JP2018173508A - プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プロセスカートリッジの装着時には、感光体ドラムと現像ローラとの対向距離が高精度に維持されて、プロセスカートリッジの離脱時には、感光体ドラムと現像ローラとが直接的にぶつかる不具合や、現像ローラに担持された現像剤が感光体ドラムに強い力で圧接する不具合などが生じにくい、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供する。【解決手段】プロセスカートリッジ10Yの装着時は、規制部材35による規制が解除されて、現像ローラ13aに対して第1対向距離H1にて対向するように貫通軸50によって感光体ドラム11が支持される。これに対して、プロセスカートリッジ10Yの離脱時は、貫通軸50による支持が解除されて、現像ローラ13aに対して第1対向距離H1よりも大きな第2対向距離H2にて対向するように規制部材35によって規制された状態で溝部31aによって感光体ドラム11が支持される。【選択図】図7

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、そこに設置されるプロセスカートリッジと、に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置に着脱可能に設置されて、感光体ドラムや現像ローラなどが設置されたプロセスカートリッジにおいて、感光体ドラムと現像ローラとの対向距離(現像ギャップ)を高精度なものにするために、感光体ドラムの内部に貫通軸(感光体支持軸)を貫通させて、この貫通軸を、感光体ドラムの軸受と、プロセスカートリッジの側板(現像保持面板)に形成された位置決め穴と、に嵌合させる技術が広く知られている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、特許文献1には、プロセスカートリッジが画像形成装置本体から離脱された状態であるときに、貫通軸(感光体支持軸)と感光体ドラムの軸受との嵌合や、貫通軸とプロセスカートリッジの側板との嵌合が解除されて、プロセスカートリッジ内において感光体ドラムがルーズに保持されるように、プロセスカートリッジを構成する技術が開示されている。
従来のプロセスカートリッジは、画像形成装置本体に装着された状態であるときに、感光体ドラムを貫通軸(第1支持部材)によって支持することによって、感光体ドラムと現像ローラとの対向距離(現像ギャップ)を高精度に維持する効果が大いに期待できる。
しかし、プロセスカートリッジが画像形成装置本体から離脱された状態で、プロセスカートリッジ内において感光体ドラムがルーズに保持されるときに、感光体ドラムと現像ローラとの対向距離が小さくなって、双方の部材が直接的にぶつかったり、現像ローラに担持された現像剤が感光体ドラムに強い力で圧接してしまったりする可能性があった。そして、そのような場合には、感光体ドラムや現像ローラの表面が傷ついてしまったり、現像ローラに担持された現像剤がダメージを受けてしまったりすることになる。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、プロセスカートリッジが画像形成装置本体に装着された状態であるときには、感光体ドラムと現像ローラとの対向距離が高精度に維持されて、プロセスカートリッジが画像形成装置本体から離脱された状態であるときには、感光体ドラムと現像ローラとが直接的にぶつかる不具合や、現像ローラに担持された現像剤が感光体ドラムに強い力で圧接する不具合などが生じにくい、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明におけるプロセスカートリッジは、画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるプロセスカートリッジであって、感光体ドラムと、前記感光体ドラムに対向するように配置された現像ローラと、を備え、前記感光体ドラムは、当該プロセスカートリッジが前記画像形成装置本体に装着された状態では、規制部材による規制が解除されて、前記現像ローラに対して第1対向距離にて対向するように第1支持部材によって支持されて、当該プロセスカートリッジが前記画像形成装置本体から離脱された状態では、前記第1支持部材による支持が解除されて、前記現像ローラに対して前記第1対向距離よりも大きな第2対向距離にて対向するように前記規制部材によって規制された状態で第2支持部材によって支持されるものである。
本発明によれば、プロセスカートリッジが画像形成装置本体に装着された状態であるときには、感光体ドラムと現像ローラとの対向距離が高精度に維持されて、プロセスカートリッジが画像形成装置本体から離脱された状態であるときには、感光体ドラムと現像ローラとが直接的にぶつかる不具合や、現像ローラに担持された現像剤が感光体ドラムに強い力で圧接する不具合などが生じにくい、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 プロセスカートリッジとその近傍とを示す構成図である。 画像形成装置本体に装着されたプロセスカートリッジの要部を示す概略図である。 (A)画像形成装置本体に装着されたプロセスカートリッジの要部を示す斜視図と、(B)画像形成装置本体から離脱されるプロセスカートリッジの要部を示す斜視図と、(C)感光体ドラムが離脱されたプロセスカートリッジの要部を示す斜視図と、である。 (A)画像形成装置本体に装着されたプロセスカートリッジにおける感光体ドラムと現像ローラとを示す概略図と、(B)画像形成装置本体から離脱されたプロセスカートリッジにおける感光体ドラムと現像ローラとを示す概略図と、である。 画像形成装置本体から離脱された、従来のプロセスカートリッジにおける感光体ドラムと現像ローラとを示す概略図である。 (A)プロセスカートリッジの感光体ドラムに貫通軸が挿入される前の状態を示す図と、(B)プロセスカートリッジの感光体ドラムに貫通軸が挿入されたときの状態を示す図と、である。 変形例1としての、(A)プロセスカートリッジの感光体ドラムに貫通軸が挿入される前の状態を示す図と、(B)プロセスカートリッジの感光体ドラムに貫通軸が挿入されたときの状態を示す図と、である。 変形例2としての、(A)プロセスカートリッジの感光体ドラムに貫通軸が挿入される前の状態を示す図と、(B)プロセスカートリッジの感光体ドラムに貫通軸が挿入されたときの状態を示す図と、である。 変形例3としての、プロセスカートリッジから感光体ドラムが離脱された状態を示す斜視図である。 図10のプロセスカートリッジにおいて、(A)感光体ドラムに貫通軸が挿入される前の状態を示す図と、(B)感光体ドラムに貫通軸が挿入されたときの状態を示す図と、である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1及び図2にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1は、実施の形態における画像形成装置1を示す全体構成図である。図2は、図1の画像形成装置1に設置されたイエロー用のプロセスカートリッジ10Y(作像部)の構成を示す断面図である。
なお、4つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BK(作像部)は、作像プロセスに用いられるトナーTの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、図2(及び、後述する図3〜図11)ではイエロー用のプロセスカートリッジ10Yのみを代表的に図示する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は用紙等のシートが収容される給紙部、9はシートの搬送タイミングを調整するレジストローラ、を示す。
また、10Y、10M、10C、10BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成されるプロセスカートリッジ、16は各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム上に形成されたトナー像を中間転写ベルト17上に重ねて転写する1次転写バイアスローラ、を示す。
また、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のトナー像をシート上に転写するための2次転写バイアスローラ、19は中間転写ベルト17を清掃する中間転写ベルトクリーニング部、20はシート上のトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、を示す。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光L(露光光)が、それぞれ、対応するプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11の表面に向けて発せられる。
一方、4つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11(図2を参照できる。)は、それぞれ、所定の回転方向(反時計方向)に回転している。そして、まず、感光体ドラム11の表面は、帯電ローラ12との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11上には、帯電電位(−900V程度である。)が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11の表面は、それぞれのレーザ光Lの照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光Lが各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光Lは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光Lは、紙面左側から1番目の感光体ドラム11(像担持体)の表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11の回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電ローラ12にて帯電された後の感光体ドラム11上には、イエロー成分に対応した静電潜像(−50〜100V程度の露光電位が形成される。)が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11の表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11の表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11の表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11の表面は、それぞれ、現像装置13(現像ローラ13a)との対向位置に達する。そして、各現像装置13から感光体ドラム11上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11上の潜像が現像されてトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11の表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部(1次転写ニップ)に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写バイアスローラ16が設置されている。そして、1次転写バイアスローラ16の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
