JP2017042502A - 表示装置付机および表示装置を設置可能な机 - Google Patents

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Yasushi Nakajima
安史 中嶋
秀之 近澤
Hideyuki Chikasawa
秀之 近澤
守道 武藤
Morimichi Muto
守道 武藤
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Abstract

【課題】机上面の端部に垂直に表示装置を設置する構成において、机上面の作業領域を広く確保することができ、かつ机を壁際に設置したときに机と壁との間に不要な空間が生じないようする。【解決手段】表示装置付机(1)は、机の天板(11)と、天板(11)の上面の一方の端部に、表示装置(20)の表示画面を天板(11)の反対側の端部に向けて、天板(11)に対して垂直に表示装置(20)が設置され、上端部に表示装置(20)が取り付けられる1または複数のジョイント(30)と、それぞれのジョイント(30)を取り付ける平板状のベース金具(30)とを有し、ベース金具(30)は、天板(11)に固定されている。【選択図】図1B

Description

本発明は、表示装置付机および表示装置を設置可能な机に関し、より詳細には、机上面に対して表示装置を設置した表示装置付机および表示装置を設置可能な机に関する。
教育環境自体のIT(Information Technology)化として、タブレット等の情報端末の1人1台配備、学校の高速ブロードバンド接続、電子黒板、無線LAN環境整備、デジタル教科書・教材の活用等、初等教育段階から教育環境自体のIT化を進め、児童生徒等の学力の向上とITリテラシーの向上を図る、との政府案が検討されている。これらの取り組みにより、2010年代中には、全ての小学校、中学校、高等学校、特別支援学校で教育環境のIT化を実現するものとされている。
学習環境を整える学習机に関して、例えば学習机に設置した表示装置に教材等の画像を適宜表示させながら学習を行うようにすることが考えられる。
例えば特許文献1には、平面視矩形状の天板と、その左右両端を支持する脚または袖キャビネットを備え、天板の位置側端部の近傍にブラケット手段を設け、このブラケット手段に液晶モニターを取り付けた構成の机が開示されている。この机は、天板を脚または袖キャビネットの上面から突出させた前後の受け部材で支持している。これにより、天板と脚または袖キャビネットとの間に空間が空いている。また液晶モニターを取り付けるブラケット手段は、天板と脚または袖キャビネットとの間の空間のうち、前後の受け部材の間に嵌め入れられる嵌入部を備え、その陥入部は、受け部材を介して天板が脚または袖キャビネットに固定されている状態で、これらの間の空間に嵌め入れられてから受け部材に固定されている。
また、特許文献2には、テレビ用の転倒防止装置が開示されている。この転倒防止装置は、テレビ本体の液晶表示画面部枠体の上下各々の左右に、係合止め用の鍵型アームを先部に形成した第一水平支持アーム及び第二水平支持アームと、液晶表示画面部枠体の後部の左右に先端部を当接係合具で係合連結した第三水平支持アームと、液晶表示画面部枠体の後方で前記第一・第二・第三水平支持アームの後部をアーム連結具で上下と前後に位置調節可能に支持連結するスタンドアームと、スタンドアームの下部を連結支持するスタンド連結具とを有し、スタンド連結具に水平旋回用アームと固定台を介して載置台に連結した構成を有している。
特開2005−87626号公報 特開2012−235433号公報
上記のように学習机の上に液晶ディスプレイ等の表示装置を置き、表示装置に教材等の画像を適宜表示させながら学習を行うようにすることができる。机の上に表示装置を設置する場合、従来では、表示装置を自立させることができる付属のスタンドを、そのまま机上に配置するか、あるいは例えば市販のモニターアームを使用して、そのモニターアームの端部を表示装置の金具に取り付けるとともに、モニターアームの逆側の端部を机に固定する手法が採られる。
しかしながら、付属のスタンドをそのまま机上に配置する場合は、机の天板の表面の一定の領域をスタンドが占有してしまうため、ユーザが実際に学習や作業等に使用することができる領域を狭めてしまうという課題がある。また、モニターアームを使用して表示装置を机に固定する場合、表示装置の背面にモニターアームとの接続部が配置され、机にもモニターアームの取り付け部品が取り付けられるため、机を壁際に置くときに、机と壁との間で隙間が生じないように配置することができない。
