JP2017036569A - 通信不正成立防止システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電子キーに発生する振動を監視する方式を用いずに、通信の不正成立を判定することができる通信不正成立防止システムを提供する。【解決手段】指向性切替部26は、超広帯域電波送信アンテナ22の指向性をランダムに切り替えることにより、電子キー2が存在する空間(閉鎖な空間である車内)において、超広帯域電波Saの反射状態を変化させる。そして、通信正否判定部27は、超広帯域電波受信アンテナ23においての反射波の受信結果に基づき、ID照合の通信の正否を判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、ID照合の通信において不正な通信確立を防止する通信不正成立防止システムに関する。
従来、車両等において、電子キーから電子キーIDを車両に無線送信してID照合を行う電子キーシステムが周知である。ところで、この種の電子キーシステムにおいては、ユーザの意志によらないところでID照合成立を謀る不正行為として、中継器を使った不正行為(中継器使用不正行為:特許文献1等参照)というものがある。中継器使用不正行為は、例えば電子キーが車両から遠い場所に位置する際に、この電子キーを複数の中継器によって車両と繋いで電波を中継し、これら2者間の通信を成立させる行為である。よって、ユーザが気付かないところでID照合が成立されてしまうので、第三者によって不正にドア解錠やエンジンが始動されてしまう可能性がある。
特開2006−161545号公報
中継器を使用した不正通信に対する対策としては、例えば電子キーにモーションセンサ(加速度センサ)を設けておき、同センサで振動を検出できている場合にのみ、ID照合の成立を許可するものがある。しかし、この対策の場合、例えば電子キーが長時間静止してしまうと、ID照合が成立しないことになり、車両ドアを開けたり、エンジンを始動したりすることができなくなるので、利便性の点で問題があった。
本発明の目的は、電子キーに発生する振動を監視する方式を用いずに、通信の不正成立を判定することができる通信不正成立防止システムを提供することにある。
前記問題点を解決する通信不正成立防止システムは、電子キーの通信相手からの通信を契機に当該電子キーから電子キーIDを前記通信相手に無線送信して当該電子キーIDを照合するとき、ID照合の通信の正否を判定する構成において、前記通信相手及び電子キーの一方から、電波送信アンテナの指向性をランダムに切り替えて、当該電波送信アンテナから送信される電波の反射状態を変化させる指向性切替部と、前記電波送信アンテナから送信された前記電波に準じた反射波を、前記通信相手及び電子キーの他方に設けられた電波受信アンテナにおいて受信したときの受信結果に基づき、通信の正否を判定する通信正否判定部とを備えた。
本構成によれば、電波送信アンテナの指向性をランダムに切り替えることにより、電子キーが存在する空間において、電波の反射状態を変化させる。そして、電波受信アンテナにおける反射波の受信結果に基づき、ID照合の通信の正否を判定する。ところで、通常の正規の使用環境下では、反射波が所望の反射状態をとるのに対し、不正通信と想定される使用環境下では、反射が所望の反射状態をとらないと想定されるので、反射波の受信結果を確認すれば、現在の通信の場についての判定が可能である。よって、通信の不正成立の正否を判定することが可能となる。
前記通信不正成立防止システムにおいて、前記指向性切替部は、前記電波送信アンテナの指向性を切り替えて前記電波を送信する一連の動作を複数繰り返すことにより、前記電波を複数回送信させることが好ましい。この構成によれば、繰り返し送信を経た十分な回数の電波によってID照合の通信の正否を判定するので、通信正否の判定を、より正しく行うのに有利となる。
前記通信不正成立防止システムにおいて、前記通信正否判定部は、前記指向性の切り替えパターンと前記反射波のパターンとをそれぞれ層別にして互いの一致性を確認することにより、通信の正否を判定することが好ましい。この構成によれば、層別化されたパターンの一致性を確認するという簡素な態様によって、通信の正否を判定することが可能となる。
前記通信不正成立防止システムにおいて、前記電波送信アンテナは、超広帯域の電波を送信可能なアンテナであって、極小幅のパルスを電波送信することが好ましい。ところで、極小幅のパルスの電波は帯域が広く中継器でリレーし難い。よって、本構成のように、電波送信アンテナから送信される電波を極小幅のパルスの電波とすれば、通信の不正成立を生じ難くすることが可能となる。
