JP2017033937A - 電池セル、積層型電池モジュール及び電池 - Google Patents

電池セル、積層型電池モジュール及び電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2017033937A
JP2017033937A JP2016153088A JP2016153088A JP2017033937A JP 2017033937 A JP2017033937 A JP 2017033937A JP 2016153088 A JP2016153088 A JP 2016153088A JP 2016153088 A JP2016153088 A JP 2016153088A JP 2017033937 A JP2017033937 A JP 2017033937A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
negative electrode
positive electrode
current collector
battery cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016153088A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6823398B2 (ja
Inventor
水野 雄介
Yusuke Mizuno
雄介 水野
健一 川北
Kenichi Kawakita
健一 川北
都藤 靖泰
Yasuhiro Tsudo
靖泰 都藤
康裕 進藤
Yasuhiro Shindo
康裕 進藤
大澤 康彦
Yasuhiko Osawa
康彦 大澤
雄樹 草地
Takeki Kusachi
雄樹 草地
佐藤 一
Hajime Sato
一 佐藤
赤間 弘
Hiroshi Akama
弘 赤間
堀江 英明
Hideaki Horie
英明 堀江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Publication of JP2017033937A publication Critical patent/JP2017033937A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6823398B2 publication Critical patent/JP6823398B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

【課題】積層された状態の電池セルの相対的位置決め及び固定を容易にする。
【解決手段】正極集電体の表面に正極電極活物質と電解液とを含む正極電極組成物層が形成された平板状正極と、負極集電体の表面に負極電極活物質と電解液とを含む負極電極組成物層が形成された平板状負極とがセパレータを介して積層されてなる電池セルに適用される。そして、電池セルに、正極集電体と負極集電体とを貫く貫通孔と、正極集電体及び負極集電体の表面であって貫通孔の端部の近傍にそれぞれ形成された第1及び第2の係合部とを設け、すくなくとも2つの電池セルが、それぞれの電池セルの正極集電体と負極集電体とが隣接するように積層された際に、それぞれの電池セルに設けられた貫通孔が一体に連なり、かつ、一方の電池セルの第1の係合部と第2の係合部とが互いに係合される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電池セル、電池セルを複数積層してなる積層型電池モジュール及びこの積層型電池モジュールを有する電池に関する。
リチウムイオン(二次)電池は、高容量で小型軽量な二次電池として、近年様々な用途に多用されている。一般的なリチウムイオン電池は、正極及び負極を構成する略平板状の集電体の一面に正極活物質及び負極活物質をそれぞれ設けた後で熱処理してこれら正極活物質及び負極活物質を乾燥させ、正極活物質と負極活物質との間に必要であればセパレータを挾んでこれら正極活物質と負極活物質を積層することで略平板状のリチウム二次単電池を製造し、このリチウム二次単電池を複数層積層して積層型電池モジュールとして構成されていた。
リチウム二次単電池を複数層積層して積層型電池モジュールのリチウムイオン電池を構成する場合、使用時にリチウム二次単電池相互の位置関係がずれると積層型電池モジュールの特性に変動が生じる可能性があるので、積層型電池モジュールの製造時にこれらリチウム二次単電池の相対的位置関係を固定しておくことが好ましい。このため、リチウム二次単電池の厚さ方向に貫通する貫通孔を形成してこの貫通孔に電極端子を設け、この電極端子により積層されたリチウム二次単電池を一体化する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開平9−259860号公報
しかしながら、上述した従来のリチウム二次単電池の厚さ方向に貫通孔を形成して積層されたリチウム二次単電池の相対的な位置関係を固定する手法を採用した場合、正極、負極活物質はバインダー樹脂によって固定されているため、ドリル等によりリチウム二次単電池に貫通孔を形成する際に正極、負極活物質層にひびが入る、割れる等の欠陥が生じる可能性があり、また貫通孔を形成しても積層するリチウム二次単電池の相対的位置関係を固定することが困難であるという課題があった。
上述した課題は、リチウムイオン電池に限らず、活物質をバインダーで固定した電池セルを複数積層してなる積層型電池モジュール及びこの積層型電池モジュールを用いた電池一般に当てはまる課題である。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、正極、負極活物質層に欠陥を生じることなく、積層された状態の電池セルの相対的位置決め及び固定を容易にすることの可能な電池セル、積層型電池モジュール及び電池の提供を、その目的の一つとしている。
