JP2017048766A - エンジンの冷却構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブロック側ウォータージャケットとヘッド側ウォータージャケットとを連通する連通路における冷却水の流通量を調整可能なエンジンの冷却構造を提供する。
【解決手段】エンジン本体11を構成するシリンダーブロック部にはブロック側ウォータージャケットが形成され、エンジン本体11を構成するシリンダーヘッド部にはヘッド側ウォータージャケットが形成されている。ブロック側ウォータージャケットとヘッド側ウォータージャケットとは、連通路27で連通している。エンジン本体11には、エンジン本体11の外表面11aと連通路27の内面27aとに開口する貫通孔30が形成されている。そして、この貫通孔30は、プラグ31の頭部34によって封止されている。また、プラグ31は、連通路27の一部を塞ぐ軸部35を有し、連通路27における冷却水の流路断面積を連通路27の通路断面積よりも小さくする絞り部37を形成する。
【選択図】図4
【解決手段】エンジン本体11を構成するシリンダーブロック部にはブロック側ウォータージャケットが形成され、エンジン本体11を構成するシリンダーヘッド部にはヘッド側ウォータージャケットが形成されている。ブロック側ウォータージャケットとヘッド側ウォータージャケットとは、連通路27で連通している。エンジン本体11には、エンジン本体11の外表面11aと連通路27の内面27aとに開口する貫通孔30が形成されている。そして、この貫通孔30は、プラグ31の頭部34によって封止されている。また、プラグ31は、連通路27の一部を塞ぐ軸部35を有し、連通路27における冷却水の流路断面積を連通路27の通路断面積よりも小さくする絞り部37を形成する。
【選択図】図4
Description
本発明は、エンジンの冷却構造に関する。
エンジンは、複数の気筒が形成されたシリンダーブロック部と各気筒に対応する吸気ポートや排気ポートが形成されたシリンダーヘッド部とで構成されるエンジン本体を備える。シリンダーブロック部は、各気筒のボア壁の周囲にブロック側ウォータージャケットを備え、シリンダーヘッド部は、吸気ポートや排気ポートの周囲にヘッド側ウォータージャケットを備える。これらブロック側ウォータージャケットとヘッド側ウォータージャケットとは、例えば特許文献1のように気筒毎に設けられた連通路によって互いに連通しており、ブロック側ウォータージャケットに流入した冷却水が連通路を通じてヘッド側ウォータージャケットへ流入する。
また、各連通路においては、気筒間における冷却度合いのばらつきを抑えるべく冷却水の流通量が調整される。流通量の調整は、シリンダーブロック部とシリンダーヘッド部とが別体である場合には、例えばシリンダーヘッド部における連通路の開口部分に対し、中心部分に貫通孔を有する環状の穴あきプラグを圧入することにより行われる。しかしながら、シリンダーブロック部とシリンダーヘッド部とが一体的に形成されたモノブロックにおいては、上述した穴あきプラグの圧入を行うことができない。そのため、連通路における冷却水の流通量を調整する新たな方策が求められている。なお、こうした方策は、シリンダーブロック部とシリンダーヘッド部とが別体である場合についても求められている。
本発明は、ブロック側ウォータージャケットとヘッド側ウォータージャケットとを連通する連通路における冷却水の流通量を調整可能なエンジンの冷却構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するエンジンの冷却構造は、シリンダーブロック部とシリンダーヘッド部とで構成されるエンジン本体と、前記シリンダーブロック部に形成されたブロック側ウォータージャケットと、前記シリンダーヘッド部に形成されたヘッド側ウォータージャケットと、前記ブロック側ウォータージャケットとヘッド側ウォータージャケットとを連通する連通路と、前記エンジン本体の外表面と前記連通路の内面とを接続する貫通孔と、前記貫通孔を封止する封止部材であって、前記連通路の一部を塞いで前記連通路における冷却水の流路断面積を前記連通路の通路断面積よりも小さくする絞り部を形成する前記封止部材とを備える。
上記構成によれば、エンジン本体の外表面に貫通孔が開口していることから、貫通孔に対してエンジン本体の外側から封止部材を取り付けることができる。そして、連通路の一部が封止部材によって塞がれることによって、冷却水の流路断面積が連通路の通路断面積よりも小さい絞り部が形成される。これにより、連通路における冷却水の流通量を調整することができる。
上記エンジンの冷却構造において、前記エンジン本体が複数の前記連通路と前記複数の連通路の各々に対して形成された前記貫通孔とを有し、前記複数の連通路は、前記絞り部の流路断面積が互いに異なる前記連通路を含んでいることが好ましい。
