JP2017045103A - 電子情報記憶媒体、情報処理方法、及び情報処理プログラム - Google Patents

電子情報記憶媒体、情報処理方法、及び情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のアプリケーションについて共通情報、一部のアプリについて更に固有情報を記憶させる場合に、記憶領域の無駄な使用を抑制するとともに、固有情報の追加又は削除が容易であり、また、固有情報を削除してできた空き領域を有効活用することのできる電子情報記憶媒体、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供する。【解決手段】固有情報を保持するアプリケーションの共通情報とともに記憶されるアドレス情報を、当該アプリケーションが保持する固有情報が記憶されている記憶領域の先頭アドレスに格納する。【選択図】図5

Description

複数のアプリケーションの設定情報を記憶する不揮発性メモリを備えるICチップ等の電子情報記憶媒体の技術分野に関する。
マルチアプリケーションに対応するICカードは、アプリケーション毎にプログラムコードと設定情報を保持している。一般に設定情報はアプリケーションのインストール時に設定される情報であり、各アプリケーション共通の共通情報(例えば、Executable Load File AID、Executable Module AID、Application AID、Privilegesといった項目の情報)と、各アプリケーション固有の固有情報(例えば、Contactless Protocol Parameter、Additional Protocol Parameter、User Interaction Parameterといった項目の情報)とを含む。
アプリケーションは種類によって固有情報を保持したりしなかったりするが、ICカードが設定情報を一つのテーブルで保持する場合、図1に示すように、固有情報(項目1、項目2、項目3からなる情報)を保持しないアプリケーション(「アプリケーションID(以下、「アプリID」)」が「APP00A」、「APP00D」のアプリケーション)については固有情報を記憶する記憶領域が空き領域(例えば、null値を格納)ができてしまい記憶領域の無駄が発生してしまう(第1の問題)。こうした無駄を解消するための手法として、図2に示すように、固有情報を保持するアプリケーションと保持しないアプリケーションとで、共通情報のみを保持して固有情報を保持しないテーブル(図2(A))と、共通情報及び固有情報を保持するテーブル(図2(B))に、テーブルを分ける手法が考えられる。
しかしながら、テーブルを分ける手法を採用した場合において、図1又は2(B)に示した項目1、項目2、項目3からなる固有情報とは異なる種類の固有情報(例えば、項目4、項目5からなる固有情報)を保持するアプリケーションがインストールされた場合には、図3に示すように、更に別のテーブルを設ける必要があり、テーブルの管理が煩雑となる。また、固有情報の種類毎にテーブルを分けた場合、アプリケーションのアンインストール時に固有情報を保持していた領域について回収処理(ガベージ・コレクション)や再配置処理(デフラグメント)を行うことが困難になるという問題(第2の問題)がある。更に、テーブルを分ける手法を採用した場合において、固有情報を保持しなかったアプリケーションが追加で固有情報を保持することとした場合、固有情報を格納するテーブルを変更する必要がありテーブルの管理が煩雑となるという問題(第3の問題)がある。
一方で、特許文献1には、ICカード内のメモリ領域に、各々可変長情報を可変長の型式で格納するための複数の情報格納領域、及び、個々の情報格納領域を識別する領域識別子(AID1〜AIDn)と各情報格納領域の先頭アドレス(ADD1〜ADDn)との関係を示すテーブルを形成する技術が開示されている。
特許2666182号公報
しかしながら、特許文献1には、固有情報に関する記載がなく、固有情報の取り扱いに関する上述の第1の問題から第3の問題を解決することができないという課題がある。
そこで、本発明は、複数のアプリケーションについて共通情報、一部のアプリについて更に固有情報を記憶させる場合に、記憶領域の無駄な使用を抑制するとともに、固有情報の追加又は削除が容易であり、また、固有情報を削除してできた空き領域を有効活用することのできる電子情報記憶媒体、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、アプリケーションに共通の共通情報を複数のアプリケーションについて記憶するとともに、アプリケーションに固有の固有情報を前記複数のアプリケーションの少なくとも一部について記憶するメモリと、前記メモリが記憶する情報を更新するプロセッサと、を備える電子情報記憶媒体であって、前記メモリは、前記固有情報を保持するアプリケーションの前記共通情報と対応付けて当該固有情報が記憶されるアドレスを示すアドレス情報を更に記憶し、前記プロセッサは、前記固有情報を追加又は削除した場合に当該固有情報を追加又は削除したアプリケーションの前記アドレス情報を更新することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子情報記憶媒体であって、前記固有情報が固定長の場合において、前記プロセッサは、何れかのアプリケーションの固有情報を削除した場合に、当該固有情報を削除した領域より後方の領域に記憶されている情報を前記固定長サイズ分だけ前に詰めて再記憶させるとともに、当該前に詰めて再記憶させた固有情報を保持するアプリケーションの前記アドレス情報を、前記固定長サイズ分だけ減算した値により更新することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の電子情報記憶媒体であって、前記メモリは、前記固有情報が可変長の場合に、前記固有情報を保持するアプリケーションの前記アドレス情報とともに当該固有情報のデータ長を示すデータ長情報を更に記憶し、前記プロセッサは、何れかのアプリケーションの固有情報を削除した場合に、当該固有情報を削除した領域より後方の領域に記憶されている情報を、当該削除した固有情報のデータ長サイズ分だけ前に詰めて再記憶させるとともに、当該前に詰めて再記憶させた固有情報を保持するアプリケーションの前記アドレス情報を、当該削除した固有情報のデータ長サイズ分だけ減算した値により更新することