JP2017039696A - 化粧料 - Google Patents
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Abstract
Description
その一つに有効成分等を含浸したシートを肌に密着させることによって閉塞効果による有効性の向上を図るシート状化粧料が近年利用が増加している。
このようなシート状化粧料に関しては、有効性を向上させる目的でシートの材質の優位性があるのもののほか、含浸させる化粧料を工夫したもの等が知られている。(特許文献1〜5)
しかしながら、さらに有効性の高い製剤が求められている。
グリセリンを60重量%以上含む多価アルコールと、油溶性ビタミンと、糖セラミドを分散したものに以下の成分を含む溶液を分散させた化粧料。
(A)リン脂質重合体
(B)コラーゲン
(C)N−アシルグルタミン酸ジエステル
(D)多価アルコール
(E)水
さらには、上記の化粧料をシートに含浸させることによって有効性を向上させたシート状化粧料が課題の解決に有効なことがわかった。
以下に詳細に記載する。
多価アルコールは、一般に化粧品、医薬品等の分野において用いられ得るものであれば特に制限されることなく用いることができる。具体的には、例えばグリセリン、ジグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール、グルコース、マルトース、マルチトール、蔗糖、フラクトース、キシリトール、イノシトール、ペンタエリスリトール、マンニトール、ソルビトール、マルトトリオース、スレイトール等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
グリセリンは多価アルコールの60重量%以上配合する。また、多価アルコールは、分散物に対して70〜99.5重量%を配合する。
例示すれば、レチノール、レチナール(ビタミンA1)、デヒドロレチナール(ビタミンA2)、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、レチノイン酸メチル、レチノイン酸エチル、レチノイン酸レチノール、リノール酸レチノール、レチノイン酸トコフェリル、水添レチノール、αカロチン、βカロチン、γカロチン、リコピン、クリプトキサンチン、ルテイン、ゼアキサンチン、アスタキサンチン、イソゼアキサンチン、ロドキサンチン、カプサンチン、クロセチン、エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)、コレカルシフェロール(ビタミンD3)、ジヒドロタキステロール、テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、ジカプロン酸ピリドキシン、トリステアリン酸ピリドキシン、トコフェロール、トコトリエノール、酢酸トコフェロール、コハク酸トコフェロール、コハク酸トコフェロールカルシウム、ニコチン酸トコフェロール、パルミチン酸トコフェロール、リノール酸トコフェロールが挙げられるがこれに限定されることはない。
さらには、ビタミンA及びその油溶性誘導体、ビタミンD及びその油溶性誘導体、ビタミンE及びその油溶性誘導体、ビタミンCの油溶性誘導体、ビタミンB3(ニコチン酸)の油溶性誘導体、ビタミンB6(ピリドキシン)の油溶性誘導体より選択される3種以上を配合することによってより有効性の強い化粧料が得られることがわかった。
油溶性ビタミンは分散物に対して0.2〜30重量%を配合する。
糖セラミドは、グルコセラミド、ガラクトシルセラミドなどがあり、例えば牛、馬等の哺乳動物の組織より抽出されるものや米糠から得られる植物由来のもの、または化学合成により得られるもの等がある。
分散物にはこれ以外の物質を配合してもよいが、概ね分散物の20重量%以下の範囲で配合できる。
これらを必要に応じて加温し、攪拌機を用いて分散する。配合の原料の種類や量によっては、高圧分散機を用いて分散し、なるべく微粒子化する方が有効性が高いことがわかっている。
以上の分散物を少なくとも(A)〜(E)の成分を含む溶液に分散する。
分散させる量は全体の化粧料の0.1〜30重量%、好ましくは0.3〜10重量%である。
配合量としては化粧料の0.01〜5.0重量%、好ましくは0.03〜2.0重量%である。
また、誘導体も利用でき、具体的には、アテロ化、アシル化、サクシニル化、或いは2つ以上の誘導体化、すなわち、サクシニルアテロ化等の誘導体化等が選択できる。
この中で、貝類、特にアコヤ貝由来のコラーゲンが有効で、サクシニルアテロ化したアコヤ貝由来のコラーゲンが最も有効であった。
コラーゲンの配合量は化粧料に対して固形分として0.00001〜10重量%が好ましく、0.00005〜2.0重量%がより好ましい。
配合量としては化粧料の0.01〜5.0重量%、好ましくは0.03〜2.0重量%である。
(D)の多価アルコールは特に限定はないが、例示すれば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、それ以上のポリエチレングリコール類、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、それ以上のポリプロピレングリコール類、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール等のブチレングリコール類、グリセリン、ジグリセリン、それ以上のポリグリセリン類、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、マルチトール等の糖アルコール類、グリセリン類のエチレンオキシド(以下、EOと略記)、プロピレンオキシド(以下、POと略記)付加物、糖アルコール類のEO、PO付加物、ガラクトース、グルコース、フルクトース等の単糖類とそのEO、PO付加物、マルトース、ラクトース等の多糖類とそのEO、PO付加物などの多価アルコールが挙げられ、配合量はO/W型エマルションの3〜30重量%が好ましく、5〜20重量%がより好ましい。
勿論、水も重要な配合成分であり、(E)として配合する。
精製水、温泉水等に必要に応じて選択する。