前記通信不正成立防止システムにおいて、前記指向性の切り替えパラメータは、前記電波の送信周期と、前記電波送信アンテナの指向性の切り替えタイミングと、前記電波の送信電力とのうち、少なくとも1つを要素とすることが好ましい。この構成によれば、ID照合の通信の正否判定を、これら要素を用いて、より正しく行うことが可能となる。
前記通信不正成立防止システムにおいて、前記電波送信アンテナは、前記通信相手に設けられ、前記電波受信アンテナは、前記電子キーに設けられていることが好ましい。この構成によれば、アンテナ指向性の切り替え機能を電子キーに設けずに済むので、電子キーの構成が複雑化しない。
前記通信不正成立防止システムにおいて、前記電波送信アンテナは、前記電子キーに設けられ、前記電波受信アンテナは、前記通信相手に設けられていることが好ましい。この構成によれば、アンテナ指向性の切り替え機能を通信相手に設けずに済む。
前記通信不正成立防止システムにおいて、前記通信相手及び電子キーのうち前記電波を受信した側は、当該電波の反射波を受信したときの受信結果である受信結果通知を、前記通信相手及び電子キーのうち前記電波を送信した側に送信し、当該電波を送信した側において通信の正否を判定させることが好ましい。この構成によれば、ID照合の通信の最終的な正否判定は通信相手が担うので、この種の機能を電子キー側に設けずに済む。
前記通信不正成立防止システムにおいて、前記通信相手及び電子キーのうち前記電波を送信する側から受信する側に、前記指向性の切り替えパターンに準じた情報を送信することにより、前記通信相手及び電子キーのうち前記電波を受信した側で通信の正否を判定させることが好ましい。この構成によれば、ID照合の通信の最終的な正否判定は電子キーが担うので、電波の受信から通信正否を判定するまでの一連の処理を一方側で済ますことが可能となる。
本発明によれば、電子キーに発生する振動を監視する方式を用いずに、通信の不正成立を判定することができる。
一実施形態の通信不正成立防止システムの構成図。 (a)は第1超広帯域電波が送信されたときの概要図、(b)は第2超広帯域電波が送信されたときの概要図。 アンテナ指向性を切り替えたときの超広帯域電波の受信態様を示す通信シーケンス図。 中継器を使用した不正通信の例示図。 別例の通信不正成立防止システムの概要図。 他の別例の通信不正成立防止システムの概要図。
以下、通信不正成立防止システムの一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、車両1は、電子キー2と無線によりID照合を行う電子キーシステム3を備える。電子キー2には、キー固有のIDとして電子キーIDが書き込み保存されている。本例の電子キーシステム3は、車両1からの通信を契機に狭域通信を通じて電子キー2とID照合を実施するキー操作フリーシステムである。一般に、キー操作フリーシステムで実施されるID照合を「スマート照合」といい、その通信を「スマート通信」という。
車両1は、ID照合(スマート照合)を行う照合ECU(Electronic Control Unit)4と、車載電装品の電源や駆動を管理するボディECU5と、エンジン7を制御するエンジンECU6とを備える。これらECUは、車内の通信線8を通じて電気接続されている。通信線8は、例えばCAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)からなる。照合ECU4には、車両1に登録された電子キー2の電子キーIDがメモリ(図示略)に書き込み保存されている。車両1は、室外に電波を送信する室外送信機9と、室内に電波を送信する室内送信機10と、車両1において電波を受信する電波受信機11とを備える。室外送信機9及び室内送信機10は、例えばLF(Low Frequency)帯の電波を送信する。電波受信機11は、例えばUHF(Ultra High Frequency)帯の電波を受信する。電子キー2は、LF電波を受信可能であり、UHF電波を送信可能である。ボディECU5は、車両ドアに設けられたドアロック機構12の作動を制御することにより、車両ドアの施解錠を切り替える。
電子キー2は、電子キー2の動作を制御するキー制御部15と、電子キー2において電波受信を可能とする受信部16と、電子キー2において電波送信を可能とする送信部17とを備える。キー制御部15には、キー固有のIDとして電子キーIDがメモリ(図示略)に書き込み保存されている。受信部16は、例えばLF電波を受信する。送信部17は、例えばUHF電波を送信する。
