JP2017035661A - エアフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】エアの圧力がかかったときの支持体非固着部位での濾材接触部位の面積を低減して、エアの濾過面積の減少を抑制することにより、従来よりも広い面積でエアを濾過し、圧損が低いエアフィルタの提供。【解決手段】プリーツ状の濾材1の一方の面に形成される複数の山部A5とプリーツ状の濾材1の他方の面に形成される複数の山部B6とを有し、少なくとも1つの山部A5は、その一方の面側に固着された支持体A2を有し、少なくとも1つの山部B6は、その他方の面側に固着された支持体B4を有し、互いに隣り合う山部A5の稜線と山部B6の稜線との距離を山高さαとしたとき、支持体A5の山高さαと平行方向における支持体長さεが山高さαの50%以上であり、支持体B6の山高さαと平行方向における支持体長さδが山高さαの20〜40%であるプリーツ状のエアフィルタの濾材1。【選択図】図5

Description

本発明は、空気清浄機や掃除機、エアコンなどの家庭用機器およびビルの空調用などに用いることができるエアフィルタに関するものである。
支持体が固着したフィルタは、空気清浄機や掃除機、エアコンなどの家庭用機器およびビルの空調用などに広く使用されている。
上記の支持体の固着には、例えば、不連続的な支持体の固着方法が提案されている(特許文献1参照。)。図3は、この固着方法により製作されたエアフィルタの固着部分を示す概略縦断図面である。このエアフィルタは、濾材1に支持体2である樹脂を不連続に付設した後に、折り畳まれ、樹脂同士が接着している。このエアフィルタは、エアの圧力により支持体固着部位のフィルタ濾材の変形が起こりにくい。
特開2000−84333号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたエアフィルタの支持体非固着部位は、図4に示されるように、エアの濾過中はエアの圧力により変形して濾材1同士が接触し、濾材接触部位13が形成され易い。このような濾材接触は、エアを濾過できる濾材面積を減少させるため、エアフィルタの圧損が高いという課題がある。
そこで本発明の目的は、エアの圧力がかかったときの支持体非固着部位での濾材接触部位の面積を低減して、エアの濾過面積の減少を抑制することにより、従来よりも広い面積でエアを濾過し、圧損が低いエアフィルタを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決せんとするものであり、本発明のエアフィルタは、プリーツ濾材の一方の面に形成されている複数の山部Aと前記プリーツ濾材の他方の面に形成される複数の山部Bとを有し、少なくとも1つの前記山部Aは、その前記一方の面側に固着された支持体Aを有し、少なくとも1つの前記山部Bは、その前記他方の面側に固着された支持体Bを有し、互いに隣り合う前記山部Aの稜線と前記山部Bの稜線との距離を山高さαとしたとき、前記支持体Aの前記山高さαと平行方向における支持体長さεが前記山高さαの50%以上であり、前記支持体Bの前記山高さαと平行方向における支持体長さδが前記山高さαの20%以上40%以下である。
また、本発明のエアフィルタでは、隣り合う2つの前記山部Aの頂点間の距離を山ピッチβとしたとき、山高さαと全ての前記山ピッチβの平均値βaveとの比が、α:βave=10:1よりも、前記山高さαの比率が大きいことが好ましい。
また、本発明のエアフィルタでは、山高さαが30mm以上であることが好ましい。
本発明によれば、エアの圧力がかかったときの支持体非固着部位での濾材接触部位の面積を低減して、エアの濾過面積の減少を抑制することで、従来よりも広い面積でエアを濾過して、圧損が低いエアフィルタを得ることができる。
