JP2017036847A - 断熱部品および冷蔵庫 - Google Patents

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康位 山崎
本多 秀行
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秀行 本多
正康 津布久
Masayasu Tsufuku
正康 津布久
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Abstract

【課題】真空断熱材の損傷を防止することが可能な断熱部品および冷蔵庫を提供する。
【解決手段】真空断熱材15と、真空断熱材15を収容する収容部であるケース11および当て板12と、真空断熱材15の外周に設けられる保護部材17と、を備え、保護部材17は、前記収容部の対向する側板11b及び当該対向する側板11bとの間に配置される底板11aのそれぞれと少なくとも一部で接していることを特徴とする。
【選択図】図9

Description

本発明は、断熱部品および冷蔵庫に関する。
従来、冷蔵庫等の家電製品は、省エネルギ化が求められている。特に、昨今の地球温暖化防止のための二酸化炭素の排出の抑制、エネルギ供給の問題等から、益々省エネルギ化の要請が強くなっている。特に、冷蔵庫の分野では、消費電力の削減、外形の大型化を伴わない内容積の拡大の点で、各メーカー間の競争が熾烈を極めている。
例えば、冷蔵庫では、観音開きのドアが設けられているものが種々提案されている。この種のドアは、左右のドアがそれぞれ回動する際、互いに接触しないように、左右のドアの中央端縁間には、若干の隙間が形成されている。この隙間は、そのままであると、庫内からの冷気漏れが生じることとなる。そこで、冷蔵庫では、左右のドアが閉じたときに当該隙間を閉塞する回動仕切体が設けられている。
この回動仕切体は、左右のドアが閉じられた際には、隙間を閉塞する箇所が外気に直接触れることとなる。この場合、外気温と庫内との温度差が大きいことから、回動仕切体の外気側の箇所に露付きが発生する。そこで、露付きを防止するために、回動仕切体内にヒータを取り付けて温度を上げるとともに、当該ヒータの内側に真空断熱材を設ける技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2014−20572号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、断熱性を高めるために回動仕切体のケース内に真空断熱材を密に配置すると、回動仕切体の組立時に真空断熱材が損傷して真空状態が損なわれる虞があった。また、冷蔵庫の輸送時や稼働時に真空断熱材がケース内で揺れて真空断熱材が損傷する虞もある。
本発明は、真空断熱材の損傷を防止することが可能な断熱部品および冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明は、真空断熱材と、前記真空断熱材を収容する収容部と、前記真空断熱材の外周に設けられる保護部材と、を備え、前記保護部材は、前記収容部の対向する面及び当該対向する面との間に配置される面のそれぞれと少なくとも一部で接していることを特徴とする。
本発明によれば、真空断熱材の損傷を防止することが可能な断熱部品および冷蔵庫を提供することができる。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫の正面図である。 冷蔵庫の庫内の構成を表す図1におけるI−I縦断面図である。 冷蔵庫の庫内の構成を表す正面図である。 図1のII−II線断面図である。 (a)は回動仕切体を当て板側から見た斜視図、(b)は回動仕切体を分解した状態を示す斜視図、(c)はケースの取り付けリブの拡大斜視図である。 (a)は当て板内にヒータを取り付けた状態の当て板を内側から見た平面図、(b)は当て板内に取り付けたヒータ上にアルミ箔を取り付けた状態を示す当て板を内側から見た平面図である。 (a)は湿式の真空断熱材を示す模式図、(b)は湿式の真空断熱材の芯材の積層状態を示す模式図である。 (a)〜(d)は真空断熱材を伸縮部材および保護部材で覆うまでの過程を示す図である。 図5のIII−III線断面図を示し、(a)は当て板を取り付ける前、(b)は当て板を取り付けた後である。 乾式の真空断熱材を示し、(a)は模式図、(b)は芯材の積層状態を示す模式図、(c)は折り畳む前の状態を示す斜視図、(d)は折り畳んだ後の状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下では、本実施形態の断熱部品を、冷蔵庫の観音開きの左右のドアを閉塞するのに用いられる回動仕切体7に適用した場合を例に挙げて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る冷蔵庫の正面図であり、図2は、冷蔵庫の庫内の構成を表す図1におけるI−I縦断面図である。
