JP2017047179A - アキレス腱ストレッチ健康運動器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 筋力の弱い高齢者や外出が困難な者であってもアキレス腱のストレッチ運動ができるアキレス腱ストレッチ健康運動器具を提供する。
【解決手段】 支持部110と把持部120と足置体130を備えている。足置体130は利用者の立ち乗りに適した弾性と靭性を備えており、一端が支持部110に支持固定されており、その他は空中に維持された片持ち梁の構造となっている。利用者は足置体130に立ち乗ると利用者の体重と軽い屈伸運動により、足置体130が大きくしなって上下動により足置体130の傾斜の角度変化が繰り返す。足置体130が深く沈むとアキレス腱の伸縮を通じて下半身の筋肉、筋、神経を鍛えて回復することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、利用者の運動を通じて利用者の健康を増進する健康運動器具に関する。特に、アキレス腱をストレッチすることを通じてアキレス腱からふくらはぎ、太もも、臀部、背中に至る筋肉、腱、神経を鍛える健康運動器具に関する。
室内で効率的に運動効果を得ることを目的とした健康運動器具が普及している。
例えば、いわゆるトレッドミル型の健康運動器具が知られている(特開2000−126329号)。トレッドミル型の健康運動器具は、周回状のエンドレスベルトに駆動機構を組み合わせて無限軌道を形成した歩行面を提供するものである。利用者は歩行面の上に立ち乗り、エンドレスベルトの移動に合わせて歩行または走行することにより実際には移動することなく同じ場所に留まったまま、擬似歩行または擬似走行を繰り返すことができるものである。
また、例えば、いわゆる加振型の健康運動器具が公知である(特開2008−113968号)。加振型の健康運動器具は利用者が乗り立つ起立板面の下部に高速に振動する加振装置が内蔵された構造であり、加振装置が起立板面を介して利用者に対して振動を伝達する仕組みである。利用者は起立板面の上に立ち乗り、自らの足で体重を支えて起立している状態であり、起立板面から振動が伝達されると、踏ん張った状態の足から下半身さらには上半身へと振動が伝わり、その振動に同期して筋肉が微小な収縮と弛緩を繰り返すもので、筋肉トレーニングにつながるというものである。
上記いずれの公知の健康運動器具であっても、器具の安定性を保つため、重量・使用面積ともに大きいことが通常である。
特開2000−126329号公報 特開2008−113968号公報
上記従来型のいわゆるトレッドミル型の健康運動器具を用いれば、擬似歩行や擬似走行という一定の運動目的は達成することができる。しかし、それは健康状態が歩行や走行に耐え得る状態にある利用者に適用され得るもので、屋外に出ることなく室内に留まったまま擬似歩行や擬似走行を行うものである。腰痛を抱える利用者や膝痛を抱える利用者にとって、地面よりは不安定なトレッドミル型の健康運動器具を用いて擬似歩行や擬似走行という運動をすることは却って危険である。そのような腰痛や膝痛を抱える利用者にとってはアキレス腱からふくらはぎや太腿にかけてのストレッチ運動の方が適していると言える。このように、トレッドミル型の健康運動器具を用いた擬似歩行や擬似走行では、ストレッチ運動を十分には行えるものではなかった。
また、上記従来型のいわゆる加振型の健康運動器具を用いれば、利用者は特に擬似歩行や擬似走行という運動を行うことなく、起立板面に踏ん張って起立しているだけで、加振装置からの振動を受けて下半身を中心にして受動的な振動を受け、ふくらはぎ、太腿、臀部などの筋肉が振動に同期して微小な収縮と弛緩を繰り返すことができ、一定の筋肉トレーニングが可能であり、一定のカロリー消費も可能と考えられる。腰痛を抱える利用者や膝痛を抱える利用者にとって、擬似歩行や擬似走行という能動的な運動は不要で踏ん張って起立しているだけで一定の運動効果が得られるメリットがあると言える。
しかし、筋肉に生じる微小な収縮運動と弛緩運動は、振動周期が短く、筋肉全体としては大きな伸び縮みを伴う収縮と弛緩を行っておらず、ましてやストレッチ運動を十分には行えるものではなかった。上記したように腰痛や膝痛を抱える利用者にとってはアキレス腱からふくらはぎや太腿にかけてのストレッチ運動が適しているが、加振型の健康運動器具を用いた運動では、ストレッチ運動を十分には行えるものではなかった。
本発明の発明者らは、運動を指導するトレーナーとして知見および長年の腰痛緩和の研究を重ねる中、アキレス腱中心としたストレッチを通じて、ふくらはぎ、太腿、臀部にかけての筋肉や腱を正常に動くようにトレーニングし、関節を整え、ひいては腰痛や膝痛という神経の痛みを緩和できる可能性に気付いた。しかし、腰痛や膝痛などを患う利用者にとってアキレス腱からふくらはぎや太腿にかけてのストレッチ運動を行うことは決して容易ではなかった。
そこで、本発明は、腰痛や膝痛などを患う利用者であっても、室内で簡単にアキレス腱からふくらはぎや太腿にかけてのストレッチ運動を行うことができる健康運動器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のアキレス腱ストレッチ健康運動器具は、 支持体と、前記支持体に支持され、利用者が足を置く足置体と、前記足置体の傾斜角度が可変であり、前記足置体の傾斜が変化するたびに前記足置体に足を置いている前記利用者のアキレス腱の伸縮運動が可能となることを特徴とするアキレス腱ストレッチ健康運動器具である。
本発明のアキレス腱ストレッチ健康運動器具には、立ち乗り姿勢のもの、座り姿勢のものなど複数のタイプがある。
第1のタイプは、立ち乗り姿勢で、かつ、足置体が弾性と靱性を備えた片持ち弾性体のものである。
足置体が片持ち弾性体であるので、その前端または前端の近傍において支持体に支持固定され、支持された部分以外は空中に維持され後端は自由端となっている。利用者自らの足で足置体を押し込んでしならせるように往復動を繰り返し、足置体の傾斜が変化するたびにアキレス腱の伸縮運動が可能となることを特徴とするものである。
上記構成により、利用者が足置体の上に立ち乗ることにより、利用者の体重と利用者の軽い膝屈伸などの運動により自然と足置体がしなると共に、その弾性力によって上下動を繰り返すことができる。足置体が深く沈み込んだ状態において自然とアキレス腱が伸び、足置体が浮き上がった状態においてつま先に力が入りつま先立ちに近い状態となり、コンパクトな構成でありながら、足置体の弾性・靭性を利用してアキレス腱からふくらはぎや太腿にかけてのストレッチ運動を十分に行うことができる。
さらに、工夫として、把持部の弾性も利用することができる。例えば、把持部と支柱との接続部が上下にしなる弾性体または上下動が可能な可動体であり、 把持部の外方へ略垂直に延設され、上下にしなる弾性を有する弾性ブレードを備え、足置体の弾性による前記足置体の上下動と、把持部外方の弾性ブレードの上下動が連動する構成とすることができる。
つまり、足置体に立ち乗ってその弾性力によって上下動を繰り返すとともに、手で把持しているグリップ横に取り付けられている弾性ブレードが胸の前に位置し、その弾性力によって左右に延設されているブレードが上下動を繰り返すものとなり、下半身の運動と上半身の運動を組み合わせることができる。
なお、足置体の弾性による足置体の上下にしなる運動と、把持部外方の弾性ブレードの上下にしなる運動は、略直角かつ相互に位相が逆になっている。つまり、足置体の上下のしなりは装置正面方向の動きとなるが、把持部外方の弾性ブレードの上下にしなりは装置水平方向の動きとなり、相互に略直角である。また、足置体が下方にしなって利用者の体が沈んだ状態では、利用者の腕も沈むため、逆に把持部外方の弾性ブレードは上にしなる。足置体が上方にしなって利用者の体が浮いた状態では、利用者の腕も浮くため、逆に把持部外方の弾性ブレードは下にしなることとなり、相互に位相が逆になる。このように位相が逆になると、利用者がリズムを取りやすくなる上、相互の動きが逆であるので抑制し合って、利用者の体が極度に沈んだり、極度に浮いたりすることがなくなる。
なお、足置体の傾斜角度の変動に関して、昇降装置を設けて自動運転することも可能である。利用者によっては膝屈伸が難しい場合もあるからである。