本発明は、正極集電体の表面に正極電極活物質と電解液とを含む正極電極組成物層が形成された平板状正極と、負極集電体の表面に負極電極活物質と電解液とを含む負極電極組成物層が形成された平板状負極とがセパレータを介して積層されてなる電池セルに適用される。そして、電極組成物層は、活物質の表面の少なくとも一部に被覆用樹脂を含む被覆層を有する被覆活物質を含有し、電池セルに、正極集電体と負極集電体とを貫く貫通孔と、正極集電体及び負極集電体の表面であって貫通孔の端部の近傍にそれぞれ形成された第1及び第2の係合部とを設け、すくなくとも2つの電池セルが、それぞれの電池セルの正極集電体と負極集電体とが隣接するように積層された際に、それぞれの電池セルに設けられた貫通孔が一体に連なり、かつ、一方の電池セルの第1の係合部と第2の係合部とが互いに係合されることにより、上述の課題の少なくとも一つを解決している。
以上の構成を有する電池セルは、貫通孔の端部の近傍にそれぞれ形成された第1及び第2の係合部が互いに係合した状態で積層され、かつ、それぞれの電池セルに設けられた貫通孔が一体に連なる。
ここで、貫通孔は、電池セルの厚さ方向に延在する筒状のシール部材の内壁により形成されることが好ましい。また、第1及び第2の係合部は凹部及び凸部であることが好ましい。
さらに、電極組成物層は導電性繊維を含むことが好ましく、さらに、導電性繊維は炭素繊維であることが好ましい。
また、本発明は、上述の電池セルを直列に複数積層してなる積層電池セル構造を含む積層型電池モジュールに適用される。そして、隣り合う一対の電池セルが、一方の電池セルの集電体上に設けられた係合部と他方の電池セルの集電体上に設けられた係合部とが係合して位置決めされることにより、上述の課題の少なくとも一つを解決している。
さらに、本発明は、上述の積層型電池モジュールを有する電池に適用され、そして、積層型電池モジュールを、積層型電池モジュールを貫通する貫通孔に挿入された締結具と電池外装容器に設けられた固定孔とにより電池外装容器に固定することにより、上述の課題の少なくとも一つを解決している。
本発明によれば、積層された状態の電池セルの相対的位置決め及び固定を容易にすることの可能な電池セル、積層型電池モジュール及び電池を正極、負極活物質層に欠陥を生じることなく提供することができる。
本発明の一実施形態であるリチウム二次単電池を示す一部破断斜視図である。 一実施形態のリチウム二次単電池の製造工程の概略を示す図である。 一実施形態のリチウム二次単電池が適用された積層型電池モジュールを示す断面図である。 一実施形態のリチウム二次単電池が適用されたリチウムイオン電池を示す断面図である。 一実施形態のリチウムイオン電池が自動車に収納された状態を示す概念図である。 一実施形態のリチウムイオン電池が住宅に設置された状態を示す斜視図である。
(一実施形態)
図1、図3及び図4を参照して、本発明の一実施形態である電池セル、積層型電池モジュール及びこの積層型電池モジュールが適用された電池について説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるリチウム二次単電池を示す一部破断斜視図、図3は一実施形態のリチウム二次単電池が適用された積層型電池モジュールを示す断面図、図4は一実施形態のリチウム二次単電池が適用されたリチウムイオン電池を示す断面図である。
これら図において、本発明が適用される電池である、本実施形態のリチウムイオン電池Lは、本発明が適用される電池セルである外形略平板状のリチウム二次単電池1が複数枚直列に積層されてなる積層型電池モジュール20が、リチウムイオン電池Lの外殻をなす中空の箱状の電池外装容器21内に収納されて構成されている。
ここで、本発明においてリチウム二次単電池とは、正極電極活物質と電解液とを含む正極電極組成物層を正極集電体の表面に形成した正極と、負極電極活物質と電解液とを含む負極電極組成物層を負極集電体の表面に形成した負極とがセパレータを介して積層された構造を有し、電池容器、端子配置及び電子制御装置等を備えていない電池である。なお、リチウム二次単電池は単電池と略する場合がある。
リチウム二次単電池1は、図1に詳細を示すように、略矩形平板状の正極集電体7の表面に正極電極活物質と電解液とを含む略平板状の正極電極組成物層5が形成された正極2と、同様に略矩形平板状の負極集電体8の表面に負極電極活物質と電解液とを含む略平板状の負極電極組成物層6が形成された負極3とが、同様に略平板状のセパレータ4を介して積層されて構成され、全体として略矩形平板状に形成されている。これにより、対向する正極集電体7及び負極集電体8を最外層に有するリチウム二次単電池1が構成される。
より詳細には、正極電極組成物層5及び負極電極組成物層6は、リチウム二次単電池1の厚さ方向に延在する外形略矩形枠状のシール部材9内に形成されており、また、セパレータ4の端部もこのシール部材9内に埋め込まれている。そして、正極集電体7及び負極集電体8は、それぞれ図1において正極電極組成物層5の上面及び負極電極組成物層6の下面を覆うように設けられているとともに、シール部材9の上面及び下面も覆うように設けられている。
正極電極組成物層5及び負極電極組成物層6は、それぞれ活物質の表面の少なくとも一部に被覆用樹脂を含む被覆層を有する被覆活物質を含有する。
正極集電体7及び負極集電体8は、シール部材9により所定間隔をもって対向するように位置決めされているとともに、セパレータ4と正極集電体7及び負極集電体8もシール部材9により所定間隔をもって対向するように位置決めされている。
正極集電体7とセパレータ4との間の間隔、及び、負極集電体8とセパレータ4との間の間隔はリチウムイオン電池の容量に応じて調整され、これら正極集電体7、負極集電体8及びセパレータ4の位置関係は必要な間隔が得られるように定められている。
図1及び図3に示すように、リチウム二次単電池1には、正極2、負極3及びセパレータ4を貫通してリチウム二次単電池1の厚さ方向に延在する円筒形のシール部材10が、その積層方向に挿入されている。そして、円筒形のシール部材10の周壁により、正極2、負極3及びセパレータ4を貫通する貫通孔11が形成されている。図1に最もよく示されるように、正極集電体7には(及び図示されていないが負極集電体8にも)、シール部材10に対応する部分に孔7aが形成されており、これにより、シール部材10の図1及び図3において上下端面は正極及び負極集電体7、8から露出されている。
