JP6863229B2 - 充電システム - Google Patents
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Description
本開示は、充電システムに関し、より特定的には、外部電源の電力で蓄電装置を充電可能な充電システムに関する。
特開2016−140193号公報(特許文献1)は、非接触充電と接触充電(プラグイン充電)とにより蓄電装置の充電が可能な車両の充電システムを開示する。非接触充電では、送電装置から非接触で電力の供給が行なわれる。接触充電では、外部電源から充電ケーブルを通じて電力の供給が行なわれる。特許文献1に記載の車両の充電システムでは、非接触充電と接触充電とにより、異なる経路で共通の蓄電装置に電力が供給される。なお、特開2013−154815号公報(特許文献2)、特開2013−146154号公報(特許文献3)、特開2013−146148号公報(特許文献4)、特開2013−110822号公報(特許文献5)、および特開2013−126327号公報(特許文献6)にも非接触送電に関する技術が開示されている。
蓄電装置の充電を適切に行なうためには、受電した電力をそのまま蓄電装置に供給するのではなく、電力変換装置により所定の変換処理を行なった電力を蓄電装置に供給することが望ましい。非接触充電と接触充電とにより蓄電装置の充電が可能な充電システムでは、非接触充電と接触充電とで、異なる電力変換装置を用いて変換処理が行われる。
蓄電装置の充電を行なう際には、センサを用いて蓄電装置の充電電力を検出することが望ましい。センサの検出値に基づいて充電電力を制御することが可能になる。また、充電リレーに供給される電力を検出するセンサ(たとえば、電圧センサ)の検出値に基づいて、充電リレーの故障診断を行なうこともできる。
上記のようなセンサの検出値に基づく制御等を適切に行なうためには、定期的にセンサの故障診断を行なうことが望ましい。しかしながら、非接触充電と接触充電とで、同じ方法でセンサの故障診断を行なうと、必ずしも高い精度でセンサの異常を検出できないことが、本発明者によって確認されている。
たとえば、前述のように電力変換装置を使用した場合には、電力変換装置の前後(入力側および出力側)にセンサを設けて、それら2つのセンサの検出値の偏差を用いてセンサの異常を検出することが考えられる。こうした方法によれば、接触充電で用いられるセンサの異常を高い精度で検出できる。しかし、こうした方法によって、非接触充電で用いられるセンサの異常を検出することは困難である。
詳しくは、非接触充電の電力変換装置では、周波数ばらつき、または部品ばらつき等に起因して出力電力が安定しないことが、本発明者により確認されている。すなわち、あるセンサで検出された電力変換装置の入力電力(たとえば、電圧または電流)と、別のセンサで検出された電力変換装置の出力電力(たとえば、電圧または電流)とが、異なっていたとしても、それが、センサの異常による現象か、それとも他の要因による現象かを判別できない。このため、上記の偏差を用いる方法では、非接触充電で用いられるセンサの異常を高い精度で検出することが困難である。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、非接触充電と接触充電とにより蓄電装置の充電が可能な充電システムにおいて、各充電方式で使用されるセンサの故障を適切に検出することである。
本開示のある局面に従う充電システムは、送電装置から非接触で電力の供給が行なわれる非接触充電と、外部電源から充電ケーブルを通じて電力の供給が行なわれる接触充電とにより、蓄電装置の充電が可能な充電システムであって、受電装置と、第1電力変換装置と、第1入力側センサと第1出力側センサとの少なくとも一方と、インレットと、第2電力変換装置と、第2入力側センサと、第2出力側センサと、センサ異常検出部とを備える。受電装置は、送電装置からの電力を非接触で受電するように構成される。第1電力変換装置は、受電装置と蓄電装置との間に電気的に接続されている。第1入力側センサは、第1電力変換装置への入力電力を検出するように構成される。第1出力側センサは、第1電力変換装置からの出力電力を検出するように構成される。インレットは、接触充電の実行時に充電ケーブルが接続される。第2電力変換装置は、インレットと蓄電装置との間に電気的に接続されている。第2入力側センサは、第2電力変換装置への入力電力を検出するように構成される。第2出力側センサは、第2電力変換装置からの出力電力を検出するように構成される。センサ異常検出部は、センサの異常を検出するように構成される。詳しくは、センサ異常検出部は、第1入力側センサと第1出力側センサとの少なくとも一方については、そのセンサの検出値が基準値を超えた頻度を用いてセンサの異常を検出し、第2入力側センサおよび第2出力側センサについては、第2入力側センサの検出値と第2出力側センサの検出値との偏差を用いてセンサの異常を検出する。
上記構成によれば、非接触充電と接触充電とにより蓄電装置の充電が可能な充電システムにおいて、各充電方式で使用されるセンサの故障を適切に検出することが可能になる。接触充電で用いられるセンサ(第2入力側センサおよび第2出力側センサ)の異常については、第2入力側センサの検出値と第2出力側センサの検出値との偏差を用いることで、高い精度で検出できる。また、非接触充電で用いられるセンサ(第1入力側センサおよび/または第1出力側センサ)の異常については、そのセンサの検出値が基準値を超えた頻度(すなわち、過電力の頻度)を用いることで、高い精度で検出できる。
詳しくは、非接触充電において、送電電力の周波数ばらつき、または電力変換装置の部品ばらつき等が原因で、過電力(過電流または過電圧)が生じる可能性は低い。また、過電力が生じる頻度は、実験等で概ね予測できる。センサで検出された過電力の頻度がその予測の範囲を超えて異常に高い場合には、センサの異常が原因であると推定できる。このため、過電力の頻度を用いることで、非接触充電で用いられるセンサの異常を高い精度で検出することが可能になる。
第1入力側センサ、第1出力側センサ、第2入力側センサ、および第2出力側センサは、各々独立して、電流センサであってもよいし、電圧センサであってもよい。また、第1入力側センサ、第1出力側センサ、第2入力側センサ、および第2出力側センサは、各々独立して、2種以上のセンサ(たとえば、電流センサおよび電圧センサ)を含んでいてもよい。
