JP2017041815A - Ip網加入者収容装置制御システム、その制御方法およびそのプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
IP網の通信システムは、上位側から、NMS(Network Management System)101とEMS(Element Management System)102と加入者収容装置103と、終端装置104とを備え構成されている。
加入者収容装置103は、例えば、エッジルータである。終端装置104は、IP網の加入者のパソコンやIP電話やホームゲートウェイである。
図22に、加入者収容装置を現用から予備に切り替える状態を示す。
IP網の加入者収容装置103には、故障時等の異常時に代替の装置に切り替える装置間冗長機能(103a、103b)を具備する装置がある。図22に示すように、現用の当該加入者収容装置103aの故障時は、加入者間の通信を正常に行うため異なる予備の加入者収容装置103bに切り替えを実施する。
装置間冗長の方式としては、図23(a)に示すように、1+1装置間冗長方式が実現されている。装置間冗長の方式は、予備装置103dは1つの現用装置103cの予備となる。
しかし、1+1装置間冗長方式では、現用設備と予備設備とが1:1に対応するため、常に現用設備と同量の予備設備が必要であり、高コストである。そこで、図23(b)に示すように、予備設備を複数の現用設備と共用するN+m冗長化方式が実現されている。N+m冗長化方式では、予備装置103dは複数の現用装置103cの予備となる。
装置間冗長構成をとる加入者収容装置103に対するオペレーション業務を実施する際、業務により下記の業務パターン1、2の2種類に分類される。
また、本願に係る文献公知発明として、特許文献1がある。特許文献1には、L2スイッチが加入者収容装置とこれへの接続を監視し、加入者収容装置が故障した場合には、認証サーバに送信することが記載されている。
1台の加入者収容装置103には、数万のユーザの収容が想定される。そのため、ある特定のユーザが収容されている加入者収容装置103は、あらかじめ収用計画に沿ってユーザ回線開通時に決定されるが、装置間冗長切替機能によって収容されている加入者収容装置103が変更された場合、ある特定のユーザに対し、収容されている加入者収容装置103を判断する必要がある。
前記隠蔽有無決定部の情報により、前記NMS装置からのMプレーン通信が前記現在稼働系の加入者収容装置へ投入するものであれば、前記装置管理情報を参照して前記NMS装置向けの加入者収容装置の装置IDから前記現在稼働系の加入者収容装置の装置IDを読み出して、当該Mプレーン通信の宛先情報を、前記NMS装置向けの加入者収容装置の装置IDから読み出した前記現在稼働系の加入者収容装置の装置IDに書き換えている。
第6の本発明のIP網加入者収容装置制御システムの制御方法は、第2の本発明のIP網加入者収容装置制御システムを実現するための制御方法である。
第7の本発明のIP網加入者収容装置制御システムのプログラムは、第6の本発明のIP網加入者収容装置制御システムの制御方法を実現するためのプログラムである。
本発明のIP網加入者収容装置制御システムは、IP網において、現用と予備の冗長構成を持つ加入者収容装置に対するオペレーション処理を容易化するものである。
具体的には、本発明のIP網加入者収容装置制御システムは、装置間冗長切替機能を有する加入者収容装置に対し、切り替え状態を把握せずにオペレータによる操作を可能とするシステムである。
1.EMS(Element Management System)での装置間切り替えを隠蔽する。
2.下記の実施形態1〜3では、Mプレーン通信のみを対象とする。Mプレーン通信とは、IP網の保守やトラヒック状態の管理などの運用に関する通信、たとえば加入者収容装置3に対する設定や制御を遂行するための通信である。 Cプレーン通信、Uプレーン通信は対象外とする。
