JP2017039462A - 車両用表示装置の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来に比較して、表示器の加速度表示によって、ドライバが選択した運動モードに沿って運転し易くなる車両用表示装置の制御装置を提供する。【解決手段】表示制御部によって、推奨車両加速度領域B1が現在G点Grと対比して表示器38aの同一画面に表示されるので、現在G点Grが推奨車両加速度領域B1内になるように運転者が運転することによって、運転者が選択した運動モードに沿って運転することができる。また、表示器38aに現在G点Grと推奨車両加速度領域B1とが表示されることによって、運転者はその表示を指標として運転することができるので、従来に比較して、表示器38aの表示によって運転者が選択した運動モードに沿って運転し易くなる。【選択図】図5
Description
本発明は、車室内の表示器に車両加速度を表示する車両用表示装置において、ドライバの選択操作によって選択される車両の運動モードに沿った運転を好適に可能にする技術に関するものである。
車室内の表示器に車両加速度を表示する車両用表示装置が良く知られている。特許文献1に記載された車両用表示装置がそれである。上記特許文献1の車両用表示装置では、現在の車両加速度と、過去に車両安定化装置例えば車両の横滑りを防止する横滑防止装置(ESC(Electronic Stability Control)装置)等が作動した時の車両加速度とを表示器に対比表示させて、車両安定化装置の作動可能性をドライバに知らせている。また、特許文献2の車両用表示装置では、ドライバのスイッチ操作でたとえばノーマルモード、エコモード、スポーツモードなどのモードを選択し、表示器に選択したモードに対応する燃費指標(平均燃費)を表示している。
ところで、上記のような特許文献1の車両用表示装置では、一般的なドライバで前記車両安定化装置が作動する運転状況に遭遇するのは稀であり、表示器の表示が活用される頻度が比較的少ないという問題があった。また、上記のような特許文献2の車両用表示装置では、表示器に選択した運動モードに対応する燃費指標が表示されるだけであり、ドライバに選択した運動モードの運転を指標しないので、ドライバが選択した運動モードに沿って運転し難く自分勝手な運転になる可能性があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、従来に比較して、表示器の加速度表示によって、ドライバが選択した運動モードに沿って運転し易くなる車両用表示装置の制御装置を提供することにある。
第1の発明の要旨とするところは、(a)ドライバの選択操作で車両の運動モードを変更することが可能な車両において、車室内の表示器に車両加速度を表示する車両用表示装置の制御装置であって、(b)前記ドライバの選択操作で選択された運動モードに対応した予め定められた推奨車両加速度領域を算出し、前記車両加速度と前記推奨車両加速度領域とを前記表示器の同一表示画面に対比表示する表示制御部を備えることにある。
前記第1の発明によれば、前記ドライバの選択操作で選択された運動モードに対応した予め定められた推奨車両加速度領域を算出し、前記車両加速度と前記推奨車両加速度領域とを前記表示器の同一表示画面に対比表示する表示制御部を備える。このため、前記表示制御部によって、前記推奨車両加速度領域が現在の前記車両加速度と対比して前記表示器の同一画面に表示されるので、現在の前記車両加速度が前記推奨車両加速度領域内になるようにドライバが運転することによって、ドライバが選択した運動モードに沿って運転することができる。また、前記表示器に前記車両加速度と前記推奨車両加速度領域とが表示されることによって、ドライバはその表示を指標として運転することができるので、従来に比較して、前記表示器の表示によってドライバが選択した運動モードに沿って運転し易くなる。
ここで、好適には、前記車両加速度は、車両の前後方向における前後加速度と車両の左右方向における左右加速度との合成加速度であって、加速度零に対応する原点からの距離と原点周りの角度とで前記車両加速度の大きさと前記車両加速度の方向とを前記表示器に表示し、前記推奨車両加速度領域は、前記原点から所定距離離れた円の内側の領域を示す。このため、ドライバは、表示器に表示される前記推奨車両加速度領域を示す円の内側の領域に前記車両加速度が入るように運転することによって、選択した運動モードに沿って好適に運転することができる。
また、好適には、ドライバが選択する車両の運動モードに応じて、アクセル開度に対応するスロットル開度の特性、変速機の変速線図、ブレーキペダルの踏力に対する制動力のいずれかが変更される。このため、例えば、アクセル開度に対応するスロットル開度の特性、変速機の変速線図、ブレーキペダルの踏力に対する制動力を、選択された車両の運動モードで走行し易いように変更することによって、好適にドライバが選択した運動モードに沿って運転し易くなる。
また、好適には、前記車両加速度が前記推奨車両加速度領域を外れそうになった場合には、音声でドライバに報知する。このため、ドライバが前記表示器を注視できない状況でも前記推奨車両加速度領域を超えそうな場合は音声でそれを知ることができる。
