JP2017041985A - 非接触送電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回路を別途追加することなく低コストで平滑コンデンサの残留電荷の放電を実現し、かつ、残留電荷の放電に伴ない発生する電磁界の強度を規定レベル以下に抑制する。
【解決手段】電源ECU250は、受電部310と送電部240との位置合わせの実行時に、位置合わせの終了後に送電部240から受電部310へ供給される電力よりも小さい微弱電力が送電部240から出力されるようにインバータ220を制御する。電源ECU250は、位置合わせの実行前に、位置合わせの実行時よりも低い周波数でインバータ220を駆動することによって、平滑コンデンサ214の残留電荷をフィルタ回路230及び送電部240の送電コイルで消費させる。
【選択図】図1
【解決手段】電源ECU250は、受電部310と送電部240との位置合わせの実行時に、位置合わせの終了後に送電部240から受電部310へ供給される電力よりも小さい微弱電力が送電部240から出力されるようにインバータ220を制御する。電源ECU250は、位置合わせの実行前に、位置合わせの実行時よりも低い周波数でインバータ220を駆動することによって、平滑コンデンサ214の残留電荷をフィルタ回路230及び送電部240の送電コイルで消費させる。
【選択図】図1
Description
この発明は、非接触送電装置に関し、特に、車両に搭載された受電装置へ非接触で送電する非接触送電装置に関する。
送電装置から受電装置へ非接触で電力を伝送する非接触電力伝送システムが知られている(たとえば特許文献1〜6参照)。このような非接触電力伝送システムについて、特開2015−104161号公報(特許文献1)は、車両に搭載された受電装置へ非接触で送電する非接触送電装置を開示する。この非接触送電装置においては、送電コイルと受電装置の受電コイルとの位置合わせの実行時に、送電コイルから所定の微弱電力(位置合わせの実行後に送電コイルから受電コイルへ出力される電力よりも小さい電力)が出力され、受電装置の受電レベルに応じて位置合わせが実行される。そして、送電コイルと受電コイルとの位置合わせが終了すると、上記微弱電力よりも大きい電力が送電コイルから受電コイルへ送電される(特許文献1参照)。
送電装置の送電コイルに送電電力(交流)を供給するインバータの入力側には、電圧変動を平滑化するための平滑コンデンサが一般的に設けられている。この平滑コンデンサに多量の電荷が残留していると、送電コイルと受電コイルとの位置合わせの実行時に残留電荷が放出されることにより微弱電力を超える大きな電力が送電コイルから出力されるので、位置合わせを実行することができない。
そこで、平滑コンデンサの残留電荷の放電を、回路を別途追加することなく低コストで実現することが課題である。また、残留電荷の放電に伴ない発生する電磁界の強度を規定レベル以下に抑えることも課題である。このような課題及びその解決手段について、特許文献1では特に検討されていない。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、回路を別途追加することなく低コストで平滑コンデンサの残留電荷の放電を実現し、かつ、残留電荷の放電に伴ない発生する電磁界の強度を規定レベル以下に抑制可能な非接触送電装置を提供することである。
この発明によれば、非接触送電装置は、送電コイルと、インバータと、平滑コンデンサと、フィルタ回路と、制御装置とを備える。送電コイルは、車両に搭載された受電コイルへ非接触で送電するように構成される。インバータは、直流電力線から受ける直流電力を交流電力に変換して送電コイルへ供給する。平滑コンデンサは、上記直流電力線に設けられる。フィルタ回路は、送電コイルとインバータとの間の電力線に設けられる。制御装置は、受電コイルと送電コイルとの位置合わせの実行時に、位置合わせの終了後に送電コイルから受電コイルへ供給される第1の電力よりも小さい第2の電力(微弱電力)が送電コイルから出力されるようにインバータを制御する。そして、制御装置は、位置合わせの実行前に、位置合わせの実行時よりも低い周波数でインバータを駆動することによって、平滑コンデンサの残留電荷をフィルタ回路及び送電コイルで消費させる。
この発明においては、位置合わせの実行前にインバータが駆動され、平滑コンデンサの残留電荷がフィルタ回路及び送電コイルで消費されるので、回路を別途追加することなく低コストで平滑コンデンサの残留電荷の放電を実現することができる。さらに、この発明においては、位置合わせの実行前にインバータが駆動される際に、位置合わせの実行時よりも低い周波数でインバータが駆動される。電磁界の周波数が低いほど、電磁界強度の許容レベルは高いので(たとえば、ICNIRPガイドライン(2010)参考レベル)、位置合わせの実行時よりも低い周波数でインバータを駆動することによって、残留電荷の放電に伴ない送電コイルの周囲に発生する電磁界強度を規定レベル以下に抑えることができる。