実施形態の冷蔵庫1は、上方から、冷蔵室2、製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5、野菜室6を備えて構成される。冷蔵室2は、前方側に左右に分割され観音開きで手前側に開く第一・第二冷蔵室扉2a,2bを備えている。また、製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5、野菜室6は、それぞれ引き出し式の製氷室扉3a、上段冷凍室扉4a、下段冷凍室扉5a、野菜室扉6aを備えている。
図2に示すように、冷蔵庫1の庫外と庫内は、発泡断熱材10pが充填される断熱箱体10により隔てられている。発泡断熱材10pは、例えば発泡ポリウレタン等が用いられる。
断熱箱体10は、外箱10s、内箱10u、真空断熱材25等で構成されている。外箱10sは薄い鉄板、例えば、肉厚0.5mm〜0.4mmの鉄板で作られており、内箱10uは合成樹脂、例えばABS樹脂を真空成形して作られている。断熱箱体10は、発泡断熱材10pより熱伝導率が低い真空断熱材25を、複数断熱性能向上のために実装している。
真空断熱材25は積層したグラスウール等を外包材(薄肉のアルミニウムフィルムや金属蒸着層を有する積層フィルム)で包み、その後で外包材内を真空引きして形成されている。冷蔵庫1の庫内は、冷蔵温度帯の冷蔵室2と、冷凍温度帯の上段冷凍室4及び製氷室3(図1参照)とが、断熱仕切壁28により隔てられている。また、冷凍温度帯の下段冷凍室5と、野菜の冷蔵温度帯の野菜室6とが、断熱仕切壁29により隔てられている。
図3は、冷蔵庫の庫内の構成を表す正面図であり、冷気ダクトや吹き出し口の配置等を示す図である。冷気は、冷却器収納室の上部で冷蔵室2側と野菜室6側に風路が分岐して、一方は冷蔵室送風ダクト18を経て多段に設けられた吹き出し口2c(図2、図3参照)から冷蔵室2へ送られる。他方は、野菜室送風ダクト16b(図3参照)を経て野菜室6背面右側上部に設けられた野菜室吹き出し口6c(図3参照)から野菜室6に流入して野菜室6を冷却する。冷蔵庫1右手奥に配置される風路は前後に分割されており、手前側風路が野菜室送風ダクト16b、奥側風路が冷蔵室2から冷気が戻る冷蔵室戻りダクト16aとなっている。
図1に戻って、第一冷蔵室扉2aと第二冷蔵室扉2bは、冷蔵庫本体1Hに対して、左右に設けたヒンジh1で回動自在にそれぞれ軸支されている。左右の第一冷蔵室扉2aと第二冷蔵室扉2bがそれぞれ回動する際、互いに接触しないように、左右の第一・第二冷蔵室扉2a、2bの中央側端縁2a1,2b1間には、若干の隙間sが形成されている。つまり、第一冷蔵室扉2aと第二冷蔵室扉2bが隣接する各中央側端縁2a1,2b1は、隙間sの寸法Lが10mm以下となるように形成されている。以下、第一冷蔵室扉2aと第二冷蔵室扉2bとを、単に、第一の扉2aと第二の扉2bと称す。
隙間sの寸法Lは、第一の扉2aと第二の扉2bの何れかが回動した場合、その回動軌跡よりも外側に他方の扉の端部が位置する最小の距離である。換言すると、第一の扉2aと第二の扉2bは、回動時、回動軌跡が、第一の扉2aと第二の扉2bとの中間の線の中心線O(図1参照)をそれぞれ超えないように構成されている。
図4は、図1のII−II断面図である。
第一の扉2aの中央側端縁2a1近傍には、両扉2a,2bが閉じた際に、隙間sを閉塞する回動仕切体7が、鉛直方向の軸周りに回転自在に軸支されている。回動仕切体7は第一の扉2aの扉内板21の突出部21aの側壁21bに対して、ヒンジ8を介して回動軸9を中心に回動自在に取り付けられている。
回動仕切体7は、第一の扉2a、第二の扉2bの冷蔵室2側にそれぞれ配置されるガスケット8a,8bの受け面を構成する。ガスケット8a,8bは、庫内を密閉するためのゴム製の部品である。すなわち、図4に示すように、回動仕切体7は第一の扉2aが閉塞している時には、実線の位置にあり、庫内をシールする。一方、第一の扉2aが開いている時には、弾性手段19の弾性力で付勢されて回動して、二点鎖線の位置にある。
