JP2017049924A - デバイス設置システム、管理装置、管理装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】交換前のデバイスの設置データを再利用した設置処理を実現する。【解決手段】情報処理装置の設置データを管理装置が管理するデバイス設置システムにおいて、いずれかのデバイスからのスクリプトの要求を解析して、第2の識別情報で特定される設置データに対応づけられた、デバイス交換前のデバイスに割り振られた第1の識別情報と前記スクリプトを要求するデバイスの第1の識別情報とが一致しないと判断された場合、設置データに対応づけられたデバイス交換前のデバイスの個別データをデバイス交換後のデバイスに適用可能な個別データに変換する。さらに、第2の識別情報で特定される設置データに対応づけられたデバイス交換前のデバイスに割り振られた第1の識別情報を、スクリプトを要求するデバイス交換後のデバイスから取得する第1の識別情報に置き換える置き換えたスクリプトを作成して要求するデバイスに送信する構成を特徴とする。【選択図】図9

Description

本発明は、デバイス設置システム、管理装置、管理装置の制御方法、及びプログラムに関するものである。
画像形成装置を新規導入するにあたり、事前に画像形成装置の使用環境に応じた初期設置作業を行う必要がある。画像形成装置の初期設置作業には、印刷物の仕上げ処理を行うフィニッシャーなどハードウェアオプションの取り付けや、画像形成装置の拡張機能のライセンスの有効化作業、拡張プログラムのインストールなどの作業があり、多くの時間と手間が掛かる。そのため、上記のような初期設置作業を自動実施する方法として、作成されたスクリプトを用いてコンピュータの実行環境を設定する方法などがある。
また、複数の画像形成装置に対して個別の設定を適用する場合には、個々の画像形成装置と、個別データの対応リストをホストシステムにおいて管理し、その対応リストに従って、設置作業を実施するようなシステムも提案されている(例えば特許文献1参照)。
一方、運用過程において画像形成装置が故障することがある。故障の種類として、例えばハードディスクドライブ(以下、HDDとする)の故障や画像形成装置本体の故障が挙げられる。これらの故障が発生すると、サービスマンによるHDD交換や画像形成装置本体の交換、及び初期設置作業(以下、リプレイス作業)が行われる。
上記リプレイス作業では、交換後の画像形成装置のシステム構成を、交換前の画像形成装置を初期設置したときのシステム構成に簡単に合わせることができると作業が効率的になる。ここでシステム構成とは、ファームウエアのバージョンや、アプリケーションの導入有無、組み込みアプリケーションの有効無効状態、画像形成装置の設定値の組み合わせを指す。
この際、設定されていた交換前の画像形成装置の初期設置時の構成に戻すことで、画像形成装置の設定情報やアプリケーションの設定値を適用可能な状態にすることができる。
例えば、アプリケーションの設定値のバックアップデータが存在する場合でも、アプリケーションが導入されていない状態ではバックアップデータを戻すことができない(または、戻しても意味がない)。
また、この際、バックアップデータを適用するためにも、新規導入時と同じシステム構成に戻すことが必要となる。
初期設置作業を自動化するシステムを利用する場合、初期設置作業に使用したファームウエア、アプリケーション、設定値などのデータ(以下、設置データとする)をリプレイス作業でも利用する方法が考えられる。
特表2001−510597号公報
しかしながら、画像形成装置の部品ではなく、画像形成装置本体を交換した場合、画像形成装置の識別番号(以降、装置IDとする)が変わってしまうため、装置IDに紐付けられた一部の設置データをそのまま利用することが出来ない。
例えば、アプリケーションなどを有効化するために使用されるライセンスファイルは、装置IDが異なる画像形成装置には適用できないようにすることが一般的である。
特許文献1のようなシステムにてこのような問題に対応する場合、故障した画像形成装置用に紐付く各種データを、新しい画像形成装置で使用できるようにするための事前作業が必要となり、サービスマンの大きな負担となっていた。
また、交換後の画像形成装置に、交換前の画像形成装置に適用した設置データを適用するためには、交換前の画像形成装置に適用した設置データを確実に指定する必要があるが、初期設置時の情報を元に設置データを特定することが困難となる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、デバイス本体の交換により当該装置IDが変更されても、交換前のデバイスの設置データを再利用した設置処理を実現できる仕組みを提供することである。
上記目的を達成する本発明のデバイス設置システムは以下に示す構成を備える。
所定の処理を実行する複数のデバイスと管理装置とが通信するデバイス設置システムであって、それぞれのデバイスは、自機を識別する第1の識別情報と、入力される設置データを識別する第2の識別情報とを伴って前記管理装置に対して、前記自機に割当てられたスクリプトを要求する要求手段と、前記管理装置から応答されるスクリプトで特定される設定データを自機に適用する設定手段と、を備え、前記管理装置は、それぞれのデバイスを識別する第1の識別情報を対応づけて所定の設置データを登録して管理する管理手段と、いずれかのデバイスからのスクリプトの要求を解析して、前記第2の識別情報で特定される設置データに対応づけられた、デバイス交換前のデバイスに割り振られた第1の識別情報と前記スクリプトを要求するデバイスの第1の識別情報とが一致するかどうかを判断する判断手段と、前記スクリプトを要求するデバイスの第1の識別情報が一致しないと判断された場合、前記設置データに対応づけられたデバイス交換前のデバイスの個別データをデバイス交換後のデバイスに適用可能な個別データに変換する変換手段と、前記第2の識別情報で特定される設置データに対応づけられたデバイス交換前のデバイスに割り振られた第1の識別情報を、前記スクリプトを要求するデバイス交換後のデバイスから取得する第1の識別情報に置き換える置き換え手段と、置き換えた第1の識別情報と、変換された個別データとを含む設置データに基づいて、デバイス交換されたデバイスが取得すべきスクリプトを作成して前記スクリプトを要求するデバイスに送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、デバイス本体の交換により当該装置IDが変更されても、交換前のデバイスの設置データを再利用した設置処理を実現できる。
情報処理装置を適用するシステムの機器構成の例を示す図である。 画像形成装置の構成の例を示す図である。 画像形成装置のソフトウエア構成の例を示す図である。 管理装置の構成の例を示すブロック図である。 管理装置のソフトウエアを説明する図である。 情報処理装置を設定するためのスクリプトを示す図である。 情報処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。 操作部に表示されるUI画面の一例を示す図である。 管理装置の制御方法を説明するフローチャートである。 情報処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。 管理装置の制御方法を説明するフローチャートである。 情報処理装置を設定するためのスクリプトを示す図である。 管理装置の制御方法を説明するフローチャートである。 情報処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
《システム全体構成》
図1は、本実施形態を示す情報処理装置を適用するシステムの機器構成の例を示す図である。以下、このようなシステムをデバイス設置システムと呼ぶ。
図1に示すように、本デバイス設置システムは、ネットワーク100に接続された複数の画像形成装置101A、101Bが通信可能に接続されているインターネット上の案件管理サーバ102、ソフトウエア管理サーバ103から構成される。なお、所定の処理を実行するデバイスの一例である画像形成装置101A、101Bを総称する場合は、画像形成装置101として説明する。
画像形成装置101は、複写機にスキャナ、プリンタ、ファクシミリ、ファイル送信機能等複数の機能を統合した複合機である。また、画像形成装置101は、ネットワーク100に接続するインターフェースを有している。
案件管理サーバ102は、画像形成装置101の納品先、顧客、受注した商談などの案件単位に、複数の設置データを管理するためのサーバである。設置データには、機種、外部接続するハードウェア、ファームウエアや拡張プログラムのバージョンの組み合わせ、設定値などの納品する画像形成装置の構成情報、またそれらの適用順序などが含まれる。案件管理サーバ102で管理する詳細なデータは後述する。ソフトウエア管理サーバ103は、画像形成装置101で利用可能なファームウエアや拡張プログラムのバイナリデータ、各種ライセンス情報等を管理するサーバである。
尚、本実施形態においては、管理装置として案件管理サーバ102とソフトウエア管理サーバ103を複数のサーバに分けてシステムを構成する場合を示すが、同一の管理サーバでそれぞれの機能処理を実行するように構成されていても良い。またソフトウエア管理サーバ103をソフトウエア管理用のサーバとライセンス管理用のサーバに分けるなど更に複数のサーバで構成されていても良い。
案件管理サーバ102で管理する設置データやソフトウエア管理サーバ103で管理するソフトウエアは、ネットワーク100を経由して不図示のクライアントコンピューターによって作成および格納することを想定しているが、この限りではない。
《ハードウェア構成例−画像形成装置》
図2は、図1に示した画像形成装置101の構成の例を示す図である。
図2において、画像形成装置101は、制御ユニット200、操作部201、スキャナ202、プリンタ203を備える。制御ユニット200は、操作部関連の処理部として、CPU210、RAM211、操作部I/F212、ネットワークI/F213、ROM215、HDD216、画像バスI/F217、システムバス218を備える。
CPU210は、Central Processing Unitの略称である。RAM211は、Random Access Memoryの略称である。ROM215は、Read Only Memoryの略称である。HDD216は、Hard Disk Driveの略称である。
また、制御ユニット200は、印刷、スキャン関連の処理部として、画像バス219、デバイスI/F220、スキャナ画像処理部221、プリンタ画像処理部222を備える。なお、スキャナ202、及びスキャナ画像処理部221については必要に応じて備えることになる。CPU210は、制御ユニット200全体を制御するためのコントローラである。RAM211は、画像データやソフトウエアの動作に必要な処理を一時記憶するためのメモリーである。
操作部I/F212は、操作部201とのインターフェースであり、操作部201で表示する画像データを操作部201に対して出力する。また、操作部I/F212は、ユーザーが操作部201により入力した情報をCPU210へ伝達する。
