JP2017049527A - 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】現像ローラが撓んでしまっても、現像剤規制部材によって規制される現像ローラ上の現像剤量が長手方向にわたって均一化される、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供する。【解決手段】ブレード主部13c1(規制部材主部)よりも現像ローラ13aに近接して対向する磁性部材13c2が設けられたドクターブレード13c(現像剤規制部材)が、現像装置に対して少なくとも長手方向両端部と長手方向中央部とが固定して設置されている。そして、現像ローラ13aに内設されたマグネット13a1は、ドクター対向極の長手方向の範囲Mが、ドクターブレード13cの磁性部材13c2の長手方向の範囲Wを含むように構成されている。そして、ドクターブレード13cの磁性部材13c2は、現像ローラ13aの側に向けて突き出す長さが、長手方向両端部に比べて長手方向中央部が長くなるように形成されている。【選択図】図5

Description

この発明は、感光体ドラムや感光体ベルトなどの像担持体の表面に形成される潜像を現像する現像装置と、それを備えたプロセスカートリッジと、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置と、に関し、特に、2成分現像剤を用いた現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤(添加剤等を添加する場合も含むものとする。)を収容した現像装置であって、現像剤の劣化を低減しつつ現像ローラ上に担持される現像剤の帯電を促進することを目的として、現像剤規制部材(ドクターブレード)における非磁性材料からなる規制部材主部(非磁性板)の裏面に、磁性部材(磁性板)を密着して設置したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
2成分現像剤を用いた現像装置は、現像装置内におけるトナー消費に応じて、現像装置の一部に設けられたトナー補給口から現像装置内に適宜にトナーが補給される。補給されたトナーは、現像装置内の現像剤とともに、搬送スクリュ等の搬送部材によって撹拌・混合される。撹拌・混合された現像剤は、その一部が現像ローラ(現像剤担持体)に供給される。現像ローラに担持された現像剤は、現像ローラに対向するように設置されたドクターブレード(現像剤規制部材)によって適量に規制された後に、その2成分現像剤中のトナーが感光体ドラム(像担持体)との対向位置で感光体ドラム上の潜像に付着する。
一方、特許文献1には、現像領域に向けて現像ローラ上に担持される現像剤の量を安定化することを目的として、現像剤規制部材(規制ブレード)において、規制部材主部(非磁性板)の先端部から磁性部材(磁性板)の先端部を現像ローラ(現像スリーブ)の側に長手方向にわたって突き出すように構成する技術が開示されている。
従来の現像装置は、稼働時に、現像ローラと現像剤規制部材とが対向するドクターギャップの位置又はその近傍で、その位置に滞留する現像剤Gや現像ローラに担持された現像剤による大きな圧力が現像ローラに作用してしまったり、現像ローラ自体の重さが現像ローラに作用してしまったりして、現像ローラが略弓状に撓んでしまうことがあった。
そして、そのように現像ローラが撓んでしまうと、現像剤規制部材とのドクターギャップが長手方向にわたって均一にならずに、現像剤規制部材によって規制される現像ローラ上の現像剤量(汲み上げ量)も長手方向にわたって均一にならず、像担持体(感光体ドラム)上に形成されるトナー像に画像濃度偏差が生じてしまうことになる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、現像ローラが撓んでしまっても、現像剤規制部材によって規制される現像ローラ上の現像剤量が長手方向にわたって均一化される、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明における現像装置は、キャリアとトナーとを有する現像剤を収容するとともに、像担持体の表面に形成される潜像を現像する現像装置であって、前記像担持体に対向して、現像剤を担持しながら所定方向に回転する現像ローラと、前記現像ローラに対向するように配設されて、前記現像ローラに担持される現像剤の量を規制する現像剤規制部材と、を備え、前記現像剤規制部材は、非磁性材料で形成されて前記現像ローラに対向する規制部材主部と、前記規制部材主部に当接するように固定して設置されて前記規制部材主部よりも前記現像ローラに近接して対向する磁性部材と、を具備して、当該現像装置に対して少なくとも前記現像ローラの回転軸方向に対応する長手方向の両端部と中央部とが固定して設置され、前記現像ローラは、そのスリーブの内部に、マグネットが非回転で設置され、前記マグネットは、前記現像剤規制部材に対向する位置又はその近傍の位置に形成される磁極の、前記長手方向の範囲が、前記現像剤規制部材の前記磁性部材の前記長手方向の範囲を含むように構成され、前記現像剤規制部材の前記磁性部材は、前記現像ローラの側に向けて前記対向方向に突き出す長さが、前記長手方向の両端部に比べて前記長手方向の中央部が長くなるように形成されたものである。
本発明によれば、現像ローラが撓んでしまっても、現像剤規制部材によって規制される現像ローラ上の現像剤量が長手方向にわたって均一化される、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 作像部を示す構成図である。 (A)現像装置の上部を長手方向にみた概略断面図と、(B)現像装置の下部を長手方向にみた概略断面図と、である。 稼働が停止された状態の現像装置の要部における、(A)長手方向中央部を示す概略断面図と、(B)長手方向端部を示す概略断面図と、である。 (A)現像ローラとドクターブレードとの長手方向の位置関係を示す概略図と、(B)現像ローラのマグネットにおけるドクター対向極の磁力の大きさの長手方向の分布を示すグラフと、である。 ドクターブレードが現像ケースに設置される状態を示す概略斜視図である。 変形例としての、ドクターブレードを長手方向に示す図である。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置における全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ(タイミングローラ)、10Y、10M、10C、10BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成されるプロセスカートリッジ(作像部)、を示す。
