JP2017038915A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】排泄液を繰り返し吸収する場合においても排泄液の拡散性に優れ、優れた吸収性能を発揮し得る吸収性物品を提供すること。【解決手段】吸収性コア40に、縦方向Xに延びる非積繊部5が形成されている。非積繊部5は、腹側部1Fにおける吸収性コア40の腹側縦方向端40Fよりも縦方向Xの内方位置から、股下部1Mを介して、背側部1Rにおける吸収性コア40の背側縦方向端40Rよりも縦方向Xの内方位置にわたって連続している。腹側部1F及び背側部1Rそれぞれに、コア形成材料が圧密されてなる圧密部6(高密度部)が、非積繊部5の縦方向Xの両端それぞれに隣接して形成されている。圧密部6は、非積繊部5の縦方向端5F,5Rから、非積繊部5の仮想延長線に沿って延びているが、吸収性コア40の縦方向端40F,40Rには達していない。【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
吸収性物品の典型的な形態としては、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に配置された縦長の吸収体を具備するものが挙げられる。また、吸収体としては、木材パルプや吸水性ポリマー等を含むコア形成材料が積繊されてなる液保持性の吸収性コアと、該吸収性コアを被覆する透水性のコアラップシートとを含んで構成されているものが知られている。コアラップシートは、吸収体の製造時にはコア形成材料を受けるためのシートとして働き、製造後には吸収性コアを包んで形状化する役割などを果たす。
吸収性物品においては従来、吸収性コアに圧縮溝を形成し、この圧縮溝を可撓軸として変形させることで、吸収性物品の肌対向面の着用者の股間部に対する密着性を向上させることが行われている(例えば特許文献1参照)。また、吸収性物品においては従来、尿等の排泄液の拡散性を向上させる等の目的で、吸収性コアに、コア形成材料が実質的に積繊されていない非積繊部を形成することが行われている。例えば特許文献2には、上層及び下層の2層構造の吸収性コアを具備する吸収性物品において、その下層吸収性コアにおける着用時に着用者の排泄部に対向し得る位置に、該吸収性コアを厚み方向に貫通する貫通孔からなる非積繊部を、横方向の中心線に対し略対称に2つ形成することが記載されている。
特開2004−181085号公報 特開2012−40260号公報
特許文献2に記載の如き、吸収性コアに形成された非積繊部は、液を吸収する際の導液路として機能し、着用者の前後方向に対応する縦方向に延びるように形成されていることで、液を同方向に拡散させ、それによって、吸収性コアによる液の吸収保持に大きく寄与し得る。しかし、非積繊部によって縦方向に拡散された液は、該非積繊部の縦方向端に到達すると拡散速度が著しく低下するため、該縦方向端及びその近傍に液が滞留し、その滞留部分が局所的に膨潤する場合がある。非積繊部の縦方後端にそのような液の滞留による膨潤部分が発生してしまうと、非積繊部による液拡散機能が低下し、特に、2回目以降の繰り返しの液吸収において液拡散が阻害されるため、吸収性能が低下するおそれがある。
従って本発明は、排泄液を繰り返し吸収する場合においても排泄液の拡散性に優れ、優れた吸収性能を発揮し得る吸収性物品を提供することに関する。
本発明は、吸収性材料を含むコア形成材料が積繊されてなる吸収性コアを具備し、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向とこれに直交する横方向とを有すると共に、着用時に該股間部の排泄部に対向配置される排泄部対向部を含む股下部と、該股下部よりも着用者の腹側に配される腹側部と、該股下部よりも着用者の背側に配される背側部とを縦方向に有する吸収性物品であって、前記吸収性コアに、縦方向に延びる非積繊部が形成されており、該非積繊部は、前記腹側部における該吸収性コアの腹側縦方向端よりも縦方向内方位置から、前記股下部を介して、前記背側部における該吸収性コアの背側縦方向端よりも縦方向内方位置にわたって連続しており、前記腹側部及び前記背側部それぞれに、周辺部よりも前記コア形成材料の密度が高い高密度部が、前記非積繊部の縦方向両端それぞれに隣接して形成されており、前記高密度部は、前記非積繊部の縦方向端から、該非積繊部を前記吸収性コアの縦方向端に向けて仮想的に延長させた場合の仮想延長線に沿って延びているが、該吸収性コアの縦方向端には達していない吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、排泄液を繰り返し吸収する場合においても排泄液の拡散性に優れ、優れた吸収性能を発揮し得る吸収性物品が提供される。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態としての使い捨ておむつを各部の弾性部材を伸張させて平面状に拡げた展開状態を示す表面シート側、即ち肌対向面側の一部破断平面図である。 図2(a)は、図1のI−I線(非積繊部の存在部位)での模式的な横断面図、図2(b)は、図1のII−II線〔高密度部(圧密部)の存在部位〕での模式的な横断面図である。 図3は、図1のIII−III線〔非積繊部及び高密度部(圧密部)の存在部位〕での模式的な縦断面図である。 図4(a)〜図4(c)は、それぞれ、本発明に係る高密度部(圧密部)の実施形態を模式的に示す平面図である。 図5は、本発明の吸収性物品の他の実施形態の図3相当図である。 図6(a)及び図6(b)は、それぞれ、本発明に係る高密度部(圧密部)の他の実施形態を模式的に示す平面図である。
以下、本発明の吸収性物品について、その好ましい一実施形態である使い捨ておむつに基づき図面を参照しながら説明する。図1〜図3には、本実施形態の使い捨ておむつ1Aが示されている。おむつ1Aは、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを有すると共に、着用時に該股間部に配される股下部1Mと、股下部1Mよりも着用者の腹側に配される腹側部1Fと、股下部1Mよりも着用者の背側に配される背側部1Rとを縦方向Xに有する。