ネットワークI/F213は、ネットワークと接続しており、ネットワークを介して、外部の装置と情報のやり取りをするインターフェースである。外部の装置とは、例えば案件管理サーバ102を指す。
ROM215は、ブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD216は、システムソフトウェア、画像データ、設定情報などを格納する。
画像バスI/F217は、システムバス218と画像バス219とを接続し、データ変換を行うバスブリッジである。システムバス218は、制御ユニット200を構成する各コンポーネント同士の共通データ交換経路である。
画像バス219は、PCIバス、またはIEEE1394で構成されており、画像データを高速に転送する経路である。デバイスI/F220は、画像入出力デバイスであるスキャナ202及びプリンタ203と制御ユニット200とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
スキャナ画像処理部221は、入力画像に対し、補正や加工、編集を行う。プリンタ画像処理部222は、プリント出力画像データに対して、プリンタの性能に応じた補正、解像度の変換などを行う。
《ソフトウエア構成例−画像形成装置》
図3は、図1に示した画像形成装置101のソフトウエア構成の例を示す図である。
図3の(A)において、OS300上では、ネイティブプログラム301と拡張プログラム実行プラットフォーム302が動作している。ネイティブプログラム301は、プリンタやFAX、スキャナなどの、画像形成装置に元々備わっている機能の制御用プログラムである。拡張プログラム実行プラットフォーム302は、画像形成装置に機能を追加する拡張プログラムの実行プラットフォームである。
ネイティブプログラム301上では、ファームウエア更新サービス303、オプション有効化サービス304、設定管理サービス305が動作している。また、拡張プログラム実行プラットフォーム302上では、拡張プログラムシステムサービス306と拡張プログラム307とが動作している。
ファームウエア更新サービス303は、ファームウエアを更新するための各種機能を提供するサービスである。例えば、ファームウエア更新サービス303は、ユーザーから指定されたファームウエアと、画像形成装置101内のファームウエアを比較し、該ファームウエアへの更新が必要か否かを判断する。またファームウエア更新サービス303は、ネイティブプログラム301に対し、またはネイティブプログラム301を介して、画像形成装置101のファームウエアを更新する。
オプション有効化サービス304は、ネイティブプログラム301に予め組み込まれているオプション機能(以下、組み込みオプションプログラムとも表記する)を、有効化するためのプログラムである。オプション有効化サービス304は、ユーザーから指定されたオプションライセンスファイルにより特定されるオプション機能を識別し有効化する。
設定管理サービス305は、プリンタ203やFAXなどの各種設定情報を管理するためのプログラムである。設定管理サービス305は、例えば、ユーザーから1つまたは複数の設定情報、または複数の設定情報を含むファイルを指定されると、ネイティブプログラム301の設定情報を置き換える機能を提供する。なお、設定管理サービス305は、ユーザインタフェース(以下、UIとする)を持っており、ユーザーは画像形成装置101の操作部201に表示される設定メニュー画面(不図示)を介して設定変更の指示ができる。
拡張プログラムシステムサービス306は、拡張プログラム307に共通に有用なユーティリティライブラリーであり、システムから提供される。拡張プログラム307から拡張プログラムシステムサービス306の機能を呼び出すことにより、拡張プログラムを開発する手間を省くことができる。
拡張プログラム307は、拡張プログラム実行プラットフォーム302または各サービス(303から306)を介してのみ、他の拡張プログラム307など、画像形成装置101の各モジュールへアクセスすることができる。また、UIを持つ拡張プログラム307は、画像形成装置101の操作部201に表示されるメインメニュー画面(不図示)にアイコン等を表示することもできる。
操作部I/F212は、操作部201を通じて、メインメニュー画面上のアイコンがユーザーによって選択されたことを検知すると、その選択を示す情報をCPU210に送信する。上記選択を示す情報を受け取ったCPU210が、ユーザーに選択された拡張プログラム307のUIを操作部201に表示する。
なお、図3の(A)に示すソフトウエア構成は、基本的な部分のみであり、実施環境によっては、画像形成装置101が他のサービス等を備えるようにしてもよい。また、設定を制限するなどの理由によって不要となるサービスについては、画像形成装置101が備えないようにしてもよい。
図3の(B)は、図1に示した画像形成装置101で動作する自動設置サポート機能350(以下、サポート機能)の機能構成例を示す図である。
図3の(B)において、サポート機能350は、案件管理サーバ102から取得した設置データにより、画像形成装置101のシステム構成を自動で変更する(以下、自動設置とする)。
本実施形態において、サポート機能350は、画像形成装置101の拡張プログラム307の一つとして実装されるものとする。サポート機能350の各構成要素は、画像形成装置101のROM215やHDD216に格納されており、CPU210が各機能に応じたプログラムを実行することによりサポート機能350を実現する。
サポート機能350は、UI制御部351、通信部352、処理実行部353、及びスクリプト解析部354を有する。UI制御部351は、サポート機能350を操作するためのUIを、操作部201を通じてユーザーに提供し、ユーザーの操作を受け付ける。
通信部352は、ネットワークI/F213を介して案件管理サーバ102やソフトウエア管理サーバ103と通信し、設置に必要な各種データを取得する。取得するデータは、例えば、設置データを画像形成装置101に適用するための設置作業指示情報であるスクリプトや、設置作業に必要なソフトウエアなどの設置データである。
処理実行部353は、UI制御部351、通信部352、スクリプト解析部354の指示に従い、各種処理を行う。スクリプト解析部354は、通信部352が取得した設置作業指示情報であるスクリプトを解析し、処理実行部353が実行すべき処理、順序を決定する。
《ハードウェア構成例−案件管理サーバ、ソフトウエア管理サーバ》
図4は、図1に示した案件管理サーバ102、及びソフトウエア管理サーバ103の構成の例を示すブロック図である。
図4において、案件管理サーバ102は、制御ユニット400、入力装置のマウス401、キーボード402、出力装置であるディスプレイ403を備える。制御ユニット400は、案件管理サーバ102の全体の動作の制御部として、CPU410、ROM411、RAM412、HDD413、操作部I/F414、ディスプレイI/F415、ネットワークI/F416を備える。
CPU410は、ROM411に記憶された制御プログラムを読み出して各種制御処理を実行する。RAM412は、CPU410の主メモリーであり、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD413は、画像データや各種プログラム、或いは後述する各種情報テーブルを記憶する。
操作部I/F414は、案件管理サーバ102で実行されるプログラムへの制御操作を入力するユーザインタフェース端末を接続するインターフェースである。本実施形態では、マウス401やキーボード402で構成するが、その限りではない。また、案件管理サーバ102においては、操作部I/F414は必須ではなく、ネットワークI/F416を介して制御操作を行う構成でも良い。
ディスプレイI/F415は、案件管理サーバ102で実行されるプログラムのUIを表示するディスプレイ端末を接続するインターフェースである。本実施形態ではディスプレイ403で構成するが、その限りではない。また、案件管理サーバ102においては、ディスプレイI/F415は必須ではなく、ネットワークI/F416を介してUIを表示する構成でも良い。
ネットワークI/F416は、制御ユニット400をネットワーク100に接続する。ネットワークI/F416は、ネットワークを介して他の装置との間で各種情報を送受信する。
《ソフトウエア構成例−案件管理サーバ》
図5は、本実施形態を示す管理装置のソフトウエアを説明する図である。特に、図5の(A)は、案件管理サーバ102で動作する、案件管理機能500、および、データ格納部505の機能構成の例を示す。
図5の(A)において、CPU410が案件管理機能を実行することにより、各機能が実現される。案件管理機能500は、制御部501、案件管理部502、通信部503、スクリプト生成部504を有する。制御部501は、通信部503が受信する要求内容に従って、案件管理部502に対して設置データの格納、削除、更新、取得等の処理を指示する。また通信部503が受信する要求内容に従って、スクリプト生成部504に対して、案件管理部502で管理する設置データを画像形成装置101に適用するための設置作業指示情報であるスクリプトを生成するように指示する。
案件管理部502は、制御部501の指示に従い、後述するデータ格納部505に対して設置データの格納、削除、更新を行う。また、案件管理部502はデータ格納部505から設置データの取得などを行う。
通信部503は、画像形成装置101などからの要求を受信して、制御部501に要求内容を送信する。更に、制御部501から要求に対する処理結果を受け取り、前記要求に対する応答データを作成し、要求元に応答データを送信する。
スクリプト生成部504は、制御部501の指示に従い、案件管理部502で管理する設置データをもとに画像形成装置101に適用するためのスクリプトを生成する。生成するスクリプトについては図6で後述する。
データ格納部505は、案件管理サーバ102で動作するデータベースである。尚、本実施形態では案件管理サーバ102にデータ格納部505が構成されているが、案件管理機能500と連携できるようになっていれば別のサーバに配置されるような構成でも良い。データ格納部505で管理するデータの内容については表1乃至表4を用いて説明する。
《案件管理サーバが管理する設置データ》
以下に示す表1乃至表4は本実施形態における、案件管理サーバ102のデータ格納部505で管理する設置データの構成例を示す表である。尚、表1乃至表4で示す案件管理サーバ102で管理する設置データは、設置データの構成情報のみを管理しており、画像形成装置101に適用するデータの実体は後述のソフトウエア管理サーバ103のソフトウエア格納部554で管理している。
Figure 2017049924
表1は、図1に示した案件管理サーバ102が管理する案件管理テーブルである。案件管理テーブルは、案件ID、案件名、設置データIDのカラムで構成される。案件は、画像形成装置101を設置するための設置データを管理する単位であり、作業者や営業担当者が1レコードを登録する。案件は商談や顧客ごとに作成しても良いし、画像形成装置101を納品する期間に合わせて作成しても良い。