この発明によれば、回路を別途追加することなく低コストで平滑コンデンサの残留電荷の放電を実現し、かつ、残留電荷の放電に伴ない発生する電磁界の強度を規定レベル以下に抑制可能な非接触送電装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態による非接触送電装置が適用される電力伝送システムの全体構成図である。図1を参照して、この電力伝送システムは、送電装置10と、受電装置20とを備える。受電装置20は、たとえば、送電装置10から供給され蓄えられた電力を用いて走行可能な車両等に搭載され得る。
送電装置10は、力率改善(PFC(Power Factor Correction))回路210と、直流電力線212と、平滑コンデンサ214と、インバータ220と、フィルタ回路230と、送電部240とを含む。また、送電装置10は、電源ECU(Electronic Control Unit)250と、通信部260と、電圧センサ270とをさらに含む。
PFC回路210は、交流電源100(たとえば系統電源)から受ける交流電力を整流及び昇圧して直流電力線212へ出力するとともに、入力電流を正弦波に近づけることで力率を改善することができる。このPFC回路210には、公知の種々のPFC回路を採用し得る。なお、PFC回路210に代えて、力率改善機能を有しない整流器を採用してもよい。
インバータ220は、直流電力線212から受ける直流電力を、所定の伝送周波数を有する送電電力(交流)に変換する。インバータ220によって生成された送電電力は、フィルタ回路230を通じて送電部240へ供給される。インバータ220は、たとえば電圧形インバータであり、インバータ220を構成する各スイッチング素子に逆並列に還流ダイオードが接続される。インバータ220は、たとえば単相フルブリッジ回路によって構成される。
平滑コンデンサ214は、直流電力線212に設けられ、直流電力線212に生じる電圧変動を平滑化する。フィルタ回路230は、インバータ220と送電部240との間に設けられ、インバータ220から発生する高調波ノイズを抑制する。
送電部240は、伝送周波数を有する交流電力(送電電力)をインバータ220からフィルタ回路230を通じて受け、送電部240の周囲に生成される電磁界を通じて受電装置20の受電部310へ非接触で送電する。送電部240は、たとえば、受電部310へ非接触で送電するための共振回路を含む。共振回路は、コイルとキャパシタとによって構成され得るが、コイルのみで所望の共振状態が形成される場合には、キャパシタを設けなくてもよい。
電圧センサ270は、直流電力線212の電圧Vc、すなわち平滑コンデンサ214の端子間電圧を検出し、その検出値を電源ECU250へ出力する。
電源ECU250は、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置、入出力バッファ等を含み(いずれも図示せず)、各種センサや機器からの信号を受けるとともに、送電装置10における各種機器の制御を行なう。一例として、電源ECU250は、インバータ220が送電電力(交流)を生成するようにインバータ220のスイッチング制御を行なう。各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。
電源ECU250により実行される主要な制御として、電源ECU250は、送電部240に含まれる送電コイル(後述)と受電装置20の受電部310に含まれる受電コイル(後述)との位置合わせの実行時に、所定の微弱電力が送電コイルから出力されるようにインバータ220を制御する。
さらに、電源ECU250は、受電コイルと送電コイルとの位置合わせの実行前に、位置合わせの実行時よりも低い周波数でインバータ220を駆動することによって、平滑コンデンサ214の残留電荷をフィルタ回路230及び送電部240で消費させる。この点については、後ほど詳しく説明する。
通信部260は、受電装置20の通信部370と無線通信するように構成され、送電の開始/停止や、受電コイルと送電コイルとの位置合わせの実行ステータス(位置合わせ実施/スタンバイ等)等の情報を受電装置20とやり取りする。
一方、受電装置20は、受電部310と、フィルタ回路320と、整流部330と、距離検出部335と、リレー回路340と、蓄電装置350とを含む。また、受電装置20は、充電ECU360と、通信部370とをさらに含む。