上記特許文献1の机は、付属のスタンドを使用しない状態でブラケット手段により液晶モニターを机に取り付けることができる。しかしながら、液晶モニターをブラケットに固定するための固定部および接続金具が机の端面から机上面の外側に突出している。このため、机を壁際に置くときに、机と壁との間で隙間が生じないように配置することができない。また、特許文献2の転倒防止装置では、表示装置に背面側に保持用の金具を取り付け、杖の表面にボルトで固定している。この場合にも机を壁際に置くときに、机と壁との間で隙間が生じないように配置することができない。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、机上面の端部に表示装置を設置する構成において、机上面の作業領域を広く確保することができ、かつ机を壁際に設置したときに机と壁との間に不要な空間が生じないようすることができる表示装置付机および表示装置を設置可能な机を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、机の天板と、該天板の上面の一方の端部に、表示装置の表示画面を前記天板の反対側の端部に向けて、前記表示装置を設置した表示装置付机であって、上端部に前記表示装置が取り付けられる1または複数のジョイントと、それぞれの該ジョイントを取り付ける平板状のベース金具とを有し、前記ベース金具は、前記天板に固定されていることを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記ベース金具は、前記天板の上側表面に固定されていることを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第1の技術手段において、前記表示装置を設置する領域に1または複数の貫通孔を有し、それぞれの該貫通孔に対して前記天板の下方から前記天板の上方に向けて前記ジョイントが挿通され、前記天板の下面には、前記ジョイントが取り付けられたベース金具が固定され、前記ジョイントの上端部に、前記表示装置が取り付けられていることを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1〜第3のいずれか1の技術手段において、前記ジョイントは、前記表示装置の水平方向に一致する方向に位置調整が可能に、前記ベース金具に取り付けられていることを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第1〜第4のいずれか1の技術手段において、前記ジョイントを複数有し、前記ベース金具は、前記ジョイントのそれぞれに応じて複数備えられ、各前記ベース金具に対して、それぞれ前記ジョイントが取り付けられていることを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第1〜第5のいずれか1の技術手段において、前記ジョイントは、前記天板に対する前記表示装置の高さを調整可能としたことを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第1〜第6のいずれか1の技術手段において、前記ベース金具は、前記天板の下面から下方に曲折して、前記表示装置付机が設置される床面まで到達するように延伸され、さらに先端部が前記床面に沿って曲折され、前記床面に部分的に接触するように形成されていることを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第7の技術手段において、前記ベース金具は、前記天板の下面から前記床面に沿って曲折される部分までの長さが調整可能であることを特徴としたものである。
第9の技術手段は、天板を有し、該天板の上面の一方の端部の所定位置に、表示装置の表示画面を前記天板の反対側の端部に向けて、前記表示装置を設置可能な机であって、 上端部に前記表示装置が取り付けられる1または複数のジョイントと、それぞれの該ジョイントを取り付ける平板状のベース金具とを有し、前記ベース金具は、前記天板に固定されていることを特徴としたものである。
本発明によれば、机上面の端部に表示装置を設置する構成において、机上面の作業領域を広く確保することができ、かつ机を壁際に設置したときに机と壁との間に不要な空間が生じないようすることができる表示装置付机および表示装置を設置可能な机を提供することができる。
