JP2017049880A - 違反抑止装置およびこれを備えた違反抑止システム - Google Patents

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Abstract

【課題】歩行者や自転車の運転者による交通違反を効果的に抑止することが可能な違反抑止装置およびこれを備えた違反抑止システムを提供する。
【解決手段】違反抑止装置10は、歩行者あるいは自転車の運転者による交通違反を抑止するための装置であって、違反検出部12と、撮影報知部13と、を備えている。違反検出部12は、歩行者あるいは自転車の運転者の交通違反を検出する。撮影報知部13は、違反検出部12において検出された交通違反の違反者の画像を撮影するように、違反者の周囲の人へ報知する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、信号無視等の交通違反の違反者を抑止するための違反抑止装置およびこれを備えた違反抑止システムに関する。
近年、信号機が設置された横断歩道のある道路において、歩行者や自転車が赤信号を無視して横断することで、交通事故の発生リスクが高まるとともに、車両の走行が妨げられることによる交通渋滞の要因となっている。
例えば、特許文献1には、このような赤信号を無視して道路を横断する歩行者等を抑止するために、赤信号表示時に横断歩道内に進入した違反者を検知して、信号機に設置されたディスプレイに当該違反者の画像を表示する装置について開示されている。
しかしながら、上記従来の装置では、赤信号を無視して横断歩道内に進入した違反者による交通違反を十分に抑止することができないおそれがある。
特開2003−346280号公報
本発明の課題は、歩行者や自転車の運転者による交通違反を効果的に抑止することが可能な違反抑止装置およびこれを備えた違反抑止システムを提供することにある。
第1の発明に係る違反抑止装置は、歩行者あるいは自転車の運転者による交通違反を抑止するための装置であって、違反検出部と、撮影報知部と、を備えている。違反検出部は、歩行者あるいは自転車の運転者の交通違反を検出する。撮影報知部は、違反検出部において検出された交通違反の違反者の画像を撮影するように、違反者の周囲の人へ報知する。
ここでは、例えば、信号機が設置された横断歩道のある道路において、赤信号を無視して道路を横断しようとする歩行者や自転車等の交通違反を検出するとともに、その違反者の周囲にいる人に対して、違反者を撮影するように促す報知を行う。
ここで、違反検出部における交通違反の検出は、画像情報に基づいて行われてもよいし、センサ等の検知結果を用いて行われてもよい。また、違反検出部において検出される交通違反の種類としては、例えば、赤信号無視、自転車の二人乗りや走行帯違反等の交通違反が含まれる。
さらに、撮影報知部による撮影を促す報知の方法としては、例えば、交通違反を検出した道路に設置されたスピーカ等から音声メッセージを出力したり、同じく、道路に設置された表示装置等にメッセージを表示したりする方法が考えられる。そして、メッセージの内容としては、例えば、「交通違反の違反者がいます。違反者を撮影してください。」等が考えられる。
なお、違反者には、無意識的に交通違反を犯している者および意識的に交通違反を犯している者が含まれる。
これにより、例えば、赤信号無視等の交通違反を犯した違反者は、音声等のメッセージを聞いた周囲にいる人たちによって、カメラ機能を有するスマートフォンや携帯電話等によって撮影されるため、違反者は嫌悪感を覚えると予想される。よって、違反者が、交通違反を犯すことを躊躇するようになることから、歩行者や自転車による交通違反の発生を効果的に抑止することができる。
第2の発明に係る違反抑止装置は、第1の発明に係る違反抑止装置であって、撮影報知部から促されて違反者の周囲の人によって撮影された第2画像を、周囲の人が所有する通信端末から受信する通信部を、さらに備えている。
ここでは、例えば、違反者の撮影を促された周囲の人によって撮影された画像を、当該周囲の人が所持するスマートフォンや携帯電話等のカメラ機能を有する通信端末を介して、通信部において受信する。
これにより、違反者の周囲の人から受信した1枚、あるいは複数枚の画像を、例えば、違反者の特定や、道路に設置された表示装置に表示される画像として使用することができる。
第3の発明に係る違反抑止装置は、第2の発明に係る違反抑止装置であって、画像取得部と、判定部と、をさらに備えている。画像取得部は、交通違反が発生した道路に設置された撮像装置から、交通違反の違反者を撮影した第1画像を取得する。判定部は、画像取得部において取得された第1画像と通信部において受信した第2画像とを比較して、第2画像に写っている人物が違反者であるか否かを判定する。
ここでは、カメラ等によって撮影された違反者の画像(第1画像)と、通信部において受信した違反者の周囲の人から提供された画像(第2画像)とを比較して、周囲の人から提供された画像が、違反者の画像であるか否かを判定する。
これにより、交通違反の取締りを行う警察署等において、カメラ等で撮影された画像(第1画像)を用いて、違反者の特徴を認識した上で、周囲の人から提供された画像(第2画像)が違反者を写したものであるか否かを容易に判定することができる。
なお、画像に写っている違反者の特徴としては、例えば、顔、髪型、帽子、メガネ、服装、性別、体型、乗っている自転車の種類、色等が含まれる。
この結果、交通違反の取締りの対象となる人物の特徴を、複数の画像(第1画像および第2画像)を用いて正確に認識することができる。
第4の発明に係る違反抑止装置は、第2または第3の発明に係る違反抑止装置であって、通信部は、違反検出部において交通違反が検出されてから所定時間の間、違反者の周囲の人が所持する通信端末との通信を可能とする。
ここでは、違反検出部において交通違反が検出された後、所定時間の間だけ、違反者の周囲にいる人たちが所有するスマートフォンや携帯電話等の通信端末との通信を許可する。なお、通信手段としては、例えば、Wi-fiやBluetooth(登録商標)等の無線通信が考えられる。
これにより、交通違反の発生とは無関係に、通信部において画像を受信することを回避して、交通違反に特化したシステムとすることができる。
第5の発明に係る違反抑止装置は、第1から第4の発明のいずれか1つに係る違反抑止装置であって、撮影報知部は、違反者の周囲の人へ違反者の撮影を促す音声メッセージを出力する音声出力装置を制御する音声制御部を、有している。
ここでは、違反検出部において交通違反が検出された場合には、スピーカ等の音声出力装置を制御して、違反者の周囲の人へ違反者の撮影を促す音声メッセージを出力させる。
これにより、違反者の周囲にいる人に対しては、音声によって違反者の存在を報知することができる。さらに、違反者本人に対しては、自分が交通違反を犯していることを周囲の人へ放置されたことで恥ずかしい気持ちにさせることができる。
この結果、違反者は周囲の人からの視線とともに撮影されるという嫌悪感を覚えるため、交通違反を犯す際に躊躇させることができる。よって、歩行者や自転車の運転者による交通違反を効果的に抑止することができる。
第6の発明に係る違反抑止装置は、第1から第4の発明のいずれか1つに係る違反抑止装置であって、撮影報知部は、交通違反が発生した道路に設置されている。本違反抑止装置は、違反者の周囲の人へ違反者の撮影を促すメッセージを表示する表示装置を制御する第1表示制御部を、有している。
ここでは、違反検出部において交通違反が検出された場合には、大型ディスプレイ等の表示装置を制御して、違反者の周囲の人へ違反者の撮影を促すメッセージを表示させる。
これにより、違反者の周囲にいる人に対しては、表示装置に表示されたメッセージによって違反者の存在を報知することができる。さらに、違反者本人に対しては、自分が交通違反を犯していることを周囲の人へ放置されたことで恥ずかしい気持ちにさせることができる。
この結果、違反者は周囲の人からの視線とともに撮影されるという嫌悪感を覚えるため、交通違反を犯す際に躊躇させることができる。よって、歩行者や自転車の運転者による交通違反を効果的に抑止することができる。
第7の発明に係る違反抑止装置は、第6の発明に係る違反抑止装置であって、交通違反が発生した道路に設置された撮像装置から、交通違反の違反者を撮影した第1画像を取得する画像取得部を、さらに備えている。第1表示制御部は、画像取得部において取得された画像を、表示装置に表示させる。