また、上記構成では、非接触充電で用いられるセンサの異常については、そのセンサの検出値が基準値を超えた頻度を用いて検出する。このため、車両が第1入力側センサおよび第1出力側センサのいずれか一方のみを備える場合にも、そのセンサの異常を検出することは可能である。
以下、第1入力側センサの検出値を「第1検出値」、第1出力側センサの検出値を「第2検出値」、第2入力側センサの検出値を「第3検出値」、第2出力側センサの検出値を「第4検出値」とも称する。上記構成において、第3検出値と第4検出値との偏差は、2つの検出値のずれ(相違の度合い)を示すパラメータである。偏差としては、差(|第3検出値−第4検出値|)、または比率(第3検出値/第4検出値、または第4検出値/第3検出値)等を採用できる。差が大きいほど偏差が大きいことになる。また、比率が1に近いほど偏差が小さいことになる。
本開示によれば、非接触充電と接触充電とにより蓄電装置の充電が可能な車両において、各充電方式で使用されるセンサの故障を適切に検出することができる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
図1は、本開示の実施の形態に係る車両に適用される電力伝送システムの全体構成図である。図1を参照して、概略的には、電力伝送システム1は、本実施の形態に係る充電システムと、第1充電設備の非接触式送電システムと、第2充電設備の接触式送電システムとを含む。交流電源100は、非接触式送電システムの電源であり、交流電源200は、接触式送電システムの電源である。非接触式送電システムは、交流電源100の電力を非接触で車両に送電するように構成された送電装置14をさらに備える。各システムの構成については、後ほど詳しく説明する。
本実施の形態に係る充電システムは、車両の充電システムであり、非接触充電ユニット20と接触充電ユニット40とを含む。本実施の形態に係る車両は、こうした充電システムに加えて、蓄電装置50と充電ECU(Electronic Control Unit)60とを備え、蓄電装置50に蓄えられた電力を用いて走行することができる。また、本実施の形態に係る車両では、非接触充電ユニット20と接触充電ユニット40とにより、異なる経路で共通の蓄電装置50に電力が供給される。非接触充電ユニット20は、充電ECU60からの非接触充電実行の指示に従い、送電装置14から供給される電力を非接触で受電し、蓄電装置50に蓄えるように構成される。接触充電ユニット40は、充電ECU60からの接触充電実行の指示に従い、車両外部の交流電源200から供給される電力を、接触方式で(詳しくは、後述する充電ケーブル202が接続されたインレット41で)受電し、蓄電装置50に蓄えるように構成される。このように、本実施の形態に係る車両では、車両外部の送電装置14から非接触で電力の供給が行なわれる非接触充電と、車両外部の交流電源200(外部電源)から充電ケーブル202を通じて電力の供給が行なわれる接触充電とにより、蓄電装置50の充電が可能である。なお、非接触充電および接触充電に加えて、他の充電方式(たとえば、ソーラー充電方式)により蓄電装置50の充電が可能であってもよい。
本実施の形態に係る車両は、たとえば、蓄電装置50に蓄えられた電力のみを用いて走行可能な電気自動車である。しかしこれに限られず、蓄電装置50に蓄えられた電力とエンジンの出力との両方を用いて走行可能なプラグインハイブリッド車両にも、電力伝送システム1の構成は適用可能である。以下、電力伝送システム1の構成について詳述する。
<第1充電設備の非接触式送電システム>
第1充電設備の非接触式送電システムは、交流電源100と、力率改善(PFC:Power Factor Correction)回路11と、インバータ12と、フィルタ回路13と、送電装置14とを含む。また、この非接触式送電システムは、電源ECU15と、通信装置16と、電圧センサ18と、電流センサ17,19とをさらに含む。非接触式送電システムによる電力の伝送は、送電装置14と非接触充電ユニット20の受電装置21との間で非接触で行なわれる。
第1充電設備の非接触式送電システムは、交流電源100と、力率改善(PFC:Power Factor Correction)回路11と、インバータ12と、フィルタ回路13と、送電装置14とを含む。また、この非接触式送電システムは、電源ECU15と、通信装置16と、電圧センサ18と、電流センサ17,19とをさらに含む。非接触式送電システムによる電力の伝送は、送電装置14と非接触充電ユニット20の受電装置21との間で非接触で行なわれる。
PFC回路11は、交流電源100(たとえば系統電源)から受ける交流電力を整流および昇圧してインバータ12へ供給するとともに、入力電流を正弦波に近づけることで力率を改善することができる。PFC回路11には、公知の種々のPFC回路を採用し得る。なお、PFC回路11に代えて、力率改善機能を有しない整流器を採用してもよい。
インバータ12は、PFC回路11から受ける直流電力を、所定の伝送周波数を有する送電電力(交流電力)に変換する。インバータ12によって生成された送電電力は、フィルタ回路13を通じて送電装置14へ供給される。インバータ12は、たとえば電圧形インバータであり、インバータ12を構成する各スイッチング素子に逆並列に還流ダイオードが接続されている。インバータ12は、たとえば単相フルブリッジ回路によって構成される。
フィルタ回路13は、インバータ12と送電装置14との間に設けられ、インバータ12から発生する高調波ノイズを抑制する。フィルタ回路13は、たとえば、インダクタおよびキャパシタを含むLCフィルタによって構成される。
送電装置14は、伝送周波数を有する交流電力(送電電力)をインバータ12からフィルタ回路13を通じて受け、送電装置14の周囲に生成される電磁界を通じて受電装置21に非接触で送電する。送電装置14は、たとえば、受電装置21に非接触で送電するための共振回路を含む。共振回路は、コイルとキャパシタとによって構成され得るが、コイルのみで所望の共振状態が形成される場合には、キャパシタを設けなくてもよい。
