JP2017049418A - 画像形成方法、現像剤、及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャリア引きを抑制しながら、高画質の画像を形成する。【解決手段】画像形成方法が、像担持体と現像部と転写部と定着部とを備える画像形成装置により、所定の媒体に画像を形成する方法である。画像形成方法は、現像剤の充填と、トナー像の形成と、トナー像の転写と、画像の定着とを含む。現像剤の充填では、トナーと、透明又は白色の磁性樹脂粒子と、磁性樹脂粒子よりも大きな粒子径を有する磁性無機粒子とを、現像部に充填する。トナー像の形成では、現像部により、トナーによるトナー像を像担持体上に形成する。トナー像の転写では、転写部により、像担持体上のトナー像を媒体に転写する。画像の定着では、定着部により、媒体上の磁性樹脂粒子を、トナーと共に媒体に定着させる。【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成方法、現像剤、及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、粒子径の異なる2種類のキャリアを含む現像剤が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載される現像剤を用いて画像を形成した場合には、小径キャリアによるキャリア引き(キャリアが感光体ドラム側に移行する現象)が発生し易く、高画質の画像を形成することが困難である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、キャリア引きを抑制しながら、高画質の画像を形成することを目的とする。
本発明に係る画像形成方法は、像担持体と現像部と転写部と定着部とを備える画像形成装置により、所定の媒体に画像を形成する方法である。本発明に係る画像形成方法は、現像剤の充填と、トナー像の形成と、トナー像の転写と、画像の定着とを含む。前記現像剤の充填では、トナーと、透明又は白色の磁性樹脂粒子と、前記磁性樹脂粒子よりも大きな粒子径を有する磁性無機粒子とを、前記現像部に充填する。前記トナー像の形成では、前記現像部により、前記トナーによるトナー像を前記像担持体上に形成する。前記トナー像の転写では、前記転写部により、前記像担持体上のトナー像を前記媒体に転写する。前記画像の定着では、前記定着部により、前記媒体上の前記磁性樹脂粒子を、前記トナーと共に前記媒体に定着させる。
本発明に係る現像剤は、トナーとキャリアとを含む。前記キャリアは、透明又は白色の磁性樹脂粒子の集合体である第1粉体と、前記磁性樹脂粒子よりも大きな粒子径を有する磁性無機粒子の集合体である第2粉体とを含む。
本発明に係る画像形成装置は、像担持体と、現像部と、転写部と、定着部とを備える。前記現像部には、トナーと、透明又は白色の磁性樹脂粒子と、前記磁性樹脂粒子よりも大きな粒子径を有する磁性無機粒子とが充填される。そして、前記現像部は、前記トナーによるトナー像を前記像担持体上に形成する。前記転写部は、前記像担持体上のトナー像を所定の媒体に転写する。前記定着部は、前記媒体上の前記磁性樹脂粒子を、前記トナーと共に前記媒体に定着させる。
本発明によれば、キャリア引きを抑制しながら、高画質の画像を形成することが可能になる。
本発明の実施形態について説明する。なお、粉体(より具体的には、トナー母粒子、外添剤、トナー、キャリアコア、又はキャリア等)に関する評価結果(形状又は物性などを示す値)は、何ら規定していなければ、相当数の粒子について測定した値の個数平均である。また、粉体の粒子径は、何ら規定していなければ、1次粒子の円相当径(粒子の投影面積と同じ面積を有する円の直径)である。以下、有機化合物名の後に「系」を付けて、有機化合物及びその誘導体を包括的に総称する場合がある。有機化合物名の後に「系」を付けて重合体名を表す場合には、重合体の繰返し単位が有機化合物又はその誘導体に由来することを意味する。また、アクリル及びメタクリルを包括的に「(メタ)アクリル」と総称する場合がある。また、無機化合物名の後に「系」を付けて、その無機化合物を主成分とする材料を包括的に総称する場合がある。
本実施形態に係る画像形成方法は、像担持体と現像部と転写部と定着部とを備える画像形成装置により所定の媒体に画像を形成する方法であり、次に示す構成(1)を有する。
(1)画像形成方法が、現像剤の充填と、トナー像の形成と、トナー像の転写と、画像の定着とを含む。現像剤の充填では、トナーと、透明又は白色の磁性樹脂粒子(以下、小キャリア粒子と記載する)と、小キャリア粒子よりも大きな粒子径を有する磁性無機粒子(以下、大キャリア粒子と記載する)とを、現像部に充填する。トナー像の形成では、現像部により、トナーによるトナー像を像担持体上に形成する。トナー像の転写では、転写部により、像担持体上のトナー像を媒体に転写する。画像の定着では、定着部により、媒体上の小キャリア粒子を、トナーと共に媒体に定着させる。複数の磁性樹脂粒子の粒子径と複数の磁性無機粒子の粒子径とは、体積中位径(D50)で比較する。磁性樹脂粒子の体積中位径が磁性無機粒子の体積中位径よりも小さい場合には、磁性無機粒子は磁性樹脂粒子よりも大きな粒子径を有する。体積中位径の測定方法は、後述する実施例と同じ方法又はその代替方法である。
(1)画像形成方法が、現像剤の充填と、トナー像の形成と、トナー像の転写と、画像の定着とを含む。現像剤の充填では、トナーと、透明又は白色の磁性樹脂粒子(以下、小キャリア粒子と記載する)と、小キャリア粒子よりも大きな粒子径を有する磁性無機粒子(以下、大キャリア粒子と記載する)とを、現像部に充填する。トナー像の形成では、現像部により、トナーによるトナー像を像担持体上に形成する。トナー像の転写では、転写部により、像担持体上のトナー像を媒体に転写する。画像の定着では、定着部により、媒体上の小キャリア粒子を、トナーと共に媒体に定着させる。複数の磁性樹脂粒子の粒子径と複数の磁性無機粒子の粒子径とは、体積中位径(D50)で比較する。磁性樹脂粒子の体積中位径が磁性無機粒子の体積中位径よりも小さい場合には、磁性無機粒子は磁性樹脂粒子よりも大きな粒子径を有する。体積中位径の測定方法は、後述する実施例と同じ方法又はその代替方法である。
大キャリア粒子は、小キャリア粒子と比べて、磁力が強く、流動性に優れる傾向がある。しかし、現像剤用キャリアとして大キャリア粒子のみを使用した場合、高画質の画像を形成することは困難である。構成(1)を有する画像形成方法では、大キャリア粒子に加えて小キャリア粒子を使用するため、高画質の画像を形成し易くなる。詳しくは、所定の容積を有する容器に小キャリア粒子を収容する場合は、その容器に大キャリア粒子を収容する場合よりも、収容された粒子の表面積の合計(単位体積あたりの粒子の表面積の合計)が大きくなる。このため、小キャリア粒子を含むキャリアを用いて画像を形成する場合には、キャリアに多量のトナーを担持させることが可能になり、形成された画像内の濃度むらを小さくし易くなる。
小キャリア粒子は、大キャリア粒子と比べて、キャリア引き(キャリアが感光体ドラム側に移行する現象)が生じ易い。一般に、キャリア引きが生じると、形成された画像の画質が劣化する。しかし、構成(1)を有する画像形成方法では、透明又は白色の小キャリア粒子(磁性樹脂粒子)を使用し、媒体上の小キャリア粒子を、トナーと共に媒体(例えば、印刷用紙)に定着させる。このため、キャリア引きにより小キャリア粒子が媒体に付着した場合であっても、高画質の画像を形成し易い。
一般に、画像が形成される媒体は、白色であることが多い。こうした白色の媒体(例えば、白色度65以上の媒体)を使用する場合には、白色の小キャリア粒子を媒体に定着させることで、その媒体に形成された画像の画質の劣化を抑制することが可能になる。白色の小キャリア粒子を使用する場合、小キャリア粒子のみが定着された媒体の白色度と、媒体の白色度との差が10以下であることが好ましい。白色度の測定方法は、例えば、JIS(日本工業規格)Z8715−1999に準ずる方法である。また、透明の小キャリア粒子を使用した場合には、媒体の色によらず、その媒体に形成された画像の画質の劣化を抑制することが可能になる。例えば、小キャリア粒子を1.0mg/cm2で媒体に定着させた場合、小キャリア粒子の可視光の透過率は90%以上であることが好ましい。なお、小キャリア粒子(磁性樹脂粒子)が変色する場合には、少なくとも定着後に透明又は白色であることが好ましい。
構成(1)を有する画像形成方法に適した現像剤(以下、本実施形態に係る現像剤と記載する)について説明する。
本実施形態に係る現像剤は、トナーとキャリアとを含む。トナー及びキャリアはそれぞれ、複数の粒子から構成される粉体である。トナーは、後述の構成を有するトナー粒子を、複数含む。キャリアは、複数の大キャリア粒子と複数の小キャリア粒子とを含む。本実施形態に係る現像剤は、トナーとキャリアとの摩擦により、例えばトナーを正に帯電させるように構成される。図1に、トナーと2種類のキャリアとを含む3成分現像剤の一例を示す。図1に示される3成分現像剤は、トナーTと、大キャリア粒子C1と、小キャリア粒子C2とを含む。