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の電子情報記憶媒体であって、前記固有情報が固定長の場合において、前記プロセッサは、前記固有情報を保持しないアプリケーションについて当該固有情報を追加した場合に、当該アプリケーションの前記アドレス情報を、当該固有情報が新たに記憶されるアドレスにより更新することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の電子情報記憶媒体であって、前記メモリは、前記固有情報が可変長の場合に、前記固有情報を保持するアプリケーションの前記アドレス情報とともに当該固有情報のデータ長を示すデータ長情報を更に記憶し、前記プロセッサは、前記固有情報を保持しないアプリケーションについて当該固有情報を追加した場合に、当該アプリケーションの前記アドレス情報を、当該固有情報が新たに記憶されるアドレスにより更新するとともに、当該アプリケーションの前記データ長情報を、当該固有情報のデータ長により更新することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、アプリケーションに共通の共通情報を複数のアプリケーションについて記憶するとともに、アプリケーションに固有の固有情報を前記複数のアプリケーションの少なくとも一部について記憶するメモリと、前記メモリが記憶する情報を更新するプロセッサと、を備え、前記メモリが、前記固有情報を保持するアプリケーションの前記共通情報と対応付けて当該固有情報が記憶されるアドレスを示すアドレス情報を更に記憶する電子情報記憶媒体において前記プロセッサにより実行される情報処理方法であって、前記プロセッサが、前記固有情報を追加又は削除した場合に当該固有情報を追加又は削除したアプリケーションの前記アドレス情報を更新する更新ステップを含むことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、アプリケーションに共通の共通情報を複数のアプリケーションについて記憶するとともに、アプリケーションに固有の固有情報を前記複数のアプリケーションの少なくとも一部について記憶するメモリと、前記メモリが記憶する情報を更新するプロセッサと、を備え、前記メモリが、前記固有情報を保持するアプリケーションの前記共通情報と対応付けて当該固有情報が記憶されるアドレスを示すアドレス情報を更に記憶する電子情報記憶媒体における前記プロセッサを、前記固有情報を追加又は削除した場合に当該固有情報を追加又は削除したアプリケーションの前記アドレス情報を更新する更新手段として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、固有情報を保持しないアプリケーションについては固有情報を記憶せずにすみ、記憶領域の無駄を削減できる。また、アプリケーションが追加で固有情報を保持する場合、固有情報を追加したアプリケーションのアドレス情報を更新するだけですみテーブルの管理が容易である。更に、固有情報を保持するアプリケーションについて固有情報を削除する場合でも当該固有情報を削除して後続の(他のアプリケーションの)固有情報を前に詰めるとともに、削除した固有情報及び前に詰めた固有情報に対応するアプリケーションのアドレス情報を更新するだけで容易に回収処理(ガベージ・コレクション)や再配置処理(デフラグメント)を行うことができる。
共通情報と固有情報を一つのテーブルに格納した例を示す図である。 (A)共通情報のみを格納するテーブルの一例を示す図である。(B)共通情報と固有情報を格納するテーブルの一例を示す図である。 新たな固有情報が追加された場合に作成される、共通情報と固有情報を格納するテーブルの一例である。 ICカード1の概要構成例を示す図である。 共通情報テーブル300と固有情報テーブル400のデータ格納例を示す図である。 固有情報レコード501B、501C、501E、501Fを記憶する記憶領域500の一例を示す図である。 CPU10のインストールコマンド受信時の処理の一例を示すフローチャートである。 CPU10のアンインストールコマンド受信時の処理の一例を示すフローチャートである。 固有情報レコード501Cを削除した後の記憶領域500の一例を示す図である。 CPU10の固有情報追加コマンド受信時の処理の一例を示すフローチャートである。 CPU10の固有情報削除コマンド受信時の処理の一例を示すフローチャートである。 変形例における共通情報テーブル600のデータ格納例を示す図である。 変形例における第1固有情報及び第2固有情報を記憶する記憶領域700の一例を示す図である。 変形例における共通情報テーブル800のデータ格納例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。以下に説明する実施形態は、ICカードに対して本発明を適用した場合の実施の形態である。
まず、図4を参照して、本実施形態に係るICカード1の構成及び機能概要について説明する。図4は、ICカード1の概要構成例を示す図である。なお、ICカード1は、キャッシュカード、クレジットカード、社員カード等として使用される。或いは、ICカード1は、スマートフォンや携帯電話機等の通信機器に組み込まれる。ICチップ1aは通信機器の回路基板上に直接組み込んで構成するようにしてもよい。
ICカード1には、ICチップ1aが搭載されている。ICチップ1aは、本発明の電子情報記憶媒体の一例である。ICチップ1aは、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)11、ROM(Read Only Memory)12、不揮発性メモリ13、及びI/O回路14を備えて構成される。なお、I/O回路14は、外部端末2とのインターフェイスを担う。ICカード1が接触ICカードの場合、I/O回路14には、例えばISO/IEC7816によって定められたC1〜C8の8個の端子が設けられている。例えば、C1端子は電源端子、C2端子はリセット端子、C3端子はクロック端子、C5端子はグランド端子、C7端子は外部端末2とのデータ通信を行う端子である。なお、この例では、接触式のICカードの例を示したが、外部端末2に近づくことにより、磁界をエネルギーとして無結線状態で電源供給され(電圧印加され)、動作する非接触式のICカード(アンテナ及び変復調回路を含む)であってもよい。外部端末2の例としては、ICカード発行機、ATM、改札機、認証用ゲート等が挙げられる。或いは、ICカード1が通信機器に組み込まれる場合、外部端末2には通信機器の機能を担うコントローラが該当する。