そして、1次転写工程後の感光体ドラム11の表面は、それぞれ、クリーニング装置14との対向位置に達する。そして、この位置で、クリーニングブレード14aとクリーニングブラシローラ14bとによって感光体ドラム11上に残存する未転写トナーが機械的に除去されて、除去された未転写トナーがクリーニング装置14内に回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム11の表面は、潤滑剤供給装置15、除電部の位置を順次通過して、感光体ドラム11における一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11上の各色のトナーが重ねて転写(担持)された中間転写ベルト17は、図1の時計方向に走行して、2次転写バイアスローラ18との対向位置(2次転写ニップ)に達する。そして、2次転写バイアスローラ18との対向位置で、シート(用紙)に中間転写ベルト17上に担持されたカラーのトナー像が転写される(2次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17の表面は、中間転写ベルトクリーニング部19の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部19に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
ここで、中間転写ベルト17と2次転写バイアスローラ18との間(2次転写ニップである。)に搬送されるシートは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されるものである。
詳しくは、シートを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送されたシートが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9(タイミングローラ)に導かれる。レジストローラ9に達したシートは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写されたシートは、搬送ベルトによって定着装置20に導かれる。定着装置20では、定着ベルトと加圧ローラとのニップにて、カラー画像(トナー)がシート上に定着される。
そして、定着工程後のシートは、排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセス(画像形成動作)が完了する。
次に、図2にて、プロセスカートリッジ10Yについて詳述する。
図2に示すように、プロセスカートリッジ10Yは、感光体ドラム11と、帯電ローラ12(帯電装置)と、現像装置13と、クリーニング装置14と、潤滑剤供給装置15と、が一体的にユニットとして構成されている。プロセスカートリッジ10Yは、画像形成装置本体1に対して着脱可能(交換可能)に設置されていて、適宜に画像形成装置本体1から取り出されて新品のものに交換されたり修理がされたりすることになる。
ここで、感光体ドラム11は、負帯電性の有機感光体であって、ドラム状導電性支持体上に感光層等を設けたものである。
感光体ドラム11は、基層としての導電性支持体上に、絶縁層である下引き層、感光層としての電荷発生層及び電荷輸送層、表面層(保護層)が順次積層されている。
感光体ドラム11は、メインモータによって図2の反時計方向に回転駆動される。
図2を参照して、帯電ローラ12は、導電性芯金の外周に中抵抗の弾性層を被覆してなるローラ状部材であって、感光体ドラム11に対して微小なギャップをあけて対向するように設置されている。帯電ローラ12には帯電用電源部から所定の電圧(帯電バイアス)が印加されて、これにより対向する感光体ドラム11の表面を一様に帯電する。
現像装置13は、主として、感光体ドラム11に対向するように配置された現像ローラ13aと、現像ローラ13aに対向する第1搬送スクリュ13bと、仕切部材を介して第1搬送スクリュ13bに対向する第2搬送スクリュ13cと、現像ローラ13aに対向するドクターブレード13dと、で構成される。現像ローラ13aは、内部に固設されてローラ周面に磁極を形成するマグネットと、マグネットの周囲を回転するスリーブと、で構成される。マグネットによって現像ローラ13a(スリーブ)上に複数の磁極が形成されて、現像ローラ13a上に現像剤Gが担持されることになる。現像装置13内には、キャリアCとトナーTとからなる2成分現像剤Gが収容されている。
現像ローラ13aは、メインモータによる駆動によって、図2中の矢印方向に回転する。現像装置13内の現像剤Gは、間に仕切部材を介在するように配設された第1搬送スクリュ13b及び第2搬送スクリュ13cの矢印方向の回転によって、トナー補給部61、62からトナー補給口を介して補給されたトナーTとともに撹拌混合されながら長手方向(図2の紙面垂直方向である。)に循環する。
そして、摩擦帯電してキャリアCに吸着したトナーTは、キャリアCとともに現像ローラ13aに担持される。現像ローラ13a上に担持された現像剤Gは、その後にドクターブレード13dの位置に達する。そして、現像ローラ13a上の現像剤Gは、ドクターブレード13dの位置で適量に調整された後に、感光体ドラム11との対向位置(現像領域である。)に達する。
その後、現像領域において、現像剤G中のトナーTが、感光体ドラム11の表面に形成された静電潜像に付着して、所望のトナー像が形成される。詳しくは、レーザ光Lが照射された画像部の潜像電位(露光電位)と、現像ローラ13aに印加された現像バイアス(−500V程度である。)と、の電位差(現像ポテンシャル)によって形成される電界(現像電界)によって、トナーTが潜像に付着する。
