JP2017040767A - 表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 周囲の温度が変化しても破損する虞が少ない表示装置を提供する。【解決手段】 表示パネル１０は、画像を表示する。保護パネル部材２０は、表示パネル１０の前側に設けられる。表示パネル１０は透光性接着剤１５にて保護パネル部材２０に接着されている。保護パネル部材２０は、透光性基材２１と、透光性基材２１の前面に設けられた第一の保護層２２と、透光性基材２１の後面に設けられた第二の保護層２３とを有する。保護パネル部材２０は、第一の保護層２２の前面に設けられた低反射層２４を有する。【選択図】 図２

Description

本発明は、画像を表示する表示パネル（液晶表示パネル等）を備えた表示装置に関するものである。

従来より、保護パネル部材に表示パネルを接着した表示装置が種々提案されており、例えば特許文献１に開示されている。斯かる表示装置は、保護パネル部材と表示パネルとを透光性接着剤で接着した構造になっている。これにより、保護パネル部材と表示パネルとの間の空気層がなくなり、表示パネルと空気層との界面、及び、保護パネル部材と空気層との界面での外光反射が減少して、表示装置の画質が向上する。

特開２００９−２５８３３号公報

しかしながら、保護パネル部材と透光性接着剤とでは、温度変化に対する膨張収縮量が大きく異なるため、高温時や低温時に保護パネル部材が湾曲して、表示装置が破損する虞があった。
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり、周囲の温度が変化しても破損する虞が少ない表示装置を提供するものである。

本発明は、画像を表示する表示パネル１０と、前記表示パネル１０の前側に設けられた保護パネル部材２０と、を備え、前記表示パネル１０は透光性接着剤１５にて前記保護パネル部材２０に接着されている表示装置であって、前記保護パネル部材２０は、透光性基材２１と、前記透光性基材２１の前面に設けられた第一の保護層２２と、前記透光性基材２１の後面に設けられた第二の保護層２３と、を有するものである。

また、本発明は、前記第一の保護層２２の硬度は、前記透光性基材２１の硬度よりも高いものである。

また、本発明は、前記保護パネル部材２０は、前記第一の保護層２２の前面に設けられた低反射層２４を有するものである。

透光性基材の前面及び後面に保護層を設けたことにより、温度変化による表示装置の破損を防止できる。

本発明の実施形態を示す正面図。 同上実施形態を示す断面図。 同上実施形態を示すブロック図。

以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態を説明する。

車両用表示装置は、液晶表示パネル（表示パネル）１０，カバーパネル（保護パネル部材）２０，枠体３０，回路基板４０，下ケース５０，中ケース６０を備えている。液晶表示パネル１０は、液晶セル，バックライトユニット等を備えたＴＦＴ型カラー液晶モジュールからなるものであり、車両速度等の車両情報を表示する。液晶表示パネル１０は、透光性接着剤１５にて接着されており、カバーパネル２０の後面に密着されている。カバーパネル２０に液晶表示パネル１０等の表示パネルを接着することは、オプティカルボンディングと称されることもある。

透光性接着剤１５は、例えば、無色透明な接着剤であり、厚さは５０μｍ〜１０００μｍである。透光性接着剤１５は、窓部２５ｂを覆うように形成される。透光性接着剤１５は、例えば、１．４〜１．５５の屈折率を有する。透光性接着剤１５は、初期的に液状であり、製造工程の中で硬化される。液状状態では、透光性接着剤１５の粘度は、２５００〜５０００ｍＰａ・ｓ程度である。透光性接着剤１５は、液状であることが好ましいが、シート状であっても良い。透光性接着剤１５は、シリコーン接着剤であることが好ましいが、ウレタン系、アクリル系であっても良い。

カバーパネル２０は、透光性基材２１，前面保護層（第一の保護層）２２，後面保護層（第二の保護層）２３，低反射層２４，遮光層２５を有している。カバーパネル２０の透光性基材２１は、平板形状のアクリル（ＰＭＭＡ）からなるものであり、正面視で矩形になっている。