股下部1Mは、着用者の股間部の排泄部(例えばペニス)に対向配置される排泄部対向部を含む。前記排泄部対向部は通常、おむつ1Aの縦方向Xの中央、即ち図1において、おむつ1Aを縦方向Xに二分する仮想中心線LXcよりもやや腹側部1F寄りに偏倚した位置、より具体的には、仮想中心線LXcから腹側部1F側におむつ1Aの縦方向Xの全長の5%に相当する長さだけ離間した位置にある。図1中、符号LPで示す横方向Yに延びる仮想直線は、前記排泄部対向部の縦方向Xにおける位置を示しており、前記排泄部対向部は通常、仮想直線LP上における横方向Yの中央部に存する。
股下部1Mは、仮想直線LP(即ち前記排泄部対向部)から、縦方向Xの一方側及び他方側それぞれに、おむつ1Aの縦方向Xの全長の10%に相当する長さにわたる領域である。つまり、腹側部1Fと股下部1Mとの境界は、仮想直線LPからおむつ1Aの縦方向前端(腹側部1F側の縦方向端)側に、おむつ1Aの縦方向Xの全長の10%に相当する長さだけ離間した位置にあり、また、背側部1Rと股下部1Mとの境界は、仮想直線LPからおむつ1Aの縦方向後端(背側部1R側の縦方向端)側に、おむつ1Aの縦方向Xの全長の10%に相当する長さだけ離間した位置にある。
おむつ1Aは、いわゆる展開型の使い捨ておむつであり、図1〜図3に示すように、液保持性の吸収体4と、該吸収体4の肌対向面側に配され、着用時に着用者の肌と接触し得る液透過性の表面シート2と、該吸収体4の非肌対向面側に配された液不透過性ないし撥水性の裏面シート3とを具備している。吸収体4は、両シート2,3間に介在配置されており、図1に示す如き平面視において縦方向Xに長い形状をしており縦長である。おむつ1Aは、股下部1Mを含む縦方向Xの中央部における、縦方向Xに沿う両側縁が内向きの円弧状に湾曲しており、図1に示す如き平面視において、縦方向Xの中央部が内方に括れた砂時計状をなしている。
尚、本明細書において、「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収体4)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面、即ち相対的に着用者の肌に近い側であり、「非肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側、即ち相対的に着用者の肌から遠い側に向けられる面である。また本明細書において、「着用時」は、通常の適正な着用位置、即ち当該吸収性物品の正しい着用位置が維持された状態を意味し、吸収性物品が該着用位置からずれた状態にある場合は含まない。
表面シート2及び裏面シート3は、それぞれ、吸収体4よりも大きな寸法を有し、吸収体4の周縁から外方に延出している。裏面シート3は、図1に示す如き展開且つ伸張状態のおむつ1Aの外形を形成している。表面シート2及び裏面シート3としては、それぞれ、この種の吸収性物品に従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては各種の不織布や開孔フィルム等を用いることができ、裏面シート3としては樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。裏面シート3には、例えば、液不透過性のフィルムシート単独の形態と、該フィルムシートの非肌対向面、即ち外表面側に外装シートを積層配置した形態とがあり、該外装シートは例えば不織布である。
腹側部1F及び背側部1Rそれぞれのウエスト部、即ち縦方向Xの端部における表面シート2と裏面シート3との間には、糸状の弾性部材31が横方向Yに沿って伸長状態で固定されており、これにより、おむつ1Aの着用時における該ウエスト部には、弾性部材31の収縮によりウエストギャザーが形成される。また、おむつ1Aの表面シート2側における縦方向Xに沿う左右両側には、それぞれサイドシート34が配されている。サイドシート34は、縦方向Xに沿う内側縁部と、該内側縁部よりも横方向Yの外方に位置して縦方向Xに沿う外側縁部とを有し、図1に示す如き平面視において、該内側縁部は吸収体4と重なり、該外側縁部は吸収体4の縦方向Xに沿う側縁から横方向Yの外方に延出し裏面シート3と接合されている。着用者の脚周りに配される左右のレッグ部におけるサイドシート34と裏面シート3との間には、糸状の弾性部材32が縦方向Xに沿って伸長状態で固定されており、これにより、おむつ1Aの着用時におけるレッグ部には、弾性部材32の収縮により一対のレッグギャザーが形成される。また、サイドシート34の内側縁部には、糸状の弾性部材33が縦方向Xに沿って伸長状態で固定されており、これにより、おむつ1Aの着用時には弾性部材33の収縮により少なくとも股下部1Mに立体ギャザーが形成される。表面シート2、裏面シート3、吸収体4、各弾性部材31,32,33及びサイドシート34は、ホットメルト型接着剤等の公知の接合手段により互いに接合されている。
図1に示すように、おむつ1Aの背側部1Rの縦方向Xに沿う両側縁部には、一対のファスニングテープ35,35が設けられている。ファスニングテープ35には、機械的面ファスナーのオス部材からなる図示しない止着部が取り付けられている。また、おむつ1Aの腹側部1Fの非肌対向面には、機械的面ファスナーのメス部材からなる被止着領域36が形成されている。被止着領域36は、腹側部1Fの非肌対向面を形成する裏面シート3の非肌対向面に、機械的面ファスナーのメス部材を公知の接合手段、例えば接着剤やヒートシール等で接合固定して形成されており、ファスニングテープ35の前記止着部を着脱自在に止着可能になされている。
吸収体4は、液保持性の吸収性コア40と、該吸収性コア40の肌対向面を被覆する肌側コアラップシート41と、該吸収性コア40の非肌対向面を被覆する非肌側コアラップシート42とを含んで構成されている。吸収性コア40とコアラップシート41,42との間は、ホットメルト型接着剤等の公知の接合手段により接合されている。吸収性コア40は単層構造であり、図1に示す如き平面視において、縦方向Xの中央部が内方に括れた砂時計状をなし、縦方向Xに長い形状をなしている。
