JP2017038782A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】RTCを用いた演出を行う遊技機において遊技者の遊技意欲を向上させる演出を行う。【解決手段】所定時刻を基準にした所定の演出を行う遊技機であって、時刻を計時するリアルタイムクロックと、前記所定の演出を実行する演出部と、前記遊技機における所定の遊技状態を取得する手段と、前記リアルタイムクロックを参照して前記所定時刻になると、前記取得された遊技状態に応じて、前記演出部により実行される演出を決定し、該決定された演出を前記演出部により実行させる手段とを有することにより上記課題を解決する。【選択図】図2
Description
本発明は、遊技機に関する。
従来では、遊技球の入賞によって大当たりの抽せんを行う弾球遊技機(以下、パチンコ機とも呼ぶ)や遊技媒体の投入の際の抽せん結果を複数リールの停止時に図柄の組み合わせで表示する回胴式遊技機(以下、スロットマシンとも呼ぶ)等の遊技機が存在する。
例えば、パチンコ機では、遊技球が始動口に入賞することにより大当たりの抽せんが行われる。そして、大当たりに当選した場合、遊技機は、大入賞口が開放されて、多くの賞球を獲得し得る大当たり遊技状態となる。また、遊技機では、遊技者による遊技球の遊技に伴って、遊技盤上のディスプレイでの表示や各種のランプの点灯、スピーカによる音響等の各種の演出が行われる。
また近年では、遊技機に電源を投入してからのリアルタイムクロック(RTC)を参照し、電源が投入されてからの経過時間に基づいて、予め用意された演出処理を開始する手法が存在する(特許文献1〜3参照)。
上述した演出手法は、同一機種で配列された複数の遊技機を用いて演出した場合には、迫力がある演出を提示することができ、遊技者を楽しませることができる。しかしながら、稼働中である遊技機が少ない時にRTCによる複数台の演出を行った場合には、遊技している人が少ない(稼働率が少ない)ことが逆に目立ってしまうかもしれない。そのような場合に、RTCによる演出を行っても遊技者の遊技意欲が沸かないといった事態に陥るかもしれない。
本発明は上記の問題点に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、RTCを用いた演出を行う遊技機において遊技者の遊技意欲を向上させる演出を行うことにある。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様にかかる遊技機は、所定時刻を基準にした所定の演出を行う遊技機であって、時刻を計時するリアルタイムクロックと、前記所定の演出を実行する演出部と、前記遊技機における所定の遊技状態を取得する手段と、前記リアルタイムクロックを参照して前記所定時刻になると、前記取得された遊技状態に応じて、前記演出部により実行される演出を決定し、該決定された演出を前記演出部により実行させる手段とを有する。
本発明の実施の形態によれば、RTCを用いた演出を行う遊技機において遊技者の遊技意欲を向上させる演出を行うことができる。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する。
<遊技機の外観構成>
本発明の一実施形態に係る遊技機として、パチンコ機を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るパチンコ機の外観を例示する図である。
本発明の一実施形態に係る遊技機として、パチンコ機を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るパチンコ機の外観を例示する図である。
図1に示すパチンコ機10は、遊技球の所定の領域への導入を契機として抽せんを行い、抽せん結果に応じて遊技球を払い出す遊技機である。また、パチンコ機10は、例えば確変機能搭載のデジタルパチンコ機である。パチンコ機10は、前面枠101の内側に遊技盤102が設けられている。遊技盤102には、第1始動口103、スルーチャッカー104、電動チューリップ105、第2始動口106、普通入賞口107、大入賞口108、ディスプレイ(映像表示部)109が設けられている。また、遊技盤102上には、RTC等による演出内容等に応じてディスプレイ109上やその他のエリアに可動可能な役物110を有する。役物110は、通常遊技時には、遊技者から見えない位置(例えば、斜線領域110Aの内側)に設けられる。また、役物110は、例えば大当たり予告や大当たり確定時等において、図1に示すディスプレイ109上に移動したり、役物110の所定の位置(例えば、図1に示す星形状部分)を点滅させる。これにより、遊技者に対する演出効果を高めることができる。なお、遊技盤102上における各部の配置や種類、数等については、これに限定されるものではない。