また、好適には、前記車両加速度と併せて、選択された運転モードに沿って運転が可能になるように車両操作の指標となる車両操作指標が前記表示器に表示されており、前記車両操作指標は、現在のアクセル開度および前記選択された運転モードに対応した予め定められた推奨アクセル開度操作範囲、または、現在の操舵角および前記選択された運転モードに対応した予め定められた推奨操舵角操作範囲、または、現在のブレーキペダル踏力および前記選択された運転モードに対応した予め定められた推奨ブレーキ踏力操作範囲である。このため、前記車両操作指標に従ってドライバが運転することによって、好適に選択した運動モードに沿って運転することができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用される車両10の概略構成を説明する図であると共に、車両10における各種制御の為の制御系統の要部を説明する図である。図1において、車両10は、燃料の燃焼で動力を発生するガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関であるエンジン12を駆動力源として備えており、エンジン12の出力は自動変速機16から差動歯車装置18を介して左右の駆動輪20に伝達される。エンジン12と自動変速機16との間には、ダンパ装置やトルクコンバータ等の動力伝達装置が設けられ得るが、駆動力源として機能するモータジェネレータも配設することができる。
エンジン12は、電子スロットル弁や燃料噴射装置などのエンジン12の出力制御に必要な種々の機器等を有するエンジン制御装置22を備えている。電子スロットル弁は吸入空気量を制御するもので、燃料噴射装置は燃料の供給量を制御するものである。基本的には運転者(ドライバ)の出力要求量に対応するアクセルペダル24の操作量すなわちアクセル開度θaccによって、例えばアクセル開度θacc(%)に対する電子スロットル弁のスロットル開度θs(%)の特性を示すマップすなわち図2に示すようなマップに従って、電子スロットル弁のスロットル開度θs(%)が制御されるようになっている。
自動変速機16は、たとえば、複数の油圧式摩擦係合装置(クラッチやブレーキ)の係合解放状態によって変速比eが異なる複数のギヤ段が成立させられる遊星歯車式の有段の自動変速機であり、例えば車速V(km/h)及びアクセル開度θacc(%)を変数としてアップシフトが判断される為のアップシフト線(変速線)とダウンシフトが判断される為のダウンシフト線(変速線)とを有する予め記憶された変速機の変速線図のマップ例えばその変速線図の一部を示す図3に示すようなマップから実際の車速V(km/h)及びアクセル開度θacc(%)で示される車両状態に基づいて、自動変速機18にて形成すべきギヤ段を判断して油圧制御装置26に設けられた電磁式の油圧制御弁や切換弁等によって変速制御が行われる。
駆動輪20にはホイールブレーキ28が備えられており、運転者によって足踏み操作されるブレーキペダル30のブレーキペダル踏力Bf(N)に応じて、ブレーキブースタ32を介してブレーキマスターシリンダ34からブレーキ圧Brk(kPa)が発生し、制動力が発生する。ブレーキペダル踏力Bfはブレーキ要求量に相当しそのブレーキペダル踏力Bfによって、例えばブレーキペダル踏力Bf(N)に対するホイールブレーキ28のブレーキ圧Brk(kPa)の特性を示すマップすなわち後述する図4に示すようなマップに従って、ホイールブレーキ28のブレーキ圧Brk(kPa)すなわち制動力が制御されるようになっている。
車両10の車室内には、後述する電子制御装置(制御装置)50からの報知出力指令信号Szによって警告音が発生させられる報知出力装置36例えばブザーが備えられている。
また、車両10の車室内には、電子制御装置50からの表示出力指令信号Shによって表示器38aに例えば図5または図6に示すような表示画像を表示させる表示装置(車両用表示装置)38が備えられている。表示器38aには、図5および図6に示すように、加速度零に対応する原点Aと、原点Aから上側方向に延長され、走行中において車両10に作用する車両10の前側方向成分の加速度の大きさを表す前側加速度軸Y1と、原点Aから下側方向に延長され、走行中において車両10に作用する車両10の後側方向成分の加速度の大きさを表す後側加速度軸Y2と、原点Aから右側方向に延長され、走行中において車両10に作用する車両10の右側方向成分の加速度の大きさを表す右側加速度軸X1と、原点Aから左側方向に延長され、走行中において車両10に作用する車両10の左側方向成分の加速度の大きさを表す左側加速度軸X2と、走行中の車両10の現在の車両加速度を黒丸で示す現在G点Grとが表示されている。なお、表示器38aに示された現在の車両加速度を示す現在G点Grは、車両10の前後方向すなわち前側加速度軸Y1および後側加速度軸Y2の方向における前後加速度Gy(G)と車両10の左右方向すなわち右側加速度軸X1および左側加速度軸X2の方向における左右加速度Gx(G)との合成加速度であって、原点Aからの距離と原点A周りの角度とで現在G点Grの加速度の大きさと現在G点Grの加速度の方向とを示している。なお、上記現在G点Grの加速度すなわち上記合成加速度の大きさGf(G)は、式(1)によって算出される。表示器38aに示されている「G」は、重力加速度であり、例えば1Gは9.8(m/s2)である。
Gf(G)=√((Gx)2+(Gy)2)・・・(1)
Gf(G)=√((Gx)2+(Gy)2)・・・(1)
また、表示装置38の表示器38aには、現在G点Grが表示されると共に、現在から数秒前まで表示器38aに表示されていた現在G点Grを履歴として示す履歴G点Gpが複数(本実施例では6つ)表示されている。また、表示器38aには、車両走行中において電子制御装置50で選択されている現在の車両10の運動モード例えばノーマルモード、低G目標モードにおいて、その選択されている運動モードで車両10を運転操作できるように運転者に推奨する予め定められた推奨車両加速度領域B1、B2が表示されている。なお、推奨車両加速度領域B1およびB2は、原点Aから所定距離離れた同心円C1、C2の内側の領域を示し、推奨車両加速度領域B1、B2と車両加速度を示す現在G点Grとが表示器38aの同一表示画面に対比表示されている。上記同心円C1、C2は、推奨車両加速度領域B1、B2における最大許容加速度Gmaxの軌跡である。また、表示器38aには、車両走行中において電子制御装置50で現在選択されているモード例えば図5では「ノーマルモード」、図6では「低G目標モード」を表示するモード表示領域Dが表示されている。
