JP2017043392A - シュリンク包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】被包装物の表面全体を密封状態に被覆できるシュリンク包装体を提供する。
【解決手段】シュリンク包装体1は、単層の熱収縮性フィルムまたは少なくとも一層が熱収縮性フィルムであるフィルム積層体から構成される第1面部101と第2面部102が重ね合わせ状に配置されるとともに、被包装物20を収容するための開口部2を除く周縁部が密閉された袋状の包装体本体10と、第1面部101の開口部2側の端部に延設され、第2面部102側へ折り返されることによって開口部2を被覆閉塞可能なフラップ部11と、を備えている。
【選択図】 図7
【解決手段】シュリンク包装体1は、単層の熱収縮性フィルムまたは少なくとも一層が熱収縮性フィルムであるフィルム積層体から構成される第1面部101と第2面部102が重ね合わせ状に配置されるとともに、被包装物20を収容するための開口部2を除く周縁部が密閉された袋状の包装体本体10と、第1面部101の開口部2側の端部に延設され、第2面部102側へ折り返されることによって開口部2を被覆閉塞可能なフラップ部11と、を備えている。
【選択図】 図7
Description
この発明は、熱収縮性フィルムを使用して被包装物を密着状態にシュリンク包装するシュリンク包装体に関する。
容器に収容された食品等の各種の商品からなる被包装物を、熱収縮性フィルムからなるシュリンク包装体に収容したのち加熱してシュリンク包装することが、従来より行われている(例えば特許文献1及び特許文献2)。
このようなシュリンク包装に用いられるシュリンク包装体として、従来、図12に示すように、長さ方向の一端に設けられた開口部51を除いて周縁部が封止された有底袋状の包装体50や、長さ方向の両端が開口した筒状の包装体が知られている。
これらのシュリンク包装体によるシュリンク包装は、開口部51を介して被包装物60を包装体50の内部に収容したのち、包装体50に熱を加えて熱収縮させることにより行われ、熱収縮した包装体50の内面が被包装物に密着状態となり、被包装物60は包装体50によって被覆包装される。
しかし、図12に示した一端開口のシュリンク包装体50や両端開口の筒状のシュリンク包装体は、開口部51が閉じられることなく熱収縮するため、密着包装後は図13に示すように、被包装物60の端面側の一部に開口部を継承した非閉塞部70が残存してしまう。これでは、非閉塞部70において被包装物60の表面が外部に露出することになり、汚れやすいとか損傷しやすいといった問題があり、また見栄えも良くなかった。
この発明は、このような問題を解消するためになされたものであって、被包装物の表面全体を密封状態に被覆することができるシュリンク包装体の提供を課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。
(1)単層の熱収縮性フィルムまたは少なくとも一層が熱収縮性フィルムであるフィルム積層体から構成される第1面部と第2面部が重ね合わせ状に配置されるとともに、被包装物を収容するための開口部を除く周縁部が閉じられた袋状の包装体本体と、前記第1面部の前記開口部側の端部に延設され、前記第2面部側へ折り返されることによって前記開口部を被覆閉塞可能なフラップ部と、を備えていることを特徴とするシュリンク包装体。
(2)前記フラップ部における第2面部側の面の先端部には、被包装物を前記開口部を介して前記包装体本体に収容した状態で前記第2面部側に折り返された前記フラップ部を、第2面部の表面に止着するための接着剤層が形成されている前項1に記載のシュリンク包装体。
(3)前記フラップ部には、前記開口部の長さ方向と直交する方向の任意の位置において、開口部の長さ方向に沿って、シュリンク包装後に包装体を開封するための帯状の引きちぎり部が形成されている前項1または2に記載のシュリンク包装体。
(4)前記引きちぎり部は、前記開口部の長さ方向に沿って平行状に列設された多数の小孔からなる2本の破断予定部の間に形成されている前項3に記載のシュリンク包装体。