そのため、以下説明する通信は、Mプレーン通信に係るものである。
なお、Cプレーン通信とは、IP端末とIP網との間で呼やコネクションの設定、開放等に関する制御情報を扱う通信である。 Uプレーン通信とは、IP網端末がIP網を介してユーザ情報を送受するための通信である。Uプレーン通信は、上位層プロトコルデータやアプリケーションデータの送受を行うために用いられる。
4.装置間冗長切替機能を有する加入者収容装置自律での装置間冗長切替も対象とする。
5.Mプレーン通信の宛先IPアドレスと、EMS内の装置情報DBと、EMS内の切替管理DBを突合わせ、宛先IPアドレスが装置間冗長機能によって切り替えられた加入者収容装置の場合は、切替先の加入者収容装置にMプレーン通信の宛先IPアドレスを書き換える。
図1に、本発明に係る実施形態1のIP網の通信システムにおけるIP網加入者収容装置制御システムの構成を示す。
IP網の通信システムに含まれる実施形態1のIP網加入者収容装置制御システムSは、上位側から、NMS(Network Management System)1とEMS2と加入者収容装置3と、終端装置4とを備え構成されている。
加入者収容装置3は、例えば、エッジルータであり、IP網の加入者の情報が収容される。
EMS2は、IP網の加入者収容装置3に対して、設定または/および制御を実施する装置である。
NMS1は、EMS2に対し、設定または/および制御の内容を指示する装置である。
オペレータは、NMS1にアクセスしてNMS1を用いて、加入者収容装置3に対する設定や制御内容を入力して実行する。
IP網加入者収容装置制御システムSの機能は、IP網加入者収容装置制御システムSのためのプログラムが実行されることにより具現化される。
書き換え対象としてEMS2に設定されてる業務に対するMプレーン通信は、宛先IPアドレスが書き換えられる。例えば、加入者収容装置3に収容される加入者の端末に対するものである。装置間冗長切替機能によって収容されている加入者収容装置3が変更される場合、オペレータpは、ある特定のユーザに対し、収容されている加入者収容装置3を判断する必要があるからである。
なお、書き換え対象としてEMS2に設定されていない業務に対するMプレーン通信は、当然ながら宛先IPアドレスが書き換えられない 。
装置間冗長機能を具備しない加入者収容装置3に対するMプレーン通信は、加入者収容装置3を切り替えないので宛先IPアドレスを書き換えない。また、装置間冗長切替を実施していない加入者収容装置3に対するMプレーン通信は、宛先IPアドレスを書き換えない。
EMS2で加入者収容装置3の切り替え情報は隠蔽することとする。
実施形態1のIP網加入者収容装置制御システムSでは、NMS1に格納される図示しない顧客DB、設備DB内の加入者回線〜加入者収容装置間の括り付けがあり、加入者収容装置3への加入者回線の収容は、SOにより加入者収容装置3に投入され、加入者収容装置3内に保持されることが前提となる。
図2(a)に、加入者収容装置を切り替える処理を行う機能ブロック図を示し、図2(b)に、加入者収容装置を切り替える処理の模式図を示す。
NMS1は、切替制御ツール1aと切替制御DB1bとを有している。
EMS2は、装置管理機能部2aと装置情報DB2bと装置間冗長切替グループDB2cと装置間冗長切替対象装置DB2dと装置間冗長切替ペアDB2eとを有している。
加入者収容装置3間の冗長切替に関する原本情報はEMS2の装置情報DB2b、装置間冗長切替グループDB2c、装置間冗長切替対象装置DB2d、および装置間冗長切替ペアDB2eで管理される。
装置情報DB2bは、上位OpS向け装置ID2b1、MEアクセス用装置ID 2b2、……等をデータとしてもつ。
上位OpS向け装置ID2b1は、 上位OpS(Operation System)のNMS1が管理する加入者収容装置3を識別する識別情報である。 上位OpS向け装置ID2b1は、上位OpSが認識している装置IDであり、上位OpSとのインターフェースではこれにより加入者収容装置3を特定する。