ここでは、道路に設置されたカメラ等によって撮影された画像を、交通違反が発生した道路に設置された表示装置に表示させる。
これにより、例えば、音声メッセージを聞いた違反者の周囲の人たちは、表示装置に表示された違反者の画像を確認することで、どの人物が違反者であるのかを正確に把握することができる。よって、違反者の周囲にいる人たちによって、違反者ではない人が誤って撮影されることを防止することができる。
第8の発明に係る違反抑止装置は、第2から第4の発明のいずれか1つに係る違反抑止装置であって、通信部において受信した画像の中から、違反者の特定に最適な画像を抽出する画像抽出部を、さらに備えている。
ここでは、通信部において受信した複数の画像の中から、所定の条件に基づいて、違反者の特定に用いられる最適な画像を抽出する。
ここで、画像抽出部における最適な画像の抽出条件としては、例えば、違反者の顔の向きがカメラに正対している、違反者の顔の鮮明さ、画像の明るさ等が含まれる。
これにより、違反者の特定に必要な条件を満たす最適な画像を用いて、効果的に交通違反の発生を抑止することができる。
第9の発明に係る違反抑止装置は、第8の発明に係る違反抑止装置であって、画像抽出部において抽出された画像を送信した送信者に対して、見返りを付与する見返り提供部を、さらに備えている。
ここでは、違反者の特定に有効な画像を送信してきた送信者(違反者の周囲の人)に対して、例えば、ポイント、商品券、地域振興券、金銭の付与等の特典を提供する。
これにより、違反者を撮影して画像を送信した送信者にもメリットが生じるため、交通違反が検出された際に、違反者を撮影しようとする協力者を増やすことができる。
この結果、違反者の周囲には、違反者を撮影しようとする人がたくさんいる状況になるため、違反者をより恥ずかしい気持ちにさせ、さらに効果的に交通違反の発生を抑止することができる。
第10の発明に係る違反抑止装置は、第8の発明に係る違反抑止装置であって、交通違反が発生した道路に設置された画像表示装置を制御する第2表示制御部をさらに備えている。第2表示制御部は、画像抽出部において抽出された画像を、画像表示装置に表示させる。
ここでは、画像抽出部において所定の条件に基づいて抽出された違反者を写した最適な画像を、交通違反が発生した道路に設置された画像表示装置に表示させる。
これにより、違反者は、自分を撮影した画像が、道路付近に設置された画像表示装置に表示されることから、恥ずかしい気持ちになることが予想される。よって、違反者が、交通違反を犯すことを躊躇するようになることから、歩行者や自転車による交通違反の発生を効果的に抑止することができる。
第11の発明に係る違反抑止装置は、第3の発明に係る違反抑止装置であって、違反検出部は、画像取得部において取得された画像、および画像に写っている信号機を制御する制御情報の少なくとも1つを用いて信号無視の交通違反の有無を検出する。
ここでは、赤信号無視等の交通違反を検出するために、画像取得部において取得された画像の情報、および画像に写っている信号機の制御情報の少なくとも1つを用いている。
これにより、例えば、信号機の色と赤信号の横断歩道を渡る歩行者等が写っている画像や、信号機の制御情報とこの制御情報によって赤信号だった時間に横断歩道を渡る歩行者等が写っている画像とを組み合わせて、交通違反を検出することができる。
第12の発明に係る違反抑止装置は、第3の発明に係る違反抑止装置であって、画像取得部は、違反者と信号機とを含む画像を取得する。
ここでは、カメラ等の撮像装置によって撮影された画像として、違反者と信号機とが写っている画像を用いて、上述した交通違反の検出等を行う。
これにより、交通違反の検出および立証と、違反者の特定とを同じ画像を用いて行うことができる。
第13の発明に係る違反抑止システムは、第5の発明に係る違反抑止装置と、横断歩道を含む道路付近に設置され、違反者の周囲の人へ違反者の撮影を促す音声メッセージを出射する音声出力装置と、を備えている。
ここでは、違反検出部において交通違反が検出された場合に、違反者の周囲の人へ違反者の撮影を促す音声メッセージを出力させるスピーカ等の音声出力装置を、横断歩道を含む道路付近に設けている。
これにより、違反者の周囲にいる人に対しては、音声によって違反者の存在を報知することができる。さらに、違反者本人に対しては、自分が交通違反を犯していることを周囲の人へ放置されたことで恥ずかしい気持ちにさせることができる。
この結果、違反者は周囲の人からの視線とともに撮影されるという嫌悪感を覚えるため、交通違反を犯す際に躊躇させることができる。よって、歩行者や自転車の運転者による交通違反を効果的に抑止することができる。
第14の発明に係る違反抑止システムは、第6の発明に係る違反抑止装置と、横断歩道を含む道路付近に設置され、違反者の周囲の人へ違反者の撮影を促すメッセージを表示する表示装置と、を備えている。
ここでは、違反検出部において交通違反が検出された場合に、違反者の周囲の人へ違反者の撮影を促すメッセージを表示させる大型ディスプレイ等の表示装置を、横断歩道を含む道路付近に設けている。
これにより、違反者の周囲にいる人に対しては、表示装置に表示されたメッセージによって違反者の存在を報知することができる。さらに、違反者本人に対しては、自分が交通違反を犯していることを周囲の人へ放置されたことで恥ずかしい気持ちにさせることができる。
この結果、違反者は周囲の人からの視線とともに撮影されるという嫌悪感を覚えるため、交通違反を犯す際に躊躇させることができる。よって、歩行者や自転車の運転者による交通違反を効果的に抑止することができる。
第15の発明に係る違反抑止システムは、第3の発明に係る違反抑止装置と、横断歩道を含む道路付近に設置され、画像取得部において取得される画像を撮影する撮像装置と、を備えている。
ここでは、上述した違反抑止装置と、横断歩道を含む道路付近に設置され、違反抑止装置に対して違反者を含む画像を供給する撮像装置とを用いて違反抑止システムを構成している。
これにより、例えば、信号機が設置された横断歩道のある交差点等に設置されたカメラ(撮像装置)によって通行する歩行者や自転車の撮影を行い、その画像を用いて違反者の特定、表示等を通じて、交通違反の発生を抑止することができる。
第16の発明に係る違反抑止システムは、第15の発明に係る違反抑止システムであって、撮像装置は、横断歩道を通行する歩行者あるいは自転車を撮影する。
ここでは、違反抑止装置に対して違反者を含む画像を供給するカメラ等の撮像装置によって、歩行者や自転車の運転者を撮影する。
これにより、カメラ等の撮像装置によって、例えば、赤信号を無視して横断歩道を横断する違反者を効率よく撮影することができる。
第17の発明に係る違反抑止システムは、第15または第16の発明に係る違反抑止システムであって、撮像装置は、横断歩道を含む道路に設置された歩行者用信号機の近傍に設置されている。
ここでは、違反抑止装置に対して違反者が写った画像を供給するカメラ等の撮像装置を、例えば、赤信号無視の違反が発生しやすい横断歩道を含む道路に設置された歩行者用信号機の近傍に設置している。
これにより、赤信号を無視して道路を横断する直前に信号機の色を確認するために歩行者用信号機を見上げた違反者の顔を、カメラ等の撮像装置によって撮影することができる。
この結果、違反者の顔等、その特徴を特定しやすい画像を取得することができる。
本発明に係る違反抑止装置によれば、歩行者や自転車の運転者による交通違反を効果的に抑止することができる。
本発明の一実施形態に係る違反抑止装置を含む違反抑止システムの構成を示すブロック図。 図1の違反抑止システムに含まれる信号機上に設置されたカメラと、赤信号無視して横断歩道を渡る歩行者とを示す図。 図1の違反抑止システムに含まれる信号機上に設置されたカメラと、赤信号無視して横断歩道を渡る自転車とを示す図。 図1の違反抑止装置に含まれる違反検出部の構成を示すブロック図。 図1の違反抑止装置に含まれる判定部の構成を示すブロック図。 図1の違反抑止装置に含まれる画像抽出部の構成を示すブロック図。 図1の違反抑止装置に含まれる記憶部内に形成される複数の記憶領域を示すブロック図。 図1の違反抑止システムに含まれる表示部に表示される表示画面を示す図。 (a),(b)は、図1の違反抑止システムに含まれる表示部に表示される切替可能な表示画面を示す図。 (a)は、本発明の他の実施形態に係る違反抑止システムに含まれる信号機の希望に設置されたディスプレイを示す図。(b)および(c)は、ディスプレイに表示される違反者の撮影を促す報知画面の表示例を示す図。 本発明のさらに他の実施形態に係る違反抑止装置を含む違反抑止システムの構成を示す図。 図11の違反抑止装置に含まれる違反検出部の構成を示すブロック図。 本発明のさらに他の実施形態に係る違反抑止システムにおける信号機の近傍に取り付けられた照明装置、カメラ等の設置例を示す図。 図13の照明装置を含む違反抑止システムの構成を示すブロック図。 (a)〜(c)は、本発明のさらに他の実施形態に係る違反抑止システムにおける信号機に取り付けられたカメラの設置例を示す図。