案件IDは、本テーブルにおけるユニークなIDで、案件を特定するための情報である。案件名は、案件を管理する上で、作業者や営業担当者が見分けやすくするための情報である。
設置データIDは、後述の設置データ管理テーブルで管理する設置データを特定する情報である。設置データは、1つの案件に対して複数登録することができる。設置データの詳細については表2で後述する。
例えば、表1の一行目は、案件ID"A001"で示す"社商談"に対して、設置データ"S001"、"S002"、"S003"を登録したことを示している。尚、本表において、案件名や設置データIDのみを定義しているが、これに限定されず、カラムの増減があってもよい。
Figure 2017049924
表2は、設置データ管理テーブルである。設置データ管理テーブルは、設置データID、装置ID、機種、共通データID、個別データIDのカラムで構成される。設置データは、作業者や営業担当者が設置を予定している画像形成装置101の数だけ登録する。
設置データIDは、本テーブルにおけるユニークなIDで、画像形成装置101で使用する設置データを特定するための情報である。案件管理部502は、作業者や営業担当者によって設置データが作成・登録されると、本テーブルでユニークとなる設置データIDを割り振る。尚、本表では説明の簡略化のため"S001"といった4桁の文字列で記載しているが、例えば文字列の桁数を増やしてもよい。設置データIDは、画像形成装置101に適用する設置データを指定するために、後述する初期設置処理の中で利用する。
装置IDは、設置データを適用し自動設置を実施する画像形成装置101を特定するための情報であり、例えば画像形成装置101のシリアル番号などを登録する。作業者や営業担当者は、設置データ適用対象の画像形成装置101が決まっている場合、装置IDに画像形成装置101のシリアル番号を事前に登録することができる。一方、適用対象の画像形成装置101が決まっていない場合は、装置IDの値を空で登録する。装置IDの値が空の場合、画像形成装置101の自動設置時に、設置データを使用した画像形成装置101のシリアル番号を案件管理部502が自動で登録する。
尚、設置データIDと装置IDは必ず一対一で関連付けられるものとする。そのため、同じ設置データを複数の画像形成装置101に適用した場合、最後に適用した画像形成装置の装置IDが設置データIDに関連付けられる。また、ある設置データを適用した画像形成装置101に、別の設置データを適用することはできないように制御するものとする。また、装置IDに登録する情報は、画像形成装置101のシリアル番号に限らず、画像形成装置101を特定できる情報であれば良い。
機種は、装置IDが示す画像形成装置101の機種を特定するための情報である。尚、本表では機種を"ModelX"の6文字の文字列で示しているが、これに限らずUUIDなどを用いても良い。
共通データIDは、後述の共通データ管理テーブルで管理する共通データを特定する情報である。共通データは、適用対象の画像形成装置101に依存せず、同じ案件内の複数の画像形成装置101で使用可能なデータである。詳細なデータについては表3で後述する。
個別データIDは、後述の個別データ管理テーブルで管理する個別データを特定する情報である。個別データは、適用対象の個々の画像形成装置101に依存し、特定の画像形成装置101でのみ使用可能なデータである。詳細なデータについては表4で後述する。
例えば、表2の一行目は、設置データID"S001"により識別される設置データを装置ID"D111"に対して適用する、または、適用したことを示している。装置ID"D111"は、機種"ModelA"であることがわかる。設置データとして適用するデータは、共通データID"C001"と個別データID"P001"であることがわかる。尚、本表において、不要な項目は本表に含まれていなくても良い。また共通データを使用しない、または個別データを使用しない場合は、値を空にしていても良い。
Figure 2017049924
表3は、共通データ管理テーブルである。共通データ管理テーブルは、共通データID、ファームウエアVer、アプリ、組込機能、設定データのカラムで構成される。共通データは、個々の画像形成装置101に導入するソフトウエアや設定が同じ場合に、それを一まとめのデータとして管理する場合に使用する。
共通データIDは、本テーブルにおけるユニークなIDで、画像形成装置101で使用する設置データ内の共通データを特定するための情報である。本表では説明の簡略化のため"C001"といった4桁の文字列で記載しているが、例えばUUIDなどを用いても良い。
ファームウエアVerは、画像形成装置101に対し適用するファームウエアのバージョン情報を示している。ファームウエアVerと表1の機種との組み合わせにより、画像形成装置101に適用すべきファームウエアを特定することができる。尚、ファームウエアを特定する方法はこれに限らず、言語情報の追加やファームウエアIDなどで定義されていても良く、本表で扱う情報はこれに限定されない。
アプリは、画像形成装置101に導入する拡張プログラム307を特定する情報である。アプリの値は空でも良いし、複数の情報を定義しても良い。組込機能は、画像形成装置101に導入するの組み込みオプションプログラムを特定する情報である。組込機能の値は空でも良いし、複数の情報を定義しても良い。
設定データは、画像形成装置101に設定する設定ファイルを特定する情報である。設定ファイルは、個々の画像形成装置101に依らず、共通して設定可能な項目を一つのファイルにまとめて定義したものである。例えば、画像形成装置101のスリープ時間や印刷設定(2in1、両面など)の初期値が挙げられる。VLAN(Virtual Local Area Network)が同じ環境の場合に共通に使用されるデフォルトゲートウェイやサブネットマスクのようなネットワーク設定を含めていても良い。尚、設定データは、ファイル指定に限らず、設定内容を別のテーブルとして管理し、そのテーブルのキーを指定しても良い。
例えば、表3の一行目は、共通データID"C001"で示す共通データとして、適用するファームウエアが前述の機種との組み合わせにより"Model A"のバージョン"30.10"であることがわかる。また適用する拡張プログラム307は"App A 1.0.2"、組み込みオプションプログラムは"FAX機能"を有効化することがわかる。更に共通で使用する設定データとして"ModelA_Set.xml"ファイルを使用することがわかる。
表3において、共通設定データテーブルは機種ごとに共通設定データを定義しているが、共通で使用する設定を一まとめに出来ていれば良い。例えば、商談ごと、かつ機種ごとに定義しても良いし、更にフィニッシャーやスキャナ202などのハードウェアの有無を含めて共通設定データを作成しても良い。また共通データ管理テーブルを使用せず、本表の情報を設置データ管理テーブルで管理していても良い。
Figure 2017049924
表4は、個別データ管理テーブルである。個別データ管理テーブルは、個別データID、個別設定データ、使用LANのカラムで構成される。個別データは、個々の画像形成装置101に対して適用するソフトウエア設定などのデータを管理するために使用する。
個別データIDは、本テーブルにおけるユニークなIDで、画像形成装置101で使用する設置データ内の共通データを特定するための情報である。本表では説明の簡略化のため"P001"といった4桁の文字列で記載しているが、例えばUUIDなどを用いても良い。
個別設定データは、適用対象の個々の画像形成装置101に依存する設定データを指す。例えば、画像形成装置101ごとに設置デバイス名や設置場所などを変更したい場合には、各設定値の一覧を1つのファイルとして定義し、そのファイルを登録する。個別設定データのファイルには、画像形成装置101との対応付けをするために装置IDが内部に記載されていることがある。
使用LAN(License Access Number)は、共通データIDに紐づく拡張プログラム307や組み込みオプションプログラムを、個々の画像形成装置に対してアクティベートするためのライセンスファイルを取得するための識別子である。使用LANは、共通データで定義した各プログラムの数だけ紐付けられる。
例えば、表4の一行目は、個別データID"P001"で示す個別データにおいて、個別設定データ"PrivateSet.xml"を適用することがわかる。また各プログラムのライセンスを取得するために使用するLANが"LA3951"、"LE9121"であることがわかる。
尚、本表において、個別設定データや使用LANのみを定義しているが、これに限定されず、カラムの増減があってもよい。
《ソフトウエア構成例−ソフトウエア管理サーバ》
図5の(B)は、図1に示したソフトウエア管理サーバ103で動作するソフトウエアの構成を示す図である。本例では、ソフトウエア管理機能550、ソフトウエア格納部554、及びライセンス情報格納部556の機能から構成される例を示す。
図5の(B)において、CPU410がソフトウエア管理機能を実行することにより、各機能が実現される。ソフトウエア管理機能550は、制御部551、ソフトウエア管理部552、通信部553、ライセンス管理部555を有する。制御部551は、通信部553が受信する要求内容にしたがって、ソフトウエア管理部552に対してソフトウエアの格納、削除、更新、取得等の処理を指示する。またライセンス管理部555に対してライセンスの発行、削除(無効化)、更新、取得等の処理を指示する。
ソフトウエア管理部552は、制御部551の指示に従い、後述するソフトウエア格納部554に対してソフトウエアの格納、削除、更新を行う。更にソフトウエア管理部552はソフトウエア格納部554からソフトウエアの取得などを行う。
通信部553は、画像形成装置101などからの要求を受信して、制御部551に要求内容を送信する。更に、制御部551から要求に対する処理結果を受け取り、前記要求に対する応答データを作成し、要求元に応答データを送信する。
ソフトウエア格納部554はソフトウエア管理サーバ103で動作するデータベースである。尚、本実施形態ではソフトウエア管理サーバ103にソフトウエア格納部554が構成されているが、ソフトウエア管理機能550と連携できるようになっていれば別のサーバに配置されるような構成でも良い。
ライセンス管理部555は、制御部551の指示に従い、ライセンスの発行、あるいはライセンス情報格納部556に対してライセンス発行情報の格納、削除(無効化)、更新を行う。更にライセンス管理部555はライセンス情報格納部556からライセンス発行情報の取得などを行う。
ライセンス情報格納部556はソフトウエア管理サーバ103で動作するデータベースである。尚、本実施形態ではソフトウエア管理サーバ103にライセンス情報格納部556が構成されているが、ソフトウエア管理機能550と連携できるようになっていれば別のサーバに配置されるような構成でも良い。ライセンス情報格納部556で管理するライセンスに関するデータについて、表5を用いて後述する。