そこで、上記構成において、足置体の底面を昇降可能に支持するともに昇降運動によって足置体をしならせ、その傾斜角度を変動させる昇降装置を備えた構成とし、昇降装置により、利用者が立ち乗っている状態で足置体の傾斜角度の変動を繰り返し、アキレス腱の伸縮運動を可能とする。
次に、第2のタイプは、座り姿勢で、かつ、足置体が弾性と靱性を備えた片持ち弾性体のものである。
足置体が片持ち弾性体であるので、その前端または前端の近傍において支持体に支持固定され、支持された部分以外は空中に維持され後端は自由端となっている。
利用者が座り姿勢にて足置体に足を置き、膝を伸ばして踵により足置体を蹴り押すことで足置体をしならせ、膝を曲げて踵を戻すことにより足置体のしなりを解くという往復動を繰り返すものである。往復動で足置体の傾斜が変化するたびにアキレス腱の伸縮運動が可能となることを特徴とするものである。
この第2のタイプの座り姿勢のものにはさらに2つのパターンがある。
第2のタイプの第1のパターンは、足置体の配設高さと、座り姿勢の利用者の腰の高さが略同一のものである。つまり、上半身を起こし、下半身を伸ばした状態で足置体に足を置くタイプである。足置体の支持角度が利用者の腰に対向する角度であり、足置体の支持距離が前記利用者の膝が軽く曲がる程度の距離であり、利用者が前方の足置体に足を載せて膝を伸ばすことにより往復動を繰り返す。
例えば、長椅子タイプのアキレス腱ストレッチ健康運動器具や、お風呂の浴槽の足元などに沈めて足を曲げ伸ばしするタイプのアキレス腱ストレッチ健康運動器具として利用できる。
第2のタイプの第2のパターンは、足置体の配設高さが座り姿勢の利用者の腰の高さよりも低いものである。つまり椅子に座った姿勢で足元に足置体が配置されているものである。足置体の支持角度が利用者の腰に対向する角度であり、足置体の支持距離が利用者の膝が軽く曲がる程度の距離であり、利用者が座席よりやや下方の足置体に足を載せて膝を伸ばすことにより往復動を繰り返すものである。
また、オットマンを備えたマッサージチェアタイプに組み込むことも可能である。この場合、足置体がオットマンにおいて利用者の足底付近に配設されており、足置体の前端が上方、後端が下方に位置し、前端が空中に維持されたものとなっている。足置体の前端が利用者の足先を膝側に押し上げたり戻したりするよう足置体の傾斜角度を変化させる稼働機構を備えておれば、利用者が座り姿勢にてオットマンの前記足置体に足を置くだけで、稼働機構により自動的に足先を膝側に押し上げたり戻したりする往復運動ができ、アキレス腱のストレッチを繰り返すことができる。
次に、第3のタイプとして、立ち乗り姿勢で利用するものであるが、足置体が片持ち弾性体ではなく剛性の高いものであり、支持体の回動軸に対して垂直に回動することにより傾斜角度を変えるものである。
ここでは、昇降装置を備え、足置体がその前端または前端の近傍において支持体に設けた回動軸に対して垂直に回動可能に支持されており、その後端または後端の近傍において昇降装置により昇降可能に支持されている。
昇降装置の昇降運動によって回動軸を中心に足置体が回動し、足置体の傾斜が変化するたびにアキレス腱の伸縮運動が可能となるものである。
なお、昇降装置としては、油圧昇降装置、空圧昇降装置、電動昇降装置、ばね内臓昇降装置などがあり得る。
次に、第4のタイプとして、立ち乗り姿勢で利用するものであるが、足置体が片持ち弾性体ではなく剛性の高いものであり、その前端または前端の近傍において支柱に支持連結されているが、その後端または後端の近傍が接地面または接地面上の構造物に接地支持されたものである。
つまり、足置体の足先側が上下動をし、後端側が接地しているものである。
ここで、支柱における足置体の連結箇所の高さの調節を可能とする高さ調節機構を備え、高さ調節機構が周期的または間歇的に足置体の傾斜の角度変化を繰り返す上下動自動運転を可能とする昇降手段を備え、足置体に立ち乗っている利用者のアキレス腱の伸縮運動が可能となるものである。
ストレッチ運動は同じ姿勢を保つものではなく、ゆっくりと緩慢にアキレス腱を中心として筋肉や腱を伸ばしたり縮めたりすることを繰り返す必要があるが、高さ調節機構が電気駆動手段を備え、周期的または間歇的に足置体の傾斜の角度変化を繰り返す上下動自動運転があれば、高齢者や足に障害を負った者であっても自然と理想的なアキレス腱ストレッチ運動を行うことができる。
また、さらなる工夫として、上記構成における昇降装置による上下動自動運転において、足置体の傾斜角度が増減する上下運動のストロークを繰り返すにつれ、最大傾斜角度が漸増してゆく漸増運転を可能とする構成も好ましい。
ストレッチの深さは、最初は浅く繰り返し、徐々にストレッチの深さを大きく漸増して行くことが好ましいと考えられるところ、足置体の傾斜角度の増減のストロークを繰り返すにつれ、最大傾斜角度が漸増してゆく運転とすれば、理想的なストレッチ運動を行うことができる。
また、さらなる工夫として、足置体が左足置体と右足置体に分離された構造であり、昇降装置による動作が、左足置体の上下動自動運転による上下動と、右足置体の上下動自動運転による上下動の位相を逆にした運転とすることも好ましい。
上記構成により、アキレス腱のストレッチを行いながら、擬似歩行の効果も同時に得ることができる。また、右足と左足の運動が対称運動となり、利用者の姿勢が安定しやすくなる場合もあり得る。
また、足置体の表面に利用者の土踏まずに沿う形状を備えた足裏刺激体を備えた構成であれば、足裏のマッサージも行うことができる。
本発明にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具によれば、足置体に足を置いて足置体の動きに合わせれば、アキレス腱を伸ばす運動ができ、アキレス腱および下腿三頭筋(ヒラメ筋)が伸び、ストレッチを繰り返すことができる。その負荷によって、相対的に大臀筋から内転筋群にかけての筋力が強化され、その結果、腰全体への負担が軽減するので腰痛の緩和につながる。
自動運転を可能とした仕様の場合には、ユーザーは、足置体に乗っているだけでアキレス腱および下腿三頭筋のストレッチを行うことができ、特段の運動をしなくても効率的な運動効果が得られる。自発的な運動がしにくい高齢者や歩行が困難な障害者にとっても、体力の消耗が少ない適度な運動量で効果が得られる。
本発明の実施例1にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具100の構成例を簡単に示す正面図および背面図である。 本発明の実施例1にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具100の構成例を簡単に示す右側面図および平面図である。 利用者が足置体130に立ち乗って、足置体130を上方および下方にしならせた状態を示す図である。 利用者がアキレス腱ストレッチ健康運動器具100を使用している状態を示した図である。 図1の構成例に対して、さらに、把持部120の外方に弾性ブレード121を延設した構成例を示す図である。 図5の構成例に対して、把持部120外方の弾性ブレード121のしなりと、足置体130のしなりの連動を説明する図である。 昇降装置160を取り付けた構成例である。 昇降装置160の昇降運動により足置体130の傾斜角度が変動する様子を示す図である。 実施例1にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具100の構成例において、足裏刺激体170を設けた構成例を簡単に示す図である。 利用者が足裏刺激部170に土踏まず付近を当接させて立ち乗ったまま足置体130のしなりにより上下動を繰り返す様子を示す図である。 実施例2にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具100aのうち、長椅子タイプの構成例を簡単に示した図(正面図、背面図)である。 実施例2にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具100aのうち、長椅子タイプの構成例を簡単に示した図(右側面、平面図)である。 