JP2017041738A - 固体撮像装置 - Google Patents

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Koreyasu Tatezawa
之康 立澤
和浩 檜田
Kazuhiro Hida
和浩 檜田
芦谷 達治
Tatsuji Ashitani
達治 芦谷
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Abstract

【課題】画像信号の補間処理におけるキズの影響を低減可能とする固体撮像装置を提供すること。
【解決手段】実施形態によれば、固体撮像装置は、画素領域、第1回路および第2回路を備える。画素領域は、撮像画素および焦点検出画素を含む。撮像画素は、第1画素および第2画素を含む。第1画素は、第1色光を検出する。第2画素は、第2色光を検出する。第1回路である変化量比較回路51は、焦点検出画素を中心とする複数の方向における輝度の変化量を比較する。第2回路である色差補間回路52は、参照画素の信号値を使用して、焦点検出画素への補間値を算出する。参照画素は、第1回路による比較結果を基に選択された第2画素である。第2回路は、参照画素の周辺の第1画素の信号値と、焦点検出画素の周辺の第1画素の信号値とを使用する調整を参照画素の信号値へ施して、補間値を算出する。
【選択図】図6

Description

本実施形態は、固体撮像装置に関する。
カメラシステムのオートフォーカスの方式の1つとして、固体撮像装置の画素領域に配置された焦点検出画素を用いる方式が知られている。カメラシステムは、焦点検出画素に対する画像信号の補間処理を実施する。補間処理では、正常に機能していない画素によるデジタル画像信号の欠損部分であるキズの影響を低減できることが望まれている。
特開2014−179939号公報
一つの実施形態は、画像信号の補間処理におけるキズの影響を低減可能とする固体撮像装置を提供することを目的とする。
一つの実施形態によれば、固体撮像装置は、画素領域、第1回路および第2回路を備える。画素領域は、撮像画素および焦点検出画素を含む。撮像画素は、第1画素および第2画素を含む。第1画素は、第1色光を検出する。第2画素は、第2色光を検出する。焦点検出画素は、被写体と焦点とのずれを検出する。第1回路は、焦点検出画素を中心とする複数の方向における輝度の変化量を比較する。第2回路は、参照画素の信号値を使用して、焦点検出画素への補間値を算出する。参照画素は、第1回路による比較結果を基に選択された第2画素である。第2回路は、参照画素の周辺の第1画素の信号値と、焦点検出画素の周辺の第1画素の信号値とを使用する調整を参照画素の信号値へ施して、補間値を算出する。
図1は、実施形態の固体撮像装置を備えるカメラシステムの構成を示すブロック図である。 図2は、図1に示す固体撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 図3は、図1に示す撮像処理回路の構成を示すブロック図である。 図4は、図2に示す画素領域における位相差画素の第1配置例を示す図である。 図5は、図2に示す画素領域における位相差画素の第2配置例を示す図である。 図6は、図3に示す補間処理回路の構成を示すブロック図である。 図7は、図6に示す補間処理回路による補間処理について説明する図である。 図8は、図6に示す補間処理回路による補間処理について説明する図である。 図9は、図6に示す補間処理回路による補間処理の手順を説明するフローチャートである。 図10は、図2に示す画素領域における位相差画素の第3配置例を示す図である。
以下に図面を参照して、実施形態にかかる固体撮像装置を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
(実施形態)
図1は、実施形態の固体撮像装置を備えるカメラシステムの構成を示すブロック図である。カメラシステム1は、カメラモジュール2を備える電子機器であって、例えばカメラ付き携帯端末である。カメラシステム1は、デジタルカメラ等の電子機器であっても良い。
カメラシステム1は、カメラモジュール2および後段処理部3を備える。カメラモジュール2は、レンズモジュール4および固体撮像装置5を備える。レンズモジュール4は、撮像光学系6およびレンズ駆動部7を備える。
撮像光学系6は、被写体からの光を取り込む。撮像光学系6は、被写体像を結像させる撮像レンズ(図示省略)を備える。レンズ駆動部7は、撮像レンズを移動させる駆動機構である。レンズ駆動部7は、フォーカスドライバ11からの制御信号に応じて、撮像光学系6の光軸に平行な方向へ撮像レンズを動作させる。レンズ駆動部7は、撮像レンズの繰り出し量を調節することで、撮像光学系6のフォーカスを調節する。
固体撮像装置5は、イメージセンサ8、撮像処理回路9、位相差検出回路10およびフォーカスドライバ11を備える。イメージセンサ8は、被写体像を撮像する。撮像処理回路9は、イメージセンサ8からの画像信号に対し、各種の信号処理を実施する。撮像処理回路9は、後述する撮像画素からの信号をISP12へ出力する。撮像処理回路9は、後述する位相差画素からの信号を位相差検出回路10へ出力する。