そして、貫通孔11の両端部であるシール部材10の図1及び図3において上下端面のそれぞれには、互いに係合可能な第1の係合部である凸部12及び第2の係合部である凹部13が形成されている。より詳細には、シール部材10の凸部12は、シール部材10本体より小径の円筒状に形成されているとともに、シール部材10の凹部13は、この凸部12の直径と略同一またはやや小径の円筒状に形成されている。これにより、図3に示すように、リチウム二次単電池1が上下に積層された状態で、上下に隣り合うリチウム二次単電池1の凸部12及び凹部13が互いに係合され、その積層位置が位置決めされる。そして、図3に示すように、シール部材10に形成された貫通孔11は上下方向に連なり、略一体化された貫通孔が形成される。
加えて、リチウム二次単電池1の四隅にあたるシール部材9の4つの隅部9aは、それぞれ図1に示すように内方に(つまり正極2、負極3に向かって)膨出され、膨出された隅部9aにも、貫通孔11と同様な貫通孔14が形成されている。本実施形態では、シール部材9の隅部9aは円柱の一部をなすような形状に形成されている。また、図1に最もよく示されるように、正極集電体7には(及び図示されていないが負極集電体8にも)、シール部材9の隅部9aに対応する部分に切欠7bが形成されており、これにより、シール部材9の隅部9aの図1及び図3において上下端面は正極及び負極集電体7、8から露出されている。
そして、このシール部材9の隅部9aの図1において上下端面のそれぞれには、互いに係合可能な第1の係合部である凸部15及び第2の係合部である凹部16が形成されている。より詳細には、シール部材9の隅部9aの凸部15及び凹部16は、上述のシール部材10の凸部12及び凹部13と略同一形状に形成されており、これにより、リチウム二次単電池1が上下に積層された状態で、上下に隣り合うリチウム二次単電池1の凸部15及び凹部16、さらには凸部12及び凹部13が互いに係合され、その積層位置が位置決めされる。そして、図示は省略するが、シール部材9の隅部9aに形成された貫通孔14も上下方向に連なり、略一体化された貫通孔が形成される。
本実施形態では、1つのリチウム二次単電池1に設けられた凸部12、15及び凹部13、16は、図1に示すように計6個であるが、その個数及び形成位置に限定はなく、図3のように上下に重畳されたリチウム二次単電池1の積層位置が位置決めされることを条件に、任意の個数及び形成位置が選択可能である。好ましくは、後述するように積層型電池モジュール20及びリチウムイオン電池Lの一体化及び熱拡散の観点からは、正極2、負極3及びセパレータ4を貫通する位置に少なくとも一つのシール部材10及び凸部12、凹部13が形成されることが好ましい。
正極電極活物質を構成する正極活物質粒子としては、リチウムと遷移金属との複合酸化物(例えばLiCoO2、LiNiO2、LiMnO2及びLiMn24)、遷移金属酸化物(例えばMnO2及びV25)、遷移金属硫化物(例えばMoS2及びTiS2)及び導電性高分子(例えばポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアセチレン、ポリ−p−フェニレン及びポリカルバゾール)等が挙げられる。
また、負極電極活物質を構成する負極活物質粒子としては、黒鉛、難黒鉛化性炭素、アモルファス炭素、高分子化合物焼成体(例えばフェノール樹脂及びフラン樹脂等を焼成し炭素化したもの等)、コークス類(例えばピッチコークス、ニードルコークス及び石油コークス等)、炭素繊維、導電性高分子(例えばポリアセチレン及びポリキノリン等)、スズ、シリコン、及び金属合金(例えばリチウム−スズ合金、リチウム−シリコン合金、リチウム−アルミニウム合金及びリチウム−アルミニウム−マンガン合金等)、リチウムと遷移金属との複合酸化物(例えばLi4Ti512等)等が挙げられる。
本実施形態のリチウム二次単電池1において、正極電極組成物層5及び負極電極組成物層6は、それぞれ正極、負極活物質粒子の表面の少なくとも一部に被覆用樹脂を含む被覆層を有する被覆活物質を含む。活物質の表面にある被覆層は、貫通孔を空ける時に生じる応力を緩和することができるため、正極及び負極活物質層である正極電極組成物層5及び負極電極組成物層6に、欠陥を生じることなく、固定用の貫通孔を設けることが可能となる。
活物質粒子の表面が被覆用樹脂で被覆されていると、電極の体積変化が緩和され、電極の膨脹を抑制することができる。
被覆用樹脂としては、ビニル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アニリン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリカーボネート等が挙げられる。電解液の吸液性と貫通孔の加工性等の観点から、これらの中ではビニル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂又はポリアミド樹脂が好ましく、電解液に浸漬した際の吸液率が10%以上であるものが更に好ましい。
電解液に浸漬した際の吸液率は、電解液に浸漬する前、浸漬した後の被覆用樹脂の重量を測定して、以下の式で求められる。
吸液率(%)=[(電解液浸漬後の被覆用樹脂の重量−電解液浸漬前の被覆用樹脂の重量)/電解液浸漬前の被覆用樹脂の重量]×100
吸液率を求めるための電解液としては、好ましくはエチレンカーボネート(EC)、ジエチルカーボネート(DEC)を体積割合でEC:DEC=3:7で混合した混合溶媒に、電解質としてLiPFを1mol/Lの濃度になるように溶解した電解液を用いる。
吸液率を求める際の電解液への浸漬は、50℃、3日間行う。50℃、3日間の浸漬を行うことにより高分子化合物が飽和吸液状態となる。なお、飽和吸液状態とは、それ以上電解液に浸漬しても被覆用樹脂の重量が増えない状態をいう。
なお、リチウムイオン電池を製造する際に使用する電解液は、上記電解液に限定されるものではなく、他の電解液を使用してもよい。
吸液率が10%以上であると、リチウムイオンが被覆用樹脂を容易に透過することができるため、電極組成物層内でのイオン抵抗を低く保つことができる。吸液率が10%未満であると、リチウムイオンの伝導性が低くなり、リチウムイオン電池としての性能が充分に発揮されないことがある。
