以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(第1の実施形態)
本実施形態では、本発明におけるデータ管理装置を複数の機器からなるデータ管理システムとして実現する実施形態で示す。
本実施例のシステム構成について、図1のシステム図を参照して説明する。本システムは、リモート制御装置102、コンテンツ管理装置103、撮像装置(デジタルカメラ)101、大画面モニター107、アクセスポイント機能付きルータ105、インターネット106、サーバー装置104で構成される。利用者がデジタルカメラ101で撮影した静止画・動画からなるコンテンツは無線通信を介してコンテンツ管理装置103に送られる。コンテンツを受信したコンテンツ管理装置103はコンテンツに対してコンテンツ識別子を割り振り、オリジナルのコンテンツを蓄積する。その上で取り込んだコンテンツの縮小コンテンツを生成する。コンテンツが静止画像の場合は縦横サイズを縮小して縮小コンテンツを生成する。また、コンテンツが動画像の場合は、動画像の全フレームについて縦横サイズを縮小した全体縮小コンテンツと、動画像の先頭から所定時間のフレームなど、一部のフレームを抽出し、それらについて縦横サイズを縮小した部分縮小コンテンツの2種類を生成する。縮小コンテンツはアクセスポイント機能付きルータ105からインターネット106経由でコンテンツ識別子と併せてサーバー装置104に送信される。これによりオリジナルのコンテンツをコンテンツ管理装置103で、縮小コンテンツをサーバー装置104で共通のコンテンツ識別子の下で管理する。またサーバー装置104では受信した縮小コンテンツ毎に属性情報を生成する。属性情報とは評価値や削除対象か否かを示す情報などから成るコンテンツに対する補助情報である。本システムでは、コンテンツ管理装置103がオリジナルのコンテンツを蓄積し、サーバー装置104はオリジナルのコンテンツと対応する縮小コンテンツを蓄積し、縮小コンテンツは属性情報と関連づけられて利用者のコンテンツライブラリで管理される。なお、オリジナルのコンテンツおよび、それと対応する縮小コンテンツは、同じコンテンツ識別子に関連づけられて、コンテンツ管理装置103およびサーバー装置104それぞれで保存される。利用者が複数台のデジタルカメラ101を所有していれば、複数台のデジタルカメラ101で撮影され、生成されたコンテンツからなるコンテンツライブラリとなる。
利用者がコンテンツライブラリを活用する際、操作はリモート制御装置102上から行う。リモート制御装置102は、アクセスポイント機能付きルータ105からインターネット106経由でサーバー装置104と通信する。サーバー装置104にある縮小コンテンツや属性情報を取得し、リモート制御装置102上のモニターに表示することで、コンテンツライブラリにアクセスする環境を提供できる。リモート制御装置102がサーバー装置104に蓄積されている縮小コンテンツを利用する本システムでは、リモート制御装置102の処理能力が非力であっても軽快に処理を行える利点がある。
またリモート制御装置102のモニター208はタッチパネル機能を有している。利用者がモニター上で行った操作内容に従い、決められた制御コマンドをアクセスポイント機能付きルータ105からインターネット106経由でサーバー装置104に送信する。サーバー装置104は受信した制御コマンドに従う処理を実行するだけでなく、必要に応じてコンテンツ管理装置103に対して制御コマンドを中継する役割も担う。リモート制御装置102、コンテンツ管理装置103、サーバー装置104が連携することで、利用者にコンテンツライブラリを活用できる環境を提供する。
代表的なコンテンツライブラリの利用としては、所望のコンテンツをコンテンツ管理装置103に接続された大画面モニター107に表示して鑑賞する利用がある。利用者はリモート制御装置102上で縮小コンテンツを見ながら大画面モニター107に表示したいコンテンツを選択し、表示指示を実行する。表示指示を受けたリモート制御装置102から表示対象コンテンツのコンテンツ識別子を引数に持つ表示指示コマンドがサーバー装置104に送信され、サーバー装置104からコンテンツ管理装置103にコマンドが転送される。表示指示コマンドを受けたコンテンツ管理装置103は、蓄積しているコンテンツから該コンテンツ識別子を持つオリジナルのコンテンツを特定し、大画面モニター107に表示する。つまり利用者は、縮小コンテンツを使った軽快な操作性の下でリモート制御装置102から表示指示を出しながらも、実際の大画面モニター107上ではコンテンツ管理装置103のオリジナルのコンテンツを使い高品位な映像で鑑賞できる。