図1は、本発明のプリーツ濾材に支持体を固着してなるエアフィルタの周囲に枠体を配したフィルタユニットの概略斜視図である。 図2は、図1のフィルタユニットを矢記P方向から見たフィルタユニットの概略正面図である。 図3は、従来のエアフィルタにおける図2の断面X部分の概略縦断面図である。 図4は、従来のエアフィルタにおける図2の断面Y部分の概略縦断面図である。 図5は、本発明のエアフィルタにおける図2の断面X部分の概略縦断面図である。 図6は、本発明のエアフィルタにおける図2の断面Y部分の概略縦断面図である。
本発明のエアフィルタは、プリーツ濾材の一方の面に形成されている複数の山部Aと前記プリーツ濾材の他方の面に形成される複数の山部Bとを有し、少なくとも1つの前記山部Aは、その前記一方の面側に固着された支持体Aを有し、少なくとも1つの前記山部Bは、その前記他方の面側に固着された支持体Bを有し、互いに隣り合う前記山部Aの稜線と前記山部Bの稜線との距離を山高さαとしたとき、前記支持体Aの前記山高さαと平行方向における支持体長さεが前記山高さαの50%以上であり、前記支持体Bの前記山高さαと平行方向における支持体長さδが前記山高さαの20%以上40%以下である。
次に、図面に基づいて、本発明のエアフィルタについて説明する。
図1は、本発明のプリーツ加工された濾材1に支持体2を固着してエアフィルタを形成し、そのエアフィルタの周囲に枠体3を配し、一体化した状態を示す概略斜視図である。エアフィルタは、プリーツ加工された濾材1と、濾材1で形成される山部の稜線垂直方向に固着した支持体2から構成されている。本発明のエアフィルタが空気清浄機等に搭載されている状態では、図1において、エアは、図1中の方向Pに沿って供給されエア中のダストの濾過が行われる。
図2は、図1のエアフィルタを、図1の矢印P方向から見た概略正面図である。プリーツ加工された濾材1に支持体2を固着してエアフィルタを形成し、そのエアフィルタの周囲に枠体3を配し、一体化した状態を示す。図2の断面Xは、エアフィルタの内、濾材1に支持体2が固着した箇所のプリーツ濾材断面を示している。また、図2の断面Yは、エアフィルタの内、濾材1に支持体2が固着していない箇所のプリーツ濾材断面を示している。
図3は、従来の支持体2を付設したエアフィルタにおける、図2の断面X部分の概略縦断面図である。また、図4は、従来の支持体2を付設したエアフィルタにおける、図2の断面Y部分の概略縦断面図である。
図5は、本発明のエアフィルタにおける、図2の断面X部分の概略縦断面図である。また、図6は、本発明のエアフィルタにおける、図2の断面Y部分の概略縦断面図である。また、図5および図6に示す本発明のエアフィルタは、エアが方向Qに沿って供給されるように空気清浄機などに配された場合に圧損の低いエアフィルタとなる。そのメカニズムの詳細については後述する。
図3に示されるように、濾材1に支持体A2および支持体B4を両面均等な長さで付設した場合において、そのエアフィルタが、エアが方向Qに沿って供給されるように空気清浄機等に配された場合、そのエアフィルタの断面Xではエアの圧力がかかったときに、無風時のプリーツ形状と同様なプリーツ形状が維持されるが、そのエアフィルタの断面Yではエアの圧力により濾材が変形して図4に示されるように山部B6の頂点部付近において濾材同士が接触し、濾材接触部位13が形成される。このような濾材接触部位13においては、エアを濾過する面積が減少するため、濾材の圧損が高くなる。