本発明の一実施形態に係る違反抑止装置10およびこれを備えた違反抑止システム1について、図1〜図9(b)を用いて説明すれば以下の通りである。
<1、違反抑止システム1の構成>
本実施形態に係る違反抑止システム1は、交差点や直線道路等に設置されたカメラ(撮像装置)20によって撮影された画像(第1画像)を用いて、歩行者や自転車等による信号無視等の交通違反の発生を検出する。そして、本違反抑止システム1は、違反者の周囲にいる人たちに対して、違反者の撮影と撮影した画像(第2画像)の送信を促すことで、交通違反の抑止効果を得るために設置される。
さらに本実施形態の違反抑止システム1では、検出した交通違反の違反内容、歩行者および自転車の運転者(人物)等を検出する。このため、本違反抑止システム1は、例えば、交通違反の取り締まりを行う警察署等に設置される。
警察署では、本違反抑止システム1において交通違反の発生と検出したケースについて、警察官等が、後述する手順に従って抽出された画像を確認しながら交通違反として取り締まりの対象とするか否かの判定を行う。つまり、本違反抑止システム1は、警察官等が効率よく交通違反の取締りを実施できるようにサポートするためのシステムとして活用される。実際に使用される際には、本違反抑止システム1と接続されたPC(Personal Computer)やタブレット端末等を用いて、警察官等がマウスやキーボードを用いて、1件ずつPCの表示画面を確認しながら、取り締まりが行われる。
具体的には、本実施形態の違反抑止システム1は、図1に示すように、違反抑止装置10と、カメラ(撮像装置)20と、スピーカ(音声出力装置)21と、表示部22と、ディスプレイ(表示装置)23と、を備えている。
本実施形態の違反抑止装置10は、カメラ20によって撮影された画像(第1画像)を用いて、例えば、赤信号無視等の交通違反およびその違反者(歩行者あるいは自転車の運転者等)を検出する。
なお、違反抑止装置10の詳細な構成については、後段にて詳述する。
また、本実施形態では、図2および図3等に示すように、上段に赤信号40a、下段に青信号40bの表示が配列された歩行者用の信号機40を用いて説明する。そして、以下の説明において画像中に含まれる信号機40は、全て赤信号40a側が点灯している状態を示しているものとする。
(カメラ20)
違反抑止装置10に対して画像を供給するカメラ20は、図2に示すように、歩行者用の信号機40の近傍(ここでは、信号機40の上部)に取り付けられており、赤信号40aを無視して横断歩道Zを渡る歩行者A1を正面から撮影する。このとき、カメラ20は、赤信号40aを無視して横断歩道Zを横断する歩行者A1とともに、歩行者A1の横あるいは背後にある信号機40(赤信号40aが点灯)を含む画像が撮影されるように設置されている。
これにより、違反を犯した歩行者A1とともに赤信号40a点灯時の信号機40を含む画像P1(図8等参照)を取得することができる。よって、この画像P1を、赤信号無視の交通違反の立証用、および違反者の特定用の画像として用いることができる。
また、カメラ20は、歩行者A1以外に、図3に示すように、赤信号40aを無視して横断歩道Zを渡る自転車Bの運転者A2についても正面から撮影する。
さらに、カメラ20は、横断歩道Zおよびその横断歩道Zを横断する歩行者A1や自転車Bの運転者A2を含む画像を連続的に撮像する。そして、カメラ20は、後述する違反抑止システム1の画像取得部11に対して、撮像した画像を送信する。
なお、カメラ20は、例えば、毎秒15コマで画素数5Mの画像を連続的に撮像する。カメラ20によって撮影される画像は、連続的に撮影された静止画であってもよいし、動画であってもよい。また、カメラ20による撮影は、常時、連続的に行われてもよいし、交通違反を検出してから所定時間の間だけ、行われてもよい。さらに、交通違反の有無に関わらずに撮影領域での人の存在を検知している間だけ、カメラ20による撮影が行われてもよい。
本実施形態では、カメラ20は、図2および図3に示すように、横断歩道Zを挟み込むように対向配置されている。このため、各カメラ20は、横断歩道Zを横断する歩行者A1や自転車Bの運転者A2等を正面から撮像する。
ここで、図2および図3に示すように、カメラ20が信号機40の上部へ取り付けられているため、カメラ20は、歩行者A1や自転車Bの運転者A2等の目線よりも高い位置に設置される。
これにより、カメラ20は、横断歩道Zを渡る歩行者A1等の顔をやや上方正面から撮影することができるため、違反者の特定を行う際の顔認証に使用される画像として最適な画像を得ることができる。
ここで、赤信号40aを無視して横断歩道Zを横断する歩行者A1等は、信号無視する直前に、信号機40の色を確認すると推測される。そして、本実施形態では、カメラ20が信号機40に取り付けられている。
これにより、信号無視しようとする歩行者A1等の違反者が信号機40を見た際にカメラ20によって撮影された画像は、違反者がカメラ20の方向を見た状態(違反者の顔がカメラ20に正対した状態)となる。
よって、違反者の顔がカメラ20に正対した状態で撮影されるため、違反者の顔等の特徴を示す画像を得ることができる。
(スピーカ21)
本実施形態の違反抑止システム1に含まれる表示部22は、図2および図3に示すように、歩行者用の信号機40の近傍(ここでは、信号機40の下部)に取り付けられている。そして、スピーカ21は、後述する違反抑止装置10の音声制御部13aによって制御される。
具体的には、スピーカ21は、違反抑止装置10の違反検出部12において交通違反およびその違反者が検出されると、赤信号40aを無視して横断歩道Zを渡る歩行者A1の周囲にいる人B1〜B3に対して音声メッセージを出力する。ここで、周囲にいる人とは、例えば、横断歩道で信号機40の表示が青信号40bになるのを待っている横断待ちの人等である。
なお、スピーカ21から出力される音声メッセージとしては、例えば、“赤信号を無視して横断歩道を渡る違反者がいます。違反者の画像を撮影して送信してください。”等が考えられる。
これにより、赤信号無視の違反者である歩行者A1や自転車Bの運転者A2等は、音声メッセージが周囲にいる人B1〜B3に聞こえている状況を認識する。このため、歩行者A1等の違反者は、周囲の人B1〜B3が所持するスマートフォン(携帯端末)25やデジタルカメラ等によって撮影されるという嫌悪感を覚え、恥ずかしい思いをすることになると予想される。
よって、違反者は、赤信号無視をして道路を横断する途中で引き返したり、次回、交通違反を犯そうとした際に思いとどまらせたりする等、交通違反を抑止することができる。
なお、スピーカ21から出力される音としては、上述した音声メッセージ以外に、警告音等であってもよい。この場合には、後述する道路の周辺に設置されたディスプレイ23等に、違反者の周囲の人B1〜B3へ違反者の画像を撮影するように促すメッセージを表示させて、表示と音の組合せによって、交通違反の抑止効果を得るようにしてもよい。
(表示部22)
本実施形態の違反抑止システム1に含まれる表示部22は、例えば、交通違反の取締りを実施する警察署等に設置された液晶ディスプレイ等の表示装置である。表示部22には、歩行者A1や自転車Bの運転者A2による信号無視等の交通違反の取締りを行う際に、検出された交通違反の内容(種類)、違反者に関する情報、違反者画像(第2画像)を提供してくれた人に関する情報等を表示する。
そして、表示部22は、後述する違反抑止装置10の表示制御部19によって制御される。具体的には、表示部22は、違反検出部12において検出された交通違反およびその違反者に関する情報、これに関連付けされた1枚あるいは複数の画像、違反者画像の撮影者に関する情報を関連付けて表示するように、表示制御部19によって制御される。