また、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のカラートナー像を記録媒体P上に転写するための2次転写バイアスローラ、19は中間転写ベルト17を清掃する中間転写ベルトクリーニング部、20は各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム12上に形成されたトナー像を中間転写ベルト17上に重ねて転写する1次転写バイアスローラ、30は記録媒体P上の未定着画像を定着する定着装置、50Y、50M、50C、50BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナーが収容されたトナーカートリッジ(トナー容器)、を示す。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
なお、各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム12上でおこなわれる作像プロセスについては、図2をも参照することができる。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス5上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光L(図2を参照できる。)が、それぞれ、対応する感光体ドラム12上に向けて発せられる。
一方、4つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム12は、それぞれ、図1の反時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム12の表面は、帯電ローラ14(帯電部)との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム12K上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム12の表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目のプロセスカートリッジ10Yの感光体ドラム12の表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム12の回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電ローラ14にて帯電された後の感光体ドラム12上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目のプロセスカートリッジ10Mの感光体ドラム12の表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目のプロセスカートリッジ10Cの感光体ドラム12の表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目のプロセスカートリッジ10BKの感光体ドラム12Kの表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム12の表面は、それぞれ、現像装置13(現像部)との対向位置に達する。そして、各現像装置13から感光体ドラム12上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム12上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム12の表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写バイアスローラ20が設置されている。そして、1次転写バイアスローラ20の位置で、中間転写ベルト17上に、各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム12上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム12の表面は、それぞれ、クリーニングブレード15(クリーニング部)との対向位置に達する。そして、クリーニングブレード15で、感光体ドラム12上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム12の表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム12における一連の作像プロセスが終了する。
他方、各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム12上の各色のトナー像が重ねて転写(担持)された中間転写ベルト17は、図中の時計方向に走行して、2次転写バイアスローラ18との対向位置に達する。そして、2次転写バイアスローラ18との対向位置で、記録媒体P上に中間転写ベルト17上に担持されたカラーのトナー像が転写される(2次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17表面は、中間転写ベルトクリーニング部19の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部19に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