第1の実施形態の表示装置付机を正面側斜方から見た全体斜視図である。 第1の実施形態の表示装置付机の分解構成を背面側斜方から見た斜視図である。 表示装置付机の天板上に取り付けられるベース金具とジョイントの概略拡大図である。 第1の実施形態のベース金具を天板11に取り付けた様子を説明するための図である。 第2の実施形態の表示装置付机を正面側斜方から見た全体斜視図である。 第2の実施形態の表示装置付机の分解構成を背面側斜方から見た斜視図である。 第2の実施形態の表示装置付机の天板に取り付けられるとジョイントと、天板に設けられるスリット形状の貫通孔との関係を示す図である。 第2の実施形態の表示装置付机の天板上に取り付けられるベース金具とジョイントの要部概略拡大図である。 実施形態2の変形例として、ジョイントに応じてベース金具を分離させた構造を示す図である。 第3の実施形態の表示装置付机を後方斜めから見た概略構成図である。 第3の実施形態の表示装置付机を側方から見た概略構成図である。 第3の実施形態のベース金具の高さ調整を可能とした構成を説明するための概略図である。 第3の実施形態におけるベース金具の変形例を示す図である。
以下に本発明に係る実施形態を具体的に説明する。なお、以下の実施形態では、机の天板の上面の一方の端部に、表示画面を天板の反対側の端部に向けて、表示装置を設置した表示装置付机の構成例を説明するが、表示装置を設置可能な状態の机(学習机)も本発明に係る実施形態に含む。この場合、机は、天板の上面の一方の端部の所定位置に、表示画面を天板の反対側の端部に向けて、表示装置を設置可能な机として構成され、その机に対して、所定位置に表示装置を設置した際に、下記の実施形態に示すような機能を実現するものとする。
(実施形態1)
図1A〜図1Cは、本発明の第1の実施形態における表示装置付机の外観構成例を示す図で、図1Aは第1の実施形態の表示装置付机を正面側斜方から見た全体斜視図、図1Bは表示装置付机の分解構成を背面側斜方から見た斜視図、図1Cは、表示装置付机の天板上に取り付けられるベース金具とジョイントの概略拡大図である。
表示装置付机1は、机10と、薄型の表示装置20とが組み合わされて構成されている。表示装置20は、FPD(Flat Panel Display)を用いた薄型の表示装置で、例えば液晶表示パネルを使用した液晶表示装置として構成される。
表示装置20は、机10の矩形の天板11の一方の端部に、表示装置20の表示画面21を天板11の反対側の端部に向けて、天板11の表面に設置されている。この例では、表示装置20は、天板11に対して垂直になるように設置されているが、この構成に限定されることなく、表示装置20が天板11に対して斜めになるように配置されていてもよい。また、表示装置20と天板11との角度が変更可能なチルト機構を設けて、適宜天板11と表示装置20との角度を設定できるようにしてもよい。以下は、表示装置20が天板11に対して垂直に設けられている構成を例として説明する。
視聴者は、通常、表示装置付机1の前面に座して、表示装置20の表示画面21を見ながら、机10の天板11を利用して学習等の作業を行うことができる。
天板11の端部には、表示装置20が取り付けられる。本実施形態では、天板11の表面にベース金具30が固定され、そのベース金具30に対してジョイント31が取り付けられる。そしてジョイントの上端部に表示装置20が取り付けられる。
図1Cに示すように、本実施形態ではジョイント31は、板状のベース金具30に対して取り付けられる。ベース金具30は、通常木製の天板11上でジョイント31を安定し保持するベース基材として機能する。
ここでベース金具30には、スリット32が設けられ、このスリット32に対してジョイント31がスリット32の長手方向に移動可能に取り付けられる。スリット32の長手方向は、ジョイント31に取り付ける表示装置20の水平方向(左右の幅方向)に一致している。またジョイント31には、高さ方向に複数のジョイント孔(この例では4つ)33が配列されていて、任意のジョイント孔33を用いて表示装置20を固定することにより、表示装置20の天板11に対する高さを調整することができる。
ここでは図1Bに示すように、ジョイント31を表示装置20に取り付ける際に、ジョイント31の先端部を、表示装置20の所定位置に設けられているジョイント取り付け孔に挿入し、これにより表示装置20をジョイント31により固定保持する。このときに表示装置20の背面側に設けられた孔部22からネジなどの固定具を差し込み、ジョイント31に設けられたジョイント孔33のいずれかに差し込んでネジ止めなどによって固定する。このときの固定具を差し込むジョイント孔33の位置に応じて、天板11に対する表示装置20の高さを調整することができる。表示装置20の高さを調整することで、ユーザのニーズに合わせることができる。また表示装置20の下部に、冷却用の吸気孔が設けられている場合、上記高さ調整の機構により、表示装置20と天板11との間に、吸気用の間隙を確保することができる。