上位OpSのNMS1が意識するのは上位OpS向け装置ID2b1のみであり、 MEアクセス用装置ID2b2はこれからアクセスされるEMS2内でのみ使用される。
上位OpS(NMS1)は加入者収容装置3の切替状態を意識しない。
装置間冗長切替グループDB2cは、上位OpS向け装置ID2c1、装置間冗長切替グループID 2c2、……等をデータとしてもつ。
上位OpS向け装置ID2c1は、 上位OpSのNMS1が管理する加入者収容装置3を識別する識別情報である。
装置間冗長切替グループID 2c2は、現用の加入者収容装置3の装置群と異常時に切り替えられる予備の加入者収容装置3の装置群とを含むグループの識別情報である。
ただし、処理に必要な一時情報はツールに保持する。つまり、切替制御ツール1aは、加入者収容装置3間の冗長切替実施に必要な情報をEMS2の装置情報DB2b、装置間冗長切替グループDB2c等から取得し、切替制御DB1bに一時記憶する。
装置間冗長切替グループID2d1は、装置間冗長切替グループを一意に識別するIDである。
上位OpS向け装置IPアドレス2d2は、装置情報を一意に識別するIDである。
EMS2の装置管理機能部2aが加入者収容装置3間の冗長切替を行うためには、切替対象の加入者収容装置3を選択する必要がある。切替対象の加入者収容装置3を選択するにあたり、管理対象の加入者収容装置3の中から、切替可能な装置をグルーピングしたものが、表2に示す装置間冗長切替グループである。さらに、図2(b)に示すように、加入者収容装置3の切替処理実施中は装置間冗長切替グループの中から「一時的に」切替対象となる加入者収容装置3を1:1でペアリングする必要がある。
上述の各DB(2a〜2e)はテーブルで構成してもよい。
装置間冗長切替に関連するDBの論理データ構造を示す。NMS1の切替制御ツール1aとEMS2を分離することを想定し、装置間冗長切替グループDB2c、切替対象装置DB2d、装置間冗長切替ペアテーブル2eは、装置情報DB2bとはDB上リレーションを持たずに、アプリケーション側でデータ連携をする。
加入者収容装置3間の冗長切替機能の主な利用シーンは、IP網の加入者収容装置3の故障時である。この時、故障した現用の加入者収容装置3に対し、切り戻し(切り替えを戻すこと)を常に実施する運用ポリシーと、実施しない運用ポリシーがある。切り戻しする、しないのどちらにおいても動作する冗長切替隠蔽機能をIP網加入者収容装置制御システムSは実現する。
図3(a)に示すように、現用装置群に属する加入者収容装置3は、故障時以外の通常運用時には常に現在稼動系として運用しており(現用装置#1)、ユーザトラヒックが流れている状態のACT状態で使用される。そして、火災等で現用の加入者収容装置3に障害が発生(故障)すると、その情報がNMS1またはオペレータpに入力される。すると、NMS1の切替制御ツール1aからEMS2の装置管理機能部2aへ切替の要求が出力される、または、オペレータpがNMS1へ指定することにより切替の要求をしてもよい。
すると、EMS2の装置管理機能部2aは、現用装置#1から予備装置#1に切り替える。
現用の加入者収容装置3は切替の度に変わるため、現用/予備の加入者収容装置3群という概念はないと想定する場合である。
すると、EMS2の装置管理機能部2aは、元現用装置#1から現用装置に切り替える。
その後、図4(c)に示すように、元現用装置#2が故障すると、その情報がNMS1またはオペレータpに入力される。すると、NMS1の切替制御ツール1aからEMS2の装置管理機能部2aへ切替の要求が出力され、EMS2の装置管理機能部2aは、1度目の切替先の元現用装置#2から、さらに次の切替先の現用装置に切り替える。または、オペレータpがNMS1へ指定することにより切替の要求をしてもよい。
次に、加入者収容装置3間の冗長切替隠蔽の定義について説明する。
図5に、加入者収容装置3間の冗長切替隠蔽有りの場合を示す。
