JP2017050914A - スイッチング素子駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチングの高速化と出力電流のリンギング抑制を両立可能でありながら、より簡素な構成を持つスイッチング素子駆動装置を提供すること。
【解決手段】ドライバ回路20が、スイッチング素子であるMOSFET50をターンオフする際、MOSFET50のゲートを、キャパシタ31と抵抗32とからなる並列回路30を介してソースに接続するようにした。ターンオフ直後は、キャパシタ31は未充電である。そのため、MOSFET50のゲートにはソースと同じ電位が印加されるので、スイッチング速度を高めることができる。また、ターンオフ時のMOSFET50のゲート容量からの放電によりキャパシタ31が充電され、その充電量は、スイッチングの進行とともに大きくなって、ゲート−ソース間の電位差を増大させる。それにより、MOSFET50のスイッチング速度が低下するので、リンギングを抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング素子を駆動するためのスイッチング素子駆動装置に関する。
スイッチング素子を駆動する場合、スイッチング損失の低減を図るためには、スイッチングを高速に行うことが有効である。しかしながら、スイッチングを高速化すると、EMI(電磁妨害)ノイズやサージなどの問題が生じる。具体的には、スイッチング素子の出力電流にリンギングが発生してしまう。
この問題に対処するため、例えば、特許文献1では、スイッチング素子をターンオフする際にゲート容量を放電するための電流を流す電流源回路と、この電流源回路によりゲート容量を放電する電流値を、スイッチング素子の主端子の両端電圧の上昇に応じて徐々に低下させる電流調整回路とが設けられたゲート駆動回路が提案されている。
また、特許文献2では、スイッチング素子のターンオフ直後のゲート電荷の放電経路を2系統とし、この2系統の放電経路によるゲート電荷の急速放電によりドレイン電圧が低下すると、一方の放電経路を閉じて、他方の1つの放電経路だけで緩慢に放電を行う駆動回路が提案されている。
特開2008−67593号公報 特開2001−45740号公報
特許文献1及び特許文献2で提案された駆動回路は、ともに、スイッチング素子のターンオフ直後のスイッチング初期は、比較的大きな電流値でゲート容量の放電を行うことによりスイッチングを高速化している。さらに、ゲート容量の放電が進んだスイッチング後半は、電流値を絞ることによりスイッチング速度を下げて、サージの発生を抑制している。従って、これらの駆動回路により、スイッチング損失の低減と、サージの発生の抑制とが両立できるようになる。
しかしながら、特許文献1におけるゲート駆動回路は、ゲート容量を放電する電流値を調節するために、電流源回路と電流調整回路とが必要になり、回路の大型化やコストアップを招いてしまうという問題がある。また、特許文献2の駆動回路でも、一方の放電経路の開閉のために、2つのMOSFETとモノステーブルマルチバイブレータ回路とを設けており、特許文献1のゲート駆動回路と同様に、回路の大型化やコストアップを招いてしまうという問題がある。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、スイッチングの高速化と出力電流のリンギング抑制を両立可能でありながら、より簡素な構成を持つスイッチング素子駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によるスイッチング素子駆動装置は、
制御端子、第1端子、及び第2端子を有し、制御端子に印加される電圧に応じて、第1端子と前記第2端子との間が導通状態、もしくは非導通状態となるスイッチング素子(50)と、
スイッチング素子の制御端子に印加する電圧を制御するものであって、スイッチング素子を導通状態から非導通状態にする場合に、制御端子と第2端子との電位差を縮小させるべく、制御端子を第2端子と同電位となる接続先に接続するドライバ回路(20)と、
ドライバ回路が制御端子を第2端子と同電位となる接続先に接続する経路に挿入された、キャパシタ(31)とインピーダンス素子(32)との並列回路(30)と、を備えることを特徴とする。
ドライバ回路(20)は、スイッチング素子(50)を導通状態から非導通状態にする場合、すなわち、スイッチング素子をターンオフする場合、スイッチング素子の制御端子を第2端子と同電位となる接続先に接続する。この接続直後は、キャパシタ(31)が充電されていないので、制御端子には、第2端子とほぼ同電位の電圧が印加され、スイッチング素子は高速にターンオフのためのスイッチングを開始する。しかし、キャパシタ(31)の充電に伴って、制御端子と第2端子との間の電位差が増大すると、それに応じて、スイッチング速度が遅くなる。その結果、上述したような簡単な構成にて、スイッチング初期にスイッチング速度を高速化してスイッチング損失の低減を図りつつ、スイッチングが進むにつれてスイッチング速度を低下させることで、リンギングの発生をも抑制することが可能になる。なお、キャパシタに充電された電荷は、時間の経過とともに、インピーダンス素子(32)を介して放電される。