また、上記のようにジョイント31は、天板11に固定されているベース金具30に対して、表示装置20の水平方向に移動可能に設置されているため、ジョイント孔33を差し込んで取り付けるためのジョイント取り付け孔の位置が異なる表示装置に対しても、ジョイント31の位置を調整することにより一定範囲で対応が可能となる。
図2は、第1の実施形態のベース金具を天板11に取り付けた様子を説明するための図で、ベース金具30を取り付けた天板11の表面部分を側方から見た概略構成を示すものである。本実施形態では、天板11の上側表面にベース金具30が配置されるため、ベース金具30が目立たないように、ベース金具30の取り付け領域に凹部11aを設け、その凹部11aの領域内にベース金具30を配置する。凹部11aの深さは、例えばベース金具30とジョイント31の脚部34とを合わせた高さにほぼ一致する程度とすることができる。
本実施形態の構成によれば、天板11に取り付けたジョイント31によって表示装置20を固定するため、天板11上の机上面の作業領域を広く確保することができ、天板11の背面側に突出する構成部材がないため、表示装置付机1を壁際に設置したときに、表示装置付机1と壁との間に不要な空間が生じないようすることができる。
(実施形態2)
図3A〜図3Dは、本発明の第2の実施形態における表示装置付机の外観構成例を示す図で、図3Aは第2の実施形態の表示装置付机を正面側斜方から見た全体斜視図、図3Bは表示装置付机の分解構成を背面側斜方から見た斜視図、図3Cは、表示装置付机の天板に取り付けられるとジョイントと、天板に設けられるスリット形状の貫通孔との関係を示す図、図3Dは、表示装置付机の天板上に取り付けられるベース金具とジョイントの要部概略拡大図である。
実施形態1と同様に表示装置20は、机10の天板11の端部に取り付けられている。表示装置20は、机10の矩形の天板11の一方の端部に、表示装置20の表示画面21を天板11の反対側の端部に向けて、天板11の表面に対して垂直に設置されている。視聴者は、通常、表示装置付机1の前面に座して、表示装置20の表示画面21を見ながら、机10の天板11を利用して学習等の作業を行うことができる。
本実施形態では、実施形態1と同様に、ベース金具30に対して表示装置20を固定するためのジョイント31が取り付けられるが、実施形態1と異なりベース金具30は、天板11の下面側に固定される。
図3Dに示すように、ジョイント31は、板状のベース金具30に対しして取り付けられる。ベース金具30は、天板11の下面に固定され、ジョイント31を安定し保持するベース基材として機能する。
ベース金具30には、実施形態1と同様にスリット32が設けられ、このスリット32に対してジョイント31がスリット32の長手方向に移動可能に取り付けられる。スリット32の長手方向は、ジョイント31に取り付ける表示装置20の水平方向(左右の幅方向)に一致している。またジョイント31には、高さ方向に複数のジョイント孔(この例では4つ)33が配列されていて、任意のジョイント孔33を用いて表示装置20を固定することにより、表示装置20の天板11に対する高さを調整することができる。
図3Bおよび図3Cに示すように、天板11には、表示装置20を取り付けるためのジョイント31が挿通されるスリット形状の貫通孔(スリット孔)12が設けられている。この例では、スリット形状の貫通孔12は、表示装置20の幅方向(水平方向)に2箇所設けられている。また貫通孔12のスリットの長さは、ベース金具30に設けられたスリット32の長さに対応するように設定される。貫通孔12は、表示装置20のジョイト取り付け穴の数や位置に応じて、その数や位置を適応させることができる。
ベース金具30は、貫通孔12を含む領域の天板11の下面に取り付けられ、固定される。ベース金具30に取り付けられているジョイント31の取り付け位置は、天板11に設けられた貫通孔12の位置に一致している。
従って本実施形態の場合には、2つの貫通孔12の位置に応じて、2つのジョイント31がベース金具30に取り付けられている。そしてベース金具30を天板11の下面の所定位置に固定することにより、ジョイント31が下方から貫通孔12に挿通され、ジョイント31の先端が天板11の上面側に突出する。天板11の下面に対するベース金具30の固定は、ビス止めなどの任意の手法を用いることができる。
そして図3Bに示すように、天板11の表面から突出したジョイント31の先端部を、表示装置20の所定位置に設けられているジョイント取り付け孔に挿入し、これにより表示装置20をジョイント31により固定保持する。このときに表示装置20の背面側に設けられた孔部22からネジなどの固定具を差し込み、ジョイント31に設けられたジョイント孔33のいずれかに差し込んでネジ止めなどによって固定する。このときの固定具を差し込むジョイント孔33の位置に応じて、天板11に対する表示装置20の高さを調整することができる。表示装置20の高さを調整することで、ユーザのニーズに合わせることができる。また表示装置20の下部に、冷却用の吸気孔が設けられている場合、上記高さ調整の機構により、表示装置20と天板11との間に、吸気用の間隙を確保することができる。