加入者収容装置3間の装置間冗長切替隠蔽無しの場合、上位OpS(NMS1)からEMS2への入力情報は「上位OpS向け装置ID2b1」となる。EMS2の装置管理機能部2aは入力された「上位OpS向け装置ID2b1」を利用して加入者収容装置3(図6の#A)にアクセスを行う。
なお、上位OpS(NMS1)への処理結果の返却については、「上位OpS向け装置ID2b1」に対する処理結果として上位OpSのNMS1に返却する。
加入者収容装置3間の現用または予備の冗長切替隠蔽の実現方式と影響について説明する。加入者収容装置3間の冗長切替隠蔽は、大きくは、下記の(2)、(3)の2つの処理にて実現する。
(1)NMS1の切替制御ツール1aとEMS2の装置管理機能部2aは、隠蔽有無定義SG(隠蔽有無決定部)から隠蔽有無を取得する。なお、隠蔽有無定義SGが隠蔽無の場合は接続先として「上位OpS向け装置ID2b1」を利用し、隠蔽有無定義SGが隠蔽有の場合は「MEアクセス用装置ID2b2」を利用する。
例えば、加入者収容装置Aから加入者収容装置Cに切替を実施し、上位OpS(NMS1)から加入者収容装置Aに対し、「隠蔽無の機能X」と「隠蔽有の機能Y」を実行する場合を以下説明する。
加入者収容装置3の白抜きはSBY状態を示し、加入者収容装置3のハッチングはACT状態を示す。
隠蔽有無定義SGにより冗長切替隠蔽無しの機能Xの場合、機能Xは上位から渡された「上位OpS向け装置ID2b1」をそのまま利用して、加入者収容装置A3にアクセスする(図7の(2)−1、(2)−2)。「上位OpS向け装置ID2b1」で処理結果を、上位OpS(NMS1)に返す(図7の(2)−3)。
そして、加入者収容装置C3にアクセスし(図7の(3)−2)、加入者収容装置C3への処理結果を上位OpS(NMS1)に返答する(図7の(3)−3)。
装置間冗長切替隠蔽機能の前提条件について、説明する。
EMS2のシステム管理者が利用することを想定し、EMS2のCLI(command line interface)を具備する。 CLIとは、ユーザに対する情報の表示を文字によって行い、操作を、キーボードを用いて行うユーザインターフェースである。
MEアクセス用装置ID2b2は、既存上位OpS(NMS1)や上位OpS(NMS1)、および、切替制御ツール1aとのインタフェースは具備しない。
図9(1)、(2)、(3)、(4)に、加入者収容装置3間の冗長切替隠蔽状態確認の切替前と切替後のそれぞれのオペレータの確認状況を示す。
加入者収容装置3間の冗長切替隠蔽状態確認機能は、オペレータpから入力される上位OpS向け装置ID2b1をキーに、EMS2の装置管理機能部2aが管理する装置情報DB2bのレコードを検索する。
隠蔽対象機能(「機能01」)は該当する装置の「MEアクセス用装置ID2b2」、隠蔽対象外機能(「機能02」)は該当する装置の「上位OpS向け装置ID2b1」を一覧で返却する。装置間冗長切替隠蔽状態確認の実現イメージを以下に示す。
図9の(3)、(4)では、 上位OpS向け装置ID2b1はそれぞれ「#1」、「#2」がオペレータpから入力され、「機能01:#2、機能02:#1」、「機能01:#2、機能02:#2」が返却される。
加入者収容装置3間の冗長切替時に、機能間で競合制御を行う必要がある。加入者収容装置3間の冗長切替(以下、装置間冗長切替と称す)は現用の加入者収容装置3のコンフィグ情報(装置固有パラメータを除く)を予備の加入者収容装置3(以下、装置と略す)に投入する機能であるため、「コンフィグを変更する機能を排他」することを原則とし、競合制御の基本的な考え方を表8に示す。
排他制御は、NMS1において、切替制御ツール1aの指示により、EMS2の図示しない排他制御部により遂行される。
加入者収容装置3のコンフィグ情報の変更が影響する処理は、競合制御と考えられ、排他要と考えられる機能として下記のものがある。
競合制御は、設定系、収集系、装置管理系がある。