吸液率は20%以上であることが好ましく、30%以上であることがより好ましい。
また、吸液率の好ましい上限値としては、400%であり、より好ましい上限値としては300%である。
正極電極組成物層5及び負極電極組成物層6はそれぞれ、互いに結着されていない正極活物質及び、互いに結着されていない負極活物質を含んでなることが好ましい。活物質が互いに結着されていないと、電極組成物層の厚さを厚くした場合であっても、貫通孔を設けることによる結着状態の破壊がなく、活物質層の剥離やクラックが起こらず好ましい。
本発明の正極電極組成物層5及び負極電極組成物層6が含む被覆活物質は、活物質の表面の一部又は全部が、被覆用樹脂を含んでなる極被覆層によって被覆されたものであるため、被覆活物質同士が接触すると可逆的に接着して固定化されるため、バインダーを用いることなく電極組成物中に活物質を固定することが可能である。この場合、被覆活物質同士が接触したとしても、接触面において被覆層同士が不可逆的に接着されることはなく、接着は一時的なもので、容易に手でほぐすことができるものであるから、被覆活物質を含んでなる電極組成物層は、活物質が互いに結着されているものではない。
被覆活物質が有する被覆層は、更に導電助剤を含んでもよく、導電助剤としては、導電性を有する材料から選択される。
具体的には、金属[アルミニウム、ステンレス(SUS)、銀、金、銅及びチタン等]、カーボン[グラファイト及びカーボンブラック(アセチレンブラック、ケッチェンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルランプブラック、単層カーボンナノチューブ及び多層カーボンナノチューブ等)等]、及びこれらの混合物等が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
これらの導電助剤は1種単独で用いられてもよいし、2種以上併用してもよい。また、これらの合金又は金属酸化物が用いられてもよい。電気的安定性の観点から、好ましくはアルミニウム、ステンレス、カーボン、銀、金、銅、チタン及びこれらの混合物であり、より好ましくは銀、金、アルミニウム、ステンレス及びカーボンであり、さらに好ましくはカーボンである。またこれらの導電助剤とは、粒子系セラミック材料や樹脂材料の周りに導電性材料(上記した導電助剤の材料のうち金属のもの)をメッキ等でコーティングしたものでもよい。
導電助剤として導電性繊維を用いることも可能である。導電性繊維としては、炭素繊維(PAN系炭素繊維、及びピッチ系炭素繊維等の炭素繊維等)、合成繊維の中に導電性のよい金属や黒鉛を均一に分散させてなる導電性繊維、ステンレス鋼のような金属を繊維化した金属繊維、有機物繊維の表面を金属で被覆した導電性繊維、有機物繊維の表面を導電性物質を含む樹脂で被覆した導電性繊維等が挙げられる。これらの導電性繊維の中では炭素繊維が好ましい。
被覆層が含有する被覆用樹脂と導電助剤との合計重量の割合は、活物質の重量に対して0.1〜25重量%であることが好ましく、活物質の重量に対する被覆用樹脂の重量の割合は、0.1〜20重量%であることが好ましく、導電助剤を用いる場合に活物質の重量に対する導電助剤の重量の割合は、1〜10重量%であることが好ましい。
被覆活物質は、例えば、活物質粒子を万能混合機に入れて30〜500rpmで撹拌した状態で、被覆用樹脂を含む樹脂溶液を1〜90分かけて滴下混合し、さらに導電助剤を混合し、撹拌したまま50〜200℃に昇温し、0.007〜0.04MPaまで減圧した後に10〜150分保持することにより得ることができる。
正極電極組成物層5及び負極電極組成物層6はそれぞれ、被覆活物質が含む活物質と、後述する電解液又は後述する非水溶媒との混合物を正極集電体7及び負極集電体8それぞれの表面に塗布することで得ることができる。前記混合物は、さらにバインダー(ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース及びSBRラテックス等)を含んでもよいが、正極電極組成物層5及び負極電極組成物層6が互いに結着されていない正極活物質及び、互いに結着されていない負極活物質を含んでなることが好ましいことから、バインダーを含まないことが好ましい。なお、混合物に非水溶媒を用いた場合には、正極集電体7及び負極集電体8それぞれの表面に混合物を塗布した後、必要に応じて非水溶媒を乾燥除去した後、電解液を含浸することで正極電極組成物層5及び負極電極組成物層6を得ることができる。
正極電極組成物層5及び負極電極組成物層6の厚さは、100〜10000μmであることが好ましい。
正極電極組成物層5及び負極電極組成物層6はそれぞれ、被覆層が有してよい導電助剤とは異なる導電性繊維をさらに含むことが好ましい。被覆層が有してよい導電助剤とは異なる導電性繊維は、被覆活物質の表面に存在し、活物質の固定を補助すること同時に電極組成物中での伝導度を下げることができるため好ましい。導電性繊維としては、前記の導電助剤で例示したものと同じ導電性繊維があげられ、好ましいものも同じである。
電解液としては、リチウムイオン電池の製造に用いられる、電解質及び非水溶媒を含有する電解液を使用することができる。
電解質としては、リチウムイオン電池用電解液に用いられているもの等が使用でき、例えば、LiPF6、LiBF4、LiSbF6、LiAsF6及びLiClO4等の無機酸のリチウム塩、LiN(CF3SO22、LiN(C25SO22及びLiC(CF3SO23等の有機酸のリチウム塩等が挙げられる。これらの内、電池出力及び充放電サイクル特性の観点から好ましいのはLiPF6である。
非水溶媒としては、リチウムイオン電池用電解液に用いられているもの等が使用でき、例えば、ラクトン化合物、環状又は鎖状炭酸エステル、鎖状カルボン酸エステル、環状又は鎖状エーテル、リン酸エステル、ニトリル化合物、アミド化合物、スルホン、スルホラン等及びこれらの混合物を用いることができる。
非水溶媒は1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