電子キー2が室外送信機9の通信エリアに進入して車両1及び電子キー2の間で通信(車外スマート通信)が確立すると、LF−UHFの双方向通信によるスマート照合(車外スマート照合)が開始される。スマート照合には、車両1が持つ固有の車両コードを認証する車両コード照合と、暗号鍵(認証鍵)を使用したチャレンジレスポンス認証と、電子キーIDを認証する電子キーID照合とが含まれる。照合ECU4は、車外に位置する電子キー2との間で車外スマート照合を行うことにより、これら照合や認証の全てが成立するか否かを確認する。
照合ECU4は、電子キー2が室内送信機10の通信エリアに進入して通信(車内スマート通信)が確立すると、車外のときと同様のスマート照合(車内スマート照合)を実行する。照合ECU4は、車内スマート照合のときと同様に、車内に位置する電子キー2との間で車内スマート照合を行うことにより、前述の各種照合や認証の全てが成立するか否かを確認する。
電子キーシステム3は、例えば第三者等による中継器を用いたID照合の通信(スマート通信)の不正成立を防止する通信不正成立防止機能(通信不正成立防止システム20)を備える。本例の通信不正成立防止システム20は、車内における電波の反射状態によって、通信相手21(本例は車両1)と電子キー2との間で実施されるID照合(スマート照合)の通信の正否を判定するものである。
通信不正成立防止システム20は、通信相手21から超広帯域の電波(以降、超広帯域電波Saと記す)を送信する電波送信アンテナ(以降、超広帯域電波送信アンテナ22と記す)と、電子キー2において超広帯域電波Saを受信する電波受信アンテナ(以降、超広帯域電波受信アンテナ23と記す)とを備える。超広帯域電波送信アンテナ22は、照合ECU4に接続されて、動作が照合ECU4によって管理される。また、超広帯域電波受信アンテナ23は、キー制御部15に接続されて、動作がキー制御部15によって管理される。
通信不正成立防止システム20は、超広帯域電波送信アンテナ22の指向性を切り替える指向性切替部26を備える。指向性切替部26は、照合ECU4に設けられている。指向性切替部26は、電子キー2及び通信相手21の一方(本例は通信相手21である車両1)から、超広帯域電波送信アンテナ22の指向性をランダムに切り替えて、超広帯域電波送信アンテナ22から送信される超広帯域電波Saの反射状態を変化させる。指向性切替部26は、例えば超広帯域電波送信アンテナ22に設けられた通信回路の特性値を変えるなどして、指向性を切り替える。
超広帯域電波Saは、例えば極小幅(例えば1nS程度)のパルスからなる信号であることが好ましい。また、超広帯域電波Saは、UWB(Ultra Wide Band)電波であることが好ましい。
通信不正成立防止システム20は、超広帯域電波送信アンテナ22から送信された超広帯域電波Saを超広帯域電波受信アンテナ23で受信したときの受信状態に基づきID照合の通信の正否を判定する通信正否判定部27を備える。本例の通信正否判定部27は、照合ECU4に設けられた通信正否判定部27aと、キー制御部15に設けられた通信正否判定部27bとからなる。通信正否判定部27は、超広帯域電波送信アンテナ22から送信された電波(超広帯域電波Sa)を、電子キー2及び通信相手21の他方(本例は電子キー2)において受信したときの受信結果に基づき、通信の正否を判定する。
次に、図2〜図4を用いて、通信不正成立防止システム20の動作を説明する。
図2(a)に示すように、超広帯域電波送信アンテナ22は、車内から極小幅のパルスからなる超広帯域電波Sa(以降、第1超広帯域電波Sa−1と記す)を送信する。すなわち、指向性切替部26は、超広帯域電波送信アンテナ22の指向性を、ある特定の「指向性A」に設定し、その上で超広帯域電波送信アンテナ22から第1超広帯域電波Sa−1を送信させる。第1超広帯域電波Sa−1は、車内に置かれた電子キー2に直接届くもの(直接波)もあれば、車内のどこか(例えば車体の内壁など)で反射して届くもの(反射波)もある。
本例の場合、直接波と反射波とがあるが、車内という限られたスペース内であるので、直接波と反射波との経路差は、多くとも5〜10m程度と想定される。すなわち、遅延時間としては16〜33nS程度である。仮に、1回から数回の反射を想定するならば、経路差は更に短くなり、遅延時間にして数〜10nS程度である。なお、第1超広帯域電波Sa−1は極小幅のパルス(1nS程度)の信号で送信しているので、数nSの遅延によって受信された反射波であっても、直接波と干渉することなく電子キー2は受信できると考えられる。