CPU10は、ROM12または不揮発性メモリ13に記憶されたプログラム(本発明の情報処理プログラムを含む)を実行するプロセッサ(コンピュータ)である。CPU10は、記憶されたプログラムに従って後述する処理を実行する。
不揮発性メモリ13は、例えばフラッシュメモリが適用される。なお、不揮発性メモリ13は、「Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory」であっても構わない。不揮発性メモリ13は、複数のアプリケーション(アプリケーションは、複数の命令コードにより更新されるソフトウェアモジュールである。命令コードはCPU(Central Processing Unit)により実行される)に関するデータ(プログラム本体や設定情報(共通情報と固有情報))を格納するデータ格納領域を有する。
ここで、図5を用いて、本実施形態における共通情報と固有情報の格納例について説明する。不揮発性メモリ13には、共通情報が格納される共通情報テーブル300と、固有情報が格納される固有情報テーブル400が構築されている。
共通情報テーブル300には、ICカード1にインストールされているアプリケーションを識別するための「アプリID」、「項目A」、「項目B」、「項目C」とからなる共通情報と、「先頭アドレス」とで構成される共通情報レコードが格納される。「先頭アドレス」には、「アプリID」で識別されるアプリケーションの固有情報で構成される後述の固有情報レコードが格納されている記憶領域の先頭アドレスを示す情報が格納される。但し、固有情報(固有情報レコード)を保持しないアプリケーション(図5の例では、アプリID「APP00A」、「APP00D」で識別されるアプリケーション)の先頭アドレスには、固有情報を保持しないことを示す「null」が格納される。なお、本実施形態では、「アプリID」、「項目A」、「項目B」、「項目C」、「先頭アドレス」で構成される共通情報レコードのデータ長は16バイト(固定長)とする。
固有情報テーブル400には、固有情報である「項目1」、「項目2」、「項目3」で構成される固有情報レコードが格納される。なお、本実施形態では、固有情報レコードのデータ長は20バイト(固定長)とする。
また、固有情報レコードは、例えば、図6に示すように、不揮発性メモリ13の記憶領域500の連続する領域に固有情報レコード501B(アプリID「APP00B」で識別されるアプリケーションの保持する固有情報を含む固有情報レコード」)、固有情報レコード501C(アプリID「APP00C」で識別されるアプリケーションの保持する固有情報を含む固有情報レコード」)、固有情報レコード501E(アプリID「APP00E」で識別されるアプリケーションの保持する固有情報を含む固有情報レコード」)、固有情報レコード501F(アプリID「APP00F」で識別されるアプリケーションの保持する固有情報を含む固有情報レコード」)が記憶されている。なお、本実施形態では、固有情報レコード501B、501C、501E、501Fは記憶領域500の連続する領域に記憶されることとしたが、固有情報レコード501B、501C、501E、501Fは記憶領域500にばらばらの領域に記憶することとしてもよい。
CPU10は、例えば外部端末2からI/O回路14を介して受信されたコマンド(例えば、インストールコマンド、アンインストールコマンド、固有情報追加コマンド、固有情報削除コマンド)に基づいて、共通情報テーブル300と固有情報テーブル400のレコードを更新する。
コマンドは、例えば、APDU(Application Protocol Data Unit)として外部端末2から送信される。APDUとして送られるコマンドは、CLA部、INS部、P1部、P2部、Lc部、Data部、Le部から構成される。CLA部及びINS部は、コマンドの種類を示す情報を格納する。P1部及びP2部は、コマンド処理におけるパラメータを格納する。Lc部は、Data部のデータ長を格納する。Data部は、共通情報テーブル300と固有情報テーブル400に格納される情報をTLV(タグ(Tag)、データ長(Length)、データ値(Value))形式で構成したレコード(レコードデータ)を格納する。例えば、タグとしては、「アプリID」、「項目A」、「項目B」、「項目C」、「項目1」、「項目2」、「項目3」を示す文字情報が設定され、データ長としては、タグで識別されるデータ項目に格納される情報のデータ長が設定され、データ値としては、タグで識別されるデータ項目に格納される情報が設定される。Le部は、コマンドによる処理結果をチェックするための情報(例えば、レスポンスデータとして許容するデータ長)を格納する。
そして、CPU10は、本発明における更新手段として機能する。具体的には、CPU10は、固有情報を追加又は削除した場合に当該固有情報を追加又は削除したアプリケーションの先頭アドレス(「アドレス情報」の一例)を更新する。
次に、図7を参照して、ICカード1におけるCPU10によるアプリケーションのインストールコマンド受信時の処理の一例について説明する。図7は、CPU10のインストールコマンド受信時の処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す処理は、CPU10が、例えば外部端末2からI/O回路14を介してインストールコマンドを受信することにより開始される。インストールコマンドは、ICカード1aにアプリケーションをインストールする場合に外部端末2から送信されるコマンドであり、固有情報を保持しないアプリケーションをインストールする場合であれば、Data部には共通情報に対応するタグ(Tag)、データ長(Length)、データ値(Value)のみが格納され、また、固有情報に対応するタグ(Tag)、データ長(Length)、データ値(Value)におけるデータ長(Length)には「0」が格納され、データ値(Value)は空欄となっている。一方、固有情報を保持するアプリケーションをインストールする場合であれば、Data部には、共通情報及び固有情報に対応するタグ(Tag)、データ長(Length)、データ値(Value)が格納されている。