非水溶媒の内、電池出力及び充放電サイクル特性の観点から好ましいのは、ラクトン化合物、環状炭酸エステル、鎖状炭酸エステル及びリン酸エステルであり、より好ましいのはラクトン化合物、環状炭酸エステル及び鎖状炭酸エステルであり、さらに好ましいのは環状炭酸エステルと鎖状炭酸エステルの混合液である。特に好ましいのはプロピレンカーボネート(PC)、またはエチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート(DEC)の混合液である。
セパレータ4としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等、ポリオレフィン製の微多孔膜フィルム、多孔性のポリエチレンフィルムとポリプロピレンとの多層フィルム、ポリエステル繊維、アラミド繊維、ガラス繊維等からなる不織布、及びそれらの表面にシリカ、アルミナ、チタニア等のセラミック微粒子を付着させたもの等が挙げられる。
正極、負極集電体7、8としては、金属集電体や樹脂集電体を用いることができる。金属集電体としては、公知の金属集電体を用いることができる。たとえば、金属集電体は、銅、アルミニウム、チタン、ニッケル、タンタル、ニオブ、ハフニウム、ジルコニウム、亜鉛、タングステン、ビスマス、アンチモン、およびこれらの一種以上を含む合金、ならびにステンレス合金からなる群から選択される一種以上からなる集電体が好ましい。金属集電体は薄板または金属箔から形成されてもよいし、基材の表面にスパッタリング、電着、塗布等の手法により金属層を形成してもよい。
樹脂集電体を構成する高分子材料は、導電性高分子であってもよいし、導電性を有さない高分子であってもよい。
高分子材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリシクロオレフィン(PCO)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメチルアクリレート(PMA)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂又はこれらの混合物等が挙げられる。
電気的安定性の観点から、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリメチルペンテン(PMP)及びポリシクロオレフィン(PCO)が好ましく、さらに好ましくはポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)及びポリメチルペンテン(PMP)である。
また、樹脂集電体は、導電性の高分子材料を含む樹脂集電体の導電性を向上させる目的、あるいは、導電性を有さない高分子材料を含む樹脂集電体に導電性を付与する目的から、導電性フィラーを含んでいると好ましい。導電性フィラーは、導電性を有する材料から選択される。好ましくは、集電体内のイオン透過を抑制する観点から、電荷移動媒体として用いられるイオンに関して伝導性を有さない材料を用いるのが好ましい。具体的には、カーボン材料、アルミニウム、金、銀、銅、鉄、白金、クロム、スズ、インジウム、アンチモン、チタン、ニッケルなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらの導電性フィラーは1種単独で用いられてもよいし、2種以上併用してもよい。また、ステンレス(SUS)等のこれらの合金材が用いられてもよい。耐食性の観点から、好ましくはアルミニウム、ステンレス、カーボン材料、ニッケル、より好ましくはカーボン材料である。また、これらの導電性フィラーは、粒子系セラミック材料や樹脂材料の周りに、上記で示される金属をメッキ等でコーティングしたものであってもよい。
樹脂集電体の具体例としては、ポリプロピレンに導電性フィラーとしてアセチレンブラックを5〜20部分散させた後、熱プレス機で圧延したものが挙げられる。また、その厚みも特に制限されず、公知のものと同様、あるいは適宜変更して適用することができる。
シール部材9、10を構成する材料としては、正極、負極集電体7、8との接着性を有し、電解液に対して耐久性のある材料であれば特に限定されないが、高分子材料、特に熱硬化性樹脂が好ましい。具体的には、エポキシ系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリフッ化ビニデン樹脂等が挙げられ、耐久性が高く取り扱いが容易であることからエポキシ系樹脂が好ましい。
以上の構成のリチウム二次単電池1は、図3に示すように、上下に隣り合うリチウム二次単電池1の正極集電体7及び負極集電体8が互いに接し、さらに、凸部12、15及び凹部13、16が互いに係合することでその積層位置が位置決めされた状態で上下に積層されて、積層型電池モジュール20が形成される。そして、図4に示すように、この積層型電池モジュール20が電池外装容器21内に収納されて、本実施形態のリチウムイオン電池Lが構成される。本実施形態では、電池外装容器21は中空の箱状に形成され、その側部において上下に分割されて上容器21a及び下容器21bが構成されている。積層型電池モジュール20をこの電池外装容器21内に収納する際には、上容器21aと下容器21bとを分離して積層型電池モジュール20を内部に収納し、上容器21aと下容器21bとを再度組み立てればよい。
電池外装容器21(上容器21a)の上面には、シール部材10の貫通孔11に対応する位置に凹部22が形成されているとともに、この凹部22の底部には固定孔23が形成されている。同様に、容器21(下容器21b)の下面にも、シール部材10の貫通孔11に対応する位置に固定孔24が形成されている。そして、ボルト、ねじ等の締結具25がシール部材10の貫通孔11及び固定孔23、24に挿入され、この締結具25の頭部25aが凹部22に収納されるとともに、端部25bがリチウムイオン電池Lを取り付けるべき本体Hに締結されることで、電池外装容器21が本体Hに固着されるとともに、電池外装容器21内に収納された積層型電池モジュール20も電池外装容器21と一体となって本体Hに固着される。