上述した構成に加えて、スイッチング素子のターンオン時におけるスイッチングの高速化と出力電流のリンギング抑制との両立を図るために、以下に説明する構成を採用しても良い。すなわち、ドライバ回路に接続される主電源(10)と、主電源に対して、ドライバ回路に並列に接続され、ドライバ回路との間に配線以外の素子を介することなく配置された入力キャパシタ(13)と、主電源に対して、入力キャパシタおよびドライバ回路と直列に接続され、入力キャパシタおよびドライバ回路との間に配線以外の素子を介することなく配置された入力インピーダンス素子(12)と、を備え、ドライバ回路は、スイッチング素子を非導通状態から導通状態にする場合に、入力インピーダンス素子を介して、主電源を制御端子に接続するように構成しても良い。
スイッチング素子(50)がオフの状態のとき、入力キャパシタ(13)は、主電源(10)によって充電される。このため、ドライバ回路(20)がスイッチング素子をターンオンするための動作を開始した直後、すなわち、主電源を制御端子に接続した直後、入力キャパシタにより、スイッチング素子の制御端子に、主電源とほぼ同等の電圧が印加される。このため、スイッチング素子は即座にターンオンのためのスイッチングを開始し、スイッチング速度を高速化することができる。
ここで、入力キャパシタに蓄積された電荷は、スイッチング素子の制御端子に注入されることにより減少する。入力キャパシタの蓄積電荷が減少すると、主電源により補填される。しかし、入力キャパシタと主電源との間には、所定のインピーダンスを有する入力インピーダンス素子(12)が配置されている。このため、主電源から入力キャパシタへの電荷の移動に遅延が生じる。その結果、ドライバ回路と入力インピーダンス素子との間の中間電位は、ドライバ回路がスイッチング素子をターンオンするための動作を開始すると同時に減少し始める。換言すれば、スイッチング素子の制御端子に印加される電圧が減少し始める。このように、入力キャパシタ及び入力インビーダンス素子は、ドライバ回路がスイッチング素子をターンオンするための動作を開始すると同時に、ドライバ回路のドライブ能力を低下させるように作用する。したがって、出力電流のリンギングを抑制することができる。
上記括弧内の参照番号は、本発明の理解を容易にすべく、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、なんら本発明の範囲を制限することを意図したものではない。
また、上述した特徴以外の、特許請求の範囲の各請求項に記載した技術的特徴に関しては、後述する実施形態の説明及び添付図面から明らかになる。
第1実施形態に係るスイッチング素子駆動装置の構成を示す回路図である。 スイッチング素子をターンオフさせる際の、ドレイン電圧及びドレイン電流の変化の様子を示す波形図である。 第2実施形態に係るスイッチング素子駆動装置の構成を示す回路図である。 スイッチング素子をターンオンさせる際の、ドレイン電流およびドライブ電圧の変化の様子を示す波形図である。 第1実施形態の変形例の構成を示す回路図である。 第1実施形態の変形例の構成を示す回路図である。 第1実施形態の変形例の構成を示す回路図である。 第1実施形態の変形例の構成を示す回路図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るスイッチング素子駆動装置の構成を示す図である。なお、本実施形態に係るスイッチング素子駆動装置が駆動対象とするスイッチング素子は、制御端子、第1端子、及び第2端子を有し、制御端子に印加される電圧に応じて、第1端子と第2端子との間が導通状態、もしくは非導通状態となるスイッチング素子である。具体的には、スイッチング素子として、シリコン(Si)やシリコンカーバイド(SiC)を半導体材料とするMOSFET、もしくはIGBTなどのパワー素子の他、化合物半導体材料(例えば、GaN、GaAsなど)やダイヤモンドを用いたトランジスタ(例えば、MESFET、ヘテロ接合FET、HEMTなど)であっても良い。
このようなスイッチング素子は、制御端子(例えば、MOSFETのゲート)に電荷が蓄積される制御端子容量(例えば、ゲート容量)を有する。この制御端子容量が充電されて、制御端子への印加電圧がオン閾値電圧以上になると、スイッチング素子の第1端子と第2端子(例えば、MOSFETのドレインとソース)との間が導通状態となる。逆に、制御端子容量が放電されて、制御端子への印加電圧がオン閾値電圧を下回ると、スイッチング素子の第1端子と第2端子との間が非導通状態となる。なお、以下の実施形態では、スイッチング素子としてMOSFETを採用した例について説明する。
図1に示すように、スイッチング素子としてのMOSFET50には、負荷60が直列に接続されている。本実施形態に係るスイッチング素子駆動装置は、例えば、MOSFET50をPWM制御することにより、MOSFET50を流れる電流量、すなわち、負荷60を流れる電流量を制御する。