ここで、中間転写ベルト17と2次転写バイアスローラ18との間(2次転写ニップである。)に搬送される記録媒体Pは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、搬送ベルトによって定着装置30に導かれる。定着装置30では、定着ベルトと加圧ローラとのニップにて、カラー画像が記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2及び図3等を用いて、プロセスカートリッジ10(作像部)について詳述する。
図2に示すように、プロセスカートリッジ10は、像担持体としての感光体ドラム12、感光体ドラム12を帯電する帯電部としての帯電ローラ14、感光体ドラム12の表面に形成された潜像を現像する現像装置13(現像部)、感光体ドラム12上の未転写トナーを除去するクリーニングブレード15(クリーニング部)、感光体ドラム12上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置16(潤滑剤供給部)、等で構成されている。プロセスカートリッジ10は、装置本体1に対して着脱可能(交換可能)に構成されている。
なお、各色のプロセスカートリッジは、ほぼ同一構造であるために、図2〜図4等にてプロセスカートリッジや感光体ドラムや現像装置は符号のアルファベット(Y、C、M、BK)を除して図示する。
ここで、像担持体としての感光体ドラム12は、負帯電性の有機感光体であって、ドラム状導電性支持体上に感光層等が設けられている。
図示は省略するが、感光体ドラム12は、基層としての導電性支持体上に、絶縁層である下引き層、感光層としての電荷発生層及び電荷輸送層、保護層(表面層)が順次積層されている。
感光体ドラム12の導電性支持体(基層)としては、体積抵抗が1010Ωcm以下の導電性材料を用いることができる。
帯電部としての帯電ローラ14は、導電性芯金(軸部)の外周に中抵抗の弾性層を被覆してなるローラ部材であって、潤滑剤供給装置16に対して感光体ドラム12の回転方向下流側において感光体ドラム12に当接するように配設されている。
そして、帯電ローラ14には、装置本体1に設置された不図示の電源部から所定の電圧(帯電バイアス)が印加されて、これにより対向する感光体ドラム12の表面を一様に帯電する。
なお、本実施の形態では、帯電ローラ14を感光体ドラム12に接触させているが、帯電ローラ14を感光体ドラム12に対して接触させずに微小ギャップをあけて対向させることもできる。
クリーニングブレード15(クリーニング部)は、潤滑剤供給装置16に対して感光体ドラム12の回転方向下流側に配設されている。クリーニングブレード15は、ウレタンゴム等のゴム材料からなり、感光体ドラム12の表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。これにより、感光体ドラム12上に付着する未転写トナー等の付着物が機械的に掻き取られてプロセスカートリッジ10内に回収されることになる。そして、プロセスカートリッジ10内に回収されたトナーは、廃トナーとして廃トナー回収容器(不図示であって、図1の装置本体1の紙面垂直方向奥側に着脱可能に設置されている。)に向けて搬送スクリュ15bによって搬送される。ここで、感光体ドラム12上に付着する付着物としては、未転写トナーの他に、記録媒体P(用紙)から生じる紙粉、帯電ローラ14による放電時に感光体ドラム12上に生じる放電生成物、トナーに添加されている添加剤、等がある。
また、本実施の形態におけるクリーニングブレード15は、潤滑剤供給ローラ16aによって感光体ドラム12上に供給された潤滑剤を薄層化する薄層化ブレードとしても機能する。
潤滑剤供給装置16(潤滑剤供給部)は、固形潤滑剤16b、感光体ドラム12と固形潤滑剤16bとに摺接する潤滑剤供給ローラ16a(ブラシ状ローラ)、固形潤滑剤16bを保持する保持部材16e、固形潤滑剤16bとともに保持部材16eを潤滑剤供給ローラ16aに向けて付勢する圧縮スプリング16c、等で構成される。
このように構成された潤滑剤供給装置16によって、感光体ドラム12上に潤滑剤が供給される。そして、潤滑剤供給装置16の下流側に配設されたクリーニングブレード15によって、感光体ドラム12上に供給された潤滑剤が薄層化される。
図2及び図3を参照して、現像装置13は、現像剤担持体としての現像ローラ13aが微小なギャップをあけて感光体ドラム12に対向するように配置されていて、双方の対向部分には感光体ドラム12と磁気ブラシとが接触する現像領域(現像ニップ部)が形成される。現像装置13内には、トナーTとキャリアCとからなる現像剤G(2成分現像剤)が収容されている。そして、現像装置13は、感光体ドラム12上に形成される静電潜像を現像する(トナー像を形成する。)。なお、現像装置13の構成・動作については、後で詳しく説明する。
図1を参照して、トナーカートリッジ50Y、50M、50C、50BK(トナー容器)は、その内部に現像装置13内に供給するためのトナーTが収容されている。具体的に、現像装置13に設置された磁気センサ13h(図3を参照できる。)によって検知されるトナー濃度(現像剤G中のトナーTの割合である。)の情報に基いて、不図示のトナー補給装置を介して、4つのトナーカートリッジ50Y、50M、50C、50BKのうち対応するトナーカートリッジから現像装置13内に向けてトナー補給口13eからトナーTを適宜に補給する。
なお、トナーTの補給は、トナー濃度の情報に限定されず、感光体ドラム12や中間転写ベルト17等に形成されたトナー像の反射率等から検知される画像濃度の情報に基づいて実施されてもよい。また、これらの異なる情報を組み合わせて、トナーTの補給の実施を判断してもよい。
また、現像装置13にトナーを補給するトナー補給装置としては、搬送オーガを用いてトナーを搬送して補給するものや、スクリューポンプを用いてトナーを空気とともに搬送して補給するもの等、公知のものを用いることができる。
また、4つのトナーカートリッジ50Y、50M、50C、50BKは、図1の装置本体1の紙面垂直方向奥側(操作方向手前側である。)から装置本体に着脱できるように構成されていて、トナーカートリッジ内のトナーがなくなると、新品のものに交換されることになる。
以下、画像形成装置における現像装置13について詳述する。
