以下に、本願の開示する項目値対応づけ処理方法、項目値対応づけ処理プログラムおよび情報処理装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本実施例に係るシステムの構成を示す図である。図1に示すように、このシステムは、システム10a,10b,10cと、端末装置20と、管理者端末30と、情報処理装置100とを有する。以下の説明では、システム10a〜10cをまとめて適宜、システム10と表記する。システム10と、端末装置20と、管理者端末30と、情報処理装置100は、ネットワーク50を介して相互に接続される。
システム10は、ユーザに関する各種の情報を管理する。例えば、システム10は、ユーザに関する各種の情報を受け付けた場合には、受け付けた情報をファイルとして記憶する。また、システム10は、図示しない他の端末装置からのファイルに対する閲覧、更新、削除等の各種の要求に対応した処理を実行する。システム10は、情報処理装置100からの要求に応答して、ファイルを情報処理装置100に送信する。
端末装置20は、ユーザが利用する端末装置である。例えば、端末装置20は、ユーザに関する各種の情報を受け付けた場合に、受け付けた情報をファイルとして記憶する。端末装置20は、情報処理装置100からの要求に応答して、ファイルを情報処理装置100に送信する。
管理者端末30は、統合データベースの管理者が用いる端末装置である。管理者は、管理者端末30を操作することで、複数のファイルを統合して、統合データベースを作成する場合の条件を情報処理装置100に通知する。
情報処理装置100は、各システム10からファイルを取得し、各ファイルを統合することで、統合データベースを作成する装置である。図2は、本実施例に係る情報処理装置の構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、この情報処理装置100は、通信部110、入力部120、表示部130、記憶部140、制御部150を有する。
通信部110は、ネットワーク50を介して、システム10、端末装置20、管理者端末30とデータ通信を実行する処理部である。通信部110は、通信装置に対応する。後述する制御部150は、通信部110を介して、システム10、端末装置20、管理者端末30とデータをやり取りする。
入力部120は、情報処理装置100に各種の情報を入力するための入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウス、タッチパネル等に対応する。
表示部130は、制御部150から出力される各種の情報を表示する表示装置である。例えば、表示部130は、液晶ディスプレイやタッチパネル等に対応する。
記憶部140は、ファイルテーブル141と、統合データベース142とを有する。例えば、記憶部140は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子や、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置に対応する。
ファイルテーブル141は、各システム10、端末装置20から収集されたファイルを格納するテーブルである。図3は、ファイルテーブルのデータ構造の一例を示す図である。図3に示すように、このファイルテーブル141は、ファイル141A、ファイル141B、ファイル141C、ファイル141Dを有する。各ファイル141A〜141Dは、複数の項目を有し、各項目に対応する項目値を有する。
図3のファイル141Aについて説明する。ファイル141Aは、項目「学籍番号」、「氏名」、「所属1」、「所属2」、「所属3」を有する。各項目には項目値が対応づけられている。一例として、1行目のレコードについて説明すると、項目「学籍番号」の項目値は「1234」、項目「氏名」の項目値は「滝沢亮」、項目「所属1」の項目値は「ABC」、項目「所属2」の項目値は「XXX」、項目「所属3」の項目値は「abc」となる。
図3に示すように、ファイル141B〜141Dについても、ファイル141Aと同様にして、複数の項目を有し、各項目に対応する項目値を有するが、ここでは説明を省略する。図3に示す例では、ファイル141A〜141Dを示したが、ファイルテーブル141は、この他のファイルを有していても良い。
図2の説明に戻る。統合データベース142は、ファイルテーブル141に格納された各ファイルを統合したデータである。
制御部150は、受付部151および表示制御部152を有する。制御部150は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)や、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積装置に対応する。また、制御部150は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等の電子回路に対応する。
受付部151は、各システム10、端末装置20に対してファイルを要求し、要求したファイルを受け付ける処理部である。受付部151は、各システム10、端末装置20から取得したファイルを、ファイルテーブル141に格納する。
表示制御部152は、ファイルテーブル141に格納されたファイル141A〜141Dを基にして表示画面を生成し、表示画面の情報を、管理者端末30に通知する。表示制御部152は、管理者端末30から表示画面を用いた指示に基づいて、ファイル141A〜141Dを統合し、統合データベース142を生成する。
図4は、表示制御部が生成する表示画面の一例を示す図である。例えば、表示画面60は、表示領域60a,60b,60c,60d,60eを有する。表示領域60aは、ファイルテーブル141に格納された各ファイルの情報を表示する領域である。例えば、表示制御部152は、ファイルテーブル141を基にして、各ファイルを識別する情報を、表示領域60aに表示させる。
表示領域60bは、ファイルの内容を表示する領域である。例えば、表示制御部152は、管理者端末30を操作する管理者によって、表示領域60aのファイルが選択されると、選択されたファイルのデータの内容を、表示領域60bに表示させる。
表示領域60cは、ファイルに含まれる複数の項目を列方向に配置し、統合データベース142の候補項目を行方向に配置したマトリックス61を表示する領域である。表示制御部152は、ファイルテーブル141を参照し、マトリックス61の列方向に、ファイル141A〜141Dの項目が配置する。表示制御部152は、マトリックス61の行方向に、予め設定された統合データベース142の候補項目が配置する。なお、表示制御部152は、ファイルに含まれる複数の項目を行方向いに配置し、統合データベース142の候補項目を列方向に配置しても良い。
管理者端末30を操作する管理者は、表示画面60cに表示されるマトリックス61を参照し、対応づけを行う項目と、候補項目との位置を、マップを用いて指定する。表示制御部152は、指定されたマップの位置に基づいて、ファイルの項目と統合データベース142の候補項目との組を特定し、ファイルの項目の項目値を、統合データベース142の項目に格納する。
例えば、図4に示す例では、マップ61a,61bが指定されている。マップ61aによって、ファイル141Aの項目「学籍番号」と、候補項目「個人識別ID」とが対応づけられる。マップ61bによって、ファイル141Aの「所属3」と、候補項目「所属」とが対応づけられる。
表示領域60dは、マトリックス61で指定された対応づけ関係によって生成される統合データベース142のデータの内容を表示する領域である。表示制御部152は、マトリックス61によって指定されたマップの位置に基づいて、統合データベース142の各項目に各ファイルの項目の項目値を格納して、統合データベース142を生成し、統合データベース142のデータの内容を、表示領域60dに表示させる。
表示領域60eは、過去に生成した統合データベース142の情報を表示する領域である。例えば、表示制御部152は、マトリックス61に設定されたマップの位置に基づく統合データベース142を生成する度に、各統合データベース142を識別可能にして、記憶部140に記憶し、各統合データベース142の情報を、表示領域60eに表示させる。また、管理者端末30を操作する管理者によって、表示領域60eの統合データベース142が選択されると、選択された統合データベース142のデータの内容を、表示領域60dに表示させてもよい。