本実施形態に係るスイッチング素子駆動装置は、図1に示すように、主な構成として、主電源10、ドライバ回路20、並列回路30、及び制御回路40を有している。
主電源10は、ドライバ回路20に電圧を供給する。ドライバ回路20は、主電源10から供給される電圧を用いて、MOSFET50のゲートに電圧を印加して、MOSFET50をオンさせる。主電源10には、キャパシタ11が並列に接続されている。このキャパシタ11は、主電源10からドライバ回路20に供給される電圧を安定化させるためのものである。
ドライバ回路20は、オン側スイッチ21とオフ側スイッチ22とを有し、これらのオン側スイッチ21とオフ側スイッチ22とは直列に接続されている。そして、オン側スイッチ21の一端が主電源10に接続され、オン側スイッチ21の他端とオフ側スイッチ22の一端とを接続する接続線、すなわち両スイッチ21、22の中点が、MOSFET50のゲートに接続され、オフ側スイッチ22の他端が並列回路30に接続されている。なお、本実施形態におけるオン側スイッチ21およびオフ側スイッチ22はともにMOSトランジスタにより構成されている。
MOSFET50をオンさせる場合、ドライバ回路20は、オン側スイッチ21をオンし、オフ側スイッチ22をオフする。これにより、主電源10から供給される電圧が、オン側スイッチ21を介して、MOSFET50のゲートに印加され、MOSFET50がオンされる。一方、MOSFET50をオフさせる場合には、ドライバ回路20は、オン側スイッチ21をオフし、オフ側スイッチ22をオンする。これにより、MOSFET50のゲートは、オフ側スイッチ22、及び後述する並列回路30を介してソースに接続される。その結果、MOSFET50のゲート−ソース間の電位差が縮小することで、MOSFET50はオフする。
並列回路30は、キャパシタ31とインピーダンス素子としての抵抗32を有する。この並列回路30の一端は、上述したように、オフ側スイッチ22の他端に接続され、並列回路30の他端は、MOSFET50のソースに接続されている。このため、オフ側スイッチ22がオンすると、オフ側スイッチ22及び並列回路30を介してMOSFET50のゲートがソースに接続される。並列回路30のキャパシタ31は、オフ側スイッチ22がオンされると、MOSFET50のゲート容量から放電される電流によって充電されて、MOSFET50のゲート−ソース間電位差を調整する。抵抗32は、MOSFET50のゲート容量及びキャパシタ31に充電されている電荷を、時間の経過とともに放電するために設けられている。
制御回路40は、例えば、外部から与えられる目標デューティ比に従って、MOSFET50がオン、オフされるように、ドライバ回路20のオン側スイッチ21及びオフ側スイッチ22に制御信号を出力する。
次に、図1および図2を参照して、本実施形態に係るスイッチング素子駆動装置の作用効果について説明する。なお、図2は、MOSFET50がオンしている状態からオフ状態に移行する際の、すなわち、MOSFET50がターンオフする際のドレイン電圧及びドレイン電流の変化を示す波形図である。
MOSFET50がオンしている状態では、ドライバ回路20のオン側スイッチ21がオンし、オフ側スイッチ22がオフされている。この状態から、MOSFET50をオフさせようとするとき、オン側スイッチ21がオフに切り換えられ、オフ側スイッチ22がオンに切り換えられる。その結果、主電源10からの電源供給は遮断され、かつ、MOSFET50のゲートが、オフ側スイッチ22及び並列回路30を介して、MOSFET50のソースに接続される。図2では、このオン側スイッチ21及びオフ側スイッチ22のオン、オフ状態の切り換えが行われたタイミングを、時刻tとして示している。
MOSFET50がオンされている間に、すなわち、オフ側スイッチ22がオフされている間に、キャパシタ31の電荷は抵抗32を介して放電されており、キャパシタ31は未充電状態となっている。そのため、オフ側スイッチ22がオンされたとき、瞬間的に、MOSFET50のゲートには、キャパシタ31を通じて、ソース電位とほぼ同電位の電圧が印加され、MOSFET50は高速にターンオフのためのスイッチングを開始する。
しかし、MOSFET50がオンしている間に、MOSFET50のゲート容量には電荷が充電された状態となっている。このため、オン側スイッチ21がオフに切り換えられ、かつオフ側スイッチ22がオンに切り換えられると、ゲート容量から電荷の放電が開始される。この放電電荷によってキャパシタ31が充電される。このキャパシタ31の充電の進行に伴い、MOSFET50のゲートとソース間の電位差が増大していく。このため、ゲート−ソース間の電位差の増大に応じて、MOSFET50のターンオフのスイッチング速度を遅くすることができる。それにより、MOSFET50がオフ状態に移行したときのドレイン電圧及びドレイン電流の変動(リンギング)を小さくすることができる。