図2及び図3を参照して、現像装置13は、現像剤担持体としての現像ローラ13a、搬送部材としての搬送スクリュ13b1、13b2(オーガスクリュ)、現像剤規制部材としてのドクターブレード13c、等で構成されている。
現像装置13における現像ケース13kには、現像ローラ13aの一部を感光体ドラム12の側に露呈させるために、開口部が形成されている。現像ローラ13aは、非磁性体を円筒形に形成してなるスリーブ13a2が、不図示の回転駆動機構(スリーブ軸に設置されたギアに噛合する駆動ギアが設置されている。)によって回転されるように構成されている。
なお、スリーブ13a2は、アルミニウム、ステンレス、真鍮、導電性樹脂等の非磁性材料で形成することができるが、本実施の形態では、加工の容易性や低コスト性や軽量性などを重視してスリーブ13a2をアルミニウムで形成している。
現像ローラ13aのスリーブ13a2内には、スリーブ13a2の周面に複数の磁極(図4に記載したS1〜S3極、N1〜N2極を参照できる。)を形成するマグネット13a1が非回転で固設されている(マグネット軸が側板に軽圧入されている。)。現像ローラ13a上に担持された現像剤Gは、現像ローラ13a(スリーブ13a2)の矢印方向の回転にともなって搬送されて、ドクターブレード13c(現像剤規制部材)の位置に達する。そして、現像ローラ13a上の現像剤Gは、この位置で適量に規制された後に、感光体ドラム12との対向位置(現像領域である。)まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界(現像電界)によって、感光体ドラム12上に形成された潜像にトナーが吸着される。
現像剤規制部材としてのドクターブレード13cは、非磁性材料で形成された略板状のブレード主部13c1(規制部材主部)に、磁性材料で形成された略板状の磁性部材13c2(磁性板)が密着して当接するように設置されたものであって、現像ローラ13aの上方に対向するように配設されている。そして、現像ローラ13aは図2の時計方向に回転して、感光体ドラム12は図2の反時計方向に回転する。
なお、ドクターブレード13cについては、後でさらに詳しく説明する。
2つの搬送スクリュ13b1、13b2(搬送部材)は、現像装置13内に収容された現像剤Gを長手方向(図2の紙面垂直方向であって、図3の左右方向であって、現像ローラ13aの回転軸方向と同じ方向である。)に循環しながら撹拌・混合する。
第1搬送部材としての第1搬送スクリュ13b1は、現像ローラ13aに対向する位置に配設されていて、現像剤Gを長手方向(回転軸方向)に水平に搬送する(図3(A)の破線矢印に示す左方向の搬送である。)とともに、汲上げ磁極の位置で現像ローラ13a上に現像剤Gを供給(図3(A)の白矢印方向の供給である。)する。
第2搬送部材としての第2搬送スクリュ13b2は、第1搬送スクリュ13b1の下方の位置で現像ローラ13aに対向する位置に配設されている。そして、現像ローラ13aから離脱した現像剤G(現像工程後に剤離れ磁極によって現像ローラ13a上から離脱された現像剤Gであって、図3(B)の白矢印方向に離脱するものある。)を長手方向に水平に搬送する(図3(B)の破線矢印に示す右方向の搬送である。)。
そして、第2搬送スクリュ13b2は、第1搬送スクリュ13b1による搬送経路の下流側から第1中継部13gを介して循環される現像剤Gを第1搬送スクリュ13b1による搬送経路の上流側に第2中継部13fを介して搬送する(図3の一点鎖線矢印に示す搬送である。)。
2つの搬送スクリュ13b1、13b2は、現像ローラ13aや感光体ドラム12と同様に、回転軸がほぼ水平になるように配設されている。また、2つの搬送スクリュ13b1、13b2は、いずれも、回転軸部にスクリュ部が螺旋状に巻装されたものである。
なお、第1搬送スクリュ13b1による搬送経路(第1搬送経路)と、第2搬送スクリュ13b2による搬送経路(第2搬送経路)と、は壁部によって隔絶されている。
図3を参照して、第2搬送スクリュ13b2による搬送経路(第2搬送経路)の下流側と、第1搬送スクリュ13b1による搬送経路(第1搬送経路)の上流側と、は第2中継部13fを介して連通している。第2搬送スクリュ13b2による第2搬送経路の下流側に達した現像剤Gが、第2中継部13fの近傍に留まって盛り上がって、第2中継部13fを介して第1搬送スクリュ13b1による第1搬送経路の上流側に搬送(供給)されることになる。
また、第1搬送スクリュ13b1による搬送経路の下流側と、第2搬送スクリュ13b2による搬送経路の上流側と、は第1中継部13gを介して連通している。そして、第1搬送スクリュ13b1による第1搬送経路にて現像ローラ13a上に供給されなかった現像剤Gが、第1中継部13gにて自重落下して、第2搬送経路の上流側に達することになる。
なお、第2中継部13fにおける現像剤の搬送性(第2搬送経路から第1搬送経路への重力方向に逆らった現像剤の受け渡しである。)を向上させるために、第2搬送スクリュ13b2の下流側の位置(第2中継部13fに対応する位置である。)に、パドル形状部や、スクリュの巻き方向が逆方向に形成されたスクリュ部、を設けることもできる。
このような構成により、2つの搬送スクリュ13b1、13b2によって、現像装置13において現像剤Gを長手方向に循環させる循環経路が形成されることになる。すなわち、現像装置13が稼動されると、装置内に収容された現像剤Gは図3の破線矢印の方向に流動する。そして、このように、現像ローラ13aに対する現像剤Gの供給経路(第1搬送スクリュ13b1による第1搬送経路である。)と、現像ローラ13aから離脱する現像剤Gの回収経路(第2搬送スクリュ13b2による第2搬送経路である。)と、を分離することで、感光体ドラム12上に形成するトナー像の濃度偏差を小さくすることができる。
なお、図2、図3(A)を参照して、第1搬送スクリュ13b1による搬送経路中(第1搬送スクリュ13b1の下方であって、第1搬送経路上流側の位置である。)には、装置内を循環する現像剤のトナー濃度を検知する磁気センサ13h(トナー濃度検知手段)が設置されている。そして、磁気センサ13hによって検知されるトナー濃度の情報に基いて、トナーカートリッジ50からトナー補給口13e(第2中継部13fの近傍に配設されている。)を介して現像装置13内に向けて新品のトナーTが供給される。
