JP2017044381A - 調湿システム - Google Patents

調湿システム Download PDF

Info

Publication number
JP2017044381A
JP2017044381A JP2015165748A JP2015165748A JP2017044381A JP 2017044381 A JP2017044381 A JP 2017044381A JP 2015165748 A JP2015165748 A JP 2015165748A JP 2015165748 A JP2015165748 A JP 2015165748A JP 2017044381 A JP2017044381 A JP 2017044381A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
space
humidity
opening
humidity control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015165748A
Other languages
English (en)
Inventor
田中 宏典
Hironori Tanaka
宏典 田中
七岡 寛
Hiroshi Nanaoka
寛 七岡
洋 黒木
Hiroshi Kuroki
洋 黒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa House Industry Co Ltd filed Critical Daiwa House Industry Co Ltd
Priority to JP2015165748A priority Critical patent/JP2017044381A/ja
Publication of JP2017044381A publication Critical patent/JP2017044381A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】簡単な構成で室内の空気を除湿でき、調湿効果を持続させることができる調湿システムを提供する。【解決手段】本発明の調湿システムは、屋内空間に連通する区画室と、区画室の内部空間に配置された調湿材と、を備える。区画室は、屋内空間の空気を内部空間に流入させる第一の空気流入口と、内部空間の空気を屋内空間に放出する第一の空気放出口と、内部空間に連通する小屋裏空間の空気を内部空間に流入させる第二の空気流入口と、内部空間の空気を小屋裏空間又は屋外に放出する第二の空気放出口と、を有する。また、本発明の調湿システムは、屋内空間から内部空間への空気の流入を遮断する第一の遮断手段と、小屋裏空間から内部空間への空気の流入を遮断する第二の遮断手段と、をさらに備える。【選択図】図2

Description

本発明は、調湿システムに関し、特に、建物の屋内空間の空気を除湿する調湿システムに関する。
屋内空間の空気を除湿するシステムとして、例えば、特開平8-232384号公報(特許文献1)および特開2015‐066472号公報(特許文献2)に記載の調湿システムが挙げられる。
特許文献1には、吸放湿性フィラーを含む多孔性繊維質の調湿パネルを天井材とし、この天井材と天井下地材との間に屋内空間から小屋裏側に連通する通気層を設けるとともに、小屋裏に換気口を設けていることが開示されている。
この種の調湿システムでは、屋内空間の空気の湿度変化が、天井材としての吸放湿性フィラーを含む多孔性繊維質の調湿パネルの吸放湿によって緩和される。また、小屋裏側へ通気する通気層によって、屋内空間の暖められた空気は小屋裏に流れて換気口より屋外に排出され自然換気されている。
また、特許文献2には、屋内空間の空気を吸引すると共に、吸引した空気を屋内空間へ排出する屋内空間空気流路と、屋内空間空気流路に設けられた調湿材とを備えた調湿システムが開示されている。
この種の調湿システムでは、屋根裏空間の空気を吸引するとともに、吸引した空気を調湿材へ送るための屋根裏空間流路をさらに備えている。かかる調湿システムでは、調湿材を境界として、二つの空気流路は、異なる空間に設けられている。
特開平8-232384号公報 特開2015‐066472号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の調湿システムでは、屋内空間の湿度が高い状況が続くと、天井材の調湿パネルが飽和状態となり、屋内空間の空気を除湿できないため、調湿効果の維持が困難となる可能性があった。
また、上記特許文献2に記載の調湿システムでは、上述のように、二つの空気流路は、異なる空間に設けられるため、屋内空間の空気をより効率的に除湿できる調湿システムが望まれている。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、簡単な構成で調湿効果を持続させることができ、屋内空間の空気をより効率的に除湿できる調湿システムを提供することを目的とする。
本発明に係る調湿システムは、建物の屋内空間の湿度を調整する調湿システムであって、前記屋内空間に連通する区画室と、前記区画室の内部空間に配置された調湿材と、を備え、前記区画室は、前記屋内空間の空気を前記内部空間に流入させる第一の空気流入口と、前記内部空間の空気を前記屋内空間に放出する第一の空気放出口と、前記内部空間に連通する小屋裏空間の空気を前記内部空間に流入させる第二の空気流入口と、前記内部空間の空気を前記小屋裏空間又は屋外に放出する第二の空気放出口と、を有しており、前記屋内空間から前記内部空間への空気の流入を遮断する第一の遮断手段と、前記小屋裏空間から前記内部空間への空気の流入を遮断する第二の遮断手段と、をさらに備える、ことを特徴とする。