利用者が座り姿勢で足置体130aに足を置いて、足置体130aを踵で蹴り押してしならせた状態を示す図である。 座椅子タイプおよび風呂用座椅子タイプのアキレス腱ストレッチ健康運動100aを示す図である。 実施例2にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具100aのうち、腰掛け椅子タイプの構成例を簡単に示した図である。 実施例2にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具100aのうち、マッサージチェアに組み込んだ構成例を簡単に示した図である。 実施例2にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具100aの構成例を簡単に示す図である。 昇降装置160aの昇降運動により足置体130aの傾斜角度が変動する様子を示す図である。 本発明の実施例4にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具100bの構成例を簡単に示す正面図および背面図である。 本発明の実施例4にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具100bの構成例を簡単に示す側面図および平面図である。 高さ調節機構140bを稼働させて足置体130bの傾斜角度を変化させる自動運転の様子を示す図である。 利用者がアキレス腱ストレッチ健康運動器具100bを使用している状態を示した図である。 漸増運転モードを分かりやすく説明する図である。 実施例5にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具100bの構成例を簡単に示す正面図および背面図である。 実施例5にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具100bの構成例を簡単に示す右側面図および平面図である。 左右の位相を逆にした高さ調節機構140bの上下動自動運転の様子を示す図である。
本発明のアキレス腱ストレッチ健康運動器具の実施例に基づいて詳細に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本発明のアキレス腱ストレッチ健康運動器具には、立ち乗り姿勢のもの、座り姿勢のものなど複数のタイプがある。以下の順で説明する。
まず、実施例1として、第1のタイプを説明する。
第1のタイプは、立ち乗り姿勢で、かつ、足置体が弾性と靱性を備えた片持ち弾性体のものである。
次に、実施例2として、第2のタイプを説明する。
第2のタイプは、座り姿勢で、かつ、足置体が弾性と靱性を備えた片持ち弾性体のものである。
次に、実施例3として、第3のタイプを説明する。
第3のタイプは、立ち乗り姿勢で利用するものであるが、足置体が片持ち弾性体ではなく剛性の高いものであり、支持体の回動軸に対して垂直に回動することにより傾斜角度を変えるものである。
次に、実施例4として、第4のタイプを説明する。
第4のタイプは、立ち乗り姿勢で利用するものであるが、足置体が片持ち弾性体ではなく剛性の高いものであり、その前端または前端の近傍において支柱に支持連結されているが、その後端または後端の近傍が接地面または接地面上の構造物に接地支持されたものである。
まず、実施例1として、第1のタイプを説明する。
第1のタイプは、立ち乗り姿勢で、かつ、足置体が弾性と靱性を備えた片持ち弾性体のものである。
図1および図2は、本発明の実施例1にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具100の構成例を簡単に示した図である。
図1は正面図および背面図、図2は右側面図および平面図を示している。
図1および図2に示すように、アキレス腱ストレッチ健康運動器具100は、支持部110、把持部120、足置体130、足置体支持部150を備えている。各部材について本発明を理解する上で必要な範囲で示しており、機械的な部分などは簡単に図示しているかまたは図示自体を省略している部分もある。
支持部110は、装置全体を支える構造物であり、ここでは支柱として略垂直または傾斜を持って立設されている。この例では略垂直に立設したものとなっている。
支持部110は自立できるようになっており、この例では軸部111と脚部112を備えた構造となっている。軸部111は四角柱でも良く、機械的構造強度が確保されれば中空のパイプ体であっても良い。
第1のタイプは立ち乗り姿勢で利用するものであり、支持部110の材質としては利用者の体重を支える必要性から機械的強度が求められる。例えば、鋼材やステンレス材などの金属が好ましい。機械的強度が満足されれば木材やプラスチック樹脂なども排除しない。
脚部112には滑り止めとなるストッパーが設けられた構成が好ましく、例えばゴム素材等を採用することができる。
把持部120は、支持部110の上部に取り付けられており、利用者が使用中に把持する部材である。利用者が手で掴みやすい形状であることが好ましい。配設位置は利用者が足置体130の上に立ち乗った状態で持ちやすい位置であることが好ましい。把持部120の部材は特に限定されないが、グリップしやすいようにゴム素材などで被覆していても良い。
足置体130は、利用者が立ち乗る板状体の構造物である。
足置体130は、第1のタイプでは、十分な弾性と靱性を備えた片持ち梁として使用できる板ばねであり、利用者が立ち乗ることにより全体が前後方向に大きくしなることができる構造となっている。つまり、利用者の体重、利用者の上下動に伴う力を十分に受け止める靭性を備えるとともに、利用者の体重で十分にしなることができる弾性を備えたものとなっている。
例えば、足置体130の素材は、プールの飛び込み板のような弾性と靭性を備えた素材が好ましい。例えば、カーボンファイバー、アルミニウム軽合金板などでも良い。立ち乗っている利用者自らが足置体をしならせて上下動を繰り返すことが可能である。
足置体130は、この例では図1および図2に示すように、前端が足置体支持部150によって支持部110に強固に支持されているが、後方部分はすべて空中に維持されている。つまり前端が固定端であるが、後端は自由端であり、空中に浮いた状態となっている。
足置体支持部150は、足置体130の支持部110へ取り付ける構造であり、足置体130を固定して取り付けるものであれば良いが、利用者の体重をすべて当該部分で支え、片持ち梁板ばね構造にて取り付けるため、強固に取り付けられる構造的強度が必要である。この例では、足置体支持部150は足置体130により挟持され一体化しており、さらに支持部110に対して溶接などで強固に一体化されているものとなっている。
図3は、利用者が足置体130に立ち乗って、足置体130を上方および下方にしならせた状態を示す図である。
図3(a)は、利用者が足置体130に立ち乗って、体重および軽い膝屈伸で反動をつけて、足置体130を沈み込ませた様子を示している。足置体130がプールの飛び込み板のように適度な弾性を備えているので、軽い膝屈伸のみで足置体130が大きくしなって沈み込んでいる。
図3(a)の状態では、足置体130の弾性により足置体130が大きくしなり、利用者の踵が沈んで自然にアキレス腱が適度に伸びた状態となる。また、ふくらはぎである下腿三頭筋(ヒラメ筋)、大腿部など下半身の筋肉に適度な負荷が印加された状態となっている。
図3(b)は足置体130の弾性によって足置体130が反動で上にしなり、利用者の体が若干浮いた状態を示している。なお、利用者の踵が上がり、自然とつま先に力が入った状態となる。
図4は、アキレス腱ストレッチ健康運動器具100を使用している状態を示した図である。利用者は、自らの体重と軽い屈伸運動により、リズムをとって図3(a)と図3(b)の状態を繰り返している。
このように、足置体130に両脚で立って屈伸してリズムをとるだけで、自ずとアキレス腱および下腿三頭筋(ヒラメ筋)が伸び、ストレッチを繰り返すことができる。
また、足置体130のしなる角度を利用者自身の屈伸の強さにより自由に調整できるため、足腰の状態や運動進度によって、アキレス腱等にかかる負荷の度合いを柔軟に調整することが可能である。
