JP2017044398A - 燃焼装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で燃焼装置のより高精度な燃焼制御を行うことができる燃焼装置を提供する。
【解決手段】第1の直流電源部4からの電力により駆動される送風ファン2と、第2の直流電源部7からの電力により動作し、第1の直流電源部と送風ファンとの間の接続経路5とは絶縁された制御部3と、制御部に電気的に接続され、接続経路を流れる電流を非接触で検出する電流センサ10と、送風ファンと並列に接続経路に電気的に接続され、既知の抵抗値を有する所定の電気負荷13と、電気負荷と直列に接続され、電気負荷と接続経路との接続および遮断を切り替えるリレー14と、を備え、電流センサは、接続経路における送風ファンと電気負荷との上流側接続点5aより上流側または送風ファンと電気負荷との下流側接続点5bより下流側の位置で電流を検出するように配置される。
【選択図】図1
【解決手段】第1の直流電源部4からの電力により駆動される送風ファン2と、第2の直流電源部7からの電力により動作し、第1の直流電源部と送風ファンとの間の接続経路5とは絶縁された制御部3と、制御部に電気的に接続され、接続経路を流れる電流を非接触で検出する電流センサ10と、送風ファンと並列に接続経路に電気的に接続され、既知の抵抗値を有する所定の電気負荷13と、電気負荷と直列に接続され、電気負荷と接続経路との接続および遮断を切り替えるリレー14と、を備え、電流センサは、接続経路における送風ファンと電気負荷との上流側接続点5aより上流側または送風ファンと電気負荷との下流側接続点5bより下流側の位置で電流を検出するように配置される。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃焼装置に関する。
給湯装置等の燃焼装置には、燃焼用空気をバーナ部へ送る送風ファンが設けられている。燃焼制御のために、送風ファン(例えばPWM駆動式ファン)を制御する場合には、送風ファンの風量を計測する必要がある。このためには、少なくとも送風ファンに流れる電流を検出する必要がある(例えば特許文献1等)。
ここで、燃焼装置は屋外や建物の屋上等に設置される。このため、送風ファンに電力を供給する電源部(配電盤等)と燃焼装置との距離が離れて位置する場合があり、電力供給のための配線が長くなる場合がある。この結果、送風ファンに印加される電圧は、電源部の電圧から想定される電圧から低くなる場合がある。このため、特にPWM駆動式ファンのように送風ファンの風量が電力に比例するような構成を採用する場合や、別途電力を計測したい場合に、送風ファンを適切に制御するためには、送風ファンに印加される電圧を計測する必要がある。
一方、燃焼装置は、安全性確保のために送風ファンを含む電気回路(1次側回路)と制御部を含む電気回路(2次側回路)との間が絶縁されている。このため、従来、送風ファンを風量に基づいて制御するためには、1次側回路に電流センサおよび電圧センサを接続し、検出された値をフォトカプラ等で2次側回路に伝達する(絶縁通信する)構成が必要であった。具体的には、例えば1次側回路において所定の三角波と検出された値とを比較器を用いて比較することによりPWM波形の信号を生成し、これをフォトカプラ等を用いて1次側回路から2次側回路に伝達するような構成を設ける必要があった。
このため、信号伝達のための回路構成(三角波生成回路、比較器等を含む補助回路)を追加する必要がある。また、個々の製品において三角波のばらつきが生じ得るため、製品製造時に、受け取った信号とそれに基づく電流値または電圧値との関係を制御部において予め設定しておく必要がある。このようなことから、コストが多くかかってしまう。しかも、上記のような信号変換および信号伝達の過程で誤差が生じてしまい、制御部において送風ファンの電流値および電圧値を正しく取得することができない問題もある。
以上より、PWM駆動式ファンを用いた燃焼装置においては、バーナセンサ(温度センサ)による燃焼制御を行っている場合が多い。しかしながら、バーナセンサでは燃焼装置の点火前に診断を行うことができない、より細かな制御を行うことができない等の問題がある。