電圧センサ18は、インバータ12の出力電圧を検出し、その検出値を電源ECU15に出力する。電流センサ17は、インバータ12の出力電流を検出し、その検出値を電源ECU15に出力する。電流センサ17および電圧センサ18の各検出値に基づいて、インバータ12から送電装置14に供給される送電電力(すなわち、送電装置14から受電装置21に出力される電力)を検出することができる。電流センサ19は、送電装置14に流れる電流を検出し、その検出値を電源ECU15へ出力する。
電源ECU15は、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置、入出力バッファ等を含み(いずれも図示せず)、各種センサおよび機器からの信号を受けるとともに、非接触式送電システムにおける各種機器の制御を行なう。一例として、電源ECU15は、送電装置14から受電装置21への電力伝送の実行時に、インバータ12が送電電力(交流電力)を生成するようにインバータ12のスイッチング制御を行なう。各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。
電源ECU15により実行される主要な制御として、電源ECU15は、送電装置14から受電装置21への電力伝送の実行時に、送電電力を目標電力に制御するためのフィードバック制御を実行する。具体的には、電源ECU15は、インバータ12の出力電圧のデューティを調整することによって、送電電力を目標電力に制御する。なお、出力電圧のデューティとは、出力電圧波形(矩形波)の周期に対する正(または負)の電圧出力時間の比として定義される。インバータ12のスイッチング素子の動作タイミングを変化させることによって、インバータ出力電圧のデューティを調整することができる。目標電力は、たとえば、非接触充電ユニット20の受電状況に基づいて生成され得る。
通信装置16は、非接触充電ユニット20の通信装置25と無線通信するように構成される。必要に応じて、通信装置16と通信装置25との間で信号のやり取りが行なわれる。たとえば、本実施の形態では、非接触充電ユニット20において、受電電力の目標値と検出値との偏差に基づいて送電電力の目標値(目標電力)が生成される。そして、生成された目標電力は、非接触充電ユニット20の通信装置25から通信装置16へ送信される。通信装置16は、通信装置25からの目標電力を受信するほか、送電の開始/停止および非接触充電ユニット20の受電状況などの情報を非接触充電ユニット20とやり取りする。
<第2充電設備の接触式送電システム>
第2充電設備は、たとえばAC充電用の充電スタンド(AC充電を行なうための外部充電器)である。第2充電設備の接触式送電システムは、交流電源200(たとえば系統電源)を含み、交流電源200が充電ケーブル202を介して接触充電ユニット40と電気的に接続されることで、車両の蓄電装置50への送電が可能になるように構成される。詳しくは、充電ケーブル202のプラグが交流電源200のコンセント201に接続され、充電ケーブル202のコネクタが接触充電ユニット40のインレット41に接続されることによって、交流電源200が充電ケーブル202を介して接触充電ユニット40と電気的に接続される。
第2充電設備は、たとえばAC充電用の充電スタンド(AC充電を行なうための外部充電器)である。第2充電設備の接触式送電システムは、交流電源200(たとえば系統電源)を含み、交流電源200が充電ケーブル202を介して接触充電ユニット40と電気的に接続されることで、車両の蓄電装置50への送電が可能になるように構成される。詳しくは、充電ケーブル202のプラグが交流電源200のコンセント201に接続され、充電ケーブル202のコネクタが接触充電ユニット40のインレット41に接続されることによって、交流電源200が充電ケーブル202を介して接触充電ユニット40と電気的に接続される。
<車両の非接触充電ユニット20>
非接触充電ユニット20は、受電装置21と、第1電力変換装置22と、リレー回路23(充電リレー)とを含む。また、非接触充電ユニット20は、通信装置25と、電流センサ71,73と、電圧センサ72,74とをさらに含む。
非接触充電ユニット20は、受電装置21と、第1電力変換装置22と、リレー回路23(充電リレー)とを含む。また、非接触充電ユニット20は、通信装置25と、電流センサ71,73と、電圧センサ72,74とをさらに含む。
受電装置21は、送電装置14から出力される電力(交流電力)を非接触で受電する。受電装置21は、たとえば、送電装置14から非接触で受電するための共振回路を含む。共振回路は、コイルとキャパシタとによって構成され得るが、コイルのみで所望の共振状態が形成される場合には、キャパシタを設けなくてもよい。受電装置21は、受電した電力を第1電力変換装置22に出力する。図示しないが、送電装置14および受電装置21の構成としては、SS方式(一次直列二次直列方式)、SP方式(一次直列二次並列方式)、またはPP方式(一次並列二次並列方式)等を採用できる。
第1電力変換装置22は、受電装置21とリレー回路23との間に電気的に接続されている。第1電力変換装置22は、入力された電力(たとえば、電力波形)に対して所定の変換処理を行なって出力する装置である。詳しくは、第1電力変換装置22は、フィルタ回路221と、整流回路222とを含む。また、第1電力変換装置22は、整流回路222の出力電圧を調整するDC/DCコンバータをさらに含んでいてもよい。
フィルタ回路221は、受電装置21と整流回路222との間に設けられ、受電時に発生する高調波ノイズを抑制する。フィルタ回路221は、たとえば、インダクタおよびキャパシタを含むLCフィルタによって構成される。
整流回路222は、フィルタ回路221とリレー回路23との間に設けられ、受電装置21によって受電された交流電力を整流して蓄電装置50に出力する。整流回路222は、たとえば、ダイオードおよびスイッチング素子等によって構成される。
リレー回路23は、第1電力変換装置22と蓄電装置50との間に設けられ、充電ECU60によってオン/オフ制御されるように構成される。非接触式送電システムにより蓄電装置50の非接触充電が実行されないときには、リレー回路23はOFF(開放)されている。他方、蓄電装置50の非接触充電が実行される時にはリレー回路23がON(閉成)されて、受電装置21と蓄電装置50との間での電力伝送が可能な状態となる。
