JP2017033707A - 二次電池 - Google Patents

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佐藤  明
鈴木 修一
Shuichi Suzuki
修一 鈴木
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Osamu Kubota
修 久保田
拓郎 綱木
Takuro Tsunaki
拓郎 綱木
明徳 多田
Akinori Tada
明徳 多田
正明 岩佐
Masaaki Iwasa
正明 岩佐
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Abstract

【課題】従来よりも放熱性を向上させることができる二次電池を提供する。【解決手段】二次電池100は、電極とセパレータとを扁平捲回した扁平捲回群30と、扁平捲回群30を収納する電池缶11とを有している。扁平捲回群30におけるセパレータ33,34の捲回開始端部よりも扁平捲回群30の内周に設けられた熱伝導性部材50は、扁平捲回群30から延出し、扁平捲回群30の幅広面30aと電池缶11との間に位置するように設けられている。【選択図】図5A

Description

本発明は、二次電池に関する。
例えば、電気自動車、ハイブリッド自動車等の動力源として、リチウムイオン二次電池が使用されている。リチウムイオン二次電池は、他の二次電池よりもエネルギー密度が高く、高電圧での動作が可能であり、小型化が比較的容易である等の優れた特性を有するが、充放電時の電池反応や電池の内部抵抗によって発熱する。リチウムイオン二次電池は、高温になると電極材料同士の副反応によって劣化が進行するため、温度上昇を抑制する必要がある。
温度上昇を抑制する手段として、放熱器を有する電池が知られている(例えば、下記特許文献1を参照)。特許文献1に記載された電池は、電解質層及び該電解質層を挟持する一対の電極を備えた発電要素と、該発電要素を収容する容器と、該容器の外面に接して設けられた放熱器とを有する。この電池は、前記容器内において、前記容器の内面及び前記発電要素に接触した熱伝導部材を備え、前記発電要素と前記熱伝導部材との接触部、前記熱伝導部材と前記容器との接触部、及び、前記容器と前記放熱器の接触部が一直線上にあることを特徴としている。
特開2013−69455号公報
特許文献1に記載された電池において、熱伝導部材は、発電要素の両端部で電極の金属箔が束ねられた部分に、接触部を介して接触している。しかし、電池の充放電によって発電要素で発生した熱は、主に電極の金属箔を介して発電要素の両端部の接触部へ移動するため、発電要素における伝熱経路が長くなる。したがって、充放電に伴う発電要素の温度上昇を十分に抑制できず、電池の劣化が進行する虞がある。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、従来よりも放熱性を向上させることができ、劣化を抑制して長寿命化が可能な二次電池を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明の二次電池は、電極とセパレータとを扁平捲回した扁平捲回群と、前記扁平捲回群を収納する電池缶とを有し、前記扁平捲回群における前記セパレータの捲回開始端部よりも前記扁平捲回群の内周に設けられた熱伝導性部材は、前記扁平捲回群から延出し、前記扁平捲回群の幅広面と前記電池缶との間に位置するように設けられていることを特徴とする。
本発明の二次電池によれば、扁平捲回群の内部の熱を、熱伝導性部材によって吸収し、熱伝導性部材によって電池缶へ放熱することで、従来よりも扁平捲回群の放熱性を向上させ、電極の劣化を抑制して長寿命化を可能にすることができる。
本発明の実施形態1に係る二次電池の外観斜視図。 図1に示す二次電池の蓋組立体と捲回体の分解斜視図。 図2に示す捲回体の分解斜視図。 図2に示す捲回体と熱伝導性部材との組立手順を説明する斜視図。 図2に示す捲回体と熱伝導性部材との組立手順を説明する斜視図。 図1に示す二次電池のV-V線に沿う断面図。 図5Aに示す二次電池の変形例を示す断面図。 本発明の実施形態2に係る二次電池の図4Bに相当する斜視図。 本発明の実施形態2に係る二次電池の図5Aに相当する断面図。 本発明の実施形態3に係る二次電池の図4Bに相当する斜視図。 本発明の実施形態3に係る二次電池の図5Aに相当する断面図。
以下、図面を参照して本発明の二次電池の実施形態について詳細に説明する。なお、本発明の理解を容易にするために、図面における各部の縮尺を適宜変更する場合がある。また、以下の説明における上下左右は、各部材の位置関係を説明する便宜的な方向であり、必ずしも鉛直方向や水平方向に対応するものではない。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係る二次電池100の外観斜視図である。図2は、図1に示す二次電池100の蓋組立体と捲回体30の分解斜視図である。
本実施形態の二次電池100は、主に、扁平角形の電池容器10と、電池容器10の外部に配置された一対の外部端子20と、電池容器10の内部に収容された扁平捲回群である捲回体30と、外部端子20と捲回体30とを電気的に接続する一対の集電板40とを備える。詳細については後述するが、本実施形態の二次電池100は、捲回体30の熱を電池容器10に放熱する熱伝導性部材50を備えることを特徴としている。
電池容器10は、上部に開口部を有し、捲回体30を収納する有底角筒状の電池缶11と、電池缶11の開口部を閉塞する電池蓋12とを備えている。電池容器10は、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金によって製作することができ、電池缶11は、これらの材料を、例えば深絞り加工することによって製作することができる。電池缶11は、概ね長方形平板状の底壁11bと、底壁11bの長手方向に沿う一対の矩形の広側壁11aと、底壁11bの短手方向に沿う一対の矩形の狭側壁11cとを有している。
電池蓋12は、平面形状が概ね長方形の平板状の部材であり、例えばレーザ溶接によって電池缶11の開口部に全周に亘って接合されることで、電池缶11の開口部を閉塞している。電池蓋12は、長手方向の両端部に外部端子20が設けられ、長手方向の中間部にガス排出弁13及び注液口14が設けられている。
ガス排出弁13は、例えば、電池蓋12をプレス加工して薄肉化し、又は薄膜状の部材を電池蓋12に設けた開口にレーザ溶接等によって接合することによって形成されている。ガス排出弁13は、電池容器10の内圧が所定の圧力を超えて上昇したときに開裂して電池容器10の内圧を低減する。注液口14は、電池缶11を電池蓋12によって閉塞した電池容器10内に非水電解液を注入するために設けられ、非水電解液の注入後に、例えばレーザ溶接によって注液栓15を接合することによって封止される。