なお、本実施形態では、シール部材10の貫通孔11内に、積層型電池モジュール20と略同じ高さの円筒状のスペーサ26が挿入されているので、締結具25により作用する締結力は、上容器21aからスペーサ26を介して下容器21bを経由して本体Hに作用し、積層型電池モジュール20に直接作用しない。このため、積層型電池モジュール20に過度の力が作用しないという利点がある。
電池外装容器21を構成する材料は、電池外装容器21内に積層型電池モジュール20を収納しうる材料であれば、任意の材料が好適に適用可能である。但し、積層型電池モジュール20からの発熱を速やかに拡散して放熱することを考慮すると、金属等の熱伝導率が高い材料であることが好ましい。但し、積層型電池モジュール20と電池外装容器21とが直接接触することにより短絡が生じる可能性があるため、電池外装容器21の内面に絶縁物層等を形成することが好ましい。
次に、以上の構成を有するリチウム二次単電池1の製造方法について、図2を参照して説明する。
まず、図2(a)に示すように、負極集電体8の孔8aに、下部30aが凹部13に対応する円柱状に形成されたピン30を、下部30aがこの孔8aに嵌まるように挿入し、この状態で、負極集電体8の図中上面にシール部材9、10を形成する。負極集電体8の上面にシール部材9、10を形成する手法は任意であるが、一例として、インクジェット機や3Dプリンタ等、ノズルを所定箇所に移動制御して所定量の部材を吐出できる機構によりシール部材9、10を形成する部材を吐出する手法が好適に挙げられる。
次に、図2(b)に示すように、負極電極組成物層6を形成すべき高さまでシール部材9、10を形成したら、負極電極活物質と電解液とを含む負極電極組成物6を負極集電体8の上面に形成して負極3を形成する。負極3を形成する手法は任意であり、負極集電体8のそれぞれの表面に負極電極組成物6を塗布する、負極集電体8のそれぞれの表面に、ノズル等を介して負極電極組成物6を載置した後に所定厚になるようにヘラ等で均す、など、種々の手法が挙げられる。
次に、図2(c)に示すように、負極3を形成する負極電極組成物6の図中上面を覆い、端部がシール部材9の端部に載置するように、セパレータ4を載置する。ここで、セパレータ4には孔4aが形成されており、ピン30の上端部30bがこの孔4aを貫通するようにセパレータ4が負極電極組成物6の上面に載置される。セパレータ4を負極電極組成物6の上面に載置する手法は任意であり、一例として、真空チャック31によりセパレータ4の上面を保持し、この真空チャック31を用いてセパレータ4を負極電極組成物6の上面に載置した後、チャック31をセパレータ4から外すような手法が好適に挙げられる。
次に、図2(d)に示すように、セパレータ4の図中上面にシール部材9、10を形成し、正極電極組成物層5を形成すべき高さまでシール部材9、10を形成したら、図2(e)に示すように、正極電極活物質と電解液とを含む正極電極組成物5をセパレータ4の上面に形成して正極2を形成する。正極2を形成する手法は、負極3を形成する手法と略同一であるので、ここではその説明を省略する。
次に、図2(f)に示すように、正極2を形成する正極電極組成物5の図中上面を覆い、端部がシール部材9の端部に載置するように、正極集電体7を載置する。上述のように正極集電体7には孔7aが形成されているので、ピン30の上端部30bがこの孔7aを貫通するように正極集電体7が正極電極組成物5の上面に載置される。正極集電体7を正極電極組成物5の上面に載置する手法は、セパレータ4を負極電極組成物6の上面に載置する手法と略同一であるので、ここではその説明を省略する。
次に、図2(g)に示すように、下面に凸部12に対応する形状の凹部32aが形成され、中心部にピン30の上端部30bが挿入可能な貫通孔32bが形成された型押し部材32を、シール部材10の上面に押圧してシール部材10の上面に凸部12を形成し、その後、図2(h)に示すように、ピン30及び型押し部材32をそれぞれ外すことにより、図1に示すリチウム二次単電池1を製造することができる。
本実施形態のリチウムイオン電池Lは、一例として図5に示すように、自動車40のシート41の下部に収納され、あるいは、図6に示すように、家屋42の壁面43を構成する構造体パネルとして、締結具44により家屋42を構成する構造体の一部として取り付けられる。図5に示す例であると、リチウムイオン電池Lからの発熱は、自動車40の構造体(フレーム等)に速やかに伝達されて放熱がされる。また、図6に示す例であると、家屋42の構造体を兼ねてリチウムイオン電池Lを設置することができ、家屋42に大容量の電源を確保することができるとともに、設置スペースの削減を図ることができる。
従って、本実施形態のリチウム二次単電池1によれば、凸部12、15及び凹部13、16を互いに係合させることで、上下に隣り合うリチウム二次単電池1の積層位置の位置決めを容易に行うことができる。これにより、積層された状態のリチウム二次単電池1の相対的位置決め及び固定を容易にすることの可能なリチウム二次単電池1及びリチウムイオン電池Lを実現することができる。
更に、本実施形態のリチウム二次単電池1によれば、凸部12、15及び凹部13、16を互いに係合させる構造であることにより、経時での位置ズレを防止することもできる。これにより、電気自動車等、長期間にわたって振動を受ける用途においても、安定した性能を長期間維持することの可能なリチウム二次単電池1及びリチウムイオン電池Lを実現することができる。
なお、本発明の電池セル、積層型電池モジュール及び電池は、その細部が上述の一実施形態に限定されず、種々の変形例が可能である。一例として、上述の一実施形態ではリチウム二次単電池1を複数積層して積層型電池モジュール20を構成し、この積層型電池モジュール20を電池外装容器21内に収納してリチウムイオン電池Lを構成していたが、リチウム二次単電池1以外の電池セル、さらにこの電池セルを用いた電池についても本発明は好適に適用可能である。
L リチウムイオン電池
1 リチウム二次単電池(電池セル)
2 正極
3 負極
4 セパレータ
5 正極電極組成物
6 負極電極組成物
7 正極集電体
8 負極集電体
9、10 シール部材
11、14 貫通孔
12、15 凸部
13、16 凹部
20 積層型電池モジュール
21 電池外装容器