電流センサ71は、受電装置21とフィルタ回路221との間に設けられ、フィルタ回路221への入力電流(電力変換前の受電電流)を検出する。電圧センサ72は、受電装置21とフィルタ回路221との間に設けられ、フィルタ回路221への入力電圧(電力変換前の受電電圧)を検出する。なお、電流センサ71および電圧センサ72の各々は、第1電力変換装置22への入力電力を検出する第1入力側センサに相当する。
電流センサ73は、整流回路222とリレー回路23との間に設けられ、整流回路222の出力電流(電力変換後の充電電流)を検出する。電圧センサ74は、整流回路222とリレー回路23との間に設けられ、整流回路222の出力電圧(電力変換後の充電電圧)を検出する。なお、電流センサ73および電圧センサ74の各々は、第1電力変換装置22からの出力電力を検出する第1出力側センサに相当する。
通信装置25は、非接触式送電システムの通信装置16と無線通信するように構成される。通信装置25は、たとえば、充電ECU60において生成される送電電力の目標値(目標電力)を通信装置16に送信したり、電力伝送の開始/停止に関する情報を通信装置16とやり取りしたり、非接触充電ユニット20の受電状況(受電電圧、受電電流、および受電電力等)を通信装置16に送信したりする。
<車両の接触充電ユニット40>
接触充電ユニット40は、インレット41と、第2電力変換装置42と、リレー回路43(充電リレー)とを含む。
接触充電ユニット40は、インレット41と、第2電力変換装置42と、リレー回路43(充電リレー)とを含む。
接触充電の実行時には、充電ケーブル202のコネクタがインレット41に接続される。充電ケーブル202のコネクタとインレット41とが機械的に連結(嵌合など)されることにより、交流電源200と接触充電ユニット40との間の電気的な接続が確保される。
第2電力変換装置42は、インレット41とリレー回路43との間に電気的に接続されている。第2電力変換装置42は、入力された電力(たとえば、電力波形)に対して所定の変換処理を行なって出力する装置である。本実施の形態では、第2電力変換装置42が、PFC回路、インバータ、およびAC/DCコンバータを含む。第2電力変換装置42は、入力された交流電力を直流電力に変換して出力するように構成される。
リレー回路43は、第2電力変換装置42と蓄電装置50との間に設けられ、充電ECU60によってオン/オフ制御されるように構成される。接触式送電システムにより蓄電装置50の接触充電が実行されないときには、リレー回路43はOFF(開放)されている。他方、蓄電装置50の接触充電が実行される時にはリレー回路43がON(閉成)されて、インレット41と蓄電装置50との間での電力伝送が可能な状態となる。
電流センサ81は、インレット41と第2電力変換装置42との間に設けられ、第2電力変換装置42への入力電流(電力変換前の受電電流)を検出する。電圧センサ82は、インレット41と第2電力変換装置42との間に設けられ、第2電力変換装置42への入力電圧(電力変換前の受電電圧)を検出する。なお、電流センサ81および電圧センサ82の各々は、第2電力変換装置42への入力電力を検出する第2入力側センサに相当する。
電流センサ83は、第2電力変換装置42とリレー回路43との間に設けられ、第2電力変換装置42の出力電流(電力変換後の充電電流)を検出する。電圧センサ84は、第2電力変換装置42とリレー回路43との間に設けられ、第2電力変換装置42の出力電圧(電力変換後の充電電圧)を検出する。なお、電流センサ83および電圧センサ84の各々は、第2電力変換装置42からの出力電力を検出する第2出力側センサに相当する。
<車両の蓄電装置50>
蓄電装置50は、再充電可能な直流電源であり、たとえばリチウムイオン電池またはニッケル水素電池などの二次電池を含んで構成される。蓄電装置50は、非接触充電実行中に、非接触充電ユニット20の第1電力変換装置22から出力される電力を蓄える。また、蓄電装置50は、接触充電実行中に、接触充電ユニット40の第2電力変換装置42から出力される電力を蓄える。そして、蓄電装置50は、蓄えられた電力を図示しない負荷駆動装置に供給する。なお、蓄電装置50として大容量のキャパシタも採用可能である。
蓄電装置50は、再充電可能な直流電源であり、たとえばリチウムイオン電池またはニッケル水素電池などの二次電池を含んで構成される。蓄電装置50は、非接触充電実行中に、非接触充電ユニット20の第1電力変換装置22から出力される電力を蓄える。また、蓄電装置50は、接触充電実行中に、接触充電ユニット40の第2電力変換装置42から出力される電力を蓄える。そして、蓄電装置50は、蓄えられた電力を図示しない負荷駆動装置に供給する。なお、蓄電装置50として大容量のキャパシタも採用可能である。
<車両の充電ECU60>
充電ECU60は、CPU、記憶装置、入出力バッファ等を含み(いずれも図示せず)、各種センサおよび機器からの信号を受けるとともに、非接触充電ユニット20および接触充電ユニット40における各種機器の制御を行なう。各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)により処理することも可能である。
充電ECU60は、CPU、記憶装置、入出力バッファ等を含み(いずれも図示せず)、各種センサおよび機器からの信号を受けるとともに、非接触充電ユニット20および接触充電ユニット40における各種機器の制御を行なう。各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)により処理することも可能である。
充電ECU60は、非接触式送電システムからの受電中に、受電装置21の受電電力が所望の目標値となるように、非接触式送電システムにおける送電電力の目標値(目標電力)を生成する。具体的には、充電ECU60は、受電電力の検出値と目標値との偏差に基づいて、非接触式送電システムにおける送電電力の目標値を生成する。そして、充電ECU60は、生成された送電電力の目標値(目標電力)を通信装置25によって非接触式送電システムに送信する。
充電ECU60は、接触式送電システムからの受電中に、第2電力変換装置42を制御して、適切な電力変換を行なう。