弾性手段19はねじりコイルばねであり、回動仕切体7と扉内板21の突出部21aとの間に取り付けられ、回動仕切体7を前側に付勢している。そして、第一の扉2aが閉じた際の回動仕切体7が図4の実線の位置(第一の位置)の時には、回動仕切体7をガスケット8a,8b側に付勢する。これにより、冷蔵室2の内部は、第一の扉2aと第二の扉2bと、回動仕切体7とで、密閉状態となり、冷気の外部への漏出が防止される。
一方、回動仕切体7が図4の二点鎖線の位置(第二の位置)の時には、回動仕切体7を扉内板21の突出部21aの側壁21b側に押し付ける方向に付勢する。すなわち、第一の扉2aを開放すると、回動仕切体7は図4の実線の位置から二点鎖線の位置に移動する。第一の扉2aを閉めると、図4の二点鎖線の位置(第二の位置)から実線の位置(第一の位置)に移動する。回動仕切体7は、不図示のガイド部に案内されて、二点鎖線の位置(第二の位置)から実線の位置(第一の位置)に移動されるとともに実線の位置(第一の位置)から二点鎖線の位置(第二の位置)に移動される構成である。
図1に示すように、第一の扉2aと第二の扉2bとが閉じた場合、第一の扉2aと第二の扉2bとの間の隙間sから回動仕切体7の一部(露出部7r)が外部に露出している。ここで、冷蔵室2内は、冷蔵温度帯に冷蔵され、冷蔵庫1の外部空間は外気温の状態にあり、回動仕切体7の内部側が冷蔵温度であり、外側が外気温度である。そのため、夏等の外部空間が高温の場合には、庫内と庫外との温度差が大きく、回動仕切体7が断熱構造または外気温に近い温度でない場合、回動仕切体7の露出部7r周りに露付きが発生する。
そこで、回動仕切体7は以下の構成としている。図4に示す回動仕切体7は、外郭がケース11とケース11の開口11iに嵌合される当て板12とで構成されている。
図5(a)は、回動仕切体を当て板側から見た斜視図であり、(b)は、回動仕切体を分解した状態を示す斜視図、(c)はケースの取り付けリブの拡大斜視図である。
回動仕切体7は、冷蔵庫1から取り外すと図5(a)の状態となる。また、回動仕切体7を分解すると、図5(b)に示すように、当て板12のサブアッセンブリ12Asとケース11のサブアッセンブリ11Asとに分解される。当て板12の内面には、ヒータ13が粘着テープ等で取着されている。ヒータ13の上側はアルミ箔14が取り付けられ覆われている。アルミ箔14は、ヒータ13の熱を拡散して当て板12に広く伝熱する役割を果たす。
ケース11は、開口11iを有する箱形状を有している。また、ケース11内には、後記する伸縮部材16(図8(c)参照)と保護部材17(図8(d)参照)とで覆われた真空断熱材15が収容され、回動仕切体7の断熱を行っている。
また、ケース11は、樹脂を用いて、開口11iを有する低い高さの長形の箱形状に成形されている。ケース11は、底板11aと、底板11aの側方に立ち上がる一対の側板11bとが形成されている。なお、本実施形態では、側板11b,11bは、対向する面に対応し、底板11aは、対向する面との間に配置される面に対応する。
また、ケース11の側板11bには、当て板12と係合される係合リブ11kが内方に突出して複数箇所に形成されている。また、ケース11の側板11bには、係合リブ11kの両側または一側に取り付けリブ11rが形成されている。取り付けリブ11rは、ケース11の深さ方向に細長く形成されている。なお、図5(b)では、係合リブ11kおよび取り付けリブ11rが一方(図示奥側)の側板11bに形成された状態が図示されているが、他方(図示手前側)の側板11bにも同様にして係合リブ11kおよび取り付けリブ11rが形成されている。
当て板12は、薄い鋼板を用いて、底板12aと、底板12aが一方側に折り曲げられる折り曲げ部12bとを備えて構成されている。底板12aは、ケース11の上面の開口全体を覆う平らな板形状である。折り曲げ部12bは、底板12aに対して直交する方向に折り曲げられ、さらに直交する方向に突き出した長方形状の突出し部12cが複数箇所に形成されている。突出し部12cには、長孔12c1が形成されている。この突出し部12cは、当て板12をケース11に取り付けるためのものである。
図5(c)に示すように、取り付けリブ11rの上端部11r2には、当て板12の折り曲げ部12b(突出し部12cを除く部分)が嵌入される嵌入部11r0が形成されている。これにより、当て板12が、ケース11内に押し込まれ過ぎるのを防止できる。
