JP2017052122A - 液体カートリッジ及び一組の液体カートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】液体カートリッジの種類に対応して設けられる突起の破損や変形を抑制することができる液体カートリッジを提供する。
【解決手段】インクカートリッジ30は、インクが貯留される貯留室と、挿入方向51へ向かってインクカートリッジ30の外部に開口したインク供給口を介して、貯留室内に貯留されたインクをインクカートリッジ30の外部へ供給するインク供給部と、挿入方向51に視て環状であり且つ挿入方向51へ向かって開口する空間95を形成する第1面171と、形状、位置、または数の少なくとも一つがインクカートリッジ30の種類に対応している第1突起161と、を備える。第1突起161の少なくとも一部は、挿入方向51と直交する全方向において第1面171に囲まれている。
【選択図】図4

Description

本発明は、内部に液体が貯留された液体カートリッジに関する。
特許文献1乃至3に開示されたインクカートリッジは、貯留された液体の種類や、貯留された液体の量などに対応して、少なくとも一つの突起を有する識別構造を備えている。インクカートリッジは、当該インクカートリッジが備えた識別構造に対応した識別構造を有するカートリッジ装着部に装着可能である。一方、インクカートリッジが備えた識別構造に対応していない識別構造を有するカートリッジ装着部への当該インクカートリッジの装着はブロックされる。これにより、インクカートリッジが意図されないカートリッジ装着部へ装着されることが防止される。
特開平2−243351号公報 特開2003−34040号公報 US6,364,472B1
しかしながら、液体カートリッジの落下などによって、液体カートリッジの識別構造を構成する突起が地面などに衝突すると、当該突起が変形したり破損したりするおそれがある。また、液体カートリッジが袋に収容された状態で、当該袋の内部が減圧される場合、突起が、減圧によって収縮した袋から力を受けて、変形したり破損したりするおそれがある。また、液体カートリッジが意図されないカートリッジ装着部に装着されようとした場合、当該液体カートリッジの突起がカートリッジ装着部の識別構造を構成する突起などに衝突することによって、当該液体カートリッジの突起が変形したり破損したりするおそれがある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体カートリッジの種類に対応して設けられる突起の破損や変形を抑制することができる液体カートリッジを提供することにある。
(1) 本発明に係る液体カートリッジは、液体が貯留される液体貯留室と、第1方向へ向かって上記液体カートリッジの外部に開口した液体供給口を介して、上記液体貯留室内に貯留された液体を上記液体カートリッジの外部へ供給する液体供給部と、上記第1方向に視て環状であり且つ上記第1方向へ向かって開口する空間を形成する第1面と、形状、位置、または数の少なくとも一つが上記液体カートリッジの種類に対応している第1突起と、を備える。上記第1突起の少なくとも一部は、上記第1方向と直交する全方向において上記第1面に囲まれている。
上記構成によれば、第1突起の少なくとも一部が第1方向と直交する全方向において第1面に囲まれているため、液体カートリッジが落下などした際に、第1突起は、第1面によって保護される。これにより、第1突起の破損や変形を抑制することができる。
本発明によれば、液体カートリッジの種類に対応して設けられる突起の破損や変形を抑制することができる。
図1は、カートリッジ装着部110を備えたプリンタ10の内部構造を模式的に示す断面図である。 図2は、カートリッジ装着部110Aの外観構成を示す斜視図である。 図3は、インクカートリッジ30Aの外観構成を示す斜視図である。 図4は、インクカートリッジ30Aの前部カバー32の外観構成を示す斜視図である。 図5は、インクカートリッジ30Aの内部構成を示す縦断面図である。 図6(A)は、インクカートリッジ30Aの前部カバー32の正面図であり、図6(B)は、図4のVIB−VIB断面図である。 図7(A)は、第1突起161を2つ備えたインクカートリッジ30を模式的に示す正面図であり、図7(B)は、第1突起161を1つ備えたインクカートリッジ30を模式的に示す正面図である。 図8(A)は、屈曲した第1突起161を備えたインクカートリッジ30を模式的に示す正面図であり、図8(B)は、屈曲した第1突起161を備えた別の種類のインクカートリッジ30を模式的に示す正面図である。 図9は、カートリッジ装着部110Bの外観構成を示す斜視図である。 図10は、インクカートリッジ30Bの外観構成を示す斜視図である。 図11(A)は、インクカートリッジ30Bの前部カバー32の正面図であり、図11(B)は、図10のXIB−XIB断面図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
また、以下の説明では、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入される方向が挿入方向51(第1方向の一例)と定義される。また、挿入方向51と反対方向であって、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110から脱抜される方向が脱抜方向52(第2方向の一例)と定義される。本実施形態において、挿入方向51及び脱抜方向52は水平方向であるが、挿入方向51及び脱抜方向52は水平方向でなくてもよい。
また、挿入方向51及び脱抜方向52に直交する方向が上方向54と定義される。また、上方向54と反対方向が下方向53と定義される。本実施形態において上方向54が鉛直上方であり、下方向53が鉛直下方であるが、上方向54及び下方向53は鉛直方向でなくてもよい。
また、挿入方向51及び下方向53と直交する方向が、右方向55及び左方向56と定義される。より具体的には、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110の装着姿勢(使用姿勢)にある状態において、インクカートリッジ30を挿入方向51に視た場合において、右に延びる方向が右方向55と定義され、左に延びる方向が左方向56と定義される。本実施形態において、右方向55及び左方向56は水平方向であるが、右方向55及び左方向56は水平方向でなくてもよい。
[プリンタ10の概要]
図1に示されるように、プリンタ10は、インクジェット記録方式に基づいて、記録用紙に対してインク滴を選択的に吐出することにより画像を記録するものである。プリンタ10は、記録ヘッド21と、インク供給装置100と、記録ヘッド21及びインク供給装置100を接続するインクチューブ20とを備えている。インク供給装置100には、カートリッジ装着部110が設けられている。カートリッジ装着部110には、インクカートリッジ30(液体カートリッジの一例)が装着され得る。カートリッジ装着部110の一面に、開口112が設けられている。インクカートリッジ30は、開口112を通じてカートリッジ装着部110に挿入方向51に挿入され、或いはカートリッジ装着部110から脱抜方向52に抜き出される。
インクカートリッジ30には、プリンタ10で使用可能なインク(液体の一例)が貯留されている。カートリッジ装着部110へのインクカートリッジ30の装着が完了した状態において、インクカートリッジ30と記録ヘッド21とは、インクチューブ20で接続されている。記録ヘッド21にはサブタンク28が設けられている。サブタンク28は、インクチューブ20を通じて供給されるインクを一時的に貯留する。記録ヘッド21は、インクジェット記録方式によって、サブタンク28から供給されたインクをノズル29から選択的に吐出する。具体的には、記録ヘッド21に設けられたヘッド制御基板(不図示)から各ノズル29に対応して設けられたピエゾ素子29Aに選択的に駆動電圧が印加される。これにより、ノズル29から選択的にインクが吐出される。
プリンタ10は、給紙トレイ15と、給紙ローラ23と、搬送ローラ対25と、プラテン26と、排出ローラ対27と、排紙トレイ16と、を備えている。給紙トレイ15から給紙ローラ23によって搬送路24へ給送された記録用紙は、搬送ローラ対25によってプラテン26上へ搬送される。記録ヘッド21は、プラテン26上を通過する記録用紙に対してインクを選択的に吐出する。これにより、記録用紙に画像が記録される。また、これにより、カートリッジ装着部110に装着完了されたインクカートリッジ30が保持するインクが、記録ヘッド21によって消費される。プラテン26を通過した記録用紙は、排出ローラ対27によって、搬送路24の最下流に設けられた排紙トレイ16に排出される。