(5)前記第1面部及び第2面部は、前記開口部の長さ方向における熱収縮率が、開口部の長さ方向と直交する方向における熱収縮率よりも大きく設定されている前項1〜4の何れかに記載のシュリンク包装体。
(6)前記開口部の長さ方向と直交する方向における熱収縮率を1とした場合、開口部の長さ方向における熱収縮率が2〜6に設定されている前項5に記載のシュリンク包装体。
(7)前記開口部の長さ方向における熱収縮率は40〜60%であり、開口部の長さ方向と直交する方向における熱収縮率は10〜30%である前項5または6に記載のシュリンク包装体。
(8)前記フラップ部は前記開口部の長さ方向における両端縁が、開口部の長さ方向と直交する方向に対して内側に傾斜している前項1〜7の何れかに記載のシュリンク包装体。
(1)単層の熱収縮性フィルムまたは少なくとも一層が熱収縮性フィルムであるフィルム積層体から構成される第1面部と第2面部が重ね合わせ状に配置されるとともに、被包装物を収容するための開口部を除く周縁部が閉じられた袋状の包装体本体と、前記第1面部の前記開口部側の端部に延設され、前記第2面部側へ折り返されることによって前記開口部を被覆閉塞可能なフラップ部と、を備えていることを特徴とするシュリンク包装体。
(2)前記フラップ部における第2面部側の面の先端部には、被包装物を前記開口部を介して前記包装体本体に収容した状態で前記第2面部側に折り返された前記フラップ部を、第2面部の表面に止着するための接着剤層が形成されている前項1に記載のシュリンク包装体。
(3)前記フラップ部には、前記開口部の長さ方向と直交する方向の任意の位置において、開口部の長さ方向に沿って、シュリンク包装後に包装体を開封するための帯状の引きちぎり部が形成されている前項1または2に記載のシュリンク包装体。
(4)前記引きちぎり部は、前記開口部の長さ方向に沿って平行状に列設された多数の小孔からなる2本の破断予定部の間に形成されている前項3に記載のシュリンク包装体。
(5)前記第1面部及び第2面部は、前記開口部の長さ方向における熱収縮率が、開口部の長さ方向と直交する方向における熱収縮率よりも大きく設定されている前項1〜4の何れかに記載のシュリンク包装体。
(6)前記開口部の長さ方向と直交する方向における熱収縮率を1とした場合、開口部の長さ方向における熱収縮率が2〜6に設定されている前項5に記載のシュリンク包装体。
(7)前記開口部の長さ方向における熱収縮率は40〜60%であり、開口部の長さ方向と直交する方向における熱収縮率は10〜30%である前項5または6に記載のシュリンク包装体。
(8)前記フラップ部は前記開口部の長さ方向における両端縁が、開口部の長さ方向と直交する方向に対して内側に傾斜している前項1〜7の何れかに記載のシュリンク包装体。
前項(1)に記載の発明によれば、第1面部と第2面部が重ね合わせ状に配置された袋状の包装体本体に、開口部を介して被包装物を収容した状態で、第1面部の開口部側の端部に延設されたフラップ部を第2面部側に折り返すことによって、開口部が被覆閉塞される。この状態で包装体を加熱すると、包装体を構成する第1面部、第2面部及びフラップ部が熱収縮し、被包装物の表面全体が包装体本体及びフラップ部によって密着状態に被覆され、被包装物は非閉塞部が形成されることなく密封包装される。このため、被包装物の表面の一部が包装体から露出することによる汚れや損傷の恐れを解消できると共に、見栄えも良くなり、被包装物の商品価値を高めることができる。
前項(2)に記載の発明によれば、被包装物を開口部を介して包装体本体に収容した状態で第2面部側に折り返されたフラップ部を、その先端部に形成された接着剤層により第2面部の表面に止着することができるから、接着テープ等を別途用いてフラップを止着する必要はなく止着作業が簡単になる。
前項(3)に記載の発明によれば、フラップ部には、開口部の長さ方向と直交する方向の任意の位置において、開口部の長さ方向に沿って、シュリンク包装された包装体を開封するための帯状の引きちぎり部が形成されているから、引きちぎり部を引きちぎることにより、被包装物の包装を容易に開封することができる。