ここで、画像形成装置本体1に設けられたトナー補給部は、交換可能に構成されたトナーボトル61と、トナーボトル61を保持・回転駆動するとともに現像装置13に新品トナーTを補給するトナーホッパ部62と、で構成されている。また、トナーボトル61内には、新品のトナーT(図2では、イエローのトナーである。)が収容されている。また、トナーボトル61の内周面には、螺旋状の突起が形成されている。
なお、トナーボトル61内の新品トナーTは、現像装置13内のトナーT(既設のトナーである。)の消費にともない、トナー補給口から現像装置13内に適宜に補給されるものである。現像装置13内のトナーTの消費は、現像装置13の第2搬送スクリュ13cの下方に設置された磁気センサによって間接的又は直接的に検知される。
図2を参照して、クリーニング装置14には、感光体ドラム11の表面に当接して感光体ドラム11の表面をクリーニングするクリーニングブレード14aと、感光体ドラム11の表面に当接しながら所定方向に回転して感光体ドラム11の表面をクリーニングするクリーニングブラシローラ14bと、が設置されている。
図2を参照して、潤滑剤供給装置15は、感光体ドラム11に摺接する発泡弾性層が周設されて感光体ドラム11上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給ローラ15a、潤滑剤供給ローラ15aに摺接する固形潤滑剤15b、潤滑剤供給ローラ15aに対して固形潤滑剤15bを付勢する圧縮スプリング15c、固形潤滑剤15bや圧縮スプリング15cを収納するホルダ15d、感光体ドラム11に当接して感光体ドラム11上に供給された潤滑剤を薄層化(均一化)する薄層化ブレード15f(ブレード部材)、等で構成される。
このように構成された潤滑剤供給装置15によって、感光体ドラム11の表面に潤滑剤が供給されて、感光体ドラム11やクリーニングブレード14aの磨耗・劣化が軽減されることになる。
以下、本実施の形態におけるプロセスカートリッジ10Y(画像形成装置1)において、特徴的な構成・動作について説明する。
先に図2を用いて説明したように、プロセスカートリッジ10Yは、画像形成装置本体1に対して着脱可能に設置されるユニットであって、感光体ドラム11や現像ローラ13aが設置されている。
プロセスカートリッジ10Yは、感光体ドラム11(又は、現像ローラ13a)の回転軸方向(図2の紙面垂直方向であって、図3の上下方向である。)を着脱方向として、画像形成装置本体1に対して着脱されることになる。
図3に示すように、現像ローラ13aは、所定の現像ギャップ(第1対向距離H)をあけて感光体ドラム11に対向するように配置されている。この現像ギャップ(第1対向距離H)は、比較的強くて安定した現像電界を形成して高画質なトナー像を形成するために、ある程度狭くて高精度に管理されるべきものである。
感光体ドラム11は、その回転軸方向両端部にそれぞれ軸受11aを具備している。詳しくは、軸受11aとして機能するフランジが、感光体ドラム11の主部として機能する円筒状のドラム部の両端部にそれぞれ圧入接着されている。感光体ドラム11の軸受11aには、後述する貫通軸50(第1支持部材)が挿通されることになる。
ここで、図3、図7等に示すように、プロセスカートリッジ10Yには、現像装置13(現像ローラ13a)の側から感光体ドラム11に向けて突出する規制部材35が設けられている。この規制部材35は、現像工程(作像プロセス)の障害とならないように、現像装置13の筐体における作像領域の領域外に設置されている。
そして、本実施の形態におけるプロセスカートリッジ10Yにおいて、感光体ドラム11は、図4(A)、図5(A)、図7(B)に示すように、プロセスカートリッジ10Yが画像形成装置本体1に装着された状態では、規制部材35による規制が解除されて、現像ローラ13aに対して第1対向距離H1(狙いの現像ギャップである。)にて対向するように第1支持部材としての貫通軸50によって支持される。
これに対して、感光体ドラム11は、図4(B)、図5(B)、図7(A)に示すように、プロセスカートリッジ10Yが画像形成装置本体1から離脱された状態では、貫通軸50(第1支持部材)による支持が解除されて、現像ローラ13aに対して第2対向距離H2(第1対向距離H1よりも大きな対向距離である。)にて対向するように規制部材35によって規制された状態で第2支持部材としての溝部31aによって支持される。
すなわち、本実施の形態におけるプロセスカートリッジ10Yは、画像形成装置本体1にセットされた状態では、感光体ドラム11と現像ローラ13aとの間に狙いの現像ギャップ(第1対向距離H1)が形成されて、画像形成装置本体1から取り出された状態では、感光体ドラム11と現像ローラ13aとの間に狙いの現像ギャップよりも広いギャップ(第2対向距離H2)が形成されるように構成されている。
詳しくは、図3、図4等を参照して、プロセスカートリッジ10Yの回転軸方向(図2の紙面垂直方向であって、図3の上下方向である。)の両端部には、一対の側板31(面板)が設けられている。
この一対の側板31は、現像ローラ13aの回転軸方向両端部(軸部)をそれぞれ支持するものである。詳しくは、側板31に形成された現像ローラ13a用の位置決め穴に、現像ローラ13aの軸部が挿入されている。このような構成により、現像ローラ13aは、一対の側板31によって位置決めされることになる。
また、一対の側板31には、それぞれ、感光体ドラム11(貫通軸50)用の位置決め穴が形成されている。そして、プロセスカートリッジ10Yが画像形成装置本体1に装着された状態で、第1支持部材としての貫通軸50が、感光体ドラム11の回転中心軸に沿うように感光体ドラム11の内部を貫通して軸受11aに挿入されて、その位置決め穴に嵌合することになる。このような構成により、感光体ドラム11は、貫通軸50が貫通された状態で、一対の側板31によって位置決めされることになる。