なお、表示部22の表示画面における表示態様については、後段にて詳述する。
(ディスプレイ23)
本実施形態の違反抑止システム1に含まれるディスプレイ(表示装置、画像表示装置)23は、例えば、図2および図3に示すように、歩行者用の信号機40の近傍(ここでは、信号機40の横)に取り付けられている。つまり、ディスプレイ23は、路上に設置されている。そして、ディスプレイ23は、後述する違反抑止装置10の表示制御部19によって制御される。
具体的には、ディスプレイ23は、違反抑止装置10の違反検出部12において交通違反およびその違反者が検出されると、カメラ20によって赤信号40aを無視して横断歩道Zを渡る歩行者A1を撮影した画像を表示する。さらに、ディスプレイ23は、違反者の周囲の人B1〜B3のスマートフォン25等で撮影された提供画像のうち、最も違反者の特徴を表していると画像抽出部16において抽出された最適画像を表示する。ここで、最も違反者の特徴を表す画像とは、例えば、違反者の顔が正面から鮮明に写っている画像である。
なお、ディスプレイ23は、違反者の周囲の人B1〜B3のスマートフォン25等で撮影された提供画像のうち、最も早く違反者の画像を送信した人から提供された画像を表示するようにしてもよい。あるいは、複数の人から違反者の画像が提供された場合には、それらの画像を所定時間ごとに切り替えて表示してもよいし、いくつかの画像を並べて表示してもよい。画像の提供者は、自分が送信した画像が表示されるのではないかという楽しみができるため、違反者の撮影とその画像の送信を行うことが期待できる。
さらに、ディスプレイ23は、違反者の画像を表示するだけでなく、違反者の周囲の人に対して、違反者の画像を撮影するように促すメッセージを表示してもよい。
これにより、違反者の周囲にいる人B1〜B3は、ディスプレイ23に表示された画像やメッセージを見て、違反者を的確に撮影することができる。
また、ディスプレイ23に自分の画像が表示された違反者は、周囲の人B1〜B3等から自分が違反者であることが分かってしまうため、嫌悪感を覚え、恥ずかしい思いをすることになる。よって、違反者は、例えば、赤信号を無視して道路を横断しようとする際に、横断をやめて引き返したり、次回、交通違反を犯そうとした際に躊躇したりするようになる。
この結果、歩行者や自転車の運転者による交通違反の発生を効果的に抑止することができる。
<2、違反抑止装置10の構成>
本実施形態の違反抑止装置10は、図2および図3に示すように、カメラ20によって撮影された画像を取得して、赤信号40aを無視して横断歩道Zを横断する交通違反およびその違反者を検出する。そして、違反抑止装置10は、違反者(歩行者A1や自転車Bの運転者A2)の画像を撮影するように促す音声メッセージをスピーカ21から出力することで、交通違反の抑止効果を得る。つまり、違反抑止装置10は、警察署等において、赤信号無視等の交通違反を検出してその違反者の取締りに使用されるとともに、違反者に交通違反を犯すことを躊躇させる抑止力を得るためのシステムである。
具体的には、違反抑止装置10は、図1に示すように、画像取得部11と、違反検出部12と、撮影報知部13と、通信部14と、判定部15と、画像抽出部16と、見返り提供部17と、記憶部18と、表示制御部19と、を備えている。
画像取得部11は、カメラ20によって連続的に撮像された複数の画像を取得する。そして、画像取得部11は、これらの複数の画像を、違反検出部12へと送信する。
違反検出部12は、画像取得部11から受信した複数の画像を用いて、赤信号無視等の特定の交通違反を立証するために必要な条件を満たす画像を選択する。具体的には、違反検出部12は、複数の画像の中から、赤信号40aを無視して横断歩道Zを渡る歩行者A1等と信号機40とを含む画像を選択する。画像の選択時には、画像の写り具合、内容、鮮明さ等の交通違反の立証に必要な条件に基づいて、最適な1枚、あるいは複数枚の画像が抽出される。
ここで、赤信号無視の交通違反を検出する場合には、違反検出部12は、信号機40の切り替わり情報(信号制御信号)や、画像から検出された赤信号40aの表示等に基づいて、赤信号40aが点灯していたか否かを判定することができる。そして、違反検出部12は、赤信号40aの点灯時に横断歩道Zを横断する違反者を検出する。
より具体的には、例えば、1つの画像において、画像中の信号機40が赤信号40aであるときに、歩行者A1や自転車Bの運転者A2が横断歩道Z内に進入している画像を用いて、信号無視の交通違反を検出することができる(図8等参照)。
なお、違反検出部12における交通違反を検出する処理内容については、図4を用いて後段にて詳述する。
撮影報知部13は、違反検出部12において交通違反およびその違反者が検出されると、違反者の周囲にいる人B1〜B3(図2等参照)に対して、違反者の画像を撮影するように促す音声メッセージを出力する。より具体的には、撮影報知部13は、図2等に示すように、信号機40の近傍に設置されたスピーカ21を制御する音声制御部13aを有している。
音声制御部13aは、違反検出部12における検出結果に基づいて、所定の音声メッセージ(例えば、“赤信号を無視して横断歩道を渡る違反者がいます。違反者の画像を撮影して送信してください。”等)が出力されるように、スピーカ21を制御する。
これにより、スピーカ21から出力された音声メッセージを聞いた違反者に対して、自分が交通違反を犯していることを認識させることができる。そして、違反者の周囲の人は、音声メッセージを聞いて違反者がいることを認識し、違反者の画像を撮影しようとする。よって、違反者は、自分が周囲の人から違反者として認識され、かつ撮影もされるという嫌悪感を覚え、辱めを受けることになる。
この結果、違反者は、例えば、赤信号を無視して道路を横断するのを止めて引き返したり、再度、交通違反を犯す際に躊躇したりするものと予想される。よって、本違反抑止システム1によって、効果的に交通違反を抑止することができる。
通信部14は、上述した音声メッセージを聞いた違反者の周囲の人B1〜B3(図2等参照)によって撮影され送信されてくる違反者の画像を受信する。そして、通信部14は、受信した違反者の画像を、判定部15および画像抽出部16へと送信する。
なお、通信部14は、例えば、Wi-fiやBluetooth(登録商標)等の無線通信手段を介して、違反者の周囲の人B1〜B3が所持するカメラ機能付きのスマートフォン25等との通信を行う。通信部14とスマートフォン25との通信は、違反検出部12において交通違反およびその違反者が検出されてから所定時間内に限り、通信可能となるように設定されていることが好ましい。
例えば、違反検出部12における違反検出から3分間だけ、違反者の周囲にいる人B1〜B3が所持するスマートフォン25等から通信部14へのアクセスが可能となるように設定される。そして、スマートフォン25から通信部14へ接続すると、スマートフォン25の初期画面に、違反者通報用の画面が表示される。
スマートフォン25からのアクセスポイントは、交通違反が検出される信号機40の近傍に設置されていればよい。
これにより、交通違反とは無関係に撮影された画像を受信することを抑制することができる。
なお、図1では、通信部14が1台のスマートフォン25と接続された状態を示しているが、実際には、複数の人(違反者の周囲の人B1〜B3等)が所持するスマートフォン25との接続が可能である。
判定部15は、違反者の周囲の人B1〜B3(図2等参照)によって撮影され送信されてくる違反者の画像が、交通違反を犯した違反者の画像であるか否かを判定する。具体的には、判定部15は、画像取得部11を経由して記憶部18に保存されたカメラ20によって撮影された違反者の画像と、違反者の周囲に人B1〜B3から送信されてきた提供画像とを比較して、同一人物であるか否かを判定する。
これにより、交通違反およびその違反者が検出された際に、違反者の周囲の人から誤った画像が送信されてきた場合でも、その画像が適切に違反者を撮影したものであるか否かを判定することができる。よって、違反者の周囲の人から提供された複数の画像の中から、違反者の画像として不適切な画像(他人の画像等)を排除することができる。
なお、判定部15における処理内容については、図5を用いて後段にて詳述する。