前項(4)に記載の発明によれば、引きちぎり部は、開口部の長さ方向に沿って平行状に列設された多数の小孔からなる2本の破断予定部の間に形成されているから、引きちぎり部を2本の破断予定部において容易に引きちぎって包装体を開封することができる。しかも、多数の小孔を包装体の熱収縮時の内部空気の逃がし孔として機能させることができるから、空気溜まりを抑制して良好な包装状態を実現することができる。
前項(5)に記載の発明によれば、第1面部及び第2面部は、開口部の長さ方向における熱収縮率が開口部の長さ方向と直交する方向における熱収縮率よりも大きく設定されているから、開口部を十分に大きく確保して包装体本体への被包装物の収容作業の容易化を図りながら、開口部の長さ方向において包装体本体の内周面を被包装物の表面へ密着させることができる。一方、開口部の長さ方向と直交する方向においては、フラップ部の折り返し長さの調整によって被包装物をぴったりと包装体本体に収容することができるから、開口部の長さ方向と直交する方向における第1及び第2面部の熱収縮率が、開口部の長さ方向における熱収縮率よりも小さくても問題はなく、開口部の長さ方向と直交する方向においても包装体を被包装物表面へ密着させることができる。
前項(6)に記載の発明によれば、前項5に記載の効果を安定的に実現することができる。
前項(7)に記載の発明によれば、開口部の長さ方向及び長さ方向と直交する方向において、第1面部及び第2面部を適度な熱収縮率により熱収縮させることができ、被包装物を好適に密着密封包装することができる。
前項(8)に記載の発明によれば、フラップ部は開口部の長さ方向における両端縁が、開口部の長さ方向と直交する方向に対して内側に傾斜しているから、密着包装後におけるフラップ部の両端縁の見栄えを良くすることができる。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
この発明の一実施形態に係るシュリンク包装体1は、図1及び図2に示すように、1枚の熱収縮フィルムが折り返し部10aで折り返されることにより、第1面部101と第2面部102が重ね合わせ状に配置されると共に、折り返し部10aと被包装物を収容するための開口部2とを除く第1面部101及び第2面部102の周縁部が溶着等により密閉状態に封止されて袋状に形成された有底の包装体本体10を備えている。図1及び図2に示す符号10bは封止部である。なお、包装体本体10の開口部2を除く周縁部は、完全密閉されていなくても良く、加熱によるシュリンク包装時に包装体1の内部の残留空気を外部に逃がすための逃がし孔として機能する細孔を有していても良い。
この実施形態では、直方体形状の被包装物を好適に包装できるように、包装体本体10は平面視長方形状に形成されているが、包装体1の形状は限定されない。
第1面部101及び第2面部102を構成する熱収縮性フィルムは、PET等の公知の熱収縮性樹脂からなるが、その素材は限定されることはない。また、第1面部101及び第2面部102は、この実施形態のように単層の熱収縮性フィルムで構成されたものであっても良いし、熱収縮性フィルムに同一の又は他の樹脂素材からなる別の熱収縮性フィルムを積層した積層体や、熱収縮性フィルムに非熱収縮性の樹脂フィルムを積層した積層体等、複層構造の積層体で構成されたものであっても良い。さらに、第1面部101及び/または第2面部102の外面あるいは内面に印刷層が形成されていても良い。積層体からなる場合は印刷層側に他のフィルムを積層しても良い。
なお、包装体1の製作方法は限定されることはなく、この実施形態のように1枚の熱収縮性フィルムを2つ折りにして重ね合わせることにより第1面部101及び第2面部102を形成しても良いし、2枚の熱収縮性フィルムを重ね合わせて第1面部101及び第2面部102を形成しても良い。2枚の熱収縮性フィルムを使用する場合、2枚の熱収縮性フィルムは同一素材であっても良いし別素材であっても良い。
上記包装体1の開口部2の長さ方向(図1(A)の矢印X方向)と直交する方向(図1(A)の矢印Y方向)において、第1面部101の長さは第2面部102の長さよりも長く形成されている。つまり、第1面部101の開口部側の端部は、第2面部102の開口部側の端縁102aよりも開口部2の長さ方向と直交する方向に延設されており、この延設部分において、第2面部102側へ折り返されることによって開口部2を被覆閉塞可能なフラップ部11が形成されている。従って、フラップ部11の延設長さ(Y方向の長さ)は、被包装物の収容後にフラップ部11が第2面部102側へ折り返されたときに、フラップ部11の先端が第2面部102の表面に重なり得るように設定されている。