本発明のアキレス腱ストレッチ健康運動器具100の利用は、図4に示すように、利用者にとって、自らの体重と軽い屈伸運動により、楽しくホッピングするような遊び感覚で、リズムをもってアキレス腱の伸縮運動と、つま先立ちの反復運動と、下半身の筋肉の収縮と弛緩の反復運動を行うことができる。
発明者らは、長年の研究から、アキレス腱を伸ばすことにより、その負荷によって下腿三頭筋(ヒラメ筋)、下腿二頭筋、大臀筋から内転筋群にかけての筋力や筋や神経機能が回復し、その結果、腰全体への負担が軽減するので腰痛の緩和につながることを見出している。発明の直接の効果とはしないものの、腰痛の緩和を希望する利用者にとって、アキレス腱の伸縮を通じたアキレス腱の鍛錬は有意義であると考える。
次に、上記した足置体130を利用した下半身中心の運動に加え、把持部120に取り付けた弾性ブレードを用いた上半身の運動も組み合わせた工夫について述べる。
図5は、図1の構成例に対して、さらに、把持部120の外方に弾性ブレード121を延設した構成例を示す図である。
図5に示すように、把持部120がやや中央よりに設けられるとともに、把持部120の外方に、上下にしなる弾性を有する弾性ブレード121が延設されている。さらに、弾性ブレード121が上下にしなりやすいように、把持部120と支持部110との接続部分にある接続部122が、上下方向にしなる弾性体または上下動が可能な可動体となっている。
弾性ブレード121の材質としては、十分な弾性と靭性を備え、ある程度の重さがあれば良く、例えば、足置体130と同様の素材でも良い。また、先端に錘となる重量物を組み込んでも良い。
足置体130における上下のしなりによって利用者の体が上下するので、利用者が把持部120を掴んでいると、自然と弾性ブレード121を上下にしならせる運動をすることとなる。つまり、利用者が把持部120を掴んでいると自然に、弾性ブレード121は体の横方向において上下にしなる動きをする。弾性ブレード121が上下に振動すると、手を通じて、上腕三頭筋、上腕二頭筋、大胸筋など上半身の筋肉がリズム良く、適度な負荷で反復運動することとなる。
ここで、把持部120外方の弾性ブレード121のしなりと、足置体130のしなりの連動について説明する。
図6は、図5の構成例に対して、把持部120外方の弾性ブレード121のしなりと、足置体130のしなりの連動を説明する図である。
図6に示すように、利用者が足置体130の弾性によって足置体130の上下のしなりに合わせて上下動するが、その動きに、把持部120外方の弾性ブレード121の上下動が連動する。
例えば、利用者の体重と屈伸によって足置体130が沈み込んだ瞬間は、利用者体全体が沈み込み、利用者の腕も下方向に沈み込む。把持部120が手から下方向へ引かれるが、その反動として、把持部120から外方へ延設されている弾性ブレード121は、上に反るようにしなる。逆に、足置体130が浮き上がった瞬間は、利用者体全体が浮き上がり、利用者の手を介して把持部120が上方向へ引かれるが、その反動として、把持部120から外方へ延設されている弾性ブレード121は、下に反るようにしなる。弾性ブレード121自体も、上下方向にリズムを持ってしなるように動くが、この弾性ブレード121の上下のしなりのリズムと、足置体130の上下のしなりのリズムは、相互に逆、つまり位相が逆になっている。
つまり、図6(b)に示すように、足置体130が沈んだ状態(図6(b)(1))は把持部120の弾性ブレード121が上に振れ(図6(b)(1))、逆に、足置体130が浮いた状態(図6(b)(2))は把持部120の弾性ブレード121が下に振れる(図6(b)(2))。
このように、足置体130の上下動と、把持部120の弾性ブレード121の上下動の位相が逆であれば、両者の動きが相互に反発し合い、リズムが取りやすくなる。つまり、それぞれの弾性力が同じ方向に働くと、利用者の体が過度に浮き上がったり過度に沈み込んだりするが、両者の力が相反する方向に働くので、適度な作用と反作用の負荷として利用者に掛かり、リズムを取りやすくなるのである。
また、足置体130の弾性による上下にしなる方向は、装置の前後方向であるが、把持部の弾性ブレード121の上下にしなる方向は装置の左右方向であるので、両者の方向が略直角でありリズムが取りやすい。
次に、昇降装置160を取り付けた工夫について説明する。
昇降装置160などを用いずに利用者の体重と軽い膝屈伸だけでリズム良く足置体130をしならせば良いが、利用者の一部には膝屈伸やリズムを取ることが苦手な者もいる。そこで、昇降装置160を用いて強制的に足置体の角度を変動させる構成あり得る。
図7は、昇降装置160を取り付けた構成例である。
図7に示すように、足置体130の後端近くに昇降装置160が取り付けられている。片持ち梁板バネ構造で支持されている足置体130の後端近くの底面が昇降装置160の支持部が取り付けられており、昇降装置160が機械的に支持部を上下に稼働させると足置体130の後端付近が下に引っ張られ、そのしなりが大きくなったり小さくなったりする構造となっている。
昇降装置160としては特に限定されないが、油圧昇降装置、空圧昇降装置、電動昇降装置、ばね内臓昇降装置などがあり得る。
図8は、昇降装置160の昇降運動により足置体130の傾斜角度が変動する様子を示す図である。
図8に見るように、昇降装置160の昇降運動により、足置体130の後端付近が下に引っ張られ、そのしなりが大きくなったり小さくなったりする様子が良く分かる。しなりが大きくなればアキレス腱ストレッチの深さが深くなり、しなりが小さく戻ればアキレス腱ストレッチの深さが浅くなる。このようにアキレス腱ストレッチを繰り返すことができる。
なお、強制的なアキレス腱ストレッチとなるので、昇降装置160による昇降運動の周期は利用者の選択に合わせて比較的ゆっくり行うように設定することも可能である。
次に、足裏のいわゆる"土踏まず"を刺激する運動を組み合わせる工夫について述べる。
図9は、実施例1にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具100の構成例において、足裏刺激体170を設けた構成例を簡単に示す図である。図9は右側面と平面図を示している。
図9に示すように、足置体130において利用者が立ち乗りする位置付近に足裏刺激部170が取り付けられている。
足裏刺激部170は、利用者のいわゆる"土踏まず"に程よく当接する程度の幅と高さを持っている。この例では縦断面がいわゆる半球状となっている。横幅はこの構成例では足置体130の横幅に比べてやや短くなっている。
図10は、利用者が足裏刺激部170に土踏まず付近を当接させて立ち乗ったまま足置体130のしなりにより上下動を繰り返す様子を示す図である。
足裏刺激部170はその形状的特徴から利用者が土踏まず付近を当接させて立ち乗るだけで足裏刺激になるが、図10に示すように、足置体130のしなりによる大きな上下動が加わると、そのリズムに乗って足裏刺激部170から受ける刺激の強弱が変動する。従来はいわゆる"青竹踏み運動"のように利用者が自ら足踏みをする必要があったが、本発明のこの実施例によれば、足置体130のしなりを利用したアキレス腱ストレッチのみならず、土踏まずへの足裏刺激も同時に行うことができる。
次に、実施例2として、第2のタイプを説明する。
第2のタイプは、座り姿勢で利用し、かつ、足置体が弾性と靱性を備えた片持ち弾性体のものである。
この第2のタイプの座り姿勢のものにはさらに2つのパターンがある。
第1のパターンは長椅子タイプまたは座椅子タイプであり、足置体の配設高さと、座り姿勢の利用者の腰の高さが略同一のものである。つまり、上半身を起こし、下半身を伸ばした状態で足置体に足を置くタイプである。
第2のパターンは腰掛け椅子タイプであり、足置体の配設高さが座り姿勢の利用者の腰の高さよりも低いものである。つまり椅子に座った姿勢で足元に足置体が配置されているものである。
まず、第1のパターンから説明する。
図11および図12は、本発明の実施例2にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具100aのうち、長椅子タイプの構成例を簡単に示した図である。
図11は正面図および背面図、図12は右側面図および平面図を示している。