図1に戻り、車両10には、電子制御装置50が備えられている。電子制御装置50は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより車両10の各種制御を実行する。例えば、電子制御装置50は、エンジン12の出力制御、自動変速機16の変速制御、ホイールブレーキ28のブレーキ制御、報知出力装置36の出力制御、表示装置38の表示制御等を実行するようになっており、必要に応じてエンジン制御用、自動変速機制御用、ブレーキ制御用、報知出力制御用、表示制御用等に分けて構成される。
電子制御装置50には、図1に示すように、車両10に備えられた各種センサ例えばブレーキ踏力センサ52、アクセル開度センサ54、スロットル開度センサ56、ブレーキ圧センサ58、運転者のスイッチ操作によってノーマルモードを選択する為のノーマルモード選択スイッチ60、運転者のスイッチ操作によって低G目標モードを選択する低G目標モード選択スイッチ62、車速センサ64、G(加速度)センサ66等による検出信号に基づく、各種実際値例えばブレーキペダル踏力Bf(N)、アクセル開度θacc(%)、スロットル開度θs(%)、ブレーキ圧Brk(kPa)、ノーマルモード選択スイッチ60が操作されたことを示す信号であるノーマルモード要求信号Non、低G目標モード選択スイッチ62が操作されたことを示す信号である低G目標モード要求信号Ton、車速V(km/h)、車両10の前後方向の前後加速度Gy(G)および車両10の左右方向の左右加速度Gx(G)などがそれぞれ供給される。電子制御装置50からは、図1に示すように、例えばエンジン12の出力制御の為のエンジン出力制御指令信号Se、自動変速機16の変速段を切り替えるための変速指令信号Sa、ホイールブレーキ28のブレーキ圧Brkを制御するためのブレーキ指令信号Sb、報知出力装置36からの出力される警告音のON、OFFを制御するための報知出力指令信号Sz、表示装置38の表示器38aに表示される出力表示を制御するための表示出力指令信号Shなどが、エンジン制御装置22、油圧制御装置26、ホイールブレーキ28、報知出力装置36、表示装置38などへそれぞれ出力される。
図7は、本実施例の車両10を制御するための電子制御装置50による制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。その図7において、モード選択制御部70は、運転者のスイッチ選択操作すなわち運転者によるノーマルモード選択スイッチ60または低G目標モード選択スイッチ62の選択操作によって、複数の運動モード例えばノーマルモード、低G目標モードから運動モードを選択する。なお、上記低G目標モードは、例えば車両走行中において車両10に作用する車両加速度の大きさが比較的に小さくなるような走行となる運動モードであり、上記ノーマルモードは、例えば上記低G目標モードが選択されている場合に比較して、車両走行中において車両10に作用する車両加速度の大きさが大きくなると共に車両10の加速性が向上するような走行となる運転モードである。また、モード選択制御部70は、Gセンサ66から検出される車両加速度すなわち車両10における前後方向の前後加速度Gy(G)および左右方向の左右加速度Gx(G)を読み込み一時的に記憶する。
図7のモード選択制御部70に備えられた選択モード判定部70aは、電子制御装置50において選択されている運動モードが複数の運動モードすなわちノーマルモード、低G目標モードのどれであるかを判定する。たとえば、選択モード判定部70aにおいて、上記ノーマルモードが選択されているかどうかは、電子制御装置50に供給されるノーマルモード選択スイッチ60からのノーマルモード要求信号Nonによって判定される。上記低G目標モードが選択されているかどうかは、電子制御装置50に供給される低G目標モード選択スイッチ62からの低G目標モード要求信号Tonによって判定される。
図7のモード選択制御部70に備えられたモード変更判定部70bは、電子制御装置50において選択されている運動モードが他の運動モードに変更したか否かを判定する。たとえば、モード変更判定部70bでは、選択モード判定部70aでノーマルモードが選択されている時において、低G目標モード選択スイッチ62が操作されて低G目標モード要求信号Tonが電子制御装置50に供給されると、上記ノーマルモードから低G目標モードに変更したと判定する。また、選択モード判定部70aで低G目標モードが選択されている時において、ノーマルモード選択スイッチ60が操作されてノーマルモード要求信号Nonが電子制御装置50に供給されると、上記低G目標モードからノーマルモードに変更したと判定する。
図7のモード選択制御部70に備えられた推奨車両加速度領域決定部70cは、モード変更判定部70bで運転モードが他の運転モードに変更されたと判定されると、その変更された運転モードに従って予め定められた推奨車両加速度領域B1、B2を示すマップを決定する。たとえば、推奨車両加速度領域決定部70cでは、モード変更判定部70bでノーマルモードに変更されたと判定されると、図5に示すような推奨車両加速度領域B1を示すマップが決定される。また、推奨車両加速度領域決定部70cにおいて、モード変更判定部70bで低G目標モードに変更されたと判定されると、図6に示すような推奨車両加速度領域B2を示すマップが決定される。