なお、以下、リモート制御装置102とコンテンツ管理装置103はサーバー装置104を介して、各種データやコマンドを送受信する場合について説明する。しかし、これに限らず、リモート制御装置102とコンテンツ管理装置103が直接、これらの情報を送受信するようにしてもよい。
本実施例のリモート制御装置102を構成するコンピュータ装置の構成について、図2のブロック図を参照して説明する。リモート制御装置102はそれぞれ単一のコンピュータ装置で実現してもよいし、必要に応じた複数のコンピュータ装置に各機能を分散して実現するようにしてもよい。複数のコンピュータ装置で構成される場合は、互いに通信可能なようにLocal Area Network(LAN)などで接続されている。リモート制御装置102は具体的には、例えば、タブレット端末などの情報処理装置によって実現される。
図2において、制御部201はリモート制御装置102全体を制御し、例えばCentral Processing Unit(CPU)である。Read Only Memory(ROM)202は書き換え可能な不揮発性メモリでOperating System(OS)などのプログラム、外部装置から供給されるプログラムを保持する。Random Access Memory(RAM)203は揮発性メモリでプログラムやデータを一時記憶する。外部記憶装置204はリモート制御装置102に固定して設置されたハードディスクドライブ(HDD)である。あるいは、外部記憶装置204はフラッシュメモリで構成されるソリッドステートドライブ(SSD)、ハードディスクとフラッシュメモリを併用したハイブリッドドライブやメモリカードなどであってもよい。外部記憶装置204はサーバー装置104から取得した縮小コンテンツなどを記憶する。また、外部記憶装置204はOSや後述するコンテンツ管理アプリケーションプログラムなどのソフトウェアプログラムを記憶する。
Bit Move Unit(BMU)205は、例えばメモリ間(例えば、VRAM206と他のメモリとの間)や、メモリと各I/Oデバイス(例えば、ネットワークインターフェイス209)間のデータ転送を制御する。Video R A M(VRAM)206は、表示装置(モニター)208に表示する為の画像を描画する。このVRAM206に生成した画像を、所定の規定に従ってモニター208に送信し、これによりモニター208は画像を表示する。またモニター208はタッチセンサ207を有するタッチパネルである。なお、タッチパネルは、モニター208に重ね合わせて平面的に構成され、接触された位置に応じた座標情報が出力されるようにした入力デバイスである。制御部201はタッチパネルへの以下の操作を検出できる。タッチパネルを指やペンで触れたこと(以下、タッチダウンと称する)。タッチパネルを指やペンで触れている状態であること(以下、タッチオンと称する)。タッチパネルを指やペンで触れたまま移動していること(以下、ムーブと称する)。タッチパネルへ触れていた指やペンを離したこと(以下、タッチアップと称する)。タッチパネルに何も触れていない状態(以下、タッチオフと称する)。これらの操作や、タッチパネル上に指やペンが触れている位置座標は、制御部201に通知され、制御部201は通知された情報に基づいてタッチパネル上にどのような操作が行なわれたかを判定する。ムーブについてはタッチパネル上で移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル上の垂直成分・水平成分毎に判定できる。またタッチパネル上をタッチダウンから所定の距離以上のムーブを経てタッチアップをしたとき、ドラッグを経てドロップが行われたこととする(ドラッグアンドドロップ)。タッチパネルは、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いても良い。