[インク供給装置100]
図1に示されるように、インク供給装置100は、プリンタ10に設けられている。インク供給装置100は、プリンタ10が備える記録ヘッド21にインクを供給するものである。インク供給装置100は、インクカートリッジ30を装着可能なカートリッジ装着部110を備えている。なお、図1においては、カートリッジ装着部110へのインクカートリッジ30の装着が完了した状態が示されている。
[カートリッジ装着部110]
図2に示されるように、カートリッジ装着部110は、ケース101と、インクニードル102(図1参照)と、ロック部145(図1参照)と、接点ユニット160(図1参照)と、第1突部124と、第2突部125とを備えている。カートリッジ装着部110には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ30が収容可能である。なお、図2において、インクニードル102、ロック部145、及び接点ユニット160は省略されている。
なお、以下に説明する、インクニードル102、ロック部145、接点ユニット160、第1突部124、及び第2突部125等は、4つのインクカートリッジ30の各々に対応して設けられている。つまり、本実施形態において、インクニードル102、ロック部145、接点ユニット160、第1突部124、及び第2突部125等は、それぞれ4つ設けられている。4つのインクニードル102、4つのロック部145、4つの接点ユニット160、4つの第1突部124、及び4つの第2突部125等は、それぞれ、右方向55及び左方向56に並んで配置されている。4つのインクニードル102、4つのロック部145、4つの接点ユニット160、4つの第1突部124、及び4つの第2突部125等は、それぞれ同一の構成を有する。そのため、以下では、1つのインクニードル102、1つのロック部145、1つの接点ユニット160、1つの第1突部124、及び1つの第2突部125等の構成が説明され、残り3つのインクニードル102、ロック部145、第1突部124、及び第2突部125等の構成の説明は省略される。
本実施形態において、第1突部124及び第2突部125の形状、位置、または数の少なくとも一つは、当該第1突部124及び第2突部125を備えるカートリッジ装着部110に装着されるインクカートリッジ30の種類に対応している。例えば、インクカートリッジ30のうち貯留されるインクの種類が染料(第1種類の一例)であるインクカートリッジ30Aが装着されるカートリッジ装着部110A(図2参照)に設けられた第1突部124及び第2突部125の形状及び位置は、インクカートリッジ30のうち貯留されるインクの種類が顔料(第2種類の一例)であるインクカートリッジ30Bが装着されるカートリッジ装着部110B(図9参照)に設けられた第1突部124及び第2突部125の形状及び位置と異なる。
第1突部124及び第2突部125の形状、位置、及び数を除くと、各カートリッジ装着部110の構成は、装着されるインクカートリッジの種類にかかわらず同一である。よって、以下の説明では、第1突部124及び第2突部125以外の構成については、カートリッジ装着部110Aの構成が説明され、カートリッジ装着部110Bの構成の説明は省略される。一方、第1突部124及び第2突部125の構成については、カートリッジ装着部110A、110Bの双方の構成が説明される。
[ケース101]
図2に示されるように、カートリッジ装着部110Aの筐体を形成するケース101は、天面115、底面116、終面117、及び開口112を有する箱形状である。天面115は、ケース101の内部空間の天部を画定している。底面116は、ケース101の内部空間の底部を画定している。終面117は、ケース101の内部空間の挿入方向51の端部を画定している。終面117は、天面115と底面116とをつないでいる。開口112は、終面117と挿入方向51及び脱抜方向52に対向する位置に設けられている。開口112は、ユーザがプリンタ10を使用するときにユーザに対面する面であるプリンタ10のユーザインタフェース面に露出し得る。開口112を通じてケース101へインクカートリッジ30Aが挿抜される。インクカートリッジ30Aは、天面115及び底面116に設けられたガイド溝109に、インクカートリッジ30Aの上端部及び下端部が挿入されることによって、挿入方向51及び脱抜方向52へ案内される。ケース101には、内部空間を縦方向に長い4つの空間に仕切り分ける3つのプレート104が設けられている。このプレート104によって仕切り分けられた各空間それぞれにインクカートリッジ30Aが収容される。
本実施形態において、プレート104によって仕切り分けられた4つの空間に設けられた第1突部124及び第2突部125の各々の形状、位置、及び数は、同一である。なお、4つの空間に設けられた第1突部124及び第2突部125の各々の形状、位置、及び数は、異なっていてもよい。例えば、4つの第1突部124及び第2突部125の各々の形状、位置、また数の少なくとも一つは、4つの空間に装着されるインクカートリッジ30に貯留されるインクの色に応じて異なっていてもよい。
[インクニードル102]
図1に示されるように、インクニードル102は、管状の樹脂からなり、ケース101の終面117の下部の開口103(図2参照)に設けられている。インクニードル102は、ケース101の終面117において、カートリッジ装着部110Aに装着されたインクカートリッジ30Aのインク供給部34(液体供給部の一例)に対応する位置に配置されている。インクニードル102は、ケース101の終面117から脱抜方向52へ突出している。
インクニードル102の周囲には、円筒形状のガイド部105が設けられている。ガイド部105は、ケース101の終面117から脱抜方向52へ突出し、その突出端が開口している。インクニードル102は、ガイド部105の中心に配置されている。ガイド部105は、インクカートリッジ30Aのインク供給部34が内方に進入する形状である。
インクカートリッジ30Aがカートリッジ装着部110Aに挿入方向51へ挿入される過程において、つまりインクカートリッジ30Aがカートリッジ装着部110A内の装着位置まで移動する過程において、インクカートリッジ30Aのインク供給部34がガイド部105に進入する。さらにインクカートリッジ30Aがカートリッジ装着部110Aに挿入方向51に挿入されると、インクニードル102が、インク供給部34に形成されたインク供給口71(液体供給口の一例)に挿入される。これにより、インクニードル102とインク供給部34とは連結される。そして、インクカートリッジ30Aの内部に形成された貯留室36(液体貯留室の一例)に貯留されたインクは、インク供給部34の内部に形成された筒壁73の内部空間及びインクニードル102の内部空間を通じてインクニードル102に接続されたインクチューブ20に流出される。なお、インクニードル102の先端は、平坦であってもよく、尖っていてもよい。
[ロック部145]
図1に示されるように、ロック部145が、ケース101の天面115付近且つ開口112付近において、ケース101の左方向56及び右方向55に延出されている。ロック部145は、左方向56及び右方向55に沿って延びる棒状の部材である。ロック部145は、例えば、金属の円柱である。ロック部145の左方向56及び右方向55の両端は、ケース101の左方向56及び右方向55の両端を確定している壁に固定されている。
ロック部145は、カートリッジ装着部110Aに装着されたインクカートリッジ30Aを装着位置に保持するためのものである。インクカートリッジ30Aは、カートリッジ装着部110Aに挿入されることにより、ロック部145に係合される。これにより、インクカートリッジ30Aは、カートリッジ装着部110A内に保持される。
[接点ユニット160]
図1に示されるように、接点ユニット160が、ケース101の天面115に取り付けられている。接点ユニット160は、インクカートリッジ30Aがカートリッジ装着部110Aに装着された状態において、少なくとも一部が後述するインクカートリッジ30AのIC基板64の上方にIC基板64と対向する位置に設けられている。
接点ユニット160の下面には、4つの接点(不図示)が形成されている。4つの接点は、IC基板64の上面に実装された4つの電極65(図3参照)に対応して4つ形成されており、右方向55及び左方向56に並んで形成されている。なお、接点の個数及び電極65の個数は4つに限らず任意である。