カメラモジュール2は、位相差画素を用いて、いわゆる瞳分割方式による撮像を実施する。位相差検出回路10は、撮像により得られた2つの像の位相差を基に、デフォーカス量を求める。焦点調節部であるフォーカスドライバ11は、デフォーカス量に応じた制御信号を生成する。フォーカスドライバ11は、レンズ駆動部7へ制御信号を出力する。
イメージセンサ8は、裏面照射型のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサである。裏面照射型のCMOSイメージセンサは、光電変換素子を含む半導体層のうち入射光が入射する側とは逆側に配線層が設けられている。なお、イメージセンサ8は、裏面照射型のCMOSイメージセンサに限られず、表面照射型のCMOSイメージセンサ、CCD(Charge Coupled Device)等であっても良い。
後段処理部3は、イメージシグナルプロセッサ(Image Signal Processor;ISP)12、記録部13および表示部14を備える。ISP12は、カメラモジュール2からの画像信号の信号処理を実施する。ISP12は、デモザイク処理、ホワイトバランス調整、カラーマトリクス処理、ガンマ補正等の各種信号処理を実施する。記録部13は、ISP12での信号処理を経た画像を記憶媒体等へ記録する。
表示部14は、ISP12からの画像信号、あるいは記録部13から読み出された画像信号に応じて、画像を表示する。表示部14は、例えば、液晶ディスプレイである。カメラシステム1は、ISP12での信号処理を経たデータに基づき、固体撮像装置5のフィードバック制御を実施する。
図2は、図1に示す固体撮像装置の概略構成を示すブロック図である。イメージセンサ8は、画素領域20、制御回路21、行走査回路22、列走査回路23およびカラム処理回路24を備える。
画素領域20は、行列状に配列された画素を備える領域である。各画素は、光電変換素子であるフォトダイオードを備える。光電変換素子は、入射光量に応じた信号電荷を生成する。画素は、入射光量に応じて生成された信号電荷を蓄積する。画素領域20は、撮像画素および位相差画素を含む。撮像画素は、被写体像を検出するための画素である。焦点検出画素である位相差画素は、撮像光学系の焦点と被写体とのずれ量であるデフォーカス量を検出するための画素である。
制御回路21、行走査回路22、列走査回路23、カラム処理回路24、撮像処理回路9、位相差検出回路10およびフォーカスドライバ11は、画素領域20が実装されているチップ上に集積された周辺回路部を構成する。
イメージセンサ8の駆動のための各種データおよびクロック信号は、チップ外部のISP12から、撮像処理回路9を経て制御回路21へ供給される。制御回路21は、クロック信号に応じて、周辺回路部の駆動を制御するための各種パルス信号を生成する。制御回路21は、駆動タイミングを指示するパルス信号を、行走査回路22、列走査回路23、カラム処理回路24および撮像処理回路9のそれぞれに供給する。
行走査回路22は、シフトレジスタおよびアドレスデコーダ等を備える。画素駆動回路である行走査回路22は、画素領域20の画素へ駆動信号を供給する。制御回路21は、垂直同期信号に応じたパルス信号を、行走査回路22へ供給する。行走査回路22は、画素信号が読み出される画素行を、制御回路21からのパルス信号に応じて順次選択する。行走査回路22は、選択された画素行において画素ごとに順次読み出し信号を供給することによる読み出し走査を行う。読み出し信号は、入射光量に応じて生成された画素信号を画素から読み出すための駆動信号である。
行走査回路22は、画素ごとへの読み出し信号の供給に先行して、各画素へのリセット信号の供給による掃き出し走査を行う。リセット信号は、光電変換素子に残存されている電荷を排出させるための駆動信号である。各画素は、リセット信号が供給されたときから読み出し信号が供給されるまでの間、入射光量に応じて生成された信号電荷を蓄積する。
駆動信号は、行走査回路22から各画素へ、画素駆動線25を通じて伝送される。画素駆動線25は、画素領域20の画素行ごとに設けられている。画素行は、行方向(水平方向)へ配列された画素からなる。
画素信号は、各画素からカラム処理回路24へ、垂直信号線26を通じて伝送される。垂直信号線26は、画素領域20の画素列ごとに設けられている。画素列は、列方向(垂直方向)へ配列された画素からなる。
カラム処理回路24は、垂直信号線26を伝送した画素信号を、画素列ごとに設けられた単位回路(図示省略)にて処理する。カラム処理回路24は、画素信号へ、固定パターンノイズの低減のための相関二重サンプリング処理(CDS)を施す。カラム処理回路24は、アナログ信号である画素信号へ、デジタル信号への変換であるAD変換を施す。カラム処理回路24は、CDSおよびAD変換以外の処理を実施しても良い。カラム処理回路24は、CDSおよびAD変換を経た画素信号を、単位回路ごとに保持する。
列走査回路23は、シフトレジスタおよびアドレスデコーダ等を備える。制御回路21は、水平同期信号に応じたパルス信号を、列走査回路23へ供給する。列走査回路23は、画素信号を読み出す画素列を、制御回路21からのパルス信号に応じて順次選択する。カラム処理回路24は、列走査回路23による選択走査に応じて、各単位回路に保持されている画素信号を順次出力する。イメージセンサ8は、カラム処理回路24からの画素信号を成分とする信号を出力する。