受電部310は、送電装置10の送電部240から出力される電力(交流)を非接触で受電する。受電部310は、たとえば、送電部240から非接触で受電するための共振回路を含む。共振回路は、コイルとキャパシタとによって構成され得るが、コイルのみで所望の共振状態が形成される場合には、キャパシタを設けなくてもよい。受電部310は、受電した電力をフィルタ回路320を通じて整流部330へ出力する。
フィルタ回路320は、受電部310と整流部330との間に設けられ、受電時に発生する高調波ノイズを抑制する。整流部330は、受電部310によって受電された交流電力を整流して蓄電装置350へ出力する。
蓄電装置350は、再充電可能な直流電源であり、たとえばリチウムイオン電池やニッケル水素電池などの二次電池を含んで構成される。蓄電装置350は、整流部330から出力される電力を蓄える。そして、蓄電装置350は、その蓄えられた電力を図示しない負荷駆動装置等へ供給する。なお、蓄電装置350として大容量のキャパシタも採用可能である。
距離検出部335は、整流部330とリレー回路340との間に設けられ、送電部240の送電コイルと受電部310の受電コイルとの位置合わせの実行時に、コイル間の距離を検出するための受電装置20の受電レベルを検知する。一例として、距離検出部335は、位置合わせの実行中に電力線対間に電気的に接続される抵抗と、その抵抗に生じる電圧を検出する電圧センサと含む。位置合わせ実行中の電圧センサの検出値によってコイル間の距離を検出することができる。リレー回路340は、距離検出部335と蓄電装置350との間に設けられ、送電装置10による蓄電装置350の充電時にオンされる。
充電ECU360は、CPU、記憶装置、入出力バッファ等を含み(いずれも図示せず)、各種センサや機器からの信号を受けるとともに、受電装置20における各種機器の制御を行なう。各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。
充電ECU360により実行される主要な制御として、充電ECU360は、距離検出部335の出力に基づいて、送電部240の送電コイルと受電部310の受電コイルとの位置合わせを実行する。一例として、充電ECU360は、位置合わせの実行中に距離検出部335によって検知される受電レベルを監視し、受電レベルが最大となったときに位置合わせを終了する。
通信部370は、送電装置10の通信部260と無線通信するように構成され、電力伝送の開始/停止に関する情報を送電装置10とやり取りしたり、位置合わせの実行/停止に関する情報等を送電装置10から受信したりする。
図2は、図1に示した送電部240及び受電部310の回路構成の一例を示した図である。図2を参照して、送電部240は、送電コイル242と、キャパシタ244,246とを含む。キャパシタ244,246は、送電電力の力率を補償するために設けられ、送電コイル242に直列に接続される。受電部310は、受電コイル312と、キャパシタ314,316とを含む。キャパシタ314,316は、受電電力の力率を補償するために設けられ、受電コイル312に直列に接続される。なお、このような回路構成は、SS方式(一次直列二次直列方式)とも称される。
なお、特に図示しないが、送電部240及び受電部310の構成は、このようなSS方式のものに限定されない。たとえば、受電部310において、受電コイル312にキャパシタが並列接続されるSP方式(一次直列二次並列方式)や、さらに送電部240において、送電コイル242にキャパシタが並列接続されるPP方式(一次並列二次並列方式)等も採用され得る。
図3は、図1に示したフィルタ回路230の回路構成の一例を示した図である。図3を参照して、フィルタ回路230は、コイル232,234と、キャパシタ236とを含み、R−C−R型の3次LCフィルタによって構成される。
後述のように、このフィルタ回路230のコイル232,234及び送電部240の送電コイル242は、位置合わせの実行前にインバータ220が駆動されると、平滑コンデンサ214(図1)の残留電荷を消費する抵抗として機能する。
なお、フィルタ回路230の構成は、このような構成に限定されるものではなく、4次LCフィルタやより高次のLCフィルタによって構成してもよい。また、特に図示しないが、受電装置20のフィルタ回路320(図1)も、フィルタ回路230と同様の回路構成を有する。