上記構成の調湿システムによれば、区画室は、屋内空間の空気を内部空間に流入させる第一の空気流入口と、内部空間の空気を屋内空間に放出する第一の空気放出口と、内部空間に連通する小屋裏空間の空気を内部空間に流入させる第二の空気流入口と、内部空間の空気を小屋裏空間又は屋外に放出する第二の空気放出口と、を有しており、前記屋内空間から前記内部空間への空気の流入を遮断する第一の遮断手段と、前記小屋裏空間から前記内部空間への空気の流入を遮断する第二の遮断手段と、をさらに備えるため、例えば、夏場の昼間等の屋内空間の湿度が高い場合、第二の遮断手段が閉じられた状態で、第一の空気流入口および第一の空気放出口によって屋内空間から内部空間内に屋内空間の空気を取り入れ、内部空間に設けられた調湿材によって調湿(除湿)された空気を屋内空間に放出させる。
また、小屋裏空間の空気の温度は日中の屋内空間に比べ比較的高く、相対湿度は低くなっている。そこで、例えば、夏場の夜間や午前中等の小屋裏空間の湿度が比較的低い場合には、第一の遮断手段が閉じられた状態で、第二の空気流入口および第二の空気放出口によって小屋裏空間から内部空間内に小屋裏空間の高温な空気を取り入れ、調湿材を乾燥させ、吸湿後の空気を小屋裏空間又は屋外に放出させる。
そうすることで、第一の空気流入口および第一の空気放出口と、第二の空気流入口および第二の空気放出口と、第一の遮断手段および第二の遮断手段といった簡単な構成で、屋内空間の空気を除湿でき、調湿効果を持続させることができる。
本発明の一態様として、前記第一の遮断手段は、前記第一の空気流入口および前記第一の空気放出口を開閉する第一の開閉手段を含み、前記第二の遮断手段は、前記第二の空気流入口および前記第二の空気放出口を開閉する第二の開閉手段を含み、前記第一の開閉手段が開状態である場合は、前記第二の開閉手段が閉状態となり、前記第一の開閉手段が閉状態である場合は、前記第二の開閉手段が開状態となるように、前記区画室における空気の出入口を切替える切替制御部をさらに備える、のが好ましい。
上記構成の調湿システムによれば、第一の開閉手段が開状態である場合は、第二の開閉手段が閉状態となり、第一の開閉手段が閉状態である場合は、第二の開閉手段が開状態となるように、前記区画室における空気の出入口を切替える切替制御部をさらに備えるため、第一の空気流入口から流入する屋内空間の空気と、第二の空気流入口から流入する小屋裏空間の空気とが、共通の内部空間を通っても、調湿材による屋内空間の空気の吸湿と、調湿材の乾燥とを、適切に行うことができる。
そして、例えば、上述のように、夏場の昼間等の屋内空間の湿度が高い場合、切替制御部は、第二の開閉手段を閉状態のままで、第一の開閉手段を開状態とし、第一の空気流入口から第一の空気放出口に空気の流れを生じさせる。
また、小屋裏空間の湿度が屋内空間の湿度より低い場合、切替制御部は、第一の開閉手段を閉状態のままで、第二の開閉手段を開状態とし、第二の空気流入口から第二の空気放出口に空気の流れを生じさせることができる。これにより、切替制御部によって第一の開閉手段と、第二の開閉手段と、を開閉させるといった簡単な制御によって、第一の空気流入口から第一の空気放出口への空気の流れと、第二の空気流入口から第二の空気放出口への空気の流れとを切り替えることができ、調湿効果をより効率的に持続させることができる。
本発明の一態様として、前記第一の開閉手段は、前記第一の空気流入口および前記第一の空気放出口の何れか一方に、前記第一の空気流入口から前記第一の空気放出口に空気の流れを生じさせる第一の送風装置と、前記第一の空気流入口および前記第一の空気放出口の他方に、前記第一の送風装置に連動して開閉する第一の開閉弁と、を含み、前記第二の開閉手段は、前記第二の空気流入口および前記第二の空気放出口の何れか一方に、前記第二の空気流入口から前記第二の空気放出口に空気の流れを生じさせる第二の送風装置と、前記第二の空気流入口および前記第二の空気放出口の他方に、前記第二の送風装置に連動して開閉する第二の開閉弁と、を含む、のが好ましい。
上記構成の調湿システムによれば、第一の開閉手段において、第一の空気流入口および第一の空気放出口の一方に設けられた第一の送風装置に連動して、第一の空気流入口および第一の空気放出口の他方に設けられた第一の開閉弁が開くようになるため、第一の開閉弁を作動する手段を別途設ける必要がなく、構成をより簡単にできるとともに、コストを削減することができる。
また、第二の開閉手段において、第二の空気流入口および第二の空気放出口の一方に設けられた第二の送風装置に連動して、第二の空気流入口および第二の空気放出口の他方に設けられた第二の開閉弁が開くようになるため、第二の開閉弁を作動する手段を別途設ける必要がなく、構成をより簡単にできるとともに、コストを削減することができる。
本発明の一態様として、前記第一および第二の送風装置は、第一および第二のファンと、該第一および第二のファンに連動して開閉する第一および第二の開閉部と、をそれぞれ含む、のが好ましい。
上記構成の調湿システムによれば、第一および第二のファンに連動して第一および第二の開閉部が開閉するため、第一および第二のファンの作動時に第一および第二の開閉部が開かれ、第一および第二のファンの非作動時に第一および第二の開閉部が閉じられる。これにより、第一および第二の開閉部を作動する手段を別途設ける必要がなく、構成をより簡単にできるとともに、コストを削減することができる。さらに、切替制御部は、ファンのON/OFFを制御するだけで、区画室における空気の出入口を切替えることができる。
本発明の一態様として、時間を計測する計測手段と、前記第一の空気流入口および前記第一の空気放出口を開状態とする時間帯を定めた時間帯情報を記憶する記憶手段とをさらに備え、前記切替制御部は、前記記憶手段に記憶された時間帯情報に基づいて、前記第一および第二の送風装置の何れか一方を作動させる、のが好ましい。
上記構成の調湿システムによれば、例えば、上述のように、夏場の昼間等の屋内空間の湿度が高い時間帯、および夜間や午前中等の小屋裏空間の湿度が比較的低い時間帯を、記憶手段に記憶させる。そして、切替制御部は、計時部からの出力により現在時刻を判断し、時間帯情報に基づいて、夏場の昼間等の屋内空間の湿度が高い時間帯には、第一の空気流入口および第一の空気放出口を開状態とすることによって屋内空間の空気を除湿し、夜間や午前中等の小屋裏空間の湿度が比較的低い時間帯には、第二の空気流入口および第二の空気放出口を開状態とすることによって、調湿材を乾燥させることができる。