図3は、図1に示す撮像処理回路の構成を示すブロック図である。撮像処理回路9は、黒レベル補正回路31、デジタルゲイン回路32、ラインメモリ33および補間処理回路34を備える。
黒レベル補正回路31は、イメージセンサ8からの信号の黒レベルを補正する。黒レベルは、輝度のレベルを階調として表す際の基準とする信号レベルであって、最低階調を示す信号レベルである。黒レベル補正回路31は、撮像画素からの画像信号をデジタルゲイン回路32へ出力する。
固体撮像装置5は、画素領域20における位相差画素の位置を示す位置情報を予め保持する。制御回路21は、位相差画素の位置情報に応じたパルス信号を撮像処理回路9へ供給する。パルス信号は、位相差画素からの信号が撮像処理回路9へ入力されるタイミングを示す。黒レベル補正回路31は、制御回路21からのパルス信号に応じて、位相差画素からの信号を位相差検出回路10へ出力する。
デジタルゲイン回路32は、画像信号へのデジタルゲイン調整を行う。ラインメモリ33は、画像信号を一時保持することで、画素領域20の行ごとに画像信号を遅延させる。ラインメモリ33は、4つの画素行の信号(4H)を保持する。ラインメモリ33は、例えばSRAMである。補間処理回路34は、制御回路21からのパルス信号に応じて、焦点検出画素である位相差画素に対する画像信号の補間処理を実施する。
なお、撮像処理回路9は、図3に示す構成以外に、信号処理のためのいずれの構成を備えていても良い。撮像処理回路9は、キズ補正、ガンマ補正、ノイズ低減処理、レンズシェーディング補正、ホワイトバランス調整、歪曲補正、解像度復元等のための構成を備えていても良い。
固体撮像装置5は、撮像処理回路9での信号処理を経た画像信号をチップ外部へ出力する。固体撮像装置5は、撮像処理回路9での信号処理を経たデータに基づき、イメージセンサ8のフィードバック制御を実施する。
なお、カメラシステム1は、本実施形態において固体撮像装置5内で実施するものとした信号処理を、画素領域20と同じチップ上の周辺回路部以外の回路で実施しても良い。信号処理は、周辺回路部に代えて、例えば後段処理部3のISP12が実施しても良い。カメラシステム1は、周辺回路部で実施するものとした信号処理を、周辺回路部とISP12の双方で実施しても良い。周辺回路部およびISP12は、本実施形態で説明する信号処理以外の信号処理を実施しても良い。
図4および図5は、図2に示す画素領域における位相差画素の配置例を示す図である。図4および図5において、「R」、「G」および「B」と示した箇所は、それぞれ撮像画素である赤(R)画素、緑(G)画素および青(B)画素を表す。
R画素、G画素およびB画素は、それぞれRカラーフィルタ、GカラーフィルタおよびBカラーフィルタ(いずれも図示省略)を備える。Rカラーフィルタは、R光を選択的に透過させるカラーフィルタである。Gカラーフィルタは、G光を選択的に透過させるカラーフィルタである。Bカラーフィルタは、B光を選択的に透過させるカラーフィルタである。図4および図5において、各色の撮像画素はベイヤー配列をなす。
図4および図5に示すY方向は画素領域20の列方向であって、X方向は画素領域20の行方向とする。Y方向のうち矢印で示す方向をプラスY方向とし、矢印と逆の方向をマイナスY方向とする。X方向のうち矢印で示す方向をプラスX方向とし、矢印と逆の方向をマイナスX方向とする。
位相差画素41は、遮光層を備える。図4および図5において、位相差画素41のうち斜線を付した部分は、遮光層により覆われた部分を示している。遮光層は、光を遮蔽する。遮光層は、光を反射させる金属材料を含む層である。遮光層は、光吸収性の材料を含む層であっても良い。
位相差画素41のうち遮光層により覆われた部分以外の部分には、光電変換素子へ進行する光を通過させる開口が設けられている。位相差画素41Lは、マイナスX側の半分の領域に開口、プラスX側の半分の領域に遮光層がそれぞれ設けられた位相差画素41である。位相差画素41Rは、プラスX側の半分の領域に開口、マイナスX側の半分の領域に遮光層がそれぞれ設けられた位相差画素41である。
図4に示す第1配置例では、例えば8行8列(8×8)のベイヤー配列において1つのB画素が位相差画素41Lに置き換えられ、1つのR画素が位相差画素41Rに置き換えられている。第1配置例では、位相差画素41Lおよび位相差画素41Rは、X方向およびY方向に対して斜めの方向において互いに隣り合う。位相差画素41Rは、位相差画素41Lに対してプラスX方向およびプラスY方向の間の斜めの方向の位置にある。
位相差画素41Lおよび位相差画素41Rは、X方向あるいはY方向における位置関係が図4に示す場合とは逆になるように配置されていても良い。位相差画素41Lおよび位相差画素41Rは、互いに隣り合う配置とされる以外に、1つ以上の画素を隔てて配置されていても良い。画素領域20には、かかる位置関係をなす2つの位相差画素41L,41Rの組み合わせが複数組配置されている。なお、ベイヤー配列の1つのR画素および1つのB画素が、それぞれ位相差画素41Lおよび位相差画素41Rに置き換えられても良い。
2つの位相差画素41L,41Rの組み合わせは、画素領域20においていずれの割合で配置されていても良く、8×16のベイヤー配列に1つ、あるいは16×16のベイヤー配列に1つの割合で配置されていても良い。