画像抽出部16は、通信部14を介して違反者の周囲の人B1〜B3から受信した提供画像の中から、赤信号無視等の交通違反の違反者の特徴(顔等)を最も適切に示す最適画像を抽出する。ここで、画像抽出部16において抽出される画像の条件としては、例えば、違反者の顔の特徴が分かりやすい正面から違反者の顔を撮影した画像等が含まれる。
具体的には、画像抽出部16は、図1に示すように、顔向き検出部16aを有している。
顔向き検出部16aは、通信部14において受信した複数の画像に含まれる歩行者A1や自転車Bの運転者A2等の顔の向きを検出する。
これにより、画像抽出部16は、顔向き検出部16aにおいて、違反者の周囲の人B1〜B3から送信された提供画像の中から、歩行者A1等の違反者の顔の特徴が分かりやすい画像を抽出することができる。
なお、画像抽出部16における最適画像の抽出処理については、図6を用いて後段にて詳述する。
見返り提供部17は、違反者の画像を撮影して送信してくれた違反者の周囲の人B1〜B3に対して、提供画像の見返りを提供する。具体的には、見返り提供部17は、最も早く違反者の画像を送信してくれた撮影者、画像抽出部16において抽出された最適な違反者の画像を送信してくれた撮影者等に対して、違反者画像を提供してくれた見返りを提供する。
なお、見返り提供部17において提供される見返りとしては、例えば、商品等と交換可能なポイント、商品券、特定の地域で使用可能な地域振興券、賞金等が考えられる。
これらの見返りは、違反者の画像を送信してきたスマートフォン25等の通信端末に対してポイント等を直接付与したり、引き換え用の画面やURL等を連絡することで、撮影者に提供されるようにすればよい。
これにより、違反検出部12において交通違反およびその違反者が検出された際に、その周囲にいる人B1〜B3に違反者の画像を撮影する動機付けとすることができる。この結果、より多くの人から違反者の画像を提供してもらいやすくなるため、交通違反の取締りを効果的に実施することができる。さらに、違反者がより多くの人からの撮影対象となるため、違反者が交通違反を犯す際に躊躇するようになり、交通違反の抑止効果をより高めることができる。
そして、見返り提供部17は、違反者の画像提供者への見返りの内容、見返りを提供したスマートフォン25およびその所有者に関する情報を、記憶部18に送信して保存させる。
記憶部18は、違反検出部12において検出された赤信号無視等の交通違反の内容、画像抽出部16において抽出された違反立証用の画像、違反者の情報、違反者の画像提供者に関する情報を互いに関連付けて保存する。
なお、記憶部18には、違反検出部12および画像抽出部16から、交通違反の立証およびその違反者の検出に必要な画像だけが送信される。このため、記憶部18には、赤信号無視等の交通違反とは関係のない画像、交通違反の立証には適さない不鮮明な画像、違反者を特定できない画像等は保存されない。
表示制御部19は、交通違反の取締りを実施するために警察署等に設置された表示部22の表示を制御する。具体的には、表示制御部19は、記憶部18に保存された交通違反およびその違反者の情報、およびこれに関連付けされた1枚あるいは複数の画像、違反者の周囲の人から提供された違反者の画像等を効果的に表示するように、表示部22を制御する。
<2−1、違反検出部12における処理>
違反検出部12の詳細な処理内容について、図4を用いて説明すれば以下の通りである。
違反検出部12は、図4に示すように、DB(データベース)12aと、判定手段12bと、を有している。
DB12aは、図4に示すように、信号無視等の交通違反を立証するための条件(立証に使える画像の条件を含む)に関する情報を保存している。
ここで、赤信号無視等の交通違反を立証するための条件とは、カメラ20が設置された横断歩道Zのある道路における信号機40を含む画像情報、信号機40の切り替わりに関する情報(信号制御信号等)等が含まれる。
また、立証に使える画像の条件とは、証拠となる画像内容が、検出される交通違反に対して満たさなければならない条件を意味している。例えば、1枚の画像中に、赤信号40aと違反者である歩行者A1等が含まれている等の条件が考えられる。あるいは、複数の画像を組み合わせて立証する場合には、1枚目の画像中に、赤信号40aを無視して横断歩道Z内に進入した歩行者A1を含んでおり、2枚目の画像中に、その歩行者A1を正面から撮影した際の顔の部分が含まれる等の条件等がある。
なお、この違反検出に必要な画像の条件としては、各国において規定された法律等に基づいて設定されていればよく、国ごと、自治体ごとに異なっていてもよい。
判定手段12bは、図4に示すように、DB12aに保存された立証条件を踏まえて、画像取得部11において取得された複数の画像の中から取り出された画像を照合して、画像に含まれる歩行者A1等が信号無視の交通違反を犯したか否かを検出する。そして、信号無視の交通違反として立証可能であると判定された場合には、交通違反としての立証に適した違反特定用の画像P1(図8等参照)を抽出して、記憶部18へ送信する。
なお、画像を用いた交通違反の検出としては、例えば、500万画素の画像中に、機能ごとに処理領域を設定してもよい。例えば、信号機を含む領域を赤信号検知処理領域として設定し、横断歩道Zの停止線付近から横断歩道Z内への領域を違反者検知処理領域として設定する。
赤信号検知処理領域では、例えば、画像処理によって、信号機40が赤信号に変わったタイミングを検出することで、赤信号無視の歩行者A1や自転車Bを検出する際のトリガとなる。
違反者検知処理領域では、信号無視して横断歩道Zを横断する歩行者A1や自転車Bの運転者A2等を検出する。さらに、この領域では、各種違反情報(例えば、違反者の数等)を収集することも可能である。
そして、判定手段12bは、図4に示すように、交通違反の有無と、違反検出情報(違反特定用の画像P1、違反内容に関する情報等)とを、記憶部18に対して出力する。さらに、判定手段12bは、交通違反を検出した場合には、違反検出情報を、撮影報知部13へ出力する。
<2−2、判定部15における処理>
判定部15の詳細な処理内容について、図5を用いて説明すれば以下の通りである。
判定部15は、違反者の周囲の人B1〜B3からの提供画像を、通信部14を介して受信する。そして、判定部15は、違反検出部12において検出された交通違反の違反者をカメラ20によって撮影された画像を、記憶部18から取り出して、提供画像と比較する。
ここで、提供画像に写っている人物と、カメラ20によって撮影され画像取得部11を介して記憶部18に保存された違反者とが同一人物であると認定した場合には、違反者の周囲の人B1〜B3から提供された画像を、違反者の画像として判定する。
ここで、提供画像が違反者の画像であるか否かの判定は、カメラ20によって撮影された画像に写っている違反者の顔や服装、体型との特徴と、提供画像に写っている人物の顔や服装、体型等の特徴とが一致するか否かによって行われる。つまり、カメラ20によって撮影された画像は、交通違反および違反者の立証に用いられる画像であって、違反者を写した画像である。
これにより、カメラ20によって撮影された画像を基準にして、提供画像に写っている人物が違反者であるか否かを容易に判定することができる。
そして、判定部15は、違反者の画像と判定した提供画像だけを、画像抽出部16および記憶部18へと送信する。
<2−3、画像抽出部16における処理>
画像抽出部16の詳細な処理内容について、図6を用いて説明すれば以下の通りである。
画像抽出部16は、通信部14を介して取得した提供画像の中から、違反検出部12において検出された信号無視等の交通違反の違反者を写した画像だけを受信するとともに、その違反者を写した提供画像の中から、違反者の特徴を示す最適な画像を抽出する。具体的には、画像抽出部16は、最適な画像を抽出するために、図6に示すように、顔向き検出部16aを有している。
顔向き検出部16aは、赤信号無視等の交通違反の違反者の特徴を的確に示している最適な画像を抽出するために、画像中に含まれる違反者(歩行者A1や自転車Bの運転者A2等)の顔の向きを検出する。
より詳細には、顔向き検出部16aは、赤信号無視等の交通違反が検出された画像に写っている違反者の顔の向きを検出し、違反者の顔がほぼ正面から撮影された画像を抽出する。
このため、画像抽出部16では、例えば、赤信号無視の違反者である歩行者A1等が下や横を向いて歩いている状態で撮影された提供画像等、違反者の特徴を的確に示していないと思われる提供画像を排除して、違反者の特定に最適な提供画像だけを抽出する。