次に、表示制御部152の処理について具体的に説明する。例えば、表示制御部152は、以下に示すルール1〜ルール10に従って、統合データベース142を生成する。
図5は、ルール1に基づく表示制御部の処理を説明するための図である。ルール1は、統合データベース141側で持つキー項目に対するマップを受け付けた後に、他の項目に対するマップを受け付けるというルールである。図5では、ファイル141Aを用いて説明する。ファイル141Aの項目を、学籍番号、氏名、所属1、所属2、所属3とする。統合データベース142の候補項目を、個人識別ID、姓、ミドルネーム、名、所属とする。また、統合データベース142のキー項目を「個人識別ID」とする。
表示制御部152は、ファイル141Aの複数の項目を列方向に配置し、統合データベース142の候補項目を行方向に配置したマトリックス62を生成する。表示制御部152は、管理者端末30を操作する管理者によって、キー項目「個人識別ID」に対するマップを受け付ける前に、マップ62aを受け付けた場合には、マップ62aを削除する(ステップS10)。
表示制御部152は、管理者によって、キー項目「個人識別ID」に対するマップ62bを指定された後に、マップ62cを指定された場合には、各マップ62b、62cの指定を受け付ける。表示制御部152は、マップ62b、62cに基づいて、ファイル141Aの項目と、統合データベース142の候補項目とを対応づける(ステップS11)。
表示制御部152は、マップ62bに基づき、ファイル141Aの項目「学籍番号」と、統合データベース142の候補項目「個人識別ID」とを対応づける。この対応関係に基づき、表示制御部152は、ファイル141Aの項目「学籍番号」の項目値「1234,2345,3456」を、統合データベース142の項目「個人識別ID」の項目値に格納する(ステップS12)。
表示制御部152は、マップ62cに基づき、ファイル141Aの項目「氏名」と、統合データベース142の候補項目「姓」とを対応づける。この対応関係に基づき、表示制御部152は、ファイル141Aの項目「氏名」の項目値「滝沢亮,新田哲平,竹田幸生」を、統合データベース142の項目「姓」の項目値に格納する(ステップS12)。
図6は、ルール2に基づく表示制御部の処理を説明するための図である。ルール2は、同一ファイルで複数の項目にマップが指定された場合に、指定された項目の項目値を単純連結して、統合データベース142の対応する項目値に転送するというルールである。図6では、ファイル141Aを用いて説明する。ファイル141Aに関する説明およびマトリックス62に関する説明は、図5の説明と同様である。
表示制御部152は、管理者端末30を操作する管理者によって、キー項目「個人識別ID」に対するマップ62bを指定された後に、マップ62c〜62fを指定された場合には、各マップ62b〜62fの指定を受け付ける。表示制御部152は、マップ62b〜62fに基づいて、ファイル141Aの項目と、統合データベース142の項目とを対応づける(ステップS20)。
表示制御部152が、マップ62b,62cに基づいて、ファイル141Aの項目の項目値を、統合データベース142の項目の項目値に格納する処理は、図5と同様であるため説明を省略する。
表示制御部152は、マップ62d〜62fに基づいて、ファイル141Aの複数の項目「所属1、所属2、所属3」と、統合データベース142の候補項目「所属」とを対応づける。この対応関係に基づき、表示制御部152は、ファイル141Aの各項目の項目値を単純連結した項目値「ABCXXXabc、ABCYYYdef、DEFZZZghi」を生成する。項目値「ABCXXXabc」は、ファイル141Aの項目「所属1、所属2、所属3」の1行目の項目値をそれぞれ単純連結したものである。項目値「ABCYYYdef」は、ファイル141Aの項目「所属1、所属2、所属3」の2行目の項目値をそれぞれ単純連結したものである。項目値「DEFZZZghi」は、ファイル141Aの項目「所属1、所属2、所属3」の3行目の項目値をそれぞれ単純連結したものである。表示制御部152は、単純連結した項目値を、統合データベース142の「所属」の項目値に格納する(ステップS21)。
なお、図示を省略するが、ファイルの1つの項目の項目値を、統合データベース142の複数の候補項目に対応づけることもできる。表示制御部152は、マトリックス62について、例えば、ファイル141Aの項目「学籍番号」に対応する行に、複数のマップが指定されたとする。例えば、マップ62bに加えて、マップ62bの隣の列に他のマップが指定されたものとする。この場合には、表示制御部152は、ファイル141Aの項目「学籍番号」の項目値を、統合データベース142の項目「個人識別ID」、「姓」の項目値に格納する。
図7は、ルール3に基づく表示制御部の処理を説明するための図である。ルール3は、複数のファイルにまたがって、統合データベース142のキー項目に複数のマップが指定された場合には、各項目値を単純連結する代わりに、集約するというルールである。図7では、ファイル141A,141Bを用いて説明する。ファイル141Aに関する説明は、図5の説明と同様である。ファイル141Bの項目を、学籍番号、高校コード、高校名称、生年月日とする。
表示制御部152は、ファイル141A,141Bの複数の項目を列方向に配置し、統合データベース142の候補項目を行方向に配置したマトリックス63を生成する。統合データベース142の候補項目を、個人識別ID、姓、ミドルネーム、名、所属、出身高校、高校名称、生まれた日とする。
表示制御部152は、管理者端末30を操作する管理者によって、キー項目「個人識別ID」に対するマップ63aを指定された後に、マップ63b〜63eを指定された場合には、各マップ63a〜62eの指定を受け付ける。表示制御部152は、管理者によって、キー項目「個人識別ID」に対するマップ63fを指定された後に、マップ63g〜63iを指定された場合には、各マップ63f〜63iの指定を受け付ける(ステップS30)。
表示制御部152は、マップ63aに基づき、ファイル141Aの項目「学籍番号」と、統合データベース142の候補項目「個人識別ID」とを対応づける。この対応関係に基づき、表示制御部152は、ファイル141Aの項目「学籍番号」の項目値「1234,2345,3456」を、統合データベース142aの項目「個人識別ID」の項目値に格納する。
表示制御部152は、マップ63bに基づき、ファイル141Aの項目「氏名」と、統合データベース142の候補項目「姓」とを対応づける。この対応関係に基づき、表示制御部152は、ファイル141Aの項目「氏名」の項目値「滝沢亮,新田哲平,竹田幸生」を、統合データベース142aの項目「姓」の項目値に格納する。
表示制御部152は、マップ63c〜63eに基づいて、ファイル141Aの複数の項目「所属1、所属2、所属3」と、統合データベース142aの候補項目「所属」とを対応づける。この対応関係に基づき、表示制御部152は、ファイル141Aの各項目の項目値を単純連結した項目値「ABCXXXabc、ABCYYYdef、DEFZZZghi」を生成する。表示制御部152は、単純連結した項目値を、統合データベース142aの「所属」の項目値に格納する。
表示制御部152は、マップ63fに基づき、ファイル141Bの項目「学籍番号」と、統合データベース142の候補項目「個人識別ID」とを対応づける。この対応関係に基づき、表示制御部152は、ファイル141Bの項目「学籍番号」の項目値「3456,1234,9876,8765」を、統合データベース142aの項目「個人識別ID」の項目値に格納する。
表示制御部152は、マップ63gに基づき、ファイル141Bの項目「高校コード」と、統合データベース142の候補項目「出身高校」とを対応づける。この対応関係に基づき、表示制御部152は、ファイル141Bの項目「高校コード」の項目値「KKK,XXX,AAA,ZZZ」を、統合データベース142aの項目「出身高校」の項目値に格納する。
表示制御部152は、マップ63hに基づき、ファイル141Bの項目「高校名称」と、統合データベース142の候補項目「高校名称」とを対応づける。この対応関係に基づき、表示制御部152は、ファイル141Bの項目「高校名称」の項目値「富士通高校」を、統合データベース142aの項目「高校名称」の項目値に格納する。