長椅子タイプのアキレス腱ストレッチ健康運動器具のものを示す。
図11および図12に示すように、アキレス腱ストレッチ健康運動器具100aは、支持部110a、足置体130a、足置体支持部150a、椅子部180aを備えている。各部材について本発明を理解する上で必要な範囲で示しており、機械的な部分などは簡単に図示しているかまたは図示自体を省略している部分もある。
この構成例では、椅子部180aが長椅子タイプの椅子となっており、全体が長椅子タイプのアキレス腱ストレッチ健康運動器具であり、利用者が上半身を起こした状態で足を伸ばして座るものとなっている。
支持部110aは、足置体支持部150aを介して足置体130aを支える構造物である。第2のタイプは座り姿勢で利用するものであり、利用者の体重を支える必要はない。そこでこの構成例では、支持部110aが椅子部180aを貫いて略垂直または傾斜を持って接地されているが、構造的強度が担保できれば、支持部110aが椅子部180aの一部に取り付けられたものであっても良い。
足置体130aは、利用者が足を置く構造物である。第2のタイプは座り姿勢で足を置くため利用者の全体重が掛かることはない。
足置体130aは、第2のタイプにおいても、十分な弾性と靱性を備えた片持ち梁として使用できる板ばねであり、利用者が蹴り押すことにより全体が前後方向に大きくしなることができる構造となっている。つまり、利用者の体重、利用者の上下動に伴う力を十分に受け止める靭性を備えるとともに、利用者の体重で十分にしなることができる弾性を備えたものとなっている。
例えば、足置体130aの素材は、プールの飛び込み板のような弾性と靭性を備えた素材が好ましい。例えば、カーボンファイバー、アルミニウム軽合金板などでも良い。利用者自らが足置体130aをしならせて前後動を繰り返すことが可能である。
足置体130aの支持角度は利用者の腰に対向する角度で配設されており、その支持距離が前記利用者の膝が軽く曲がる程度の距離となっている 足置体130aは、図11および図12に示すように、前端が足置体支持部150aによって支持部110に強固に支持されているが、後方部分はすべて空中に維持されている。つまり前端が固定端であるが、後端は自由端であり、空中に浮いた状態となっている。つまり、この構成例では、長椅子の座面付近で利用者の足元に位置し、利用者に対向するように足置体支持部150aから垂下される形で空中に維持されている。
利用者が前方の足置体130aに足を載せて膝を伸ばすことにより踵により蹴り押せば足置体130aがしなり、膝を曲げれば足置体130aが戻るという往復運動を繰り返すことができる仕組みとなっている。
このように、利用者が長椅子である椅子部180aに座ったまま足を伸ばし、前方の足置体130aに足を載せて膝の屈伸により、足置体130aを踵で蹴り押したり戻したりすることで、利用者のアキレス腱のストレッチ運動ができるものとなっている。
図13は、利用者が座り姿勢で足置体130aに足を置いて、足置体130aを踵で蹴り押してしならせた状態を示す図である。足置体130aがプールの飛び込み板のように適度な弾性を備えているので、軽い膝屈伸のみで足置体130aが大きくしなっている。
図13の状態では、足置体130aの弾性により足置体130aが大きくしなり、自然に利用者のアキレス腱が適度に伸びた状態となる。また、ふくらはぎである下腿三頭筋(ヒラメ筋)、大腿部など下半身の筋肉に適度な負荷が印加された状態となっている。
足置体130aのしなる角度を利用者自身の踵の蹴り押しの強さにより自由に調整できるため、足腰の状態や運動進度によって、アキレス腱等にかかる負荷の度合いを柔軟に調整することが可能である。
図11および図12に示した長椅子タイプのほか、床面に直接設置する座椅子タイプのものも可能である。
図14(a)は座椅子タイプのアキレス腱ストレッチ健康運動100aを示すものである。
座椅子タイプのものは、椅子部180aに脚がなく、座面を床面に直接置くものとなっている。背もたれを設けるタイプもあれば、背もたれを設けないタイプもあり得る。
支持部110a、足置体130a、足置体支持部150aは同様で良い。
利用者が座椅子である椅子部180aに座ったまま足を伸ばし、前方の足置体130aに足を載せて膝の屈伸により、足置体130aを踵で蹴り押したり戻したりすることで、利用者のアキレス腱のストレッチ運動ができる。
図14(b)は、図14(a)と同じく座椅子タイプものであるが、お風呂の浴槽に沈めて使用するものである。
椅子部180aに脚がなく、座面をお風呂の浴槽面に直接置くものとなっている。お風呂の浴槽に沈めるため、木材や軽い発泡性の素材であれば比重が軽く浮力が生じて安定しないため、水に沈む程度に比重を調整したものが良い。例えば木材や軽い発泡性の素材の裏面にステンレス板を取り付けるなどの工夫がある。
背もたれを設けるタイプもあれば、背もたれを設けないタイプもあり得る。
また、その他の支持部110a、足置体130a、足置体支持部150aは同様で良い。
利用者が浴槽の中で座り姿勢を取り、足置体130aに足を置いて、足置体130aを踵で蹴り押せば、軽い膝屈伸のみで足置体130aが大きくしなり、自然に利用者のアキレス腱が適度に伸びた状態となる。
お風呂でリラックスしながら、また筋肉を温めて弛緩させた状態で、ふくらはぎである下腿三頭筋(ヒラメ筋)、大腿部など下半身の筋肉に適度な負荷が印加された状態となっている。
次に、実施例2の第2のタイプ(座り姿勢で利用するタイプ)のうち、第2のパターンを説明する。
第2のパターンは、足置体の配設高さが座り姿勢の利用者の腰の高さよりも低いものである。つまり椅子に座った姿勢で足元に足置体が配置されているものである。
例えば、椅子タイプのトレーニングマシン型のアキレス腱ストレッチ健康運動器具として利用できる。
図15は、本発明の実施例2にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具100aのうち、腰掛け椅子タイプの構成例を簡単に示した図である。右側面図のみが表示されている。
図15に示すように、アキレス腱ストレッチ健康運動器具100aは、図11や図14と同様、支持部110a、足置体130a、足置体支持部150a、椅子部180aを備えている。各部材について本発明を理解する上で必要な範囲で示しており、機械的な部分などは簡単に図示しているかまたは図示自体を省略している部分もある。
この構成例では、椅子部180aが腰掛けタイプの椅子となっており、座面が腰に対応し、膝下を座面から降ろして座る姿勢のアキレス腱ストレッチ健康運動器具であり、利用者が上半身を起こした状態で膝下を降ろして座るものとなっている。
支持部110aは、足置体支持部150aを介して足置体130aを支える構造物であるが、この例では床面から立ち上がる形となっている。
足置体130aは、利用者が足を置く構造物である。第2のパターンは座り姿勢で足を置くため利用者の全体重が掛かることはない。
足置体130aは、第2のパターンにおいても、十分な弾性と靱性を備えた片持ち梁として使用できる板ばねであり、利用者が蹴り押すことにより全体が斜め上下方向に大きくしなることができる構造となっている。つまり、利用者の足踏み上下動に伴う力を十分に受け止める靭性を備えるとともに、利用者の足踏みで十分にしなることができる弾性を備えたものとなっている。
例えば、足置体130aの素材は、プールの飛び込み板のような弾性と靭性を備えた素材が好ましい。例えば、カーボンファイバー、アルミニウム軽合金板などでも良い。利用者自らが足置体130aをしならせて斜め上下の往復を繰り返すことが可能である。
足置体130aの支持角度は傾斜しており、利用者の腰に対向する角度で配設されており、その支持距離が前記利用者の膝が軽く曲がる程度の距離となっている 足置体130aは、図15に示すように、前端が足置体支持部150aによって支持部110に強固に支持されているが、後方部分はすべて空中に維持されている。つまり前端が固定端であるが、後端は自由端であり、空中に浮いた状態となっている。つまり、この構成例では、腰掛け椅子の座面のやや前方かつ下方付近で利用者の足元に位置し、利用者の腰に対向するように足置体支持部150aから突出する形で空中に維持されている。