これにより、第一の空気流入口から第一の空気放出口への空気の流れと、第二の空気流入口から第二の空気放出口への空気の流れとを、時間帯に応じて容易に切り替えることができ、屋内空間の空気をより効率的に除湿でき、調湿効果をさらにより効率的に持続させることができる。
本発明の他の態様として、湿度を計測する湿度計測手段と、前記第一の空気流入口および前記第一の空気放出口を開状態とする湿度を定めた湿度情報を記憶する記憶手段とをさらに備え、前記切替制御部は、前記記憶手段に記憶された湿度情報に基づいて、前記第一および第二の送風装置の何れか一方を作動させる、のが好ましい。
上記構成の調湿システムによれば、所定の湿度を湿度記憶手段に記憶させ、屋内空間の空気の湿度が所定の湿度以上である場合、切替制御部は、第一の空気流入口および第一の空気放出口を開状態とすることによって、屋内空間の空気を除湿し、屋内空間の湿度が所定の湿度未満の場合、切替制御部は、第二の空気流入口および第二の空気放出口を開状態とすることによって、調湿材を乾燥させることができる。
これにより、第一の空気流入口から第一の空気放出口への空気の流れと、第二の空気流入口から第二の空気放出口への空気の流れとを、屋内空間の湿度によって容易に切り替えることができ、屋内空間の空気をより効率的に除湿でき、調湿効果をさらにより効率的に持続させることができる。
本発明の他の態様として、温度を計測する温度計測手段と、前記第一の空気流入口および前記第一の空気放出口を開状態とする温度を定めた温度情報を記憶する記憶手段とをさらに備え、前記切替制御部は、前記記憶手段に記憶された温度情報に基づいて、前記第一および第二の送風装置の何れか一方を作動させる、のが好ましい。
上記構成の調湿システムによれば、所定の小屋裏空間の温度を温度記憶手段に記憶させ、小屋裏空間の温度が所定の温度以上である場合、切替制御部は、第二の空気流入口および第二の空気放出口を開状態とすることによって、調湿材を乾燥させることができ、小屋裏空間の温度が所定の温度未満の場合、切替制御部は、第一の空気流入口および第一の空気放出口を開状態とすることによって、屋内空間の空気を除湿することができる。
これにより、第一の空気流入口から第一の空気放出口への空気の流れと、第二の空気流入口から第二の空気放出口への空気の流れとを、屋内空間の湿度によって容易に切り替えることができ、屋内空間の空気をより効率的に除湿でき、調湿効果をさらにより効率的に持続させることができる。
本発明のさらに他の態様として、前記区画室は、前記屋内空間と前記小屋裏空間との境界部に配置される、のが好ましい。
上記構成の調湿システムによれば、区画室は、屋内空間と小屋裏空間との境界部に配置されるため、屋内空間の空気の流入、放出、および小屋裏空間の空気の流入、放出を、ダクト等を用いることなく効率的に行うことができる。
以上のように、本発明の調湿システムによれば、簡単な構成で調湿効果を持続させることができ、屋内空間の空気をより効率的に除湿できる、といった優れた効果を奏し得る。
本発明の一実施形態に係る調湿システムの概要を示す図であって、区画室が建物の屋内空間の非居室に配置されている様子を示す図である。 同実施形態に係る調湿システムの概略構成を示す断面図である。 同実施形態に係る調湿システムにおいて、第二の空気流路を示す図である。 同実施形態に係る調湿システムにおいて、第一の空気流路を示す図である。 同実施形態に係る調湿システムの機能構成を示すブロック図である。 同実施形態に係る調湿システムにおいて、時間帯情報に基づいて空気流路を切り替えるためのタイムチャートである。 同実施形態において、区画室が小屋裏に設置され、第二の空気流路が屋外に放出される様子を示す図である。 同実施形態に係る調湿システムを用いた場合の屋内空間の除湿効果を示すグラフである。
以下、本発明の一実施形態に係る調湿システムの概略について、添付図面を参照して説明する。
本実施形態に係る調湿システムは、例えば、住宅等の建物の屋内空間や小屋裏空間等に配置され、建物の屋内空間の湿度を調整するためのものである。なお、本実施形態では、図1に示すように、屋内空間Aと小屋裏空間Bとは、天井Cで仕切られている。
図1〜4に示すように、調湿システム100は、建物200内に配置され、屋内空間Aに連通する区画室11と、該区画室11の内部空間Dに配置された調湿材12と、を備える。
本実施形態において、区画室11は、建物200の屋内空間Aと小屋裏空間Bとの境界部に配置されている。屋内空間Aは、天井Cの下方に位置し、互いに隣接する居室E1と、非居室E2とを含む。非居室E2は、例えば、クローゼットや押入れ等の収納部である。本実施形態において、区画室11は、屋内空間Aのうちの非居室E2に配置されている。
区画室11は、例えば、略直方体形状の筐体で構成され、その上面部11aが天井Cの下面に接して配置されている。本実施形態において、区画室11は、略直方体形状の筐体としているが、これに限定されるものではない。例えば、区画室11は、筒状に形成されてもよい。
本実施形態では、調湿材12は、区画室11の中央部に水平に配置されている。
調湿システム100は、一つの調湿材12を備える。本実施形態では、調湿システム100は、一つの調湿材12を備えているが、これに限定されるものではなく、例えば、調湿システム100は、二つ以上の調湿材12を備えてもよい。
調湿材12は、一方表面12aと、この一方表面12aと反対側の他方表面12bとを有する板状である。調湿材12は、吸湿と放湿とを繰り返し行うことができる材料で構成された調湿建材を含む。調湿建材としては、例えば、ゼオライト、珪藻土、シリカゲル、木炭、珪藻土カルシウムなどを用いることができる。
また、調湿材12は、吸湿量を増加させるために、一方表面12aおよび他方表面12bの表面積を増加させる観点から、一方表面12aおよび他方表面12bに凹凸が形成されていてもよい。調湿材12は、区画室11を構成する筐体の内面とは非接触状態で配置される。
本実施形態では、区画室11は、屋内空間Aの空気を内部空間Dに流入させる第一の空気流入口13と、内部空間Dの空気を屋内空間Aに放出する第一の空気放出口14と、内部空間Dに連通する小屋裏空間Bの空気を内部空間Dに流入させる第二の空気流入口15と、内部空間Dの空気を小屋裏空間B又は屋外Fに放出する第二の空気放出口16と、を有する。