吸収性コア40は、吸収性材料を含むコア形成材料が積繊されてなる。吸収性材料としては、この種の吸収性コアの形成材料として通常用いられるものを特に制限なく用いることができ、例えば、木材パルプ、親水化剤により処理された合繊繊維等の親水性繊維や吸水性ポリマー粒子が挙げられる。即ち、吸収性コア40は、親水性繊維の積繊体、あるいは該積繊体に吸水性ポリマー粒子を担持させたものであり得る。
吸収性コア40の無荷重下における厚み(後述する非積繊部5及び圧密部6以外の部分の厚み)は、特に制限されないが、好ましくは2.0mm以上、さらに好ましくは3.0mm以上、そして、好ましくは15mm以下、さらに好ましくは10mm以下、より具体的には、好ましくは2.0mm以上15mm以下、さらに好ましくは3.0mm以上10mm以下である。
吸収性コア40の坪量(後述する非積繊部5以外の部分の坪量)は、好ましくは100g/m2以上、さらに好ましくは300g/m2以上、そして、好ましくは1000g/m2以下、さらに好ましくは600g/m2以下、より具体的には、好ましくは100g/m2以上1000g/m2以下、さらに好ましくは300g/m2以上600g/m2以下である。
吸収性コア40の密度(後述する非積繊部5及び圧密部6以外の部分の密度)は、好ましくは0.03g/cm3以上、さらに好ましくは0.04g/cm3以上、そして、好ましくは0.30g/cm3以下、さらに好ましくは0.26g/cm3以下、より具体的には、好ましくは0.03g/cm3以上0.30g/cm3以下、さらに好ましくは0.04g/cm3以上0.26g/cm3以下である。
コアラップシート41,42としては、例えば、紙、不織布等を用いることができる。不織布の例示として、親水化処理が施された繊維からなる親水性不織布が挙げられる。不織布は、紙に比べて強度が高くて加工時に破れにくく、また、吸収性コアを構成するコア形成材料として吸水性ポリマー粒子が使用されている場合には、吸水性ポリマー粒子の膨潤による吸収性コアの変形に柔軟に対応し得ることから、コアラップシート41,42としては不織布を用いることが好ましい。
肌側コアラップシート41と非肌側コアラップシート42とは、1)1枚の連続したシートであっても良く、2)それぞれ別体のシートであっても良い。おむつ1Aにおいては、前記1)が採用されている。即ち、おむつ1Aにおいては、吸収性コア40の横方向Yの長さの2倍以上3倍以下の幅を有する1枚の連続したコアラップシートが採用されており、この1枚のコアラップシートは、図2に示すように、吸収性コア40の肌対向面の全域を被覆し、且つ吸収性コア40の縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出し、その延出部が、吸収性コア40の下方に巻き下げられて、吸収性コア40の非肌対向面の全域を被覆している。そして、この1枚のコアラップシートにおいて、吸収性コア40の肌対向面を被覆する部分が肌側コアラップシート41、吸収性コア40の非肌対向面を被覆する部分が非肌側コアラップシート42である。
前記2)の場合は、肌側コアラップシート41と非肌側コアラップシート42とで、幅方向Yの長さ、即ち幅は同じでも良く、異なっていても良い。両シート41,42で幅が異なる場合は、どちらが長くても良い。例えば、肌側コアラップシート41は、吸収性コア40の肌対向面の最大幅と同じ幅を有する、即ち吸収性コア40の肌対向面の全域を被覆可能な大きさを有するものとし、非肌側コアラップシート42は、該シート41よりも幅広にすることができる。その幅広の非肌側コアラップシート42は、吸収性コア40の非肌対向面の全域を被覆し、且つ吸収性コア40の縦方向Xに沿う両側縁から幅方向Yの外方に延出し、その延出部が、吸収性コア40の肌対向面に対向配置された肌側コアラップシート41上に巻き上げられ、該シート41の縦方向Xに沿う両側縁部を被覆していても良い。
吸収性コア40には、縦方向に延びる非積繊部5が形成されている。より具体的には図1に示すように、おむつ1Aにおいては、縦方向Xに延びる一対の非積繊部5,5が、おむつ1Aを横方向Yに二分して縦方向Xに延びる縦中心線(図示せず)を基準として対称に形成されている。各非積繊部5は、平面視において長方形形状をなし、その長手方向が縦方向Xに一致している。吸収性コア40の肌対向面において、各非積繊部5の横方向Yの長さ(即ち幅)はその長手方向(縦方向X)の全長に亘って一定であり、また、吸収性コア40の非肌対向面においても、各非積繊部5の幅はその長手方向の全長に亘って一定である。
おむつ1Aにおける非積繊部5は、図2及び図3に示すように、吸収性コアを構成するコア形成材料が全く存在しない貫通孔(つまり坪量がゼロ)である。但し、本発明に係る非積繊部には、非積繊部5のような貫通孔の形態の他に、吸収性コアの他の領域よりも少量(具体的には20g/m2程度)のコア形成材料が若干存在している形態も含まれる。そのような少量積繊部からなる非積繊部によっても、貫通孔からなる非積繊部と同様の作用効果(液拡散作用等)が奏されるためである。液拡散効果等を考慮すると、少量積繊部からなる非積繊部よりも、貫通孔からなる非積繊部の方が好ましい。
非積繊部5は、図1に示すように、腹側部1Fにおける吸収性コア40の腹側縦方向端40Fよりも縦方向Xの内方位置から、股下部1Mを介して、背側部1Rにおける吸収性コア40の背側縦方向端40Rよりも縦方向Xの内方位置にわたって連続している。即ち非積繊部5は、腹側部1Fに腹側縦方向端5Fを有し、該腹側縦方向端5Fは、吸収性コア40の腹側縦方向端40Fよりも縦方向Xの内方に位置し、両縦方向端5F,40Fの間には、吸収性コア40を構成するコア形成材料が非積繊部5よりも多量に存している。また非積繊部5は、背側部1Rに背側縦方向端5Rを有し、該背側縦方向端5Rは、吸収性コア40の背側縦方向端40Rよりも縦方向Xの内方に位置し、両縦方向端5R,40Rの間には、吸収性コア40を構成するコア形成材料が非積繊部5よりも多量に存している。