上記構成によれば、絞り部における流路断面積が互いに異なる連通路が含まれることから、例えば連通路ごとに冷却水の流通量を設定することができる。
上記構成によれば、絞り部における流路断面積が互いに異なる連通路が含まれることから、例えば連通路ごとに冷却水の流通量を設定することができる。
上記エンジンの冷却構造において、前記エンジン本体が複数の気筒を有し、前記連通路が前記複数の気筒の各々に対して形成され、前記絞り部の流路断面積が、前記冷却水の流入口に対して最も上流側に位置する前記連通路において最も大きいことが好ましい。
上記構成によれば、流入口に対して最も上流側に位置する連通路に冷却水が流入しやすくなる。これにより、シリンダーヘッド部のうちで当該連通路に近い部分における冷却効率を高めることができる。
上記エンジンの冷却構造において、前記複数の連通路が互いに異なる前記通路断面積を有する前記連通路を含み、前記複数の連通路の各々では互いに同じ形状を有する前記封止部材によって前記絞り部が形成されているとよい。
上記構成によれば、絞り部を形成するプラグの共通化を図りつつ、絞り部における流路断面積を互いに異なせることが可能である。
上記エンジンの冷却構造は、前記エンジン本体が前記シリンダーブロック部と前記シリンダーヘッド部とを備えるモノブロックに適用することができる。
上記エンジンの冷却構造は、前記エンジン本体が前記シリンダーブロック部と前記シリンダーヘッド部とを備えるモノブロックに適用することができる。
図1〜図5を参照して、エンジンの冷却構造の一実施形態について説明する。
図1に示すように、エンジン10は、砂型(中子)を用いた鋳造により作製されるエンジン本体11を有する。エンジン本体11は、シリンダーブロック部12とシリンダーヘッド部13とが一体的に形成されたモノブロックである。シリンダーブロック部12には複数の気筒14が形成され、シリンダーヘッド部13には各気筒14に対応する吸気ポートや排気ポートが形成されている。
図1に示すように、エンジン10は、砂型(中子)を用いた鋳造により作製されるエンジン本体11を有する。エンジン本体11は、シリンダーブロック部12とシリンダーヘッド部13とが一体的に形成されたモノブロックである。シリンダーブロック部12には複数の気筒14が形成され、シリンダーヘッド部13には各気筒14に対応する吸気ポートや排気ポートが形成されている。
エンジン10を冷却する冷却装置20は、冷却水を所定圧力で圧送するポンプ21と、冷却水を冷却するラジエーター22と、冷却水温度が開弁温度以上であるときに開弁してラジエーター22に対する冷却水の流入を許可するサーモスタット23とを備える。また、冷却装置20は、冷却水が流れるウォータージャケットとして、シリンダーブロック部12における各気筒14の周囲に位置するブロック側ウォータージャケット25と、シリンダーヘッド部13における吸気ポートや排気ポートの周囲に位置するヘッド側ウォータージャケット26とを有する。これらブロック側ウォータージャケット25とヘッド側ウォータージャケット26とは、シリンダーブロック部12とシリンダーヘッド部13とに跨って形成された連通路27によって連通している。連通路27は、気筒14ごとに形成されている。
ポンプ21によって圧送された冷却水は、シリンダーブロック部12に形成された流入口28からブロック側ウォータージャケット25へと流入したのち、各連通路27を通じてヘッド側ウォータージャケット26に流入する。そして冷却水は、シリンダーヘッド部13に形成された流出口29から流出したのち、冷却水温度に応じてラジエーター22で冷却され、ポンプ21によって再び圧送される。
図2にも示すように、シリンダーブロック部12には、各気筒14を取り囲むようにブロック側ウォータージャケット25が形成されている。シリンダーヘッド部13には、吸気ポート15および排気ポート16を取り囲むようにヘッド側ウォータージャケット26が形成されている。これらブロック側ウォータージャケット25とヘッド側ウォータージャケット26とは、連通路27で連通している。また、エンジン本体11には、各連通路27の各々に対して貫通孔30が形成されている。貫通孔30は、連通路27の内面27aとエンジン本体11の外表面11aとに開口を有し、これら連通路27の内面27aとエンジン本体11の外表面11aとを接続する。貫通孔30は、封止部材であるプラグ31が圧入されることにより封止される。
図3に示すように、貫通孔30は、エンジン本体11の鋳造時に下穴32が形成され、プラグ31の形状に合わせた機械加工が施されることでプラグ31が圧入される圧入孔として機能する。貫通孔30の下穴32は、エンジン本体11の鋳造時に、ブロック側ウォータージャケット25やヘッド側ウォータージャケット26、ならびに、連通路27を形成する砂型を支持する砂型支持部材が挿通される挿通孔として利用可能である。また、貫通孔30の下穴32は、エンジン本体11の鋳造後に、砂型を排出する際の排出孔としても利用可能である。