図5に示す第2配置例では、例えば8×8のベイヤー配列のうち1つのB画素が、位相差画素41Lに置き換えられている。また、位相差画素41LからプラスY方向において3つの画素を隔てた位置のB画素が、位相差画素41Rに置き換えられている。
位相差画素41Lおよび位相差画素41Rは、Y方向における位置関係が図5に示す場合とは逆になるように配置されていても良い。位相差画素41Lおよび位相差画素41Rは、3つの画素を隔てて配置される以外に、1つあるいは3つ以上の画素を隔てて配置されていても良い。画素領域20には、かかる位置関係をなす2つの位相差画素41L,41Rの組み合わせが複数組配置されている。なお、ベイヤー配列の2つのR画素が、2つの位相差画素41L,41Rにそれぞれ置き換えられても良い。2つの位相差画素41L,41Rの組み合わせは、第1配置例と同様に、画素領域20においていずれの割合で配置されていても良い。
G画素で検出される信号成分は、R画素およびB画素で検出される信号成分に比べて被写体の輝度情報が多く含まれている。G画素は、R画素およびB画素に比べて画像の輝度および解像感に及ぼす影響が大きい画素とされている。第1配置例および第2配置例では、ベイヤー配列のG画素は、位相差画素41L,41Rへの置き換えがなされず、いずれも画像情報の検出に使用される。このため、固体撮像装置5は、高輝度かつ高い解像感を備える画像を取得できる。
位相差画素41L,41Rは、画素領域20の全体あるいは一部の領域に分散させて配置されている。画素領域20における位相差画素41L,41Rの配置態様は、第1および第2配置例に限られず、任意であるものとする。位相差画素41L,41Rは、少なくとも画素領域20の一部の領域に、所定のパターンで配置されたものであれば良い。
位相差画素41L,41Rの開口には、撮像画素におけるカラーフィルタに代えて、透明フィルタが設けられている。透明フィルタは、撮像画素に設けられるカラーフィルタに比べて広い波長域の光を透過させる。位相差画素41L,41Rに透明フィルタを設けることで、位相差画素41L,41Rは、高い感度で輝度情報を得ることができる。
位相差画素41L,41Rには、透明フィルタに代えて、Gカラーフィルタを設けても良い。位相差画素41L,41Rは、Gカラーフィルタが設けられることで、RカラーフィルタあるいはBカラーフィルタが設けられる場合に比べて高い感度で輝度情報を得ることができる。
カメラモジュール2は、複数の位相差画素41Lで得られる像と、複数の位相差画素41Rで得られる像とを同時に取得する。カメラモジュール2は、互いに開口がX方向において対称とされた位相差画素41L,41Rを用いることにより、瞳分割方式による撮像を実施する。
合焦状態において、複数の位相差画素41Lで得られる像と、複数の位相差画素41Rで得られる像とは一致する。複数の位相差画素41Lで得られる像と、複数の位相差画素41Rで得られる像との位相差はゼロとなる。
撮像光学系6の焦点が被写体からずれた状態では、複数の位相差画素41Lで得られる像と、複数の位相差画素41Rで得られる像とに位相差が生じる。位相差検出回路10は、2つの像の位相差を求め、位相差から撮像光学系6のデフォーカス量を算出する。フォーカスドライバ11は、位相差検出回路10で得られたデフォーカス量に応じて、被写体へ焦点を合わせるフォーカス動作のための制御信号を生成する。
図6は、図3に示す補間処理回路の構成を示すブロック図である。補間処理回路34は、第1回路である変化量比較回路51、第2回路である色差補間回路52、第3回路である平均回路53、および第4回路であるクリップ回路54を備える。
変化量比較回路51は、位相差画素41を中心とする複数の方向における輝度の変化量を比較する。色差補間回路52は、位相差画素41への補間値を算出する。平均回路53は、色差補間回路52で生成された補間値を平均する。クリップ回路54は、平均回路53で算出された平均値へのクリップ処理を実施する。
図7および図8は、図6に示す補間処理回路による補間処理について説明する図である。補間処理回路34には、ラインメモリ33に保持された4つの画素行からの信号が入力される。また、補間処理回路34には、ラインメモリ33へ格納される直前の1つの画素行からの信号が入力される。補間処理回路34には、5つの画素行からの信号が入力される。
補間処理回路34は、5つの画素行からの信号を行方向について遅延させる。補間処理回路34は、5行5列の行列状に画素が配列された画素ブロックの信号についてタイミングを一致させる。補間処理回路34は、1つの位相差画素41を中心とする画素ブロックの信号を使用して、中心の位相差画素41に対する補間処理を実施する。
図7および図8には、ベイヤー配列のB画素に代えて配置された位相差画素41Rを中心とする画素ブロック55を示している。以下に、かかる位相差画素41Rを例として、補間処理回路34による補間処理を説明する。補間処理回路34は、画素ブロック55におけるG画素の信号値とB画素の信号値を、補間処理において使用する。この例において、G画素は、第1色光であるG光を検出する第1画素である。B画素は、第2色光であるB光を検出する第2画素である。
図7および図8に示すように、第1方向d1、第2方向d2、第3方向d3および第4方向d4は、それぞれマイナスY方向、プラスY方向、マイナスX方向およびプラスX方向とする。第5方向d5は、マイナスY方向およびマイナスX方向の間の斜めの方向とする。第6方向d6は、プラスY方向およびプラスX方向の間の斜めの方向とする。第7方向d7は、マイナスY方向およびプラスX方向の間の斜めの方向とする。第8方向d8は、プラスY方向およびマイナスX方向の間の斜めの方向とする。