一対の外部端子20の一方は、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金によって製作された正極外部端子20Aであり、他方は、例えば銅又は銅合金によって製作された負極外部端子20Bである。各外部端子20は、電池容器10の外部に配置された外部絶縁体21と、電池容器10の内部に配置された不図示の内部絶縁体及びガスケットとを介して、電池蓋12に対して電気的に絶縁されている。各外部端子20は、接続ボルト22、端子板23、及び接続部材24を備えている。
端子板23は、外部絶縁体21を介して電池蓋12の上面に配置された板状の部材であり、電池蓋12の長手方向に延びて中央部にくびれが形成されている。端子板23は、中央部のくびれを挟んで長手方向に並設された二つの貫通孔を有し、一方の貫通孔には下方から上方へ向けて接続ボルト22が挿通され、他方の貫通孔には上方から下方へ向けて接続部材24が挿通されている。
接続部材24は、端子板23及び電池蓋12を貫通する柱状の部材であり、端子板23の貫通孔から突出した上端部を端子板23の上面で塑性変形させてかしめることによって、端子板23に電気的に接続されている。接続ボルト22は、例えば、複数の二次電池100の外部端子20間を接続する不図示のバスバーに設けられた貫通孔又は切り欠きに挿通させてナットを螺合することで、バスバーを外部端子20に固定して電気的に接続することができる。
一対の集電板40の一方は、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金によって製作された正極集電板40Aであり、他方は、例えば銅又は銅合金によって製作された負極集電板40Bである。各集電板40は、電池容器10の内部に配置された内部絶縁体及びガスケットを介して、電池蓋12に対して電気的に絶縁されている。各集電板40は、電池蓋12に略平行に配置される基部41と、捲回体30を構成する電極に接続される一対の接続片42と、を備えている。
集電板40の基部41は、電池蓋12の長手方向を長手方向、電池蓋12の短手方向を短手方向とする概ね長方形の平板状に形成され、外部端子20の接続部材24を挿通させる貫通孔を有している。集電板40の接続片42は、電池蓋12の短辺側の基部41の長手方向端部に設けられ、基部41の短手方向の両側で下方へ曲折され、電池缶11の広側壁11aに沿って電池缶11の底壁11bへ向けて垂下する一対の板状に形成されている。
集電板40の一対の接続片42の下方側の捲回体30に接合される部分は、一対の接続片42間の間隔が徐々に拡大するように、捲回体30の捲回軸A方向の外側が、捲回体30の厚さ方向の外側へ向けて曲折されている。すなわち、集電板40の一対の接続片42の下方側の部分は、電池蓋12の上面又は下面に垂直な方向から見て、電池蓋12の長手方向の中央部側の間隔が狭く、電池蓋12の長手方向の端部側の間隔が広い、電池蓋12の長手方向の端部側に向けて開いたV字を成すように曲折されている。また、集電板40の一対の接続片42は、捲回体30の捲回軸Aに概ね対称に設けられている。
同極の外部端子20と集電板40とは、外部端子20の接続部材24によって電気的に接続されている。具体的には、電池蓋12の貫通孔を貫通した外部端子20の接続部材24は、集電板40の基部41の貫通孔に挿通されて基部41を貫通する。集電板40の基部41を貫通した外部端子20の接続部材24の下端は、集電板40の基部41の下面で塑性変形させてかしめられる。これにより、同極の外部端子20と集電板40とが、外部端子20の接続部材24によって電気的に接続される。
また、外部端子20、集電板40、外部絶縁体21、ガスケット及び内部絶縁体は、外部端子20の接続部材24の上端と下端をかしめることによって電池蓋12に一体的に固定され、電池蓋12と共に蓋組立体を構成している。正極集電板40Aと負極集電板40Bは、それぞれ、一対の接続片42を介して、捲回体30の捲回軸A方向の一端に設けられた正極電極31の接続部31dと、他端に設けられた負極電極32の接続部32dに接合される。
図3は、図2に示す二次電池100の捲回体30の巻き終わり側の端部を展開した状態を示す分解斜視図である。捲回体30は、帯状のセパレータ33,34を介在させて積層した帯状の正極電極31及び負極電極32を、捲回軸Aに平行で扁平な軸芯の周りに捲回した扁平捲回群である。
セパレータ33,34は、正極電極31と負極電極32との間を絶縁すると共に、最外周に捲回された負極電極32の外側にもセパレータ44が捲回されている。セパレータ33,34は、例えば、ポリオレフィン系の樹脂材料によって製作することができ、具体的には、ポリプロピレン樹脂材料及びポリエチレン樹脂の少なくとも一方を含む多孔質の樹脂材料によって製作されている。
捲回体30は、正極電極31及び負極電極32が平坦に積層された厚さ方向両側の一対の幅広面である平面部30aと、平面部30aの両側で正極電極31及び負極電極32が湾曲して積層された半円筒状の一対の湾曲部30bを有している。捲回体30は、捲回軸Aが電池缶11の底壁11b及び広側壁11aと平行になるように電池缶11内に挿入され、一対の平面部30aが電池缶11の一対の広側壁11aに対向して配置され、一対の湾曲部30bが電池蓋12及び電池缶11の底壁11bに対向して配置される。
正極電極31は、正極集電体である正極箔31aと、正極箔31aの両面に正極活物質合剤を塗工することによって形成された正極合剤層31bとを有している。正極電極31の幅方向の一側は、正極合剤層31bが形成されない未塗工部であり、正極箔31aが露出した箔露出部31cとされている。正極電極31は、箔露出部31cが負極電極32の箔露出部32cと捲回軸A方向の反対側に配置されて、軸芯の周りに捲回されている。
正極電極31は、例えば、正極活物質に導電材、結着剤及び分散溶媒を添加して混練した正極活物質合剤を、幅方向の一側を除いて正極箔31aの両面に塗布し、乾燥、プレス、裁断することによって製作することができる。正極箔31aとしては、例えば、厚さ約20μmのアルミニウム箔を用いることができる。正極箔31aの厚みを含まない正極合剤層31bの厚さは、例えば、約90μmである。
正極活物質合剤の材料としては、例えば、正極活物質として100重量部のマンガン酸リチウム(化学式LiMn)を、導電材として10重量部の鱗片状黒鉛を、結着剤として10重量部のポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFという。)を、分散溶媒としてN−メチルピロリドン(以下、NMPという。)を、それぞれ用いることができる。正極活物質は、前記したマンガン酸リチウムに限定されず、例えば、スピネル結晶構造を有する他のマンガン酸リチウム、一部を金属元素で置換又はドープしたリチウムマンガン複合酸化物を用いてもよい。また、正極活物質として、層状結晶構造を有するコバルト酸リチウムやチタン酸リチウム、及びこれらの一部を金属元素で置換又はドープしたリチウム−金属複合酸化物を用いてもよい。