本実施形態に係る現像剤は、次に示す構成(2)を有する。
(2)キャリアが、透明又は白色の磁性樹脂粒子(小キャリア粒子)の集合体である第1粉体(以下、小キャリアと記載する)と、小キャリア粒子よりも大きな粒子径を有する磁性無機粒子(大キャリア粒子)の集合体である第2粉体(以下、大キャリアと記載する)とを含む。磁性樹脂粒子(小キャリア粒子)に関しては、キャリア粒子の全体が実質的に磁性樹脂から構成され、かつ、キャリア粒子の全体が透明又は白色の光学特性を有する。磁性無機粒子(大キャリア粒子)に関しては、キャリア粒子の全体が磁性無機材料のみから構成されてもよいし、キャリア粒子が部分的に樹脂から構成されてもよい。例えば、磁性無機粒子(大キャリア粒子)は、実質的に磁性無機材料からなるキャリアコアと、キャリアコアを被覆する樹脂層とを備えてもよい。また、磁性無機粒子(大キャリア粒子)を構成する樹脂中に磁性無機粒子が分散していてもよい。大キャリアは、小キャリアよりも大きな体積中位径を有する。
(2)キャリアが、透明又は白色の磁性樹脂粒子(小キャリア粒子)の集合体である第1粉体(以下、小キャリアと記載する)と、小キャリア粒子よりも大きな粒子径を有する磁性無機粒子(大キャリア粒子)の集合体である第2粉体(以下、大キャリアと記載する)とを含む。磁性樹脂粒子(小キャリア粒子)に関しては、キャリア粒子の全体が実質的に磁性樹脂から構成され、かつ、キャリア粒子の全体が透明又は白色の光学特性を有する。磁性無機粒子(大キャリア粒子)に関しては、キャリア粒子の全体が磁性無機材料のみから構成されてもよいし、キャリア粒子が部分的に樹脂から構成されてもよい。例えば、磁性無機粒子(大キャリア粒子)は、実質的に磁性無機材料からなるキャリアコアと、キャリアコアを被覆する樹脂層とを備えてもよい。また、磁性無機粒子(大キャリア粒子)を構成する樹脂中に磁性無機粒子が分散していてもよい。大キャリアは、小キャリアよりも大きな体積中位径を有する。
本実施形態に係る現像剤は、例えば、次に示す画像形成方法に好適に使用できる。まず、画像データに基づいて感光体(例えば、感光体ドラムの表層部)に静電潜像を形成する。次に、形成された静電潜像を、現像剤(トナー及びキャリア)を用いて現像する。現像工程では、感光体ドラム付近に配置される現像ローラー(マグネットロールを内蔵する現像ローラー)に現像剤を担持させて、現像剤中のトナー(帯電したトナー)を感光体の静電潜像に付着させる。これにより、感光体上にトナー像が形成される。そして、続く転写工程では、感光体上のトナー像を中間転写体(例えば、転写ベルト)に転写した後、さらに中間転写体上のトナー像を記録媒体(例えば、紙)に転写する。転写工程においては、トナーだけでなく小キャリア粒子(磁性樹脂粒子)も媒体に付着することがある。その後、トナー及び小キャリア粒子を加熱して、記録媒体にトナー及び小キャリア粒子を定着させる。その結果、記録媒体に画像が形成される。例えば、ブラック、イエロー、マゼンタ、及びシアンの4色のトナー像を重ね合わせることで、フルカラー画像を形成することができる。
構成(2)を有する現像剤では、小キャリア粒子の全体が実質的に樹脂から構成される。このため、小キャリア粒子が定着性に優れる。また、小キャリア粒子の全体が透明又は白色の光学特性を有する。このため、小キャリア粒子を媒体に定着させた場合でも、トナーによる画像の画質が劣化しにくい。
キャリア粒子の電気抵抗値が小さくなるほど、静電誘導又は電荷注入によりキャリア粒子に作用する静電気力が大きくなる傾向がある。キャリア粒子に作用する静電気力が大きくなると、キャリア粒子が感光体ドラムに引き付けられて、キャリア引きが生じ易くなる。このように、キャリア粒子の電気抵抗値は、形成される画像の画質に影響する。発明者は、構成(2)を有する現像剤に関して、高画質の画像を形成するために適した構成を見出した。具体的には、構成(2)において、小キャリア粒子の電気抵抗値が1.0×1012Ω以上1.0×1013Ω以下であり、大キャリア粒子の電気抵抗値が1.0×108Ω以上1.0×109Ω以下であることが好ましい。電気抵抗値の測定方法は、後述する実施例と同じ方法又はその代替方法である。小キャリア及び大キャリアの各々の電気抵抗値は、例えば、キャリア粒子の成分(特に、導電性成分)の種類又は量を変えることで、調整できる。
キャリア粒子の粒子径が小さくなるほど、キャリア粒子の飽和磁化が小さくなる傾向がある。キャリア粒子の飽和磁化が小さくなると、現像ローラーがキャリア粒子を保持する力が弱くなり、キャリア引きが生じ易くなる。このように、キャリア粒子の粒子径は、形成される画像の画質に影響する。発明者は、構成(2)を有する現像剤に関して、高画質の画像を形成するために適した構成を見出した。具体的には、構成(2)において、小キャリア(磁性樹脂粒子の集合体)の体積中位径(D50)が39μm以上49μm以下であり、大キャリア(磁性無機粒子の集合体)の体積中位径(D50)が74μm以上100μm以下であることが好ましい。体積中位径の測定方法は、後述する実施例と同じ方法又はその代替方法である。また、構成(2)において、キャリアにおける小キャリア粒子(磁性樹脂粒子)の質量割合(=100×小キャリア粒子の合計質量/キャリア全体の質量)が、10質量%以上90質量%以下であることが好ましい。また、本実施形態に係る現像剤を用いて長期にわたって高画質の画像を形成するためには、現像剤に含まれるトナーの量が、キャリア100質量部に対して、1質量部以上20質量部以下であることが好ましい。
トナーと共に小キャリア粒子を媒体に好適に定着させるためには、小キャリア粒子(磁性樹脂粒子)のガラス転移点(Tg)が50℃以上70℃以下であることが好ましい。
本実施形態に係る現像剤を用いて高画質の画像を形成するためには、小キャリア粒子(磁性樹脂粒子)を実質的に構成する樹脂は、直鎖キラル化合物の重合体であることが好ましい。直鎖キラル化合物としては、式(1)〜(11)のいずれかで表される化合物が特に好ましい。
式(1):(2R,5R)−2,5−ヘキサンジオール
式(2):(2S,5S)−2,5−ヘキサンジオール
式(3):(2R,4R)−(−)−2,4−ペンタンジオール
式(4):(S)−(−)−1,2−エポキシオクタン
式(5):(S)−(+)−3−ヒドロキシ酪酸メチル
式(6):(S)−(+)−3−ヒドロキシ酪酸エチル
式(7):(S)−(+)−2−オクタノール
式(8):(R)−(−)−1,3−ブタンジオール
式(9):D−乳酸エチル
式(10):(S)−4−クロロ−3−ヒドロキシ酪酸エチル
式(11):(R)−4−クロロ−3−ヒドロキシ酪酸エチル
式(1):(2R,5R)−2,5−ヘキサンジオール
式(2):(2S,5S)−2,5−ヘキサンジオール
式(3):(2R,4R)−(−)−2,4−ペンタンジオール
式(4):(S)−(−)−1,2−エポキシオクタン
式(5):(S)−(+)−3−ヒドロキシ酪酸メチル
式(6):(S)−(+)−3−ヒドロキシ酪酸エチル
式(7):(S)−(+)−2−オクタノール
式(8):(R)−(−)−1,3−ブタンジオール
式(9):D−乳酸エチル
式(10):(S)−4−クロロ−3−ヒドロキシ酪酸エチル
式(11):(R)−4−クロロ−3−ヒドロキシ酪酸エチル
本実施形態に係る現像剤に含まれるトナーは、複数のトナー粒子を含む。トナー粒子は、外添剤を備えていてもよい。トナー粒子が外添剤を備える場合には、トナー粒子はトナー母粒子と外添剤とを備える。外添剤はトナー母粒子の表面に付着する。トナー母粒子は、結着樹脂を含む。必要に応じて、トナー母粒子の結着樹脂中に内添剤(例えば、離型剤、着色剤、電荷制御剤、及び磁性粉の少なくとも1つ)を分散させてもよい。なお、必要がなければ外添剤を割愛してもよい。外添剤を割愛する場合には、トナー母粒子がトナー粒子に相当する。本実施形態に係るトナーに含まれるトナー粒子は、シェル層を備えないトナー粒子(以下、非カプセルトナー粒子と記載する)であってもよいし、シェル層を備えるトナー粒子(以下、カプセルトナー粒子と記載する)であってもよい。トナー母粒子(トナーコア)の表面にシェル層を形成することで、カプセルトナー粒子を製造することができる。シェル層は、実質的に熱硬化性樹脂(例えば、メラミン樹脂)のみからなってもよいし、実質的に熱可塑性樹脂(例えば、アクリル酸系樹脂又はスチレン−アクリル酸系樹脂)のみからなってもよいし、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂との両方を含有してもよい。
本実施形態に係る現像剤を用いて高画質の画像を形成するためには、トナーの体積中位径(D50)が6μm以上9μm以下であることが好ましい。体積中位径の測定方法は、後述する実施例と同じ方法又はその代替方法である。