この実施形態では、フラップ部11における第2面部102側の面の先端部には、図3及び図4に示すように、開口部2の長さ方向に沿って帯状の接着剤層3が形成されると共に、接着剤層3の表面は剥離容易な保護フィルム4で被覆保護されている。
前記接着剤層3は、開口部2を介して被包装物を包装体本体10に収容した状態で前記第2面部102側に折り返されたフラップ部11を、第2面部102の表面に止着するためのものである。つまり、被包装物の包装体本体10への収容後、保護フィルム4を接着剤層3から剥離し、フラップ部11を第2面部102側に折り返してフラップ部11の先端部を接着剤層3を介して第2面部102の表面に固定する。また、保護フィルム4の接着剤層3からの剥離作業を容易にするため、図4に示すように保護フィルム4は接着剤層3の幅よりも大きな幅に形成されるとともに、保護フィルム4の開口部2側の端部は接着剤層3の存在しない領域まで突出し、剥離作業時には作業者がこの突出部分4aを把持して保護フィルム4を接着剤層3から容易に剥離できるようになっている。さらに、保護フィルム4には該保護フィルム4の存在を作業者に認識させるための、保護フィルム4とは異なる色のテープからなるマーカー41が、保護フィルム4の長さ方向に設けられている。
なお、折り返したフラップ部11の第2面部102の表面への止着は、フラップ部11に形成された接着剤層3に依らなくても良く、包装体1とは別体の接着テープや接着剤等を用いてフラップ部11を第2面部102の表面に固定しても良い。ただし、本実施形態のように接着剤層3により第2面部102の表面に止着する方が、止着作業が簡単になる。
前記フラップ部11にはさらに、接着剤層3と第2面部102の開口端縁102aとの間の位置において、フラップ部11の長さ方向(開口部2の長さ方向X)に沿って、平行状に列設された多数の小孔からなる2本の破断予定部としてのミシン目5、5が設けられるとともに、これらのミシン目5、5で挟まれた領域に帯状の引きちぎり部6が形成されている。さらに、引きちぎり部6における第2面部102側の面にはその長さ方向の全域に亘って、第1面部101よりも強度の大きい素材からなり、引きちぎり部とは異なる色の幅細の引きちぎり用テープ7が接着されている。
上記引きちぎり部6は、第1面部101及び第2面部102の熱収縮により被包装物をシュリンク包装した包装体1を開封するために使用される。具体的には、シュリンク包装後に、開封者が図8に示すようにフラップ部11から露出した引きちぎり用テープ7の端部を把持して他端部側へ引っ張ると、ミシン目5、5が連続的に破断して引きちぎり部6が容易に引きちぎられる結果、フラップ部11は開口部の長さ方向の全域に亘って切断され、包装体1が開封されるようになっている。
また、2列のミシン目5、5を構成する多数の小孔は、破断予定部としての機能のみならず、シュリンク包装時に包装体1の内部の残留空気を外部に逃がすための逃がし孔としても機能する。なお、第1面部101または第2面部102にも、シュリンク包装時に包装体1の内部の残留空気を外部に逃がすための逃がし孔として、ミシン目を形成しても良い。
この実施形態では、フラップ部11を含む第1面部101及び第2面部102の熱収縮率は、開口部2の長さ方向(X方向)の熱収縮率が、開口部2の長さ方向と直交する方向(Y方向)の熱収縮率よりも大きく設定されている。この理由は次の通りである。
すなわち、被包装物の包装体本体10への収容作業を容易にするためには、開口部2の大きさをある程度大きくする必要があるが、開口部2の大きさが大きくなると、開口部2の長さ方向(X方向)の熱収縮率を大きくしなければ、被包装物を密着状態に被覆できなくなる恐れがある。