図4に示すように、プラグ31は、貫通孔30に圧入されて該貫通孔30を封止する頭部34と、貫通孔30を通じて連通路27の内部空間まで延びて連通路27の一部を塞ぐ軸部35とを有する。軸部35の先端は、貫通孔30の開口とは反対側に位置する連通路27の内面27aに接触していてもよいし離れていてもよい。このプラグ31の軸部35によって内部空間の一部が塞がれることにより、連通路27には、連通路27と軸部35との間の隙間であって冷却水の流路断面積が連通路27の通路断面積よりも小さい絞り部37が形成される。
エンジン本体11には、各連通路27に対して1つの貫通孔30が形成されており、各貫通孔30がプラグ31によって封止されている。そして、絞り部37における流路断面積に応じて各連通路27における冷却水の流通量が調整される。なお、以下では、絞り部37における流路断面積を連通路27の最小断面積という。
各連通路27における最小断面積は、流入口28および流出口29との位置関係や他の連通路27における最小断面積との関係等に基づいて、気筒14間におけるシリンダーブロック部12およびシリンダーヘッド部13の冷却度合いが均一化されるように設定される。冷却装置20においては、流入口28に対して最も上流側に位置する連通路27、すなわち図1においては最も左側に位置する連通路27において最も大きな最小断面積が設定される。また、流入口28に対して最も下流側に位置する連通路27、すなわち図1においては最も右側に位置する連通路27において最も小さな最小断面積が設定される。こうした構成は、例えば、流入口28に対して上流側に位置する連通路27ほど大きな最小断面積が設定されることに具現化される。また例えば、流入口28に対して上流側に位置する2つの連通路27において最も大きな最小断面積が設定され、これら2つの連通路27よりも流入口28に対して下流側に位置する連通路27ほど小さな最小断面積が設定されることにより具現化される。
ここで、流入口28からブロック側ウォータージャケット25に流入した冷却水は、気筒14の配列方向に沿って流れるため、流入口28に対して上流側に位置する連通路27ほど冷却水が流入しにくい。また、連通路27を通じてヘッド側ウォータージャケット26に流入した冷却水は、流入口28の反対側に位置する流出口29に向かってブロック側ウォータージャケット25の冷却水と並行に流れる。そのため、流入口28に対して最も上流側に位置する連通路27において冷却水の流通量が不足すると、シリンダーヘッド部13のうち当該連通路27に近い部分における冷却効率が低下し、気筒14間におけるシリンダーヘッド部13の冷却度合いにばらつきが生じてしまう。この点、上記構成によれば、流入口28に対して上流側に位置する連通路27に対して最も大きな最小断面積が設定されるから、当該連通路27に冷却水が流入しやすくなる。これにより、シリンダーヘッド部13のうちで当該連通路27に近い部分における冷却効率を高めることができる。
ここで、プラグ31の軸部35で最小断面積を調整するとなれば、軸部35の形状が異なる複数種のプラグ31が必要となり、圧入作業時におけるプラグ31の選択だけでなくプラグ31の管理までもが煩雑なものとなる。
そのため、図5に示すように、図4に示した連通路27よりも流入口28に対して上流側に位置する連通路27において最小断面積を大きくする場合には、その大きくしたい連通路27の通路断面積そのものを大きく設定する。このように連通路27の通路断面積によって最小断面積が設定されることにより、貫通孔30に圧入されるプラグ31を共通化することができる。
上述した構成のエンジンの冷却構造の作用について説明する。
上述したエンジンの冷却構造においては、エンジン本体11の外表面11aに開口する貫通孔30に対してプラグ31が圧入されることによって、連通路27に絞り部37が形成される。すなわち、連通路27における冷却水の流通量を調整するプラグ31がエンジン本体11の外側から取付可能である。そのため、エンジン本体11がシリンダーブロック部12とシリンダーヘッド部13とが一体的に形成されたモノブロックであったとしても、連通路27における冷却水の流通量を調整することができる。
上述したエンジンの冷却構造においては、エンジン本体11の外表面11aに開口する貫通孔30に対してプラグ31が圧入されることによって、連通路27に絞り部37が形成される。すなわち、連通路27における冷却水の流通量を調整するプラグ31がエンジン本体11の外側から取付可能である。そのため、エンジン本体11がシリンダーブロック部12とシリンダーヘッド部13とが一体的に形成されたモノブロックであったとしても、連通路27における冷却水の流通量を調整することができる。