また、前面枠101の上部には、スピーカ(音声出力部)111が設けられている。また、前面枠101の下部には、遊技球を受ける上受皿112及び下受皿113、遊技球を遊技盤102上に打ち出す操作を行うための操作ハンドル114、操作部120が設けられている。なお、上述したディスプレイ109、役物110、及びスピーカ111は、パチンコ機10における演出部の一例である。
本実施形態におけるパチンコ機10の構成や、各構成の配置については、図1の例に限定されるものではない。例えば演出等に応じて発光する所定の位置に配列されたLED(Light Emitting Diode)等の照明装置等を有していてもよい。
<遊技機の制御系の構成>
図2は、本実施形態に係るパチンコ機の制御系構成を例示する図である。図2に示すように、パチンコ機10は、主基板130と、周辺基板140とを有している。
図2は、本実施形態に係るパチンコ機の制御系構成を例示する図である。図2に示すように、パチンコ機10は、主基板130と、周辺基板140とを有している。
主基板130は、主に抽せんに係る処理を司る機能を有するメイン制御基板である。主基板130は、各種演算及びパチンコ機10の制御等を行う制御部の一例としてのCPU(Central Processing Unit)131、パチンコ機10の各種制御プログラムや遊技抽せん用の抽せんテーブル、確変及び大当たりラウンド数の振り分けテーブル等を記憶するROM(Read Only Memory)132、プログラムの作業領域としての又は一時的なデータ(保留メモリの保留玉の乱数値等)の記憶等を行う書き換え可能なRAM(Random Access Memory)133、各種ボタンやセンサ等からの入力及び周辺基板140へのコマンドの出力を行う入出力部134を有する。
主基板130は、操作部120から操作内容を受け付けたり、操作ハンドル114から操作内容を受け付けたり、抽せん処理、周辺基板140への演出用のコマンドの送信や、遊技機に関する規則、規格等に基づいた動作を行うように構成されている。
周辺基板140は、主に演出に係る処理を司る機能を有するサブ制御基板である。周辺基板140は、主基板130から受信したコマンドに応じて演出処理を実行する。周辺基板140は、演出制御等を行う演出制御部の一例としてのCPU141、ディスプレイ109に表示する画像や映像の制御を行うプログラム等を記憶するROM142、プログラムの作業領域としての又は一時的なデータの記憶を行うRAM143、ディスプレイ109を制御する表示制御部としてのVDP(Video Display Processor)144、スピーカ111から音声や効果音を発生させる音声出力制御部の一例としての音源IC145、入出力部146、パチンコ機10の電源の起動時又は所定の操作によりリセットされたタイミングからのカウント(計時)を行うRTC147を有する。
CPU141は、主基板130から出力されるコマンドを入出力部146で取得し、取得したコマンドに応じてROM142に記憶されている各種演出情報から、対応する演出内容を決定する。また、CPU141は、決定した演出内容に基づいて、演出部(例えば、ディスプレイ109、役物110、及びスピーカ111)による演出を実行させる。例えば、CPU141は、決定した演出内容に基づいて、VDP144を介して入出力部146から、ディスプレイ109に演出画像を表示させると共に、演出音をスピーカ111から出力させる。また、CPU141は、必要に応じて役物110に移動等の所定の動作を行わせる。
ROM142には、ディスプレイ109やスピーカ111、役物110等を用いて様々な演出を行うための各種演出情報等が記憶されている。CPU141は、大当たり状態(大当たり抽せん結果)やRTC147による時刻情報等に応じて変化する演出内容に対応した画像や映像、音声、役物110の動作を選択することが可能である。CPU141は、選択された演出に基づいて、VDP144を介して入出力部146からディスプレイ109に画像や映像を表示させ、スピーカ111に音声を出力させ、役物110に所定の動作を行わせる。
本実施形態では、パチンコ機10は、RTCを用いて、所定の演出(ディスプレイ109に表示される映像、スピーカ111から流れ出る音(音楽、効果音等)、及び役物110の動きの少なくとも1つによる演出)を行うことができる。また、パチンコ機10は、RTCを用いた上記所定の演出について、パチンコ機10の遊技状態(例えば、出玉情報(例えば、大当たり回数、出玉数等)、稼働率等)に応じて異なる演出制御を行う。