図2には、本実施形態のスイッチング素子駆動回路により、MOSFET50をターンオフさせるときのドレイン電圧及びドレイン電流の変化の様子を実線により示している。また、第1の比較例として、本実施形態のスイッチング素子駆動回路の構成から並列回路30を取り除いた場合の、ドレイン電圧及びドレイン電流の変化の様子を一転鎖線により示している。さらに、第2の比較例として、本実施形態のスイッチング素子駆動回路の構成から並列回路30を取り除き、かつ、ドライバ回路20とMOSFET50のゲートとの間に抵抗を設けた場合の、ドレイン電圧及びドレイン電流の変化の様子を2点鎖線により示している。
第1の比較例では、オフ側スイッチ22をオンした直後から、MOSFET50のゲートが直接ソースに接続されるので、ターンオフのためのスイッチングが直ぐに開始される。すなわち、図2に一点鎖線で示すように、ドレイン電圧の上昇、及びドレイン電流の減少が極短時間の内に開始される。しかし、第1の比較例では、並列回路30を設けていないので、ドレイン電圧の上昇、及びドレイン電流の減少が急激となり、その結果、MOSFET50がオフ状態に移行したときのドレイン電圧及びドレイン電流の変動(リンギング)も大きくなってしまう。
このリンギングを防止するため、第2の比較例のように、ドライバ回路20とMOSFET50のゲートとの間に抵抗を挿入した場合、ゲート容量からの放電を緩やかに行わせることができるようになる。その結果、図2に二点鎖線で示すように、MOSFET50がオフ状態に移行したときのドレイン電圧及びドレイン電流のリンギングを抑えることができる。
ただし、第2の比較例では、オフ側スイッチ22をオンした直後から、ゲート容量からの放電を抑えてしまうため、ドレイン電圧及びドレイン電流が変化し始めるまでの時間が長くなってしまう。すなわち、MOSFETをターンオフさせるためのスイッチング速度が低下してしまう。
これらの第1及び第2の比較例に対して、本実施形態のスイッチング素子駆動装置によれば、上述したように、オフ側スイッチ22をオンした直後のターンオフのためのスイッチング初期に、スイッチング速度を高めることができる。つまり、図2に示されるように、本実施形態のスイッチング素子駆動装置によれば、第1の比較例とほぼ同じ時期に、ドレイン電圧及びドレイン電流が変化し始めており、第1の比較例と同等のスイッチング速度が得られる。
さらに、本実施形態のスイッチング素子駆動装置では、MOSFET50のゲート容量からの放電により、キャパシタ31が充電され、その結果、ゲート−ソース間の電位差が増大していく。この電位差の増大は、MOSFET50のスイッチング速度を低下させる方向に作用する。このため、図2に示されるように、ドレイン電圧及びドレイン電流の変化は、第1の比較例よりも穏やかになる。その結果、MOSFET50がオフ状態に移行したときのドレイン電圧及びドレイン電流のリンギングの大きさを第2の比較例と同等の大きさに低減することができる。
このように、本実施形態に係るスイッチング素子駆動装置によれば、非常に簡単な構成にて、スイッチング損失の低減と、リンギングの発生の抑制とを両立することが可能になる。なお、キャパシタ31に充電された電荷は、時間の経過とともに、抵抗32を介して放電される。
ここで、並列回路30のキャパシタ31の容量Cに関する好ましい範囲、及び抵抗32の抵抗値Rに関する好ましい範囲について説明する。
並列回路30のキャパシタ31は、上述したように、MOSFET50のゲート容量Cgsからの放電によって充電され、その充電によりゲート−ソース間の電位差を調整するものである。このキャパシタ31の充電により、ゲート電位が、MOSFET50のオン閾値電圧Vthを超えてしまうと、MOSFET50のターンオフ動作が円滑に進まなくなってしまう。そのため、キャパシタ31の容量Cは、以下の数式1に示す関係を満たすことが好ましい。なお、MOSFET50がオンしているときのゲート電圧をVggとする。
Figure 2017050914
この数式1を変形すると、以下の数式2に示す容量Cの範囲が得られる。
Figure 2017050914
次に、抵抗32の抵抗値Rについて説明する。MOSFET50のゲート容量Cgs及びキャパシタ31に充電された電荷は、抵抗32を介して放電される。この放電は、次に、MOSFET50がオンされるときまでに、実質的に完了している必要がある。そのため、ドライバ回路20により、オン側スイッチ21がオフ、オフ側スイッチ22がオンとなってから、オン側スイッチ21がオン、オフ側スイッチ22がオフされるまでの期間を、MOSFET50をオフしておくオフ時間Toffとしたとき、抵抗32の抵抗値Rは、少なくとも、下記の数式3の条件を満たすことが好ましい。
Figure 2017050914
ただし、数式3の条件を満たすだけでは、オフ時間Toffで、MOSFET50のゲート容量Cgs及びキャパシタ31からの放電が完全に完了しない可能性もある。そのため、ゲート容量Cgs及びキャパシタ31の容量Cと抵抗32の抵抗値Rとの時定数は、オフ時間Toffの1/4よりも短いことが好ましい。さらに、オフ時間Toffの1/10よりも短ければ、より確実に、オフ時間Toff内に、ゲート容量Cgs及びキャパシタ31の容量Cからの放電を完了させることができる。
(第2実施形態)