まず、CPU10は、受信したインストールコマンドに基づいて、共通情報テーブル更新用レコードを作成する(ステップS1)。具体的には、CPU10は、インストールコマンドのData部に含まれるタグ(Tag)を参照し、「アプリID」、「項目A」、「項目B」、「項目C」に対応するデータ値(Value)を抜き出して「アプリID」、「項目A」、「項目B」、「項目C」及び「先頭アドレス」で構成される共通情報テーブル更新用レコード(16バイト)を作成する。但し、この時点では「先頭アドレス」は空欄としておく。
次に、CPU10は、インストールコマンドのData部に固有情報が含まれるか否かを判定する(ステップS2)。具体的には、例えば、インストールコマンドのData部に含まれるタグ(Tag)を参照し、「項目1」、「項目2」、「項目3」に対応するデータ値(Value)に値が格納されているか否か(或いはデータ長(Length)が「0」であるか否か)を判定する。CPU10は、固有情報が含まれないと判定した場合には(ステップS2:NO)、ステップS1の処理で作成した共通情報テーブル更新用レコードの「先頭アドレス」に「null」を設定し(ステップS3)、次いで、共通情報テーブル更新用レコードにより共通情報テーブル300にデータを追加し(ステップS7)、当該フローチャートに示す処理を終了する。
一方、CPU10は、インストールコマンドのData部に固有情報が含まれると判定した場合には(ステップS2:YES)、固有情報テーブル更新用レコードを作成する(ステップS4)。具体的には、CPU10は、インストールコマンドのData部に含まれるタグ(Tag)を参照し、「項目1」、「項目2」、「項目3」に対応するデータ値(Value)を抜き出して「項目1」、「項目2」、「項目3」で構成される固有情報テーブル更新用レコード(20バイト)を作成する。
次、CPU10は、ステップS1の処理で作成した共通情報テーブル更新用レコードの「先頭アドレス」を編集する(ステップS5)。具体的には、ステップS4の処理で作成した固有情報テーブル更新用レコードを記憶させる不揮発性メモリ13の領域を決定し、当該領域の先頭アドレスを共通情報テーブル更新用レコードの「先頭アドレス」に設定する。なお、固有情報テーブル更新用レコードを記憶させる領域の決定方法は従来公知の手法によるものとする。
次、CPU10は、固有情報テーブル更新用レコードにより固有情報テーブル400にデータを追加し(ステップS6)、次いで、共通情報テーブル更新用レコードにより共通情報テーブル300にデータを追加し(ステップS7)、当該フローチャートに示す処理を終了する。
次に、図8等を参照して、ICカード1におけるCPU10によるアプリケーションのアンインストールコマンド受信時の処理の一例について説明する。図8は、CPU10のアンインストールコマンド受信時の処理の一例を示すフローチャートである。図8に示す処理は、CPU10が、例えば外部端末2からI/O回路14を介してアンインストールコマンドを受信することにより開始される。アンインストールコマンドは、ICカード1にアプリケーションをアンインストールする場合に外部端末2から送信されるコマンドであり、アンインストール対象のアプリケーションが固有情報を保持するか否かによりData部に格納される情報が異なる。固有情報を保持するアプリケーションがアンインストール対象である場合には、Data部には共通情報及び固有情報に対応するタグ(Tag)、データ長(Length)、データ値(Value)が格納され、「アプリID」にアンインストール対象のアプリケーションに対応するアプリIDが格納されているのを除き、全てのタグ(Tag)についてデータ長(Length)には「0」が格納され、データ値(Value)は空欄となっている。一方、固有情報を保持しないアプリケーションがアンインストール対象である場合には、固有情報に対応するタグ(Tag)、データ長(Length)、データ値(Value)が格納されていない以外は、固有情報を保持するアプリケーションがアンインストール対象である場合と同様である。
まず、CPU10は、アンインストールコマンドのData部に固有情報が含まれるか否かを判定する(ステップS31)。具体的には、図7のステップ2と同様に判定する。CPU10は、固有情報が含まれないと判定した場合には(ステップS31:NO)、アンインストールコマンドのData部に含まれるタグ(Tag)「アプリID」に対応するデータ値(Value)に基づいて、共通情報テーブル300から削除対象の共通情報レコード(データ)を検索し、当該共通情報レコード(データ)を削除し、空いた領域を後続のデータにより詰めて(ステップS35)、当該フローチャートに示す処理を終了する。
一方、CPU10は、固有情報が含まれると判定した場合には(ステップS31:YES)、次いで、削除対象である固有情報の先頭アドレスを退避する(ステップS32)。具体的には、CPU10は、アンインストールコマンドのData部に含まれるタグ(Tag)「アプリID」に対応するデータ値(Value)に基づいて、共通情報テーブル300から削除対象の共通情報レコード(データ)を検索し、当該共通情報レコード(データ)の先頭アドレスをRAM11又は不揮発性メモリ13の空き領域に退避する。
次に、CPU10は、固有情報テーブル400から削除対象の固有情報レコード(データ)を検索し(ステップS32の処理で退避した先頭アドレスから20バイトの領域に格納されているデータを検索)、当該固有情報レコード(データ)を削除するとともに、空いた領域を後続のデータにより詰める(ステップS33)。例えば、図6に示す状態から固有情報レコード501Cを削除した場合には、図9に示すように、後続の固有情報レコード501E、固有情報レコード501Fを詰める(固有情報レコード501Fに後続データがある場合には、当該後続データを詰めても良い)。
図8に戻り、CPU10は、共通情報テーブル300を参照し、先頭アドレスに、ステップS32の処理で退避した先頭アドレスより後方のアドレスが格納されている共通情報レコード(データ)を検索し、当該共通情報レコード(データ)の先頭アドレスを更新する(ステップS34)。具体的には、CPU10は、先頭アドレスの値から固有情報レコードのデータ長(20バイト)を減算する。
次に、CPU10は、共通情報テーブル300から削除対象の共通情報レコード(データ)を削除し、空いた領域を後続のデータにより詰めて(ステップ35)、当該フローチャートに示す処理を終了する。なお、空いた領域を後続のデータにより詰める処理は、ステップS33の処理と同様なので説明を省略する。