ここで、絞り部37は、連通路を形成する部分の砂型の形状を変更することにより、鋳造によって形成することも可能である。しかしながら、絞り部37を鋳造で形成するとなれば、絞り部37を形成する部分において砂型の形状が複雑になることで所望形状の絞り部が形成されないばかりか、絞り部37を形成する部分における肉厚も小さくなるため、砂型の機械的な強度が不足するおそれがある。そのため、絞り部37の形状不良、ひいては、エンジン本体11の形状不良を招く可能性が高まってしまう。
この点、上記構成においては、貫通孔30に対するプラグ31の圧入によって絞り部37が形成される。そのため、絞り部37を形成するために砂型の形状を複雑にしたり肉厚を小さくしたりする必要がない。その結果、絞り部37の形状不良、ひいては、エンジン本体11の形状不良を抑えることができる。
上記実施形態のエンジンの冷却構造によれば、以下に列挙する効果が得られる。
(1)エンジン本体11の外表面11aに開口する貫通孔30にプラグ31が圧入されることで連通路27に絞り部37が形成される。これにより、連通路27における冷却水の流通量を調整することができる。こうした構成は、エンジン本体11がモノブロックであったとしても適用可能である。
(1)エンジン本体11の外表面11aに開口する貫通孔30にプラグ31が圧入されることで連通路27に絞り部37が形成される。これにより、連通路27における冷却水の流通量を調整することができる。こうした構成は、エンジン本体11がモノブロックであったとしても適用可能である。
(2)複数の連通路27は、最小断面積が異なる連通路27を含んでいる。そのため、各連通路27における冷却水の流通量を連通路27ごとに設定することができる。すなわち、連通路27の最小断面積が気筒14ごとに設定可能であることから、流入口28および流出口29との位置関係や他の気筒14における最小断面積との関係等に基づいて、連通路27における冷却水の流通量を気筒14ごとに調整することができる。その結果、各気筒14の冷却度合いのばらつきを抑えることができる。
(3)流入口28に対して最も上流側に位置する連通路27において最も大きな最小断面積が設定される。こうした構成によれば、流入口28に対して最も上流側に位置する連通路27に対して冷却水が流入しやすくなる。これにより、シリンダーヘッド部13のうちで当該連通路27に近い部分における冷却効率を高めることができる。その結果、気筒14間におけるシリンダーヘッド部13の冷却度合いのばらつきを抑えるうえでヘッド側ウォータージャケット26における冷却水の流れを適正化することができる。
なお、上述した構成は、流入口28に対して最も上流側に位置する連通路27から流入口28に対して最も下流側に位置する連通路27にかけて、連通路27の最小断面積が単調減少するように設定されることが好ましい。こうした構成によれば、流入口28に対して最も上流側に位置する連通路27において、冷却水の流通量を確実に増加させることができる。これにより、気筒14間におけるシリンダーヘッド部13の冷却度合いのばらつきをより確実に抑えることができる。
(4)連通路27の通路断面積に応じて最小断面積が設定されることから、プラグ31の形状を共通化することができる。そのため、プラグ31の圧入作業時における作業者への負荷が軽減されるとともにプラグ31が管理しやすくなる。また、貫通孔30の下穴32に対する加工も共通化することができる。
(5)貫通孔30の下穴32は、エンジン本体11の鋳造時に砂型支持部材が挿通される挿通孔として利用可能であり、また、エンジン本体11の鋳造後に砂型を排出する排出孔としても利用可能である。このように貫通孔30の下穴32が複数の用途に用いられることによって、プラグ31による封止箇所の数を抑えることができる。その結果、エンジン10の組立作業時における作業者への負荷を軽減することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・上述したエンジンの冷却構造は、シリンダーブロック部とシリンダーヘッド部とが別体であるエンジン本体を有するエンジンにも適用可能である。
・上述したエンジンの冷却構造は、シリンダーブロック部とシリンダーヘッド部とが別体であるエンジン本体を有するエンジンにも適用可能である。
・各連通路27が同じ通路断面積を有し、各貫通孔30に対して軸部35の形状が異なるプラグ31が圧入されていてもよい。こうした構成であっても、各連通路27における冷却水の流通量を調整することができる。
・複数の貫通孔30の1つには、貫通孔30を封止する機能のみを有するプラグが圧入されていてもよい。すなわち、複数の連通路27には、通路断面積そのものを冷却水の流路断面積とする連通路27が含まれていてもよい。
・全ての連通路27の最小断面積が同じであってもよい。また、連通路27に対する流入口28及び流出口29の位置に関係なく、各連通路27における最小断面積が設定されてもよい。また、最小断面積は、流入口28に対する上流側に位置する連通路27ほど最小断面積が単調減少するように設定されてもよい。こうした構成によれば、各連通路27における最小断面積の組み合わせに関する自由度が向上し、冷却装置における冷却水の流通経路に応じて、気筒14間における冷却度合いのばらつきを抑えることができる。
