JP2017047588A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化および低コスト化が可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】電子写真方式により、記録媒体上に画像を印刷する画像形成装置であって、感光体の露光のために、主走査方向に沿って配列された複数の発光素子と、前記複数の発光素子のうち一部の発光素子の発光時間を個々に算出するドットカウント部と、前記ドットカウント部で算出された発光時間に基づき、他の発光素子の発光時間を推定する推定部と、前記ドットカウント部で算出された発光時間に基づき、前記一部の発光素子の累積発光時間を保持すると共に、前記推定部による各推定値に基づき、前記他の発光素子の累積発光時間を保持する記憶部と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、電子写真方式を採用した画像形成装置であって、より特定的には、感光体の露光手段として、主走査方向に配列された複数の発光素子を備えた画像形成装置に関する。
従来、上記の発光素子としては、主として、発光ダイオード(以下、LEDという)または有機発光ダイオード(以下、OLEDという)が用いられる。OLEDにおいて、発光層は基本的に蒸着により形成されるため、均一な膜厚で長尺な発光層を比較的容易に形成可能である。それ故、OLEDを用いれば、各発光素子の輝度について主走査方向へのバラツキを比較的小さく抑えることが出来る。
しかし、現状、OLEDの光量劣化はLEDのそれと比較して大きい。例えば、露光手段に使用されるLEDの寿命は通常、数千時間以上であるが、同光量のOLEDに関しては数百時間程度の寿命である。
周知の通り、画像形成装置において、画質の維持には、感光体への露光量を安定させる必要がある。特に、OLEDに関しては、光量劣化が大きいので、露光手段に用いる場合には発光光量を安定化させる必要がある。例えば特許文献1には、露光手段に含まれる各OLEDの経時劣化の影響を抑制する手法が開示されている。具体的には、画像形成装置は、OLEDを含む露光手段に加え、各OLEDの発光輝度を検出する光センサと、制御手段と、を備える。制御手段は、各OLEDを特定階調で発光させた時の発光輝度と発光時間に基づき発光光量を算出し、予め設定された規定値と比較した後、経時劣化補正値を取得する。制御手段はさらに、補正値により規定値に合致しないOLEDの発光時間を制御している。
特開2011−183721号公報
特許文献1の手法では、光センサが必要となるため、露光手段の大型化または高コスト化が余儀なくされる。なお、背景技術および課題の欄では、主にOLEDを例示したが、他の発光素子(例えばLED)を採用した露光手段に関しても同様の課題を抱える。
それ故に、本発明の目的は、小型化および低コスト化が可能な画像形成装置を提供することである。
本発明の一局面は、電子写真方式により、記録媒体上に画像を印刷する画像形成装置であって、感光体の露光のために、主走査方向に沿って配列された複数の発光素子と、前記複数の発光素子のうち一部の発光素子の発光時間を個々に算出するドットカウント部と、前記ドットカウント部で算出された発光時間に基づき、他の発光素子の発光時間を推定する推定部と、前記ドットカウント部で算出された発光時間に基づき、前記一部の発光素子の累積発光時間を保持すると共に、前記推定部による各推定値に基づき、前記他の発光素子の累積発光時間を保持する記憶部と、を備える。
上記局面によれば、露光手段に光センサが無くとも、発光素子の累積発光時間を導出できる。よって、露光手段を小型化および低コスト化することが出来る。上記局面によれば、他の発光素子の発光時間は、一部の発光素子の発光時間に基づき推定される。したがって、ドットカウント部の回路規模を小型化したり、処理負荷を少なくしたりすることが出来る。
画像形成装置の縦断面を模式的に示す図である。 図1の露光手段の縦断面図である。 図1の制御手段の詳細な構成を示す図である。 図1の露光手段の詳細な構成を示す図である。 図3Bの発光回路の詳細な構成を示す図である。 図3Aの画像処理部の詳細な構成を示す図である。 図3Aの露光制御手段の基本的な処理フローを示す図である。 選択部により選択される一部の発光素子と、他の発光素子とを示す模式図である。 図3Aのドットカウント部の詳細な構成を示す図である。 発光素子のグループ分けを示す模式図である。 図3Aの露光制御手段の好ましい処理を示すフロー図である。
《実施形態》
以下、図面を参照して、一実施形態に係る画像形成装置1について詳説する。