次に、図3及び図4を参照して、第2実施形態に係るスイッチング素子駆動装置について説明する。
上述した第1実施形態に係るスイッチング素子駆動装置は、スイッチング素子がターンオフされるときに、スイッチング速度の高速化と、リンギングの低減とを図るものであった。それに対して、第2実施形態によるスイッチング素子駆動装置は、さらに、スイッチング素子がターンオンされるときに、スイッチング速度の高速化と、リンギングの低減とを図ることが可能なものである。
そのため、本実施形態に係るスイッチング素子駆動装置は、図3に示すように、第1実施形態の構成に加えて、入力インピーダンス素子12と、入力キャパシタ13とを設けている。なお、その他の構成は、第1実施形態のスイッチング素子駆動装置と同様である。
入力キャパシタ13は、主電源10に対してドライバ回路20と並列に接続されている。この入力キャパシタ13は、配線を除く素子を介することなくドライバ回路20に接続されている。
入力インピーダンス素子12は、例えば抵抗器であり、主電源10と入力キャパシタ13との間であって主電源10に対して入力キャパシタ13と直列に接続されている。言い換えれば、インピーダンス素子12に対して、入力キャパシタ13とドライバ回路20は並列の関係にある。インピーダンス素子12は、主電源10における正極側に接続されている。なお、キャパシタ11は、主電源10に対してインピーダンス素子12と並列接続の関係にあり、キャパシタ11とインピーダンス素子12との間は配線を除く素子を介していない。
本実施形態では、入力キャパシタ13が十分に充電された状態における高電位側の電位をVdrと表す。Vdrは、主電源10の両端の電圧に対して、インピーダンス素子12による電圧降下分を差し引いた電位となる。
次に、図3および図4を参照して、本実施形態に係るスイッチング素子駆動装置の作用効果について説明する。なお、図4は、MOSFET50がオフしている状態からオン状態に移行する際の、すなわち、MOSFET50がターンオンする際の、ドライバ回路20によって供給されるドライブ電圧及びドレイン電流の変化を示す波形図である。
MOSFET50がオフしている状態では、ドライバ回路20のオン側スイッチ21がオフし、オフ側スイッチ22がオンされている。この状態から、MOSFET50をオンさせようとするとき、オン側スイッチ21がオンに切り換えられ、オフ側スイッチ22がオフに切り換えられる。その結果、MOSFET50のゲートに、主電源10側からの電源供給が開始される。図4では、このオン側スイッチ21及びオフ側スイッチ22のオン、オフ状態の切り換えが行われたタイミングを、時刻t1として示している。
MOSFET50がオフ状態のとき、入力キャパシタ13は、主電源10によって充電される。このため、ドライバ回路20がMOSFET50をターンオンするために、オン側スイッチ21をオンすると、MOSFET50のゲートに、主電源10とほぼ同等の入力キャパシタ13の高電位側電圧Vdrが印加される。このため、MOSFET50は素早くターンオンのためのスイッチングを開始し、スイッチング速度を高速化することができる。
ここで、入力キャパシタ13に蓄積された電荷は、MOSFET50のゲートに注入されることにより減少する。入力キャパシタ13の蓄積電荷が減少すると、主電源10もしくはキャパシタ11により補填される。しかし、入力キャパシタ13と主電源10もしくはキャパシタ11との間には、所定のインピーダンスを有する入力インピーダンス素子12が配置されている。このため、主電源10もしくはキャパシタ11から入力キャパシタ13への電荷の移動に遅延が生じ、入力キャパシタ13の放電速度は、補填速度を上回る。その結果、ドライバ回路20と入力インピーダンス素子12との間の中間電位である、入力キャパシタ13の高電位側電圧Vdrは、図4に示すように、ドライバ回路20がMOSFET50のターンオン動作の開始時点(時刻t1)から減少し始める。換言すれば、ドライバ回路20から供給され、MOSFET50のゲートに印加されるドライブ電圧が減少し始める。そして、時刻t2において、入力キャパシタ13の放電速度が補填速度を下回るようになると、入力キャパシタ13に電荷が蓄積され始めるため、それ以後、ドライブ電圧が上昇していく。
このように、入力キャパシタ13及び入力インピーダンス素子12は、ドライバ回路20がMOSFET50をターンオンするための動作を開始すると同時に、ドライバ回路20のドライブ能力を低下させるように作用する。したがって、MOSFET50の出力電流のリンギングを効果的に抑制することができる。
図4には、本実施形態のスイッチング素子駆動回路により、MOSFET50をターンオンさせるときのドライブ電圧及びドレイン電流の変化の様子を実線により示している。また、比較例として、本実施形態のスイッチング素子駆動回路の構成から、入力インピーダンス素子12及び入力キャパシタ13を取り除いた場合の、ドライブ電圧及びドレイン電流の変化の様子を一転鎖線により示している。