そして、画像抽出部16は、抽出された最適な画像情報を、見返り提供部17および記憶部18に対して出力する。
これにより、違反者の周囲にいる人B1〜B3からたくさんの違反者の画像が提供された場合でも、違反者の特徴を示す最適な画像だけを抽出して記憶部18に保存させることができる。よって、交通違反の取締りを行う警察署等では、抽出された最適な提供画像だけを参照して、違反者の取締りを実施することができる。
また、抽出された最適な提供画像は、記憶部18において、違反者の特定に最適な画像情報として、違反検出部12において検出された違反内容と関連付けて保存される。
<2−4、記憶部18に保存される情報>
本実施形態の違反抑止装置10では、上述したように、検出された交通違反の情報、抽出された最適な提供画像情報、違反者の画像の提供者に関する情報、およびカメラ20によって撮影された画像情報等を、互いに関連付けて記憶部18に保存させる。
記憶部18は、データの書き込み、消去が可能なフラッシュメモリ等の記憶手段であって、図7に示すように、画像情報記憶領域18a、違反検出情報記憶領域18b、違反者画像提供者情報記憶領域18cを有している。
画像情報記憶領域18aは、上述した画像取得部11において取得された画像情報、違反検出部12において検出された交通違反に関連する画像情報、画像抽出部16において抽出された違反者を写した最適な提供画像の情報等を保存する。
より詳細には、画像情報記憶領域18aは、以下のような画像情報を保存する。
・画像取得部11において取得された信号機と違反者を含む画像情報
・画像取得部11において取得された違反者の顔を含む画像情報
・違反検出部12において使用された交通違反を立証するための画像情報
・違反者の周囲の人B1〜B3から提供され画像抽出部16において抽出された最適な提供画像情報
違反検出情報記憶領域18bは、違反検出部12において検出された赤信号無視等の交通違反の内容(違反内容、違反者、違反場所、違反日時等)、違反者の特徴(顔、服装、所持品、自転車の種類・色等)等に関する情報を保存する。
違反者画像提供者情報記憶領域18cは、違反者を写した画像の提供を受けた違反者の周囲にいた人B1〜B3に関する情報を保存する。
より詳細には、違反者画像提供者情報記憶領域18cは、
・違反者の画像の提供者の個人情報(氏名、性別、年齢、住所、連絡先等)
・提供画像による報奨実績(報奨回数、受け取った報奨の種類等)
の各種情報を保存する。
<3、表示部22における表示態様>
本実施形態の違反抑止システム1では、上述のように、違反検出部12において検出された赤信号無視等の交通違反について、その違反者を検出するとともに、交通違反の立証および違反者の特定に必要な画像および各種情報を記憶部18に保存する。さらに、本違反抑止システム1では、警察署等に設置された液晶ディスプレイ等の表示部22に、記憶部18に保存された各種情報を表示させる。
つまり、違反抑止システム1では、記憶部18に保存された違反特定用の画像P1、違反者の周囲から提供された違反者特定用の画像P2等、その交通違反および違反者に関する各種情報を、表示部22に表示させる。
具体的には、表示部22には、図8、図9(a)および図9(b)に示すように、赤信号無視等の交通違反に関する違反内容、および違反者に関する各種情報および画像P1,P2が表示される。
<3−1、単一の表示画面を用いた違反内容等の表示例>
図8は、1つの表示画面において、1つの交通違反に関する情報を全て表示する際の表示画面S1を示している。
表示画面S1は、図8に示すように、違反内容表示領域51、特定用画像表示領域52、および違反者・画像提供者情報表示領域53という3つの表示領域を有している。
違反内容表示領域51には、違反内容(例えば、赤信号無視)、違反場所、画像の撮影日時が表示されている。本実施形態では、図8に示すように、2枚の画像を用いて交通違反の立証および違反者を検出しているため、それぞれの画像が撮影された年月日秒まで記載される。
特定用画像表示領域52には、違反内容表示領域51に表示された違反内容および違反者を検出するための画像が表示される。本実施形態では、図8に示すように、1枚の違反特定用の画像P1と、1枚の違反者特定用の画像P2とが表示されている。
違反特定用の画像P1は、赤信号の信号機40と横断歩道Z内に進入した歩行者A1とが含まれるように撮影された画像を示している。
このような違反者を正面から撮影した画像P1は、カメラ20が横断歩道Zに設置された信号機40あるいはその近傍に取り付けられていることで、容易に取得することができる。
これにより、赤信号の信号機40と横断歩道Z内の歩行者A1とを含む1枚の画像P1によって、赤信号無視の交通違反を立証することができる。
違反者特定用の画像P2は、違反検出部12において赤信号無視の交通違反と検出された違反者の周囲の人B1〜B3からの提供画像のうち、画像抽出部16において抽出された最適な提供画像を表示している。この画像P2によって、違反者の特徴(顔や服装等)を示す最適な提供画像を表示することができるため、警察署等において効果的に交通違反の取締りを実施することができる。
違反者・画像提供者情報表示領域53には、特定用画像表示領域52に表示された違反者特定用の画像P2を用いて検出された違反者(歩行者A1や自転車Bの運転者A2等)に関する情報を表示する。例えば、表示される違反者情報としては、違反者の顔の特徴、服装、所持品、自転車の種類・色等のデータが含まれる。また、違反者画像提供者情報として、提供画像を送信してきたスマートフォン25の所有者の氏名、連絡先、住所等を表示する。
本実施形態の違反抑止システム1では、以上のように、赤信号無視の交通違反を立証し、その違反者を検出するために必要な情報(違反内容、特定用画像、その他の情報等)、違反者画像の提供者に関する情報を、表示部22に表示する。そして、表示部22では、図8に示すように、単一の表示画面S1において、これらの情報を表示する。
これにより、本違反抑止システム1を用いて赤信号無視等の交通違反の取締りを行う警察官は、図8に示す表示画面S1を確認するだけで、容易に交通違反の取締りを実施することができる。よって、警察官等は、従来の赤信号無視等の交通違反の取締り方法と比較して、取締り効率を向上させることができる。
<3−2、複数の表示画面を用いた違反内容の表示例>
次に、図9(a)および図9(b)は、複数の表示画面にわたって、1つの交通違反に関する情報を表示する際の表示画面S2,S3を示している。
表示画面S2,S3はともに、上述した表示画面S1と同様に、図9(a)に示すように、違反内容表示領域51、特定用画像表示領域52、および違反者・画像提供者情報表示領域53という3つの表示領域を有している。
なお、違反内容表示領域51および違反者・画像提供者情報表示領域53における表示内容については、上述した表示画面S1と同様であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
そして、表示画面S2では、特定用画像表示領域52に、違反内容表示領域51に表示された違反内容を立証するための1枚の画像P1だけが表示される。
本実施形態では、図9(a)に示すように、1枚の違反特定用の画像P1を用いて信号無視の交通違反を立証しており、三角形の切替ボタン54をクリックすることで、図9(b)に示す違反抑止用の画像P2が表示される。
表示画面S3は、図9(a)に示す違反特定用の画像P1の表示状態から、「次へ」の切替ボタン54をクリックすると表示される。
表示画面S3の特定用画像表示領域52には、違反者の周囲にいる人B1〜B3から提供された違反者を撮影した画像P2が表示される。本実施形態では、図9(b)に示すように、1枚の違反者特定用として画像P2を用いて違反者が検出される。そして、図9(b)に示す三角形の切替ボタン54(前へ、次へ)をクリックすることで、前画面(表示画面S2)、あるいはさらに次の画面が表示される。
なお、さらに次の画面に表示される表示内容としては、この違反に関連する情報として、残りの違反特定用の画像、違反抑止用の画像等が含まれる。
また、例えば、信号無視等の交通違反に対して違反金等の罰金を課す国や地域等の場合には、別の表示画面として、違反者に対する違反金の請求書類のデータ等を表示してもよい。
この違反金の請求書類のデータは、図示しない違反金請求書類作成手段によって作成されて記憶部18に保存される。また、請求書類のデータには、請求金額(反則金)、請求先の住所等が含まれる。
