の条件を満たすまで、ユーザ4の視線が表示可能領域DAから外れたときに前記位置情報入力部が入力した前記位置情報に基づいて表示器11に表示画像Mとして前記情報を示す情報画像を表示させる表示制御部500と、を備えてなる。
これによれば、所定の情報を示す対象物を見逃しても、対象物が示す情報をユーザ4に提供することができる。
また、HUD装置100において、前記条件は、前記視線情報入力部が入力した前記視線情報に基づいてユーザ4の視線が表示可能領域DA内に戻ったと判断されることであり、 表示制御部500は、前記条件を満たす場合に、さらにユーザ4の視線が表示可能領域DAから外れていたよそ見時間T1が所定の第1の時間(第1の閾値時間TA)以下であると判断されると前記情報画像の表示をさらに所定の第2の時間(第2の閾値時間TB)継続する。
これによれば、視線が戻った時点で有用な情報を示す情報虚像V1のみを継続して表示でき、ユーザ4の煩わしさを低減することができる。
また、HUD装置100において、表示制御部500は、ユーザ4の視線が表示可能領域DA内であると判断される場合に、前記位置情報入力部が入力した前記位置情報に基づいて表示器11に前記情報画像を表示させる。
これによれば、ユーザ4の視線が表示可能領域DA内にある場合には情報虚像V1によって対象物を強調することができ、対象物の視認性を高めることができる。
なお、本発明は、以上の実施形態によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。例えば、HUD装置100は、表示光Lをフロントガラス3に照射するものであったが、透過反射部は、板状のハーフミラーやホログラム素子などによって構成される専用のコンバイナ部材であってもよい。
また、HUD装置100において、前記条件は、所定の第3の時間が経過することであってもよい。すなわち、ユーザ4の視線が虚像Vの表示可能領域DAから外れたときに表示してから前記第3の時間が経過するまで情報虚像V1を表示する。
これによれば、視線が戻った時点で有用な情報を示す情報虚像V1のみを継続して表示でき、ユーザ4の煩わしさを低減することができる。
また、HUD装置100は、情報虚像V1をユーザ4の視線が虚像Vの表示可能領域DA内であるうちは表示させず、ユーザ4の視線が虚像V1の表示可能領域DAから外れたときに表示を開始するものであってもよい。
1 HUDシステム(ヘッドアップディスプレイシステム)
2 自車両
3 フロントガラス
4 ユーザ
5 車両ECU
11 表示器
100 HUD装置(ヘッドアップディスプレイ装置)
200 前方情報取得部
400 視線位置検出部
500 表示制御部
520 記憶部
530 入出力部(位置情報入力部、視線情報入力部)
L 表示光
M 表示画像
V 虚像
V1 情報虚像
W1 案内標識(対象物)

Claims (4)

  1. 表示画像を表示する表示器を備え、前記表示画像を示す表示光を透過反射部に照射して視認者に前記表示画像の虚像を車両前方の実景と重ねて視認可能とするヘッドアップディスプレイ装置であって、
    前記実景中の所定の情報を示す対象物の位置に関する位置情報を入力する位置情報入力部と、
    前記視認者の視線情報を入力する視線情報入力部と、
    前記視線情報入力部が入力した前記視線情報に基づいて前記視認者の視線が前記虚像の表示可能領域外であると判断される場合に、所定の条件を満たすまで、前記視認者の視線が前記表示可能領域から外れたときに前記位置情報入力部が入力した前記位置情報に基づいて前記表示器に前記表示画像として前記情報を示す情報画像を表示させる表示制御部と、を備えてなる、ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記条件は、前記視線情報入力部が入力した前記視線情報に基づいて前記視認者の視線が前記表示可能領域内に戻ったと判断されることであり、
    前記表示制御部は、前記条件を満たす場合に、さらに前記視認者の視線が前記表示可能領域から外れていたよそ見時間が所定の第1の時間以下であると判断されると前記情報画像の表示をさらに所定の第2の時間継続する、ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記条件は、所定の第3の時間が経過することである、ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記表示制御部は、前記視認者の視線が前記表示可能領域内であると判断される場合に、前記位置情報入力部が入力した前記位置情報に基づいて前記表示器に前記情報画像を表示させる、ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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