本発明は、以上のような課題を解決すべくなされたものであり、簡単な構成で燃焼装置のより高精度な燃焼制御を行うことができる燃焼装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る燃焼装置は、第1の直流電源部からの電力により駆動される送風ファンと、第2の直流電源部からの電力により動作し、前記第1の直流電源部と前記送風ファンとの間の接続経路とは絶縁された制御部と、前記制御部に電気的に接続され、前記接続経路を流れる電流を非接触で検出する電流センサと、前記送風ファンと並列に前記接続経路に電気的に接続され、既知の抵抗値を有する所定の電気負荷と、前記電気負荷と直列に接続され、前記電気負荷と前記接続経路との接続および遮断を切り替えるリレーと、を備え、前記電流センサは、前記接続経路における前記送風ファンと前記電気負荷との上流側接続点より上流側または前記送風ファンと前記電気負荷との下流側接続点より下流側の位置で電流を検出するように配置され、前記制御部は、前記送風ファンが停止され、かつ、前記リレーにより前記電気負荷と前記接続経路とが接続された状態で前記電流センサが検出する電流と、前記電気負荷の既知の抵抗値とから、前記送風ファンに印加される電圧を算出し、前記電圧を用いて燃焼制御を行うものである。
上記構成によれば、送風ファンとは絶縁された制御部に電気的に接続される非接触の電流センサを用いることで送風ファンに流れる電流が検出される。さらに、送風ファンの停止中において既知の抵抗値を有する電気負荷が送風ファンに並列に接続された状態で電流センサを用いて電流を検出することにより送風ファンに印加される電圧が検出される。このように、非接触の電流センサと、送風ファンに並列に接続される電気負荷とを用いて電流検出を行うことにより、アナログ信号伝達のための回路構成を追加することなく、検出誤差の小さい電流値および電圧値を制御部が取得することができる。したがって、簡単な構成で燃焼装置のより高精度な燃焼制御を行うことができる。また、燃焼装置の点火前における燃焼制御の診断を行うことができる。
前記制御部は、前記電流センサが検出する電流に基づいて得られる前記送風ファンに流れる電流と、前記算出した電圧とから前記送風ファンの風量を算出し、前記送風ファンの風量に基づいた前記送風ファンの制御を前記燃焼制御として行ってもよい。
前記制御部は、前記リレーにより前記電気負荷と前記接続経路とが遮断された状態で前記電流センサが検出する電流を、前記送風ファンに流れる電流としてもよい。これによれば、検出された電流がそのまま送風ファンに流れる電流となるため、燃焼制御のための制御部における演算量を低減させることができる。
前記送風ファンはPWM駆動式ファンであってもよい。
前記電気負荷は、凍結予防ヒータであってもよい。これによれば、もともと第1の直流電源部に接続される構成を電圧計測のための電気負荷として用いることができるため、追加コストを低減することができる。
一態様によれば、簡単な構成で燃焼装置のより高精度な燃焼制御を行うことができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
図1は本発明の一実施の形態に係る燃焼装置の概略構成を示す回路図である。図1に示すように、本実施の形態における燃焼装置1は、送風ファン2と、それを制御する制御部3とを備えている。例えば送風ファン2は、PWM駆動式ファンである。この場合、制御部3は、送風ファン2に対して制御を行うための制御信号Scを生成し、送風ファン2に送信する。送風ファン2は、第1の直流電源部4からの電力により駆動される。このため、第1の直流電源部4は、送風ファン2に接続経路5を介して直列に接続されている。第1の直流電源部4は、送風ファン2を駆動可能な第1電圧V1(例えば約141V)を出力する。送風ファン2は、接続経路5を介して基準電圧(接地電圧)VGND(例えば0V)を生成する第1基準電圧源6とも接続されている。
制御部3は、第2の直流電源部7からの電力により動作する。第2の直流電源部7は、制御部3を駆動するための第2電圧V2(例えば約15V)を出力する。制御部3は、基準電圧(接地電圧)VGND(例えば0V)を生成する第2基準電圧源9とも接続されている。なお、第1基準電圧源6が生成する基準電圧と第2基準電圧源9が生成する基準電圧とは同じでもよいし異なってもよい。本実施の形態においては同じ基準電圧VGNDが生成される。
制御部3は、CPU、ROM、およびRAM等で構成されたマイクロコントローラや集積回路を備えている。制御部3は、第1の直流電源部4と送風ファン2との間の接続経路5とは絶縁されている。このため、制御部3からの制御信号Scは、絶縁通信回路8を介して送風ファン2に送られる。反対に、送風ファン2からのフィードバック情報(回転数等)は、絶縁通信回路8を介して制御部3に送られる。絶縁通信回路8は、例えばフォトカプラ等の非接触による信号伝達が可能な素子を有している。