充電ECU60は、電流センサ71,73,81,83により過電流が検出された場合、または電圧センサ72,74,82,84により過電圧が検出された場合に、通信装置25、第1電力変換装置22、第2電力変換装置42、またはリレー回路23,43等を制御して、蓄電装置50へ供給される電力(すなわち、蓄電装置50の充電電力)を制限する。充電ECU60は、電流センサ71,73,81,83の各検出値が基準値(以下、「制限電流値」と称する)を超えた場合に、過電流が生じたと判断する。また、充電ECU60は、電圧センサ72,74,82,84の各検出値が基準値(以下、「制限電圧値」と称する)を超えた場合に、過電圧が生じたと判断する。上記電力制限により、蓄電装置50に対してダメージを与え得る過剰な電力の供給が抑制され、蓄電装置50が保護される。ただし、制限電流値および制限電圧値が低すぎると、円滑な充電の妨げになり、充電時間が長くなるなどの弊害が生じ得る。このため、制限電流値および制限電圧値の各々としては、あらかじめ実験等によって求めた適切な値を設定することが好ましい。制限電流値および制限電圧値は、各々独立して、固定値であってもよいし、車両の状況等に応じて可変であってもよい。
また、充電ECU60は、上記のような電力制限を行なった頻度(回数)を、記憶装置(たとえば不揮発性メモリ)に記憶し、電力制限を行なうごとに更新する。
充電ECU60は、蓄電装置50の充電実行中において、蓄電装置50のSOC(State Of Charge)等に基づいて、その充電の終了タイミングになったか否かを判断する。そして、充電の終了タイミングになったときには、充電ECU60は、通信装置25、第1電力変換装置22、第2電力変換装置42、またはリレー回路23,43等を制御して充電を終了する。なお、SOCは、満充電容量に対する現在の充電容量の割合(たとえば、百分率)で定義される。SOCの測定方法としては、たとえば、電流値積算(クーロンカウント)による手法、または開放電圧(OCV:Open Circuit Voltage)の推定による手法など、種々の公知の手法を採用できる。
さらに、本実施の形態では、充電ECU60がセンサの故障診断を行なうように構成される。詳しくは、充電ECU60は、電流センサ71,73,81,83および電圧センサ72,74,82,84の各々の検出値を用いて、各センサの異常を検出するように構成される。本実施の形態では、充電ECU60がセンサ異常検出部を含む。センサの異常検出方法については、後ほど詳しく説明する。
また、充電ECU60は、リレー回路23,43に供給される電力を検出するセンサ(電流センサ73,83および電圧センサ74,84)の検出値に基づいて、リレー回路23,43の故障診断を行なってもよい。
上記のような構成を有する電力伝送システム1において、非接触式送電システムによる蓄電装置50の非接触充電が実行された時には、インバータ12からフィルタ回路13を通じて送電装置14に送電電力(交流電力)が供給される。送電装置14および受電装置21の各々は、コイルとキャパシタとを含み、伝送周波数において共振するように設計されている。送電装置14および受電装置21の共振強度を示すQ値は、100以上であることが好ましい。
非接触式送電システムにおいて、インバータ12から送電装置14に送電電力が供給されると、送電装置14のコイルと受電装置21のコイルとの間に形成される電磁界を通じて、送電装置14から受電装置21へエネルギー(電力)が移動する。すなわち、受電装置21が、送電装置14からの電力を非接触で受電する。受電装置21により受電された電力は、第1電力変換装置22(たとえば、フィルタ回路221および整流回路222)へ入力され、第1電力変換装置22で所定の変換処理(たとえば、ノイズ除去および整流)が行なわれた後、第1電力変換装置22から出力される。そして、第1電力変換装置22から出力された電力が蓄電装置50に供給される。
また、電力伝送システム1において、接触式送電システムの交流電源200のコンセント201が充電ケーブル202を介して接触充電ユニット40のインレット41と電気的に接続され、接触式送電システムによる蓄電装置50の接触充電が実行された時には、インレット41が、交流電源200(外部電源)からの電力を受電する。インレット41により受電された電力は、第2電力変換装置42へ入力され、第2電力変換装置42で所定の変換処理(AC/DC電力変換等)が行なわれた後、第2電力変換装置42から出力される。そして、第2電力変換装置42から出力された電力が蓄電装置50に供給される。
図2は、電力伝送システム1において、非接触充電で使用されるセンサと、接触充電で使用されるセンサとを示した図である。
図2を参照して、電力線L11およびL12には、非接触充電の実行時に送電装置14から蓄電装置50へ供給される電力(電流)が流れる。第1電力変換装置22は、電力線L11およびL12に電気的に接続されており、受電装置21と蓄電装置50との間(詳しくは、リレー回路23よりも受電装置21側)に配置されている。
電流センサ71は、第1電力変換装置22の入力電流を検出し、その検出値(第1検出値Di1)を充電ECU60に出力するように構成される。電圧センサ72は、第1電力変換装置22の入力電圧を検出し、その検出値(第1検出値Dv1)を充電ECU60に出力するように構成される。充電ECU60は、第1検出値Di1と第1検出値Dv1とに基づいて、非接触充電における電力変換前の送電電力(すなわち、受電装置21の受電電力)を検出することができる。
電流センサ73は、第1電力変換装置22の出力電流を検出し、その検出値(第2検出値Di2)を充電ECU60に出力するように構成される。電圧センサ74は、第1電力変換装置22の出力電圧を検出し、その検出値(第2検出値Dv2)を充電ECU60に出力するように構成される。充電ECU60は、第2検出値Di2と第2検出値Dv2とに基づいて、非接触充電における電力変換後の送電電力(すなわち、蓄電装置50の充電電力)を検出することができる。
一方、電力線L21およびL22には、接触充電の実行時に交流電源200(外部電源)から蓄電装置50へ供給される電力(電流)が流れる。第2電力変換装置42は、電力線L21およびL22に電気的に接続されており、インレット41と蓄電装置50との間(詳しくは、リレー回路43よりもインレット41側)に配置されている。