図6(a)は、当て板内にヒータを取り付けた状態の当て板を内側から見た上面図であり、図6(b)は、当て板内に取り付けたヒータ上にアルミ箔を取り付けた状態を示す当て板を内側から見た上面図である。
図6(a)に示すように、当て板12の底板12a上には、ヒータ13が大きなピッチの波状に配置されて粘着テープ等で取着されている。また、ヒータ13は、当て板12の長手方向のほぼ全体に渡って波状に形成されている。
そして、図6(b)および図5(b)に示すように、当て板12の底板12aのヒータ13上にアルミ箔14が取り付けられている。また、ヒータ13は、リード線Rを介して回動仕切体7の外部に引き出され、冷蔵庫本体1H(図2参照)に設けられた制御装置40(図2参照)と接続されている。
図7(a)は湿式の真空断熱材を示す上面図、(b)は湿式の真空断熱材の芯材の積層状態を示す側面図である。図8(a)〜(c)は、真空断熱材を伸縮部材および保護部材で覆うまでの過程を示す図である。
湿式の真空断熱材15は、以下のようにして作られる。すなわち、薄くすいた和紙を重ねたシート状の断熱材(15z1、図7(b)参照)を何十枚重ねて内袋に入れたものを炉に入れて湿気をなくす。そして、内袋に入れられて湿気をなくした何十枚重ねたシート状のものを芯材15z(図7(b)参照)とする。そして、アルミ製の外袋15o(図7(a)参照)に入れて、真空引きして密封する。
このようにして作られる湿式の真空断熱材15は、薄いシート15z1を多層化し、1層当たりの密度のばらつきが緩和されるため表面の凹凸が少ない。つまり、表面の平面度が高く、後記する乾式の真空断熱材25(図10参照)よりも寸法精度がよいという性質を有している。
図8(a)に示すように、回動仕切体7に用いる湿式の真空断熱材15は、耳部15mを、短手方向の耳部15m1、長手方向の耳部15m2の順に、芯材部15s側に折り返して、粘着テープ等で固定して用いられる。
また、図8(b)に示すように、湿式の真空断熱材15の耳部15mが折り返される面15fが、当て板12内のヒータ13にアルミ箔14を介して当たるように、ケース11内に収容される(図5(b)参照)。これにより、回動仕切体7を効果的に断熱して、ヒータ13の熱が冷蔵室2に入ることを抑制することができる。
上記構成によれば、平面度が高く寸法精度が高い湿式の真空断熱材15をケース11内に収容することで、可能な限り大きな湿式の真空断熱材25を用いることができる。そのため、断熱性能が高い回動仕切体7を得られる。従って、ヒータ13の熱が冷蔵室2に入ることを抑制でき、露付きを抑制できる。また、断熱性が向上することで、ヒータ13の密度を低くでき、低消費電力化することができる。
また、図8(c)に示すように、伸縮部材16で真空断熱材15の底面15aおよび側面15b,15bを覆って取り付ける。なお、伸縮部材16は、厚さ1mm程度のスポンジ状のシートの片面に粘着材(粘着層)を施したものであり、例えばミラーマットを用いることができる。
また、伸縮部材16は、伸縮性を有するものであり、隙間に入った場合に変形し易いものである。例えば、真空断熱材15の寸法にバラツキが生じた場合でも、その隙間を埋め易くなる。
なお、図8(c)では、伸縮部材16をコの字状に形成して、真空断熱材15の底面15aと側面15b,15bを覆う形状としたが、伸縮部材16で真空断熱材15の全体(全面)を覆う構成としてもよい。また、伸縮部材16を2分割して、真空断熱材15の両サイド(側部)に伸縮部材16を粘着材で取り付ける構成としてもよい。つまり、伸縮部材16は、当て板12をケース11に取り付ける場合に、真空断熱材15を保護できる位置に設けられていればよい。
また、図8(d)に示すように、伸縮部材16が取り付けられた真空断熱材15の全体を保護部材17で包む。この保護部材17は、例えば、シート状の基材の一面側にすべり性を有する層が形成され、他面側に粘着層が形成されたものである。具体的には、保護部材17として、基材の一面側にシリコン材が塗布され、他面側に粘着層が形成されたクラフトテープ(クラフト粘着テープ)を用いることができる。このようにクラフトテープを用いることにより、保護部材17を安価に構成することができる。
そして、真空断熱材15を伸縮部材16および保護部材17で包んだものを、ケース11内に収容して、ケース11のサブアッセンブリ11As(図5(b))が組み上がる。