次に、非カプセルトナー粒子の構成の好適な例について説明する。詳しくは、トナー母粒子(結着樹脂及び内添剤)及び外添剤について、順に説明する。
<好適な熱可塑性樹脂>
トナー粒子(特に、トナー母粒子)を構成する熱可塑性樹脂としては、例えば、スチレン系樹脂、アクリル酸系樹脂(より具体的には、アクリル酸エステル重合体又はメタクリル酸エステル重合体等)、オレフィン系樹脂(より具体的には、ポリエチレン樹脂又はポリプロピレン樹脂等)、ビニル樹脂(より具体的には、塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール、ビニルエーテル樹脂、又はN−ビニル樹脂等)、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、又はウレタン樹脂を好適に使用できる。また、上記樹脂の共重合体、すなわち上記樹脂のいずれかの繰返し単位と同一のモノマーに由来する繰返し単位を1種以上含む共重合体(より具体的には、スチレン−アクリル酸系樹脂又はスチレン−ブタジエン系樹脂等)も、トナー粒子を構成する熱可塑性樹脂として好適に使用できる。
トナー粒子(特に、トナー母粒子)を構成する熱可塑性樹脂としては、例えば、スチレン系樹脂、アクリル酸系樹脂(より具体的には、アクリル酸エステル重合体又はメタクリル酸エステル重合体等)、オレフィン系樹脂(より具体的には、ポリエチレン樹脂又はポリプロピレン樹脂等)、ビニル樹脂(より具体的には、塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール、ビニルエーテル樹脂、又はN−ビニル樹脂等)、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、又はウレタン樹脂を好適に使用できる。また、上記樹脂の共重合体、すなわち上記樹脂のいずれかの繰返し単位と同一のモノマーに由来する繰返し単位を1種以上含む共重合体(より具体的には、スチレン−アクリル酸系樹脂又はスチレン−ブタジエン系樹脂等)も、トナー粒子を構成する熱可塑性樹脂として好適に使用できる。
熱可塑性樹脂は、1種以上の熱可塑性モノマー(より具体的には、アクリル酸系モノマー又はスチレン系モノマー等)を縮重合又は共縮重合させることで得られる。なお、熱可塑性モノマーは、単独重合させることによって熱可塑性樹脂になるモノマーである。
ポリエステル樹脂は、アルコールとカルボン酸とを縮重合又は共縮重合させることで得られる。ポリエステル樹脂を合成するためのアルコールとしては、例えば以下に示すような、2価アルコール(より具体的には、ジオール類又はビスフェノール類等)又は3価以上のアルコールを好適に使用できる。ポリエステル樹脂を合成するためのカルボン酸としては、例えば以下に示すような、2価カルボン酸又は3価以上のカルボン酸を好適に使用できる。また、ポリエステル樹脂を合成する際に、アルコールの使用量とカルボン酸の使用量とをそれぞれ変更することで、ポリエステル樹脂の酸価及び水酸基価を調整することができる。ポリエステル樹脂の分子量を上げると、ポリエステル樹脂の酸価及び水酸基価は低下する傾向がある。
ジオール類の好適な例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、又はポリテトラメチレングリコールが挙げられる。
ビスフェノール類の好適な例としては、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ビスフェノールA−EO(エチレンオキサイド)付加物、又はビスフェノールA−PO(プロピレンオキサイド)付加物が挙げられる。
3価以上のアルコールの好適な例としては、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、ジグリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、又は1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼンが挙げられる。
2価カルボン酸の好適な例としては、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、マロン酸、コハク酸、アルキルコハク酸(より具体的には、n−ブチルコハク酸、イソブチルコハク酸、n−オクチルコハク酸、n−ドデシルコハク酸、又はイソドデシルコハク酸等)、又はアルケニルコハク酸(より具体的には、n−ブテニルコハク酸、イソブテニルコハク酸、n−オクテニルコハク酸、n−ドデセニルコハク酸、又はイソドデセニルコハク酸等)が挙げられる。
3価以上のカルボン酸の好適な例としては、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、又はエンポール三量体酸が挙げられる。
なお、上記2価又は3価以上のカルボン酸は、エステル形成性の誘導体(より具体的には、酸ハライド、酸無水物、又は低級アルキルエステル等)に変形して用いてもよい。ここで、「低級アルキル」とは、炭素数1以上6以下のアルキル基を意味する。
[トナー母粒子]
トナー母粒子は、結着樹脂を含む。また、トナー母粒子は、内添剤(例えば、着色剤、離型剤、電荷制御剤、及び磁性粉)を含んでもよい。
トナー母粒子は、結着樹脂を含む。また、トナー母粒子は、内添剤(例えば、着色剤、離型剤、電荷制御剤、及び磁性粉)を含んでもよい。
(結着樹脂)
トナー母粒子では、一般に、成分の大部分(例えば、85質量%以上)を結着樹脂が占める。このため、結着樹脂の性質がトナー母粒子全体の性質に大きな影響を与えると考えられる。
トナー母粒子では、一般に、成分の大部分(例えば、85質量%以上)を結着樹脂が占める。このため、結着樹脂の性質がトナー母粒子全体の性質に大きな影響を与えると考えられる。
トナーの耐熱保存性と低温定着性との両立を図るためには、トナー母粒子が、結着樹脂として、前述の好適な熱可塑性樹脂を含有することが好ましく、結晶性ポリエステル樹脂及び非結晶性ポリエステル樹脂を含有することがより好ましい。結晶性ポリエステル樹脂は、固体状態で加熱された場合に、ガラス転移点(Tg)で溶融して急激に粘度が低下する特性を有する。また、結晶性ポリエステル樹脂と非結晶性ポリエステル樹脂とは相溶し易い。トナーの耐熱保存性及び低温定着性をそれぞれ所望のレベルに調整するためには、トナー母粒子が、結着樹脂として、溶融混練された1種類の結晶性ポリエステル樹脂と複数種の非結晶性ポリエステル樹脂とを含有することが特に好ましい。
非結晶性ポリエステル樹脂の好適な例としては、1種以上のビスフェノール類(より具体的には、ビスフェノールA−EO付加物、又はビスフェノールA−PO付加物等)と1種以上のジオール類(より具体的には、テレフタル酸、フマル酸、又はアルキルコハク酸等)との重合体が挙げられる。結晶性ポリエステル樹脂の好適な例としては、1種以上の2価カルボン酸(より具体的には、スベリン酸、アジピン酸、又はコハク酸等)と1種以上のジオール類(より具体的には、エチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、又はヘキサンジオール等)との重合体が挙げられる。また、結晶性ポリエステル樹脂に、スチレン系モノマーに由来する1種以上の繰返し単位とアクリル酸系モノマーに由来する1種以上の繰返し単位とを組み込んでもよい。また、結晶性ポリエステル樹脂に、ビスフェノール類(より具体的には、ビスフェノールA−EO付加物、又はビスフェノールA−PO付加物等)に由来する1種以上の繰返し単位を組み込んでもよい。
(着色剤)
トナー母粒子は、着色剤を含有していてもよい。着色剤としては、トナーの色に合わせて公知の顔料又は染料を用いることができる。トナーを用いて高画質の画像を形成するためには、着色剤の量が、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上20質量部以下であることが好ましい。
トナー母粒子は、着色剤を含有していてもよい。着色剤としては、トナーの色に合わせて公知の顔料又は染料を用いることができる。トナーを用いて高画質の画像を形成するためには、着色剤の量が、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上20質量部以下であることが好ましい。
トナー母粒子は、黒色着色剤を含有していてもよい。黒色着色剤の例としては、カーボンブラックが挙げられる。また、黒色着色剤は、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤、及びシアン着色剤を用いて黒色に調色された着色剤であってもよい。
トナー母粒子は、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤、又はシアン着色剤のようなカラー着色剤を含有していてもよい。