図7の特性変更部72は、モード変更判定部70bで運転モードが他の運転モードに変更されたと判定されると、運転者が選択する車両10の運動モードに応じて、アクセル開度θacc(%)に対応するスロットル開度θs(%)の特性を示す図2に示すようなマップと、車速V(km/h)及びアクセル開度θacc(%)を変数としてアップシフトが判断されるアップシフト線とダウンシフトが判断されるダウンシフト線とを有する変速機の変速線図を示す図3に示すようなマップと、ブレーキペダル踏力Bf(N)に対するホイールブレーキ28のブレーキ圧Brk(kPa)の特性を示す図4に示すようなマップとをそれぞれ変更する。たとえば、特性変更部72において、モード変更判定部70bでノーマルモードに変更されたと判定されると、図2に示すマップにおいて実線で示された線Ln1のような関係を有するマップに変更され、図3に示すマップにおいて実線で示されたアップシフト線Ln2とダウンシフト線Ln3とを有する変速機の変速線図を示すマップに変更され、図4に示すマップにおいて実線で示された線Ln4のような関係を有するマップに変更される。また、モード変更判定部70bで低G目標モードに変更されたと判定されると、図2に示すマップにおいて1点鎖線で示された線Lt1のような関係を有するマップに変更され、図4に示すマップにおいて1点鎖線で示されたアップシフト線Lt2とダウンシフト線Lt3とを有する変速機の変速線図を示すマップに変更され、図4に示すマップにおいて1点鎖線で示された線Lt4のような関係を有するマップに変更される。
図7の表示制御部74は、モード選択制御部70で車両10における前後方向の前後加速度Gyおよび左右方向の左右加速度Gxが読み込まれ記憶されると、その読み込まれた前後加速度Gyおよび左右加速度Gxによって、図5または図6に示すように、表示装置38の表示器38aに車両加速度を示す現在G点Grを表示する。また、表示制御部74では、電子制御装置50でサンプリングタイム(所定時間)毎に繰り返し現在G点Grが更新されて表示器38aに表示される表示サイクルにおいて、現在G点Grが更新されて表示器38aに表示されると、前回の表示サイクルで表示された現在G点Grが履歴G点Gpとして表示されると共に、表示器38aに表示されている最も古い履歴G点Gpが消去される。
表示制御部74は、推奨車両加速度領域決定部70cで推奨車両加速度領域B1、B2を示すマップが決定されると、その決定した推奨車両加速度領域B1、B2を示すマップを図5または図6に示すように表示装置38の表示器38aに表示する。また、表示制御部74は、モード変更判定部70bで電子制御装置50において選択されている運動モードが他の運動モードに変更したと判定されると、その変更された運動モードをモード表示領域Dに表示する。たとえば、表示制御部74では、モード変更判定部70bでノーマルモードに変更したと判定されると、図5に示すようにモード表示領域Dに「ノーマルモード」と表示する。また、モード変更判定部70bで低G目標モードに変更したと判定されると、図6に示すようにモード表示領域Dに「低G目標モード」と表示する。
推奨加速度判定部76は、現在の走行が運転者が選択した運動モードに沿った運転であるか否かを判定、すなわち表示装置38の表示器38aに表示されている現在G点Grが推奨車両加速度領域決定部70cで決定された推奨車両加速度領域B1、B2内であるか否かを判定する。たとえば、推奨加速度判定部76は、現在G点Grの加速度の大きさGf(G)が推奨車両加速度領域B1、B2の最大許容加速度Gmax以下である場合(Gmax≧Gf)に、現在G点Grが推奨車両加速度領域B1、B2内であると判定し、現在G点Grの加速度の大きさGf(G)が推奨車両加速度領域B1、B2の最大許容加速度Gmaxより大きい場合(Gmax<Gf)に、現在G点Grが推奨車両加速度領域B1、B2内でないと判定する。なお、上記現在G点Grの加速度の大きさGf(G)は、前述した式(1)を用いて算出される。また、推奨車両加速度領域B1は、現在G点Grの加速度の大きさGf(G)が0(G)から0.5(G)までの範囲の領域であり、その最大許容加速度Gmaxは0.5(G)である。また、推奨車両加速度領域B2は、現在G点Grの加速度の大きさGf(G)が0(G)から0.25(G)までの範囲の領域であり、その最大許容加速度Gmaxは0.25(G)である。
図7の報知出力制御部78は、推奨加速度判定部76で表示装置38の表示器38aに表示されている現在G点Grが推奨車両加速度領域決定部70cで決定された推奨車両加速度領域B1、B2内ではないと判定されると、車内に備えられた報知出力装置36であるブザーに報知出力指令信号Szを出力して、ブザーから警告音を発生すなわちブザーを鳴動させる。また、報知出力制御部78は、推奨加速度判定部76で表示装置38の表示器38aに表示されている現在G点Grが推奨車両加速度領域決定部70cで決定された推奨車両加速度領域B1、B2内であると判定されると、報知出力指令信号Szが報知出力装置36に出力されている場合には、その報知出力指令信号Szの出力を停止して、ブザーの鳴動を停止させる。
図8は、電子制御装置50において、車両走行中に運転者の運動モードの切替操作によって運転モードが変更された時において表示装置38の表示器38aに表示される表示制御の制御作動の一例を説明するフローチャートである。
先ず、モード選択制御部70および選択モード判定部70aの機能に対応するステップ(以下、ステップを省略する)S1において、電子制御装置50で選択されている運動モードが判定されると共に、現在の車両加速度すなわち車両10における前後方向の前後加速度Gyおよび車両10における左右方向の左右加速度Gxが読み込まれ記憶される。