本実施形態において、ソフトウエア管理サーバ103がソフトウエアの管理とライセンスの管理の両方の役割を担っているが、これに限らず、別のサーバとして動作していても良い。
《ソフトウエア管理サーバが管理するデータ》
表5は本実施形態における、ソフトウエア管理サーバ103のライセンス情報格納部556で管理するライセンス情報の構成例を示す表である。
Figure 2017049924
表5は、ライセンス情報管理テーブルである。ライセンス情報管理テーブルは、LAN、対象ソフトウエア、ライセンス数、装置IDのカラムで構成される。ライセンス情報管理テーブルで管理される情報は、例えば営業担当者がライセンス販売元からライセンスを購入した際に、ライセンス管理部555がライセンス情報管理テーブルに情報を登録する。
LANは、本テーブルにおけるユニークなIDで、ライセンス情報を特定するための情報である。ライセンス管理部555は、制御部551からの要求と一緒にLANが指定されることで、ライセンスの発行、削除(無効化)、更新の対象を特定する。尚、本表では説明の簡略化のためLANを二桁の英字と四桁の数字で記載しているが、例えばUUIDなどの重複しにくい識別子を用いても良い。
対象ソフトウエアは、LANが、どのソフトウエアに対してライセンスを発行可能であるかを示す情報である。本表では対象のソフトウエア名称を記載しているが、これに限らず、ソフトウエアを別テーブルで管理し、そのテーブルのキーを指定しても良い。
ライセンス数は、1つのLANで発行可能なライセンス数を示す情報である。本表では、説明の簡略化のため1つのLANで1つのライセンスを発行可能なものとする。
装置IDは、どの画像形成装置101に対するライセンスを発行したかを特定するための情報である。ライセンス管理部555は、ライセンス情報の初回登録時に、装置IDを空(未登録の状態)で登録する。ライセンス管理部555は、制御部551から、LANと装置IDと一緒にライセンス発行要求を受信すると、該当のLANと装置IDに紐づくライセンスを発行(ライセンスファイルの発行)し、装置IDカラムに受信した装置IDを登録する。該当のLANに対応する装置IDカラムに、ライセンス発行要求で指定された装置IDと異なる値が登録されている場合は、ライセンスの発行に失敗する。またライセンス管理部555は、制御部551から、LANと一緒にライセンス無効化要求を受信すると、該当のLANの装置IDカラムを空(未登録の状態)にする。
表5において、1つのLANで発行可能なライセンス数を1つとしているが、1つのLANで複数のライセンスを発行できても良い。また必要に応じて使用済みのライセンス数を示すカラムなど、新規にカラムを追加しても良い。不要な場合は無くても良い。
《設置用スクリプト》
図6は、図1に示した画像形成装置101の構成変更を自動で実施するための設置手順を記述した設置用のスクリプトの一例を示す図である。
図6において、設置用のスクリプト600は、サポート機能350の通信部352で受信され、スクリプト解析部354によって解析される。スクリプト解析部354によって解析された設置用のスクリプト600は、その後、処理実行部353によって記載された処理が実行される。尚、本実施形態で示す設置用のスクリプト600は、案件管理サーバ102の案件管理機能500によって生成される。設置用のスクリプト600は、XML(Extensible Markup Language)で記載されており、設置データ識別部601と、画像形成装置識別部602と処理記載部603で構成されている。尚、本実施形態ではXMLによりスクリプトを表現しているが、XMLに限定されず、シェルスクリプトなどで書かれていても良い。
設置データ識別部601は、設置データを識別するための設置データID"S001"が記載されており、<installationDataId>タグで構成されている。設置データIDは、設置データを案件管理サーバ102に登録する際に、案件管理機能500によって設置データに対して付与する識別子で、全ての設置データに対してユニークな値である。
画像形成装置識別部602は、設置対象である画像形成装置101を識別するためのターゲット識別子"D111"が記載されており、<deviceId>タグで構成されている。
処理記載部603は、設置するために必要な処理群が記載される。処理記載部603は、ファームウエア更新処理部604、拡張プログラムインストール処理部605、拡張プログラム開始処理部606、オプションアクティベート処理部607、設定データインポート処理部608で構成されている。各処理を示すタグの中にはOrder属性が含まれており、本実施形態ではOrderの値に応じて処理の順番が決定する。
ファームウエア更新処理部604は、ファームウエア更新サービス303を介してファームウエアを更新する処理である。ファームウエア更新処理部604は、<updateFirmwareCommand>タグを記載することで処理を定義している。具体的には、<softwareUrl>タグと<firmwareModel>タグ、<firmwareVersion>タグにより構成されている。<softwareUrl>タグは、更新対象のファームウエアの取得先URL(Uniform Resource Locator)を指定している。<firmwareModel>タグは、取得するファームウエアの種類、<firmwareVersion>タグは、取得するファームウエアのバージョンを指定している。サポート機能350は、これらの情報を用いることで、取得先から必要なファームウエアを取得する。
拡張プログラムインストール処理部605は、<installApplicationCommand>タグの記載により処理を定義し、<softwareUrl>タグ、<appName>タグにより拡張プログラム307のバイナリデータを示している。
また<licenseUrl>タグ、<licenseAccessNumber>タグにより拡張プログラム307をアクティベートするためのライセンスを示している。<softwareUrl>タグは、インストールする拡張プログラムの取得先URLを指定している。<appName>タグは、取得する拡張プログラムを指定している。<licenseUrl>タグは、拡張プログラムのアクティベートに必要なライセンスファイルの発行依頼先URLを指定している。<licenseAccessNumber>タグは、表5のLANに該当するキーを指定している。サポート機能350は、これらの情報を用いることで、インストール対象のライセンスファイルの取得を行い、拡張プログラムのアクティベート処理を実施する。尚、ライセンスのアクティベートにライセンスファイルを必要とすることを記載したが、これに限らず、文字列で定義されるようなライセンスキーを取得しても良い。
拡張プログラム開始処理部606は、<startApplicationCommand>タグの記載により処理を定義しており、<appId>タグにより開始対象の拡張プログラムを指定している。<appId>タグは、開始対象の拡張プログラムを唯一に識別するIDが指定されている。
オプションアクティベート処理部607は、<activateOptionCommand>タグの記載により組み込みオプションプログラムをアクティベートするための処理を定義している。オプションアクティベート処理部607は、<licenseUrl>タグは、拡張プログラムのアクティベートに必要なライセンスファイルの発行依頼先URLを指定している。<licenseAccessNumber>タグは、表5のLANに該当するキーが指定している。サポート機能350は、以上の情報を用いることで、インストール対象の拡張プログラムの取得とライセンスファイルの取得を行い、拡張プログラムのインストール処理を実施する。尚、ライセンスのアクティベートにライセンスファイルを必要とすることを記載したが、これに限らず、文字列で定義されるようなライセンスキーを取得しても良い。
設定データインポート処理部608は、<importDeviceConfigCommand>タグの記載により処理を定義している。設定データインポート処理部608は、<softwareUrl>タグ、<commonSettingFile>タグ、及び<indivisualSettingFile>タグによりインポートする設定データを指定している。<softwareUrl>タグは、インポートする設定データの取得先URLを指定している。<commonSettingFile>タグは、画像形成装置101に対して適用する共通設定データが示されている。<indivisualSettingFile>タグは、画像形成装置101に対して適用する個別設定データが示されている。本実施形態において共通設定データと個別設定データを同じ処理部内で指定しているが、これに限定されず分割して定義しても良い。
本実施形態で示す設置用のスクリプト600の記述は、画像形成装置101の設置に必要な処理を限定するものではなく、必要に応じて処理の重複、増減があっても良い。例えば、再起動が必要であれば再起動処理の定義を追加しても良い。
《自動設置処理例−サポート機能》
図7は、本実施形態を示す情報処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、図1に示した画像形成装置101の自動設置の処理フローである。なお、本処理は、画像形成装置101のサポート機能350が、ユーザーによって実行されることで処理を開始する。具体的には、設置作業者が、図8の(A)で示すUI800における実行ボタン802を押下することで処理が開始される。
図8は、図1に示した画像形成装置101の操作部201に表示されるUI画面の一例を示す図である。
特に、図8の(A)は、サポート機能350の初期表示画面の一例である。サポート機能の初期表示画面は、メッセージ801、実行ボタン802、キャンセルボタン803で構成される。
メッセージ801には、自動設置の開始を通知する文字列とともに、自動設置を実施する画像形成装置101の装置IDが表示される。装置IDは、画像形成装置101を特定するための識別子であり、機器に振られるシリアル番号などが該当する。
実行ボタン802は、サポート機能350による画像形成装置101の各種設定やソフトウエアの更新、インストール、アクティベートを開始するためのトリガーとなるボタンである。本実施形態においては、設置作業者が実行ボタン802を押下することで図7に示す自動設置処理フローが開始される。
キャンセルボタン803は、サポート機能350による画像形成装置101の自動設置を中止する場合に押下するボタンである。図8の(A)で示す初期表示画面にキャンセルボタンを押下すると、サポート機能350の処理実行部353は自動設置を中止し、初期表示画面を閉じるなどの処理を行う。以上が、UI800の説明である。図7の処理フローの説明に戻る。
S700は、図3の(B)に示すサポート機能350が案件管理サーバ102に対して自装置用の設置データが設置データ管理テーブルに存在するかの確認を要求する処理である。