電流センサ81は、第2電力変換装置42の入力電流を検出し、その検出値(第3検出値Di3)を充電ECU60に出力するように構成される。電圧センサ82は、第2電力変換装置42の入力電圧を検出し、その検出値(第3検出値Dv3)を充電ECU60に出力するように構成される。充電ECU60は、第3検出値Di3と第3検出値Dv3とに基づいて、接触充電における電力変換前の送電電力(すなわち、インレット41の受電電力)を検出することができる。
電流センサ83は、第2電力変換装置42の出力電流を検出し、その検出値(第4検出値Di4)を充電ECU60に出力するように構成される。電圧センサ84は、第2電力変換装置42の出力電圧を検出し、その検出値(第4検出値Dv4)を充電ECU60に出力するように構成される。充電ECU60は、第4検出値Di4と第4検出値Dv4とに基づいて、接触充電における電力変換後の送電電力(すなわち、蓄電装置50の充電電力)を検出することができる。
ところで、非接触充電と接触充電とで、同じ方法でセンサの故障診断を行なうと、必ずしも高い精度でセンサの異常を検出できないことが、本発明者によって確認されている。詳しくは、接触充電で用いられるセンサ(たとえば、電流センサ81および83)の異常は、検出値の偏差(たとえば、第3検出値Di3と第4検出値Di4との偏差)に基づき高い精度で検出できる。たとえば、検出値の偏差(検出値のずれ)が大きい場合には、電流センサ81および83のいずれか一方が故障していると判定できる。
しかし、非接触充電で用いられるセンサ(たとえば、電流センサ71および73)の異常を、検出値の偏差(たとえば、第1検出値Di1と第2検出値Di2との偏差)に基づいて検出することは困難である。非接触充電では、周波数ばらつき、または部品ばらつき等に起因して、第1電力変換装置22の出力電力が安定しないからである。
そこで、本実施の形態では、非接触充電と接触充電とで異なる方法でセンサの故障診断を行なうようにしている。充電ECU60は、非接触充電で用いられる第1入力側センサおよび第1出力側センサ(電流センサ71,73および電圧センサ72,74)の各々について、そのセンサの検出値が基準値を超えた頻度を用いてセンサの異常を検出するように構成される。また、充電ECU60は、接触充電で用いられる第2入力側センサおよび第2出力側センサ(電流センサ81,83および電圧センサ82,84)については、第2入力側センサの検出値と第2出力側センサの検出値との偏差(第3検出値Di3と第4検出値Di4との偏差、または第3検出値Dv3と第4検出値Dv4との偏差)を用いてセンサの異常を検出するように構成される。
上記のような充電ECU60により、非接触充電と接触充電とにより蓄電装置の充電が可能な車両において、各充電方式で使用されるセンサの故障を適切に検出することが可能になる。以下、図3を用いて、充電ECU60によるセンサの異常検出方法について詳述する。
図3は、本実施の形態に係る充電ECU60により実行されるセンサの異常検出処理を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートに示される各ステップ(以下、Sで略す)は、接触充電(ケーブル給電)または非接触充電(ワイヤレス給電)の実行要求があった時にメインルーチンから呼び出されて実行される。各充電の実行要求は、ユーザの指示であってもよいし、タイマー等による充電開始時刻の到来であってもよい。
図1〜図3を参照して、S10において、充電ECU60は、要求された充電が、接触充電であるか、あるいは非接触充電であるかを判断する。
接触充電が要求された場合(S10において接触充電と判断された場合)、充電ECU60は、電流センサ81,83および電圧センサ82,84の各検出値を取得し、電流センサ81の第3検出値Di3(以下、Di3で略す)と電流センサ83の第4検出値Di4(以下、Di4で略す)との偏差(以下、「第1偏差」と称する)、および電圧センサ82の第3検出値Dv3(以下、Dv3で略す)と電圧センサ84の第4検出値Dv4(以下、Dv4で略す)との偏差(以下、「第2偏差」と称する)を算出する(S31)。たとえば、Di3とDi4との差(=|Di3−Di4|)を、第1偏差とする。また、Dv3とDv4との差(=|Dv3−Dv4|)を、第2偏差とする。なお、第1偏差および第2偏差は、差に限られず、2つの検出値のずれ(相違の度合い)を表すものであれば任意である。たとえば、Di3とDi4との比率(Di3/Di4、またはDi4/Di3)を第1偏差、Dv3とDv4との比率(Dv3/Dv4、またはDv4/Dv3)を第2偏差としてもよい。
S32において、充電ECU60は、S31で算出した第1偏差および第2偏差の各々が正常であるか否かを判断する。具体的には、第1偏差が第1しきい値よりも大きい場合には、充電ECU60は、第1偏差が正常でないと判断する。また、第2偏差が第2しきい値よりも大きい場合には、充電ECU60は、第2偏差が正常でないと判断する。
第1しきい値および第2しきい値は任意に設定できる。ただし、センサ異常検出の精度を高めるためには、あらかじめ実験等によって求めた適切な値を設定することが好ましい。第1しきい値および第2しきい値は、各々独立して、固定値であってもよいし、車両の状況等に応じて可変であってもよい。
第1偏差および第2偏差がいずれも正常である場合(S32においてYES)、充電ECU60は、第2電力変換装置42およびリレー回路43等を制御して、接触充電を開始する(S33)。具体的には、リレー回路43をオンすることにより交流電源200(外部電源)から充電ケーブル202を通じて送られてくる電力をインレット41で受電し、受電した電力に第2電力変換装置42で適切な変換処理(AC/DC電力変換等)を行なう。これにより、変換処理後の電力(第2電力変換装置42から出力された電力)が蓄電装置50に供給される。
接触充電実行中、充電ECU60は、電流センサ81,83および電圧センサ82,84の各検出値に基づいて、蓄電装置50の充電電力を制御する。たとえば、第2電力変換装置42の変換条件を変更することにより、蓄電装置50の充電電力を調整できる。また、充電ECU60は、接触充電実行中において、接触充電の終了タイミングになったか否かを判断する。詳しくは、充電ECU60は、所定の終了条件が成立した時に、接触充電の終了タイミングになったと判定する。接触充電の終了条件は任意に設定できる。たとえば、充電ECU60は、ユーザによって充電停止が指示された時に、接触充電の終了タイミングになったと判定する。また、充電ECU60は、蓄電装置50のSOCが目標値に到達した時にも、接触充電の終了タイミングになったと判定する。