表示制御部152は、マップ63iに基づき、ファイル141Bの項目「生年月日」と、統合データベース142の候補項目「生まれた日」とを対応づける。この対応関係に基づき、表示制御部152は、ファイル141Bの項目「生年月日」の項目値「2000/2/2,1980/1/1,1990/3/3」を、統合データベース142aの項目「生まれた日」の項目値に格納する(ステップS31)。
表示制御部152は、統合データベース142aのキー項目「個人識別ID」を比較して、同一の個人識別IDが複数存在する場合には、同一の個人識別IDのレコードを集約する。例えば、表示制御部152は、統合データベース142aの1行目と5行目の個人識別IDが「1234」で同一であるため、各レコードを集約し、統合データベース142bの1行目のレコードを生成する。また、表示制御部152は、統合データベース142aの3行目と4行目の個人識別IDが「3456」で同一であるため、各レコードを集約し、統合データベース142bの3行目のレコードを生成する。
表示制御部152が上記処理を実行することで、最終的に、統合データベース142bが生成される(ステップS32)。
図8および図9は、ルール4に基づく表示制御部の処理を説明するための図である。ルール4は、ルール3と同様にして各項目値を集約する際に、同一の項目に対して複数の項目値が設定されている場合には、優先度の高い方の項目値で優先度の低い項目値を上書きするルールである。
例えば、図8に示すように、ファイル141A,141B,141Cの各項目には、予め優先度が設定されているものとする。優先度は、1〜10の10段階で設定され、優先度の初期値を5とする。数値が大きいほど、優先度が高くなる。例えば、システム10の管理者や端末装置20を操作するユーザは、ファイル141A〜141Cを情報処理装置100に送信する場合に、適宜、優先度の情報を設定する。
例えば、ファイル141Aの項目「学籍番号、氏名、所属1、所属2、所属3」の優先度をそれぞれ「5,5,9,5,5」とする。ファイル141Bの項目「学籍番号、高校コード、高校名称、生年月日」の優先度をそれぞれ「5,5,5,5」とする。ファイル141Cの項目「学籍番号、氏名1,氏名2,氏名3」の優先度をそれぞれ「5,10,5,5」とする。
図9に示すように、表示制御部152は、ファイル141A〜141Cの複数の項目を列方向に配置し、統合データベース142の候補項目を行方向に配置したマトリックス64を生成する。統合データベース142の候補項目を、個人識別ID、姓、ミドルネーム、名、所属、出身高校、高校名称、生まれた日とする。また、マトリクス64の列方向の各項目に付与された括弧内の数字は、優先度を示す。
表示制御部152は、管理者端末30を操作する管理者によって、キー項目「個人識別ID」に対するマップ64aを指定された後に、マップ64b〜64eを指定された場合には、各マップ64a〜64eの指定を受け付ける。表示制御部152は、管理者によって、キー項目「個人識別ID」に対するマップ64fを指定された後に、マップ64g〜64iを指定された場合には、各マップ64f〜64iの指定を受け付ける。表示制御部152は、管理者端末30を操作する管理者によって、キー項目「個人識別ID」に対するマップ64jを指定された後に、マップ64k〜64mを指定された場合には、各マップ64j〜64mの指定を受け付ける(ステップS40)。
表示制御部152は、マップ64aに基づき、ファイル141Aの項目「学籍番号」と、統合データベース142の候補項目「個人識別ID」とを対応付ける。この対応関係に基づき、表示制御部152は、ファイル141Aの項目「学籍番号」の項目値「1234,2345,3456」を、統合データベース142aの項目「個人識別ID」の項目値に格納する。また、表示制御部152は、各項目値に、各項目に対応する優先度を設定する。表示制御部152は、ファイル141Aの項目「学籍番号」の優先度が「5」であるため、項目値「1234,2345,3456」の優先度をそれぞれ「5,5,5」とする。
表示制御部152は、マップ64bに基づき、ファイル141Aの項目「氏名」と、統合データベース142の候補項目「姓」とを対応付ける。この対応関係に基づき、表示制御部152は、ファイル141Aの項目「氏名」の項目値「滝沢亮,新田哲平,竹田幸生」を、統合データベース142aの項目「姓」の項目値に格納する。また、表示制御部152は、各項目値に、各項目に対応する優先度を設定する。表示制御部152は、ファイル141Aの項目「氏名」の優先度が「5」であるため、項目値「滝沢亮,新田哲平,竹田幸生」の優先度をそれぞれ「5,5,5」とする。
表示制御部152は、マップ64c〜64eに基づいて、ファイル141Aの複数の項目「所属1、所属2、所属3」と、統合データベース142aの候補項目「所属」とを対応付ける。この対応関係に基づき、表示制御部152は、ファイル141Aの各項目の項目値を単純連結した項目値「ABCXXXabc、ABCYYYdef、DEFZZZghi」を生成する。表示制御部152は、単純連結した項目値を、統合データベース142aの「所属」の項目値に格納する。表示制御部152は、連結した「所属1、所属2、所属3」の優先度がそれぞれ「9,5,5」であり、平均値が「6.33」となる。このため、表示制御部152は、項目値を単純連結した項目値「ABCXXXabc、ABCYYYdef、DEFZZZghi」の優先度をそれぞれ「6.33,6.33,6.33」とする。
表示制御部152は、マップ64f〜64iについても、ルール3で説明した対応付けを行い、各項目値に優先度を設定し、集約を行うことで、統合データベース142aの1行目から5行目までのレコードが生成される。優先度が設定されていること以外は、図9の統合データベース142aの1行目から5行目のレコードは、図7に示した統合データベース142bと同じになる。
表示制御部152は、マップ64jに基づき、ファイル141Cの項目「学籍番号」と、統合データベース142の候補項目「個人識別ID」とを対応付ける。この対応関係に基づき、表示制御部152は、ファイル141Cの項目「学籍番号」の項目値「3456,8765」を、統合データベース142aの項目「個人識別ID」の項目値に格納する。また、表示制御部152は、各項目値に、各項目に対応する優先度を設定する。表示制御部152は、ファイル141Cの項目「学籍番号」の優先度が「5」であるため、項目値「3456,8765」の優先度をそれぞれ「5,5」とする。
表示制御部152は、マップ64kに基づき、ファイル141Cの項目「氏名1」と、統合データベース142の候補項目「姓」とを対応付ける。この対応関係に基づき、表示制御部152は、ファイル141Cの項目「氏名1」の項目値「竹田,マイケル」を、統合データベース142aの項目「姓」の項目値に格納する。また、表示制御部152は、各項目値に、各項目に対応する優先度を設定する。表示制御部152は、ファイル141Cの項目「氏名1」の優先度が「10」であるため、項目値「竹田,マイケル」の優先度をそれぞれ「10,10」とする。
表示制御部152は、マップ64lに基づき、ファイル141Cの項目「氏名2」と、統合データベース142の候補項目「ミドルネーム」とを対応付ける。この対応関係に基づき、表示制御部152は、ファイル141Cの項目「氏名2」の項目値「E」を、統合データベース142aの項目「ミドルネーム」の項目値に格納する。また、表示制御部152は、各項目値に、各項目に対応する優先度を設定する。表示制御部152は、ファイル141Cの項目「氏名2」の優先度が「5」であるため、項目値「E」の優先度を「5」とする。
表示制御部152は、マップ64mに基づき、ファイル141Cの項目「氏名3」と、統合データベース142の候補項目「名」とを対応付ける。この対応関係に基づき、表示制御部152は、ファイル141Cの項目「氏名3」の項目値「幸生,フォックス」を、統合データベース142aの項目「名」の項目値に格納する。また、表示制御部152は、各項目値に、各項目に対応する優先度を設定する。表示制御部152は、ファイル141Cの項目「氏名3」の優先度が「5」であるため、項目値「幸生,フォックス」の優先度を「5」とする(ステップS41)。