次に、図10を参照して、ICカード1におけるCPU10によるアプリケーションの固有情報追加コマンド受信時の処理の一例について説明する。図10は、CPU10の固有情報追加コマンド受信時の処理の一例を示すフローチャートである。図10に示す処理は、CPU10が、例えば外部端末2からI/O回路14を介して固有情報追加コマンドを受信することにより開始される。固有情報追加コマンドは、共通情報のみを保持し固有情報を保持しないアプリケーションに固有情報を追加で保持させる場合に外部端末2から送信されるコマンドであり、Data部には共通情報及び固有情報に対応するタグ(Tag)、データ長(Length)、データ値(Value)が格納されている。なお、固有情報追加コマンドのData部における共通情報に対応する各項目のデータ値(Value)には、既に共通情報テーブル300に格納されている同一のアプリIDを保持する共通情報レコードの各項目と同一の値が格納されているものとする。
まず、CPU10は、Data部に格納されているデータに基づいて固有情報追加コマンドを受信したと判定した場合に、固有情報テーブル更新用レコードを作成する(ステップS51)。具体的には、CPU10は、Data部に含まれるタグ(Tag)を参照し、「項目1」、「項目2」、「項目3」に対応するデータ値(Value)を抜き出して「項目1」、「項目2」、「項目3」で構成される固有情報テーブル更新用レコード(20バイト)を作成する。
次に、CPU10は、固有情報追加コマンドのData部に含まれるタグ(Tag)「アプリID」に対応するデータ値(Value)に基づいて、共通情報テーブル300から更新対象のアプリケーションの共通情報レコードを検索し、当該共通情報レコードの先頭アドレスを編集する(ステップS52)。具体的には、ステップS51の処理で作成した固有情報テーブル更新用レコードを記憶させる不揮発性メモリ13の領域を決定し、当該領域の先頭アドレスを共通情報テーブル更新用レコードの「先頭アドレス」に設定する。なお、固有情報テーブル更新用レコードを記憶させる領域の決定方法は従来公知の手法によるものとする。
次に、CPU10は、固有情報テーブル更新用レコードにより固有情報テーブル400にデータを追加し(ステップS53)、当該フローチャートに示す処理を終了する。
次に、図11を参照して、ICカード1におけるCPU10によるアプリケーションの固有情報削除コマンド受信時の処理の一例について説明する。図11は、CPU10の固有情報削除コマンド受信時の処理の一例を示すフローチャートである。図11に示す処理は、CPU10が、例えば外部端末2からI/O回路14を介して固有情報削除コマンドを受信することにより開始される。固有情報削除コマンドは、固有情報を保持するアプリケーションの固有情報を削除させる場合に外部端末2から送信されるコマンドであり、Data部には共通情報及び固有情報に対応するタグ(Tag)、データ長(Length)、データ値(Value)が格納されている。なお、固有情報削除コマンドのData部における共通情報に対応する各項目のデータ値(Value)には、既に共通情報テーブル300に格納されている同一のアプリIDを保持する共通情報レコードの各項目と同一の値が格納されているものとする。また、固有情報削除コマンドのData部における固有情報に対応する各項目のデータ長(Length)は「0」、データ値(Value)は空欄となっている。
まず、CPU10は、削除対象である固有情報の先頭アドレスを退避する(ステップS71)。具体的には、CPU10は、固有情報削除コマンドのData部に含まれるタグ(Tag)「アプリID」に対応するデータ値(Value)に基づいて、共通情報テーブル300から削除対象の共通情報レコード(データ)を検索し、当該共通情報レコード(データ)の先頭アドレスをRAM11又は不揮発性メモリ13の空き領域に退避する。
次に、CPU10は、共通情報テーブル300を参照し、削除対象のアプリケーションの共通情報レコードの先頭アドレスに「null」を設定する(ステップS72)。具体的には、CPU10は、ステップS71の処理で検索した共通情報レコード(データ)の先頭アドレスに「null」を設定する。
次に、CPU10は、固有情報テーブル400から削除対象の固有情報レコード(データ)を検索し(ステップS71の処理で退避した先頭アドレスから20バイトの領域に格納されているデータを検索)、当該固有情報レコード(データ)を削除するとともに、空いた領域を後続のデータにより詰める(ステップ73)。例えば、図6に示す状態から固有情報レコード501Cを削除した場合には、図9に示すように、後続の固有情報レコード501E、固有情報レコード501Fを詰める(固有情報レコード501Fに後続データがある場合には、当該後続データを詰めても良い)。
図11に戻り、CPU10は、共通情報テーブル300を参照し、先頭アドレスに、ステップS71の処理で退避した先頭アドレスより後方のアドレスが格納されている共通情報レコード(データ)を検索し、当該共通情報レコード(データ)の先頭アドレスを更新する(ステップS74)。具体的には、CPU10は、先頭アドレスの値から固有情報レコードのデータ長(20バイト)を減算する。
以上説明したように、本実施形態のICカード1(「電子情報記憶媒体」の一例)は、アプリケーションに共通の共通情報を複数のアプリケーションについて記憶するとともに、アプリケーションに固有の固有情報を複数のアプリケーションの少なくとも一部について記憶する不揮発性メモリ13(「メモリ」の一例)と、不揮発性メモリ13が記憶する情報を更新するCPU10(「プロセッサ」の一例)と、を備え、不揮発性メモリ13は、固有情報を保持するアプリケーションの共通情報と対応付けて当該固有情報が記憶されるアドレスを示す先頭アドレス(「アドレス情報」の一例)を更に記憶し、CPU10は、固有情報を追加又は削除した場合に当該固有情報を追加又は削除したアプリケーションの先頭アドレスを更新する。
したがって、本実施形態のICカード1によれば、固有情報を保持しないアプリケーションについては固有情報を記憶せずにすみ、記憶領域の無駄を削減できる。また、アプリケーションが追加で固有情報を保持する場合、固有情報を追加したアプリケーションのアドレス情報を更新するだけですみテーブルの管理が容易である。更に、固有情報を保持するアプリケーションについて固有情報を削除する場合でも当該固有情報を削除して後続の(他のアプリケーションの)固有情報を前に詰めるとともに、削除した固有情報及び前に詰めた固有情報に対応するアプリケーションの先頭アドレスを更新するだけで容易に回収処理(ガベージ・コレクション)や再配置処理(デフラグメント)を行うことができる。