・エンジン本体11には、1つの気筒14に対して複数の連通路27が形成されていてもよい。この場合、同じ気筒14に対応する複数の連通路27において、最小断面積が同じであってもよいし、例えば各連通路27の流入口28および流出口29に対する位置関係に基づいて最小断面積が互いに異なっていてもよい。
・封止部材は、頭部34と軸部35とを有するプラグ31に限らず、貫通孔30を封止する部分と連通路27の一部を塞ぐ部分とを有しているものであればよい。そのため、封止部材は、例えば、錐台状の形状を有していてもよい。この場合、貫通孔は、徐々に縮径する形状へと加工される。また、エンジン本体11に対する封止部材の取付方法も貫通孔に対する封止部材の圧入に限らず、例えば、エンジン本体11に形成された雌ねじ部と封止部材に形成された雄ねじ部とで構成されるねじ込み式であってもよい。
・エンジン10は、各気筒が直列に並ぶ直列型エンジンであってもよいし、V字状をなすバンクを有するV型エンジンであってもよい。V型エンジンにおいては各バンクに流入口28が設けられ、かつ、連通路27の最小断面積の調整がバンク毎に行われることが好ましい。また、エンジンに設けられる気筒も4つに限られるものではない。
10…エンジン、11…エンジン本体、11a…外表面、12…シリンダーブロック部、13…シリンダーヘッド部、14…気筒、15…吸気ポート、16…排気ポート、20…冷却装置、21…ポンプ、22…ラジエーター、23…サーモスタット、25…ブロック側ウォータージャケット、26…ヘッド側ウォータージャケット、27…連通路、27a…内面、28…流入口、29…流出口、30…貫通孔、31…プラグ、32…下穴、34…頭部、35…軸部、37…絞り部。
Claims (5)
- シリンダーブロック部とシリンダーヘッド部とで構成されるエンジン本体と、
前記シリンダーブロック部に形成されたブロック側ウォータージャケットと、
前記シリンダーヘッド部に形成されたヘッド側ウォータージャケットと、
前記ブロック側ウォータージャケットとヘッド側ウォータージャケットとを連通する連通路と、
前記エンジン本体の外表面と前記連通路の内面とを接続する貫通孔と、
前記貫通孔を封止する封止部材であって、前記連通路の一部を塞いで前記連通路における冷却水の流路断面積を前記連通路の通路断面積よりも小さくする絞り部を形成する前記封止部材とを備えるエンジンの冷却構造。 - 前記エンジン本体が複数の前記連通路と前記複数の連通路の各々に対して形成された前記貫通孔とを有し、
前記複数の連通路は、前記絞り部の流路断面積が互いに異なる前記連通路を含む
請求項1に記載のエンジンの冷却構造。 - 前記エンジン本体が複数の気筒を有し、
前記連通路が前記複数の気筒の各々に対して形成され、
前記絞り部の流路断面積が、前記冷却水の流入口に対して最も上流側に位置する前記連通路において最も大きい
請求項2に記載のエンジンの冷却構造。 - 前記複数の連通路が互いに異なる前記通路断面積を有する前記連通路を含み、前記複数の連通路の各々では互いに同じ形状を有する前記封止部材によって前記絞り部が形成されている
請求項2または3に記載のエンジンの冷却構造。 - 前記エンジン本体が前記シリンダーブロック部と前記シリンダーヘッド部とを備えるモノブロックである
請求項1〜4のいずれか一項に記載のエンジンの冷却構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015174606A JP2017048766A (ja) | 2015-09-04 | 2015-09-04 | エンジンの冷却構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015174606A JP2017048766A (ja) | 2015-09-04 | 2015-09-04 | エンジンの冷却構造 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021124102A (ja) * | 2020-02-07 | 2021-08-30 | 本田技研工業株式会社 | シリンダヘッド |
-
2015
- 2015-09-04 JP JP2015174606A patent/JP2017048766A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021124102A (ja) * | 2020-02-07 | 2021-08-30 | 本田技研工業株式会社 | シリンダヘッド |
JP7136820B2 (ja) | 2020-02-07 | 2022-09-13 | 本田技研工業株式会社 | シリンダヘッド |
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