表示制御部152は、統合データベース142aのキー項目「個人識別ID」を比較して、同一の個人識別IDが複数存在する場合には、同一の個人識別IDのレコードを集約する。例えば、表示制御部152は、統合データベース142aの3行目と6行目の個人識別IDが「3456」で同一であるため、各レコードを集約し、統合データベース142bの3行目のレコードを生成する。表示制御部152は、集約する際に、項目「姓」に登録されている3行目の「竹田 幸生(5)」と、6行目の「竹田(10)」とのうち、優先度の高い「竹田(10)」を採用して、集約後の項目値とする(ステップS42)。
なお、表示制御部152は、キー項目が同一となるレコードが複数ある場合には、アラートを出力して、管理者端末30に通知しても良い。また、表示制御部152は、集約する前のレコードの情報を記憶部140に格納しておいても良い。
図10は、ルール5に基づく表示制御部の処理を説明するための図である。ルール5は、キー項目以外の項目について、どの項目をキーにして他の項目の項目値を格納するのかをリンクによって設定するというルールである。
表示制御部152は、ファイル141A,141B,141C,141Dの複数の項目を列方向に配置し、統合データベース142の候補項目を行方向に配置したマトリックス65を生成する。図10では、ファイル141A〜141Cの図示を省略する。ファイル141Dの項目を、高校コード、高校名称とする。統合データベース142の候補項目を、個人識別ID、姓、ミドルネーム、名、所属、出身高校、高校名称、生まれた日とする。
表示制御部152は、管理者端末30を操作する管理者によって、キー項目「個人識別ID」に対するマップ65aを指定された後に、マップ65b〜65eを指定された場合には、各マップ65a〜65eの指定を受け付ける。表示制御部152は、管理者端末30を操作する管理者によって、キー項目「個人識別ID」に対するマップ65fを指定された後に、マップ65g〜65iを指定された場合には、各マップ65f〜65iの指定を受け付ける。表示制御部152は、管理者端末30を操作する管理者によって、キー項目「個人識別ID」に対するマップ65jを指定された後に、マップ65k〜65mを指定された場合には、各マップ65j〜65mの指定を受け付ける。
表示制御部152は、管理者端末30を操作する管理者によって、リンク65nの指定を受け付けた場合には、キー項目「個人識別ID」に対するマップの指定が無くても、他の項目のマップの指定を受け付ける。ここでは、例えば、マップ65oの指定を受け付けるものとする(ステップS50)。
表示制御部152は、マップ65a〜65iについても、ルール4で説明した対応付けを行い、各項目値に優先度を設定し、集約を行うことで、統合データベース142aの1行目から5行目までのレコードが生成される。図10の統合データベース142aの1行目から5行目のレコードは、図9に示した統合データベース142bと同じになる。図10では、優先度の説明を省略する。
表示制御部152は、リンク65nに基づき、一旦、ファイル141Dの項目「高校コード」の項目値「AAA,BBB,KKK,XXX,YYY」を、統合データベース142aの項目「出身高校」の項目値に格納する。表示制御部152は、マップ65oに基づき、ファイル141Dの項目「高校名称」と、統合データベース141の候補項目「高校名称」とを対応付ける。この対応関係に基づき、表示制御部152は、ファイル141Dの項目「高校名称」の項目値「汐留高校,アテネ高校,蒲田高校,川崎高校,富士通高校」を、統合データベース142aの項目「高校名称」の項目値に格納する(ステップS51)。
表示制御部152は、リンク65nが指定された項目「出身高校」基づき、領域65xの項目値に対応する項目値を、領域65zの項目値から検索する。表示制御部152は、検索した項目値と同じ行の「高校名称」の項目値を、領域65yの項目値として設定する。例えば、領域65xの項目値「XXX」は、領域65zの項目値「XXX」と一致し、領域65zの項目値「XXX」と同じ行の項目「高校名称」の項目値は「川崎高校」となる。このため、表示制御部152は、領域65yの項目値「XXX」と同じ行の項目「高校名称」の項目値に「川崎高校」を格納する。表示制御部152は、同様の処理を繰り返し実行することで、統合データベース142bを生成する(ステップS52)。
図11は、ルール5を補足説明するための図である。図10と図11とでは、リンク65nおよびマップ65oが指定される位置が異なる(ステップS60)。マトリックス65に関する説明は、図10で説明したマトリックス65と同様である。
表示制御部152は、マップ65a〜65iについても、ルール4で説明した対応付けを行い、各項目値に優先度を設定し、集約を行うことで、統合データベース142aの1行目から5行目までのレコードが生成される。図10の統合データベース142aの1行目から5行目のレコードは、図9に示した統合データベース142bと同じになる。図10では、優先度の説明を省略する。
表示制御部152は、マップ65oに基づき、ファイル141Dの項目「高校コード」と、統合データベース142の候補項目「出身高校」とを対応付ける。この対応関係に基づき、ファイル141Dの項目「高校コード」の項目値「AAA,BBB,KKK,XXX,YYY」を、統合データベース142aの項目「出身高校」の項目値に格納する。
表示制御部152は、リンク65nに基づき、一旦、ファイル141Dの項目「高校名称」の項目値「汐留高校,アテネ高校,蒲田高校,川崎高校,富士通高校」を、統合データベース142aの項目「高校名称」の項目値に格納する(ステップS61)。
表示制御部152は、リンク65nが指定された項目「高校名称」に基づき、領域65yの項目値に対応する項目値を、領域65zから検索する。表示制御部152は、検索した項目値と同じ行の「出身高校」の項目値を、領域65xの項目値として設定する。例えば、領域65yの項目値「汐留高校」は、領域65zの項目値と一致し、領域65zの項目値「汐留高校」と同じ行の項目「出身高校」の項目値は「AAA」となる。このため、表示制御部152は、領域65yの項目値「汐留高校」と同じ行の項目「出身高校」の項目値に「AAA」を格納する。表示制御部152は、同様の処理を繰り返し実行することで、統合データベース142bを生成する(ステップS62)。
図12は、ルール6に基づく表示制御部の処理を説明するための図(1)である。ルール6は、同一のファイル内でマップした項目をインプットとして、アウトプットを計算するというルールである。図12では、ファイル141A、ファイル141Bの図示を省略する。ファイル141Aの項目は、図5等に示したファイル141Aの項目と同様である。ファイル141Bの項目を、それぞれ「学籍番号、所属A、所属B」とする。表示制御部152は、ファイル141A,141Bの項目を列方向に配置し、統合データベース142の候補項目を行方向に配置したマトリクス66を生成する。
表示制御部152は、管理者端末30を操作する管理者によって、キー項目「個人識別ID」に対するマップ66aを指定された後に、マップ66b〜66eを指定された場合には、各マップ66b〜66eの指定を受け付ける。表示制御部152は、マップ66a〜66eに基づいて、ファイル141Aの項目と、統合データベース142の項目とを対応付ける。
表示制御部152は、マップ66c〜66eについて変換ダイアログの表示依頼を受け付けると、変換ダイアログ66Aを表示する。例えば、表示制御部152は、管理者端末30を操作する管理者によって、表示依頼を受け付けるものとする。
変換ダイアログ66Aは、インプット、変換1、変換2、アウトプットを有する。インプットは、マップ66c〜66eで指定されたファイルの項目「所属1、所属2、所属3」が格納される。
変換(変換1、変換2)には、インプットに含まれる項目に対応する項目値をどのように変換するのかを定義する情報が含まれる。例えば、変換の初期設定では、各項目の項目値を単純連結する旨が記載されている。
変換1には、[所属1]の後ろに[所属2]を連結して[変換1の結果]とする定義が記載される。変換2には、[変換1の結果]の後ろに[所属3]を連結して[変換2の結果]とする定義が記載される。
アウトプットには、最終的な変換結果が格納される。例えば、変換ダイアログ66Aのアウトプットには[変換2の結果]が格納されている。