なお、上記実施形態では、固有情報が固定長である場合について説明したが、固有情報は可変長であってもよい。また、上記実施形態では、一のアプリケーションについて固有情報が1種類(項目1、項目2、項目3)であった場合について説明したが、一のアプリケーションについて固有情報は複数種類あってもよい。以下、可変長の固有情報が複数ある場合の変形例について図12及び図13を用いて説明する。
本変形例では、アプリケーションのプログラムコード(「第1固有情報」という)と、アプリケーションの固有情報(「第2固有情報」という)の二つの可変長の固有情報が不揮発性メモリ13に記憶されるものとする。図12に示すように、共通情報テーブル600には、上記実施形態と同様に共通情報として「アプリID」、「項目A」、「項目B」、「項目C」の情報が格納される。また、共通情報テーブル600には、第1固有情報用の先頭アドレス及びデータ長と、第2固有情報用の先頭アドレス及びデータ長がそれぞれ格納される。本変形例では、第1固有情報がアプリケーションのプログラムコードであるので、全てのアプリケーションについて第1固有情報用の先頭アドレス及びデータ長に情報が格納される。一方、第2固有情報はアプリケーションによって保持したりしなかったりすることから、第2固有情報用の先頭アドレス及びデータ長には、情報が格納されたりされなかったりする(図12の例では、アプリID「APP00A」、「APP00D」のアプリケーションについて情報が格納されていない)。
図13に示すように、不揮発性メモリ13の記憶領域700は、インストールされたアプリケーション毎にアプリ領域710、720、730、740、750、760を確保することとしてもよい。例えば、アプリ領域710(アプリID「APP00A」のアプリケーションに割り当てられた領域)には、アプリID「APP00A」のアプリケーションのプログラムコード711(第1固有情報)が記憶される。アプリID「APP00A」のアプリケーションについては第2固有情報を保持しないので、アプリ領域710に第2固有情報は記憶されない。したがって、図12のアプリID「APP00A」で識別される共通情報レコードの第1固有情報用の先頭アドレスには、プログラムコード711が記憶されている領域の先頭アドレスが格納され、第1固有情報用のデータ長には、プログラムコード711のサイズが格納される。また、第2固有情報用の先頭アドレスには、「null」が格納され、第2固有情報用のデータ長には、「0」が格納される。
また、図13に示すように、アプリ領域720(アプリID「APP00B」のアプリケーションに割り当てられた領域)には、アプリID「APP00B」のアプリケーションのプログラムコード721(第1固有情報)と、第2固有情報722が記憶される。したがって、図12のアプリID「APP00B」で識別される共通情報レコードの第1固有情報用の先頭アドレスには、プログラムコード721が記憶されている領域の先頭アドレスが格納され、第1固有情報用のデータ長には、プログラムコード721のデータサイズが格納される。また、第2固有情報用の先頭アドレスには、第2固有情報722が記憶されている領域の先頭アドレスが格納され、第2固有情報用のデータ長には、第2固有情報722のデータサイズが格納される。
次に、第2固有情報を保持しないアプリケーション(例えば、アプリID「APP00A」のアプリケーション)に、新たに第2固有情報を保持させるための固有情報追加コマンドを受信した場合について説明する。CPU10は、固有情報追加コマンドに含まれる第2固有情報に基づいて、第2固有情報レコードを作成し、記憶領域700の情報が格納されていない領域に記憶させる。また、CPU10は、固有情報追加コマンドに含まれるアプリIDに基づいて第2固有情報を追加するアプリケーションに対応する共通情報レコードを共通情報テーブル600から検索し、当該共通情報レコードの第2固有情報用の先頭アドレスを「null」から、先に第2固有情報レコードを記憶させた記憶領域700の先頭アドレスに更新するとともに、第2固有情報用のデータ長を「0」から、第2固有情報レコードのデータサイズに更新する。これにより、第2固有情報を保持しなかったアプリケーションが追加で第2固有情報を保持することとする場合、第2固有情報レコードを記憶領域700に記憶させるとともに、共通情報レコードの第2固有情報用の先頭アドレスをnullから固有情報レコードを記憶させた先頭アドレスに変更するだけですみテーブルの管理が容易である。
次に、第2固有情報を保持するアプリケーション(例えば、アプリID「APP00B」のアプリケーション)から第2固有情報を削除させるための固有情報削除コマンドを受信した場合について説明する。CPU10は、固有情報削除コマンドに含まれるアプリIDに基づいて第2固有情報を削除するアプリケーションに対応する共通情報レコードを共通情報テーブル600から検索し、当該共通情報レコードの第2固有情報用の先頭アドレスを「null」に更新するとともに、第2固有情報用のデータ長を「0」に更新する。また、CPU10は、第2固有情報を削除したことにより空いた領域より後方の領域に記憶されている情報を、当該削除した第2固有情報のデータ長サイズ分だけ詰めて再記憶させる。このとき、情報を前に詰めて再記憶させたことにより、他のアプリケーションのプログラムコード(第1固有情報)、第2固有情報の記憶されているアドレスが変更された場合には、当該変更に合わせて第1固有情報用の先頭アドレス及び第2固有情報用の先頭アドレスを変更する。例えば、CPU10は、第2固有情報を削除したことにより空いた領域に、後続の領域に記憶されている情報を、削除した第2固有情報のデータ長分だけ前に詰めて再記憶させた場合には、後続の他のアプリケーションのプログラムコード(第1固有情報)、第2固有情報について第1固有情報用の先頭アドレス及び第2固有情報用の先頭アドレスを、削除した第2固有情報のデータ長分だけ減算した値により更新する。これにより、第2固有情報を保持するアプリケーションについて第2固有情報を削除する場合でも当該固有情報を削除して後続の(他のアプリケーションの)第1固有情報や第2固有情報を前に詰めるとともに、削除した第2固有情報及び前に詰めたアプリケーションの共通情報レコードの第1固有情報用の先頭アドレス及び第2固有情報用の先頭アドレスを更新するだけで容易に回収処理(ガベージ・コレクション)や再配置処理(デフラグメント)を行うことができる。