無線ネットワークインターフェイス209は無線通信回線211に繋がることでアクセスポイント機能付きルータ105と通信する。システムバス210は201〜209の各ユニットを通信可能に接続する。
本実施例のコンテンツ管理装置103を構成するコンピュータ装置の構成について、図3のブロック図を参照して説明する。コンテンツ管理装置103はそれぞれ単一のコンピュータ装置で実現してもよいし、必要に応じた複数のコンピュータ装置に各機能を分散して実現するようにしてもよい。複数のコンピュータ装置で構成される場合は、互いに通信可能なようにLocal Area Network(LAN)などで接続されている。コンテンツ管理装置103は具体的には例えば、外付けハードディスクやレコーダーなどの大容量記憶装置によって実現される。
図3において、制御部301はコンテンツ管理装置103全体を制御し、例えばCentral Processing Unit(CPU)である。Read Only Memory(ROM)302は書き換え可能な不揮発性メモリでOperating System(OS)などのプログラム、外部装置から供給されるプログラムを保持する。Random Access Memory(RAM)303は揮発性メモリでプログラムやデータを一時記憶する。外部記憶装置304はコンテンツ管理装置103に固定して設置されたハードディスクドライブ(HDD)である。あるいは、外部記憶装置304はフラッシュメモリで構成されるソリッドステートドライブ(SSD)、ハードディスクとフラッシュメモリを併用したハイブリッドドライブやメモリカードなどである。外部記憶装置304はデジタルカメラ101から取得したオリジナルのコンテンツを記憶する。
Bit Move Unit(BMU)305は、例えばメモリ間(例えば、VRAM306と他のメモリとの間)や、メモリと各I/Oデバイス(例えば、ネットワークインターフェイス307)間のデータ転送を制御する。Video R A M(VRAM)306は、大画面モニター107に表示する為の画像を描画する。このVRAM206に生成した画像を、所定の規定に従って大画面モニター107に送信し、これにより大画面モニター107に画像を表示する。
無線ネットワークインターフェイス307は無線ネットワーク回線310に繋がることで、アクセスポイント機能付きルータ105と通信し、無線ネットワーク回線310につながることでデジタルカメラ101と通信する。システムバス309は301〜307の各ユニットを通信可能に接続する。
本実施例のサーバー装置104を構成するコンピュータ装置の構成について、図4のブロック図を参照して説明する。サーバー装置104はそれぞれ単一のコンピュータ装置で実現してもよいし、必要に応じた複数のコンピュータ装置に各機能を分散して実現するようにしてもよい。複数のコンピュータ装置で構成される場合は、互いに通信可能なようにLocal Area Network(LAN)などで接続されている。サーバー装置104は具体的には例えば、クラウドサーバーなどの情報処理装置によって実現される。
図4において、制御部401はサーバー装置104全体を制御し、例えばCentral Processing Unit(CPU)である。Read Only Memory(ROM)402は書き換え可能な不揮発性メモリでOperating System(OS)などのプログラム、外部装置から供給されるプログラムを保持する。Random Access Memory(RAM)403は揮発性メモリでプログラムやデータを一時記憶する。記憶部404はサーバー装置104に固定して設置されたハードディスクドライブ(HDD)、フラッシュメモリで構成されるソリッドステートドライブ(SSD)、ハードディスクとフラッシュメモリを併用したハイブリッドドライブやメモリカードなどである。記憶部404はコンテンツ管理装置103から送られている縮小コンテンツや、サーバー装置104で生成するコンテンツに対する評価値や削除対象か否かを示す情報などで構成される属性情報を記憶する。
Bit Move Unit(BMU)405は、例えばメモリ間(例えば、データベース部406と他のメモリとの間)や、メモリと各I/Oデバイス(例えば、有線ネットワークインターフェイス407)間のデータ転送を制御する。データベース部406は、記憶部404に記録されている縮小コンテンツやコンテンツの属性情報に対する検索性を向上させるための管理機能を持つ。所定の条件に従うコンテンツが記憶部404のどの領域に記録されているかを教えてくれる。