図9は、図6に示す補間処理回路による補間処理の手順を説明するフローチャートである。変化量比較回路51は、位相差画素41Rを中心とする8つの方向d1〜d8について、方向ごとのスコアを算出する(ステップS1)。スコアは、輝度の変化量を比較するための評価値である。変化量比較回路51は、画素ブロックに含まれる第1画素であるG画素の信号値を使用して、スコアを算出する。
変化量比較回路51は、図7に示す画素群P1に含まれるG画素の信号値を使用して、第1方向d1におけるスコアであるSC1を算出する。画素群P1は、位相差画素41Rから第1方向d1側にある画素を含む。変化量比較回路51は、例えば次の式(1)により、SC1を算出する。
SC1=|G2−G5|+|G4−G12| ・・(1)
式(1)における|G2−G5|は、2つのG画素「G2」、「G5」の信号値の差分の絶対値であって、画素群P1の範囲のうち位相差画素41RのマイナスX側部分における輝度の変化量を表す。|G4−G12|は、2つのG画素「G4」、「G12」の信号値の差分の絶対値であって、画素群P1の範囲のうち位相差画素41RのプラスX側部分における輝度の変化量を表す。変化量比較回路51は、SC1が低いほど、第1方向d1における輝度の変化量が小さいとみなす。
変化量比較回路51は、第1方向d1の場合と同様に、第2方向d2から第8方向d8におけるスコアであるSC2〜SC8を算出する。変化量比較回路51は、図7に示す画素群P2,P3およびP4の信号値から、それぞれSC2,SC3およびSC4を求める。画素群P2は、位相差画素41Rから第2方向d2側にある画素を含む。画素群P3は、位相差画素41Rから第3方向d3側にある画素を含む。画素群P4は、位相差画素41Rから第4方向d4側にある画素を含む。
変化量比較回路51は、例えば次の式(2)から(4)により、SC2,SC3およびSC4を算出する。
SC2=|G2−G8|+|G4−G9| ・・(2)
SC3=|G1−G6|+|G3−G7| ・・(3)
SC4=|G1−G11|+|G3−G10| ・・(4)
変化量比較回路51は、図8に示す画素群P5,P6,P7およびP8の信号値から、それぞれSC5,SC6,SC7およびSC8を求める。画素群P5は、位相差画素41Rから第5方向d5側にある画素を含む。画素群P6は、位相差画素41Rから第6方向d6側にある画素を含む。画素群P7は、位相差画素41Rから第7方向d7側にある画素を含む。画素群P8は、位相差画素41Rから第8方向d8側にある画素を含む。
変化量比較回路51は、例えば次の式(5)から(8)により、SC5,SC6,SC7およびSC8を算出する。
SC5=|G4−G5|+|G3−G6| ・・(5)
SC6=|G1−G10|+|G2−G9| ・・(6)
SC7=|G2−G12|+|G3−G11| ・・(7)
SC8=|G1−G7|+|G4−G8| ・・(8)
変化量比較回路51は、算出されたスコアSC1〜SC8を比較する。変化量比較回路51は、SC1〜SC8のうち最も小さい2つを検出する。変化量比較回路51は、8つの方向d1〜d8のうち、最も小さいスコアを持つ2つの方向dm1,dm2を選択する(ステップS2)。変化量比較回路51は、2つの方向dm1,dm2が、8つの方向d1〜d8のうち輝度の変化量が最も小さい2つの方向と判断する。2つの方向dm1,dm2は、8つの方向d1〜d8のうち、画像に含まれる線状のパターンの方向である可能性が高い方向である。
なお、変化量比較回路51は、式(1)から(8)に示すスコア以外の評価値を基に、輝度の変化量を比較しても良い。変化量比較回路51は、位相差画素41を中心とする方向ごとにおける輝度の変化量を、いずれの手法により比較しても良い。
色差補間回路52は、変化量比較回路51による比較結果を基に選択された参照画素の信号値を使用して、位相差画素41Rへの補間値を算出する。参照画素は、位相差画素41Rから方向dm1の位置のB画素と、位相差画素41Rから方向dm2の位置のB画素である。本実施形態では、色差補間回路52は、8つの方向d1〜d8について8つの補間値を求める(ステップS3)。色差補間回路52は、得られた8つの補間値から、方向dm1についての補間値と、方向dm2についての補間値とを選択する。なお、色差補間回路52で得られた8つの補間値は、後述するクリップ回路54での参照値の設定にて使用される。
色差補間回路52は、図7に示す画素群P1に含まれるG画素およびB画素の信号値を使用して、第1方向d1における補間値Vd1を算出する。色差補間回路52は、例えば次の式(9)により、Vd1を算出する。式(9)は、式(9’)から変形された式である。
Vd1=B1−(G5+G12)/2+(G2+G4)/2 ・・(9)
Vd1−(G2+G4)/2=B1−(G5+G12)/2 ・・(9’)
式(9’)の右辺は、G画素「G5」および「G12」とB画素「B1」とにおけるG成分およびB成分の色差を表す。式(9’)の左辺は、位相差画素41RとG画素「G2」および「G4」におけるG成分およびB成分の色差を表す。G画素「G2」および「G4」は、第1方向d1に対して垂直なX方向において位相差画素41Rに隣り合うG画素である。