比較例のように、入力インピーダンス素子12及び入力キャパシタ13が設けられていない構成では、ドライブ電圧は、図2の一点鎖線に示すように、主電源10により規定される一定の電圧となる。このような構成では、MOSFET50のゲートに、主電源10に規定される電圧が常に印加されるため、ドレイン電流の増加が急峻となり、大きなリンギングが発生してしまう。
それに対して、本実施形態の構成によれば、入力インピーダンス素子12及び入力キャパシタ13の作用により、時刻t1直後からドライブ電圧を低下させることができるので、ドライバ回路20のドライブ能力を一時的に低減させることができ、di/dtを抑制することができる。したがって、図2の実線に示すように、ドレイン電流のリンギングを抑制することができる。
加えて、時刻t1において、MOSFET50のゲートに、ドライブ電圧の最大値を印加することができるので、ドレイン電流の立ち上がり、すなわちdi/dtを、従来の構成とほぼ同等にすることができる。換言すれば、高速スイッチングを実現することができる。
次に、入力キャパシタ13の容量Cについて定量的に説明する。MOSFET50のゲート容量をCgsとし、時刻t1以降のドライブ電圧をV(t)とした場合、時刻t1の前後で、電荷の総量は変化しないから、以下の数式4が成り立つ。
Figure 2017050914
V(t)はMOSFET50のオン閾値電圧Vthよりも常に大きくなくてはならないから、数式4をV(t)について解いて、V(t)>Vthとの条件を適用すると、数式5が成り立つ。
Figure 2017050914
一方、V(t)がVdrに対して僅かでも低下すればドライブ能力の低減が見込めるが、例えば、V(t)がVdrの90%より小さくなるようにするには、数式4をV(t)について解いてV(t)<0.9Vdrを適用すればよく、数式6が成り立つ。
Figure 2017050914
以上より、入力キャパシタ13の容量Cは、MOSFET50のゲート容量Cgs、および、入力キャパシタ13が十分充電された状態におけるドライバ回路20とインピーダンス素子12との間の中間電位Vdrに対して、数式7の関係を満たすようにすれば、上記した作用効果を奏することができる。
Figure 2017050914
ここで、ドライブ電圧V(t)>Vthを満たしても、V(t)がVth近傍の値をとる場合には、ドレイン電流の立ち上がり、すなわちdi/dtが小さくなりすぎてスイッチング損失が悪化する可能性がる。また、V(t)のVdrに対する低下率も、90%よりもさらに小さい50%程度とすると、さらなるリンギング抑制効果が期待できる。そのため、静電容量Cは数式8を満たすことがより好ましい。
Figure 2017050914
ここで、Vは1<V<20を満たす定数である。なお、静電容量CがC<3Cgsを満たすようにすれば、さらなるリンギング抑制効果を期待できる。
次に、入力インピーダンス素子12のインピーダンスについて定量的に説明する。なお、本実施形態では、入力インピーダンス素子12が抵抗値Rの抵抗器である場合について説明する。以下の説明では、静電容量の単位はF、抵抗値の単位はΩ、周波数の単位はHzである。
まず、抵抗値Rの下限について検討する。上記した作用効果を発揮するためには、ドレイン電流の立ち上がりの過渡期において、ドライバ回路20のドライブ能力を抑制する必要がある。ドライブ能力の低下は入力キャパシタ13の電荷が容量Cに規定される電荷量に達していないことによって実現できる。換言すれば、ドレイン電流の立ち上がり開始から完了までの時間であるスイッチング時間に対して、入力キャパシタ13の充電時間が長くなければならない。
入力キャパシタ13の充電時間は、充電時定数(=C)のe倍程度である。ここで、eはネイピア数である。よって、スイッチング時間の最小値が10nsであると仮定すれば、eC>10×10−9であり、これを整理すると数式9が成り立つ。
Figure 2017050914
次いで、抵抗値Rの上限について検討する。MOSFET50は所定の周波数で周期的にオンオフするが、これはドライバ回路20におけるオン側スイッチ21のオンオフと同期している。ドライブ電圧、すなわち、入力キャパシタ13の高電位側電圧Vdrは、オン側スイッチ21がオフした後、再びオンするまでに、その最大値まで復帰していなければならない。
オン側スイッチ21がオフした後、再びオンするまでの時間は、MOSFET50の駆動周波数であるキャリア周波数fとデューティ比Dとを用いて(1−D)/fと表すことができるから、入力キャパシタ13の充電時間(=eC)との関係は数式10のようになる。
Figure 2017050914
以上より、入力インピーダンス素子12の抵抗値R[Ω]は、入力キャパシタ13の容量C2[F]、キャリア周波数f[Hz]、およびデューティ比Dに対して、数式11の関係を満たすように設定することが好ましい。
Figure 2017050914
ただし、上記の例では、スイッチング時間の最小値を10nsと仮定したが、スイッチング時間が10nsよりも長いMOSFET50に対しては、十分な充電時間を確保できない場合がある。