カバーパネル２０の前面保護層２２は、透光性基材２１の前面に、均一な厚さで形成されている。カバーパネル２０の後面保護層２３は、前面保護層２２と同一材料からなるものであり、透光性基材２１の後面に、均一な厚さで形成されている。前面保護層２２及び後面保護層２３は、例えば、アクリル系，ウレタン件系，シリコーン系の透明なコート材からなるものであり、透光性基材２１よりも熱膨張率が小さい。前面保護層２２及び後面保護層２３の硬度は、透光性基材２１の硬度よりも高くなっている。

カバーパネル２０の低反射層２４は、前面保護層２２の前面に形成されている。カバーパネル２０の低反射層２４は、シリコーンやフッ化マグネシウム等の薄膜積層体からなり、光の干渉を利用することにより反射を低減するものである。カバーパネル２０の遮光層２５は、黒色印刷層からなるものであり、後面保護層２３の後面に形成されている。カバーパネル２０の遮光層２５は、液晶表示パネル１０の画像を透視する矩形の窓部２５ｂと、警告表示部となる円形の窓部２５ｃとを有している。

枠体３０は、ＡＥＳ等の樹脂からなるものであり、インサート成型等の方法でカバーパネル２０が一体に形成されている。枠体３０は、カバーパネル２０の側端面を覆うように、カバーパネル２０の外周を覆っている。枠体３０内の空間には、液晶表示パネル１０が収容されている。

回路基板４０は、ガラスエポキシ樹脂からなる基材に銅箔からなる配線パターンを形成したものであり、発光素子４１が搭載されている。回路基板４０には、図示しない可撓性配線部材によって液晶表示パネル１０が電気的に接続されている。発光素子４１は、遮光部２５の窓部２５ｃに対応する個所に配置されている。下ケース５０は、ＡＥＳやＰＰ等の樹脂からなるものである。下ケース５０は、枠体３０の後側に固定されている。下ケース５０には、放熱用の貫通孔を形成しても良い。

中ケース６０は、不透明な樹脂（ＰＰ等）からなるものであり、この中ケース６０の後面側に回路基板４０が配置されている。中ケース６０は、図示しないフランジ部によって下ケース５０に保持されている。中ケース６０は、発光素子４１に対応する個所に形成された貫通孔６１を有している。

図３は、車両用表示装置の電気的構成を示すブロック図である。マイコン１００は、ＣＰＵ１０１，ＲＯＭ１０２，ＲＡＭ１０３を有している。速度センサ１１０は、車両速度を検出し、マイコン１００に速度データを出力する。マイコン１００は、ＲＯＭ１０２に格納されている所定のプログラムに基づいて、液晶表示パネル１０，発光素子４１を駆動する。

本実施形態によれば、同一材料からなる前面保護層２２及び後面保護層２３を透光性基材２１に設けたことにより、前面保護層２２の熱膨張率と後面保護層２３の熱膨張率とは同一であるため、温度変化による透光性基材２１の湾曲が極めて小さくなり、車両用表示装置の破損を防止できる。なお、前面保護層２２と後面保護層２３とは、熱膨張率が若干異なる材料からなるものであってもよく、透光性基材２１の前後両面に保護層を形成すれば良い。

なお、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、液晶表示パネル１０は、有機ＥＬ（Electro Luminescence）表示パネルであっても良い。

１０ 液晶表示パネル（表示パネル）
１５ 透光性接着剤
２０ カバーパネル（保護パネル部材）
２１ 透光性基材
２２ 前面保護層（第一の保護層）
２３ 後面保護層（第二の保護層）
２４ 低反射層

Claims (3)

1. 画像を表示する表示パネルと、前記表示パネルの前側に設けられた保護パネル部材と、を備え、前記表示パネルは透光性接着剤にて前記保護パネル部材に接着されている表示装置であって、
   前記保護パネル部材は、透光性基材と、前記透光性基材の前面に設けられた第一の保護層と、前記透光性基材の後面に設けられた第二の保護層と、を有することを特徴とする表示装置。
2. 前記第一の保護層の硬度は、前記透光性基材の硬度よりも高いことを特徴とする請求項１に記載の表示装置。
3. 前記保護パネル部材は、前記第一の保護層の前面に設けられた低反射層を有することを特徴とする請求項１に記載の表示装置。

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