そこで、開口部2をある程度大きくして被包装物の包装体本体10への収容作業の容易性を確保しつつ、開口部2の長さ方向(X方向)において第1面部101及び第2面部102が被包装物の表面に十分に密着するように、開口部2の長さ方向の熱収縮率を、開口部2の長さ方向と直交する方向(Y方向)の熱収縮率よりも相対的に大きく設定したものである。一方、開口部2の長さ方向と直交する方向においては、フラップ部11の折り返し長さを調整することにより、被包装物を包装体本体10にぴったりと収容することができるから、開口部2の長さ方向と直交する方向の熱収縮率が相対的に小さくても、第1面部101及び第2面部102を被包装物の表面に十分に密着させることができる。
このような効果を安定的に発揮させるために、開口部2の長さ方向と直交する方向(Y方向)の熱収縮率を1とした場合、開口部2の長さ方向(X方向)の熱収縮率を2〜6に設定するのが特に好ましい。
具体的な熱収縮率としては、開口部2の長さ方向(X方向)における熱収縮率を、好ましくは40〜60%に設定するのが良く、開口部2の長さ方向と直交する方向(Y方向)における熱収縮率を、好ましくは10〜30%に設定するのが良く、この熱収縮率の範囲で、開口部2の長さ方向の熱収縮率を、開口部2の長さ方向と直交する方向の熱収縮率よりも相対的に大きく設定すれば良い。
次に、図1〜4に示したシュリンク包装体1の使用方法を説明する。
まず、図5に示すように、包装体1の開口部2から被包装物20を袋状の包装体本体10へ収容した後、図6に示すように、フラップ部11の保護フィルム4を接着剤層3から剥離する。次いで、図7に示すように、被包装物20がぴったりと包装体本体10内に収まるようにフラップ部11を第2面部102側に折り返し、フラップ部11の先端を接着剤層3を介して第2面部102の表面に止着すると、開口部2はフラップ部11により被覆閉塞される。
この状態で、包装体1を所定温度に加熱すると、第1面部101及び第2面部102を構成する熱収縮性フィルムの熱収縮作用により包装体1の全体が熱収縮する。この熱収縮過程において、包装体1と被包装物20との間に残留する空気は、ミシン目5、5を形成する多数の小孔を介して包装体1の外部にスムーズに逃げるから、密着した包装体と被包装物との間に局部的な空気溜まりが発生するのを効果的に抑制でき、被包装物の表面に包装体が綺麗に密着した良好な密封包装状態を実現することができる。
しかも、包装体1の開口部2がフラップ部11によって被覆閉塞された状態で熱収縮されるから、包装体1には被包装物20の表面の一部を露出させる非閉塞部が発生せず、被包装物20の表面全体がフラップ部11を含む第1面部101及び第2面部102によって密封被覆される。
このように、被包装物20には包装体1からの露出部分が存在しないから、従来のように、露出部分において汚れや損傷が生じる恐れがなくなるとともに、見栄えも良くなり、被包装物20の商品価値を高めることができる。
また、この実施形態では、第1面部101及び第2面部102は、開口部2の長さ方向における熱収縮率が、開口部2の長さ方向と直交する方向における熱収縮率よりも大きく設定されているから、開口部2が大きくても開口部2の長さ方向において第1面部101及び第2面部102は十分に熱収縮することができる。このため、被包装物20の包装体本体10への収容作業の容易化を図りながら、被包装物20に対する良好な密封包装状態を実現することができる。
包装体1の開封は次のようにして行われる。すなわち、開封者が図8に示すようにフラップ部11から露出した引きちぎり用テープ7の一端部を把持して他端部側へ引っ張ると、フラップ部11の2列のミシン目5、5が連続的に破断して、フラップ部11は開口部2の長さ方向の全域に亘って切断され、包装体1が開封される。
図9はこの発明の他の実施形態を示すもので、シュリンク包装体1の平面図である。この実施形態では、シュリンク包装体1のフラップ部11は、開口部2の長さ方向(図9のX方向)における両端縁11a、11aが開口部2の長さ方向と直交する方向(図9のY方向)に対して内側に傾斜している。両端縁11a、11aの傾斜角度は、フラップ部11を第2面部102側に折り返してフラップ部11を第2面部102の表面に止着固定しシュリンク包装したときに、フラップ部11の両端縁11a、11aが、図10に示すように、被包装物20の幅方向の端面と厚さ方向の端面との共通辺部10c上にほぼ位置するように設定されている。