表示制御部152は、マップ66c〜66eの指定を受け付け、変換ダイアログ66Aに基づき変換を行い、変換結果を、統合データベース142の項目「所属」の項目値に格納すると、例えば、図6のステップS21に示すものとなる。
表示制御部152は、管理者端末30を操作する管理者によって、キー項目「個人識別ID」に対するマップ66fを指定された後に、マップ66g,66hを指定された場合には、各マップ66f〜66hの指定を受け付ける。表示制御部152は、マップ66f〜66hに基づいて、ファイル141Bの項目と、統合データベース142の項目とを対応付ける。
表示制御部152は、マップ66g〜66hについて変換ダイアログの表示依頼を受け付けると、変換ダイアログ66Bを表示する。例えば、管理者端末30を操作する管理者によって、表示依頼を受け付けるものとする。インプット、変換1、アウトプットに関する説明は、変換ダイアログ66Aに関する説明と同様である。
図13は、ルール6に基づく表示制御部の処理を説明するための図(2)である。表示制御部152は、リンクが指定された状態で、変換ダイアログの表示依頼を受け付けると、図12に示した変換ダイアログとは異なる変換ダイアログを表示させる。表示制御部152が生成するマトリックス66は、図11に示したマトリックス66と同様である。また、マトリックス66には、リンク66iが指定されているものとする。
表示制御部152は、マップ66c〜66eについて変換ダイアログの表示依頼を受け付けると、変換ダイアログ66Cを表示する。例えば、表示制御部152は、管理者端末30を操作する管理者によって、表示依頼を受け付けるものとする。
変換ダイアログ66Cは、インプット、変換1、変換2、変換3、変換4、アウトプットを有する。インプットは、マップ66c〜66e,66g,66hで指定されたファイルの項目値「所属1、所属2、所属3、所属A、所属B」が格納される。表示制御部152は、リンク66iの指示により、同じ候補項目の列に存在する、ファイル141Aの項目「所属1、所属2、所属3」と、ファイル141Bの項目「所属A、所属B」を結合して、変換ダイアログ66Cのインプットに格納する。
変換(変換1〜4)には、インプットに含まれる項目に対応する項目値をどのように変換するのかを定義する情報が含まれる。例えば、変換の初期設定では、各項目の項目値を単純連結する旨が記載されている。ここでは説明を省略するが、変換には、文字連結の他に、対応表での変換処理、特定文字での分割処理、文字の切り出し、特定文字で埋める処理、全角・半角で統一する処理、大文字・小文字で統一する処理がある。変換の初期値をどのような処理にするのかは、管理者が予め設定しておくものとする。
変換1には、[所属1]の後ろに[所属2]を連結して[変換1の結果]とする定義が記載される。変換2には、[変換1の結果]の後ろに[所属3]を連結して[変換2の結果]とする定義が記載される。変換3には、[変換2の結果]の後ろに[所属A]を連結して[変換3の結果]とする定義が記載される。変換4には、[変換3の結果]の後ろに[所属B]を連結して[変換4の結果]とする定義が記載される。
アウトプットには、最終的な変換結果が格納される。例えば、変換ダイアログ66Cのアウトプットには[変換4の結果]が格納されている。
表示制御部152は、マップ66c〜66e,66g,66hの指定を受け付け、変換ダイアログ66Cに基づき変換を行い、変換結果を、統合データベース142の項目「所属」の項目値に格納する。
表示制御部152は、マップ66g〜66hについて変換ダイアログの表示依頼を受け付けると、変換ダイアログ66Dを表示する。例えば、管理者端末30を操作する管理者によって、表示依頼を受け付けるものとする。インプット、変換1〜4、アウトプットに関する説明は、変換ダイアログ66Cに関する説明と同様である。
図14は、ルール6に基づく表示制御部の処理を説明するための図(3)である。図14では、ファイル141A,141B,141Cの項目を含むマトリックス67を表示し、ファイル141Bにリンク66iが指定された場合について説明する。
表示制御部152は、マップ66g,66hについて変換ダイアログの表示依頼を受け付けると、リンク66iがファイル141A,141Cのどちらに関連しているのか判定できないため、エラーを出力する。
表示制御部152は、マップ67b,67cについて変換ダイアログの表示依頼を受け付けると、変換ダイアログ67Aを表示する。例えば、表示制御部152は、管理者端末30を操作する管理者によって、表示依頼を受け付けるものとする。
変換ダイアログ67Aは、インプット、変換1、変換2、変換3、アウトプットを有する。インプットは、マップ66g,66h,67b,67cで指定されたファイルの項目値「所属A、所属B、所属α、所属β」が格納される。表示制御部152は、リンク66iの指示により、同じ候補項目の列に存在する、ファイル141Bの項目「所属A、所属B」と、ファイル141Cの項目「所属α、所属β」を結合して、変換ダイアログ67Aのインプットに格納する。
変換(変換1〜3)には、インプットに含まれる項目に対応する項目値をどのように変換するのかを定義する情報が含まれる。例えば、変換の初期設定では、各項目の項目値を単純連結する旨が記載されている。
変換1には、[所属A]の後ろに[所属B]を連結して[変換1の結果]とする定義が記載される。変換2には、[変換1の結果]の後ろに[所属α]を連結して[変換2の結果]とする定義が記載される。変換3には、[変換2の結果]の後ろに[所属β]を連結して[変換3の結果]とする定義が記載される。
アウトプットには、最終的な変換結果が格納される。例えば、変換ダイアログ67Aのアウトプットには[変換3の結果]が格納されている。
図15は、ルール7に基づく表示制御部の処理を説明するための図(1)である。ルール7は、変換ダイアログのインプットと変換について、情報の追加、編集、削除を許容するというルールである。図15では、図12に示した変換ダイアログ66Aに変換3を追加する場合について説明する。
表示制御部152は、例えば、図12に示すマップ66c〜66eの表示依頼を受け付けると、変換ダイアログ66Aを表示する。管理者は、変換ダイアログ66Aが表示されると、管理者端末30を操作して、変換3を追加登録する。例えば、変換3には、[変換2の結果]を対応表で変換して[変換3の結果]とする定義が記載されている。
表示制御部152は、変換3が追加されると、追加された変換3の内容を基にして、アウトプットの内容を更新する。例えば、表示制御部152は、変換の最終行で定義された変換結果を、アウトプットに追加する処理を実行する。図15に示す例では、表示制御部152は、アウトプットに[変換3の結果]を格納する。
図16は、ルール7に基づく表示制御部の処理を説明するための図(2)である。図16では、図12に示した変換ダイアログ66Aを編集する場合について説明する。
表示制御部152は、例えば、図12に示すマップ66c〜66eの表示依頼を受け付けると、変換ダイアログ66Aを表示する。管理者は、変換ダイアログ66Aが表示されると、管理者端末30を操作して、変換2を編集する。例えば、変換ダイアログ66Aの変換2の内容を、変換ダイアログ68Bの変換2の内容に編集する。
図17は、ルール7に基づく表示制御部の処理を説明するための図(3)である。図17では、図12に示した変換ダイアログ66Aのある変換のレコードを削除する場合について説明する。
表示制御部152は、例えば、図12に示すマップ66c〜66eの表示依頼を受け付けると、変換ダイアログ66Aを表示する。管理者は、変換ダイアログ66Aが表示されると、管理者端末30を操作して、例えば、変換2のレコードの削除要求を行う。表示制御部152は、変換2のレコードの削除要求を受け付けると、変換2のレコードを削除することで、変換ダイアログ668を生成する。
表示制御部152は、変換2のレコードを削除することにより、変換の最終行で定義された変換結果を、アウトプットに追加する処理を実行する。図17に示す例では、表示制御部152は、アウトプットに「変換1の結果」を格納する。
図18は、ルール8に基づく表示制御部の処理を説明するための図である。ルール8は、複数の変換で定義した処理を組み合わせたもので、次の変換の処理の内容を定義できるというルールである。図18では、ある変換ダイアログ69Aに変換3を追加し、変換3の処理を、変換1,2の結果を用いて定義する場合について説明する。