利用者が前方の足置体130aに足を載せて膝を伸ばすことにより踵により蹴り押せば足置体130aがしなり、膝を曲げれば足置体130aが戻るという往復運動を繰り返すことができる仕組みとなっている。
このように、利用者が腰掛け椅子である椅子部180aに座ったまま足を伸ばし、前方の足置体130aに足を載せて膝を屈伸することにより、足置体130aを踵で蹴り押したり戻したりすることで、自然に利用者のアキレス腱が適度に伸びた状態となる。また、ふくらはぎである下腿三頭筋(ヒラメ筋)、大腿部など下半身の筋肉に適度な負荷が印加された状態となる。
本発明のアキレス腱ストレッチ健康運動器具100の利用は、利用者にとって自らの軽い踵の蹴り押し運動により、リズムをもってアキレス腱の伸縮運動、下半身の筋肉の収縮と弛緩の反復運動を行うことができる。
次に、マッサージチェアに組み込む構成例を説明する。
なお、図は部材の仕組みや動きが分かるように単純に示している。
図16は、アキレス腱ストレッチ健康運動器具100aをマッサージチェアに組み込んだ構成例を簡単に示した図である。
近年のマッサージチェアは、利用者が足を載せるオットマン部があり、オットマン部にも電動マッサージ機能がありふくらはぎ等をマッサージするものが増えてきている。
図16に示した構成例には利用者が足を載せるオットマン部190aがあるタイプである。このオットマン部190aは利用者の膝下の裏側全体を包み込むものとなっている。
この構成例では、図16に示すように、オットマン部190aの底部、つまり、足を載せ置く部分に本発明の足置体130aが仕込まれており、可動するものとなっている。
この構成例では、足置体130aは弾性や靭性に乏しい金属板や樹脂製板や木製板などの素材でもよい。後述するように傾斜が変化すると足裏のつま先を押下するものとなっている。
オットマン部190aの動きについて説明する。
まず、図16(a)に示すように、利用者が膝下を挿入した状態で垂下していたオットマン部190aが内部に組み込まれた電動モータにより座面の高さと略平行になるまで上昇し、水平近くになる。利用者は腰から下が水平に伸びた状態となる。
その後、図16(b)に示すように、略垂直に立ち上がった足置体130aが利用者側に向けて傾斜してつま先を押下する。この傾斜が大きくなったり小さくなったりすることで利用者の足のつま先が押下されたり解放されたりする。このつま先の移動に伴い、利用者のアキレス腱が伸びたり解放されたりする。この繰り返し動作によりリズムをもってアキレス腱の伸縮運動、下半身の筋肉の収縮と弛緩の反復運動を行うことができる。
実施例3として、支持部110に対する足置体130の固定を片持ち梁板バネ構造ではなく、回動式の固定とした構成例について述べる。
図17は、実施例3にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具100aの構成例を簡単に示す図である。図17は正面図と右側面図を示している。
図17に示すように、実施例3にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具100aは、支持部110a、把持部120a、足置体130aを備え、昇降装置160aを備えた構成例となっている。これらのうち実施例1で説明した構成例と同様の部分についての説明は適宜省略する。各部材について本発明を理解する上で必要な範囲で示しており、機械的な部分などは簡単に図示しているかまたは図示自体を省略している部分もある。
足置体130aは実施例1と同様の弾性と靱性を備えたものでも良いが、この実施例2では、回動軸を持ち昇降装置160aにより強制的に回動するので、弾性や靭性に乏しい金属板や樹脂製板や木製板などの素材でもよい。
図17の右側面図に分かりやすいように、支持部110aの中に足置体支持部151aを備えている。実施例1の足置体支持部150は片持ち梁板バネ構造とするために支持部110aに対して強固に取り付ける構造であるが、この実施例2では、足置体支持部151aは回動可能である回動軸としての役割を果たしつつ足置体130aを支持するものとなっている。
昇降装置160aは、実施例1に示した昇降装置160と同様、足置体130aの後端近くに取り付けられており、回動軸としての役割を果たす足置体支持部151aによって足置体130aが回動可能に支持されており、かつ、足置体130aの後端近くの底面が昇降装置160aの支持部が取り付けられているので、昇降装置160aが機械的に支持部を上下に稼働すると足置体130aの後端付近が下に引っ張られ、その傾斜が大きくなったり小さくなったりする構造となっている。
昇降装置160aとしては特に限定されないが、実施例1と同様、油圧昇降装置、空圧昇降装置、電動昇降装置、ばね内臓昇降装置などがあり得る。
図18は、昇降装置160aの昇降運動により足置体130aの傾斜角度が変動する様子を示す図である。
図18に見るように、昇降装置160aの昇降運動により、足置体130aの後端付近が下に引っ張られ、その傾斜角度が大きくなったり小さくなったりする様子が良く分かる。傾斜が大きくなればアキレス腱ストレッチの深さが深くなり、傾斜が小さく戻ればアキレス腱ストレッチの深さが浅くなる。このようにアキレス腱ストレッチを繰り返すことができる。
なお、強制的なアキレス腱ストレッチとなるので、昇降装置160aによる昇降運動の周期は利用者の選択に合わせて比較的ゆっくり行うように設定することも可能である。
実施例4として、高さ調節機構140bを備え、電気駆動手段にて足置体130bの傾斜を変動できる構成例を示す。
図19および図20は実施例4にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具100bの構成例を簡単に示す図である。図19は正面図および背面図、図20は右側面図および平面図を示している。
図19および図20に示すように、実施例4にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具100bは、支持部110b、把持部120b、足置体130bに加え、高さ調節機構140bを備えた構成例となっている。これらのうち実施例1で説明した構成例と同様の部分についての説明は適宜省略する。各部材について本発明を理解する上で必要な範囲で示しており、機械的な部分などは簡単に図示しているかまたは図示自体を省略している部分もある。
支持部110bは、実施例1と同様、装置全体を支える構造物であるが、この構成例では、傾斜を持って立設されており、支持部110bの一部が円弧を描く形状となっている。支持部110bは自立できるようになっており、軸部111bと脚部112bを備えた構造は実施例1と同様であるが、軸部111bは中空のパイプ体となっている。
図20に示すように、支持部110bの中央付近には高さ調節機構140bの本体が設けられており、その高さ調節機構140bからパイプ体の中空に対してワイヤーやチェーンなどの吊り下げ機構141bが配設されている。支持部110bのパイプ体の中で吊り下げ機構141bが上下する構成となっている。
また、支持部110bの両側面の一部には溝113bが設けられており、側面外部から足置体130bの接続部材と吊り下げ機構141bとが取り付けられた状態で円弧に沿って上下できるようになっている。つまり、足置体130bの接続部材が移動する軌跡に沿って溝113bが設けられている。
足置体130bは、この実施例4では、足置体であり、弾性体ではない。
足置体130bは、支持部110bに立て掛けた状態で取り付けられている。足置体130bの支持部110bへの接続部分には、接続部材132bがあり、吊り下げ機構141bの接続箇所に支軸され、回動可能となっている。
高さ調節機構140bは、図19および図20に示すように、支持部110bに取り付けられており、足置体である足置体130を電気的に上下させるものである。高さ調節機構140bが吊り下げ機構141bを稼働させれば、吊り下げ機構141bに接続されている足置体130bの一端が上下する。
この例では、高さ調節機構140bにより周期的または間歇的に足置体130bの傾斜の角度変化を繰り返す上下動自動運転が可能となっている。