フラップ部11を上記のような形状に形成することで、シュリンク包装後において、フラップ部11における両端縁11a、11aの見栄えを改善することができる。
図11はこの発明のさらに他の実施形態に係る包装体1の斜視図である。この包装体1は、袋本体10の底部がガゼット加工等により被包装物20の底部形状に対応した長方形に形成されており、袋本体10の底部の長さ方向の両端縁10d、10dが被包装物20の底部の長さ方向の両端縁の形状に沿って密着した状態にシュリンク包装を行うことができ、さらに見栄えの良いシュリンク包装が可能となる。なお、図11において、符号11eはガゼット加工によって生じた封止部、符号11fは第1面部101及び第2面部102の側端部及び底部に設けられた折り目である。その他、図1及び図2に示した実施形態に係る包装体1と同一構成要素については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。なお、ガゼット加工の方法については限定されることはなく、袋本体10の底部の長さ方向の両端縁10d、10dが被包装物20の底部の長さ方向の両端縁の形状に対応する形状になっていれば良い。また、折り目11fが存在していなくても良い。
1 シュリンク包装体
2 開口部
3 接着剤層
4 保護フィルム
5 ミシン目(破断予定部)
6 引きちぎり部
10 包装体本体
10a 折り返し部
10b 封止部
11 フラップ部
20 被包装物
101 第1面部
102 第2面部
102a 開口端縁
2 開口部
3 接着剤層
4 保護フィルム
5 ミシン目(破断予定部)
6 引きちぎり部
10 包装体本体
10a 折り返し部
10b 封止部
11 フラップ部
20 被包装物
101 第1面部
102 第2面部
102a 開口端縁
Claims (8)
- 単層の熱収縮性フィルムまたは少なくとも一層が熱収縮性フィルムであるフィルム積層体から構成される第1面部と第2面部が重ね合わせ状に配置されるとともに、被包装物を収容するための開口部を除く周縁部が閉じられた袋状の包装体本体と、
前記第1面部の前記開口部側の端部に延設され、前記第2面部側へ折り返されることによって前記開口部を被覆閉塞可能なフラップ部と、
を備えていることを特徴とするシュリンク包装体。 - 前記フラップ部における第2面部側の面の先端部には、被包装物を前記開口部を介して前記包装体本体に収容した状態で前記第2面部側に折り返された前記フラップ部を、第2面部の表面に止着するための接着剤層が形成されている請求項1に記載のシュリンク包装体。
- 前記フラップ部には、前記開口部の長さ方向と直交する方向の任意の位置において、開口部の長さ方向に沿って、シュリンク包装後に包装体を開封するための帯状の引きちぎり部が形成されている請求項1または2に記載のシュリンク包装体。
- 前記引きちぎり部は、前記開口部の長さ方向に沿って平行状に列設された多数の小孔からなる2本の破断予定部の間に形成されている請求項3に記載のシュリンク包装体。
- 前記第1面部及び第2面部は、前記開口部の長さ方向における熱収縮率が、開口部の長さ方向と直交する方向における熱収縮率よりも大きく設定されている請求項1〜4の何れかに記載のシュリンク包装体。
- 前記開口部の長さ方向と直交する方向における熱収縮率を1とした場合、開口部の長さ方向における熱収縮率が2〜6に設定されている請求項5に記載のシュリンク包装体。
- 前記開口部の長さ方向における熱収縮率は40〜60%であり、開口部の長さ方向と直交する方向における熱収縮率は10〜30%である請求項5または6に記載のシュリンク包装体。
- 前記フラップ部は前記開口部の長さ方向における両端縁が、開口部の長さ方向と直交する方向に対して内側に傾斜している請求項1〜7の何れかに記載のシュリンク包装体。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190416 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20191023 |