また、上記のようにジョイント31は、天板11に固定されているベース金具30に対して、表示装置20の水平方向に移動可能に設置されているため、ジョイント孔33を差し込んで取り付けるためのジョイント取り付け孔の位置が異なる表示装置に対しても、ジョイント31の位置を調整することにより一定範囲で対応が可能となる。
本実施形態では、ベース金具30は、天板11の下面に取り付けられ、複数のジョイント31を設けた一体的な構成になっているため、表示装置20を安定して固定することができる。例えば、ベース金具30の大きさを大きくし、表示装置20の正面側前方に長く延伸させることで、机上の作業性等を阻害することなく、表示装置20の安定性を増すことができる。特に表示装置20を前後に倒すような応力がかかった場合にも、その応力に抗して表示装置20を安定保持させることができる。
図4は、実施形態2の変形例として、ジョイント31に応じてベース金具30を分離させた構造を示す図である。
上記図3B〜図3Dの例では、ベース金具30は、複数のジョイント31を取り付けた一体の板状部材により形成されている。これに対して図4に示すように、ベース金具30を分離構造とし、ジョイント31の数に応じて所定の大きさの複数のベース金具30を用意し、各ベース金具30に対して1つのジョイント31を取り付ける。各ジョイント31を天板11に取り付ける構成は、図3B〜図3Dと同様とする。すなわち、天板11にスリット状の貫通孔12を設け、各ジョイント31を下方から貫通孔12に挿通させて天板の上面側に突出させる。各ベース金具30は、天板11の下面に固定される。天板11の上面側に突出したジョイント31の上端部には、表示装置20が取り付けられる。こうして、ベース金具30を分離した構造により、ベース金具30を一体に形成した構造と同様に表示装置20を天板11上に取り付けることができる。ベース金具30を分離させた構造をとることにより、ベース金具の材料を削減して簡素化することができる。
本実施形態の構成によれば、天板11の下面に固定したベース金具30の取り付けられたジョイント31によって表示装置20を固定するため、天板11上の机上面の作業領域を広く確保することができ、天板11の背面側に突出する構成部材がないため、表示装置付机1を壁際に設置したときに、表示装置付机1と壁との間に不要な空間が生じないようすることができる。
(実施形態3)
図5Aおよび図5Bは、本発明の第3の実施形態における表示装置付机の構成を設説明する図で、図5Aは第3の実施形態の表示装置付机を後方斜めから見た概略構成図、図5Bは表示装置付机を側方から見た概略構成図である。
本実施形態は、実施形態2の構成で天板11の下面に固定したベース金具30を下方に延伸し、床面まで届くようにして転倒防止機能を付与したものである。すなわち本実施形態のベース金具30は、天板11の後方端部で天板11の下面から下方に曲折し、表示装置付机1が設置される床面40まで到達するように延伸され、さら延伸されたベース金具30の先端部が床面40に沿って曲折され、床面40に部分的に接触するように形成されている。これにより、ベース金具30は、全体にコの字型に形成される。
ベース金具30の上部には、実施形態2と同様にジョイント31が取り付けられ、天板11に形成された貫通孔を通してジョイント31が天板11の上方に突出する。そして上方に突出したジョイント31の上端部に表示装置20が取り付けられている。
本実施形態では、ジョイント31を取り付けるベース金具30が曲折されて床面40まで届き床面40で保持されるため、表示装置20を安定して固定することができる。例えば表示装置20を前後に倒すような応力がかかった場合にも、ベース金具30が床面40に支えられて安定するため、その応力に抗して表示装置20を安定保持させることができる。
図6は、上記のベース金具30の高さ調整を可能とした構成を説明するための概略図で、ベース金具を側方から見た図である。ここではベース金具30に取り付けられるジョイント31の図示は省略している。上記図5Aおよび図5Bのベース金具30は、断面がコの字型の一体的な部材より形成されているが、図6の構成では、このベース金具30を高さ方向にその長さを調整可能にする。ここではベース金具30は、天板11の下面から床面に沿って曲折される部分までの長さLが調整可能である。