一方、図5のように、本発明のエアフィルタでは、濾材1のエア流出面(エアフィルタを空気清浄機等に取り付けた状態で方向Qの下流側に配される面)には山部A5が形成されており、濾材1のエア流入面(エアフィルタを空気清浄機等に取り付けた状態で方向Qの上流側に配される面)には山部B6が形成されており、山部A5のエア流出面側および山部B6のエア流入面側には、それぞれ支持体A2および支持体B4が固着されており、その支持体A2の山高さαと平行方向における支持体長さεが山高さαの50%以上であり、その支持体B4の山高さαと平行方向における支持体長さδが山高さαの20%以上40%以下となっている。ここで、支持体長さεとは、山高さαと平行方向における山部Aの稜線から支持体Aの山部B側の端部までの距離のうち最大となる距離をいい、支持体長さδとは、山高さαと平行方向における山部Bの稜線から支持体Bの山部A側の端部までの距離のうち最大となる距離をいう。
ここで、本発明のエアフィルタは上記のとおりの構成をもつことで、図5に示すようにエアフィルタの断面Xにおいては山部A5の頂点付近に濾材接触部位16が形成される。また、エアフィルタの断面Yにおいては、エアの圧力がかかっていないときは、その断面Yにおいても断面Xと同様の流出面から流入面に膨らんだ形状を形成し濾材接触部分が形成されるが、エアの圧力がかかったときには、図6に示されるように、方向Qに沿って流入するエアの圧力によって、山部A側でエア流入面からエア流出面へ濾材が膨らむように変形し、エア流出面からエア流入面へ濾材の膨らむ力とエア流入面からエア流出面へのエアの圧力とが拮抗し、山部A側での濾材接着部分の形成が抑制される。一方、山部B側では、エアフィルタの断面Xおよび断面Yともにエアの圧力がかかっていないときは、図5に示されるように、濾材はエア流出面からエア流入面に膨らむような形状となっている。よって、山部B側でも、エア流出面からエア流入面へ濾材の膨らむ力とエア流入面からエア流出面へのエアの圧力とが拮抗し、濾材接着部分の形成が抑制される。すなわち、本発明のエアフィルタにおいては、特定の支持体長さεの支持体Aと特定の支持体長さδの支持体Bを有するので、その山部A側および山部B側の両方で濾材接着部分が形成されるのが抑制され、エアを濾過する面積の減少が抑制され、その圧損が低くなる。
プリーツ加工した濾材には、通気性を有した多孔性の材料を用いることができ、好ましくは、通気性に優れた不織布などを用いることができ、さらに好ましくは、ポリオレフィン、ポリエステル、ビニロン、ナイロン、ポリアミド、レーヨン、ガラス、セルロースの中の1つ以上を含む不織布を用いることができる。濾材の目付は、20g/m以上であることが好ましく、40g/m以上であることがより好ましい。一方で、その上限は、200g/m以下であることが好ましく、130g/m以下であることがより好ましい。濾材の厚さは、0.1mm〜1.0mmが好ましい態様である。プリーツ加工した濾材は、単層濾材でも複数の濾材を積層し多層構造としたものでも用いることができる。
濾材のプリーツ加工は、隣り合う2つの山部Aの頂点間の距離を山ピッチβとしたとき、山高さαと全ての山ピッチβの平均値βaveとの比が、α:βave=10:1よりも、山高さαの比率が大きいことが好ましく、α:βave=13:1よりも、山高さαの比率が大きいことがより好ましい。一方で、α:βave=17:1よりも、山高さαの比率が小さいことが好ましい。
また、山高さαは、5mm以上であることが好ましく、より好ましくは、30mm以上であり、さらに好ましくは40mm以上である。一方、山高さαは、200mm以下であることが好ましく、150mm以下であることがより好ましい。
支持体間隔γは、20mm〜80mmであることが好ましい。
支持体AおよびBは、好ましくは樹脂から構成されている。なかでも、接着や溶着などの作業性に優れる樹脂、特に熱可塑性樹脂を用いることが好ましい態様である。熱可塑性樹脂の例としては、オレフィン系樹脂やエチレン酢酸ビニル系樹脂などを挙げることができる。特に、オレフィン系樹脂は、結晶化が適度に遅く作業性に優れるとともに接合強度が高く、さらに異臭も少ないため好ましく用いられる。