《第一欄:定義》
いくつかの図面には、x軸、y軸およびz軸が示される。x軸、y軸およびz軸は、画像形成装置1の左右方向、前後方向および上下方向とする。また、y軸は、光ビームBの主走査方向を示す。
《第二欄:画像形成装置の構成・動作》
図1において、画像形成装置1は、例えば、複合機であって、電子写真方式およびタンデム方式の組み合わせにより、フルカラーのトナー像を、記録媒体(例えば、用紙)Sに形成する。そのために、画像形成装置1は、Y(イエロー),C(シアン),M(マゼンタ),K(ブラック)の色毎に、作像手段2、露光手段3および転写手段4を備える。画像形成装置1にはさらに、中間転写ベルト5、駆動ローラ6、従動ローラ7、二次転写ローラ8および制御手段9を備える。
各作像手段2において、感光体ドラム21は、矢印CWで示す時計回りに回転する。帯電手段22は、回転する感光体ドラム21の表面を一様に帯電させる。
各露光手段3は、帯電された対応色の感光体ドラム21に光ビームBを照射して、静電潜像を形成する。そのために、各露光手段3は、図2に示すように、基板31、複数の発光素子32と、レンズアレイ33とを、少なくとも含む。各発光素子32は、OLEDまたはLED等であり、主走査方向に沿って基板31上に配列される。換言すると、各発光素子32の主走査方向位置は互いに異なる。各発光素子32からは、レンズアレイ33に向けて光ビームBが出射される。本実施形態では、発光素子32の総数(以下、素子数という)は、画像形成装置1がA3対応機で、解像度が例えば1200dpiある場合には、例えば14700個である。
レンズアレイ33は、例えば集光性光伝送体アレイ等であって、各発光素子32の出射光ビームBを感光体ドラム21に集光する。
この露光手段3により、感光体ドラム21上に光ビームBが主走査方向に走査される。また、感光体ドラム21の回転により、光ビームBは副走査方向にも走査される。これにより、各感光体ドラム21上に静電潜像が形成される。
再度図1を参照する。各現像手段23は、対応色の静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する。
各転写手段4は、対応する感光体ドラム21との間に中間転写ベルト5を挟み込む。各感光体ドラム21と中間転写ベルト5との接触領域が、色毎の一次転写領域となる。また、中間転写ベルト5は、矢印αの方向に回転するように、駆動ローラ6および従動ローラ7に架け渡される。
各色のトナー像は、対応する感光体ドラム21の回転により一次転写領域に導入され、中間転写ベルト5の同一エリアに転写される(一次転写)。
二次転写ローラ8は、中間転写ベルト5を介して駆動ローラ6に押圧される。中間転写ベルト5と駆動ローラ6の当接領域が二次転写領域となる。この二次転写領域には、中間転写ベルト5上の合成トナー像と、用紙Sとが導入され、その結果、合成トナー像が用紙S上に転写される(二次転写)。合成トナー像は、周知の定着手段にて用紙Sに定着させられ、この用紙Sは、印刷物として、排出ローラ対から排出トレイに排出される。
また、制御手段9は、CPUやメインメモリ等を含み、予め準備されたプログラムに従って動作して、画像形成装置1の印刷動作を制御する。
《第三欄:制御手段と露光手段による光量補正》
図3Aに示すように、制御手段9は、各色の露光手段3を制御するため、少なくとも、画像処理部91と、露光制御手段92と、記憶部(例えば、DDR−SDRAM)93と、電源手段94と、を含む。
画像処理部91は、例えばソフトウェアで実現され、所定のページ記述言語(PDL)で作成された印刷ジョブを受け取ると、例えば1200dpiの解像度で二値のラスタデータを色毎に生成すると共に、印刷すべき画像の解析を行う。ここで、ラスタデータは、主走査方向位置および副走査方向位置で特定されるドット(即ち、発光素子32)のオン/オフを示す。
露光制御手段92は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)やソフトウェアで実現され、機能ブロックとして、色毎に、選択部921と、スキュー補正部922と、ドットカウント部923と、推定部924と、インタフェイス925と、LVDS受信部926と、TG(タイミング発生器)927と、発光量補正部928と、を含む。
各選択部921は、画像処理部91の印刷ジョブおよび解析結果に基づき、全発光素子32から、ドットカウント部923が処理対象とすべき複数の発光素子32(以下、一部の発光素子32という)として選択する。なお、以下では、全発光素子32のうち、一部の発光素子32以外を、他の発光素子32という。各選択部921は、選択した一部の発光素子32を特定可能な情報(以下、素子情報という)をドットカウント部923に渡す。素子情報としては、選択した一部の発光素子32の主走査方向位置が典型的である。