負極電極32は、負極集電体である負極箔32aと、負極箔32aの両面に負極活物質合剤を塗工することによって形成された負極合剤層32bとを有している。負極電極32の幅方向の一側は、負極合剤層32bが形成されない未塗工部であり、負極箔32aが露出した箔露出部32cとされている。負極電極32は、箔露出部32cが正極電極31の箔露出部31cと捲回軸A方向の反対側に配置されて、軸芯の周りに捲回されている。
負極電極32は、例えば、負極活物質に結着剤及び分散溶媒を添加して混練した負極活物質合剤を、幅方向の一側を除く負極箔32aの両面に塗布し、乾燥、プレス、裁断することによって製作することができる。負極箔32aとしては、例えば、厚さ約10μmの銅箔を用いることができる。負極箔32aの厚みを含まない負極合剤層32bの厚さは、例えば、約70μmである。
負極活物質合剤の材料としては、例えば、負極活物質として100重量部の非晶質炭素粉末を、結着剤として10重量部のPVDFを、分散溶媒としてNMPをそれぞれ用いることができる。負極活物質は、前記した非晶質炭素に限定されず、リチウムイオンを挿入、脱離可能な天然黒鉛や、人造の各種黒鉛材、コークスなどの炭素質材料やSiやSnなどの化合物(例えば、SiO、TiSi等)、又はそれらの複合材料を用いてもよい。負極活物質の粒子形状についても特に限定されず、鱗片状、球状、繊維状又は塊状等の粒子形状を適宜選択することができる。
なお、前記した正極合剤層31b及び負極合剤層32bに用いる結着材は、PVDFに限定されない。前記した結着材として、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン、アクリル系樹脂などの重合体及びこれらの混合体などを用いてもよい。
捲回体30の捲回軸A方向において、負極電極32の負極合剤層32bの幅は、正極電極31の正極合剤層31bの幅よりも広くなっている。また、捲回体30の最内周と最外周には負極電極32が捲回されている。これにより、正極合剤層31bは、捲回体30の最内周から最外周まで負極合剤層32bの間に挟まれている。
捲回体30は、捲回軸A方向の両端部に、集電板40を接合するための電極の接続部31d,32dが設けられている。より詳細には、捲回体30の捲回軸A方向の一方の端部に、正極電極31の箔露出部31cが捲回されて積層された正極電極31の接続部31dが設けられ、捲回軸A方向の他方の端部に負極電極32の箔露出部32cが捲回されて積層された負極電極32の接続部32dが設けられている。捲回体30の接続部31d,32dは、それぞれ、捲回軸Aを中心として、捲回軸Aに直交する厚さ方向に二分割されて束ねられる。
各集電板40は、捲回体30の接続部31d,32dに接合される一対の接続片42を有している。各集電板40の一対の接続片42は、超音波圧接によって、それぞれ捲回体30の厚さ方向において二分割された接続部31d,32dに接合される。これにより、捲回体30は、接続部31d,32dに接続された集電板40を介して電池容器10の外部に設けられた外部端子20に接続される。より具体的には、捲回体30は、正極電極31が正極集電板40Aを介して正極外部端子20Aに電気的に接続され、負極電極32が負極集電板40Bを介して負極外部端子20Bに電気的に接続され、集電板40を介して蓋組立体に固定される。
なお、捲回体30の捲回軸A方向において、セパレータ33,34の幅は負極合剤層32bの幅よりも広いが、正極電極31及び負極電極32の箔露出部31c,32cは、それぞれセパレータ33,34の幅方向端部よりも幅方向外側に突出している。したがって、セパレータ33,34は、正極電極31及び負極電極32の接続部31d,32dを集電板40の接続片42に超音波圧接する際の支障にはならない。本実施形態の二次電池100では、集電板40の接続片42を捲回体30の接続部31d,32dに接合する前又は接合した後に、熱伝導性部材50が捲回体30の内部に挿入される。
図4A及び図4Bは、図2に示す捲回体30と熱伝導性部材50との組立手順を説明する斜視図である。図5Aは、図1に示す二次電池100のV-V線に沿う断面図である。
本実施形態の二次電池100において、熱伝導性部材50は、捲回体30におけるセパレータ33,34の捲回開始端部よりも内周に設けられ、捲回体30から延出し、捲回体30の幅広面である平面部30aと電池缶11の広側壁11aとの間に位置するように設けられる。熱伝導性部材50は、薄い板状又はシート状の部材であり、捲回体30の内部の熱を電池容器10に放熱するのに適した材料によって製作されている。熱伝導性部材50は、捲回体30の捲回軸A方向の両端で、捲回軸Aを中心として捲回軸Aに垂直な方向に二分割された接続部31d,32dの間を通る。すなわち、熱伝導性部材50は、扁平な捲回体30の捲回軸A方向の一端で厚さ方向に二分割された正極電極31の接続部31dと、捲回軸A方向の他端で厚さ方向に二分割された負極電極の接続部32dの間を通るように配置されている。
本実施形態の二次電池100において、熱伝導性部材50は、吸熱部51と放熱部52とを有している。吸熱部51は、捲回体30の内部で負極電極32の捲回始端部よりも内周に配置されている。放熱部52は、吸熱部51から延出して捲回体30の平面部30aと電池缶11の広側壁11aとの間に配置されている。なお、電池缶11の広側壁11aは、電池容器10における最大面積の側壁である。
本実施形態の二次電池100は、複数の熱伝導性部材50、より具体的には、一対の熱伝導性部材50を備えている。一対の熱伝導性部材50のうち、一方の熱伝導性部材50の吸熱部51は、捲回体30の捲回軸A方向の一方の端部から挿入され、他方の熱伝導性部材50の吸熱部51は、捲回体30の捲回軸A方向の他方の端部から挿入されている。これにより、一対の熱伝導性部材50の吸熱部51は、捲回体30の内部で互いに対向して配置されている。
また、一対の熱伝導性部材50のうち、一方の熱伝導性部材50の放熱部52は、捲回体30の捲回軸A方向の一方の端部から延出し、他方の熱伝導性部材50の放熱部52は、捲回体30の捲回軸A方向の他方の端部から延出している。これにより、一対の熱伝導性部材50の放熱部52は、捲回体30の平面部30aを覆い、電池缶11の一対の広側壁11aに対向している。
一対の熱伝導性部材50の放熱部52は、捲回体30の捲回軸Aに直交する方向、すなわち扁平な捲回体30の厚さ方向において、捲回体30の両側に配置され、電池容器10の一対の広側壁11aに対向している。すなわち、放熱部52は、捲回体30の両側の平面部30aを覆うように、電池缶11の広側壁11aと捲回体30の平面部30aとの間に折り込まれて配置されている。