HGW(Home GateWay)はホームゲートウェイのことであり、HGW試験とは、加入者収容装置3からホームゲートウェイに対する試験のことである。
収集系の排他要の機能はない。
装置管理系の排他要の機能は、装置削除(装置に対するアクセスはしない機能)、装置情報変更(装置にsnmp get/walkを実行する機能)がある。
装置間冗長切替処理フローとして、装置間冗長切替グループ登録/削除/表示/切替対象装置登録/削除の各処理フローについて説明する。
図10(a)〜(e)に、EMSの装置間冗長切替で想定する装置間冗長切替グループ登録/切替対象装置登録/切替対象装置削除/装置間冗長切替グループ削除/装置間冗長切替グループ表示の各フローを示す。
EMS2の装置間冗長切替で想定する装置間冗長切替指示と装置間冗長切替確認の処理フローについて説明する。
図11に、EMS2の装置間冗長切替指示の処理フローを示す。
L2スイッチは、ポートの閉塞を行い、その閉塞情報をEMS2に送る(S612)。EMS2は、その閉塞情報を切替制御ツール1aに送る(S613)。
EMS2の排他制御部は、機能間排他を終了する(S614)と、その情報を切替制御ツール1aに送る(S615)。
EMS2の装置管理機能部2aは、装置間冗長切替のコマンドを予備の加入者収容装置3に発行する(S619)。予備の加入者収容装置3は、装置間冗長切替を行った旨を EMS2に送る(S620)。EMS2は、差分SOを予備の加入者収容装置3に投入する(S621)。予備の加入者収容装置3は差分SOを受け取った旨の情報をEMS2に送る(S622)。
EMS2の装置間冗長切替で想定される装置間冗長切替確認の処理フローについて説明する。
図12に、EMS2の装置間冗長切替確認の処理フローを示す。
装置間冗長切替処理でのオペレータpの入力項目について説明する。
装置間冗長切替処理には、装置間冗長切替グループの登録、装置間冗長切替グループの削除、装置間冗長切替グループの表示、切替対象装置の登録、切替対象装置の削除がある。
図13に、装置間冗長切替グループの登録、装置間冗長切替グループの削除、装置間冗長切替グループの表示、切替対象装置の登録、切替対象装置の削除のオペレータが入力するパラメータと各情報の流れを示す。図13において、オペレータpの入力パラメータを破線で示し、オペレータpのオペレーションを一点鎖線で示す。
表9に、図13でオペレータpが入力するパラメータと、パラメータが入力するカテゴリ、パラメータの項目名、パラメータの情報内容を示す。
装置間冗長切替実施に際してのオペレータpの入力項目について説明する。
装置間冗長切替処理には、装置間冗長切替グループの登録、装置間冗長切替グループの削除、装置間冗長切替グループの表示、切替対象装置の登録、切替対象装置の削除がある。
図14に、装置間冗長切替を実施するに際してのオペレータが入力するパラメータと各情報の流れを示す。図14において、オペレータpの入力パラメータを破線で示し、オペレータpのオペレーションを一点鎖線で示す。
(D)の項目名は、ポート閉塞対象となるL2スイッチの接続先であり、(D)の情報内容はMプレーンの32ビットのIPアドレス(IPv4アドレス)、または128ビットのIPv6アドレスである。(E)の項目名は、ポート閉塞情報である。
すると、図14に示すように、切替制御ツール1aとEMS2との間で装置間冗長切替準備の情報がやり取りされる。そして、EMS2と加入者収容装置3との間で、装置間冗長切替コンフィグ投入コマンド群の情報がやり取りされる。
次に、装置間冗長切替確認に際してのオペレータpの入力項目について説明する。
図15に、装置間冗長切替確認を実施するに際してのオペレータpが入力するパラメータと各情報の流れを示す。図15において、オペレータpの入力パラメータを破線で示し、オペレータpのオペレーションを一点鎖線で示す。
表11に、図15でオペレータpが入力するパラメータと、パラメータが入力するカテゴリ、パラメータの項目名、パラメータの情報内容を示す。