非積繊部5(貫通孔からなる非積繊部)は、吸収性コア40の製造時における木材パルプ等のコア形成材料の積繊工程において、コア形成材料の積繊を意図的に阻害して形成された部位である。非積繊部5を有する吸収性コア40は、従来公知の吸収性コアの製造方法に従って製造することができ、例えば、空気流に乗せて供給したコア形成材料を、回転ドラムの外周面に形成された成形型上に吸引して堆積させて吸収性コア40を得る方法において、該成形型として所定パターンの成形型、例えば非積繊部5に対応する部位が周辺部に比して上方に突出している成形型を用いることで製造することができる。斯かる方法で得られた吸収性コア40において、コア形成材料が存在していない部分が非積繊部5である。尚、非積繊部5を有する吸収性コア40の他の製造方法として、非積繊部を有していない吸収性コアを製造し、該吸収性コアの所定部位に型抜き加工や切削加工等の後加工を施して非積繊部を形成する方法を採用することもできる。前記の「少量積繊部からなる非積繊部」を有する吸収性コアも、前記方法に準じて製造することができる。
図2及び図3に示すように、非積繊部5においては肌側コアラップシート41と非肌側コアラップシート42とが接合している。斯かる構成により、吸収性コア40による尿等の排泄液の取り込み性が向上すると共に、コア形成材料に含まれる吸水性ポリマー粒子等の吸収性材料の膨潤に起因する非積繊部5の埋没が効果的に防止される。おむつ1Aにおいては、両シート41,42の接合部は、吸収体4の厚み方向において非肌対向面側即ち裏面シート3側に偏在しており、非肌側コアラップシート42は平坦であるが、肌側コアラップシート41は非積繊部5の形成位置において凹状に窪んでいる。また本実施形態においては、両シート41,42の接合部は、非積繊部5の縦方向Xのほぼ全長に亘って連続している。ここで、「ほぼ全長」とは、完全な全長の90%以上であることをいう。
非積繊部5における両シート41,42の接合部は、例えば次のようにして形成することができる。即ち、両シート41,42の少なくとも一方における非積繊部5の対応位置に予めホットメルト型接着剤等の接着剤を塗布しておき、吸収性コア40を両シート41,42で被覆して吸収体4を得た後、吸収体4の非積繊部5を肌対向面側から押圧処理して肌側コアラップシート41を非肌側コアラップシート42側に押し込むことにより、非積繊部5において両シート41,42を接合させることができる。この非積繊部5の押圧処理は、熱を伴うか若しくは伴わないエンボス又は超音波エンボス等の公知のエンボス加工を採用できる。非積繊部5の押圧処理として、例えば熱を伴うエンボス加工の如き加熱加圧処理を採用した場合、両シート41,42は互いに加熱圧着されるため、接着剤による接着力と相俟って両シート41,42どうしは強固に接合し得る。この場合、非肌側コアラップシート42は平坦であるが、肌側コアラップシート41は非積繊部5の形成位置において凹状に窪むことになる。尚、非積繊部5の押圧処理は、非積繊部5の形成位置にて非肌側コアラップシート42を肌側コアラップシート41側に押し込んで行っても良く、あるいは非積繊部5の形成位置にて両シート41,42を同時に押圧して行っても良い。前者の場合、肌側コアラップシート41は平坦であるが、非肌側コアラップシート42は非積繊部5の形成位置において凹状に窪むこととなり、後者の場合、非積繊部5における両シート41,42の接合部は、吸収体4の厚み方向の中央部に位置し、両シート41,42はそれぞれ非積繊部5の形成位置において凹状に窪むこととなる。
おむつ1Aの主たる特徴の1つとして、図1及び図3に示すように、腹側部1F及び背側部1Rそれぞれに、吸収性コア40を構成するコア形成材料が圧密(圧縮されて高密度化)されてなる圧密部6が、非積繊部5の縦方向両端それぞれ、即ち、腹側縦方向端5F及び背側縦方向端5Rそれぞれに、隣接して形成されている点が挙げられる。圧密部6は、周辺部よりも密度の高い高密度部であり、該周辺部は圧密部6よりも密度の低い低密度部である。ここでいう圧密部6の周辺部とは、例えば圧密部6から20mm以内の領域である。おむつ1Aにおける各圧密部6は、図1に示す如き平面視において長方形形状をなし、その長手方向が縦方向Xに一致している。吸収体4の肌対向面において、各圧密部6の横方向Yの長さ(即ち幅)はその長手方向(縦方向X)の全長に亘って一定であり、また、吸収体4の非肌対向面においても、各圧密部6の幅はその長手方向の全長に亘って一定である。
図1に示すように、圧密部6は、非積繊部5の縦方向端5F,5Rから、該非積繊部5を吸収性コア40の縦方向端40F,40Rに向けて仮想的に延長させた場合の仮想延長線(図示せず)に沿って延びているが、縦方向端40F,40Rには達していない。斯かる構成により、排泄液が吸収体4の長手方向(縦方向X)の端部にまで達しにくくなるため、漏れが効果的に防止される。この図示しない仮想延長線は、縦方向Xに延びている。即ち、吸収性コア40の腹側縦方向端40Fと非積繊部5の腹側縦方向端5Fとの間に存するコア形成材料、及び吸収性コア40の背側縦方向端40Rと非積繊部5の背側縦方向端5Rとの間に存するコア形成材料は、何れも圧密されていない。
圧密部6は、吸収体4における実質的にコア形成材料が存在する部分(非積繊部5以外の部分)に対して、公知の熱を伴うか若しくは伴わないエンボス又は超音波エンボス等の公知のエンボス加工を施すことによって形成されており、圧密部6においては、吸収性コア40とコアラップシート41,42とが一体的に圧密されている。おむつ1Aにおける圧密部6は、図2(b)及び図3に示すように、肌対向面側(肌側コアラップシート41側)は非積繊部5以外の周辺部に比して凹状に窪んでいるのに対し、非肌対向面側(非肌側コアラップシート42側)は平坦である。また、おむつ1Aにおける圧密部6は、密度及び厚みが均一である。
前述したように、非積繊部5は尿等の排泄液の導液路として機能し、排泄液を主に縦方向Xに拡散させる作用を有するところ、その縦方向両端5F,5Rに排泄液が滞留しやすいため、特に排泄液を繰り返し吸収する場合において、非積繊部5による液拡散性の著しい低下が懸念される。