イエロー着色剤としては、例えば、縮合アゾ化合物、イソインドリノン化合物、アントラキノン化合物、アゾ金属錯体、メチン化合物、及びアリールアミド化合物からなる群より選択される1種以上の化合物を使用できる。イエロー着色剤としては、例えば、C.I.ピグメントイエロー(3、12、13、14、15、17、62、74、83、93、94、95、97、109、110、111、120、127、128、129、147、151、154、155、168、174、175、176、180、181、191、又は194)、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、又はC.I.バットイエローを好適に使用できる。
マゼンタ着色剤としては、例えば、縮合アゾ化合物、ジケトピロロピロール化合物、アントラキノン化合物、キナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合物、及びペリレン化合物からなる群より選択される1種以上の化合物を使用できる。マゼンタ着色剤としては、例えば、C.I.ピグメントレッド(2、3、5、6、7、19、23、48:2、48:3、48:4、57:1、81:1、122、144、146、150、166、169、177、184、185、202、206、220、221、又は254)を好適に使用できる。
シアン着色剤としては、例えば、銅フタロシアニン化合物、アントラキノン化合物、及び塩基染料レーキ化合物からなる群より選択される1種以上の化合物を使用できる。シアン着色剤としては、例えば、C.I.ピグメントブルー(1、7、15、15:1、15:2、15:3、15:4、60、62、又は66)、フタロシアニンブルー、C.I.バットブルー、又はC.I.アシッドブルーを好適に使用できる。
(離型剤)
トナー母粒子は、離型剤を含んでいてもよい。離型剤は、例えば、トナーの定着性又は耐オフセット性を向上させる目的で使用される。トナーの定着性又は耐オフセット性を向上させるためには、離型剤の融点が65℃以上90℃以下であることが好ましい。トナーの定着性又は耐オフセット性を向上させるためには、離型剤の量は、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上30質量部以下であることが好ましい。
トナー母粒子は、離型剤を含んでいてもよい。離型剤は、例えば、トナーの定着性又は耐オフセット性を向上させる目的で使用される。トナーの定着性又は耐オフセット性を向上させるためには、離型剤の融点が65℃以上90℃以下であることが好ましい。トナーの定着性又は耐オフセット性を向上させるためには、離型剤の量は、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上30質量部以下であることが好ましい。
離型剤としては、例えば、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、ポリオレフィン共重合物、ポリオレフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、又はフィッシャートロプシュワックスのような脂肪族炭化水素ワックス;酸化ポリエチレンワックス又はそのブロック共重合体のような脂肪族炭化水素ワックスの酸化物;キャンデリラワックス、カルナバワックス、木ろう、ホホバろう、又はライスワックスのような植物性ワックス;みつろう、ラノリン、又は鯨ろうのような動物性ワックス;オゾケライト、セレシン、又はペトロラタムのような鉱物ワックス;モンタン酸エステルワックス又はカスターワックスのような脂肪酸エステルを主成分とするワックス類;脱酸カルナバワックスのような、脂肪酸エステルの一部又は全部が脱酸化したワックスを好適に使用できる。1種類の離型剤を単独で使用してもよいし、複数種の離型剤を併用してもよい。
(電荷制御剤)
トナー母粒子は、電荷制御剤を含んでいてもよい。電荷制御剤は、例えば、トナーの帯電安定性又は帯電立ち上がり特性を向上させる目的で使用される。トナーの帯電立ち上がり特性は、短時間で所定の帯電レベルにトナーを帯電可能か否かの指標になる。
トナー母粒子は、電荷制御剤を含んでいてもよい。電荷制御剤は、例えば、トナーの帯電安定性又は帯電立ち上がり特性を向上させる目的で使用される。トナーの帯電立ち上がり特性は、短時間で所定の帯電レベルにトナーを帯電可能か否かの指標になる。
トナー母粒子に負帯電性の電荷制御剤を含ませることで、トナー母粒子のアニオン性を強めることができる。また、トナー母粒子に正帯電性の電荷制御剤を含ませることで、トナー母粒子のカチオン性を強めることができる。ただし、トナーにおいて十分な帯電性が確保される場合には、トナー母粒子に電荷制御剤を含ませる必要はない。
例えば、トナー母粒子に、アセチレンブラック、オイルファーネスブラック、サーマルブラック、炭素繊維、黒鉛、酸化スズ、及び酸化亜鉛からなる群より選択される1種以上の導電性材料を含有させることで、トナーの電気抵抗値を調整できる。
(磁性粉)
トナー母粒子は、磁性粉を含んでいてもよい。磁性粉としては、例えば、鉄(より具体的には、フェライト又はマグネタイト等)、強磁性金属(より具体的には、コバルト又はニッケル等)、鉄及び/又は強磁性金属を含む合金、強磁性化処理(より具体的には、熱処理等)が施された強磁性合金、又は二酸化クロムを好適に使用できる。1種類の磁性粉を単独で使用してもよいし、複数種の磁性粉を併用してもよい。
トナー母粒子は、磁性粉を含んでいてもよい。磁性粉としては、例えば、鉄(より具体的には、フェライト又はマグネタイト等)、強磁性金属(より具体的には、コバルト又はニッケル等)、鉄及び/又は強磁性金属を含む合金、強磁性化処理(より具体的には、熱処理等)が施された強磁性合金、又は二酸化クロムを好適に使用できる。1種類の磁性粉を単独で使用してもよいし、複数種の磁性粉を併用してもよい。
[外添剤]
トナー母粒子の表面に外添剤を付着させてもよい。外添剤は、例えばトナーの流動性又は取扱性を向上させるために使用される。感光体の表面をリフレッシュするために、感光体を研磨し得る外添剤を使用してもよい。トナーの流動性又は取扱性を向上させるためには、外添剤の量がトナー母粒子100質量部に対して0.1質量部以上2質量部以下であることが好ましい。また、トナーの流動性又は取扱性を向上させるためには、外添剤の粒子径は10nm以上200nm以下であることが好ましい。
トナー母粒子の表面に外添剤を付着させてもよい。外添剤は、例えばトナーの流動性又は取扱性を向上させるために使用される。感光体の表面をリフレッシュするために、感光体を研磨し得る外添剤を使用してもよい。トナーの流動性又は取扱性を向上させるためには、外添剤の量がトナー母粒子100質量部に対して0.1質量部以上2質量部以下であることが好ましい。また、トナーの流動性又は取扱性を向上させるためには、外添剤の粒子径は10nm以上200nm以下であることが好ましい。
外添剤としては、シリカ粒子、又は金属酸化物(より具体的には、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、チタン酸ストロンチウム、又はチタン酸バリウム等)の粒子を好適に使用できる。1種類の外添剤を単独で使用してもよいし、複数種の外添剤を併用してもよい。
[キャリア]
本実施形態に係る現像剤に含まれるキャリアは、前述の構成(2)を有する。キャリアは、透明又は白色の磁性樹脂粒子(小キャリア粒子)と、磁性無機粒子(大キャリア粒子)とを含む。
本実施形態に係る現像剤に含まれるキャリアは、前述の構成(2)を有する。キャリアは、透明又は白色の磁性樹脂粒子(小キャリア粒子)と、磁性無機粒子(大キャリア粒子)とを含む。
本実施形態に係る現像剤を用いて高画質の画像を形成するためには、小キャリア粒子の飽和磁化が10emu/g以上30emu/g以下であることが好ましい。本実施形態に係る現像剤を用いて高画質の画像を形成するためには、小キャリア粒子の全体が、直鎖キラル化合物の重合体から実質的に構成されることが好ましく、前述の式(1)〜(11)のいずれかで表される直鎖キラル化合物の重合体から実質的に構成されることが特に好ましい。
本実施形態に係る現像剤を用いて高画質の画像を形成するためには、小キャリア粒子のガラス転移点(Tg)とトナーのガラス転移点(Tg)との差が15℃以内であることが好ましく、加えて、小キャリア粒子の軟化点(Tm)とトナーの軟化点(Tm)との差も15℃以内であることがより好ましい。こうした温度特性を有する小キャリア粒子は、トナーと一緒に保存し易く、また、トナーと共に媒体に定着させ易い。