各接点は、電気回路を介してプリンタ10の制御部1に電気的に接続されている。制御部1は、例えばCPU,ROM,RAMなどからなるものである。接点と対応する電極65とが電気的に導通されることによって、電圧が電極65に印加されたり、電極65がアースされたり、電極65に電力が供給されたりする。接点と対応する電極65との電気的な導通により、制御部1からインクカートリッジ30AのICに格納されたデータにアクセス可能となる。電気回路からの出力は制御部1に入力される。
[第1突部124及び第2突部125]
図2に示されるように、カートリッジ装着部110Aにおいて、第1突部124が、ケース101の終面117における天面115付近に設けられている。第1突部124は、終面117から脱抜方向52へ突出されている。第1突部124は、脱抜方向52と直交する断面形状が、左上の角が丸められた四角形状であって、その最上部分から上方へ延びるリブが突出された形状である。第1突部124は、インクカートリッジ30Aがカートリッジ装着部110Aに装着された状態において、つまりインクカートリッジ30Aが装着位置に位置する状態において、後述するインクカートリッジ30Aの空間95(詳細には空間95における第1突起161よりも左方向56に位置する部分95B、図3参照)へ挿入される。
カートリッジ装着部110Aにおいて、第2突部125が、ケース101の終面117における天面115と底面116との中間付近且つプレート104によって仕切り分けられた空間の右端付近に設けられている。第2突部125は、終面117から脱抜方向52へ突出されている。第2突部125は、脱抜方向52と直交する断面形状が、右方向55及び左方向56に長い矩形の左端から上方向54及び下方向53に長い矩形が下方に延びた形状である。第2突部125は、インクカートリッジ30Aが装着位置に位置する状態において、後述するインクカートリッジ30Aの空間94へ挿入される。
図9に示されるように、カートリッジ装着部110Bにおいて、第1突部124が、ケース101の終面117における天面115付近に設けられている。第1突部124は、終面117から脱抜方向52へ突出されている。第1突部124は、脱抜方向52と直交する断面形状が、右上の角が丸められた四角形状であって、その最上部分から上方へ延びるリブが突出された形状である。第1突部124は、インクカートリッジ30Bが装着位置に位置する状態において、後述するインクカートリッジ30Bの空間95(詳細には空間95における第1突起161よりも右方向55に位置する部分95A、図10参照)へ挿入される。
カートリッジ装着部110Bにおいて、第2突部125が、ケース101の終面117における天面115と底面116との中間付近且つプレート104によって仕切り分けられた空間の左端付近に設けられている。第2突部125は、終面117から脱抜方向52へ突出されている。第2突部125は、脱抜方向52と直交する断面形状が、右方向55及び左方向56に長い矩形の右端から上方向54及び下方向53に長い矩形が下方に延びた形状である。第2突部125は、インクカートリッジ30Bが装着位置に位置する状態において、後述するインクカートリッジ30Bの空間94へ挿入される。
[インクカートリッジ30]
インクカートリッジ30はインクが貯留される容器である。本実施形態において、インクカートリッジ30は、インクカートリッジ30A(第1液体カートリッジの一例)とインクカートリッジ30B(第2液体カートリッジの一例)とからなる一組のインクカートリッジ(一組の液体カートリッジの一例)を構成している。
図3に示されるインクカートリッジ30Aに貯留されるインクの種類は、染料である。図10に示されるインクカートリッジ30Bに貯留されるインクの種類は、顔料である。なお、本実施形態において、インクカートリッジ30A、30Bの種類は、貯留されるインクの種類によって識別されるが、インクの種類以外によって識別されてもよい。例えば、インクカートリッジ30A、30Bの種類は、インクの色やインクの貯留量などによって識別されてもよい。
インクカートリッジ30A、30Bは、後述する第1突起161及び第2突起162を除いて同構成である。よって、以下の説明では、第1突起161及び第2突起162以外の構成については、インクカートリッジ30Aの構成が説明され、インクカートリッジ30Bの構成の説明は省略される。一方、第1突起161及び第2突起162の構成については、インクカートリッジ30A、30Bの双方の構成が説明される。
なお、本実施形態では、本発明の液体カートリッジの一例として、インクカートリッジ30A、30Bのみについて説明されるが、第1突起161や第2突起162の形状、位置、または数の少なくとも一つがインクカートリッジ30A、30Bの何れとも異なるインクカートリッジが、本発明の液体カートリッジの一例であってもよく、本発明の一組の液体カートリッジを構成する液体カートリッジの一例であってもよい。
図1及び図3に示されるように、インクカートリッジ30Aは、貯留室36(液体貯留室の一例)が形成された内部フレーム35(内部ケースの一例)と、内部フレーム35を覆う後部カバー31及び前部カバー32(外部ケースの一例)とを備えている。貯留室36は、インクカートリッジ30Aの内部に形成されている空間である。なお、本実施形態において、貯留室36は、内部フレーム35によって形成されているが、後部カバー31及び前部カバー32などによって形成されていてもよい。
内部フレーム35に後部カバー31及び前部カバー32が取り付けられて、インクカートリッジ30Aの外形が構成されている。内部フレーム35は、後部カバー31及び前部カバー32の内部に収納される。インクカートリッジ30Aは、全体として、右方向55及び左方向56に沿った寸法が短く、下方向53及び上方向54、並びに挿入方向51及び脱抜方向52それぞれに沿った寸法が、右方向55及び左方向56に沿った寸法よりも大きい扁平形状である。インクカートリッジ30Aがカートリッジ装着部110Aへ挿入されるときに挿入方向51を向く前部カバー32の面が前面140であり、脱抜方向52を向く後部カバー31の面が後面41である。すなわち、後面41は、前部カバー32の前面140との間に貯留室36を挟んで配置されている。
図1に示されるインクカートリッジ30Aの姿勢は、インクカートリッジ30Aが装着姿勢にあるときの姿勢である。すなわち、インクカートリッジ30Aは、後述されるように、前面140と、後面41と、上面39、141と、下面42、142と、側面37、143と、側面38、144とを備えるが、図1に示されているインクカートリッジ30Aの姿勢は、後面41から前面140に向かう方向が挿入方向51に一致し、前面140から後面41に向かう方向が脱抜方向52に一致し、上面39,141から下面42,142に向かう方向が下方向53に一致し、下面42,142から上面39,141に向かう方向が上方向54に一致する姿勢である。また、インクカートリッジ30Aがカートリッジ装着部110Aに挿入、装着されるときに、前面140は挿入方向51を向き、後面41は脱抜方向52を向き、側面37、143は右方向55を向き、側面38、144は左方向56を向き、下面42,142は下方向53を向き、上面39,141は、上方向54を向く。
インクカートリッジ30Aは、カートリッジ装着部110Aに装着可能であるが、カートリッジ装着部110Bなどの他のカートリッジ装着部へのインクカートリッジ30Aの装着は、当該他のカートリッジ装着部の第1突部124または第2突部125の少なくとも一方によって阻害される。一方、インクカートリッジ30Bは、カートリッジ装着部110Bに装着可能であるが、カートリッジ装着部110Aなどの他のカートリッジ装着部へのインクカートリッジ30Bの装着は、当該他のカートリッジ装着部の第1突部124または第2突部125の少なくとも一方によって阻害される。
[内部フレーム35]
各図には現れていないが、内部フレーム35は、右方向55及び左方向56の一対の端面が開放された環状に構成されている。内部フレーム35において、開放された一対の面がフィルム(不図示)によって封止されることにより、その内部にインクを貯留可能な貯留室36が形成されている。図5に示されるように、貯留室36を区画する前面40は、内部フレーム35が前部カバー32に挿入された際に、前部カバー32の前面140の裏面に対向する面である。また、前面40には、インク供給部34が設けられている。
[インク供給部34]
