JP2017044432A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、筐体11内に熱交換器3が配置されており、前記筐体11には前記熱交換器3によって熱交換された空気の吹出口12が形成されており、前記吹出口12には上下風向板10が配置されている室内機1aを有する空気調和機であって、前記吹出口には、支柱24が配置されており、前記上下風向板10の軸受7a,7bは、前記支柱24とは独立に配置されていることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
しかし、上下風向板の数が増えるほど上下風向板を軸支する支柱を追加する必要がある。そして、追加した支柱は、空気吹出口における通風抵抗の増加の要因となって室内機の送風性能を低下させる。
また一般に、室内機は上下風向板に加えて左右風向板を備えている。この左右風向板は、空気の吹出方向に対して左右に揺動するようになっている。したがって、追加した支柱は、左右風向板に干渉して左右風向板の揺動角度を制限し、室内機の送風性能を低下させる。
本実施形態の空気調和機は、室内機における空気吹出口の長手方向に沿って並ぶ3つの上下風向板の軸受が、空気吹出口の支柱とは独立に形成されていることを主な特徴とする。以下では、まず空気調和機の全体構成について説明した後に室内機及び上下風向板について説明する。
図1は、本実施形態に係る空気調和機1の構成説明図である。
図1に示すように、空気調和機1は、室内(空調空間)の壁面に設置される室内機1aと、室外(空調空間外)に設置される室外機1bと、リモコン(remote controller)1cと、を備え、室内機1aと室外機1bとが冷媒配管(図示省略)によって接続されて構成されている。
次に、室内機1aについて説明する。
図2は、室内機1aの斜視図、図3は、空気吹出口の部分拡大斜視図であり、筐体11の一部を取り除いて上下風向板10の駆動部6をも示す図、図4は、室内機1aの内部構造を概略的に示す側断面図である。なお、図4中、左右風向板9(図3参照)は作図の便宜上省略している。以下の室内機1aの説明における前後左右上下の方向は、図2の矢印に示す前後左右上下の方向を基準とする。
空気吹出口12は、筐体11の左右の幅方向に細長い略矩形に開口するように形成されている。また、この空気吹出口12は、後記するクロスフローファン4(図4参照)の長手方向(図4の紙面に対して垂直方向)に対応するように長く開口している。なお、本実施形態での空気吹出口12は、二次元的な開口端面を意味するものではなく、後記する下流側風洞17(図4参照)で対向する上側ケーシング18a(図4参照)と下側ケーシング18b(図4参照)とで区画される三次元的な細長筒状部を意味している。
符号20は、上下風向板10を構成する上側上下風向板であり、符号30は、上下風向板を構成する下側上下風向板である。また、符号21,22,23は、上側上下風向板20を構成する後記の上側左風向板、上側中央風向板、及び上側右風向板をそれぞれ示し、符号31,32,33は、下側上下風向板30を構成する後記の下側左風向板、下側中央風向板、及び下側右風向板をそれぞれ示している。
図3中、符号6は、上下風向板10を駆動する駆動部である。なお、上下風向板10及び駆動部6については後に詳しく説明する。
図4中、符号15は、フィルタであり、駆動するクロスフローファン4によって筐体11内に吸込まれた空気は、フィルタ15によって塵埃が除去された後に室内熱交換器3を通過する。
なお、下流側風洞17の上側には上側ケーシング18aが配置され、下側には下側ケーシング18bが配置されている。上側ケーシング18aは空気吹出口12の上部を構成しており、下側ケーシング18bは空気吹出口12の下部を構成している。つまり、下流側風洞17のクロスフローファン4とは反対側に空気吹出口12は形成され、下流側風洞17の下流側で、上側ケーシング18aと下側ケーシング18bとによって空気吹出口12は区画されている。
なお、本実施形態での支柱24は、後記するように、1つのみ配置されている(図6(a)参照)。
また、符号8aは、後に詳しく説明する軸受7aの支持部材である。符号8bは、後に詳しく説明する軸受7bの支持部材である。
上下風向板10は、図4に示すように、下流側風洞17の上側に配置された上側上下風向板20と、下流側風洞17の下側に配置された下側上下風向板30と、を備えている。
上側上下風向板20は、駆動軸19a周りに回動し、下側上下風向板30は、駆動軸19b周りに回動する。なお、駆動軸19a,19bは、空気吹出口12の正面視での長手方向(図4の紙面垂直方向)に沿って配置されている。
以下では、上側上下風向板20を単に「上側風向板20」と称し、下側上下風向板30を単に「下側風向板30」と称する。