S700では、サポート機能350が動作する画像形成装置101の装置IDを処理実行部353が取得する。装置ID取得後、処理実行部353は取得した装置IDと共に、通信部352を介して案件管理サーバ102へ設置データの存在確認要求を送信する。案件管理サーバ102の案件管理部502は設置データの存在確認要求を受信すると、設置データ管理テーブルの装置IDの中に画像形成装置101から受信した装置IDと一致する設置データを確認した結果を返す。次に処理実行部353は、設置データの存在確認要求の応答を、通信部352を介して受信する。
S701は、処理実行部353が、S700の応答として受信した設置データの存在有無の判断処理である。設置データが存在すると処理実行部353が判断した場合は、S704へ処理を移行する。存在しないと処理実行部353が判断した場合はS702へ処理を移行する。設置データ管理テーブルに自装置の装置IDが存在するケースとして、設置データ登録時に設置データを適用する画像形成装置101の装置IDを一緒に登録したケースが考えられる。
また別のケースとして一度設置データを適用した画像形成装置101の故障によりHDDが交換されたケースが考えられる。一方、自装置の装置IDが存在しないケースとして、設置データ登録時に設置データを適用する画像形成装置101の識別IDを登録できなかったケースが考えられる。また別のケースとして、設置データを適用した画像形成装置101の故障により交換後の画像形成装置101から設置データを要求したケースが考えられる。
S702は、自装置の装置IDが設置データ管理テーブルに存在しなかった場合に、処理実行部353が、UI制御部351を介して操作部201に図8の(B)のUI810を表示する処理である。
図8の(B)は、UI制御部351が、自装置用の設置データが存在しなかった場合に、画像形成装置101へ適用する設置データIDを入力するためのUI画面である。
図8の(B)において、メッセージ811には、自装置用の設置データが存在しなかった旨を通知する文字列とともに、設置データIDの入力を促す文字列が表示される。
設置データID入力部812は、設置データIDの入力を受け付けるテキストボックスである。設置作業者は、設置データID入力部812に対し、例えば、操作部201のタッチパネルを利用し設置データIDを入力する。尚本図は、設置データID入力部812に対し設置データID"S001"が入力されている状態を示している。
尚、図8の(B)における実行ボタン802は、設置データIDが入力されていないときには、使用不可になっていても良い。以上が、UI810の説明である。図7の処理フローの説明に戻る。
S703は、処理実行部353が、設置作業者によって実行ボタン802、またはキャンセルボタン803のどちらが押下されたかを判断する処理である。実行ボタン802が押下されたと処理実行部353が判断した場合はS704へ処理を移行する。一方、キャンセルボタン803が押下されたと処理実行部353が判断した場合は自動設置処理を終了する。
S704は、処理実行部353が、案件管理サーバ102に対して自機に割当てられた設置作業指示情報であるスクリプト600の取得を要求する処理である。S704では、S701の判断結果によってスクリプト取得要求のパラメータが異なる。自装置用(自機)の設置データが存在すると処理実行部353が判断した場合は、スクリプト取得要求のパラメータとして自装置の装置IDを一緒に送信する。自装置用の設置データが存在しないと処理実行部353が判断した場合は、スクリプト取得要求のパラメータとして自装置の装置ID、及び設置データIDを一緒に送信する。
次に処理実行部353は、スクリプト取得要求の応答を、通信部352を介して受信する。案件管理サーバ102の案件管理部502は、スクリプト取得要求のパラメータで指定された設置データが存在する場合、その設置データを適用するためのスクリプト600を返す。設置データが存在しないと案件管理部502が判断した場合は、エラーメッセージを返す。
S705は、処理実行部353が、S704の応答として受信した内容がスクリプトであるかを判断する処理である。スクリプトを取得できたと処理実行部353が判断した場合は、取得したスクリプト600をHDD216に保存し、S707へ処理を移行する。一方、スクリプト600を取得できなかったと処理実行部353が判断した場合はS706へ処理を移行する。
S706は、処理実行部353が、UI制御部351を介して操作部201にS704で受信したエラーメッセージを表示する処理である。S706で表示するUIの一例が図8の(C)のUI820である。
図8の(C)は、UI制御部351が、スクリプトを取得できなかった場合に操作部201へ表示するエラーメッセージ表示画面である。
図8の(C)において、メッセージ821には、スクリプトを取得できなかった場合の原因が表示される。図8の(C)の例では、入力した設置データIDに該当する設置データが存在しなかった場合の表示例である。メッセージ821で表示されるその他内容として、ネットワーク接続時エラーやスクリプト生成時のエラーなどが挙げられる。
終了ボタン822は、自動設置処理を終了するためのボタンである。終了ボタン822は、処理が継続できない場合に表示される。
尚、本実施形態において、スクリプトを取得できなかった場合に処理を終了することだけしか出来ないようなUIであるが、これに限らず、エラーの種類によって他の処理を実行させても良い。例えば、設置データIDに該当する設置データが存在しなかった場合は、メッセージ821とともに設置データID入力部812と実行ボタン802を表示し、設置データIDの再入力を促して設置処理を継続させても良い。以上が、UI820の説明である。図7の処理フローの説明に戻る。
S707は、処理実行部353が、スクリプト解析部354により解析したスクリプト600の内容に従い、設置作業を実行する処理である。S707において実施される設置処理では、ソフトウエア管理サーバ103と通信することで、処理に必要なソフトウエアのダウンロードや、ライセンスファイルの発行、再発行が実施される。S708は、処理実行部353が、S707のスクリプト600の実行完了後に、UI制御部351を介して操作部201に図8の(D)のUI830を表示する処理である。
図8の(D)は、スクリプトを取得できなかった場合に操作部201に表示されるエラーメッセージ表示画面例である。
図8の(D)において、メッセージ831には、S707のスクリプトを実行した結果が表示される。図8の(D)の例では、スクリプト実行結果がエラーなしで成功した場合の表示例である。エラーが発生した場合は失敗した旨を表示しても良い。以上が、図7で示す画像形成装置101の自動設置の処理フロー、及び処理中に表示される図8のUI表示の一例である。
《スクリプト生成処理例−案件管理サーバ》
図9は、本実施形態を示す管理装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、図1に示した案件管理サーバ102のスクリプト取得要求の処理フローを示す。なお、図9に示す処理は、制御部501が通信部503を介して、サポート機能350からスクリプト取得要求を受信することで処理を開始する。また、各ステップは、案件管理サーバ102のCPU410が記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
S900は、制御部501が、スクリプト取得要求のパラメータとして設置データIDを含むか否かを判断する処理である。受信した要求に設置データIDが含まれていると制御部501が判断した場合はS901へ処理を移行する。含まれていないと制御部501が判断した場合はS909へ処理を移行する。
S901は、制御部501が、案件管理部502を介して、受信した要求に含まれている設置データIDをキーに、表2の設置データ管理テーブルから該当する設置データを検索する処理である。検索した結果、該当する設置データが存在していると制御部501が判断した場合は、案件管理部502はRAM412の一時記憶領域に設置データを記憶する。一方、存在しなかったと制御部501が判断した場合は、RAM412には何も記憶しない。尚、制御部501は、設置データが存在しなかった場合は、存在しなかったことを示すためにNull値や空文字などを記憶しても良い。
S902は、制御部501が、S901の結果を受けて要求に含まれる設置データIDに該当する設置データの有無を判断する処理である。該当する設置データが存在すると制御部501が判断した場合はS904へ処理を移行する。該当する設置データが存在しないと制御部501が判断した場合はS903へ処理を移行する。
S903は、制御部501が、設置データが存在しなかった場合に、通信部503を介して要求元に設置データが存在しなかったことを示すエラーメッセージを送信する処理である。
S904は、制御部501が、S901により検索された設置データの装置IDカラムの値が空であるか否かを判断する処理である。ここで、装置IDカラムの値が空であると制御部501が判断した場合は、S908へ処理を移行する。
一方、設置データの装置IDカラムの値が空で無いと制御部501が判断した場合は、S905へ処理を移行する。尚、本処理における装置IDカラムの値が空である場合として、設置を予定していた画像形成装置101に対する最初の設置データ適用のケースが考えられる。一方、装置IDカラムの値に装置IDが存在する場合は、一度以上設置データを適用した実績があることを示している。
S905は、制御部501が、S904で判断した装置IDの値と要求に含まれる装置IDの値が一致するか否かを判断する処理である。具体的には、デバイス交換前の装置IDとデバイス交換後の装置IDの一致不一致を判断する。ここで、設置データに含まれる装置IDと要求に含まれる装置IDが一致すると制御部501が判断した場合はS909へ処理を移行する。一方、設置データに含まれる装置IDと要求に含まれる装置IDが一致しないと制御部501が判断した場合はS906へ処理を移行する。
尚、本処理における装置IDが一致する例としては、設置データ登録時に設置データを適用する画像形成装置101の装置IDを一緒に登録したケースが考えられる。また別のケースとして、要求元の画像形成装置101のHDD交換による設置データの再適用や、不具合発生による設置データの再適用の場合が考えられる。
一方、装置IDが一致しない例としては、画像形成装置101の故障により画像形成装置本体が交換になった際の設置データの適用のケースが考えられる。
S906は、制御部501が、S901で検索した設置データに紐づく使用済みのLANの無効化を、通信部503を介してソフトウエア管理サーバ103へ要求する処理である。
本実施形態におけるライセンスの無効化処理とは、ソフトウエア管理サーバ103で管理するライセンス管理テーブル(表5)において、使用済みである対象のLANと装置IDの紐付けを解除することを指す。対象のLANと装置IDの紐付けを解除することにより、LANに紐づくソフトウエアに対するライセンスを別の装置IDに対して発行することが可能になる。
S907は、制御部501が、表2の個別設定データを要求元の画像形成装置101で使用可能となるように変換する処理である。例えば、個別設定データに適用対象を限定するための装置IDが含まれている場合、その装置IDを置き換えるといったことが挙げられる。