図5に示されるように、インク供給部34は、前部カバー32の前面140の下部分において、内部フレーム35の前面40から挿入方向51に突出されている。インク供給部34は、円筒形状の外形をなしており、前面140に設けられた孔97(図4参照)を通じて外方へ突出されている。インク供給部34は、内部空間を有する円筒形状の筒壁73と、筒壁73に取り付けられたシール部材76及びキャップ79とを備えている。
筒壁73は、貯留室36の内部から外部に亘って延設されている。筒壁73の脱抜方向52の端部は、貯留室36において開口している。筒壁73の挿入方向51の端部は、インクカートリッジ30Aの外部に開口している。これにより、筒壁73は、内部空間を介して貯留室36及びインクカートリッジ30Aの外部と連通している。つまり、インク供給部34は、貯留室36に貯留されたインクを筒壁73の内部空間を通じてインクカートリッジ30Aの外部に供給する。筒壁73の挿入方向51の端には、シール部材76及びキャップ79が取り付けられている。
筒壁73の内部空間には、弁体77及びコイルバネ78が収容されている。弁体77及びコイルバネ78は、インク供給部34の状態を、筒壁73の内部空間を通じて貯留室36からインクカートリッジ30Aの外部にインクが流出される状態と、筒壁73の内部空間からインクカートリッジ30Aの外部にインクが流出されない状態との間で選択的に切り換えるためのものである。
弁体77は、挿入方向51及び脱抜方向52に沿って移動することにより、シール部材76の中央に貫通されたインク供給口71を開閉する。コイルバネ78は弁体77を挿入方向51へ付勢している。したがって、外力が付与されていない状態において、弁体77は、シール部材76のインク供給口71を閉じている。
シール部材76は、筒壁73の先端に配置されている。シール部材76は、中央に貫通孔が形成された円盤形状の部材である。シール部材76は、例えば、ゴムやエラストマのような弾性材料から形成されている。シール部材76の中央が挿入方向51及び脱抜方向52に貫通されて筒状の内周面が形成され、その内周面によりインク供給口71が形成されている。インク供給口71の内径は、インクニードル102の外径より若干小さい。シール部材76は、筒壁73の外方に嵌め込まれたキャップ79によって、筒壁73の先端に液密に当接している。
弁体77がインク供給口71を閉じている状態において、インクカートリッジ30Aがカートリッジ装着部110Aに挿入されると、インク供給口71にインクニードル102が進入する。インクニードル102には、シール部材76を弾性変形しつつ、その外周面がインク供給口71を画定する内周面に液密に接触する。インクニードル102の先端がシール部材76を通過して筒壁73の内部空間へ進入すると、弁体77に当接する。さらにインクカートリッジ30Aがカートリッジ装着部110Aへ挿入されることにより、インクニードル102が弁体77をコイルバネ78の付勢力に抗して脱抜方向52へ移動させる。これにより、貯留室36に貯留されているインクが筒壁73の内部空間を通じてインクニードル102の先端部分へ流通することが可能となる。各図には現れていないが、インクニードル102の先端部分に形成された貫通孔を通じて、筒壁73の内部空間からインクニードル102の内部空間へインクが流通する。これにより、貯留室36に貯留されたインクが、筒壁73の内部空間、インク供給口71、及びインクニードル102を通じて外部へ流出可能となる。
なお、インク供給部34において、インク供給口71を閉じる弁体77は必ずしも設けられなくてもよい。例えば、インク供給口71がフィルムなどで閉塞されており、インクカートリッジ30Aがカートリッジ装着部110Aに装着されると、インクニードル102がフィルムを突き破ることによりインク供給口71を通じてインクニードル102の先端部分が筒壁73の内部空間へ進入する構成であってもよい。また、インク供給口71は、シール部材76の弾性により閉じており、インクニードル102が挿入されたときのみに、インクニードル102に押し拡げられるように形成されていてもよい。
[後部カバー31]
図3に示されるように、後部カバー31は、右方向55及び左方向56において互いに隔てて配置された側面37、38と、上方向54を向く上面39、下方向53を向く下面42とが後面41から挿入方向51に延設されて構成されており、挿入方向51へ向かって開口された箱形である。後部カバー31の内部には、開口を通じて内部フレーム35(図5参照)が挿入される。すなわち、後部カバー31は、内部フレーム35の後部を覆っている。また、下面42は、内部フレーム35が挿入された状態において、上面39との間に貯留室36を挟んで配置されている。
後部カバー31の上面39には、凸部43が設けられている。凸部43は、上面39における右方向55及び左方向56の中央において挿入方向51及び脱抜方向52に沿って延びている。凸部43において脱抜方向52を向く面がロック面151である。ロック面151は、下方向53及び上方向54に沿って延びている。ロック面151は、カートリッジ装着部110Aにインクカートリッジ30Aが装着された状態において、ロック部145と脱抜方向52へ向かって接触し得る面である。ロック面151がロック部145と脱抜方向52へ向かって接触することにより、カートリッジ装着部110Aに装着されたインクカートリッジ30Aがカートリッジ装着部110Aに保持される。
凸部43においてロック面151より挿入方向51には、傾斜面155が設けられている。傾斜面155は、上方向54且つ挿入方向51を向いている。
後部カバー31の上面39において、ロック面151より脱抜方向52には、操作部90が設けられている。操作部90は、インクカートリッジ30Aがカートリッジ装着部110Aに装着された状態からインクカートリッジ30Aを取り出すために、ユーザによって操作される。
[前部カバー32]
図3及び図4に示されるように、前部カバー32は、右方向55及び左方向56において互いに隔てて配置された側面143、144と、下方向53及び上方向54において互いに隔てて配置された上面141及び下面142とが前面140から脱抜方向52に延設されて構成されており、脱抜方向52へ向かって開口された箱形である。前部カバー32の内部には、開口を通じて内部フレーム35が挿入される。すなわち、前部カバー32は、内部フレーム35のうちの後部カバー31によって覆われていない前部を覆っている。
前部カバー32の前面140の下部分には、脱抜方向52へ貫通する孔97が形成されている。孔97は、上述したように、前部カバー32に内部フレーム35が挿入された状態において、内部フレーム35のインク供給部34を外部へ露出させるためのものである。したがって、孔97は、内部フレーム35のインク供給部34に対応する位置、寸法、及び形状に形成されている。
前部カバー32の前面140には、突出部85が設けられている。突出部85は、前部カバー32の上部において挿入方向51へ突出している。突出部85の先端は前面140の一部をなす。突出部85の先端に、脱抜方向52へ凹んだ空間95が設けられている。すなわち、空間95は挿入方向51へ向かってインクカートリッジ30Aの外部に開口する空間である。
前部カバー32の上面141であって、突出部85の上方には、IC基板64が設けられている。なお、図4において、IC基板64は省略されている。
[基板支持部130及びIC基板64]
図3に示されるように、前部カバー32における空間95の上方には、基板支持部130が設けられている。基板支持部130は、空間95の上方向54の端部を画定する部材である。基板支持部130の脱抜方向52の端部は、前部カバー32の上面141と繋がっている。
基板支持部130の上面には、IC基板64が、接着等の公知の方法で取り付けられている。つまり、基板支持部130は、IC基板64を支持している。
IC基板64の上面、つまりIC基板64の上方向54を向く面には、4つの電極65が形成されている。各電極65は、IC基板64の上面において挿入方向51及び脱抜方向52に延設されており、且つ右方向55及び左方向56に互いに離間して設けられている。電極65は、例えば、クロック用電極、データ用電極、電源電圧用電極及びグランド用電極等である。IC基板64には、各電極65に電気的に接続されたIC(不図示)が実装されている。ICは、半導体集積回路であり、インクカートリッジ30Aに関する情報(例えばロット番号や製造年月日などの情報)や、インクに関する情報(例えばインク色)を示すデータが読み出し可能に格納されている。
4つの電極65は、インクカートリッジ30Aがカートリッジ装着部110Aに装着された状態において、接点ユニット160に形成された4つの接点のそれぞれと導通する。
[空間95]