接触充電の終了タイミングになった場合、充電ECU60は、第2電力変換装置42およびリレー回路43等を制御して、接触充電を終了する(S34)。具体的には、第2電力変換装置42の電力変換動作を停止するとともに、リレー回路43をオフすることにより蓄電装置50への電力の供給を停止する。その後、処理はメインルーチンへと戻される。
他方、第1偏差および第2偏差の少なくとも一方が正常でない場合(S32においてNO)、充電ECU60は、センサに異常が生じていることを検出する(S20)。具体的には、第1偏差が正常でない場合には、電流センサ81および83のいずれか一方が故障していると判定される。また、第2偏差が正常でない場合には、電圧センサ82および84のいずれか一方が故障していると判定される。こうして、2つのセンサ(入力側センサおよび出力側センサ)のいずれかが故障していることを検出できる。また、各センサの検出値に基づき、2つのセンサのどちらが故障しているかまでを特定するようにしてもよい。
センサの異常を検出した場合、充電ECU60は、その旨を記憶装置に記録するとともにユーザに報知する。たとえば、充電ECU60は、記憶装置内のダイアグ(自己診断)のフラグをオンする(フラグの値を0から1にする)ことにより、センサの異常を検出した旨を記憶装置に記録する。ユーザへの報知の方法は任意であり、表示(文字または画像等)で知らせてもよいし、音(音声を含む)で知らせてもよいし、ランプを点灯(点滅を含む)させてもよい。上記のような記録および報知を行なった後、処理はメインルーチンへと戻される。
非接触充電が要求された場合(S10において非接触充電と判断された場合)、充電ECU60は、センサ検出値が基準値を超えた頻度(以下、「過電力発生頻度」とも称す)を記憶装置から読み出す(S41)。詳しくは、充電ECU60は、前回充電時の過電力発生頻度を記憶装置から取得する。過電力発生頻度は、非接触充電実行中にカウントされて、充電ECU60の記憶装置に蓄積される(後述するS44参照)。後述するS44において、過電力発生頻度は、電流センサ71,73および電圧センサ72,74の各々について、別々に検出されて、別々に保存される。また、過電力発生頻度は、記憶装置において、1回目充電,2回目充電,・・・のように、1回の充電ごとに区別されて記憶されていてもよい。
以下、電流センサ71の過電力発生頻度を「第1頻度F1」(または、単に「F1」)、電圧センサ72の過電力発生頻度を「第2頻度F2」(または、単に「F2」)、電流センサ73の過電力発生頻度を「第3頻度F3」(または、単に「F3」)、電圧センサ74の過電力発生頻度を「第4頻度F4」(または、単に「F4」)とも称す。
S42において、充電ECU60は、S41で取得したF1、F2、F3、およびF4の各々が正常であるか否かを判断する。具体的には、第1頻度F1が第3しきい値よりも高い場合には、充電ECU60は、第1頻度F1が正常でないと判断する。第2頻度F2が第4しきい値よりも高い場合には、充電ECU60は、第2頻度F2が正常でないと判断する。第3頻度F3が第5しきい値よりも高い場合には、充電ECU60は、第3頻度F3が正常でないと判断する。第4頻度F4が第6しきい値よりも高い場合には、充電ECU60は、第4頻度F4が正常でないと判断する。
第3〜第6しきい値は任意に設定できる。ただし、センサ異常検出の精度を高めるためには、あらかじめ実験等によって求めた適切な値を設定することが好ましい。第3〜第6しきい値は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。第3〜第6しきい値は、各々独立して、固定値であってもよいし、車両の状況等に応じて可変であってもよい。また、過電力発生頻度が1回の充電ごとに区別されて記憶装置に記憶されている場合には、過去の充電の過電力発生頻度に基づいて第3〜第6しきい値を設定してもよい。たとえば、第3〜第6しきい値は、過去の充電(詳しくは、センサ異常が生じていない状態での充電)の過電力発生頻度の平均値よりも高い値に設定されてもよい。
F1、F2、F3、およびF4の少なくとも1つが正常でない場合(S42においてNO)、充電ECU60は、センサに異常が生じていることを検出する(S20)。具体的には、第1頻度F1が正常でない場合には、電流センサ71が故障していると判定される。第2頻度F2が正常でない場合には、電圧センサ72が故障していると判定される。第3頻度F3が正常でない場合には、電流センサ73が故障していると判定される。第4頻度F4が正常でない場合には、電圧センサ74が故障していると判定される。
他方、F1、F2、F3、およびF4がいずれも正常である場合(S42においてYES)、充電ECU60は、通信装置25、第1電力変換装置22、およびリレー回路23等を制御して、非接触充電を開始する(S43)。具体的には、送電電力の目標値(目標電力)を通信装置25から非接触式送電システム(通信装置16)へ送信した後、リレー回路23をオンすることにより送電装置14から送られてくる電力を受電装置21で受電(非接触受電)し、受電した電力に第1電力変換装置22で適切な変換処理(整流等)を行なう。これにより、変換処理後の電力(第1電力変換装置22から出力された電力)が蓄電装置50に供給される。
非接触充電実行中、充電ECU60は、電流センサ71,73および電圧センサ72,74の各検出値に基づいて、蓄電装置50の充電電力を制御する。たとえば、送電電力の目標値を変更することにより、蓄電装置50の充電電力を調整できる。