S908は、要求に含まれる設置データIDに該当する設置データにおいて、制御部501が、案件管理部502を介して装置IDの置き換えを実施する処理である。設置データの装置IDが空の場合、すなわち最初の設置データ適用の場合は、要求に含まれる装置IDを保存する。設置データの装置IDが既に存在する場合は、既存の装置IDを要求に含まれる装置IDで上書きする。
S909は、制御部501が、スクリプト生成部504を介して、要求に含まれる設置データID、または装置IDで特定される設置データを画像形成装置101に適用するためのスクリプトを生成する処理である。例えば、前述のスクリプト600を生成する。S910は、制御部501が通信部503を介して、S909で生成したスクリプトを要求元へ送信する処理である。
以上が、図9で示す案件管理サーバ102のスクリプト取得要求の処理フローである。尚、本実施形態において、同じ画像形成装置101に対するライセンスを再発行する際にはライセンスの無効化は不要である想定のため、同一の装置IDからスクリプト取得要求が来た場合はS906のライセンスの無効化処理は実施していない。しかしながら、これに限らず、ライセンスの発行に際して無効化処理が必要である場合は、必ず無効化処理を実施し、スクリプトを返すようにしても良い。
また、本実施形態におけるライセンスの無効化処理は、故障した画像形成装置からライセンスを無効化した証明を取ることが出来ないことを想定しているため、LANと装置IDを指定することで無効化処理を実現できるフローを示している。しかしながら、これに限らず、無効化の証明が出来る場合を想定した新たな処理を加えても良い。
以上、本実施形態によれば、画像形成装置本体の交換により画像形成装置の装置IDが変更されても、交換前の画像形成装置の設置データを再利用した設置を実現できる。
〔第2実施形態〕
第1実施形態では、設置データIDを入力することで、交換前の画像形成装置の初期設置で使用した設置データを指定した。そして交換前の画像形成装置用に用意された設置データを、交換後の画像形成装置で使用できるように設置データを作り直すことで、交換前の画像形成装置の初期設置時と同じ構成にする方法を実現した。
第2実施形態では、画像形成装置本体の交換時に設置データIDを入力しなくても、交換前の画像形成装置の設置データを再利用した設置を実現する方法について記載する。尚、本実施形態を説明するにあたり交換前の画像形成装置は故障で起動できない、または自動設置前に撤去されていることとする。
第2実施形態では、図1乃至図6は第1の実施形態と同様であるため、各図に対する説明を省略する。以下、第1の実施形態と異なる図10乃至図11について説明する。また図8は第1の実施形態と異なる図のみ適宜説明する。
《自動設置処理例−サポート機能》
図10は、本実施形態を示す情報処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、図1に示した画像形成装置101の自動設置の処理フローを示す。なお、本処理は、画像形成装置101のサポート機能350が、ユーザーによって実行されることで処理を開始する。具体的には、設置作業者が、図8の(A)で示すUI800における実行ボタン802の押下することで処理が開始される。尚、図10のS700乃至S701、S705乃至S708は、図7のS700乃至S701、S705乃至S708の処理と同様のため、説明を省略する。なお、各ステップは、CPU210が記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
S1000は、自装置の装置IDが設置データ管理テーブルに存在しなかった場合に、処理実行部353が、UI制御部351を介して操作部201に図8の(E)のUI840を表示する処理である。
図8の(E)は、UI制御部351が、自装置用の設置データが存在しなかった場合に、画像形成装置101へ適用する設置データIDを入力させる、または設置データIDを入力せずに設置データの自動選択を指示させるための画面である。尚、図8の(E)の802、803、812は第1実施形態における説明と同様のため、説明を省略する。
図8の(E)において、メッセージ841には、自装置用の設置データが存在しなかった旨を通知する文字列とともに、設置データIDの入力、または自動設置データ選択を促す文字列が表示される。
リプレイスボタン842は、設置データを自動選択して設置データの適用処理を開始するためのトリガーとなるボタンである。本実施形態においては、設置作業者が、設置データIDを入力せずにリプレイスボタン842を押下することで、図10に示す自動設置処理フローが開始される。
尚、図8の(E)における実行ボタン802は、設置データIDが入力されていないときには、使用不可になっていても良い。以上が、UI840の説明である。図10の処理フローの説明に戻る。
S1001は、処理実行部353が、設置作業者によって実行ボタン802、リプレイスボタン842、キャンセルボタン803の何れのボタンが押下されたかを判断する処理である。設置データIDが指定され、かつ実行ボタン802が押下されたと処理実行部353が判断した場合はS1004へ処理を移行する。
一方、リプレイスボタン842が押下されたと処理実行部353が判断した場合はS1002へ処理を移行する。キャンセルボタン803が押下されたと判断する場合は自動設置処理を終了する。
S1002は、自装置用の設置データが案件管理サーバ102の設置データ管理テーブルに存在しなかった場合に、処理実行部353が、通信部352を介してネットワークに接続されている自身以外の画像形成装置101を探索する処理である。例えば、SNMP(Simple Network Management Protocol)により、ローカルネットワークに対してブロードキャスト探索を行い、同一ネットワークに接続される画像形成装置101からMIB(Management Information Base)の情報を取得する。尚、探索方法はこれに限らず、自身以外の画像形成装置101を探索できれば良い。
S1003は、処理実行部353が、S1002により探索した複数の画像形成装置101の情報を使用し、画像形成装置の装置IDの一覧(以下、探索装置ID一覧(デバイス一覧)とする)を作成する処理である。尚、本処理で作成する一覧は、探索した画像形成装置101を特定できれば良く、MACアドレス(Media Access Control Address)の一覧でも良い。MACアドレスの一覧とした場合は、設置データ管理テーブルに装置IDとしてMACアドレスが登録されていることとする。
S1004は、処理実行部353が、案件管理サーバ102に対して設置作業指示情報であるスクリプト600の取得を要求する処理である。S1004では、S701の判断結果、及びS1001の判断結果によってスクリプト取得要求のパラメータが異なる。S701において自装置用の設置データが存在すると判断した場合は、スクリプト取得要求のパラメータとして自装置の装置IDを一緒に送信する。
一方、自装置用の設置データが存在しない、かつ設置データIDが入力され実行ボタン802が押下された場合は、スクリプト取得要求のパラメータとして自装置の装置ID、及び設置データIDを一緒に送信する。
また、自装置用の設置データが存在しない、かつリプレイスボタン842が押下された場合は、スクリプト取得要求のパラメータとして自装置の装置ID、及び探索装置ID一覧を一緒に送信する。
以上が、図10で示す画像形成装置101の自動設置の処理フロー、及び処理中に表示される図8のUI表示の一例である。尚、図10のS706においてスクリプトが取得できなかった場合、エラーメッセージを表示して処理を終了していたが、これに限らず、エラーメッセージとともに図8のUI840を再表示しても良い。
《スクリプト生成処理例−案件管理サーバ》
図11は、本実施形態を示す管理装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、図1に示した案件管理サーバ102のスクリプト取得要求の処理フローを示す。図11の処理フローは、制御部501が通信部503を介して、サポート機能350からスクリプト取得要求を受信することで処理が開始される。尚、図11のS900乃至S910は、図9のS900乃至S910の処理と同様のため、説明を省略する。なお、各ステップは、CPU410が記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
S1100は、制御部501が、スクリプト取得要求のパラメータとして探索装置ID一覧を含むか否かを判断する処理である。受信した要求に探索装置ID一覧が含まれると制御部501が判断した場合はS1101へ処理を移行する。一方、含まれないと制御部501が判断した場合はS900へ処理を移行する。
S1101は、制御部501が、設置データ管理テーブルに登録された装置IDの一覧(以下、登録装置ID一覧)を生成する処理である。制御部501は、探索装置ID一覧に含まれる個々の装置IDをキーに設置データ管理テーブルから設置データを検索する。装置IDに対応する設置データが見つかった場合、検索された設置データを含む案件を案件管理テーブルから検索する。そして、検索された案件に登録されている全ての設置データから抜き出した装置IDの一覧(登録装置ID一覧)を案件単位に作成する。
S1102は、制御部501が、要求に含まれる探索装置ID一覧とS1101で作成した登録装置ID一覧を比較することで、交換前の画像形成装置、つまり故障した画像形成装置の装置IDを特定する処理である。探索装置ID一覧作成時、故障した画像形成装置は撤去済みであるため、探索装置ID一覧には故障した画像形成装置の装置IDは含まれない。一方、登録装置ID一覧の作成時に参照した設置データ管理テーブルには、故障した画像形成装置に適用した設置データが含まれている。
よって、登録装置ID一覧と探索装置ID一覧を比較したとき、登録装置ID一覧に存在するが探索装置ID一覧に存在しない装置IDが、故障した画像形成装置の装置IDであることがわかる。
例えば、表2において、装置ID"D124"の画像形成装置101が故障した場合、新たにネットワークに接続した画像形成装置101で作成した探索装置ID一覧には"D111"と"D153"が存在する("D124"は存在しない)。制御部501は、探索装置ID一覧に含まれる"D111"と"D153"のそれぞれについて、設置データ管理テーブルを検索することで、これらの装置IDに適用した設置データを含む案件が案件ID"A001"であることがわかる。次に案件ID"A001"に登録されている設置データを適用した登録装置ID一覧として"D111"、"D124"、"D153"を作成できる。作成した登録装置ID一覧と探索装置IDを比較することで、登録装置ID一覧の"D124"が探索装置ID一覧に存在しないことがわかり、"D124"が撤去された画像形成装置101の装置IDであることがわかる。