オペレータpは、装置間冗長切替を確認するに際して、図15、表11に示すように、装置間冗長切替対象装置を収容したEMS2の接続先(A)を端末で入力する。
すると、切替制御ツール1aとEMS2との間で装置間冗長切替確認の情報がやり取りされる。
図16に、装置間冗長切替の確認の画面の一例を示す。
図16に示すように、装置間冗長切替の確認の画面には、切替開始日時、切替終了日時、切替元装置、切替先装置、切替進捗状況が表示される。
切替開始日時は、装置間冗長切替を指示したタイミングをキーに切替状況を確認するケースが考えられるため、表示される。
切替終了日時は、装置間冗長切替を完了したタイミングを確認するケースが考えられるため、表示される。
切替進捗状況は、切替状況を確認するケースが考えられるため、表示される。
上述の装置間冗長切替の確認の画面で表示されるレコードは所定の期間、一時記憶され削除される。所定の期間は任意に定められる。
次に、装置情報DB2b、装置間冗長切替グループDB2c、装置間冗長切替対象装置DB2d、装置間冗長切替ペアDB2eへのアクセスの契機について説明する。
装置管理機能部2aが装置間冗長切替を実行するに際して、上記各DB(2b、2c、2d、2e)にアクセスするタイミングが存在する。
図17の太実線部分が装置情報DBへのアクセスを整理した部分である。
装置間冗長切替における装置情報DB2bに対する更新処理については、複数レコードの更新が想定される。更新によるデータ不整合を防ぐために、EMS2の装置管理機能部2aは、更新用のAPI(Application Programming Interface)を利用する。
装置間冗長切替グループ制御には、装置間冗長切替グループ登録、削除、表示の各制御があり、図17に示すように、「C」、「R」、「D」のアクセスが行われる。
次に、上位OpS(NMS1)からの加入者収容装置3へのアクセスについて説明する。
図18に、通常運用時の上位OpS(NMS1)から加入者収容装置へアクセスするルートを示し、図19に、切替運用時の上位OpS(NMS1)から加入者収容装置へアクセスするルートを示す。
加入者収容装置3の登録時は、上位OpS向け装置情報の上位OpS向け装置ID2b1と同じ情報をMEアクセス用装置情報のMEアクセス用装置ID 2b2と組にして、装置情報DB2bに格納する。
加入者収容装置3の切替・切戻時には、図20に示すパターンで加入者収容装置3の情報を変更することで、接続先の読替え(切替えの隠蔽)を実現する。
図20に示すように、通常運用時に、上位OpS向け装置ID2b1が#1、MEアクセス用装置ID 2b2が#1である場合に、切替要求#1から#2を切替運用時のパターン1(図20の左側)とする。
以上、まとめると、IPアドレス書き換えの対象はEMS2にて設定可能とする。
従って、Mプレーン通信において、装置間冗長機能を具備するIP網の加入者収容装置3と、具備しないIP網の加入者収容装置3を同じように設定および/または制御することが可能となる。
実施形態2のIP網加入者収容装置制御システム2Sは、NMS1において、宛先IPアドレスを書き換えるIP書き換え対象フラグが“あり”( 隠蔽要識別情報)の情報と宛先IPアドレスを書き換えないIP書き換え対象フラグが“なし”の情報とを有している。
NMS1にあるIP書き換え対象フラグが“あり”に設定されたMプレーン通信は、EMS2が装置情報DB2bの上位OpS向け装置ID2b1とMEアクセス用装置ID 2b2の情報から、宛先IPアドレスを書き換える。
これ以外の構成は、実施形態1と同様である。
実施形態2のIP網加入者収容装置制御システム2Sによれば、NMS1がもつIP書き換え対象フラグが“あり”、“なし”によりMプレーン通信は、宛先IPアドレスの書き換えを制御できる。
その他、実施形態1の効果は同様に奏する。
実施形態3のIP網加入者収容装置制御システム3Sは、Mプレーン通信のIPアドレスの書き換えを上位OpSのNMS1にて実施するものである。