発光素子32は、主走査方向に平行に基板31上に配列されることが望ましいが、主走査方向に対し傾いている場合もある。これは所謂スキュー誤差として知られる。各スキュー補正部922は、記憶部93から転送されてくるラスタデータのスキュー誤差を補正する。
各ドットカウント部923および各推定部924については、後の第五欄等で詳説するため、ここでは、それらについて概要を述べておく。各ドットカウント部923には、スキュー補正部922から、ラスタデータが主走査方向への1ライン順次に送られてくると共に、選択部921から素子情報が送られてくる。各ドットカウント部923は、これらに基づき、例えばページ単位で、一部の発光素子32の発光時間をカウントする。
また、推定部924は、カウントされた一部の発光素子32の発光時間に基づき、他の発光素子32の発光時間を推定する。
記憶部93には、カウントされた一部の発光素子32の発光時間と、推定された他の発光素子32の発光時間とが積算されることで、各発光素子32について累積発光時間が保持される。
各LVDS送信器926には、対応するインタフェイス925を介して、対応するドットカウント部923からラスタデータが入力される。各LVDS送信器926は、入力ラスタデータに基づき差動信号を生成して、データ伝送路の一例としてのFFC(Flexible Flat Cable)10から送出する。なお、図3Aには、差動信号として、Y用の差動信号Y_LVDS_DATAが例示される。
露光制御手段92から露光手段3へのデータ伝送は、例えばLVDS(Low Voltage Differential Signaling)のように、80MHz程度の高速伝送が可能なクロック同期のデータバスで行われる。また、好ましい形態として、露光制御手段92および露光手段3は、FFC10により接続される。FFC10には、差動信号の伝送線路以外にも、差動クロック用の伝送線路や、電源ラインや、制御信号用のシリアル伝送線路が並列に配置される。
また、露光制御手段92において、各TG927は、対応色のライン同期信号を生成し、FFC10に送出する。ここで、ライン同期信号は、主走査方向の一ラインの切り替わりタイミングを示す信号である。
また、各発光量補正部928は、記憶部93に保持された累積発光時間と各発光素子32の光量劣化特性を示すデータとに基づき、対応する発光素子32を狙いの輝度で発光させるために、各発光量の補正値(デジタル値)としてのDAC値を決定する。これらDAC値は、例えば、I2C(I‐squared‐C)のようなシリアルバスを介して露光手段3に伝送される。
また、電源手段94は、露光手段3の各構成を駆動するために、互いに異なる値を有する二種類の定電圧Vcc1,Vcc2を生成し、それぞれの電源ラインに出力する。Vcc1は例えば16Vで、Vcc2は例えば3.3Vである。
次に、図3Bを参照する。各露光手段3は、基板31上に実装された駆動IC34および発光回路35をさらに含む。
駆動IC34は、LVDS受信器341と、デジタル−アナログ変換器(以下、DACという)342およびリセット回路343の組み合わせと、を有する。DAC342とリセット回路343の組み数は例えば147である。
LVDS受信器341は、差動信号等をFFC10から受信し、FFC10で差動信号に重畳されうるノイズをキャンセル等のために、差動信号を合成してデータ(ラスタデータ)を再生する。
また、各発光回路35は、図4に示すように、DAC342およびリセット回路343の組み毎に、一つの選択回路351と、発光素子32、駆動用スイッチ素子352、選択用スイッチ素子353およびキャパシタ354の組み合わせと、を有する。上記のように、素子数が14700個で、DAC342とリセット回路343の組み数が147であれば、一つの選択回路351には、100組の発光素子32等が割り当てられる。
各発光素子32は、一画素に対応しており、前述の通り主走査方向に配列される。また、各発光素子32は、TFT(Thin Film Transistor)からなる駆動用スイッチ素子352と直列接続される。具体的には、各発光素子32において、アノード端子は駆動用スイッチ素子352のドレインに、カソード端子はグランドに接続される。また、駆動用スイッチ素子352のソース端子は、定電圧Vcc2の電源ラインに接続される。