S1103は、S1102の処理により交換前の画像形成装置、つまり故障した画像形成装置の装置IDが特定できたかを判断する処理である。本処理で、故障した画像形成装置の装置IDを特定できた場合はS1104へ処理を移行する。一方、故障した画像形成装置の装置IDを特定できなかった場合はS903へ処理を移行する。尚、装置IDを1つに絞り込めなかったときは、複数の候補を要求元へ返し、ユーザーに適用すべき設置データや故障機の装置IDを選択させても良い。
S1104は、制御部501が、S1102で特定した装置IDをキーに、特定した装置IDが紐づく設置データを検索する処理である。以上が、図11で示す案件管理サーバ102のスクリプト取得要求の処理フローである。
本実施形態によれば、画像形成装置本体の交換時に設置データIDを入力しなくても、交換前の画像形成装置の設置データを再利用した設置を実現できる。
〔第3実施形態〕
第1実施形態、第2実施形態では、交換後の画像形成装置に対し交換前の画像形成装置用の設置データを適用することで、交換前後で同じ構成にする方法について述べた。
しかしながら、交換前の画像形成装置を最初に設置してから、故障などで画像形成装置を入れ替えるまでに時間が経過している場合、最初に設置したときに用意した設置データと交換時の画像形成装置の構成が異なっている場合がある。例えば、運用の間に画像形成装置のファームウエアの更新や拡張プログラムのバージョンアップするケースがある。
そこで第3実施形態では、交換前後で同じ構成にしつつ、周辺の画像形成装置と同期することで運用時の各ソフトウェアバージョンを合わせる方法について記載する。尚、本実施形態で説明する方法は第1実施形態でも第2実施形態でも適用可能な方法であるが、ここでは第1の実施形態をベースに説明する。
第3実施形態では、図1乃至図7は第1の実施形態と同様であるため、各図に対する説明を省略する。以下、第1の実施形態と異なる図12乃至図14について説明する。また、図8は第1の実施形態と異なる図のみ適宜説明する。
《設置用スクリプト》
図12は、本実施形態を示す画像形成装置101の設置を自動で実施するための設置手順を記述した設置用のスクリプトの一例を示す図である。尚、図12の601乃至608は、図6の601乃至608と同様のため、説明を省略する。
図12において、設置用スクリプト1200は、図6のスクリプト600で説明した内容に加え、同期対象識別部1201が追加されている。
同期対象識別部1201は、設置対象である画像形成装置101の各ソフトウェアバージョンを揃えるための、情報取得対象の画像形成装置が記載される。本実施形態においては、情報取得対象の画像形成装置を識別するためにMACアドレスを定義している。尚、情報取得先が指定されれば良いため、シリアル番号やIPアドレスなどを定義しても良い。以上が、図12で示す設置用スクリプトの一例である。
《自動設置処理例−サポート機能》
ここで本実施形態における処理開始のトリガーについて説明する。本実施形態における処理は、画像形成装置101のサポート機能350がユーザーによって実行されることで処理が開始される。具体的には、設置作業者が図8の(F)で示すUI850における実行ボタン802、または同期実行ボタン851を押下することで処理が開始される。
図8の(F)は、本実施形態における、サポート機能350の初期表示画面の一例である。尚、図8の(F)の801乃至803は第1の実施形態における説明と同様のため、説明を省略する。
図8の(F)において、同期実行ボタン851は、他の画像形成装置と各ソフトウェアバージョンを合わせる処理(以下、同期処理)を含めた自動設置処理フロー開始のトリガーとなるボタンである。同期実行ボタン851が押下されると、S704のスクリプト取得要求時に処理実行部353が同期実行の実施指示をパラメータに含める。以上が、図8の(F)で示す本実施形態における開始時のUI850である。
《スクリプト生成処理例−案件管理サーバ》
図13は、本実施形態を示す管理装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、図13で示す本実施形態における案件管理サーバ102のスクリプト取得要求の処理フローである。本処理は、制御部501が通信部503を介して、サポート機能350からスクリプト取得要求を受信することで処理を開始する。尚、図11のS900乃至S910は、図9のS900乃至S910の処理と同様のため、説明を省略する。なお、各ステップは、CPU410が記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
S1300は、制御部501が、スクリプト取得要求のパラメータに同期実行を実施する指示が含まれているかを判断する処理である。同期実行の実施指示は、サポート機能350のUI制御部351がUI850の同期実行ボタン851の押下を検知することで、処理実行部353によりS704のスクリプト取得要求のパラメータに追加される。要求に同期実行指示を含む場合はS1301へ処理を移行する。同期実行指示を含まない場合はS909へ処理を移行する。
S1301は、制御部501が、S901で特定した設置データと同じ構成の設置データを、設置データ管理テーブルから検索する処理である。本処理における検索処理は、S901で特定した設置データを含む案件を対象に実施される。
S1302は、制御部501が、S1301で検索した案件内の同じ構成の設置データから同期対象のデータを1つ選択する処理である。検索結果が複数件見つかった場合は、例えば、最初に見つかった設置データを選択する。尚、本処理において同期対象を自動で選択しているが、これに限らず、要求元へ検索結果を返し、ユーザーに同期対象を選択させても良い。
S1303は、制御部501が、S1302で選択した同期対象を含めてスクリプト1200を生成する処理である。本処理においてS1302で同期対象が選択できなかったと制御部501が判断した場合は、S909と同様に、スクリプト600の同期対象を含まないスクリプトを生成しても良い。
また、制御部501は、同期対象として表2で管理する装置IDなど、画像形成装置101を識別可能な情報を記載する。例えば識別可能な情報として、MACアドレスやIPアドレスを使用する場合、表2のカラムに該当する識別情報を追加して管理する必要がある。追加した識別情報は、スクリプト取得要求時に画像形成装置101から装置IDや管理IDと一緒にパラメータとして送られてきた値を登録する。
《スクリプト実行処理例−サポート機能》
図14は、本実施形態を示す情報処理装置の制御方法を説明するフローチャートである。本例は、図1に示した画像形成装置101のスクリプト実行の処理フローであって、本実施形態におけるスクリプト実行処理(S707)の詳細な処理である。なお、各ステップは、CPU201が記憶された制御プログラムを実行することで実現される。
S1400は、処理実行部353がスクリプト解析部354を介して、案件管理サーバ102から取得したスクリプト1200をRAM211に読み込む処理である。
S1401は、処理実行部353がスクリプト解析部354を介して、S1400で読み込んだスクリプト1200の処理記載部603に記載された設置処理(以下、コマンドとする)を順に読み込む処理である。例えば、初回読込み時はorder属性の値が一番小さいコマンドを読み込む。スクリプト1200の例では、ファームウエア更新処理部604が読み込まれる。次回以降、orderの値が小さい順にコマンドを読み込む。
S1402は、処理実行部353が、S1401で読み込んだコマンドがすべて完了したかを判断する処理である。すべてのコマンドの読み込みが完了したと処理実行部353が判断した場合はスクリプト実行処理を終了する。一方、実行すべきコマンドが読み込まれたと処理実行部353が判断した場合はS1403へ処理を移行する。
S1403は、処理実行部353が、S1401で読み込んだコマンドの種類を判断する処理である。S1403において判断対象となるコマンドの種類は、ファームウエアの更新(604)や拡張プログラムのインストール(605)などのソフトウエアを操作するコマンドと、設定データの適用(608)に関するコマンドとしている。ソフトウエアに関するコマンドの場合はS1404へ処理を移行する。設定データの適用に関するコマンドの場合はS1405へ処理を移行する。
S1404は、処理実行部353が、S1400で読み込んだスクリプトに同期対象識別部1201が指定されているかを判断する処理である。ここで、指定されていると処理実行部353が判断した場合はS1406へ処理を移行する。一方、同期対象識別部1201が指定されていないと処理実行部353が判断した場合はS1405へ処理を移行する。
S1405は、処理実行部353が、スクリプトに記載された設置データを取得する処理である。例えばスクリプト1200の設定データインポート処理部608では、<softwareUrl>に記載されたURLから<commonSettingFile>記載の設置データを取得する。
S1406は、処理実行部353が、同期対象識別部1201に記載された同期対象データから、コマンドに関する情報を取得する処理である。具体的には、コマンドが"ファームウエア更新"であった場合に、同期対象から"ファームウエアのバージョン情報"を取得する。
S1407は、処理実行部353が、S1406で同期対象から取得したソフトウェアバージョンに合わせて、設置データを取得する処理である。スクリプト1200のファームウエア更新処理部604を例に説明する。ファームウエア更新処理部604において、ソフトウエア取得先から取得すべきバージョンとして"30.10"が指定されている。
一方、S1406の情報取得により得られたバージョンが"32.20"であった場合、S1407では、ソフトウエア取得先から同期対象と同じバージョンの "32.20"を取得する。S1408は、処理実行部353が、S1405またはS1407で取得した設置データを画像形成装置101に適用する処理である。
S1409は、処理実行部353が、S1408で適用した設置データを有効化するために再起動が必要かを判断する処理である。必要と処理実行部353が判断した場合はS1410へ処理を移行する。一方、再起動不要であると処理実行部353が判断した場合はS1401へ移行し、次のコマンドを実行する。S1410は、処理実行部353が、現在までの実行状況を画像形成装置101のHDD216へ保存する処理である。
S1411は、処理実行部353が、画像形成装置101を再起動する処理である。S1412は、処理実行部353が、画像形成装置101の再起動後に、HDD216に保存されたスクリプト1200を再度読み込む処理である。S1413は、S1410で保存した実行状況を読み込む処理である。本処理によりどこまで実行したかを確認できるため、今までの処理を継続することができる。
以上が、図14で示す本実施形態における画像形成装置101のスクリプト実行の処理フローである。尚、図14では自身用のスクリプトであることを確認せずに処理を実行しているが、これに限らずS1400の後に自身用のスクリプトであることを確認しても良い。