次に、モード変更判定部70bの機能に対応するS2において、電子制御装置50において選択されている運動モードが他の運動モードに変更したか否かが判定される。このS2の判定が肯定される場合すなわち運動モードが変更した場合には、特性変更部72の機能に対応するS3において、変更した運動モードに応じて、アクセル開度θacc(%)に対応するスロットル開度θs(%)の特性を示す図3に示すようなマップと、車速V(km/h)及びアクセル開度θacc(%)を変数としてアップシフトが判断されるアップシフト線とダウンシフトが判断されるダウンシフト線とを有する変速機の変速線図を示す図4に示すようなマップと、ブレーキペダル踏力Bf(N)に対するホイールブレーキ28のブレーキ圧Brk(kPa)の特性を示す図5に示すようなマップとがそれぞれ変更されて、車両走行中のエンジン12、ホイールブレーキ28、自動変速機16の特性が変更される。
次に、推奨車両加速度領域決定部70cおよび表示制御部74の機能に対応するS4において、選択された運動モードに対応する推奨車両加速度領域B1、B2を示すマップが決定され、その決定された推奨車両加速度領域B1、B2が前に表示器38aに表示されていた推奨車両加速度領域B1、B2に変更して表示される。また、表示器38aのモード表示領域Dに、選択された運動モードが前にモード表示領域Dに表示されていた運転モードに変更して表示される。
上記S2の判定が否定される場合または上記S4が実行された後には、表示制御部74の機能に対応するS5において、上記S1で読み込まれた前後加速度Gyおよび左右加速度Gxによって、表示装置38の表示器38aに車両加速度である現在G点Grが表示される。また、上記S5では、現在G点Grが表示されると、前回の表示サイクルで表示された現在G点Grが履歴G点Gpとして表示されると共に、表示器38aに表示されている最も古い履歴G点Gpが消去される。
次に、推奨加速度判定部76の機能に対応するS6において、表示装置38の表示器38aに表示されている現在G点Grが推奨車両加速度領域決定部70cで決定された推奨車両加速度領域B1、B2内であるか否か、すなわち現在G点Grの加速度の大きさGf(G)が推奨車両加速度領域B1、B2の最大許容加速度Gmaxより大きい(Gmax<Gf)か否かが判定される。
上記S6の判定が肯定される場合すなわち図5および図6において一点鎖線で示す現在G点Grのようにその現在G点Grが推奨車両加速度領域B1、B2内ではない場合には、報知出力制御部78の機能に対応するS7が実行される。上記S7では、車内に備えられた報知出力装置36であるブザーに報知出力指令信号Szが出力されて、ブザーが鳴動する。
上記S6の判定が否定される場合すなわち図5および図6において黒丸で示す現在G点Grのようにその現在G点Grが推奨車両加速度領域B1、B2内である場合には、報知出力制御部78の機能に対応するS8が実行される。上記S8では、報知出力指令信号Szが報知出力装置36に出力されている場合には、その報知出力指令信号Szの出力が停止させられて、ブザーの鳴動が停止する。
上述のように、本実施例によれば、運転者の選択操作で選択された運動モードに対応した予め定められた推奨車両加速度領域B1、B2を算出し、現在の車両加速度を示す現在G点Grと推奨車両加速度領域B1、B2とを表示器38aの同一表示画面に対比表示する表示制御部74を備える。このため、表示制御部74によって、推奨車両加速度領域B1、B2が現在G点Grと対比して表示器38aの同一画面に表示されるので、現在G点Grが推奨車両加速度領域B1、B2内になるように運転者が運転することによって、運転者が選択した運動モードに沿って運転することができる。また、表示器38aに現在G点Grと推奨車両加速度領域B1、B2とが表示されることによって、運転者はその表示を指標として運転することができるので、従来に比較して、表示器38aの表示によって運転者が選択した運動モードに沿って運転し易くなる。
また、本実施例によれば、車両加速度を示す現在G点Grは、車両10の前後方向における前後加速度Gyと車両10の左右方向における左右加速度Gxとの合成加速度であって、加速度零に対応する原点Aからの距離と原点A周りの角度とで現在G点Grの加速度の大きさと現在G点Grの加速度の方向とを表示器38aに表示し、推奨車両加速度領域B1、B2は、原点Aから所定距離離れた同心円C1、C2の内側の領域を示す。このため、運転者は、表示器38aに表示される推奨車両加速度領域B1、B2を示す同心円C1、C2の内側の領域に現在G点Grが入るように運転することによって、選択した運動モードに沿って好適に運転することができる。
また、本実施例によれば、運転者が選択する車両10の運動モードに応じて、アクセル開度θacc(%)に対応するスロットル開度θs(%)の特性を示す図2に示すようなマップと、車速V(km/h)及びアクセル開度θacc(%)を変数としてアップシフトが判断されるアップシフト線とダウンシフトが判断されるダウンシフト線とを有する変速機の変速線図を示す図3に示すようなマップと、ブレーキペダル踏力Bf(N)に対するホイールブレーキ28のブレーキ圧Brk(kPa)すなわち制動力の特性を示す図4に示すようなマップとがそれぞれ変更される。このため、例えば、アクセル開度θacc(%)に対応するスロットル開度θs(%)の特性を示す図2に示すようなマップと、車速V(km/h)及びアクセル開度θacc(%)を変数としてアップシフトが判断されるアップシフト線とダウンシフトが判断されるダウンシフト線とを有する変速機の変速線図を示す図3に示すようなマップと、ブレーキペダル踏力Bf(N)に対するホイールブレーキ28のブレーキ圧Brk(kPa)すなわち制動力の特性を示す図4に示すようなマップとを、選択された車両10の運動モードで走行し易いように変更することによって、好適に運転者が選択した運動モードに沿って運転し易くなる。