再び図1を参照して、この電力伝送システムにおいては、インバータ220からフィルタ回路230を通じて送電部240へ送電電力(交流)が供給される。送電部240及び受電部310の各々は、コイルとキャパシタとを含み、伝送周波数において共振するように設計されている。送電部240及び受電部310の共振強度を示すQ値は、100以上であることが好ましい。
送電装置10において、インバータ220から送電部240へ送電電力が供給されると、送電部240(送電コイル242)と受電部310(受電コイル312)との間に形成される電磁界を通じて、送電部240から受電部310へエネルギー(電力)が移動する。受電部310へ移動したエネルギー(電力)は、フィルタ回路320及び整流部330を通じて蓄電装置350へ供給される。
また、この電力伝送システムにおいては、送電部240(送電コイル242)と受電部310(受電コイル312)との位置合わせが行なわれる。位置合わせの実行時には、送電部240から受電部310へ所定の微弱電力が出力されるように、送電装置10においてインバータ220が制御される。
なお、微弱電力とは、位置合わせの終了後に送電部240から受電部310へ伝送される電力(蓄電装置350を充電するための電力)よりも十分に小さい一定電力であり、送電部240から一定の微弱電力が出力されているときの受電装置20の受電レベルに応じて位置合わせが実施される。
ここで、送電装置10のインバータ220の入力側(直流電力線212)には、上述のように平滑コンデンサ214が設けられている。この平滑コンデンサ214に多量の電荷が残留していると、位置合わせの実行時に残留電荷が放出されることにより微弱電力を超える大きな電力が送電部240から一時的に出力されるので、位置合わせを実行することができない。
そこで、この実施の形態1に従う送電装置10では、位置合わせの実行前にインバータ220を駆動し、平滑コンデンサ214の残留電荷をフィルタ回路230及び送電コイル242で消費させる。これにより、回路を別途追加することなく低コストで平滑コンデンサ214の残留電荷の放電を実現することができる。
さらに、この実施の形態1に従う送電装置10では、位置合わせの実行前にインバータ220が駆動される際に、位置合わせの実行時よりも低い周波数でインバータ220が駆動される。この点について以下に説明する。
図4は、電界の周波数と電界強度の許容レベルとの関係を示した図である。図4を参照して、この電界の周波数と電界強度の許容レベルとの関係は、ICNIRP(International Commission on Non-Ionizing Radiation Protection、国際非電離放射線防護委員会)ガイドライン(2010)の参考レベルとして示されているものである。図示されるように、電界の周波数が低いほど、電界強度は高い領域まで許容される。
図5は、磁界の周波数と磁界強度の許容レベルとの関係を示した図である。図5を参照して、この磁界の周波数と磁界強度の許容レベルとの関係も、ICNIRPガイドライン(2010)の参考レベルとして示されているものである。図示されるように、磁界についても、磁界の周波数が低いほど、磁界強度は高い領域まで許容される。
このように、電界の周波数が低いほど電界強度の許容レベルは高く、また磁界の周波数が低いほど磁界強度の許容レベルは高い。そこで、この実施の形態1に従う送電装置10では、位置合わせの実行前にインバータ220が駆動される際に、位置合わせの実行時よりも低い周波数でインバータ220を駆動することとしたものである。これにより、平滑コンデンサ214の残留電荷の放電に伴ない送電部240(送電コイル242)の周囲に発生する電磁界強度を規定レベル以下に抑えることができる。
図6は、図1に示した送電装置10の電源ECU250により実行される位置合わせ処理の手順を説明するフローチャートである。なお、このフローチャートに示される処理は、所定時間毎又は所定条件の成立時にメインルーチンから呼び出されて実行される。
図6を参照して、電源ECU250は、送電部240(送電コイル242)と受電部310(受電コイル312)との位置合わせが実際に実行される前に、インバータ220の入力電圧を示す電圧Vcを取得する(ステップS10)。そして、電源ECU250は、取得された電圧Vcが規定値よりも高いか否かを判定する(ステップS20)。この規定値は、位置合わせの実行時に送電部240から微弱電力が出力されるときの電圧Vcに基づいて設定され、たとえば12Vの低電圧に設定される。なお、位置合わせ終了後の送電装置10から受電装置20への送電時(通常充電時)には、電圧Vcは数百Vに制御される。すなわち、平滑コンデンサ214の残留電荷による電圧Vcは数百Vになり得る。