なお、貫通軸50(第1支持部材)は、プロセスカートリッジ10Yの着脱方向(感光体ドラム11の回転軸方向である。)と同じ方向に起立するように、画像形成装置本体1に固定して設置されている。
ここで、側板31において、現像ローラ13a用の位置決め穴と、感光体ドラム11(貫通軸50)用の位置決め穴と、は双方の位置関係(特に、穴中心間距離である。)が極めて高精度に形成されている。これにより現像ローラ13aと感光体ドラム11との間に、狙いの現像ギャップ(第1対向距離H)を高精度に形成することができる。そのため、比較的強くて安定した現像電界を形成した状態で現像工程をおこない、高画質なトナー像を形成することができる。
また、一対の側板31には、それぞれ、現像ローラ13aに対する対向距離(ギャップ)を可変できるように感光体ドラム11の軸受11aが緩装される第2支持部材としての溝部31aが形成されている。
詳しくは、図4(C)、図5等を参照して、溝部31a(第2支持部材)は、感光体ドラム11の軸受11aの外径よりも大きな内径部(半円筒状の部分である。)を有するように、側板31に形成されている。また、溝部31aは、画像形成装置本体1から離脱された状態のプロセスカートリッジ10Yに対して感光体ドラム11を着脱できるように、内径部から離脱方向(上方)に延在するようにガイド部が形成されて、そのガイド部の離脱方向の終端部が側板31に対して上方に開口している。すなわち、側板31の内側には、略U字状の溝部31aが形成されている。また、本実施の形態において、溝部31aには、その内径部と同軸になるように、感光体ドラム11(貫通軸50)用の位置決め穴が形成されている。
そして、図4(A)に示すように、感光体ドラム11が貫通軸50(第1支持部材)によって支持されているとき(プロセスカートリッジ10Yが画像形成装置本体1にセットされているとき)には、溝部31a(内径部)は、感光体ドラム11の軸受11aに接触しない。
なお、貫通軸50は、プロセスカートリッジ10Yが画像形成装置本体1に装着される動作(図7(A)の状態から図7(B)の状態に変化する動作である。)に連動して、軸受11a及び位置決め穴(貫通軸用の位置決め穴)に嵌合することになる。これに対して、貫通軸50は、プロセスカートリッジ10Yが画像形成装置本体1から離脱される動作(図7(B)の状態から図7(A)の状態に変化する動作である。)に連動して、軸受11a及び位置決め穴(貫通軸用の位置決め穴)との嵌合が解除されることになる。
一方、図4(B)に示すように、感光体ドラム11が貫通軸50(第1支持部材)によって支持されていないとき(プロセスカートリッジ10Yが画像形成装置本体1から取り出されているとき)には、溝部31a(内径部)が感光体ドラム11の軸受11aに接触して、第2支持部材として機能する溝部31a(内径部)によって感光体ドラム11が支持されることになる。
このとき、溝部31a(内径部)は、軸受11aの外径に対して大きな内径で形成されているため、そのままでは、感光体ドラム11が溝部31aにルーズに保持された状態になり、図6に示すように、溝部31a(内径部)と軸受11aとのガタに応じて、感光体ドラム11が現像ローラ13aに近接してしまう可能性がある。すなわち、感光体ドラム11と現像ローラ13aとの対向距離H´(ギャップ)がゼロになったり小さくなり過ぎてしまったりする可能性がある。そして、そのような場合には、感光体ドラム11と現像ローラ13aとが直接的にぶつかって、それらの表面が傷ついてしまう不具合や、現像ローラ13aに担持された現像剤Gが感光体ドラム11に強い力で圧接してしまって、現像ローラ13aに担持された現像剤Gがダメージを受けてしまう不具合、などが生じてしまうことになる。
これに対して、本実施の形態では、溝部31a(内径部)が軸受11aの外径に対して大きな内径で形成されていても、感光体ドラム11を溝部31aで支持するとき(感光体ドラム11が貫通軸50によって支持されていないとき)に、規制部材35が感光体ドラム11(軸受11a)に当接して、感光体ドラム11が現像ローラ13aに近づかないようにしている。具体的に、規制部材35が感光体ドラム11(軸受11a)に当接して、感光体ドラム11と現像ローラ13aとの対向距離(第2対向距離H2)が第1対向距離H1よりも大きくなるように構成している(H1<H2)。
そのため、溝部31a(第2支持部材)によって感光体ドラム11を支持しているときに、感光体ドラム11と現像ローラ13aとが直接的にぶつかって、それらの表面が傷ついてしまう不具合や、現像ローラ13aに担持された現像剤Gが感光体ドラム11に強い力で圧接してしまって、現像ローラ13aに担持された現像剤Gがダメージを受けてしまう不具合、などが生じにくくなる。
また、本実施の形態では、プロセスカートリッジ10Yが画像形成装置本体1から取り出された状態で、感光体ドラム11は貫通軸50ではなくて溝部31aに保持された状態であるため、プロセスカートリッジ10Yに対して感光体ドラム11を比較的容易に着脱することができる。具体的に、図4(C)に示すように、感光体ドラム11は溝部31aのガイド部に沿うように上下方向に移動されて、プロセスカートリッジ10Yに対して着脱されることになる。
これにより、プロセスカートリッジ10Yに対して感光体ドラム11のみを交換する作業などを容易におこなうことができる。また、そのようにプロセスカートリッジ10Yに対して感光体ドラム11を着脱するときに、上述した規制部材35によって、現像ローラ13aと感光体ドラム11とのギャップは広くなっているため、双方の部材がぶつかってしまう不具合も生じにくくなる。