高さ調節機構140bは、電気的駆動を行うモータと、ワイヤーやチェーンなどの吊り下げ機構を備えている。吊り下げ機構141bは一本の線材であっても良く、周回状の輪になって無限軌道を描いて回転したりするものでも良い。
図21は、高さ調節機構140bを稼働させて足置体130bの傾斜角度を変化させる自動運転の様子を示す図である。
図21に示すように、高さ調節機構140bが吊り下げ機構141bを移動させれば、吊り下げ機構141bに取り付けられている足置体130bの一端を上下する。足置体130bの他端は地面に接地しているので足置体130bが従動することにより傾斜角度が変化することになる。
高さ調節機構140bの電気的駆動の自動運転により足置体130bの傾斜角度が変化するものであれば、利用者は足置体130bに立ち乗っているだけで利用者のアキレス腱の伸縮運動を支援することができる。
図22は、利用者がアキレス腱ストレッチ健康運動器具100bを使用している状態を示している。図22は、利用者のアキレス腱の状態が分かりやすいように側面から図示している。図22に示すように、足置体130bが傾斜しており、自然に足置体130bに立ち乗る利用者のつま先が上がって踵が下がるため、足置体130bに立ち乗っている利用者のアキレス腱が伸びることとなる。
ここで、高さ調節機構140bの上下動自動運転において、足置体の傾斜角度が増減する上下運動のストロークを繰り返すにつれ、最大傾斜角度が漸増してゆく漸増運転『漸増運転モード』を設ける工夫について述べる。
この漸増運転モードは、足置体130bの上下動自動運転において、足置体130bの傾斜角度が増減する上下運動のストロークを繰り返すにつれ、その最大傾斜角度が漸増してゆく運転である。
図23は、漸増運転モードを分かりやすく説明する図である。
図23において、縦軸は足置体130bの傾斜角度である。横軸は時間経過である。この例では足置体130bの最少角度が15度となっている。つまり、もっとも足置体130bの高さが下がった場合が15度である。
運転例をみると、この15度から上下動自動運転が始まるわけであるが、この例では5度上昇して最大傾斜角度が20度となってから再び15度に下降して元に戻っている。次は6度上昇して最大傾斜角度が21度となってから15度に下降して戻っている。次は、7度上昇して最大傾斜角度が22度となってから15度に下降して戻っている。このように上昇時に最大傾斜角度が徐々に漸増して行く運転となっている。なお、最大傾斜角度の増加はある程度に達すると増加を停止することが好ましい。この例では最大傾斜角度が30度になった時点で最大傾斜角度は増加しない運転とする。最大傾斜角度が30度になった後は、最後のストロークである15度と30度の上下動を繰り返す運動としても良く、また最初から漸増運動を繰り返しても良い。
この上下動自動運転において漸増運転漸増運動モードを持たせることにより、アキレス腱の優しくかつ効果的な伸縮運動を行うことができる。
実施例5として、足置体130bが足置体であり、左足置体と右足置体に分離された構造例を示す。
特に、高さ調節機構140bによる電気的駆動手段が、左足置体の上下動自動運転による上下動と、右足置体の上下動自動運転による上下動の位相を逆にした運転とした例を示す。
図24および図25は、実施例5にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具100bの構成例を簡単に示す図である。図24は正面図および背面図となっている。図25は右側面図および平面図を示している。
図24および図25に示すように、実施例5にかかるアキレス腱ストレッチ健康運動器具100bは、足置体130bが左右左足置体130Lと右足置体130Rの左右の板体に分かれた構造となっている。この左足置体130Lと右足置体130Rは相互に独立しており、左右別々に上下動を行うことが可能となっている。
なお、左足置体130Lと右足置体130Rが、左右独立した上下動を行う場合でも、あたかも足踏みをするように、左右の位相が逆になっていることが好ましい。つまり、左足置体の上下動自動運転による上下動と、右足置体の上下動自動運転による上下動の位相を逆になっていれば、足踏みをするように左右の足を交互に上げ下げすることができる。
図26は、左右の位相を逆にした高さ調節機構140の上下動自動運転の様子を示す図である。図26は上下動が分かりやすいように、足置体130を後方から見た様子を簡単に示す図となっている。
図26(a)は、右足置体130Rを右足で踏み下げて、左足を上げて左足置体130Lを上げている様子を示す図である。
図26(a)に示すように、左足置体130Lが最大傾斜角度にある場合、右足置体130Rが最少傾斜角度になっている。
図26(b)は、左足置体130Lを左足で踏み下げて、右足を上げて右足置体130Rを上げている様子を示す図である。
図26(b)に示すように、左足置体130Lが最少傾斜角度にある場合、右足置体130Rが最大傾斜角度になっている。
この図26(a)から図26(b)への変化、図26(b)から図26(a)への変化を繰り返すことにより、ちょうど両者の上下動の位相が逆になる運転となっている。
なお、足置体130bを左右の足置体に分けた構成においても、高さ調節機構140に『漸増運転モード』を設ける構成は可能である。つまり、左右別々に、最小傾斜角度15度から最大傾斜角度20度まで変化するストロークの後、次のストロークの最大傾斜角度が21度となり、その次のストロークの最大傾斜角度が22度と順次漸増してゆく運転である。
以上、本発明のアキレス腱ストレッチ健康運動器具の構成例における好ましい実施形態を図示して説明してきたが、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本発明のアキレス腱ストレッチ健康運動器具は、室内用の健康運動器具として広く適用することができる。
100 アキレス腱ストレッチ健康運動器具
110 支柱
111 接続部材
112 接続部材
120 把持部
121 弾性ブレード
122 接続部材
130 足置体
131 接続部材
132 接続部材
140 高さ調節機構
150 足置体支持部
151 足置体支持部
160 昇降装置
170 足裏刺激体
180 椅子部
上記目的を達成するため、本発明のアキレス腱ストレッチ健康運動器具は、
支持体と、前記支持体に支持され、利用者が足を置く足置体を備え前記足置体がその前端または前端の近傍において前記支持体に支持固定され、前記支持体に支持された部分以外は空中に維持され後端は自由端であり、前記足置体をしならせて往復動を繰り返すことが可能な弾性と靱性を備えた片持ち梁板ばね構造であり、 前記足置体をしならせて往復動を繰り返し、前記足置体の傾斜が変化するたびに前記足置体に足を置いている前記利用者のアキレス腱の伸縮運動が可能となることを特徴とするアキレス腱ストレッチ健康運動器具である。
本発明のアキレス腱ストレッチ健康運動器具には、立ち乗り姿勢のもの、座り姿勢のものなど複数のタイプがある。
第1のタイプは、立ち乗り姿勢で、かつ、足置体が弾性と靱性を備えた片持ち梁板ばね構造体のものである。
足置体が片持ち梁板ばね構造体であるので、その前端または前端の近傍において支持体に支持固定され、支持された部分以外は空中に維持され後端は自由端となっている。利用者自らの足で足置体を押し込んでしならせるように往復動を繰り返し、足置体の傾斜が変化するたびにアキレス腱の伸縮運動が可能となることを特徴とするものである。
上記構成により、利用者が足置体の上に立ち乗ることにより、利用者の体重と利用者の軽い膝屈伸などの運動により自然と足置体がしなると共に、その弾性力によって上下動を繰り返すことができる。足置体が深く沈み込んだ状態において自然とアキレス腱が伸び、足置体が浮き上がった状態においてつま先に力が入りつま先立ちに近い状態となり、コンパクトな構成でありながら、足置体の弾性・靭性を利用してアキレス腱からふくらはぎや太腿にかけてのストレッチ運動を十分に行うことができる。
次に、第2のタイプは、座り姿勢で、かつ、足置体が弾性と靱性を備えた片持ち梁板ばね構造体のものである。
足置体が片持ち梁板ばね構造体であるので、その前端または前端の近傍において支持体に支持固定され、支持された部分以外は空中に維持され後端は自由端となっている。