油相成分を例示すれば、天然動植物油脂例えば、オリーブ油、ミンク油、ヒマシ油、パーム油、牛脂、月見草油、ヤシ油、ヒマシ油、カカオ油、マカデミアナッツ油等;蝋例えば、ホホバ油、ミツロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等;高級アルコール例えば、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、オレイルアルコール等;高級脂肪酸例えば、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸ィン、固形パラフィン、スクワラン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス等;合成エステル油例えば、ブチルステアレート、ヘキシルラウレート、ジイソプロピルアジペート、ジイソプロピルセバケート、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソプロピルミリステート、セチルイソオクタノエート、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール;シリコーン誘導体例えば、メチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン等のシリコーン油等が挙げられる。
さらにこれに油溶性有効成分も配合することは本製剤には有効である。
油溶性有効成分には特に制限はなく、分散物に配合した油溶性ビタミンと、糖セラミドも含めて配合することができ、さらにセラミド、油溶性甘草、グリチルレチン酸、油溶性ヨクイニンエキス及び油溶性ローズマリーエキス、クロニジン、スコポラミン、プロプラノロール、エストラジオール、フェニルプロパノールアミン塩酸塩、ウアバイン、アトロピン、ハロペリドール、イソソルビド、ニトログリセリン、イブプロフェン、ユビキノン、インドメタシン、ステロイド等が挙げられる。
製法は定法に従い加温、撹拌、冷却等の操作を行って作成する。
また、シートは、化粧料を吸収し、ある程度保持する材質であれば利用でき、綿,絹,羊毛,ポリエステル,レーヨン,ポリオレフィン,ポリエチレンテレフタレート等の天然繊維、合成繊維を必要に応じて単独若しくは混合して用いた吸水性の不織布、織布、紙等から選択されたシート材を用いることができる。
実施例1
分散物 注1) 10.0
2−メタクリロイルオキシエチルホスホリ 0.5
ルコリン・メタクリル酸ステアリル共重合体
コラーゲン 注2) 0.5
N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトス 1.5
テリル/ベヘニル/2−オクチルドデシル)
1,3ブチレングリコール 7.0
ジプロピレングリコール 3.0
水 60.0
スクワラン 2.0
水素添加大豆レシチン 0.5
モノステアリン酸デカグリセリン 0.5
水相成分、油相成分それぞれ計量後70℃まで加温し、撹拌しつつ、水相成分に油相成分を徐々に撹拌しつつ加えた。これを室温まで冷却した。
注1)の分散物は以下の原料を70℃に加温し、高圧乳化機(スギノマシン社製スターバーストミニ)で180MPaで1回処理した後室温まで冷却した。
グリセリン 65.0
ジグリセリン 5.0
1,3ブチレングリコール 5.0
糖セラミド(注1) 5.0
α-トコフェロール 5.0
βカロチン 5.0
トリヘキシルデカン酸ピロドキシン 5.0
テトラへキシルデカン酸アルコルビル 5.0
注2)はアコヤ貝貝肉由来のサクシニルアテロ化コラーゲンの1%水溶液を用いた。
この化粧料を不織布(旭化成せんい社製、商品名ベンリーゼNE55G)に含浸した。
女性10名に顔の右半分に実施例1を左半分に比較例を1日1回、30分間使用してもらった。
使用方法は、5×10cmの不織布(旭化成せんい社製、商品名ベンリーゼNE55G)に含浸したものを用いた。
これを1か月間使用後にしっとり感、肌荒れ防止、美白、肌の肌理の項目で以下の基準でアンケートを取り、結果の平均値を以下に記載する。
−3=比較例の方がかなりよかった。
−2=比較例の方がよかった。
−1=比較例の方がややよかった。
±0=差がなかった。
+1=実施例1の方がややよかった。
+2=実施例1の方がよかった。
+3=実施例1の方がかなりよかった。
しっとり感=2.4
肌荒れ防止=1.8
美白=1.4
肌の肌理=1.7
なお、比較例は実施例1の分散物 注1)を分けずに全体として、水相成分、油相成分とし、それぞれ計量後70℃まで加温し、撹拌しつつ、水相成分に油相成分を徐々に撹拌しつつ加えた。これを室温まで冷却した。
23℃湿度65%の恒温恒湿室で入室30分後に前腕内側部の水分値を4か所測定し、3×3cmの大きさの実施例1、比較例、他社品を5分間おいた。(1か所は無塗布)
10分後、30、60分後に水分値を測定した。(皮表角層水分量測定装置 (IBS社製SKICON-200))
結果を表1に示す。
Claims (5)
- グリセリンを60重量%以上含む多価アルコールと、油溶性ビタミンと、糖セラミドを分散したものに以下の成分を含む溶液を分散させた化粧料。
(A)リン脂質重合体
(B)コラーゲン
(C)N−アシルグルタミン酸ジエステル
(D)多価アルコール
(E)水 - 請求項1の化粧料をシートに含浸させたシート状化粧料。
- 油溶性ビタミンが、ビタミンA及びその油溶性誘導体、ビタミンD及びその油溶性誘導体、ビタミンE及びその油溶性誘導体、ビタミンCの油溶性誘導体、ビタミンB3の油溶性誘導体、ビタミンB6の油溶性誘導体より選択される3種以上である請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の化粧料又はシート状化粧料。
- N−アシルグルタミン酸ジエステルが、N−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)又はN−ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/2−オクチルドデシル)である請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の化粧料又はシート状化粧料。
- リン脂質重合体が2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ステアリル共重合体である請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の化粧料又はシート状化粧料。
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