また、図3を参照して、トナー補給口13eは、第1搬送スクリュ13b1による搬送経路の上流側の上方であって、現像領域から離れた位置(現像ローラ13aの長手方向の範囲の外側である。)に配設されている。
なお、本実施の形態では、トナー補給口13eを第1搬送スクリュ13b1による搬送経路中に配設したが、トナー補給口13eの位置はこれに限定されることなく、例えば、第2搬送経路の上流側の上方に配置することもできる。
以下、図4〜図6等を用いて、本実施の形態における現像装置13(プロセスカートリッジ10)において、特徴的な構成・動作について詳述する。
本実施の形態における現像装置13には、先に図2、図3等を用いて説明したように、現像ローラ13aに担持される現像剤Gの量を規制する現像剤規制部材としてのドクターブレード13cが、現像ローラ13aに対向するように配設されている。
そして、図4〜図6を参照して、ドクターブレード13c(現像剤規制部材)は、主として、規制部材主部としてのブレード主部13c1(非磁性板)と、磁性部材13c2(磁性板)と、で構成されている。
ブレード主部13c1(規制部材主部)は、アルミニウムなどの非磁性材料で形成されていて、現像ローラ13aに対向するように配設された略矩形状の板状部材である。本実施の形態において、ブレード主部13c1の先端部(現像ローラ13aに対向してドクターギャップを形成する部分である。)が略水平な平面で形成されている。
磁性部材13c2は、ブレード主部13c1(規制部材主部)に当接するように固定して設置されていて、ブレード主部13c1よりも現像ローラ13aに近接して対向するように配設された板状部材である。磁性部材13c2は、ブレード主部13c1の板厚よりも薄い板厚(例えば、0.1〜1.0mm程度である。)の、磁性ステンレス鋼などの磁性金属材料で形成されたものである。
このように、非磁性のブレード主部13c1に磁性部材13c2を設置するとともに、ブレード主部13c1の先端部から磁性部材13c2の先端部が突き出すようにドクターブレード13cを構成することで、現像剤Gの劣化を低減しつつ現像ローラ13a上に担持される現像剤Gの帯電を促進するとともに、ドクターギャップの位置を通過して現像領域に向けて現像ローラ13a上に担持される現像剤Gの量を安定化することができる。
なお、本実施の形態において、磁性部材13c2の先端部(現像ローラ13aに対向してドクターギャップを形成する部分である。)は、カーブ状(下方に向けて凸状)に形成されているが、これについては後で詳しく説明する。
また、本実施の形態において、ドクターブレード13c(現像剤規制部材)は、現像ローラ13aに対向する対向方向(図4、図5の上下方向である。)の撓みが生じないように、現像装置13に対して少なくとも長手方向(現像ローラ13aの回転軸方向に対応する方向である。)の両端部と中央部とが固定して設置されている。すなわち、ドクターブレード13cは、現像ローラ13aの回転軸を基準として略弓状に撓んでしまい現像ローラ13a(撓みが生じていない状態の現像ローラ13aである。)とのギャップ(ドクターギャップ)が変化しないように、現像装置13に固定・設置されている。
詳しくは、本実施の形態において、ドクターブレード13cは、長手方向(現像ローラ13aの回転軸方向に対応する方向であって、図4の紙面垂直方向であり、図5の左右方向である。)の両端部と中央部とが、それぞれ、現像装置13(現像ケース13k)における取付け部に、ネジ13nの締結によって固定されている。
さらに具体的に、図4〜図6を参照して、現像ケース13kには、ドクターブレード13cが面接触して取り付けられるための平面状の取付け部が形成されている。そして、その現像ケース13kの取付け部には、長手方向両端部と長手方向中央部との3箇所に、それぞれ雌ネジ部13k1が形成されている。
また、ドクターブレード13cのブレード主部13c1にも、長手方向両端部と長手方向中央部との3箇所であって、現像ケース13kの雌ネジ部13k1に対応する位置に、それぞれネジ締結用の穴部13c10が形成されている。
なお、本実施の形態では、ブレード主部13c1の裏面(現像ケース13kの取付け部に対向する側の面である。)に、穴部13c10と雌ネジ部13k1との当接を妨げないように、磁性部材13c2(磁性板)が面接触した状態で、接着剤や溶接などによって接合されている。また、現像ケース13kの取付け部には、磁性部材13c2がブレード主部13c1と取付け部との面接触を妨げないように、磁性部材13c2の板厚分(又は、板厚分よりも若干大きな厚さ分)の段差が設けられている。また、本実施の形態において、ドクターギャップの大きさを適宜に調整できるようにするため、ブレード主部13c1の穴部13c10を長穴(現像ローラ13aとの対向方向を長手方向とする長穴である。)とすることもできる。
そして、ブレード主部13c1の3箇所の穴部13c10を介して現像ケース13kの3箇所の雌ネジ部13k1にそれぞれネジ13nが螺合されることで、ドクターブレード13cが現像ケース13k(現像装置13)に固定・設置されることになる。
このように、ドクターブレード13cを現像ケース13kの取付け部に対して長手方向両端部と長手方向中央部との3箇所で、長手方向の複数箇所に略均等に固定箇所を設けて、ドクターブレード13cを固定・設置しているため、ドクターブレード13cを現像ケース13kの取付け部に対して長手方向両端部の2箇所で固定・設置する場合に比べて、ドクターブレード13cの撓み(変形)を確実に軽減することができる。すなわち、上述した構成により、ドクターブレード13c(ブレード主部13c1及び磁性部材13c2)が、現像ローラ13aに対向するドクターギャップの位置で、現像ローラ13aに担持された現像剤Gによる圧力(剤圧)を受けても、長手方向中央部においてドクターギャップが広がるような撓みが生じることなく、長手方向にわたって所望のドクターギャップを維持しやすくなる。