支持体AおよびBの付設は、例えば、あらかじめプリーツ加工をした濾材の山部に溶融状態にある樹脂を設け、それらが完全に固まりきらない、いまだ接合性を有している状態で濾材を折り畳んで樹脂同士を接触させ、折り畳んだ形状を保持したまま冷却し、樹脂を固化させることにより行うことができる。
また、支持体AおよびBに樹脂を用いる場合、その粘度は160℃の温度において、5Ns/m(5,000cP)以上であることが好ましく、8Ns/m(8,000cP)以上であることがより好ましい、一方で、15Ns/m(15,000cP)以下であることが好ましく、さらには12Ns/m(12,000cP)以下であることが好ましい。粘度が5Ns/mを下回ると、流動性が増して、樹脂を所定の位置に接合しにくくなる。また、粘度が15Ns/mを超えると、樹脂が固くなり、ノズルなどから吐出することができにくくなる。
用いられる樹脂の取り扱い易さの指標となるオープンタイム(樹脂が接合性を有している時間を示す指標)は、5秒以上であることが好ましく、20秒以上であることがより好ましい。一方、60秒以下であることが好ましく、さらには40秒以下であることが好ましい態様である。オープンタイムが5秒を下回ると、樹脂の接合作業を始める前に樹脂が固化してしまい樹脂の接合ができにくくなる。また、オープンタイムが60秒を上回ると、樹脂が固化するまでの時間が長く、作業性が悪くなる。ここで、オープンタイムとは、環境温度20℃において、プリーツ加工した濾材に、その濾材の稜線垂直方向に、支持体を180℃の温度で、長さが25mmで、直径が1mmとなるように付設し、濾材の山同士を加重9.8Nで合わせ、2秒間保持したときから、引き離すことができるまでの時間をいう。
プリーツ加工した濾材には、通気性に優れた不織布などの別の濾材を重ね合わせることが好ましい態様である。この場合、重ね合わせる別の濾材は、エアの流入する側と流出する側の両方に設けてもよく、どちらか一方にのみ設けることもできる。別の濾材をエアの流入側に設ける場合には、上記した別の濾材がプリーツ加工した濾材のプレフィルタとしての機能を果たし、好ましい態様となる。一方、別の濾材をエアの流出側に設ける場合には、濾材全体が流出側に湾曲し変形するのを防ぐように作用する。上記別の濾材は、濾材の周辺部や支持体部分で接合し固定することが好ましい。
また、プリーツ加工した濾材や別の濾材に、抗菌性、抗ウイルス性、防かび性、芳香性、消臭性および難燃性などの性質をそれぞれ単独で、もしくは複合して付与することができる。抗菌性を、例えば、プリーツ加工した濾材に付与した場合は、濾材に各種の菌類が繁殖することを防ぎ、濾材の寿命を延長することができる。また、抗菌性を別の濾材に付与した場合には、上流側にその別の濾材を配して下流側の濾材に菌類を含んだエアが供給されることを防いだり、下流側にその別の濾材を配して濾過したエアに菌類が混入するのを防いだりすることができる。
また、消臭性や芳香性を付与した場合も、清浄なエアを供給することができ、使用可能な期間を伸ばすことができる。
上記した機能の付与方法については、そのような機能を有する薬剤を濾材に塗布する方法や、濾材にそのような薬剤をあらかじめ練り込んでおく方法や、濾材を上記した機能を有する素材で製造する方法などを挙げることができる。これらの機能は、上記に準じた方法で支持体に付与することもできる。
上記した例では、プリーツ加工した濾材や別の濾材は、それぞれ単層の濾材で構成された場合について説明したが、複数の濾材を積層し多層構造としたものを用いることもできる。それらの濾材は、同種のものを重ねてもよく、異種のものを積層することもできる。例えば、異種濾材を積層する場合は、エアの流入側に目の粗い濾材を配し、流出側に目の細かい濾材を配したりすることができる。また、濾材を、例えば抗菌性を有する濾材と消臭性を有する濾材との積層体で構成し、複数の機能を付与することもできる。