また、本実施例では、現在G点Grが推奨車両加速度領域B1、G2内から外れた場合には、報知出力装置36であるブザーの警告音で運転者に報知する。このため、運転者が表示器38aを注視できない状況でも現在G点Grが推奨車両加速度領域B1、B2を外れた場合は警告音でそれを知ることができる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、前述の実施例1と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図9および図10は、本発明の他の実施例の表示装置を説明する図である。本実施例の表示装置は、実施例1の表示装置38に比較して、表示装置の表示器80に表示される表示画像が異なる点で相違しており、その他は実施例1の表示装置38と略同じである。なお、図9は、運転者の選択操作によってノーマルモードが選択された時における表示器80の表示画像を示す図である。また、図10は、運転者の選択操作によって低G目標モードが選択された時における表示器80の表示画像を示す図である。
表示器80には、走行中の車両10の現在の車両加速度の大きさGfと、運転者によって選択された運動モード例えばノーマルモード、低G目標モードで車両10を運転操作できるように運転者に推奨する予め定められた推奨車両加速度領域B1a、B2aとが棒グラフで表示されている。なお、表示器80では、現在の車両加速度の加速度の大きさGfと推奨車両加速度領域B1a、B2aとが表示器80の同一画面に対比表示されている。また、現在の車両加速度の加速度の大きさGfは、実施例1で前述したように、前後加速度Gyと左右加速度Gxとの合成加速度の大きさすなわち現在G点Grの加速度の大きさである。また、上記推奨車両加速度領域B1aは、車両加速度の加速度の大きさGfが0(G)から0.5(G)までの範囲の領域で実施例1の推奨車両加速度領域B1と同じであり、その最大許容加速度Gmaxは0.5(G)である。また、上記推奨車両加速度領域B2aは、車両加速度の加速度の大きさGfが0(G)から0.25(G)までの範囲の領域で実施例1の推奨車両加速度領域B2と同じであり、その最大許容加速度Gmaxは0.25(G)である。
このように構成された本実施例の表示装置によれば、表示制御部74によって、図9および図10に示すように推奨車両加速度領域B1a、B2aが車両加速度の加速度の大きさGfと対比して表示器80の同一画面に表示されるので、車両加速度の加速度の大きさGfが推奨車両加速度領域B1a、B2a内になるように運転者が運転することによって、運転者が選択した運動モードに沿って運転することができる。また、走行中において、図9および図10で一点鎖線で示す車両加速度の加速度の大きさGfに示すように、その加速度の大きさGfが推奨車両加速度領域B1a、B2aを外れたすなわち推奨車両加速度領域B1a、B2aの最大許容加速度Gmaxを超えたと電子制御装置50で判定されると、報知出力制御部78によって報知出力装置36から警告音が発生させられる。
図11および図12は、本発明の他の実施例の表示装置を説明する図である。本実施例の表示装置は、実施例1の表示装置38に比較して、表示装置の表示器82に表示される表示画像が異なる点で相違しており、その他は実施例1の表示装置38と略同じである。なお、図11は、運転者の選択操作によってノーマルモードが選択された時における表示器82の表示画像を示す図である。また、図12は、運転者の選択操作によって低G目標モードが選択された時における表示器82の表示画像を示す図である。
表示器82には、走行中の車両10の現在の車両加速度を示す前後加速度Gyと左右加速度Gxとが棒グラフで表示されている。また、表示器82には、運転者によって選択された運動モード例えばノーマルモード、低G目標モードで車両10を運転操作できるように運転者に推奨する予め定められた推奨車両加速度領域B1b、B2bと、その推奨車両加速度領域B1b、B2bの最大許容加速度Gmaxを示す破線Lh1、Lh2とが表示されている。なお、表示器82では、現在の車両加速度を示す前後加速度Gyおよび左右加速度Gxと推奨車両加速度領域B1b、B2bとが表示器82の同一画面に対比表示されている。また、上記推奨車両加速度領域B1bは、現在の車両加速度を示す前後加速度Gyおよび左右加速度Gxの大きさがそれぞれ0(G)から0.5(G)までの範囲の領域であり、その最大許容加速度Gmaxは0.5(G)である。また、上記推奨車両加速度領域B2bは、現在の車両加速度を示す前後加速度Gyおよび左右加速度Gxの大きさがそれぞれ0(G)から0.25(G)までの範囲の領域であり、その最大許容加速度Gmaxは0.25(G)である。なお、前後加速度Gyと左右加速度Gxのそれぞれの最大許容加速度Gmaxを適宜異なる値とすることもできる。
このように構成された本実施例の表示装置によれば、表示制御部74によって、図11および図12に示すように推奨車両加速度領域B1b、B2bが現在の車両加速度を示す前後加速度Gyおよび左右加速度Gxの大きさと対比して表示器82の同一画面に表示されるので、現在の車両加速度を示す前後加速度Gyおよび左右加速度Gxの大きさが推奨車両加速度領域B1b、B2b内になるように運転者が運転することによって、運転者が選択した運動モードに沿って運転することができる。また、走行中において、図11および図12で一点鎖線で示す前後加速度Gyおよび左右加速度Gxに示すように、たとえば、前後加速度Gyおよび左右加速度Gxの少なくとも1つが推奨車両加速度領域B1b、B2bを外れたすなわち推奨車両加速度領域B1b、B2bの最大許容加速度maxを示す破線Lh1、Lh2を超えたと電子制御装置50で判定されると、報知出力制御部78によって報知出力装置36から警告音が発生させられる。