選択用スイッチ素子353も例えばTFTからなる。選択用スイッチ素子353において、ドレイン端子は駆動用スイッチ素子352のゲート端子に、ソース端子は対応するDAC342に、ゲート端子は選択回路351に、接続される。
キャパシタ354は、選択用スイッチ素子353のドレイン端子と、駆動用スイッチ端子352のソース端子との間に接続される。
上記構成の発光回路35において、Hi/Loに相当する信号が各キャパシタ354に書き込まれると、対応する駆動用スイッチ素子352がオン/オフになり、対応する発光素子32が発光/消灯する。本実施形態では、各発光回路35は100組の発光素子32等を有し、選択回路351はシフトレジスタ等で構成されて、選択用スイッチ素子353で信号を書き込むべきキャパシタ354を順次選択し、選択したキャパシタ354にDAC342からの信号書き込みが行われる。換言すると、DAC342は、100個のキャパシタ354を時分割で共有していることになる。
DAC342からの各出力信号のレベルは、発光量補正部928からの各DAC値により、対応する発光素子32毎で定められ、これによって、各発光素子32の光量劣化特性が補正される。なお、各DAC342には、例えばTFTから構成されるリセット回路343が一つずつ割り当てられている。このリセット回路343がオンにされると、DAC342と100個の発光素子32との間に介在する各選択用スイッチ素子353のソースまでの電位が一定値にリセットされる。一定値は、電源電位、グランド電位またはそれらの中間電位であれば良い。TFTは、例えばTFTで構成されれば良い。リセット時と書き込み時とでDAC342の極性は変更されても良い。
《第四欄:画像処理部91の詳細》
図5に示すように、画像処理部91は、機能ブロックとして、言語解析部911と、ラスタライズ部912と、を備える。言語解析部911では,所定のページ記述言語(PDL)で作成された印刷ジョブを受け取り、印刷すべきページ毎に、ページ記述言語を解析する。言語解析部911は、その後、ディプレイリストと呼ばれる中間データを記憶部93上に生成する。ここで、本実施形態では、画像処理部91は、PS(Post Script),PDF(Portable Document Format),PCL(Printer Control Language)5およびPCL6等のプリンタ言語と,画像フォーマットであるTIFF,JPEGのダイレクト印刷とをサポートしており、言語解析部911には、それぞれの解析を行う機能ブロックが設けられる。より具体的には、言語解析部911は、描画オブジェクトを、例えば文字、グラフィックおよびイメージの三種類に分類し、オブジェクト種類を画素ごとに示す情報をディスプレイリストとして、印刷ジョブと共に後述の記憶部93に格納する。
ラスタライズ部912は、記憶部93からディスプレイリスト(中間データ)を読み込み,描画処理(色変換)やスクリーン処理を行って、記憶部93のフレーム空間に、例えば1200dpiの二値画像を示すラスタデータを色毎に作成する。
《第五欄:ドットカウント・推定処理の基本例》
次に、図6のフロー図を参照して、各ドットカウント部923と各推定部924の基本的な処理を説明する。
選択部921は、例えば印刷ジョブの実行終了後、全発光素子32の中から、印刷エリアに属するものを選択する(S001)。例えば、記憶部93内の印刷ジョブで指定される余白の設定値に基づき、印刷エリアに属する発光素子32が選択される。
次に、選択部921は、前回の印刷ジョブ実行時に選択した一部の発光素子32の主走査方向位置(以下、前回の主走査方向位置という)を、記憶部93から読み出す(S002)。選択部921は、前回の主走査方向位置と隣の位置にある発光素子32を、ドットカウント部923が処理対象とすべき一部の発光素子32として選択する(S003)。ここで、図7の下段には、今回選択された一部の発光素子32が網掛けを付して例示される。また、一部の発光素子32において隣り合う二個の発光素子32の間隔は互いに同一であることが望ましい。また、この間隔は、素子数の公約数(例えば5ドット)とすることが設計上好ましい。
次に、選択部921は、選択した一部の発光素子32の主走査方向位置を、記憶部93に格納すると共に、前述の素子情報としてドットカウント部923に渡す(S004)。
各ドットカウント部923は、図8に示すように、ドットカウント回路9231および除算回路9232の組み合わせを含む。ドットカウント回路9231の総数(以下、回路数という)は、素子数よりも少なく、例えば、上記間隔に合わせて、素子数14700の1/5の2940とする。