より詳細には、捲回体30の捲回軸A方向の一端から延出する一方の熱伝導性部材50の放熱部52を第1放熱部52aとし、捲回体30の捲回軸A方向の他端から延出する他方の熱伝導性部材50の放熱部52を第2放熱部52bとする。この場合、捲回軸Aに直交する捲回体30の厚さ方向において、第1放熱部52aは、捲回体30の一側に配置され、第2放熱部52bは、捲回体30の他側に配置されている。
なお、熱伝導性部材50は、必ずしも複数に分割されている必要はなく、単一の部材であってもよい。この場合、熱伝導性部材50は、捲回体30の内部に配置された吸熱部51の捲回軸A方向の一端と他端にそれぞれ放熱部52を有する構成となる。すなわち、熱伝導性部材50は、一つの吸熱部51における捲回体30の捲回軸A方向の一端と他端からそれぞれ延出する放熱部52として、第1放熱部52aと第2放熱部52bとを有することになる。この場合にも、捲回軸Aに直交する捲回体30の厚さ方向において、第1放熱部52aは、捲回体30の一側に配置され、第2放熱部52bは、捲回体30の他側に配置される。
また、本実施形態の二次電池100では、一対の放熱部52は、それぞれ、電池缶11の一つの広側壁11a及び一つの狭側壁11cに対向し、捲回体30の周りに概ね半周程度ずつ配置されている。なお、熱伝導性部材50の放熱部52は、捲回体30の周りに複数周に亘って捲回されていてもよい。
捲回体30は、例えば、捲回時に、巻き芯に沿って吸熱部51を配置し、その周りにセパレータ33,34を介在させた正極電極31及び負極電極32を捲回することによって製作することができる。これにより、熱伝導性部材50をセパレータ33,34の捲回開始端部よりも内周に配置することができる。また、熱伝導性部材50の吸熱部51を捲回体30の内部で正極電極31及び負極電極32の捲回始端部よりも内周に配置することができる。
この場合、巻き芯の周りにセパレータ33,34を一周以上捲回し、セパレータ33,34の間に熱伝導性部材50を配置してもよい。これにより、熱伝導性部材50の吸熱部51を、正極電極31及び負極電極32の捲回始端部よりも内周に捲回されたセパレータ33,34の間に配置することができる。なお、図5Aに示す例では、熱伝導性部材50の吸熱部51が、捲回体30の最内周に捲回されたセパレータ33の間に配置された状態を示している。
また、熱伝導性部材50と正極電極31及び負極電極32との間の絶縁性を確保することを条件として、熱伝導性部材50を巻き芯として用い、熱伝導性部材50の周りにセパレータ33,34を介在させた正極電極31及び負極電極32を捲回してもよい。この場合、熱伝導性部材50は、その周りにセパレータ33,34の少なくとも一方を1周以上捲回することが好ましいが、必ずしもセパレータ33,34の間に配置する必要はない。
また、熱伝導性部材50は、例えば、セパレータ33,34を介在させた正極電極31及び負極電極32を巻き芯の周りに捲回し、捲回体30を扁平形状にプレスする前に、図4A及び図4Bに示すように、筒状の巻き芯の内側の空間又は巻き芯を抜き取った捲回体30の中心部の筒状の空間に挿入するようにしてもよい。この場合にも、熱伝導性部材50は、その周りにセパレータ33,34の少なくとも一方を1周以上捲回することが好ましいが、正極電極31及び負極電極32に対する絶縁性が確保されていれば、必ずしもセパレータ33,34の間に配置する必要はない。
熱伝導性部材50の材料としては、例えば、金属を用いることができ、例えば、アルミニウム、銅、ステンレス、ニッケル等、熱伝導性部材50の周辺の部材との反応で腐食しない材料を用いることができる。すなわち、熱伝導性部材50は、金属によって構成することができる。熱伝導性部材50が金属である場合には、熱伝導性部材50と捲回体30の接続部31d,32dとの間に絶縁部材を配置することができる。絶縁部材として、例えば、熱伝導性部材50の表面に絶縁層60を形成することができる。
絶縁層60は、少なくとも、熱伝導性部材50が捲回体30の正極電極31及び負極電極32の接続部31d,32d並びに集電板40の接続片42に対向する領域に形成されていればよい。熱伝導性部材50のその他の領域は、例えば、セパレータ33,34並びに絶縁保護フィルム61及び絶縁ケース62等によって、捲回体30及び電池容器10に対して電気的に絶縁してもよい。
本実施形態の二次電池100では、熱伝導性部材50の片面全体に絶縁層60が形成されている。また、一対の熱伝導性部材50の吸熱部51は、互いに対向する面に絶縁層60が設けられている。なお、二次電池100は、一対の熱伝導性部材50の吸熱部51の互いに対向する面に絶縁層60が設けられた構成に限定されるものではない。
図5Bは、二次電池100の変形例を示す図5Aに相当する断面図である。図5Bに示す二次電池100の変形例では、一対の熱伝導性部材50の吸熱部51は、互いに対向する面に絶縁層60が設けられておらず、互いに対向する面とは反対側の面に、それぞれ絶縁層60が設けられている。
絶縁層60は、例えば、熱伝導性部材50に絶縁材料を塗布し、熱伝導性部材50に絶縁フィルムを貼付若しくは捲回し、又は、熱伝導性部材50の表面を酸化処理することによって設けられている。すなわち、絶縁層60は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン、エポキシ樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリフッ化ビニリデンからなる群から選択される一以上の樹脂材料、又は、熱伝導性部材50を構成する上記の金属の酸化被膜によって構成することができる。
絶縁層60を熱伝導性部材50に塗布する場合には、前記した樹脂材料の前駆体を熱伝導性部材50に塗布して重合反応させることで絶縁層60を形成することができる。また、前記した樹脂材料を溶剤に溶解させて熱伝導性部材50に塗布し、乾燥させることで絶縁層60を形成することができる。絶縁層60を熱伝導性部材50に貼付する場合の接着剤は、電解液に溶解しないものであれば、特に限定されない。熱伝導性部材50を構成する上記の金属の酸化被膜によって絶縁層60を形成する場合に、酸化被膜を形成する処理は、薬品との反応でもよいし、電解酸化による処理でもよい。酸化被膜の厚さは、熱伝導性部材50の絶縁性を確保することができる厚さであれば、特に限定されない。
また、熱伝導性部材50は、樹脂材料によって構成されていてもよい。この場合、絶縁層60を省略することができる。樹脂材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン、エポキシ、ポリブチレンテレフタレートからなる樹脂群から選択される一以上の樹脂材料であってもよい。また、樹脂材料は、前記樹脂群から選択される一以上の樹脂材料に、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化マグネシウム、二酸化ケイ素からなるフィラー群から選択される一以上のフィラーを含む複合樹脂材料であってもよい。フィラーは、電解液に含まれる有機溶媒およびリチウム塩と副反応を起こして溶解しないものが望ましい。