ステップS20において電圧Vcは規定値以下であると判定されると(ステップS20においてNO)、電源ECU250は、ステップS60へ処理を移行する。ステップS60については後述する。
ステップS20において電圧Vcが規定よりも高いと判定されると(ステップS20においてYES)、電源ECU250は、位置合わせが行なわれる車両へステータス「スタンバイ」を送信する(ステップS30)。なお、ステータス「スタンバイ」を受信した車両は、位置合わせの実行指示を待つ待機状態となる。
そして、電源ECU250は、位置合わせ実行時の駆動周波数f1(たとえば数十kHz)よりも低い周波数f2(たとえば10Hz未満)でインバータ220を駆動する(ステップS40)。これにより、平滑コンデンサ214の残留電荷がインバータ220を通じてフィルタ回路230及び送電部240へ出力され、フィルタ回路230のコイル232,234や送電部240の送電コイル242等によって残留電荷が消費される。
次いで、電源ECU250は、電圧Vcが上記の規定値以下であるか否かを判定する(ステップS50)。電圧Vcがまだ規定値よりも高いと判定されると(ステップS50においてNO)、電源ECU250は、ステップS30へ処理を戻す。これにより、ステップS40においてインバータ220の低周波数での駆動が継続される。
ステップS50において電圧Vcが規定値以下であると判定されると(ステップS50においてYES)、電源ECU250は、車両へステータス「位置合わせ実施」を送信する(ステップS60)。なお、ステータス「位置合わせ実施」を受信した車両は、位置合わせの実行を開始する。
そして、電源ECU250は、インバータ220を周波数f1(たとえば数十kHz)で駆動し、送電部240から微弱電力を発生させる。これにより、受電装置20を搭載した車両において、コイル間の位置合わせが実行される(ステップS70)。
以上のように、この実施の形態においては、位置合わせの実行前にインバータ220が駆動され、平滑コンデンサ214の残留電荷がフィルタ回路230及び送電コイル242で消費される。これにより、回路を別途追加することなく低コストで平滑コンデンサ214の残留電荷の放電を実現することができる。さらに、この実施の形態においては、位置合わせの実行前にインバータ220が駆動される際に、位置合わせの実行時よりも低い周波数でインバータ220が駆動される。電磁界の周波数が低いほど、電磁界強度の許容レベルが高いので(図3,4)、位置合わせの実行時よりも低い周波数でインバータ220を駆動することによって、平滑コンデンサ214の残留電荷の放電に伴ない送電コイル242の周囲に発生する電磁界強度を規定レベル以下に抑えることができる。
なお、上記の実施の形態では、送電装置10はフィルタ回路230を含み、平滑コンデンサ214の残留電荷は、フィルタ回路230及び送電コイル242で消費されるものとしたが、この発明は、フィルタ回路230を備えない送電装置にも適用可能である。この場合、平滑コンデンサの残留電荷は送電コイルで消費される。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 送電装置、20 受電装置、100 交流電源、210 PFC回路、212 直流電力線、214 平滑コンデンサ、220 インバータ、230,320 フィルタ回路、232,234 コイル、236,244,246,314,316 キャパシタ、240 送電部、242 送電コイル、250 電源ECU、260,370 通信部、270 電圧センサ、310 受電部、312 受電コイル、330 整流部、335 距離検出部、340 リレー回路、350 蓄電装置、360 充電ECU。
Claims (1)
- 車両に搭載された受電コイルへ非接触で送電するように構成された送電コイルと、
直流電力線から受ける直流電力を交流電力に変換して前記送電コイルへ供給するインバータと、
前記直流電力線に設けられる平滑コンデンサと、
前記送電コイルと前記インバータとの間の電力線に設けられるフィルタ回路と、
前記受電コイルと前記送電コイルとの位置合わせの実行時に、前記位置合わせの終了後に前記送電コイルから前記受電コイルへ供給される第1の電力よりも小さい第2の電力が前記送電コイルから出力されるように前記インバータを制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記位置合わせの実行前に、前記位置合わせの実行時よりも低い周波数で前記インバータを駆動することによって、前記平滑コンデンサの残留電荷を前記フィルタ回路及び前記送電コイルで消費させる、非接触送電装置。
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