利用者が座り姿勢にて足置体に足を置き、膝を伸ばして踵により足置体を蹴り押すことで足置体をしならせ、膝を曲げて踵を戻すことにより足置体のしなりを解くという往復動を繰り返すものである。往復動で足置体の傾斜が変化するたびにアキレス腱の伸縮運動が可能となることを特徴とするものである。
第2のタイプの第2のパターンは、足置体の配設高さが座り姿勢の利用者の腰の高さよりも低いものである。つまり椅子に座った姿勢で足元に足置体が配置されているものである。足置体の支持角度が利用者の腰に対向する角度であり、足置体の支持距離が利用者の膝が軽く曲がる程度の距離であり、利用者が座席よりやや下方の足置体に足を載せて膝を伸ばすことにより往復動を繰り返すものである。
また、さらなる工夫として、足置体が左足置体と右足置体に分離された構造であり左足置体の上下動自動運転による上下動と、右足置体の上下動自動運転による上下動の位相を逆にした運転とすることも好ましい。
上記構成により、アキレス腱のストレッチを行いながら、擬似歩行の効果も同時に得ることができる。また、右足と左足の運動が対称運動となり、利用者の姿勢が安定しやすくなる場合もあり得る。
また、足置体の表面に利用者の土踏まずに沿う形状を備えた足裏刺激体を備えた構成であれば、足裏のマッサージも行うことができる。

Claims (16)

  1. 支持体と、
    前記支持体に支持され、利用者が足を置く足置体と、
    前記足置体の傾斜角度が可変であり、前記足置体の傾斜が変化するたびに前記足置体に足を置いている前記利用者のアキレス腱の伸縮運動が可能となることを特徴とするアキレス腱ストレッチ健康運動器具。
  2. 前記足置体がその前端または前端の近傍において前記支持体に支持固定され、前記支持された部分以外は空中に維持され後端は自由端である、弾性と靱性を備えた片持ち弾性体であり、
    前記利用者自らの足で前記足置体をしならせて往復動を繰り返し、前記足置体の傾斜が変化するたびにアキレス腱の伸縮運動が可能となることを特徴とする請求項1に記載のアキレス腱ストレッチ健康運動器具。
  3. 前記利用者が立ち乗り姿勢で利用する構造を備え、
    前記支持体が支柱であって、
    前記足置体が前記支柱に支持され、前記利用者が立ち乗る板状体であって、
    前記足置体が、立ち乗っている前記利用者自らが前記足置体をしならせて上下動を繰り返すことが可能な弾性と靱性を備えた片持ち梁板ばね構造であることを特徴とする請求項2に記載のアキレス腱ストレッチ健康運動器具。
  4. 前記支柱に接続され、利用者の把持に供される把持部を備え、
    前記把持部と前記支柱との接続部が、上下にしなる弾性体または上下動が可能な可動体であり、
    前記把持部の外方へ略水平に延設され、上下にしなる弾性を有する弾性ブレードを備え、
    前記足置体の弾性による前記足置体の上下動と、前記把持部外方の前記弾性ブレードの上下動が連動することを特徴とする請求項3に記載のアキレス腱ストレッチ健康運動器具。
  5. 前記足置体の弾性による前記足置体の上下にしなる運動と、前記把持部外方の前記弾性ブレードの上下にしなる運動が、略直角かつ相互に位相が逆になっていることを特徴とする請求項3または4に記載のアキレス腱ストレッチ健康運動器具。
  6. 前記足置体の底面を昇降可能に支持するともに、昇降運動によって前記足置体をしならせ、その傾斜角度を変動させる昇降装置を備え、
    前記昇降装置により、前記利用者が立ち乗っている状態で前記足置体の傾斜角度の変動を繰り返し、アキレス腱の伸縮運動が可能となることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載のアキレス腱ストレッチ健康運動器具。
  7. 前記利用者が座り姿勢で利用する構造を備え、
    前記足置体が前記座り姿勢の利用者の足前方に配設され、前記前端が上方、前記後端が下方に位置し、前記後端が空中に維持されており、
    前記利用者が前記座り姿勢にて前記足置体に足を置き、膝を伸ばして踵により前記足置体を蹴り押すことで前記足置体をしならせ、膝を曲げて踵を戻すことにより前記足置体のしなりを解く往復動を繰り返すことが可能な弾性と靱性を備えた片持ち梁板ばね構造であることを特徴とする請求項2に記載のアキレス腱ストレッチ健康運動器具。
  8. 前記足置体の配設高さが前記座り姿勢の利用者の腰の高さと略同一であり、
    前記足置体の支持角度が前記利用者の腰に対向する角度であり、
    前記足置体の支持距離が前記利用者の膝が軽く曲がる程度の距離であり、
    前記利用者が座席より前方の前記足置体に足を載せて膝を伸ばすことにより前記往復動を繰り返すものである請求項7に記載のアキレス腱ストレッチ健康運動器具。
  9. 前記足置体の配設高さが前記座り姿勢の利用者の腰の高さよりも低く、
    前記足置体の支持角度が前記利用者の腰に対向する角度であり、
    前記足置体の支持距離が前記利用者の膝が軽く曲がる程度の距離であり、
    前記利用者が座席よりやや前方かつ下方の前記足置体に足を載せて膝を伸ばすことにより前記往復動を繰り返すものである請求項7に記載のアキレス腱ストレッチ健康運動器具。
  10. 前記利用者が座り姿勢で利用する、オットマン付きのマッサージ装置に組み込まれた構造であり、
    前記足置体が、前記オットマンにおいて前記利用者の足底付近に配設され、前記前端が上方、前記後端が下方に位置し、前記前端が空中に維持されており、
    前記足置体の前記前端が前記利用者の足先を膝側に押し上げたり戻したりするよう前記足置体の傾斜角度を変化させる稼働機構を備え、
    前記利用者が前記座り姿勢にて前記オットマンの前記足置体に足を置き、前記稼働機構により自動的に足先を膝側に押し上げたり戻したりする往復運動によりアキレス腱のストレッチを繰り返すものであることを特徴とする請求項1に記載のアキレス腱ストレッチ健康運動器具。
  11. 前記利用者が立ち乗り姿勢で利用する構造を備えたものであり、
    昇降装置を備え、
    前記足置体がその前端または前端の近傍において前記支持体に設けた回動軸に対して垂直に回動可能に支持され、その後端または後端の近傍において前記昇降装置により昇降可能に支持されており、
    前記昇降装置の昇降運動によって前記回動軸を中心に前記足置体を回動させ、前記足置体の傾斜が変化するたびにアキレス腱の伸縮運動が可能となることを特徴とする請求項1に記載のアキレス腱ストレッチ健康運動器具。
  12. 前記利用者が立ち乗り姿勢で利用する構造を備えたものであり、
    前記足置体がその前端または前端の近傍において前記支柱に支持連結され、その後端または後端の近傍が接地面または接地面上の構造物に接地支持され、
    前記支柱における前記足置体の一端の連結箇所の高さの調節を可能とする高さ調節機構を備え、
    前記高さ調節機構が周期的または間歇的に前記足置体の傾斜の角度変化を繰り返す上下動自動運転を可能とする昇降手段を備え、前記足置体に立ち乗っている前記利用者のアキレス腱の伸縮運動が可能となることを特徴とする請求項1に記載のアキレス腱ストレッチ健康運動器具。
  13. 前記昇降装置が、油圧昇降装置、空圧昇降装置、電動昇降装置、ばね内臓昇降装置のいずれかである請求項6、11または12に記載のアキレス腱ストレッチ健康運動器具。
  14. 前記昇降装置において、前記足置体の傾斜角度が増減する上下運動のストロークを繰り返すにつれ、最大傾斜角度が漸増してゆく漸増運転を可能とした請求項13に記載のアキレス腱ストレッチ健康運動器具。
  15. 前記足置体が左足置体と右足置体に分離された構造であり、左右の足の運動を交互のものとしたことを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載のアキレス腱ストレッチ健康運動器具。
  16. 前記足置体の表面に前記利用者の土踏まずに沿う形状を備えた足裏刺激体を備えたことを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載のアキレス腱ストレッチ健康運動器具。
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