熱伝導性部材50の厚さは、捲回体30の内部の熱を効果的に電池容器10に放熱する観点から、正極箔31a及び負極箔32aの厚さよりも厚いことが好ましい。また、熱伝導性部材50の厚さは、捲回体30の周囲に巻き付けることができ、電池容器10内での占有スペースを最小限にする観点から、必要以上に厚くしないことが好ましい。具体的には、熱伝導性部材50の厚さは、例えば、50μm以上かつ500μm以下にすることができる。
熱伝導性部材50の吸熱部51の幅、すなわち、電池缶11の底壁11bに垂直な方向の吸熱部51の寸法は、吸熱部51を捲回体30の正極電極31及び負極電極32の捲回始端部、すなわち、捲回体30の捲回方向における正極電極31及び負極電極32の始端部よりも内周に配置することができる寸法であれば、特に限定されない。捲回体30の内部から電池容器10への放熱性をより向上させる観点から、吸熱部51の幅は、可能な限り広いことが好ましい。
熱伝導性部材50の吸熱部51の長さ、すなわち、捲回体30の捲回軸A方向に沿う吸熱部51の寸法は、捲回体30の内部で発生した熱を吸収することができる寸法であれば特に限定されない。捲回体30の内部から電池容器10への放熱性をより向上させる観点から、吸熱部51の長さは、捲回体30の捲回軸A方向の一端から他端までの全体に亘って吸熱部51を配置可能な長さであることが好ましい。
熱伝導性部材50の放熱部52の幅、すなわち、電池缶11の底壁11bに垂直な方向の放熱部52の寸法は、放熱部52を電池缶11の広側壁11aに対向して配置することができる寸法であれば特に限定されない。捲回体30の内部から電池容器10への放熱性をより向上させる観点から、放熱部52の幅は、可能な限り広いことが好ましい。放熱部52の幅は、電池缶11の広側壁11aに隣接する部分において、吸熱部51の幅よりも拡大されてもよい。また、放熱部52の下端は、電池缶11の底壁11bに沿って延出させてもよく、放熱部52の上端は、電池蓋12に沿って延出させてもよい。
熱伝導性部材50の放熱部52の長さ、すなわち、放熱部52の幅方向に直交する方向の寸法は、捲回体30の内部の吸熱部51から放熱部52を延出させて電池容器10における最大面積の広側壁11aに隣接して配置することができる寸法であれば、特に限定されない。捲回体30の内部から電池容器10への放熱性をより向上させる観点から、放熱部52の長さは、電池缶11の狭側壁11cに隣接して配置することができる長さを有することが好ましい。
放熱部52と電池缶11の広側壁11aとが対向して隣接する面積は、例えば、広側壁11aの面積の50%以上、60%以上、70%以上、80%以上、又は、90%以上に設定することができる。また、放熱部52は、捲回体30の平面部30aと対向する領域のみに配置してもよい。同様に、放熱部52と電池缶11の狭側壁11cとが対向して隣接する面積は、例えば、狭側壁11cの面積の50%以上、60%以上、70%以上、80%以上、又は、90%以上に設定することができる。また、放熱部52と電池缶11の底壁11bとが対向して隣接する面積は、例えば、底壁11bの面積の50%以上、60%以上、70%以上、80%以上、又は、90%以上に設定することができる。
捲回体30の内部に熱伝導性部材50の吸熱部51を配置し、捲回体30に接続部31d,32dを集電板40に接合し、熱伝導性部材50の放熱部52によって捲回体30の平面部30aを覆うことで、蓋組立体が構成される。蓋組立体を構成する捲回体30は、捲回軸A方向の両端部を除いて、図2に示す絶縁保護フィルム61によって覆われる。また、捲回体30の捲回軸A方向の両端部及び一対の集電板40は、一対の絶縁ケース62によって覆われる。絶縁保護フィルム61及び絶縁ケース62は、ポリプロピレン等の絶縁性を有する樹脂材料によって製作され、捲回体30、集電板40及び熱伝導性部材50を電池缶11に対して絶縁する。なお、絶縁保護フィルム61及び絶縁ケース62は、一体に設けられていてもよい。また、電池缶11に対向する熱伝導性部材50の表面に絶縁層60を形成する場合には、絶縁保護フィルム61を省略してもよい。
蓋組立体は、捲回体30を電池缶11の開口部から挿入し、電池蓋12によって電池缶11の開口部を閉塞した状態で、例えばレーザ溶接によって電池蓋12を電池缶11の開口部の全周に亘って接合することで、電池缶11に接合される。その後、電池蓋12の注液口14を介して電池容器10内に非水電解液を注入し、例えばレーザ溶接によって注液口14に注液栓15を接合して電池容器10を密閉する。電池容器10に注入する非水電解液としては、例えば、エチレンカーボネート等の炭酸エステル系の有機溶媒に6フッ化リン酸リチウム(LiPF)等のリチウム塩が溶解された非水電解液を用いることができる。
以上の構成により、二次電池100は、供給された外部発電電力を外部端子20及び集電板40を介して捲回体30に蓄積して充電され、捲回体30に蓄積された電力を集電板40及び外部端子20を介して外部機器に供給することができる。
以下、本実施形態の二次電池100の作用について説明する。
リチウムイオン二次電池である本実施形態の二次電池100は、例えば、電気自動車やハイブリッド電気自動車等の動力源として使用される際には、複数の二次電池100が組み合わされた組電池又は電池モジュールとして車載される。組電池又は電池モジュールでは、一般に、セルホルダによって複数の扁平な二次電池100を厚さ方向に間隔を開けて保持し、個々の二次電池100の電池缶11の広側壁11aに隣接する冷媒流路を形成する。
そして、二次電池100の電池缶11の広側壁11aに隣接する冷媒流路に、例えば冷却空気等の冷媒を流通させることで電池容器10を冷却し、充放電に伴う二次電池100の温度上昇を抑制する。また、二次電池100の電池缶11の底壁11b又は狭側壁11cを、冷媒循環式の冷却器によって冷却することで、二次電池100の電池容器10を冷却し、充放電に伴う温度上昇を抑制してもよい。
二次電池100の内部の発熱の要因としては、捲回体30の電池反応による発熱及び集電板40等の端子部材の電気抵抗によって発生するジュール熱が挙げられる。二次電池100の内部の捲回体30では、正極箔31a及び負極箔32aの両面に正極合剤層31b及び負極合剤層32bが形成された正極電極31及び負極電極32が、セパレータ33,34を介在させて捲回されている。そのため、捲回体30の熱伝導は、正極箔31a及び負極箔32aの延在方向である捲回軸Aに沿う方向において比較的大きく、正極電極31、負極電極32及びセパレータ33,34の積層方向である捲回軸Aに垂直な方向において比較的小さい。