本実施形態に係る現像剤を用いて高画質の画像を形成するためには、大キャリア粒子の飽和磁化が63emu/g以上70emu/g以下であることが好ましい。本実施形態に係る現像剤を用いて高画質の画像を形成するためには、大キャリア粒子の全体が、無機金属から実質的に構成されることが好ましく、酸化鉄系磁性材料から実質的に構成されることが特に好ましい。酸化鉄系磁性材料の好適な例としては、マグネタイト、バリウムフェライト、マグヘマイト、Mn−Znフェライト、Ni−Znフェライト、Mn−Mgフェライト、Ca−Mgフェライト、Liフェライト、又はCu−Znフェライトが挙げられる。個々の磁性粒子の材料として、1種類の磁性材料を単独で使用してもよいし、2種以上の磁性材料を併用してもよい。大キャリア粒子が実質的にフェライトから構成される場合、例えば、1250℃以上1300℃以下の温度で3時間以上5時間以下の時間をかけてフェライトを焼成した後、得られた焼成物を粉砕することで、所望の粒子径を有する大キャリア粒子を作製することができる。
[現像剤の製造方法]
以下、上記構成を有する現像剤を製造する方法の一例について説明する。
以下、上記構成を有する現像剤を製造する方法の一例について説明する。
トナー母粒子の作製方法の好適な例としては、粉砕法又は凝集法が挙げられる。これらの方法は、結着樹脂中に内添剤を良好に分散させ易い。
粉砕法の一例では、まず、結着樹脂、着色剤、電荷制御剤、及び離型剤を混合する。続けて、得られた混合物を、溶融混練装置(例えば、1軸又は2軸の押出機)を用いて溶融混練する。続けて、得られた溶融混練物を粉砕及び分級する。これにより、トナー母粒子が得られる。粉砕法を用いた場合には、凝集法を用いた場合よりも容易にトナー母粒子を作製できることが多い。
凝集法の一例では、まず、結着樹脂、離型剤、及び着色剤の各々の微粒子を含む水性媒体中で、これらの微粒子を所望の粒子径になるまで凝集させる。これにより、結着樹脂、離型剤、及び着色剤を含有する凝集粒子が形成される。続けて、得られた凝集粒子を加熱して、凝集粒子に含有される成分を合一化させる。これにより、所望の粒子径を有するトナー母粒子が得られる。
続けて、得られたトナー母粒子を洗浄する。続けて、洗浄されたトナー母粒子を乾燥する。その後、必要に応じて、混合機(例えば、日本コークス工業株式会社製のFMミキサー)を用いてトナー母粒子と外添剤とを混合して、トナー母粒子の表面に外添剤を付着させてもよい。なお、乾燥工程でスプレードライヤーを用いる場合には、外添剤(例えば、シリカ粒子)の分散液をトナー母粒子に噴霧することで、乾燥工程と外添工程とを同時に行うことができる。こうして、トナー粒子を多数含むトナーが製造される。
上記工程により、トナーを製造することができる。なお、トナー母粒子(トナーコア)の表面にシェル層を形成して、カプセルトナー粒子を製造してもよい。シェル層の形成方法は任意である。例えば、in−situ重合法、液中硬化被膜法、及びコアセルベーション法のいずれの方法を用いて、シェル層を形成してもよい。
次に、前述の構成(2)を有するキャリアの作製方法の好適な例について説明する。まず、粒子径(体積中位径)の異なる複数種のキャリア(小キャリア及び大キャリア)を準備する。続けて、小キャリア及び大キャリアを混合する。その結果、現像剤が得られる。
混合装置(例えば、愛知電機株式会社製「ロッキングミキサー(登録商標)」)を用いてトナーとキャリアとを混合することで、本実施形態に係る現像剤を製造することができる。
上記現像剤の製造方法において、必要のない工程は割愛してもよい。例えば、市販品をそのまま材料として用いることができる場合には、市販品を用いることで、その材料を調製する工程を割愛できる。トナー母粒子の表面に外添剤を付着させない(外添工程を割愛する)場合には、トナー母粒子がトナー粒子に相当する。効率的に現像剤を製造するためには、多数の粒子(トナー粒子又はキャリア粒子)を同時に形成することが好ましい。
[画像形成装置]
本実施形態に係る画像形成装置は、次に示す構成(3)を有する。
(3)画像形成装置が、像担持体と、現像部と、転写部と、定着部とを備える。現像部には、トナーと、透明又は白色の磁性樹脂粒子と、磁性樹脂粒子よりも大きな粒子径(体積中位径)を有する磁性無機粒子とが充填される。そして、現像部は、トナーによるトナー像を像担持体上に形成する。転写部は、像担持体上のトナー像を所定の媒体に転写する。定着部は、媒体上の磁性樹脂粒子を、トナーと共に媒体に定着させる。
本実施形態に係る画像形成装置は、次に示す構成(3)を有する。
(3)画像形成装置が、像担持体と、現像部と、転写部と、定着部とを備える。現像部には、トナーと、透明又は白色の磁性樹脂粒子と、磁性樹脂粒子よりも大きな粒子径(体積中位径)を有する磁性無機粒子とが充填される。そして、現像部は、トナーによるトナー像を像担持体上に形成する。転写部は、像担持体上のトナー像を所定の媒体に転写する。定着部は、媒体上の磁性樹脂粒子を、トナーと共に媒体に定着させる。
以下、図2を参照して、構成(3)を有する画像形成装置の一例について説明する。なお、図中、矢印Y1、Y2、Z1、Z2は、互いに直交する2軸(Y軸、Z軸)に係る4方向を示している。矢印Z1は複合機の上方を、矢印Z2は複合機の下方を、矢印Y1は複合機の前方を、矢印Y2は複合機の後方を、それぞれ示す。
本実施形態に係る画像形成装置は、画像形成ユニット100を備える。画像形成ユニット100は、例えば、画像データを取得して、取得した画像データに基づいて所定の媒体(記録媒体)に画像を形成する。画像形成ユニット100は、給紙カセット11と、手差しトレイ11aと、給紙ローラー12と、搬送路13と、複数の搬送ローラー13aと、転写ローラー14(転写部)と、定着器15(定着部)と、排出ローラー16と、排出部17と、感光体ドラム21(像担持体)と、トナーコンテナ22と、現像器23(現像部)と、帯電部24と、露光部25と、クリーニング部26とを備える。複数の搬送ローラー13aはそれぞれ、搬送路13に設けられている。
給紙カセット11は、記録媒体(例えば、印刷用紙)を収容できる。給紙ローラー12は、給紙カセット11中の記録媒体を1枚ずつ搬送路13に送り出すように構成される。搬送ローラー13aは、搬送路13に送り出された記録媒体を転写ローラー14に向けて搬送するように構成される。なお、手差しトレイ11aにセットされた記録媒体も、給紙カセット11中の記録媒体と同様に、転写ローラー14に搬送される。
感光体ドラム21は、円柱状の外形を有する。感光体ドラム21の表面(詳しくは、外周面)には、感光体層が形成されている。また、感光体ドラム21は回転可能に支持されている。感光体ドラム21は、例えばアモルファスシリコン(a−Si)感光体ドラムである。感光体ドラム21は、例えばモーター(図示せず)によって駆動されて回転する。
現像器23は、複数(例えば、2本)の攪拌スクリュー23aと、現像ローラー23bとを備える。現像ローラー23bは、マグネットロールと、現像スリーブとを備える。マグネットロールは、少なくともその表層部に磁極(例えば、永久磁石に基づくN極及びS極)を有する。現像スリーブは、非磁性の筒体(例えば、アルミパイプ)である。マグネットロールは現像スリーブ内(筒内)に位置し、現像スリーブは現像ローラー23bの表層部に位置する。非回転のマグネットロールの周りを現像スリーブが回転できるように、マグネットロールのシャフトと現像スリーブとがフランジを介して接続されている。
現像器23内には、本実施形態に係る現像剤が充填される。現像ローラー23bは、トナーコンテナ22から供給されたトナーを、感光体ドラム21に供給する。この際、小キャリア粒子(磁性樹脂粒子)も感光体ドラム21側に移行することがある。本実施形態に係る画像形成方法では、こうした小キャリア粒子をトナーと共に記録媒体に定着させる。このため、トナーと共に小キャリア粒子が消費される。消費されたトナー及び小キャリア粒子は、順次又は必要に応じて、トナーコンテナ22から現像器23に補給される。
現像剤におけるトナーの量(例えば、キャリアの質量に対するトナーの質量の比率)を検出するためのトナー量センサー23cが、現像器23に設けられている。トナー量センサー23cとしては、例えば、現像剤の透磁率を検出する磁気センサー、又は現像剤で反射される光の量を検出する光センサーを好適に使用できる。攪拌スクリュー23aが回転すると、現像器23内の現像剤が攪拌される。画像形成ユニット100は、現像ローラー23bを感光体ドラム21側に付勢する付勢機構を有してもよい。
感光体ドラム21の近傍には、感光体ドラム21の表面に付着した小キャリア粒子(磁性樹脂粒子)の量を検出するためのキャリア量センサー21aが設けられている。キャリア量センサー21aとしては、例えば、感光体ドラム21の表面の透磁率を検出する磁気センサーを好適に使用できる。キャリア量センサー21aの出力に基づいて、小キャリア粒子の消費量を求めることができる。また、キャリア量センサー21aの出力とトナー量センサー23cの出力とに基づいて、より正確に小キャリア粒子の消費量を求めてもよい。また、キャリア量センサー21aを割愛して、トナー量センサー23cの出力のみに基づいて小キャリア粒子の消費量を求めてもよい。