すなわち、パチンコ機10は、RTCを参照して予定された時刻(タイミング)になった際、該時刻における上記遊技状態を取得して、該遊技状態に応じた演出(映像、曲、役物の動き等)を実行する。例えば、遊技状態の1観点である現在稼働中か否かを判断基準とする場合、RTCにより規定された時刻において稼働中ではない場合は映像を流さないようにする。また例えば、RTCにより規定された時刻において、該当パチンコ機の大当たり回数が所定値よりも多い場合は、表示予定の映像よりもリッチな映像にする。ここで、リッチな映像とは、例えば表示予定の映像よりも映像内の演出が豪華なものであったり、映像に登場するキャラクタの数が増えていたり、キャラクタの衣装等が鮮やかであるといった映像である。また、リッチな映像は、上記の例に限定されるものでなく、例えば表示予定の映像に、更に文字情報を付加した映像等であってもよい。このように、本実施形態では、パチンコ機10は、RTCにより規定されたタイミングにおける遊技状態に応じて、RTCを用いた所定の演出を変える。
また、本実施形態では、例えばRTCに基づき、所定の時刻に、仮に大当たり予告となった場合や大当たりした場合に遊技者が見ることができる特別な演出を、実際に大当たりしていない状態等であっても実行する状態(以下、必要に応じて「疑似演出」という)を、パチンコ機10に対して行ってもよい。これにより、遊技者は大当たりを擬似的に体感(疑似体験)することができる。また、本実施形態では、RTCを用いることで、配列された同一機種に対して一体感のある演出を行うことができる。
また、本実施形態では、上記パチンコ機10の出玉情報や稼働率等に応じて疑似演出の少なくとも一部を、他のパチンコ機10と異ならせてもよい。これにより、遊技者は、遊技した内容に応じて個別の大当たりの疑似演出を体感することができる。これにより、遊技者の遊技意欲を向上することができる。
なお、上述した疑似演出は、大当たり中のパチンコ機10に対しては、邪魔な演出になり得るため、実行しないようにしてもよい。また疑似演出の実行タイミングにおいて、遊技者が遊技していないパチンコ機10に対しては、上記疑似演出を実行しないようにしてもよい。
なお、本実施形態では、RTCを用いた演出として、大当たり時の疑似演出だけでなく、その機種が有する1又は複数の機能や演出をダイジェスト的に実行してもよい(いわゆるダイジェスト演出)。ダイジェスト演出を行うことで、遊技者は、好きな演出を視認することができ、その演出の完全版を見ることを目標として、さらに遊技意欲を向上させることができる。
<演出制御の一例について>
次に、本実施形態に係る演出制御について、図を用いて説明する。図3は、本実施形態に係る演出制御処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態では、疑似演出を実行する形態について説明する。図3の例において、CPU141は、電源が起動されたことを検知すると(S01)、RTC147によるカウント(計時)を開始させる(S02)。
次に、本実施形態に係る演出制御について、図を用いて説明する。図3は、本実施形態に係る演出制御処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態では、疑似演出を実行する形態について説明する。図3の例において、CPU141は、電源が起動されたことを検知すると(S01)、RTC147によるカウント(計時)を開始させる(S02)。
次に、CPU141は、RTC147によるカウントが演出対象の所定時刻か否かを判断し(S03)、所定時刻でない場合(S03において、NO)、所定時刻になるまで待機する。また、所定時刻である場合(S03において、YES)、CPU141は、そのパチンコ機10が大当たり中であるか否かを判断する(S04)。S04の処理は、例えば大当たり中のパチンコ機10には、疑似演出を行わないように制御することを可能にするための処理であるが、S04の処理を行わなくてもよい。
大当たり中である場合(S04において、YES)、CPU141は、上記所定時刻の際に、予定された演出を実行させ(S05)、その後にS03の処理に戻り、次の所定時刻まで待機する。また、大当たり中でない場合(S04において、NO)、CPU141は、そのパチンコ機10の出玉情報を取得し(S06)、時刻及び出玉情報に対応付けられた演出情報を取得する(S07)。すなわち、CPU141は、現在の遊技状態に応じた演出を決定するのである。
なお、出玉情報の一例としては大当たり回数等であるが、これに限定されるものではなく、出玉数でもよい。また、出玉情報は、電源起動時からを基準にしてもよく、所定の時間帯を基準にしてもよく、遊技している遊技者を基準にしてもよい。例えば、遊技者を基準にする場合には、遊技玉の貸し出しカードに付与されたユーザ識別情報等に基づいて判断してもよく、遊技していない間隔が所定期間空いた場合に、それぞれを別の遊技者として判断してもよい。
次に、CPU141は、取得した演出情報に対応する演出を実行させる(S08)。次に、CPU141は、処理終了か否かを判断し(S09)、処理を終了しない場合(S09において、NO)、S03の処理に戻る。また、電源の停止又は再起動等により処理を終了する場合(S09において、YES)、CPU141は、上述した演出制御処理を終了する。