すなわち、捲回体30の捲回軸Aに沿う方向では、主に、熱伝導率が比較的高い正極箔31a及び負極箔32aを介して熱伝導が行われる。これに対し、捲回体30の捲回軸Aに垂直な方向では、正極箔31a及び負極箔32aの間に配置された熱伝導率が比較的低い正極合剤層31b、負極合剤層32b及び電解液を含浸したセパレータ33,34を介して熱伝導が行われる。したがって、捲回体30の熱伝導は、捲回軸Aに沿う正極電極31及び負極電極32の面方向よりも、捲回軸Aに垂直な正極電極31及び負極電極32の積層方向において小さくなる。
前記特許文献1に記載された従来の電池では、発電要素の両端部に設けられた接触部に熱伝導部材が接触している。通常、発電要素の両端部には、発電要素の正極層及び負極層をそれぞれ正極端子及び負極端子に接続する正極集電体及び負極集電体が接続される。正極集電体及び負極集電体は、電池の充放電によって電流が流れると発熱して高温になる場合がある。正極集電体及び負極集電体が高温になると、発電要素の両端部の接触部が高温になり、接触部に接触する熱伝導部材を介した発電要素の放熱が妨げられる虞がある。また、前記従来の電池の発電要素が捲回式である場合には、捲回軸方向に垂直な正極層及び負極層の積層方向における熱伝導が小さいため、発電要素の内部の放熱が妨げられる。したがって、前記従来の電池は、充放電に伴う発電要素の温度上昇を十分に抑制できず、電極材料同士の副反応によって電池の劣化が進行する虞があり、長寿命化に課題がある。
これに対し、本実施形態の二次電池100は、正極電極31及び負極電極32とセパレータ33,34とを扁平捲回した扁平捲回群である捲回体30と、捲回体30を収納する電池缶11とを有している。そして、捲回体30におけるセパレータ33,34の捲回開始端部よりも捲回体30の内周に設けられた熱伝導性部材50は、捲回体30から延出し、捲回体30の幅広面である平面部30aと電池缶11との間に位置するように設けられている。
これにより、捲回体30の内部の熱を、熱伝導性部材50によって吸収し、熱伝導性部材50によって電池缶11へ放熱することで、従来よりも捲回体30の放熱性を向上させ、正極電極31及び負極電極32の劣化を抑制して二次電池100の長寿命化を可能にすることができる。
より詳細には、本実施形態の角形二次電池100は、セパレータ33,34を介在させて正極電極31及び負極電極32を捲回した扁平な捲回体30と、該捲回体30を収容する扁平角形の電池容器10と、捲回体30の熱を電池容器10に放熱する熱伝導性部材50とを備えている。そして、熱伝導性部材50は、捲回体30の内部で正極電極31及び負極電極32の捲回始端部よりも内周に配置された吸熱部51と、該吸熱部51から延出して捲回体30の平面部30aと電池容器10における最大面積の広側壁11aとの間に配置された放熱部52とを有している。
これにより、熱伝導性部材50の吸熱部51によって、正極電極31、負極電極32及びセパレータ33,34の積層方向における熱伝導が小さく、比較的高温になりやすい捲回体30の内部の熱を吸収することができる。また、熱伝導性部材50は、吸熱部51によって吸収した捲回体30の内部の熱を、放熱部52によって電池容器10を構成する電池缶11の最大面積の広側壁11aに放熱することができる。
すなわち、熱伝導性部材50によって、二次電池100の正極電極31、負極電極32、及び集電板40を流れる電流の影響を受けず、捲回体30の内部の熱を電池容器10に直接的に放熱する新たな熱伝導経路を形成することができる。さらに、熱伝導性部材50の放熱部52から電池缶11の広側壁11aへ移動した熱は、広側壁11aに隣接する冷媒流路を流れる冷却空気等の冷媒に移動し、二次電池100の温度上昇が抑制される。
また、電池缶11の広側壁11aに隣接して配置された熱伝導性部材50の放熱部52は、捲回体30の平面部30aのセパレータ34と、電池缶11の広側壁11aの内側に配置された絶縁保護フィルム61との間に配置されている。また、電池缶11の広側壁11aの外側には、通常、個々の二次電池100を保持するセルホルダの一部が当接し、電池缶11の広側壁11aの膨張が規制されている。
そのため、二次電池100の充放電によって捲回体30が膨張すると、熱伝導性部材50の放熱部52は、捲回体30の平面部30aの膨張によって絶縁保護フィルム61を介して電池缶11の広側壁11aに押し付けられる。これにより、熱伝導性部材50の放熱部52から電池容器10への熱伝導を向上させ、捲回体30から電池容器10への放熱性をより向上させることができる。また、熱伝導性部材50の材質や絶縁層60の形成によって絶縁保護フィルム61を省略可能な場合には、放熱部52を電池缶11の広側壁11aに直接押し付けることで、捲回体30から電池容器10への放熱性をより向上させることができる。
したがって、本実施形態の二次電池100によれば、従来よりも捲回体30の放熱性を向上させ、捲回体30の内周側と外周側との温度差を低減し、正極電極31及び負極電極32の劣化を抑制し、長寿命化を可能にすることができる。
さらに、電池缶11の広側壁11aに隣接する放熱部52の下端を電池缶11の底壁11bに沿って延出させ、又は、放熱部52の上端を電池蓋12に沿って延出させ、又は、放熱部52を電池缶11の狭側壁11cに隣接して配置することで、捲回体30から電池容器10への放熱性をより向上させることができる。
また、本実施形態の二次電池100において、熱伝導性部材50の吸熱部51は、正極電極31及び負極電極32の捲回始端部よりも内周に捲回されたセパレータ33の間に配置されている。これにより、セパレータ33によって熱伝導性部材50の吸熱部51を正極電極31及び負極電極32に対して電気的に絶縁することができる。また、セパレータ33によって捲回体30の内周部に熱伝導性部材50の吸熱部51を保持することができる。
また、本実施形態の二次電池100において、捲回体30は、捲回軸A方向の一端と他端に正極電極31の接続部31dと負極電極32の接続部32dを有し、該接続部31d,32dに接続された集電板40を介して電池容器10の外部に設けられた外部端子20に接続されている。そして、接続部31d,32dは、捲回体30の捲回軸Aを中心として該捲回軸Aに直交する厚さ方向に二分割されている。これにより、集電板40の一対の接続片42をそれぞれ二分割された接続部31d,32dに接続することができ、集電板40の接続片42を流れる電流を小さくして集電板40の温度上昇を抑制することができる。したがって、捲回体30の熱を接続部31d,32dを介して集電板40の接続片42に放熱することが可能になる。
また、熱伝導性部材50は、捲回体30の二分割された接続部31d,32dの間を通っている。これにより、熱伝導性部材50を、捲回体30の接続部31d,32dに遮られることなく、捲回体30の捲回軸A方向の端部から捲回体30の内部に挿入することができる。また、捲回体30の内部に配置した熱伝導性部材50を、捲回体30の接続部31d,32dに遮られることなく、捲回体30の捲回軸A方向の端部から電池缶11の広側壁11aまで延出させることが可能になる。