次に、更に別の変形例について説明する。本変形例では、図14に示すように、共通情報テーブル800には、上記実施形態と同様に共通情報として「アプリID」、「項目A」、「項目B」、「項目C」の情報が格納されるとともに、固有情報である項目(「項目1」、「項目2」、「項目3」)毎に先頭アドレスを示す情報が格納される。なお、本変形例における「項目1」、「項目2」、「項目3」はそれぞれ固定長であり、各項目のデータ長は別途、不揮発性メモリ13に記憶させておくものとする。共通情報テーブル800に項目毎に先頭アドレスを格納することにより、アプリケーションによって項目1の固有情報のみを保持したり、「項目2」と「項目3」の固有情報を保持したりすることができる。
共通情報テーブル800におけるアプリID「APP00B」で識別される共通情報レコードの「項目1」の先頭アドレスには、「項目1」の固有情報が記憶されている領域の先頭アドレスが格納され、「項目2」の先頭アドレスには、「null」が格納され、「項目3」の先頭アドレスには、「項目3」の固有情報が記憶されている領域の先頭アドレスが格納されている。すなわち、共通情報テーブル800は、不揮発性メモリ13に、アプリID「APP00B」のアプリケーションの「項目1」の固有情報が記憶されるとともに、「項目3」の固有情報が記憶されており、「項目2」の固有情報は記憶されていないことを示している。
また、共通情報テーブル800におけるアプリID「APP00C」で識別される共通情報レコードの「項目1」の先頭アドレスには、「項目1」の固有情報が記憶されている領域の先頭アドレスが格納され、「項目2」の先頭アドレスには、「項目2」の固有情報が記憶されている領域の先頭アドレスが格納され、「項目3」の先頭アドレスには、「null」が格納されている。すなわち、共通情報テーブル800は、不揮発性メモリ13に、アプリID「APP00C」のアプリケーションの「項目1」の固有情報が記憶されるとともに、「項目2」の固有情報が記憶されるており、「項目3」の固有情報は記憶されていないことを示している。
更に、共通情報テーブル800におけるアプリID「APP00E」で識別される共通情報レコードの「項目1」の先頭アドレスには、「null」が格納され、「項目2」の先頭アドレスには、「項目2」の固有情報が記憶されている領域の先頭アドレスが格納され、「項目3」の先頭アドレスには、「項目3」の固有情報が記憶されている領域の先頭アドレスが格納されている。すなわち、共通情報テーブル800は、不揮発性メモリ13には、アプリID「APP00E」のアプリケーションの「項目2」の固有情報が記憶されるとともに、「項目3」の固有情報が記憶されており、「項目1」の固有情報は記憶されていないことを示している。
更にまた、共通情報テーブル800におけるアプリID「APP00F」で識別される共通情報レコードの「項目1」の先頭アドレスには、「項目1」の固有情報が記憶されている領域の先頭アドレスが格納され、「項目2」の先頭アドレスには、「項目2」の固有情報が記憶されている領域の先頭アドレスが格納され、「項目3」の先頭アドレスには、「項目3」の固有情報が記憶されている領域の先頭アドレスが格納されている。すなわち、共通情報テーブル800は、不揮発性メモリ13には、アプリID「APP00F」のアプリケーションの「項目1」の固有情報が記憶されるとともに、「項目2」の固有情報及び「項目3」の固有情報963が記憶されていることを示している。
更にまた、共通情報テーブル800におけるアプリID「APP00A」及び「APP00D」で識別される共通情報レコードの「項目1」、「項目2」、「項目3」の各先頭アドレスには、「null」が格納されている。すなわち、共通情報テーブル800は、不揮発性メモリ13には、アプリID「APP00A」及び「APP00D」のアプリケーションについては、「項目1」、「項目2」、「項目3」の固有情報が記憶されていないことを示している。
次に、「項目2」の固有情報を保持しないアプリケーション(例えば、アプリID「APP00B」のアプリケーション)に、新たに「項目2」の固有情報を保持させるための固有情報追加コマンドを受信した場合について説明する。本変形例における固有情報追加コマンドにおけるData部には共通情報及び各項目に対応する固有情報に対応するタグ(Tag)、データ長(Length)、データ値(Value)が格納されている。なお、固有情報追加コマンドのData部には共通情報テーブル800に格納されている情報については同一の情報が格納されているとともに、新たに追加する項目の固有情報が格納されている。CPU10は、固有情報追加コマンドに含まれる「項目2」の固有情報(データ値(value))を不揮発性メモリ13の情報が格納されていない領域に記憶させる。また、CPU10は、固有情報追加コマンドに含まれるアプリIDに基づいて「項目2」の固有情報を追加するアプリケーションに対応する共通情報レコードを共通情報テーブル800から検索し、当該共通情報レコードの「項目2」の先頭アドレスを「null」から、先に固有情報を記憶させた領域の先頭アドレスに更新する。これにより、「項目2」の固有情報を保持しなかったアプリケーションが追加で「項目2」の固有情報を保持することとする場合、固有情報を不揮発性メモリ13に記憶させるとともに、共通情報レコードの「項目2」の先頭アドレスを「null」から固有情報を記憶させた先頭アドレスに変更するだけですみテーブルの管理が容易である。