また本処理では、設定データの適用に関するコマンドは同期しないようにしているが、これは個々の画像形成装置101に依存する設定データまで同期してしまうと、意図しない動作をする可能性があるためである。例えばIPアドレスのような設定値まで同期されてしまうと、以降の処理を継続できなくなってしまう。しかしながら、これに限らず、設置データで適用する共通設定と同じ項目のみを同期対象から取得して同期しても良い。
本実施形態によれば、設置データを再利用して交換前後で同じ構成にしつつ、周辺の画像形成装置と同期することで運用時の各ソフトウェアバージョンを合わせた設置を実現できる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステムまたは装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えばASIC)によっても実現可能である。
101 画像形成装置
102 案件管理サーバ

Claims (11)

  1. 所定の処理を実行する複数のデバイスと管理装置とが通信するデバイス設置システムであって、
    それぞれのデバイスは、
    自機を識別する第1の識別情報と、入力される設置データを識別する第2の識別情報とを伴って前記管理装置に対して、前記自機に割当てられたスクリプトを要求する要求手段と、
    前記管理装置から応答されるスクリプトで特定される設定データを自機に適用する設定手段と、
    を備え、
    前記管理装置は、
    それぞれのデバイスを識別する第1の識別情報を対応づけて所定の設置データを登録して管理する管理手段と、
    いずれかのデバイスからのスクリプトの要求を解析して、前記第2の識別情報で特定される設置データに対応づけられた、デバイス交換前のデバイスに割り振られた第1の識別情報と前記スクリプトを要求するデバイスの第1の識別情報とが一致するかどうかを判断する判断手段と、
    前記スクリプトを要求するデバイスの第1の識別情報が一致しないと判断された場合、前記設置データに対応づけられたデバイス交換前のデバイスの個別データをデバイス交換後のデバイスに適用可能な個別データに変換する変換手段と、
    前記第2の識別情報で特定される設置データに対応づけられたデバイス交換前のデバイスに割り振られた第1の識別情報を、前記スクリプトを要求するデバイス交換後のデバイスから取得する第1の識別情報に置き換える置き換え手段と、
    置き換えた第1の識別情報と、変換された個別データとを含む設置データに基づいて、デバイス交換されたデバイスが取得すべきスクリプトを作成して前記スクリプトを要求するデバイスに送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とするデバイス設置システム。
  2. 所定の処理を実行する複数のデバイスと管理装置とが通信するデバイス設置システムであって、
    それぞれのデバイスは、
    自機が通信可能な他のデバイスを識別する第1の識別情報を探索する探索手段と、
    探索された他のデバイスを識別する第1の識別情報と、自機を識別する識別情報とからデバイス一覧を作成する作成手段と、
    作成されたデバイス一覧とともに、自機に設定すべき設定データが設定されたスクリプトを前記管理装置に要求する要求手段と、
    前記管理装置からスクリプトを取得する取得手段と、
    前記管理装置から応答されるスクリプトで特定される設定データを自機に適用する設定手段と、
    を備え、
    前記管理装置は、
    それぞれのデバイスを識別する第1の識別情報を対応づけて所定の設置データを登録して管理する管理手段と、
    いずれかのデバイスからのスクリプトの要求を解析して、取得したデバイス一覧と、登録されたデバイス一覧とからデバイス交換前のデバイスに対応づけられた設置データを特定する特定手段と、
    特定された設置データに対応づけられたデバイス交換前のデバイスの個別データをデバイス交換後のデバイスに適用可能な個別データに変換する変換手段と、
    特定された設置データに対応づけられたデバイス交換前のデバイスに割り振られた第1の識別情報を、前記スクリプトを要求するデバイス交換後のデバイスから取得する第1の識別情報に置き換える置き換え手段と、
    置き換えた第1の識別情報と、変換された個別データとを含む設置データに基づいて、デバイス交換されたデバイスが取得すべきスクリプトを作成して前記スクリプトを要求するデバイスに送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とするデバイス設置システム。
  3. 登録された第1の識別情報がスクリプトを要求するデバイスから受け取る第1の識別情報と一致しないと判断した場合、デバイス交換後のデバイスに対応づけられたライセンスを無効とするための要求を他の管理装置に通知する通知手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のデバイス設置システム。
  4. 前記管理装置は、
    前記設置データに対応づけられた複数のデバイスで同期すべき同期対象データを検索する検索手段を備え、
    前記置き換え手段は、
    デバイス交換前のデバイスに対応づけられた設置データを、前記スクリプトを要求するデバイスから受け取る第1の識別情報に置き換え、かつ前記同期対象データを適用する設置データに置き換えることを特徴とする請求項1または2に記載のデバイス設置システム。
  5. 前記同期対象データは、それぞれの情報処理装置にインストールされるファームウエアのバージョン情報を含むことを特徴とする請求項4に記載のデバイス設置システム。
  6. 前記デバイスは、プリンタ、画像処理装置、複合機を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のデバイス設置システム。
  7. 所定の処理を実行する複数のデバイスと通信する管理装置であって、
    それぞれのデバイスを識別する第1の識別情報を対応づけて所定の設置データを登録して管理する管理手段と、
    いずれかのデバイスからのスクリプトの要求を解析して、第2の識別情報で特定される設置データに対応づけられた、デバイス交換前のデバイスに割り振られた第1の識別情報と前記スクリプトを要求するデバイスの第1の識別情報とが一致するかどうかを判断する判断手段と、
    前記スクリプトを要求するデバイスの第1の識別情報が一致しないと判断された場合、前記設置データに対応づけられたデバイス交換前のデバイスの個別データをデバイス交換後のデバイスに適用可能な個別データに変換する変換手段と、
    前記第2の識別情報で特定される設置データに対応づけられたデバイス交換前のデバイスに割り振られた第1の識別情報を、前記スクリプトを要求するデバイス交換後のデバイスから取得する第1の識別情報に置き換える置き換え手段と、
    置き換えた第1の識別情報と、変換された個別データとを含む設置データに基づいて、デバイス交換されたデバイスが取得すべきスクリプトを作成して前記スクリプトを要求するデバイスに送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする管理装置。
  8. 所定の処理を実行する複数のデバイスと通信する管理装置であって、
    それぞれのデバイスを識別する第1の識別情報を対応づけて所定の設置データを登録して管理する管理手段と、
    いずれかのデバイスからのスクリプトの要求を解析して、取得したデバイス一覧と、登録されたデバイス一覧とからデバイス交換前のデバイスに対応づけられた設置データを特定する特定手段と、
    特定された設置データに対応づけられたデバイス交換前のデバイスの個別データをデバイス交換後のデバイスに適用可能な個別データに変換する変換手段と、
    特定された設置データに対応づけられたデバイス交換前のデバイスに割り振られた第1の識別情報を、前記スクリプトを要求するデバイス交換後のデバイスから取得する第1の識別情報に置き換える置き換え手段と、
    置き換えた第1の識別情報と、変換された個別データとを含む設置データに基づいて、デバイス交換されたデバイスが取得すべきスクリプトを作成して前記スクリプトを要求するデバイスに送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする管理装置。
  9. 所定の処理を実行する複数のデバイスと通信する管理装置の制御方法であって、
    それぞれのデバイスを識別する第1の識別情報を対応づけて所定の設置データを登録手段に登録して管理する管理工程と、
    いずれかのデバイスからのスクリプトの要求を解析して、第2の識別情報で特定される設置データに対応づけられた、デバイス交換前のデバイスに割り振られた第1の識別情報と前記スクリプトを要求するデバイスの第1の識別情報とが一致するかどうかを判断する判断工程と、
    前記スクリプトを要求するデバイスの第1の識別情報が一致しないと判断された場合、前記設置データに対応づけられたデバイス交換前のデバイスの個別データをデバイス交換後のデバイスに適用可能な個別データに変換する変換工程と、
    前記第2の識別情報で特定される設置データに対応づけられたデバイス交換前のデバイスに割り振られた第1の識別情報を、前記スクリプトを要求するデバイス交換後のデバイスから取得する第1の識別情報に置き換える置き換え工程と、
    置き換えた第1の識別情報と、変換された個別データとを含む設置データに基づいて、デバイス交換されたデバイスが取得すべきスクリプトを作成して前記スクリプトを要求するデバイスに送信する送信工程と、
    を備えることを特徴とする管理装置の制御方法。
  10. 所定の処理を実行する複数のデバイスと通信する管理装置の制御方法であって、
    それぞれのデバイスを識別する第1の識別情報を対応づけて所定の設置データを登録手段に登録して管理する管理工程と、
    いずれかのデバイスからのスクリプトの要求を解析して、取得したデバイス一覧と、登録されたデバイス一覧とからデバイス交換前のデバイスに対応づけられた設置データを特定する特定工程と、
    特定された設置データに対応づけられたデバイス交換前のデバイスの個別データをデバイス交換後のデバイスに適用可能な個別データに変換する変換工程と、
    特定された設置データに対応づけられたデバイス交換前のデバイスに割り振られた第1の識別情報を、前記スクリプトを要求するデバイス交換後のデバイスから取得する第1の識別情報に置き換える置き換え工程と、
    置き換えた第1の識別情報と、変換された個別データとを含む設置データに基づいて、デバイス交換されたデバイスが取得すべきスクリプトを作成して前記スクリプトを要求するデバイスに送信する送信工程と、
    を備えることを特徴とする管理装置の制御方法。
  11. 請求項9または10に記載の管理装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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