第一の空気流入口13は、屋内空間Aに連通し、調湿システム100の区画室11の下面部11bに設けられている。第一の空気放出口14は、屋内空間Aに連通し、調湿システム100の区画室11の側面部11cに設けられている。本実施形態では、第一の空気放出口14は、居室E1と非居室E2とを仕切る仕切り壁Wに設けられた貫通孔に連通している。
第二の空気流入口15および第二の空気放出口16は、小屋裏空間Bに連通し、区画室11の上面部11aに設けられている。本実施形態では、第二の空気流入口15および第二の空気放出口16は、天井Cに設けられた二つの貫通孔にそれぞれ連通している。
本実施形態では、屋内空間Aから内部空間Dへの空気の流入を遮断する第一の遮断手段17と、小屋裏空間Bから内部空間Dへの空気の流入を遮断する第二の遮断手段18と、をさらに備える。
第一の遮断手段17は、第一の空気流入口13および第一の空気放出口14を開閉する第一の開閉手段19を含む。第二の遮断手段18は、第二の空気流入口15および第二の空気放出口16を開閉する第二の開閉手段20を含む。
第一の開閉手段19(第一の空気流入口13および第一の空気放出口14)が開状態である場合は、第二の開閉手段20(第二の空気流入口15および第二の空気放出口16)が閉状態となり、第一の開閉手段19(第一の空気流入口13および第一の空気放出口14)が閉状態である場合は、第二の開閉手段20(第二の空気流入口15および第二の空気放出口16)が開状態となるように、区画室11における空気の出入口が切替えられる。このような区画室11における空気の出入口の切替は、後述の切替制御部21によって行われる。
本実施形態では、第一の開閉手段19は、第一の空気流入口13に、第一の空気流入口13から第一の空気放出口14に空気の流れを生じさせる第一の送風装置22と、第一の空気放出口14に、第一の送風装置22に連動して開閉する第一の開閉弁23と、を含む。第一の開閉弁23は、区画室11の内部空間Dが正圧の場合に開く正圧ダンパである。
第一の送風装置22は、第一のファン22aと、該第一のファン22aに連動して開閉する第一の開閉部(シャッター)22bと、を含む。より具体的には、第一の送風装置22は、シャッター22b付きファンである。第一の送風装置22は、作動時(回転時)にシャッター22bが開き、非作動時にシャッター22bが閉じるように形成されている。
本実施形態では、第一の開閉手段19が開状態とは、第一の送風装置22の第一のファン22aが作動することにより、シャッター22bが開き、かつ第一の開閉弁23が開いた状態をいう。第一の開閉手段19が閉状態とは、第一の送風装置22の第一のファン22aの作動が停止されることにより、シャッター22bが閉じ、かつ第一の開閉弁23が閉じた状態をいう。
なお、本実施形態では、屋内空間Aに連通する第一の空気流入口13から内部空間Dを通って第一の空気放出口14に至る空気の通路を、第一の空気流路24という。そのため、第一の空気流路24においては、第一の空気流入口13から屋内空間Aの空気が内部空間Dに流入され、内部空間Dで調湿材12によって調湿され、調湿後の空気が第一の空気放出口14から屋内空間Aに放出される。
また、本実施形態では、第二の開閉手段20において、第二の空気放出口16に、第二の空気流入口15から第二の空気放出口16に空気の流れを生じさせる第二の送風装置25と、第二の空気流入口15に、第二の送風装置25に連動して開閉する第二の開閉弁26と、を含む。第二の開閉弁26は、区画室11の内部空間Dが負圧の場合に開く負圧ダンパである。
第二の送風装置25は、第二のファン25aと、該第二のファン25aに連動して開閉する第二の開閉部(シャッター)25bと、を含む。より具体的には、第二の送風装置25は、シャッター25b付きファンである。第二の送風装置25は、作動時(回転時)にシャッター25bが開き、非回転時にシャッター25bが閉じるように形成されている。
本実施形態では、第二の開閉手段20が開状態とは、第二の送風装置25の第二のファン25aが作動することにより、シャッター25bが開き、かつ第二の開閉弁26が開いた状態をいう。第二の開閉手段20が閉状態とは、第二の送風装置25の第二のファン25aの作動が停止されることにより、シャッター25bが閉じ、かつ第二の開閉弁26が閉じた状態をいう。
なお、本実施形態では、小屋裏空間Bに連通する第二の空気流入口15から内部空間Dを通って第二の空気放出口16に至る空気の通路を、第二の空気流路27という。そのため、第二の空気流路27においては、第二の空気流入口15から内部空間Dに連通する小屋裏空間Bの空気が内部空間Dに流入され、内部空間Dで調湿材12によって調湿され、調湿後の空気が第二の空気放出口16から小屋裏空間B又は屋外F(図7を参照のこと)に放出される。
図5に示すように、本実施形態に係る調湿システムは、制御装置28を備える。該制御装置28は、切替制御部21と、記憶手段としてのメモリ29と、時間を計測する計測手段としての計時部30と、を含む。切替制御部21は、例えば、マイクロコンピュータにより構成される。メモリ29は、不揮発性のメモリであり、計時部30は、時間を計測するクロックである。
メモリ29は、第一の開閉手段19を開状態とする時間帯を定めた時間帯情報を記憶する。切替制御部21は、メモリ29に記憶された時間帯情報に基づいて、第一の送風装置22の第一のファン22aおよび第二の送風装置25の第二のファン25aの何れか一方を作動させる。
本実施形態において、切替制御部21は、計時部30からの出力により得られる現在時刻とメモリ29に記憶された時間帯情報とに基づいて、第一の空気流路24と第二の空気流路27とを切り替えるようになっている。本実施形態において、時間帯情報として、例えば、第一の空気流路24を開状態とする時間帯(第一時間帯)と、第二の空気流路27を開状態とする時間帯(第二時間帯)とが、それぞれメモリ29に記憶されている。あるいは、第二時間帯のみがメモリ29に記憶されてもよい。