本実施形態の違反抑止システム1では、以上のように、1つの交通違反の取締りを実施するために必要な情報(違反内容、特定用画像、その他の情報等)を、表示部22の複数の表示画面に分けて表示することができる。
これにより、本違反抑止システム1を用いて赤信号無視等の交通違反の取締りを行う警察官は、図9(a)および図9(b)に示す表示画面S2,S3等を確認することで、交通違反として取締りの対象とするか否かを容易に判定することができる。よって、警察官は、2〜3つの表示画面を確認して必要最小限の情報と画像を確認するだけで済むため、従来の信号無視等の交通違反の取締り方法と比較して、取締り効率を向上させることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、スピーカ21から出力される音声メッセージによって、違反者の周囲の人へ違反者の撮影を促す例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図10(a)に示すように、音声メッセージの代わりに、信号機40の近傍に設置されたディスプレイ(表示装置)123に、違反者の周囲の人へ違反者の撮影を促すメッセージ等を表示することで、周囲の人へ報知してもよい。
具体的には、図10(b)に示すように、ディスプレイ123の表示画面に、“違反者がいます。違反者の画像を撮影して送信してください。”というメッセージを表示すればよい。
あるいは、図10(c)に示すように、ディスプレイ123の表示画面に、違反者の画像と、“違反者がいます。違反者の画像を撮影して送信してください。”というメッセージとを表示してもよい。
なお、図10(c)に示すディスプレイ123の上段に表示される違反者の画像は、カメラ20によって違反者を正面から撮影したものを用いることができる。あるいは、ディスプレイ123には、違反者の周囲の人B1〜B3から提供され違反者の画像と最初に判定された提供画像を表示してもよい。
この場合でも、違反者の周囲の人たちへ、違反者の画像を撮影するように促すことができるため、違反者は羞恥心等から交通違反を犯す際に躊躇するようになる。この結果、効果的に交通違反の発生を抑止することができる。
(B)
上記実施形態では、カメラ20によって撮影された違反者(歩行者A1等)と信号機40とを含む画像を用いて、違反の検出および違反者の特定を行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、交通違反の検出に関しては、図11に示すように、違反検出部12において、信号制御信号とセンサ31の検知結果とを受信して、赤信号無視等の交通違反を検出する違反抑止システム101であってもよい。
違反抑止システム101では、違反検出部112において、図12に示すように、信号機40を制御する信号制御装置30からの信号制御信号とともに、横断歩道内の歩行者等の進入を検知するセンサ31の検知結果を受信すればよい。
これにより、信号制御信号によって確認できる赤信号の時間帯に歩行者や自転車等が横断歩道に進入したことを、センサ31において検知することで、DB112aに保存された立証条件を参照し、判定手段112bにおいて赤信号無視を検出することができる。
なお、違反検出の手段としては、図1に示す画像情報に基づく違反検出と、図11に示すセンサ検知結果および信号制御信号の組合せとを併用してもよい。
つまり、システム構成として、画像情報を取得するカメラ(撮像装置)、センサ、信号制御装置からの信号制御信号を組み合わせることで、検出される交通違反の種類等に応じて最適な組合せを選択してもよい。
これにより、例えば、画像情報だけでは交通違反の立証が難しい場合には、信号制御信号と、信号制御信号によって赤信号の時間帯に撮影された画像情報とを組み合わせることで、交通違反を検出することができる。
(C)
上記実施形態では、1人の違反者による交通違反を検出した際に、その違反者の周囲の人に違反者の撮影を促す音声メッセージを出力する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、違反検出部12において、複数の違反者による交通違反を検出してもよい。
この場合には、違反検出部12は、複数の違反者の周囲にいる人に対して、音声メッセージを出力すればよい。
これにより、同時に発生した複数の違反者による交通違反を効果的に抑止することができる。
(D)
上記実施形態では、違反者の特徴を示す最適な画像を抽出するために、画像中の違反者の顔の向きを検出する顔向き検出部16aを設けた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、画像中の違反者の顔の向きではなく、実際の違反者の顔の向きをリアルタイムで検出するセンサ等を、顔向き検出部として用いてもよい。
この場合には、赤信号無視の違反者を検出すると、違反者の顔の向きをリアルタイムで検出し、顔の向きがカメラに向かって正対した際に撮影できるように、検出結果をカメラに送信すればよい。
これにより、カメラによって顔認証による人物の特定に最適な画像を撮影して、違反抑止装置側において最適な画像を取得することができる。
(E)
上記実施形態では、歩行者や自転車の運転者を含む違反者による交通違反を検出した際に、その違反者の周囲の人に違反者の撮影を促す音声メッセージを出力する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図13に示すように、違反者が誰であるのかが周囲の人に分かり易くなるように、違反者に対してスポット光を照射する光照射装置24を備えた違反抑止システム201を構成してもよい。
この場合には、図14に示すように、違反抑止装置210の撮影報知部213に含まれる照明制御部13bが、光照射装置24を制御することで、違反検出部12において検出された交通違反の違反者に対して光を照射する。
なお、光照射装置24から照射されるスポット光は、違反者の動きに追従するように照射方向が切り替えられることがより好ましい。
これにより、特に、夜間等において、交通違反が検出されると、スピーカ21から違反者の撮影を促す音声メッセージが出力されるとともに、違反者に対して光が照射される。このため、違反者の周囲の人は、スポット光を浴びた人物が違反者であることをすぐに認識することができる。この結果、周囲の人が違反者を間違えることなく撮影することができるため、誤って撮影された違反者ではない人の画像を、違反抑止装置において受信することを回避することができる。
(F)
上記実施形態では、1つの撮影範囲に1つのカメラ20を路上に設置して歩行者等の撮影を行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、1つの撮影範囲(1つの横断歩道)に対して、カメラを複数設置してもよい。
この場合には、各カメラで違反者の顔の部分を拡大して撮影する等が可能となり、違反者の特定精度を向上させることができる。
(G)
上記実施形態では、図2および図3に示すように、カメラ20が信号機40の上部に設置されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図15(a)に示すように、正面視において四角形のカメラ120を、信号機40の下部に設置してもよい。また、図15(b)および図15(c)に示すように、同様の形状のカメラ120を、信号機40の上部あるいは側面に設置してもよい。
(H)
上記実施形態では、カメラ20が信号機40に対して取り付けられた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、カメラ等の撮像装置は、信号機とは別の支柱等に設置されていてもよい。
ただし、信号無視の違反者等は、横断歩道を渡る前に、信号機の色を確認することが予想される。このため、違反者が信号機の色を確認した瞬間の画像を撮影すると、必然的にカメラに違反者の顔が正対した状態となることを考慮すれば、カメラ等の撮像装置は、信号機の近傍に設置されていることがより好ましい。
(I)
上記実施形態では、信号無視の違反者の顔を正面から撮影した画像を用いて、違反者の特定を行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、顔を正面から撮影した画像だけでなく、他の角度から撮影した画像を、正面から撮影した画像と組み合わせて、違反者を特定してもよい。