図3及び図4に示されるように、前部カバー32の突出部85における前面140の上部には、脱抜方向52へ凹む空間95が形成されている。
図4及び図6に示されるように、空間95は、第1面171、第2面172、及び第3面173によって形成されている。
図6に示されるように、第1面171は、挿入方向51に視て環状である。環状は、円形状に限定されず、楕円形状や矩形状等であってもよい。本実施形態において、第1面171は、挿入方向51に視て、上部がアーチ状になった四角形状であって、さらに、そのアーチの最上部分から上方へ矩形が延びた形状である。
詳細には、図6(B)に示されるように、第1面171は、下面171Aと、側面171B、171Cと、アーチ状の曲面171Dと、曲面171Dの最上部分から上方に延びて空間95の最上部を閉じる、上方へ凹んだ凹面171Eとで構成されている。下面171Aは、右方向55、左方向56、挿入方向51、及び、脱抜方向52に延びる平面であって、空間95の下方向53の端部を閉じている。側面171B(第2部分の一例)は、上方向54、下方向53、挿入方向51、及び、脱抜方向52に延びる平面であって、空間95の右方向55(第2直交方向の一例)の端部を閉じている。側面171C(第1部分の一例)は、上方向54、下方向53、挿入方向51、及び、脱抜方向52に延びる平面であって、空間95の左方向56(第1直交方向の一例)の端部を閉じている。曲面171Dは、空間95の右方向55及び左方向56の中央付近に向かうほど上方向54に向かって高くなっている。また、曲面171Dは、右方向55及び左方向56の位置が同じ箇所では、挿入方向51及び脱抜方向52の位置が異なっても、上方向54及び下方向53の位置が変わらない。凹面171Eは、上方向54、下方向53、挿入方向51、及び、脱抜方向52に延び、右方向55及び左方向56に対向する2つの平面と、その2つの平面の上端をつなぐように、右方向55、左方向56、挿入方向51、及び、脱抜方向52に延びる平面とからなる。曲面171D及び凹面171Eは、空間95の上方向54の端部を閉じている。下面171A、側面171B、側面171C、及び、凹面171Eの各面は平面である。つまり、第1面171は、平面と曲面171Dとを有している。曲面171Dは、側面171B、171Cと凹面171Eとを繋ぐように、上方向54、下方向53、右方向55、及び左方向56に交わる方向に延びる面である。これにより、曲面171Dの周辺において、空間95を囲む壁を厚くすることができるため、インクカートリッジ30Aにおける空間95周辺を強固にすることができる。
第2面172は、上方向54、下方向53、右方向55、及び左方向56に延びる平面であって、空間95の脱抜方向52の端部を画定する面である。第2面172は、挿入方向51及び脱抜方向52に交差する面である。第2面172の外縁の全部が、第1面171と接続されている。これにより、第2面172は、空間95における脱抜方向52の端部を閉じている。第2面172が設けられていることによって、インクカートリッジ30Aにおける空間95周辺を強固にすることができる。
図3及び図4に示されるように、第3面173は、第1面171よりも挿入方向51に設けられている。第3面173の脱抜方向52の端部は、第1面171の挿入方向51の端部と接続されている。第3面173と第1面171との接続部が、破線で示されている。本実施形態において、第3面173は、挿入方向51に視て略矩形状であるが、空間95の一部を上方向54に開放させる面である。つまり、第3面173は、空間95の上方向54の右端部及び左端部、右方向55、左方向56、及び下方向53の端部を画定する面である。すなわち、第3面173は、挿入方向51に視て環状でない。
詳細には、図6(A)に示されるように、第3面173は、上面173Dと、下面173Aと、側面173B、173Cとで構成されている。上面173Dは、右方向55、左方向56、挿入方向51、及び、脱抜方向52に延びる平面であって、右方向55及び左方向56に離間した一対の面であり、空間95の上方向54の右端部及び左端部を閉じている。下面173Aは、右方向55、左方向56、挿入方向51、及び、脱抜方向52に延びる平面であって、空間95の下方向53の端部を閉じている。側面173Bは、上方向54、下方向53、挿入方向51、及び、脱抜方向52に延びる平面であって、空間95の右方向55の端部を閉じている。側面173Cは、上方向54、下方向53、挿入方向51、及び、脱抜方向52に延びる平面であって、空間95の左方向56の端部を閉じている。なお、第3面173の形状は、図6(A)に示された形状に限らない。例えば、第3面173は、挿入方向51に視て、空間95の右方向55、左方向56、及び上方向54の端部を画定している、すなわち、閉じている一方で、下方向53の端部を画定していない、すなわち下方向53に開放していてもよい。
なお、空間95の挿入方向51の端部を画定、すなわち閉じる面はない。つまり、空間95は、挿入方向51へ向かって開口している。
[第1突起161]
図3及び図4に示されるように、第1突起161が、空間95に設けられている。本実施形態において、第1突起161は、インクカートリッジ30に一つ設けられているが、図7(A)に示されるように、二つ設けられていてもよい。また、第1突起161は、三つ以上設けられていてもよい。なお、本実施形態において、第1突起161が複数ある場合において、複数の第1突起161は、空間95を形成する第1面171、第2面172、及び第3面173以外で連結されていない場合に、異なる突起とされる。つまり、図7(A)において、2つの第1突起161は、第1面171で連結されているが、第1面171、第2面172、及び第3面173以外で連結されていないために、異なる突起とされる。
第1突起161は、全体として、右方向55及び左方向56に沿った寸法が短いプレート形状である。図6(B)に示されるように、第1突起161の挿入方向51と直交する断面は、矩形である。なお、第1突起161の形状は、プレート形状に限らず、例えば、図8に示されるように、挿入方向51に視た断面が屈曲した形状であってもよい。
第1突起161の脱抜方向52の端部は、第2面172と接続されている。これにより、第1突起161は、第2面172から挿入方向51へ突出している。第1突起161の下方向53の端部は、第1面171の下面171A、及び第3面173の下面173Aと接続されている。第1突起161の上方向54の端部は、第1面171の曲面171D及び第3面173の上面173Dと接続されている。
つまり、第1突起161は、第1面171と第2面172とに接続されている。なお、第1突起161は、第1面171または第2面172の一方とのみ接続されていてもよい。第1突起161が第1面171とのみ接続されている場合、第1突起161は第1面171から空間95へ向けて突出していることになる。
また、第1突起161は、平面である下面171Aと曲面171Bとに接続されている。なお、第1突起161は、第1面171を構成する平面とのみ接続されていてもよいし、曲面171Bとのみ接続されていてもよい。
また、第1突起161は、下面171Aと曲面171Bとの2箇所において第1面171と接続されているが、3箇所以上(例えば、下面171A、側面171B、及び側面171C)において第1面171と接続されていてもよい。もちろん、第1突起161は、1箇所において第1面171と接続されていてもよい。
また、第1突起161は、空間95の奥部で、つまり空間95のうち第2面172に近い部分で、挿入方向51と直交する全方向において第1面171に囲まれている。一方、第1突起161は、空間95のうち第2面172から遠い部分で、挿入方向51と直交する方向の一部において第3面173に囲まれている。詳細には、第1突起161は、右方向55、左方向56、及び下方向53(第3直交方向の一例)において、第3面173(下面173A、側面173B、側面173C)に囲まれている。つまり、第1突起161は、空間95の一部では挿入方向51と直交する全方向において第1面171に囲まれている一方で、空間95の一部以外では挿入方向51と直交する方向のうちの一部方向において第3面173に囲まれていない。
本実施形態では、第1突起161の体積のうち、挿入方向51と直交する全方向において第1面171に囲まれている部分の体積は、第1突起161の体積に対して5割以上である。
なお、第1突起161は、空間95の脱抜方向52の端から挿入方向51の端に亘って、挿入方向51と直交する全方向において第1面171に囲まれていてもよい。