表示制御部152により、変換ダイアログ69Aが表示されると、管理者は、管理者端末30を操作して、変換3を追加登録する。例えば、変換3には、[変換1の結果]の後ろに[変換2の結果]を連結して[変換3の結果]とする定義が記載されている。変換3では、変換3の処理を、変換1,2の結果を用いて定義している。
図19は、ルール9に基づく表示制御部の処理を説明するための図(1)である。ルール9は、複数の変換のレコードが設定されている状況において、ある変換のレコードが追加または削除された場合には、変換のレコードに含まれる「変換*の結果」の「*」をインクリメントまたはディクリメントするというルールである。
図19では、変換のレコードが追加される場合について説明する。表示制御部152により、変換ダイアログ70Aが表示されたとする。変換ダイアログ70Aのインプットには[所属1]、[所属2]、[所属3]が格納される。変換1には、[所属1]の後ろに[所属2]を連結して[変換1の結果]とする旨が定義される。変換2には、[変換1の結果]の後ろに[所属3]を連結して[変換2の結果]とする旨が定義される。変換3には、[変換1の結果]の後ろに[変換2の結果]を連結して[変換3の結果]とする旨が定義される。アウトプットには、[変換3の結果]が格納される。
表示制御部152により、変換ダイアログ70Aが表示されると、管理者は、管理者端末30を操作して、変換1の次の行に、変換2のレコードを追加登録する。例えば、追加登録された変換2には[変換1の結果]を全角にして[変換2の結果]とする旨が定義されている。
表示制御部152は、新たに変換2のレコードが追加されると、変換ダイアログ70Aの変換2を変換3に修正する。また、表示制御部152は、変換ダイアログ70Aに含まれる変換2のレコードについて、[変換2の結果]の数字2をインクリメントすることで、[変換3の結果]に変更し、変換ダイアログ70Bに設定する。なお、表示制御部152は、変換ダイアログ70Aに含まれる変換2のレコードについて、[変換1の結果]は、追加された変換2よりも前の変換であるため、数字のインクリメントを実行しない。
表示制御部152は、新たに変換2のレコードが追加されると、変換ダイアログ70Aの変換3を変換4に修正する。また、変換ダイアログ70Aに含まれる変換3のレコードについて、[変換3の結果]の数字2をインクリメントすることで、[変換4の結果]に変更し、変換ダイアログ70Bに設定する。
表示制御部152は、変換ダイアログ70Bの変換4に含まれる[変換4の結果]を、アウトプットに格納する。
図20は、ルール9に基づく表示制御部の処理を説明するための図(2)である。図20では、変換のレコードが削除される場合について説明する。変換ダイアログ70Aに関する説明は、図19と同じであるため、説明を省略する。
表示制御部152により、変換ダイアログ70Aが表示されると、管理者は、管理者端末30を操作して、変換2のレコードを削除する。
表示制御部152は、変換2のレコードが削除されると、変換ダイアログ70Aの変換2を変換3に修正する。また、表示制御部152は、変換ダイアログ70Aに含まれる変換3のレコードについて、[変換3の結果]の数字3をディクリメントすることで、[変換2の結果]に変更し、変換ダイアログ70Cに設定する。なお、変換ダイアログ70Aに含まれる変換3のレコードについて、[変換1の結果]は、削除された変換2よりも前の変換であるため、数字のディクリメントを実行しない。なお、[変換○の結果]の初期値をnullとすると、[変換1の結果]の後ろに[変換2の結果]を連結して[変換2の結果]とすることで、[変換2の結果]には、[変換1の結果]が格納されることとなる。
表示制御部152は、変換ダイアログ70Cの変換2に含まれる[変換2の結果]を、アウトプットに格納する。
図21、図22、図23は、ルール10に基づく表示制御部の処理を説明するための図である。ルール10は、統合データベース142のキー項目について、最終アウトプットがnullとなった場合には、かかるレコードを削除するというルールである。図21では、ファイル141Eを用いて説明する。ファイル141Eの項目を、個人ID、氏名、区分、性別コード、性別名称とする。統合データベースの候補項目を、個人識別ID、姓、ミドルネーム、名、性別コード、性別名称とする。また、統合データベース142のキー項目を、「個人識別ID」とする。
表示制御部152は、ファイル141Eの複数の項目を列方向に配置し、統合データベース142の候補項目を行方向に配置したマトリックス68を生成する。表示制御部152は、管理者によって、キー項目「個人識別ID」に対するマップ68a,68bを指定された後に、マップ68c〜68eを指定された場合には、各マップ68a〜68eの指定を受け付ける。表示制御部152は、マップ68a〜68eに基づいて、ファイル141Eの項目と、統合データベース142の候補項目とを対応付ける(ステップS70)。
表示制御部152は、マップ68a,68bに基づき、ファイル141Eの項目「個人ID」および「区分」と、統合データベース142の個人識別IDとを対応付ける。この対応関係に基づき、表示制御部152は、ファイル141Eの「個人ID」と「区分」とを単純連結した項目値「1234学部生、2345大学院生、3456教員、4567教員、5678学部生」を生成する。表示制御部152は、単純連結した項目値を、統合データベース142の個人識別IDの項目値に格納する。
表示制御部152は、マップ68cに基づき、ファイル141Eの項目「氏名」と、統合データベース142の候補項目「姓」とを対応付ける。この対応関係に基づき、表示制御部152は、ファイル141Eの「氏名」の項目値「滝沢亮、新田哲平、竹田幸生、富士通太郎、富士通花子」を、統合データベース142の「姓」の項目値に格納する。
表示制御部152は、マップ68dに基づき、ファイル141Eの項目「性別コード」と、統合データベース142の候補項目「性別コード」とを対応付ける。この対応関係に基づき、表示制御部152は、ファイル141Eの「性別コード」の項目値「a、a、a、a、b」を、統合データベース142の「性別コード」の項目値に格納する。
表示制御部152は、マップ68eに基づき、ファイル141Eの項目「性別名称」と、統合データベース142の候補項目「性別名称」とを対応付ける。この対応関係に基づき、表示制御部152は、ファイル141Eの項目「性別名称」の項目値「男性、男性、男性、男性、女性」を、統合データベース142の項目「性別名称」の項目値に格納する(ステップS71)。
図22の説明に移行する。表示制御部152は、マップ68a,68bについて、変換ダイアログの表示依頼を受け付けると、変換ダイアログ71Aを表示する。例えば、表示制御部152は、管理者端末30を操作する管理者によって、表示依頼を受け付けるものとする。
変換ダイアログ71Aは、インプット、変換1、アウトプットを有する。インプットは、マップ68a,68bで指定されたファイルの項目「個人ID、区分」が格納される。
変換(変換1)には、インプットに含まれる項目に対応する項目値をどのように変換するのかを定義する情報が含まれる。例えば、変換の初期設定では、各項目の項目値を単純連結する旨が記載されている。変換1には、「[個人ID]の後ろに[区分]を連結して[変換1の結果]とする」旨が記載されている。
アウトプットには、最終的な変換結果が格納される。例えば、変換ダイアログ71Aのアウトプットには[変換1の結果]が格納されている。
管理者は、管理者端末30を操作して、変換ダイアログ71Aの変換1のレコードを変更することで、変換ダイアログ71Bを生成する。例えば、変換ダイアログ71Bの変換1には、「[区分]が”教員”だった場合は”null”、”教員”でなければ「個人ID」を[変換1の結果]とする」旨が記載されている。
図23の説明に移行する。表示制御部152は、図22に示す変換ダイアログ71Bが設定されると、統合データベース142のマップ68a,68bに対応するアイコンを「変換」に切り替える。
表示制御部152は、変換ダイアログ71に基づいて、統合データベース142の項目「個人識別ID」の項目値を変換する。表示制御部152は、ファイル141Eの1行目のレコードについて、区分の項目値「学部生」であるため、変換1の定義に基づき、個人識別IDの項目値を「1234」とする。表示制御部152は、ファイル141Eの2行目のレコードについて、区分の項目値「大学院生」であるため、変換1の定義に基づき、個人識別IDの項目値を「2345」とする。