制御部3には、電流センサ10が電気的に接続される。電流センサ10は、第1の直流電源部4と送風ファン2との間の接続経路5を流れる電流を非接触で検出する。図1の例において、電流センサ10は、送風ファン2の上流側(高電位側)に配置されている。これに代えて、電流センサ10は、送風ファン2の下流側(低電位側)に配置されてもよい。例えば電流センサ10は、ホール効果を利用したホール効果電流センサが用いられる。
ホール効果電流センサである電流センサ10は、接続経路5の所定箇所において、接続経路5の配線の周りを囲むように配置されたほぼU字状のコア10aと、コア10aのギャップ間に配置されたホールIC10bとを有している。ホールIC10bには、電源電圧VDD(例えば5V)を供給する電源端子、基準電圧(接地電圧VGND=0V)を供給する基準電圧端子、および検出電流に基づく出力電圧VOUTを出力する出力端子を備えている。電流センサ10の電源電圧VDDを生成するため、燃焼装置1は、第2の直流電源部7の第2電圧V2から当該電源電圧VDDを生成する電源回路11を備えている。電源回路11は、例えば第2電圧V2(例えば15V)から電源電圧VDD(例えば5V)に降圧する降圧回路として構成される。
接続経路5に被測定電流INが流れるとそれに基づいて発生した磁界がコア10a内で収束する。コア10a内で収束した磁界は、コア10aのギャップ間を被測定電流INに比例した平行磁界として通過する。コア10aのギャップ間に配置されたホールIC10bは、平行磁界に基づいて出力電圧VOUTを生成し、出力する。これにより、電流センサ10は、非接触で被測定電流INに比例した出力電圧VOUTを出力することができる。
図2は本実施の形態における電流センサの出力電圧特性を示すグラフである。図2に示すように、被測定電流INが0のとき、出力電圧VOUTは電源電圧VDDの1/2となる。被測定電流INが図1の電流センサ10における−側から+側(高電位側から低電位側、順方向)に流れると出力電圧VOUTは増加し、最大で電源電圧VDD付近まで上昇する。一方、被測定電流INが図1の電流センサ10における+側から−側(低電位側から高電位側、逆方向)に流れると出力電圧VOUTは減少し、最大で基準電圧VGND(=0)付近まで下降する。このようにして、出力電圧VOUTの値により被測定部位(すなわち、接続経路5)において流れる電流INの向きと大きさとが非接触で検出される。
本実施の形態において、出力電圧VOUTは、制御部3で扱い易い電圧信号とするために差動増幅される。このため、燃焼装置1は、差動増幅回路12を備えている。例えば本実施の形態における燃焼装置1では、電流センサ10において検出される被測定電流INのうち順方向の電流のみを検出すればよい(図2の出力特性における+側の関係のみを用いる)ため、差動増幅回路12により、電流センサ10の出力電圧VOUTにおけるVDD/2からVDDまでの範囲(例えば2.5V〜5.0Vの範囲)が、制御部3に入力される検出電圧VDETとして極大化(0V〜5.0Vの範囲、0A〜2Aの範囲に拡大)される。これにより、制御部3において電流センサ10からの出力電圧VOUTの値についての分解能を最大化することができる。なお、これに代えて、差動増幅回路12により他の電圧範囲に昇圧および/または降圧してもよいし、差動増幅回路12を用いずに電流センサ10の出力電圧VOUTをそのまま制御部3に入力するような構成としてもよい。
さらに、燃焼装置1は、所定の電気負荷13を備えている。電気負荷13は、送風ファン2と並列に接続経路5に電気的に接続される。電流センサ10は、接続経路5における送風ファン2と電気負荷13との上流側接続点5aより上流側(高電位側)に配置される。これに代えて、電流センサ10は、送風ファン2と電気負荷13との下流側接続点5bより下流側(低電位側)の位置で電流を検出するように配置されてもよい。電気負荷13は、既知の抵抗値Rを有している。この既知の抵抗値Rは、制御部3に設けられる不揮発性メモリ等に予め記憶される。
例えば電気負荷13は、第1の直流電源部4からの電力により駆動される燃焼装置1の凍結予防ヒータである。これによれば、もともと第1の直流電源部4に接続される構成を、後述する電圧計測のための電気負荷13として用いることができるため、追加コストを低減することができる。ただし、これに代えて、第1の直流電源部4からの電力によって駆動するその他の保温ヒータ(例えば潜熱回収型構造におけるドレンの中和器のための保温ヒータ等)を電気負荷13として用いてもよい。また、電気負荷13として後述する電圧計測のための抵抗を新たに設けてもよい。