これに対し、おむつ1Aにおいては、非積繊部5の縦方向端5F,5Rに隣接して、即ち他の部材を介さずに、非積繊部5に比して高密度の圧密部6が設けられているため、非積繊部5における前記排泄部対向部(仮想直線LP)に対応する部分で受けた排泄液が、該非積繊部5を通ってその縦方向両端5F,5Rに到達すると、その到達した排泄液は、圧密部6の毛管力によって、圧密部6の延びる方向である縦方向X(前記仮想延長線の延びる方向)の外方に拡散される。従って、おむつ1Aによれば、排泄液を繰り返し吸収する場合においても、非積繊部5の縦方向端5F,5Rに排泄液が滞留し難く、排泄液を効率的に拡散することができ、高い吸収性能が発揮される。また、このような液拡散作用を有する圧密部6が、排泄液が集中しやすい股下部1Mから離間した位置にある腹側部1F及び背側部1Rそれぞれに設けられているため、おむつ1Aにおいては吸収体4全体が有効活用され、それによっても高い吸収性能が発揮される。
また、圧密部6は、吸収性コア40の縦方向端40F,40Rから縦方向Xの内方に所定距離離間した位置にあるため、圧密部6によって拡散された排泄液が縦方向端40F,40Rから外部に漏れ出す、という不都合はおむつ1Aでは発生し難い。吸収性コア40の腹側縦方向端40Fと腹側部1Fに存する圧密部6との離間距離、及び吸収性コア40の背側縦方向端40Rと背側部1Rに存する圧密部6との離間距離は、それぞれ、好ましくは50mm以上、さらに好ましくは60mm以上、そして、好ましくは120mm以下、さらに好ましくは110mm以下、より具体的には、好ましくは50mm以上120mm以下、さらに好ましくは60mm以上110mm以下である。
図4(a)〜図4(c)には、圧密部6(高密度部)の実施形態が模式的に示されている。図4(a)に示す圧密部6は、これと連接している非積繊部5の縦方向端5F,5Rとの隣接部位60の横方向Yの長さ(即ち幅)が該縦方向端5F,5Rの幅と同じ形態、図4(b)に示す圧密部6は、その隣接部位60の幅が縦方向端5F,5Rの幅よりも狭い形態、図4(c)に示す圧密部6は、その隣接部位60の幅が縦方向端5F,5Rの幅よりも広い形態であり、何れの形態も本発明に含まれる。非積繊部5の隣接部位60は、隣接する非積繊部5の縦方向端5F,5Rから5mm以内の部位である。しかし、これらの圧密部6の形態の中でも特に好ましいものは、図4(a)及び図4(b)に示す形態である。即ち、圧密部6における非積繊部5の縦方向端5F,5Rとの隣接部位60の横方向Yの長さ(即ち幅)は、該非積繊部5の縦方向端5F,5Rの横方向Yの長さと同じ(図4(a)に示す形態)か、又はそれよりも短いこと(図4(b)に示す形態)が好ましい。図4(c)に示す形態では、相対的に幅狭の非積繊部5側、即ち股下部1M側に排泄液が回り込んで拡散するおそれがあり、横漏れの発生が懸念される。図4(a)及び図4(b)に示す形態は、このような懸念が少なく特に好ましい。
おむつ1Aにおいては、非積繊部5の横方向Yの周辺部には、コア形成材料が圧密(圧縮されて高密度化)されてなる圧密部(高密度部)は形成されていない。ここでいう、「非積繊部の横方向周辺部」は、非積繊部5の縦方向Xに沿う側縁と縦方向Xにおいて同位置にある部分で、且つ該側縁から横方向Yの外方に20mm以内の領域を意味する。斯かる構成により、非積繊部5を通る排泄液が横方向Yに拡散することが抑制され、いわゆる横漏れが効果的に防止される。おむつ1Aにおいては、非積繊部5の横方向Yの周辺部のみならず、吸収性コア40における非積繊部5と縦方向Xにおいて同位置にある部分全体が圧密されていない。尚、本発明においては、「高密度部が非積繊部の横方向周辺部に形成されていない」は必須ではなく、例えばおむつ1Aにおいて、非積繊部5の横方向周辺部、即ち、非積繊部5の縦方向Xに沿う側縁と縦方向Xにおいて同位置にある部分で且つ該側縁から横方向Yの外方に20mm以内の領域に、高密度部である圧密部6が形成されていても良い。
前述した、非積繊部5及び圧密部6等による作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、おむつ1Aにおける各部の寸法等は下記のように設定することが好ましい。
各非積繊部5の横方向Yの長さ(即ち幅)は、好ましくは4mm以上、さらに好ましくは5mm以上、そして、好ましくは30mm以下、さらに好ましくは25mm以下、より具体的には、好ましくは4mm以上30mm以下、さらに好ましくは5mm以上25mm以下である。
各非積繊部5の縦方向Xの長さは、吸収性コア40の縦方向Xの長さに対して、好ましくは10%以上、さらに好ましくは20%以上、そして、好ましくは50%以下、さらに好ましくは40%以下、より具体的には、好ましくは10%以上50%以下、さらに好ましくは20%以上40%以下である。
各圧密部6の横方向Yの長さ(即ち幅)は、好ましくは3mm以上、さらに好ましくは4mm以上、そして、好ましくは28mm以下、さらに好ましくは23mm以下、より具体的には、好ましくは3mm以上28mm以下、さらに好ましくは4mm以上23mm以下である。
各圧密部6の縦方向Xの長さは、吸収性コア40の縦方向Xの長さに対して、好ましくは4%以上、さらに好ましくは5%以上、そして、好ましくは18%以下、さらに好ましくは15%以下、より具体的には、好ましくは4%以上18%以下、さらに好ましくは5%以上15%以下である。
尚、ここでいう、非積繊部5及び圧密部6それぞれの「幅」(横方向Yの長さ)は、非積繊部5及び圧密部6の幅が縦方向Xにおいて一定でない場合は、最小幅を意味する。
圧密部6の密度は、好ましくは0.06g/cm3以上、さらに好ましくは0.08g/cm3以上、そして、好ましくは0.60g/cm3以下、さらに好ましくは0.50g/cm3以下、より具体的には、好ましくは0.06g/cm3以上0.60g/cm3以下、さらに好ましくは0.08g/cm3以上0.50g/cm3以下である。
圧密部6の無荷重下における厚み(圧密部6位置での吸収体4の無荷重下における厚み)は、好ましくは0.5mm以上、さらに好ましくは1mm以上、そして、好ましくは