ドットカウント回路9231は、素子情報に基づき、一部の発光素子32に一つずつ割り当てられる(S005)。各ドットカウント回路9231は、今回の印刷ジョブで印刷した各画像において、自身に割り当てられた発光素子32がオンした回数をカウントし、後段の除算回路9232に渡す(S006)。
各除算回路9232には、選択部921によって、システムスピード(即ち、用紙Sの搬送速度)が設定される。各除算回路9232は、自身と組みをなすドットカウント回路9231のカウント値を受け取り、システムスピードで除算して、対応する一部の発光素子32の発光時間を導出する(S007)。
記憶部93は、全ての発光素子32に個別的に割り当てられた記憶領域を有する。各除算回路9232は、算出した発光時間を、対応する記憶領域に積算し、これによって、一部の発光素子32の記憶領域それぞれに累積発光時間が保持される(S008)。
ここで、全発光素子32のうち、一部の発光素子32以外を他の発光素子32という。推定部924は、今回の印刷ジョブの実行時に、他の発光素子32のそれぞれが発光した時間を推定する(S009)。具体的には、推定部924は、他の発光素子32それぞれの発光時間を、それぞれが主走査方向およびその逆方向に最も近接する二個の一部の発光素子32の発光時間に基づき推定する。例えば、他の発光素子32の発光時間は、両側に存在する二個の一部の発光素子32の平均値または線形補間値とされる。また、他の発光素子32について主走査方向またはその逆方向に一部の発光素子32が無い場合、その発光時間そのものを他の発光素子32の発光時間としても良い。以上から明らかなように、隣接する二個の一部の発光素子32の間にある他の発光素子32については、発光時間が一括で推定される。よって、推定部924に関しては、回路規模や処理負荷を小さくすることが可能となる。
推定部924は、他の発光素子32毎に推定した発光時間を、対応する記憶領域に積算し、これによって、他の発光素子32の記憶領域それぞれに累積発光時間が保持される(S010)。
以上のS010が終了すると、露光制御手段92は、次の印刷ジョブが送られてくることを待機する。
《第六欄:効果》
上記基本的な処理によれば、露光手段3に光センサを設けなくとも、各発光素子32の累積発光時間を記憶部93に格納することが可能となる。よって、露光手段3を小型化および低コスト化することが出来る。また、本実施形態によれば、他の発光素子32の発光時間は、一部の発光素子32の発光時間に基づき推定される。したがって、ドットカウント部923の回路規模や処理負荷を小さく出来る。
また、一部の発光素子32において隣り合う二個の発光素子の間隔は互いに同一とされる。これによっても、推定による発光時間それぞれに重畳されうる誤差を極力小さくしている。
図7に示すように、選択部921は、前回および今回の印刷ジョブに応答して、異なる一部の発光素子32が選択されるため(図6のS004を参照)、他の発光素子32も印刷ジョブ毎で異なる。それゆえ、前回および今回の印刷ジョブにおいて他の発光素子32が固定化されずに分散される。したがって、推定による発光時間の誤差の影響が分散される。
《第七欄:付記》
なお、上記説明では、ドットカウント部923および推定部924の処理はジョブ実行終了後に行われるとして説明した。しかし、これに限らず、これらの処理は、1ページの印刷終了毎に実施されても良いし、印刷動作と同時並行で行われても良い。同時並行の場合、所定数のドットカウント回路9231は、一部の発光素子32とクロスバスイッチ等で接続されて、個々の発光素子32の発光時間を実測する。
また、上記説明において、各種スイッチ素子352,353およびリセット回路342は、pチャンネルのTFTとして説明したが、nチャンネルのTFTで構成されても良い。
《第八欄:ドットカウント・推定処理の好ましい例》
次に、図9以降を参照して、各ドットカウント部923と各推定部924の好ましい処理を説明する。
第七欄で説明する処理のために、全ての発光素子32は、図9に示すように、複数のグループG1,G2,…に分割される。各グループには、主走査方向に連続する所定数の発光素子32が含まれ、例えば一意な連続番号であるグループ番号1,2,…が割り当てられる。
選択部921は、印刷ジョブの実行終了後、グループカウンタの値Kを初期値1に設定する(図10:S101)。カウンタ値Kは、グループG1,G2,…から現在処理対象となっているものを特定する。次に、選択部921は、カウンタKのグループが印刷エリアに属するか否かを判断する(S102)。この判断は、前述同様、印刷ジョブの余白設定値に基づきなされる。