なお、ケース11の上下方向の端部には、断熱材のスチロフォーム11s(図5(b)参照)が収容されているが、真空断熱材15をできる限り、長手方向に大きく形成し、真空断熱材15を配置する領域を広げる構成にしてもよい。
図9は、図5のIII−III線断面図を示し、(a)は当て板を取り付ける前、(b)は当て板を取り付けた後である。なお、図9は、真空断熱材15と、伸縮部材16と、保護部材17と、ケース11との関係が明確になるように模式的に図示している。
図9(a)に示すように、真空断熱材15にコの字に取り付けた伸縮部材16は、当該伸縮部材16の開放側(伸縮部材16が設けられていない面)が下側(当て板12とは反対側)を向くようにケース11内に配置される。
図9(a)に示すように、回動仕切体7では、伸縮部材16および保護部材17が取り付けられた真空断熱材15が、ケース11内に密に配置されることによって、保護部材17の側面17b,17bが、ケース11の側板11b,11bに形成された係合リブ11k,11kと接するようになる。このため、当て板12をケース11に取り付ける際、突出し部12cが保護部材17の側面17bを擦りながら、突出し部12cが押し込まれる。また、側板11bから保護部材17側に係合リブ11kが突き出ているので、突出し部12cが上方から係合リブ11kに当接することにより、突出し部12cが保護部材17側(内側)に撓み変形して、突出し部12cが保護部材17の側面17bを押圧して擦りながら側面17bを移動する。そして、図9(b)に示すように、突出し部12cの先端が係合リブ11kを乗り越えることで、突出し部12cが弾性復帰して、係合リブ11kに長孔12c1が係合する。このように、当て板12の突出し部12cをケース11の内部に入れ込む構成にすることによって、回動仕切体7の周囲を簡単な形状で平坦な面にすることができる。
このように構成された回動仕切体7では、真空断熱材15の外周に設けられる保護部材17がケース11の対向する側板11b,11bの一部である取り付けリブ11r及び側板11b,11bとの間に配置される底板11aのそれぞれと接するように構成されている。これによれば、真空断熱材15をケース11内において安定して保持することができ、冷蔵庫1の稼働中や輸送中における真空断熱材15の破損を防止することができる。
また、本実施形態では、真空断熱材15の周囲に保護部材17を設けることにより、ケース11に当て板12を取り付ける際に、当て板12の一部(突出し部12c)が保護部材17と接触したとしても、保護部材17のすべり性によって当て板12が保護部材17の表面を滑らかに摺動できるので、真空断熱材15が破損するのを防止することができる。
また、本実施形態では、湿式の真空断熱材15を適用することにより、寸法精度が乾式の真空断熱材に比べて高いので、ケース11内の寸法ぎりぎりに真空断熱材15を入れ込むことができ、換言すると真空断熱材15の容積を拡大できるので、冷蔵庫1の省エネルギ化に寄与することが可能になる。
また、湿式の真空断熱材15は、寸法精度は良いが、形状が出やすいので、角部や辺でリークし易くなる。しかし、本実施形態のように、真空断熱材15に保護部材17を設けることにより、湿式の真空断熱材15を適用したとしてもリークを防止することができる。
また、本実施形態では、保護部材17としてクラフトテープを使用することにより、すべり性を確保しつつ安価に構成することが可能になる。
本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明を変更しない範囲において種々変更することができる。例えば、前記した実施形態では、湿式の真空断熱材15を適用した場合を例に挙げて説明したが、乾式の真空断熱材を適用してもよい。ちなみに、乾式の真空断熱材25は、以下のようにして構成される。すなわち、図10(a),(b)に示すように、芯材25zのグラスウールを複数層重ねて構成され、所定厚さ(始めの1/4〜1/5位の厚さ)にプレス成形する。そして、所定厚さの芯材25zを内袋に入れて、当該内袋をアルミ製の外袋25oに入れて、真空引きする。その後、図10(c)に示すように、外袋の耳部25mを密閉して、耳部25mが周囲に形成された真空断熱材25が形成される。そして、図10(d)に示すように、耳部25mを、短手方向の耳部25m1、長手方向の耳部25m2の順に、芯材部25s側に折り返して、粘着テープ等で固定して用いられる。