表示制御部152は、ファイル141Eの3、4行目のレコードについて、区分の項目値「教員」であるため、変換1の定義に基づき、個人識別IDの項目値を「null」とする。表示制御部152は、ファイル141Eの5行目のレコードについて、区分の項目値「学部生」であるため、変換1の定義に基づき、個人識別IDの項目値を「5678」とする(ステップS72)。
表示制御部152は、統合データベース142aのキー項目「個人識別ID」について、3,4行目のレコードの項目値が「null」となっている。このため、表示制御部152は、統合データベース142aの3,4行目のレコードを削除することで、統合データベース142bを生成する(ステップS73)。
ここで、上述した各変換ダイアログは、図12〜図23に示したものに限られない。表示制御部152は、図24に示す変換ダイアログを表示してもよい。図24は、その他の変換ダイアログの一例を示す図である。図24に示す変換ダイアログ80は、インプット領域80a、変換領域80b、アウトプット領域80cを含む。インプット領域80aは、上記のインプットの内容を表示する領域である。変換領域80bは、上記の変換処理の内容を表示する領域である。アウトプット領域80cは、上記のアウトプットの内容を表示する領域である。
次に、本実施例に係る情報処理装置100の処理手順について説明する。図25は、本実施例に係る情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。図25に示すように、情報処理装置100の受付部151は、各システム10、端末装置20からファイルを受け付けて、ファイルテーブル141に格納する(ステップS101)。
情報処理装置100の表示制御部152は、ファイルの項目と、統合データベース142の候補項目に基づいて、マトリックスを生成して表示画面を生成する(ステップS102)。情報処理装置100は、表示画面の情報を、管理者端末30に通知する(ステップS103)。
表示制御部152は、マトリックス上において、マップ、リンクの指定を受け付ける(ステップS104)。表示制御部152は、マップ、リンクの位置に基づいて、ファイルの項目と、統合データベース142の候補項目とを対応付ける(ステップS105)。
表示制御部152は、管理者端末30を操作する管理者によって、変換ダイアログの表示依頼を受け付けたか否かを判定する(ステップS106)。表示制御部152は、変換ダイアログの表示依頼を受け付けない場合には(ステップS106,No)、ステップS110に移行する。
一方、表示制御部152は、変換ダイアログの表示依頼を受け付けた場合には(ステップS106,Yes)、マップに対する変換ダイアログを表示する(ステップS107)。表示制御部152は、変換ダイアログに対する追加・編集・削除を受け付ける(ステップS108)。ステップS108において、例えば、図15〜図17のルール7等で説明したように、管理者端末30を操作する管理者が、変換ダイアログに対して追加・編集・削除を実行する。
表示制御部152は、変換ダイアログの変換、アウトプットの内容を修正する(ステップS109)。ステップS109において、表示制御部152は、ルール7等で説明したように、変換ダイアログに対する追加・編集・削除に対して、変換の内容、アウトプットの内容を修正する。
表示制御部152は、ファイルの項目と、統合データベース142の候補項目との対応関係に基づいて、統合データベース142に項目値を格納する(ステップS110)。例えば、表示制御部152は、ステップS110において、ルール1〜5等で説明したように、項目値を統合データベース142に格納する。
次に、本実施例に係る情報処理装置100の効果について説明する。情報処理装置100は、ファイルに含まれる項目と、統合データベース142に含まれる候補項目とを配列したマトリックスを生成し、対応する項目と候補項目との組の指定をマトリックス上の位置の指定により受け付け、対応する項目の項目値を、対応先の統合データベース142の項目値として格納する。管理者は、マトリックスを用いて、ファイルの項目と、統合データベース142の候補項目とを視覚的に確認しながら対応付けを行うことができるため、対応付け先の候補項目への項目値の対応付けを簡単に行うことができる。
情報処理装置100は、候補項目のうちの特定の項目に対して、ファイルの2以上の項目を対応付ける場合に、複数の項目の項目値を所定の順で連結して得られた項目値を、特定の項目の項目値として格納する。このため、複数の項目を特定の項目に対応付けを行っても、適切な項目値を特定の項目の項目値として設定することができる。
情報処理装置100は、マトリックス上において、ファイルの特定の項目に対応する位置であって、2以上の候補項目に対応する2以上の位置の指定を受け付けた場合には、特定の項目に対応する値を、指定された複数の候補項目の項目値としてそれぞれ格納する。このため、ファイルの1つの項目の項目値を、統合データベース142の複数の項目に容易に対応付けることができる。
情報処理装置100は、マトリックスの位置により指定された項目値に関する変換ダイアログの表示依頼を受け付けた場合には、変換ダイアログを表示する。このため、管理者は、ファイルの項目値がどのように変換されるのかを視覚的に確認することができる。
情報処理装置100は、統合データベース142の候補項目のうち特定の項目に対応し、ファイルの2以上の項目に対応する複数の位置が指定された場合に下記の処理を行う。情報処理装置100は、指定された2以上の項目の項目値を、インプットに格納した変換ダイアログを表示し、インプットの項目値に対して変換処理を施して得られる値を、統合データベース142の特定の項目の項目値として格納する。このため、変換元と変換先の項目値を容易に確認することができる。
情報処理装置100は、ルール4で説明したように、マトリックスに指定されるマップに基づいて、ファイルの項目と統合データベース142のキー項目との対応関係から、キー項目が同一となる複数のレコードが生成されたとする。この場合に、情報処理装置100は、所定のルールに従って、一方のレコードによって、他方のレコードを上書きする。このため、キー項目が同一となるレコードが、統合データベース142に生成されることを抑止することができる。
情報処理装置100は、キー項目が同一となる複数のレコードが生成された場合には、アラートを管理者端末30に通知する。このため、管理者は、ファイルの項目と、統合データベース142の候補項目の対応付けが適切か否かを確認できる。
情報処理装置100は、ルール5で説明したように、キー項目の指定を受けないファイルについては、リンクで指定されるファイルの項目と、統合データベース142の候補項目の関係から、キー項目を含むファイルの項目に対応付けて、項目値を格納するため、統合データベース142で不足する項目値を容易に追加することができる。
情報処理装置100は、マトリックス上で、マップの指定を受け付けてファイルの項目と統合データベース142の候補項目とを対応づけ、マップに関連する変換ダイアログの表示要求を受け付けた場合には、変換ダイアログを表示する。ここで、情報処理装置100は、予め設定される所定の変換ルールを適用するか、変換ルールの設定を受け付け、受け付けた結果に基づき、項目値を変換して、変換後の項目値を、統合データベース142に格納する。このため、各項目値の変換ルールを容易に確認、変更することが可能となる。
情報処理装置100は、複数の変換のレコードが設定されている状況において、ある変換のレコードが追加または削除された場合には、変換のレコードに含まれる「変換*の結果」の「*」をインクリメントまたはディクリメントする。このため、変換のレコードが追加・削除された場合でも、変換処理の整合性を保つことができる。
次に、上記実施例に示した情報処理装置100と同様の機能を実現する項目値対応づけ処理プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。図26は、項目値対応づけ処理プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