有線ネットワークインターフェイス407はネットワーク回線409に繋がることで、インターネット106と繋がっている。システムバス408は401〜408の各ユニットを通信可能に接続する。
図5(a)は、ユーザーの操作に応答して、リモート制御装置102の制御部201がコンテンツ管理アプリケーションプログラム(以下コンテンツ管理アプリと呼ぶ)を起動すると表示されるサムネイル一覧画面の一例である。制御部201は無線ネットワークインターフェイス209経由でサーバー装置104から縮小コンテンツとしてサムネイル画像を取得し、VRAM206に展開することでモニター208に一覧表示するよう表示制御する。サムネイル一覧画面500はサーバー装置104やコンテンツ管理装置103で管理されているコンテンツライブラリに対する制御を操作するためのGUIである。サムネイル表示領域501には、サーバー装置104から取得されたサムネイル画像が撮影日時順に並べて表示される。また、図5(b)は、サムネイル一覧画面500を用いてコンテンツ管理装置103が保持するオリジナルコンテンツをモニター107で表示し、再生する操作を説明するための図である。ユーザーの指示部材504が、再生したいサムネイル画像にタッチオンしたまま、サムネイル一覧画面500の時間軸と交差する方向の上向きにムーブ操作をして所定の位置まで移動させる。制御部201がこのような操作を検知すると、当該サムネイル画像の識別子と画像再生コマンドがサーバー装置104経由でコンテンツ管理装置103へ送信される。なお、図5(b)において上方向へのムーブ操作が検知されると、再生対象のサムネイル画像以外をグレイアウトしたり、再生対象のサムネイル画像が所定の位置に達すると、画面外に出て行くようなアニメーション効果を施すようにしてもよい。これにより、ユーザーは操作が検知されていることを認識することができる。また、画像再生コマンドの送信が完了すると、制御部201はサムネイル一覧画面を図5(a)に示すような表示態様に戻す。
本実施形態のリモート制御装置102の動作について図7のフローチャート図を参照して説明する。以下の動作はユーザーの操作に応答してリモート制御装置102の制御部201がOSやコンテンツ管理アプリケーションプログラム(以下コンテンツ管理アプリと呼ぶ)を実行し、それにしたがってリモート制御装置102の各部を制御することにより実現される。
制御部201はインターネット106を介して、コンテンツをサーバー装置104に要求すると、縮小コンテンツとその属性情報をサーバー装置104から取得する(S701)。リモート制御装置102とサーバー装置104間の通信はHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)に従う通信規格で行われるものとする。また、制御部201がRAM203上に要求メッセージを作成後、BMU205が要求メッセージをRAM203から無線ネットワークインターフェイス209に移動させることで当該要求処理を実現できる。この要求に応答してサーバー装置104の制御部401が、データベース部406を検索することで所望のコンテンツを特定し、RAM403上にそれと対応する縮小コンテンツを取得するための情報(例えばURL)を通知する応答メッセージを作成する。そして、BMU405が応答メッセージをRAM403から有線ネットワークインターフェイス407に移動させる。そして、縮小コンテンツを取得するためのURL(Universal Resource Locator)とその属性情報を取得するためのURLを応答メッセージに記載してリモート制御装置102に送信する。リモート制御装置102は、縮小コンテンツとその属性情報の取得要求をサーバー装置104へ送信する。具体的には、制御部201がRAM203上にURLに基づくメッセージを作成後、BMU205が当該メッセージをRAM203から無線ネットワークインターフェイス209に移動させることでサーバー装置104へ送信する。これに応答して、サーバー装置104の制御部401は、BMU405が縮小コンテンツや属性情報を記憶部404からから有線ネットワークインターフェイス407に移動させることでリモート制御装置102へ送信する。