なお、規制部材35は、プロセスカートリッジ10Yが画像形成装置本体1から離脱される動作(図7(B)の状態から図7(A)の状態に変化する動作である。)に連動して、感光体ドラム11に直接的又は間接的に当接して、感光体ドラム11を現像ローラ13aから離れる方向に押動することになる。
これに対して、規制部材35は、プロセスカートリッジ10Yが画像形成装置本体1に装着される動作(図7(A)の状態から図7(B)の状態に変化する動作である。)に連動して、感光体ドラム11に対する離れる方向(現像ローラ13aから離れる方向である。)への押動が解除されることになる。
以下、図7を用いて、画像形成装置本体1にプロセスカートリッジ10Yを装着するときの動作について、詳しく説明する。
図7(A)に示すように、画像形成装置本体1にプロセスカートリッジ10Yが完全に装着されていないとき(貫通軸50が感光体ドラム11に挿入される前である。)には、感光体ドラム11の軸受11a(フランジ)の角部に規制部材35が当接した状態になり、感光体ドラム11(軸受11a)が規制部材35によって押動(規制)されて現像ローラ13aから離れた位置(第2対向距離H2)で溝部31aに保持されることになる。
なお、プロセスカートリッジ10Yの一端側の側板31の溝部31a(規制部材35が設置されていない側である。)には、感光体ドラム11を他端側に向けて付勢する圧縮スプリング40(付勢部材)が設置されている。これにより、感光体ドラム11が一対の側板31の溝部31aの間で回転軸方向にガタなく保持されることになり、感光体ドラム11の回転軸方向の位置が定まり、感光体ドラム11を規制部材35に狙いの位置で当接させることができる。
そして、図7(B)に示すように、画像形成装置本体1にプロセスカートリッジ10Yが完全に装着されるとき(貫通軸50が感光体ドラム11に挿入されるときである。)には、貫通軸50に設けた段差部が軸受11aに嵌合することにより、感光体ドラム11が圧縮スプリング40の付勢力に抗するように回転軸方向(下方)に押動される。これにより、感光体ドラム11(軸受11a)が規制部材35に接触しない位置まで移動して、規制部材35による規制(押動)が解除されることになる。そして、貫通軸50が両端部の軸受11a及び位置決め穴に嵌合した状態(感光体ドラム11が貫通軸50によって支持された状態である。)で、感光体ドラム11と現像ローラ13aとの狙いの現像ギャップ(第1対向距離H1)が確保されることになる。
なお、画像形成装置本体1からプロセスカートリッジ10Yを離脱するときには、上述した装着時の動作と逆の動作がおこなわれることになる。
なお、本実施の形態において、第2支持部材を、感光体ドラム11とともに、プロセスカートリッジ10Yに対して着脱可能に構成することもできる。具体的に、側板31において溝部31a(第2支持部材)が形成された部分を、感光体ドラム11の枠体の一部として構成するとともに、側板31に対して上下方向に移動して着脱できるように構成して、プロセスカートリッジ10Yに対して感光体ドラム11とともに着脱できるようにすることもできる。
<変形例1>
図8(A)は、変形例1としてのプロセスカートリッジ10Yの感光体ドラム11に貫通軸50が挿入される前の状態を示す図であって、本実施の形態における図7(A)に対応する図である。また、図8(B)は、そのプロセスカートリッジ10Yの感光体ドラム11に貫通軸50が挿入されたときの状態を示す図であって、本実施の形態における図7(B)に対応する図である。
図8に示すように、変形例1におけるプロセスカートリッジ10Yに設置された規制部材35は、第1突出部35a、第2突出部35b、圧縮スプリング35c、などで構成されている。第1突出部35aは回転軸方向両端部にそれぞれ形成されており、第2突出部35bは回転軸方向の一端側(貫通軸50が挿入される手前側であって、第1突出部35aよりも手前側である。)のみに形成されている。2つの第1突出部35aと第2突出部35bとは1つの部材として一体的に形成されていて、この部材を現像ローラ13aの側から感光体ドラム11の側に付勢するように圧縮スプリング35cが設置されている。規制部材35は、作像プロセスを妨げないように作像領域の領域外に配置されている。
以下、図8を用いて、変形例1において、画像形成装置本体1にプロセスカートリッジ10Yを装着するときの動作について、詳しく説明する。
図8(A)に示すように、画像形成装置本体1にプロセスカートリッジ10Yが完全に装着されていないとき(貫通軸50が感光体ドラム11に挿入される前である。)には、圧縮スプリング35cによって付勢された規制部材35の第1突出部35aが感光体ドラム11(軸受11a)に当接した状態になり、感光体ドラム11(軸受11a)が規制部材35(第1突出部35a)によって押動されて現像ローラ13aから離れた位置(第2対向距離H2)で溝部31aに保持されることになる。このとき、規制部材35の第2突出部35bは、貫通軸50に当接していない状態である。
そして、図8(B)に示すように、画像形成装置本体1にプロセスカートリッジ10Yが装着されるとき(貫通軸50が感光体ドラム11に挿入されるときである。)には、規制部材35の第2突出部35bが貫通軸50に接触して、第2突出部35bが圧縮スプリング35cの付勢力に抗するように貫通軸50に押動されて、第1突出部35a(規制部材35)が感光体ドラム11(軸受11a)に接触しない位置まで移動する。これにより、規制部材35による規制が解除されることになる。そして、貫通軸50が両端部の軸受11a及び位置決め穴に嵌合した状態(感光体ドラム11が貫通軸50によって支持された状態である。)で、感光体ドラム11と現像ローラ13aとの狙いの現像ギャップ(第1対向距離H1)が確保されることになる。
なお、画像形成装置本体1からプロセスカートリッジ10Yを離脱するときには、上述した装着時の動作と逆の動作がおこなわれることになる。