画像形成ユニット100では、1つの感光体ドラム21につき1つの現像器23が設けられている。また、1つの現像器23につき1つのトナーコンテナ22が設けられている。ただしこれに限られず、1つの感光体ドラムにつき複数の現像器が設けられてもよい。また、1つの現像器につき複数のトナーコンテナが設けられてもよい。以下、図3(a)及び図3(b)を参照して、トナーコンテナ22の一例について説明する。
図3(a)又は図3(b)に示すように、トナーコンテナ22は、現像器23にトナーを補給するトナー補給部220a(第1補給部)と、現像器23に小キャリア粒子(磁性樹脂粒子)を補給するキャリア補給部220b(第2補給部)とを備える。トナー補給部220a及びキャリア補給部220bはそれぞれ、供給ローラー22aと、収容部22cとを備える。トナー補給部220a及びキャリア補給部220bの各々の補給路22dには、補給路22dを通過するトナー又はキャリアの量を検出するための補給量センサー22bが設けられている。補給量センサー22bは、例えば、トナー又はキャリアが補給路22dを通過する際の磁界変化を検出する磁気式流量センサーである。
図3(a)に示すように、現像器23に複数の補給口を形成してもよい。また、図3(b)に示すように、現像器23に形成された1つの補給口に接続される補給路22dが、途中でトナー補給部220aとキャリア補給部220bとに向けて分岐していてもよい。
トナー補給部220aの収容部22cにはトナーが収容され、キャリア補給部220bの収容部22cには小キャリア粒子(磁性樹脂粒子)が収容される。小キャリア粒子の消費量は、トナーの消費量と比べて少ない傾向がある。このため、キャリア補給部220bの容量(収容部22cに収容可能なキャリアの体積)をトナー補給部220aの容量(収容部22cに収容可能なトナーの体積)よりも小さくすることが好ましい。例えば、キャリア補給部220bの容量をトナー補給部220aの容量の半分以下にしてもよい。
トナー補給部220aの供給ローラー22aが回転すると、トナー補給部220aの収容部22c内のトナーが補給路22dを通って現像器23に供給される。また、キャリア補給部220bの供給ローラー22aが回転すると、キャリア補給部220bの収容部22c内の小キャリア粒子が補給路22dを通って現像器23に供給される。トナー補給部220aの供給ローラー22aとキャリア補給部220bの供給ローラー22aとを各々独立して制御することで、トナー及び小キャリア粒子をそれぞれ消費した量だけ補給することが可能になる。供給ローラー22aは、例えばモーター(図示せず)によって駆動されて回転する。なお、トナーの残量を検出するセンサーをトナー補給部220aの収容部22cに設けてもよい。また、小キャリア粒子の残量を検出するセンサーをキャリア補給部220bの収容部22cに設けてもよい。
図3(a)及び図3(b)の各々に示す例では、トナー補給部220a及びキャリア補給部220bが、モジュール化(一体化)されてトナーコンテナ22を構成している。トナーコンテナ22には、トナー及び小キャリア粒子が収容されている。トナーコンテナ22は、現像器23に対して着脱可能である。使用中のトナーコンテナ22内のトナー又はキャリアの残量が少なくなった場合には、そのトナーコンテナ22を現像器23から取り外して、別のトナーコンテナ22を現像器23に取り付けることで、トナーコンテナ22を交換できる。画像形成ユニット100は、トナーコンテナ22の着脱に連動して補給路22dを開閉する開閉機構を備えてもよい。例えば、トナーコンテナ22を現像器23から取り外す際には補給路22dをシャッター(図示せず)で塞ぎ、トナーコンテナ22が現像器23に取り付けられると、補給路22dを開放する開閉機構が好ましい。こうした開閉機構により、トナーコンテナ交換時における補給路22dからのトナー又はキャリアの漏れを抑制できる。
図2を参照して説明を続ける。定着器15は、加熱ローラー15a、加圧ローラー15b、及び付勢装置(図示せず)を備える。付勢装置は、加圧ローラー15bを加熱ローラー15a側に付勢するように構成される。加熱ローラー15aの内部には、ヒーター(例えば、ハロゲンヒーター又はセラミックヒーター)が収容される。例えば、図示しない電源からヒーターに供給される電力を制御することで、トナーを定着するための温度を調整できる。なお、加熱ローラー15aの近傍に、加熱ローラー15aの温度を検知するためのセンサー(例えば、サーミスター)を設けてもよい。また、付勢装置は、付勢力(ひいては、加熱ローラー15aに対する加圧ローラー15bの圧力)を調整するための機構(例えば、バネ力調整機構、カム駆動機構、又はラック・アンド・ピニオン駆動機構)を備えてもよい。
画像形成ユニット100が記録媒体に画像を形成する場合には、感光体ドラム21の感光体層に静電潜像を形成し、トナーを用いて静電潜像を現像する。詳しくは、帯電部24が感光体層を一様に帯電させる。続けて、露光部25が感光体層に光を照射する。この際、光の照射位置は、画像データに応じて決定される。感光体層のうち光が照射された部分の電位は選択的に低下する。その結果、感光体ドラム21の表面に静電潜像が形成される。続けて、現像器23が、感光体ドラム21にトナーを供給して、静電潜像を現像する。詳しくは、現像器23は、静電潜像に応じて選択的にトナーを感光体層に付着させる。その結果、感光体ドラム21の表面にトナー像が形成される。
記録媒体は、搬送ローラー13aにより搬送されて、感光体ドラム21と転写ローラー14との間を通る。この際、転写ローラー14にバイアス(電圧)をかけることにより、上述のようにして感光体ドラム21に形成されたトナー像を記録媒体に転写することができる。定着器15は、トナー像(画像)を加熱及び加圧して記録媒体に定着させる。本実施形態に係る画像形成方法では、トナーと共に小キャリア粒子を記録媒体に定着させる。このため、定着条件(定着温度等)を、トナー及び小キャリア粒子の両方を定着するために適した条件に設定することが好ましい。転写ローラー14から記録媒体へトナー像が転写された後、感光体ドラム21の表面に残留しているトナーは、クリーニング部26により除去される。また、画像形成ユニット100は、感光体ドラム21の表面における残留電荷を除電するための除電部を備えてもよい。
画像形成ユニット100は、上記のようにして、記録媒体に画像を形成する。画像が形成された記録媒体は、排出ローラー16によって排出部17に排出される。
本実施形態の画像形成装置は、各種センサーの出力に基づいて、画像形成装置の動作を制御する制御部(例えば、CPU、メモリー、及びプログラム)を備えてもよい。また、本実施形態の画像形成装置は、入力部(例えば、キーボード、マウス、又はタッチパネル)及び通信装置を備えてもよい。
(他の実施形態)
図3(a)及び図3(b)の各々に示す例では、キャリア補給部220bをトナーコンテナ22内に設けている。しかし、トナーコンテナ22とは別にキャリア補給部220bを設けてもよい。トナー補給部220aとキャリア補給部220bとを一体化しないことで、トナーコンテナ22(トナー補給部220a)の交換とキャリア補給部220bの交換とを別々に行うことが可能になる。
図3(a)及び図3(b)の各々に示す例では、キャリア補給部220bをトナーコンテナ22内に設けている。しかし、トナーコンテナ22とは別にキャリア補給部220bを設けてもよい。トナー補給部220aとキャリア補給部220bとを一体化しないことで、トナーコンテナ22(トナー補給部220a)の交換とキャリア補給部220bの交換とを別々に行うことが可能になる。
タンデム方式の電子写真装置が構成(3)を有する場合も、キャリア引きを抑制しながら高画質の画像を形成することが可能になる。以下、図4を参照して、タンデム方式の電子写真装置の一例について説明する。
図4に示すタンデム方式の電子写真装置は、トナーの色の数(例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローの4色)と同じ数の現像器(現像器231、232、233、及び234)及び感光体ドラム(図示せず)を備える。タンデム方式の電子写真装置を用いて画像を形成する場合には、1次転写工程において、複数の感光体ドラムの各々に形成されたトナー像を順次、中間転写体(例えば、転写ベルト)に転写する。これにより、中間転写体上に、複数種のトナー像が重なる。続けて、2次転写工程において、中間転写体上に重ねられたトナー像を記録媒体に一括転写する。異なる色のトナー像を重ねることで、記録媒体にフルカラー画像を形成することができる。図4の例では、ブラック用の現像器231にトナー補給部221a及びキャリア補給部221bが接続されている。また、シアン用の現像器232にトナー補給部222a及びキャリア補給部222bが接続されている。また、マゼンタ用の現像器233にトナー補給部223a及びキャリア補給部223bが接続されている。また、イエロー用の現像器234にトナー補給部224a及びキャリア補給部224bが接続されている。