この場合には、正面以外の方向から撮影された画像によって認識可能な違反者の特徴的な顔の一部、服装、所持品等を認識することができるため、違反者の特定精度をより高めることができる。
(J)
上記実施形態では、歩行者用の信号機40が設置された横断歩道Zを横断する歩行者A1や自転車Bの運転者A2等の信号無視の違反者を特定する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、信号機や横断歩道のない横断禁止の道路等を横断する歩行者や自転車等による横断禁止違反を検出して、その違反者を特定してもよい。
この場合には、横断者が多い地点にカメラ等を設置して違反者を撮影することで、上記実施形態と同様に、違反者を特定することができる。
(K)
上記実施形態では、歩行者A1や自転車Bの運転者A2等による信号無視の交通違反を検出して、その違反者を特定する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、自転車の二人乗りや走行帯違反等、他の交通違反を検出して、違反者を特定してもよい。
つまり、国や地域によって規定された交通ルールに沿って、他の種類の交通違反の検出および違反者の特定にも、本発明の適用は可能である。
(L)
上記実施形態では、交通違反を犯した違反者の画像の提供者の情報を保存し、警察署等に設置された表示部22に、提供者の個人情報を表示する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、見返り提供部17からスマートフォン25に対して見返り(例えば、ポイント付与等)を提供した後、個人情報を削除することで、警察署等に設置された表示部22にも表示されないようにしてもよい。このように、違反者の画像の提供者に、その場で見返りの提供が完結するような場合には、個人情報を保存する必要はない。
これにより、個人情報保護の観点から、違反者の画像の提供者の個人情報を保護することができる。
(M)
上記実施形態では、違反者の周囲の人へ違反者の撮影を促すメッセージを表示する表示と、違反者からの提供画像の表示とを、1つのディスプレイにおいて行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、違反者の周囲の人へ撮影を促すメッセージ表示用の表示装置と、違反者の画像提供者からの画像を表示する画像表示装置とを、別々の表示装置として設けてもよい。
本発明の違反抑止装置は、歩行者や自転車の運転者による交通違反を効果的に抑止することができるという効果を奏することから、例えば、主要道路等に設置される交通管理システム等に対して広く適用可能である。
1 違反抑止システム
10 違反抑止装置
11 画像取得部
12 違反検出部
12a DB(データベース)
12b 判定手段
13 撮影報知部
13a 音声制御部
13b 照明制御部
14 通信部
15 判定部
16 画像抽出部
16a 顔向き検出部
17 見返り提供部
18 記憶部
18a 画像情報記憶領域
18b 違反検出情報記憶領域
18c 違反者・画像提供者情報記憶領域
19 表示制御部
20 カメラ(撮像装置)
21 スピーカ(音声出力装置)
22 表示部
23 ディスプレイ(表示装置、画像表示装置)
24 光照射装置
25 スマートフォン(携帯端末)
30 信号制御装置
31 センサ
40 信号機
40a 赤信号
40b 青信号
51 違反内容表示領域
52 特定用画像表示領域
53 違反者・画像提供者情報表示領域
54 切替ボタン
101 違反抑止システム
112 違反検出部
112a DB(データベース)
112b 判定手段
120 カメラ(撮像装置)
123 ディスプレイ(表示装置)
201 違反抑止システム
210 違反抑止装置
213 撮影報知部
A1 歩行者(違反者)
A2 自転車の運転者(違反者)
B 自転車
B1〜B3 周囲の人(違反者画像提供者)
P1,P2 画像
S1〜S3 表示画面
Z 横断歩道

Claims (17)

  1. 歩行者あるいは自転車の運転者による交通違反を抑止するための違反抑止装置であって、
    歩行者あるいは自転車の運転者の交通違反を検出する違反検出部と、
    前記違反検出部において検出された交通違反の違反者の画像を撮影するように、前記違反者の周囲の人へ報知する撮影報知部と、
    を備えている違反抑止装置。
  2. 前記撮影報知部から促された前記違反者の周囲の人によって撮影された第2画像を、前記周囲の人が所有する通信端末から受信する通信部を、さらに備えている、
    請求項1に記載の違反抑止装置。
  3. 前記交通違反が発生した道路に設置された撮像装置から、前記交通違反の違反者を撮影した第1画像を取得する画像取得部と、
    前記画像取得部において取得された第1画像と前記通信部において受信した第2画像とを比較して、前記第2画像に写っている人物が前記違反者であるか否かを判定する判定部と、
    をさらに備えている、
    請求項2に記載の違反抑止装置。
  4. 前記通信部は、前記違反検出部において前記交通違反が検出されてから所定時間の間、前記違反者の周囲の人が所持する通信端末との通信を可能とする、
    請求項2または3に記載の違反抑止装置。
  5. 前記撮影報知部は、前記違反者の周囲の人へ違反者の撮影を促す音声メッセージを出力する音声出力装置を制御する音声制御部を、有している、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の違反抑止装置。
  6. 前記撮影報知部は、前記交通違反が発生した道路に設置されており、前記違反者の周囲の人へ違反者の撮影を促すメッセージを表示する表示装置を制御する第1表示制御部を、有している、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の違反抑止装置。
  7. 前記交通違反が発生した道路に設置された撮像装置から、前記交通違反の違反者を撮影した第1画像を取得する画像取得部を、さらに備え、
    前記第1表示制御部は、前記画像取得部において取得された画像を、前記表示装置に表示させる、
    請求項6に記載の違反抑止装置。
  8. 前記通信部において受信した画像の中から、前記違反者の特定に最適な画像を抽出する画像抽出部を、さらに備えている、
    請求項2から4のいずれか1項に記載の違反抑止装置。
  9. 前記画像抽出部において抽出された画像を送信した送信者に対して、見返りを付与する見返り提供部を、さらに備えている、
    請求項8に記載の違反抑止装置。
  10. 前記交通違反が発生した道路に設置された画像表示装置を制御する第2表示制御部をさらに備え、
    前記第2表示制御部は、前記画像抽出部において抽出された画像を、前記画像表示装置に表示させる、
    請求項8に記載の違反抑止装置。
  11. 前記違反検出部は、前記画像取得部において取得された画像、および前記画像に写っている信号機を制御する制御情報の少なくとも1つを用いて信号無視の交通違反の有無を検出する、
    請求項3に記載の違反抑止装置。
  12. 前記画像取得部は、前記違反者と信号機とを含む画像を取得する、
    請求項3に記載の違反抑止装置。
  13. 請求項5に記載の違反抑止装置と、
    横断歩道を含む道路付近に設置され、前記違反者の周囲の人へ違反者の撮影を促す音声メッセージを出力する音声出力装置と、
    を備えた違反抑止システム。
  14. 請求項6に記載の違反抑止装置と、
    横断歩道を含む道路付近に設置され、前記違反者の周囲の人へ違反者の撮影を促すメッセージを表示する表示装置と、
    を備えた違反抑止システム。
  15. 請求項3に記載の違反抑止装置と、
    横断歩道を含む道路付近に設置され、前記画像取得部において取得される画像を撮影する撮像装置と、
    を備えた違反抑止システム。
  16. 前記撮像装置は、横断歩道を通行する歩行者あるいは自転車を撮影する、
    請求項15に記載の違反抑止システム。
  17. 前記撮像装置は、横断歩道を含む道路に設置された歩行者用信号機の近傍に設置されている、
    請求項15または16に記載の違反抑止システム。
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