図26に示すように、コンピュータ200は、各種演算処理を実行するCPU201と、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置202と、ディスプレイ203とを有する。また、コンピュータ200は、記憶媒体からプログラム等を読み取る読み取り装置204と、ネットワークを介して他のコンピュータとの間でデータの授受を行うインターフェース装置205とを有する。また、コンピュータ200は、各種情報を一時記憶するRAM206と、ハードディスク装置207とを有する。そして、各装置201〜207は、バス208に接続される。
ハードディスク装置207は、受付プログラム207a、表示制御プログラム207bを有する。CPU201は、受付プログラム207a、表示制御プログラム207bを読み出してRAM206に展開する。
受付プログラム207aは、受付プロセス206aとして機能する。表示制御プログラム207bは、表示制御プロセス206bとして機能する。受付プロセス206aの処理は、受付部151の処理に対応する。表示制御プロセス206bの処理は、表示制御部152の処理に対応する。
なお、受付プログラム207a、表示制御プログラム207bについては、必ずしも最初からハードディスク装置207に記憶させておかなくても良い。例えば、コンピュータ200に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ200が受付プログラム207a、表示制御プログラム207bを読み出して実行するようにしてもよい。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)コンピュータが実行する項目値対応づけ処理方法であって、
複数の項目と対応する項目値とを含むデータを受け付け、
受け付けた前記データに含まれる前記複数の項目を行方向又は列方向のいずれか一方に配置し、前記複数の項目のうちの一部又は全部と対応づける1以上の対応づけ先の候補項目を他方に配置したマトリックスを表示し、
前記複数の項目のいずれかの項目と、前記1以上の対応づけ候補項目のいずれかの項目との組の指定を前記マトリックス上の位置の指定により受け付け、
前記複数の項目のうち指定された前記位置に対応する項目の値を、前記対応づけ先の候補項目のうち指定された前記位置に対応する項目に対応づけて記憶部に記憶させる、
ことを特徴とする項目値対応づけ処理方法。
(付記2)前記マトリックス上の位置の指定は、前記1以上の対応づけ先の候補項目のうちの特定の項目に対応し、前記複数の項目のうちの2以上の項目に対応する複数の位置の指定を含む場合に、指定された前記2以上の項目の値を所定の順で結合する処理を施して得られる値を前記特定の項目に対応づけて記憶させる、
ことを特徴とする付記1に記載の項目値対応づけ処理方法。
(付記3)前記複数の項目のうち特定の項目に対応する位置であって、前記1以上の対応先の候補項目のうちの2以上の候補項目に対応する2以上の位置の指定を受け付けた場合に、前記特定の項目に対応する値を、指定された前記2以上の位置に対応する候補項目に対応づけて記憶させる、
ことを特徴とする付記1に記載の項目値対応づけ処理方法。
(付記4)前記マトリックス上の位置の指定後、指定された項目値に関する変換処理ルールの指定を受け付ける、
ことを特徴とする付記1に記載の項目値対応づけ処理方法。
(付記5)前記マトリックス上の位置の指定は、前記1以上の対応づけ候補項目のうちの特定の項目に対応し、前記複数の項目のうちの2以上の項目に対応する複数の位置の指定を含む場合であって、対応づけの選択が許容される指定である場合に、指定された前記2以上の項目の値を入力とする変換ルールの設定を受け付ける画面を表示し、
前記設定に応じて、前記2以上の項目の値について変換処理を施して得られる値を前記特定の項目に対応づけて記憶させる、
ことを特徴とする付記1に記載の項目値対応づけ処理方法。
(付記6)コンピュータに、
複数の項目と対応する項目値とを含むデータを受け付け、
受け付けた前記データに含まれる前記複数の項目を行方向又は列方向のいずれか一方に配置し、前記複数の項目のうちの一部又は全部と対応づける1以上の対応づけ先の候補項目を他方に配置したマトリックスを表示し、
前記複数の項目のいずれかの項目と、前記1以上の対応づけ候補項目のいずれかの項目との組の指定を前記マトリックス上の位置の指定により受け付け、
前記複数の項目のうち指定された前記位置に対応する項目の値を、前記対応づけ先の候補項目のうち指定された前記位置に対応する項目に対応づけて記憶部に記憶させる、
処理を実行させることを特徴とする項目値対応づけ処理プログラム。
(付記7)前記マトリックス上の位置の指定は、前記1以上の対応づけ先の候補項目のうちの特定の項目に対応し、前記複数の項目のうちの2以上の項目に対応する複数の位置の指定を含む場合に、指定された前記2以上の項目の値を所定の順で結合する処理を施して得られる値を前記特定の項目に対応づけて記憶させる、
処理を実行させることを特徴とする付記6に記載の項目値対応づけ処理プログラム。
(付記8)前記複数の項目のうち特定の項目に対応する位置であって、前記1以上の対応先の候補項目のうちの2以上の候補項目に対応する2以上の位置の指定を受け付けた場合に、前記特定の項目に対応する値を、指定された前記2以上の位置に対応する候補項目に対応づけて記憶させる、
処理を実行させることを特徴とする付記6に記載の項目値対応づけ処理プログラム。
(付記9)前記マトリックス上の位置の指定後、指定された項目値に関する変換処理ルールの指定を受け付ける、
処理を実行させることを特徴とする付記6に記載の項目値対応づけ処理プログラム。
(付記10)前記マトリックス上の位置の指定は、前記1以上の対応づけ候補項目のうちの特定の項目に対応し、前記複数の項目のうちの2以上の項目に対応する複数の位置の指定を含む場合であって、対応づけの選択が許容される指定である場合に、指定された前記2以上の項目の値を入力とする変換ルールの設定を受け付ける画面を表示し、
前記設定に応じて、前記2以上の項目の値について変換処理を施して得られる値を前記特定の項目に対応づけて記憶させる、
ことを特徴とする付記6に記載の項目値対応づけ処理プログラム。
(付記11)複数の項目と対応する項目値とを含むデータを受け付ける受付部と、
受け付けた前記データに含まれる前記複数の項目を行方向又は列方向のいずれか一方に配置し、前記複数の項目のうちの一部又は全部と対応づける1以上の対応づけ先の候補項目を他方に配置したマトリックスを表示し、前記複数の項目のいずれかの項目と、前記1以上の対応づけ候補項目のいずれかの項目との組の指定を前記マトリックス上の位置の指定により受け付け、前記複数の項目のうち指定された前記位置に対応する項目の値を、前記対応づけ先の候補項目のうち指定された前記位置に対応する項目に対応づけて記憶部に記憶させる表示制御部と
を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記12)前記表示制御部は、前記マトリックス上の位置の指定が、前記1以上の対応づけ先の候補項目のうちの特定の項目に対応し、前記複数の項目のうちの2以上の項目に対応する複数の位置の指定を含む場合に、指定された前記2以上の項目の値を所定の順で結合する処理を施して得られる値を前記特定の項目に対応づけて記憶させる、
ことを特徴とする付記11に記載の情報処理装置。
(付記13)前記表示制御部は、前記複数の項目のうち特定の項目に対応する位置であって、前記1以上の対応先の候補項目のうちの2以上の候補項目に対応する2以上の位置の指定を受け付けた場合に、前記特定の項目に対応する値を、指定された前記2以上の位置に対応する候補項目に対応づけて記憶させる、
ことを特徴とする付記11に記載の情報処理装置。
(付記14)前記表示制御部は、前記マトリックス上の位置の指定後、指定された項目値に関する変換処理ルールの指定を受け付ける、
ことを特徴とする付記11に記載の情報処理装置。
(付記15)前記表示制御部は、前記マトリックス上の位置の指定が、前記1以上の対応づけ候補項目のうちの特定の項目に対応し、前記複数の項目のうちの2以上の項目に対応する複数の位置の指定を含む場合であって、対応づけの選択が許容される指定である場合に、指定された前記2以上の項目の値を入力とする変換ルールの設定を受け付ける画面を表示し、前記設定に応じて、前記2以上の項目の値について変換処理を施して得られる値を前記特定の項目に対応づけて記憶させる、
ことを特徴とする付記11に記載の情報処理装置。