また、図6に示されるように、第1突起161は、空間95を2つに区切っている。詳細には、第1突起161は、空間95を、第1突起161よりも右方向55に位置する部分95Aと、第1突起161よりも左方向56に位置する部分95Bとに区切っている。
第1突起161のインクカートリッジ30における位置は、インクカートリッジ30の種類に対応している。
図3、図4、及び図6に示されるように、貯留されるインクが染料であるインクカートリッジ30Aに設けられた第1突起161の位置は、側面171Cよりも側面171Bに近い位置に形成されている。これにより、空間95における第1突起161よりも左方向56に位置する部分95Bが、カートリッジ装着部110Aの第1突部124と対応する。その結果、インクカートリッジ30Aがカートリッジ装着部110Aへ挿入されると、第1突部124が空間95の部分95Bに受容され、インクカートリッジ30Aのカートリッジ装着部110Aへの装着は、第1突部124によって阻害されない。一方、空間95における第1突起161よりも左方向56に位置する部分95Bは、カートリッジ装着部110Bの第1突部124と対応しない。その結果、インクカートリッジ30Aがカートリッジ装着部110Bへ挿入されると、第1突部124が第1突起161に脱抜方向52に向かって接触し、インクカートリッジ30Aのカートリッジ装着部110Bへの装着は、第1突部124によって阻害される。
図10及び図11に示されるように、貯留されるインクが顔料であるインクカートリッジ30Bに設けられた第1突起161の位置は、側面171Bよりも側面171Cに近い位置に形成されている。つまり、インクカートリッジ30Bに設けられた第1突起161のインクカートリッジ30Bにおける位置は、インクカートリッジ30Aに設けられた第1突起161のインクカートリッジ30Aにおける位置と異なる。これにより、空間95における第1突起161よりも右方向55に位置する部分95Aが、カートリッジ装着部110Bの第1突部124と対応する。その結果、インクカートリッジ30Bがカートリッジ装着部110Bへ挿入されると、第1突部124が空間95の部分95Aに受容され、インクカートリッジ30Bのカートリッジ装着部110Bへの装着は、第1突部124によって阻害されない。一方、空間95における第1突起161よりも右方向55に位置する部分95Aは、カートリッジ装着部110Aの第1突部124と対応しない。その結果、インクカートリッジ30Bがカートリッジ装着部110Aへ挿入されると、第1突部124が第1突起161に脱抜方向52に向かって接触し、インクカートリッジ30Bのカートリッジ装着部110Aへの装着は、第1突部124によって阻害される。
以上説明したように、本実施形態において、インクカートリッジ30の種類(貯留されるインクの種類)は、各インクカートリッジ30に設けられた第1突起161の位置によって識別されるが、第1突起161の位置以外によって識別されてもよい。
例えば、インクカートリッジ30の種類は、図8に示されるように、各インクカートリッジ30に設けられた第1突起161の形状によって識別されてもよい。図8では、インクカートリッジ30A、30Bに設けられた第1突起161は、何れも挿入方向51に視て屈曲形状であるが、図8(A)に示されるように、インクカートリッジ30Aに設けられた第1突起161は、挿入方向51に視て、屈曲部から上方向54及び左方向56へ延びており、図8(B)に示されるように、インクカートリッジ30Bに設けられた第1突起161は、挿入方向51に視て、屈曲部から下方向53及び右方向55へ延びている。なお、各インクカートリッジ30A、30Bが装着されるカートリッジ装着部110A、110Bには、各第1突起161によって仕切られた空間95の形状に対応する形状の第1突部124が設けられている。
また、例えば、インクカートリッジ30の種類は、図7に示されるように、各インクカートリッジ30に設けられた第1突起161の数によって識別されてもよい。図7(A)では、インクカートリッジ30Aに設けられた第1突起161の数は二つである一方、図7(B)では、インクカートリッジ30Bに設けられた第1突起161の数は一つである。なお、各インクカートリッジ30A、30Bが装着されるカートリッジ装着部110A、110Bには、各第1突起161によって仕切られた空間95の形状及び数に対応する形状及び数の第1突部124が設けられている。
また、例えば、インクカートリッジ30の種類は、各インクカートリッジ30に設けられた第1突起161の位置、形状、及び数のうちの複数の要件によって識別されてもよい。具体的には、インクカートリッジ30Aに設けられた第1突起161の位置、形状、及び数のうちの複数の要件と、インクカートリッジ30Bに設けられた当該複数の要件とが、異なっていることによって、インクカートリッジ30A、30Bが識別されてもよい。
[第2突起162]
図3及び図10に示されるように、第2突起162が、突出部85の下端部に設けられている。第2突起162は、空間95とは異なる箇所に設けられているため、第1面171に囲まれていない。
第2突起162のインクカートリッジ30における位置及び形状は、インクカートリッジ30の種類に対応している。
図3、図4、及び図6に示されるように、貯留されるインクの初期容量が第1量であるインクカートリッジ30Aに設けられた第2突起162は、突出部85の下端部の左端部に設けられている。貯留されるインクの初期容量とは、インクカートリッジ30が生産されて出荷される際に、当該インクカートリッジ30に貯留されているインクの量である。インクカートリッジ30Aに設けられた第2突起162は、挿入方向51に視て、突出部85の下面85Aの左端部から下方向53へ突出しており、突出先端において右方向55へ屈曲している。一方、突出部85の下端部の右端部には、空間94が形成されている。
これにより、インクカートリッジ30Aがカートリッジ装着部110Aに挿入されると、カートリッジ装着部110Aにおけるプレート104によって仕切り分けられた空間の終面117の右端部に設けられた第2突部125が空間94に受容される。その結果、インクカートリッジ30Aのカートリッジ装着部110Aへの装着は、第2突部125によって阻害されない。一方、インクカートリッジ30Aがカートリッジ装着部110Bに挿入されると、第2突起162は、カートリッジ装着部110Bにおけるプレート104によって仕切り分けられた空間の終面117の左端部に設けられた第2突部125と接触する。その結果、インクカートリッジ30Aのカートリッジ装着部110Bへの装着は、第2突部125によって阻害される。
図10に示されるように、貯留されるインクの初期容量が第1量よりも多い第2量であるインクカートリッジ30Bに設けられた第2突起162は、突出部85の下端部の右端部に設けられている。インクカートリッジ30Bに設けられた第2突起162は、挿入方向51に視て、突出部85の下面85Aの右端部から下方向53へ突出しており、突出先端において左方向56へ屈曲している。一方、突出部85の下端部の左端部には、空間94が形成されている。
これにより、インクカートリッジ30Bがカートリッジ装着部110Bに挿入されると、カートリッジ装着部110Bにおけるプレート104によって仕切り分けられた空間の終面117の左端部に設けられた第2突部125が空間94に受容される。その結果、インクカートリッジ30Bのカートリッジ装着部110Bへの装着は、第2突部125によって阻害されない。一方、インクカートリッジ30Bがカートリッジ装着部110Aに挿入されると、第2突起162は、カートリッジ装着部110Aにおけるプレート104によって仕切り分けられた空間の終面117の右端部に設けられた第2突部125と接触する。その結果、インクカートリッジ30Bのカートリッジ装着部110Aへの装着は、第2突部125によって阻害される。
以上説明したように、本実施形態において、インクカートリッジ30の種類(貯留されるインクの初期容量)は、各インクカートリッジ30に設けられた第2突起162の位置及び形状によって識別されるが、第2突起162の位置及び形状以外によって識別されてもよい。
例えば、インクカートリッジ30の種類は、各インクカートリッジ30に設けられた第2突起162の位置のみ、または、形状のみによって識別されてもよい。また、インクカートリッジ30の種類は、各インクカートリッジ30に設けられた第2突起162の数によって識別されてもよい。また、インクカートリッジ30の種類は、各インクカートリッジ30に設けられた第2突起162の位置、形状、及び数のうちの複数の要件(具体的には、位置及び数、形状及び数、または位置と形状と数の全て)によって識別されてもよい。