次に、選択部921は、処理対象のグループにより形成される部分的な画像に含まれるオブジェクトの種別を、記憶部93に保持されたディスプレイリストから特定する(S103)。選択部921には、オブジェクト種別の組み合わせ毎に、一部の発光素子32の間隔の最大値と、余剰発生時における一部の発光素子32の間隔と、他の発光素子32の発光時間の推定手法とが定義されている。具体的な内容の要点を、下表1に示す。なお、表1において、余剰発生時とは、一部の発光素子32をドットカウント回路9231に割り当てた結果、余剰のドットカウント回路9231が発生したことを意味する。
下表1において、部分的な画像にイメージオブジェクトが含まれる場合、一部の発光素子32の間隔の最大値が5ドットと、余剰発生時の間隔は2ドットと定義される。また、他の発光素子32の発光時間に関しては、主走査方向側およびその逆側にある一部の発光素子32の発光時間の平均値と定義される。
また、部分的な画像に文字またはグラフィックスのみが含まれる場合、一部の発光素子32の間隔の最大値が10ドットと、余剰発生時の間隔は10ドットと定義される。また、他の発光素子32の発光時間に関しては、主走査方向側またはその逆側にある一部の発光素子32の発光時間と同値と定義される。
いずれのオブジェクトも含まれない場合については、対応するグループからは一部の発光素子32は選択されず、他の発光素子32の発光時間に関しては0とされる。
Figure 2017047588
次に、選択部921は、S103で特定したオブジェクト種別に対応する、一部の発光素子32の間隔(最大値)を得て(S104)、処理対象のグループから、定められたドット間隔で発光素子32を選択し、これらをドットカウント部923が処理対象とすべき一部の発光素子32とする(S105)。
以上のS102〜S105の処理は、S106,S107を経ることで全てのグループに対し実行され、これによって、全ての発光素子32から、一部の発光素子32が選択される。その後、選択部921は、ドットカウント回路9231の総数が、一部の発光素子32の個数を超えているか否かを判断する(S108)。
S108でYesであれば、選択部921は、余剰のドットカウント回路9231があるとみなして、余剰が無くなるように、部分的な画像にイメージオブジェクトが含まれるグループの間隔を狭めて、これによって、一部の発光素子32を追加で選択する(S109)。具体的には、5ドット間隔であったものを、表1に定義した通り、2ドット間隔にする。
S109の次に、または、S108でNoの場合、選択部921は、選択した一部の発光素子32の主走査方向位置を、記憶部93に格納すると共に、前述の素子情報としてドットカウント部923に渡す(S110)。
各ドットカウント部923は、前述のS005〜S008と同様の処理を行って、記憶部93に、一部の発光素子32の累積発光時間を保持させる(S111〜S114)。
推定部924は、今回の印刷ジョブの実行時に、表1の定義に従って、他の発光素子32のそれぞれが発光した時間を推定する(S115)。具体的には、グループ毎に、オブジェクト種別が判断されているため、そのグループに含まれる他の発光素子32それぞれの発光時間を、それぞれが主走査方向およびその逆方向に最も近接する二個の一部の発光素子32の発光時間に基づき推定する。
例えば、他の発光素子32の発光時間は、自身が属するグループのオブジェクト種別がイメージを含めば、両側に存在する二個の一部の発光素子32の発光時間の平均値とされる。平均値とするのは、イメージを含む場合、主走査方向に画素値が変わる可能性が高いからである。
それに対し、他の発光素子32の発光時間は、自身が属するグループのオブジェクト種別が文字またはグラフィックのみを含めば、片側に存在する一部の発光素子32の発光時間と同値とされる。同値とするのは、文字またはグラフィックの場合、主走査方向に画素値が変わる可能性が低いからである。
また、他の発光素子32の発光時間は、自身が属するグループのオブジェクト種別が無い場合、0とされる。
推定部924は、他の発光素子32毎に推定した発光時間を、対応する記憶領域に積算し、これによって、他の発光素子32の記憶領域それぞれに累積発光時間が保持される(S116)。
以上のS116が終了すると、露光制御手段92は、次の印刷ジョブが送られてくることを待機する。
《第九欄:効果》
上記処理によれば、第六欄と同様の効果が得られる。さらに、ディプレイリスト(解析結果)に基づき、推定部924は、他の発光素子32について、オブジェクト種別に応じた発光時間を高精度に推定できる。
また、グループ単位で一部の発光素子32において隣り合う二個の発光素子の間隔は互いに同一とされる。これによっても、推定による発光時間それぞれに重畳されうる誤差を極力小さくしている。