上位OpSのNMS1は、IP網の加入者収容装置3の切替状態を、加入者収容装置3の切替状態を管理するEMS2から取得して把握する。
そして、NMS1は、自ら、切り替え元の加入者収容装置3と切替先の加入者収容装置3に対するMプレーン通信を投げ分ける制御を行う。
その他、実施形態1の効果は同様に奏する。
2 EMS装置(EMS)
2b 装置情報DB(装置管理情報)
2b1 上位OpS向け装置ID(装置管理情報、NMS装置向けの加入者収容装置の装置ID)
2b2 MEアクセス用装置ID(装置管理情報、現在稼働系の加入者収容装置の装置ID)
3 加入者収容装置
S、2S、3S IP網加入者収容装置制御システム
Claims (7)
- 現用装置と予備装置との組からなり、冗長構成を持つ加入者収容装置と、
前記加入者収容装置への設定と制御を行うEMS装置と、
前記EMS装置に対して前記設定と前記制御の内容を指示するNMS装置とを備え、
前記EMS装置は、
前記加入者収容装置の現用装置または予備装置のいずれかが現在稼働系の加入者収容装置であるかを把握し、
前記NMS装置からのMプレーン通信が、現用装置または予備装置への装置間冗長切替によらず前記現在稼働系の加入者収容装置へ投入するものか、または、装置間冗長切替を隠蔽しない指示された前記加入者収容装置へ投入するものかを、定義する隠蔽有無決定部と、NMS装置向けの加入者収容装置の装置IDと、前記現在稼働系の加入者収容装置の装置IDとを組として持つ装置管理情報とを有し、
前記隠蔽有無決定部の情報により、前記NMS装置からのMプレーン通信が前記現在稼働系の加入者収容装置へ投入するものであれば、前記装置管理情報を参照して前記NMS装置向けの加入者収容装置の装置IDから前記現在稼働系の加入者収容装置の装置IDを読み出して、当該Mプレーン通信の宛先情報を、前記NMS装置向けの加入者収容装置の装置IDから読み出した前記現在稼働系の加入者収容装置の装置IDに書き換える
ことを特徴とするIP網加入者収容装置制御システム。 - 現用装置と予備装置との組からなり、冗長構成を持つ加入者収容装置と、
前記加入者収容装置への設定と制御を行うEMS装置と、
前記EMS装置に対して設定と制御の内容を指示するNMS装置とを備え、
前記NMS装置において、
Mプレーン通信が、装置間冗長切替を隠蔽し現在稼働系の加入者収容装置へ投入するものには前記Mプレーン通信に隠蔽要識別情報が設定され、
前記EMS装置は、
前記加入者収容装置の現用装置または予備装置のいずれかが現在稼働系の加入者収容装置であるかを把握し、NMS装置向けの加入者収容装置の装置IDと、前記現在稼働系の加入者収容装置の装置IDとを組として持つ装置管理情報を有し、
前記NMS装置からの前記Mプレーン通信が前記隠蔽要識別情報が設定される場合、前記装置管理情報を参照して前記NMS装置向けの加入者収容装置の装置IDから前記現在稼働系の加入者収容装置の装置IDを読み出して、当該Mプレーン通信の宛先情報を、前記NMS装置向けの加入者収容装置の装置IDから読み出した前記現在稼働系の加入者収容装置の装置IDに書き換える
ことを特徴とするIP網加入者収容装置制御システム。 - 請求項1または請求項2に記載のIP網加入者収容装置制御システムにおいて、
前記EMS装置は、
前記加入者収容装置のIPアドレス、ホスト名を前記現用装置の加入者収容装置の値から前記予備装置の加入者収容装置の値に書き換え、
書き換えたコンフィグファイルを当該予備装置の加入者収容装置に送り、装置間冗長切替状態を更新し、
L2スイッチにポート閉塞を指示する
ことを特徴とするIP網加入者収容装置制御システム。 - 請求項1から請求項3のうちの何れか一項に記載のIP網加入者収容装置制御システムにおいて、
前記現用装置または前記予備装置の切替元から切替先へ切替られ、
前記切替先から前記切替元へ切替られる
ことを特徴とするIP網加入者収容装置制御システム。 - 現用装置と予備装置との組からなり、冗長構成を持つ加入者収容装置と、
前記加入者収容装置への設定と制御を行うEMS装置と、