上述したようなエアフィルタは、通常、その周囲に枠体を配して濾材と一体化し、フィルタユニットを構成する。一体化することにより、エアフィルタの強度が増し、取り扱いが容易となる。この枠体についても、抗菌性などの上記した機能を単独もしくは複合して付与することができる。
本発明のエアフィルタは、空気清浄機や掃除機、エアコンなどの家庭用機器およびビルの空調用機器および住宅換気機器および印刷機器および建設用機械および自動車キャビン空調などに好適に用いることができる。
次に、実施例を用いて本発明のエアフィルタについて、より具体的に説明する。実施例におけるフィルタの評価方法は、次のとおりである。
<エアフィルタユニットの圧損と粒径0.3〜0.5μmの粒子の捕集性能測定>
JIS B9908(2001)形式1試験法に準じた評価機器に、エアフィルタユニットをセットし、エアフィルタ定格風量で空気を流しフィルタユニット初期圧損(△P)を求める。次いで、上流側から一般外気を供給し、評価フィルタ前後の粒子数(大気塵)を、パーティクルカウンターを用いて測定し、下記の式から捕集効率を求める。
・η=(1−(C/C))×100
・C=評価フィルタ通過後の粒径0.3〜0.5μmの粒子数
・C=評価フィルタ通過前の粒径0.3〜0.5μmの粒子数
圧損は、評価試料前後の差圧をマノメーターから読みとる。
(実施例1)
目付が60g/mの不織布(エレクトレットポリプロピレンメルトブロー不織布と短繊維不織布との積層体)を、山高さα43mmで、幅231mmでプリーツ加工を行い、平面状に伸ばした状態で、ノズルから支持体であるポリオレフィン樹脂(軟化点が140℃で、160℃の温度における粘度1Ns/m(11000cP))を160℃の温度で濾材の山部に塗布し、いまだ接合性を有している間に折り畳み、図5に示す構造のエアフィルタ(濾材使用面積1.4m、サイズ234mm×234mm×46mm、平均値βave3.3mm、α:βave=13:1、支持体間隔γ50.8m、定格風量5.5m/分)を得た。エレクトレットポリプロピレンメルトブロー不織布側の支持体は、エレクトレットポリプロピレンメルトブロー不織布面の山部の稜線から短繊維不織布面の山部の稜線の垂線方向に、山高さαの58%(25mm)で固着されていた。すなわち、支持体Aの支持体長さεは山高さαの58%(25mm)であった。また、短繊維不織布側の支持体は、短繊維不織布面の山部の稜線からエレクトレットポリプロピレンメルトブロー不織布面の山部の稜線の垂線方向に、山高さαの37%(16mm)で固着されていた。すなわち、支持体Bの支持体長さδは山高さαの37%(16mm)であった。
(比較例1)
目付が60g/mの不織布(エレクトレットポリプロピレンメルトブロー不織布と短繊維不織布との積層体)を、山部の高さ43mmで、幅231mmでプリーツ加工を行い、平面状に伸ばした状態で、ノズルから支持体であるポリオレフィン樹脂(軟化点が140℃で、160℃の温度における粘度1Ns/m(11000cP))を160℃の温度で濾材の山部に塗布し、いまだ接合性を有している間に折り畳み、図3に示す構造のフィルタ(濾材使用面積1.4m、サイズ234mm×234mm×46mm、平均値βave3.3mm、α:βave=13:1、支持体間隔γ50.8m、定格風量5.5m/分)を得た。短エレクトレットポリプロピレンメルトブロー不織布側の支持体は、エレクトレットポリプロピレンメルトブロー不織布面の山部の稜線から短繊維不織布面の山部の稜線の垂線方向に、山高さαの35%(15mm)で固着されていた。すなわち、支持体Aの支持体長さεは山高さαの35%(15mm)であった。また、短繊維不織布側の支持体は、短繊維不織布面の山部の稜線からエレクトレットポリプロピレンメルトブロー不織布面の山部の稜線の垂線方向に、山高さαの37%(16mm)で固着されていた。すなわち、支持体Bの支持体長さδは山高さαの37%(16mm)であった。