なお、縮小コンテンツは、コンテンツ管理装置103が記憶しているコンテンツを縮小処理したものであり、サーバー装置104は予め、縮小コンテンツをコンテンツ管理装置103から受信して記憶部404に保持している。また、サーバー装置104は、縮小コンテンツとともに、対応するコンテンツの属性情報をコンテンツ管理装置103から取得し、縮小コンテンツと関連づけて記憶部404に保持している。本実施形態では、コンテンツは撮像装置により生成された画像であり、属性情報は画像の撮影情報を含み、画像の撮影時間や撮影場所、撮影画像に写っている被写体等である。また、属性情報は画像のレーティング情報を含み、ユーザーにより設定される画像に対する評価値を示す。
制御部201は図5に示すようなコンテンツ管理アプリのGUI画面の表示領域に縮小コンテンツが配置して表示されるよう表示制御する(S702)。まず、制御部201はGUI画面の雛型データの読み出しを行う。雛型データの読み出し処理としては、制御部201からの指示に従いBMU205が、ROM202に記録されている雛型データをVRAM206に転送することで実現できる。雛形データとはROM202に記録されているGUI画面の基礎データである。雛形データにコンテンツのサムネイル画像を重畳することにより図5に示すようなGUI画面(サムネイル一覧画面500)を生成する。図5のサムネイル表示領域501は横軸を時間軸とし、縮小コンテンツはその撮影日時と対応する時間軸上の位置に表示される。なお、GUI画面の大きさによりサムネイル表示領域501のサイズに制約があるため、時間軸上には所定の範囲の撮影時間に関連づけられた縮小コンテンツが抽出されて表示される。そして、時間軸上の範囲が変更されることにより、新たな範囲の撮影時間に関連づけられた縮小コンテンツに切り替えて表示される。最初に表示するコンテンツの決め方にはいくつか方法が考えられる。撮影時刻の新しいコンテンツから表示する方法や、その逆に古いコンテンツから表示する方法、また前回表示していたコンテンツを記憶しておき、表示する方法などが考えられる。
制御部201はタッチセンサ207を介してユーザーによるタッチダウン操作を検知すると(S703でYes)、タッチアップがあるか否かを判定する(S704)。タッチアップがなく、タッチオンの状態が継続しているとき、制御部201がユーザーによるムーブ操作を検知すると(S705でYes)、ムーブ操作の方向を算出して、縦軸の方向であるかを判定する(S706)。ここで、タッチオンの開始位置の座標と現在の位置の座標を結ぶベクトルと縦軸との角度をムーブ操作の方向として算出し、当該角度が所定の範囲内であれば、ムーブ操作の方向は縦軸に平行とみなし、縦軸の方向であると判定する。
一方、ムーブ操作の方向が縦軸の方向でなければ(S706でNo)、制御部201はムーブ操作の位置の変化に合わせて、表示領域の横軸の範囲を変更する(S707)。そして、評価値設定画面510の表示領域に表示されるコンテンツを、変更後の範囲に含まれる撮影時間を有する縮小コンテンツに切り替えて表示する(S708)。その後、制御部201はタッチアップが検知されるまでS707とS708の処理を繰り返し、タッチアップを検知すると(S709でYes)、本処理を終了する。
一方、ムーブ操作の方向が縦軸の方向であれば(S706でYes)、制御部201はタッチオンされている位置に縮小コンテンツが存在するかどうかを判定する(S710)。具体的には、表示領域上でのタッチオンされている位置の座標と、各縮小コンテンツの頂点の座標を取得する。そして、いずれかの縮小コンテンツの頂点に囲まれる範囲内に、タッチオンの座標が含まれれば、タッチオンされている位置に縮小コンテンツが存在すると判定される。
タッチオンされている位置に縮小コンテンツが存在すれば(S710でYes)、ムーブ操作の縦軸上での位置の変化に合わせて当該縮小コンテンツを移動させて表示する(S711)。なお、このとき、縮小コンテンツの横軸上での位置は変更しない。