さらに、燃焼装置1は、電気負荷13と直列に接続され、電気負荷13と接続経路5との接続および遮断を切り替えるリレー14を備えている。リレー14は、電気負荷13より上流側(上流側接続点5aと電気負荷13との間)に接続されている。これに代えて、リレー14は、電気負荷13より下流側(電気負荷13と下流側接続点5bとの間)に接続されてもよい。リレー14は、制御部3からの命令に応じて接続または遮断が制御される。これに代えて、手動でリレー14の接続または遮断が切り替えられてもよい。
制御部3は、送風ファン2が停止され、かつ、リレー14により電気負荷13と接続経路5とが接続された状態で電流センサ10が検出する電流IN=IRと、電気負荷13の既知の抵抗値Rとから、送風ファン2に印加される電圧VFを算出する。電流IRの検出の際には、送風ファン2は、停止状態とされることにより、送風ファン2に電流が流れない状態(電流IF=0)としている。これにより、電流センサ10の出力電圧VOUTは、電気負荷13を流れる電流IRに比例したものとなる。さらに、制御部3は、リレー14により電気負荷13と接続経路5とが遮断された状態で電流センサ10が検出する電流INを、送風ファン2に流れる電流IFとする。これにより、電流センサ10の出力電圧VOUTは、送風ファン2に流れる電流IFに比例するものとなる。これによれば、検出された電流INがそのまま送風ファン2に流れる電流IFとなるため、後述する燃焼制御のための制御部3における演算量を低減させることができる。
制御部3は、送風ファン2に流れる電流IFおよび/または送風ファン2に印加される電圧VFを用いて燃焼装置1の燃焼制御を行う。例えば、制御部3は、送風ファン2に流れる電流IFと、送風ファン2に印加される電圧VFとから送風ファン2の風量を算出し、当該送風ファン2の風量に基づいた送風ファン2の制御を燃焼装置1の燃焼制御として行う。例えば、風量と送風ファン2の消費電力(IF×VF)との関係は、予め実験で測定され、制御部3に予め記憶されている。制御部3は、上記のように算出された送風ファン2の消費電力(IF×VF)と予め記憶された上記関係に基づいて送風ファン2の風量を算出する。制御部3は、送風ファン2の風量に基づいた制御信号Scを生成し、送風ファン2に絶縁通信回路8を介して送信する。
上記構成によれば、送風ファン2とは絶縁された制御部3に電気的に接続される非接触の電流センサ10を用いることで送風ファン2に流れる電流IFが検出される。さらに、送風ファン2の停止中において既知の抵抗値Rを有する電気負荷13が送風ファン2に並列に接続された状態で電流センサ10を用いて電流IN(=IR)を検出することにより送風ファン2に印加される電圧VFが検出される。このように、非接触の電流センサ10と、送風ファン2に並列に接続される電気負荷13とを用いて電流検出を行うことにより、アナログ信号伝達のための回路構成を追加することなく、検出誤差の小さい電流値および電圧値を制御部3が取得することができる。したがって、簡単な構成で燃焼装置1のより高精度な燃焼制御を行うことができる。また、燃焼装置1の点火前における燃焼制御の診断を行うことができる。
なお、本実施の形態においては、リレー14により電気負荷13と接続経路5とが遮断された状態で電流センサ10が検出する電流INを送風ファン2に流れる電流IFとする態様に基づいて説明した。しかし、これに代えて、リレー14により電気負荷13と接続経路5とが接続された状態で電流センサ10が検出する電流INに基づいて制御部3が送風ファン2に流れる電流IFを演算により求めてもよい。
具体的に説明する。リレー14により電気負荷13と接続経路5とが接続された状態で送風ファン2を回転させると、電気負荷13および送風ファン2の両方に電流が流れるため、電流センサ10が検出する電流INは、IN=IF+IRとなる。送風ファン2の停止状態における上記測定から、電気負荷13に流れる電流IRは求められるので、被検出電流INから電気負荷13に流れる電流IRを差し引きすることにより、送風ファン2に流れる電流IFを求めることができる。したがって、例えば電気負荷13として機能する凍結予防ヒータを作動させながら、送風ファン2に流れる電流IFおよび送風ファン2に印加される電圧VFを測定することができる。
以下、上記燃焼装置1が適用される給湯装置の例を示す。図3は本実施の形態における燃焼装置1が適用される給湯装置の一例を示す作動原理図である。図3に示す給湯装置201は、給湯機能と風呂の追い焚き機能とを備えた多機能型の給湯装置である。給湯装置201は、燃料ガスを燃焼する燃焼装置202(図1における燃焼装置1)と、燃焼装置202へ燃料ガスを供給する燃料ガス供給路221と、給湯流路203と、追い焚き流路204と、追い焚き流路204に設けられた風呂ポンプ241と、コントローラ205とを備えている。さらに、給湯装置201は、燃焼装置202で生じた潜熱を回収する際に生じたドレンを回収するためのドレン回収機構207を備えている。