図2(b)に示すように、指向性切替部26は、超広帯域電波送信アンテナ22の指向性を、「指向性A」とは異なる別の「指向性B」に設定し、その上で超広帯域電波送信アンテナ22から超広帯域電波Sa(以降、第2超広帯域電波Sa−2と記す)を送信させる。第2超広帯域電波Sa−2も、第1超広帯域電波Sa−1と同様に直接波及び反射波で電子キー2に届く。超広帯域電波送信アンテナ22の指向性を替えると、電波放射の状態も替わる。すなわち、反射波の状態も変化する。UWBのパルス信号は遅延時間を考慮しても数十nS程度で伝搬が終了するので、指向性を替えて電波を複数回送信する動作をとっても、10mS程度もあれば、指向性の切り替えを十分な回数繰り返すことが可能である。10mSでは電子キー2の位置は変わらないとみなせるため、電子キー2は実質止まっていると考えて支障はない。
図3に、超広帯域電波送信アンテナ22の指向性を切り替えてID照合の通信の正否を判定するときの通信シーケンスを図示する。本例の場合、超広帯域電波送信アンテナ22から送信される極小幅のパルス(第1超広帯域電波Sa−1、第2超広帯域電波Sa−2)は、指向性の切り替えパラメータがランダムに設定される。本例の指向性の切り替えパラメータは、例えば超広帯域電波Saの送信周期(パルスの送信周期)と、超広帯域電波送信アンテナ22の切り替えタイミングと、超広帯域電波Saの送信電力とのうち、少なくとも1つを要素とすることが好ましい。なお、図3の例の場合は、超広帯域電波送信アンテナ22の指向性の切り替えに関わらず、送信電力が一定となるように設定されている。
電子キー2が車内に位置するとき、「指向性A」の場合は、超広帯域電波送信アンテナ22から送信された第1超広帯域電波Sa−1を、電子キー2が1つの直接波以外に3つの反射波で受信したとする。3つの反射波は、全てが直接波より振幅が小さく、3つ目の反射波の振幅が極端に小さかったとする。また、電子キー2が車内に位置するとき、「指向性B」の場合は、超広帯域電波送信アンテナ22から送信された第2超広帯域電波Sa−2を、電子キー2が1つの直接波以外に4つの反射波で受信したとする。4つの反射波は、1つ目が直接波よりも振幅が大きく、3つ目及び4つ目の振幅が極端に小さかったとする。指向性切替部26は、超広帯域電波送信アンテナ22の指向性を切り替えて第1超広帯域電波Sa−1、第2超広帯域電波Sa−2を送信する一連の動作を複数繰り返すことにより、超広帯域電波Saを複数回送信する。
電子キー2の通信正否判定部27bは、超広帯域電波送信アンテナ22から複数回繰り返し送信される極小幅のパルス(第1超広帯域電波Sa−1、第2超広帯域電波Sa−2)を全て受信し終えると、一連のパルスを受信したときの受信結果を車両1に送信する。通信正否判定部27bは、例えば反射波のパターンを、指向性Aのときの受信電波の群と指向性Bのときの受信電波の群とで層別し、この受信結果を受信結果通知Srs(図1参照)として車両1に送信することが好ましい。なお、受信結果通知Srsは、超広帯域通信又はUHF通信のどちらで車両1に送信されてもよい。
車両1の通信正否判定部27aは、電子キー2から送信された受信結果通知Srsを受信すると、この受信結果通知Srsを確認することにより、ID照合の通信の正否を判定する。本例の通信正否判定部27aは、超広帯域電波送信アンテナ22の指向性の切り替えパターンと、受信した受信結果通知Srsから判明する反射波のパターンとをそれぞれ層別し、互いの一致性を確認することにより、通信の正否を判定する。すなわち、超広帯域電波送信アンテナ22の指向性の切り替えパターンを層別化した情報と、反射波のパターンを層別化した情報とについて、これらの互いの一致性を確認する。なお、指向性の切り替えパターンは、指向性の切り替えパラメータから割り出される通信正否判定の基準要素であって、例えば電子キー2において反射波をいつ受信すべきなのかの受信タイミングの情報や、反射波をどのように層別(指向性A,B)に分けるのかという情報などがある。
図3の例は、ID照合の正規通信を想定しているので、電子キー2で取得される反射波のパターンは、車両1側が知っている指向性の切り替えパターンと一致又は近似する。よって、通信正否判定部27aは、ID照合の成立を許可する。これにより、照合ECU4は、ID照合が成立するとともに、反射波の受信結果が正当であることも確認するので、ID照合の成立を許可する。従って、車内スマート照合が成立とされ、運転席に設けられたエンジンスイッチの操作による車両電源遷移操作が許可される。