10mm以下、さらに好ましくは8mm以下、より具体的には、好ましくは0.5mm以上10mm以下、さらに好ましくは1mm以上8mm以下である。
圧密部6と吸収性コア40における圧密されていない領域(非積繊部5及び圧密部6以外の部分)との密度比は、前者/後者として、好ましくは1.6以上、さらに好ましくは1.8以上である。尚、後者(吸収性コア40の密度)については前述した通りである。
本実施形態においては、図2に示すように、非積繊部5及び圧密部6において表面シート2と肌側コアラップシート41とが接着剤によって接合している。非積繊部5及び圧密部6における両シート2,41の接合部は、例えば次のようにして形成することができる。即ち、両シート2,41の少なくとも一方における非積繊部5及び圧密部6の対応位置に予めホットメルト型接着剤等の接着剤を塗布しておき、吸収体4、より具体的にはシート41の肌対向面を表面シート2で被覆した後、表面シート2における非積繊部5及び圧密部6の対応位置を表面シート2側から押圧処理することにより、非積繊部5及び圧密部6それぞれにおいて両シート2,41を接合させることができる。非積繊部5及び圧密部6において両シート2,41が接合していることによって、肌と接する面に溝が形成されることになるので、排尿時には尿が素早く縦方向に拡がりやすくさらっと感が向上するという効果が奏される。
図5及び図6には、本発明の吸収性物品の他の実施形態の要部が示されている。後述する他の実施形態については、前記実施形態の使い捨ておむつ1Aと異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分には、おむつ1Aについての説明が適宜適用される。
おむつ1Aにおける圧密部6は、密度及び厚みが均一であったが、図5に示すおむつ1Bにおける圧密部6は、非積繊部5の縦方向端5F,5Rから吸収性コア40の縦方向端40F,40Rに向かうに従って漸次密度が低下すると共に厚みが増加している部分を有している。斯かる構成により、圧密部6の存在に起因する肌対向面側の段差が緩和されるため、おむつ1A着用時の違和感が低減される。また、前述したように、圧密部6は吸収体4(吸収性コア40及びコアラップシート41,42)の所定部位にエンボス加工を施すことによって形成されるところ、圧密部6が図5に示すように構成されていることにより、斯かるエンボス加工によるコアラップシート41,42へのダメージが低減される。
また、前述した実施形態における圧密部6は、平面視において長方形形状をなし、横方向Yの長さ(即ち幅)が圧密部6の縦方向Xの全長にわたって一定であったが、図6に示す圧密部6A,6Bのように、横方向Yの長さが吸収性コア40の縦方向端40F,40Rに向かうに従って漸次長くなる部分を有していても良い。圧密部6Aは、図6(a)に示すように、平面視において等脚台形形状をなし、その上底側が非積繊部5に連接されている。圧密部6Bは、図6(b)に示すように、平面視においていわゆるどんぶり形状のような略お椀形状をなし、そのお椀の底部側が非積繊部5に連接されている。圧密部6A,6Bによれば、非積繊部5から取り込まれた排泄液が、圧密部6A,6Bの平面視形状に準じて放射状に拡散するため、液拡散性のより一層の向上が期待でき、吸収体全体をより一層有効に活用することにも繋がる。
以上、本発明について説明したが、本発明は、前述した実施形態に制限されず適宜変更可能である。例えば前記実施形態では、非積繊部の数は特に制限されず、吸収性コアの横方向中央部に1本のみが形成されていても良く、3本以上が横方向に並列して形成されていても良い。
本発明の吸収性物品は、前記実施形態の如き展開型の使い捨ておむつに制限されず、人体から排出される体液(尿、経血、軟便、汗等)の吸収に用いられる物品を広く包含し、パンツ型の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、生理用ショーツ等も包含される。
前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
<1>
吸収性材料を含むコア形成材料が積繊されてなる吸収性コアを具備し、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向とこれに直交する横方向とを有すると共に、着用時に該股間部の排泄部に対向配置される排泄部対向部を含む股下部と、該股下部よりも着用者の腹側に配される腹側部と、該股下部よりも着用者の背側に配される背側部とを縦方向に有する吸収性物品であって、
前記吸収性コアに、縦方向に延びる非積繊部が形成されており、該非積繊部は、前記腹側部における該吸収性コアの腹側縦方向端よりも縦方向内方位置から、前記股下部を介して、前記背側部における該吸収性コアの背側縦方向端よりも縦方向内方位置にわたって連続しており、
前記腹側部及び前記背側部それぞれに、周辺部よりも前記コア形成材料の密度が高い高密度部(前記コア形成材料が圧密されてなる圧密部)が、前記非積繊部の縦方向両端それぞれに隣接して形成されており、
前記高密度部は、前記非積繊部の縦方向端から、該非積繊部を前記吸収性コアの縦方向端に向けて仮想的に延長させた場合の仮想延長線に沿って延びているが、該吸収性コアの縦方向端には達していない吸収性物品。
<2>
前記高密度部は、前記非積繊部の横方向周辺部には形成されていない<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記高密度部における前記非積繊部の縦方向端との隣接部位の横方向長さは、該非積繊部の縦方向端の横方向長さと同じか又はそれよりも短い<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記高密度部は、平面視において長方形形状をなし、その長手方向が縦方向に一致しており、
前記吸収性コアの肌対向面において、前記高密度部の横方向の長さはその長手方向の全長に亘って一定であり、また、該吸収性コアの非肌対向面においても、該高密度部の横方向の長さはその長手方向の全長に亘って一定である<1>〜<3>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<5>