なお、本実施の形態では、現像ケース13kの取付け部に対してドクターブレード13cを長手方向の3箇所でネジ締結したが、現像ケース13kの取付け部に対してドクターブレード13cを長手方向の4箇所以上でネジ締結することもできる。ただし、その場合、ドクターブレード13cの撓み(変形)を防止するように、少なくとも長手方向両端部と長手方向中央部とを含むような、ネジ位置の配列をおこなうことになる。
また、本実施の形態において、現像ケース13kの取付け部に対するドクターブレード13cの固定を、ネジ13nを用いたものではなくて、接着剤等を用いたものとすることもできる。
ここで、先に図3等を用いて説明したように、本実施の形態において、現像ローラ13aは、そのスリーブ13a2の内部に、マグネット13a1が非回転で設置されている。
そして、図5を参照して、本実施の形態において、マグネット13a1は、ドクターブレード13cに対向する位置又はその近傍の位置に形成される磁極(図4に示すドクター対向極N1である。)の、長手方向(現像ローラ13aの回転軸方向に対応する方向である。)の範囲Mが、ドクターブレード13cの磁性部材13c2の長手方向の範囲Wを含むように構成されている。
詳しくは、マグネット13a1によって形成されるドクター対向極N1は、他の複数の磁極(図4のS1〜S3極、N2極である。)と同様に、その磁力が生じる長手方向の範囲Mがマグネット13a1の長手方向の範囲Mとほぼ一致している。しかし、その磁力の大きさは、長手方向にわたって均一にならずに、製造上の理由から、図5(B)に示すように、長手方向両端部(数mm程度の範囲である。)が局所的に大きくなり、それ以外の範囲Nが磁力安定範囲として磁力の大きさが均一となる。
本実施の形態では、ドクター対向極N1の長手方向の範囲Mの内側であって磁力安定範囲N内に、磁性部材13c2が設けられているため、磁力安定範囲N内において安定した磁力によって現像ローラ13aに長手方向にわたって均一な量で担持された現像剤Gが磁性部材13c2によって、さらに適量化されることになるため、現像ローラ13a上における現像剤の汲み上げ量が長手方向にわたって均一化される(汲み上げ偏差が安定する)ことになる。
なお、本実施の形態において、マグネット13a1の長手方向両端部(磁力が大きくなる部分である。)は、現像ケース13kの開口部の長手方向両端部に設けられたサイドシールによって覆われる領域であって、現像工程に寄与しない非現像領域となっている。
ここで、図4〜図6を参照して、本実施の形態において、ドクターブレード13c(現像剤規制部材)の磁性部材13c2は、現像ローラ13aの側に向けて対向方向に突き出す長さが、長手方向の両端部に比べて長手方向の中央部が長くなるように形成されている。詳しくは、磁性部材13c2は、現像ローラ13aの側に向けて対向方向に突き出す長さが、長手方向両端部に比べて長手方向中央部が20〜100μmだけ長くなるように形成されている。
すなわち、磁性部材13c2は、対向方向の撓みが生じていない状態の現像ローラ13aに対するギャップ(ドクターギャップ)が、長手方向両端部に比べて長手方向中央部が小さくなるように形成されている。具体的に、図5(A)に示すように、本実施の形態では、撓みの生じていない未使用状態(又は、稼働停止状態)の現像ローラ13aと、磁性部材13c2と、の長手方向両端部のギャップH2に対して、長手方向中央部のギャップH1が20〜100μmだけ小さくなるように形成されている。
このように構成するのは、現像ローラ13aは長手方向両端部の軸部が現像ケース13kに支持されており、現像装置13の稼働時(使用時)には、現像ローラ13aとドクターブレード13cとが対向するドクターギャップの位置又はその近傍で、その位置に滞留する現像剤Gや現像ローラ13aに担持された現像剤Gによる大きな圧力が現像ローラ13aに作用してしまったり、現像ローラ13a自体の重さが現像ローラ13aに作用してしまったりして、図5(A)の一点鎖線で示すように、現像ローラ13aが略弓状に撓んでしまうためである。すなわち、本実施の形態のものとは異なり、磁性部材13c2の先端部が水平な平面である場合には、稼働時に現像ローラ13aがそのように撓んでしまうと、磁性部材13c2(ドクターブレード13c)とのドクターギャップが長手方向にわたって均一にならずに、ドクターブレード13c(磁性部材13c2)によって規制される現像ローラ13a上の現像剤量(汲み上げ量)も長手方向にわたって均一にならず、感光体ドラム12上に形成されるトナー像に画像濃度偏差が生じてしまうことになる。
これに対して、本実施の形態では、稼働時の現像ローラ13aの撓みによるドクターギャップの変化を相殺するように、その現像ローラ13aの撓みに合わせて、もともとの磁性部材13c2の先端部の形状を下方に凸状に形成している。これにより、稼働時に現像ローラ13aが撓んでしまっても、現像ローラ13aと磁性部材13c2とのギャップは長手方向にわたってほぼ均一化されるため、ドクターブレード13cによって規制される現像ローラ13a上の現像剤量(汲み上げ量)も長手方向にわたって均一化されることになる。したがって、感光体ドラム12上に形成されるトナー像に画像濃度偏差が生じる不具合も確実に軽減されることになる。
特に、本実施の形態では、先に説明したように、ドクターブレード13c(ブレード主部13c1及び磁性部材13c2)に撓みが生じないように構成されており、さらにはドクター対向極N1の磁力安定範囲Nでドクターギャップを形成しているため、上述したような効果が確実に発揮されることになる。
また、本実施の形態では、先に説明したように、ドクターブレード13c(現像剤規制部材)が、現像ローラ13aに対して上方の位置で対向するように配設されている。そのため、ドクターギャップの位置又はその近傍に滞留する現像剤Gや現像ローラ13aに担持された現像剤Gによる大きな圧力が現像ローラ13aに作用してしまったり、現像ローラ13a自体の重さが現像ローラ13aに作用してしまったりして、現像ローラ13aに撓みが生じやすい。
さらに、現像ローラ13aのスリーブ13a2は、機械強度が比較的低いアルミニウムで形成されているため、現像ローラ13aに撓みが生じやすい。
これらのことからも、上述したように磁性部材13c2を略凸状に形成することが有用になる。