具体的には、上側風向板20は、空気吹出口12の長手方向の中央に配置される上側中央風向板22と、上側中央風向板22に並んで空気吹出口12の左端側に配置される上側左風向板21と、上側中央風向板22に並んで空気吹出口12の右端側に配置される上側右風向板23と、を備えている。
なお、上側風向板20及び下側風向板30のそれぞれは、前記のように上下風向板である。
これらの駆動部6a,6bは、図示しないパルスモータ、ギアなどを有している。これらの駆動部6a,6bは、電装箱2c(図1参照)に収納される制御装置からの指令によって駆動する。そして、駆動部6aは、上側上下風向板20の後記する駆動軸19a(図4参照)を前記の指令に応じた回動角度で回動させる。上側上下風向板20は、アーム27a(図4参照)を介して駆動軸19a周りに回動することで、空気の吹出方向に対して上下方向に傾斜する。これによって上側上下風向板20は、空気吹出口12から吹き出される空気の流れを上下いずれかの所定方向に偏向させる。
なお、本実施形態でのこれら支持部材8a,8bは、上側ケーシング18a及び下側ケーシング18bのそれぞれから突出する突出片で形成されている。
図5(a)は、本発明の実施例1での室内機1aにおける空気吹出口12付近を部分的に拡大して示す部分側断面図である。図5(b)は、比較例1の室内機100における空気吹出口12付近を部分的に拡大して示す部分側断面図である。
図5(b)に示すように、比較例1の室内機100では、下側風向板30の軸受7bが支柱24に設けられている。
軸受7bの位置は、図3に示すように、駆動部6bの位置で決定される。そのため、支柱24は、軸受7bを支持するために、下側ケーシング18bに対する接合部28から下流側に張り出すように形成されている。したがって、下流側風洞17の中央での支柱24の幅W2も下流側に張り出している。
なお、図6(a)及び(b)中、符号31,32,33は、下側風向板30を構成する前記した下側左風向板、下側中央風向板、及び下側右風向板であり、符号27bは、アーム27bである。ただし、図6(a)及び(b)中、軸受7b(図4参照)、支持部材8b(図4参照)の記載は省略している。
また、比較例2では、図6(b)に示すように、3つの支柱24が左右方向に並ぶように配置されている。そして、左側の支柱24及び右側の支柱24には、アーム27bを介して下側風向板30を構成する下側左風向板31、下側中央風向板32及び下側右風向板33が取り付けられている。
実施例2では、比較例2よりも支柱24の数が低減されるので、送風効率が良好に維持される。
これにより実施例2では、比較例2と異なって、左右に揺動する左右風向板9aが中央の支柱24に干渉することが避けられる。
前記実施形態では、軸受7a,7b(図4参照)の支持部材8a,8b(図4参照)を上側ケーシング18a及び下側ケーシング18b(図4参照)と一体成形したものを想定している。しかし、別体の支持部材8a,8bを上側ケーシング18a及び下側ケーシング18bに締結などによって着脱自在に設ける構成とすることもできる。
このような支持部材8a,8bの上側ケーシング18a及び下側ケーシング18bからの取り外しによって、上側風向板20及び下側風向板30の取り換えが容易になる。
1a 室内機
1b 室外機
1c リモコン
2a 表示部
2b 受光部
2c 電装箱
3 室内熱交換器(熱交換器)
4 クロスフローファン
6 駆動部
6a 駆動部
6b 駆動部
7a 軸受
7b 軸受
8a 支持部材
8b 支持部材
9 左右風向板
10 上下風向板
11 筐体
11a 化粧枠
11b フロントパネル
11c リアパネル
12 空気吹出口
15 フィルタ
16 ドレンパン
17 下流側風洞
18a 上側ケーシング
18b 下側ケーシング
19a 駆動軸
19b 駆動軸
20 上側風向板(上下風向板)
21 上側左風向板
22 上側中央風向板
23 上側右風向板
24 支柱
26 取付プレート
30 下側風向板(上下風向板)
31 下側左風向板
32 下側中央風向板
33 下側右風向板
Claims (3)
- 送風ファンからの気流を吹き出す吹出口と、
前記吹出口に配置され、運転時に前記吹出口から吹き出す風向きを上下方向に変える上下風向板とを備え、
前記吹出口には、支柱が配置されており、
前記上下風向板の軸受は、前記支柱とは独立に配置されていることを特徴とする空気調和機。 - 請求項1に記載の空気調和機において、
前記支柱は、前記上下風向板の軸受の位置よりも前記気流の上流側に配置されていることを特徴とする空気調和機。 - 請求項2に記載の空気調和機において、
前記軸受の支持部材は、前記吹出口を区画するケーシングに配置されていることを特徴とする空気調和機。
Priority Applications (1)
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