本実施形態に係る調湿システム100の構成についての説明は以上の通りであり、次に、本実施形態に係る調湿システム100を用いて屋内空間Aを除湿(調湿)する場合について、図2〜図6を参照して説明する。
例えば、屋内空間Aにおける真夏の熱中症を防ぐために、図6のタイムチャートに示すように、所定のタイミングで、第一の空気流路24と第二の空気流路27とを切り替えることで、調湿システム100を用いて屋内空間Aを除湿(調湿)する。なお、調湿開始前は、第一の開閉手段19と、第二の開閉手段20との双方が閉状態であるものとする。
時間帯情報に基づいて、例えば、午前7時〜午後12時まで間、第二の空気流入口15から第二の空気放出口16への空気の流れを生じさせ、第二の空気流路27によって内部空間D内の調湿材12を乾燥させる(第一時間帯TA1,TA2)。午後12時〜午前7時までの間、第一の空気流入口13から第一の空気放出口14への空気の流れを生じさせ、第一の空気流路24によって屋内空間Aの空気を除湿乾燥させる(第二時間帯TB1,TB2)。
より具体的には、切替制御部21は、調湿開始時に、計時部30により計時された時間が午前7時であるとすると、第二の空気放出口16の第二のファン25aを作動させる。そうすることで、シャッター25bが開き、内部空間Dの空気が第二の空気放出口16から小屋裏空間Bに放出される。これにより、内部空間D内は負圧となる。この状態では、第二の空気流入口15の第二の開閉弁26が内部空間Dの内側に向けて開かれるようになる(図3を参照のこと)。したがって、第二の空気流入口15および第二の空気放出口16が開状態となり、第二の空気流入口15から内部空間D内に、小屋裏空間Bの高温で乾燥した空気が流入される。
第二の空気流路27上に調湿材12が位置するため、該調湿材12の両面12a,12bに高温で乾燥した空気が当たる。そして、調湿材12に含まれる湿気を吸湿した空気を、第二の空気放出口16の第二のファン25aから小屋裏空間Bに放出させる。これにより、調湿材12が乾燥される。
その後、計時部30により計時された時間が午後12時になると、第二のファン25aの作動を停止し、第一のファン22aを作動させる。そうすると、第二のファン25aのシャッター25bが閉じるため、第二の空気流入口15の第二の開閉弁26が内部空間Dの外側(小屋裏空間B側)に向けて閉じられる。また、第一のファン22aのシャッター22bが開き、屋内空間Aの空気が第一の空気流入口13から内部空間Dに流入される。これにより、内部空間D内は正圧となる。この状態では、第一の空気放出口14の第一の開閉弁23が内部空間Dの外側(屋内空間A側)に向けて開かれるようになる(図4を参照のこと)。したがって、第一の空気流入口13および第一の空気放出口14が開状態となり、第一の空気流入口13から内部空間D内に、屋内空間Aの空気が流入される。
第一の空気流路24上に調湿材12が位置するため、該調湿材12の両面12a,12bに湿った空気が当たる。そして、湿った空気を調湿(吸湿)した空気を、第一の空気放出口14の第一の開閉弁23から屋内空間Aに放出させる。第一時間帯TA1において、調湿材12は十分に乾燥されているため、調湿材12は適切に吸湿できる。その後、計時部30により計時された時間が午前7時になると、第一の空気流入口13の第一のファン22aの作動を停止し、再び第二のファン25aを作動させる。
この操作を、順次繰り返すことで、真夏の午前中(午前7時〜午後12時)の間、第二の空気流路27によって、調湿材12を乾燥させることができ、真夏の昼間から翌朝(午後12時〜午前7時)にかけて、第一の空気流路24によって、屋内空間Aの空気を除湿(吸湿)することができ、調湿効果を持続させることができる。
次に、本実施形態に係る調湿システム100の効果について、実施例および比較例を挙げてさらに詳しく説明するが、これらに限定されるものではない。
(実施例)
本実施形態に係る調湿システム100を用いた場合の調湿材12の乾燥レベルg/mを、数日間測定した。その結果を図8(a)に示す。なお、図8(a)において横軸は、時間(日時)を示し、縦軸は乾燥レベルg/mを示す。また、図8(a)中の正の値は、調湿材12が乾燥状態であることを示し、負の値は、調湿材12が吸湿状態であることを示す。
図8(a)に示すように、第一の時間帯(TA1,TA2,TA3・・・)は、調湿材12の乾燥期間であるため、乾燥レベルg/mは、正の高い値となっている。これに対して、第二の時間帯(TB1,TB2,TB3・・・)は、屋内空間Aの除湿期間であるため、一部を除き乾燥レベルg/mは、負の値となっている。
この結果から、本実施例において、第一の時間帯(TA1,TA2,TA3・・・)では、小屋裏空間B側の第二の開閉手段20(第二の空気流入口15および第二の空気放出口16)が開状態とされるため、内部空間D内で、調湿材12が、十分に乾燥されるとともに、第二の時間帯(TB1,TB2,TB3・・・)では、屋内空間A側の第一の開閉手段19(第一の空気流入口13および第一の空気放出口14)が開状態とされるため、屋内空間Aの調湿(除湿)が行われ、第一の時間帯(TA1,TA2,TA3・・・)および第二の時間帯(TB1,TB2,TB3・・・)に亘って、調湿効果が持続していることが分かる。
(比較例)
特許文献1に記載の調湿システムと同様のシステムを用いた場合(例えば、部屋の仕上げ材(壁)の調湿材12の乾燥レベルg/mを、数日間測定した。その結果を図8(b)に示す。なお、図8(b)において横軸は、上記実施例と同様の時間(日時)を示し、縦軸は乾燥レベルg/mを示す。
図8(b)に示すように、比較例では、乾燥レベルg/mが正の値となる期間が多く存在している。つまり、屋内空間Aを除湿できず、加湿してしまう期間が多く存在している。日積算除湿量は、比較例では−8.37g/m日であり、本実施例の−118.11g/m日より少なくなっており、比較例では、調湿効果の維持が困難となる可能性が伺える。
以上のように、本実施形態に係る調湿システム100によれば、夏場の昼間等の屋内空間Aの湿度が高い場合、第二の遮断手段18が閉じられた状態で、第一の空気流入口13から第一の空気放出口14への空気の流れを生じさせ、屋内空間Aから内部空間D内に屋内空間Aの空気を取り入れ、第一の空気流路24によって、内部空間Dに設けられた調湿材12で調湿(吸湿)された空気を屋内空間Aに放出させる。