なお、本実施の形態では、稼働時の現像ローラ13aの撓みの程度に合わせて磁性部材13c2の先端部の形状を略凸状に形成しているが、ブレード主部13c1の先端部の形状は水平な平面形状であるため、稼働時に現像ローラ13aが撓むことによって、現像ローラ13aとブレード主部13c1とのギャップは長手方向両端部が狭くて長手方向中央部が広くなることになる。しかし、現像ローラ13aの汲み上げ量やドクターギャップの位置を通過する現像剤Gの帯電の良否などの現像能力に関する重要な特性は、現像ローラ13aとブレード主部13c1とのギャップに比べて、現像ローラ13aと磁性部材13c2とのギャップが支配的であるため、上述した本発明の効果には影響しないことになる。すなわち、現像ローラ13aと磁性部材13c2とのギャップが、主たるドクターギャップとして機能することになる。
また、本実施の形態では、稼働時の現像ローラ13aの撓みの程度に合わせて磁性部材13c2の先端部の形状を略凸状に形成しているため、現像装置13が稼働停止時(未使用時)であって現像ローラ13aに撓みが生じていない場合には、現像ローラ13aと磁性部材13c2とのギャップが長手方向両端部が広くて長手方向中央部が狭くなることになる(H1<H2である。)。このようなことから、現像ローラ13aに撓みが生じていない場合に、現像ローラ13aの表面に磁性部材13c2が接触して現像ローラ13aの表面を傷つけないように、上述したギャップH1が0よりも大きくなるように設定することが好ましい。
さらに、本実施の形態において、磁性部材13c2は、現像ローラ13aに対向する先端部が、カーブ状に形成されている。すなわち、磁性部材13c2の先端部が、長手方向両端部から長手方向中央部にかけて緩やかなカーブの軌跡を描くように、現像ローラ13aの側に向けて略凸状に形成されている。
現像ローラ13aの撓みは、図5(A)の一点破線で示すように、カーブ状になるため、その形状に合わせるように磁性部材13c2の先端部が形成されることになり、上述した本発明の効果が確実に発揮されることになる。
なお、本実施の形態では、ドクターブレード13cにおける磁性部材13c2の先端部を、カーブ状に形成した。しかし、磁性部材13c2の先端部の形状は、これに限定されることはなく、稼働時における現像ローラ13aの撓みの形状に合わせて磁性部材13c2のドクターギャップが長手方向にわたってほぼ均一になればよい。
例えば、図7(A)に示すように、磁性部材13c2の先端部を、幅方向両端部から幅方向中央部に向けて直線的に傾斜させて、現像ローラ13aの側に向けて略凸状に形成することもできる。
また、図7(B)に示すように、磁性部材13c2の先端部を、幅方向両端部から幅方向中央部のフラットな範囲に向けて直線的に傾斜させて、現像ローラ13aの側に向けて略凸状に形成することもできる。
ただし、図5に示すように、磁性部材13c2の先端部を現像ローラ13aの撓みに合わせてカーブ状に形成した方が、長手方向にわたってドクターギャップが均一化される精度が高められるため、図7の例のものに比べると、本発明の効果が大きく発揮されることになる。
また、本実施の形態では、ドクターブレード13cにおけるブレード主部13c1にのみ、ネジ締結用の穴部13c10を3箇所形成して、それらの穴部13c10を現像ケース13kの雌ネジ部13k1の位置に合わせてネジ締結した。
これに対して、図7に示すように、ドクターブレード13cにおけるブレード主部13c1に形成した3つの穴部13c10に加えて、磁性部材13c2にもそれらに対応する位置にネジ締結用の穴部13c20を3箇所形成して、それらの穴部13c10、13c20を現像ケース13kの雌ネジ部13k1の位置に合わせてネジ締結することもできる。この場合、現像ケース13kの取付け部に直接的に面接触するのは磁性部材13c2となり、ブレード主部13c1は磁性部材13c2を介して取付け部に対向することになる。
このような場合であっても、ドクターブレード13c(ブレード主部13c1及び磁性部材13c2)の撓みを軽減することができる。そして、このようなドクターブレード13cを用いた場合であっても、稼働時に撓む現像ローラ13aと磁性部材13c2とのギャップを長手方向にわたってほぼ均一にすることができる。
以上説明したように、本実施の形態における現像装置13は、ブレード主部13c1(規制部材主部)よりも現像ローラ13aに近接して対向する磁性部材13c2が設けられたドクターブレード13c(現像剤規制部材)が、現像装置13に対して少なくとも長手方向両端部と長手方向中央部とが固定して設置されている。そして、現像ローラ13aに内設されたマグネット13a1は、ドクター対向極N1の長手方向の範囲Mが、ドクターブレード13cの磁性部材13c2の長手方向の範囲Wを含むように構成されている。そして、ドクターブレード13cの磁性部材13c2は、現像ローラ13aの側に向けて突き出す長さが、長手方向両端部に比べて長手方向中央部が長くなるように形成されている。
これにより、現像ローラ13aが撓んでしまっても、ドクターブレード13cによって規制される現像ローラ13a上の現像剤量を長手方向にわたって均一化することができる。
なお、本実施の形態においては、現像装置13がプロセスカートリッジ10の構成部材として他の作像部材とともにユニット化されている画像形成装置1に対して、本発明を適用した。しかし、本発明の適用はこれに限定されることなく、現像装置13がプロセスカートリッジ化されておらず単体のユニットとして画像形成装置に対して着脱可能に設置されるように構成されている場合であっても、当然に本発明を適用することができる。
なお、本願において、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電部と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像装置(現像部)と、像担持体上をクリーニングするクリーニング部とのうち、少なくとも1つと、像担持体とが、一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるユニットと定義する。