ここで、図4は、時刻及び出玉情報に対応する演出情報の一例を示す図である。図4に示す演出情報テーブルの項目としては、例えば「時刻情報」、「出玉情報(大当たり回数)」、「演出情報」等があるが、これに限定されるものではない。
「時刻情報」は、例えばRTC等のクロックを基準にして予め設定される演出(上記大当たり疑似演出等)を行うための情報である。時刻情報については、図4の例に限定されるものではなく、例えば曜日や休日、月日等を用いてもよい。
「出玉情報」は、各パチンコ機10で管理される情報であり、一例としては大当たり回数である。なお、出玉情報の設定内容等については、図4の例に限定されるものではない。
「演出情報」は、例えばスピーカ111を用いた音声出力、ディスプレイ109を用いた映像出力、及び役物110の動作の内容等のうち、少なくとも1つの情報である。図4の例において、音声A、音声B、映像A、映像B等は、音声や映像の識別情報を示す。また、図4の例において、役物A、役物B等は、役物110の動作を識別する識別情報であってもよく、役物110自体を識別する識別情報でもよい。なお、「演出情報」は、例えば予め設定された複数の演出内容から選択的に設定することができるが、これに限定されるものではない。
図4に示す情報は、パチンコ機10のROM142に記憶されていてもよく、予め遊技ホール側で管理者等が設定して各パチンコ機10のROM142等に登録してもよい。例えば、各遊技ホールの管理者が設定することで、同一機種であっても遊技ホール毎に異なる演出を実行できる。したがって、遊技者は、演出の内容によって、「どの遊技ホールの演出が楽しい!」といった観点から遊技ホールを選択したり、各遊技ホールにおける演出の評判等から遊技する遊技ホールを選択したりすることができるため、遊技者の遊技意欲をさらに向上させることができる。
また、本実施形態において、図4に示すように、全演出内容のうちの少なくとも1つの演出内容(例えば、音声等)は、他のパチンコ機10と共通化しておく。これにより、複数のパチンコ機10における一体感ある演出を味わいつつ、更に各パチンコ機10の出玉情報により異ならせた演出(例えば、映像や役物の動き等が違う演出)を体感することができる。このように、本実施形態では、RTCによる演出の自由度を向上させることができ、遊技者の遊技意欲を向上させる演出を行うことができる。
上述した実施形態では、遊技球の入賞によって大当たりの抽せんを行うパチンコ機(弾球遊技機)について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば遊技媒体の投入の際の抽せん結果を複数リールの停止時に図柄の組み合わせで表示するスロットマシン(回胴式遊技機)等の遊技機にも同様に適用することができる。
以上、本発明の遊技機の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る遊技機は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
10 パチンコ機
109 ディスプレイ
110 役物
111 スピーカ
141 CPU
147 RTC
109 ディスプレイ
110 役物
111 スピーカ
141 CPU
147 RTC
Claims (3)
- 所定時刻を基準にした所定の演出を行う遊技機であって、
時刻を計時するリアルタイムクロックと、
前記所定の演出を実行する演出部と、
前記遊技機における所定の遊技状態を取得する手段と、
前記リアルタイムクロックを参照して前記所定時刻になると、前記取得された遊技状態に応じて、前記演出部により実行される演出を決定し、該決定された演出を前記演出部により実行させる手段と
を有することを特徴とする遊技機。 - 前記演出部は、
入力されたコマンドに応じて可動に構成された役物と、
音声を出力する音声出力部と、
映像を表示する映像表示部とを有し、
前記実行させる手段は、前記役物、前記音声、及び前記映像のうち少なくとも1つの演出を制御することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記実行させる手段は、
遊技者に大当たりを疑似体験させる演出又はダイジェスト演出を前記演出部により実行させることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017176304A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 株式会社三共 | 遊技機 |
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2015
- 2015-08-19 JP JP2015162278A patent/JP2017038782A/ja active Pending
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