制御部201はコンテンツがサムネイル一覧画面500のサムネイル表示領域501に存在するかどうかを判定し(S712)する。コンテンツがサムネイル表示領域501に存在すれば(S712でYes)、サムネイル一覧画面500を図6に示すような評価値設定画面600に切り換えて表示する(S713)。評価値設定画面600において、横軸601は時間を表し、縦軸602はコンテンツの評価値を表す。各縮小コンテンツはその撮影時間と対応する横軸601上の位置に配置される。また、評価値設定画面600では、評価値は縦軸上での高さに応じて0〜3の4段階であり、各縮小コンテンツは、それぞれに付与された評価値と対応する高さに配置される。また、初期値として、サーバー装置104で管理されているコンテンツの評価値を表すマーク603が、対応する縮小コンテンツの近傍に表示される。そして、ユーザーの操作の縦軸方向のムーブ操作に応答して、縮小コンテンツは上下に移動し、評価値を表すマークは、縮小コンテンツの表示位置と対応する評価値のマークに変化して動的に表示される。
そして、制御部201はタッチアップを検知すると(S714でYes)、タッチオンされていた縮小コンテンツのコンテンツ識別情報と、その時点での表示位置を取得し、当該縮小コンテンツの縦軸上での表示位置と対応する評価値を算出する(S715)。例えば、図6の指示部材604の状態でタッチアップが検知されれば、縮小コンテンツの縦軸上の位置と対応する評価値「2」が算出される。制御部201は算出された評価値を取得し(S716)、当該評価値を、縮小コンテンツのコンテンツ識別子に関連づけてサーバー装置104に通知する(S717)。制御部201はサーバー装置104からコンテンツの評価値が更新された旨の応答を受信し、更新された評価値と対応するマークを縮小コンテンツの近傍に表示する(S718)。
リモート制御装置102がステップS717で評価値とコンテンツ識別子をサーバー装置104に送信した後の本実施形態のシステムの動作について図8のシーケンス図を参照して説明する。なお、以下の動作は、サーバー装置104の制御部401が、OSや所定のアプリケーションプログラムを実行し、それにしたがってサーバー装置104の各部を制御することにより実現される。また、コンテンツ管理装置103の制御部301がOSや所定のアプリケーションプログラムを実行し、それにしたがってコンテンツ管理装置103の各部を制御することにより実現される。また、リモート制御装置102とサーバー装置104間、サーバー装置104とコンテンツ管理装置103間の通信はHTTPに従う通信規格に従い行われる。
サーバー装置104はコンテンツの評価値をリモート制御装置102から受信すると(S801)、当該コンテンツに関連づけられた評価値を更新して記憶部404に記憶し(S802)、更新処理が完了した旨をリモート制御装置102に通知する(S803)。リモート制御装置102はコンテンツの評価値の更新処理の完了通知をサーバー装置104から受信すると、上述のようにステップS718において評価値の更新結果を反映した表示処理を行う。
サーバー装置104は検索条件として評価値をリモート制御装置102から受信すると(S804)、記憶部404に記憶されたコンテンツと評価値の関連づけを参照し、検索条件に該当するコンテンツ識別子を検索結果として保存する(S805)。サーバー装置104は検索結果の出力指示をリモート制御装置102から受信すると(S806)、検索結果と出力指示をコンテンツ管理装置103へ送信する(S807)。
コンテンツ管理装置103はコンテンツの検索結果と出力指示をサーバー装置104から受信すると、検索結果に含まれるコンテンツ識別子に基づき、該当するコンテンツを外部記憶装置304から読み出す(S831)。コンテンツ管理装置103は読み出されたコンテンツに対して、出力指示にしたがって出力処理を実行する(S832)。出力指示は例えば、スライドショー表示であり、コンテンツ管理装置103は読み出されたコンテンツを順に大画面モニター107へ送信し、表示させるように制御する。あるいは、出力指示は印刷であり、コンテンツ管理装置103は読み出されたコンテンツをプリンタ装置へ送信し、印刷させるように制御する。
一方、コンテンツがサムネイル表示領域501に存在しなければ(S712でNo)、削除候補領域502に存在するか否かを判定する(S719)。コンテンツが削除候補領域502に存在する場合のリモート制御装置102の動作を図9のフローチャート図を参照して説明する。