前記高密度部は、横方向長さが前記吸収性コアの縦方向端に向かうに従って漸次長くなる部分を有している<1>〜<3>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<6>
前記高密度部は、前記非積繊部の縦方向端から前記吸収性コアの縦方向端に向かうに従って漸次密度が低下すると共に厚みが増加している部分を有している<1>〜<5>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<7>
前記吸収性コアは単層構造であり、平面視において、縦方向の中央部が内方に括れた砂時計状をなし、縦方向に長い形状をなしている<1>〜<6>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<8>
前記非積繊部は、前記吸収性コアを構成するコア形成材料が全く存在しない貫通孔である<1>〜<7>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<9>
前記非積繊部は、前記吸収性物品を横方向に二分して縦方向に延びる縦中心線を基準として対称に一対形成されている<1>〜<8>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<10>
前記非積繊部は、平面視において長方形形状をなし、その長手方向が縦方向に一致しており、
前記吸収性コアの肌対向面において、前記非積繊部の横方向の長さはその長手方向の全長に亘って一定であり、また、該吸収性コアの非肌対向面においても、該非積繊部の横方向の長さはその長手方向の全長に亘って一定である<1>〜<9>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<11>
前記非積繊部は、前記腹側部に腹側縦方向端を有し、該腹側縦方向端は、前記吸収性コアの腹側縦方向端よりも縦方向の内方に位置し、
前記非積繊部の腹側縦方向端と前記吸収性コアの腹側縦方向端との間には、該吸収性コアを構成するコア形成材料が該非積繊部よりも多量に存している<1>〜<10>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<12>
前記非積繊部は、前記背側部に背側縦方向端を有し、該背側縦方向端は、前記吸収性コアの背側縦方向端よりも縦方向の内方に位置し、
前記非積繊部の背側縦方向端と前記吸収性コアの背側縦方向端との間には、該吸収性コアを構成するコア形成材料が該非積繊部よりも多量に存している<1>〜<11>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<13>
前記高密度部は、肌対向面側が前記非積繊部以外の周辺部に比して凹状に窪んでいるのに対し、非肌対向面側が平坦である<1>〜<12>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<14>
前記吸収性コアの腹側縦方向端と前記腹側部に存する前記高密度部との離間距離、及び前記吸収性コアの背側縦方向端と前記背側部に存する前記高密度部との離間距離は、それぞれ、好ましくは50mm以上、さらに好ましくは60mm以上、そして、好ましくは120mm以下、さらに好ましくは110mm以下、より具体的には、好ましくは50mm以上120mm以下、さらに好ましくは60mm以上110mm以下である<1>〜<13>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<15>
前記非積繊部の横方向周辺部のみならず、前記吸収性コアにおける該非積繊部と縦方向において同位置にある部分全体が圧密されていない(即ち前記高密度部は、前記吸収性コアにおける前記非積繊部と縦方向において同位置にある部分には形成されていない)<1>〜<14>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<16>
前記非積繊部の横方向の長さ(即ち幅)は、好ましくは4mm以上、さらに好ましくは5mm以上、そして、好ましくは30mm以下、さらに好ましくは25mm以下である<1>〜<15>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<17>
前記非積繊部の縦方向の長さは、前記吸収性コアの縦方向の長さに対して、好ましくは10%以上、さらに好ましくは20%以上、そして、好ましくは50%以下、さらに好ましくは40%以下である<1>〜<16>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<18>
前記高密度部の横方向の長さ(即ち幅)は、好ましくは3mm以上、さらに好ましくは4mm以上、そして、好ましくは28mm以下、さらに好ましくは23mm以下である<1>〜<17>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<19>
前記高密度部の縦方向の長さは、前記吸収性コアの縦方向の長さに対して、好ましくは4%以上、さらに好ましくは5%以上、そして、好ましくは18%以下、さらに好ましくは15%以下である<1>〜<18>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<20>
前記高密度部の密度は、好ましくは0.06g/cm3以上、さらに好ましくは0.08g/cm3以上、そして、好ましくは0.60g/cm3以下、さらに好ましくは0.50g/cm3以下である<1>〜<19>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<21>
前記高密度部と前記吸収性コアにおける圧密されていない領域(前記非積繊部及び前記高密度部以外の部分)との密度比は、前者/後者として、好ましくは1.6以上、さらに好ましくは1.8以上である<1>〜<20>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<22>