《第十欄:付記》
上記説明でも、今回の印刷ジョブに対する一部の発光素子32は、前回のそれに対して、1ドット隣のものであっても良い。
本発明に係る画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリおよびこれら機能を備えた複合機に好適である。
1 画像形成装置
32 発光素子
921 選択部
923 ドットカウント部
9231 ドットカウント回路
924 推定部
93 記憶部

Claims (10)

  1. 電子写真方式により、記録媒体上に画像を印刷する画像形成装置であって、
    感光体の露光のために、主走査方向に沿って配列された複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子のうち一部の発光素子の発光時間を個々に算出するドットカウント部と、
    前記ドットカウント部で算出された発光時間に基づき、他の発光素子の発光時間を推定する推定部と、
    前記ドットカウント部で算出された発光時間に基づき、前記一部の発光素子の累積発光時間を保持すると共に、前記推定部による各推定値に基づき、前記他の発光素子の累積発光時間を保持する記憶部と、を備える画像形成装置。
  2. 前記画像形成装置は、印刷ジョブ毎に、前記複数の発光素子から、前記ドットカウント部が処理対象とすべき前記一部の発光素子を選択する選択手段を、さらに備える、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記一部の発光素子において隣り合う発光素子の間隔は略同一である、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記一部の発光素子は、前回および今回の印刷ジョブ実行時で異なる、請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記画像は相異なる種別のオブジェクトを含むと共に、前記複数の発光素子は前記主走査方向に複数のグループに分割され、
    前記選択手段は、各前記グループに対応するオブジェクト種別に基づき、前記複数のグループ毎に前記一部の発光素子を選択し、
    前記一部の発光素子において隣り合う発光素子の間隔は、対応するグループに対応するオブジェクト種別がイメージの場合には相対的に狭く、そうでない場合には相対的に広い、請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記ドットカウント部は、前記一部の発光素子の発光時間を個々に算出する複数のドットカウント回路を含み、
    前記選択手段は、前記一部の発光素子を選択後に、前記複数のドットカウント回路に余剰のドットカウント回路が生じていると、オブジェクト種別がイメージのグループに対応する未選択の発光素子の中から、前記一部の発光素子をさらに選択する、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記選択手段は、オブジェクトが無いグループからは前記一部の発光素子を選択せず、
    前記推定部はさらに、オブジェクトが無いグループに対応する発光素子については発光時間を0とする、請求項5または6に記載の画像形成装置。
  8. 前記選択手段は、画像安定化処理においてパターン画像を形成する際、前記複数の発光素子において、パターン画像の形成時に使用されるグループから前記一部の発光素子を選択し、
    前記一部の発光素子において隣り合う発光素子の間隔は略同一である、請求項2〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記推定部は、前記他の発光素子の発光時間を、前記主走査方向およびその逆方向に最も近接する前記一部の発光素子のカウント値に基づき推定する、請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記推定部は、前記他の発光素子の発光時間を、対応するグループのオブジェクト種別がイメージの場合、前記主走査方向およびその逆方向に最も近接する前記一部の発光素子の発光時間の平均値または線形補間値とし、そうでない場合、前記一部の発光素子の発光時間とする、請求項5〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
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