また、抵抗値Rの上限について、抵抗値Rが数式10を満たすことが好適であることを示したが、これは、オン側スイッチ21がオフした後、再びオンするまでの時間(1−D)/fに対して、入力キャパシタ13の充電時間(=eC)が小さいことを示すものである。しかしながら、(1−D)/f≒eCの条件では、充電後の入力キャパシタ13の高電位側電圧Vdrが安定しない虞がある。
よって、例えば、スイッチング時間が10μsよりも長いMOSFET50に対しても有効であり、且つ、入力キャパシタ13の高電位側電圧Vdrを十分に安定させるために、数式12を満たすことが好ましい。
Figure 2017050914
なお、入力インピーダンス素子12は、抵抗器のほか、例えば自己インダクタンスLのコイルなどを採用してもよい。以下に、入力インピーダンス素子12としてコイルを採用した例について説明する。以下の説明では、静電容量の単位はF、自己インダクタンスの単位はH、周波数の単位はHzである。また、eはネイピア数であり、πは円周率である。
まず、自己インダクタンスLの下限について検討する。この場合、上記した第2実施形態に対して、入力キャパシタ13の充電時定数Cを、2π(CL)1/2に置換すればよい。すなわち、自己インダクタンスLは、数式13を満たすことが好ましい。
Figure 2017050914
次いで、自己インダクタンスLの上限について検討する。上限についても、上記した第2実施形態に対して、入力キャパシタ13の充電時定数Cを、2π(CL)1/2に置換すればよい。すなわち、自己インダクタンスLは、数式14を満たすことが好ましい。
Figure 2017050914
以上より、インピーダンス素子12の自己インダクタンスL[H]は、入力キャパシタ13の容量C[F]、キャリア周波数f[Hz]、およびデューティ比Dに対して、数式15の関係を満たすように設定することが好ましい。
Figure 2017050914
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
例えば、上記した第1実施形態において、MOSFET50をターンオフする場合に、ドライバ回路20は、MOSFET50のゲートを並列回路30を介してMOSFET50のソースに接続した。しかしながら、ソースとほぼ同電位となる接続先であれば良く、接続先はソースそのものである必要はない。
例えば、図5に示すように、MOSFET50のソースに、負荷電流を検出するためのシャント抵抗70を接続した場合、ドライバ回路20は、MOSFET50をターンオフする際、MOSFET50ゲートを、並列回路30を介して、シャント抵抗70の下流側に接続するようにしても良い。また、図6に示すように、負荷電流検出のために、負荷電流に応じた大きさの磁束を発生するコイル71を用いた場合に、そのコイル71の下流側に接続するようにしても良い。
また、上記した第1実施形態では、数式2に示す範囲でキャパシタ31の容量Cを設定することにより、MOSFET50のゲート容量Cgs、からの放電によりキャパシタ31が充電されても、ゲート電位が、MOSFET50のオン閾値電圧Vthを超えないようにした。
しかしながら、キャパシタ31の容量Cの設定によらず、例えば、図7に示すように、MOSFET50のオン閾値電圧よりも低いツェナー電圧を有するツェナーダイオード80をキャパシタ31に対して並列に接続するようにしても良い。この構成によっても、MOSFET50のゲート容量Cgsからの放電により、キャパシタ31の電位が上昇しても、MOSFET50のオン閾値電圧Vthを超えないようにすることができる。
あるいは、ツェナーダイオード80に代えて、図8に示すように、MOSFET50よりも低いオン閾値電圧を持つ、別のMOSFET81をキャパシタ31に並列に接続し、そのキャパシタ31の高電位側の電圧をゲートに接続しても良い。この場合も、キャパシタ31の充電により電位が上昇しても、その電位の上限をMOSFET81のオン閾値電圧以下に抑えることができる。
また、この場合、MOSFET81が、キャパシタ31が果たすべき作用を担い得る程度の大きさのゲート容量を備える場合、キャパシタ31を省略することも可能である。
また、上記した第2実施形態において、キャパシタ11を有する構成について示したが、このキャパシタ11が配置されていない構成であっても上記の作用効果を奏することができる。ただし、キャパシタ11は、主電源10の電圧を安定化させるものであるから、キャパシタ11を有していることが好ましい。
また、上記した第1及び第2実施形態において、ドライバ回路20を、MOSトランジスタ2つで構成する例について示したが、ドライバ回路20は、他のスイッチによって構成することも可能である。
10…主電源
12…入力インピーダンス素子
13…入力キャパシタ
20…ドライバ回路
30…並列回路
40…制御回路
50…スイッチング素子
60…負荷

Claims (11)

  1. 制御端子、第1端子、及び第2端子を有し、前記制御端子に印加される電圧に応じて、前記第1端子と前記第2端子との間が導通状態、もしくは非導通状態となるスイッチング素子(50)と、