このように構成した場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。特に、変形例1では、規制部材35(第1突出部35a)が回転軸方向両端部にそれぞれ設けられているため、感光体ドラム11と現像ローラ13aとの第2対向距離H2を確保した状態で、感光体ドラム11を溝部31aにバランスよく保持することができる。
<変形例2>
図9(A)は、変形例2としてのプロセスカートリッジ10Yの感光体ドラム11に貫通軸50が挿入される前の状態を示す図であって、本実施の形態における図7(A)に対応する図である。また、図9(B)は、そのプロセスカートリッジ10Yの感光体ドラム11に貫通軸50が挿入されたときの状態を示す図であって、本実施の形態における図7(B)に対応する図である。
図9に示すように、変形例2におけるプロセスカートリッジ10Yに設置された規制部材35は、回転軸方向両端部にそれぞれ設置されている。また、感光体ドラム11の軸受11aは、その外周面に凹部11a1が形成されている。また、プロセスカートリッジ10Yの一端側の側板31の溝部31a(規制部材35が設置されていない側である。)には、感光体ドラム11を他端側に向けて付勢する圧縮スプリング40が設置されている。
以下、図9を用いて、変形例2において、画像形成装置本体1にプロセスカートリッジ10Yを装着するときの動作について、詳しく説明する。
図9(A)に示すように、画像形成装置本体1にプロセスカートリッジ10Yが完全に装着されていないとき(貫通軸50が感光体ドラム11に挿入される前である。)には、圧縮スプリング40によって上方に付勢された感光体ドラム11(軸受11a)の位置が定められて、軸受11aの大径部(凹部11a1が形成されていない外周面である。)に規制部材35が当接した状態になり、感光体ドラム11(軸受11a)が規制部材35によって押動されて現像ローラ13aから離れた位置(第2対向距離H2)で溝部31aに保持されることになる。
そして、図9(B)に示すように、画像形成装置本体1にプロセスカートリッジ10Yが装着されるとき(貫通軸50が感光体ドラム11に挿入されるときである。)には、貫通軸50に設けた段差部が軸受11aに嵌合することにより、感光体ドラム11が圧縮スプリング40の付勢力に抗するように下方に押動される。これにより、軸受11aの凹部11a1が規制部材35に対向(又は、軽接触)する位置まで移動して、規制部材35による規制が解除されることになる。そして、貫通軸50が両端部の軸受11a及び位置決め穴に嵌合した状態(感光体ドラム11が貫通軸50によって支持された状態である。)で、感光体ドラム11と現像ローラ13aとの狙いの現像ギャップ(第1対向距離H1)が確保されることになる。
なお、画像形成装置本体1からプロセスカートリッジ10Yを離脱するときには、上述した装着時の動作と逆の動作がおこなわれることになる。
このように構成した場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。特に、変形例2でも、変形例1と同様に、規制部材35が回転軸方向両端部にそれぞれ設けられているため、感光体ドラム11と現像ローラ13aとの第2対向距離H2を確保した状態で、感光体ドラム11を溝部31aにバランスよく保持することができる。
<変形例3>
図10は、変形例3としてのプロセスカートリッジ10Yから感光体ドラム11が離脱された状態を示す斜視図であって、本実施の形態における図4(C)に対応する図である。また、図11(A)は、変形例3としてのプロセスカートリッジ10Yの感光体ドラム11に貫通軸50が挿入される前の状態を示す図であって、本実施の形態における図7(A)に対応する図である。また、図11(B)は、そのプロセスカートリッジ10Yの感光体ドラム11に貫通軸50が挿入されたときの状態を示す図であって、本実施の形態における図7(B)に対応する図である。
図10、図11に示すように、変形例3におけるプロセスカートリッジ10Yに着脱可能に設置される感光体ドラム11には、軸受11aが一体化された取っ手38が設けられている。ユーザーは、取っ手38を把持した状態で感光体ドラム11をプロセスカートリッジ10Yに対して着脱することができるため、感光体ドラム11の着脱操作性を高めることができる。
そして、変形例3では、図11(A)に示すように、規制部材35が取っ手38を介して感光体ドラム11に間接的に当接して、感光体ドラム11を現像ローラ13aから離れる方向に押動するように構成されている。
このように構成した場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。なお、変形例3では、規制部材35を取っ手38を介して感光体ドラム11に間接的に当接するように構成したが、規制部材35をそれ以外の部材(例えば、感光体ドラム11を回転可能に保持する枠体である。)を介して感光体ドラム11に間接的に当接するように構成することもできる。
以上説明したように、本実施の形態におけるプロセスカートリッジ10Y(画像形成装置1)は、プロセスカートリッジ10Yが画像形成装置本体1に装着された状態では、規制部材35による規制が解除されて、現像ローラ13aに対して第1対向距離H1にて対向するように貫通軸50(第1支持部材)によって感光体ドラム11が支持される。これに対して、プロセスカートリッジ10Yが画像形成装置本体1から離脱された状態では、貫通軸50による支持が解除されて、現像ローラ13aに対して第1対向距離H1よりも大きな第2対向距離H2にて対向するように規制部材35によって規制された状態で溝部31a(第2支持部材)によって感光体ドラム11が支持される。
これにより、プロセスカートリッジ10Yが画像形成装置本体1に装着された状態であるときには、感光体ドラム11と現像ローラ13aとの対向距離(現像ギャップ)が高精度に維持されて、プロセスカートリッジ10Yが画像形成装置本体1から離脱された状態であるときには、感光体ドラム11と現像ローラ13aとが直接的にぶつかる不具合や、現像ローラ13aに担持された現像剤Gが感光体ドラム11に強い力で圧接する不具合などを生じにくくすることができる。