前記EMS装置に対して前記設定と前記制御の内容を指示するNMS装置とを
備え、
前記NMS装置が隠蔽有無決定部と装置管理情報とを有するIP網加入者収容装置制御システムの制御方法であって、
前記EMS装置は、前記加入者収容装置の現用装置または予備装置のいずれかが現在稼働系の加入者収容装置であるかを把握し、
前記隠蔽有無決定部は、前記NMS装置からのMプレーン通信が、現用装置または予備装置への装置間冗長切替によらず前記現在稼働系の加入者収容装置へ投入するものか、または、装置間冗長切替を隠蔽しない指示された前記加入者収容装置へ投入するものかを定義し、
前記装置管理情報は、NMS装置向けの加入者収容装置の装置IDと、前記現在稼働系の加入者収容装置の装置IDとを組として持ち、
前記隠蔽有無決定部の情報により、前記NMS装置からのMプレーン通信が前記現在稼働系の加入者収容装置へ投入するものである場合、
前記EMS装置は、
前記装置管理情報を参照して前記NMS装置向けの加入者収容装置の装置IDから前記現在稼働系の加入者収容装置の装置IDを読み出し、
当該Mプレーン通信の宛先情報を、前記NMS装置向けの加入者収容装置の装置IDから読み出した前記現在稼働系の加入者収容装置の装置IDに書き換える
ことを特徴とするIP網加入者収容装置制御システムの制御方法。 - 現用装置と予備装置との組からなり、冗長構成を持つ加入者収容装置と、
前記加入者収容装置への設定と制御を行い、装置管理情報を有するEMS装置と、
前記EMS装置に対して設定と制御の内容を指示するNMS装置とを備えるIP網加入者収容装置制御システムの制御方法であって、
前記NMS装置には、
Mプレーン通信が、装置間冗長切替を隠蔽し現在稼働系の加入者収容装置へ投入するものである場合には前記Mプレーン通信に隠蔽要識別情報が設定され、
前記EMS装置は、
前記加入者収容装置の現用装置または予備装置のいずれかが現在稼働系の加入者収容装置であるかを把握し、
前記装置管理情報は、NMS装置向けの加入者収容装置の装置IDと、前記現在稼働系の加入者収容装置の装置IDとを組として持ち、
前記NMS装置からの前記Mプレーン通信が前記隠蔽要識別情報が設定される場合、
前記EMS装置は、
前記装置管理情報を参照して前記NMS装置向けの加入者収容装置の装置IDから前記現在稼働系の加入者収容装置の装置IDを読み出し、
当該Mプレーン通信の宛先情報を、前記NMS装置向けの加入者収容装置の装置IDから読み出した前記現在稼働系の加入者収容装置の装置IDに書き換える
ことを特徴とするIP網加入者収容装置制御システムの制御方法。 - 請求項5または請求項6に記載のIP網加入者収容装置制御システムの制御方法を実現するためのプログラム。
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---|---|---|---|---|
JPH086845A (ja) * | 1994-06-15 | 1996-01-12 | Fujitsu Ltd | 互換制御装置 |
JP2000253000A (ja) * | 1999-02-25 | 2000-09-14 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | ネットワークリソース管理方式 |
-
2015
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JPH086845A (ja) * | 1994-06-15 | 1996-01-12 | Fujitsu Ltd | 互換制御装置 |
JP2000253000A (ja) * | 1999-02-25 | 2000-09-14 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | ネットワークリソース管理方式 |
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