また、本実施形態の二次電池100において、熱伝導性部材50は、金属によって構成され、熱伝導性部材50と捲回体30の接続部31d,32dとの間に絶縁部材としての絶縁層60が配置されている。これにより、電池容器10に対向する熱伝導性部材50の表面を露出させ、比較的高い熱伝導率を有する金属製の熱伝導性部材50によって、捲回体30から電池容器10への放熱性をより向上させることができる。また、絶縁部材である絶縁層60によって、熱伝導性部材50を捲回体30の接続部31d,32d及び集電板40に対して電気的に絶縁することができる。
また、本実施形態の二次電池100は、複数の熱伝導性部材50を備えている。これにより、例えば、熱伝導性部材50を、捲回体30の捲回後に、捲回体30の内部に挿入するのを容易にすることができる。また、複数の熱伝導性部材50の吸熱部51は、捲回体30の内部で互いに対向して配置されている。これにより、単一の熱伝導性部材50の単一の吸熱部51のみが捲回体30の内部に配置されている場合と比較して、複数の吸熱部51によって捲回体30の内部の熱をより多く吸収し、捲回体30から電池容器10への放熱性をより向上させることができる。
また、本実施形態の二次電池100において、複数の熱伝導性部材50の吸熱部51は、互いに対向する面に絶縁層60が設けられている。これにより、個々の熱伝導性部材50を互いに絶縁することができ、正極電極31と負極電極32との短絡をより確実に防止することができる。
また、本実施形態の二次電池100において、絶縁層60は、熱伝導性部材50に絶縁材料を塗布し、熱伝導性部材50に絶縁フィルムを貼付若しくは捲回し、又は、熱伝導性部材50の表面を酸化処理することによって設けられている。これにより、熱伝導性部材50に絶縁層60を容易に形成することができる。また、絶縁層60は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン、エポキシ樹脂、ポリブチレンテレフタレートからなる群から選択される一以上の樹脂材料、又は、熱伝導性部材50を構成する金属の酸化被膜によって構成されている。これにより、捲回体30、集電板40及び電池容器10に対する熱伝導性部材50の絶縁性を確保することができる。
また、本実施形態の二次電池100において、熱伝導性部材50が樹脂材料によって構成されている場合には、熱伝導性部材50単体で絶縁性を確保し、絶縁層60の形成を省略することができる。熱伝導性部材50を構成する樹脂材料として、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン、エポキシ樹脂、ポリブチレンテレフタレートからなる樹脂群から選択される一以上の樹脂材料を用いることで、絶縁性を確保することができる。さらに、熱伝導性部材50を構成する樹脂材料として、前記樹脂群から選択される一以上の樹脂材料に、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化マグネシウム、二酸化ケイ素からなるフィラー群から選択される一以上のフィラーを含む複合樹脂材料を用いることで、熱伝導性部材50の熱伝導率を向上させることができる。
また、本実施形態の二次電池100において、熱伝導性部材50の放熱部52は、捲回体30の捲回軸Aに直交する方向、より具体的には、扁平な捲回体30の厚さ方向において捲回体30の両側に配置され、電池容器10の一対の広側壁11aに対向している。
これにより、熱伝導性部材50の放熱部52が捲回体30の厚さ方向の片側に配置されて電池容器10の一対の広側壁11aの一方のみに対向している場合と比較して、捲回体30から電池容器10への放熱性をより向上させることができる。
また、本実施形態の二次電池100において、放熱部52は、捲回体30の捲回軸方向の一端と他端からそれぞれ延出する第1放熱部52a及び第2放熱部52bを有している。そして、捲回体30の捲回軸Aに直交する方向、より具体的には、扁平な捲回体30の厚さ方向において、第1放熱部52aは、捲回体30の一側に配置され、第2放熱部52bは、捲回体30の他側に配置されている。これにより、熱伝導性部材50の放熱部52を扁平な捲回体30の厚さ方向において捲回体30の両側に配置する際に、吸熱部51から延出する放熱部52の長さを短くすることができる。したがって、捲回体30から電池容器10への放熱性をより向上させることができる。
また、本実施形態の二次電池100において、熱伝導性部材50の放熱部52が、捲回体30の周りに複数周に亘って捲回されている場合には、放熱部52の熱容量を増加させ、捲回体30から電池容器10への放熱性をより向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態の二次電池100によれば、捲回体30の内部の熱を、熱伝導性部材50の吸熱部51によって吸収し、熱伝導性部材50の放熱部52によって電池容器10の最大面積の広側壁11aへ放熱することができる。したがって、従来よりも捲回体30の放熱性を向上させ、正極電極31及び負極電極32の劣化を抑制して二次電池100の長寿命化を可能にすることができる。
[実施形態2]
以下、本発明の二次電池の実施形態2について、図1から図3を援用し、図6A及び図6Bを用いて説明する。
図6Aは、本実施形態に係る二次電池100Aの図4Bに相当する斜視図である。図6Bは、本実施形態に係る二次電池100Aの図5Aに相当する断面図である。本実施形態の二次電池100Aは、熱伝導性部材50Aの構成が、実施形態1の二次電池100の熱伝導性部材50と異なっている。本実施形態の二次電池100Aのその他の点は、実施形態1の二次電池100と同一であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の二次電池100Aは、単一の熱伝導性部材50Aを備えている。熱伝導性部材50Aは、捲回体30の内部で正極電極31及び負極電極32の捲回始端部よりも内周に配置された吸熱部51と、該吸熱部51から延出して電池容器10における最大面積の広側壁11aに隣接して配置された放熱部52とを有している。熱伝導性部材50Aの放熱部52は、捲回体30の捲回軸A方向の一端から延出し、捲回体30の周りに捲回され、扁平な捲回体30の厚さ方向の両側に配置されている。
したがって、本実施形態の二次電池100Aによれば、実施形態1の二次電池100と同様の効果を得ることができる。また、捲回体30の捲回軸A方向の一端から延出した放熱部52を捲回体30の周りに捲回するだけで、放熱部52を捲回体30の厚さ方向の両側に配置することができる。したがって、本実施形態の二次電池100Aによれば、捲回体30の捲回軸A方向の両端から延出した第1放熱部52a及び第2放熱部52bをそれぞれ折り返す実施形態1の二次電池100と比較して、製造工程を削減して生産性を向上させることができる。