(比較例2)
目付が60g/mの不織布(エレクトレットポリプロピレンメルトブロー不織布と短繊維不織布との積層体)を、山部の高さ43mmで、幅231mmでプリーツ加工を行い、平面状に伸ばした状態で、ノズルから支持体であるポリオレフィン樹脂(軟化点が140℃で、160℃の温度における粘度1Ns/m(11000cP))を160℃の温度で濾材の山部に塗布し、いまだ接合性を有している間に折り畳み、図3に示す構造のフィルタ(濾材使用面積1.4m、サイズ234mm×234mm×46mm、平均値βave3.3mm、α:βave=13:1、支持体間隔γ50.8mm、定格風量5.5m/分)を得た。短エレクトレットポリプロピレンメルトブロー不織布側の支持体は、エレクトレットポリプロピレンメルトブロー不織布面の山部の稜線から短繊維不織布面の山部の稜線の垂線方向に、山高さαの58%(25mm)で固着されていた。すなわち、支持体Aの支持体長さεは山高さαの58%(25mm)であった。短繊維不織布側の支持体は、短繊維不織布面の山部の稜線からエレクトレットポリプロピレンメルトブロー不織布面の山部の稜線の垂線方向に、山高さαの53%(23mm)で固着されていた。すなわち、支持体Bの支持体長さδは山高さαの53%(23mm)であった。
上記のエアフィルタを、前記した<エアフィルタユニットの圧損と粒径0.3〜0.5μmの粒子の捕集性能測定>に基づいて、圧損および捕集効率を測定した。結果を表1に示す。
比較例1は、実施例1の短繊維不織布面と同等の長さで濾材両面に支持体を塗布したこと以外は、実施例1と同様の製造方法で作製したが、エアの圧力がかかったとき、支持体非固着部で濾材同士が接触した形状となり、濾材接触部位13が形成され、実施例1と比較して、圧損が高くなることが分った。
また、比較例2は、実施例1のエレクトレットポリプロピレンメルトブロー不織布面と同等の長さで濾材両面に支持体を塗布したこと以外は、実施例1と同様の製造方法で作製したが、エアの圧力がかかったとき、支持体非固着部で濾材同士が接触した形状となり、濾材接触部位13が形成され、比較例1よりは圧損が低くなったが、実施例1と比較して、圧損が高くなった。
この結果から、低い圧損でエアを濾過するには、本発明のエアフィルタを用いることが必要であることが分かった。
1:濾材
2:支持体A
3:枠体
4:支持体B
5:山部A
6:山部B
13:濾材接触部位
16:濾材接触部位
P:方向
Q:方向
X:断面
Y:断面
α:山高さ
β:山ピッチ
γ:支持体間隔
ε:支持体長さ
δ:支持体長さ

Claims (3)

  1. プリーツ濾材の一方の面に形成されている複数の山部Aと前記プリーツ濾材の他方の面に形成される複数の山部Bとを有し、
    少なくとも1つの前記山部Aは、その前記一方の面側に固着された支持体Aを有し、
    少なくとも1つの前記山部Bは、その前記他方の面側に固着された支持体Bを有し、
    互いに隣り合う前記山部Aの稜線と前記山部Bの稜線との距離を山高さαとしたとき、前記支持体Aの前記山高さαと平行方向における支持体長さεが前記山高さαの50%以上であり、
    前記支持体Bの前記山高さαと平行方向における支持体長さδが前記山高さαの20%以上40%以下であるエアフィルタ。
  2. 隣り合う2つの前記山部Aの頂点間の距離を山ピッチβとしたとき、山高さαと全ての前記山ピッチβの平均値βaveとの比が、α:βave=10:1よりも、前記山高さαの比率が大きい請求項1記載のエアフィルタ。
  3. 山高さαが30mm以上である請求項1または2に記載のエアフィルタ。
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