Claims (7)

  1. 正極集電体の表面に正極電極活物質と電解液とを含む正極電極組成物層が形成された平板状正極と、負極集電体の表面に負極電極活物質と電解液とを含む負極電極組成物層が形成された平板状負極とがセパレータを介して積層されてなる電池セルにおいて、
    前記電極組成物層が、活物質の表面の少なくとも一部に被覆用樹脂を含む被覆層を有する被覆活物質を含有し、
    前記電池セルが、
    前記正極集電体と前記負極集電体とを貫く貫通孔と、
    前記正極集電体及び前記負極集電体の表面であって前記貫通孔の端部の近傍にそれぞれ形成された第1及び第2の係合部とを備え、
    すくなくとも2つの前記電池セルが、それぞれの前記電池セルの前記正極集電体と前記負極集電体とが隣接するように積層された際に、それぞれの前記電池セルに設けられた前記貫通孔が一体に連なり、かつ、一方の前記電池セルの前記第1の係合部と他方の前記電池セルの前記第2の係合部とが互いに係合される
    ことを特徴とする電池セル。
  2. 請求項1記載の電池セルにおいて、
    前記貫通孔は、前記電池セルの厚さ方向に延在する筒状のシール部材の内壁により形成されることを特徴とする電池セル。
  3. 請求項1または2に記載の電池セルにおいて、
    前記第1及び第2の係合部は、それぞれ凹部及び凸部を有することを特徴とする電池セル。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電池セルにおいて、
    前記電極組成物層はさらに導電性繊維を含むことを特徴とする電池セル。
  5. 請求項4記載の電池セルにおいて、
    前記導電性繊維は炭素繊維であることを特徴とする電池セル。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の電池セルを直列に複数積層してなる積層電池セル構造を含む積層型電池モジュールにおいて、
    隣り合う一対の前記電池セルは、一方の前記電池セルの前記集電体上に設けられた前記第1の係合部と他方の前記電池セルの前記集電体上に設けられた前記第2の係合部とが係合して位置決めされていることを特徴とする積層型電池モジュール。
  7. 請求項6に記載の積層型電池モジュールを有する電池であって、
    前記積層型電池モジュールが前記積層型電池モジュールを貫通する前記貫通孔に挿入された締結具と電池外装容器に設けられた固定孔とにより電池外装容器に固定されていることを特徴とする電池。
JP2016153088A 2015-08-05 2016-08-03 電池 Active JP6823398B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015154769 2015-08-05
JP2015154769 2015-08-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017033937A true JP2017033937A (ja) 2017-02-09
JP6823398B2 JP6823398B2 (ja) 2021-02-03