図4に、例えば第三者が中継器によって通信を不正に成立させようとした一例を図示する。この不正行為は、例えば部屋(飲食店等)の一室など、電子キー2が閉鎖的な空間ではない場に置かれているときに、中継器を使用した不正通信が試みられると想定される。この場合、電子キー2は閉鎖的な場に置かれていないので、電波の反射が発生せず、指向性切り替えタイミングと反射波のパターンとの一致性を確認することができない。これにより、ID照合の通信成立が不可とされる。よって、第三者によってID照合を不正に成立させずに済むので、車両1の不正使用に対するセキュリティ性が確保される。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)超広帯域電波送信アンテナ22の指向性をランダムに切り替えることにより、電子キー2が存在する空間(閉鎖な空間である車内)において、超広帯域電波Saの反射状態を変化させる。そして、超広帯域電波受信アンテナ23においての反射波の受信結果に基づき、ID照合の通信の正否を判定する。よって、例えば電子キー2に発生する振動をモーションセンサ等により監視する方式を用いずに、通信の不正成立の正否を判定することができる。
(2)指向性切替部26は、超広帯域電波送信アンテナ22の指向性を切り替えて超広帯域電波Saを送信する一連の動作を複数繰り返すことにより、超広帯域電波Saを複数回送信させる。よって、繰り返し送信された十分な回数の超広帯域電波Saの受信状態によってID照合の通信の正否が判定されるので、通信正否の判定を、より正しく行うのに有利となる。
(3)通信正否判定部27は、超広帯域電波Saの送信側が知っている指向性の切り替えパターンと、超広帯域電波Saの受信側で得られる反射波のパターンとの一致性を確認することにより、通信の正否を判定する。よって、パターンの一致性を確認するという簡素な態様によって、通信の正否を判定することができる。
(4)超広帯域電波送信アンテナ22は、超広帯域電波Saとして極小幅のパルスを電波送信する。ところで、極小幅のパルスの電波は、帯域が広く、中継器でリレーし難い特性がある。よって、超広帯域電波Saとして極小幅のパルスを用いれば、通信の不正成立を生じ難くするのに有利となる。
(5)指向性の切り替えパラメータは、超広帯域電波Saの送信周期と、超広帯域電波送信アンテナ22の指向性の切り替えタイミングと、超広帯域電波の送信電力とのうち、少なくとも1つを要素としている。よって、ID照合の通信の正否判定を、これら要素を用いて、より正しく行うことができる。
(6)超広帯域電波送信アンテナ22は、通信相手21である車両1に設けられ、超広帯域電波受信アンテナ23は、電子キー2に設けられている。よって、アンテナ指向性の切り替え機能を電子キー2に設けずに済むので、電子キー2の構成が複雑化しない。
(7)超広帯域電波Saの受信側である電子キー2は、超広帯域電波Saの反射波を受信したときの受信結果である受信結果通知Srsを、超広帯域電波Saを送信した側である車両1に送信し、車両1側において通信の正否を判定させる。よって、ID照合の通信の最終的な正否判定は電子キー2の通信相手21である車両1が担うので、この種の電子キー2側に設けずに済む。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・図5に示すように、例えば車両1から指向性切り替えタイミングの情報を電子キー2に無線送信して、通信正否の判定を電子キー2のみで実施させてもよい。
・図6に示すように、電子キー2から指向性を切り替えて超広帯域電波Sa(第1超広帯域電波Sa−1、第2超広帯域電波Sa−2)を複数回送信し、車両1側で反射波の受信結果を取得するようにしてもよい。なお、この場合も、通信の正否判定は、車両1側又は電子キー2側のどちらで実施してもよい。
・超広帯域電波Saがいつ送信されるのかは、例えばID照合の開始前、開始中、終了後のいずれでもよい。すなわち、反射波の受信状態を確認してID照合の正否を判定する処理は、車両1及び電子キー2の間でいつ実施されてもよい。
・アンテナ指向性の切り替え回数は、A,Bの2種類に限らず、3種類以上としてもよい。こうすれば、通信の正否をより正しく判定するのに有利となる。