縮小コンテンツが削除候補領域502にあれば(S1010でYes)、制御部201は当該縮小コンテンツの表示態様をサムネイル表示領域501に存在していたときとは異なるように変更して表示する(S911)。例えば、本実施形態では、削除候補領域502に存在する時はサムネイル表示領域501に存在する時よりも小さくなるように大きさを変更して表示する。あるいは、縮小コンテンツの枠の色を変更してもよい。これにより、ユーザーは削除候補になったか否かをより明確に認識することができる。制御部201はタッチアップを検知する前に(S912でNo)、縮小コンテンツの位置の座標が削除候補領域502に存在しない状態を判定すると(S913でNo)、縮小コンテンツの表示態様を元に戻す(S914)。
制御部201は、縮小コンテンツの位置の座標が削除候補領域502に存在する状態で(S913でYes)、タッチアップを検出すると(S912でYes)、当該縮小コンテンツのコンテンツ識別子を削除対象として設定する(S915)。そして、削除対象として設定されたコンテンツ識別子を削除指示と共にサーバー装置104へ通知する(S916)。なお、当該通知は所定の時間間隔ときに定期的に一括して実行してもよいし、削除対象として設定されたコンテンツの個数が所定の個数に達したときに一括して実行してもよいし、コンテンツ管理アプリを終了するときに一括して実行してもよい。あるいは、削除対象のコンテンツが設定される度に行うようにしてもよい。
また、コンテンツの表示態様の変更については、例えば、縮小コンテンツが動画像であれば、サムネイル表示領域501にあるときは再生を行い、削除候補領域502にあるときは再生を一時停止または終了するようにしてもよい。
次に、ステップS916でリモート制御装置102が削除対象のコンテンツ識別子をサーバー装置104に通知した後のサーバー装置104とコンテンツ管理装置103の動作を図10のシーケンス図を参照して説明する。なお、以下の動作は、サーバー装置104の制御部401が、OSや所定のアプリケーションプログラムを実行し、それにしたがってサーバー装置104の各部を制御することにより実現される。また、コンテンツ管理装置103の制御部301がOSや所定のアプリケーションプログラムを実行し、それにしたがってサーバー装置104の各部を制御することにより実現される。また、リモート制御装置102とサーバー装置104間、サーバー装置104とコンテンツ管理装置103間の通信はHTTPに従う通信規格に従い行われる。
サーバー装置104は削除対象のコンテンツ識別子をリモート制御装置102から受信すると(S1001)、コンテンツの削除を要求するコマンドと、削除対象のコンテンツ識別子を含むメッセージをコンテンツ管理装置103へ送信する(S1002)。
コンテンツ管理装置103はメッセージをサーバー装置104から受信すると、メッセージに含まれるコンテンツ識別子と対応するコンテンツを外部記憶装置304から削除する(S1031)。そして、削除処理が完了すると、その応答として、削除されたコンテンツのコンテンツ識別子を含むメッセージをサーバー装置104へ送信する(S1032)。サーバー装置104は当該メッセージに基づき、コンテンツ識別子と対応する縮小コンテンツや属性情報を削除する(S1003)。
なお、本実施形態では所定の処理として削除処理を例に挙げて説明したが、他にも例えば、外部装置へのアップロード処理や、他の装置への配信処理等であっても同様に実現できる。
一方、縮小コンテンツが削除候補領域502になければ(S719でNo)、制御部201はコンテンツが再生指示領域503に存在するか否かを判定する。コンテンツが再生指示領域503に存在すれば、リモート制御装置102を含む本実施形態のシステムはコンテンツ再生処理を実行する(S721)。
本実施形態のシステムがコンテンツ再生処理を実行する際の動作について図11のシーケンス図を参照して説明する。なお、以下の動作は、サーバー装置104の制御部401が、OSや所定のアプリケーションプログラムを実行し、それにしたがってサーバー装置104の各部を制御することにより実現される。また、コンテンツ管理装置103の制御部301がOSや所定のアプリケーションプログラムを実行し、それにしたがってコンテンツ管理装置103の各部を制御することにより実現される。また、リモート制御装置102とサーバー装置104間、サーバー装置104とコンテンツ管理装置103間の通信はHTTPに従う通信規格に従い行われる。