また、小屋裏空間Bの湿度が屋内空間Aの湿度より低い場合には、第一の遮断手段17が閉じられた状態で、第二の空気流入口15から第二の空気放出口16への空気の流れを生じさせ、小屋裏空間Bから内部空間D内に小屋裏空B間の高温で乾燥した空気を取り入れ、第二の空気流路27によって、内部空間D内の調湿材12を乾燥させ、吸湿した空気を小屋裏空間Bに放出させる。
そうすることで、第一の空気流入口13および第一の空気放出口14と、第二の空気流入口15および第二の空気放出口16と、第一の遮断手段17および第二の遮断手段18といった簡単な構成で、屋内空間Aの空気を除湿でき、調湿効果を持続させることができる。
また、夏場の昼間等の屋内空間Aの湿度が高い場合、切替制御部21は、第二の開閉手段20を閉状態のままで、第一の開閉手段19を開状態とする。これにより、区画室11の内部空間D内に、第一の空気流入口13から第一の空気放出口14に空気の流れが生じる。
そして、小屋裏空間のB湿度が屋内空間Aの湿度より低い場合、切替制御部21は、第一の開閉手段19を閉状態のままで、第二の開閉手段20を開状態とする。この結果、区画室11の内部空間D内に、第二の空気流入口15から第二の空気放出口16に空気の流れが生じる。
これにより、切替制御部21によって第一の開閉手段19と、第二の開閉手段20とを開閉させるといった簡単な制御によって、第一の空気流路24と第二の空気流路27とを選択的に形成することができ、調湿効果をより効率的に持続させることができる。
また、第一の空気流入口13に設けられた第一の送風装置22に連動して、第一の空気放出口14に設けられた第一の開閉弁23が開くようになるため、第一の開閉弁23を作動する手段を別途設ける必要がなく、構成をより簡単にできるとともに、コストを削減することができる。
また、第二の空気放出口16に設けられた第二の送風装置25に連動して、第二の空気流入口15に設けられた第二の開閉弁26が開くようになるため、第二の開閉弁26を作動する手段を別途設ける必要がなく、構成をより簡単にできるとともに、コストを削減することができる。
また、第一および第二のファン22a,25aの作動時に第一および第二の開閉部(シャッター)22b,25bが開かれ、第一および第二のファン22a,25aの非作動時に第一および第二の開閉部(シャッター)22b,25bが閉じられる。これにより、第一および第二の開閉部(シャッター)22b,25bを作動する手段を別途設ける必要がなく、構成をより簡単にできるとともに、コストを削減することができる。さらに、切替制御部21は、第一および第二のファン22a,25aのON/OFFを制御するだけで、区画室11における空気の出入口を切替えることができる。
また、第一の空気流入口13から第一の空気放出口14への空気の流れ(第一の空気流路24)と、第二の空気流入口15から第二の空気放出口16への空気の流れ(第二の空気流路27)とを、時間帯によって容易に切り替えることができ、屋内空間Aの空気をより効率的に除湿でき、調湿効果をさらにより効率的に持続させることができる。
そして、区画室11は、屋内空間Aと小屋裏空間Bとの境界部に配置されるため、屋内空間Aの空気の流入、放出、および小屋裏空間Bの空気の流入、放出を、ダクト等を用いることなく効率的に行うことができる。また、区画室11が非居室E2に配置されているため、第一のファン22aおよび第二のファン25aの音が居室E1に漏れにくくなる。
尚、本発明の調湿システム100は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更し得ることは勿論のことである。
上記実施形態において、調湿システム100は、住宅等の建物200の屋内空間Aのうち非居室E2に配置されているが、これに限定されるものではなく、例えば、居室E1や小屋裏空間B等に配置されてもよい。つまり、内部空間D内において、第一の空気流路24および第二の空気流路27を形成することができ、調湿材12によって屋内空間Aの空気を除湿(吸湿)できるような配置であればよい。
上記実施形態において、調湿材12は、例えば、区画室11の上面部11aから吊下部材によって吊下されるようにしてもよい。つまり、調湿材12は、第一の空気流路24および第二の空気流路27の何れにおいても、調湿材12の両面12a,12bに空気が当たるように区画室11に配置されていればよい。
上記実施形態において、調湿材12は、板状であるが、これに限定されるものではない。調湿材12は、第一の空気流路24において屋内空間Aの空気を除湿(吸湿)し、第二の空気流路27において調湿(乾燥)されるような構成であればよい。
上記実施形態において、第一の空気流入口13は、調湿システム100の区画室11の下面部11bに設けられ、第一の空気放出口14は、調湿システム100の区画室11の側面部11cに設けられているが、これに限定されるものではない。第一の空気流入口13から屋内空間Aの空気を流入し、第一の空気放出口14から調湿後の空気を屋内空間Aに放出できるような構成であればよい。
上記実施形態において、第二の空気流入口15および第二の空気放出口16は、区画室11の上面部11aに設けられているが、これに限定されるものではない。第二の空気流入口15から小屋裏空間Bの空気を流入し、第二の空気放出口16から調湿後の空気を小屋裏空間Bまたは屋外Fに放出できるような構成であればよい。
上記実施形態において、第一の空気流入口13は、第一のファン22aを備え、第一の空気放出口14は、第一のファン22aに連動して開閉可能な第一の開閉弁23を備えるが、これに限定されるものではない。第一の空気放出口14は、第一のファン22aを備え、第一の空気流入口13は、第一のファン22aに連動して開閉可能な第一の開閉弁23を備えるようにしてもよい。つまり、第一のファン22aおよび第一の開閉弁23が連動して開閉されるような構成であればよい。又は、第一の開閉弁23は、手動で、或いは、電動で開閉されるものであってもよい。