なお、本実施の形態では、感光体ドラム11と帯電ローラ12(帯電装置)と現像装置13とクリーニング装置14と潤滑剤供給装置15とを一体化してプロセスカートリッジ10Yを構成して、作像部のコンパクト化とメンテナンス作業性の向上とを図っている。しかし、プロセスカートリッジの構成はこれに限定されることなく、少なくとも、感光体ドラム11と現像ローラ13a(現像装置13)とが一体化されたものであれば、本発明を適用することができる。
そして、そのような場合にも、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本願において、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電装置と、感光体ドラム(像担持体)上に形成された潜像を現像する現像装置と、感光体ドラム上をクリーニングするクリーニング装置と、のうち少なくとも1つと、感光体ドラムとが、一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるユニットと定義する。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
10Y、10M、10C、10BK プロセスカートリッジ、
11 感光体ドラム(像担持体)、
11a 軸受(フランジ)、
13 現像装置、
13a 現像ローラ(現像剤担持体)、
31 側板(面板)、
31a 溝部(第2支持部材)、
35 規制部材、
38 取っ手、
40 圧縮スプリング(付勢部材)、
50 貫通軸(第1支持部材)、
H1 第1対向距離、 H2 第2対向距離。
特許第5081547号公報

Claims (7)

  1. 画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるプロセスカートリッジであって、
    感光体ドラムと、
    前記感光体ドラムに対向するように配置された現像ローラと、
    を備え、
    前記感光体ドラムは、
    当該プロセスカートリッジが前記画像形成装置本体に装着された状態では、規制部材による規制が解除されて、前記現像ローラに対して第1対向距離にて対向するように第1支持部材によって支持されて、
    当該プロセスカートリッジが前記画像形成装置本体から離脱された状態では、前記第1支持部材による支持が解除されて、前記現像ローラに対して前記第1対向距離よりも大きな第2対向距離にて対向するように前記規制部材によって規制された状態で第2支持部材によって支持されることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  2. 前記感光体ドラムは、その回転軸方向両端部にそれぞれ軸受を具備し、
    前記現像ローラの回転軸方向両端部をそれぞれ支持するとともに、前記現像ローラに対する対向距離を可変できるように前記感光体ドラムの前記軸受が緩装される前記第2支持部材をそれぞれ具備した一対の側板を備え、
    前記第1支持部材は、前記感光体ドラムの回転中心軸に沿うように前記感光体ドラムの内部を貫通して前記軸受に挿入されて、前記一対の側板にそれぞれ形成された位置決め穴に嵌合する貫通軸であることを特徴とする請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
  3. 前記貫通軸は、前記画像形成装置本体に設置されて、当該プロセスカートリッジが前記画像形成装置本体に装着される動作に連動して前記軸受及び前記位置決め穴に嵌合して、当該プロセスカートリッジが前記画像形成装置本体から離脱される動作に連動して前記軸受及び前記位置決め穴との嵌合が解除されることを特徴とする請求項2に記載のプロセスカートリッジ。
  4. 前記第2支持部材は、前記軸受の外径よりも大きな内径部を有するように前記側板に形成された溝部であって、
    前記溝部は、前記画像形成装置本体から離脱された状態の当該プロセスカートリッジに対して前記感光体ドラムを着脱できるように、前記内径部から離脱方向に延在するようにガイド部が形成されて、前記ガイド部の離脱方向の終端部が前記側板に対して開口していることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のプロセスカートリッジ。
  5. 前記規制部材は、
    当該プロセスカートリッジが前記画像形成装置本体から離脱される動作に連動して、前記感光体ドラムに直接的又は間接的に当接して前記感光体ドラムを前記現像ローラから離れる方向に押動して、
    当該プロセスカートリッジが前記画像形成装置本体に装着される動作に連動して、前記感光体ドラムに対する前記離れる方向への押動が解除されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  6. 前記第2支持部材は、前記感光体ドラムとともに、当該プロセスカートリッジに対して着脱可能に構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載のプロセスカートリッジが前記画像形成装置本体に設置されたことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7519007B2 (ja) 2020-09-10 2024-07-19 株式会社リコー 位置決め部材、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
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