図6の構成例では、ベース金具30を二つの部材30a,30bにより構成し、互いに上下方向にスライド可能として構成する。二つの部材30a,30bは、例えば図示しないビスなどにより固定できるようになっていて、その固定位置を高さ方向で変更できるようになっている。すなわち二つの部材30a、30bを互いに上下方向にスライドさせて任意の位置で固定することにより、天板の下面から床面までの長さLの調整が可能となる。
本構成例のように、ベース金具30の高さ調整を可能とすることで、床面から天板までの高さが異なる机にベース金具30を適用する場合に、適切に転倒防止機能を付与することができる。また、机自体の高さ調整が可能なものもあり、この場合にも、机の高さ調整に応じて、ベース金具30の高さを調整することができる。
図7は、第3の実施形態におけるベース金具の変形例を示す図である。
本例のベース金具30は、天板11の下面に固定したベース金具30を下方に延伸し、机の高さ方向の途中でベース金具30を左右(表示装置20の水平方向)に広げて、天板11の後ろ側に設けられている2本の脚13に接続させ、固定する。これによりベース金具30の固定安定性を増すことができる。ベース金具30の固定安定性が向上することにより、例えば表示装置20を前後に倒すような応力がかかった場合にも、ベース金具30の安定性が高いため、その応力に抗して表示装置20を安定保持させることができる。
上記の各実施形態で記載されている技術的特徴(構成要件)は、お互いに組み合わせ可能であり、組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1…表示装置付机、10…机、11…天板、11a…凹部、12…貫通孔、13…脚、20…表示装置、21…表示画面、22…孔部、30…ベース金具、30a,30b…部材、31…ジョイント、32…ス リット、33…ジョイント孔、34…脚部、40…床面。

Claims (9)

  1. 机の天板と、該天板の上面の一方の端部に、表示装置の表示画面を前記天板の反対側の端部に向けて、前記表示装置を設置した表示装置付机であって、
    上端部に前記表示装置が取り付けられる1または複数のジョイントと、
    それぞれの該ジョイントを取り付ける平板状のベース金具とを有し、
    前記ベース金具は、前記天板に固定されていることを特徴とする表示装置付机。
  2. 請求項1に記載の表示装置付机において、
    前記ベース金具は、前記天板の上側表面に固定されていることを特徴とする表示装置付机。
  3. 請求項1に記載の表示装置付机において、
    前記表示装置を設置する領域に1または複数の貫通孔を有し、それぞれの該貫通孔に対して前記天板の下方から前記天板の上方に向けて前記ジョイントが挿通され、前記天板の下面には、前記ジョイントが取り付けられたベース金具が固定され、
    前記ジョイントの上端部に、前記表示装置が取り付けられていることを特徴とする表示装置付机。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載の表示装置付机において、前記ジョイントは、前記表示装置の水平方向に一致する方向に位置調整が可能に、前記ベース金具に取り付けられていることを特徴とする表示装置付机。
  5. 請求項1〜4のいずれか1に記載の表示装置付机において、前記ジョイントを複数有し、前記ベース金具は、前記ジョイントのそれぞれに応じて複数備えられ、各前記ベース金具に対して、それぞれ前記ジョイントが取り付けられていることを特徴とする表示装置付机。
  6. 請求項1〜5のいずれか1に記載の表示装置付机において、前記ジョイントは、前記天板に対する前記表示装置の高さを調整可能としたことを特徴とする表示装置付机。
  7. 請求項1〜6のいずれか1に記載の表示装置付机において、前記ベース金具は、前記天板の下面から下方に曲折して、前記表示装置付学習机が設置される床面まで到達するように延伸され、さらに先端部が前記床面に沿って曲折され、前記床面に部分的に接触するように形成されていることを特徴とする表示装置付机。
  8. 請求項7に記載の表示装置付机において、前記ベース金具は、前記天板の下面から前記床面に沿って曲折される部分までの長さが調整可能であることを特徴とする表示装置付机。
  9. 天板を有し、該天板の上面の一方の端部の所定位置に、表示装置の表示画面を前記天板の反対側の端部に向けて、前記表示装置を設置可能な机であって、
    上端部に前記表示装置が取り付けられる1または複数のジョイントと、
    それぞれの該ジョイントを取り付ける平板状のベース金具とを有し、
    前記ベース金具は、前記天板に固定されていることを特徴とする机。
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