    前記スイッチング素子の前記制御端子に印加する電圧を制御するものであって、前記スイッチング素子を導通状態から非導通状態にする場合に、前記制御端子と前記第2端子との電位差を縮小させるべく、前記制御端子を前記第2端子と同電位となる接続先に接続するドライバ回路(20)と、
    前記ドライバ回路が前記制御端子を前記第2端子と同電位となる接続先に接続する経路に挿入された、キャパシタ(31)とインピーダンス素子(32)との並列回路(30)と、を備えることを特徴とするスイッチング素子駆動装置。
  2. 前記ドライバ回路は、前記並列回路を介して、前記制御端子を前記第2端子に接続することを特徴とする請求項1に記載のスイッチング素子駆動装置。
  3. 前記スイッチング素子は、導通状態において前記制御端子に電荷が蓄積される制御端子容量を有するものであり、
    前記キャパシタの静電容量Cは、前記スイッチング素子の制御端子容量Cgs、前記制御端子容量が充電されて、前記スイッチング素子が導通状態となっているときの前記制御端子電圧Vgg、前記スイッチング素子が導通状態となるオン閾値電圧Vthに対して、下記の数式1の関係を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチング素子駆動装置。
    Figure 2017050914
  4. 前記インピーダンス素子は抵抗器であり、前記抵抗器の抵抗値Rは、前記キャパシタの静電容量C、前記スイッチング素子の制御端子容量Cgs、前記スイッチング素子を非導通状態にする時間toffに対して、下記の数式2の関係を満たすことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のスイッチング素子駆動装置。
    Figure 2017050914
  5. 前記キャパシタと並列に接続され、前記キャパシタの充電により前記スイッチング素子の制御端子に印加される電圧が、前記スイッチング素子のオン閾値電圧以上となることを防止する電圧上昇防止素子(80、81)を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチング素子駆動装置。
  6. 前記電圧上昇防止素子は、前記スイッチング素子のオン閾値電圧よりも低い耐圧を持つツェナーダイオード(80)と、前記スイッチング素子のオン閾値電圧よりも低いオン電圧閾値を持つ別のスイッチング素子(81)とのいずれかであることを特徴とする請求項5に記載のスイッチング素子駆動装置。
  7. 前記ドライバ回路に接続される主電源(10)と、
    前記主電源に対して、前記ドライバ回路に並列に接続され、前記ドライバ回路との間に配線以外の素子を介することなく配置された入力キャパシタ(13)と、
    前記主電源に対して、前記入力キャパシタおよび前記ドライバ回路と直列に接続され、前記入力キャパシタおよび前記ドライバ回路との間に配線以外の素子を介することなく配置された入力インピーダンス素子(12)と、を備え、
    前記ドライバ回路は、前記スイッチング素子を非導通状態から導通状態にする場合に、前記入力インピーダンス素子を介して、前記主電源を前記制御端子に接続することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のスイッチング素子駆動装置。
  8. 前記スイッチング素子は、導通状態において前記制御端子に電荷が蓄積される制御端子容量を有するものであり、
    前記入力キャパシタの静電容量Cは、前記スイッチング素子の制御端子容量Cgs、前記入力キャパシタが十分充電された状態における前記ドライバ回路と前記インピーダンス素子との間の中間電位Vdr、および、前記スイッチング素子のオン閾値電圧Vthに対して、下記の数式3の関係を満たすことを特徴とする請求項7に記載のスイッチング素子駆動装置。
    Figure 2017050914
  9. 前記インピーダンス素子は抵抗器であり、前記抵抗器の抵抗値R[Ω]は、前記入力キャパシタの静電容量C[F]、前記スイッチング素子をオンオフ駆動するためのデューティ信号のキャリア周波数f[Hz]、デューティ比D、およびネイピア数eに対して、下記の数式4の関係を満たすことを特徴とする請求項8に記載のスイッチング素子駆動装置。
    Figure 2017050914
  10. 前記インピーダンス素子はコイルであり、前記コイルの自己インダクタンスL[H]は、前記入力キャパシタの静電容量C[F]、キャリア周波数f[Hz]、およびデューティ比Dに対して、下記の数式5の関係を満たすことを特徴とする請求項8に記載のスイッチング素子駆動装置。
    Figure 2017050914
  11. 前記主電源に対して、前記インピーダンス素子及び前記入力キャパシタと並列に接続され、前記インピーダンス素子との間に配線以外の素子を介することなく配置された別の入力キャパシタ(11)を有することを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載のスイッチング素子駆動装置。
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