Family

ID=57989395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016153088A Active JP6823398B2 (ja) 2015-08-05 2016-08-03 電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6823398B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017084718A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 三洋化成工業株式会社 電池モジュール及びその製造方法
JP2020061282A (ja) * 2018-10-10 2020-04-16 三洋化成工業株式会社 リチウムイオン電池及びその製造方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6139987A (en) * 1997-12-27 2000-10-31 Agency For Defense Development Bipolar battery
JP2002373643A (ja) * 2001-06-14 2002-12-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd リチウム二次電池
JP2006155962A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Fuji Heavy Ind Ltd 蓄電体セルのパッケージ構造
JP2006313733A (ja) * 2005-04-07 2006-11-16 Nissan Motor Co Ltd 電池モジュール、および組電池
JP2010267977A (ja) * 1998-01-14 2010-11-25 Tai-Her Yang 蓄放電装置の低内部抵抗の接続構造
WO2015053200A1 (ja) * 2013-10-07 2015-04-16 日産自動車株式会社 非水電解質二次電池用電極材料、並びにこれを用いた非水電解質二次電池用電極および非水電解質二次電池
JP2015138658A (ja) * 2014-01-22 2015-07-30 トヨタ自動車株式会社 リチウム二次電池用電極の製造方法および造粒物

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6139987A (en) * 1997-12-27 2000-10-31 Agency For Defense Development Bipolar battery
JP2010267977A (ja) * 1998-01-14 2010-11-25 Tai-Her Yang 蓄放電装置の低内部抵抗の接続構造
JP2002373643A (ja) * 2001-06-14 2002-12-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd リチウム二次電池
JP2006155962A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Fuji Heavy Ind Ltd 蓄電体セルのパッケージ構造
JP2006313733A (ja) * 2005-04-07 2006-11-16 Nissan Motor Co Ltd 電池モジュール、および組電池
WO2015053200A1 (ja) * 2013-10-07 2015-04-16 日産自動車株式会社 非水電解質二次電池用電極材料、並びにこれを用いた非水電解質二次電池用電極および非水電解質二次電池
JP2015138658A (ja) * 2014-01-22 2015-07-30 トヨタ自動車株式会社 リチウム二次電池用電極の製造方法および造粒物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017084718A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 三洋化成工業株式会社 電池モジュール及びその製造方法
JP2020061282A (ja) * 2018-10-10 2020-04-16 三洋化成工業株式会社 リチウムイオン電池及びその製造方法
JP7181752B2 (ja) 2018-10-10 2022-12-01 三洋化成工業株式会社 リチウムイオン電池及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6823398B2 (ja) 2021-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101312859B1 (ko) 쌍극형 이차 전지, 쌍극형 이차 전지의 제조 방법, 쌍극형 전극, 쌍극형 전극의 제조 방법 및 조전지
JP6585964B2 (ja) リチウムイオン電池の製造方法
JP2021034141A (ja) リチウムイオン電池モジュール及び電池パック
JP6731716B2 (ja) リチウムイオン電池及びその製造方法
US20140242443A1 (en) Separator with heat-resistant insulation layer
JP7181752B2 (ja) リチウムイオン電池及びその製造方法
JP7136592B2 (ja) リチウムイオン電池
JP6823398B2 (ja) 電池
JP6137597B2 (ja) 蓄電素子及び蓄電素子パック
JP6571406B2 (ja) リチウムイオン電池およびその製造方法
JP6611321B2 (ja) 電池モジュール及びその製造方法
JP6850621B2 (ja) リチウムイオン電池
JP2018060754A (ja) 電池の製造方法
JP6861016B2 (ja) リチウムイオン電池
JP6549944B2 (ja) リチウムイオン電池
JP6585932B2 (ja) リチウムイオン電池及び構造体システム
JP6738706B2 (ja) リチウムイオン電池
JP2017117713A (ja) リチウムイオン電池用集電体及びリチウムイオン電池
JP6738701B2 (ja) リチウムイオン電池の製造方法
JP2011258435A (ja) 電池用電極、双極型電池用電極及び双極型電池
JP6700030B2 (ja) 電池用セパレータ及びリチウムイオン電池
JP2008016381A (ja) 電池用電極
JP6641113B2 (ja) リチウムイオン電池
JP2019067608A (ja) リチウムイオン電池
JP6865051B2 (ja) リチウムイオン電池

Legal Events

Date Code Title Description
AA64 Notification of invalidation of claim of internal priority (with term)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A241764

Effective date: 20160823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160818

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20170517

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170522

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190313

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190313

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200728

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200819

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6823398

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150