本発明の実施例について説明する。表1に、実施例又は比較例に係る現像剤A−1〜A−6、B−1〜B−8、及びC−1〜C−4(それぞれ静電潜像現像用の現像剤)を示す。
以下、現像剤A−1〜C−4の製造方法、評価方法、及び評価結果について、順に説明する。なお、複数の粒子を含む粉体(より具体的には、トナー母粒子、外添剤、トナー、又はキャリア等)に関する評価結果(形状又は物性などを示す値)は、何ら規定していなければ、相当数の粒子について測定した値の個数平均である。誤差が生じる評価においては、誤差が十分小さくなる相当数の測定値を得て、得られた測定値の算術平均を評価値とした。また、粉体の粒子径は、何ら規定していなければ、粒子の円相当径(粒子の投影面積と同じ面積を有する円の直径)である。また、体積中位径(D50)及び電気抵抗値の各々の測定方法は、何ら規定していなければ、次に示すとおりである。
<体積中位径の測定方法>
以下の方法で測定された試料の粒度分布から、試料の体積中位径を求めた。測定装置として、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(株式会社堀場製作所製「LA−750」)を用いた。測定装置に輸送媒体(エタノール)及び試料(例えば、キャリア約4g)を投入し、輸送媒体中に試料(粉体)を分散させて、試料の体積粒度分布を測定した。そして、測定された体積粒度分布から試料の体積中位径(D50)を求めた。
以下の方法で測定された試料の粒度分布から、試料の体積中位径を求めた。測定装置として、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(株式会社堀場製作所製「LA−750」)を用いた。測定装置に輸送媒体(エタノール)及び試料(例えば、キャリア約4g)を投入し、輸送媒体中に試料(粉体)を分散させて、試料の体積粒度分布を測定した。そして、測定された体積粒度分布から試料の体積中位径(D50)を求めた。
<電気抵抗値の測定方法>
試料(キャリア)を現像器に充填して、現像ローラーに担持された状態での試料(キャリア)の電気抵抗値を求めた。現像器としては、直径20mmの現像ローラーを備える現像器を用いた。現像ローラーは、アルミ製の筒(現像スリーブ)内に磁石(マグネットロール)を内包させたローラーであった。また、電気的に接地した台座を準備した。台座の上方に現像ローラーを設置した。現像スリーブの表面に0.9mmのギャップを介して電極(幅65mm、長さ0.75mmの電極)を対向させた。その電極に直流電源の一端を電気的に接続し、直流電源の他端を電気的に接地した。現像スリーブに電流計の一端を電気的に接続し、電流計の他端を電気的に接地した。
試料(キャリア)を現像器に充填して、現像ローラーに担持された状態での試料(キャリア)の電気抵抗値を求めた。現像器としては、直径20mmの現像ローラーを備える現像器を用いた。現像ローラーは、アルミ製の筒(現像スリーブ)内に磁石(マグネットロール)を内包させたローラーであった。また、電気的に接地した台座を準備した。台座の上方に現像ローラーを設置した。現像スリーブの表面に0.9mmのギャップを介して電極(幅65mm、長さ0.75mmの電極)を対向させた。その電極に直流電源の一端を電気的に接続し、直流電源の他端を電気的に接地した。現像スリーブに電流計の一端を電気的に接続し、電流計の他端を電気的に接地した。
現像スリーブを回転速度600rpm(線速628mm/秒)で回転させることで、現像器内の試料(キャリア)を10分間攪拌し、回転している現像スリーブの表面に試料(キャリア)を所定の量(14g)担持させた。その後、現像スリーブに電圧を印加しない状態で、現像スリーブと上記電極との間を流れる電流I1[A]を電流計で測定した。
次に、直流電源から現像スリーブに耐圧上限レベル(小キャリアの測定でも、大キャリアの測定でも、1000V)の電圧E[V]を5分間印加した。その後、電圧Eを印加した状態で現像スリーブと上記電極との間を流れる電流I2[A]を電流計で測定した。
上記のようにして測定された値(電圧E、及び電流I1、I2)と、式「I12=E/(I2−I1)」とに基づいて、試料の電気抵抗値を求めた。
[トナーの準備]
混合機(日本コークス工業株式会社製「FMミキサー」)を用いて、結着樹脂100質量部と、着色剤4質量部と、電荷制御剤1質量部と、離型剤5質量部とを混合した。結着樹脂としては、酸価5.6mgKOH/g、軟化点100℃のポリエステル樹脂を用いた。着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3(銅フタロシアニン顔料)を用いた。電荷制御剤としては、4級アンモニウム塩(オリヱント化学工業株式会社製「BONTRON(登録商標)P−51」)を用いた。離型剤としては、カルナバワックス(株式会社加藤洋行製「カルナウバワックス1号」)を用いた。
混合機(日本コークス工業株式会社製「FMミキサー」)を用いて、結着樹脂100質量部と、着色剤4質量部と、電荷制御剤1質量部と、離型剤5質量部とを混合した。結着樹脂としては、酸価5.6mgKOH/g、軟化点100℃のポリエステル樹脂を用いた。着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15:3(銅フタロシアニン顔料)を用いた。電荷制御剤としては、4級アンモニウム塩(オリヱント化学工業株式会社製「BONTRON(登録商標)P−51」)を用いた。離型剤としては、カルナバワックス(株式会社加藤洋行製「カルナウバワックス1号」)を用いた。
続けて、得られた混合物を、2軸押出機(株式会社池貝製「PCM−30」)を用いて混練した。続けて、得られた混練物を、機械式粉砕機(フロイント・ターボ株式会社製「ターボミル」)を用いて粉砕した。続けて、得られた粉砕物を、分級機(日鉄鉱業株式会社製「エルボージェットEJ−LABO型」)を用いて分級した。その結果、体積中位径6.8μmのトナー母粒子が得られた。
続けて、トナー母粒子100質量部と乾式シリカ粒子(日本アエロジル株式会社製「AEROSIL(登録商標)REA90」)0.5質量部とを、容量10LのFMミキサー(日本コークス工業株式会社製)を用いて5分間混合することにより、トナー母粒子の表面に外添剤(シリカ粒子)を付着させた。その後、得られたトナーを、200メッシュ(目開き75μm)の篩を用いて篩別した。その結果、多数のトナー粒子を含むトナーが得られた。
[キャリアの準備]
表1に示される体積中位径(D50)及び電気抵抗値を有するキャリア(大キャリア及び小キャリア)を、表1に示される割合(質量比)で混合することで、現像剤A−1〜A−6、B−1〜B−8、及びC−1〜C−4の各々のキャリアを調製した。大キャリアは、前述の大キャリア粒子(磁性無機粒子)を多数含む粉体であった。小キャリアは、前述の小キャリア粒子(磁性樹脂粒子)を多数含む粉体であった。例えば、現像剤A−1のキャリアは、体積中位径43μm、電気抵抗値2.4×1012Ωの小キャリアと、体積中位径86μm、電気抵抗値3.6×108Ωの大キャリアとを、質量比10:90(小キャリア:大キャリア)の割合で混合して調製した。現像剤A−5のキャリアの調製では、小キャリアを使用しなかった。現像剤A−6のキャリアの調製では、大キャリアを使用しなかった。
表1に示される体積中位径(D50)及び電気抵抗値を有するキャリア(大キャリア及び小キャリア)を、表1に示される割合(質量比)で混合することで、現像剤A−1〜A−6、B−1〜B−8、及びC−1〜C−4の各々のキャリアを調製した。大キャリアは、前述の大キャリア粒子(磁性無機粒子)を多数含む粉体であった。小キャリアは、前述の小キャリア粒子(磁性樹脂粒子)を多数含む粉体であった。例えば、現像剤A−1のキャリアは、体積中位径43μm、電気抵抗値2.4×1012Ωの小キャリアと、体積中位径86μm、電気抵抗値3.6×108Ωの大キャリアとを、質量比10:90(小キャリア:大キャリア)の割合で混合して調製した。現像剤A−5のキャリアの調製では、小キャリアを使用しなかった。現像剤A−6のキャリアの調製では、大キャリアを使用しなかった。
現像剤A−1〜C−4のいずれにおいても、大キャリア粒子(磁性無機粒子)は実質的にマグネタイトから構成されていた。小キャリア粒子(磁性樹脂粒子)は実質的に有機磁性体から構成されていた。小キャリア粒子の色は白色であった。
[現像剤の製造]
表1に示されるキャリア(現像剤A−1〜C−4の各々に定められたキャリア)100質量部と、トナー(前述の手順で調製したトナー)10質量部とを、粉体混合機(愛知電機株式会社製「ロッキングミキサー」)を用いて30分間攪拌した。その結果、現像剤A−1〜A−6、B−1〜B−8、及びC−1〜C−4が得られた。