図13および図14は、本発明の他の実施例の表示装置を説明する図である。本実施例の表示装置は、実施例1の表示装置38に比較して、表示装置の表示器84に表示される表示画像が異なる点で相違しており、その他は実施例1の表示装置38と略同じである。なお、図13は、運転者の選択操作によってノーマルモードが選択された時における表示器84の表示画像を示す図である。また、図14は、運転者の選択操作によって低G目標モードが選択された時における表示器84の表示画像を示す図である。
表示器84には、走行中の車両10の現在の車両加速度の大きさGf(G)を数値で表示する第1表示領域E1と、運転者によって選択された運動モード例えばノーマルモード、低G目標モードで車両10を運転操作できるように運転者に推奨する予め定められた推奨車両加速度領域における最大許容加速度Gmax(G)を数値で表示する第2表示領域E2とが表示されている。なお、第2表示領域E2に最大許容加速度Gmax(G)が数値で表示されることによって、運転者は推奨車両加速度領域が0(G)から最大許容加速度Gmax(G)までの領域であると認識することができる。このため、表示器84では、上記推奨車両加速度領域と現在の車両加速度の大きさGfとが表示器84の同一画面に対比表示されている。なお、図13の第2表示領域E2に示すように、ノーマルモードを選択した時における上記推奨車両加速度領域は、車両加速度の大きさGfが0(G)から0.5(G)までの範囲の領域で実施例1の推奨車両加速度領域B1と同じであり、その最大許容加速度Gmaxは0.5(G)である。また、図14の第2表示領域E2に示すように、低G目標モードを選択した時における上記推奨車両加速度領域は、車両加速度の大きさGfが0(G)から0.25(G)までの範囲の領域で実施例1の推奨車両加速度領域B2と同じであり、その最大許容加速度Gmaxは0.25(G)である。
このように構成された本実施例の表示装置によれば、表示制御部74によって、図13および図14に示すように上記推奨車両加速度領域が車両加速度の大きさGfと対比して表示器84の同一画面に表示されるので、車両加速度の大きさGfが上記推奨車両加速度領域内になるようにすなわち最大許容加速度Gmax(G)以下になるように運転者が運転することによって、運転者が選択した運動モードに沿って運転することができる。
図15および図16は、本発明の他の実施例の表示装置を説明する図である。本実施例の表示装置は、実施例4の表示装置に比較して、現在の車両加速度の大きさGf(G)と併せて、選択された運動モードに沿って運転が可能になるように車両操作の指標となる車両操作指標E3が表示器86の表示画像に表示されている点で相違しており、その他は実施例4の表示装置と略同じである。なお、図15は、運転者の選択操作によってノーマルモードが選択された時における表示器86の表示画像を示す図である。また、図16は、運転者の選択操作によって低G目標モードが選択された時における表示器86の表示画像を示す図である。
表示器86に表示された車両操作指標E3は、現在のアクセル開度θacc(%)および選択された運動モードたとえばノーマルモード、低G目標モードに対応し予め定められた推奨アクセル開度操作範囲Bacc1、Bacc2である。上記推奨アクセル開度操作範囲Bacc1、Bacc2は、運転者が選択した運動モードにおいて車両加速度の大きさGf(G)が最大許容加速度Gmax(G)以下となるように運転者に推奨するアクセル開度θacc(%)の操作範囲であり、例えば、現在の操舵角、車速、変速機の変速比等に基づいて随時求められ更新される。例えばアクセル開度θacc(%)が推奨アクセル開度操作範囲Bacc1、Bacc2の最大許容アクセル開度θmax1(%)、θmax2(%)を超える場合には車両加速度の大きさGf(G)が最大許容加速度Gmax(G)より大きくなるようになっている。なお、上記推奨アクセル開度操作範囲Bacc1は、アクセル開度θacc(%)が0(%)から最大許容アクセル開度θmax1(%)までの範囲であり、上記推奨アクセル開度操作範囲Bacc2は、アクセル開度θacc(%)が0(%)から最大許容アクセル開度θmax2(%)までの範囲である。
このように構成された本実施例の表示装置によれば、表示制御部74によって、図15および図16に示すように車両操作指標E3が表示されるので、アクセル開度θacc(%)が推奨アクセル開度操作範囲Bacc1、Bacc2内になるように運転者が運転することによって、運転者が選択した運動モードに沿って運転することができる。また、走行中において、図15および図16で一点鎖線で示すアクセル開度θaccに示すように、たとえば、アクセル開度θaccが推奨アクセル開度操作範囲Bacc1、Bacc2を外れたと電子制御装置50で判定されると、報知出力制御部78によって報知出力装置36から警告音が発生させられる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例1において、図7の特性変更部72では、モード変更判定部70bで運動モードが変更されると、アクセル開度θacc(%)に対応するスロットル開度θs(%)の特性を示す図2に示すようなマップと、車速V(km/h)及びアクセル開度θacc(%)を変数としてアップシフトが判断されるアップシフト線とダウンシフトが判断されるダウンシフト線とを有する変速機の変速線図を示す図3に示すようなマップと、ブレーキペダル踏力Bf(N)に対するホイールブレーキ28のブレーキ圧Brk(kPa)すなわち制動力の特性を示す図4に示すようなマップとがそれぞれ変更したが、例えば、上記したマップのいずれかだけを変更しても良い。