リモート制御装置102は、上述したようにサムネイル一覧画面500上でサムネイル画像に対するムーブ操作によって、コンテンツが再生指示領域503に移動したことを検知する(S1101)。これに応答して、リモート制御装置102は当該サムネイル画像のコンテンツ識別子および、当該サムネイル画像と対応する動画像の再生開始を指示するための再生開始指示コマンドをサーバー装置104に送信する(S1102)。サーバー装置104はコンテンツ識別子および再生開始指示コマンドを受付けると、これらを当該コンテンツ識別子と対応する動画像を保持するコンテンツ管理装置103へ送信する(S1103)。コンテンツ管理装置103はコンテンツ識別子および再生開始指示コマンドを受信すると、当該コンテンツ識別子と関連付けられた動画像を外部記憶装置304から読み出す。そして、読み出された動画像を復号化し、VRAM306に展開してモニター107へ送信することで、動画像が大画面モニター107上で表示され再生されるように制御する(S1104)。コンテンツ管理装置103は大画面モニター107上での動画像の再生状態を監視し、コンテンツ識別子と再生状態をサーバー装置104へ定期的に通知する(S1105)。サーバー装置104はコンテンツ識別子と再生状態を受信すると、再生状態の変化の有無を判定し、変化があれば、コンテンツ識別子と再生状態をリモート制御装置102へ通知する(S1106)。リモート制御装置102は受信されたコンテンツ識別子と対応するサムネイル画像の近傍に、再生状態と対応するアイコンを表示するよう表示制御する(S1107)。なお、ステップS1104乃至S1106の処理は動画像の終端のフレームが再生されるまで、または後述の再生停止が指示されるまで順に各フレームに対して繰り返される。なお、動画像の終端のフレームが再生されると、次の動画像を自動的に選択し、再生するようにしてもよい。この場合、次の動画像に対してステップS1104乃至S1106の処理が繰り返される。
リモート制御装置102は、ユーザー操作に応答して、サムネイル一覧画面500上に配置される再生停止ボタン(図示せず)へのタッチオンを検知する(S1108)。これに応答して、再生停止を指示するための再生停止指示コマンドをサーバー装置104に送信する(S1109)。サーバー装置104は再生停止指示コマンドを受信すると、再生停止指示コマンドをコンテンツ管理装置103へ送信する(S1110)。
再生停止指示コマンドを受信すると、コンテンツ管理装置103は再生中の動画像の復号化を停止し、VRAMを初期化するとともに、大画面モニター107が動画像の再生を開始する前の表示態様になるように制御する(S1111)。コンテンツ管理装置103は大画面モニター107上での動画像の再生状態の監視結果として、動画像の再生が停止されたことをサーバー装置104へ通知すると(S1112)、サーバー装置104はその通知をリモート制御装置102へ転送する(S1113)。リモート制御装置は、動画像の再生が停止された通知を受信すると、サムネイル画像の近傍に、再生停止状態と対応するアイコンを表示するよう表示制御する(S1114)。
以上のように、本実施形態では、複数のコンテンツがその撮影時間にしたがって時間軸上に並べて一覧表示され、画面には、時間軸と交差する方向に再生指示領域、サムネイル表示領域および削除候補領域等の小領域が順に存在する。また、コンテンツに対するユーザーのムーブ操作に応答して、当該コンテンツを時間軸と交差する方向に移動する。そして、移動されたコンテンツが存在する小領域がいずれであるかに応じて、その小領域と対応する各種処理を実行させるための指示が外部装置(サーバー装置104)に送信される。これにより、ユーザーは手元の情報処理装置(リモート制御装置102)上でコンテンツに対するムーブ操作を行うだけで、コンテンツおよび、当該コンテンツに対して外部装置において実行される処理の種類、当該処理の実行指示を行うことができる。
(他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。