燃焼装置202にはバーナ部224が設けられており、このバーナ部224に燃料ガス供給路221から燃料ガスが供給される。燃料ガス供給路221には、燃料ガスの供給と遮断とを切り替える元ガス電磁弁225と、燃料ガスの供給量を調整するためのガス比例弁226とが設けられている。さらに、燃焼装置202には送風機222(図1における送風ファン2を有する)が設けられており、バーナ部224に燃焼用空気を供給する。また、バーナ部224には、風呂ガス電磁弁230、複数の給湯能力切替ガス電磁弁228、および給湯ガス電磁弁229が設けられている。
給湯流路203は、水道等から送給された水を給水入口231から後述する給湯側熱交換部233へ送る往路部232と、水を燃焼装置202で生成された燃焼ガスと熱交換させて加熱する給湯側熱交換部233と、湯を給湯側熱交換部233から給湯出口234へ送る復路部235とを形成する配管から構成されている。復路部235には、給湯の水量と温度とを調整するために、給湯水量を調整する給湯水量調整弁236と、水と湯との混合比率を調整する混合弁237が設けられている。
追い焚き流路204は、風呂水を戻り口242から後述する追い焚き側熱交換部244へ送る戻り部243と、風呂水を燃焼装置202で生成された燃焼ガスと熱交換させて加熱する追い焚き側熱交換部244と、加熱された風呂水を追い焚き側熱交換部244から往き口245へ送る往き部246とを形成する配管から構成されている。風呂ポンプ241は、追い焚き流路204のうち戻り部243に設けられている。
ドレン回収機構207は、給湯側熱交換部233および追い焚き側熱交換部244で生じた排ガス中の水蒸気が凝集した凝集水が流れるドレン排水路250と、凝集水を中和するための中和器247と、中和された凝集水を一時貯留するドレンタンク248と、ドレンタンク248に貯留された凝集水をドレン排出口251から外部へ排出するためのドレンポンプ249とを備えている。
送風機222は、駆動部としてDCモータを備えている。すなわち、これが本実施の形態における送風ファン2である。風呂ポンプ241およびドレンポンプ249も、駆動部としてDCモータ(回転部)を備えている。風呂ポンプ241およびドレンポンプ249は、配管に液体を圧送させるためのポンプとして構成され、DC141Vを含む所定の動作許容電圧範囲を有している。
コントローラ205は、制御装置208およびスイッチング電源装置206(以下、単に「電源装置206」と表すことがある)を含んでいる。制御装置208は、CPU、ROM、およびRAM等で構成されたマイクロコントローラや集積回路を備えている。制御装置208には、送風機222、風呂ポンプ241およびドレンポンプ249をはじめとする各電装品等との間に、各電装品等を制御する信号経路(図示略)が設けられている。すなわち、制御装置208は、図1に示す燃焼装置1における制御部3に相当する。コントローラ205は、制御装置208に記憶された制御プログラムに従って給湯装置201の各種制御を実行する。制御プログラムには、各電装品の運転に関する各種プログラムが含まれており、これらのプログラムに基づいて各電装品の制御が行われる。
コントローラ205には、図示されない外部電源から電力が供給され、電源装置206によって、この給湯装置201で用いられる電源(例えば送風機222や各ポンプを駆動するDC141V電源(第1の直流電源部4)、送風機222や各ポンプを制御するための信号Scを生成したり、その他の機器を駆動したりするためのDC15V電源(第2の直流電源部7)等)が生成される。電源装置206により必要に応じた電圧に変換されて、制御装置208や、燃焼装置202、送風機222、風呂ポンプ241、ドレンポンプ249、各種電磁弁、各種センサ等の各電装品へ供給される。
図4は図3に示すコントローラ205の電源装置206の構成例を示すブロック図である。図4に示すように、電源装置206は、整流平滑部261、DC−DCコンバータ部262および出力部263を機能部として有している。
整流平滑部261は、外部電源から入力される交流電力を整流する整流部と、整流された直流電力に含まれる変動成分を平滑化する平滑部とを備えたコンデンサインプット型の整流平滑回路として構成される。整流平滑部261で整流平滑後の出力は、送風機222(送風ファン2)に駆動用電力として供給される。すなわち、整流平滑部261の出力部は、図1における第1の直流電源部4を構成する。また、整流平滑部261の出力(電力)は、直接風呂ポンプ241およびドレンポンプ249の駆動用回路へも供給される。コントローラ205は、電源装置206の電源制御部として機能する。