式(9’)は、位相差画素41Rとその隣のG画素「G2」、「G4」における色差と、B画素「B1」とその隣のG画素「G5」、「G12」における色差とが等しいという相関関係を表す。色差補間回路52は、式(9’)の関係が成立するものとみなして、B成分についての信号値である補間値Vd1を算出する。
変化量比較回路51で選択された2つの方向dm1,dm2の1つが第1方向d1であった場合、色差補間回路52は、補間値Vd1を選択する。位相差画素41Rから第1方向d1の位置のB画素「B1」は、変化量比較回路51での比較結果を基に選択された参照画素である。G画素「G2」および「G4」は、位相差画素41Rの周辺の第1画素である。G画素「G5」および「G12」は、参照画素の周辺の第1画素である。本実施形態において、位相差画素41Rの周辺の第1画素には、位相差画素41Rに隣り合う第1画素が含まれるものとする。参照画素の周辺の第1画素には、参照画素に隣り合う第1画素が含まれるものとする。
式(9)のうち、右辺の第2項である(G5+G12)/2は、参照画素に隣り合うG画素の信号値の平均値である。右辺の第3項である(G2+G4)/2は、位相差画素41Rに隣り合うG画素の信号値の平均値である。色差補間回路52は、式(9)によると、これらの差分{(G2+G4)/2−(G5+G12)/2}を、参照画素の信号値「B1」に加算する。色差補間回路52は、かかる差分の加算による調整が施された参照画素の信号値を、補間値Vd1に採用する。
色差補間回路52は、第1方向d1の場合と同様に、第2方向d2から第8方向d8における補間値Vd2〜Vd8を算出する。色差補間回路52は、例えば次の式(10)から(16)により、Vd2〜Vd8を算出する。
Vd2=B3−(G8+G9)/2+(G2+G4)/2 ・・(10)
Vd3=B2−(G6+G7)/2+(G1+G3)/2 ・・(11)
Vd4=B4−(G10+G11)/2+(G1+G3)/2 ・・(12)
Vd5=B5−(G5+G6)/2+(G4+G3)/2 ・・(13)
Vd6=B7−(G9+G10)/2+(G1+G2)/2 ・・(14)
Vd7=B8−(G12+G11)/2+(G2+G3)/2 ・・(15)
Vd8=B6−(G7+G8)/2+(G1+G4)/2 ・・(16)
色差補間回路52は、8つの補間値Vd1〜Vd8から、2つの方向dm1,dm2についての2つの補間値を選択する。色差補間回路52は、選択された2つの補間値を平均回路53へ出力する。色差補間回路52は、8つの補間値Vd1〜Vd8をクリップ回路54へ出力する。
パターンの方向である可能性が高いと判断された方向では、他の方向に比べて輝度の変化量は少ないと判断される一方、若干の輝度変化が含まれる場合があり得る。このため、参照画素とするB画素の信号値をそのまま位相差画素41への補間値とした場合に、位相差画素41への不十分な補間による輝度のずれ(アーティファクト)が画像に残る可能性がある。
本実施形態では、補間処理回路34は、パターンの方向においては色差変化がほとんどないものとみなして、参照画素の信号値に調整を施して、補間値を算出する。補間処理回路34は、位相差画素41およびG画素の色差と、参照画素およびG画素の色差との相関関係を基に、参照画素の信号値に対する色差補償を施す。色差補間回路52は、かかる調整により、アーティファクトを低減させる。なお、色差補間回路52は、式(9)から(16)に示す式による演算以外の演算により、補間値Vd1〜Vd8を求めても良い。
平均回路53は、2つの方向dm1,dm2についての2つの補間値の平均値Vavを算出する(ステップS4)。平均回路53は、8つの方向d1〜d8のうち画像に含まれるパターンの方向である可能性が高いと判断された2つの方向の輝度情報および色差情報が反映された補間値である平均値Vavを算出する。
補間処理回路34は、パターンの方向である可能性が高い2つの方向dm1,dm2の補間値を平均回路53にて平均する。補間処理回路34は、位相差画素41から互いに異なる2つの方向へのパターンが画像に含まれる場合に、かかる2つの方向の画像情報が反映された補間値を求めることができる。固体撮像装置5は、位相差画素41におけるアーティファクトを低減させ、不自然さが低減された画像を得ることができる。
クリップ回路54は、クリップ処理における参照値とするRmaxおよびRminを設定する(ステップS5)。クリップ回路54は、位相差画素41への補間値のレベルを、Rmaxを上限およびRminを下限とするレベルに制限するクリップ処理を実施する。クリップ回路54は、ステップS3で求めた8つの補間値Vd1〜Vd8をレベル順に並べ替える。クリップ回路54は、補間値Vd1〜Vd8のうち、最上位から2番目のレベルの補間値を、参照値の1つであるRmaxに設定する。クリップ回路54は、補間値Vd1〜Vd8のうち、最下位から2番目のレベルの補間値を、参照値の1つであるRminに設定する。クリップ回路54は、次のステップS6およびステップS7の手順によるクリップ処理を実施する。
ステップS6では、クリップ回路54は、ステップS4で得られた平均値Vavと参照値Rminとを比較する。ステップS7では、クリップ回路54は、ステップS4で得られた平均値Vavと参照値Rmaxとを比較する。