次に、「項目3」の固有情報を保持するアプリケーション(例えば、アプリID「APP00F」のアプリケーション)から「項目3」の固有情報を削除させるための固有情報削除コマンドを受信した場合について説明する。本変形例における固有情報削除コマンドにおけるData部には共通情報及び各項目に対応する固有情報に対応するタグ(Tag)、データ長(Length)、データ値(Value)が格納されている。なお、固有情報削除コマンドのData部には共通情報テーブル800に格納されている情報のうち削除対象である項目(「項目3」)の固有情報についてデータ長(Length)が「0」、データ値(Value)が空欄となっているのを除き、同一の情報が格納されている。CPU10は、固有情報削除コマンドに含まれるアプリID(「APP00F」)に基づいて何れかの項目の固有情報を削除するアプリケーションに対応する共通情報レコードを共通情報テーブル800から検索する。次いで、検索した共通情報レコードと固有情報削除コマンドのData部を比較し、共通情報レコードでは固有情報が格納されているにもかかわらず、固有情報削除コマンドのData部ではデータ長(Length)が「0」、データ値(Value)が空欄となっている項目(ここでは「項目3」)を特定し、当該項目の先頭アドレスを「null」に更新する。また、CPU10は、「項目3」の固有情報を不揮発性メモリ13から削除するとともに、削除したことにより空いた領域より後方の領域に記憶されている情報を、当該削除した「項目3」の固有情報のデータ長サイズ分だけ詰めて再記憶させる。このとき、情報を前に詰めて再記憶させたことにより、削除対象のアプリケーションの他の項目の固有情報ないし、他のアプリケーションの各項目の固有情報が記憶されているアドレスが変更された場合には、当該変更に合わせてそれぞれの先頭アドレスを変更する。これにより、何れかの項目の固有情報を削除する場合でも当該固有情報を削除して後続の固有情報を前に詰めるとともに、削除した固有情報及び前に詰めた固有情報の先頭アドレスを更新するだけで容易に回収処理(ガベージ・コレクション)や再配置処理(デフラグメント)を行うことができる。
本変形例では、図5等を用いて説明した上記実施形態のように「項目1」、「項目2」及び「項目3」で構成される固有情報単位ではなく、項目毎に固有情報の先頭アドレスを共通情報テーブル800に保持して項目単位で固有情報を管理するため、アプリケーションに応じた項目毎の情報管理を柔軟に行うことができる。
1 ICカード
1a ICチップ
2 外部端末
10 CPU
11 RAM
12 ROM
13 不揮発性メモリ
14 I/O回路

Claims (7)

  1. アプリケーションに共通の共通情報を複数のアプリケーションについて記憶するとともに、アプリケーションに固有の固有情報を前記複数のアプリケーションの少なくとも一部について記憶するメモリと、
    前記メモリが記憶する情報を更新するプロセッサと、を備える電子情報記憶媒体であって、
    前記メモリは、前記固有情報を保持するアプリケーションの前記共通情報と対応付けて当該固有情報が記憶されるアドレスを示すアドレス情報を更に記憶し、
    前記プロセッサは、前記固有情報を追加又は削除した場合に当該固有情報を追加又は削除したアプリケーションの前記アドレス情報を更新することを特徴とする電子情報記憶媒体。
  2. 請求項1に記載の電子情報記憶媒体であって、
    前記固有情報が固定長の場合において、前記プロセッサは、何れかのアプリケーションの固有情報を削除した場合に、当該固有情報を削除した領域より後方の領域に記憶されている情報を前記固定長サイズ分だけ前に詰めて再記憶させるとともに、当該前に詰めて再記憶させた固有情報を保持するアプリケーションの前記アドレス情報を、前記固定長サイズ分だけ減算した値により更新することを特徴とする電子情報記憶媒体。
  3. 請求項1に記載の電子情報記憶媒体であって、
    前記メモリは、前記固有情報が可変長の場合に、前記固有情報を保持するアプリケーションの前記アドレス情報とともに当該固有情報のデータ長を示すデータ長情報を更に記憶し、
    前記プロセッサは、何れかのアプリケーションの固有情報を削除した場合に、当該固有情報を削除した領域より後方の領域に記憶されている情報を、当該削除した固有情報のデータ長サイズ分だけ前に詰めて再記憶させるとともに、当該前に詰めて再記憶させた固有情報を保持するアプリケーションの前記アドレス情報を、当該削除した固有情報のデータ長サイズ分だけ減算した値により更新することを特徴とする電子情報記憶媒体。
  4. 請求項1に記載の電子情報記憶媒体であって、
    前記固有情報が固定長の場合において、前記プロセッサは、前記固有情報を保持しないアプリケーションについて当該固有情報を追加した場合に、当該アプリケーションの前記アドレス情報を、当該固有情報が新たに記憶されるアドレスにより更新することを特徴とする電子情報記憶媒体。
  5. 請求項1に記載の電子情報記憶媒体であって、
    前記メモリは、前記固有情報が可変長の場合に、前記固有情報を保持するアプリケーションの前記アドレス情報とともに当該固有情報のデータ長を示すデータ長情報を更に記憶し、
    前記プロセッサは、前記固有情報を保持しないアプリケーションについて当該固有情報を追加した場合に、当該アプリケーションの前記アドレス情報を、当該固有情報が新たに記憶されるアドレスにより更新するとともに、当該アプリケーションの前記データ長情報を、当該固有情報のデータ長により更新することを特徴とする電子情報記憶媒体。
  6. アプリケーションに共通の共通情報を複数のアプリケーションについて記憶するとともに、アプリケーションに固有の固有情報を前記複数のアプリケーションの少なくとも一部について記憶するメモリと、
    前記メモリが記憶する情報を更新するプロセッサと、を備え、
    前記メモリが、前記固有情報を保持するアプリケーションの前記共通情報と対応付けて当該固有情報が記憶されるアドレスを示すアドレス情報を更に記憶する電子情報記憶媒体において前記プロセッサにより実行される情報処理方法であって、
    前記プロセッサが、前記固有情報を追加又は削除した場合に当該固有情報を追加又は削除したアプリケーションの前記アドレス情報を更新する更新ステップを含むことを特徴とする情報処理方法。
  7. アプリケーションに共通の共通情報を複数のアプリケーションについて記憶するとともに、アプリケーションに固有の固有情報を前記複数のアプリケーションの少なくとも一部について記憶するメモリと、
    前記メモリが記憶する情報を更新するプロセッサと、を備え、
    前記メモリが、前記固有情報を保持するアプリケーションの前記共通情報と対応付けて当該固有情報が記憶されるアドレスを示すアドレス情報を更に記憶する電子情報記憶媒体における前記プロセッサを、
    前記固有情報を追加又は削除した場合に当該固有情報を追加又は削除したアプリケーションの前記アドレス情報を更新する更新手段として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
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