表1に示されるキャリア(現像剤A−1〜C−4の各々に定められたキャリア)100質量部と、トナー(前述の手順で調製したトナー)10質量部とを、粉体混合機(愛知電機株式会社製「ロッキングミキサー」)を用いて30分間攪拌した。その結果、現像剤A−1〜A−6、B−1〜B−8、及びC−1〜C−4が得られた。
[評価方法]
各試料(現像剤A−1〜C−4)の評価方法は、以下の通りである。
各試料(現像剤A−1〜C−4)の評価方法は、以下の通りである。
評価機として、カラープリンター(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「FS−C5250DN」)を用いた。試料(現像剤)を評価機の現像器に投入し、補給用トナー(試料中のトナー)を評価機のトナーコンテナに投入した。
上記評価機を用いて、常温常湿(温度23℃、湿度50%RH)環境下において、所定の評価用パターン(先端側の半分は白紙部であり、後端側の半分に10個のイエローソリッド部が等間隔で配置されたパターン)を紙(A4サイズの普通紙)に100枚連続印刷した。
(キャリア引き)
キャリア引きの評価では、上記のようにして印刷された紙(特に、画像が形成された部分)をルーペで観察して、画像1cm2あたりに付着したキャリア粒子の数(以下、付着キャリア粒子の数と記載する)を求めた。印刷された100枚の紙の各々について測定された100個の測定値(付着キャリア粒子の数)の算術平均を、試料(現像剤)の評価値(付着キャリア粒子の数)とした。
キャリア引きの評価では、上記のようにして印刷された紙(特に、画像が形成された部分)をルーペで観察して、画像1cm2あたりに付着したキャリア粒子の数(以下、付着キャリア粒子の数と記載する)を求めた。印刷された100枚の紙の各々について測定された100個の測定値(付着キャリア粒子の数)の算術平均を、試料(現像剤)の評価値(付着キャリア粒子の数)とした。
以下の基準に従って、キャリア引きが生じにくい試料(現像剤)から順に、A、B、C、Dと、ランク付けした。
A:付着キャリア粒子の数が1.0個未満であった。
B:付着キャリア粒子の数が1.0個以上1.5個未満であった。
C:付着キャリア粒子の数が1.5個以上3.0個未満であった。
D:付着キャリア粒子の数が3.0個以上であった。
A:付着キャリア粒子の数が1.0個未満であった。
B:付着キャリア粒子の数が1.0個以上1.5個未満であった。
C:付着キャリア粒子の数が1.5個以上3.0個未満であった。
D:付着キャリア粒子の数が3.0個以上であった。
(画像均一性)
画像均一性の評価では、上記のようにして形成された10箇所のイエローソリッド部の各々の画像濃度(ID)を、反射濃度計(X−Rite社製「RD−19」)を用いて測定した。印刷された1枚の紙ごとに、測定された10箇所の画像濃度を比較して、最も大きい画像濃度の差(以下、濃度ばらつきと記載する)を求めた。印刷された100枚の紙の各々について測定された100個の測定値(濃度ばらつき)の算術平均を、試料(現像剤)の評価値(濃度ばらつき)とした。
画像均一性の評価では、上記のようにして形成された10箇所のイエローソリッド部の各々の画像濃度(ID)を、反射濃度計(X−Rite社製「RD−19」)を用いて測定した。印刷された1枚の紙ごとに、測定された10箇所の画像濃度を比較して、最も大きい画像濃度の差(以下、濃度ばらつきと記載する)を求めた。印刷された100枚の紙の各々について測定された100個の測定値(濃度ばらつき)の算術平均を、試料(現像剤)の評価値(濃度ばらつき)とした。
以下の基準に従って、画像均一性が高い試料(現像剤)から順に、A、B、Cと、ランク付けした。
A:濃度ばらつきが0.15未満であった。
B:濃度ばらつきが0.15以上0.20未満であった。
C:濃度ばらつきが0.20以上であった。
A:濃度ばらつきが0.15未満であった。
B:濃度ばらつきが0.15以上0.20未満であった。
C:濃度ばらつきが0.20以上であった。
[評価結果]
表2に、現像剤A−1〜C−4の各々についての評価結果を示す。
表2に、現像剤A−1〜C−4の各々についての評価結果を示す。
現像剤A−1〜A−4、B−1〜B−8、及びC−1〜C−4(実施例1〜16に係る現像剤)を用いて画像を形成した場合にはそれぞれ、キャリア引きが生じにくく、濃度ばらつきの小さい画像を形成することができた。
本発明に係る画像形成方法、現像剤、及び画像形成装置はそれぞれ、例えば複写機、プリンター、又は複合機において画像を形成するために用いることができる。
11 :給紙カセット
11a :手差しトレイ
12 :給紙ローラー
13 :搬送路
13a :搬送ローラー
14 :転写ローラー
15 :定着器
15a :加熱ローラー
15b :加圧ローラー
16 :排出ローラー
17 :排出部
21 :感光体ドラム
21a :キャリア量センサー
22 :トナーコンテナ
22a :供給ローラー
22b :補給量センサー
22c :収容部
22d :補給路
23、231、232、233、234:現像器
23a :攪拌スクリュー
23b :現像ローラー
23c :トナー量センサー
24 :帯電部
25 :露光部
26 :クリーニング部
100 :画像形成ユニット
220a、221a、222a、223a、224a:トナー補給部
220b、221b、222b、223b、224b:キャリア補給部
C1 :大キャリア粒子
C2 :小キャリア粒子
T :トナー
11a :手差しトレイ
12 :給紙ローラー
13 :搬送路
13a :搬送ローラー
14 :転写ローラー
15 :定着器
15a :加熱ローラー
15b :加圧ローラー
16 :排出ローラー
17 :排出部
21 :感光体ドラム
21a :キャリア量センサー
22 :トナーコンテナ
22a :供給ローラー
22b :補給量センサー
22c :収容部
22d :補給路
23、231、232、233、234:現像器
23a :攪拌スクリュー
23b :現像ローラー
23c :トナー量センサー
24 :帯電部
25 :露光部
26 :クリーニング部
100 :画像形成ユニット
220a、221a、222a、223a、224a:トナー補給部
220b、221b、222b、223b、224b:キャリア補給部
C1 :大キャリア粒子
C2 :小キャリア粒子
T :トナー
Claims (11)
- 像担持体と現像部と転写部と定着部とを備える画像形成装置により、所定の媒体に画像を形成する方法であって、
トナーと、透明又は白色の磁性樹脂粒子と、前記磁性樹脂粒子よりも大きな粒子径を有する磁性無機粒子とを、前記現像部に充填することと、
前記現像部により、前記トナーによるトナー像を前記像担持体上に形成することと、
前記転写部により、前記像担持体上のトナー像を前記媒体に転写することと、
前記定着部により、前記媒体上の前記磁性樹脂粒子を、前記トナーと共に前記媒体に定着させることと、
を含む、画像形成方法。 - トナーとキャリアとを含む現像剤であって、
前記キャリアは、
透明又は白色の磁性樹脂粒子の集合体である第1粉体と、
前記磁性樹脂粒子よりも大きな粒子径を有する磁性無機粒子の集合体である第2粉体と、
を含む、現像剤。 - 前記磁性樹脂粒子のガラス転移点は50℃以上70℃以下である、請求項2に記載の現像剤。
- 前記磁性樹脂粒子を実質的に構成する樹脂は、直鎖キラル化合物の重合体である、請求項2又は3に記載の現像剤。
- 前記第1粉体の体積中位径は39μm以上49μm以下であり、前記第2粉体の体積中位径は74μm以上100μm以下である、請求項2〜5のいずれか一項に記載の現像剤。
- 前記キャリアにおける前記磁性樹脂粒子の質量割合は10質量%以上90質量%以下である、請求項2〜6のいずれか一項に記載の現像剤。
- 前記磁性樹脂粒子の電気抵抗値は1.0×1012Ω以上1.0×1013Ω以下であり、
前記磁性無機粒子の電気抵抗値は1.0×108Ω以上1.0×109Ω以下である、請求項2〜7のいずれか一項に記載の現像剤。 - 像担持体と、
トナーと、透明又は白色の磁性樹脂粒子と、前記磁性樹脂粒子よりも大きな粒子径を有する磁性無機粒子とが充填され、前記トナーによるトナー像を前記像担持体上に形成する現像部と、
前記像担持体上のトナー像を所定の媒体に転写する転写部と、
前記媒体上の前記磁性樹脂粒子を、前記トナーと共に前記媒体に定着させる定着部と、
を備える、画像形成装置。 - 前記現像部に前記トナーを補給する第1補給部と、
前記現像部に前記磁性樹脂粒子を補給する第2補給部と、
をさらに備える、請求項9に記載の画像形成装置。 - 前記第2補給部の容量は前記第1補給部の容量よりも小さい、請求項10に記載の画像形成装置。
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2015
- 2015-09-01 JP JP2015172167A patent/JP2017049418A/ja active Pending
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