前記吸収性コアの肌対向面を被覆する肌側コアラップシートと、該吸収性コアの非肌対向面を被覆する非肌側コアラップシートとを具備し、前記非積繊部において両コアラップシートどうしが接合している<1>〜<21>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<23>
前記両コアラップシートは不織布である<22>に記載の吸収性物品。
<24>
前記肌側コアラップシートと前記非肌側コアラップシートとは、前記吸収性コアの横方向の長さの2倍以上3倍以下の幅を有する1枚の連続したコアラップシートであり、
前記1枚のコアラップシートは、前記吸収性コアの肌対向面の全域を被覆し、且つ該吸収性コアの縦方向に沿う両側縁から横方向の外方に延出し、その延出部が、該吸収性コアの下方に巻き下げられて、該吸収性コアの非肌対向面の全域を被覆している<22>又は<23>に記載の吸収性物品。
<25>
前記非積繊部における前記両コアラップシートどうしの接合部は、該非積繊部の縦方向のほぼ全長に亘って連続している<22>〜<24>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<26>
前記非積繊部における前記両コアラップシートどうしの接合部は、前記吸収性コアの厚み方向において非肌対向面側に偏在しており、前記非肌側コアラップシートは平坦であるが、前記肌側コアラップシートは該非積繊部の形成位置において凹状に窪んでいる<22>〜<25>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<27>
前記非積繊部における前記両コアラップシートどうしの接合部は、前記吸収性コアの厚み方向において肌対向面側に偏在しており、前記肌側コアラップシートは平坦であるが、前記非肌側コアラップシートは該非積繊部の形成位置において凹状に窪んでいる<22>〜<25>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<28>
前記非積繊部における前記両コアラップシートどうしの接合部は、前記吸収性コアの厚み方向の中央部に位置し、前記肌側コアラップシート及び前記非肌側コアラップシートはそれぞれ該非積繊部の形成位置において凹状に窪んでいる<22>〜<25>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<29>
さらに、前記吸収性コアの肌対向面側に配され、着用時に着用者の肌と接触し得る表面シートを具備し、
前記非積繊部及び前記高密度部において前記表面シートと前記肌側コアラップシートとが接着剤によって接合している<22>〜<28>の何れか一項に記載の吸収性物品。
1A,1B 使い捨ておむつ(吸収性物品)
1F 吸収性物品の腹側部
1M 吸収性物品の股下部
1R 吸収性物品の背側部
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
40 吸収性コア
40F 吸収性コアの腹側縦方向端
40R 吸収性コアの背側縦方向端
41 肌側コアラップシート
42 非肌側コアラップシート
5 非積繊部
5F 非積繊部の腹側縦方向端
5R 非積繊部の背側縦方向端
6,6A,6B 圧密部(高密度部)
60 圧密部における非積繊部の縦方向端との隣接部位
X 縦方向
Y 横方向

Claims (7)

  1. 吸収性材料を含むコア形成材料が積繊されてなる吸収性コアを具備し、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向とこれに直交する横方向とを有すると共に、着用時に該股間部の排泄部に対向配置される排泄部対向部を含む股下部と、該股下部よりも着用者の腹側に配される腹側部と、該股下部よりも着用者の背側に配される背側部とを縦方向に有する吸収性物品であって、
    前記吸収性コアに、縦方向に延びる非積繊部が形成されており、該非積繊部は、前記腹側部における該吸収性コアの腹側縦方向端よりも縦方向内方位置から、前記股下部を介して、前記背側部における該吸収性コアの背側縦方向端よりも縦方向内方位置にわたって連続しており、
    前記腹側部及び前記背側部それぞれに、周辺部よりも前記コア形成材料の密度が高い高密度部が、前記非積繊部の縦方向両端それぞれに隣接して形成されており、
    前記高密度部は、前記非積繊部の縦方向端から、該非積繊部を前記吸収性コアの縦方向端に向けて仮想的に延長させた場合の仮想延長線に沿って延びているが、該吸収性コアの縦方向端には達していない吸収性物品。
  2. 前記高密度部は、前記非積繊部の横方向周辺部には形成されていない請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記高密度部における前記非積繊部の縦方向端との隣接部位の横方向長さは、該非積繊部の縦方向端の横方向長さと同じか又はそれよりも短い請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記高密度部は、横方向長さが前記吸収性コアの縦方向端に向かうに従って漸次長くなる部分を有している請求項1〜3の何れか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記高密度部は、前記非積繊部の縦方向端から前記吸収性コアの縦方向端に向かうに従って漸次密度が低下すると共に厚みが増加している部分を有している請求項1〜4の何れか一項に記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収性コアの肌対向面を被覆する肌側コアラップシートと、該吸収性コアの非肌対向面を被覆する非肌側コアラップシートとを具備し、前記非積繊部において両コアラップシートどうしが接合している請求項1〜5の何れか一項に記載の吸収性物品。
  7. 前記両コアラップシートは不織布である請求項6に記載の吸収性物品。
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