JP2017036755A - シール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シール基部1と、第1リップ部11と、第2リップ部12とを、備えたU字形のシールであって、ゴム製シール本体Rと低摩擦被覆層20とから成り、ゴム製シール本体Rに対する低摩擦被覆層20の先端境界線22が、ピーク18に配設されている。
【選択図】図4
Description
即ち、従来は、ホッピング用具のエアーシリンダ内部のピストンに、Oリングを用いる構造であり、このOリングは摺動抵抗が高いことも判明した(後述の表1参照)。
また、被密封流体が気体であり、圧力が0.4〜3.0Mpaの範囲内で急激に変動する往復動用のシールである。
また、往復動ピストンのシール用凹周溝に装着されて、ホッピング用エアースプリングに使用される。
図1〜図4に示すように、本発明に係る往復動用シールSは、略矩形状のシール基部1と、このシール基部1から突出状に連設された、シール用凹周溝10の溝底10A側の第1リップ部11と摺動側の第2リップ部12とを、備え、全体が横断面U字形のシールである。一般的には、Uパッキンと呼ばれている。U字状凹溝2がシール基部1と第1リップ部11と第2リップ部12にて形成される。
シール基部1の外周面先端位置から、しだいに先端に向って拡径するように傾斜状の勾配部15と、小さな山型のリップ頂上領域16と、先端に向って縮径状の先端勾配部17とから、構成される。外径寸法が最大のピーク18は、前記リップ頂上領域16に存在する。そして、図6(A)は、図4,図5(A)に示したシールSをラジアル方向から見た外観図(側面図)であるが、弾性ゴムに対する被覆層20の先端境界線22は直線状に現われている。しかも、図6(A)と図5(A)及び図2〜図4の実施の形態にあっては、この先端境界線22は、上記ピーク18に一致させた場合を例示する。
ΔH=(D18−D1)/2
本発明では、2×ΔH=(D18−D1)の30%だけ小さな直径の円筒面25で第2リップ部12を切断したと仮定した領域を、リップ頂上領域16と定義する。
ここで、「基端寄り」とは、図2〜図4及び図5(A)と図6(A)に示すように、シール基部1のアキシャル方向基端角部24を含み、さらに、図5(B)と図6(B)のように、アキシャル方向基端角部24と同じアキシャル方向位置、及び、図5(C)と図6(C)のように、シール基部1のアキシャル方向寸法の10%以下の寸法W23だけ先端方向へ移動した位置を含むものとする。
(a)本発明の実施例(1):
図2,図3,図4に示した横断面形状でシール本体Rのゴムの硬度が70のシール
(b)本発明の実施例(2):
図2,図3,図4に示した横断面形状でシール本体Rのゴムの硬度が80のシール
(c)従来例(1):
硬度70のゴム製Oリング
(d)従来例(2):
硬度80のゴム製Oリング
(e)従来例(3):
硬度90のゴム製Oリング
(f)従来例(4):
硬度60のゴム製Oリング
(g)従来例(5):
横断面の外形輪郭形状が図3,図4と同じであって、全体が、硬度80のゴムから
成るUパッキン
(h)参考例(1):
図7に示した横断面形状であって、図3,図4と外形輪郭形状が同じであるが、低 摩擦被覆層20は第2リップ部12から省略され、シール基部1にのみ配設されている
。シール本体Rのゴムの硬度は70のUパッキン
(i)参考例(2):
図7に示した横断面形状であって、図3,図4と外形輪郭形状が同じであるが、低 摩擦被覆層20は第2リップ部12から省略され、シール基部1にのみ配設されている
。シール本体Rのゴムの硬度は80のUパッキン
のピストン6T,6Tについての摺動摩擦抵抗を計測する。
(i)本発明の実施例(1)(2)のシールは、従来例(1)〜(4)のOリング、及び従来例(5)のUパッキンに比較して、いずれの圧力Pに於ても、著しい摺動抵抗の低減が図られていることを実証している。特に、圧力が1.5Mpa,2.0Mpaにあっても、本発明の実施例(1)(2)のシールは摺動抵抗の値が極めて低い。
(ii)本発明の実施例(1)(2)と、同一外形の輪郭を有する従来例(5)のUパッキンと比較すると、特に、圧力が2.0Mpaでは、約7%という低い値を示している。この事実は、低摩擦被覆層20の摩擦係数が小さいこと、及び、ゴム製シール本体Rの高圧時の変形をシール外周面側から低摩擦被覆層20が抑制していること、を示す。
(iii)本発明の実施例(1)(2)と、図7に示した参考例(1)(2)とを、比較すると、いずれの圧力においても実施例(1)(2)のシールは十分に低い値を示し、特に、圧力が2.0Mpaでは約25%という低い値である。この事実は、本発明のシールは自封性シールでありながらも、第2リップ部12を低摩擦被覆層20が被覆して、シリンダバレル内周面5Aに摺接するためである。
(iv)参考例(1)(2)と、従来例(5)とを、比較すると、同一外形輪郭線のUパッキンでありながら、参考例(1)(2)は明らかに低い値を示している。この事実は、シール基部1のみを低摩擦被覆層20にて被覆した構成であっても、シリンダバレル内周面5Aに対して、シール基部1も接触状態で摺動していること、及び、このシール基部1の摺動摩擦抵抗が、基部1の低摩擦被覆層20によって、低減していること、が明らかとなる。
6 ピストン
10 シール用凹周溝
10A 溝底
11 第1リップ部
12 第2リップ部
16 リップ頂上領域
20 低摩擦被覆層
22 先端境界線
23 基端境界線
P 圧力
C エアースプリング
S シール
R シール本体
Claims (4)
- シール基部(1)と、該シール基部(1)から突出状に連設された溝底(10A)側の第1リップ部(11)と摺動側の第2リップ部(12)とを、備えた横断面U字形のシールに於て、
ゴム製シール本体(R)と低摩擦被覆層(20)とから成り、しかも、上記第2リップ部(12)のリップ頂上領域(16)内に、ゴム製シール本体(R)に対する被覆層(20)の先端境界線(22)が配設されていることを特徴とするシール。 - ゴム製シール本体(R)に対する被覆層(20)の基端境界線(23)が、上記シール基部(1)の基端寄りに配設されている請求項1記載のシール。
- 被密封流体が気体であり、圧力(P)が0.4〜3.0Mpaの範囲内で急激に変動する往復動用のシールである請求項1又は2記載のシール。
- 往復動ピストン(6)のシール用凹周溝(10)に装着されて、ホッピング用エアースプリング(C)に使用される請求項1,2又は3記載のシール。
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JPH06147327A (ja) * | 1992-11-10 | 1994-05-27 | Nabco Ltd | パッキン |
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JP2011163554A (ja) * | 2010-01-18 | 2011-08-25 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 密封構造 |
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