上記実施形態において、第二の空気放出口16は、第二のファン25aを備え、第二の空気流入口15は、第二のファン25aに連動して開閉可能な第二の開閉弁26を備えるが、これに限定されるものではない。第二の空気流入口15は、第二のファン25aを備え、第二の空気放出口16は、第二のファン25aに連動して開閉可能な第二の開閉弁26を備えるようにしてもよい。つまり、第二のファン25aおよび第二の開閉弁26が連動して開閉されるような構成であればよい。又は、第二の開閉弁26は、手動で、或いは、電動で開閉されるものであってもよい。
上記実施形態において、第二の空気流路27を介して第二の空気放出口16から小屋裏空間Bに調湿後の空気を放出するようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、図7に示すように、第二の空気放出口16にダクト33を接続し、天井Cに設けられた穴からダクト33を介して屋外Fに調湿後の空気を放出するようにしてもよい。
上記実施形態において、切替制御部21は、時間帯情報に基づいて、第一の空気流路24と第二の空気流路27とを切り替えるようになっているが、これに限定されるものではない。
例えば、切替制御部21は、湿度センサ31が計測する屋内空間Aの湿度に基づき第一の開閉手段19と、第二の開閉手段20との開閉を制御するようにしてもよい。この場合、メモリ29には、第一の開閉手段19を開状態とする湿度を定めた湿度情報が記憶されているものとする。例えば、メモリ29には、第一の空気流路24と第二の空気流路27とを切替える湿度のしきい値(所定の湿度)が記憶される。
より具体的には、図5に示す湿度センサ31により、屋内空間Aの空気の湿度が所定の湿度以上である場合、切替制御部21は、第一の開閉手段19を開き、第二の開閉手段20を閉じることで、第一の空気流路24を形成する。また、屋内空間Aの湿度が所定の湿度未満の場合、切替制御部21は、第二の開閉手段20を開き、第一の開閉手段19を閉じることで、第二の空気流路27を形成する。
これにより、第一の空気流路24と第二の空気流路27とを、屋内空間Aの湿度によって容易に切り替えることができ、屋内空間Aの空気をより効率的に除湿でき、調湿効果をさらにより効率的に持続させることができる。なお、切替制御部21は、屋内空間Aの湿度と小屋裏空間Bの湿度との比較結果に応じて切替制御を行ってもよい。
或いは、切替制御部21は、温度センサ32が計測する小屋裏空間Bの温度に基づき、第一の開閉手段19と、第二の開閉手段20との開閉を制御するようにしてもよい。この場合、メモリ29には第一の開閉手段19を開状態とする温度を定めた温度情報が記憶されているものとする。例えば、メモリ29には、第一の空気流路24と第二の空気流路27とを切替える温度のしきい値(所定の温度)が記憶される。
より具体的には、図5に示す温度センサ32により、小屋裏空間Bの温度が所定の温度以上である場合、切替制御部21は、第二の開閉手段20を開き、第一の開閉手段19を閉じることで、第二の空気流路27を形成する。また、小屋裏空間Bの温度が所定の温度未満の場合、切替制御部21は、第一の開閉手段19を開き、第二の開閉手段20を閉じることで、第一の空気流路24を形成する。
これにより、第一の空気流路24と第二の空気流路27とを、小屋裏空間Bの温度によって容易に切り替えることができ、屋内空間Aの空気をより効率的に除湿でき、調湿効果をさらにより効率的に持続させることができる。なお、切替制御部21は、屋内空間Aの温度と小屋裏空間Bの温度との比較結果に応じて切替制御を行ってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
11 区画室、11a 上面部、11b 下面部、11c 側面、12 調湿材、12a 一方表面、12b 他方表面、13 第一の空気流入口、14 第一の空気放出口、15 第二の空気流入口、16 第二の空気放出口、17 第一の遮断手段、18 第二の遮断手段、19 第一の開閉手段、20 第二の開閉手段、21 切替制御部、22 第一の送風装置、22a 第一のファン、22b 第一の開閉部(シャッター)、23 第一の開閉弁、24 第一の空気流路、25 第二の送風装置、25a 第二のファン、25b 第二の開閉部(シャッター)、26 第二の開閉弁、27 第二の空気流路、28 制御装置、29 メモリ、30 計時部、31 湿度センサ、32 温度センサ、33 ダクト、100 調湿システム、200 建物、A 屋内空間、B 小屋裏空間、C 天井、D 内部空間、E1 居室、E2 非居室、F 屋外、W 仕切り壁。

Claims (8)

  1. 建物の屋内空間の湿度を調整する調湿システムであって、
    前記屋内空間に連通する区画室と、
    前記区画室の内部空間に配置された調湿材と、を備え、
    前記区画室は、前記屋内空間の空気を前記内部空間に流入させる第一の空気流入口と、前記内部空間の空気を前記屋内空間に放出する第一の空気放出口と、前記内部空間に連通する小屋裏空間の空気を前記内部空間に流入させる第二の空気流入口と、前記内部空間の空気を前記小屋裏空間又は屋外に放出する第二の空気放出口と、を有しており、
    前記屋内空間から前記内部空間への空気の流入を遮断する第一の遮断手段と、
    前記小屋裏空間から前記内部空間への空気の流入を遮断する第二の遮断手段と、をさらに備える、調湿システム。
  2. 前記第一の遮断手段は、前記第一の空気流入口および前記第一の空気放出口を開閉する第一の開閉手段を含み、
    前記第二の遮断手段は、前記第二の空気流入口および前記第二の空気放出口を開閉する第二の開閉手段を含み、
    前記第一の開閉手段が開状態である場合は、前記第二の開閉手段が閉状態となり、前記第一の開閉手段が閉状態である場合は、前記第二の開閉手段が開状態となるように、前記区画室における空気の出入口を切替える切替制御部をさらに備える、請求項1に記載の調湿システム。