また、前述の実施例1において、推奨加速度判定部76で車両加速度を示す現在G点Grが推奨車両加速度領域B1、B2を外れると、報知出力制御部78によって報知出力装置36から警告音が発生させられたが、例えば車両加速度を示す現在G点Grが推奨車両加速度領域B1、B2を外れそうになると、報知出力制御部78によって報知出力装置36から運転者に現在G点Grが推奨車両加速度領域B1、B2から外れそうであること示す音声が音声出力されても良い。さらに、車両加速度を示す現在G点Grが推奨車両加速度領域B1、B2を外れる、または外れそうになると、例えばBluetooth(登録商標)、Wi-Fi等を介して多機能携帯電話であるスマートフォンから運転者に現在G点Grが推奨車両加速度領域B1、B2から外れそうであること示す音声が音声出力されても良いし、またはそのスマートフォンを振動させて運転者に知らせても良い。
また、前述の実施例5において、表示器86に表示された車両操作指標E3は、現在のアクセル開度θacc(%)および選択された運動モードたとえばノーマルモード、低G目標モードに対応した推奨アクセル開度操作範囲Bacc1、Bacc2であった。しかしながら、車両操作指標E3として、現在の操舵角および選択された運動モードたとえばノーマルモード、低G目標モードに対応した推奨操舵角操作範囲が表示されても良いし、車両操作指標E3として、現在のブレーキペダル踏力Bf(N)および選択された運動モードたとえばノーマルモード、低G目標モードに対応した推奨ブレーキ踏力操作範囲が表示されても良い。なお、上記推奨操舵角操作範囲は、運転者が選択した運動モードにおいて車両加速度の大きさGf(G)が最大許容加速度Gmax(G)以下となるように運転者に推奨する予め設定された操舵角の操作範囲である。また、上記推奨ブレーキ踏力操作範囲は、運転者が選択した運動モードにおいて車両加速度の大きさGf(G)が最大許容加速度Gmax(G)以下となるように運転者に推奨する予め設定されたブレーキペダル踏力Bf(N)の操作範囲である。
尚、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両
38:表示装置(車両用表示装置)
38a、80、82、84、86:表示器
50:電子制御装置(制御装置)
70c:推奨車両加速度領域決定部
74:表示制御部
B1、B2、B1a、B2a、B1b、B2b:推奨車両加速度領域
38:表示装置(車両用表示装置)
38a、80、82、84、86:表示器
50:電子制御装置(制御装置)
70c:推奨車両加速度領域決定部
74:表示制御部
B1、B2、B1a、B2a、B1b、B2b:推奨車両加速度領域
Claims (1)
- ドライバの選択操作で車両の運動モードを変更することが可能な車両において、車室内の表示器に車両加速度を表示する車両用表示装置の制御装置であって、
前記ドライバの選択操作で選択された運動モードに対応した予め定められた推奨車両加速度領域を算出し、前記車両加速度と前記推奨車両加速度領域とを前記表示器の同一表示画面に対比表示する表示制御部を備えることを特徴とする車両用表示装置の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015163988A JP2017039462A (ja) | 2015-08-21 | 2015-08-21 | 車両用表示装置の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015163988A JP2017039462A (ja) | 2015-08-21 | 2015-08-21 | 車両用表示装置の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017039462A true JP2017039462A (ja) | 2017-02-23 |
Family
ID=58205967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015163988A Pending JP2017039462A (ja) | 2015-08-21 | 2015-08-21 | 車両用表示装置の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017039462A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019212021A (ja) * | 2018-06-05 | 2019-12-12 | セイコーソリューションズ株式会社 | 運転評価装置 |
CN116001797A (zh) * | 2023-01-04 | 2023-04-25 | 北京硕晖时代科技有限公司 | 一种智能制动踏板感模式选择性关联整车驾驶模式方法 |
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2015
- 2015-08-21 JP JP2015163988A patent/JP2017039462A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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