また、充電ECU60は、非接触充電実行中において、電流センサ71,73および電圧センサ72,74の各々について過電力発生頻度を検出し、検出された過電力発生頻度を記憶装置(たとえば不揮発性メモリ)に蓄積する(S44)。具体的には、電流センサ71の検出値が第1基準値を超えるごとに、カウントアップ(+1)し、記憶装置内の第1頻度F1の値(初期値は0)を更新する。電圧センサ72の検出値が第2基準値を超えるごとに、カウントアップ(+1)し、記憶装置内の第2頻度F2の値(初期値は0)を更新する。電流センサ73の検出値が第3基準値を超えるごとに、カウントアップ(+1)し、記憶装置内の第3頻度F3の値(初期値は0)を更新する。電圧センサ74の検出値が第4基準値を超えるごとに、カウントアップ(+1)し、記憶装置内の第4頻度F4の値(初期値は0)を更新する。第1基準値および第3基準値の各々としては、たとえば制限電流値と同じ値を設定できる。また、第2基準値および第4基準値の各々としては、たとえば制限電圧値と同じ値を設定できる。このように設定された第1〜第4基準値によれば、上記各センサの検出値が基準値(すなわち、そのセンサに対応する上記第1〜第4基準値のいずれか)を超えると、電力制限が行なわれる。これにより、センサの検出値が基準値よりも低くなるように送電電力が制御される。
また、充電ECU60は、非接触充電実行中において、非接触充電の終了タイミングになったか否かを判断する。詳しくは、充電ECU60は、所定の終了条件が成立した時に、非接触充電の終了タイミングになったと判定する。非接触充電の終了条件は任意に設定できる。たとえば、充電ECU60は、ユーザによって充電停止が指示された時に、非接触充電の終了タイミングになったと判定する。また、充電ECU60は、蓄電装置50のSOCが目標値に到達した時にも、非接触充電の終了タイミングになったと判定する。
また、充電ECU60は、非接触充電実行中において、前述のS42と同様に、S44で検出したF1、F2、F3、およびF4の各々が正常であるか否かを判断し、F1、F2、F3、およびF4のいずれかが正常でない場合に、非接触充電の終了タイミングになったと判定してもよい。F1、F2、F3、およびF4のいずれかが正常でない場合、充電ECU60は、センサに異常が生じていることを検出する。正常でないと判定されたセンサが非接触充電の終了後に交換された場合には、その交換されたセンサの過電力発生頻度(充電ECU60の記憶装置内に記憶されている値)がリセット(クリア)される。
非接触充電の終了タイミングになった場合、充電ECU60は、通信装置25、第1電力変換装置22、およびリレー回路23等を制御して、非接触充電を終了する(S45)。具体的には、通信装置25から非接触式送電システム(通信装置16)へ送電停止の指示を送信し、第1電力変換装置22の電力変換動作を停止し、リレー回路23をオフすることにより、蓄電装置50への電力の供給を停止する。その後、処理はメインルーチンへと戻される。
以上説明したセンサの異常検出方法によれば、非接触充電と接触充電とにより蓄電装置の充電が可能な車両において、各充電方式で使用されるセンサの故障を適切に検出することが可能になる。
上記のように、非接触充電で用いられるセンサの異常については、そのセンサの検出値が基準値を超えた頻度を用いて検出する(S42参照)。このため、充電システムが、第1電力変換装置22の入力側センサ(電流センサ71および電圧センサ72)と第1電力変換装置22の出力側センサ(電流センサ73および電圧センサ74)とのいずれか一方を備えない場合にも、センサの異常を検出することができる。
なお、S42において、前回充電時の過電力発生頻度の代わりに、前回充電時において電力制限を行なった頻度を用いて、その頻度が正常か否かを判断するようにしてもよい。
また、接触充電で用いられるセンサの異常については、第2電力変換装置42の入力側センサの検出値と第2電力変換装置42の出力側センサの検出値との偏差を用いて検出する(S32参照)。このため、第2電力変換装置42の入力側と出力側とに1つずつセンサがあれば、それらセンサの異常を検出することは可能である。たとえば、電流センサ81および83があれば、電圧センサ82および84がなくても、電流センサ81および83の異常を検出することは可能である。
第1電力変換装置22および第2電力変換装置42の各々の構成は、充電設備の構成等に応じて任意に変更できる。たとえば、第1電力変換装置22がフィルタ回路を含んでいなくてもよい。また、第2電力変換装置42がPFC回路を含んでいなくてもよい。また、第2充電設備がDC充電用の充電スタンド(DC充電を行なうための外部充電器)である場合には、第2電力変換装置42がDC/DCコンバータであってもよい。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電力伝送システム、11 PFC回路、12 インバータ、13,221 フィルタ回路、14 送電装置、15 電源ECU、16 通信装置、17,19,71,73,81,83 電流センサ、18,72,74,82,84 電圧センサ、20 非接触充電ユニット、21 受電装置、22 第1電力変換装置、23,43 リレー回路、25 通信装置、40 接触充電ユニット、41 インレット、42 第2電力変換装置、50 蓄電装置、60 充電ECU、100,200 交流電源、201 コンセント、202 充電ケーブル、222 整流回路。
Claims (1)
- 送電装置から非接触で電力の供給が行なわれる非接触充電と、外部電源から充電ケーブルを通じて電力の供給が行なわれる接触充電とにより、蓄電装置の充電が可能な充電システムであって、
前記送電装置からの電力を非接触で受電する受電装置と、
前記受電装置と前記蓄電装置との間に電気的に接続された第1電力変換装置と、
前記第1電力変換装置への入力電力を検出する第1入力側センサと、前記第1電力変換装置からの出力電力を検出する第1出力側センサとの少なくとも一方と、
前記接触充電の実行時に前記充電ケーブルが接続されるインレットと、
前記インレットと前記蓄電装置との間に電気的に接続された第2電力変換装置と、
前記第2電力変換装置への入力電力を検出する第2入力側センサと、
前記第2電力変換装置からの出力電力を検出する第2出力側センサと、
センサの異常を検出するセンサ異常検出部とを備え、
前記センサ異常検出部は、前記第1入力側センサと前記第1出力側センサとの少なくとも一方については、そのセンサの検出値が基準値を超えた頻度を用いてセンサの異常を検出し、前記第2入力側センサおよび前記第2出力側センサについては、前記第2入力側センサの検出値と前記第2出力側センサの検出値との偏差を用いてセンサの異常を検出する、充電システム。
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