  3. 前記第一の開閉手段は、前記第一の空気流入口および前記第一の空気放出口の何れか一方に、前記第一の空気流入口から前記第一の空気放出口に空気の流れを生じさせる第一の送風装置と、前記第一の空気流入口および前記第一の空気放出口の他方に、前記第一の送風装置に連動して開閉する第一の開閉弁と、を含み、
    前記第二の開閉手段は、前記第二の空気流入口および前記第二の空気放出口の何れか一方に、前記第二の空気流入口から前記第二の空気放出口に空気の流れを生じさせる第二の送風装置と、前記第二の空気流入口および前記第二の空気放出口の他方に、前記第二の送風装置に連動して開閉する第二の開閉弁と、を含む、請求項2に記載の調湿システム。
  4. 前記第一および第二の送風装置は、第一および第二のファンと、該第一および第二のファンに連動して開閉する第一および第二の開閉部と、をそれぞれ含む、請求項3に記載の調湿システム。
  5. 時間を計測する計測手段と、前記第一の空気流入口および前記第一の空気放出口を開状態とする時間帯を定めた時間帯情報を記憶する記憶手段とをさらに備え、
    前記切替制御部は、前記記憶手段に記憶された時間帯情報に基づいて、前記第一および第二の送風装置の何れか一方を作動させる、請求項3または4に記載の調湿システム。
  6. 湿度を計測する湿度計測手段と、前記第一の空気流入口および前記第一の空気放出口を開状態とする湿度を定めた湿度情報を記憶する記憶手段とをさらに備え、
    前記切替制御部は、前記記憶手段に記憶された湿度情報に基づいて、前記第一および第二の送風装置の何れか一方を作動させる、請求項3または4に記載の調湿システム。
  7. 温度を計測する温度計測手段と、前記第一の空気流入口および前記第一の空気放出口を開状態とする温度を定めた温度情報を記憶する記憶手段とをさらに備え、
    前記切替制御部は、前記記憶手段に記憶された温度情報に基づいて、前記第一および第二の送風装置の何れか一方を作動させる、請求項3または4に記載の調湿システム。
  8. 前記区画室は、前記屋内空間と前記小屋裏空間との境界部に配置される、請求項1〜7の何れかに記載の調湿システム。
JP2015165748A 2015-08-25 2015-08-25 調湿システム Pending JP2017044381A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015165748A JP2017044381A (ja) 2015-08-25 2015-08-25 調湿システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015165748A JP2017044381A (ja) 2015-08-25 2015-08-25 調湿システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017044381A true JP2017044381A (ja) 2017-03-02

Family

ID=58210374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015165748A Pending JP2017044381A (ja) 2015-08-25 2015-08-25 調湿システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017044381A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019027621A (ja) * 2017-07-26 2019-02-21 パナソニックホームズ株式会社 調湿ユニット
CN110779109A (zh) * 2019-10-14 2020-02-11 江西清华泰豪三波电机有限公司 一种带风机废热回收的空调系统及其控制方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019027621A (ja) * 2017-07-26 2019-02-21 パナソニックホームズ株式会社 調湿ユニット
CN110779109A (zh) * 2019-10-14 2020-02-11 江西清华泰豪三波电机有限公司 一种带风机废热回收的空调系统及其控制方法
CN110779109B (zh) * 2019-10-14 2021-03-19 江西清华泰豪三波电机有限公司 一种带风机废热回收的空调系统及其控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009079783A (ja) 換気空調装置
KR20070054230A (ko) 환기 장치 및 건물
JP5272360B2 (ja) 換気空調装置
JP4647503B2 (ja) 空調システム
WO2006035825A1 (ja) 換気装置及び建物
JP2017044381A (ja) 調湿システム
JP2014196879A (ja) 調湿装置
KR20180137436A (ko) 공기조화기의 제어방법 및 공기조화기
JP2013053439A (ja) 空気浄化式建屋
JP6008439B2 (ja) ダブルスキンを利用した自然換気システム
JP2007225207A (ja) 浴室乾燥機
JP2558552B2 (ja) 換気空調設備
JP2019215100A (ja) 除湿機
JP2009264700A (ja) 加湿器、加湿システム、床下暖房システム及び建物
JP7228836B2 (ja) 加圧型熱交換換気式建屋
JP2955263B2 (ja) 快適室内環境機能を備えた建物
JP2022150197A (ja) 浴室空調装置
JP2016065702A (ja) 建物の空調システムとその制御方法
JP3959182B2 (ja) 熱交換換気システム
JP6616616B2 (ja) 調湿システム
JP2009068829A (ja) 空気清浄機
JP3046944B2 (ja) 快適住環境機能を備えた住宅
JP6386937B2 (ja) 調湿システム
JPH05240464A (ja) 空気調和装置
KR20020025128A (ko) 대류식 복합 공조 시스템 및 공조 방법