VavがRminより小さい場合(ステップS6、Yes)、クリップ回路54は、Rminを選択する。これにより、クリップ回路54は、平均回路53からのVavに対し、補間値の下限とするRminによるクリップ処理を施す。補間処理回路34は、位相差画素41Rへの補間値VinにRminを設定する(ステップS8)。
VavがRmin以上(ステップS6、No)であって、VavがRmaxより大きい場合(ステップS7、Yes)、クリップ回路54は、Rmaxを選択する。これにより、クリップ回路54は、平均回路53からのVavに対し、補間値の上限とするRmaxによるクリップ処理を施す。補間処理回路34は、位相差画素41Rへの補間値VinにRmaxを設定する(ステップS9)。
VavがRmin以上(ステップS6、No)、かつVavがRmax以下である場合(ステップS7、No)、クリップ回路54は、Vavを選択する。クリップ回路54は、平均回路53からのVavを、クリップ処理を施さずに通過させる。補間処理回路34は、位相差画素41Rへの補間値VinにVavを設定する(ステップS10)。
補間処理回路34は、位相差画素41Rの信号を、ステップS8からS10のいずれかにおいて設定された補間値Vinに置き換える。これにより、補間処理回路34は、位相差画素41Rへの補間処理を終了する。
補間処理回路34は、B画素に代えて配置された位相差画素41を対象とする場合と同様に、R画素に代えて配置された位相差画素41を対象とする補間処理を実施する。この場合、補間処理回路34は、G画素を第1画素、R画素を第2画素とする補間処理を実施する。
2つの方向dm1,dm2のいずれか一方についての補間値の算出には、白キズである第2画素の信号値が使用されることがあり得る。白キズは、画素が正常に機能しているときに比べて高い信号レベルを示すキズである。キズは、正常に機能していない画素によるデジタル画像信号の欠損部分である。白キズによる異常な信号が使用されることで、補間値は、被写体が持つ色情報に関わらず高い値が算出されることになる。
補間処理回路34は、色差補間回路52で算出された補間値Vd1〜Vd8から得られたRmaxより高いレベルの補間値を、白キズの影響を受けた結果とみなす。補間処理回路34は、白キズの影響を含むと判断された補間値に対してRmaxによるクリップ処理を施すことで、白キズである第2画素の影響を低減できる。
また、2つの方向dm1,dm2のいずれか一方についての補間値の算出には、黒キズである第2画素の信号値が使用されることもあり得る。黒キズは、画素が正常に機能しているときに比べて低い信号レベルを示すキズである。黒キズによる異常な信号が使用されることで、補間値は、被写体が持つ色情報に関わらず低い値が算出されることになる。
補間処理回路34は、色差補間回路52で算出された補間値Vd1〜Vd8から得られたRminより低いレベルの補間値を、黒キズの影響を受けた結果とみなす。補間処理回路34は、黒キズの影響を含むと判断された補間値に対してRminによるクリップ処理を施すことで、黒キズである第2画素の影響を低減できる。
画像に含まれるパターンの方向が8つの方向d1〜d8のいずれとも一致しない場合、選択される2つの方向dm1,dm2と画像に含まれる実際のパターンの方向とには、ずれが生じることとなる。この場合に、色差補間回路52では、実際のパターンの方向にある第1画素以外の第1画素の信号値が、2つの方向dm1,dm2の補間値の算出に使用される可能性がある。
補間処理回路34は、このような色差補間回路52での補間値の算出における誤差が要因となって、正常なレベルより異常に高いレベルの補間値あるいは低いレベルの補間値が算出される可能性がある。補間処理回路34は、このような異常なレベルとなった補間値に対し、クリップ回路54でのクリップ処理を施すことで、正常なレベルに近い値へ補間値を修正する。
クリップ回路54は、平均回路53までの処理では対処しきれない要因により異常なレベルとなった補間値を、正常なレベルへ補正する。固体撮像装置5は、位相差画素41におけるアーティファクトを低減させ、不自然さが低減された画像を得ることができる。なお、クリップ処理における参照値は、補間値Vd1〜Vd8のいずれかである場合に限られない。参照値は、いずれの手法により設定されたものであっても良い。クリップ処理回路54は、例えばあらかじめ設定された参照値によるクリップ処理を行うこととしても良い。
画素ブロックには、白キズである第1画素が含まれることがあり得る。変化量比較回路51におけるスコアの算出に、白キズである第1画素の信号が使用された場合、スコアは、被写体が持つ輝度情報に関わらず高い値が算出されることになる。かかる高い値となったスコアを持つ方向は、変化量比較回路51における方向の選択において除外されることとなる。補間処理回路34は、白キズである第1画素の影響を含む補間値を除外できる。
固体撮像装置5は、画素ブロックに含まれるG画素、B画素あるいはR画素のキズを、撮像処理回路9でのキズ補正処理によって補正する。固体撮像装置5は、補間処理回路34で生成された補間値を、キズ補正処理に使用しても良い。
位相差画素41は、ベイヤー配列の中に配置されたものに限られない。位相差画素41は、ベイヤー配列以外の画素配列の中に配置されたものでも良い。画素配列は、例えば、ベイヤー配列のG画素に代えて、白(W)画素が設けられたものでも良い。W画素は、白色光を検出する撮像画素である。白色光は、可視領域全般における波長の光を含む。固体撮像装置5は、撮像画素にW画素が含まれることで、高い感度で被写体像を取り込むことができる。