・ID照合の通信正否をどのように判定するのかは、パターン(アンテナ指向性の切り替えパターンと反射波のパターン)の一致性を確認する方式に限定されず、反射波の受信結果が正当であることを確認できれば、他の方式に適宜変更することができる。
・超広帯域電波Saは、種々の周波数や通信形式の電波に変更可能である。
・正否判定の対象となるID照合の通信は、スマート通信に限らず、ID照合の種類に応じて、他の通信に適宜変更できる。
・電波Saは、超広帯域電波に限らず、他の周波数や規格の電波に変更可能である。
・電子キー2は、例えば高機能携帯電話などの他の端末に変更可能である。
・通信相手21は、車両1に限らず、他の装置や機器に変更可能である。
1…通信相手の一例である車両、2…電子キー、20…通信不正成立防止システム、21…通信相手、22…電波送信アンテナの一例である超広帯域電波送信アンテナ、23…電波受信アンテナの一例である超広帯域電波受信アンテナ、26…指向性切替部、27(27a,27b)…通信正否判定部、Sa…電波の一例である超広帯域電波、Sa−1…第1超広帯域電波、Sa−2…第2超広帯域電波、Srs…受信結果通知。

Claims (9)

  1. 電子キーの通信相手からの通信を契機に当該電子キーから電子キーIDを前記通信相手に無線送信して当該電子キーIDを照合するとき、ID照合の通信の正否を判定する通信不正成立防止システムにおいて、
    前記通信相手及び電子キーの一方から、電波送信アンテナの指向性をランダムに切り替えて、当該電波送信アンテナから送信される電波の反射状態を変化させる指向性切替部と、
    前記電波送信アンテナから送信された前記電波に準じた反射波を、前記通信相手及び電子キーの他方に設けられた電波受信アンテナにおいて受信したときの受信結果に基づき、通信の正否を判定する通信正否判定部と
    を備えたことを特徴とする通信不正成立防止システム。
  2. 前記指向性切替部は、前記電波送信アンテナの指向性を切り替えて前記電波を送信する一連の動作を複数繰り返すことにより、前記電波を複数回送信させる
    請求項1に記載の通信不正成立防止システム。
  3. 前記通信正否判定部は、前記指向性の切り替えパターンと前記反射波のパターンとをそれぞれ層別にして互いの一致性を確認することにより、通信の正否を判定する
    請求項1又は2に記載の通信不正成立防止システム。
  4. 前記電波送信アンテナは、超広帯域の電波を送信可能なアンテナであって、極小幅のパルスを電波送信する
    請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の通信不正成立防止システム。
  5. 前記指向性の切り替えパラメータは、前記電波の送信周期と、前記電波送信アンテナの指向性の切り替えタイミングと、前記電波の送信電力とのうち、少なくとも1つを要素とする
    請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の通信不正成立防止システム。
  6. 前記電波送信アンテナは、前記通信相手に設けられ、前記電波受信アンテナは、前記電子キーに設けられている
    請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の通信不正成立防止システム。
  7. 前記電波送信アンテナは、前記電子キーに設けられ、前記電波受信アンテナは、前記通信相手に設けられている
    請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の通信不正成立防止システム。
  8. 前記通信相手及び電子キーのうち前記電波を受信した側は、当該電波の反射波を受信したときの受信結果である受信結果通知を、前記通信相手及び電子キーのうち前記電波を送信した側に送信し、当該電波を送信した側において通信の正否を判定させる
    請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の通信不正成立防止システム。
  9. 前記通信相手及び電子キーのうち前記電波を送信する側から受信する側に、前記指向性の切り替えパターンに準じた情報を送信することにより、前記通信相手及び電子キーのうち前記電波を受信した側で通信の正否を判定させる
    請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の通信不正成立防止システム。
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