乾式の真空断熱材25は、芯材25zの密度のばらつきや嵩密度が大きいため、端面のズレや表面の凹凸が大であり、寸法精度が高くない。そこで、乾式の真空断熱材25を適用した場合には、真空断熱材25と保護部材17の間に伸縮部材16を配設することで、ケース11に真空断熱材25を収容した場合、当て板12で蓋をする際に、当て板12によって保護部材17の外側から押圧されたとしても、伸縮部材16の伸縮性によって変形して、力が吸収されるので、真空断熱材25の破損を防止することができる。
また、本実施形態では、断熱部品として、冷蔵庫1の回動仕切体7(仕切り部材)を例に挙げて説明したが、回動仕切体7に限定されるものではなく、断熱部品として冷蔵庫1の断熱仕切壁28,29(図2参照)に適用してもよい。断熱仕切壁28,29の場合も、庫内を仕切ることができる形状のケース内に、回動仕切体7と同様に、伸縮部材と保護部材とを設けた真空断熱材を収容し、当て板(蓋体)で閉じることによって構成できる。また、断熱部品を冷蔵庫1に適用した場合を例に挙げて説明したが、炊飯器や電気ポットなど断熱が必要な電気機器に適用してもよい。
また、本実施形態では、保護部材17が設けられた真空断熱材15、25を、ケース11の側板11b、11b(側面)と底板11a(底面)の3面で支持する場合を例に挙げて説明したが、側板11b、11b(側面)と底板11a(底面)と当て板12(天面)との4面で真空断熱材15,25を支持するようにしてもよく、またケース11の5面や6面で支持するようにしてもよい。
また、本実施形態では、保護部材17(真空断熱材15,25)が取り付けリブ11rによって対向するケース11の側板11b,11b(側面)の一部において接する場合を例に挙げて説明したが、取り付けリブ11rを設けずに、保護部材17(真空断熱材15,25)が側面のほぼ全面に接する構成であってもよい。
また、本実施形態では、真空断熱材15,25側に保護部材17を設ける構成を例に挙げて説明したが、ケース11側に保護部材17を設ける構成であってもよい。
また、本実施形態では、保護部材17として、クラフトテープを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、ポリプロピレン製の透明フィルムの片面に粘着剤を塗布したOPP(Oriented Poly Propylene)テープなどであってもよい。
また、本実施形態では、真空断熱材15に伸縮部材16と保護部材17とを設けた構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、真空断熱材15に伸縮部材16のみを設ける構成であってもよく、また真空断熱材15に保護部材17を設ける構成であってもよい。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室(貯蔵室)
7 回動仕切体(断熱部品、仕切り部材)
11 ケース(収容部)
11a 底板(対向する面との間に配置される面)
11b 側板(対向する面)
11k 係合リブ
11r 取り付けリブ
12 当て板(収容部)
15 湿式の真空断熱材(真空断熱材)
16 伸縮部材
17 保護部材
17b 側面
25 乾式の真空断熱材(真空断熱材)
28,29 断熱仕切壁(仕切り部材)

Claims (5)

  1. 真空断熱材と、
    前記真空断熱材を収容する収容部と、
    前記真空断熱材の外周に設けられる保護部材と、を備え、
    前記保護部材は、前記収容部の対向する面及び当該対向する面との間に配置される面のそれぞれと少なくとも一部で接していることを特徴とする断熱部品。
  2. 前記真空断熱材は、湿式の真空断熱材であることを特徴とする請求項1に記載の断熱部品。
  3. 前記真空断熱材は、伸縮性のある伸縮部材で覆われていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の断熱部品。
  4. 前記保護部材は、クラフトテープであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の断熱部品。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の断熱部品を、冷蔵庫の仕切り部材に用いてなることを特徴とする冷蔵庫。
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