図10は、図2に示す画素領域における位相差画素の第3配置例を示す図である。図10に示す画素配列では、ベイヤー配列のG画素が、いずれもW画素に置き換えられている。W画素は、白色光を透過させる透明フィルタ(図示省略)を備える。画素配列は、W画素、R画素およびB画素を含む。撮像処理回路9は、W,RおよびBの各色成分の光の検出結果である画像信号を、ベイヤー配列に応じた画像信号へ変換する。
第3配置例でも、第1配置例および第2配置例と同様に、2つの位相差画素41L,41Rの組み合わせが、画素領域20において所定の割合で配置されている。W画素は、R画素およびB画素に比べて広い波長領域の光を検出する。W画素で検出される信号成分は、R画素およびB画素で検出される信号成分に比べて被写体の輝度情報が多く含まれている。第3配置例では、画素配列のW画素は、位相差画素41L,41Rへの置き換えがなされず、いずれも画像情報の検出に使用される。固体撮像装置5は、高輝度かつ高い解像感を備える画像を取得できる。
図10には、B画素に代えて配置された位相差画素41Rを中心とする5×5の画素ブロック60を示している。補間処理回路34は、画素ブロック60におけるW画素の信号値とB画素の信号値を、補間処理において使用する。この例において、W画素は、第1色光であるW光を検出する第1画素である。B画素は、第2色光であるB光を検出する第2画素である。本実施形態において、白色光は「色光」に含まれるものとする。第3配置例の場合も、固体撮像装置5は、アーティファクトを低減させ、かつ補間処理におけるキズの影響を低減できる。
実施形態によると、補間処理回路34は、変化量比較回路51にて輝度の変化量を比較した結果から、参照画素とする第2画素を選択する。補間処理回路34は、参照画素の信号値を使用して、位相差画素41への補間値を算出する。補間処理回路34は、輝度の変化量の比較結果を基に参照画素を選択することで、キズの影響を含む補間値を除外できる。補間処理回路34は、補間値の算出において、参照画素の信号値へ第1画素の信号値による調整を施すことで、アーティファクトを低減させる。また、補間処理回路34は、クリップ回路54でのクリップ処理により、キズの影響を受けた補間値を補正できる。これにより、固体撮像装置5は、画像信号の補間処理におけるキズの影響を低減させ、高精度な補間処理を実施できるという効果を得ることができる。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
5 固体撮像装置、20 画素領域、34 補間処理回路、41,41L,41R 位相差画素、51 変化量比較回路、52 色差補間回路、53 平均回路、54 クリップ回路。

Claims (7)

  1. 第1色光を検出する第1画素と、第2色光を検出する第2画素とを有する撮像画素と、被写体と焦点とのずれを検出する焦点検出画素と、を含む画素領域と、
    前記焦点検出画素を中心とする複数の方向における輝度の変化量を比較する第1回路と、
    前記第1回路による比較結果を基に選択された第2画素である参照画素の信号値を使用して、前記焦点検出画素への補間値を算出する第2回路と、を備え、
    前記第2回路は、前記参照画素の周辺の第1画素の信号値と、前記焦点検出画素の周辺の第1画素の信号値とを使用する調整を前記参照画素の信号値へ施して、前記補間値を算出することを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記第2回路は、前記焦点検出画素に隣り合う第1画素の信号値から前記参照画素に隣り合う第1画素の信号値を差し引いた差分を、前記参照画素の信号値へ加算することで、前記補間値を算出することを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記第1回路は、第1画素の信号値を基に、前記輝度の変化量を比較する評価値を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記参照画素である第1参照画素の信号値を使用して算出された補間値と、前記参照画素である第2参照画素の信号値を使用して算出された補間値との平均値を算出する第3回路を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
  5. 前記第3回路で算出された前記平均値へのクリップ処理を施す第4回路を備えることを特徴とする請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記第1色光は緑色光であって、前記第2色光は青色光または赤色光であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
  7. 前記第1色光は、可視領域全般における波長の光を含む白色光であって、
    前記第2色光は、青色光または赤色光であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
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