なお、カートリッジ装着部110に設けられた第2突部125の位置、形状、及び数は、当該カートリッジ装着部110に装着されるインクカートリッジ30に設けられた第2突起162の位置、形状、及び数と対応する。
[インクカートリッジ30Aがカートリッジ装着部110Aへ装着される動作]
以下、インクカートリッジ30Aがカートリッジ装着部110Aに装着される過程が説明される。
図5に示されるように、カートリッジ装着部110Aに装着される前のインクカートリッジ30Aにおいて、弁体77は、シール部材76のインク供給口71を閉じている。これにより、貯留室36からインクカートリッジ30Aの外部へのインクの流通は遮断されている。
カートリッジ装着部110Aの開口112を通じてケース101へインクカートリッジ30Aが挿入される。ユーザは、後部カバー31の後面41を押しつつインクカートリッジ30Aをカートリッジ装着部110Aに対して挿入向き51へ挿入する。インクカートリッジ30Aの下部分、すなわち前部カバー32及び後部カバー31のそれぞれ下部分は、ケース101の下方のガイド溝109に進入した状態となる。
カートリッジ装着部110Aへインクカートリッジ30Aが挿入方向51へ更に挿入されると、図1に示されるように、インク供給部34のキャップ79(図5参照)がガイド部105に進入し始める。また、前部カバー32の空間95が第1突部124(図2参照)と対向して、第1突部124が空間95に進入し始める。詳細には、第1突部124は、空間95における第1突起161よりも左方向56に位置する部分95B(図6(B)参照)に進入する。このとき、第1突部124は、挿入方向51及び脱抜方向52において第1突起161と対向していないため、第1突起161と接触しない。また、第2突部125は、挿入方向51及び脱抜方向52において第2突起162と対向していないため、第2突起162と接触しない。
カートリッジ装着部110Aへインクカートリッジ30Aが挿入方向51へ更に挿入されると、インク供給部34のキャップ79(図5参照)がガイド部105に進入し、かつインクニードル102がインク供給口71へ進入して、弁体77(図5参照)をコイルバネ78(図5参照)の付勢力に抗してシール部材76(図5参照)から離間させる。インクカートリッジ30Aには、コイルバネ78の付勢力が脱抜方向52へ付与される。
また、接点ユニット160に設けられた接点の下方にIC基板64が到達する。IC基板64が接点の下方に到達するまでは、接点の下端は、電極65の上面よりも下方に位置する。よって、IC基板64が接点106の下方に到達すると、IC基板64は、接点を押して上方へ弾性変形させる。これにより、各電極65が対応する接点と接触される。各電極65が対応する接点と接触されることにより、IC基板64のICとプリンタ10の制御部1との電気的な接続が確立される。そして、制御部1がICへアクセスすることが可能となる。
また、後部カバー31の凸部43がロック部145へ到達し、傾斜面155がロック部145に対して摺動する。
コイルバネ78の付勢力に抗して、インクカートリッジ30Aが挿入方向51へ更に挿入されると、後部カバー31の凸部43の傾斜面155がロック部145よりケース101の終面117に近い位置となる。
このとき、ロック面151は、脱抜方向52へ向かってロック部145と向かい合う。ユーザがインクカートリッジ30Aを挿入方向51へ押し込むことを止めると、インクカートリッジ30Aは、コイルバネ78の付勢力によって脱抜方向52へ移動する。ロック面151は脱抜方向52へ向かってロック部145と向かい合っているので、インクカートリッジ30Aが脱抜方向52へ若干移動すると、ロック面151がロック部145と当接する。これにより、インクカートリッジ30Aは、脱抜方向52へ移動することが規制される。すなわち、インクカートリッジ30Aはカートリッジ装着部110A内に位置決めされて装着が完了した状態となる。
インクカートリッジ30Aがカートリッジ装着部110Aから脱抜されるときには、ユーザは、操作部90を下方へ押す。これにより、ロック面151がロック部145よりも下方に位置するようになる。その結果、コイルバネ78の付勢力によって、インクカートリッジ30Aはカートリッジ装着部110Aを脱抜方向52へ移動する。これにより、少なくともインクカートリッジ30Aの後部カバー31は、カートリッジ装着部110Aのケース101の開口112より外方に位置する。ユーザは後部カバー31を挟み持ってインクカートリッジ30Aをカートリッジ装着部110Aから取り出すことができる。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、第1突起161の少なくとも一部が挿入方向51と直交する全方向において第1面171に囲まれているため、インクカートリッジ30が落下などした際に、第1突起161は、第1面171によって保護される。これにより、第1突起161の破損や変形を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第1突起161が第1面171と複数箇所で接続されているため、第1突起161の第1面171との接続箇所が1箇所である構成よりも、第1突起161の破損や変形を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第1突起161が第1面171及び第2面172と接続されているため、第1突起161が第1面171のみと1箇所で接続されている構成よりも、第1突起161の破損や変形を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第1突起161の体積の半分以上が挿入方向51と直交する全方向において第1面171に囲まれているため、第1突起161の多くの部分が第1面171によって保護される。これにより、第1突起161の破損や変形を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第1突起161において、挿入方向51と直交する全方向において第1面171に囲まれていない部分であっても、3方向(下方向53、右方向55、及び左方向56)において第3面173に囲まれている。そのため、第1面171に加えて第3面173によっても、第1突起161の破損や変形を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第1突起161の挿入方向51と直交する断面は、矩形であるため、第1突起161の形状を簡略化できる。
また、本実施形態によれば、第1突起161の数が一つであるため、第1突起161を複数設けることによる形状の複雑化を回避して、第1突起161の形状を簡略化できる。また、第1突起161の位置がインクカートリッジ30の種類に対応しているため、インクカートリッジ30が装着されるカートリッジ装着部110へのインクカートリッジ30の意図されない装着を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第1突起161の位置がインクカートリッジ30に貯留されるインクが染料であるか顔料であるかによって異なるため、インクカートリッジ30が装着されるカートリッジ装着部110へのインクカートリッジ30の意図されない装着を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、空間95が第1突起161によって小さな複数の部分95A、95Bに区切られているため、インクカートリッジ30の強度を強くすることができる。また、第1突起161は、空間95を複数に区切るために第1面171の多くの部分と接続される。そのため、第1突起161の破損や変形を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、インクの種類によって形状、位置、または数の少なくとも一つが互いに異なる第1突起161が前部カバー32に設けられている。そのため、インクの種類にかかわらず、内部フレーム35を共通化することができる。
また、インクカートリッジ30が装着されるカートリッジ装着部110へのインクカートリッジ30の意図されない装着が実行されると、装着されたインクカートリッジ30に貯留されたインクの種類が意図されないものとなったり、装着されたインクカートリッジ30に貯留されたインクの初期容量が意図されないものとなったりする。インクの種類とインクの初期容量とのうち、意図されないものとなるのがより好ましくないのは、インクの種類が意図されないものとなることである。本実施形態によれば、第1突起161が第1面171に囲まれている一方で、第2突起162は第1面171に囲まれていない。これにより、意図されないものとなるのがより好ましくないインクの種類に関する第1突起161を、インクの初期容量に関する第2突起162よりも厳重に保護することができる。