DC−DCコンバータ部262では、整流平滑部261で整流・平滑された直流電力が、別の電圧の直流電力に変換されて、出力部263へ出力される。DC−DCコンバータ部262の作用により、出力部263へ出力される直流電力は所定電圧(例えば、15V)に維持される。出力部263から出力される電力は、送風機222の駆動用回路、制御装置208等へ供給される。このように、出力部263は、図1における第2の直流電源部7を構成する。給湯装置201において、DC−DCコンバータ部262は、制御装置208等の操作部(図示せず)と接続される回路要素に電力を与える絶縁型の変圧部を備えている。この場合、DC−DCコンバータ部262の回路要素としてトランスが用いられ、操作部(図示せず)との絶縁性が確保される。
以上説明したような給湯装置201において、送風機222における送風ファン2を流れる電流IFおよび送風ファン2に印加される電圧VFを計測し、風量制御を行うために、本実施の形態における構成が適用可能である。これにより、簡単な構成で燃焼装置のより高精度な燃焼制御を行うことができる。本実施の形態における燃焼装置1が適用される給湯装置は、上記給湯装置201に限られない。例えば、給湯装置201の給湯機能および風呂の追い焚き機能に加えて温水暖房機能を備えた多機能型の給湯装置であってもよい。また、給湯装置201においてドレンポンプ249を用いない構成としてもよい。また、ガス式の給湯装置201だけでなく石油式の給湯装置に適用することもできる。また、PWM駆動式の送風ファン2だけでなく、PAM駆動式の送風ファン2にも適用することができる。また、送風ファン2の風量制御を行う目的だけでなく、送風ファン2における消費電力を測定する目的にも本実施の形態を適用することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更、修正が可能である。
本発明に係る燃焼装置は、簡単な構成で燃焼装置のより高精度な燃焼制御を行うために有用である。
1 燃焼装置
2 送風ファン
3 制御部
4 第1の直流電源部
5 接続経路
5a 上流側接続点
5b 下流側接続点
7 第2の直流電源部
10 電流センサ
13 電気負荷
14 リレー
2 送風ファン
3 制御部
4 第1の直流電源部
5 接続経路
5a 上流側接続点
5b 下流側接続点
7 第2の直流電源部
10 電流センサ
13 電気負荷
14 リレー
Claims (5)
- 第1の直流電源部からの電力により駆動される送風ファンと、
第2の直流電源部からの電力により動作し、前記第1の直流電源部と前記送風ファンとの間の接続経路とは絶縁された制御部と、
前記制御部に電気的に接続され、前記接続経路を流れる電流を非接触で検出する電流センサと、
前記送風ファンと並列に前記接続経路に電気的に接続され、既知の抵抗値を有する所定の電気負荷と、
前記電気負荷と直列に接続され、前記電気負荷と前記接続経路との接続および遮断を切り替えるリレーと、を備え、
前記電流センサは、前記接続経路における前記送風ファンと前記電気負荷との上流側接続点より上流側または前記送風ファンと前記電気負荷との下流側接続点より下流側の位置で電流を検出するように配置され、
前記制御部は、前記送風ファンが停止され、かつ、前記リレーにより前記電気負荷と前記接続経路とが接続された状態で前記電流センサが検出する電流と、前記電気負荷の既知の抵抗値とから、前記送風ファンに印加される電圧を算出し、前記電圧を用いて燃焼制御を行う、燃焼装置。 - 前記制御部は、前記電流センサが検出する電流に基づいて得られる前記送風ファンに流れる電流と、前記算出した電圧とから前記送風ファンの風量を算出し、前記送風ファンの風量に基づいた前記送風ファンの制御を前記燃焼制御として行う、請求項1に記載の燃焼装置。
- 前記制御部は、前記リレーにより前記電気負荷と前記接続経路とが遮断された状態で前記電流センサが検出する電流を、前記送風ファンに流れる電流とする、請求項2に記載の燃焼装置。
- 前記送風ファンはPWM駆動式ファンである、請求項1から3の何れかに記載の燃焼装置。
- 前記電気負荷は、凍結予防ヒータである、請求項1から4の何れかに記載の燃焼装置。
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