また、本実施の形態では、現像ローラ13aが1つ設置されて、搬送部材としての搬送スクリュが上下方向に2つ設置された現像装置13に対して、本発明を適用した。しかし、本発明の適用はこれに限定されることなく、種々の形態の現像装置に対して、本発明を適用することができる。例えば、現像ローラが像担持体に対向するように上下方向に2つ以上並設された現像装置や、2つの搬送スクリュが水平方向に2つ並設された現像装置や、3つ以上の搬送スクリュが設置された現像装置や、搬送部材としてパドル状ローラが用いられた現像装置、などに対しても、当然に本発明を適用することができる。
そのような場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、トナー容器28から現像装置13に向けてトナーTを供給したが、トナー容器(現像剤容器)から現像剤G(トナーT及びキャリアC)を現像装置13に向けて供給することもできる。その場合、現像装置13から余剰の現像剤を適宜に排出する手段を設けることになる。そのような場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
10、10Y、10M、10C、10BK プロセスカートリッジ、
12 感光体ドラム(像担持体)、
13 現像装置、
13a 現像ローラ(現像剤担持体)、
13a1 マグネット、
13a2 スリーブ、
13c ドクターブレード(現像剤規制部材)、
13c1 ブレード主部(規制部材主部)、
13c2 磁性部材(磁性板)、
13c10、13c20 穴部(固定部)、
13k 現像ケース(取付け部)、
13k1 雌ネジ部、
G 現像剤。
特開2014−89386号公報
この発明における現像装置は、キャリアとトナーとを有する現像剤を収容するとともに、像担持体の表面に形成される潜像を現像する現像装置であって、前記像担持体に対向して、現像剤を担持しながら所定方向に回転する現像ローラと、前記現像ローラに対向するように配設されて、前記現像ローラに担持される現像剤の量を規制する現像剤規制部材と、を備え、前記現像剤規制部材は、非磁性材料で形成されて前記現像ローラに対向する規制部材主部と、前記規制部材主部に当接するように固定して設置されて前記規制部材主部よりも前記現像ローラに近接して対向する磁性部材と、を具備して、当該現像装置に対して少なくとも前記現像ローラの回転軸方向に対応する長手方向の両端部と中央部とが固定して設置され、前記現像ローラは、そのスリーブの内部に、マグネットが非回転で設置され、前記現像剤規制部材の前記磁性部材は、前記現像ローラの側に向けて前記対向方向に突き出す長さが、前記長手方向の両端部に比べて前記長手方向の中央部が長くなるように形成されたものである。

Claims (9)

  1. キャリアとトナーとを有する現像剤を収容するとともに、像担持体の表面に形成される潜像を現像する現像装置であって、
    前記像担持体に対向して、現像剤を担持しながら所定方向に回転する現像ローラと、
    前記現像ローラに対向するように配設されて、前記現像ローラに担持される現像剤の量を規制する現像剤規制部材と、
    を備え、
    前記現像剤規制部材は、非磁性材料で形成されて前記現像ローラに対向する規制部材主部と、前記規制部材主部に当接するように固定して設置されて前記規制部材主部よりも前記現像ローラに近接して対向する磁性部材と、を具備して、当該現像装置に対して少なくとも前記現像ローラの回転軸方向に対応する長手方向の両端部と中央部とが固定して設置され、
    前記現像ローラは、そのスリーブの内部に、マグネットが非回転で設置され、
    前記マグネットは、前記現像剤規制部材に対向する位置又はその近傍の位置に形成される磁極の、前記長手方向の範囲が、前記現像剤規制部材の前記磁性部材の前記長手方向の範囲を含むように構成され、
    前記現像剤規制部材の前記磁性部材は、前記現像ローラの側に向けて前記対向方向に突き出す長さが、前記長手方向の両端部に比べて前記長手方向の中央部が長くなるように形成されたことを特徴とする現像装置。
  2. 前記磁性部材は、前記対向方向の撓みが生じていない状態の前記現像ローラに対するギャップが、前記長手方向の両端部に比べて前記長手方向の中央部が小さくなるように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記磁性部材は、前記現像ローラに対向する先端部が、カーブ状に形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記磁性部材は、前記現像ローラの側に向けて前記対向方向に突き出す長さが、前記長手方向の両端部に比べて前記長手方向の中央部が20〜100μmだけ長くなるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の現像装置。
  5. 前記現像剤規制部材は、前記長手方向の両端部と中央部とが、それぞれ、当該現像装置における取付け部に固定されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の現像装置。
  6. 前記現像剤規制部材は、前記現像ローラに対して上方の位置で対向するように配設されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の現像装置。
  7. 前記現像ローラの前記スリーブは、アルミニウムで形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の現像装置。
  8. 画像形成装置の装置本体に対して着脱可能に設置されるプロセスカートリッジであって、
    請求項1〜請求項7のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とが一体化されたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  9. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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