また、本実施形態によれば、インクカートリッジ30A、30Bのいずれにおいても、第1突起161の少なくとも一部が挿入方向51と直交する全方向において第1面171に囲まれている。そのため、インクカートリッジ30A、30Bが落下などした際に、第1突起161は、第1面171によって保護される。これにより、第1突起161の破損や変形を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、インクカートリッジ30A、30Bにおいて、第1突起161の形状、位置、または数の少なくとも一つが互いに異なるため、インクカートリッジ30A、30Bが装着されるカートリッジ装着部110A、110Bへの各インクカートリッジ30A、30Bの意図されない装着を防止することができる。
また、本実施形態によれば、インクカートリッジ30A、30Bのいずれにおいても、第1突起161が一つであるため、第1突起161の形状を簡略化できる。
また、本実施形態によれば、インクカートリッジ30A、30Bにおいて、第1突起161の位置が互いに異なるため、インクカートリッジ30A、30Bが装着されるカートリッジ装着部110A、110Bへの各インクカートリッジ30A、30Bの意図されない装着を防止することができる。
[変形例]
上記実施形態では、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110へ水平方向に沿って装着されるが、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110へ装着される際におけるインクカートリッジ30の移動方向は、水平方向に限らない。例えば、インクカートリッジは、カートリッジ装着部へ鉛直方向に沿って装着されてもよい。
また、上記実施形態では、インクを液体の一例として説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、インクに代えて、印刷時にインクに先立って記録用紙に吐出される前処理液を液体としてもよい。
30・・・インクカートリッジ(液体カートリッジ)
32・・・前部カバー(外部ケース)
34・・・インク供給部(液体供給部)
35・・・内部フレーム(内部ケース)
36・・・貯留室(液体貯留室)
51・・・挿入方向(第1方向)
71・・・インク供給口(液体供給口)
95・・・空間
161・・・第1突起
162・・・第2突起
171・・・第1面
172・・・第2面
173・・・第3面

Claims (15)

  1. 液体カートリッジであって、
    液体が貯留される液体貯留室と、
    第1方向へ向かって上記液体カートリッジの外部に開口した液体供給口を介して、上記液体貯留室内に貯留された液体を上記液体カートリッジの外部へ供給する液体供給部と、
    上記第1方向に視て環状であり且つ上記第1方向へ向かって開口する空間を形成する第1面と、
    形状、位置、または数の少なくとも一つが上記液体カートリッジの種類に対応している第1突起と、を備え、
    上記第1突起の少なくとも一部は、上記第1方向と直交する全方向において上記第1面に囲まれている液体カートリッジ。
  2. 上記第1突起は、少なくとも2箇所において上記第1面と接続されている請求項1に記載の液体カートリッジ。
  3. 上記第1面と接続されており、上記空間における上記第1方向と逆方向の第2方向の端部を閉じている第2面を備え、
    上記第1突起は、上記第1面と上記第2面とに接続されている請求項1または2に記載の液体カートリッジ。
  4. 上記第1突起の体積のうち、上記第1方向と直交する全方向において上記第1面に囲まれている部分の体積は、5割以上である請求項1から3のいずれかに記載の液体カートリッジ。
  5. 上記第1面よりも上記第1方向に、上記第1方向に視て環状でない第3面を備え、
    上記第1突起の一部は、上記第1方向と直交する全方向において上記第1面に囲まれており、
    上記第1突起の一部以外の部分は、上記第1方向と直交する第1直交方向、当該第1直交方向と逆方向の第2直交方向、並びに上記第1方向、当該第1直交方向、及び当該第2直交方向と直交する第3直交方向において、第3面に囲まれている請求項1から4のいずれかに記載の液体カートリッジ。
  6. 上記第1面は、平面と曲面とを有し、
    上記第1突起は、上記平面と上記曲面とに接続されている請求項1から5のいずれかに記載の液体カートリッジ。
  7. 上記第1突起の上記第1方向と直交する断面は、矩形である請求項1から6のいずれかに記載の液体カートリッジ。
  8. 上記第1突起の数は一つであり、
    上記第1突起の上記液体カートリッジにおける位置は、上記液体カートリッジの種類に対応している請求項1から7のいずれかに記載の液体カートリッジ。
  9. 上記第1面は、上記空間の上記第1方向と直交する第1直交方向の端部を閉じている第1部分と、上記空間の当該第1直交方向と逆方向の第2直交方向の端部を閉じている第2部分と、備え、
    上記第1突起は、上記液体カートリッジが第1種類である場合に上記第1部分よりも上記第2部分に近い位置に形成されており、上記液体カートリッジが当該第1種類とは別の第2種類である場合に上記第2部分よりも上記第1部分に近い位置に形成されている請求項8に記載の液体カートリッジ。
  10. 上記第1突起は、上記空間を、上記第1突起よりも上記第1直交方向に位置する部分と、上記第1突起よりも上記第2直交方向に位置する部分と、に区切っている請求項9に記載の液体カートリッジ。
  11. 上記液体貯留室が形成された内部ケースと、当該内部ケースを覆う外部ケースと、を備え、
    上記第1面及び上記第1突起は、上記外部ケースに設けられている請求項1から10のいずれかに記載の液体カートリッジ。
  12. 上記第1面に囲まれていない第2突起を備え、
    上記第1突起は、上記液体貯留室に貯留された液体の種類に応じて形状、位置、または数の少なくとも一つが設定されており、
    上記第2突起は、上記液体貯留室に貯留された液体の初期容量に応じて形状、位置、または数の少なくとも一つが設定されている請求項1から11のいずれかに記載の液体カートリッジ。
  13. 第1液体カートリッジと第2液体カートリッジとからなる一組の液体カートリッジであって、
    上記第1液体カートリッジと上記第2液体カートリッジとの各々は、
    液体が貯留される液体貯留室と、
    第1方向へ向かって上記液体カートリッジの外部に開口した液体供給口を介して、上記液体貯留室内に貯留された液体を上記液体カートリッジの外部へ供給する液体供給部と、
    上記第1方向に視て環状であり且つ上記第1方向に向かって開口する空間を形成する第1面と、
    第1突起と、を備え、
    上記第1突起の少なくとも一部は、上記第1方向と直交する全方向において上記第1面に囲まれており、
    上記第1液体カートリッジに設けられた上記第1突起の形状、位置、または数の少なくとも一つは、上記第2液体カートリッジに設けられた上記第1突起の形状、位置、または数の少なくとも一つと異なる一組の液体カートリッジ。
  14. 上記第1液体カートリッジに設けられた上記第1突起の数は一つであり、
    上記第2液体カートリッジに設けられた上記第1突起の数は一つであり、
    上記第1液体カートリッジに設けられた上記第1突起の上記第1液体カートリッジにおける位置は、上記第2液体カートリッジに設けられた上記第1突起の上記第2液体カートリッジにおける位置と異なる請求項13に記載の一組の液体カートリッジ。
  15. 上記第1液体カートリッジに設けられた上記第1面と、上記第2液体カートリッジに設けられた上記第1面との各々は、上記空間における上記第1方向と直交する第1直交方向の端部を閉じている第1部分と、上記空間における当該第1直交方向と逆方向の第2直交方向の端部を閉じている第2部分と、を備え、
    上記第1液体カートリッジに設けられた上記第1突起は、上記第1部分よりも上記第2部分に近い位置に形成されており、
    上記第2液体カートリッジに設けられた上記第1突起は、上記第2部分よりも上記第1部分に近い位置に形成されている請求項14に記載の一組の液体カートリッジ。
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