[実施形態3]
以下、本発明の二次電池の実施形態3について、図1から図3を援用し、図7A及び図7Bを用いて説明する。
図7Aは、本実施形態に係る二次電池100Bの図4Bに相当する斜視図である。図7Bは、本実施形態に係る二次電池100Bの図5Aに相当する断面図である。本実施形態の二次電池100Bは、熱伝導性部材50Bの構成が、実施形態1の二次電池100の熱伝導性部材50と異なっている。本実施形態の二次電池100Bのその他の点は、実施形態1の二次電池100と同一であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の二次電池100Bは、熱伝導性部材50Bの吸熱部51、第1放熱部52a、及び第2放熱部52bがそれぞれ分離して設けられ、第1放熱部52a及び第2放熱部52bが粘着テープ53によって吸熱部51に接合されている。粘着テープ53としては、捲回体30の最外周のセパレータ34を固定する粘着テープと同様のものを用いることができる。
本実施形態の二次電池100Bによれば、熱伝導性部材50Bを備えることで、実施形態1の二次電池100と同様の効果を得ることができる。また、熱伝導性部材50Bを捲回体30に配置する際に、まず、捲回体30の内部に吸熱部51のみを配置し、その後、吸熱部51の捲回軸A方向の両端から延出した部分に、放熱部52を接合することができる。したがって、熱伝導性部材50Bの吸熱部51を捲回体30の内部に配置する際に、放熱部52が邪魔にならず、二次電池100Bの製造を容易にすることができる。
以上、図面を用いて本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。例えば、熱伝導性部材の放熱部は、電池容器の広側壁を除く壁面のみに隣接してもよい。また、二次電池は、3つ以上の熱伝導性部材を備えてもよい。
11 電池缶
11a 広側壁
20 外部端子
30 捲回体(扁平捲回群)
30a 平面部(幅広面)
31 正極電極(電極)
31d 接続部
32 負極電極(電極)
32d 接続部
33 セパレータ
34 セパレータ
40 集電板
50 熱伝導性部材
50A 熱伝導性部材
50B 熱伝導性部材
51 吸熱部
52 放熱部
52a 第1放熱部
52b 第2放熱部
53 粘着テープ
60 絶縁層(絶縁部材)
100 二次電池
100A 二次電池
100B 二次電池
A 捲回軸

Claims (15)

  1. 電極とセパレータとを扁平捲回した扁平捲回群と、前記扁平捲回群を収納する電池缶とを有し、
    前記扁平捲回群における前記セパレータの捲回開始端部よりも前記扁平捲回群の内周に設けられた熱伝導性部材は、前記扁平捲回群から延出し、前記扁平捲回群の幅広面と前記電池缶との間に位置するように設けられた二次電池。
  2. 前記熱伝導性部材は、前記扁平捲回群の内部で前記電極の捲回始端部よりも内周に配置された吸熱部と、該吸熱部から延出して前記扁平捲回群の前記幅広面と前記電池缶の最大面積の広側壁との間に配置された放熱部と、を有し、
    前記吸熱部は、前記電極の前記捲回始端部よりも内周に捲回された前記セパレータの間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記扁平捲回群は、捲回軸方向の両端部に前記電極の接続部を有し、該接続部に接続された集電板を介して前記電池缶の外部に設けられた外部端子に接続され、
    前記接続部は、前記扁平捲回群の捲回軸を中心として該捲回軸に直交する方向に二分割され、
    前記熱伝導性部材は、二分割された前記接続部の間を通ることを特徴とする請求項2に記載の二次電池。
  4. 前記熱伝導性部材は、金属によって構成され、
    前記熱伝導性部材と前記扁平捲回群の前記接続部との間に絶縁部材が配置されていることを特徴とする請求項3に記載の二次電池。
  5. 複数の前記熱伝導性部材を備えることを特徴とする請求項4に記載の二次電池。
  6. 複数の前記熱伝導性部材の前記吸熱部は、前記扁平捲回群の内部で互いに対向して配置されていることを特徴とする請求項5に記載の二次電池。
  7. 複数の前記熱伝導性部材の前記吸熱部は、互いに対向する面に絶縁層が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の二次電池。
  8. 前記絶縁層は、前記熱伝導性部材に絶縁材料を塗布し、前記熱伝導性部材に絶縁フィルムを貼付若しくは捲回し、又は、前記熱伝導性部材の表面を酸化処理することによって設けられていることを特徴とする請求項7に記載の二次電池。
  9. 前記絶縁層は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン、エポキシ樹脂、ポリブチレンテレフタレートからなる群から選択される一以上の樹脂材料、又は、前記金属の酸化被膜によって構成されていることを特徴とする請求項8に記載の二次電池。
  10. 前記熱伝導性部材は、樹脂材料によって構成されていることを特徴とする請求項3に記載の二次電池。
  11. 前記樹脂材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン、エポキシ樹脂、ポリブチレンテレフタレートからなる樹脂群から選択される一以上の樹脂材料、又は、前記樹脂群から選択される一以上の樹脂材料に、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化マグネシウム、二酸化ケイ素からなるフィラー群から選択される一以上のフィラーを含む複合樹脂材料であることを特徴とする請求項10に記載の二次電池。
  12. 前記放熱部は、前記捲回軸に直交する方向において前記扁平捲回群の両側に配置され、前記電池缶の一対の前記幅広面に対向していることを特徴とする請求項9又は請求項11に記載の二次電池。
  13. 前記放熱部は、前記扁平捲回群の前記捲回軸方向の一端と他端からそれぞれ延出する第1放熱部及び第2放熱部を有し、
    前記捲回軸に直交する方向において、前記第1放熱部は、前記扁平捲回群の一側に配置され、前記第2放熱部は、前記扁平捲回群の他側に配置されることを特徴とする請求項12に記載の二次電池。
  14. 前記放熱部は、前記扁平捲回群の前記捲回軸方向の一端から延出し、前記扁平捲回群の周りに捲回されて前記扁平捲回群の両側に配置されていることを特徴とする請求項12に記載の二次電池。
  15. 前記放熱部は、前記扁平捲回群の周りに複数周に亘って捲回されていることを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の二次電池。
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